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2024/09/17 (Tue) 04:33:40
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自閉症スペクトラムとは――特徴と症状、どんな人が当てはまるのか?発達や大人になってからの不安について
本田 秀夫 先生
信州大学医学部 子どものこころの発達医学教室 教授
https://medicalnote.jp/contents/150530-000017-MFVVZG
「自閉症スペクトラム」とは「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いこと」を特徴とする発達障害の一種です。「少し変わった人」程度で済んで、問題なく日常生活を送れることも十分にあります。
イメージとしては「融通がきかない」「少しだけこだわりが強い」というものです。ポジティブな方向にいけば、「ブレずに自分のペースをきちんと守り、コツコツがんばり続けること」ができる人になります。しかし、不適切な環境におかれてしまうと日常生活に様々な障害を及ぼしてしまうことがあります。
この記事では「自閉症スペクトラム障害」という言葉ではなく、「自閉症スペクトラム」という言葉を使いながら説明していきます。なぜなら、「自閉症スペクトラム」は障害になるパターンもありますし、障害にならないパターンもあるからです。
自閉症スペクトラムにおいて有名な著書があり、この分野の臨床経験において世界的なトップクラスにおられる、信州大学診療教授の本田秀夫先生にお話をお聞きしました。
自閉症スペクトラムの特徴と症状
自閉症スペクトラムは、「広汎性発達障害」とほぼ同じ概念を指すものです。この中に、自閉症やアスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害などが含まれます。これらはそれぞれ特徴があるのですが、これらはオーバーラップすることもあり、互いの境界線を引くのは極めて厳しいため、ここでは「自閉症スペクトラム」という広い言い方をします。
ここから、自閉症スペクトラムの特徴について述べていきます。自閉症スペクトラムは、以下の2つの症候が組み合わさって出現します。
対人交流とコミュニケーションの質が異常であること
著しく興味が限局すること、パターン的な行動があること
もちろん、人によって強弱がありますし、多かれ少かれ皆が持っている個性であることもあります。これが強く出てしまった場合にのみ、社会的生活に困難を引き起こします。
ひとつひとつを具体的にみていきましょう。
対人交流とコミュニケーションの質が異常であること
対人交流とは、他人の情動に対してどう反応するか、喜び・興味や達成感を分かちあうときの姿勢のことなどを指します。視線・表情・姿勢・友人関係なども含まれます。
自閉症スペクトラムの人は……
ひとりでいることを好む
受け身な態度の対人交流
一方的すぎる対人交流
人情に配慮することに疎い
自閉症スペクトラムの人は、言葉を用いたコミュニケーションにおいて以下の特徴があります。
話し言葉が遅れている
「おうむ返し」が多い(エコラリア、反響言語とも言われます)
話すときの抑揚が異常である
言語による指示を理解できない
会話をしていてもかみあわない
敬語が不自然である
皮肉を言っても通じず、たとえ話がわからない
また自閉症スペクトラムの人は、言葉を用いない(非言語的)コミュニケーションにおいて以下の特徴があります。
身振りや指差し(体の動き)が理解できない
目線、眼差し(目の動き)が理解できない
言外の意味が理解できない
話の文脈が理解できない
著しく興味が限局すること、パターン的な行動があること
特定の物事に対して強い興味をもつ
特定の手順を繰り返すことにこだわる
常同的な動作を繰り返していく
興味をもった領域に関して膨大な知識を持つ
(鉄道、天文学、生物、地理、コンピュータ、テレビゲームなどさまざまなパターンがあります)
自閉症スペクトラムでも普通の人生を送れる
自閉症スペクトラムの人の中には、社会で大成功を収めていたり、少々変わった人程度で済んでしまっているケースもあります。一方、非常に生きづらく、厳しい人生を送っている状態の方もいます。
前述したように、自閉症スペクトラムは障害になるパターンもありますし、障害にならないパターンもあります。障害にさせないためには、「できることをしっかりやっていき、個性を伸ばしていく」「できないことは無理をせずやらない」という考えのもと、その人に合った環境を考えていきます(これは自閉症スペクトラムの人に限ったことではありませんが)。自閉症スペクトラムの方は、環境さえ合えば大きな力を発揮することもあるからです(本田先生が取り組んできた支援については「自閉症スペクトラムの方への支援―子どもの頃からの継続的なサポートが重要」を参考)。
自分が自閉症スペクトラムかと思ったら……
ここまで書いたような特徴が自分に当てはまると思う方は、一定数いるはずです。しかし、「自分は自閉症スペクトラムかな?」と思ったとしても、生活の上で自分も周囲も特に困っていなければ、何もする必要はありません。個性を生かして充実した人生を楽しんで下さい!
