777投稿集 3874850


山崎行太郎チャンネル - YouTube

1:777 :

2024/10/09 (Wed) 04:49:55

山崎行太郎チャンネル - YouTube
https://www.youtube.com/@%E6%A3%AE%E5%93%B2%E5%AD%90%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80/videos

『山崎行太郎公式ブログ「毒蛇山荘日記」 』
https://yamazakikoutaro3.blogspot.com/

★阿修羅♪掲示板 山崎行太郎投稿集
https://www.google.co.jp/search?as_occt=any&as_sitesearch=www.asyura2.com&num=10&as_q=%8ER%8D%E8%8Ds%91%BE%98Y&btnG=%8C%9F%8D%F5

「小沢アレルギー報道」とは何か?  山崎行太郎
http://www.asyura2.com/16/senkyo202/msg/111.html

仲正昌樹、山崎行太郎を査定する
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/115.html



【山崎行太郎チャンネル】高市早苗の応援団・高橋洋一の正体。
森哲子事務所 2024/10/13
https://www.youtube.com/watch?v=fUyf_9ZbCdw

【山崎行太郎チャンネル】京大教授・藤井聡は信用できるか。
森哲子事務所 2024/10/08
https://www.youtube.com/watch?v=eqYgx-5snW0

『藤井聡よ。お前も、ただのネットウヨのアフォだったのか。』山崎行太郎チャンネル・2021年9月18日
https://www.youtube.com/watch?v=YffIrlWT9pM



「ネットウヨ」という反知性主義カルト集団が暴走する日本の現在が危ない。

私は、自民党総裁選で誰が勝とうと誰が負けようと、別に興味はない。ただ、自民党総裁選の勝者が自動的に日本の「首相」という国家の指導者、国家の最高権力者になるということで、関心をもたらざるをえないという程度の話だ。総裁選の後には、総選挙がひかえている。政権交代もありうるかもしれないという天下分け目の政治闘争である。立憲民主党では、小沢一郎が、選挙対策本部に参加するらしいという情報もある。立憲民主党も、いよいよ小沢一郎に頼らざるをえないということだろう。小沢一郎が陣頭指揮をとれば・・・。どちらかというと、私は、こちらの方に政治的関心をもつ。昨日、テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」とかいう番組に、日本共産党や立憲民主党、国民民主党 、維新の党など、野党の党首やリーダーが出演して、野党共闘や政権交代などについて議論していたが、こちらの議論は面白かった。自民党総裁選の幼児的な政治漫談にくらべて、はるかに「国家の指導者」「国家の最高権力者」にふさわしい政治家たちが顔を揃えて、高度な政治的対話を繰り広げていた。特に日本共産党の委員長「志位和夫」や立憲民主党の副代表「江田憲司」に、私は興味をもった。こちらの方が、日本という国家の指導者、国家の最高権力者にふさわしいのではないかと思った。こちらの方が「首相」なら、プーチンや習近平、マクロン・・・等と対等に渡り合えるのではないか、と。話は変わるが、昨日、おかしなハガキがポストに入っていた。ある弁護士からの手紙だったが、その内容には笑った。「高市早苗を推薦します。河野太郎は危険です。」とか書いてあった。余計なお世話。「高市早苗を推薦する」のは自分の脳内妄想に留めておけ。手紙など印刷する暇があったら、ネットウヨ雑誌(正論、HANADA、WILL)などばかりを読んでないで、たまには、思考停止に陥って、硬直している脳の活性化のために、「論語」か「聖書」でも読んでろ、と思う。もう遅いだろうが・・・。高市早苗が、「ネットウヨの暴走」ぶりに危機感を持ち、「やめてくれ」と警告を発しているらしいが、ネットウヨの暴走は止まる気配ないらしい。今さら無理だろうね。私は、高校生の頃、開高健(作家)の『パニック』という小説を読んだことがあった。私が心服していた生物担当の教師(実は柳田國男の弟子で、民俗学者でもあったが・・・)に勧められて読んだのであった。それは、異常繁殖したネズミの大群が次々と海に飛び込み、集団自殺するという話だった。集団自殺、自爆テロ。今、私は、不謹慎かもしれないが、ネズミの大群「ネットウヨ」の異常繁殖と集団自殺、自爆テロを連想する次第である。


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山崎 行太郎(やまざき こうたろう、1947年1月26日 - )は、日本の文芸評論家、ブロガー。東京工業大学、埼玉大学非常勤講師を経て、2016年時点では日本大学芸術学部非常勤講師[1]。鹿児島県出身。


来歴・活動
慶應義塾大学文学部哲学科卒[1]、同大学院修士課程修了。

大学院修了後より、友人・岳真也らと同人誌『蒼い共和国』を創刊し、その後身である『二十一世紀文学―されど文学、されど21』にも参加し、三田誠広・笹倉明と共に編集委員を務めている[2][3]。その後、学部生時代より個人的に親交を深めていた江藤淳、柄谷行人などの影響を受けながら、『三田文学』に三島由紀夫や小林秀雄に関する論評を投稿し始める。これまで『海燕』、『すばる』、『文學界』、『群像』などの文芸誌や、『週刊読書人』、『図書新聞』などにも、文芸批評・随筆などを寄稿し、一時期、産経新聞でもコーナーコラム「斜断機」の執筆スタッフの一員として参加していた。文学者・批評家へのインタビュアーとして活動する傍ら、自ら座談会や対談にも参加している。 批評家としては小林、江藤、柄谷などを師と仰ぎつつ、「イデオロギー批評」や「芸術主義的テクスト論」などに対抗して、「イデオロギーから存在論へ」をモットーに「存在論的批評」を目指すと公言している[2]。

1991年には、湾岸戦争への自衛隊派遣に抗議し、柄谷、中上健次、津島佑子、田中康夫らと共に『湾岸戦争に反対する文学者声明』に署名し、1995年11月には、憂国忌第25回での講演を機に、「憂国忌」発起人の一人となる[2][4]。

大学非常勤講師や批評活動の傍ら「江古田哲学研究会」を主宰し、一般人向けに哲学関連の講義などを行っており、時に「哲学者」の肩書きを使用する。


問題となった発言
『週刊読書人』や『図書新聞』に寄稿していた時期に、絓秀実や渡部直己などと口論に至り、絓に対して学歴差別とも受け取れるような発言をした。その後、この言動については、絓本人から、渡部との対談内で「今の文学界が学閥的なものでなくなっていることをまるで認識できていない」と批判されている[5]。

自身が執筆を担当した分の「斜断機」の記事内で松本健一や大西巨人を挑発したこともあり、特に大西との一件では、長男・赤人からもこの時の山崎の発言内容を自身の公式サイトにて非難されている[6][7]。

2007年11月、「沖縄集団自決裁判」関連では、大江健三郎の『沖縄ノート』の内容を擁護する立場から、『ある神話の背景』において曽野綾子が『沖縄ノート』の「罪の巨塊」を「罪の巨魂(魁)」と誤記・誤読したことが原因であるとして、曽野や小林よしのりを批判した[8] が、この山崎の発言に対して、曽野とも対談したことのある池田信夫が、曽野のいうキョカイを巨魁と誤表記したのは単なる編集者側のミスであり、曽野本人のミスではないと主張し、「著書といえば自費出版しかないような自称評論家は対談もしたことがないのか」と反論[9]、その後、山崎も自らのブログ記事で池田に再反論し、「君の日本語は大丈夫か(笑)?」と揶揄した。実際に、上記『SAPIO』2007年11月28日号では曽野は「人を罪のキョカイだと思ったことはない。罪のキョカイという人がいるのなら絶対見に行かなきゃいけないと思った」と述べており、また、この当時の産経新聞のオピニオン欄でも曽野は、私はこれまで罪のキョカイだと思える人物に会ったことがなかった、それほど悪い人がいるなら会っておきたいと思った、たとえは悪いが、サーカスの呼び込み屋が人魚がいるよと言うのを聞いて人魚を見に行くようなもの、と述べており、少なくともこの時点まではキョカイを(字としては、巨塊であろうが巨魂であろうが)明らかに巨魁という意味で曽野は使っていたと思われる。この問題をめぐっては、山崎は佐藤優とも対談を行っている[10]。

2009年頃に「山崎の公式ブログのコメント欄に事実誤認に基づく中傷発言がある」として、仲正昌樹から直接メールやブログのコメント欄に抗議が寄せられた[11] が、山崎は、この事実誤認している部分に関係しているとされる仲正自身の発言やネット上での投稿発言を寄せ集めた上で、仲正を揶揄する記事を連投したが、最終的に仲正本人や、その勤務先である金沢大学から苦情が相次いだため、一部の記述を修正するに至った[12]。
小保方晴子によるSTAP細胞論文をめぐる騒動では、一貫して小保方を擁護している[13]。しかし、この問題をめぐる論争の過程で、小保方を批判する一人である片瀬久美子への攻撃的な言動に対し、片瀬の代理人弁護士からの警告が出たことにより、2016年に公式ブログにて謝罪文を掲載した[14][15]


人物
1995年のWindows 95発売辺りからネット言論活動を始め、自己のブログである『毒蛇山荘日記』を継続的に更新し、文芸関連に加えて政治や時事問題を扱っているが、2016年、上記の片瀬との一件を機に、「不穏当な書き込みが多々あったこと」を理由に「反省と自粛、謝罪の意味を込めて」、これまでのブログ記事を非公開とし、ブログを移転した[16]。

思想面では保守反動を自称する一方、自由民主党所属時から現在まで一貫して小沢一郎への支持を公表しており、「小沢一郎議員を支援する会」にも度々出席しては講演を行っている。自著『それでも私は小沢一郎を断固支持する』でも小沢への敬意を述べ、小沢が政治資金問題をめぐって裁判を受けた際にも、「小沢一郎潰し」と「民主党政権潰し」を狙った日米合作による不当な政治某略裁判だと批判した。小沢の他にも、志位和夫、ドナルド・トランプ、桜井誠、マリーヌ・ル・ペン、今村雅弘、上西小百合などを高く評価する一方、安倍晋三、野田佳彦、岡田克也、菅直人、鳩山由紀夫、藤井裕久、辻元清美、蓮舫、小池百合子などを痛烈に批判している。

私生活では2男の父親である[17]。
櫻井よしこなどを批判しており、週刊金曜日に櫻井の批判記事を寄稿し、さらに「大年増の厚化粧=櫻井よしこの正体」とTwitterアカウントで宣伝している[18]。


著作

単著
『小林秀雄とベルクソン――「感想」を読む』彩流社、1991年、増補版1997年
『小説三島由紀夫事件』四谷ラウンド、2000年
『それでも私は小沢一郎を断固支持する』総和社、2012年
『保守論壇亡国論』ケイアンドケイプレス、2013年
『ネット右翼亡国論』メディアバル、2017年

共著
『最高裁の罠』志岐武彦共著、ケイアンドケイプレス、2012年
『曽野綾子大批判 : そこんとこキッチリ話そうよ!』佐高信共著、ケイアンドケイプレス、2014年

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E8%A1%8C%E5%A4%AA%E9%83%8E#:~:text=%E5%B1%B1%E5%B4%8E%20%E8%A1%8C%E5%A4%AA%E9%83%8E%20%EF%BC%88%E3%82%84%E3%81%BE


2:777 :

2024/10/09 (Wed) 05:32:59

田中角栄の弟子、愛国の志士 石破茂の政策
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16871243

自民党議員たちが高市早苗を選ばなかった“想像以上の嫌悪感”とは
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16866842


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【山崎行太郎チャンネル】それでも私は、石破を断固支持する。
森哲子事務所 2024/10/06
https://www.youtube.com/watch?v=mL2uMoQYoxo

【山崎行太郎チャンネル】石破茂と高市早苗の決戦。
森哲子事務所 2024/09/29
https://www.youtube.com/watch?v=AFAjdZheoFg

《山崎行太郎チャンネル》高市早苗の急上昇の裏に某宗教団体あり。
森哲子事務所 2024/09/22
https://www.youtube.com/watch?v=3I20Kr47YTU
3:777 :

2024/10/09 (Wed) 06:24:05

【山崎行太郎チャンネル】原口一博は信用できない。原口一博とNTT法廃止
森哲子事務所 2024/05/01
https://www.youtube.com/watch?v=YLWOrrms3II


【山崎行太郎チャンネル】山本太郎と原口一博の違い。
森哲子事務所 2024/03/03
https://www.youtube.com/watch?v=cMie_DgO3lM


【山崎行太郎チャンネル】《原口一博は信用出来るか!?》
森哲子事務所 2024/02/14
https://www.youtube.com/watch?v=XMBrnhIFHgI


4:777 :

2024/10/09 (Wed) 06:53:43

【山崎行太郎チャンネル】岸田総理とエマニエル大使の退場で祝杯。
森哲子事務所 2024/08/21
https://www.youtube.com/watch?v=p7oBBFqdeh8


【山崎行太郎チャンネル】早田ひなと知覧と特攻記念館。
森哲子事務所 2024/08/18
https://www.youtube.com/watch?v=TATF7l4PilQ


【山崎行太郎チャンネル】岸田訪米と小池百合子潰し。
森哲子事務所 2024/04/20
https://www.youtube.com/watch?v=oIVM3LIew10


【山崎行太郎チャンネル】《米国のイヌ=岸田》の派閥解散ショーの自作自演。
森哲子事務所 2024/01/21
https://www.youtube.com/watch?v=0uU2rItNHDg
5:777 :

2024/10/10 (Thu) 08:57:35

【山崎行太郎チャンネル】小泉進次郎《解雇規制緩和》発言で失速中。総理大臣は絶望的。
森哲子事務所 2024/09/15
https://www.youtube.com/watch?v=ukiGmyWH4mQ


《山崎行太郎チャンネル》山本太郎と小泉進次郎は何処がどう違うのか。
森哲子事務所 2024/09/24
https://www.youtube.com/watch?v=PDQ64SA_w8E
6:777 :

2024/10/10 (Thu) 10:43:22

【山崎行太郎チャンネル】《 東京地検特捜部 》は米国の手先。日本国民よ、米国の植民地支配から脱却せよ。
森哲子事務所 2023/12/17
https://www.youtube.com/watch?v=mKIAx1mz1kU


【山崎行太郎チャンネル】GHQが作った東京地検特捜部の正体。
森哲子事務所 2023/12/26
https://www.youtube.com/watch?v=h3jCyBp4X9s


【山崎行太郎チャンネル】《 東京地検特捜部 》の闇を暴くー田中角栄事件から安倍派事件まで。
森哲子事務所 2023/12/31
https://www.youtube.com/watch?v=f3jozKEFLvo


『三浦瑠璃事件と東浩紀と白井聡』
森哲子事務所 2023/03/12
https://www.youtube.com/watch?v=tUU5VW4S9go
7:777 :

2024/10/10 (Thu) 12:28:14

8:777 :

2024/10/10 (Thu) 12:29:10

【山崎行太郎ch】自民の別働隊・維新の《馬場 》と国民民主の《玉木》に告ぐ。お前ら、アフォか。
森哲子事務所 2023/06/24
https://www.youtube.com/watch?v=fc9DtgWqr4g
9:777 :

2024/10/10 (Thu) 12:30:25

白井聡 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%99%BD%E4%BA%95%E8%81%A1&sp=CAI%253D

エアレボリューション - YouTube
島田雅彦・白井聡による新番組『Air Revolution』(エアレボ)
https://www.youtube.com/@AirRevolution2023/streams
https://www.youtube.com/@AirRevolution2023/videos

白井聡 ニッポンの正体 - YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLtvuS8Y1umY_eyk0vhJr0D0LnQNn4vTM_


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鮫島浩氏出演!『自民党の断末魔! 加熱する〈政争〉を検証する!』(2月6日(火)20:30~放送)
エアレボリューション 2024/02/07
https://www.youtube.com/watch?v=d7jwOTsppxc

裏金問題、派閥解消、被災地対応の遅れ・・・もはや断末魔の自民党。
そして加熱する<政争>。


【山崎行太郎チャンネル】何故、左翼系の政治学者や政治評論家はバカばっかりなのか?
森哲子事務所 2024/02/11
https://www.youtube.com/watch?v=_jWr1JyN_YA&t=23s


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鴻上尚史氏出演!『学生運動とはなんだったのか?』(2024年5月23日生放送)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=OFmrzuDm-Xo&t=322s

学生運動末期の1972年に早稲田大学で起きた学生のリンチ殺害事件を題材にしたドキュメンタリー映画『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』を紹介しながら、学生運動とはなんだったのか?を、その功罪両面から考えます。

また、映画の中で問題提起されている“正しい暴力はあるのか?”についても語り合いと思っています。

ゲストはこの映画の劇パートの脚本・演出を担当した鴻上尚史さん。
本作の監督・代島治彦さんも出演の予定です。

■参考テキスト:映画『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』http://gewalt-no-mori.com/


【山崎行太郎チャンネル】内ゲバの哲学が日本を救う。
森哲子事務所 2024/07/07
https://www.youtube.com/watch?v=G3AiqGLy-iI


『三浦瑠璃事件と東浩紀と白井聡』
森哲子事務所 2023/03/12
https://www.youtube.com/watch?v=tUU5VW4S9go


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的場昭弘氏出演! 『恐慌・パンデミック・戦争…21世紀読み解きと世界の行方』(2024年10月3日(金)20:00~生配信)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=TI1ivRzF1SA

■参考テキスト:的場昭弘著『21世紀世界史講義 恐慌・パンデミック・戦争』(日本実業出版社)
https://www.njg.co.jp/post-40474/

●ゲスト:的場昭弘(マルクス研究者)
●出演:島田雅彦(作家) 白井聡(政治学者)
●司会:ジョー横溝



的場昭弘氏出演!『資本主義の世紀=20世紀の読み解き+ウクライナ戦争の世界への影響』(2023年10月19日放送)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=Tr3cqVUobSg&t=46s


マルクス研究の第一人者・的場昭弘氏がゲスト出演。
番組前半は、的場氏の近著『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』を紹介しながら、 資本主義の世紀=20世紀の歴史を解説&紐解きします。

後半は前半の内容を踏まえて、ウクライナ戦争の世界への影響を検証します。
アフリカでの反仏運動、戦争の飛び火の問題などすべて関連付けて見取り図を描き出したいと思っています。

また、急遽、パレスチナ問題、中東情勢についても的場氏に話を伺います。


■参考テキスト:的場昭弘著『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』(日本実業出版社)
https://www.amazon.co.jp/%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%80%8C%EF%BC%92%EF%BC%90%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%80%8D%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E8%AC%9B%E7%BE%A9-%E7%9A%84%E5%A0%B4-%E6%98%AD%E5%BC%98/dp/4534060408


ゲスト:内田樹氏 テーマ:マルクス!(2023年7月6 日放送)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=5qLSVIjYIgw&t=29s

ゲストに哲学者・内田樹氏を迎え、テーマ『マルクス』でお送りします。
そもそも、なぜ今でもマルクスを学ぶべきなのか?マルクスって何がそんなにすごいのか?そんな素朴な疑問からスタートし、マルクスに関して(思想背景、共産党宣言、資本論など)の初歩的な解説から、最終テーマは…<資本主義の行方>まで。

内田樹×島田雅彦×白井聡で徹底的に語ります。

近年の“マルクス読み替えブーム”の中、これぞマルクス論、資本論、資本主義論の決定版!?
是非ご覧ください。

参考文献:白井聡『マルクス 生を呑み込む資本主義』(講談社現代新書)
https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%8A%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E6%80%9D%E6%83%B3-%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9-%E7%94%9F%E3%82%92%E5%91%91%E3%81%BF%E8%BE%BC%E3%82%80%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%99%BD%E4%BA%95/dp/4065311969



大澤真幸氏出演!『資本主義のその先へ』(2024年1月26日放送)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=Ym7wVuED9-g&t=256s

ゲストに大澤真幸氏を迎え、大澤氏の話題の新刊『資本主義の<その先>へ』をテキストに、大澤真幸×島田雅彦×白井聡で“資本主義のその先の社会”をめぐって徹底ディスカッション。

■参考テキスト:大澤真幸著『資本主義の<その先>へ』(筑摩書房)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480867438/



経済学者・水野和夫氏出演! 「世界経済・ニッポン経済の行方と資本主義の現在」(2023年4月6日放送)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=7sDwOpxJ4V0

『資本主義の終焉と歴史の危機』など多数の著書がある経済学者・水野和夫氏がゲスト。

コロナ禍、ウクライナ戦争は世界経済にどんな影響を与えたのか?
シリコンバレーバンクの破綻など世界で起きている問題をどう捉えればいいのか?

日銀・黒田総裁の金融政策の評価は?後任の新総裁・植田和男氏はどうなのか?
そして、岸田総理の経済政策=新しい資本主義って結局なんなのか? それで景気は回復するのか?

そもそも…資本主義はもう終焉を迎えているのか?
ならば、私たちはどんな経済システムを選ぶべきなのか?

と、経済についてエアレボが徹底的に語ります!!


