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2022/07/19 (Tue) 15:01:19
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クラシック音楽の作曲家の主要作品とその評価
クラシック音楽 一口感想メモ
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クラシック音楽の名曲と歴史的名盤
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クラシック音楽の名演奏家の録音への youtube リンク
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【Windows 10・11】ブルーライトカットの設定方法!
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スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Teofilovich Richter、1915年3月20日 - 1997年8月1日)
ピアニスト
Sviatoslav Richter - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=Sviatoslav+Richter&sp=CAI%253D
鉄のカーテンの中の伝説ピアニスト
作成者: 山田太郎
https://www.youtube.com/playlist?list=PLCO3I1mRQ0f5H-8kcKdjG9Ja0ryYGQ9Ag
スヴャトスラフ・リヒテル - YouTube
作成者: 西村俊一
https://www.youtube.com/playlist?list=PLmdY6MqipDDFF3aE1wZ9K9AgtYiQenaBo
リヒテル - YouTube
作成者: Tomyのお気に入り
https://www.youtube.com/playlist?list=PLN4fXX37iKdCLG-Fx_RGPbYISGQHsVldm
リヒテル - YouTube
作成者: 121noboru
https://www.youtube.com/playlist?list=PLRwptqM46EKBvuim1ciSERonnr-jrbS36
Sviatoslav Richter - YouTube
作成者: Kjmakr 1222
https://www.youtube.com/playlist?list=PLuqTXqTf7lYWijPE6pmkBnJR7gMNPJq6_
リヒテル - YouTube
作成者: 京極敦子
https://www.youtube.com/playlist?list=PLqJ_QKd83-eFWfMen6oZAi_XQQacGr3Cr
リヒテル - YouTube
作成者: 岩谷佳代子
https://www.youtube.com/playlist?list=PLjivat12zo_Upo6DHLiUeFTmZy2HmFCc8
リヒテル - YouTube
作成者: 杉本由紀子
https://www.youtube.com/playlist?list=PLqfhniCZ6pd-JGIC9nufxeIjJcWq0Z9gE
リヒテル - YouTube
作成者: budao
https://www.youtube.com/playlist?list=PLa52WJfea_OGy-JV59LTFT8IculyI1AxU
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リヒテル 〜生涯・伝説・名演・人間〜 Sviatoslav Richter【ヒストリカル解説 Vol.113】話:徳岡直樹 Naoki Tokuoka
徳岡直樹 Naoki Tokuoka Music Life 2023/12/01
https://www.youtube.com/watch?v=JHwgnsvGnYc
00:00 オープニング
04:23 本編・リヒテル足跡
09:37 名演① バッハ平均律
12:46 リヒテルとグルダ聴き比べ
15:24 インスブルック・ライブの平均律
17:38 リヒテルの音楽・音色
19:23 推薦盤② イタリア楽旅のリヒテル
23:16 ラフマニノフの名演
25:54 おすすめCD色々
33:49 すごいライブ盤紹介
36:21 岩城さんとのバルトーク2番
41:24 カミさんが出会ったリヒテル
共演した岩城さんが間近で見たリヒテル・バルトーク:ピアノ協奏曲第2番【ATMヒストリカル解説 Vol.9】Richter 解説:徳岡直樹 Naoki Tokuoka
徳岡直樹 Naoki Tokuoka Music Life 2022/09/16
https://www.youtube.com/watch?v=1pjI6mtMoqg&t=0s
ウクライナ生まれの名ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル。数々の伝説に包まれた神秘的なムードを生涯持ち続けたが、そんなリヒテルとフランス・ロワイアンの現代音楽祭(?)で共演、素顔のリヒテルに触れた岩城さんの回想を、その時のライブ音源と共に振り返る【解説:徳岡直樹】
【大演奏家紹介③】リヒテル!偉大なピアニスト、スビャトスラフ・リヒテルの魅力や名盤を紹介!
車田和寿‐音楽に寄せて 2021/11/23
https://www.youtube.com/watch?v=gaopGVavOAs&list=RDeVJ1wj0hhq0&index=3
偉大なピアニスト・スビャトスラフリヒテルは、作品の魅力を自然に表現し、聴衆と作品とを結びつけることができた偉大なピアニストでした。そんなリヒテルの魅力と名盤を紹介します!
目次
0:00 オープニング
1:46 リヒテルの生涯
5:09 ピアノを鳴らす
7:39 驚異的なスピード
9:59 エピソード
11:31 おすすめの名盤
名曲のたのしみ吉田秀和⑯ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番リヒテル1959年
https://www.youtube.com/watch?v=S5l7hEcG5Fg&list=PLY3zGifzkEkYCnOHtRyrwaOebM0kHCsK5&index=1&t=8s
「名曲のたのしみ」吉田秀和。「私の試聴室」で今回取り上げられたのは、 ベ-トーヴェンの《テンペスト》で、1959年のスビャトスラフ・リヒテルさんの演奏(LPがCD化された音源)で聴こうというものでした。リヒテルさん44歳の演奏となります。後半は、シューマンの「蝶々」でしたがテープ長の関係で途中までとなっています。
0:00 解説(テンペスト)吉田秀和さん
<ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番>
3:23 第1楽章
12:37 第2楽章
19:45 第3楽章
26:30 解説(シューマン:蝶々)
29:28 シューマン:蝶々(パピヨン)冒頭の6分ほど
NHK-FM 特集番組 「リヒテル変奏曲」
繊細な巨人リヒテル~鉄のカーテンの中の伝説のピアニスト~
放送日:2015年3月10日
https://www.youtube.com/watch?v=1Qv9Z8xO0lc
オープニング バッハ作曲 平均律クラヴィーア曲集”第1巻から前奏曲ハ長調(1970年録音)」
(ピアノ)スヴャトスラフ・リヒテル
曲目( ピアノは全てスヴャトスラフ・リヒテル)
0:05:52 バッハ作曲 「イタリア協奏曲BWV971から第1楽章」
0:13:44 ショパン作曲「ポロネーズ 嬰ハ短調 作品26 第1」
0:21:34 ショパン作曲「練習曲 作品10 第3“別れの曲”」
0:27:43 ムソルグスキー作曲 「組曲“展覧会の絵”から」(Live)
0:46:19 バッハ作曲 「チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV1052から第1楽章(ピアノ による演奏」
(指揮)ヴァーツラフ・ターリヒ
(管弦楽)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
0:58:12 スクリャービン作曲 「練習曲嬰ハ短調作品2第1」
x:xx:xx スクリャービン作曲「練習曲ホ長調作品8第5」
x:xx:xx ラフマニノフ作曲「前奏曲ト短調作品23第5」
x:xx:xx ラフマニノフ作曲「前奏曲変ロ長調作品23第2」
1:14:23 プロコフィエフ作曲 「ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調作品83から第3楽章」
x:xx:xxプロコフィエフ作曲 「ピアノ協奏曲第5番ト長調作品55から第3楽章」
(指揮)ヴィトルト・ロヴィツキ
(管弦楽)ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
1:24:21 シューマン作曲「トッカータ作品7」
1:35:01 サン・サーンス作曲 「ピアノ協奏曲第5番ヘ長調作品103から第2楽章・第3楽章」
(指揮)キリル・コンドラシン
(管弦楽)モスクワ・ユース管弦楽団
「エンディング シューベルト作曲 ピアノ・ソナタイ長調D.664から第3楽章(1979年東京でのライヴ録音)」
(ピアノ)スヴャトスラフ・リヒテル
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スヴャトスラフ・リヒテル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%83%A3%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%86%E3%83%AB
スヴャトスラフ・テオフィーロヴィチ・リヒテル(Sviatoslav Teofilovich Richter、1915年3月20日 - 1997年8月1日)は、ソビエト連邦のピアニストである。ドイツ人を父にウクライナで生まれ、主にロシアで活躍した(ただし在留ドイツ人として扱われた)。その卓越した演奏技術から20世紀最高のピアニストの一人と称された。
生涯
