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2022/12/19 (Mon) 09:49:56
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著者はオーディオ関係の付き合いが広く、新製品や弱小メーカーの機器情報とかでは非常に参考になります。
但し、モーツァルトや音楽の話はレベルが低過ぎて全然参考になりません。
「音楽&オーディオ」の小部屋
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi
クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。
「オーディオ談義」のブログ記事一覧-「音楽&オーディオ」の小部屋
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「魅惑の真空管アンプ」のブログ記事一覧-「音楽&オーディオ」の小部屋
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「オークション情報」のブログ記事一覧-「音楽&オーディオ」の小部屋
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「復刻シリーズ」のブログ記事一覧-「音楽&オーディオ」の小部屋
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「音楽&オーディオ」の小部屋の著者はモーツァルトの魔笛が史上最高の音楽だと思っていますが、オペラで聴く価値があるのはモンテヴェルディのポッペアの戴冠とヘンデルのオペラだけです。
モーツァルトのオペラは下品で騒々しいだけ。とても全曲は聴き通せないですね。
「音楽&オーディオ」の小部屋
魔笛談義(4)
魔笛視聴コーナー~CDの部~(23)
魔笛視聴コーナー~DVDの部~(14)
魔笛視聴コーナー~CD(ライブ)の部~(11)
魔笛の指揮者・歌手達(6)
愛聴盤紹介コーナー(21)
音楽談義(376)
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モーツァルトの音楽は文部省唱歌みたいなものです。
モーツァルトのファンは音楽がわからない、と思って間違い無いです。
モーツァルトは文部省唱歌と同じ様に懐メロとして聴かれている
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クラシックオペラを聴くのは「修行」、居眠りとの戦いを強いられる
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モーツァルトよりフランシス・レイの方が綺麗なメロディーを作る才能が有ります:
フランシス・レイは音楽史上最高のメロディー・メーカー
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日本の歌曲はシューベルトやモーツァルトより名曲が多いが、名曲は1970年代に集中している
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クラシック音楽 _ バロックと古典派の音楽
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クラシック音楽 _ ロマン派の音楽
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クラシック音楽 _ 世紀末の音楽
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クラシック音楽 _ 20世紀の音楽
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チャイコフスキーとロシア音楽の名曲
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最美の音楽は何か?
http://www.asyura2.com/21/reki6/index.html
20世紀の作曲家
http://www.asyura2.com/21/reki6/index.html
マイナーな作曲家が書いた名曲
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オペラの評論集・映画化作品
イングマール・ベルイマン『モーツァルト 魔笛 Trollflöjten』1975年
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14005225
ビゼー _ オペラ「カルメン」
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ワーグナー _ 舞台祭典劇「ワルキューレ」
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14036876
プッチーニ _ オペラ「蝶々夫人」
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14036845
アーノルド・シェーンベルク _ モーゼとアロン
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14036841
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2:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2022/12/24 (Sat) 09:44:22
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「音楽&オーディオ」の小部屋
スピーカーは多ければ多いほど楽しい
2022年12月24日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a2975cb6c9e0e34dc4824c999a6896f8
不特定多数の読者を相手にしていると、どうしても「自分がどう見られているか」を意識してしまう。
「スピーカーやアンプをそんなに持っていても仕方がないだろう。少し頭を冷やした方がいいんじゃないか」という冷たい視線・・(笑)。
オーディオ愛好家のうち大半の方々が、「オンリーワン」あるいはせいぜいサブシステムを加えて2系統というのが関の山ではなかろうか。
事実、これまで接してきた身近なオーディオ仲間はすべてそうだった。
ところが、いろんな音楽ソースを「好きな音」で聴こうと思えばオーディオ機器はいくらあってもいいという考え方の持ち主である。
つまり、あらゆる音楽ソースに十全に対応出来るスピーカーやアンプは存在しないという考えが根底にある。
たとえば、オペラやオーケストラを聴こうと思えば箱が大きなシステムに限るし、清楚なボーカルを聴こうと思えばやや小さめの箱に容れた「25~30cm」のユニットが有利だし、ときたまジャズを聴こうと思えばやはり「JBL」がいい、といった調子。
かくして、我が家のスピーカー群はこういった感じ。
それほど広くもない部屋に、ひしめき合っている(笑)。
順次紹介すると、左側から奥の方は「ウェストミンスター」(内蔵ユニットはワーフェデールのスーパー12(口径30cm:赤帯マグネット)で、コイル次第でサブウーファーに変身したりして大いに重宝している。
その前が同じくワーフェデールの「スーパー10」(口径25cm)で目下のところ大活躍中。
昨日のこと、試しに左側だけ「AXIOM80」にしたところ、左右の区別がつかなかったほど音がよく似ていた。
ちなみに「スーパー―10」(大型の赤帯マグネット付き)を手に入れたときの価格は「AXIOM80」の1/4程度だからたいへんなお買い得品。
その右側が「リチャードアレン」(口径20cm)とモニターオーディオの「PLー100」で、出番を虎視眈々と狙っている。
その右が小ぶりの自作の箱(板厚1.2cm)に容れた「AXIOM80」、その右がこれまた自作(板厚1.5cm)の、やや大きめの箱に容れたグッドマンの「TRIAXIOM」(口径30cmの同軸3ウェイ)、そして最後に一番右側がJBLの「D123+075ツィーター」。
そして、それぞれのスピーカーに対して相性のいいアンプも様々で、これですべていけるという万能の真空管アンプもこれまたない。
で、これらをおよそ3~4日ごとに入れ替えて楽しんでいるが、まるで美女軍団に取り囲まれたハーレムの王様みたいな気分になる(笑)。
ただし、重たいスピーカーの移動が手に余るようになったので昨日はとうとう「滑車」を付ける作業に没頭した。
近くの量販店から小さな「滑車」を購入して3ペア(6台)のスピーカーの底に取り付けた。1台が4個必要だから全部で24個になる。
こういった調子。
これで動かすのがもの凄く楽になった。しかも、これらのSP群は聴くときはすべてSPスタンドに載せるので音質への影響は皆無である。
とまあ、涙ぐましい努力をしているわけだが、ほんとうは整理するのが一番いいのだがいずれも愛着があって捨てるに忍びないのが実情。
生前に整理しておくのが家族にとってもいいだろうから、死期を悟ったら一日も早く(笑)。
で、もうこれ以上増やすのは止めておこうと固く誓っているのだが、ついオークションを見ているとどうしても欲しくなるのが出てくる。
マクソニックの同軸型2ウェイフルレンジ「DS-405」(口径38cm)。大きくて強力そうなアルニコ・マグネットが実に魅力的。
我が家では口径38cmはお呼びではないが、ウェストミンスターの箱に容れると面白そうだなあ・・。
1000円スタートだったので5万円ぐらいなら、あわよくば・・。
ところが、一昨日(22日)のことだったが落札価格は何と「12万円」!
片方のユニットの高音が出ないという欠陥があるのにこの高値~。
ヤル気になれば手が出ない価格でもないが、やっぱりこれ以上増やすのもねえ~。
というわけで、ま、いっか(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a2975cb6c9e0e34dc4824c999a6896f8
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3:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2022/12/25 (Sun) 08:26:15
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「音楽&オーディオ」の小部屋
真空管アンプの競演~その1~
2022年05月24日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a30ad75d0dce95f3db232e95154c84bb
もう50年以上にわたって彷徨してきた我が家のオーディオだが、ようやく大団円を迎えつつあるような気がしている。
これまでの経験上、どんなシステムもじっくり聴いてみるとそのうちアラが見えてきたものだが、今回ばかりは聴けば聴くほどに魅力が増していく。
ただし、肝心の本人の「耳の機能」が衰えたせいかもしれないが(笑)。
とはいえ、一部の隙もなくどこか弄りようがないというのも、何だか淋しい話になる。
で、無理やりにでも唯一の残された可能性にチャレンジしてみることにした。
ウェストミンスターに内蔵している「スーパー12」(口径30cm)を駆動するアンプを勢揃いさせて1台づつ実験しようというものだ。
いわば相性テストで「本来の性能」に加えてそのアンプが持つ「独自の個性」を大いに発揮してもらおうという算段になる。
対象となるアンプを挙げてみると一定のパワーが必要なので次の6台が資格を持っている。
「WE300Bシングル」「PP5/400シングル」「71Aプッシュプル」「2A3シングル」「6AR6シングル」「EL34プッシュプル」
自分でいうのも何だが、すべてのアンプともかなりの「粒ぞろい」なので簡単に優劣をつけがたい気もするが、やっぱり実際に試してみなくちゃ分からん(笑)。
もちろん、前段機器となる「DAC」(3台)や「プリアンプ」(3台)との相性があるので1台当たり少なくとも慎重に見積もっても1日以上はかけてみなくてはなるまい。
試聴のポイントをざっと挙げてみると、
★ スピーカーの存在感を感じさせず音楽に浸れる音
★ 長時間(少なくとも5時間以上)連続して聴いても疲れない音
★ 両方のSPの間にきれいに仮想空間、いわばステージ(舞台)が広がってどこまでも奥行感を感じさせる音。
と、いったところかな。
なお、考慮すべき点といえば5000ヘルツ以上の高音域は「71Aシングル+スーパー3」というコンビが控えているので、その帯域がカブらない意味から高音域がさほど伸びていないアンプが好ましいことになる。
では、試聴した順番でいこう。
1 71Aプッシュプルアンプ
日頃めったに出番がないアンプだが、インターステージトランスは「パーマロイコア」が使ってあり、出力トランスは名門「ピアレス」ということで、素性がいいアンプである。
出力は「プッシュプル方式」なので2~3ワットぐらいかな。
結論からいくと、好感度が10点満点で9点といったところでとても聴きやすく大いに気に入った。
高音域(5000ヘルツ以上)とのつながりがとても良好で、やはりアンプが「71A系」の同系統というのが功を奏している感じ。
もう少し深々とした奥行感を感じさせてくれれば満点といったところだが惜しい!
2 WE300Bシングルアンプ
前段管が「071」(ARCTURUS)、出力管が「WE300B」(1988年製)で出力は5ワット前後といったところ。
インプット・トランスが「HAー100X」(UTC)、インターステージトランスが「HA-106」(UTC)だから、かなり凝っていると自負している。
言い換えると、我が家のアンプの中で一番お金がかかったアンプなので当然のごとく注文もきつくなる。
たとえて言えば年棒の高いプロ野球選手がそれなりの働きをしないとバッシングを受けるようなものかな(笑)。
なのに、結論から言えば好感度が8点といったところでガッカリ。
周辺機器との相性がイマイチで、他のアンプとのマッチングが難しい感じを受けた。やはり孤高のタイプかな。
さらにいえば、すごく端正な音だけどやや緊張感を強いてくる印象も受けた。
いわば、「ちょっと聞き」は抜群だけど長時間だと疲れてくるので試聴にお見えになった「お客様」用のアンプともいえる。
むしろ、他のSPのたとえばやや緩めのサウンドを持った「トライアクショム」(グッドマン)あたりには大いに威力を発揮しそうだ。
とにかく「元」を取らないとね(笑)。
こういった調子で「雨夜の品定め」ならぬ「薫風下の品定め」が続く。
残り4台については次回へ~。
最後にベストアンプを選出します。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a30ad75d0dce95f3db232e95154c84bb
真空管アンプの競演~その2~
2022年05月26日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/20930f3584389165b2d3d44a73fa972d
前回からの続きです。
「心の健康」のために、毎日、少なくとも1度は気持ちが浮き立つように「ワクワクドキドキ」を心がけているが、それには身近な「オーディオ」が一番手っ取り早い。
何しろシステムを取り巻く環境の変数が多いし、少し変えただけで波及効果が甚大、かつサウンドも千変万化するので興味が尽きない。
もちろん、この分野は物理学の範疇にあるので基本的な定理は押さえておく必要があるが、個人ごとの感覚の違いも手伝って誰もが簡単に「お山の大将」になれるところが魅力的。
で、目下の関心事は6台のアンプの好感度テストである。
2台のアンプのテストが済んで次の3台目はこれ。
3 「PP5/400」シングルアンプ
実は今回の対象となった6台のアンプはすべて自分の子供みたいなもので付き合いも長いしそれぞれ個性を把握しているつもりだが、感覚的にみて今回の周辺機器との相性が一番いいだろうと予想していたのがこのアンプだ。
何しろ英国製のスピーカーに英国製の球だから「お国柄」も合致している。
いわば本命登場といったところ。
で、さっそく「ワクワクドキドキ」しながら耳を傾けてみた。
すると両方のスピーカーの間にもの凄く奥の深いステージが出来上がっていることに驚嘆した!
いや、決して大袈裟ではなく・・。
しかも透明感があってずっと奥の方まで透視できる感じが凄い。
もう鳥肌が立つほどの感激で「これで決まりだね・・」と独り言。
このアンプはこれまで「WE300B」アンプの後塵を拝するばかりだったがようやく今回は周辺環境に恵まれて大逆転という感じ、しかも最終回まじかに~。
こういう音を聴かされると残りの3台のアンプなんてどうでもよくなって、いさぎよく実験中止!(笑)
この「PP5/400」シングルをさらに練り上げる方向へと転換した。
このアンプは前段管に2種類のソケットが準備されており、3段階の切り替えスイッチで様々な球が差し替えられるようになっている。
たとえば次のとおり。
画像の上段左から「MHL-4」「AC/HL」「GSX-112」(トリタン・フィラメント)
下段左から「LS-7」「3A/109B」(STC)以下「3A/107B」「3A/110B」
といったところで、これら7種類の球を順次差し替えていきながらベストサウンドを模索したところ最終的に「GSX-112」に決定。
「μ=ミュー=増幅度」が小さくて、これまで「地味な球」との印象からあまり出番が少なかったのだが、今回は5000ヘルツ以上の高音域の負担が無くなった分、中低音域の厚みと解像力の優位性がもろに発揮された。
ずっと昔に「北国の真空管博士」からお世話していただいた希少球だが返却しなくて良かった(笑)。
真空管は周辺環境の違いでどこでどう実力を発揮してくるかわからないので迂闊に手放せないことを今回の実験で痛感した。
で、現在「悩みの種」なのが出力管「PP5/400」(英国マツダ:初期版)と「PX25」(GEC)の差し替え問題だ。
両方ともに「4本足」ピンで互換性があるが、お値段も性能もかなり開きがあって前者の方が上位にある。
せめてテレビ番組を観る時ぐらいは「PX25」(ナス管)でいきたいところだがいちいち差し替えるのも面倒くさいしね~。
日頃は「PX25」で聴いて、お盆と正月そしてお客様が見えたときぐらいに「PP5/400」に差し替えようかなあ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/20930f3584389165b2d3d44a73fa972d
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4:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2022/12/25 (Sun) 08:33:51
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「音楽&オーディオ」の小部屋
我が家の「ベストサウンド」の決定(2022・6・11)
2022年06月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7a214dc4f45f99c53c4b1a69ce8592c1
4~5日おきにオーディオ機器をとっかえひっかえしながらいろんな組み合わせで聴いていると、やはりそれぞれに一長一短あって、いったいどれが「ベストの組み合わせ」なのか、一概に決めつけるのがなかなか難しい。
で、このたび「20億6千万円」で落札された「ストラディヴァリウス」に大いに刺激されて、「ヴァイオリンの再生」だけにこだわってどの組み合わせがベストかをオーディオ仲間に来てもらって雌雄を決することにした。
何しろ移り気な性格なので2022年6月11日に限っての限定版ということにしよう(笑)。
ちなみに選択の対象となる機器類を挙げると次のとおり。
<CDトラポ2台>
CEC「TL3 3.0」(ベルトドライブ)、パナソニック「DP-UB9000K」(ブルーレイ再生専用)
<DAコンバーター3台>
DCS「エルガー プラス」、フェーズメーション「HD7A192」、GUSTARD「A22」
<プリアンプ3台>
安井式「13D3×2本、12AU7×2本」、JADIS「12AY7×4本、12AX7×2本」、マランツ7型「13D3×2本、12AX7×2本」
<パワーアンプ9台> 呼称は出力管によるもの
WE300Bシングル、PP5/400シングル、2A3シングル、6AR6(楕円型プレート)シングル、071シングル、71Aシングル、6FQ7(RCAクリアトップ)プッシュプル、371Aプッシュプル、EL34プッシュプル
<スピーカー7系統>
AXIOM80(復刻版)+サブウーファー、AXIOM80(オリジナル版)+サブウーファー
スーパー10+デッカ・リボン型ツィーター、スーパー12(イン・ウェストミンスター)+スーパー3、リチャードアレンG8+サブウーファー、PL100(モニターオーディオ)、トライアクショム(口径30cm:同軸3ウェイ)
以上のとおりだが、「なぜこんなに必要なのか?」という疑問をお持ちの方がきっといらっしゃることだろう。
それには「選択肢が多ければ多いほど質が高まっていく」というのが答えになる。
ほら、心当たりがあるでしょう・・、志望校、就職先、そして結婚相手とくると「身も蓋もない」かな(笑)。
というわけで、ああでもない、こうでもないと毎日がルンルン気分だが、実は組み合わせが無数にあるようで、ある程度限定されてくる。
というのも各機器の個性をおおかた把握しているので、相性の悪そうなのは初めから除外できるし、今回のお客さんの「Y」さんも長いお付き合いなので我が家の機器の個性をほぼ熟知されているので随分と手間が省ける。
とにかくヴァイオリンの再生とくればスピーカーは最初から「AXIOM80」で決まり~。
結局、最初の組み合わせを次のとおり設定して「梅雨空の品定め」を行った。
「DPーUB9000K」 →(デジタルコード)→「A22(ハイレゾ176.4Hz)」→「安井式プリ」→「071シングルアンプ」→「AXIOM80」(復刻版)
するとYさんから次のようなコメントがあった。
「これは今まで聴かせていただいた中で最高の音ですね。超ハイスピードのサウンドです。それに艶と潤いが加わりました。はてしなく透き通った透明感といい、やはりAXIOM80じゃないと出せない音でしょう!」
いつも歯に衣を着せない辛口のYさんだが、のっけからこういう言葉をいただこうとは夢にも思わなかった(笑)。
続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7a214dc4f45f99c53c4b1a69ce8592c1
「安井式プリアンプ」にまつわるお話
2022年06月15日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a1da1007746f008a24a7ad0e29a87690
前回のブログ「我が家のベストサウンド」で「安井式プリアンプ」を取り上げたところ、さっそくメル友のMさん(関西)からお問い合わせがあった。(無断掲載お許しください)
「度々登場する安井式(惜しくも一昨年永眠されてしまいましたね!)プリアンプの件で教えてください。
このプリアンプはCR型イコライザー搭載6球プリアンプと題されたものでしょうか? このフラットアンプ部分だけでしょうか?
掲載は、無線と実験の2001年1月号でしょうか?