しかし、社会生活の中で何らかの生きづらさを感じているようであれば、専門機関に相談してもよいかもしれません。大人を対象とする精神科で発達障害の診療を行っている医療機関か、あるいは「精神科」を訪れることに躊躇してしまうような場合は、県か政令指定都市に発達障害者支援センターがあるので、問い合わせてみましょう。
https://medicalnote.jp/contents/150530-000017-MFVVZG
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発達障害・自閉症スペクトラム障害の例1
旭川女子中学生いじめ凍死事件 再調査報告書(公表版)
情報発信元 子育て支援課 最終更新日 2024年9月13日
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/kurashi/218/266/270/d080391.html#:~:text=%E5%86%8D%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%EF%BC%88%E5%85%AC%E8%A1%A8%E7%89%88
旭川女子中学生いじめ凍死事件で文春や被害者の母親の証言はすべて嘘だった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16858192
尾木ママが語る旭川いじめの教訓 「つらかったら緊急避難して」
北海道旭川市の広瀬爽彩さん(当時14)が凍死体で見つかった事件で、市の再調査委員会は6月30日、「いじめがなければ自殺は起こらなかった」とする報告書の概要版を提出した。委員長を務めた教育評論家の尾木直樹さんに、この事件からの教訓について聞いた。
いじめ調査は何のため? 旭川の教訓 「罰する」では果たせない目的
――いじめが自殺の要因と結論づけました。
クラスのなかで、彼女の特徴的な行動を指摘し、まねして笑うという出来事があった。これは明確ないじめです。いじめ防止対策推進法では、本人が「心身の苦痛を感じているもの」をいじめと定義づけています。今回もそこで判断しました。
彼女はクラスでのいじめにより孤立感を深めていって、クラス外、学校外での人間関係に依存していくことになりました。その関係の中で性的いじめを含む、本人の尊厳を傷つける行為もありました。
彼女はいじめというトラウマ的ストレスに起因する心的外傷後ストレス障害(PTSD)に長く苦しみ続けた。いじめ被害がなければ自殺も起きなかったわけです。いじめ被害が自殺の主たる原因であった可能性は高く、私たちはそこを明確に認定しました。いじめられた体験は、それだけ深い傷となって長く残るということです。
――広瀬さんが抱えていたという発達障害については。
彼女は自閉症スペクトラム障害(ASD)であり、いじめ被害に遭うリスクが高かった。いじめ被害によってPTSDを二次障害として発症していたため、つらい体験が何度も長期にわたってフラッシュバックし、長く苦しんでいました。精神医学的に「タイムスリップ現象」というそうですが、ASDの子どもたちは、いじめ被害が過去のものとはならず、何年たってもまるで今起きたように思い出すそうです。
https://www.asahi.com/articles/ASS863V34S86UTIL03KM.html
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発達障害・自閉症スペクトラム障害の例
剱岳行方不明 _ 19歳の妹が9/8の日曜の夕方から行方不明です。何か情報をお持ちの方よろしくお願いいたします。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/992.html
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発達障害・自閉症スペクトラム障害の例
天皇家では何時から知恵遅れや発達障害の子供しか生まれなくなったのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/110.html
まともな人間に芸術は理解できない _ ゴッホは何故ゴッホになれたのか?