1915年3月20日に、今日ではウクライナ領となっているジトーミルに生まれた。父はドイツ人ピアニストのテオフィル・リヒター(ドイツ語版)である。また母は、ロシア系の商人の素封家に生まれ育ったロシア人である。父の家は代々ドイツルター派に属する商家であった。幼いころに一家はオデッサに移住した。父親は同地のドイツ系ルター派教会である聖パウロ教会で合唱団長やオルガン奏者を務めていた。また、音楽学校で教師も務めた。両親は3歳になった息子スヴャトスラフの音楽教育に腐心した。息子にも音楽の手ほどきをしたが、音楽家にしようという気はなかった。父親はスターリンの粛清により1937年に逮捕され、ドイツ軍がオデッサを占領する直前の1941年には、スターリンによりドイツのスパイの嫌疑を掛けられて処刑された[1]。母親はその後、作曲家のセルゲイ・コンドラチエフと再婚し[2]、スターリンによる迫害を逃れドイツへの亡命を果たした。リヒテルは独学でピアノを始め、1931年に15歳にしてオデッサ歌劇場のコレペティートルに採用され、多くのオペラ曲の初見を経験した[3]。1934年、19歳の時にショパンのみのプログラムによる小規模な初リサイタルを開き、成功を収めた[4]。
1937年、22歳でモスクワ音楽院に入学し、ウクライナ生まれのドイツ系ピアノ教師ゲンリフ・ネイガウス(ドイツ語読みではハインリヒ・ノイハウス)らに師事した[5]。このモスクワへの移住が、ドイツ系ルター派教会の信徒であったという、共産党独裁体制下のソ連における危険な立場からリヒテルを救うこととなる。リヒテルはモスクワ音楽院に入学した時点ですでに完成されたピアニストだったといわれ、ネイガウスは「何も教えることはなかった」という言葉を残しているが、自身はネイガウスから多くのことを学んだと言っている。ネイガウスはリヒテルを天才であるといい、時に荒削りの演奏をあえて直そうとはしなかった。同門のエミール・ギレリスは1歳年下だが、モスクワ音楽院では2年先輩にあたる。
リヒテルはネイガウスの紹介によりセルゲイ・プロコフィエフと親交を持つようになり、1943年1月18日にはモスクワでプロコフィエフのピアノソナタ第7番を初演し、成功を収めた。翌1944年にはプロコフィエフの3曲の戦争ソナタによるリサイタルを行った[3]。以後、ソ連国内で活発な演奏活動を行うようになり、1945年には30歳で全ソビエト音楽コンクールピアノ部門で第1位を受賞した。プロコフィエフが政府から反革命的と批判されたときも、常にプロコフィエフと活動を行った。
1950年に初めて東欧で公演も行うようになり、一部の録音や評価は西側諸国でも認識されていた。しかし、冷戦で対立していた西側諸国への演奏旅行はなかなか当局から許可が下りなかった。リヒテルは1941年に父親をソ連当局によって銃殺されており[1]、母親は第二次世界大戦末期にドイツに移住していた。こうした事情から、当局は西側への旅行を認めた場合に彼が亡命することを警戒していたともいわれる[6]。そのため、西側諸国ではその評判が伝わるのみで実像を知ることができず、「幻のピアニスト」とも称されるようになった[3]。ソ連の演奏家としては最も早い時期から国際的に活躍していた一人であるギレリスが、演奏後に最大の賛辞を贈ろうとしたユージン・オーマンディを「リヒテルを聴くまで待ってください」と制したことも、この幻のピアニストへの期待をかき立てた[6]。
1958年には、同年2月25日にブルガリアのソフィアで行ったリサイタルの録音が西側でもレコードとして発売された。ムソルグスキーの『展覧会の絵』などを含むこの録音は名演奏と称えられ、リヒテルの当代一のピアニストとしての真価を知らしめた[3]。同年に第1回チャイコフスキー国際コンクールが開催され、この大会を制したヴァン・クライバーンが滞在中に聴いたリヒテルの演奏について「生涯で聞いたなかでもっともパワフルな演奏であった」と帰国後に語ったことで、このピアニストの評判はさらに高まることとなった[7]。リヒテルはこの第1回チャイコフスキー国際コンクールで審査員を務め、クライバーンに満点の25点をつけ、他の全てのピアニストに0点をつけた[8]。
翌1959年にはドイツ・グラモフォンのスタッフがワルシャワに乗り込んで録音が行われ、数枚のレコードが発売された。その中でも特にスタニスワフ・ヴィスウォツキ指揮のワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団と共演したラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の録音はこの作品の名演と称えられ、その評価は現在に至るまで揺らいでいない[9]。
1960年5月にようやく西側での演奏を許可され、ヘルシンキでのコンサートに「伴奏者」として派遣された。同年10月から12月にかけてはアメリカ各地でコンサートを行い、センセーショナルな成功を収めた。このアメリカ・ツアーでは10月15日のシカゴ・オーケストラ・ホールにおいてエーリヒ・ラインスドルフ指揮シカゴ交響楽団との共演によるブラームスのピアノ協奏曲第2番でデビューを果たし、さらに19日にはニューヨークのカーネギー・ホールでソロ・コンサートを行っている。この時に録音されたブラームスのピアノ協奏曲第2番(共演はラインスドルフ指揮、シカゴ交響楽団)やベートーヴェンのピアノソナタ第23番のレコードも評判となり、いよいよ西側でも本格的にその実像を知られるようになった。1962年にはウィーンでヘルベルト・フォン・カラヤンとチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を録音、諸事情[要出典]から珍しくウィーン交響楽団が起用された(ただし、同団は録音共演こそ少ないものの150回もの演奏会を重ねてカラヤンが手塩にかけた団体である)が、今日に至るまで高い人気を誇るロングセラーとなった。
その後は名実共に20世紀を代表するヴィルトゥオーソとして、世界を舞台に精力的に活動した。同時代にアメリカを拠点に活動したウラディミール・ホロヴィッツと並び称されることもあった[4]。
日本へは飛行機嫌いのためなかなか訪れることがなかったが、1970年の日本万国博覧会の際に初の訪日が実現した。それ以降はたびたび来日してリサイタルを開き、日本の音楽ファンにもなじみ深い存在となった[4]。
オレグ・カガンをはじめとする他の演奏家との共演も活発に行い、西側を含む各地で音楽祭を主催した。特に1981年から毎年冬にプーシキン美術館で開催した音楽祭「12月の夕べ」は絵画の展示とテーマを共有するユニークなスタイルのものだった。晩年に至っても、技巧の衰えを豊かなタッチで補いつつ、意欲的な活動を続けた。
特に彼の理想としていたのは、ピアノをトラックに積んで旅行し、前触れなく教会のある街でピアノを無料で演奏し、また旅に出るという生活であり、それに近い形の多くのコンサートを行った。
1997年8月1日、モスクワで82年の生涯を閉じた。事実婚の関係にあった生涯の伴侶、ソプラノ歌手ニーナ・ドルリアク(英語版)[10]も翌年5月に亡くなっている。
音楽
レパートリー
リヒテルのレパートリーはバッハから同時代(20世紀)の音楽まで多岐にわたる。特にチャイコフスキーやラフマニノフなどのロシアものや、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、リスト、ショパン、ブラームスなど古典派からロマン派にかけてのピアノ曲がその中核にある。その一方でドビュッシーやシマノフスキ、バルトークなどでも名演を聴かせた[4]。
そうした膨大なレパートリーを誇る一方で、独自の見識に基づいて作品を厳選していたことも特徴的である。例えばベートーヴェンのピアノソナタで言えば第14番や第21番のような人気曲を意図して演奏しなかったし、5曲の協奏曲の中では第1番と第3番のみをレパートリーにしていた。ショパンの練習曲やドビュッシーの前奏曲、ラフマニノフの前奏曲などでも一部の曲を演奏していない[11]。
演奏
リヒテルの演奏は、ダイナミックで雄渾な情感と緻密にコントロールされた技巧を両立させたものだった。とても巨大な手の持ち主であり、12度程度を楽に押せたという。
彼の演奏の特徴の一つとして、ダイナミクスの大きさが挙げられる。音楽評論家の吉田秀和は彼のベートーヴェン演奏について、聴き手にベートーヴェンの時代のピアノでこれほどのダイナミクスの大きな演奏が可能だったのかと疑問を抱かせる一方で、ベートーヴェンの創造的想像力の中では確かにこうした響きが鳴っていたに違いないと感じさせる説得力があると述べている。ピアノソナタ第23番のアメリカでのライブ録音を初めて聴いた時には「これはベートーヴェンを超え、何か別のものになってしまった」のではないかと感じたという[12]。
テンポ設定に関しては、ゆったりとしたテンポから屈指と言える速度まで自在にコントロールすることができた。若い時分にはベートーヴェンのソナタの急速楽章を猛烈なスピードで弾くこともあったが、ほどなくスピードを重視しないスタイルに転じたと岩井宏之は指摘している。晩年に至るまで興に乗ると弾き飛ばす傾向のあったムスティスラフ・ロストロポーヴィチとは対照的だった[13]としているが正しくない。彼の1986年のショパンのバラード第4番や1984年東京でのドビュッシーの『西風の見たもの』やラフマニノフの『音の絵』Op.33では往年のパワフルかつ高速な演奏を披露している。1959年のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の録音は、作曲者自身の演奏よりもやや遅めのテンポからかなりの速度まで濃密なロマンティシズムを壮大に歌い上げた。川田朔也はこの演奏の影響力の大きさを示す事実として、この後、他の演奏家もリヒテルのテンポ設定を踏襲するようになり、この曲の平均的な演奏時間がそれ以前よりも引き伸ばされるようになったとしている[9]。
リヒテルの芸術性が発揮されたのは、技巧的な難曲においてばかりではなかった。ピアニスティックな技巧の効果に乏しく、以前はプロのピアニストが取り上げることの比較的少なかったシューベルトのピアノ作品を、早い時期からレパートリーに採り入れていた。グレン・グールドは1957年にソ連を演奏旅行した際にリヒテルによるシューベルトのピアノソナタ第21番の演奏を聴いた時のことを、「彼は現代でもっとも力強い音楽のコミュニケーターであり、私は催眠術によるトランス状態としか例えようのない境地に連れ去られた」と回想している[14]。