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マルクス経済学・共産主義
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14037616


共産主義のバイブル資本論は読む必要なし!
髙橋洋一チャンネル 2022/02/26
https://www.youtube.com/watch?v=b9XDWhgHgiw&t=1s

どうして左の人は共産主義に惹かれるか?の質問を一刀両断


共産主義国家の限界 中国崩壊の可能性と隠れ共産主義者
髙橋洋一チャンネル 2021/01/08
https://www.youtube.com/watch?v=mkh5l7D40aY

髙橋洋一「素朴な疑問」に答えるチャンネル
共産主義と資本主義の違いと共産主義の限界について解説
中国崩壊の可能性から民営化反対論者まで明らかにします


文化芸術系に左翼が多いのは理論がないから
髙橋洋一チャンネル 2021/07/17
https://www.youtube.com/watch?v=pwh4_leFG-M

芸術家や文化系の人に左翼的な人が多い理由を解説
共産主義の悲しい現実が


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【山崎行太郎ch】『ネット右翼にもわかるマルクス主義入門』
森哲子事務所 2023/05/14
https://www.youtube.com/watch?v=dR1z0AI1-Ms

【山崎行太郎ch】マルクスの『ドイツ・イデオロギー』について。ネット右翼にもわかるマルクス主義入門。(2)
森哲子事務所 2023/05/21
https://www.youtube.com/watch?v=dM8irDjOaqc

【山崎行太郎ch】《疎外論》から《物象化論》へ。…ネット右翼にもわかるマルクス主義入門(3)。
森哲子事務所 2023/06/04
https://www.youtube.com/watch?v=OoVmmL_t1i8

【山崎行太郎ch】宇野弘蔵の《労働力の商品化 》について・・・《 ネット右翼 にもわかるマルクス主義入門(4)》
森哲子事務所 2023/06/14
https://www.youtube.com/watch?v=SSEoN6S29_s

【山崎行太郎ch】柄谷行人の『価値形態論』について・・・《 ネット右翼にもわかるマルクス主義入門(5)》
森哲子事務所 2023/06/21
https://www.youtube.com/watch?v=SCEA6xkhYEc




【山崎行太郎チャンネル】都知事選と共産党とマルクス主義。
森哲子事務所 2024/07/16
https://www.youtube.com/watch?v=OxSp62E9FjM


【山崎行太郎チャンネル】マルクス主義の二大潮流ー講座派と労農派について。
森哲子事務所 2024/07/04
https://www.youtube.com/watch?v=dfrVyf5B1mE


【山崎行太郎チャンネル】《宇野弘蔵とマルクス主義》
森哲子事務所 2024/04/24
https://www.youtube.com/watch?v=zS1T7iSrFlI



『柄谷行人の上部構造と下部構造について《柄谷行人の新作・力と交換様式の序論を読む。》』
森哲子事務所 2022/10/30
https://www.youtube.com/watch?v=J99fAF2Vdgw
10:777 :

2024/10/10 (Thu) 13:54:24

【日本保守党】飯山あかり氏VS百田尚樹氏&有本香氏 刑事告訴も視野!元党員が金返せ!「日本保守党 被害者の会」設立か?X(ツイッター)で呼びかけが始まる!
巫女ねこちゃんねる
https://www.youtube.com/watch?v=Ygph8augMFg



【山崎行太郎ch】《百田新党に明日はない。線香花火にもならない。》
森哲子事務所 2023/09/16
https://www.youtube.com/watch?v=y2vlVHu_rgM

【山崎行太郎チャンネル】山本太郎と百田尚樹 
森哲子事務所 2024/06/09
https://www.youtube.com/watch?v=99fReSLQsB4



【山崎行太郎チャンネル】爆笑。従米売国派=飯山あかり大批判。
森哲子事務所 2024/01/02
https://www.youtube.com/watch?v=vtQUEQBu5H0

【山崎行太郎チャンネル】飯山あかりと長谷川幸洋。ネットウヨ系文化人たちの馬鹿騒ぎ。
森哲子事務所 2024/03/27
https://www.youtube.com/watch?v=EIRLXksV7sk

【山崎行太郎チャンネル】飯山バカリンさん、お薬の時間ですよ。
森哲子事務所 2023/11/22
https://www.youtube.com/watch?v=YDtKkbZ7MPU

【山崎行太郎チャンネル】広瀬めぐみと飯山あかりについて。
森哲子事務所 2024/03/10
https://www.youtube.com/watch?v=uX8S8ZZnbV0


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2024年10月22日
飯山陽の逆襲と日本保守党の躍進
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68978534.html

内紛よりも自民党を打倒すること

飯山あかり002百田尚樹 & 有本香 001

  衆院選挙を前にして、日本保守党と飯山陽が揉めている。しかし、保守派の一般国民と巷の支持者からすれば、自民党を大敗させることの方が重要に思えてしまうだろう。なぜなら、不人気の石破茂であっても、最小限の議席減であれば、石破内閣は存続し、悪夢の左翼政権が延長されるからだ。マスコミの世論調査によれば、自公は公示前の247議席から50議席くらい減らすんじゃないか、と予想されているが、もし、30議席くらいの減少なら、石破首相の続投になるかも知れないし、国民民主党か日本維新の会と連携して与党に留まる可能性だってある。それゆえ、自公が過半数(233議席)を大幅に割り、野党に転落する事態にならないと、我々は日本の凋落を食い止めることができない。

  本当に自公の連立が大敗し、予想以上の過半数割れとなれば、岸田派の議員だって青ざめるだろう。とりわけ、特定団体から支援を受けている議員だと、大口のパトロン(献金者や支持母体)から苦情が来るし、シロアリ(利権に群がる商人)どもが続々と逃げてしまうから大変だ。たとえ、野党に転落しなくても、大勢の自民党議員が落選となれば、石破内閣への怨みが増加するだろう。そうなれば、消費税アップや支那援助は頓挫しかねない。情けないけど、大量の落選候補が生じないと、自民党内部の“改革”や“反省”は無い、ということになる。だから、自民党から逃げ出す保守層や与党に不満を募らせる国民を覚醒させ、日本保守党や参政党に導かねばならない。

  しかし、日本保守党には雑多な候補者が集まり、その言動にも瑕疵があるので、国民の中には中心人物である百田尚樹代表や有本香・事務総長に疑問を抱く人もいるだろう。しかも、総選挙が始まろうとする時期に、東京15区の補欠選挙に出馬した飯山陽が日本保守党を批判し始めたから一大事。飯山氏の批判は事実に基づくし、その舌鋒も鋭いから、同党のイメージを悪くしてしまう結果になりかねない。ただ、彼女が選挙中にどれほど苦労したのかも分かるので、なぜ憤慨したのかは察しがつく。

  そもそも、日本保守党の政策や理念には“あやふや”なところが幾つかある。例えば、有本氏は「明治天皇の玄孫」という看板で儲ける竹田恒泰に賛同し、「男系男子による皇統の継承しかない!」と豪語しておきながら、保守党の候補者には「女性天皇」「女系天皇」を認める候補者がいたりするのだ。保守党の比例候補者は、NHKのアンケートに答えていたが、皇室に関する質問に対しては各人バラバラである。

  豆谷和男は「女系天皇」と「女性天皇」の両方に「反対」したが、青木崇佳と中村憲一、伊藤純子は「女系」に反対でも、「女性天皇」には賛成となっている。百田氏は「女系天皇」には「反対」したが、「女性天皇」に関しては明言せず、「無回答」を選んだ。小選挙区で出馬した河村たかし・共同代表も「女系天皇」には「反対」を選んだが、「女性天皇」の欄では「無回答」となっている。有本香と竹内唯裕はどの質問にも「無回答」となっていたので、同党に興味を抱く有権者は何となく奇妙に思えてしまうだろう。なぜ、明確に女系と女性天皇に「反対」を表明しなかったのか?

  マスコミの調査にいちいち答えない、という方針なら解るけど、一般国民の大部分はインターネット番組に詳しくないし、皆がYouTube番組の「朝8時!」や「百田尚樹チャンネル」を観ている訳じゃない。だから、どんなに面倒でも一応、アンケートには答えておくべきだ。自分の仕事以外の情報に疎い者の中には、NHKのWebページで候補者の意見を確かめる人だっているじゃないか。それに、皇統の問題で確固たる見解を持つ有本氏なら、堂々と「反対」を表明するはずだ。それなのに、「空欄」にするなんておかしいじゃないか。

服部徹 アンケート回答 皇室 初回回答服部徹 アンケート回答
(左 : 服部氏が「最初」に選んだ回答 / 右 : 「訂正」後の回答 )

  もっと怪しいのは、服部徹という「減税日本」から抜擢された候補者である。服部氏は当初、「女系天皇」と「女性天皇」に「賛成」を表明していたが、これが「X」で話題になると急にNHKへ回答の“訂正”を申し出た。同党の広沢一郎・候補も「マズい!」と思ったのか、迅速に「X」上で“事情”を説明し、服部氏がスマートアォンで回答した際、「画面が小さかったから入力ミスをしてしまった」という弁解を述べていた。しかし、この釈明でどれだけの人が納得したのか分からない。聡明な国民なら「服部氏は本音をバラしてしまったんじゃないか? ただ、事前に党本部の検閲や指導が無かったからボロが出たんだろう」と勘ぐるはずだ。もし、“入力ミス”が本当なら、これくらいの簡単な操作をできないお爺ちゃんとなるから、「なぜ出馬となるんだ?」と疑問視されてしまうだろう。飯山氏は日本保守党の“知られざる人選方法”を批判していたが、これなら一般国民も「裏で何かあるんじゃないか?」と怪しむ。

  飯山氏が党の比例名簿から外され、完全に“干された”と憤慨する気持ちは理解できる。だが、百田氏と有本氏の狙いは“当選者”を増やして国政政党になることだから、最初から飯山氏を議員にするつもりは無かったのかも知れない。つまり、飯山氏は日本保守党を世間にアピールするための“宣伝モデル”で、大勢の観客を惹きつける“人寄せパンダ”に過ぎなかった、という訳だ。表現が悪くなるけど、飯山氏は当初から「捨て駒」として利用され、役割を果たしたから「用無し」と見なされたのだろう。

  しかし、補選で落ちたから支部長を辞め、党の中枢部に居坐らなかった飯山氏も悪い。もし、政治家を目指すなら、引き続き“どぶ板活動”に精を出し、比例名簿の1位を目指すべきだった。そもそも、支持母体が無い新人候補が15区で出馬する訳だから、飯山氏は落選を覚悟したはずだ。多少なりとも政治の世界和知っていれば、百田氏の依頼を引き受けた時、落選した場合にどう対処すべきかを考えておくべきだった。だから、仮に落選しても「次の衆院選で東京比例の1位にしてくれ」と事前に確約させ、念書くらいは要求すべきじゃないかのか? 何しろ、百田氏の方から飯山氏に頭を下げて頼んできたのだのだから、飯山氏はその立場を最大限に利用することが出来たはず。引き受ける前に自分の地位を強化すべきだったのに、それをしなかったのは飯山氏の落ち度だ。

  まぁ、悪党が跋扈する政界だから仕方ないけど、イスラム教徒やアラフ社会の研究を専門にしていたのに、百田氏との交渉で有利な条件を呑ませないというのは間抜けすぎる。飯山氏は“優秀な学者”であっても、所詮、お勉強が得意なだけの“お嬢ちゃん”である。冷酷な言い方になるが、“学校秀才”が狡賢い奴らに騙された、というだけだろう。だいたい、組織票を持たない新党からの出馬なら、「宣伝モデルに担がれた」と考えるべきで、仕事上の「義理」とか「お国のため」という言葉だけで立候補を引き受けるなんて甘すぎる。自分の考えが甘かったことを反省せず、「使い捨て」にされてから憤慨し、YouTube番組で文句を垂れるというのはみっともない。百田氏が「候補者になったことでYouTubeの再生回数が増えて良かったやろう!」と言い放ったのは、たぶん彼の本音だろう。飯山氏は大衆を集めるための“撒き餌”に過ぎなかった。可哀想だけど、これが実際の政治である。

  また、「復讐番組」の中で飯山氏は、有本氏の嘘や裏の顔を述べていたが、それを選挙前に見抜けないなんて、いったい、どういう洞察力を持っていたのか? 飯山氏は中東アジアの政治やテロ事件を取り上げ、その解説を語る一方で、日本の批評家や大学教授を辛辣に批判していたが、自分が直に接した人物の“本性”を見抜けなかった。まぁ、お嬢ちゃん学者というのは、教室以外では役に立たないということだ。

怪しい政党だが自民党よりマシ

  筆者が有本氏の活動を知ったのは、『中国はチベットからパンダを盗んだ』が出版された2008年頃で、最初は「ウィグル人やチベット人の支援活動をしているジャーナリストなんだなぁ~」という認識くらいしかなかった。今では「日本保守党」を率いる“保守派論客”となっているが、当時は「支那批判に便乗した若手の櫻井良子」といったレベルで、保守思想をしっかりと学んだ知識人とは全く思っていなかった。そもそも、ジャーナリストは世間が飛びつきそうな新ネタを詮索するだけで、その背後を鋭く剔る専門知識は持っていないのだ。よく、新聞社を辞めた論説委員が大学教授に天下るけど、彼らの講義なんて薄っぺらく、歴史や哲学の素養なんてほとんど無い。たいていは、現役時代の“自慢話”か政界の“裏話”程度である。(当ブログでは以前、「インド人の切断された手首」を取り上げ、有本氏の発言に触れたことがある。過去記事を参照。)

  飯山氏の話によれば、当初、有本氏は東京都知事選挙に出るつもりだったという。今年の初め頃、都知事の小池百合子が衆議院に舞い戻るという噂が飛び交っていた。たぶん、有本氏は空席になった都知事の椅子を狙うつもりだったのかも知れない。ただ、小池氏が衆院選を諦め、都知事の再選に舵を切ったから、有本氏の計画が狂ったのだろう。あるいは、最初から都知事選への出馬は考えておらず、単に飯山氏を担ぐための意図的な嘘だったのかも知れない。自分が補欠選挙に挑まず、飯山氏を出馬させようとする訳だから、有本氏には何らかの“言い訳”が必要となる。「落選するのが判りきっている選挙には出たくない!」というのが彼女の本音だろう。だから、煽(おだ)てに乗りやすい学者を利用し、保守党の「看板」にしたのかも知れない。

  過去と現在の発言に矛盾を抱える百田氏と有本氏は、飯山氏から批判されても“仕方ない”ところが幾つもある。例えば、百田氏はLGBTの件で日本保守党を創ったのだから、福井1区の小選挙で独自の候補者を擁立し、裏切者の稲田朋美を打倒することが急務のはずだ。もし、百田氏が病気で小選挙区に立てないのであれば、有本氏が代わりに出馬して稲田議員を落選させるしかない。そして、東京の比例代表第1位には24,264票を獲得した飯山氏が君臨する、というのが筋だろう。新人候補ながら江東区で善戦した訳だから、飯山氏をトップに据えてもおかしくはないし、彼女なら東京全域からかなりの票を集められるはずだ。補選の街頭演説で駆けつけた聴衆を取り込めるだけでも、日本保守党にとったら重要な得票数になる。

  ところが、百田氏と有本氏は小選挙区での戦いを放棄し、比例の近畿ブロックで島田洋一を立てた。これには納得できない。保守党を支援する一般党員や稲田氏に裏切られた国民は、日本保守党からの“刺客”を期待したはず。それなのに、百田氏までが比例代表に廻るなんておかしい。これでは稲田朋美に対する実質的な攻撃は無く、単に言葉だけの批判だけとなってしまうじゃないか! たぶん、有本氏は稲田朋美に勝てないと判っているから、東京の安全地帯(比例代表リスト)へ逃げ込んだのだろう。しかも、当選確率の一番高い「第1位」ときているから狡い。“使い捨て”にされた飯山氏は、無理(落選)を承知の上で補選に臨んだのにねぇ~。

  筆者は有本氏が雑誌やチャンネル桜に登場していた頃から、彼女の根本思想や歴史観、政治への視点を信用していなかった。しかし、自民党の大敗を後押しするのであれば、有本氏の当選でも良いと思っている。もし、日本保守党から候補者が出なければ、大勢の都民が自民党に投票してしまうから、多少いかがわしくても非自民候補の方がいい。保守層の国民からすれば、「選択肢の無い選挙」は本当にコリゴリだ。「大手左翼の自民党vs万年左翼の野党」という「二者択一」なんて、「痰壺と便器のどちらを“舐めたい”か?」という質問と同じである。

参政党を意図的に無視するマスコミ

  今回の選挙戦で気になるのは、マスコミが取った日本保守党への扱いだ。通常なら、国会議員を有しない弱小新党なんて“無視”するはずなのに、読売新聞や産経新聞が議席獲得の可能性を記事にしているんだから、ちょっと意外である。確かに、有名作家の百田氏が率いる政党だから、「保守派の受け皿になるのでは?」と推測してもおかしくはないが、偏向報道のマスコミが“好意的”だと、その“裏”を知りたくなる。というのも、日本保守党の「重点政策」には“禁忌(タブー)”となっているワクチン接種に関する項目は無いし、再エネ賦課金の廃止や火力発電の推進はあっても、肝心な原発の再稼働に関する主張が無いのだ。エネルギー問題は安全保障にも絡むのに、その点を曖昧にするのは支持者に対する誤魔化しである。

  チャンネル桜や文化人放送局に出てくる著名人は、どの政党に投票するのかを明言しないが、筆者は比例代表で参政党を選ぶ。なぜなら、参政党は大々的ではないけど、一応、原発の安全性や次世代の原発技術に言及し、肯定的な政策を掲げているからだ。また、日本保守党が重要政策に加えていないワクチン問題にも触れ、勇気ある抗議の声を上げている。となれば、日本保守党よりも遙かにマシである。なるほど、保守党は比例の近畿ブロックで、ワクチン問題を取り上げる佐々木みのり医師を擁立している。だが、発言力と影響力を持つ百田氏と有本氏が、国民の健康と命にかかわる重大事項に触れていないのは奇妙だ。それに、ウクライナ支援に肩入れした有本氏は、岸田文雄と同じく、アメリカに巨額の公金を献上するつもりなのか? たぶん、ウクライナ軍が劣勢となり、ゼレンスキー大統領達の腐敗も明らかとなったから、当初、「虎ノ門ニュース」で示していた「ウクライナ頑張れ!」の姿勢を隠したいのだろう。

小坂英二(左 / 小坂英二 )
  飯山氏の暴露話を聞くと日本保守党に幻滅する人も出てしまうが、同党からは小坂英二・前荒川区議が出馬しているので、南関東ブロックに住む有権者は日本保守党を選んでもいいと思う。(もし、日本保守党が嫌なら参政党に投票すべきだ。) 荒川区議会議員だった小坂氏は、大半の議員が厭がる外国人問題を取り上げ、在日外国人への給付や治安問題に取り組んでいた。小坂氏は日本にとって貴重な政治家である。

  参政党には様々な批判が寄せられているが、実際、同党は福井1区の小選挙区に田中こはる候補を擁立したから、日本保守党よりも立派である。文化人放送局はLGBT問題で岸田内閣を激しく批判していたが、それなら稲田朋美と対決しない島田洋一よりも、稲田氏に挑戦する田中氏をもっと番組で取り上げるべきなんじゃないか? チャンネル桜だってLGBT批判を繰り返し、元兇の岸田文雄を糾弾していたから、嫉妬心を捨てて田中候補や参政党を褒めるべきだ。

神谷宗幣 00213田中こはる稲田朋美島田洋一
(左 : 神谷宗幣 / 田中こはる / 稲田朋美 / 右 : 島田洋一 )

  銭で動く弁護士だからしょうがないけど、稲田朋美は本当に恩知らずである。「日本のサッチャーになれ」と励ましてくれた渡部昇一先生が亡くなり、パトロンだった安倍晋三が暗殺されると、躊躇なく売国奴の二階俊博に乗り換えた。彼女の父親である故・椿原泰夫は立派な人物で、仲間を裏切ることもなく、「頑張れ日本全国行動委員会」の京都本部で代表を務めていたが、その娘は父親と違う。風見鶏の中年娘は、弱者の味方から暴力団の顧問に成り下がった悪徳弁護士と同じで、利益と保身のためなら平気で支持者を欺く。しかし、福井の有権者も情けない。現地の庶民も国家意識を失っているので、LGBTくらいの問題では動かない。おそらく、福井の有権者は稲田氏を再び選んでしまうだろう。

はじかのひろき(左 / 初鹿野裕樹)
  飯山氏の批判で日本保守党の本質に疑問を抱く人もいるだろうが、石破内閣が生き延びるより遙かに“マシ”なんだから、多少怪しくても保守党に投票すべきだ。参政党には百田氏のような有名人の候補者がいないから苦戦するけど、もし小選挙区で何名かが当選できれば非常に嬉しい。神奈川11区の小選挙区では、参政党から初鹿野裕樹(はじかの・ひろき)候補が出馬しているが、たぶん現地の有権者は小泉進次郎に入れてしまうだろう。思考能力が低下した大衆は、どんなに“アホ”と判っていても、四代目のバカ息子に投票してしまうのだ。「進ちゃぁぁ~」と叫んで手を振る住民は、進次郎の政策なんかには興味が無い。人気子役に感動する視聴者と同じだ。

安藤ひろし(左 / 安藤裕)
  とにかく、もし良識派国民が日本保守党の政策と参政党の政策を比較すれば、参政党の方が上等であることは理解できるだろう。自民党の幹部にしてみたら、ワクチン問題を前面に出す参政党の方が厄介だし、地方議員の増加で地盤を固める新興政党の方が脅威と思えるからだ。しかも、参政党はウクライナ紛争に関しても批判的だし、今回は「消費税の停止」から「廃止」への路線を訴える安藤裕(あんどう・ひろし)候補が京都から出馬している。安藤氏なら河村共同代表よりも頼りになるはずだ。仮に、参政党が議席を増やして躍進すれば、自民党のみならず、日本維新の会や国民民主党も焦り始めるだろう。

  いずれにせよ、自民党の政治に痛めつけられた国民は、参政党か日本保守党に投票すべきだ。一部の国民は高市早苗議員に“期待”を抱くが、それはやがて“幻想”へと変化するはず。ちょうど、保守路線を求める国民が安倍晋三に幻滅したように、高市氏を支援すれば再び裏切られるだろう。自民党の過去を思い出せば解ると思うが、この売国政党は権力維持のためなら、宿敵である「社会党」や「新党さきがけ」とも組んだ。元々、“八百長対立”であったから、自民党と社会党が結託してもおかしくはない。既に公明党(創価学会)が自民党の有力派閥となり、離れられない腐れ縁の妾となっている。

  自民党を支持してきた「岩盤保守層」や“気まぐれな風”で動く「無党派層」が、どの政党に投票するのか判らないけど、注目すべきは「自民党がどれだけ議席を減らすのか」である。まともな有権者が覚悟を決めて自民党の“歴史的惨敗”を導き出せば、少しは日本の政治が良くなるかも知れないぞ。
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68978534.html




2024年04月16日
飯山陽が劣勢な理由 / 左翼の長い影
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68956522.html

日本の若者は国家意識を無くした

student riots in Japan 213Japan in 1980s
(左 : 全共闘に精を出す大学生 / 右 : 80年代のバブル景気に浮かれた日本人)

  日本の政治が混迷し、没落の一途を辿っているのは、日本人にデモクラシーが適していないからだ。そもそも、民衆が代議士を選ぶことじたいが間違っている。「政治は武士の役割」というのが日本の國體(constitution)だ。幼い頃から忠君愛国を叩き込まれた武士と、目先の利益だけを追求し、受験勉強が唯一の苦労というのが平民の子供だから、才幹と気概の点で後者は比べものにならない。