○○さんのお気に入りのプリアンプなので、真似したいです。
出来ましたら、内部の写真なども参考にさせていただきたいのです。MJ誌のコピーでなく電源部がかなりこだわって造り込んでいるのではと想像しております。では、よろしくお願いいたします。」
そこで、さっそく「安井式プリアンプ」の製作者Mさん(大分市)に問い合わせてみた。
「はい、確かに参考にしたのは無線と実験の2001年1月号です。まだ持ってますよ。あまりにも素晴らしい音質だったので、今でも愛用しています。あなたにお譲りしたのは(レコード再生部分を除いた)フラットアンプ部分だけを製作したうえで電源部の補強などをしています。
あれは、たしか退職する直前でしたか東京出張の機会があったので安井さんのご自宅に一度お伺いしたことがあります。とても清貧な佇まいでしたが、実に気さくな方で2時間ほど懇切丁寧に応対していただきました。
さすがにアンプ製作者だけあってとても几帳面で緻密な方という印象を受けましたよ。当時の記事の中に、ご訪問を受け付けますとあったので、ダメ元で日程調整のメールを出したところ、意外にもOKの返事がありました。90歳で永眠されましたね。残念です」
で、この件を踏まえてMさん(関西)に送信したところ次のメールが入ってきた。
「安井氏にお会いできたとは良かったですね!安井氏はノウハウを個人がメールしても包み隠さず答えていただいた方でした。」
「安井式プリアンプ」については、半年ほど前にもどなたかからメールで「製作依頼してもらえないでしょうか」と、問い合わせがあったばかり。
どうやらいまだに人気衰えずといったところだが、たしかに我が家のプリアンプ3台のうちでも図抜けた存在で、つい最近手に入れた真空管「13D3」(英国BRIMAR=STC)を「12AU7」(2本)と入れ替えたところ、さらに音に磨きがかかってまったく不満のない状態が続いている。
お人柄がアンプの音質に反映されているのかな(笑)。
で、Mさん(関西)のご要望に応えてプリアンプ内部の写真は次のとおりです。
電源部の補強、さらには絶縁度の向上を図るため「マイカコンデンサー」をパラっており、ボリュームは「東京光音」製に変更しています。
それにしても、真空管アンプの製作者はどちらかといえば細かいノウハウを秘密にしたがる方が多いように見受けられる。
まあ、営業上の秘密ということで「墓場まで持っていく」ということなら仕方がないが、別に商売をしていない方なら気軽にオープンして関係者を喜ばせてあげればいいのにと思ってしまうが「ノウハウなんて簡単に喋ったり文章化できるものではない」というのが本質でしょうかね(笑)。
「肝心なことは目に見えないんだよ!」(「星の王子さま」サン=テグジュベリ)
最後に、遅ればせながらこの機会を通じて真空管オーディオの発展に寄与された「安井」氏のご冥福を心から祈ります。私も貴重な遺産に恵まれて大助かりです。
合掌
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a1da1007746f008a24a7ad0e29a87690
「沈黙の力に堪える経験」とは
2022年06月19日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a99411a246eb6cc0bd27fa757e23541f
遅ればせながら前々回の「我が家のベストサウンド」の続きです。
このところブログ記事の関係もあってスピーカーを「AXIOM80」に固定して聴いていると改めてその繊細な再生ぶりに驚いている。
好きな曲目が終わってCDプレイヤーのストップボタンを押そうとしたら、これまで気づかなかったきわめて繊細で微かな音が余韻を引きながら音響空間の中にす~っと消え去っていくのに驚いた。
え~っ、こんな音が入っていたんだ!!
ほかのスピーカーで「もうこれで十分だ」と思うこともあるが、やはり上には上があることを思い知らされる。
容れる箱や駆動するアンプをメチャ選ぶので、うまく鳴らすのがとても難しいが、やっぱりこのSPは絶対に手放せないですね(笑)。
ちなみに「AXIOM80」の凄さを物語る逸話を紹介すると、
スピーカーを求めに来たご夫婦のうち奥様が、美空ひばりの歌声を聴いて『お父さん、これ(AXIOM80)にしましょうよ!ひばりが此処に居るじゃない!!』 奥さんは(ひばりの)親衛隊だっただけに生の歌声を聴いている訳です。~中略
『スタックスのコンデンサー型イヤースピーカーと変わらない淀み無く澄みきった高域』それと『声を出す時の息の湿り気をも感じる様な生々しさ』に打ちのめされた。この音はこのユニットにしか出せない音なんだな」
で、当日(11日)の試聴会に来ていただいたYさんに聴いていただいたシステムを再掲すると、
パナソニック「DPーUB9000K」 →(デジタルコード)→ GUSTARD「A22(ハイレゾ176.4Hz)」→「安井式プリ」→「071シングルアンプ」(SRPP回路)→「AXIOM80」(復刻版)
既述したとおり、この組み合わせで仲間の「Y」さんから絶賛を受けたわけだが、ここでYさんからご提案があった。
「DACのA22ですが、RCA出力よりもXLR(バランス)出力の方が音が大きくなるそうですよ。変換ケーブルで試してみたらいかがでしょう」
「それは面白そうですね!」
この「A22」は以前にYさんのアドバイスで「黄金ヒューズ」に取り換えてから(音質が)一皮剥けた記憶がある。
幸い「T」さん(静岡県)から作っていただいた「変換ケーブル」(LAN)があったのでさっそく入れ替えた。
異口同音に「あれっ、変わりましたね。音響空間が随分静かになってSN比が向上しました。圧倒的にこちらの方がいいですよ」
「XLR→RCA」の変換ケーブルについてはこれまで市販品を2種類ほど使ったことがありいずれも音が劣化してアウトだったが、このLANケーブルに限っては劣化がまったく感じ取れない。シールドカバー線が無いことも影響しているのかな。
となると、別のDAC「エルガー プラス」(dCS)についてもプリアンプに繋ぐ「変換ケーブル」(1ペア)が欲しくなった。おそらく同様の結果が得られる可能性が極めて高い。
で、厚かましくも「右手親指」付近が炎症中の「T」さんに無理を言ってお願いしたところ、ご快諾していただきさっそく作製していただいてこの程無事到着。ここに誌面を借りて厚くお礼申し上げます。
で、話は戻って今度はスピーカーを「復刻版」から本命の「AXIOM80」(オリジナル版)に代えてみた。
いわば「復刻版」と「オリジナル版」の同士の一騎打ちだ。
「復刻版は元気の良さが目立ちましたが、オリジナル版となると何だか胸に染み入ってくるような切なくて悲しい音になりましたね。こういう哀愁を帯びたヴァイオリンの音色が本来の音なんでしょうか」と、Yさん。
「音楽にはいろんな役割があると思いますが、人を慰め癒してくれるのが一番でしょう・・。AXIOM80とヴァイオリンの組み合わせはまさにそのドツボに嵌る感じですね。こういう音を聴かされると自然に目が潤んできて困ります」
しばし、二人とも無言のまま聴き入った。何だか音を形容する言葉を発したいのだけど、何を言っても嘘になる感じといえばいいのかな。
「美には、人を沈黙させる力があるのです。これが美の持つ根本の力であり、根本の性質です。絵や音楽が本当に解るという事は、こういう沈黙の力に堪える経験をよく味わう事に他なりません。ですから、絵や音楽について沢山の知識を持ち、様々な意見を吐ける人が、必ずしも絵や音楽が解った人とは限りません。」(小林秀雄「美を求める心」)
音楽もオーディオも最終的に求めているのは「美」なんですよね。
というわけで「沈黙の力に堪える経験」を存分に味わったわけだが、ちょっと「気障」で「我田引水」気味だったかな~(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a99411a246eb6cc0bd27fa757e23541f
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5:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2022/12/26 (Mon) 08:49:24
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オーディオで参考になるサイト
プロケーブル社長の言っていた事が本当だった _ オーディオの基本と鬼門・その真実
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004014
Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生
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我が、蹉跌のオーディオファイル
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オーディオブログ _ 禁断のKRELL
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「音楽&オーディオ」の小部屋
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岡山県玉野市の Vintage Audio 店を訪れました
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「ペンションすももの木の音は素晴らしかった!」
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情熱のオーディオ ウエスタンエレクトリック病棟
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Der Klang vom Theater(ドイツ~劇場の音と音楽)
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Innocent Key 最新 DAコンバーターのレビュー
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オーディオ 懐古録掲示板
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6:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2022/12/27 (Tue) 06:01:16
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「音楽&オーディオ」の小部屋
新しいSPケーブル 2022年01月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/331b7d5a02237db90fe8651667e6d5de
オーディオは音の入り口から出口まで、はたまた電源や機器同士を繋ぐケーブルでさえも、どこをどう代えても音は変わる。
しかも厄介なことに機器同士の相互の相性というのがあって、組み合わせともなるとほぼ無限大に近い。
その中から気に入った音を見つけ出すとなると、砂漠の中から一粒の砂粒を拾うようなものでもう溜息をつくしかないが、それでも終着駅の見えないゴールを目指して一歩一歩進んでいくのがオーディオ愛好家の「業」というものだろう。
今回は、この程我が家に到着した「新しいSPケーブル」について取り上げてみよう。
現在、我が家のSPケールは3種類ある。
「ウェスタン製の単線」「銀製の単線」「LANケーブル」で、いずれも甲乙つけ難しでそれぞれの個性に応じて使い分けている。
たとえば、「銀製」は低音域の解像力に威力を発揮するので「低音専用」に、そしてアンプからスピーカーの距離が「2m」以内ならウェスタン製を、そして2m以上の距離になるときは音の劣化がまったく感じられない「LANケーブル」の出番といった具合で、現状にほぼ満足している。
ところが、オーディオ仲間のYさんから新しいSPケーブル(長さ:2m)の情報がもたらされた。
Yさんは「オーディオアクセサリー」について、とてもこまめに情報を拾う方で、これまでの経験上その信憑度はかなり高いと踏んでいる(笑)。
実は、ネット上で、この商品のレヴューが1件あるが、それはYさんが書いたものだ。以下の通り、ご紹介しよう。
「これはいい!
今まで使ったスピーカーケーブルの中で最高のパフォーマンスでした。繊細で、情報量多く、今まで聴いたことの無い音が聞こえます。滲みがなく、クリアーで膨大な情報。単線の良さが全開です。
これで私のケーブル遍歴終わりです。
D-On Cu5 なる導体のもう少しの説明があると、より納得できるのですが。導電率110って本当なのでしょうね。という音でした。」
とまあ、絶賛としか言いようがないが、この”おまけ”としてメーカー側から「ポイント」をいただかれたようで、まずはご同慶の至り(笑)。
あの耳のいいYさんがこれほどまでにとなると、つい心を揺り動かされた。しかも、(Yさんの)友人に数十万円もする銀製のケーブルなどと合わせて3本ほど貸し出したところ、「このケーブルが一番です」との回答があったとのこと。
さらに、お値段が信じられないほど安かった!
いっちょう、試してみっか・・。
ネットで注文して一昨日(12日)の夕方に我が家に到着。
ケーブルの芯を剥いて「バナナプラグ」を装着したが、直径がかなり大きい単線なので処理に手間がかかった。しかもアンプやスピーカーに接続する時もケーブルが硬くて一苦労。けっして万人向きではなさそう。
何はともあれ、「2A3シングル」アンプとSP「AXIOM80」との間を接続して聴いてみた。
ウ~ム、成る程・・・、これは聞きしに勝る音ですなあ!
「AXIOM80」を聴くときはこれまで常に「サブウーファー」(-6db/oct:100ヘルツ以下)を使っているのだが、このケーブルだと曲目によっては使わない方がいいケースも出てくるようだ。
「サブウーファー」なんか使わない方がいいに決まっているので大いに助かる(笑)。
想像以上に良かったので、あれこれ実験してみたくなった。
まずはアンプの交換。
「2A3シングル」にまったく不満はないが、日頃から出番の少ない「371シングル」だとどういう音が出るんだろう・・。
前段管は「A411」(独ヴァルボ:バリウム昇華型フィラメント)、出力管は「371」(トリタンフィラメント)、整流管は「80」(BRIMAR=STC)。
当初は整流管に「ナス管」を使っていたのだが、高音域が張り出したときに濁った音が出たのでほぼ新品同様の「BRIMAR」に代えたところ、見事に収まった。
いずれにしても、このアンプで聴いてみたところ、「2A3シングル」よりも生々しい音が出るように思えて、予想以上の結果に思わず胸が震えた(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/331b7d5a02237db90fe8651667e6d5de
Sir Tone の電源ケーブル・スピーカーケーブル
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1211.html
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7:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2023/01/03 (Tue) 09:24:00
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「音楽&オーディオ」の小部屋
2023年01月03日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fa37d7046a01fa2c33f9282052904cd3
「1年の計は元旦にあり」という言葉があるが、近年は情報が溢れるとともにハイスピードの世の中になったせいか「そんな1年も先の悠長なことは言ってられないよ」とばかりに、かなり「死語」化しているように思う。
とはいえ、我が家の「時間軸」ではまだこの言葉が立派に生きているので、年頭にあたって今年の「オーディオ展望」を音の「入り口」から「出口」まで見渡してみよう。
ただし、「オークション」で「掘り出し物」が見つかれば見境なくバッタのように飛びつくので「成り行き任せ」みたいなところがありますけどね(笑)。
それでは、まず微小電流を扱う音の入り口から。
✰ 音の入り口
我が家の音の「入口」は現在「パソコン」「CDトラポ」「ブルーレイ」(収録したCD)と3つある。
朝の起き抜けはパソコンによるネットラジオで「オペラ専門チャンネル」を聴き、一段落したらドラマやスポーツ中継などを含んで「ブルーレイ」が主流となり、お客さんが見えたときには「CDトラポ」の出番といったパタ~ン。
3者の中で首を傾げるほどの「音の差」はないので、どうしても便利さの方を優先してCDトラポが遅れをとっている感じ。
たしかにハイレゾの時代に今さら「CDトラポ」でもあるまいと思うし、実際に高級な「CDトラポ」の新製品がまったく出回らなくなっている。
ただし、長年の習慣で「回りもの」が無いと寂しい気持ちがするのも事実なので(CDトラポは)新規購入はしないまでも故障したら即修理という態勢だ。
現用の「CDトラポ」はCECの「TL3 3.0」(ベルトドライブ方式)でほぼ満足している。もう1台の「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS)の方は一昨年修理を終えて戻ってきたもののスペアという感じ。
ブルーレイの場合は曲目の頭出しがリモコンで自由自在なので重宝している。仲間からしきりに煽られているのが「ブルーレイをグレードアップしましょうよ」。
現用中の「ブルーレイ」は「光端子」出力が無いので「HDMI」端子でいったんテレビに放り込んでから音出ししているので、迂回路が無くなればもっと「いい音」になるはずというわけ。
ソニー製のテレビ(55インチ)を使っているが、「パナソニック」のブルーレイでも相性が良さそう。
✰ DAコンバーター
周知のとおり、デジタル・オーディオの要となる機器である。
現用中の機器は3台あって「エルガー プラス」(英国:dCS) と「HD-7A192」(フェイズメーション)、そして2021年の夏に仲間入りした「A22」(GUSTARD)。
「旧型2台」と「新鋭1台」の対決の構図だが、新鋭を黄金ヒューズに代えてから旧型の出番がめっきり減ってきた。ちなみに「A22」の電源ケーブルはPADの「ドミナス」をあてがっている。
3台ともにテレビからの「光端子」を3分割して繋いでおり、すべて瞬時にプリアンプで切り替えることが出来るが、中国製は安価と引き換えに故障したときが不安で、いったい修理をどこに頼めばいいのか、というわけで他のDACを迂闊に処分できない。
✰ プリアンプ・パワーアンプ
音の増幅部分に当たるが、今のところ台数に不足はないし、性能的にもさしたる不満はないので新規購入はまったく考えてない。
むしろ、その逆でぼちぼち縮小整理する方向で考えているが、どれも愛着があってなかなか・・(笑)。
✰ スピーカー
最後はオーディオの「華」ともいえるスピーカー。ここを代えると本質的に音が様変わりするので一番味わい深いところ。
ただし、今のところ特に欲しいと思うものが無いのがちょっと淋しい。
7系統のスピーカーとも満足度はハイレベルで、これ以上欲張るとオーディオの神様から罰が当たりそうな気がしている(笑)。
というわけで、今年は万一故障したときの対応に終わりそうです。
いずれにしても、オーディオ機器の存在を意識させず、音楽に純粋に浸れるシステムこそが望むまれるところです。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fa37d7046a01fa2c33f9282052904cd3
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8:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2023/02/03 (Fri) 04:10:40
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あげ
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9:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2023/03/03 (Fri) 09:55:46
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「音楽&オーディオ」の小部屋
2023年03月03日 |
「プリアンプ騒動」の思いがけない顛末
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5791884f2c27913288f8b64bf91b7f80
オーディオシステムの中で、(もし代えるとすれば)音の変化が一番大きいのはスピーカー、これにはどなたも異論があるまい。
その次は・・。
おそらく「百家争鳴」で、部屋の大きさ、デジタル機器、レコードプレイヤー、パワーアンプなど枚挙に暇がないだろうが、個人的には「プリアンプ」ではないかと推察している。
とはいえ、我が家ではいつも周期的な波が押し寄せていて、現在はたまたま「プリアンプの波」が来ているという言い方のほうが正鵠を射ているかもしれないですね(笑)。
まあ、プリアンプといってもピンからキリまであるわけだが、比較的手の届く範囲内のお値段で音の変化を楽しめるところが気に入っている。
で、我が家には現在3台のプリアンプがある。
「マランツ7型」「安井式」「JADIS」(フランス)だが、それぞれに特徴があって、スピーカーとの相性を考えてときどき入れ替えている。
これら3台があればもう十分だろうと思っていたところ、オーディオ仲間の「YA」さん(B市)が「素晴らしいプリアンプを製作したそうだ」という噂を聞きつけて、持参してきてもらったのがこのアンプ。
先日のブログでも取り上げましたよね。音の良さといい、専用の木製ケースの見栄えといい、まさにプロ裸足(はだし)~。(プロが裸足で逃げる、つまりプロ顔負けってこと)
以降、2週間ほどお借りして聴きこんでみたが、非常に素晴らしい音質だとは思ったが、レコード用の「フォノイコライザー」の部分が回路の大半を占めていて、我が家ではレコード不要でブルーレイやCDプレイヤーばかりなので、ちょっと勿体無いというか「宝の持ち腐れ」というか・・。
そこで、泣く泣くお返しする腹を固めて再度「YA」さんに我が家に来ていただいた。一昨日の3月1日(水)の午後のことだった。
当然、ついでに新しいシステムを聴いていただいたが、「とても柔らかい音で聴きやすくなりました。前回の時は中高音域の線が細くてちょっと刺激的でした」と、とても忖度されているとは思えないほどの好評ぶりだった。
YAさん宅は「JBLの3ウェイシステム」で、2インチドライバーを使っておられるが、我が家では1インチドライバーの「175」だったのでもろにその差が出たみたい。それと、ローカットが「2000ヘルツ」と、ウーファーと遠すぎたのも一因かな~。
で、問題はプリアンプである。
最初に「安井式」を聴いていただいてから「マランツ7型」へと交換していろいろお話しするうちに、話題がプリアンプ内部の部品の問題へと発展した。
「プリアンプはコンデンサーや抵抗のブランドで音がガラッと変化しますのでその選択には極めて注意を要します。私のアンプにはコンデンサーはドイツの○○の最高級品、そして抵抗は○○を使ってます」
実際にプリアンプの裏蓋を開けてもらってとくと拝見。
「なるほど、いい音の秘訣は部品の吟味と選択ですか~」と大いに納得して気持ちが激しく揺さぶられた。
そこで、いきなり「ど直球」を投げ込んだ。気忙しい性格はいくつになっても治らないので困る(笑)。
「フォノイコライザーの部分を省略して作っていただくとすれば○円で収まりますか?」
「ハイ、収まると思います・・」
というわけで、返還話から急転直下で創作話の方向でまとまった。
まったく思いがけない展開となったが、まあ墓場までお金を持って行くわけでもなし、生きてるうちに使わないとね~(笑)。
以降、細部の話へと移って「整流管(1本)と出力管(13D3=2本)は「BRIMAR」(英国STC)にしてください、そしてコンデンサーも抵抗も現用中のブランドでお願いしますね。」
新春にふさわしい話で気持ちの方もルンルン~(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5791884f2c27913288f8b64bf91b7f80
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10:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2023/03/08 (Wed) 07:47:06
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「音楽&オーディオ」の小部屋
躍動する「新しいプリアンプ」
2023年03月06日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c6c3e60531f18919a684c37550c523a2
「ご注文のあったプリアンプが出来上がりましたよ。」と、オーディオ仲間のYAさん(県内B市)からご連絡があったのは2日(木)の午後だった。
「えっ、そんなに早くですか・・」たしか製作をお願いしたのは1日(水)だったので、たったの1日で・・?