晩年のリヒテルは、ピアノを演奏する際に大きな眼鏡をかけていた(椅子に座ると手渡された眼鏡をかけて演奏を始め、終わると外してから椅子を立っていた)。観客はリヒテルが眼鏡を外すのを終演の合図として拍手を始めるのが通例であった。
録音
リヒテルはスタジオでの録音が嫌いなピアニストだったが、ライブ録音によるものも含めると結果的には極めて多くの音源を残している。レパートリーの多くは現在でも録音によって接することが可能である[4]。彼の録音の出来にはむらがあるともいわれるが、ヨアヒム・カイザーは「最良のライヴ・レコーディングにおける彼の偉大さには比類がない」と評していた[3]。没後には各国の放送局に残されていた音源などもCDとしてリリースされている。
使用楽器
ワルシャワでのドイツ・グラモフォンとの録音セッションでエンジニアを務めたハインツ・ヴィルトハーゲンは、この時使用したピアノについての証言を残している。スタッフが現地で調達したピアノはタッチにひどくむらのある粗悪な代物で、スタッフは当然リヒテルに拒否されるものと考えた。しかし彼は黙ってピアノの前に座ると、キーの感触を一つ一つ確かめながら、むらなく聴こえるようになるまで練習し、難のあるピアノを自在に操ったという[6]。
その後、彼は1969年にヤマハのピアノに目を止め、愛用するようになった[4]。彼はその理由について「柔軟で感受性が鋭く、特にピアニシモが非常に美しい。私の表現したい心の感度を歌ってくれる」と語っている。このことはNHKのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』(2001年10月2日放送回)でも取り上げられた[15]。
活動の特徴
リヒテルの活動は、既成のコンサート・マナーにとらわれない特徴的なものだった。彼は特に、比較的小さな規模の会場で演奏曲目を予告せずに行うスタイルのリサイタルを好んでいた。晩年には、あえて楽譜を見ながら演奏したり、場内の照明を極端に落としてピアノの周囲だけをわずかに明るくした状態で演奏するといったユニークな試みを採り入れていた。グリーグの『抒情小曲集』のみでプログラムを組むなど、そうした挑戦的な態度は最後まで持続した[16]。
指揮
リヒテルは1952年に手の小さな骨を折って、一時的にピアノが弾けなくなったことがあり、この時に生涯でただ一度の指揮を体験している。キリル・コンドラシンにリズムの刻み方を習い、モスクワ青年交響楽団を指揮してロストロポーヴィチと共演したのが、プロコフィエフの『交響的協奏曲』の初演である[7]。
1933年に18歳でオデッサ歌劇場の第一副指揮者に就任したという伝説が生じたこともあったが、リヒテルはこれを「おとぎ話に過ぎない」と言下に否定した[7]。前述の通り、1931年にコレペティートルに採用されたというのが事実である。
人物
人柄
とても繊細な感受性の持ち主であり、音楽評論家のペーター・コッセからは「傷つきやすい巨人」と評された[6]。頻繁にコンサートをキャンセルし、ファンや興行主を悩ませてきたことでも知られる[7]。周囲からは気難しい人物として恐れられることも多かったが、彼の調律師を務めた村上輝久によると決して恐い人ではなかったという[17]。来日時はポンジュースを愛飲していた。
余技
リヒテルは少年時代には文学や演劇に熱中するなど、音楽以外の芸術にも秀でていた。特に絵画の腕前は素人離れしており、その作品は自身のレコードのジャケットにしばしば使用された。1944年の末には指を痛めて一時ピアノを弾けなくなった時期があり、その際には画家への転身を本気で考えたという[3]。
交友関係
リヒテルはプロコフィエフやショスタコーヴィチ、ブリテンなど同時代の作曲家と直接交流した。特にプロコフィエフとは親しく、ピアノソナタ第7番はプロコフィエフが初めて自分以外のピアニストに初演を託したピアノ作品であり、ピアノソナタ第9番はリヒテルに献呈されている。ロストロポーヴィチとの共演でチェロソナタを初演したほか、前述の通り『交響的協奏曲』は同じくロストロポーヴィチとの共演により指揮者として初演している。ブリテンとは、ブリテン自身の作品のみならず他の作曲家のものも含め、協奏曲や2台のピアノのためのレパートリーでたびたび共演した。
他の演奏家と活発に交流し共演を行い、若い才能の発掘にも意を注いだことでも知られる。彼を中心として形成された演奏家の人脈は「リヒテル・ファミリー」と呼ばれた。特にオレグ・カガンとは親密な間柄で、カガンはリヒテル・ファミリーの中核的な存在だった。このほかにリヒテルと活発に共演した演奏家に、カガンの妻であるナターリヤ・グートマンや、ユーリ・バシュメット、エリソ・ヴィルサラーゼなどがいる。リヒテル没後の2005年にはファミリーのメンバーを中心とする人たちによって、スヴャトスラフ・リヒテル国際ピアノコンクールが創設された[18][註 1]。
文学者のボリス・パステルナークとも親密な間柄だった。パステルナークは師ネイガウスの友人であり、同じ妻を娶った関係に当たる(ネイガウスの妻がパステルナークと再婚したが、男性2人の友情は継続した)。1960年にパステルナークが亡くなった際には、リヒテルは葬儀でピアノを演奏した[19]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%83%A3%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%86%E3%83%AB
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2022/07/20 (Wed) 12:52:47
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スヴィヤトスラフ・リヒテル/オイロディスク録音集(14CD)
https://www.hmv.co.jp/en/artist_Piano-Collection_000000000017977/item_-USED-Cond-A-Sviatoslav-Richter-Eurodisc-Recordings-14CD_15453411
スヴィヤトスラフ・リヒテル[1915-1997]が、ドイツのオイロディスク・レーベルで制作したアルバムをまとめた14枚組ボックス・セット。1970年から1983年にかけて録音されたもので、有名な平均律クラヴィア曲集からチャイコフスキーまでどれも見事な演奏ばかり。今回はオリジナル・アナログ・マスターからのCD化により、音質もさらに向上しています。(HMV)
【収録情報】
Disc1-4
● J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲 BWV.846-893
録音時期:1970-73年
Disc5
ベートーヴェン:
● 6つの変奏曲 ヘ長調 Op.34
● 『トルコ行進曲』の主題による6つの変奏曲 ニ長調 Op.76
● エロイカの主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 Op.35
録音時期:1970年7月
Disc6
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
● シューマン:交響的練習曲 Op.13
録音時期:1971年9月
Disc7
● シューマン:色とりどりの小品 Op.99
● ブラームス:6つの小品 Op.118より(間奏曲 イ短調/バラード ト短調/間奏曲 変ホ長調)
録音時期:1971年9月
Disc8
ラフマニノフ:
● 前奏曲集 Op.23より(第1,2,4,5,7,8曲)
● 前奏曲集 Op.32より(第1,2,6,7,9,10,12曲)
録音時期:1971年9月
Disc9
シューベルト:
● ピアノ・ソナタ第19番ハ短調 D.958
● 即興曲 変イ長調 Op.142-2
録音時期:1972年8月
Disc10
● シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
録音時期:1972年8月
Disc11
ベートーヴェン:
● ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2
● ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
録音時期:1975年4月
Disc12
ショパン:
● スケルツォ第1番ロ短調 Op.20
● スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
● スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
● スケルツォ第4番ホ長調 Op.54
録音時期:1977年7月
Disc13
● チャイコフスキー:四季 Op.37bより(5月:白夜/6月:舟歌/11月:トロイカ/1月:炉ばたにて)
● ラフマニノフ:練習曲集『音の絵』 Op.33より(第9曲:嬰ハ短調/第5曲:ニ短調/第6曲:変ホ短調)
● ラフマニノフ:練習曲集『音の絵』 Op.39より(第1曲:ハ短調/第2曲:イ短調/第3曲:嬰ヘ短調/第4曲:ロ短調/第9曲:ニ長調/第7曲:ハ短調)
録音時期:1983年4月
Disc14
チャイコフスキー:
● 夜想曲 Op.10-1
● ワルツ/スケルツォ Op.7
● ユモレスク Op.10-2
● カプリッチョーソ Op.19-5
● 悲しい歌 Op.40-2
● ワルツ Op.40-8
● ロマンス Op.5
● ロマンス Op.51-5
● ショパン風に Op.72-15
● いたずらっ子 Op.72-12
● 夕べの夢想 Op.19-1
● メヌエット/スケルツォ Op.51-3
● サロン風ワルツ Op.51-1
● 瞑想 Op.72-5
録音時期:1983年4月
スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
録音方式:ステレオ(アナログ:Disc1-12、デジタル:Disc13,14/セッション)
https://www.hmv.co.jp/en/artist_Piano-Collection_000000000017977/item_-USED-Cond-A-Sviatoslav-Richter-Eurodisc-Recordings-14CD_15453411
SEGOVIA さん | 愛知県 | 不明
★★★★★ スヴャトスラフ・リヒテルが最もよい演奏を... 投稿日:2016/06/03 (金)