  しかも、昭和の教育が劣悪で、敗戦となるや、共産主義者と反日主義者が大繁殖。日本の政治を“左傾化”させ、“鬱血状態”や“没落の悪循環”に導いたのは、何も占領軍だけのせいじゃない。アメリカ軍の“威光”を利用して出世を謀った「敗戦利得者」や学生運動で“有頂天”になった「アンファン・テリブル(enfant terrible)」*にも原因がある。(*「他人に迷惑を掛けても平気なガキども」という意味。) 歐米諸国と同じく、我が国も「高学歴社会」となっているから、政治家や官僚、企業経営者、地方公務員、ホワイトカラーの専門職、研究所や工場の技術者などは、程度の差こそあれ、「大卒者」で占められている。となれば、大学教師は未成年の精神構造に大きな影響を与える立場にあるはず。日本人の精神がどこか異常で、奇妙なくらいに歪曲しているのは、小学校から大学に至るまで、左翼陣営の「非国民化イデオロギー」が浸透しているからだ。

  日本の先を歩く米国では、幼稚園から大学までリベラル派の独擅場となっている。以前、ブルックリン・カレッジのミシェル・ランバート(Mitchell Langbert)准教授と、ヘテロドックス・アカデミー(Heterodox Academy)研究所のショーン・スティーヴンス(Sean Stevens)所長が大学教員に関する調査を行ったことがある。彼らが実施した教員の政治意識調査によれば、民衆党支持者が共和党支持者を大きく上回っており、約「9対1」の割合であることが判った。(Christian Schneider, 'Democratic professors outnumber Republican ones by 9 to 1 ratio, according to new data', The College Fix, January 22, 2020.)ランバート氏とスティーヴンス氏は、政党に登録している1万2千372名をサンプルにして大学教授の政治指向を調査したが、驚くことに、そのうちの48.4%が民衆党員であり、共和党員はたったの5.7%しかなかった。これが一般国民だと違っており、29%が民衆党員で、26%が共和党員となっている。この調査では、政治献金についても質問がなされており、民衆党の候補者に献金した教授と共和党の候補者に献金した教授の比率は、「95対1」であったというから、まさしく目眩がする数字だ。

  たぶん、日本でも状況は似たり寄ったりだろう。国立や私立の区別はなく、ほとんどがプロ左翼かピンク・リベラルとなっている。今では「遠い昔の出来事」となっているが、1960年代から70年代にかけての大学は、左翼分子の特殊部落であった。文学部や法学部、教育学部、史学部などはもちろんのこと、自然科学を専攻する学生でも、全学連や全共闘に加わって暴れ回っていた。明治から昭和の前半くらいまで、教師と学生との私的な交流というものがあったが、フランスの極左学生みたいな連中が増えたことで、日本の伝統はズタズタになってしまった。教授を皆の前で罵倒し、吊し上げることを喜んでやっていたんだから、支那の文化大革命と同じだ。

Jean-Pierr Duteuil 213343(左 / ジャン・ピエール・デュトゥール)
  1968年5月には悪名高きフランスの左翼暴動が起きたけど、日本でもこれに触発されたのか、左巻きの大学生がキャンパスで猿真似に興じていた。パリの5月暴動で学生の先頭に立っていたのは、札付きの“赤い三人衆”で、ドイツ生まれのアシュケナージ・ユダヤ人たるダニエル・コーン・ベンデット(Daniel Cohn-Bendit)、アルザス出身のユダヤ人であるアラン・ジェスマル(Alain Geismar)、そしてPSUに属していた社会主義者のジャック・ソヴァジョ(Jacques Sauvageot)であった。コーン・ベンデットの親友であったジャン・ピエール・デュトゥール(Jean-Pierr Duteuil)は、アナーキストのマルキスト。父親も筋金入りのマルキストであったから、親子代々の共産主義者だ。

Daniel Cohn Bendit 0324Alain Geismar 21334Jacques Sauvageot 324Oda Makoto 992
( 左 : ダニエル・コーン・ベンデット / アラン・ジェスマル / ジャック・ソヴァジョ / 右 : 小田実)

日本の左翼学生も様々で、ある者はマルクス・レーニン主義の心酔者。また、ある者はスターリンの独裁政治を批判し、志半ばで斃れたレオン・トロツキーを尊敬するクルクルパー。ユダヤ人の共産主義に馴染めない田舎者は、毛沢東主義者となって「アジアとの共存」を掲げていた。小田実(おだ・まこと)に感化された極左は、ベトナム戦争に反対し、観念論で「アジアとの連帯」を呼びかける始末。

Ooe Kemzaburo 324(左 / 大江健三郎)
  ちなみに、小林秀雄から「気味の小説は小説じゃない」と酷評にされた小説家の大江健三郎は、フランスの左翼やユダヤ人哲学者のサルトル(Jean-Pierr Sartre)に憧れていたのか、ナイト・クラブの酌婦の前では「僕、アルジェ生まれ」と嘯(うそぶ)いていた。一緒に居た阿川弘之は「何言ってやがんだ! お前は愛媛生まれじゃないか!」と腹を立てていたけど、遠藤周作は隣で笑っていたのかも。

  とにかく、呆れてしまうが、当時の左翼学生は“本気”なのか“ファッション”なのか、何が動機で学生運動に参加したのか判らない。だだ、60年安保闘争の世代と同じく、70年代に新左翼にのめり込むような連中は、カルト宗教の信者と変わりがなかった。ヘルメットをかぶり、ゲバ棒を持って機動隊に突っ込んだ連中は、まさしく人生を棒に振ってしまったし、逮捕された者は「前科者」となって、まともな就職先が見つからなかった。闘争の末に障碍者となった学生は、「後悔先に立たず」を実感する。しかし、上手く立ち回った連中は、藝能界やマスコミに潜り込んだ。法学部の学生は、仙谷由人のように法曹界を土俵とし、人権派弁護士になっていた。朝鮮人の支援者になる弁護士が多いのも、左翼教育の結果である。

Kan Naoto 8243(左 / 菅直人)
  「ズルカン」と呼ばれた菅直人は、東工大の暴力学生ではなかったが、日本への憎しみを“売り”にする「市民活動家」へと変貌していた。師匠の市川房枝からも「駄目な奴」と思われていたのに、マスコミの支援で我が国の総理大臣になれたんだから、永田町には悪魔と貧乏神が混在しているんだろう。だいたい、民主党の「サポーター」には国籍条件が無かったから、在日朝鮮人が「サポーター」になっていてもおかしくはなかった。

  菅直人はあるインタビューで自分の過去を偽っていた。「暴力では社会は変えられない。私はもともと、社会の矛盾をひとつひとつ解決していくという改革派なんです。そういう意味では、いまに至るまで挫折感はない」*と語っていたが、単に“卑怯者”だから仲間を見捨てただけだろう。 (*註 / 臼井敏男『叛逆の時を生きて』朝日新聞出版、2010年, p.197.)後に、機動隊を率いていた佐々淳行が茶化していたけど、菅直人は武闘派の学生じゃなかった。第五列や第六列といった後方に隠れ、逃げ足だけは早い卑劣漢であったから、障碍者にならず、弁理士になれたのだ。菅は「市民運動」とやらに邁進したが、その根底には松下圭一(法政大学教授)のドス黒い政治思想が流れていた。

Sakamoto 943
(左 / 坂本龍一)
  「元左翼」というのは藝能界 にも潜んでいる。例えば、都立新宿高校で左翼運動に熱心だった故・坂本龍一は、東京芸大に進んでYMOを結成したが、高校時代は左翼生徒であった。1980年代、シンセサイザーを演奏する坂本氏は、大量の電気を浪費するが、一向に気にする様子はなかった。「エコロジー」なんて頭の片隅にも無かったはずだ。当時は一風堂の土屋昌巳と同じで、「JAPAN」のデイヴィッド・シルヴィアンに憧れたのか、お化粧の方に夢中だった。

  ちなみに、同校で運動に加わっていたのは、坂本氏の先輩で、後に安倍内閣で官房長官となる塩崎恭久だ。塩崎と坂本の二人は、機動隊が入る前の安田講堂に足を運んだそうで、中にいた全共闘の学生らと話すことが出来たという。なるほど、生徒会長になった不良生徒(塩崎氏)が、荒れ狂う東大に赴いて、「自由」や「個性」を学んだというわけだ。さすが、二年生を率いて校長室を占拠する生徒会長は、ひと味もふた味も違っている。

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(左 / 塩崎恭久 )
 大臣を経験した塩崎氏は、議員を引退すると地元の愛媛で里親の支援をしているそうだが、自身の「転向」をどう思っているのか? だいたい、高校生の時からバリケード封鎖をしていた不良生徒が、政界に入って厚労大臣となり、不憫な子供に“温かい家庭”を斡旋するんだから、機敏なカメレオンだってビックリだ。息子の塩崎彰久はオヤジの地盤を引き継ぎ、今では自民党の代議士で、厚生労働政務官となっている。ホント、岸田文雄に林芳正、河野太郎、小渕優子、小泉進次郎といい、永田町にはボンクラの世襲議員がゾロゾロいる。一般国民というのは、自分の投票で子や孫の将来を台無しにしているが、その自覚が無いところに真の悲哀がある。

  演出家のテリー伊藤も、日本大学で学生運動に勤しんだ一人である。ただ、機動隊との衝突で一生涯の障碍を背負ったから悲惨だ。彼が機動隊から逃れる時、後ろに居た誰かが石を投げたという。不幸にも、その石が偶然、彼の左目に当たってしまい、伊藤氏は斜視になってしまった。藤竜也みたいに、同大学の芸術学部に入って映画界にスカウトされる方が、よっぽどマシである。下らない大学をさっさと辞めて、大好きなスポーツ・カーを買った方が遙かに健全だ。真田広之も日大の学生だったが、左翼分子にはならず、役者の世界に入った。二枚目俳優だから当然だけど、デビューして直ぐに『忍者武芸帖 百地三太夫』の主役なんだから凄い。(筆者も劇場で観たけど、真田氏の出演作品の中では一番いい。現在、彼はハリウッドの『Mortal Kombat』や『Shogun将軍』に抜擢され、ステレオタイプの「日本人」を演じているが、昔の方が良かった。)

  NHKの贔屓を得た小説家の高橋源一郎も、横浜国大で暴れ回ったうちの一人だ。彼は学生運動で逮捕されたり拘留されたりと、散々な青春時代を送っていたが、後に小説を書いて有名人となった。拘置所では“沈黙”を貫いたそうで、朝八時から夜の八時まで、12時間もずっと下を向いて黙っていたというから、ある意味“真面目な奴”だ。でも、取り調べの後に独房入りだから、正常な精神状態ではなかったはずだ。実際、一種の失語症に罹ったみたいで、喋るときの発音が難しくなったそうである。大学を除籍になり、筋肉労働者になっても、小説家になれたんだから良かったじゃないか。しかも、明治学院大学で教授になれたし、無事退職したことで“オマケ”として附いてくる「名誉教授」にみなれた。しかし、国際学部の学生はどんな気持ちで彼の授業を受けていたのか?

ポルシェに乗っていた左翼学生

  大学で暴れていた一般の左翼学生というのは、一種の“お遊び”に興じていた不真面目な人々で、内心では政府転覆など考えてもいなかった。要するに、みんなでワッショイ、ワッショイ、と騒いでいると、何となく自分が日本全体を動かしているように思えたのである。令和の大学生が聞けばシラけてしまうが、全共闘に共鳴するアホな学生は、「チェ・ゲバラに倣え、我らも社会主義革命を!」とか、「差別の元兇たる天皇制を打倒せよ!」、「ベトナムを侵掠する米帝國に反対!」「在日米軍基地を許すな!」と本気(?)で叫んでいた。

  筆者が高校生の時、御茶ノ水駅附近にある楽器店でギターを買ったことがある。そのついでに神田の三省堂に立ち寄ろうとしたが、途中で目にした明治大学の風景のせいで気分が悪くなった。入り口や塀には汚い看板がズラリと並んでおり、殴り書きの文字(日本や米国を呪う罵倒のスローガン)が踊っているように見えた。当時、筆者は看板を眺めながら、「アルフォンス・ミーシャ(Alfons Maria Mucha)のようなアール・ヌーヴォー風じゃなくてもいいから、もっと美しい文字で綺麗なイラストを附ければいいのに・・・。」と思ったものである。しかし、怨念に凝り固まった学生には、美術的センスは皆無だ。どいつもこいつも紅衛兵みたいな奴らばかり。「安保反対」を掲げながら「国防軍の創設」を主張しない学生は、一体どんな頭をしているのか? 左翼学生というのも呑気なもので、フォーク・ギターを片手に、ボブ・ディランやジョン・レノンの歌を奏でて喜んでいる。一方、ノンポリの学生達は酒を飲みながら、共産主義の幻想に酔いしれていた。

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(左 : 学園闘争に熱中する日本の大学生 / 右 : パリで抗議行動に没頭するフランスの大学生)

  ゲバ棒を振るう学生達も甘えん坊だ。自分たちは思いっきり火焔瓶を投げつけているくせに、いざ機動隊が反撃すると「暴力反対!」と叫ぶ。彼らは警察官が決して発砲しないことを確信していたから、安心して角材を振り回していた。国家に刃向かっても、“国家権力(暴力装置)”は決して民衆を射殺しない、と信じ切っている。支那大陸で北京政府に反抗したら、即座に“皆殺し”か戦車で轢き殺されるのがオチだ。北朝鮮なら学生全員が逮捕され、どこかの広場で公開処刑だろう。もしかすると、あっさりとした銃殺じゃなく、「てるてる坊主」みたいに軒先で縛り首だったりして。場合によっては、牢獄で餓死とか。

  まぁ、みんなと一緒に「武力闘争」をしているうちは、危険なようで気楽である。ところが、いざ卒業が目の前にチラつくと大変だ。おちゃらけ学生は急に“現実”が怖くなる。長髪でジーンズ姿の青年も、就職面談となれば、長い髪を切って清潔感を出すしかない。彼らは親に買ってもらった背広を着込み、真剣な面持ちで会社に赴く。面接で過去を詮索されないか、とヒヤヒヤする青年は、慎重に言葉を選びながら答える。でも、過去がバレて不合格になれば意気銷沈だ。もし、晴れて合格となれば「ああ良かった!」と胸をなで下ろす。

  在学中に勉強しなかった学生は、どうしたものかと思い悩んだ。でも、「体育会系」を前面に出してアピールすれば何とかなった。「一生懸命頑張ります!」と言えば鉄鋼メーカーに入れることもあったし、営業部では忍耐と体力が重要だ。理系の学生ならもっと有利で、金属プレス加工や化学製品のメーカー、あるいは精密部品の製造企業に受け容れられたりする。ちょっとコネがあれば総合商社に入れたし、テレビ局や新聞社、出版社は「ゴキブリ・ホイホイ」みたいな受け容れ先だった。元々労働組合やリベラル知識人が強いから、“学生運動の落ちこぼれ”でもOK。上司にも「左翼シンパ」や「左翼崩れ」がウヨウヨ居るから大丈夫。読売のナベツネだって元左翼(共産主義者)じゃないか。

  東京大学や早稲田大学、日本大学、法政大学などで左翼運動に係わっていた連中は、どこから“資金”を得ていたのか判らないが、上層部の学生には“とんでもない奴”が紛れていた。例えば、早稲田大学の荒岱介(あら・たいすけ)は飛び抜けている。彼は1965年に法学部に入るが、1968年に除籍となっていた。荒氏は「社学(社会主義学生同盟)」の委員長や「全国学生対策部長」に就任した人物で、東大安田講堂の闘争では兇器準備結集罪で指名手配を受けていた。彼は1969年4月に逮捕され、裁判に掛けられて有罪判決を受ける。刑務所には三年間服役し、1977年に出所したそうだ。塀の中に入る人間というのは“懲りない面名”なのか、荒氏は人生で七回も逮捕されたという。ちなみに、府中刑務所では民族派右翼の野村秋介(のむら・しゅうすけ)と一緒だった。

  学生運動を知らない世代は、マスコミのプロパガンダ記事に騙され、純粋で真剣な学生が腐敗した政府に反抗したと思っている。だが、教室を占領した連中なんて、ほとんどが“チンピラ左翼”か“俗物”でしかない。令和の大学生が驚いてしまうのは、荒氏が「ポルシェ」に乗っていたことだ。彼は世間の倫理道徳や組織上層部の説教が嫌いで、自らの欲望を満たすことに何の躊躇(ためら)いも無かった。荒氏は言う。

 ・・・そういうこと(道徳主義)に若者を縛り、革命的規律という名の下に、好きなことをさせない、何を買っちゃいけないとか言って、市民社会からかけ離れていくということを、俺は突破したくてね。当然、若者がBMWに乗りたいというのもいいわけじゃない。・・・俺は文化に出あいたかったんだよ。自動車はドイツ生まれで、ポルシェで言えばフェルナンド・ポルシェが作った文化である。そういう文化を知りたい、乗って味わいたいと思った。そんなの当たり前だと思う。(宮崎学『叛乱者グラフィティ』朝日新聞社、2002年、pp.84-85.)

  平成の緊縮財政で貧しい生活を“当然”と考えるようになった学生からすれば、「いった、どんな奴なんだ?」と思ってしまうだろう。しかし、1950年代から70年代までの日本だと、意外にも高額所得者の子供で左翼になる者が少なくなかった。(「元左翼財界人」に関しては別の機会で紹介したい。) チェ・ゲバラに憧れ、ベトナム戦争に反対し、人民解放のために革命を目指す荒氏であったが、段々とレーニン主義者や新左翼に懐疑的となったそうだ。彼は1990年代になると従来の思想を棄ててしまい、今度は「エコ左翼」というか、世田谷か吉祥寺に棲息する「環境革命家」へと転向する。荒氏によれば、左翼闘争はゲバ棒から火炎瓶、さらに重火器から爆弾へとエスカレートするので、世間との隔たりが大きくなってしまうという。彼は次のように述べた。

  まぁ、現実との関係においては、現実に理論が接近するんじゃなくて、現実に理論が接近できなくなってしまって、あるべき姿の方向に現実を接近させろというふうにますますなっていったんだよ。(上掲書、p.88)

  つまり、左翼学生がどんな理想を語りかけようが、世間の人々は振り向かず、むしろ軽蔑の眼差しで“距離を取る”という訳だ。確かに、1970年代の新左翼運動の頃から、一般の大学生には、ある種の“変化”が訪れていた。安保闘争の世代は、Tシャツにジーンズといった薄汚い格好であったが、新世代の学生は、米国のアイビィー・ルックを真似て、紺色のブレザーにネクタイを締めていた。街を歩くと、身綺麗な若者が、「VAN」のロゴが印刷された紙袋を手に提げ、友人や恋人と楽しそうに話している。こんな光景を目にした若者からすれば、新宿や代々木でマルクス理論を語るなんて野暮天だろう。恋人と一緒に銀座へ赴き、ウィンドー・ショッピングを堪能する方がいい。ウッドストックでのヒッピー姿なら分かるけど、麻布や目黒、あるいは新橋や神楽坂で、日本人がヒッピー・スタイルを真似ても、それは滑稽でしかない。

Ivy Look in America 2143Ivy style Americans 662
(左 : 東部の有名大学に通うエリート学生 / 右 : アイヴィー・スタイルのアメリカ人 )

  高級ブランドのVANで身を包んだお坊ちゃん達は、早稲田や法政の田舎者とは違っていた。美形の女子学生と一緒に喫茶店に入り、ジャズでも聴いている方が“格好良く”思えたのだ。一世を風靡したVAN-JAC社は、1978年(昭和53年)に営業不振で潰れてしまうが、1980年代の大学生は、もう学生運動には戻らなくなっていた。好景気は青年の精神を変えてしまうものだ。この世代は小難しい哲学議論より、ショット・バーに通って仲間と談笑したり、人気のディスコで踊り明かす方をキャンパスライフと考える。デートになればスポーツカーを用意し、女の子を乗せて軽井沢に直行だ。苗場のスキー場に赴けば、ロマンティックな夜で意中の女性を口説こうとする。「ブハーリン」と聞いても、「それ、ロシアのウィスキー?」と尋ねる世代に、共産主義革命なんて無理だろう。

  それでも、学生運動が忘れられない世代は、財界やマスコミ界で息を潜め、嘗ての仲間や後輩の左翼学生を支援する。朝日新聞と連携するテレビ朝日などは、『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を得た猪瀬直樹を持て囃し、「朝まで生テレビ」や「ビートたけしのTVタックル」に招いていた。当時の一般視聴者は猪瀬氏の過去や素性を知らず、『昭和16年夏の敗戦』を書いた著者とか、道路公団を批判する反骨の知識人、と思っていた。(『国民新聞』の読者は違うけど。)

Inose Naoki 823(左 / 猪瀬直樹)
  東京都の副知事から都知事に登り詰めた猪瀬氏は、作家になる前に、信州大学の全共闘議長を務めていた。闘争は1969年6月、文学部のバリケード封鎖から始まったというが、猪瀬氏は全共闘の主力部隊を率いていたそうである。しかし、学生運動には国家を根本的に変える中身が無かった。口先だけの学生達は、単なる観念論じゃだ。動物園で飼われているナマケモノが、「百獣の王」を気取っているようなものだ。職員から餌をもらっているシマシウマに、弱肉強食のジャングルなど解らない。学生運動にのめり込んでいた猪瀬氏も、何となく「世間の風」という“壁”に気づいていたのだろう。

  ある時、彼は国際反戦デーや佐藤栄作首相の訪米阻止のために上京するが、そこで目にした光景は彼の人生を変えるものであった。東京にやって来た猪瀬氏は、新宿の裏通りでコーラを買おうとしたそうだ。そこで、猪瀬氏は表通りから裏通りに足を運んだわけだが、迷い込んだ場所にはパチンコ屋があって、軍艦マーチが流れていたという。突然、猪瀬は通りを一つ隔てただけで“別の世界”があることに気づく。彼は当時を回想し、次のように述べていた。

 そこには日常性があるわけですよ。そのころから、学生運動はこんなものだな、という自覚はあった。学生運動で世界が変わるなんて思っていなかった。日常性の連続がふつうの生活なんです。そして日常性から日本の近代やナショナリズムをもう一度とらえなおさないといけにないと思った。(臼井敏男『叛逆の時を生きて』、p.145.)