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/481.html
ディープ世界への入り口 _ 箱根湯本 平賀敬美術館
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/297.html
クラシックの作曲家はアル中、 ジャズ・ロックのミュージシャンは全員麻薬中毒
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/917.html
まともな人間は音楽家になれない
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/177.html
麻薬中毒者の音楽
ポール・マッカートニーとビートルズの世界
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14003965
イリーナ・スルツカヤ _ Let it be _ ジョン・レノンを殺した組織とは
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/551.html
サイコパス過ぎる偉人
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14040402
本当は極悪人だった!?あの偉人の裏の顔
https://www.youtube.com/watch?v=zgT55iNbaa8
エジソン、リンカーン、マザー・テレサの正体
「まじめな人」がクリエイティブに向かない理由
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14114185
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか 岡本太郎
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/564.html
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子どもの人口は減少だが「発達障害」が増加【向精神薬処方増加の闇】のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんも「発達障害」!?【吉野敏明】
https://www.youtube.com/watch?v=8IX4AFpDaCo&t=397s
パニック障害者、統合失調症患者や覚醒剤中毒者が体験する世界を描いた映画 コワイ女ーカタカタ
コワイ女 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B3%E3%83%AF%E3%82%A4%E5%A5%B3
自閉症スペクトラム障害(発達障害)は小麦粉・乳製品・砂糖・植物油が原因、薬物療法は単なる対症療法で副作用が大きく、発達障害も治らない。
自閉症スペクトラム障害(発達障害)は生まれた時からまともな物を食べさせられていなかったのが原因でしょう。毎日コンビニ弁当やスーパーの総菜、冷凍食品、カップ麺、乳製品、菓子パン、甘い物ばかり食べていると自閉症スペクトラム障害(発達障害)になるのです。
発達障害・自閉症スペクトラム障害
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16869740
甘い物を食べると脳の毛細血管が炎症を起こしブドウ糖を摂取できなくなる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16868637
吉野敏明 _ 日本人が病気になる原因は小麦・砂糖・牛乳と植物油
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14141482
吉野敏明 _ イライラは植物油が原因、陰鬱・パニック障害は甘い物が原因、感情の起伏が激しいのは両方が原因 夫婦仲が悪いのは、相手のせいじゃなくて、食べ物のせいだった
https://www.youtube.com/watch?v=8yP3i6ffbAQ
吉野敏明 _ なぜ、植物油で癲癇 パーキンソン病 統合失調症が悪化するのか? 神経疾患は偶然じゃない、食原病です
https://www.youtube.com/watch?v=_wk0j3zLSoI
吉野敏明 _ 【うつ病は甘いもの、統合失調症は植物油︎】食べ物と密接な関係にある精神疾患
https://www.youtube.com/watch?v=wb7wPmXECIQ&t=105s
吉野敏明 _ 9割の日本人が知らないうつ病と食事の意外な関係
https://www.youtube.com/watch?v=4hlnOKhTknM
発達障害者が起こした犯罪
健司が斬る!【深掘り事件考察】 - YouTube
https://www.youtube.com/@bless-channel/playlists
https://www.youtube.com/@bless-channel/videos
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2024/09/17 (Tue) 04:42:31
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発達障害者の体験する世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/422.html
「認知の歪み」が諸悪の根源だった _ 医療少年院で精神科医が受けた衝撃
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/630.html