スヴャトスラフ・リヒテルが最もよい演奏を聴かせてくれたのは、やはり何といっても1970年代であろう。楽譜の読みの深さ、幻想的な味わいと明快な輪郭、すぐれた技巧と迫力あるピアニズム等々、いずれもかれのベストコンディションを示している。今回、14枚のCDで出たが、うち、シューマンの「交響的練習曲」と「色とりどりの小品」、ベートーヴェンの27番とブラームスのOp.118から、についてはLP時代に私の愛聴盤であったとりわけリヒテルのシューマンは、かれの若い時分から得意であったが、ここに円熟の極みを聴くことができる。リヒテルの天賦の才は、ほとんどシューマンに捧げられたかにみえる。真正のロマンティシズムが、これほど雄弁に、しかも余裕をもって弾かれるのを、かれ以外では一寸聴いたことがない。 「平均律」第一、第二は、これまたLPから大事にしてきた演奏である。CDになってからは、オリジナルマスターをドイツBMGソノプレス・スタジオで、アンドレアス・ト―クラーが、24bit/96kHzリマスターしたものを聴いてきた。抜群の録音としてよみがえったのだが、強弱の対比がものすごく、少しオーバーアクション気味ではなかったか。今回の14枚については、オリジナル・アナログ・マスターを、タカハシユキオ氏が24bit/96kHzリマスターしたとあるが、音質改善は十分で、「平均律」では強弱が抑制されて、より好ましい状態であるといえるだろう。LPの時は、ザルツブルグのクレスハイム宮の残響が、音像を崩さんばかりであったが、リマスタリングで粒立ちのよい音像になったことは大きな改善点だった。 スケールというよりキャパシティが途轍もなく大きいシューベルト晩年のソナタ二曲では、リヒテルが生み出す、さらに大掛かりな、構成力に満ちた建築のように、さらにダイナミックこの上ない演奏が再生されるのだ。 ブリューノ・モンサンジョンの「リヒテル」(2000)で初めて公開された「音楽をめぐる手帳」で、リヒテルの自分自身の録音や、楽しみのために名演奏家の録音を聴いた時の率直な感想が書き綴られている。批判精神に満ちていて、とりわけ自らの録音についての批評はきびしいものがある。 前述のシューマン、ベートーヴェン、ブラームスについて「手帳」ではこう書かれている。 「ずいぶんと働いた。その結果が3枚の新譜となった・・・。 今回の録音は完全にプロの仕事という感じだ。おかげで音楽家や一緒に仕事をした録音技術者たちからもよい仕事だと認めてもらえた。スタジオ録音にもかかわらず、本物の雰囲気と生き生きとした躍動感が出ている。成功だと言ってよいだろう。 仕事をした録音チームの面々を感謝の気持ちと共に思い出す。<後略>」 シューベルトのハ短調と変ロ長調のソナタの演奏は、リヒテルらしい壮麗なもので、しかもリマスタリングで曲想の立体感やシャープな立ち上がりが得られ、オリンピアレーベルとは雲泥の差というべきであろう。リヒテルは「手帳」でこう言っている。 「この二つのシューベルトの遺作のソナタの録音は、欠点よりも美点が勝っている。特に変ロ長調の方の第一楽章は、私見では、最後まで適正なテンポを持続させている。」 なお、この「手帳」には、コンチェルトの録音に自己批判が集中している。たとえば、カルロス・クライバ―とのドヴォルザークのコンチェルト、マゼールとのブラームス第2コンチェルト、さらに、ベートーヴェンの「三重協奏曲」におけるカラヤンの欺瞞の告発など興味深い。一方で、ロヴロ・フォン・マタチッチとのグリークの協奏曲の録音は、私の「正真正銘の成功例のひとつ」とした。全く同感である。 今回のオイロディスクのセットで、ラフマニノフの「13のプレリュード」が圧倒的であった。ピアニズムの本質を完全に把握している、つまりかれ自身がヴィルトゥオーゾであったラフマニノフならではのこの難曲をどう料理するかはピアニスト次第だ。スケールの大きさと、ロマンティックな中身の充実がリヒテルならではで、しかも音質も改善されていっそう聴き映えのする演奏となった。60年頃の録音に較べると円熟の極みであることもわかる。しかし、ラフマニノフは24の前奏曲というバッハに連なるコンポジションを目指したが、柴田南雄によれば、「ドイツ音楽と異なり、フレージングやアーティキュレーションは一般に散文的で、アウフタクトにあっても和声的に律動的に強制されていない」ので、ロシアのピアニストでないと難しいのであろう。 さらにラフマニノフの「音の絵」とチャイコフスキーは、なかなか聴くチャンスがないが、80年代の滋味あふれる演奏であった。ベートーヴェンとショパンにまで触れられなかったが、悪かろうはずはない。 よってこの14枚のCDは、リヒテルの真価を知るにはうってつけのセットであることに間違いない。
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2024/06/30 (Sun) 04:01:37
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スヴィヤトスラフ・リヒテル/EMI&テルデック録音全集(24CD)
https://www.hmv.co.jp/en/artist_Piano-Collection_000000000017977/item_-USED-Cond-AB-Sviatoslav-Richter-The-Complete-HMV-Teldec-Recordings-24CD_9011162
リヒテルがEMIとテルデックで制作したアルバムを集大成した24枚組ボックスが韓国から登場。1961年のベートーヴェンの『テンペスト』から1994年のシューマンのピアノ五重奏曲まで、すべてステレオ録音という条件で、バロックから近代に至る、独奏曲・室内楽・歌曲伴奏・協奏曲という幅広い分野でのリヒテルのピアニズムを満喫することができます。
曲目構成と紙ジャケット・デザインはオリジナル通りというのも嬉しいところで、それぞれ少なからず話題になったアルバム群を、発売当時のデザインを眺めながら聴けるというのはやはり快適です。(HMV)
【収録情報】
Disc1
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』
● シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
録音時期:1961年
リヒテルは生涯を通してベートーヴェンのソナタを好んでとりあげており、数多くの録音を遺していますが、活気のあるテンションの高い演奏になっているものが多いよう、ここでのダイナミックな第17番『テンペスト』も聴き応えがあります。組み合わせはベートーヴェンの作品を引用したシューマンの幻想曲。こちらも見事な演奏です。
Disc2
● シューマン:蝶々 Op.2
● シューマン:ピアノ・ソナタ第2番ト短調 Op.22
● シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
録音時期:1962年
西側デビューから間もない時期のシューマン。ライヴということもあって迫力ある演奏が聴けます。
Disc3
● シューベルト:幻想曲 ハ長調 D.760『さすらい人』(バドゥラ=スコダ編)
● シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664
録音時期:1963年
西側デビューから間もない時期のシューベルト。フランスACCディスク大賞受賞の『さすらい人』はじめこの時期のリヒテルならではの緊迫した雰囲気が楽しめます。
Disc4
● ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調 Op.56
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1969年
カラヤン指揮ベルリン・フィルとソ連の名手3人が共演した録音。
Disc5
● ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
パリ管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)
録音時期:1969年
ブラームスは冒頭ホルンからパリ管の明るい響きがユニーク。マゼールの指揮、リヒテルのピアノともにメリハリが効いてドラマティックな個性的ブラームスです。
Disc6
● バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 Sz.83
● プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番ト長調 Op.55
パリ管弦楽団(バルトーク)
ロンドン交響楽団(プロコフィエフ)
ロリン・マゼール(指揮)
録音時期:1969年(バルトーク)、1970年(プロコフィエフ)
バルトークのピアノ協奏曲第2番は、ソロ、オケ共に名技的な作品だけに、パリ管の個性的な管楽器セクションのサウンドも面白く聴けます。
プロコフィエフのピアノ協奏曲第5番は、作曲者がソ連に帰還する前の最後の時期にあたる1932年に書かれた5楽章形式のユニークなピアノ協奏曲。リヒテルの濃いタッチ、マゼール指揮ロンドン交響楽団の切れ味の良い演奏により、リヒテル自身が大のお気に入りとする名演に仕上がっています。
Disc7
● ブラームス:マゲローネのロマンス Op.33(全15曲)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
録音時期:1970年
その幅広い音楽性から歌曲伴奏でも注目されていたリヒテルは、バリトン歌手のフィッシャー=ディースカウとも数多く共演していました。10歳年下のフィッシャー=ディースカウの細かな要求に苦労しながらも完成させた歌曲の世界には特別なものがあるようで、ミュンヘンでセッションを組んで録音されたこのブラームスの『マゲローネのロマンス』でも、ブラームスの歌曲の中で最も表情豊かといわれる作品の味わいを巧みに表現しています。
Disc8
● モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.378
● モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379
オレグ・カガン(ヴァイオリン)
録音時期:1974年
リヒテルの大のお気に入りだったオレグ・カガン[1946-1990]は43歳の若さで亡くなってしまったソ連のヴァイオリニスト。1969年からたびたび共演し、ここでもリラックスした雰囲気でリヒテルがサポートしています。