  猪瀬氏によれば、1960年代の学生運動は、69年の佐藤訪米阻止闘争で終わったそうである。(上掲書、p.144.) 「あの時点で九割の人は学生運動を止めた」というから、岩波書店の『世界』や『朝日ジャーナル』で活躍していた左翼知識人は、闘争時代の「残滓」なのかも知れない。猪瀬氏は信州大学を卒業後、東京の出版社に勤め、そこの給料で大学院への資金を貯めるにしたそうだ。

  まぁ、左翼組織が強い明治大の大学院だから、心からの“転向”は無かったと思うが、『週刊ポスト』に連載を持ったり、実際の政治に係われば、イヤでも“現実の世界”が判ってくる。学生時代には“綺麗事”を並べていればそれで良かったが、実際の仕事になれば汚いことだって進んでやるしかない。代表作の『ミカドの肖像』だって、“ネタ本隠し”があったそうで、元ネタは早川和廣の『堤義明 悪の帝王学』や草野洋の『西武商法 悪の構図』であったという。たぶん、“パクリ本”とバレるのが恥ずかしかったのか、猪瀬氏は引用先の出典を挙げていなかった。でも、佐野眞一がそれを暴露したから万事休す。『ミカドの肖像』を作成するに当たって、ノンフィクション作家の池田房雄とジャーナリストの岩瀬達哉が協力したそうだ。この二人がネタになりそうな題材とデータ集めに奮闘したそうで、猪瀬氏は触れられたくない過去の暴露に怒っていた。

  最近、国会議員の裏金問題化や悪徳知事の横暴が話題となっているが、そもそも日本人にはデモクラシーなんて“体質”に合わない。選んでいる国民が、選んだ政治家を嫌っているんだから本末転倒である。例えば、愛知県の大村秀章知事は、衆議院で出世の見込みがないと分かった鞍替え組で、津田大介に理解を示すなんちゃって左翼。静岡県の川勝平太知事は、支那人と昵懇で国益の売却者だ。しかも、大学教授の時からパワーハラスメントの常習者ときている。徳島県知事に鞍替えした後藤田正純は、“下半身検査”で不合格となった不適格議員。2000年から2022年まで、ずっと再選を果たしてきたのに、なぜか一度も大臣になれず、衆議院に見切りをつけての知事選だった。

  赤く染まった北海道は、反日や共産主義者の産地となっている。知事の鈴木直道は北海道出身じゃないけど、支那人に国土を明け渡す売国奴。有名な「夕張リゾート」は2017年、支那企業の「元大(げんだい)リアルエステート」に“たった2億円”で売却されてしまい、2019年になると、この支那企業が香港系のファンドに15億円で転売だ。本当に酷いけど、これが現実の北海道である。二階俊博に可愛がられるくらいだから、鈴木知事がどんな人物なのか、誰にでも分かるだろう。

  今、 東京15区の補欠選挙が世間の注目を集めているが、世論調査で首位に立っているのは、共産党の支援を受けた立憲民主党の酒井菜摘(さかい・なつみ)である。二番手は日本維新の金澤結衣(かなざわ・ゆい)で、日本保守党の飯山陽(いいやま・あかり)は、地元民からの知名度を得るだけで精一杯。もし江東区民が正常なら、飯山氏がトップに立っているはずだけど、地元民は「この人誰?」といった反応だ。

飯山あかり00213(左 / 飯山陽)
  飯山氏は移民流入の深刻さを解っているので、平穏な暮らしを望む庶民からすれば、彼女が最も相応しい国会議員となるはず。だが、一般国民は左翼教育のせいで健全な判断能力を持たない。普段は常識的な人でも、政治となれば、ちょっと左寄りとなってしまい、無意識のリベラル派で候補者を選ぶ。左翼教育の影は長く、薄くなったように思えても、人々の脊髄に残っている。我が子や地元の将来を大切にする庶民が、知名度だけで左翼分子に投票し、自ら「故郷の破壊者」となってしまうんだから、本当に憐れだ。せめて自民党支持者の七割くらいが飯山氏に投票するのであれば、まだ救いがある。しかし、左巻きにされた国民が正常な判断を下すとは思えない。乙武候補がコケたことくらいが救いである。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68956522.html


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鴻上尚史氏出演!『学生運動とはなんだったのか?』(2024年5月23日生放送)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=OFmrzuDm-Xo&t=322s

学生運動末期の1972年に早稲田大学で起きた学生のリンチ殺害事件を題材にしたドキュメンタリー映画『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』を紹介しながら、学生運動とはなんだったのか?を、その功罪両面から考えます。

また、映画の中で問題提起されている“正しい暴力はあるのか?”についても語り合いと思っています。

ゲストはこの映画の劇パートの脚本・演出を担当した鴻上尚史さん。
本作の監督・代島治彦さんも出演の予定です。

■参考テキスト:映画『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』http://gewalt-no-mori.com/
11:777 :

2024/10/10 (Thu) 17:52:57

一月万冊 - YouTube
https://www.youtube.com/@yukoreadman/videos
https://www.youtube.com/@yukoreadman/playlists


【山崎行太郎チャンネル】人気番組『一月万冊』の黒い闇を暴く。
森哲子事務所 2024/01/23
https://www.youtube.com/watch?v=RUberQJGEE4


【山崎行太郎チャンネル】一月万冊は《能登地震》より《松本事件》に夢中ですよね。
https://www.youtube.com/watch?v=c-zrbCvib_M哲子事務所 2024/02/07
12:777 :

2024/10/10 (Thu) 20:33:49

【山崎行太郎チャンネル】哲学者・広松渉とその時代。広松渉を知っていますか。
森哲子事務所 2024/03/12
https://www.youtube.com/watch?v=-NMbMff6cHc
13:777 :

2024/10/10 (Thu) 20:35:00

【山崎行太郎チャンネル】《吉本隆明とその時代。あなたは吉本隆明を知っていますか。》
森哲子事務所 2024/02/28
https://www.youtube.com/watch?v=cfEHxFCnvZU


【山崎行太郎チャンネル】吉本隆明の転向論について。
森哲子事務所 2024/09/10
https://www.youtube.com/watch?v=gpE7Q45dBHo


【山崎行太郎チャンネル】吉本隆明と丸山眞男の《論争》について。
森哲子事務所 2024/07/31
https://www.youtube.com/watch?v=GVfcbcWGNAc
14:777 :

2024/10/10 (Thu) 20:36:12

【山崎行太郎チャンネル】江藤淳における『実存』と『実存主義』の区別について。
森哲子事務所 2024/01/31
https://www.youtube.com/watch?v=aRocYFD5TkM


【山崎行太郎チャンネル】江藤淳と吉本隆明の《大江健三郎批判》について。
森哲子事務所 2024/08/28
https://www.youtube.com/watch?v=a_rj4P8Yuxo
15:777 :

2024/10/11 (Fri) 07:00:30

イラク戦争の背景

東北学院大学講師・世界キリスト協議会前中央委員
川端 純四郎

 ご紹介いたします。

 先生は1934年のお生まれです。東北大学文学部に学ばれ、博士課程を終えられてから、ドイツのマールブルグ大学に入学されました。帰国後、東北学院大学教員として35年間お勤めになりました。その後ひきつづき講師として、現在も勤務されています。一貫して平和、人権、政治改革の活動に積極的に関わっておいでになりました。

 「9条の会」の講師団メンバーとしても、全国を股にかけて講演なさっており、昨年は1年間で80回以上の講演会を開いておられます。

 先生は今朝8時前に仙台を発ち、はるばる鋸南町においで下さいました。今日の講師としてほんとうにふさわしく、よいお話をうかがえると思います。早速、先生からお話をうかがいたいと思います。 先生、どうぞよろしくお願いいいたします。
                                        安藤

 みなさん、こんにちは。 安房郡の水清き鋸南町に伺って、こうしてお話できることをありがたいと思っています。初めておうかがいしました。木更津まで来たことはあるのですが、今日、電車で君津を過ぎたらとたんに山が美しくなり、あそこまでは東京郊外のなんとまあみっともない風景でしたけれど、あそこから南に来ると一気にほんとうに昔のよき日本の風景がよみがえってくるようでした。ほんとうに嬉しく思いました。

 いま、「さとうきび畑」の朗読と、合唱団のコーラスをお聞きしたのですが、どちらも聞いていて涙が出ました。

 私は、戦争に負けた時小学校6年生でした。仙台で敗戦を迎えましたが、仙台も空襲で全滅いたしました。街の真ん中にいましたから、もちろんわが家も丸焼けでした。忘れられない思い出があります。街の真ん中の小学校でしたから、同級生が一晩で8人焼け死にました。隣の家の、6年間毎日いっしょに学校へ適っていた一番仲の良かった友達も、直撃弾で死にました。今でも時々思い出します。

 今このような歌を聞くと、どうしてもその人のことを思い出します。思い出す私の方はもう70になりますが、記憶に出てくるその三浦君という友達は、小学校6年生のまま出てきます。どうして小学校6年で人生を終わらなければいけなかったのか、生きていてくれたらいろんな事があったのに、と思います。戦争なんて二度としてはいけない、というのが一貫した私の願いです。

 私は牧師の家に生まれました。父はキリスト教の牧師で、教会で生まれ教会で育って、讃美歌が子守歌でした。牧師の中には戦争に反対した立派な牧師さんもおられたのですが、私の父のような多くの普通の牧師は、政治や社会に無関心で魂の救いということしか考えていませんでした。で、私もその親父に育てられましたから、大学を出、大学院に入って博士課程までいって、ずっとキルケゴールや実存哲学という、魂だけ見つめているような学問をやっていて、政治とか経済、社会とかは25歳までいっさい関心がありませんでした。

 25歳の時チャンスがあって、ドイツ政府の招待留学生となってドイツヘ勉強に行くことになりました。1960年のことでした。1960年にドイツへ行ったというだけで、どんなにノンポリだったか分かります。安保改訂問題で日本中が大騒ぎの時、それを尻目に悠々とドイツ留学に行ったのです。幸か不幸かまだ世界は貧しくて、飛行機などというものは贅沢な乗り物で、まだジェット旅客機機はありませんでした。プロペラ機でヨーロッパヘ行くには途中で何遍も何遍も着地し、給油して、今のようにノンストップでシベリヤを越えて、などというのは夢のような話でした。しかもベラ棒に高いのです。船の方があの頃はずっと安かったのです。特に貨物船に乗せてもらうと飛行機よりずっと安いのです。そこで一番安いのを探して、5人だけ客を乗せるという貨物船をみつけました。

 その船で神戸を出航し、インド洋からスエズ運河をぬけ、地中海を渡ってイタリアのジェノバに上陸。そこから煙を吐く蒸気機関車でアルプスを越えて、ドイツのマールブルクという町に着きました。

 実は、飛行機をやめて船で行ったということが、私の人生を大きく変えることになりました。あの時もし飛行機で行ったなら、私は一生、世間知らずの大学に閉じこもって勉強だけしている人間で終わった、と思います。

 ところが船で行ったおかげで、しかも貨物船に乗ったおかげで、私は途中のアジア・インド・アラブの国々をくわしく見ることができました。まっすぐ行けば船でも二週間で行くそうですが、何しろ貨物船ですから、途中港、港に寄って荷物を下ろし、また積んで、一つの港に4日から5日泊まっているのです。おかげでその間、昼間は上陸してそのあたりを見て歩き、夜は船に帰って寝ればいいのですから、東南アジアからアラブ諸国をくまなく見て歩きました。

 1ヵ月かかりました。神戸からジェノバまでのこの船旅。その時見たものが、私の人生を変えたのです。何を見たかはお解りですね。アジアの飢えと貧困という厳しい現実にぶつかったのです。

 降りる港、港で、ほんとうに骨と皮とに痩せせこけた、裸足でボロボロの服を着た子供達が、行く港も行く港、集まって来るのです。船の事務長さんに、「可哀想だが、何もやっては駄目だよ。1人にやると収拾がつかなくなるよ」と言われていました。だから心を鬼にして払いのけて通り過ぎるのですが、その払いのけて通り抜ける時に触った子供の肩、肉などなんにもない、ただ骨と皮だけのあの肩、あの感触が、今でも時々蘇ってきます。

 船に帰って、眠れないのです。明日も、あの子供たちに会う。どうするか。私が考えたことは、「神様を信じなさい。そうすれば救われます」と言えるか、ということでした。

どんなに考えたって、言えるわけがありません。飢えて捨てられた孤児たちに、こちらは着るものを看て、食うものを食っておいて、「神様を信じなさい、そうすれば救われます」などとは、口が裂けても言えないと思いました。牧師館で生まれて、キリスト教しか知らずに育って、キリスト教の学問をして来て、それではお前キリスト教って何なのか、25年お前が信じてきたキリスト教とは、飢えた子供たちに言えないようなキリスト教なのか。とれが私の考えたことでした。

 もし言えるとしたら、ただ一つしかない。そこで船を降りて、服を脱いで、子供たちに分けてやって、食っているものを分けてやって、そこで一緒に暮らす、それなら言える。言えるとしたら、それしかありません。言えるじゃないか、と自分に言い聞かせました。

 それなら、船を降りるか──。くやしいけど、降りる勇気がありませんでした。折角これからドイツヘ勉強に行くという時、ここで降りて、一生インドで暮らすのか、一生アジアで暮らすのか、どうしてもその気にならないのです。
 ですから理屈をこねました。

 「降りたって無駄だ。お前が降りて背広一着脱いだって、何百人人もいる乞食の子に、ほんの布切れ一切れしかゆきわたらないではないか。自分の食うものを分けてやったって、何百人もの子供が1秒だって、ひもじさを満たされる訳がないじゃないか。お前が降りたって無駄だ。それは降りたという自己満足だけで、客観的にはあの子らはなんにも救われない。」

 「だから降りない、勇気がないのではなく、無駄だから降りない。」と自分に言い聞かせるのです。でも、降りなければ「神様を信じなさい」とは言えません。言えるためには降りなければならない、しかし降りても無駄なのだ。

 堂々巡りです。寄る港、寄る港でこの間題に直面しました。毎晩毎晩同じ問題を考え続けて、結局、答えが見つからないまま、閑々として港を後にしました。、出港の時、あの子たちを見捨て自分だけドイツへ行くことに、強い痛みを感じました。これは永く私の心の傷になって残りました。

 このようにして初めて、世の中には飢えた仲間がいるという、当然分かっていなくてはいけない事実に、何ということでしょう、25にもなってやっと気づいたのです。飢えた子供たちがいる、それを知らんぷりしてドイツに行くのか、お前が降りてあの子たちと一緒に暮らすことはあまり意味ないかも知れない、しかしやっぱり船を降りないのだとしたら、せめて世の中に飢えた子供なんか生まれないような社会を作るために、自分で何かしなければいけないのではないか。ただ魂の中だけに閉じこもっていていいのか。

 これが、私がヨーロッパヘ行く1ヵ月の旅で考えたことでした。

 ドイツヘ行って、宗教の勉強をしました。ブルトマンというドイツの大変偉い先生の所に1年いて、いろいろ教わりましたが、結局、私の結論としては、実存哲学だけではだめだということでした。自分が自分に誠実に生きる──これが実存的、ということですが、それだけでは駄目だ。自分が生きるだけでなく、みんなが人間らしく生ることができるような世の中になるために、自分にできる何か小さなことでもしなければいけない。

 こう思うようになって、日本に帰ってきたのです。

 それじゃあ、世の中で、そのように飢えて死ぬような子がいなくなるような社会とは、どうすれば出来るのか。これはやっぱり、飢え、貧困、戦争、差別、そういうものが生まれる原因が分からなければ、除きようがありません。原因を勉強しなければいけない。そのためには社会科学を勉強しなければいけない。特に経済学を勉強しなければいけない──。

 ドイツヘの留学は、大学院の途中で行きましたので、帰国して大学院に復学しました。幸い東北大学は総合大学ですから、中庭をへだてて向こう側が経済学部でした。帰ってきた次の日から、私は、経済学部の講義を経済原論から、授業料を払わずにもぐりで、後ろの方にそっと隠れてずっと聞きました。

 それからもう45年になりますが、ずっと宗教哲学と経済学と2股かけて勉強してきています。今日も、多少経済の話を申し上げるわけですが、やっぱり自分がクリスチャンとして、今もクリスチャンであり続けていますが、同時に、自分の救いということだけ考えていたのでは申し訳ないと思うのです。現実に飢えて死ぬ子がいるのです。ユネスコの統計によると、毎日2万人の子が栄養不足で死んでいるそういう世の中、このままにしておくわけにはいかない、自分でできることは本当に小さいけど、その小さなことをやらなかったら、生きていることにならない──。そう思って45年過ごしてきたわけです。

 キリスト教の中でずっと生きていますので、一般の日本の人よりは外国に出る機会が多いと思います。特に世界キリスト教協議会という全世界のキリスト教の集まりがあります。その中央委員をしていましたので、毎年1回中央委員会に出かけて、1週間か2週間会議に参加しました。世界中のキリスト教の代表者と一つのホテルに缶詰になり、朝から晩までいろいろと情報交換したり論議したりします。そのようなことを7年間やりましたので、世界のことを知るチャンスが多かったと思います。それを辞めてからも、自分の仕事や勉強の都合で、今でも毎年二週間ぐらいはドイツで暮らしています。そうしていると、日本ってほんとうに不思議な国だということが分かってきました。

 日本にいるとなかなか分からないのです。島国ですし、おまけに日本語という特別な言葉を使っています。他の国との共通性がない言葉です。ヨーロッパの言葉はみんな親戚のようなものですから、ちょっと勉強するとすぐ分かります。一つの言葉の、ドイツ弁とフランス弁、ベルギー弁、オランダ弁というようなものです。日本で言えば津軽弁と薩摩弁の違い程度のものです。津軽と薩摩では、お互いに全然通じないとは思いますが、それでも同じ日本語なのです。ヨーロッパの言葉とはそういうものです。ですからお互いに何と無く外国語が理解できるというのは、別に不思議なことではないのですね。ですから、自分の国のことしか知らないという人は、非常に少ないのです。

 新聞も、駅に行けばどんな町でも、ヨーロッパ中の新聞が置いてあります。ドイツのどんな田舎町へ行っても、駅にいけばフランスの新聞もイタリアの新聞も売っていますし、それを読める人がたくさんいるのです。そういう社会ですから、日本人とはずいぶん違います。自分の国を客観的に見られる。他の国と比べて見ることができるのです。

 日本にいると比べられません。そのうえ、日本はマスコミが異常です。ワンパターンのニュースしか流しません。ヨーロッパではいろんなテレビがあって、テレビごとに自由な報道をやっています。バラエティー番組のようなものがなくて、ニューハ番組が充実しています。きちんとした議論をテレビでやっています。ですから日本にいるよりは、比較的自分の国の様子を客観的に見られることになります。ドイツに行く度に、日本とは不思議な国だなあと思うのです。

 例えば、もうだいぶ前、バブルの頃です。日本のある有名なモード会社がミラノに支店を出しました。そしてマーケティング調査をしました。どんな柄が流行っているか、アンケートを集めそれを整理するために、イタリア人女性3人雇ったそうです。アンケートの整理をしていたら5時になりました。あと少ししか残っていなかったので、日本ならの常識ですから、「あと少しだからやってしまおう」と日本人支店長は声をかけました。ところがイタリア人女性3人は、すっと立って「5時ですから帰ります」と言って出て行こうとしました。思わず日本人支店長は怒鳴ったのだそうです。「たったこれだけだからやってしまえ」と。途端にこの日本人支店長は訴えられました。そして「労働者の意志に反する労働を強制した」ということで、即決裁判で数万円の罰金をとられました。

 これがヨーロッパの常識です。つまり9時から5時までしか契約していないからです。5時以後は命令する権利はないのです。9時から5時までの時間を労働者は売ったんであって、5時以降は売っていないのですから、自分のものなんです。会社が使う権利はありません。当たり前の話です。

 その当たり前の話が日本では当たり前ではないのです。残業、課長に言われたので黙ってやる。しかもこの頃は「タダ残業」ですからネ。本当にひどい話です。常識がまるで違うのです。あるいは有給休暇。ドイツのサラリーマンは年間3週間とらねば「ならない」のです。3週間休まなければ罰せられます。日本は有給休暇など殆どとれません。ドイツでは取らないと罰せられます。ですからどんな労働者でも3週間、夏はちゃんと休んで、家族ぐるみイタリアへ行ってゆっくり過ごしてきます。有給になっているからです。或いは日本では1週間40時間労働です。ドイツはもう随分前から36時間です。土日出勤などありえない話で、日本のように表向き40時間労働でも、毎日毎日残業で、その上休日出勤、日曜日には接待ゴルフなど馬鹿なことをやっています。接待ゴルフなど、ドイツには絶対ありません。日曜日は各自が自由に使う時間で、会社が使う権利はないのです。

 そういうところもまるで常識が違います。或いは、50人以上だったと思うのですが、50人以上従業員がいる会社、工場は必ず、労働組合代表が経営会議に参加しなければいけないことになっています。そんなことも、日本では考えられないことです。ですから配置転換とかもとても難しいし、労働者の代表が入っているから、簡単に首は切れません。

 そういういろんな面で、日本の外に出てみるとびっくりするようなことが山ほどあります。日本という国は、高度に発達した資本主義国の中で例外的な国なのです。資本主義が発達した点では、アメリカにもフランスにもドイツにも負けないのですが、資本主義が発達したにしては、労働者が守られていない。或いは市民の権利が守られていない。会社の権利ばかりドンドンドンドン大きくなっているのです。それが日本にいると当たり前のように思われています。外国で暮らしていると、日本は不思議な国だと分かります。特にこの数年それがひどくなってきているのではないでしょうか。

 私たちの暮らしは、戦後50何年かけて、少しずつよくなってきました。例えば年金なんかも少しずつ整備されてきた。健康保険制度も整備されてきた。介護保険も生まれてきた。或いは、労働者も土曜日チャンと休めるようになってきた。ところがこの数年、それが逆に悪くなつてきています。年金は削られる一方、介護保険料は値上がりする、労働者は首切り自由でいくらでも解雇できる。労働者を減らすと政府から奨励金が出る。タダ残業はもう当たり前・・・。

 特にこの数年、構造改革という名前で、日本の仕組みが変わってきています。いま申し上げたように、戦後50年かけてみんなで、少しずつ少しずつ作ってきた、いわば生活の安心と安全を守る仕組み、そういうものが今はっきり壊されかかっているのではないでしょうか。