「はい、フォノ部分を取り外すだけで電源トランスやシャーシ、回路はそのままですから~」
「なるほど・・、そういうことなら出来るだけ早く聴きたいですね、明日(3日:金)はいかがですか」
「ハイ、わかりました。」
「善は急げ」とはこのことかな~(笑)。
このプリアンプは借り受けていた2週間の試聴を通じて、およそ音質の傾向は把握している積りだが、フォノ部分を取り除いたときにどういう音が出てくるか興味津々。
きっかり予定の時刻にお見えになった当日はYAさんから教わりながら結線を完了していよいよ音出し~。
と、その前にYAさんからご注意があった。
「ヒーター電圧に12VをかけていますのでCV4068(13D3)とE80CC以外の球は挿さないようにしてください。たとえば12AU7を挿すといっぺんで昇天しますよ」
「あっ、そうですか。逆に言えば、これまで13D3やE80CCを12AU7(プレート電圧6V)の代わりに挿していましたが、十分なプレート電圧をかけてなかったので実力を十分発揮できなかったことになりますね。」
「ハイ、馬力のいいクルマにはガソリンをたっぷり食わせてやるのと一緒の理屈です。また、コンデンサーにはドイツ製の最高級品を使ってます。電源トランス代と合わせると、全体価格の半分以上を占めてます。」
こういう話を聞くと益々胸が高まってくる(笑)。
最初に「CV4068」(BRIMAR)を挿して聴いてみた。
想像どおり、全体的に柔らかい音で誇張感の無い自然な佇まいは聴き疲れがなく我が家のように長時間にわたって聴くケースにはもってこい。ただし、澄み切った秋の青空のような中高音域の透明感に比べて低音域の重量感がややもの足りないかな~。
これは真空管整流とダイオード整流の違い・・?、どちらを取るかと言われたら、今のところ前者を優先したくなるほどメリットの方が明らかに上回る。
「CV4068」の次に「E80CC」(ドイツ:ヴァルボ)を挿して比較することになった。
その結果となると・・、これはもう好き好きのレベルだろう。
音のスピードと締まり具合は「13D3」が上回り、響きの「豊かさ」からいえば「E80CC」の方がプレートが大きいせいか有利で、自分なら後者を優先する。
それに「E80CC」はいろんな銘柄を籠いっぱい持っているので「スペア」の心配をしなくていいので助かる(笑)。
そして、次の段階へ移った。
新しいプリアンプの相性を試すため手持ちのパワーアンプを次々に試しての聴き比べ。
最後に勝ち抜いたのは、意外にも・・。
以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c6c3e60531f18919a684c37550c523a2
オーディオ意欲をそそられる新プリアンプ
2023年03月08日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bca6e094a09511080acc0f32c507cf67
前々回の記事「躍動するプリアンプ」の続きです。
オーディオシステムの中で一番音が変わるのは「スピーカー」、その次は諸説あろうが個人的には「プリアンプ」ではなかろうかと思っている。
ちなみに、オーディオに「絶対」という言葉は「絶対」に使わないようにしている。
なぜなら、あまりにも機器が置かれた環境を取り巻く「変数」が多いのでうかつに断定できないから。
オーディオにとって「先入観は罪、固定観念は悪」なのだ!(笑)。
というわけで、このブログの記事はすべて「我が家の条件下では・・」という注釈付きになるのでどうか悪しからず~。
で、今回手に入れた「プリアンプ」はこれまでの手持ちの3台とは違って音の傾向が明らかに異なっている。
もちろん、それぞれにいいところがあるんだけど、音が柔らかくて長時間聴いても聴き疲れがしない、したがってスイッチを切るのが惜しくてつけっぱなし、と我が家のオーディオに新風を吹き込んでくれている。
これまで気が進まなかった音楽を聴き直したり、日陰に埋もれていたアンプが相性が良くて息を吹き返したりするのもたいへんうれしい現象。
たとえば、プリアンプの製作者「YA」さんと、パワーアンプの品定めの対象としたのはこのシステムの低音域(700ヘルツ以下:-6db/oct)だった。
プリアンプの低音域がやや薄い傾向にあるので、ひときわシビアなテストになる。
対象は「WE300Bシングル」に始まって「2A3シングル」、「71Aプッシュプル」そして「PX25シングル」。
結局、一番良かったというか、相性が良かったのは「PX25シングル」だった。
日頃は「WE300Bシングル」に押されっぱなしの印象だったが、低音域の充実ぶりはこれが一番で「YA」さんともども、これで決まりですねと、一件落着。
そして、2日後になってこんなに麗しい音を出してくれるのなら「AXIOM80」ならどういう音になるんだろう・・・。
いったん、思いつくともうダメ・・(笑)、ブレーキがかからず久しぶりに「80」さんの出番となった。アンプはそのまま「PX25シングル」で。
200ヘルツ以下の低音域をウェストミンスター(改)で補強して聴いてみたところ、ウ~ン、参った!!
ヴァイオリンの濡れたような響きはやはり「80」の独壇場で、音響空間をそこはかとなく漂うように彷徨っている佇まいがもう泣きたくなるほどで激しく気持ちを揺さぶられた。さすがは同じイギリス勢同士~。
プリアンプでこれだけ変わるんだから「参ったなあ・・」と、思わず嘆息した。
ほかにもグッドマンの「TRIAXIOM」(口径30cm:同軸3ウェイ)やJBLの「D123+デッカのリボンツィーター」などが目白押しに控えているのだが、しばらく「80」さんで存分に楽しませてもらうとしよう。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bca6e094a09511080acc0f32c507cf67
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11:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2023/03/17 (Fri) 17:38:49
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「音楽&オーディオ」の小部屋
これで「枕を高くして寝られる」
2023年03月17日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/86100157e1c88e235ca3f7184a204a4e
長年にわたって愛用している真空管アンプなのに(真空管の)「原理原則」には疎いし、製作するとなると ”からっきし” 駄目だし、胸を張ってあれこれ喋る資格はないと思っている。
とはいえ、最低限の知識として真空管にはいろんな種類と役割があり、たとえば大雑把だが前段管・出力管(電圧増幅管)、整流管(交流を直流に変換する)などがあって、この中でいちばん寿命が短いのは「整流管」というぐらいは知っている。
で、その肝心の寿命の程度だが音が出なくなる場合はすぐにわかるのでいいとして、問題は劣化の進行に合わせて音の方も段々と情報量が減っていくのが厄介だ。
いったいどの辺で代えればいいの~。
とりわけ、整流管は縁の下の力持ち、アンプ全体に影響を及ぼしてくるので、一定の時期が来たらスパッと思い切りよく交換してやるのがよろしいと専門家からアドバイスを受けている。
そういうわけで、消耗品である「整流管」の(予備の)ストックはおさおさ怠りなく心掛けており、オークションで常に目を光らせる癖がついている。
ちなみに、我が家では整流管のストックだけでこの有様で、すべて縦置き保管ですぞ・・。
今回導入した「新プリアンプ」も例外ではない。
使用されている整流管の型番は「6CA4/EZ81」で、ブランドは「BRIMAR」(=STC:英国)である。
STCは品質が良いし、素性をたどれば通信管なので長寿命との定評があるが、安心はできないので別のブランドでもストックしておこうかと、オークションをチェックしていたら、何と英国「エジソン・マツダ」の整流管「EZ81」が出品されているではないか!
「エジソン・マツダ」って?
「北国の真空管博士」によると、「英国屈指の名門です。3社が合同して出来上がった会社で、それぞれが得意の分野を生かして優れた真空管を作っていました。傾向としては情報量が多くて太めの音です。極めてレベルの高い古典管ばかりなのでマニアにとっては垂涎の的ですよ・・。」
我が家では「マツダブランド」として「PX25」出力管の親分筋の「PP5/400」(最初期版)と電圧増幅管「AC/HL」(最初期版)を持っているが、日常的に使うのはもったいなくて大事に保管しているほどだ(笑)。
で、話が戻って此度(こたび)の整流管「EZ81」である。
「整流管」だけはなるべく中古を避けるようにしているが、理想的ともいえる「新品未使用」品である。まあ、2本あれば命尽きるまで大丈夫だろう・・。
というわけで首尾よく落札したものの競争者が皆無だったのが不思議。使途が限られているせいかな~。まあ、競り合うこともなくお値段が出品時のままだったのでありがたいことではある。
2日後に我が家に無事到着。
さっそく、「BRIMAR」と入れ替えた。ついでに狙いすましたように「E80CC」を「ヴァルボ」(ドイツ)から「フィリップス」(オランダ)に交換した。こちらの方が高価だったので音も比例するんじゃないかという甘い見通しだが、はたして~(笑)。
ハラハラドキドキ、心臓の鼓動の高まりを意識しながら、さあ、どういう音が出るか・・。
ウ~ン、これは・・、音が野太くて豊饒なサウンドとはこのことか。
この線の太さを活かさない手はないなあ~。
急いでスピーカーを交換した。
グッドマンの「TRIAXIOM」(同軸3ウェイ:口径30cm)が朗々と鳴り響き、かって聴いたこともないような伸び伸びとしたサウンドにすっかり舞い上がってしまった(笑)。
「エジソン・マツダ」恐るべし!
ちなみに、このプリアンプは朝の4時ごろから夜8時の就寝時まで留守中でもスイッチを入れっぱなしである。スイッチの入り切りによる「突入電流」が球を一番痛めるので何としても避けたいところ。
すると、予備1本だけで足りるかなあと、いつもの「心配性」が鎌首をもたげてきた。たしか、オークションにあと1本同じ業者から出品されていたはずだが・・。
そして結局、見事に「総ざらい」となった・・、これで「枕を高くして寝られる」、アハハ~(高笑い)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/86100157e1c88e235ca3f7184a204a4e
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12:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2023/03/20 (Mon) 05:53:41
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日本の、いわゆるカタカナ英語が、英国でどう表現されているか
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14096874
「ウマさん便り」のブログ記事一覧-「音楽&オーディオ」の小部屋
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/c/e8378a36f64da03fb919e9713bce32f9
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13:保守や右翼には馬鹿しかいない
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2023/05/16 (Tue) 07:29:38
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「音楽&オーディオ」の小部屋
自作のエンクロージャーと音響効果
2023年05月16日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/224fbec4d3e154e673b7d1f5693cd854
若いころは「音楽とオーディオ」よりも、それこそ「釣り」の方に熱中したものだった。
当時は「釣り熱」が高じるあまり市販のありふれた「仕掛け」に飽き足らず、独自に工夫なり加工した「仕掛け」をいろいろ試作した。
「仕掛け」といっても、「浮きの種類」「錘の種類」「釣り針の大きさ」「ハリス(糸)の太さ」などを総合的に勘案したものになる。
で、なぜ試作したかといえば、釣り場の環境は「(防波堤の)竿を振る位置の高さ」から始まって「対象魚種」、「潮の流れ具合」、「風向き具合」「太陽の方向」など千差万別なので、それに応じた「仕掛け」が絶対に必要で、その点、市販のありふれた製品は個別の現場の状況に ”そぐわない” ものばかり・・、もちろん「釣果」の方も工夫しただけあって「GOOD」だったのは言うまでもない。またそういう独自に工夫した「仕掛け」に対する愛着もひとしお~。
まったく同じことがオーディオについても言える。
個人ごとに好きな音楽や好む楽器の音色は違うし、部屋の大きさも違うしで、それぞれの置かれた環境は千差万別で、ありきたりの市販のオーディオ機器は現場にそぐわないものばかり。
その中でも、いの一番に挙げるとなると「箱=エンクロージャー」ではなかろうか。
これ次第で音質が激変するのでオーディオにとって一番大切な代物だと言っても過言ではないと思うが、はたしてメーカー仕様のままが適切なのかどうかは一考を要する・・。
で、我が家の現在の状況に移ると7系統のスピーカーのうち、ユニットごと大幅に改造したのが「ウェストミンスター」、そのほか、まるごと「エンクロージャー」を自作したのが4系統のスピーカーに上る。
左から、「植木鉢」の寸法(4か所のねじ穴)がピタリと合った「スーパー10」(ワーフェデール:赤帯マグネット付き)、その右側の上がグッドマン「TRIAXIOM」(口径30cm)、下が同じくグッドマンの「AXIOM80」(復刻版)、そしてオリジナルの「AXIOM80」。
「釣り」でもお察しのとおり、もともと弄るのが好きなんでしょうかねえ~(笑)。
そもそも「オーディオ」は箱を自作あるいは改造しないと、僭越ながら「オーディオの奥深さ」は分からないと思っている。
ユニットの位相の調整、背圧の逃がし方、定在波の防止、適度な箱鳴りの調整など勉強になる材料がいっぱい~。
たとえば、画像にあるエンクロージャーの板厚はいずれも「1.2~1.5cm」とごく薄めにしている。
市販の製品には見られない薄さで、英国系のユニットはすべてといっていいほどうまく「箱鳴り」をさせることを前提に作られているので、理に適うと思っている。
まあ、自己満足に過ぎないけど「お仕着せ」の市販のスピーカーよりは低予算ながらずっと上をいっていると自負しているが、どうかな・・(笑)。
で、前述した中の「定在波」の防止についてだが、箱の内部を御覧にいれよう。
要所に「卵トレー」を貼り付け、残った隙間には「ティッシュ」を敷き詰めるというもの。
これで信じられないほど「いい音」になりますよ~(笑)。
そこで、ご提案。
懇意にしているご近所のご協力のもと「卵トレー」(厚紙)が溜まっていくばかり~。そろそろ置き場所に困ってきたのでもし御入用の方がおられましたらタダでお譲りします。
ただし、送料だけはご負担くださいな。
オーディオルームの要所に張り付けるのもよし、既存の箱を開けて張り付けるのもよし、将来「箱の自作をしたい」という方もよし。
ちなみに、我が家のオーディオルームではスピーカーの対面をこうしている。
そして、希望者には「おまけ」として次の本を同梱します。
地元の図書館が新築移転するため、蔵書の放出をしており、気軽に引き抜いてきた本だが、一読したところ思わず赤面するような内容で、はたして図書館がこんな本を置いてよかったのか・・。
よろしかったら、どうぞ~(笑)。
希望者は「自己紹介欄」の「メルアド」あてということで~。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/224fbec4d3e154e673b7d1f5693cd854
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14:777
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2023/07/25 (Tue) 07:34:22
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「音楽&オーディオ」の小部屋
「色気のある音」を求めて
2023年07月21日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f924c83ca437801ecff3f5fcc30770a9
ブログを創るときにいつも「タイトル」をどうしようかと思い悩むが、今回は「失われた時を求めて」(プルースト)をもじって、「色気のある音を求めて」。
文学的な香りは皆無ですけどね~(笑)。
さて、おそらく前々回のオーディオ記事「突然やってきたバラ色の日々」の内容に「半信半疑」の人が多いのではないかと推察している。
「プリアンプに使っているコンデンサーをマイカ(雲母)に代えたくらいでそんなに変わるんかいな? だいたいこの人の記事はいつもオーバー気味だし眉唾物なんだよな~!」
アハハ、当然の反応です。人間はそのくらい懐疑的な見方をする方が正常だと思いますよ(笑)。
ところが・・、それがほんとうの話なんですよねえ。もちろん自分の感覚の範囲内での話ですけどね。
改めてシステムにおけるプリアンプの威力を思い知ったわけだが、そういえば、空前絶後の名器とされるプリアンプ「マランツ7」のオリジナルに近い完動品が今でも200万円近い価格で取引されているのも「むべなるかな」~。
で、これまで使っていたコンデンンサーは某有名ブランドの「フィルム・コンデンサー」でペアで2万円の代物だから一応「高級」ランクに属すると思う。
で、マイカに代えてからの音の違いといえば比較試聴して初めて分かったが、主に高音域に顕著な違いが見られて、前者の場合は解像力に不足はないもののやや人工的な響きで素っ気ない印象を受ける・・、で、マイカの場合はしっとりと潤いを帯びつつ、独特の光沢というか艶があってそこはかとない「色気」が漂ってくる。
それはもう年甲斐もなく「振るいつきたくなる」ほどのレベル~(笑)。
結局、50年以上オーディオに打ち込んできたが、気に入った音質の落ち着く先といえば、人間の情感に切々と訴えかけてくる「色気の有無」になるんじゃないかな~。
「色気」という俗な言葉をあまり使いたくないのだが、どうも適当な言葉が思い浮かばない・・、許してね(笑)。
さて、こういう変化を目(ま)の当たりにすると、ず~っと出番のないスピーカーについ「食指」が動く。
英国の名門「モニター・オーディオ」が誇る「プラチナム・シリーズ」に属する「PLー100」の登場です。
お値段を持ち出すのはけっして本意ではないが(笑)、発売当時の定価は「50万円」で、それを3年ほど前にオークションで手に入れたものだが落札価格はヒ・ミ・ツ。
このブログは「オヤジの無事の便り」として、娘が読んでいる可能性が高いので母親に注進されると、ちょっと拙い(笑)。
しかも、たまたま今日(21日)から娘と落ち合って「宝塚観劇」(二泊三日)に行く予定だからまことにタイミングが悪い。
で、このSPはクロスオーバーが「2800」ヘルツで、画像でお分かりの通り「リボン型」(2800ヘルツ以上)となっている。
「リボン型」の音は大好きで、デッカの「リボン・ツィーター」を溺愛していることもあってすぐに飛び付いたというわけだが、実際に聴いてみると、最高音域への伸びとか透明感ににちょっと不満を感じて、なかなか出番がなく「髀肉之嘆」(ひにくのたん)をかこっていたが、そのうち環境が変われば本領を発揮するはずと、ず~っと辛抱強く待っていた。
オーディオは機が熟するのをじっと待つ忍耐力が必要ですぞと、偉そうに言いたいところだが、「小ぶり」なので置き場所に困らなかったことがいちばん大きい(笑)。
さあ、プリアンプの高音域が様変わりしたので、「PL-100」も生まれ変わるかもしれないという期待と不安でワクワク、ドキドキ~。
ただし、この近代的なSPは高出力の「TRアンプ」による駆動を想定しているみたいで能率は「88db」と低い・・、で、かなりパワーのある真空管アンプが必要だ。
そこで、いろいろ試行錯誤をした挙句、最終的には次のとおりとなった。
以下、いささかくどくて専門的かもしれないが・・。
DAC「Aー22」(GUSTARD)から、2系統の音を出す。(RCA端子とバランス端子を利用)
<2800ヘルツ以下>(バランス端子)
プリアンプ(マランツ7型) → パワーアンプ「6AR6シングル」(三極管接続)
前段管はこれまで補助アダプターを使ってミニチュア管を挿していたが、今回は明らかにオリジナル仕様の「6SL7=ECC35=CV569」(STC:左端)がいちばんよかった。
<2800ヘルツ以上>(RCA端子)
プリアンプ「マイカ内蔵型」 → 「6A3シングル」
先日の試聴会で使った「175ドライバー」(JBL)ですっかり味を占めたので再び「6A3」の出番。
そして、この組み合わせで筆舌に尽くしがたいサウンドが生まれた!