Disc9
● モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 K.306
● モーツァルト:アンダンテとアレグレット ハ長調 K.404/385d
● モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.372『未完成』
オレグ・カガン(ヴァイオリン)
録音時期:1974年
若きオレグ・カガンの演奏をリヒテルがサポートしています。
Disc10
● グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
● シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
録音時期:1974年
リヒテルは実演ではグリーグを何度もとりあげており、ライヴ盤もいくつかリリースされていましたが、セッション録音はこのEMI盤しか遺されませんでした。演奏は過度な甘さに傾斜することなく、北の抒情ともいうべき旋律美を表出したもので、懐の深い音楽づくりはさすがリヒテル。マタチッチのサポートもソロと傾向の一致した立派なものです。
リヒテルのシューマンはロヴィツキとのDG盤も有名ですが、マタチッチ盤はよりスケールの大きな仕上がりとなっています。
Disc11
● ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』
● ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
オレグ・カガン(ヴァイオリン)
録音時期:1976年
リヒテルの大のお気に入りだったオレグ・カガンと息の合った演奏を展開。ヴァイオリン・ソナタ第4番では短調の情熱的な音楽が聴きものとなっています。
Disc12
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1番へ短調 Op.2-1
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
録音時期:1976年
Disc13
● ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲ト短調 Op.33
バイエルン国立管弦楽団
カルロス・クライバー(指揮)
録音時期:1976年
ドヴォルザークならではの親しみやすい旋律と構成を持つピアノ協奏曲ト短調 op.33は、派手な要素が少ないこともあってか、あまり人気がありませんが、リヒテルはこの曲をコンドラシン、スメターチェク、クライバーと3度も録音しており、それらの演奏からは、リヒテルが作品に少なからぬ愛着を持っていたことが伝わってくるようでもあります。中でも唯一のセッション録音であるクライバーとの演奏では、細部情報まで非常に大切にした目の詰んだ演奏を聴くことができ、改めてこの作品の魅力が、ヴィルトゥオジティとは離れたところにあることを教えてくれるのですが、そのクライバーにとってはこのドヴォルザークのピアノ協奏曲が唯一のコンチェルト・レコーディングであるというのも興味深いところです。
Disc14
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
● ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57
フィルハーモニア管弦楽団(協奏曲)
リッカルド・ムーティ(指揮:協奏曲)
録音時期:1977年
リヒテルとは相性の良かったムーティとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番は聴きごたえある仕上がり。組み合わせは愛らしいアンダンテ・ファヴォリです。
Disc15
● ベルク:室内協奏曲
オレグ・カガン(ヴァイオリン)
モスクワ音楽院器楽アンサンブル
ユーリ・ニコライエフスキー(指揮)
録音時期:1977年
Disc16
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
● モーツァルト:交響曲第24番変ロ長調 K.182
フィルハーモニア管弦楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)
録音時期:1979年
リヒテル自身がその出来に満足していたというムーティとのモーツァルト第22番に加え、オリジナル通りに交響曲第24番を収録。ど
Disc17
● ヘンデル:クラヴィーア組曲集
1. 第1番イ長調
2. 第10番ニ短調
3. 第2番ヘ長調
4. 第14番ト長調
アンドレイ・ガヴリーロフ(ピアノ:1,2)
録音時期:1979年
声楽大作で知られるヘンデルは、鍵盤楽器作品も数多く書いています。劇場を沸きに沸かせた作曲家だけに旋律創造の実力にはすごいものがあるようで、そうした作品の魅力を、リヒテルが現代のピアノで深々と引き出しています。
Disc18
● ヘンデル:クラヴィーア組曲集
1. 第3番ニ短調
2. 第4番ホ短調
3. 第5番ホ長調
アンドレイ・ガヴリーロフ(ピアノ:2)
録音時期:1979年
ヘンデル若き日の作品を中心に収録。劇場で成功を収める前からヘンデルは実力者だったことを知らしめる演奏です。
Disc19
● ヘンデル:クラヴィーア組曲集
1. 第6番嬰へ短調
2. 第12番ホ短調
3. 第13番ロ短調
4. 第7番ト短調
アンドレイ・ガヴリーロフ(ピアノ:1,3,4)
録音時期:1979年
Disc20
● ヘンデル:クラヴィーア組曲集
1. 第8番へ短調
2. 第9番ト短調
3. 第11番ニ短調
4. 第15番ニ短調
5. 第16番ト短調
アンドレイ・ガヴリーロフ(ピアノ:3,4)
録音時期:1979年
Disc21
● シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667『ます』
ボロディン四重奏団員
録音時期:1980年
リヒテルとは旧知の間柄であるボロディン四重奏団と組んだ『ます』では、表情豊かな演奏を聴くことができます。
Disc22
● モーツァルト/グリーグ編:2台ピアノのための編曲集
1. ピアノ・ソナタ第16番ハ長調 K.545
2. 幻想曲ハ短調 K.475(2台ピアノ版)
3. ピアノ・ソナタ第18番ヘ長調 K.533+494
エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ)
録音時期:1993年
モーツァルトが大好きだったグリーグによる珍曲(?)として知られる、モーツァルトのピアノ曲を4手ピアノ用に編曲したヴァージョンを3曲収録。これはモーツァルトのピアノ曲をそのまま第1ピアノが演奏し、それを「伴奏する」というスタイルで第2ピアノが加わるというもので、この第2ピアノの部分をグリーグが作曲しています。つまり「モーツァルトとグリーグのデュオ・ピアノ」といった趣のユニークな音楽です。
リヒテルは晩年になってグリーグの抒情小曲集をとりあげるようになっていますが、その際に関心を持ったのか、このデュオ・レコーディングは、リヒテル自身の希望によって実現しています。
お相手は、当時コンサートでも共演していた30才年下のソ連出身のピアニスト、エリーザベト・レオンスカヤ。モーツァルトとグリーグが共存するおもしろい音楽が楽しめます。
Disc23
● J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲ニ長調 BWV.1054
● J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲ト短調 BWV.1058
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
パドヴァ・ヴェネート管弦楽団
ユーリ・バシュメット(指揮)
録音時期:1993年
リヒテルはバッハのピアノ協奏曲のレコーディングをあまり残しておらず、若い頃におこなった第1番のソ連での録音のほかは、1983年の第3番&第7番と、当アルバムの録音があったくらい。しかも第3番と第7番の2曲については、コンサートで弾き始めたのも晩年になってからということなので、リヒテルにとっては新たに関心を持って取り組んだレパートリーだったのかも知れません。
組み合わせはモーツァルトのピアノ協奏曲第25番。リヒテルはモーツァルトのピアノ協奏曲を比較的多く録音していますが、第25番については意外にもこれのみとなっています。
演奏はどれも良い具合に肩の力の抜けた美しいもので、作品の様式に則したシンプルな佇まいの中に適度なロマンティシズムが湛えられていて実に見事。実演録音ならではの自由な感興、流れの自然さも魅力的で、バシュメットのサポートも万全なものとなっています。
Disc24
● シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』
● シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44
ボロディン四重奏団
録音時期:1995年、1994年
長年の仲間であるボロディン四重奏団と共演したシューマンの傑作、ピアノ五重奏曲の素晴らしい演奏。リヒテルは晩年になってこの作品に取り組み始めましたが、バッハやベートーヴェンの世界をも彷彿とさせるような音楽の魅力を雄弁に表出、輝かしい力強さから沈潜する音楽まで自在に描きあげます。作品の山場でもある終盤の対位法表現も、実演ならではの高揚で抜群の聴き応え。組み合わせのボロディン四重奏団によるシューベルトの『死と乙女』も豊かな情感を織り込んだ名演です。
スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
録音方式:ステレオ
制作レーベル:EMI (Disc1-21) Teldec (22-24)
https://www.hmv.co.jp/en/artist_Piano-Collection_000000000017977/item_-USED-Cond-AB-Sviatoslav-Richter-The-Complete-HMV-Teldec-Recordings-24CD_9011162
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2024/07/28 (Sun) 23:23:15