 小泉首相という人は「自民党をぶっ壊す」といって当選したのですが、この4年間を見ていると、あの人は自民党を壊したのではなく「日本を壊した」のではないかと思われます。これまで日本が戦後50年かけて作ってきた社会の仕組みが、バラバラにされているのです。フリーターとかニートがもう30%でしょう。そうなると当然、この人たちは生きる希望がありません。お先真っ暗。いまさえよければ、ということになる。ですから若者が当然刹那的になる。人生の計画なんて立たない。今さえよければということになっていきます。

 昔なら10年に1回あるかないかのような犯罪が、いま毎日のように起きています。私は仙台にいますが、この正月には赤ん坊の誘拐事件で一躍有名になってしまいました。あんなことが日常茶飯事として起こっています。栃木県で女の子が山の中で殺された事件は、まだ解決されていませんが、こんな事件が今は「当たり前」なのです。世の中がすさんできて、何が善で何が悪なのか、みんなに共通な物差しというものがなくなったというふうに思われます。

 そのような世の中の変化、私は多分、「構造改革」というものがその犯人なのだ、と思っています。

《逆戻りの原因はアメリカの変化》

 その構造改革というのは、どこから来たのか。もちろんアメリカから来たのです。アメリカが変化した、日本はそのアメリカに右ならえをした、それが構造改革です。

 それでは何が変わったのか、これが一番の問題です。この変化の行き着くところが、憲法改悪です。

 社会の仕組み全体がいま変わろうとしているのです。憲法も含めて。いったい何がどう変わるのか。いったいどういう構造をどういう構造に変えるということが構造改革なのか。そこのところがアメリカを見ればよく分かってきます。アメリカがお手本なのですから。

 アメリカはソ連崩壊後変わりました。ソ連とか東ドイツは自由のないいやな国でした。昔1960年に西ドイツヘ留学した折、東ドイツへ何回か行く機会がありました。ふつうはなかなか行けないのですが、幸いキリスト教国なので、ドイツのキリスト教はしっかりしていまして、東ドイツと西ドイツに分裂しても、教会は分裂しなかったのです。東西教会一つのまんまです。ですから、教会の年1回の大会には、西で開く時は東の代表がちゃんと来たし、東で開く時は西の代表が行けたのです。ですから一般の人の東西の往来が難しかった時でも、キリスト教の人だけはかなり自由に行き来ができました。

 私も連れていってもらって、何回か東ドイツへ行って見ました。ご存じのように自由のないいやな国でした。ですからソ連や東ドイツが崩壊したのは当然だし、いいことだと思います。しかしソ連や東ドイツが100%悪かったかというとそんなことはありません。良い部分もありました。何から何まで全部ひっくるめて悪だったというのも間違いです。基本的に自由がない。ですから、ああいう国は長くは続かない。これは当然そうだと思います。滅びたのは当然だと私は思います。

 しかし同時に、良い面はなくしては困るのです。良い面は受け継がなければいけません。最も目につくのは女性の地位でした。これは立派なものでした。いまの日本なんかより遥かに進んでいました。男女の平等が徹底的に保障されていました。専業主婦などほとんど見たことがありません。だれでも自由に外に出て、能力に応じて働いていました。それができるような保障が社会にあるのです。文字通りポストの数ほど保育所があって、子供を預け安心して働きに出られるようになっていました。同一労働同一貸金の原則はきちんと守られていて、女性だから賃金が低い、女性だからお茶汲みだけなどというようなことは一切ありませんでした。これは凄いなと思いました。あれは、日本はまだまだ見習わなければいけないことです。

 もう一つ私がびっくりしたのは、社会保障です。私が初めて東の世界を見たのは、何しろ1960年の頃のことです。日本はまだ社会保障がない時代でした。いま若い方は、社会保障はあるのが当たり前と思っておられる方も多いと思いますが、そんなことはないのです。日本は1972年が「福祉元年」といわれた年です。それまでは、福祉はなかったのです。大企業とか公務員だけは恩給がありましたが、商店の経営者とか家庭の主婦なんか何もありませんでした。健康保険も年金も何もありませんでした。72年からようやく国民皆年金、国民皆保険という仕組みが育ってきたのです。

 もともと資本主義という仕組みには、社会保障という考えは無いのです。自由競争が原則ですから、自己責任が原則です。老後が心配なら、自分で貯めておきなさい。能力がなくて貯められなかったら自業自得でしょうがない。こういうのが資本主義の考え方です。労働者が、そんなことはない、我々だって人間だ、人間らしく生きていく権利がある。だから我々の老後をちゃんと保障しろと闘って、社会保障というものが生まれてくるのです。自然に生まれたのではありません。

 労働者が団結して闘って、止むを得ず譲歩して社会保障が生まれてくるのです。資本主義の世界で最初の社会保障を行ったのはビスマルクという人です。ドイツの傑物の大首相といわれた人です。ドイツの土台を作った人ですが、この首相の頃、何しろマルクス、エンゲルスの生まれた故郷ですから、強大な共産党があり、国会で100議席くらいもっていました。そこで、ビスマルクが大弾圧をやるのです。社会主義取り締まり法という法律を作って共産党の大弾圧をし、片方では飴として労働者保険法という法律で、労働者に年金を作ります。世界で初めてです。辞めた後年金がもらえる仕組み、病気になったら安く治してもらえる仕組みを作った。こうやって鞭と飴で労働運動を抑えこんでいったのです。

 社会保障というのは、そうやって労働者の力に押されてやむを得ず、譲歩として生まれてくるのです。放っておいて自然に生まれてくるものではありません。

 そこへ拍車をかけたのが、ソ連や東ドイツです。ソ連や東ドイツヘいってみて、1960年の時点なのですから、日本にまだ社会保障などなかった時、そう豊かではなかったのですけれども、老後みながきちんと年金をだれでも貰える、そして、病気になればだれでも、医者に行って診察を受けて治療を受けられる。これにはほんとうに驚きました。これが社会主義というものかと、その時は思いました。ただ自由がないのです。例えば、牧師さんの家に泊めてもらうと、こちらがキリスト教徒ということが分かっていますから、牧師さんも信用して内緒話をしてくれるわけです。

外国から来る手紙はみな開封されていると言っていました。政府が検閲して開封されてくる。だから、「日本へ帰って手紙をくれる時は、気をつけて書いてください。政府の悪口など書かれると私の立場が悪くなるから。手紙書くときは開封されることを頭に入れて書いてくれ。」というふうに言われました。こんな国には住みたくないなと思いましたけれど、同時に社会保障という点では驚きました。こういうことが可能な社会の仕組みというのがあるんだなあ、とこう思ったのです。

 その後、スターリン主義というものによって目茶苦茶にされていくのですが、私の行った頃はまだ、東側の社会保障がある程度きちっと生きていた時代です。こうして、ソ連や東ドイツが社会保障というものを始めると、資本主義の国もやらざるをえなくなってきます。そうでないと労働者が、あっちの方がいいと逃げ出してしまいます。ですから西ドイツが一番困りました。地続きですから、何しろ。ですから、東に負けないだけの社会保障をしなければならなかったのです。そうすると、自由があって社会保障があるのですから、こっちの方がいいということになります。いくら向こうは社会保障があっても自由がないのです。こうして西ドイツは大変な犠牲を払って、社会保障先進国になってきました。そのことによって、東ドイツに勝ったのです。

 実際西ドイツの労働者は、別に強制されたわけではありません。自主的に西ドイツを選んだのです。ですからあのような東西ドイツの統一も生まれてきたのです。

 つまり資本主義の国は、ひとつは自分の国の労働者の闘いに押されて。そこへもってきて、ソ連、東ドイツの社会保障という仕組みの外圧で、それに負けるわけにいかないものですから、そういう力があって、社会保障というものを造り出していくのです。しかし社会保障というものは莫大な財源がかかります。


《社会保障をやめて小さな政府へ──構造改革の中身(1)》

 いま日本政府は社会保障をどんどん削っていますけど、それでも国家予算の中で一番多い費目は社会保障です。大変な財源が必要なのです。そこで資本主義の国は、新しい財源を見つける必要ができてきます。

 そこで見つけたのが2つ。1つは累進課税です。それまでの資本主義にはなかった、累進課税という新しい仕組みです。つまり収入の多い人ほど税率が高くなるという仕組みです。日本でも1番高い時は1980年代、1番大金持ちはの税率75%でした。ですから、年収10億あれば7億絵5千万円税金にとられたのです。今から考えれば良く取ったものです。今は35%です。大金持ちは今ほんとうに楽なのです。35%ですむのですから。年収10億の人は3億5千万払えばいいのです。昔なら7億5千万取られたのです、税金で。「あんまり取りすぎではないか、これは俺の甲斐性で俺が稼いだ金。それを取り上げて怠け者のために配るのか。」と彼らはいいました。

 そうすると政府は、「いやそういわないでくれ。そうしないと、資本主義という仕組みがもたない。だから体制維持費だと思って出してくれ。そうでないと社会主義に負けてしまう」と言って、大金持ちからたくさん取ったのです。大企業も儲かっている会社からたくさん税金取った。法人税もずっと高かったのです、以前は。こうやって大金持ち、大企業からたくさん取る累進課税で一つ財源を作ったのです。

 もうひとつは、企業負担です。サラリーマンの方はすぐお分かりですが、給料から社会保障で差し引かれますね。そうすると、差し引かれた分と同額だけ会社が上乗せするわけです。自分が積み立てたものが戻ってくるだけなら、貯金したのと同じです。労働者の負担する社会保障費と同額だけ会社も負担しているのです。倍になって戻ってくるから、社会保障が成り立つわけです。

 これも資本主義の原則からいえば、おかしいことです。いまいる労働者の面倒を見るのは当たり前です。会社は労働者がいるから成り立っているのですから。だけど、辞めてからは関係ないはずです。契約関係がないのですから。辞めた人が飢え死にしようがのたれ死にしょうが、会社の責任ではないはずです。

 だけども一歩ふみこんで、それでは資本主義の仕組みがもたないから、労働者が辞めた後まで面倒みてくれ、そこまで企業負担してくれ、そうしないと資本主義がもたないから、ということになります。

 こうやって、社会保障というものが資本主義の国で成り立っているのです。これは、ただの資本主義ではありません。資本主義の原則に反するような累進課税とか、企業負担というものを持ち込んで、社会主義のよいところを取り入れた資本主義です。これを「修正資本主義」と呼びました。

 資本主義の欠点を修正して、社会主義に負けないようないい仕組みに造り直した資本主義ということです。学者によっては、資本主義の経済の仕組みと社会主義経済を混ぜ合わせた「混合経済」と呼ぶ人もいます。所得再配分機能を政府が果たすということです。もちろん修正資本主義というものは、このような良い面だけではなくて、公共事業という名前で国民の税金を大企業の利益のために大々的に流用するというようなマイナスの面もあることも忘れてはなりません。

 しかし、ともかくこうやって、西側の世界は、自由があって社会保障がある、そういう社会に変わっていくのです。そのことで東に勝ったのです。ところが、そのソ連と東ドイツが居なくなったのです。

 その前にもうひとつ。先進資本主義国というのは或る一種の傾向として、労働者が闘わなくなってきます。これは先進資本主義国の宿命のようなものです。つまり資本主義国というのはご存じのように、地球上の大部分を占めている低開発諸国、貧しい第3世界といわれた世界から、安い原料を買ってきてそれを製品にして高く売っています。そして差額、莫大な差額を儲けている。超過利潤と呼ばれています。だから遅れた国は働けば働くはど貧しくなるのです。一生懸命働いてコーヒー豆作っても、それを安く買われてチョコレートやインスタントコーヒーなどの製品を高く買わされるのですから、結局差額だけ損をすることになります。

 この20年、先進国と遅れた国の格差は開く一方、全然縮まらない。地球上の富を先進国が全部集めちゃって、とびきりぜいたくな生活をやっています。ですから先進国の労働者にも、当然そのおこぼれの分け前に預かるので、低開発国の労働者にくらべれば、ずっと豊かになります。豊かにれば闘わなくなってしまいます。その上、それを推し進めるようなありとあらゆる謀策が講じられているのです。

 資本主義というのは、物を売り続けなければなりたたちません。売ったものをいつまでも使われていたのでは、資本主義は成り立たないのです。早く買い換えてもらわなければなりません。いま、日本の車はよく出来ているので、30年は楽に乗れるのに、30年乗られたら日本の自動車会社はみな潰れます。3年か5年で買換えてもらわなれりばいけません。買い替えてもらうには、自分の車は古いと思ってもらう必要があります。ですからコマーシャルで、朝から晩まで何回も、「あんたは古い、あんたは古い。こんないい車ができてます。こんな新しい車が出ましたよ。もっといいのが出ましたよ」と宣伝して洗脳しいるのです。だから3年も乗ると、どうしても買換えざるをえない心境に引き込まれてしまいます。全てのものがそうです。まだまだ使えるのに新しいものに換えてしまう。そういう仕組みができているのです。

 そうしないと、資本主義はもちません。ですから労働者はどうなるかというと、「次、この車に買換えよう、次、パソコンこっちに買換えよう、次、今度はデジタルテレビに買換えよう、じゃあセカンドハウス、つぎは海外旅行・・・」。無限に欲望を刺激され、自分の欲望を満たす方に夢中になって、社会正義とか人権とか考えている暇がなくなっていくのです。

 いま日本の大部分がそうですね。「もっといい生活を」ということだけ考えています。ほかの人の人権だの社会正義なんて見向きもしない。見事に資本の誘惑にひっかかってしまいます。

 もちろん、欲しいからって、お金がなければ買えません。家がほしい、車がほしい、パソコンほしい・・・。それが、実はお金がなくても買える、なんとも不思議な世の中です。ローンというものがあるのですね。

 フォードという人が見つけたのです。それまでは、「つけ」で何か買うなどということは、労働者にはありませんでした。労働者が「つけ」で買ったのはお酒だけです。酒飲みはお金がなくても飲みたいのです。だから酒屋だけは「つけ」がありました。大晦日に払うか払わないかで夜逃げするかどうかもあったでしょうが、今は家を「つけ」で買う、車を「つけ」で買う、なんとも奇妙な世界になってきました。これをフォードが始めたのです。それまでは、自動車というのは大金持ちのものでした。フォードが、あのベルトコンベアーというのも発明して、大量生産を始めたのです。そうなれば、大量に売らなれりばなりません。大量に売るためには労働者に買ってもらわなくてはなりません。でも労働者にはお金がないのです。そこで、ローンという、とんでもないものを考え出したのです。ローンなら金がなくても買えるんですから、みんな買う。当然な話です。

 そりゃあ豊かなのに越したことはありません。マイホームが欲しくなる。ですからみんなローンで買う。そして「マイホーム」という感じになるのです。でも本当はマイホームではありません。あれは銀行のものです。払い終わるまでは、所有権は銀行のものです。銀行から借りてローン組んだだけなんです。こうして次々と新しいものを買わされていく。そのローンは多くの場合退職金を担保に組みます。一度退職金を担保にローンを組んでしまったら、ストライキはできなくなります。会社と闘って退職金がすっとんだら終わりなのです。家も途中でおしまいになってしまいます。ですから、ローンでマイホームが変えるようになってから労働運動は一気に駄目になりました。みんな闘わない、会社と喧嘩したくない、というふうになります。これはもちろん、向こうは計算済みのことです。

 ですから、高度に発達した資本主義社会というのは、労働者が、ある程度ですが、豊かになり、そして、このような消費社会に組み込まれてしまって、身動きができなくなるのです。

 こうして、いま日本では労働組合も、労働運動もストライキもほとんど力を失いました。そうなれば、政府は社会保障なんて、何も譲歩する必要がはありません。労働者が必死になって運動するから、止むを得ず健康保険とか年金制度とかやってきたのであって、労働者が闘わなければ、その必要はないのです。いま、どんどん社会保障が悪くなってきています。次から次から悪くなる。20年前だったら、いまのように社会保障が悪くなったらたちまち、大ストライキが起こりました。しかし今は何も起きません。労働組合が弱体化している、労働運動が骨抜きという状態です。

 そこへもってきて、ソ連や東ドイツがいなくなったのです。こうなればもう社会保障をやる必要はありません。社会保障は止めます、修正資本主義は止めます、ということになるわけです。修正資本主義にはいろいろな意味があるのですけど、一つの特徴は、大金持ちや大企業からお金を取って、弱い立場の人たちに配るところにあります。所得再分配と言われる働きです。だから政府は大きな政府になります。こういう仕組みが修正資本主義で、いろんなマイナス面もあるのですが、プラスの面も大いにあります。

 この仕組みをやめる、というのが今のアメリカです。もう政府は面倒みません、自分でやりなさい、と自由競争に戻る。自由競争一筋。これが、ソ連が崩壊した後に新しくなったアメリカの仕組みなのです。そして、それに日本が「右へならえ」ということなのです。

 それに対してヨーロッパは、アメリカのいうことを聞かず、「われわれはこれからも、社会保障のある資本主義でいきます。むき出しの裸の自由競争には戻りません」。これがヨーロッパなのです。なぜヨーロッパがそういえるかというと、労働運動が強いからです。先進資本主義国なのになぜ労働運動が弱くならないのか。これはこれで時間をかけて考えなければならない問題なのですが──。

 現実の問題として強い。ヨーロッパだって大企業は社会保障を止めたいにきまっています。しかし止めると大騒ぎになります。労働者が絶対に言うことを聞きません。だからやむを得ず守っているのです。企業負担もうんと高いです。日本の会社の倍以上払っています。ですからトヨタ自動車もフランスに、フランス・トヨタを作っていますけど、日本トヨタの倍以上払っています。それでも儲かっているのです。

 ですから、ヨーロッパでも、社会保障は少しずつ悪くなってきてはいますが、日本に比べれば遥かに違います。このようにして、ヨーロッパはアメリカと別の道を進み始めました。アメリカは剥き出しの資本主義に戻りますが、ヨーロッパは修正資本主義のままでいこうとしています。

 しかし、それでは競争で負けます。アメリカや日本は企業の社会保障負担がうんと減っていますから、利潤が増えています。ヨーロッパは高い社会保障負担でやっていますから、儲けが少ないのです。そこで競争しなくてすむようにEUいうものを作って、枠を閉ざしちゃいました。アメリカや日本の会社がヨーロッパに来るときは、ヨーロッパ並みの負担をしなければ、EUには入れません。だからEUの中でやっている時には、日本にもアメリカにも負ける心配はないのです。

 そういう仕組みを作って、アメリカとは別の道を進み始めました。そのためにユーロという別のお金も作りました。イラク戦争で表面に出てきたのですが、イラク戦争がなくても、ヨーロッパはアメリカとは別の道を進み出していました。もう2度とアメリカとは一緒にならないでしょう。

《規制緩和とグローバリゼーション - 構造改革の中身(2)》

 もう一つ、ソ連、東ドイツ崩壊の結果、アメリカが大きく変化したことがあります。それは何かというと、大企業・大資本を野放しにしたことです。

 ソ連がいる間は、大企業や大資本に、「あなた達は資本主義なんだから儲けたい放題儲けたいだろうけど、それをがまんしてください。あなたたちがやりたい放題にやったら、他の資本主義国はみんな負けてつぶれてしまう。アメリカの資本と競争できるような資本などどこにもありませんから。そうなれば、ソ連の方がましだということになる。だから、やりたい放題は抑えてほしい」と言ってその活動を制限してきました。

 具体的に何を抑えたかというと、為替取引を規制したのです。これが一番大きな規制です。いまではもう、中央郵便局へ行って「ドル下さい」といえば、すぐドルをくれます。「100ドル下さい」といえば「ハイこれ1万2千円」。ユーロでも、「下さい」といえば「100ユーロ・ハイ1万4千円」とすぐくれます。でもこれはごく最近のことです。それまでは、外貨・外国のお金は、日本では勝手に手に入りませんでした。お金を外国のお金と取り替える、つまり為替取引は厳重に規制されていて、個人が勝手にはできなませんでした。外国旅行に行くとか、何か特別な理由が認められた時しか、外国のお金は手に入りません。

いまは何も制限ありません。自由にだれでもいつでもできます。理由など聞きませんから、100ユーロとか千ドルくださいと言えば、そのままくれます。これが為替取引の自由化というものです。これがなかったのです。ソ連が崩壊するまでは、アメリカも厳重に規制していました。それをとっぱらったのです。理屈っぽく言えば、資本の国際移動が自由にできるようになったということです。こうして、アメリカの巨大な金融資本が、世界中を我が物顔にのし歩く時代が来るのです。

 もうソ連も東ドイツもなくなったのですから、「いや永いことお待たせしました。今日からもう儲けたい放題儲けていいですよ。やりたい放題やっていいですよ」ということになったのです。これが規制緩和とことです。規制緩和ということは要するに、大資本が野放しになったということです。そうなったらどうなるか、世界第2の経済大国といわれる日本でさえ、全然太刀打ちできません。アメリカの巨大資本、金融資本・銀行ですね。日本の銀行とは勝負になりません。ボブサップと私が裸で殴り合ぅようなもので、一コロで殺されてしまいます。

 それでもやれというなら、ボブサプは手と足を縛ってもらって、目隠ししてもらって、こちらは金槌でも持たしてもらって、それでやっと勝負になるのです。今まではそうだったのです。それを全部外して自由にする、無条件で自由競争にするというのです。負けないためには、相手に負けない位大きくなるしかないですから、合併、合併、合併。あっという間に30ほどあった都市銀行が3つになってしまったのです。UFJとか「みずほ」とか、元何銀行だったか覚えておられる方おられますか。すぐ言えたら賞金をさし上げてもよろしいのですが、まず、言える方おられないでしょう。合併、合併であっという間に3つになりました。3つにになってやっとなんとか対抗できるというくらいにアメリカの巨大銀行というのは大きいものなのです。それでもダメで、長銀はのっとられてしまいました。北海道拓殖銀行も山一証券ものっとられてしまいました。次々とのっとられています。

 ついこの間は青森県の古牧という温泉がのっとられまし。広くていい温泉なんですけど、驚いたことにゴールドマンサックスでした。世界最大のアメリカの金融投資会社、ハゲタカファンドの代表のようなものです。これがどうして古牧温泉なのかと思ったのですが、テレビで放送していました。古牧だけではありません。他に28ケ所、超有名温泉みんな買い占めちゃったのです、ゴールドマンサックスが。