こんな小さなユニットからこんな低音が出るのかと驚くほどの豊かな響きが迸り出て、もちろん、サブウーファーなんかお呼びではない!
そして、肝心の2800ヘルツ以上が素晴らしかった。ヴァイオリンを始め、管楽器やボーカルの生々しさに度肝を抜かれた。
小型SPならではの音像定位のシャープさは言うに及ばずで、これだからオーディオは止められない!
これは我が家でいちばん「バランスの取れた音」かもしれないなあ・・。
自画自賛が果てしなく続きそうなので、この辺で打ち切った方が良さそうだね(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f924c83ca437801ecff3f5fcc30770a9
憎たらしくて、そして、ありがたい存在
2023年07月25日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ba968a2979abff612db4031d2d2ffaf8
このところ、例のマイカ・コンデンンサー騒動で「いいな、いいな・・」が続いているが、こういう自己満足に浸るときというのはこれまでの経験からみて危険がいっぱいで「落とし穴」にハマることが多い。
いわば「停滞」という「落とし穴」・・(笑)。
オーディオは自分さえ良ければ、他人がどうこう言おうと耳を貸す必要がない趣味だが、やはり「唯我独尊」だとねえ・・。
で、久しぶりに近隣にお住いのオーディオ仲間「Y」さんの率直なご意見をお伺いすることにした。
フルート奏者として日頃から「生の音」に親しまれているので、音質に対する鋭い指摘に舌を巻くことがしばしばである。
「どうです、いい音でしょうが・・」と自慢気な気持ちで聴いていただくときに限って、容赦ない舌鋒のもとに自負心が木っ端微塵に打ち砕かれてしまうので、憎たらしいというか、ありがたいというか・・、ゆめゆめ油断できない存在だ(笑)。
今回もいささか身構えながら「(プリアンプに)マイカコンデンサー取り付け後」の音を聴いてもらった。
登場したスピーカーは次のとおり。
聴いた順番に挙げると、
1 AXIOM80(復刻版) 2 AXIOM80(オリジナル版) 3 PL100(英国:モニターオーディオ) 4 JBL「2ウェイシステム」
実はこれ以外にも、よく聴いているシステムがあって、それは「ウェストミンスター(フルレンジ)+デッカのリボンツィーター」の大型システムで、音質なんか気にせず長時間ゆったりと安心して音楽に浸れるところが気に入っているのだが、明らかにYさん好みではないので端(はな)から除外している。
いわば、これが「本妻」にあたりあとは「妾」のような存在といっていいが、「妻妾同居」は多彩な変化があってとにかく楽しい(笑)。
そして、駆動したアンプは「フルレンジ」あるいは「高音域部分」はYさんのたってのご希望で「6AR6シングル」(三極管接続)を、そして低音域部分は「371Aプッシュプル」をあてがった。
で、スピーカーは最初から先手を打って「AXIOM80」(以下「80」)聴いてもらった。
「復刻版はやや神経質というか響きが足りないように思います。その点、オリジナル版はさすがに響きが豊かです。やっぱり真打ですね。ただし、ユニットを容れてる箱のせいかもしれませんが・・」
たしかに・・、1軒の家に「80」が2セットも要らないよなあ、と復刻版の存在意義に疑問符が灯ったので後日の課題としておこう。
それはひとまず置いといて、敏感な「80」なのでこの際とばかりSPケーブルを「ウェスタン製の単線」「銀製の単線」「LANコード」(東海地方のTさん作成)の3種類を付け替えて比較試聴したところ「LANコードがいちばん自然な響きですね」
次に、聴いていただいたのが「PL100」だ。
フルレンジ主義者のYさんにとって「クロスオーバーが2800ヘルツ」のシステムなんて不倶戴天の仇みたいなものだが、以前聴いていただいた時も散々の酷評だったが、今回は様変わりしたので驚いた。
「凄くいいですね、リボンツィーターの音が映えてます。これはAXIOM80に匹敵する音ですよ! Kというオーディオ評論家がレイ・オーディオの大型システムからPL100に代えたというのも頷けますよ」。
これも、ひとえに「マイカコンデンンサーのおかげかな」(笑)。
そして、お帰り際にJBLの「2ウェイシステム」でジャズを聴いていただいたところ、これが想定外の大喜び~。
「スカッとした屈託のない音で、聴いてて楽しくなる音ですね。よくもまあ、175ドライバーをここまで調教しましたね・・、やはり擦る音は別にして叩く音はJBLの独壇場ですね」
計3時間ほどの試聴だったが、この日は万事順調だったので、いやあ、メデタシ、メデタシ・・。
最初から謙虚な姿勢で臨んだのがよかったのかな(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ba968a2979abff612db4031d2d2ffaf8
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2023/09/26 (Tue) 22:31:05
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「音楽&オーディオ」の小部屋
日常生活とオーディオの「7つの習慣」
2023年09月26日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4f005a6b8bcb124cec7ca404f42f229f
成功哲学の啓発本としては、カーネギーの名著「人を動かす」が有名だが、コヴィー博士によって書かれた「7つの習慣」も負けず劣らずのようだ。
何しろ40か国以上の言語に翻訳され、全世界で2千万部をこえるベストセラーとなっているほどで、7つの習慣は「人生のOSである」とまで評されているという。
このほど、たまたま図書館で借りる機会があったので、ざっと拾い読みしたところ、なかなか参考になることが多かった。
若いうちに読んで、その後に「7つの習慣」を拳拳服膺(けんけんふくよう)していたら、今よりももっと「マシな人間」になっていたかもしれないと思わせる節が大いにありますな(笑)。
以下、要約してみると、
7つの習慣のベースには「インサイド・アウト(内から外へ)という基本的な考え方がある。
つまり、「影響を受けるより影響を与えるという考え方で、人生の扉は、中から開くことしか出来ない。」
この考え方をベースに、成功の鍵を握る「7つの習慣」が示される。これらは単独で独立して存在するものでなく、それぞれが深く関連している。
全体が大きく3つに分類されており、以下7つの習慣のそれぞれの分類と、名称を全て列挙してみよう。
<私的成功>(依存から自立への成長を促す)
第一の習慣:主体的である
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
第三の習慣:最優先事項を優先する
<公的成功>(信頼を元手に人と協力体制を築き、より大きな成果の達成を目指す)
第四の習慣:Win-Winを考える
第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
第六の習慣:シナジーを創り出す
<再新再生>(すべての習慣を支える己の肉体、精神、知性、社会・情緒を研ぎ澄ます)
第七の習慣:刃を研ぐ
以上、これらが「習慣」とされている理由は、「人格は繰り返す行動の総計である」というアリストテレスの言葉によって示されている。
だから「優秀さ」とは、ひとえに単発的な行動にあらず習慣なのである。
とまあ、要所をごく簡潔に抜粋してみたものの興味のある方は通読をお薦めします。
そこで、「7つの習慣」に触発されてオーディオで「習慣化」していることを羅列してみた。
つまり「その人のオーディオの個性は繰り返す行動の総計である」というわけ。
ただし、けっして読者に押し付けようとは夢にも思ってないし、そういう自信も持ち合わせていないので念のため~(笑)。
1 オーディオの電源は家庭内の電源と一線を画すために、外部から200V電源を引き「降圧トランス」を使って「200V → 100V」にして、専用電源にする。
2 音質に大きな影響を及ぼすSPボックスは自作あるいは市販品を改造して、自分の気に入った音を出す。メーカー製は「コスパ」が常に念頭にあるので信用できない。たとえば「ネットワークの部品」などがお粗末・・。
3 SPユニットは能率が高めの古典型を主体に使う。グッドマン、ワーフェデールなど・・。すると「小出力のアンプ+古典型スピーカー」の理想形が完成する。
4 レコードは音がいいのは分かっているが、気に入った音を出そうと思えば膨大な手間とお金がかかるので使わない。むしろ、使い回しの便利さなどを考え合わせると「デジタル・オーディオ」で十分。
5 スピーカーを駆動するアンプは古典管を使った真空管アンプに限定する。言い換えると、倍音が無味乾燥な「TRアンプ」は一切使わない。
6 ケーブル類は負荷が少ないLANケーブルを主体に使う。
7 オーディオ機器に100%は求めない。音楽ソースに応じて代えてやる余裕を持つ。それに「脳はマンネリを嫌う」ので周期的にシスステムを交換する。
と、いったところですか・・。
で、これら「7つのオーディオ習慣」に裏打ちされた音の形容としては、
「装置全体の音が澄んでいて透明感と柔らかい雰囲気で満たされ、楽器の音色がそのまま素直に表現されているような音。
当然、音の立ち上がりと立下りが早いうえに奥行き感がある。いわば彫りの深さとでも言うべきか。
さらに、音の消え去っていくときの余韻が音響空間の中で漂うような雰囲気とともに暗闇の中にす~っと溶け込んでいく感じ。」
まさに夢の世界ですね。
はっきり言って無理だろうけど少しでも近づきたい・・、「持ち時間」が音を立てて少なくなっているけどね~(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4f005a6b8bcb124cec7ca404f42f229f
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2023/09/28 (Thu) 05:40:19
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ウェブブラウザに Brave を使うと、広告なしで youtube を視聴することができます
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14131432
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「音楽&オーディオ」の小部屋
新時代の名曲・名盤 2023年09月28日
テレビの故障により新しい機種に代えたのがおよそ2か月前のこと。
すると「You Tube」(以下「Y」)が簡単に選局できるようになったのでこのところ「Y」で音楽を聴くことが多くなった。
で、問題は音質である。何しろ痩せても枯れてもオーディオ・マニアだからね(笑)。
テレビ本体から「光」ケーブルでデジタルアウトし、手持ちのDAコンバーターに入力して聴き比べたところ、これはオーディオ仲間と確認済だが、音質は「CD」の方が100点だとすると、「Y」が90点と、やや落ちるがこのくらいの差なら「音出し」や選曲の自由自在さから考えると、「Yで十分だ」というのが当面の認識である。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/82ef91df6a057b882ef4aaafaa26e9d4
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2023/11/21 (Tue) 05:42:58
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「音楽&オーディオ」の小部屋
秋深き 隣は何を する人ぞ
2023年11月20日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4b713720ff1cbdb6f91a6c87c6c850d2
秋が来たと思ったら一気に冬になった感じ、これでは幽玄な秋の情緒をゆっくり楽しむひまがない・・、これは淋しいことに違いない。
昔の人は「秋の夕暮れ」をよく愛でたものだった。
「心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の 秋の夕暮れ」(西行法師)
珍しく公園に出かけてウォーキング後の帰り、秋の夕暮れに包まれてフラリと入った書店で購入したが次の本だった。
この「マイ オーディオライフ~32人のわたしのリスニングルーム~」は、全国津々浦々のオーディオ愛好家のシステムを紹介したものだった。
その昔、オーディオ専門誌を血沸き肉躍らせながら読んだものだが、今ではこういう類の雑誌にあまり興味を持つことはなくなった。
「もう騙されないぞ!」・・(笑)、しかし、商売っ気とは無縁の素朴なオーディオ愛好家たちの32例のシステムの現状から何か得るものがあるかもしれないとの思いがあったのも事実。
時節柄「秋深き 隣は何を する人ぞ」(芭蕉)という心境に近いかな(笑)。
現代のオーディオ愛好家たちははたしてどういうシステムで鳴らしているのか、知っておくこともけっして無益なことではなかろう。
「井の中の蛙世間を知らず」という言葉もある。
読了した結果、特筆すべきことが2点あった。
☆ 古い英国系のSPユニットを愛好している方は皆無だった
我が家のオーディオの生命線はグッドマンやワーフェデール製(イギリス)のユニットで、「AXIOM80」、「スーパー12」、「スーパー10」、「スーパー3」に尽きるが、これらを使っている方がまったく居なかったのには少なからず驚いた。
そもそも、ユニットとエンクロージャーを別個に揃えるという発想がまったくないのだ。すべて箱と一体化したスピーカーを購入して使うばかりで、これでは死活問題となる「カットオフ周波数の妙味」、さらには「背圧の処理方法」や「位相の管理」、「吸音材の差」などオーディオの楽しみもへちまもなかろう(笑)。
周知のようにグッドマンはユニットだけ作って、タンノイみたいにエンクロージャーを作らなかった。おそらくエンクロージャーの重要性は認識していたと思うので、あえて作らなかったというべきだろう。
憶測だが、その理由の一つにはユニットの能力を発揮する可能性を少しでも広げておくためにエンクロージャーの構造や大きさを所有者の裁量に任せたかったのではあるまいか。何しろユニットはエンクロージャーの工夫次第で生きもすれば死にもするのだから。
ちなみに、エンクロージャーの響きを重視したのが「ブリティッシュ サウンド」であり、JBLなどのようにユニットの直接的な響きを重視したのが「アメリカン サウンド」だと個人的には思っている。
いずれにしても巷ではグッドマンやワーフェデールの愛好家がほとんど皆無ということがよく分かった。
☆ 1930年代の古典管使用者は皆無だった
我が家には真空管アンプが9台、スピーカーが6系統あり、オーディオ仲間もすべて真空管アンプ愛好家ばかりなので、それが当たり前だと思っていたら大間違いだった。
「類は友を呼ぶ」(似た者同士は自然と寄り集まる)だったのだ(笑)。
というのも、32例の大部分が1系統のスピーカーを1台のアンプで鳴らす「本妻オンリー派」で、「よく我慢できるなあ!」と感心したが、そのうち真空管アンプ愛好家となるとこれら32例中10例でおよそ3割程度だった。
微妙な割合だが少数派であることは間違いない・・、そして1930年代の真空管を愛用している方となると皆無だった!
質、量ともに真空管の全盛時代といえば1930年代前後というのが通説だが、この時代の真空管の良さを知っていて使わないのか、それとも知らないので使わないのか、おそらく後者になるのだろう。そもそも接する機会がないのだから仕方ないが実に勿体ないこと!
しかし、90年前の球となると何かとトラブルがあるのも事実でけっして万人向けではない。好きな音を味わうためには「ハイリスク・ハイリターン」は付き物かもしれない。
いずれにしても我が家のシステムは「時代遅れ」というのがよくわかったが、せめてもと理屈的にはシステムのうち増幅系(アンプ)と変換系(スピーカー)の製造年代の時代背景を統一することだけは心がけている。
ちょんまげ姿の時代劇に背広姿が登場するのは滑稽だが、それと同じで真空管アンプ時代に作られたスピーカーを使うのにTRアンプはちょっと「そぐわない」気がする。
なお、32例の中には超豪華なシステムも散見されたが、若い頃とは違って「うらやましい」とか「同じシステムが欲しい」とかはいっさい思わなかった。
システムが大掛かりになればなるほど各機器の能力をフルに発揮させるのが難しくなるので、つい「さぞや苦労されていることだろう」→「投資額と音質が逆比例していることだろう」と同情と憐憫(れんびん)の方が先に立ってしまう。
しかし、これは「成長」の証しなのか、それとも意欲が無くなって単に「老いぼれた」だけのか、はたしてどっちかな~(笑)。
最後に・・、この32例のようなタイプの方々がおそらくこのブログの読者の大半を占めていることだろう。
道理で、こういう「時代遅れ」の「オーディオ記事」の人気が無いはずだよね~、と納得。
「この道や 行く人なしに 秋の暮」(芭蕉)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4b713720ff1cbdb6f91a6c87c6c850d2
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2023/12/08 (Fri) 21:53:28
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「音楽&オーディオ」の小部屋
オーデイオは博打だ!
2023年12月01日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69cae8532d52c65bc3294458fde12ef5
オーディオはどこを弄っても大なり小なり「音」は変わるもの。
で、「現在、気に入った音が出ているのでどこも変えたくない・・」、それも結構。
しかし、そもそも「気に入った音がどういうものかわからない」という人がいるのも事実だね(笑)。
実は、自分がそれで常に「もっと気に入った音があるんじゃないか・・、いろいろチャレンジしてみよう」という希少人種に属している模様。
仲間からも、「貴方はどこかをしょっちゅう弄ってますね~」と、やや呆れ気味に言われる。けっして自慢できる話ではないけどね・・(笑)。
とはいえ、たとえそのどこかを弄ったとしても、はたして気に入った音になるかどうかは保証の限りではないのがオーディオの面白くもあり、悲しいところでもある。
もちろん、ある程度理論的な根拠がないとチャレンジしないが、それでも出てくる音の複雑さはまだきちんと物理的に解明されているわけではない、なぜならそれぞれの機器の組み合わせや部屋の大きさなどの「変数」の複雑さも当然影響している。
そこで、長年培ってきた「カン」を働かせながら現象を実際に試すためにはどうしても実験が欠かせない・・、となるといかなるチャレンジもどこか「博打の要素」を帯びているというわけ。
つまり、「伸るか反るか、いっちょうやってみっか・・」、オーディオマニアという人種は博打好きが多い可能性がありますな(笑)。
今回のチャレンジもそうだった。
それは何の気なしにオークションに出品されたスピーカーを見たときに閃いた。
実に見事な箱の補強・・! (箱の)「剛性」も一段と強化されてきっと「いい音」が出るに違いないと思わせるものがある。
すぐに連想したのが5年ほど前に自作した「AXIOM80」用の箱。
市販の箱には無理な注文なので、「板厚」をわざわざ「1.5cm」と薄くして少しでも響きを良くしようという苦心の労作である。
ところが・・、いつのころからかどうも「箱の剛性」が足りないかもしれないという懸念が脳裡の片隅に芽生えてきていた。
そこで、たちどころにこのオークションの画像が背中を強く押したというわけ。
これほど立派な補強は自分のような素人には無理だが、せめて似たようなことは出来るはず。
いっちょう、やってみっか・・(笑)。
すぐに「ホームセルフ」の店に駆け込んで材料を調達した。
1mの棒を6本調達した。〆て「480円」なり~(笑)。
これをどうすんの~。
それぞれ適当な長さに切って、縦に2本、横に2本、きっちりと箱の内部に張り付けた。
「百聞は一見に如かず」でご覧のとおり。
少し斜めになっているけど、ハンマーで棒の端っこを横から微妙に叩いてガッチリ固定している。どうせ外からは見えないんだから見かけはどうだってよろし(笑)。
これで、きっと「箱の剛性」が一段と強化されたに違いない。
さあ、問題は出てくる音だッ、つうの・・。
まあ、悪く鳴(な)ったときは元に戻すだけだが、これまで幾度となくこの種の実験をしてきたものの、実は元に戻したことは殆んどない。
悲しいかな、人間の性(さが)で、どうしても新たにチャレンジした方に未練が残ってしまうのだ(笑)。
さあ、今回はどうなんだろう・・。
以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69cae8532d52c65bc3294458fde12ef5
空前絶後の「コスパ」
2023年12月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c47c545e1e76a45d32c27858830d3954
前回からの続きです。
オーディオ記事は、どちらかといえば(他の記事に比べて)不評なので、なるべく連続して投稿しないことにしている。「専門的過ぎてよう分からん」という声が多い・・。
ところが・・、前回の記事が予想外にも大好評!