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スヴャトスラフ・リヒテルが取り上げた作曲家の主要作品とその評価
バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685- 1750)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830326
ヘンデル(Georg Friedrich Händel, 1685 - 1759
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830327
ハイドン(交響曲、協奏曲)*
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3%28%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E3%80%81%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%29
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830344
モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756 - 1791)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830348
ベートーヴェン( Ludwig van Beethoven,1770 - 1827)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830351
カール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria Friedrich Ernst von Weber、 1786年11月18日 - 1826年6月5日)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%281859%E5%B9%B4%E3%81%BE%E3%81%A7%29
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830355
シューベルト( Franz Peter Schubert 1797 - 1828)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830357
メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn Bartholdy, 1809 - 1847)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830361
シューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830363
ショパン(Fryderyk Franciszek Chopin 1810 - 1849)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%91%E3%83%B3
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830364
ブラームス(Johannes Brahms, 1833 - 1897)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830373
ドヴォルザーク(Antonín Leopold Dvořák 、1841 - 1904)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%AF
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830550
グリーグ(Edvard Hagerup Grieg、1843 - 1907)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830554
ラフマニノフ(Sergei Vasil'evich Rachmaninov、1873 - 1943)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830684
ベルク(Alban Maria Johannes Berg, 1885 - 1935)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830701
プロコフィエフ(Sergei Sergeevich Prokofiev、1891 - 1953)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%83%95
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830703
バルトーク・ベーラ(Bartók Béla Viktor János 1881 - 1945)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830692
ショスタコーヴィチ(Dmitrii Dmitrievich Shostakovich, 1906 - 1975)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16830715
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2024/08/17 (Sat) 04:43:26
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Date: 8月 16th, 2024
バッハ 平均律クラヴィーア曲集(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=41573
8月のaudio wednesdayでは、バッハの平均律クラヴィーア曲集をかけた。
まずグルダをかけた、
それからグールドをかけた。
そしてリヒテルを。
SACDでの再生だ。
何か意図があっての、この順番ではなかった。
思いついたままの順番だ。
リヒテルの演奏を長くかけた。
リヒテルの平均律クラヴィーア曲集を聴いたのは、
ステレオサウンドの試聴室でだった。
何かの試聴ではなく、サウンドボーイの編集長だったOさんから、
試聴室のレコード棚にあるから、一度聴いてみろ、と言われたからだったことは、(その1)で書いている。
国内盤だった。
まず、その音に戸惑った。
その戸惑いよりも、演奏の素晴らしさに意識は向く。
リヒテルの平均律クラヴィーア曲集については、これ以上は語らない。
関心を持ったら、ぜひ聴いてみるべきだからだ。
それにしても、この音、もう少しどうにかならないものか──、
リヒテルの平均律クラヴィーア曲集に感動した人は、
みなそう思うはずだ。
好きか嫌いでいえば、決して嫌いではないけれど、
それにしても……、とは思う。
2012年にSACDで出ている。
なぜか、その発売に気がつかずに、けっこう経ってから、
ヤフオク!で手に入れたことも書いている。
繰り返して書くのは、やはりリヒテルのSACDが素晴らしいことを、
先日の会でも深く感じたからだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=41573
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2024/08/17 (Sat) 04:44:45
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バッハ
Bach - The Well-Tempered Clavier, Book 1 & Book 2 - Sviatoslav Richter
https://www.youtube.com/playlist?list=PLBgagen1f2_-KTasbAWGC5m-tQXrso8Bq
.S. Bach - The Well-Tempered Clavier: Book I, II - Sviatoslav Richter
https://www.youtube.com/playlist?list=PLRtYfpXESgIawOAv-I5yg5po6nHPvPE66
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2024/08/17 (Sat) 04:48:23
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バッハ
Richter plays Bach (Full Concert)
https://www.youtube.com/watch?v=2kHXLd-aqpM
Sviatoslav Richter (1915-1997) plays Johann Sebastian Bach (1685-1750). Recorded on the 28th of March, 1978 at the Moscow Conservatory.
Program:
1. Introduction (00:00 - 06:30)
2. Movement 1 of J. S. Bach's Concerto for Harpsichord and Orchestra BWV 1052 (06:31 - 15:10).
3. Bradenburg Concerto No. 5 BWV 1050 (15:11 - 42:03).
4. Final commentary (42:04 - 43:24).
Courtesy of DreamTime DVD.
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2024/12/06 (Fri) 07:39:20
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2024/12/21 (Sat) 10:54:44
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ラフマニノフ