どうするかというと、従業員みんな首切っちゃってパートにして、腕利きのマネージャーを送り込み、部屋をヨーロッパ、アメリカ向きに整備しなおして、欧米からの観光客をワーツと呼ぼうという作戦なんですね。儲かるようにして高く売るのです。ゴールドマンサックスが経営するのではありません。いま赤字の会社を買い取って、儲かるように造り直してすぐに売っちゃうのです。これが投資銀行のやっていることです。確かに、いわれてみればそのとおりで、日本の温泉ほどいいものはありません。知らないだけで、こんないいものは世界中どこにもありません。だから日本の温泉の良さが分かったら、おそらくヨーロッパ、アメリカからごっそり観光客が来ると思います。そこにゴールドマンサックスが目をつけたのですね。そして近代経営やって外国人が来て楽しめるような設備に変えて、世界中にジャパニーズスパーなんていって売り出す気なのですね。ですから、そのうち皆さんも温泉にいらっしやるとみんな英語で案内され、アメリカのお湯の中に入ることになってしまいます。

 アッという間に日本はアメリカ資本に乗っ取られようとしています。去年のホリエモン合併もそうです。今年から商法改正(改悪)して、乗っ取りを認めるということになったのです。株の等価交換、面倒な仕組みですから詳しいことは申し上げませんが、アメリカ株1億ドル分と日本の株1億ドル分を、等価父換していい、こういっているんです。ところが、アメリカの株の値段が高いのです。ですから1億ドルといっても、株の数からすると、例えば千株位しかない。日本は株が安いですから、同じ1億ドルで1万株位あるのですね。そうすると、千株と1万株で取り替えますから、あっという間にアメリカは大株主になってしまう。この等価父換を認めると、日本の大企業全部乗っ取られてしまう。

 そこで、日本の優良企業が狙われています。超優良企業を株式等価交換で、簡単にアメリカが乗っ取ることができる。今年からそれが可能になるはずだったです。それで去年、実験をやったのですね。ホリエモンにやらせてみたのです。ホリエモンはアメリカのリーマン・ブラザースから借りてやったのです。で、出来そうだなと分かったので、アメリカはお金を引き上げてしまいました。ホリエモンに乗っ取られては困る、いずれ自分が乗っ取るのですからネ。最後の段階で資金引き上げましたたから、ホリエモン降りる外なかった、多分そういう仕組みだったのではないかと思います。

 今年から自由に、日本中の会社をアメリカが乗っ取れるはずだったのですが、あのホリエモン騒動のおかげで日本の大企業が震え上がり、政府に泣きついて、「なんとか商法改正を見送ってくれ」と。それで見送りになりました。ですから、ちょっと一息ついているのです。今年すぐ、乗っ取られるというわけではありません。でも、いつまでも見送りというわけにはいかないでしょう。2・3年後には解禁。そうなれば、日本はほぼアメリカ資本に支配される、ということになるでしょう。

 日本ですらそうなのですから、まして、フィリピンとかタイとかいう国はたまったものではありません。あっという間に乗っ取られてしまいます。アメリカに勝手に経済的属国にされてしまう。それに対して、いやそんなの困るから、アメリカ資本が自分の国の株を買うことを法律で禁止する、というようなことをやろうとすると、アメリカはそれを認めないのです。グローバリゼーションだから地球はは「一つ」だというのです。いくら規制緩和しても相手国が法律で規制してしまったら終わりです。ですから、自分の国だけ勝手に現制することは認めません、地球はひとつですよ、グローバリゼーションですよ、ときます。フメリカの大資本が地球上のどこの国でもアメリカ国内と同じ条件で商売できるようにする、これがグローバリゼーションです。いやだと断ると制裁を加えられます。

 クリントン大統領の時は経済的制裁だけですんだのですが、ブッシュになってから、軍事的制裁になりました。いうことを聞かないと軍事制裁だぞという、これがネオコンという人たちの主張です。イラクを見ればみな震え上がるでしょう。ですから、アメリカの言いなりにグローバリゼーションで国内マーケットを開放して、アメリカ資本に全部乗っ取られてしまう、というのがいま着々と進行しているのです。

《アメリカの孤立》

 そこでどうなったかというと、ヨーロッパと同じように、「そんなの困る。自分の国の経済の独立は自分たちで守りたい」という人たちが手を繋いで、「アメリカに支配され引きずり回されないように、防波堤を作ろう」という動きが始まりました。だいたい5・6年前からです。アセアン(ASEAN東南アジア諸国連合)の動きが始まりました。5つの国です。インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン。元来はアメリカが造らせた組織だったのですが、いつのまにか自主独立を目指す組織に成長しました。

 手を繋ぎ、アメリカに引きずり回されないように、アメリカの資本が勝手に入ってこないように、自分たちの経済は自分たちでやりましょう、と。ところが、ASEANが束になったってアメリカにはとてもかないません。そこで、知恵者がいました。アセアンだけではかなわないので、中国と手を繋いだのです。「アセアン、プラス中国で、アジアマーケットを作り、アメリカにかき回されないようにしよう」しようというのです。確かに、中国が入ったらアメリカはうかつに手が出せません。しかし中国だけ入れると、反米色があまりにも露骨ですから、「アセアン、プラス・スリーでいきましょう。アセアン+日本+韓国+中国、でいきましょう」ということになります。日本はアメリカの51番目の州だといわれているのですから、日本が入れば、アメリカも安心します。

 EUのように、アセアン+スリーで、自分たちの経済は自分たちでやれるように、アメリカに引きずり回されないような自立したアジアマーケットを形成することが目標です

 ただひとつ、日本が具合が悪いのです。日本はそのスリーに入っているのですが、(アセアンの会議に)行く度に「アメリカも入れろ、アメリカも入れろ」というのです。アセアン諸国はアメリカから自立するために作っているのですから、「アメリカを入れろ」といわれたんじゃあ困るので、結局日本は棚上げになってしまいます。実際にはアセアン+中国で、経済交流が進んでいます。いずれ2010年には、東アジア共同体・EACというものを立ち上げる、という動きになっています。

 そうなってくると韓国が困りました。日本・アメリカ側につくのか、中国・アセアン側につくのかで、2・3年前から中国側に大きく傾いています。留学生の数を見ると分かります。中国の北京大学には世界中の留学生が集まります。21世紀は中国と商売しなければメシが食えなくなることが分かっていますから、将釆、中国語がしゃべれる人が自国のリーダーになり、中国の指導者に友達がいないと困ります。それには北京大学に留学するのが一番いいのです。あそこはエリート養成学校です。この前行った時聞いてみたのですが、入学試験競争率5千倍だそうです。超難関です。大学の構内を歩いて見たのですが、広い敷地に6階建てのアパートが36棟ぐらい建っていて、みな学生寮です。全寮制。そばに教職員住宅があって、朝から晩まで共に暮らしながら勉強しています。授業は朝7時からです。ものすごく勤勉に勉強しています。

35年間私は大学の教員でしたが、愛すべき怠け者の学生諸君を教えてきたわが身としては、「あ、これはかなわないなァ、20年もしたら──」と思いました。向こうは国の総力を上げて次の時代の指導者を養成しているのです。日本はもう全然、ニートとかフリーターとかいって、若者の気迫がまるでレベルが違います。これは置いていかれるな、という気持ちになりました。このように世界中の国が、いま一流の学生を北京大学に送り込んでいるのですが、去年、北京大学留学生の中で一番数が多いのが韓国なのです。

 おととしまで韓国の学生は殆どアメリカヘ行っていました。去年あたりから中国へ変わったようです。つまり韓国は、21世紀の自国は、アメリカ・日本ではなく、中国・アセアンと組むことで繁栄を図りたい、と向きを変えたということです。

 それに拍車をかけたのが小泉首相の靖国参拝。これで韓国は怒っちゃってあちらを向いた。そうなると、アセアン、中国、韓国と繋がって、日本だけはずされてしまった、という状況がいま生まれつつあります。

 さらに中国は、数年前からいま、「ふりん政策」を国の方針としています。フリンといっても男女の不倫ではありません。富、隣。隣の国を富ます、隣の国を豊かにする──富隣政策です。隣の国と仲良くする。中国だけ儲けたのでは相手に恨まれてしまいます。英語では「ウィン、ウィン」(win-win)というようです。どっちも勝つ、中国も儲けるけど相手も儲けるような関係を必ず作っておく、ということが基本政策です。

 つまりアメリカは、やっとソ連を倒したと思ったら、今度は中国が出てきたのですから、中国を目の敵にしているのは当然です。中国にすれば、アメリカにやられないためには、単独では対抗できませんから、周りの国と手をつなぐ、ということです。

 アメリカは修正資本主義を止めて自由競争の資本主義に戻りました。その結果大企業・大資本は野放しになりました。そのためにアジアにそっぽを向かれることになりました。アメリカにはついていけない。アメリカに勝手にされては困る。もちろんアメリカと喧嘩をしては駄目ですが、自分の国は自分の国でやれるようにしなければならない──、というふうに変わったのです。

 そして最後に、3年前から南米が変わりました。ようやく日本でも報道されるようになりましたからご存じと思います。ただ日本のマスコミはちょっとしか書きませんから、気づいておられない方もおありかと思います。南米がものすごい勢いでアメリカ離れを始めたのです。

 今まで200年、南米はアメリカの裏庭といわれていました。アメリカはやりたい放題やっていました。チリは世界一の銅の産出国ですが、このチリの銅はすべて、アナコンダというアメリカの銅会社が一手で採掘していました。だからいくら掘ってもチリは豊かにならない。アメリカのアナコンダだけが儲かるのです。

 ブラジルは世界一の鉄の産地です。これもみな掘っているのは欧米の会社で、いくら掘ってもブラジルは豊かにならない。ベネズエラは世界第五位の産油国です。これもみなアメリカの石油資本が持っていく。

 こういう国はこれまで軍事独裁政権でした。政治家は、自分の国の資源をアメリカに売り渡し、自国の国民の反発は力で抑えつけ、莫大なリベートを貰って自分たちだけベラボウな贅沢をしてきました。これがアメリカと南米のパターンだったのです。

 それが、3年ほど前から、「おかしいではないか。やっぱりベネズエラの石油はベネズエラ人のものだ。 石油を掘ったら、ベネズエラが豊かにならないとおかしいではないか。いくら掘ってもアメリカだけ儲けるのはおかしい。石油をアメリカの石油会社から取り上げて、ベネズエラで掘ることにしよう。国有化しよう」というような政策を訴える大統領が、当選するようになりまし。この3年間で、南アメリカは80%が、このような自主独立派の大統領になりました。アメリカ資本に任せず、自国の経済は自分でやろうという政策を掲げた大統領が、次々と当選したのです。

 いまでは、南アメリカでアリカの言いなりというのは、多分コロンビアしかないと思います。あとは殆どみな、自分の国は自分でやりましょというふうに変わってきま
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2024/10/11 (Fri) 07:05:46

いまでは、南アメリカでアリカの言いなりというのは、多分コロンビアしかないと思います。あとは殆どみな、自分の国は自分でやりましょというふうに変わってきました。ベネズエラのウゴ・チャベスという人がそのチャンピオンです。ご存じですね、時の人です。アメリカはそのチャベスの当選を必死になって妨害したのですが、結局ダメでした。チャベスが圧倒的多数で選出されました。その彼の言い分がふるっているのです。

 「失礼にならないようにアメリカから遠ざかりましょう」というのです。いきなり遠ざかったのではゴツンとやられますから、アメリカを怒らせないように、喧嘩しないように、少しずつ「小笠原流」で遠ざかって自主独立に向かいましょうというのです。

 これがいま世界の合言葉です。「失礼にならないようにアメリカから遠ざかる。」日本もそうしなければいけない、と私は思っているのですが。絶対にやりません。

 こうやってアメリカは、ソ連や東ドイツがなくなってから、修正資本主義をやめて、いまの言葉でいえば「新自由主義」という仕組みに代わりました。日本はそれに右ならえしたのです。いま申し上げたように、このアメリカの新自由主義経済に無条件で追随しているのは、日本しかありません。あとはみな、「失礼にならないように」距離をおきました。

日本だけが無条件でついていきました。だから「ポチ」だといわれるのですネ、確かにポチと言われてもしょうがないほど、無条件でついていきます。それは恥ずかしいことですが、日本が追随していく。これが構造改革なのです。修正資本主義経済から新自由主義経済に変わるということです。簡単にいえば、弱い人の面倒を政府が見るような仕組みから、もう弱い人の面倒は見ませんという仕組みに、変わっていく──。これが構造改革です。

 だから、社会保障はどんどん悪くなる。自由競争で勝ち組と負け組がある。中には1千万ぐらいのマンション買って落ち着いているのもいる。片方には、国民健康保険料さえ払えなくて医者にも行けない。そういう人がもう全国で膨大な人数出てきている。まさに格差社会です。

 どんどんその格差が広がっています。金持ちからお金を取って弱い人の面倒を見る、というのが修正資本主義なのですが、それを止めてしまいました。野放しなのです。強い人はますます強くなり、弱いものは負けたら自己責任なんですよ。こういう仕組みにいま変わったのですね。

 それがいいか悪いか、止むを得ないのかどうかは、いろいろな立場によって考えが違うのですが、事実はそうなったのです。

 しかしヨーロッパは別の道をとっています。このように別の道もありうるというのも事実なのです。ヨーロッパのように社会保障を止めない資本主義もあり得るのです。

 日本の場合、アメリカほど徹底していませんが、流れとしては「政府はもう弱い人の面倒は見ません」、という方向に大きく動いています。


《憲法改悪の要求》

 こうして、アメリカは新自由主義経済で自国の企業を野放しにして、それを世界中に押しつけようとしたのですが、意外に抵抗が大きかった。ヨーロッパはいうことを聞かない。アジアも聞かない、南米も聞かない。これでは困るので力づくで押しつける。こういうことになるのですね。力づくで押しつける時に、最大の目標・ターゲットはもちろん中国です。やっとソ連を倒して、21世紀はアメリカが王様になれると思ったら、中国が巨大な国になってきて、アレリカの前に立ふさがっいます。このままではアメリカは王様ではいられません。中国を抑え込むことが21世紀へ向けてのアメリカの最大の長期的課題になっています。しかし戦争はできません。中国と戦争したのでは共倒れになります。唯一の道はエネルギーを抑えることです。

 ネオコンという人たちの書いた文章を読むと、非常にはっきり書いてあります。21世紀にアメリカが世界の支配権を握るには、中近東の石油を抑えなければならないというのです。中国は石油の自給ができません。どんどん石油を輸入していますが、殆どいま中近東から輸入しています。アメリカが中近東の石油を抑えれば、中国はアメリカのいうことを聞かざるをえなくなる。当然でしょうね。

 世界一の産油国サウジ・アラビアはすでにアメリカ側の国です。そこで第二の産油国であるイラクをアメリカは分捕りたいのですが、その理由がありません。そこでアメリカは「大量破壊兵器、テロ応援」という嘘をつきました。プッシュ大統領も、ついにウソであったことを認めました。

 ではなぜイラク戦争をやったのか。本当の理由はまだ公表されていません。しかしネオコンという人たちの文章を読むと、明らかに「石油を抑える。抑えてしまえば中国は言うことを聞かざるをえない」。ここに本当の理由があったことは明白です。そうだとすれば、恐ろしい話ですが、(次に)絶対にイランが狙われます。

 世界第1の産油国サウジアラビアは、昔からアメリカの同盟国です。第2位のイラクは抑えてしまいました。そしてイランは第3位の産油国です。ここを放っておいたのでは意味がないのです。中国はいくらでもイランから石油の輸入ができます。どうしてもイランまで抑えなければならないというのは、アメリカでは、いわば常識です。どんな新聞雑誌でも次はイランだということが堂々と語られています。

 ライス国務長官も3日前、「今イランに対するは軍事力行使の予定はない」と言っていました。「今は」です。イランは核開発やっているというのが理由です。たしかに妙な国ですが、しかし別に悪い国ではありません。あのあたりでは1番民主的な国です。曲がりなりにも選挙で大統領を選んでいますから。女性はみな顔を出していますし、大学へもいっています。イランは近代化した国なのです。サウジアラビアなどの国に比べたら、ずっと民主的な近代国家です。イスラム教のお妨さんが、選挙で選ばれた大統領より偉い、というのだけが変ですが、全員がイスラムですから、他国がとやかく言うことではないです。

 ですから、イランが悪魔の国というのは嘘なのです。イラクがそういわれたのも同じで、要するに悪魔の国と誤解させて、戦争しかけてもやむを得ないと思わせるための宣伝が行われているのです。

 イランはイランで、自分で自分他ちの国を近代化していけばいいのであって、核兵器持つなといっても、隣のパキスタンもインドも持っているのです。こちらのイスラエルもです。イランだけ持つなといっても、聞くわけありません。イランに持たせたくないのなら、「俺も止めるからあんたも」と言わなければなりません。「俺は持っている。お前だけ止めろ」と言ったってイランが聞くわけありません。そんな理屈が通るはずがないのです。実に馬鹿な理屈です。

本当にイラクに核開発をやめさせたいのなら、イギリスもフランスもアメリカも 「先ず自分が止める、だからお前も止めろ」と言うしかありません。お前だけ持つなと言って、聞くと思う方がどうかしています。核開発は現在の大国の論理では抑えられません。イランに言わせれば、「イラクがなぜあんなに簡単に戦争しかけられたかといえば、核兵器を持っていなかったからだ。持っていたら恐ろしくてとても戦争なんか仕掛けられない」ということになります。だからイランはいま核開発を急いでいるのです。核兵器を持たないとアメリカに攻められるから。そう思い込んでいるのです。

 そう思わせるようなことをアメリカはやってきたのですから、イランに核兵器開発を止めさせるためには、イラクから撤収して、中東の平和は中東に任せる、という姿勢を示すしかありません。自分がイラクを分捕って居座ったままで、イスラエルやパキスタンやインドの核兵器には文句をいわずイランにだけ、というのは通じない理屈です。実にゆがんだ国際常識というものが罷り通っている、と思います。

 もしアメリカがイランまで分捕ってしまえば、サウジアラビア、イラン、イラクと合わせて、世界の石油の70%ぐらいになるはずですから、中国はアメリカのいうことを聞かざるをえなくなります。だからつぎはイランだというのが、ネオコンの論理です。

 ただ問題は、イランに戦争を仕掛けるとしても単独ではできなません。兵隊がたりない。徴兵制ではなく志願兵制度ですから。いま、ありったけの兵隊さんがイラクに行っています。あれ以上いないのです。だからハリケーンが来ても出せなかったのですね。そうすると、イランに出す兵隊なんていないのです。そこで、アメリカの右翼新聞の社説など、堂々と書いています。「イラクにいるアメリカ軍でイランを乗っ取れ。カラッポになったイラクの治安維持は、日本にやらせろ」と。
 アメリカの論理から言えばそうなるのでしょう。自衛隊にイラクの治安維持をといいますが、実際は内乱状態ですから、今も毎日アメリカ兵は毎日5人位殺されています。そんなこと引き受けたら、自衛隊員何人死ぬか分かりません。第一そんなことは、憲法9条があるかぎりできないのです、絶対に。憲法があるおかげで、自衛隊はイラクにいますけれども、ピストル1発撃つことができないのです。憲法9条第2項というのがあるのです。自衛隊は戦力ではない・交戦権はないとなっていますから、不可能なのです。だから給水設備備を作るとか、学校修理とか、そういうことしか出来ません。これじゃあアメリカから見れば役に立たないのです。


《平和憲法こそ 日本生存の大前提》

 そこで、「9条2項を変えて、戦争ができる自衛隊になってくれ」というのがアメリカの強い要求なのです。みんな分かっています。言わないだけです。日本の新聞記者も知っています。しかし、「9条変えろ」がアメリカからの圧力、と書くと首になるから書かないだけです。でも誰も知っています。アメリカのに戦争に参加しなさい、という強い圧力がかかっているのです。

 ここのところをよく見極めておくことが必要です、「9条を守る」ということは、「アメリカの言いなりにならぬ」ということと一つ、なのです。

 アメリカと喧嘩しては駄目ですから、「失礼にならないようにアメリカから遠ざかる」のが何よりも大切です。仲良くするけれども言いなりにはならない、ということです。ところが、憲法が危ないという、この危機的な状況にもかかわらず、国内で労働運動が弱体化していますから、ストライキも起きない。大きなデモも起きない。大反対運動も起きない──。という状況です。

 ではもう駄目なのでしょうか。そうではないと思います。それには日本の国内だけではなく、世界に目を向ける、アジアに目を向けるこちとが必要のです。ご存じのように、これからの日本は、中国と商売せずには、生きていけなくなりま。いま、大企業だけですけど、多少景気がよくなってきています。全部中国への輸出で持ち直したのです。中国マーケットがなくなったら日本経済はおしまいだ、ということは誰も分かってきています。

 お手元の資料の中の(貿易額の)丸い円グラフは、2003年のもので少し古いのですが、アメリカ20.5%、アジア全体で44.7%、つまり日本にとって一番大事な商売の相手は、アメリカではなくてアジアなのです。

 アジアと仲良くしなかったら、経済が成り立たないところへ、いま既にさしかかっているのです。左隣の棒グラフは2004年ですが、左上から右に折れ線がずうっと下がってくる。これが日本とアメリカの貿易です。点線で右へずうっと上がっていくのが中国との貿易。遂に去年(2つの折れ線が)交差し、中国との貿易の方がアメリカとの貿易額より多くなりました。しかも鋏状に交差していますから、今後この2つは開く一方になってきています。

 つまり、あと2・3年もすれば、日本は中国との商売なしには生きていけない、ということが国民の常識になるということです。いま既に、中国を含めたアジアが、日本の一番大事なお客さんなんです。仲良くしなければいけません。一番大切なお客さんの横っ面ひっぱたいたんじゃ商売は成り立ちません。

 靖国参拝などというものは、一番大事なお客さんの横面ひっぱたくと同じことなのですから、個人の信念とは別の問題です。小泉首相は総理大臣なのですから、個人の心情とは別に日本の国全体の利益を考えて行動しなければいけません。それは総理大臣の責任だと思います。その意味でアジアと仲良ぐできるような振舞いをしてもらわなければ困るのです。