ハイ、望むところです。それでは皆様のご期待に応えて続編といきましょう(笑)。
まずは、前回細工したスピーカーの映像を再掲しておこう。
縦に2本、横に2本の細い棒を縦と横にしっかり張り付けて箱の強度(剛性)を増したつもり。
とはいえ、逆に適度な「箱鳴り」が抑えられて、見るも無残な失敗に終わる可能性だって十分ありますな。
まあ、「伸るか反るかの大博打」である(笑)。
そして、わくわくハラハラしながら音出しへ・・、いわばオーディオの醍醐味の瞬間ですね~。
そして、これは素晴らしい!!
音の透明感、歯切れの良さ、そして艶っぽくて色気に満ちた音色といい・・、これまでAXIOM80からまったく引き出せなかった魅惑の世界が目の前に広がった。それに、時折り感じてきたあの神経質くさい響きが完全に一掃されている!
不覚にもこの歳になって思わず目が潤みましたぞ・・(笑)。
いやあ~、参った・・、天にも舞い上がる気持ち、そしてどうしてこの細工を早くからやらなかったのかという悔恨が入り混じって複雑な気持ちが交錯した。
それにしても、「AXIOM80」(初期版)が本領を発揮したらそれはもう凄いことになると実感した。
これまで、「オーディオ・フェア」でB&Wを始め各種の高級なスピーカーを高価なアンプでいくつも聴かせてもらったが、どんなに「いい音」が出ても所詮は「普通の音の域」を出ないものだった。
ましてや、一般家庭で出す音なんて・・。
ところが、この(適切な箱に入った)「AXIOM80」ときたら、もうまったく別次元の音になってしまい、これしか出せない音の世界へ誘ってくれるのだ。
まあ、どんなに口を酸(す)っぱくしても、理解してもらえないだろうから、一度聴いてもらうしかないだろうなあ・・(笑)。
で、読者の疑問は「なぜ箱の剛性を高めたことが、それほど功を奏したのか・・?」に行き着くはず~。
「音響学」の専門家でもないので、あくまでも素人考えなのだが~。
「箱は上下2枚の板、前後2枚の板、そして側板2枚の計6枚で構成されている。で、箱全体の剛性が高まると、これらの板が一斉に同じ振動(響き)になって全体のハーモニーに乱れが少なくなる」ということではないだろうか・・。
もちろん、厚い板を使っても箱の剛性は高まるが、これでは最初から板の振動(響き)が期待できない・・。アメリカ系のユニットならそれでいいのだろうが、イギリス系のユニットなるとそうはいかない。
で、実際に、現実のこととしてユニットと箱の見事な一体感がこれまでになく目立って感じたので、こういうコメントに繋がったわけ。
しかし、細工に使った「棒」の代金が「480円」で、こんなに目覚ましい効果が上がるなんてもう「空前絶後のコスパ(コスト パフォーマンス)」ですね。これは・・。
あまり大袈裟な表現は柄に合わないのだが、これ以外の言葉が浮かばない。
しかし、困ったことが出てきた・・、「AXIOM80」から、こんな音が出てくると、もうほかのスピーカーを聴く気がしなくて~(笑)。
とまあ、以上のとおり「まるで熱病に浮かされた」ように縷々自分の感想を一方的に述べたわけだが、やはりここは冷徹な「第三者」の判断を仰いだ方がいいだろう。
さっそく、我が家のご意見番であり、「AXIOM80」の大ファンである「Y」さんに連絡してみた。
高齢者施設の理事長さん(常勤)なので、お仕事の邪魔をしないように平日は連絡しないことにしているが、今回ばかりは「驚天動地」の事態だから許してほしい(笑)。
すると・・、「ああ、ちょうど私から連絡するところでした。実はネットのサイト「ア〇〇〇」が全商品15%引きの一斉セールをやってましてね、実は今日(1日)でお仕舞なんです。
それでダントツの〇〇電機の「ブレーカー」をお宅用に購入しましたのであなたの家に付けて上げようというわけです。対象は200V用のオーディオ電源1個になります」
「エ~ッ、それはご親切に・・、実にありがたいことですが、ブレーカーの交換は電気工事技師の資格が要るんじゃないですか・・」
「ハイ、私は施設の運営上、その資格を持っています。5分間ほどすべての電気機器を停電状態にして入れ替え作業をしますが、それで構いませんか」
「ハイ、別に構いませんけど・・」
そして、追い打ちを掛けるように「実は15%引きのセール期間なので、絶好の機会とばかり新しいDAC(SMSL)を購入しました。今日着いたばかりです。我が家のCDプレイヤーが故障して修繕に出していますので、ぜひお宅のAXIOM80で試聴させてもらいたいんですけど・・」
「ハイ、いいですよ、どうぞどうぞ・・」
これは、昨日(1日)のことだった。
メチャ忙しい午後になったわけだが、そこにはまったく想像を絶するような波乱万丈の展開が待ち受けていた・・(笑)。
以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c47c545e1e76a45d32c27858830d3954
新生なった「AXIOM80」の魅力
2023年12月04日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c927f7a3db2f2f8ccfbc78fa204df2d0
前々回の「空前絶後のコスパ」の続きです。
我が家のオーディオの「レーゾン・デートル」とでもいうべきスピーカー「AXIOM80」の「血沸き肉躍る」改変劇です(笑)。
ちなみに、毎年、このブログで12月後半に「この1年を振り返って」というタイトルで、オーディオ対策として効果があったものから順に「ベスト10」を発表しているが、早くも「ベスト1」はこれで決まりです。
さて、連絡してから15分ほどでお見えになった「Y」さん。手には新しい「ブレーカー」と、比較的小振りの「DAC」を小脇に抱えられていた。
「一度先にAXIOM80を聴いてみますか?、それとも作業後に聴きますか?」
「ハイ、作業の方を先にやりましょう・・」と、さっそくブレーカーの交換に取り掛かられた。ありがたいことである。予定通り5分ほどで完了。で、これが外した「ブレーカー」。
何とまあ、銘柄を見たら絶対に交換した方がいいと評価されていた最悪のブランドだったのには驚いた。
で、このブレーカーのどこが悪いかといえば、電線の「入」と「出」の間に質の悪い抵抗が入っていて、それが電流に悪さをするという。
なるほど・・、これは「オカルト」なんかではなくて「れっきとした」物理的対策である。オーディオの大元は「電源」なので、ここが拙いと全体に影響してくる。電流にとって抵抗は必要悪であり、無ければ無いに越したことはない。
オームの法則「電圧=電流×抵抗」により、電圧が一定の「100V」とすると、抵抗は小さいほうがいい。
とはいえ「素人の生兵法」なので、間違ってたらゴメンね・・(笑)。
ちなみに、ネットワークに使う「コイル」のうち「ムンドルフ」(ドイツ)が、なぜいちばん良いかといえば抵抗値が「極小」だからである。
改めて、縁の下の「力持ち」の「ブレーカー」にまで注意を向ける「Y」さんのご慧眼(けいがん)には恐れ入るばかり~。さすがに「電気工事技師」さんである。
(それはさておき、くれぐれも電気の大元の「素人工事」は絶対にしないようにね、下手すると感電とか火事になりますよ!)
そして、次は新たに購入されたDACを接続。置き場所がないので、仕方なく「エルガー プラス」(英国dCS)の上に置いて、「CDトラポ」からのバランス・ケーブルを接続した。ちなみに電源ケーブルはPADの「ドミナス」である。
固唾を呑んで見守る中、各種機器のスイッチをオン・・。
ゆっくりと静かにそして厳かに音が広がっていった・・、そして二人して、思わず息を呑んだ。
前々回に述べた音質以上の仕上がりで、何という魅力的な音なんだろう・・。
「くどい」のは嫌いなのでこれ以上は控えるが、あの「やかまし屋」の「Y」さんが、しばし寂(せき)として声無しの状態・・、およそ想像はつきますね(笑)。
そして、感極まった面持ちで「これまで聴かせてもらった中で最高の「AXIOM80」です。素晴らしいの一言です! オーディオ愛好家であれば好き嫌いは別にして一度は聴いておくべき音だと思います・・、これもブレーカーの交換と新しいDACが大いに貢献していますね」と、Yさん。
負けじと「それもあるでしょうが、箱の剛性を強化した効果が大きいと思いますよ」と、健気(けなげ)に応戦する自分。
なんだ、なんだ・・、手柄争いの様相を呈してきたな~(笑)。
まあ、どちらでもよろし、AXIOM80さえうまく鳴ってくれればそれでいいんだから~。
それにしてもこの新しい「DAC」は優れものだった。あの「じゃじゃ馬」の「AXIOM80」をこうまで破綻なく手なづけるのだから~。
「15%引きセールは今日(12月1日)まででしたよね?」
「そうです。注文するなら今日中がタイムリミットですよ」
う~ん、何とも悩ましい・・、価格も手頃だしねえ~。
結果は読者のご想像にお任せするとしよう・・(笑)。
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脳はマンネリを嫌う
2023年12月07日
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SPユニットと大切な共存関係にあるエンクロージャー(以下、「箱」)。
このほどAXIOM80が入っていた箱の剛性を強化したところ、見事に変身~。これまでのAXIOM80はいったい何だったんだろう・・、あまりの変わりように「新生AXIOM80」と呼びたくなった。
もうほかのスピーカーは要らないんじゃないか、とまで思い詰めたが、「脳はマンネリを嫌う」ようで、たったの1週間ほどでほかのスピーカーを聴きたくなった(笑)。
ちなみに「音楽を聴く」といっても、空気の振動を耳の鼓膜で感知し、それを音楽に変換するのは「脳」ですからね~。
それに加えて、大編成のオーケストラを心ゆくまで堪能できないというのも一つのネックである。
そこで、出番となったのがグッドマンの「TRIAXIOM」。
口径30cmの同軸3ウェイで、オークションでもめったに見かけない希少品で、AXIOM80に次いで「我が家の至宝」的な存在。
グッドマン社は幸か不幸かユニットを単独販売するだけで、タンノイみたいに箱を作らなかったが、それが様々な悲喜劇を引き起こした。
音作りはタンノイよりはるかに上なのに、今では正当な評価を受けないまますっかり忘れ去られているのが惜しい。
我が家も例に漏れず「TRIAXIOM」用に薄板(厚さ:1.2cm)の箱を作り、それに容れて楽しんでいたが、このほど格好の実例が登場したことになる。
つまりAXIOM80のときのように「箱の剛性」を強化すれば、きっともっと素敵なサウンドになるに違いないという確信めいたものが湧いてきたので、似たような補強をやってみた。
箱を自作する人間だけにもたらされる至福の楽しみといえる。
楽屋裏を見ても気持ちのいいものではないが、この通り。
ご覧のとおり、補強といっても細い棒を縦、横に1本ずつガッチリ張り付けるだけである。
左右両方の作業が済んで音出しへ~。
あれまあ・・・、まさに期待通りのカチっと引き締まった「極上のサウンド」へと大変身~。
AXIOM80の精緻で凝った作り(それとは裏腹に壊れやすい・・)、とは違うので大音量を入れてもビクともしないユニットである。大編成のオケでもオルガンでもなんでも来てくれ~(笑)。
それにしてもグッドマンが醸し出す音にますます引き付けられてしまった。ちょっと表現が難しいが、人間の琴線にそっと触れてくるとでもいおうか・・、センチメンタルな人に向いていそう。
(ただし、フェライトマグネットの時代に入った「301」以降は「似て非なる」もの・・)
それに比べて同じ英国製なのに「ワーフェデール」は明らかに違うサウンドである。どちらかといえば、心情に訴えかけるというよりも、物理的な佇まいというか、やや冷めたサウンドだといえそう。
同じ英国製なのにね・・、やはり違う。結局、ユニットの製作者が音楽好きだったかどうかに由来しそうな気がするが~。
グッドマンのユニットはほかにも「AXIOM150マークⅡ」(口径30cm、以下「マークⅡ」)を保管しているが、何とか出番を考えてやらないと宝の持ち腐れになってしまうと痛切に感じた次第。
で、このほど、この「マークⅡ」がオークションに出品され落札されていた。ほんの一昨日(12月5日)のことだった。
ご覧のとおり重量級の堂々たるマグネットが付いていて、持ち上げるのに一苦労するほど。
落札価格は「5万8千円」だったが、安っ! 性能からすると2倍でもおかしくないほどで、落札者はいい買い物をされましたよ~。
で、この「マークⅡ」の我が家の活躍場所を求めると・・、もはや「TRIAXIOM」がこうなった以上、ウェストミンスターの箱に収めるしか方法がなくなった。
あ~あ、早く「スーパー12」(ワーフェデール)が故障しないかなあ・・(笑)。
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2023/12/10 (Sun) 08:25:20
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「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオ冬の陣~スピーカー弄り~
2023年12月10日
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このブログの読者ならお分かりのとおり、我が家には6系統のスピーカーがある。
「それほど広くもない部屋にそういう余分なものを置いていると、音響的に悪いに決まっている」と厳しく指摘されるのが関の山だが、本人にとってみれば、気の向いたときに好みの音をドラスティックに変える楽しみともなると、そういうマイナス面を補ってあまりある・・。
で、このうち「AXIOM80」「TRIAXIOM」のグッドマン勢は箱の補強などでどうにか合格ラインに到達し、ほかにもモニター・オ-ディオの「PL100」と「口径20cmのユニット」もこれ以上弄る必要はなさそうで、一応目途がついた感じ~。
で、残るはさらなる高みを目指していよいよ2系統のスピーカーに絞られてきた。
そのうちの一つがこれ。
ワーフェデールのスーパー10(口径25cm:赤帯マグネット)と最高音域を「075ツィーター」(JBL)でカバーした組み合わせだが、自分でいうのも何だがとても「いい音」には違いない。
代えるのがもったいないくらいだが、英国のスピーカーを板厚が4cmもある頑丈な箱に容れて聴くのがどうしても気になって・・。
総じて英国製のユニットは板厚の薄い箱に容れて微妙な箱鳴りとともに聴くのが本来の姿だと思っているし、これは我が家のポリシーといってもいい。
そこで、「スーパー10」を思い切って「D123」(口径30cm)に代えることにした。これでJBLユニットのそろい踏みである。
丁度季節も冬に入ったことであり鬱陶しい気持ちを晴らすためにも、いささか湿っぽい英国製のスピーカーとは違って、一つぐらいはスッキリ爽やかな、まるで「カリフォルニアの透き通った青空」のようなサウンドがあってもいいだろうという胸算用(笑)。
「D123」は専用のバッフルに取り付け済みなので、ものの20分もあれば十分という簡単な作業を経てこの姿。
コイルで700ヘルツあたりでハイカットし、075ツィーターは5000ヘルツあたりでローカットして2ウェイで聴いてみた。
アンプはもちろん別々で「D123」にはWE300Bシングルを、075ツィーターには「71Aシングル」を当てた。
ちなみに、我が家の場合「075」でヴァイオリンの音が気にならないアンプは9台のうちこれだけである。
「人間にたとえれば、スピーカーは「外見=容姿」にあたり、それに精神を吹き込むのはアンプである」という格言(?)がありますな(笑)。
前段管の「AC/HL」(英国マツダ:初期版)が「ハイミュー」の持ち主なのでメチャ利いている気がする。
で、ワクワクしながら耳を傾けると、ドドッと音の塊が噴出してくる感じで、その勢いに惚れ惚れした。やっぱり、アメリカ系のSPの良さも十分あるなあ・・。
この音でたっぷり2日間ほど聴いてみたが「好事魔多し」!