Sviatoslav Richter plays Rachmaninov Concerto No.2, Op.18 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=uT_ZhhQeudY
Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18
00:00 - Moderato
11:21 - Adagio sostenuto
23:05 - Allegro scherzando
Leningrad Philharmonic Orchestra
Kurt Sanderling
1959
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Rachmaninov Piano Concerto No.2, Six Preludes Richter, Wislocki - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=Rachmaninov+Piano+Concerto+No.2++Richter+++Wislocki+
Sviatoslav Richter (Piano)
Stanisław Wisłocki (Conductor)
Warsaw Philharmonic Orchestra
Piano Concerto No.2 in C minor op. 18
01. I. Moderato 0:00
02. II. Adagio sostenuto 11:13
03. III. Allegro scherzando 23:07
6 Preludes
04. Op.32 No. 1 in C major (Allegro vivace) 34:50
05. Op.32 No. 2 in B flat major (Allegretto) 36:06
06. Op.23 No. 2 in B flat major (Maestoso) 39:17
07. Op.23 No. 4 in D major (Andante cantabile) 42:36
08. Op.23 No. 5 in G minor (Alla marcia) 47:03
09. Op.23 No. 7 in C minor (Allegro) 50:48
1959/04 Stereo, National Philharmonic Hall, Warsaw
Executive Producer: Prof. Elsa Schiller
Recording Producer: Hans Weber
Balance Engineer: Heinz Wildhagen
Co-production with Polskie Nagrania, Warsaw
ⓟ 1959 DG
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18
スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
指揮:スタニスラフ・ヴィスロツキ
録音時期:1959年4月
録音場所:ワルシャワ、フィルハーモニー・ホール
録音方式:ステレオ(セッション)
OIBP
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チャイコフスキー
Sviatoslav Richter & Evgeny Mravinsky (1959rec) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tY6fkIp3GM0
Tchaikovsky Piano Concerto No.1 in B flat minor op.23
1959年録音
スヴャトスラフ・リヒテル
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィルハーモニー
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チャイコフスキー
Tchaikovsky Piano Concerto No. 1 in B flat minor op. 23 - Richter, Karajan - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=Tchaikovsky+Piano+Concerto+No.+1++Richter+++Karajan
Sviatoslav Richter (Piano)
Herbert von Karajan (Conductor)
Wiener Symphoniker
01. Allegro non troppoe e molto maestoso - Allegro con spirito 0:00
02. Andantino semplice - Prestissimo - Tempo I 22:08
03. Allegro con fuoco 29:03
Executive Producer: Prof. Elsa Schiller
Recording Producer: Otto Ernste Wohlert
Balance Engineer: Günter Hermanns
ⓟ 1963 DG
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23
スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ウィーン交響楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音時期:1962年9月
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
録音方式:ステレオ(セッション)
OIBP
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バッハ
RICHTER, Bach THE WELL-TEMPERED CLAVIER BOOK Ⅰ (1) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=3v1-jCo4Rh8
BWV846 - BWV852 Sviatoslav Richter, piano July 1970
Prelude and Fugue
No.1 4:28
No.2 2:57
No.3 3:17
No.4 9:36
No.5. 3:00
No.6 3:56
No.7 5:07
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RICHTER, Bach THE WELL-TEMPERED CLAVIER BOOK Ⅰ (2) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=9aOEOIvm3J8
BWV853 - BWV859 Sviatoslav Richter, piano July 1970
Prelude and Fugue
No.8 10:51
No.9 2:09
No.10 2:59
No.11 2:10
No.12 7:29
No.13 3:38
No.14 5:08
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RICHTER, Bach THE WELL-TEMPERED CLAVIER BOOK Ⅰ (3) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_moDOIiINWg
BWV860 - BWV866 Sviatoslav Richter, piano July 1970
Prelude and Fugue
No.15 3:11
No.16 4:47
No.17 4:05
No.18 4:48
No.19 3:48
No.20 5:03
No.21 2:33
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RICHTER, Bach THE WELL-TEMPERED CLAVIER BOOK Ⅰ (4) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-E6t1E0Qzjs
BWV867 - BWV869 Svistoslav Richter, piano July 1970
Prelude and Fugue
No.22 6:47
No.23 3:24
No.24 15:22
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バッハ
RICHTER, Bach THE WELL-TEMPERED CLAVIER BOOK Ⅱ (1) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ozrqwEoOicg
BWV870 - BWV877 Sviatoslav Richter, piano 1972-1973
Prelude and Fugue
No.1 3:59
No.2 4:25
No.3 3:15
No.4 5:42
No.5 8:21
No.6 2:58
No.7 4:35
No.8 7:40
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RICHTER, Bach THE WELL-TEMPERED CLAVIER BOOK Ⅱ (2) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=zQisaRojiwc
BWV878 - BWV883 Sviatoslav Richter, piano 1972-1973
Prelude and Fugue
No.9 8:39
No.10 5:40
No.11 4:36
No.12 6:02
No.13 5:15
No.14 9:26
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RICHTER, Bach THE WELL-TEMPERED CLAVIER BOOK Ⅱ (3) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-R8v9FJ6vMI