 もう一つ。アメリカとの商売はこれからどんどん縮小していきます。それは、ドルというものの値打ちがどんどん下がっていくからです。これはもう避けられません。

 昔はドルは純金だったのです。1971年まで、35ドルで純金1オンスと取り換えてくれました。だからドルは紙屑ではありませんでした。本当の金だったのです。

 われわれのお札はみな紙屑です。1万円なんて新しくて随分きれいになりましたけど、綺麗にしただけちょっとお金がかかって、印刷費に1枚27円とかかかると聞きました。27円の紙がなぜ1万円なのか。これは手品みたいなものです。あれが5枚もあるとなかなか気が大きくなるのですが、本当は135円しかないのです。それが5万円になるのは、法律で決めているのです。日銀法という法律で、こういう模様のこういう紙質のこういう紙切れは1万円、と決められている。だから、あれを1万円で受け取らないと刑務所に入れられます。法律で決まっているからです。ですから日本の法律の及ぶ範囲でだけ、あれは1万円なのです。その外へ出ると27円に戻ってしまいます。

 金と取り換わらないお札というのは、簡単にいえばその国の中でしか通用しません。他の国へ行ったら、その国の紙屑と取り換えなければ通用しません。ところが、ドルだけは世界で通用しました。純金だからです。

 ところが、1971年にアメリカはドルを金と取り換える能力を失いました。ベトナム戦争という馬鹿な戦争をやって莫大な軍事費を使ったのです。背に腹は代えられなくてお札を印刷し、航空母艦を造ったりミサイル、ジェット機を作ったりしたのです。そのために、手持ちの金より沢山のお札を印刷しちゃったのです。

 その結果、アメリカは、ドルを金と取り換える能力を失ったのです。そこで、71年8月15日、ニクソン声明が出されました。「金、ドル交換停止声明」です。あの瞬間にドルも紙屑になったのです。ドルが紙屑になったということは、ドルがアメリカの国内通貨になったということです。

 ところが、問題はそれ以後なのです。世界で相変わらずドルが適用したのです。皆さんも海外旅行へ行かれる時は、大体ドルを持って行かれますね。どこの国へ行っても大丈夫なのです。金と取り換えられないお札が何故世界で適用するかは本当に不思議で、経済学者にとって最大の難問なのです。いろんな人がいろんな答を言っていますけど、あらゆる答に共通しているのは、ひとつは「アメリカの力の反映」だから、ということです。

 つまり、日本が自動車を作ってアメリカヘ売ります、ドルを貰いますネ。日本は損をしているのです。自動車という貴重なな物質がアメリカへ行って、紙屑が返ってくるのですから。物が減ってお札だけ増えると必ずバブルになります。

 バブルの犯人はそこにあるのです。日本が輸出し過ぎて貿易黒字を作り過ぎているのです。だから日本は、アメリカに自動車を売ったら、「純金で払ってください」と言わなければなりません。ところがそう言うと、ジロッと睨まれてお預けになってしまいます。日本には米軍が5万人います。「アメリカのドルを受け取らないとは、そんな失礼なこと言うなら、在日米軍クーデター起こしますよ」、これで終わりなのです。黙って受け取ってしまう。だから日本は無限に物を提供し、無限に紙屑をもらう。こうしていくら働いても日本人の生活はよくならないのです。しかもその紙屑でアメリカの国債を買っています。アメリカに物を売って、払ってもらった代金をアメリカに貸している。言ってみればツケで輸出しているようなものです、現実に。アメリカにいくら輸出しても日本は豊かにならない仕組みになつています。

 2週間前に『黒字貿易亡国論』という本が出ました。有名な格付け会社の社長さんですが、「貿易黒字を作るから日本は駄目なのだ」、ということを詳しく論じたたいへん面白い(文芸春秋社の)本です。確かにそうだと思います。だからドルは、本当は受取りたくないのです。みんな紙屑なんです。だけど受け取らないと睨まれる。アメリカの軍事力が背景にあるのです。

 その力をバックにして、紙切れのお札を世界に通用させている。例えていえば──餓鬼大将が画用紙に絵をかき1万円と書いて鋏で切り、これ1万円だからお前のファミコンよこせ、とこれを取り上げる──のと同じです。いやだと言ったらぶん殴るのです。怖いから黙って渡して紙屑もらうことになります。その紙屑で、他の人から取り上げればよいのです。「お前のバイクよこせ、よこさなかったらいいつける」。「あの人、あんたの紙屑受け取らない」、するとガキ大将が釆て、ゴツンとやってくれる──。餓鬼大将の力の及ぶ範囲ではそれが通用するのです。

露骨にいえば、ドルがいま世界に適用しているのは、そういう仕組みが一つあります。

 もう一つは、ソ連の存在です。もし紙屑だからアメリカのドルを受け取らないといったら、アメリカ経済は潰れます。アメリカが潰れたらソ連が喜ぶ。だから紙屑と分かっていても受け取ってきた。ソ連に勝たれては困るから──。

 これも確かに一理あります。ということは、ソ連がいなくなって、紙屑は紙屑だということがはっきりしてきたのです。今まではソ連がいるために、紙屑なのに金のように適用したが、今や「王様は裸だ」というのと同じで、「ドルは紙屑だ」といっても構わない時代です。

 ともかくドルが危ないのです。私が言ってもなかなか信用してもらえませんが、経済誌『エコノミスト』、一流企業のサラリーマンなら必ず読んでいる雑誌すが、これの去年9月号が中国“元”の特集でした。その真ん中へんに「プラザ合意20年」という対談がありました。その中で、榊原英資さんは「5年以内にドル暴落」と言っています。

 榊原さんは大蔵省の元高級官僚で日米為替交渉の責任者を10年やりました。円・ドル問題の最高責任者だった人です。「ミスター円」といわれていました。通貨問題に最も詳しい現場の責任者です。停年で大蔵省をやめて今は慶應大学の先生になっています。この人が「5年以内にドルが暴落する」、つまりドルが紙屑だということが明らかになる日が近いと言っているのです。

 ソ連がいる間は隠されていたのですが、いまはもう、ドルは紙屑だから受取りたくないという人たちが増えてきています。これまでは世界通貨はドルしかなかったので、受け取らなければ商売ができなかったのですが、今ではユーロという代わりが出来てしまいました。ドルでなくてユーロで取引する国が増えてきています。そしてユーロの方が下がりにくい仕組みになっています。ドルは下がるのです。

 なにしろアメリカは、永いことドルが世界通貨ということに慣れてきました。だから自動車が欲しければ日本から自動車買って、アメリカは輪転機を回せばよいのです。紙とインクがあればいいのですから。ほかの国はこんなことできません。自動車が欲しければ、一生懸命働いて何か輸出し、その代金で輸入しなければならないのです。アメリカ以外の国は全部そうやっているのです。

 輸入は輸出と一緒です。輸入するためには輸出しなければなりません。ところがアメリカだけは輸出しないで輸入ができるのです。ドルという紙切れが世界通貨ですから。極端に言えば、欲しい自動車や石油を日本やアフリカなどから買って、紙とインクで支払う。実際そうして世界の富がアメリカに集まったわけです。

 71年以降の30年間、この仕組みのために、世界中にドルが溢れ出ました。ドルがどんどん増えますから、当然値打が下がります。こうしてドル下落傾向。(資料の一番下のグラフがそうです。円が上がっていく様子、為替取引だから短期的には上下しますが、長期的には間違いなく円高。ドルがドンドン下がるのは確かです。)これがあるところまでいくと、ガクッと下がります。

 あるところまでいくと、「ドルは信用できない、下がる通貨は持っていたくない」となります。ですからドルを受け取らない、ユーロか何か、別な、下落しない通貨でなければ受け取らないということが出てくる。そうなるとドルは暴落します──。榊原氏がそういっているのです。

 ヨーロッパはユーロでいくでしょう。アジア経済圏はなんといったって元です、中国の。中国は賢いですから、元を押しつけないで、何かアジアの新しい通貨を作るかもしれません。しかし元が中心になることは間違いないでしょう。ドルはアメリカでしか使われなくなる。そうすると、今まで全世界で使われていたドルが、みんなアメリカに集まって来るわけですから、アジア、ヨーロッパで使われいていたドルがみな戻ってきて、簡単にいえばドルの値打が3分の1に下がることになります。

 アメリカの生活は大きく収縮します。一家で3台自動車持っていた家は1台に。1台持っていた家は止めなくればならなくなる、ということです。

 アメリカ経済の収縮。これは大変恐ろしい話なのです。世界経済が大きく収縮し、日本経済は大きな打撃を受けます。しかし避けられない動きなのです。いつのことか分からないが、そう遠くない将来にドルの信用がドンと落ちていく。結果として日本がアメリカにだけ頼っていたら、大変なことになります。

 いまのうちに、アメリカに輸出してドルをもらったらユーロに代えておいた方がいい。ユーロの方は下がらないからです。EUという所は、国家財政が赤字だと加盟できないことになっています。赤字だと穴埋めにお札を出すので乱発ということになって下がるのです。だからユーロは一応下がらない仕組みになっています。乱発できないようになっているのです。ドルは短期的に持つのはかまわないが、3年、4年と長期的に持っていると下がってしまいます。それならユーロにしておいた方がいいとか、これから生まれるかもしれないアジア通貨にしておいた方がよいとかいうことになります。世界の大企業や国家が、決済のために多額のドルを持っていますが、これがユーロに切り替えられるとなると、ドルはもう世界通貨ではなくなります。

 そうなると、アメリカだけに依存している国は、大変苦しくなります。21世紀の日本を考えた時、アメリカと仲良くするのは大切ですが、しかしアメリカ一辺倒では駄目な時代になっているのです。アジアと仲良くしなければいけません。

 しかしアジアと仲良くするのには、無条件ではできません。なぜなら、60年前、アジアに戦争を仕掛けて大変な迷惑をかけた。その後始末がちゃんとできていないのです。仲良くするするためには、60年前のマイナスを埋めるところから始めなければいけません。別に難しいことではないのです。「あの時はごめんなさい。2度とやりませんから、勘弁してください」。これで済むわけです。

 問題は、「2度とやりません」が、信用してもらえるかどうかです。信用してもらうための最大の決め手が「憲法第9条」です。憲法9条第1項、第2項がある限り、日本は2度と戦争はできません。イラクの状態を見ても、自衛隊は鉄砲一発撃てない。(世界中)みんなが見ています。この憲法9条第1、第2項がある限り、日本は戦争はできません。だから安心して日本と付き合うのです。

 もし日本が憲法9条を変えて、もう1回戦争やりますということになったら、アジアの国々は日本を警戒して、日本との付き合いが薄くなってしまいます。いま既にそうなりつつあります。小泉首相は靖国に何度も行く。自民党は憲法9条を変えることを決め、改憲構想まで発表した。アジアの国々は用心します。「そういう国とは、あまり深入りしたくない」。

 小泉首相は「政冷、経熱」でいいじゃないか、といいます。政治は冷たくても経済では熱い関係というのでしょうが、そんなことはできません。中国と日本の経済関係はじわっと縮小しています。統計でもそれははっきり出ている。

 おととしまで中国の貿易のトップはアメリカでした。次が日本、3位はEU。これがひっくり返ってしまいました。去年はトップはEU、2位アメリカ、3位日本です。明らかに中国は日本との商売を少しずつ縮小させている。その分EUに振り替えています。

 去年5月、ショッキングなことがありました。北京・上海新幹線という大計画をEUに取られました。北京~上海って何キロあるのでしょう。日本の本州より長いのではないでしょうか。このとてつもない計画があって、去年、まだ予備調査の段階すが、日本は負けました。ドイツ、フランスの連合に取られました。予備調査で取られたということは、本工事は駄目ということです。中国にすれば、日本にやらせるのが一番便利なのです。近いですし、新幹線技術も進んでいます。まだ1度も大事故を起こしたことがありません。ドイツもフランスも、1回ずつ大事故を起こしたことがあります。技術からいっても資本からいっても、日本にやらせれば一番いいのに、日本が負けました。明らかに政治的意図が働いたと思われます。日本との関係を深くしたくない。いざという時、いつでも切れるようにしておく。いざというとき、切れないようでは困る。そういうことではないでしょうか。

 いまのままアメリカ一辺倒でいいのでしょうか。私は長島さんをよく思い出します。後楽園での引退試合の時、最後に「読売ジャイアンツは永久に不滅です」といったのです。永久に不滅どころか、去年のジャイアンツのサマといったらもう、見ていられない。アメリカもそうなるのではないでしょうか。小泉首相は「アメリカは永久に不滅です」と、いまもいっているのですが、そうではないのではないでしょうか。

 アメリカにさえ付いていれば、絶対大丈夫という時代は終わったのです。アメリカとも仲良くしなければいけませんが、しかしアジアとも仲良くしなければいけない、そういう時代がいま来ているのです。仲良くするのには、憲法9条を守ることが大前提です。これを止めてしまったら、アジアとは仲良くできません。

 憲法9条は、日本にとって“命綱”です。いままでは、憲法9条というと、「理想に過ぎない。現実は9条で飯食えないよ」という人が多く、中には鼻で笑う人もいました。しかしいまは逆です。9条でこそ食える。9条を変えたら、21世紀日本の経済は危ないのです。

 憲法9条を守ってこそ、この世紀の日本とアジアとの友好関係を守り、日本も安心して生きていけるのです。こういう世の中をつくる大前提が憲法9条です。憲法9条は美しいだけではなく、現実に儲かるものでもあります。そのことがやっと分かってきました。

 奥田経団連会長は、去年までは小泉首相を応援して靖国参拝も賛成だったのですが、そんなこといってたらトヨタは中国で売れなくなります。そこで今年の正月の挨拶でついに、「中国との関係を大事にしてほしい」と、向きが変わりました。
 財界が、中国と仲良くしなければ自分たちは商売ができない、となってくれば、日本の政治の向きも変わるだろうと思います。あと3年たてば多分、これは日本の国民の常識になってきます。中国と仲良くしないと経済が駄目になる。それは中国のいいなりになることではないのです。良くないことはきちんという。だけど敵にするのではなく、仲良くする。でなければ、日本の経済は成り立たない。これがみんなの常識になってくるでしょう。

 これまで60年、アメリカベったりだったから、アメリカから離れたら生きていけないと皆思ってきました。しかし現実の数字はそうでなくなっています。一番大事な経済の相手は、もうアメリカではなくアジアなのです。これに気づくのにあと2・3年かかるでしょう。これが世論になれば、もう、憲法を変えるなどということは、絶対にできません。

 しかし、この3年の間に、国民の世論がそのように変わる前に、憲法が変えられてしまったら、どうにもなりません。

 あと3年、必死の思いでがんばって、子供たちに平和な日本を残してやるのが、私たちの務めだと思います。そう思って、私も必死になってかけ回っています。あと3年ぐらいはまだ生きていけるだろうから、なんとしても3年間は9条を守るために全力をつくしたいと決心しています。

 ありがたいことに、9条を変えるには国民投票が必要です。国会で決めただけでは変えられません。国民投票で過半数をとらないと、憲9条は変えられないのです。逆にいえば、これによってこちらが憲法9条を守る署名を国民の過半数集めてしまえばいいことになります。住民の過半数の「9条を守る」署名を3年間で集めてしまう。そうすればもう、変えることは不可能になります。

 そうすれば、子供たちに憲法9条のある日本を残してやれます。2度とアジアと戦争する国にならないようにして、そしてもし長生きできれば、新自由主義という方向、つまりアメリカ言いなりではなく、もっと自主的な経済ができるように、せめてヨーロッパのような修正資本主義、ルールのある資本主義の仕組みにもう一度戻すこともできるでしょう。

 日本中で、飢えている人、因っている人、貧しい人が、それでも人間らしく生きていけるような、最低限の保障ができる、生きる希望が出る──。そういう社会にすることが大切なのだ、と思います。これは長期的展望です。簡単にはできません。一度、新自由主義になってしまったので、10年位かかるでしょう。国民が賢くなって、正しい要求を政府につきつけていかなければいけません。その中心になる労働運動の再建が必要です。

 結局国民が主権者なんですから、国民の願いがかなうような、 そういう日本に作り替えていきたいなと、そういう道を進んでいきたいなと思います。

 鋸南町は合併を拒否なさったというので、日本でも有数な自覚的な町といえます。合併するとまず住民自治がダメになります。大きくなるということは、住民自治が駄目になることでもあります。住民が主人公になる町こそ大切。ぜひこの美しい山と海と禄のある町で、1人1人が主人公であるような地域共同体というものを、みんなが助け合える町になることを私も希望して、講演を終わらせていただきます。
http://kyonannet.awa.or.jp/mikuni/siryo/2006/kawabata-kouen060114.htm
17:777 :

2024/10/12 (Sat) 11:28:29

#統一教会#ネット右翼「ネット右翼の『保守思想』は『統一教会』的な保守思想にほかならい。」文藝評論家=山崎行太郎 反論壇時評チャンネル2022年7月31日
森哲子事務所 2022/07/31
https://www.youtube.com/watch?v=jntBkd6t2fE

#安倍晋三#統一教会《『安倍元首相銃殺事件』は『統一教会』問題だけでは理解できない。政治的テロ事件だ。》文藝評論家=山崎行太郎の反論壇時評チャンネル2022年8月1日
森哲子事務所 2022/08/01
https://www.youtube.com/watch?v=nGRIjA0n2RI

#統一教会 #世界日報《統一教会の機関紙『世界日報』は、自民党保守派の機関紙だったのではないか。》文藝評論家=山崎行太郎・反論壇時評チャンネル2022年8月22日
森哲子事務所 2022/08/22
https://www.youtube.com/watch?v=lX2yQCkamoM

#小林よしのり#統一協会 #世界日報 #沖縄 #鴨野守『小林よしのりこそ《 統一教会の広告党塔》だったのではないのか。』哲学者・文藝評論家=山崎行太郎2022年8月28日
森哲子事務所 2022/08/28
https://www.youtube.com/watch?v=k6ME7TFK4no

小林よしのりこそ《 統一教会の広告党塔》だったのではないのか。小林よしのりは、メルマガで、昔の『ネット右翼仲間』の八木秀次や桜井よしこ、渡部昇一、竹田恒靖等を、《 統一教会の広告塔》だったと暴露しているが、自分はどうだったのか。証拠文献も残っているよ。(笑)


#小林よしのり#統一協会 〈小林よしのりは「統一教会」と戦った男ではない。小林よしのりの『ゴーマニズム宣言 』の応援団の中心部隊は「統一教会 」信者たちだったのではないか。〉文藝評論家=山崎行太郎
森哲子事務所 2022/09/05
https://www.youtube.com/watch?v=uz0Agjmr18Y


#岡田克也#統一協会#世界日報 《 岡田克也と世界日報と統一教会 と》立憲民主党の次期幹事長は、統一教会の機関紙「世界日報」に三回も出ているそうです。馬鹿馬鹿ですか。哲学者・文藝評論家=山崎行太郎
森哲子事務所 2022/08/30
https://www.youtube.com/watch?v=_NDxGv8-bf4

#沖縄#統一協会 『鴨野守と藤岡信勝の怪しい関係を暴く。次期「統一教会」会長(?)の鴨野守と藤岡信勝は《思想的同志》だった。』文藝評論家=山崎行太郎哲学者の反論壇時評チャンネル2022年9月4日
森哲子事務所 2022/09/04
https://www.youtube.com/watch?v=7_oGTmlFHj8


#統一教会 #パックン 《パックンはCIAの工作員ですか?パックンの「統一教会」擁護発言で、炎上、そして謝罪のお粗末。》哲学者・文藝評論家=山崎行太郎の反論壇時評チャンネル2022年9月11日
森哲子事務所 2022/09/11
https://www.youtube.com/watch?v=a7g7JKJ2jp8


#統一教会#ネット右翼〈「統一教会 」と「 ネット右翼 」の皆さんの関係は(?)。高橋洋一から櫻井よしこ、花田編集長まで。〉哲学者・文藝評論家=山崎行太郎
森哲子事務所 2022/09/12
https://www.youtube.com/watch?v=IlVfRXt0xHY

#有本香#統一教会 《有本香は「ネット右翼=Will=統一教会」一派のマドンナか。」》文藝評論家=山崎行太郎哲学者の反論壇時評チャンネル2022年9月18日
森哲子事務所 2022/09/18
https://www.youtube.com/watch?v=dJgDExsr3OA

#統一協会 #櫻井よしこ#花田紀凱 《ネット右翼コンビ櫻井よしこと花田紀凱は、何故、統一教会を擁護するのか(笑)。統一教会とズブズブだからか(笑)》哲学者・文藝評論家=山崎行太郎の反論壇時評チャンネル
森哲子事務所 2022/10/02
https://www.youtube.com/watch?v=22V8mtUPyug

『櫻井よしこと憲法改正と統一教会』
森哲子事務所 2023/05/06
https://www.youtube.com/watch?v=59QaoDC3uYY

《桜井よしこ》は、統一教会シンパだろう。桜井のいう《憲法改正 》は、統一教会的な憲法改正。天皇と《韓鶴子総裁》の関係はどうなるのか。天皇は、《韓鶴子》(故・文鮮明?)の前で土下座するのか(笑)。頭の弱い《ネットウヨ 》は、憲法論議に口を出すな・・・。


《山崎行太郎チャンネル》高市早苗の急上昇の裏に某宗教団体あり。
森哲子事務所 2024/09/22
https://www.youtube.com/watch?v=3I20Kr47YTU


【山崎行太郎チャンネル】「正論」編集長・田北真樹子と「統一教会」の怪しい関係
森哲子事務所 2023/11/14
https://www.youtube.com/watch?v=VB5k-_SMwrc

【山崎行太郎チャンネル】 統一教会と「正論 」編集部の密接な関係を暴く。   
森哲子事務所 2023/11/05
https://www.youtube.com/watch?v=KgrMfvxM4wk

【山崎行太郎チャンネル】日本保守党の人気の大半は統一教会系の残党とサクラか?#有元香#百田尚樹#日本保守党 #統一教会
森哲子事務所 2023/10/28
https://www.youtube.com/watch?v=mUCVDrdRByY


【山崎行太郎チャンネル】統一教会と安倍晋三とネットウヨの三位一体構造を撃つ。#安倍晋三#統一教会#ネトウヨ#花田紀凱 #桜井よしこ
森哲子事務所 2023/10/21
https://www.youtube.com/watch?v=obXwtZ63TJM

18:777 :

2024/10/13 (Sun) 18:22:04

【山崎行太郎チャンネル】高市早苗の応援団・高橋洋一の正体。
森哲子事務所 2024/10/13
https://www.youtube.com/watch?v=fUyf_9ZbCdw
19:777 :