我が家のテスト盤となっているエンヤの「カリヴィアン・ブルー」の冒頭の一撃でガックリきてしまった。
音が大きな塊になって個々の楽器の音色がどうも判然としない・・、これが一番目の動揺~。
二番目の動揺は「D123」は能率が高いせいか(102db)、アンプの微かなハム音までもを綺麗に捕えてくる「狩りの名手」なのだ(笑)。
つまり、日常使っている英国系のユニットはせいぜい「95db」前後なので目立たないが、「D123」だとかなりハム音が目立つ。
このせいで手持ちの9台のアンプの中で使えるのはせいぜい4台ほどに限定されてきた。
しばし、沈思黙考の上、思い切って別のユニットに取り換えることにした。どうやら我が家は「JBL」と相性が悪そうだ・・。
お目当ては「コロンビア」製の随分昔のユニットで口径25cm、もちろんアルニコマグネットの持ち主である。
ウーファー専用なのでコイルは不要というのが大いに助かる。
さっそく「カリヴィアン・ブルー」を聴いてみたが、音の塊(解像力)はそれほど変わらない気がしたが、少し小さくなり、何よりも音像がスピーカーの後方に広がる感じが気に入った。
結局、箱の板厚が4cmもあるとデリケートな余韻などの再生は無理なのかもしれない・・。チェロもヴァイオリンも胴体の箱はみんな薄いよねえ。
右往左往したが、 どうやらこれにて一件落着といこう・・。
空は雲ひとつない冬晴れの好日で、わくわくはらはらした楽しい1日でしたよ~(笑)。
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2024/04/13 (Sat) 09:36:31
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「音楽&オーディオ」の小部屋
ボーカルの再生
2024年04月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5df57a85f390c82c217b8a1b266699b0
先日のブログ「小澤征爾 指揮者を語る」 の中で紹介した小澤氏のコメントを改めて再掲させてもらおう。
「音楽の根源は人間の声から始まったと我々は思っているわけ。それから楽器は声の代わりに音楽をつくってきた。だんだんとそれが、声ではとても出ない高い音や低い音をヴァイオリンとかで出せるようになった。
だけど音楽の根源は声だとすると、息を吸うことは絶対必要で管楽器は息を吸わなければいけないけど、ヴァイオリンなどの弦楽器は息を吸わなくても弾ける。しかし、そこのところで、息をみんなにうまく吸ってもらう指揮者もいて、それがいい指揮者だと言われる。」
というわけで、声が音楽の根源だとするとオーディオだって声の再生が出発点だと考えてもおかしくないですよね~。
人の声は日常的に聴きなれているので、再生装置で聴くときも「生の声」との違和感にいちばん気が付きやすいのでなかなか厄介な存在だと思う。
で、声の再生に有利なスピーカーといえばやはり「同軸ユニット」ですよね~、そして同軸ユニットといえばタンノイかなあ・・。
「タンノイ」に関しては我がオーディオの歴史において重要な位置を占めているものの、一方では複雑な思いがあってなかなか一口では語れないブランドである。
「ⅢLZ・イン・オリジナル・キャビネット」、「インパルス15」、「ウェストミンスター」と遍歴したが、「ⅢLZ」のときは当時黄金の組み合わせと言われたラックスのアンプ「SQ38FD」で鳴らしていたのだが、このアンプは出力トランスが故障した。
これまでずっと真空管アンプを使ってきたが、出力トランスがイカレタなんて後にも先にもこの機種だけで、これは真空管アンプとしては絶対にあってはならない故障だと思う・・、腹が立ったので以後、ラックス製品はいっさい使わないことにしている。
それもこれもあって、嫌気がさしてきてとうとう「ⅢLZ」と「アンプ」をセットで手放して、次は15インチのユニットにしたが、これまたうまく鳴らせなかった。というか、その頃からどうもタンノイの音が自分に向いているのだろうかと懐疑的になってしまい、とうとうオリジナルユニットを外して現在に至っている。
こうして満足に使いこなせなかったタンノイだが、さすがにボーカルの再生を含めて同軸2ウェイユニットの音像定位の優位性には見るべきものがあった。
以前、オーディオ仲間のU君(福岡)から次のようなメールをもらったことがある。ちなみにU君は工学部で音響学を学んでいる。
「小さな口のボーカル再生が望ましいと言ったのは、録音する際のテクニックから来ています。通常、ボーカルを録音するにはボーカルマイクを使用するのはご存知の通りです。
そして特別の事情がない限り、ボーカルはセンターに定位させます。「センターに定位」と言ったのは、左端から右端までのどの位置にも自由に定位させることが出来ますが、普通はセンターにさせるからです。
そしてセンターに定位させると、左右チャンネルに同位相・同レベルの音声信号が記録されます。このボーカルの入ったCDを再生すると、ボーカル音声信号に関しては同位相・同レベルの音波に再現されるのが理想ですが、「同位相」というところで引っ掛かって来ます。
音波の位相が乱れる原因はスピーカーのマルチウェイにあります。本来なら一つの音声入力に対して、それに対応した一つの音波が発せられて耳に到達すれば良いのでが、マルチウェイの数だけ音波が発せられ(当然強弱の差はありますが)、空間で合成されて一つの音波となります。
この時、各スピーカーで発せられた音波の位相が微妙に違うため、本来あるべき音波波形から崩れてしまうことが、ボーカリストの口の大きさにつながります。
原理的に、ソロボーカリストは“センターで小さな口”で録音されている筈です。小さな口を小さく説明しようとしましたが長くなりました。」
ボーカルの再生に当たっての聴感上の留意点として、一般的にボーカリストの口の大きさがどのくらいに聴こえるか、息継ぎ(ブレス)が明瞭に聴こえるかといったところが上げられる。
ほら、五味康祐さんの名著「西方の音」の中にも、「歌手がカバのように大きな口を開けて唄うスピーカーがある」という表現が出てくる!(笑)
というわけで小さな口で歌うように聴こえるという点ではフルレンジや同軸ユニットの優位性は圧倒的だし、これを敷衍すると一つのシステムの中にSPユニットが多くなればなるほど不利になるのは言うまでもない。
ただし、もちろん同軸ユニットも万能ではなくて周波数レンジの狭さやスケールの面においてオーケストラの再生などにはあまり向かない。
この両面を一挙に解決しようとしたのがタンノイの同軸ユニットというわけだが、個人的には周波数レンジや繊細さの面でちょっと物足りない。
結局「あちら立てれば、こちら立たず」 → 「二兎を追うもの一兎を得ず」
そういうわけでオーケストラとボーカルの両極端のいずれかに(システムが)特化してしまうのか、それとも中庸で我慢するか、オーディオはこういう選択の行きつ戻りつで、ただひたすら時間だけが過ぎていく(笑)。
最後に、我が家のスピーカーのうちボーカル再生において「ベスト3」を挙げておこう。
1 「AXIOM80」(英国グッドマン)
2 「PL100」(英国モニターオーディオ)
3 「TRIAXIOM」(英国グッドマン)
2番目の「PL100」だが、7000ヘルツ以上に「ツィーター」(ワーフェデール)を付け加えて、この程ようやく愁眉が開きました。
小口径ユニットの有利性、箱の響きを極力排した優れた応答性・・、最高で~す!
実はこれが書きたいばかりに、あれやこれや延々と引っ張ってきました(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5df57a85f390c82c217b8a1b266699b0
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2024/06/25 (Tue) 03:40:29
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「音楽&オーディオ」の小部屋
音楽をタダで聴ける夢のような時代 がやってきた
2024年06月23日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/47466946ca9f99892b3a8ea6128e43a0
今朝、起床した時(4時30分)の気温は27℃だった、窓を開け放した状態でこれだから今年いちばんの高温・・、いよいよ本格的な夏の到来ですか~。
さて、一年ほど前のブログで「百花繚乱のソプラノ歌手たち」と題して投稿したことをご記憶だろうか・・。
そして、つい最近、新たなソプラノ歌手を発掘したので一部重複するけど改めて記録しておこう。
テレビの故障による買い替えに伴い、内蔵された「You Tube」にリモコンで簡単にアクセスできる様になってからおよそ一年、あらゆるクラシック音楽が手軽に聴けるようになって、ちょっと大げさだが「狂喜乱舞」状態になり、今でもその余波が続いている(笑)。
たとえば、昔から大好きなモーツァルトの宗教曲「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ K165」は「ソプラノ歌手と小編成の管弦楽団」という素朴な組み合わせだが、日本ではそれほどポピュラーな曲目ではなくどんな演奏会でもプログラムに入っているのをこれまで見たこともないし、聞いたこともない・・。
ところが、「You Tube」のテレビ画面でこの曲を検索してみると、ずらりとこの曲のアルバムが登場してくるから驚く。
欧米ではこういう曲目が中世風の素敵な小ホールで、まるで当たり前のように数限りなく演奏されていることに少なからずショックを受ける。日常的に宗教音楽がとても身近に鑑賞されているのだ!
延々と続いてきた伝統に深く裏打ちされた西欧の「精神文化」は、急に成金になった国々や科学技術がどんなに進展した国であろうと、 揺るぎない堅城を誇っている ような気がする。
で、たくさんのソプラノ歌手たちの歌唱を次から次に楽しませてもらったが、その中でも特上だと気に入ったのが次の2名の歌手。
「Stefanie Steger」(ドイツ)
Wolfgang Amadeus Mozart - Exsultate, jubilate KV 165 (KV 158a) performed by Amarida Orchester live in concert.
https://www.youtube.com/watch?v=_KczRwDV6L4
Soloist: Stefanie Steger
Direction: Marian Polin
MUSIK SOMMER PUSTERTAL 20.08.2017, Niedervintl
はじめて聴く歌手だったが、声の張りといい、伸び具合といいたいへんな逸材ですね、おまけに見てくれもいい。もう、ぞっこんです(笑)。
そして、次は「Arleen Auger」(アーリーン・オジェー)
Wolfgang Amadeus Mozart: Exsultate, jubilate, KV 165 (158a) - Arleen Auger - Leonard Bernstein
https://www.youtube.com/watch?v=co8l3GSkbaA
https://www.youtube.com/watch?v=I3h3tRyCZNQ
https://www.youtube.com/watch?v=BQUrnQwJQOY
Arleen Auger, Soprano
Symphony Orchestra of the Bavarian Radio
Leonard Bernstein, conductor
Stiftsbasilika Waldsassen, 1990
いかにも落ち着いた佇まい、自信に満ち溢れた表情のもと、その揺るぎない歌唱力に感心した。こんな歌手がいたなんて・・、大発見である。
急いでネットでググってみると、エ~ッ、1993年に59歳で鬼籍に入っていた! ガンだったそうでまだ若いのに・・。
ほかにもありまっせ~。
歌劇「死の都」(コルンゴルド作曲)はそれほど有名ではないが、その中の曲目「マリエッタの歌~私に残された幸せは~」は名曲中の名曲で、何度聴いても胸が熱くなる。
この一曲だけで「死の都」の存在価値があると思えるほどで、ほら、歌劇「カバレリア・ルスティカーナ」だってあの有名な「間奏曲」で持っているのと同じようなものかもね~。
で、「マリエッタの歌」も演奏会のプログラムに頻繁に登場しているようで、次から次にいろんな歌手が楽しめる。
シュワルツコップ、ミゲネス、オッター、そして日本人の「中江早希」も十分伍しているので楽しくなる。
Elisabeth Schwarzkopf sings Die tote Stadt
https://www.youtube.com/watch?v=ZoGQd1dsAlw
コルンゴルト 歌劇「死の都」(マリエッタの唄) ミゲネス&コロ
https://www.youtube.com/watch?v=-_qolz-GCdY
Anne Sofie von Otter sings Marietta's song
https://www.youtube.com/watch?v=WN_vsAUEE8s
"Glück, das mir verblieb" from Die tote Stadt (E. W. Korngold)
Recorded live at the Théâtre Musical De Paris - Châtelet, 2000
名前は不詳だがこの歌手も大変良かった。
Glück, das mir verblieb (Mariettas Lied) - E.W. Korngold (Die tote Stadt) Regula Mühlemann
https://www.youtube.com/watch?v=neZ4xhjkrA4
Bruckner Orchester Linz
Markus Poschner
ORF 3 live „Klassikstars am Traunsee“
こうして、次から次にお気に入りのソプラノ歌手たちがタダで発掘できるのだから、もう時間がいくらあっても足りない(笑)。
そういえば、昔の演奏会のプログラムは「ソプラノ」が中心だったんですよねえ。
裏付けるために、「クラシック名曲全史」にあったプログラムを引用しよう。
✰「1783年のモーツァルトの音楽会のプログラム」
いわば240年前の「音楽会」の演目なので極めて珍しいが、モーツァルトは1791年に35歳で亡くなったので、換算すると27歳のときの演奏会になる。
ウィーンで開かれたそのときの演奏会のプログラムの内容はこうだ。
1 序曲「ハフナー」交響曲
2 オペラ「イドメネオ」よりアリア(ソプラノ)
3 ピアノ協奏曲K415(モーツァルト演奏)
4 オペラのシェーナK369(テノール独唱)
5 「ポストホルン」セレナードの協奏曲楽章
6 ピアノ協奏曲K175(モーツァルト演奏)
7 オペラ「ルーチォ・シッラ」よりアリア(ソプラノ)
8 モーツァルトのピアノ独奏
9 オペラのシェーナK416(ソプラノ独唱)
10 終曲(序曲の終楽章)
解説によると、当時の音楽会の目玉演目はいつも声楽であり、注目されるのも声楽家たちだった。
1番と10番はオーケストラだけの演奏で、まだ電気も発明されておらず普及していない時代なので1曲目の序曲は開幕のベル代わりであり、最後の10曲目にあたる終曲は終了の合図だった。
つまり交響曲はベル代わりで「前座」のようなものでありコンサートの華は歌曲だった。
とまあ、コンサートの華が歌曲だったということに大いに興味を惹かれる。人の声(ボーカル)は昔も今も変わらない「最高の楽器」なのでしょうね。
我が家の音楽鑑賞においても中心となるのはやはりボーカルだが、その再生は簡単そうに見えて実はオーディオ機器の弱点を洗いざらい白日の下にさらけ出す手強い難物でもある(笑)。
そして、つい最近発掘したのが「レグラ・ミューレマン」(スイス)で、グリーク作曲「ソルヴェイグの歌」(歌劇ぺールギュント)が惚れ惚れするほどいい! ほかにも「モーツァルト」の歌曲なども れっきとしたレパートリー と来ている!!
Regula Mühlemann Grieg Solveigs Song - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=Regula+M%C3%BChlemann+++Grieg+Solveigs+Song
Regula Mühlemann Mozart Arias - YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLTF158PvirpgL63VJHOwrSNagrLP1M58I
Regula Mühlemann - YouTube
https://www.youtube.com/@regulamuehlemann/playlists
https://www.youtube.com/@regulamuehlemann/videos
今や各種演奏会に 引っ張りだこ だそうだがたしかに非の打ち所がない歌唱力と容姿に毎日ウットリ~(笑)。
それにしても、ひところでは夢想だにしないほどの「音楽をタダで聴ける夢のような時代」が実際に現実のものとなりましたね。
これも「You Tube」のおかげです・・、 仕組みを考え付いた人たちに足を向けて寝れませんな(笑)。
おっと、最後に・・、オーディオのことだけど「192KHz」のハイレゾで「You・・」を聴いてるけど、CDと何ら遜色(そんしょく)を感じませんよ~。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/47466946ca9f99892b3a8ea6128e43a0
百花繚乱のソプラノ歌手たち
最後に、モーツァルトの名曲で誰もがウットリする「ラウダーテ・ドミヌム K339」(讃美歌)を歌ったこの歌手にも惚れ込んで毎日、「目」と「耳」の保養をさせてもらってま~す(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/720485fa89087774d9f384822321a044
LVHF 2017 | W. A. Mozart - Laudate Dominum, KV 339 - Patricia Janečková - Sopran
https://www.youtube.com/watch?v=ljvTwbxrylc
Janáčkův komorní orchestr
Jakub Černohorský - umělecký vedoucí
Patricia Janečková - soprán
Mozart Laudate Dominum KV 339 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=Mozart++Laudate+Dominum++KV+339
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22:777
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2024/09/11 (Wed) 08:06:43
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ハインリッヒ・ビーバー - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC
https://www.youtube.com/results?search_query=Heinrich+Biber
「音楽&オーディオ」の小部屋
「ロザリオ・ソナタ」って知ってます?
2024年09月08日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/708b4e64d628c01942a40e90bbeb0498
近年になって、クラシックが尊ばれた古き良き時代の名盤が次々に復刻されているが、その中から60枚余ほどの曲目を紹介した本がこれ。
指揮者「フルトヴェングラー」の名演を皮切りに、過去の名演奏家がズラリと登場する。
もちろん、当時の演奏を録音する機材はお粗末なものなので、音質に期待するのは はなっから 無理というもの、真摯に音楽性だけに耳を傾けるタイプの人向きだといっていい。
言い換えると、「真のクラシックファン」向きかな~(笑)。
こういう音質のハンディを抱えた中で、「この曲を聴いてみようか」という気を起させるのは並大抵のことではないと思うが、つい「迸(ほとばし)る熱意」に胸を打たれた解説の曲目があった。
ちょっと抜き書きさせてもらおう(103頁)。
「ようやくこの日がきた。アリア・レーベル第100弾。タイトルはずっと前から決まっていた。というか、このアルバムしかなかった。ズサーネ・ラウテンバッハーが(ヴィオリンを)弾く、ハインリッヒ・ビーバーの ロザリオ・ソナタ。
お墓に持っていく10のアルバムというのは少しずつ決まってきているが、天国か地獄の門番に「一つだけ」と言われたら・・、このアルバムになる。許されるなら、このアルバムだけは持っていかせてほしい。
今回復刻するにあたって、復刻担当のARDMOREの社長に言い続けた。”俺たちが死んでもこのアルバムは残り続ける。そのつもりで復刻して欲しい”」~以下略~。
まるで、あの音楽評論家「宇野巧芳」さん(故人)を彷彿とさせますね(笑)。
まあ、こういう書き方をされると「ロザリオ・ソナタ」を聴きたくなりますよね~。
どういう作曲家とか、曲目の解説などは「グーグル」にお任せしましょう。
さっそく、「You Tube」で検索して聴いてみたが、ヴァイオリニストの「ラウテンバッハー」の演奏は見つからなかったものの、他の演奏家たちのは雲のように湧き出てくるのに驚いた。
結構、有名な曲みたいですよ~。
じっくりと耳を傾けてみたが、なんだかバッハの音楽を聴いているような気がしてきた。「神への信仰」なくては聴けないような音楽だと思うが、なかなか敬虔な気持ちにさせられて、つい聴き耽ってしまった。
興味のある方は「ご一聴」をお薦めします。
関連して・・、「パレートの法則」ってのがありますよね。別名「2:8」の法則とも言われている。
たとえば、
☆ 普段着ている服の80%は、持っている服のうちお気に入りの20%である
☆ 部屋で過ごす時間の80%は、部屋全体のスペースの20%の場所を使用している
☆ 1冊の本に書かれている内容の80%は、20%読めば理解できる
☆ 家庭における支出の80%は、20%の項目に集中している
で、このブログへの訪問者はおよそ一日「1000人前後」である。そのうちの2割の訪問者の200名がこの「ロザリオ・ソナタ」に興味を持って聴いてみたとする。
そして、そのうちの2割の40名がこの曲を気に入ったとしよう。
結局、40名の方の「レパートリー」にこの曲が入ってくれれば、このブログの狙いは達したも同然といえます・・、そんなに都合よくいくかなあ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/708b4e64d628c01942a40e90bbeb0498
メル友さん通信(2024・9・10)
2024年09月10日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/41f17051f3c146a00ae751142a4726e1
ブログでいろんな話題を提供しながら情報発信をしていると、ありがたいことにメールをいただく機会が多くなる。
わざわざ時間をかけて作っていただくわけだから、非常に参考になることばかり~。ブログ主だけで仕舞い込んでおくのは「宝の持ち腐れ」なので広く公開して読者の方々に資していただくとしよう。
まずはつい先日のブログ「ロザリオ・ソナタって知ってる?」から~。
時系列でいくとして、まずは地元(別府)の「YO」さんから次の通り。
「ロザリオ・ソナタ・・、確かに教会で聴くような音楽ですね。
私はホロウェイ盤を持ってますが、時々聴きたくなります。
ビーバーはザルツブルクで活躍した作曲家なので、モーツァルトの先輩ですね(笑)。声楽曲も残しているのですが、2つのレクイエムはおすすめです。
特にへ短調のものは モーツァルト好きな方に是非聴いていただきたいです。私はギレスベルガー盤で聴いてますが、良かったら聴いてみて下さい。」
さっそく返信・・、「ご存知でしたか! 流石です!!」
次いで、南スコットランド在住の「ウマさん」からもホット・メールが届きました。
「クラシック名盤復刻」注文しました。
ビーバーの「ロザリオ・ソナタ」を 音楽配信サービスの Spotufy で見つけ、聴きました。
感動!感動!
バッハでもモーツァルトでもベートーベンでもない曲想…
僕が見つけたのは、レイチェル・ポッジャーと云う未見のヴァイオリニストです。調べると、日本でもCDが発売されているようですね。
いい本を見つけ、いい曲を見つけ、そしていい演奏家を見つけ…と…
これだから「音楽とオーディオ」の小部屋を見逃すわけにはいかない…のでござる。
感謝!感謝!