BWV884 - BWV889 Sviatoslav Richter, piano 19772-1973
Prelude and Fugue
No.15 3:18
No.16. 6:18
No.17 6:35
No.18 10:26
No.19 2:37
No.20 5:55
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RICHTER, Bach THE WELL-TEMPERED CLAVIER BOOK Ⅱ (4) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=FckjxWT2u3c
BWV890 - BWV893 Sviatoslav Richter, piano 1972-1973
Prelude and Fugue
No.21 9:36
No.22 10:31
No.23 6:34
No.24 3:54
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ライブ録音
Richter: The Enigma (Bruno Monsaingeon, 1998)
https://www.youtube.com/watch?v=ZNmb7It0G7c
Richter: The Enigma
Great Artists of the 20th Century
A film by Bruno Monsaingeon
(NVC Arts, 1998)
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2024/12/21 (Sat) 10:56:53
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ライブ録音
Richter Schubert recital in Moscow 18.X.1978
https://www.youtube.com/watch?v=v0SeResgFt0
Franz Schubert
Piano sonata D.566 (with Rondo D.506) 0:00
Piano sonata D.625 (with Adagio D.505) 25:03
Piano sonata D.664 46:19
Ecossaises D.734 & D.421 1:10:16
Deutsche Tänze D.790 1:13:12
Impromptu D.899 n°3 1:16:09
Sviatoslav Richter
Live recording, Moscow, 18.X.1978
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2024/12/21 (Sat) 18:54:02
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ライブ録音
Sviatoslav Richter plays Beethoven (1959-1986 Live Recordings) - 2022 Remastered
https://www.youtube.com/watch?v=Qo8jFpzFNYk&t=1s
LUDWIG VAN BEETHOVEN (1770-1827)
Live Recordings :
Piano Sonata No. 3 in C Major, Op. 2/3 (Prague, June 02, 1975)
00:00:00 Op. 2/3 : I. Allegro con brio
00:10:16 Op. 2/3 : II. Adagio
00:18:03 Op. 2/3 : III. Scherzo. Allegro
00:21:29 Op. 2/3 : IV. Allegro assai
Piano Sonata No. 7 in D Major, Op. 10/3 (Prague, November 1, 1959)
00:26:26 Op. 10/3 : I. Presto
00:32:54 Op. 10/3 : II. Largo e mesto
00:41:28 Op. 10/3 : III. Menuetto. Allegro
00:44:19 Op. 10/3 : IV. Rondo. Allegro
Piano Sonata No. 12 in A Flat Major, Op. 26 "Marcia Funebre" (Prague, November 1, 1959)
00:48:03 Op. 26 "Marcia Funebre" : I. Andante con variazioni
00:54:59 Op. 26 "Marcia Funebre" : II. Scherzo. Allegro molto
00:57:52 Op. 26 "Marcia Funebre" : III. Marcia funebre sulla morte d’un Eroe
01:00:57 Op. 26 "Marcia Funebre" : IV. Allegro
Piano Sonata No. 17 in D minor, Op. 31/2 ‘The Tempest’ (Prague, February 6, 1965)
01:06:29. 31/2 ‘The Tempest’ : I. Largo - Allegro
01:15:49 Op. 31/2 ‘The Tempest’ : II. Adagio
01:23:12 Op. 31/2 ‘The Tempest’ : III. Allegretto
Piano Sonata No. 18 in E flat major, Op. 31/3 (Prague, February 6, 1965)
01:30:00 Op. 31/3 : I. Allegro
01:39:01 Op. 31/3 : II. Scherzo. Allegro vivace
01:43:30 Op. 31/3 : III. Minuetto. Moderato e grazioso
01:47:58 Op. 31/3 : IV. Presto con fuoco
Piano Sonata No. 22 in F Major, Op. 54 (New-York, Octobre 19, 1960)
01:51:52 Op. 54 : I. In tempo d’un menuetto
01:57:47 Op. 54 : II. Allegretto
Piano Sonata No. 23 in F minor, Op. 57 ‘Appassionata’ (Prague, November 1, 1959)
02:02:43 Op. 57 ‘Appassionata’ : I. Allegro assai
02:13:30 Op. 57 ‘Appassionata’ : II. Andante con moto - attaca
02:19:26 Op. 57 ‘Appassionata’ : III. Allegro, ma non troppo - Presto
Piano Sonata No. 27 in E minor, Op. 90 (Prague, June 02, 1965)
02:26:40 Op. 90 : I. Mit Lebhaftigkeit und durchaus mit Empfindung und Ausdruck
02:32:24 Op. 90 : II. Nicht zu geschwind und sehr singbar vorzutragen
Piano Sonata No. 28 in A major, Op. 101 (Prague, May 18, 1986)
02:39:12 Op. 101 : I. Etwas lebhaft und mit der innigsten Empfindung. Allegro ma non troppo
02:43:52 Op. 101 : II. Lebhaft, marchmäßig. Vivace alla marcia
02:49:46 Op. 101 : III. Langsam und sehnsuchtsvoll. Adagio, ma non troppo con affetto - attaca
02:52:31 Op. 101 : IV. Geschwinde, doch nicht zu sehr und mit Entschlossenheit. Allegro
Piano Sonata No. 29 in B flat major, Op. 106 'Große Sonate für das Hammerklavier' (Prague, June 02, 1975)
02:59:37 Op. 106 'Große Sonate für das Hammerklavier' : I. Allegro
03:10:13 Op. 106 'Große Sonate für das Hammerklavier' : II. Scherzo. Assai vivace
03:13:08 Op. 106 'Große Sonate für das Hammerklavier' : III. Adagio sostenuto. Appassionato e con molto sentimento
03:30:25 Op. 106 'Große Sonate für das Hammerklavier' : IV. Largo. Allegro risoluto
Piano Sonata No. 31 in A flat major, Op. 110 (Prague, February 6, 1965)
03:41:48 Op. 110 : I. Moderato cantabile molto espressivo
03:48:16 Op. 110 : II. Allegro molto
03:50:40 Op. 110 : III. Adagio, ma non troppo
03:54:28 Op. 110 : IV. Fuga
04:02:08 Diabelli Variations, Op. 120 (Prague, May 18, 1986)