2024/10/14 (Mon) 03:11:09

【山崎行太郎チャンネル】「60年安保」と拙著「山川方夫伝」
森哲子事務所 2024/07/26
https://www.youtube.com/watch?v=wLZ9EbLqDbE

【山崎行太郎チャンネル】山川方夫と江藤淳と私。新作『小説山川方夫伝 』について。#山川方夫#江藤淳#三田文学#慶応大学
森哲子事務所 2024/06/05
https://www.youtube.com/watch?v=pnJWplGG_ZQ
20:777 :

2024/10/14 (Mon) 14:39:13

重信メイ氏出演!『パレスチナの深層』(2月23日(祝・金)21時~生配信)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=wPpbcnI8f9k

レバノン・ベイルート生まれの中東問題専門のジャーナリスト・重信メイさんがゲスト。
他のメディアでは知ることのできない重信メイさんが語るパレスチナの深層。

●ゲスト:重信メイ(ジャーナリスト)
●出演:島田雅彦(作家)白井聡(政治学者)
●司会:ジョー横溝


重信房子、北朝鮮、オウム真理教の深い関係
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/300.html

右翼・左翼の対立を使った分割統治政策 _ 左翼運動・マルクス主義運動は国際金融資本が資金提供していた
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/296.html

若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html


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【山崎行太郎チャンネル】ハイデッガーとナチズムについて。
森哲子事務所 2024/05/15
https://www.youtube.com/watch?v=FY1DCBPhygU

【山崎行太郎チャンネル】《イスラエルとパレスチナの《戦争》なんて知らないよ。》
森哲子事務所 2023/10/14
https://www.youtube.com/watch?v=KussfI4jWDA

【山崎行太郎チャンネル】ナチズムからシオニズムへ。パレスチナの《ガザ地区》こそ現代の《ガス室》ではないか。
森哲子事務所 2023/10/22
https://www.youtube.com/watch?v=nbzbWFdqtb0

【山崎行太郎チャンネル】イスラエル亡国論。イスラエルの戦争敗北の可能性について。
森哲子事務所 2023/10/29
https://www.youtube.com/watch?v=VYfZL9KEI_k

【山崎行太郎チャンネル】TBSの戦場ジャーナリスト須賀川拓記者は、イスラエルの情報工作の手先だろう。
森哲子事務所 2023/11/07
https://www.youtube.com/watch?v=5ZtmkYwIo1A

【山崎行太郎チャンネル】ネタニヤフかヒットラーか、どちらが最高のワルか。
森哲子事務所 2023/11/12
https://www.youtube.com/watch?v=AmgthBZMdWg

【山崎行太郎チャンネル】大石あきこの《イスラエル批判》を徹底擁護する。
森哲子事務所 2023/11/25
https://www.youtube.com/watch?v=PNtQ4gOVEA4
21:777 :

2024/10/14 (Mon) 16:11:25

山崎行太郎と内山卓也の反論壇時評チャンネル - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E8%A1%8C%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%A8%E5%86%85%E5%B1%B1%E5%8D%93%E4%B9%9F%E3%81%AE%E5%8F%8D%E8%AB%96%E5%A3%87%E6%99%82%E8%A9%95%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB&sp=CAI%253D


「虎ノ門ニュ―スは素晴らしい???(笑)」山崎行太郎と内山卓也の反論壇時評チャンネル 2022年1月22日
https://www.youtube.com/watch?v=aTQKpcNus3Q


《蓮実重彦と河瀬直美》山崎行太郎と内山卓也の反論壇時評チャンネル2022年3月7日
https://www.youtube.com/watch?v=c3dpCoi0nHE


《ビートたけしよ。さようなら!ビートたけしに引退勧告!!!!》山崎行太郎と内山卓也の反論壇時評チャンネル2022年3月15日
https://www.youtube.com/watch?v=9g5K_T38oT8

●山崎行太郎。哲学者、文芸評論家。著書=『 小林秀雄とベルグソン』 『保守論壇亡国論』その他
●内山卓也。政治評論家。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修了。
●森哲子。「森哲子事務所」社長。
22:777 :

2024/10/16 (Wed) 07:23:08

山本太郎氏出演! 『愛の戦士山本太郎のマニフェスト』(2023年3月9日放送)
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=9C0uxU6EQvw

岸田がいる限り、悪夢は続くが、太郎が動けば、悪夢は終わる。
株式会社日本政府をどうひっくり返すか?

「世直し」に賛同する者、正義を実行したい人、社会や国家に復讐したい人、
嘘で固めた現実の政治の終わりを希求する者の潜在的人口はかなりの数に上る。
心折れるこの世界で孤立した者同士が団結するところから市民革命は始まる。

市民革命の狼煙をあげるその準備として、番組では、以下のトピックで太郎と語ろうと思う。

・ロシア/ウクライナ紛争をどう見るか?
・岸田大軍拡と台湾有事の脅迫
・3.11から12年、どう見るか?
・れいわ新選組をどう発展させるのか?
・どんな党にするのか?
・左派ポピュリズムをどうやってスパークさせるか?
・政界再編の展望は如何に?




【テロ講演事件】唖然…山本太郎ってこんな事する人だったの?! 2024/10/7
https://www.youtube.com/watch?v=bQhBMHC3SMY



れいわ新選組 山本太郎を応援しよう
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14018407

山本太郎 _ 誰のための機密保護強化か? 対中包囲に日本使う米国
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16850695



山本太郎 VS 石破茂【太郎フル字幕&2画面バージョン】★2024年10月8日 参議院本会議★ vol.489
2024/10/09
https://www.youtube.com/watch?v=0weoABpXaTA

「踊り子は変われど振り付けは一緒」
この言葉の意味が、これほど明確にわかる質疑と答弁もありません。
前総理も新総理も同じ穴のムジナ。
自民党も立憲執行部も五十歩百歩。


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【山崎行太郎チャンネル】ソクラテスと山本太郎。 ソクラテス的対話術こそ政治の原点だ。
森哲子事務所 2024/10/30
https://www.youtube.com/watch?v=XDaiEOedfC0

【山崎行太郎チャンネル】上念司のれいわ批判について。上念司よ!!!!お前がカルト信者だろ!!!!
森哲子事務所 2024/10/27
https://www.youtube.com/watch?v=epj_ro_FJHs

【山崎行太郎チャンネル】《れいわ》の大躍進を期待する。
森哲子事務所 2024/10/20
https://www.youtube.com/watch?v=9K0S_TADuGw

【山崎行太郎チャンネル】山本太郎緊急入院とれいわ新選組の衆議院選挙。
森哲子事務所 2024/10/16
https://www.youtube.com/watch?v=oSuxVtRvvVU

【山崎行太郎チャンネル】山本太郎の孤軍奮闘を断固支持する。
森哲子事務所 2024/08/25
https://www.youtube.com/watch?v=LpShHHvBLxk

【山崎行太郎チャンネル】山本太郎を軸に政権交代を実現せよ。
森哲子事務所 2024/07/21
https://www.youtube.com/watch?v=L4_gnCwYyps

【山崎行太郎チャンネル】山本太郎プラス野田・小沢連合で政権交代が実現???
森哲子事務所 2024/09/17
https://www.youtube.com/watch?v=Gesw_H3GT-Q

【山崎行太郎チャンネル】小沢一郎と山本太郎のコンビで政権交代を実現せよ。
森哲子事務所 2024/07/28
https://www.youtube.com/watch?v=HUaNqM4xxbg



【山崎行太郎チャンネル】山本太郎と原口一博の違い。
森哲子事務所 2024/03/03
https://www.youtube.com/watch?v=cMie_DgO3lM

《山崎行太郎チャンネル》山本太郎と小泉進次郎は何処がどう違うのか。
森哲子事務所 2024/09/24
https://www.youtube.com/watch?v=PDQ64SA_w8E

【山崎行太郎チャンネル】《山本太郎と成田悠輔》
森哲子事務所 2024/03/17
https://www.youtube.com/watch?v=o9qMYhaMrQc

【山崎行太郎チャンネル】〈山本太郎と成田悠輔と 竹中平蔵 。〉山本太郎と成田悠輔と 竹中平蔵 。山本太郎の《成田悠輔批判》は問題の本質を突いている。
森哲子事務所 2024/04/07
https://www.youtube.com/watch?v=_nU70BTXat8

【山崎行太郎チャンネル】山本太郎と百田尚樹 
森哲子事務所 2024/06/09
https://www.youtube.com/watch?v=99fReSLQsB4

【山崎行太郎チャンネル】蓮舫を支持しない山本太郎を断固支持する。
森哲子事務所 2024/06/02
https://www.youtube.com/watch?v=p5ClP-6Og1U

【山崎行太郎チャンネル】山本太郎の能登半島訪問とカレー事件を断固、支持、擁護する。
森哲子事務所 2024/01/14
https://www.youtube.com/watch?v=ixu4CgaT1fM


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大石あきこ(れいわ新選組共同代表)出演!「維新の会、大阪万博、永田町をぶっ壊す!?」
エアレボリューション
https://www.youtube.com/watch?v=TaZ89VdS7sA

大石あきこ(れいわ新選組共同代表)出演!「維新の会、大阪万博、永田町をぶっ壊す!?」

ゲストはれいわ新選組の共同代表・大石あきこ氏。
まずは、直近の話題として今国会で成立した政治資金規正法について、岸田内閣諸政策について、都知事選についてなどを伺います。

メインテーマは、大石氏の政敵である「維新の会」、そして維新の会が躍起になって推進している大阪万博に関して深掘り。
またれいわ新選組の政策に関しても島田、白井両氏が切り込みます。





【山崎行太郎チャンネル】大石あきこの《イスラエル批判》を徹底擁護する。
森哲子事務所 2023/11/25
https://www.youtube.com/watch?v=PNtQ4gOVEA4

【山崎行太郎チャンネル】〈米国〉のイヌ=上川陽子より大石あきこを総理大臣にしろ。
森哲子事務所 2024/02/04
https://www.youtube.com/watch?v=IF3MTivMwbQ

【山崎行太郎チャンネル】大石あきこと杉田水脈の戦い。
森哲子事務所 2024/04/16
https://www.youtube.com/watch?v=vxQJpQG9aXg

【山崎行太郎チャンネル】《れいわ新選組》の大石アキコの戦闘能力が日本を救う。
森哲子事務所 2024/05/21
https://www.youtube.com/watch?v=E1IGBO9Zw-Q
23:777 :

2024/10/17 (Thu) 11:46:14

参政党 神谷宗幣の正体
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14017865

【※メッタ斬り】参政党が内部崩壊した本当の理由|内海聡
2024/04/15
https://www.youtube.com/watch?v=zZZRuUoutis

参政党の闇と、神谷宗幣に迫る!
一番タチが悪い政党?NHK党と同類?


嘘と欺瞞だらけの政治家 日本を変える為にどうしたら良いのか 武田邦彦 × 吉野敏明 対談〜後編〜
【公式】吉野敏明の政経医チャンネル〜日本の病を治す〜 2024/09/27
https://www.youtube.com/watch?v=264ku7Hv6gE

参政党が〝カルト〟と言われる理由6選|宇宙パワーのクシを販売、波動の米
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14147926

参政党 神谷宗幣 ChGrandStrategy - YouTube
https://www.youtube.com/@ChGrandStrategy/playlists
https://www.youtube.com/@ChGrandStrategy/videos

政治、経済、歴史、軍事、食と健康などのテーマで、学校では教わることのないけれど、
これからの日本の国策を考えていくために必要な基礎知識や教養を15分程度で配信する動画チャンネル。
メインキャスターは神谷宗幣。


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【山崎行太郎チャンネル】参政党の分裂騒動と断末魔の泥仕合が面白い。
森哲子事務所 2023/11/23
https://www.youtube.com/watch?v=UJrkBthatxs


#参政党「参政党」とは何か。「参政党」が人気沸騰らしいが、所詮はネットウヨ政党で、第二自民党にしか過ぎないだろう。 
森哲子事務所 2022/07/03
https://bbs1.fc2.com/php/user/889139/?act=edit_form&mid=24741512
24:777 :

2024/10/20 (Sun) 19:21:49

【山崎行太郎チャンネル】 《れいわ》の大躍進を期待する。
森哲子事務所 2024/10/20
https://www.youtube.com/watch?v=9K0S_TADuGw
25:777 :

2024/10/22 (Tue) 17:39:25

従米ビジネス保守だった安倍晋三と萩生田光一の時代の終わり

【櫻井よしこの特別版!】石破氏を総裁にしてはいけない!拉致危ない!推薦人「日朝議連」ばかり
2024/09/14
https://www.youtube.com/watch?v=mfubWocarJQ

【櫻井よしこの特別版!】萩生田氏ら非公認の「真実」 石破、森山氏が「ルール破り」
2024/10/12
https://www.youtube.com/watch?v=77exOlZZaOM



【山崎行太郎チャンネル】櫻井よしこの断末魔。
森哲子事務所 2024/10/22
https://www.youtube.com/watch?v=sIEjWSuwsNA



【山崎行太郎チャンネル】櫻井よしこの終焉。
森哲子事務所 2024/10/01
https://www.youtube.com/watch?v=kqkt5rBaI3A&t=10s


【山崎行太郎ch】『桜井よしこと憲法学者の馬鹿踊り』
森哲子事務所 2023/05/14
https://www.youtube.com/watch?v=hHp1a3kAMDQ


『櫻井よしこと憲法改正と統一教会』
森哲子事務所 2023/05/06
https://www.youtube.com/watch?v=59QaoDC3uYY

《桜井よしこ》は、統一教会シンパだろう。桜井のいう《憲法改正 》は、統一教会的な憲法改正。天皇と《韓鶴子総裁》の関係はどうなるのか。天皇は、《韓鶴子》(故・文鮮明?)の前で土下座するのか(笑)。頭の弱い《ネットウヨ 》は、憲法論議に口を出すな・・・。
26:777 :

2024/10/23 (Wed) 17:18:51

【山崎行太郎チャンネル】追悼。池田大作とその時代。カリスマ的指導者の時代は終わったのか。#池田大作#公明党#創価学会#日蓮宗#日蓮
森哲子事務所 2023/11/19
https://www.youtube.com/watch?v=5zKsU8MgsDc
27:777 :

2024/10/27 (Sun) 20:35:36

【山崎行太郎チャンネル】上念司のれいわ批判について。上念司よ!!!!お前がカルト信者だろ!!!!#上念司#山本太郎#れいわ新選組 #れいわ
森哲子事務所 2024/10/27
https://www.youtube.com/watch?v=epj_ro_FJHs
28:777 :

2024/10/30 (Wed) 17:29:57

【山崎行太郎チャンネル】ソクラテスと山本太郎。 ソクラテス的対話術こそ政治の原点だ。#山本太郎 #ソクラテス#プラトン#アリストテレス
森哲子事務所 2024/10/30
https://www.youtube.com/watch?v=XDaiEOedfC0
29:777 :

2024/10/31 (Thu) 02:08:03

【日本保守党】飯山あかり氏VS百田尚樹氏&有本香氏 刑事告訴も視野!元党員が金返せ!「日本保守党 被害者の会」設立か?X(ツイッター)で呼びかけが始まる!
巫女ねこちゃんねる
https://www.youtube.com/watch?v=Ygph8augMFg

30:777 :

2024/11/11 (Mon) 12:44:11

【山崎行太郎チャンネル】 トランプ圧勝とネットウヨのバカ騒ぎ。
森哲子事務所 2024/11/10
https://www.youtube.com/watch?v=blyxdiAqK54

【山崎行太郎チャンネル】高市早苗の応援団・高橋洋一の正体。
森哲子事務所 2024/10/13
https://www.youtube.com/watch?v=fUyf_9ZbCdw
31:777 :

2024/11/14 (Thu) 14:35:21

【山崎行太郎チャンネル】トランプと安倍晋三と石破茂。
森哲子事務所 2024/11/13
https://www.youtube.com/watch?v=gisCGrPzSE0
32:777 :

2024/11/17 (Sun) 22:13:58

国民民主党 玉木雄一郎 不倫報道 _ 陰謀論系YouTuberに騙されるな!
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16878279

【山崎行太郎チャンネル】玉木雄一郎と高橋まりと小泉みゆき
森哲子事務所 2024/11/17
https://www.youtube.com/watch?v=uobXkTTKB5s

LIVE 国民民主党  玉木雄一郎氏 グラドル不倫で炎上! 非モテ男たちが「許してやれ」大合唱に違和感!103の壁で財務省の罠?陰謀論系YouTuberに騙されるな!
巫女ねこちゃんねる
https://www.youtube.com/watch?v=1QZKTg8YxRw

陰謀論から卒業しよう
大西 つねき
https://www.youtube.com/watch?v=hPDPwXE7vxo
33:777 :

2024/11/20 (Wed) 14:40:30

【山崎行太郎チャンネル】 石破包囲網と統一教会一派と 兵庫県知事選。
森哲子事務所 2024/11/19
https://www.youtube.com/watch?v=gCrvJfHJXoA

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総選挙の核心は安倍政治の一掃
裏金事件に対する風圧がすさまじい。
この影響で自公の議席が大幅に減少する見込みであると報じられている。
自公が過半数を割り込めば石破首相に対して責任を問う声が上がる可能性はある。
石破氏は追加公認等の手法により政権維持を目指すと考えられる。
場合によっては連立内閣の対象を広げることも考えられる。
ただし、石破氏が簡単に政権を投げ出すことは考えにくい。
自公の議席減の最大の原因は裏金事件。
巨大な組織犯罪。
警察・検察は厳正な摘発を実行しなかったが、れっきとした重大犯罪行為である。
犯罪が存在するのに無罪放免にする裁量権。
その一方で犯罪が存在しないのに無実の市民を犯罪者に仕立て上げて刑罰を科す裁量権が警察・検察に付与されている。
日本の警察・検察には不正で歪んだ巨大すぎる裁量権が付与されている。
国民には1円単位での納税を強要しながら政治家に対しては1000万円単位の脱税を容認する。
国民の怒りが爆発している。

この組織犯罪の震源地は自民党旧安倍派。
自民党旧安倍派の問題は裏金事件にとどまらない。
統一協会との癒着の中心も自民党旧安倍派である。
アベノミクスの10年間で日本経済はまったく成長できなかった。
労働者実質賃金は減少し続けた。
消費税率は5%から10%へと2倍に引き上げられた。

旧安倍派の問題はこれにとどまらない。
もり・かけ・さくらの犯罪事案はすべて安倍元首相に関わる問題。
警察・検察が権力側の犯罪を厳正に摘発しないから刑事事件として権力側の人間が検挙されなかっただけで、適正捜査が行われていれば重大な犯罪として刑事責任が問われていたはずの事案。
こうした問題が積み重なって総選挙での自公大敗という現実がもたらされる。
石破内閣の最大の使命が「安倍政治からの脱却」であると考えれば、旧安倍派を中心とする議席の大幅減少は順当である。

2009年とは異なり、政権交代の受け皿は整備されていない。
野党は議席を大幅に増大させるが、これは積極的に成果を挙げて手にする得点ではなく、敵失によって棚からぼたもちで手にすることになる得点だ。
野党は乱立しており、政権の枠組みも定まらない。
この意味で自公敗北は混迷政局の開幕をもたらす契機になる公算が高い。

しかしながら、自民党旧安倍派勢力が大幅に縮小し、安倍政治からの脱却が進展することは歓迎するべきこと。
改めて「政治とカネ」問題に抜本的に取り組むことが求められる。
同時に、統一協会との関係を根絶するための調査が徹底的に行われることも必要になる。
「政治とカネ」問題では「裏金問題」と並んで重要なのが「政策活動費」。

『資本主義の断末魔』(ビジネス社)

でもこの問題を大きく取り上げた。
政治資金規正法第21条の2の2項を削除する必要がある。
21条の2は政治家個人への寄附を禁止しているが2項で政党が行う寄附を禁止対象から除外している。
政党が行う政治家個人への寄附を容認しているのだ。
自民党では幹事長に毎年10億円もの寄附が行われ、この使途が一切明らかにされていない。
維新や国民民主党も政党から政治家個人への巨額の寄附を実行して、その資金が飲食・遊興費等に投下されてきたと見られる。

裏金を根絶するとともに21条の2の2項を削除して「政策活動費」を廃止することが求められる。
通常国会で法改正を断行すべきだったが自公政権はザル法改正しか実行しなかった。
総選挙後の国会でまずは政治資金規正法の抜本改正を実行するべきだ。
政治家個人の連座制適用も法改正に盛り込む必要がある。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/10/post-84ad27.html


選挙の最大テーマは「政治とカネ」。自民党は問題を甘く見ていたと言える。
85人もの裏金議員が確認された。
政治資金規正法の根幹は政治資金収支の公開。
政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるように政治資金収支の公開を定めている。
自民党は組織的に意図して政治資金収支を記載せず裏金にしていた。
1000万円を超える議員が21人。
警察・検察が法に基づいて摘発する責務を負うが適正な刑事手続きは取られなかった。
裏金が個人的に流用されていれば脱税にもなる。

国民が経済停滞と大増税、インフレで苦しみあえぐなか、自民党は問題発覚後も厳正な対応を示さなかった。
石破内閣が発足し、裏金の衆院選立候補者に公認を与えない、重複立候補を認めないなどの措置を取り、裏金問題が改めてクローズアップされて有権者の投票行動に大きな影響を与える状況が強まった。
2012年の第2次安倍内閣発足後の日本はあまりにひどかった。
もり・かけ・さくらの重大犯罪事案が表面化したにも関わらず、政治権力側の議員の犯罪は何一つ立件されなかった。
安倍晋三氏暗殺は自民党と統一協会との癒着を浮き彫りにしたが自民党は統一協会との関係に関する十分な調査を行わなかった。

これらの安倍政治に対する審判が下されようとしている。
本来は政権交代が実現しておかしくない状況だが新しい政権の枠組みは主権者の前に提示されていない。
立憲民主や国民民主は議席を大幅に増大させると見込まれているが、自ら得点を上げて議席を増やすというより、敵失で議席が転がり込んでくるイメージ。
絶対権力は腐敗する。
これは永遠の真理であろう。

総選挙を通じて安倍政治が一掃されるなら、それは一歩前進である。
政権交代がある政治状況は政治の浄化にとって望ましい。
政権交代実現の可能性が拡大することも望ましいことではある。
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