さっそく返信・・「お役に立てたとしたら、うれしいです~」
次に、先日のブログ「一日の始まりはバッハの無伴奏チェロ組曲から」について、同じく「YO」さんから次のメールが届いた。
「バッハの無伴奏チェロ組曲、良いですね。無伴奏ヴァイオリンのものとは違って どこか和やかさが有って スッ……と入って来るように感じます。
私は有名なガヴォットのある第6番が好きで、昨晩もビルスマの旧盤を聴いてました。バッハには、他にも 低音弦楽器のための作品ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタがありますが、これもなかなか素敵な曲です。
モダン楽器では チェロ・ソナタとしてカザルスも演奏していますね。
私はヴェンツィンガー盤とビルスマ盤のガンバ版で聴いていますが、有名チェリストも演奏しているのでよかったら聴いてみて下さい。」
さっそく返信。
「メールありがとうございます。 バッハは軽めの曲から入ったらどうかと
アドバイスをいただいたのは、たしか貴殿ではなかったでしょうか・・。
ヴィオラ ダ ガンバですが、さっそく聴いてみます~。」
このブログを毎日投稿しても1円の得にもならないけれど、無形資産の方は莫大ですぞ!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/41f17051f3c146a00ae751142a4726e1
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2024/11/03 (Sun) 15:25:31
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「音楽&オーディオ」の小部屋
このスピーカーを譲っていただくわけにはいきませんか
2024年10月23日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9fa311b4a8177c5ba6a3add0b8f1d830
このブログを通じて我が家の(オーディオの)最近の「動き」を察知された「YO」さん(岡山)。
「ぜひ聴かせてください」とのことで、日程調整したのがこの21日(月)。この1年半で3回目のご訪問だから、遠路はるばる「ご苦労様です」と同時に、その熱心さにも頭が下がります。
その熱意に応える必要があるので、受け入れ態勢にも余念がなく聴いていただくスピーカーの順番まで決めていたのだが、いざ当日となってみると、予想外の展開になってしまった。
やはり「筋書き通り」には事が運ばない・・、「人生と同じだ」と改めて痛感しましたぞ~(笑)。
さて、当日の模様を振り返ってみよう。
お電話があったのは午前9時過ぎだった。
「現在、別府湾サービスエリアにいます。これからお伺いしてよろしいでしょうか?」「ハイ、どうぞ、お待ちしてます。何時に岡山を出発されましたか?」「午前3時に出発して8時頃に着きました。5時間です、スイスイでした」「昨晩何時に寝られたのですか?」「11時ごろです」「たった4時間しか寝られてないのですか?」「4時間寝れば十分ですよ」
随分、タフな方である(笑)。
10分程度で我が家に到着された。さっそく試聴開始~。
全体で4台のSPを聴いていただく予定で、最初はいちばん右端の「075」ツィーターがポイントのシステム。
もちろん、今回のハイライト「6A3シングルアンプ」(モノ×2台)は4台すべてのシステムで暗躍させるつもりで、今回はウーファー部分(口径25cm)に活用した。
肝心の075はこの「LS7シングルアンプ」で駆動した。
すべて希少な「なす管」で、球の種類の詳述は専門的になるので避けるが、おそらくこの組み合わせは世界中でもこれ1台だけだろう~。つい自慢したくなるのがブログ主の浅はかなところだ(笑)。
で、肝心のお客様の反応はといえば、終盤になって「ちょっと高音域のレベルが高いように感じました」とのことで、以前福岡からお見えになったお客さんからも同じご指摘があった。
我が家では悲しいかな加齢のせいだろうか、どうも高音域のレベルをつい上げてしまうみたい・・、ま、全体的には可もなし不可もなしといったところかな~。
次は、いよいよ本命の「AXIOM80」へと展開する予定だったが、「YO」さんと話をするうちに、本日、ローサー(英国)の「PM6A」をクルマに積んできているとお伺いして、飛び上がらんばかりに驚いた。
「エ~ッ、それは願ってもない機会です!ぜひ、聴かせてください・・」。英国の名門「ローサー」のユニットは強力なマグネットが付いており、再生能力が抜きん出ているのは百も承知。
ずっと以前に所持していたことがあるが「エッジがボロボロ」になり、泣く泣く別の愛好家へと手放したことがある。「タンノイⅢLZ」と「ローサー」は我が長いオーディオの歴史において涙と悔恨の傷跡として深く刻まれている(笑)。
何という典雅な音なんだろう・・、一聴しただけですっかり魅了されてしまった。低音とか高音とか透明感とかが、どうのこうのという音ではない。
とてもバランスが取れていて、家庭で「音」を気にせずに、ひたすら「音楽」に聴き耽るのには絶好のスピーカーであることを改めて思い知らされた。
ユニットもいいけれど、箱のツクリも抜群なのだろう。もちろん「6A3シングル」アンプとの相性は言わずもがなである。
ご覧の通り、ギター用の薄い銘板に取り付られている「PM6A」だが、低音域がふっくらと充実していて、これだとサブウーファーなんか邪魔になるだけである。改めて箱の重要性を思い知らされた・・、今さら~(笑)。
2時間ほど自分の世界に閉じこもって音楽に聴き惚れた。
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集(2枚:バロックヴァイオリン)・・、もうお客様なんか そっちのけ なんだからひどい話である(笑)。
とうとう「このスピーカーを譲っていただくわけにはいきませんか、即答されなくて結構です・・、お帰りになるときまでにご返事をいただければ結構ですから」、こんな音を聴かされると黙って引き下がるわけにはいきませぬ・・(笑)。
とはいえ、こういう厚かましいお願いをしたというのも、YOさんはいくつもSPを持っていらして、「PM6A」をメインで聴いておられないとのことだったので申し上げてみたというわけ。
そして、いよいよ興奮冷めやらぬ中を「AXIOM80」の登場・・、これはこれで良かったのだが、「ふっくら感」は「PM6A」の方が一枚上だね~。
「YO」さんは「この音で贅沢を言ったら罰が当たりますよ、むしろ自分からスピーカーの方に寄り添う姿勢が大切ではないでしょうか」
「う~ん、それもそうですけどね・・、PM6Aを聴いた後だとどうしても不満が残りますね~」
すぐに、「AXIOM80」を容れている箱の改造計画が脳裡を駆け巡った。
「PM6A」を容れた箱のように、バッフル、それと対面する後ろ側の板を「4mm」厚ほどにする、当然、補強は必要だろう、そして側面の板厚は従来通り「1.5cm」くらいにする・・。
その後は、うわの空状態のまま「ウェストミンスター+TRIAXIOM」を聴いていただいたが、予想外にも好評だった。
そして、2時半ごろになって「遠方だしぼちぼち・・」、と腰を上げられながら「PM6Aは今日の所は勘弁してください。それにとても故障の多いユニットですし、修繕代も目の玉が飛び出るほど高いです。そうなると申し訳ないですから」
「ハイ、わかりました。」「熱願冷諦」とはこのことだね・・(笑)。
翌日になって「無事帰り着かれましたか?」と、連絡してみたところ「はい、行きと違って帰りは工事中が多くて夜の9時ごろ帰り着きました。結局6時半かかりましたよ。聴かせてもらった音を忘れないうちにと、11時ごろまで我が家の音を確認しました」
「また懲りずにお越しください・・、その気になったらPM6Aをよろしくお願いします。」
というわけで、秋の好日、熱い、熱い試聴会が終わりました(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9fa311b4a8177c5ba6a3add0b8f1d830
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善は急げ
2024年10月26日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c6e1072fbb40d1ea116c39320b58beda
「善は急げ」 → 「良いことをするのにためらうな」(広辞苑)。
つい先日、我が家にお見えになった「YO」さん(岡山)の「ローサー」にすっかり魅了されたことはすでに書き記した通り~。
ユニットもさることながら、感心したのは箱のツクリで「4mm」厚の薄板(ギター用)を使って上手く箱の共振を利用し、見事にふっくらとした音を出していた。
口径20cmとは信じられないような音なので、箱の重要性について再認識させられたが、これは古典系の英国ユニットに限っての話だろうけどね~。
で、それに引き換え我が家の「AXIOM80」(以下「80」)は・・、箱の面で「未(いま)だし」の感を深くしたことだった。
何といっても「ふっくら感」がまだ足りない。
ことオーディオに関しては指をくわえて傍観するほど「怠け者」ではない積りなので、さっそく行動に移った。
せめて「80」のバッフルだけでも薄板にしてみよう・・。
クルマで40分ほどの大型「DIY」店へ乗りつけて薄板を吟味したところ、「4mm」厚と「5.5mm」厚の板があったので、どちらにしようかと迷った。
重量級の赤帯マグネットを持つ「80」となると、前者は強度がちょっと不安なので後者に決めることにして、所定の寸法「横49.5mm × 縦950mm」にカットしてもらった(2枚)。
そして補強材を追加して、全体の会計は見事に「3000円」以内に収まったのだから、ビンボー人にとってはメデタシ、メデタシ~(笑)。
さあ、後は家に帰って作業あるのみ~。
で、帰宅後に気が付いたのだが2枚の内1枚が歪気味に たわんでいる のを発見・・、これが薄板の 哀しさ なんだよなあ~。
両端に錘を載せて矯正することにした。2時間ほどでようやく正常になった。
その片手間に、もう一枚の方のバッフルに口径25cmの穴をジグソーで開けて、補強材を張り付けた。
そして、完成形がこれ。ちなみに、肝心の「ARU」(背圧調整器)は底板に取り付けている。これで少しは「見栄え」も良くなったかな~(笑)。
まだ海のものとも山のものともつかないので塗装の方は後回し~、とはいえ、もうこのままでいいかもねえが気持ち半分かな~(笑)。
さあ、後は肝心の音出しである。「80」が完璧な音を出しさえしてくれたら我が家のオーディオは完結するといっても過言ではない。
もうワクワクしながらオーディオ人生を左右するような運命の一瞬に身を任せた!
そして・・、あれ~、なんだ期待したほどじゃないぞ・・というのが第一印象である。これまでが80点だとすると85点くらいにはなったけど、まだ「ふっくら感」は「ローサー」には及びもつかない~。
ここから、例によって少しでも向上させようと「もがき」が始まった。
こういう時にパワーアンプ「6A3シングル」が「座標軸」の役割を果たしてくれるのはありがたい、何せ他のアンプはこのアンプ以上の音は出せないんだから・・。
で、パワーアンプの責任じゃないとすると当然「プリアンプ」との相性に目が向く。
「12AU7」アンプから「E80CC」アンプへ代えてみると、明らかに神経質な響きが減って少し「まったり感」が出てきたのはうれしい限り。
次に「DAC」へと目を向けた。これまで「D2R」を使っていたのだが、ようやく夏が終わったので「エルガー プラス」(英国:dCS)の出番がやってきた。
実は、我が家では7月~9月にかけて「天板」が猛烈に熱くなるので使用しないと決めているのだ。
このDACは20年前くらいの産物なので、日進月歩のデジタルの世界では「旧石器時代の遺物」みたいなものだが、「豊かな音」という点では特筆すべきものがある。何しろ、アンプのボリュームを絞っても「音が痩せない」んだから~。
さすがに、発売時の定価が「250万円」だった、だけのことはありますぞ~。
というわけで、以上2点の対策によりどうにか「85点 → 90点」に持ち直した感じで、老骨に鞭打っての半日間の作業もどうにか面目を施したかなあ~(笑)。
今日(26日)はこの新装なった「80」で「ワールド・シリ~ズ」(MLB)でも観よう、大谷選手頑張れ!
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c6e1072fbb40d1ea116c39320b58beda
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「見てくれ」が良くなると音も良くなる?
2024年10月30日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ec0321bcf789c08a37fcdfd18911c884
10日前(21日)にお見えになった「YO」さん(岡山)さんが持参された「ローサー」のSPには大いにショックを受けた。
改めて「箱」の重要性について大いに啓発されたので、その興奮が冷めやらぬうちにと、すぐに行動に移したのは既報通り~。
まずは「AXIOM80」のバッフルを「5、5mm」厚の薄板に代えて大成功・・、な~に自分が勝手に思うだけだけどね~(笑)。
見てくれの方も、かなり変身~。
これが、「YO」さんがお見えになる前の画像だが、こうやって眺めてみるとあまり冴えないなあ~(笑)。
もう少し「見てくれ」にも気を使ってみようかな~、で「AXIOM80」が次のように既存のサランネットを被せてイメ~ジを一新~。
そして、この土曜日(26日)に、「AXIOM80」ファンの仲間に聴いてもらったところ「余分なロスが少なくなって音の粒立ちがメチャ良くなりました!」と絶賛、また絶賛~(笑)。
これに大いに自信を得て、さっそく「柳の下の二匹目のどじょう」を狙うことにした。「AXIOM80」のバッフルづくりのときに余った「5.5mm」厚の薄い板材がまだ大量に残っているのだ!
狙う対象は「スーパー10」(ワーフェデール:フルレンジ:口径25cm)である。
昨日(29日)は家人が仕事に出かけるの待ってから取り掛かった。玄関先で木の屑が散らばるのを嫌うので仕方がない(笑)。
半日がかりの作業の結果、この通り~。
何しろ「ワールドシリ~ズ」(MLB)の中継をときどき観ながらの作業なのでなかなか はかどらない(笑)。ようやく完成したところで、昼飯時になった。
午後はいよいよボックスへの取り付け作業にかかった。
これも既存のサランネットを被せて「見てくれ」のレベルアップを図った~。
で、肝心の音である。ワクワク、ドキドキしながら耳を傾けた。まさにオーディオの醍醐味ですね~。
お~っ、これは素晴らしい!! ローエンドへの伸びが際立っており、全体的に豊かな音へと大変身。たかがバッフルでこんなに変わるのかと耳を疑うほどだった。
流石に重量級の赤帯マグネットを付けた「スーパー10」の本領発揮~。
思うに、この箱の板の厚さは「4cm」もあるほど頑丈だが、ユニットの後ろ側に出る「逆相の音」が逃げ場を失って薄いバッフルに押し寄せて盛大に振動させているのだろう。
ただし、SPの箱の振動の良し悪しは論議があるところだろうが、古典系の英国ユニットを使う限りにおいては必須だと思っている~。
そして、この音ならもう「サブ・ウーファー」も「ツィーター」も要らないな・・。
8000ヘルツ以上を受け持っていたツィーターの「075」(JBL)を外すことにした。
そもそも同じ「英国勢」なのに「ワーフェデール」は「グッドマン」に比べて高音域の繊細さにやや欠けると思ってきたのだが、こうやって聴いてみると高音域もなかなかいいじゃない・・。
悪いのはどうやら「鳴らし方」だったらしい(笑)、ここでも「6A3シングル」アンプ(モノ×2台)が利いているのは想像に難くない。
これで、メデタシ、メデタシ・・、「見てくれが良くなると、音も良くなるのかなあ」(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ec0321bcf789c08a37fcdfd18911c884
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柳の下に3匹目のどじょうを狙う
2024年11月03日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/232a6cb5bf54f5256b221521ef971261
このところ、スピーカー・ユニットを取り付けるバッフルの交換に余念がない。
何しろ板の厚さが「1・5cm」から、およそ1/3の「5.5mm」の薄板に代えるだけで、いとも簡単に「低音域の量感」が増すようになるからたまらない~。
オーディオは「気に入った高音」を出すよりも「気に入った低音」を出す方がはるかに難しいと思っているが、はたしてバッフルを響かせることで低音を出すのがいいことなのか悪いことなのか・・、こればかりはいろいろ論議があるところだろうが我が家で使っている古典系の英国ユニットを使う限りでは大いに気に入っている。
な~に、自分さえ良ければそれでいい趣味なんだから~(笑)。
当初、及び腰で実験したのはグッドマンの「AXIOM80」(初期版)だった。
そして、予想外ともいえるほど上手くいったので、「柳の下の二匹目のどじょう」を狙って次はワーフェデールの「スーパー10」のバッフルづくり~。板厚が4cmの箱に取り付けようという試み~。
これも気が遠くなるほど上手くいった!(笑)。
そして、まだあと1ペア分のバッフルが残っている・・、さあどうする?
同じ箱を使ってグッドマンの「TRIAXIOM」(口径30cm:同軸3ウェイ)に向かうのは必然的な成り行きだった。
「スーパー10」があまりにも気に入った音を出すもんだから「後ろ髪」を引かれる思いだったが、「TRIAXIOM」からどういう音が出てくれるのか、その誘惑が優って交換へ。
つまり同じ箱用のバッフルを2種類作ることになるわけで、片や口径25cm、片や口径30cmだから同様に使うわけにはいかないのがつらいところ。
昨日(2日)は家人が旅行(宝塚観劇)で不在なのをいいことに、張り切って朝から大っぴらにとりかかった。
バッフルの穴開けには「ジグソー」が大活躍~、重宝してます。
作業も手馴れてきて「裏蓋」の補強など、すいすい運ぶ~。
これが完成形~、さあ、いよいよ音出しである。オーディオの醍醐味ですねえ!
絶対にいい音が出ると踏んでいたが、あれ~、意外にも何だか「冴えない音」・・、ぼんやりして鈍い音というのが第一印象だった。
そういえば、先日岡山からお見えになった「YO」さんが「あなたのブログを読んでいると、スピーカーを交換してすぐにコメントを出されていますが、スピーカーにもある程度エージングが必要ですよ、いつも不自然に感じています」というコメントが耳に残っている。
アンプなどに使う新しいコンデンサーのエージングは当たり前だが、古典系のスピーカーだと、製作からもはや50年以上も経っているので、微妙で繊細なツクリのユニットの「慣らし運転」が必要なのは頷けるところ。
で、30分ほど経つと音が随分こなれてくるのがわかった。しかし、まだ何となく違和感が残る・・。
低音の制動力が少し利いておらず、少しボン付き気味かな~、中高音域も少し歪みっぽい感じがする。
経験上、アンプのパワーがオーヴァー気味だとこういう音が出ることが多いので、絶対的な存在の「6A3シングル」から、思い切って「6AR6シングル」に交換してみることにした。
ほかにも待機中のアンプがいろいろあるが、まあ組み合わせ上での一種の「勘」ですな~(笑)。
「6AR6(5極管)を3極管接続にすると、銘管「PX4」とそっくり同じ特性になります」とのことだったので、作ってもらったアンプだが期待に違わぬ仕上がりだった。
この真空管の出自を辿るとウェスタン製の「350B」に行き着くが、さすがに素性がいいだけあって魅力的な音を出す~、ただし画像でご覧のように初期の「湾曲型プレート仕様」に定評があるところ。
そして・・、このアンプで諸々の課題はすべて解決した。「もう、つべこべ言うな」と、有無を言わせぬほどの説得力がある音。
試聴用のソースは例によって「You Tube」で、先日の「シンフォニー全集」に続いて「ディヴェルトメント全集」をいきなりテレビが提示してきた。
トップバッターが大好きな「K136」 だから痺れ上がりました!
音もいい、音楽もいい・・、これは極上のパラダイスだね!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/232a6cb5bf54f5256b221521ef971261
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2024/11/29 (Fri) 05:21:24
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「音楽&オーディオ」の小部屋
「両雄並び立つ」理想的な展開
2024年11月25日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c262a88c4213f919ca8af0f9d4d73819
そもそもの始まりは、およそ1か月前にはるばる岡山県からお見えになった「YO」さんのご来訪からだった。
そのときに持参されたのがかの有名な「PM-6A」(ローサー)。
まず、ギター用の薄板に独特の細工が仕掛けられたボックスに驚き、そしてその奏でる音に仰天した。
「このスピーカーを譲ってください」と、思わず叫んだが、とうてい適うはずもなかった。
何とか「AXIOM80」を似たような音にできないものか、それから「薄板バッフル」への挑戦にとりかかった。
それからの悪戦苦闘はもうご存知ですよね~(笑)。
念のために書いておくと、まずは「AXIOM80」(オリジナル)のバッフルを「薄板5.5mm」に変更し、バッフル全体の響きを良くするために「ARU」は底板に取り付けた。
その結果はGOOD! 着実に以前より前進している、と思った。
で、バッフルの板が大量に余っていたので、味をしめて次に取り掛かったのが厚さ4cmの箱で、せめてバッフルだけでもと入れ替えたのがこれ。
だがしかし・・、ワーフェデールの「スーパー10」(口径25cm)も、なかなか良かったが所詮は「AXIOM80」と同列に論じることは無理で、率直に言わせてもらうと「やはりどんなに頑張ってみても普通の音の域を出ないんだよなあ」。
「普通の音」・・、具体的に言葉で表現しろと言われても困るが、長年培ってきた自分なりの感覚としか言いようがない(笑)。
で、このところ良かれ悪しかれ「普通の音」かどうかを判断基準の尺度にしているが、オーディオを50年以上やってきて、今さら「普通の音」で終わるわけにはいかないしねえ・・。
というわけで、「スーパー10」を外して他のユニットを取り付けてみたが、似たりよったりで、悪くはないんだけどいずれも「普通の音」に収まってしまう。
こうなるともう仕方がない、目には目を・・、大切に保管していた「AXIOM80」の「復刻版」を付けてみように思い至った。
別に「オリジナル」(初期版)が控えているので実験用として気楽な気分でとりかかった。一昨日(23日)のことである。
必須とされる「ARU」(背圧調整器)は付けない、その代わり下側から逃がす背圧の隙間を僅か5mm程度にして「タメ」を作るようにした。
比較的簡単に作業が済んでいよいよ「音出し」へ~。さあ、どんな音が出てくれるんだろう‥、まさにオーディオの醍醐味ですね!
そして・・、おお、これは素晴らしい、ARUなんか要らないじゃないか、というのが第一声だった。バッフルだけを薄板にするだけでこんなに効果があるなんて~。
で、オリジナルとの音の違いだが、「コーン紙」が軽いというだけあって羽毛のような軽くて繊細な表現力はさすがにオリジナルの独壇場だが、復刻版にはオリジナルにはない良さがあって、やや暗めの湿り気のあるしっとりとした趣がある。
たとえて言えば、親しい知人の葬儀に出席した後に、しんみりとなって聴ける音だといえよう。むしろ「ネクラ」のブログ主には似合っていそうだね(笑)。
で、この状態でも低音域は十分だと思うが、オーケストラやオペラなどの音楽ソースにはもっと欲しくなるのがホンネ。そこで背後に控える「ウェストミンスター」で、100ヘルツ以下を補強してやる。
大きな箱から出す低音は全体を包み込むような豊かな響きになるので「木に竹を接いだ」ような違和感はまったくしない。
かくして、繊細さと透明感、そしてスケール感の「三位一体」となった響きに、もうこれで「我が家のオーディオは完結だね」との感を深くした(笑)。
最後に、スピーカーと運命共同体のアンプに触れておこう。
「WE300Bシングル」(モノ×2台)で聴いたが、何ら過不足の無い緻密な表現力はさすがだと唸った。整流管を「北国の真空管博士」の助言で「CV378」(英国コッサー:太管)に代えたのも効果ありかな。
「昔は安かったのに今ではオークションで4万円してますよ」「えっ、そんなに・・、2本持ってますのでさっそく入れ替えましょう」
「値段も音の内=値段が高いと音も良くなる」という錯覚人間がここにいる(笑)。
ウットリと聴いているうちに次第に不安を覚えてきた。「万一エースが故障したときの代役をどうしようか」
というわけで、登場したのが「PP5/400シングル」アンプ。
初段管が「3A/109B」(英国STC)、出力管が「PP5/400」(英国エジソンマツダ:初期版)、整流管「WE422A」(ウェスタン(1957年製)、インターステージトランス「A19」(UTC)
知る人ぞ知る「希少品」ばかりである。
こうして自慢たらたらなのも記述者の特権だね~、汗水流して書いてるんだからこれぐらいは許されていいだろう(笑)。
で、肝心の音なんだけど、このアンプは「WE300Bシングル」に比べて「緻密」さはやや劣るけど「色気」の方は上だね、「両者相譲らず」・・、もうウットリと聴き耽った。
こうして、スピーカーは「AXIOM80」のオリジナルと復刻版、真空管アンプは「WE300B」と「PP5/400」と、「両雄が並び立つ理想的な展開」となったのはうれしい限り。
現代野球ではないが、投げてはエースが二人、打ってはホームラン・バッターが二人というのが理想だろう。
これから、安心して音楽の方に専念できるかもねえ~(笑)。
最後に、こういうきっかけを与えてくれた「YO」さんに心から感謝です。「ものごと」の探求には「異文化との接触」が必須だとつくづく感じてます。どうもありがとうございました。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c262a88c4213f919ca8af0f9d4d73819
両雄並び立たず~いざ決戦~
2024年11月28日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/89c8fb2c21a032626465891f896bb24e
昨日(27日)の夕刻、小雨交じりの中をウォーキングしていたら空に虹が浮かんでました。まるで我が家のオーディオを祝福しているみたいなので思わずパチリ(笑)。
さて、「両雄」という言葉を聞くと、中国古代の「項羽」(こうう)と「劉邦」(りゅうほう)の対決を思い出す。紀元前205年前後に、武勇に優れた「項羽」と、情に篤い「劉邦」が覇権を争ったが最後は「劉邦」が勝って漢帝国の始祖となった古事。
「ペンは剣よりも強し」(東大合格者数で有名な高校の校是です)の一例と言えないこともないかな。
あの有名な「四面楚歌」(しめんそか)という言葉は、最後の決戦「垓下(がいか)の戦い」で項羽側が立てこもった城を劉邦側(楚の国)から取り囲まれて四方から広がる「楚歌」を聴かされ「周りは敵だらけ」だと敗北を悟る諺ですね。
で、当のブログ主の「四面楚歌」とは・・、「家人、金欠、持病、高齢化」でしょうかね(笑)。
高校時代の「漢文」の時間で、劉邦が事あるごとに部下の参謀に対して「如何(いかん)せん?」(どうしようか?)と、「丸投げ」していたのが妙に記憶に残っているが、いずれにしても、この両者は「両雄並び立たず」の典型的な事例として紹介されることが多い。
で、前々回のオーディオ記事で「両雄並び立つ・・」と、有頂天のあまり書いては見たものの、やはり「並び立たず」が常識なので「雌雄を決する」必要がありそうですね~(笑)。
つまりスピーカーでは「AXIOM80」の「オリジナル版」と「復刻版」の優劣を決める、そしてアンプでは「PP5/400シングル」と「WE300Bシングル」の戦いに決着をつけるとしよう。
こういうときは、思い入れの無い第三者の冷静な耳を活用するに限るのでオーディオ仲間の「Y」さんに「判事役」を務めてもらうのがいちばん(笑)。
25日(月)の午後1時ごろ連絡してみた。
「お昼ご飯は済みましたか?」「はい、たった今済ませたばかりです」「眠気覚ましに聴きに来ませんか? AXIOM80の復刻版を復活させたのでオリジナルとの聴き較べです、いかがでしょう」「ハイ、今から行きます」
「AXIOM80」(以下「80」)が大好きなYさんのことだから、一つ返事なのは予想どおりだった(笑)。
はじめに、「復刻版」の方を聴いてもらった。
ここで、システムの流れを忘れないように記載しておくと、
「CDトラポ」(CEC TL3 3.0:ベルトドライブ方式) → 「DAC」(dCS:エルガー プラス) → プリアンプ「12AU7×2」 → パワーアンプ「PP5/400シングル」
100ヘルツ以下の低音域は、CDトラポとDACは同一(DACのバランスアウトから変換ケーブルで繋ぐ)、プリアンプ「E80CC×2本」 → パワーアンプ「TRアンプ」 → スピーカー「ウェストミンスター」(改)
音楽ソースは「女性ボーカル」を主体に「スパニッシュ・ハーレム」ほか
「とてもいいですねえ~。鮮度といい、ハーモニーの自然さといいフルレンジじゃないと出せない音です、そして独特の透明感は80の独壇場ですね。」と、のっけから大好評。
ちなみに、Yさんは圧倒的なフルレンジ派である。
曰く「周波数帯域の主要な部分(およそ200~7000ヘルツ)にマグネットの違うユニットを混ぜ合わせるべきではないです、そもそも音色が違うんだから~。
また、コイルやコンデンサーを使うと音の鮮度が落ちます、さらに「チャンデバ」ともなると内部に音を不自然に加工する素子がいっぱい詰まっているので、それ以上に「××」です」
あくまでも個人的なご意見なので気にしないようにね(笑)。
20分ほど聴いてもらってから、スピーカーを「オリジナル」に変更した。いよいよ雌雄を決するときがやってきたようだ・・。
以下続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/89c8fb2c21a032626465891f896bb24e
我が家の「ベスト1」はこれだ!
2024年11月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ea94e0d619706d1db39b97e1f817a65e
前回からの続きです。
いよいよクライマックスの「AXIOM80」の「オリジナル版」(旧)と「復刻版」(新)の聴き比べである。いわば「新旧の対決」といえる。
ちなみに、クルマなどは新型ほど走行性能や燃費に優れているに決まっているが、オーディオの世界は真逆である。たとえば真空管は古いものほどツクリも音もいいし、スピーカーだって古いものほどいい。
タンノイは、古い方からマグネットのカバーの色の違いにより「モニターブラック」 → 「シルバー」 →「レッド」→ 「ゴールド」の順に音がいいとされている。もちろん「お値段」の方も見事にこれに比例している。
なぜか・・、筆者が憶測するに当時は音楽芸術が今とは比較にならないほど重要視されていた、そしてそれを聴く道具もそれに呼応するかのように、コストを度外視して念入りに作られていた・・、これに尽きるんじゃないかな~。
これについて、ほかにご意見があればぜひお聞かせ願いたいですね。
余談はさておき、音出しをしてみると、いきなりデカい音がしたので慌ててプリアンプのボリュームを絞った。能率は明らかに「オリジナル版」の方が上ですね。マグネットが違うしコーン紙も軽そうなので当然かな。
「違いはどうですか?」
「ハイ、こちらの方が細かい音をよく拾いますね、微かな音の余韻が音響空間の彼方にス~ッと尾を引いて消えていく感じが何とも言えないです。音色そのものは変わりませんけどね・・」
やはり、オリジナルの方に一日の長があると感じられているご様子。個人的には、補欠扱いとして気楽に聴きながせるという点で「復刻版」の方が好きだけどね。
言い換えると、物事には「分相応」というものがある・・、いい加減な人間の「ブログ主」には「オリジナル」の音はあまりにも立派過ぎる・・、この音を失いたくないという不安が入り混じった気持ちにさせるところがある、そういう畏怖感を抱かせる音ともいえる。
オーディオはどっちに転んでも難しいです(笑)。
ただし、「復刻版」を使っている方がわざわざ「オリジナル版」を買い直すほどの必要はないと思いますよ。ほんの「わずかな差」ですからね。
そして、次はアンプの対決といこう。スピーカーは「オリジナル」のままで、アンプを「PP5/400」から「WE300B」へ変更。
これは・・と、思わず絶句された。
「両方のスピーカーの間に見事なステージが出来上がって楽器の位置や奥行き感などの表現力が素晴らしいです。音に底力があって浸透力の方も違う気がします。やはりモノ×2台が効いているんですかね~」
「こんなに素晴らしい音は滅多に聴けないです。ウェストミンスターで補完する低音もまったく違和感がありません。この音ならどんなにつまらない音楽でも退屈しないで聴ける感じがします。お宅のオーディオはこれで完成したのではないですか!」
いやはや・・、ここまで来るのに紆余曲折を経て何と50年以上もかかりましたからね~(笑)。
なお、球そのものの比較、つまり「PP5/・・」と「WE300B」の能力差はまた別次元の話なのでどうか誤解なきように~。「モノ×2台」とか回路とか出力トランスなどの他の要因にも左右されますからね。
最後に同じアンプで出力管の比較をしてもらった。「WE300B」(1988年製)と「6A3」(シルヴァニア:刻印)の対決である。
「6A3は音像(被写体)のエッジがくっきりしていてなかなかの表現力です。それに比べて300Bのほうは被写体を含めて周りの雰囲気を上手く醸し出してくる響きに特徴があります。どちらを取るかと言われたら300Bでしょうか」
やっぱり、300Bか・・、やれやれ~(笑)。
以上、これで雌雄が決した。アンプは「WE300B」シングル、スピーカーは「80」のオリジナル版の組み合わせが我が家のベスト・コンビである。
あっ、そうそう「300B」真空管に関してつい先日「北国の真空管博士」とこういう会話を交わした。
博士曰く「300Bという球にはプレートの大きさ故に欠点があります、それは・・・です。したがって前段管に何を使うかが非常に重要になります。あなたのアンプに使っているエジソンマツダのSP〇〇はそういう意味で理想的な前段管です。この球で300Bを駆動しているのは世界中であなたのアンプだけですよ」(・・・の内容が知りたい方はメールください)
フッ、フッ、フ・・、毎日心ゆくまで「世界で唯一の音」を堪能しているところだが、こうなると「WE300B」に加えて英国版の「4300B」(STC)が欲しくなったなあ・・。
おっと、つい話が逸れてしまった。
二人して秋の好日に 「80」に心ゆくまで酔い痴れたが、2時間ほど経ってから「仕事中を抜け出してきたのでボチボチ帰ります」とYさん。
「本日はどうもありがとうございました。理事長がまたどこかでサボっていると職員が噂しているかもしれませんね」「アハハ」~。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ea94e0d619706d1db39b97e1f817a65e
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2025/01/04 (Sat) 07:10:03
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「音楽&オーディオ」の小部屋
2025「オーディオ展望」
2025年01月04日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8ce6fc09778a40fac0f7dd549cd6463a
元旦から九州は絶好の天気に恵まれました。この3日間のウォーキングの歩数も毎日の目安「8000歩」を上回って「1万歩」に迫る勢い~。歩けなくなったら「もうお終い」なので今年も頑張るぞ~(笑)。
さて「1年の計は元旦にあり」という言葉があるが、近年は情報が溢れるとともに世の中がハイスピード化になったせいか「そんな1年も先の悠長なことは言ってられないよ」とばかりに、かなり「死語」化しているように思う。
とはいえ、我が家の「時間軸」ではまだこの言葉が立派に生きているので、年頭にあたって今年の「オーディオ展望」を微かながら見通してみよう。
ただし、「オークション」で「掘り出し物」が見つかれば見境なくバッタのように飛びつくので「成り行き任せ」みたいなところがありますけどね~(笑)。
それでは、まずオーディオの微小電流を扱う音の入り口からいくと、
✰ 音の入り口
我が家の音の「入口」は現在「CDトラポ」と「You Tube」(「ブルーレイとテレビ」)の2系統になっている。
このところ起き抜けに「ブログの投稿」作業をやっているので、システムのスイッチを入れるのはその後にというパタ~ン。
2系統の両方とも「DAC」を通して聴いているので、巷間言われるほどの「音の差」は感じられない・・、すると、どうしても便利さの方を優先して「You・・」の方が活躍している状況になる。
それに加えて、ハイレゾの時代に今さら「CDトラポ」でもあるまいと思うし、実際に高級な「CDトラポ」の新製品がまったく出回らなくなっている。
ただし、長年の習慣で「回りもの」が無いと寂しい気持ちがするのも事実なので(CDトラポは)新規購入はしないまでも故障したら即修理という態勢だ。
現用の「CDトラポ」はCECの「TL3 3.0」(ベルトドライブ方式)だが音質にはほぼ満足している。もう1台の「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS)の方は二年前に修理を終えて戻ってきたものの図体がかさばるのでスペアという感じ。
ただし、未練が残るのが「レコード」システムで、CDよりも音がいいのは分かっているものの、今さらの感がしている・・。
フォノモーター、トーンアーム、カートリッジ、フォノイコライザー、そしてレコード本体・・、凝り性なのでこれらに万全を期すとなると膨大な手間とお金がかかるのは確実~。
というわけで、中途半端なレコード・システムよりもDACが充実したデジタルサウンドの方が優っているんじゃないかと、折に触れ自分に言い聞かせている(笑)。
✰ DAコンバーター
周知のとおり、デジタル・オーディオの要となる機器である。
現用中の機器は4台あって「エルガー プラス」(英国:dCS) と「HD-7A192」(フェイズメーション)、2021年の夏に仲間入りした「A22」(GUSTARD)、そして1年前に新調した「SMSL」の最新機種。
で、現在の主力となっているのは「エルガー・・」と「SMSL」で、電源コードに「ドミナス」(PAD)をあてがっているが確実に効果があり、今のところ満足しているのでこのまま現状体勢でいくつもり。
✰ プリアンプ・パワーアンプ
音の増幅部分に当たる役目を担っているが、真空管式プリアンプ4台、パワーアンプ10台(うちTRアンプ1台)の中で今のところ不満なアンプはないので新規購入はまったく必要ないと考えている。
むしろ、その逆でぼちぼち縮小整理する方向で考えているが、どれも愛着があってなかなか・・(笑)。
なお、「古典管漁り」はまだ卒業したわけではないが、球の寿命とブログ主の寿命を考え合わせると、つい敬遠気味になってしまう。
「お前の寿命は〇〇歳までだ!」と「天」がこっそり教えてくれないかなあ~、ほら「天命」ということばがあるでしょうが(笑)。
ちなみに、なぜ真空管アンプを愛好しているかといえば、中高音域の表現力に独特の艶と潤いが醸し出されてくるからで、ヴァイオリンなどの弦楽器が特に該当します~。TRアンプと聴き比べてみると、明らかにTRアンプの方が音が痩せて聴こえます・・、少なくとも我が家では(笑)。
✰ スピーカー(ユニット+箱)
最後はオーディオの「華」ともいえるスピーカーで、これを代えると本質的に音が様変わりするので「ゲーム・チェンジャー」として一番味わい深いところ。
ただし、今のところ特に欲しいと思うユニットはグッドマンの「A22」だけである。
あとは箱ですね。昨年(2024年)グッドマンの「AXIOM80」の箱のバッフル面を板厚「4mm」に変更したところ理想の音に一歩近づいたので、今年はそのバッフルを薄めの「楓」(カエデ)材で作ってみたい気もするところ。
ほら、ヴァイオリンだって薄い板厚で共鳴させて美しい響きを出しているんだから、スピーカーも楽器の延長みたいなものだと考えれば理に適っている。
そして、どうしても手薄になる低音域部分(クロス200ヘルツ以下)だけは別のユニットと箱で適度に補ってやる・・、のが理想じゃないかな~。
おっと、オーディオに定石はないけどね~(笑)。
いずれにしても、オーディオ機器の存在を意識させず、音楽に純粋に浸れるシステムこそが望むまれるところです。
最後に、
浜の真砂(まさご)は 尽きるとも 世に音楽&オーディオの種は 尽きまじ!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8ce6fc09778a40fac0f7dd549cd6463a