「他人の得が許せない」人々が増加中 心に潜む「苦しみ」を読み解く
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/669.html
反社会的人格障害者が何故か女性に好かれる理由
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/900.html
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発達障害の食事治療は有害な食べ物の除去が最優先
2018年11月7日 宮澤 賢史
https://miyazawaclinic.net/developmental-disability/
宮澤医院には発達障害のお子様が多く来院されます。 多くの保護者の方からのご相談は、多動がある、人と目を合わすことができない、集団行動がままならないなどです。
発達障害の治療は「食べ物」が一番の柱であり、いかに「有害な食べ物」を除去できるかが重要となります。この「有害な食べ物」とはいくつかありますが、以下を読み進めていただければ理由も含めて納得ができることかと思います。
この記事では、発達障害のお子様のための食事をなるべくわかりやすくご紹介させていただきます。またこれから妊娠を望んでいるプレママにもご参考にして頂ければ幸いです。
有害な食べ物を取り除く
腸の負担になる食べ物
発達障害のお子様のほとんどは腸に問題を抱えています。なぜこれほどまで腸が大事になるのでしょうか。
人は食べ物を食べると、唾液や胃液、膵液から消化酵素を出します。消化酵素により食べ物が分解されて、腸粘膜より吸収されます。吸収された栄養素は血液を通り、細胞に運ばれて、最終的に各組織の材料となるのです。
腸が悪いと、栄養素をしっかりと吸収することができません。
しかし、発達障害のお子様の場合は「消化酵素」の不足をはじめ、何らかの消化機能に異常がみられる事が多くあります。消化酵素が不足していると食べ物を分解することが難しくなり、未消化の食べ物が腸に刺激となり、腸に炎症を引き起こします。ひいてはリーキガット症候群になってしまう可能性もあります。(リーキガット症候群については下記にて解説します)
特にたんぱく質は、脂質や糖質と比べて分解しにくく、未消化になることが多くあります。
たんぱく質の中でも、とくに分解されにくく、腸に炎症を起こすと言われているのが「グルテン」と「カゼイン」です。「グルテン」は主に小麦製品、「カゼイン」は主に乳製品に含まれています。詳細はこちらの記事をご覧ください。
・グルテンフリーの食事療法
https://miyazawaclinic.net/gluten-free/
・カゼインフリーの食事療法
https://miyazawaclinic.net/caseinfree/
ただし、「グルテン」と「カゼイン」以外の未消化たんぱく質でも腸に炎症を起こすことはあります。
ペプチドが腸を傷付ける
胃から分泌されるペプシンノーゲンに、「胃酸」が加わると「ペプシン」という消化酵素が出来上がります。「胃酸」の量が少ないと「ペプシン」も減ってしまいます。(ほとんどの日本人では胃酸が不足しているそうです。)
食事をしてたんぱく質が胃に入ると「ペプシン」の働きで、アミノ酸が数個つながって構成される「ペプチド」に分解されます。そのあと「ペプチド」は小腸に移動して、「ペプチダーゼ」などの酵素の働きで最小単位の「アミノ酸」にまで分解され、小腸の粘膜より吸収されていきます。
しかし、胃酸不足や消化酵素不足の人は、「アミノ酸」にまで分解ができずに、「ペプチド」として腸粘膜に傷をつけるのです。「アミノ酸」より分子の大きい「ペプチド」は小腸にとって刺激となります。
このような未消化の食べ物が次々に腸粘膜に傷をつけていくことで、しだいに腸粘膜の網目が粗くなり、ついにはアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)や有害物質、毒素を血液中に通してしまうことになります。これをリーキーガット症候群(腸漏れ症候群)といいます。
・リーキーガット(腸漏れ)症候群の食事について
また、「ペプチド」のような未消化のたんぱく質が腸内にあふれていることで、これらは腐敗し腸内の悪玉菌を増やしてしまうことにつながり、ますます腸内環境が悪化していきます。
赤ちゃんの腸は未成熟
お子様の場合、「離乳食の開始が早いこと」が上記のような、未消化の食べ物による問題を起こしています。
生後間もない赤ちゃんは、母乳や乳児用ミルクを分解する酵素しか分泌されていません。赤ちゃんが母乳以外に含まれるたんぱく質を分解できる酵素が十分に分泌されてくるのは、生後1年ほどたってからだそうです。
しかし、生後5か月頃から離乳食を開始すると、消化能力や小腸の粘膜が未成熟な赤ちゃんにとっては大変な負担になります。
またIgGのフードアレルギー検査を行った際に、多くの食品で反応が見られる場合は、腸の粘膜が弱くなっている目安にもなります。
お子様の消化力によって、消化酵素のサプリメントを与えると、腸内環境がよくなることが大いにあります。
とくにIgG検査で反応している食品に関しては、頻度を減らしたり、ローテーションにして対応することをおすすめします。IgG検査は遅延型アレルギーを調べる検査となりますので、IgEアレルギー (即時型)のように完全に制限してしまうのも、成長期のお子様にとってはよくないことです。腸の粘膜が丈夫になっていけば、IgG検査で反応する食品数も自然と減っていきます。
まずは、腸をよくするための食事を考えていきましょう。
腸に炎症を起こしたり、リーキーガット症候群(腸漏れ)を引き起こしたりする原因は、未消化のたんぱく質だけではありません。
「カンジタ菌(カンジダ菌)」による腸内環境悪化もあります。(カンジタ除菌中の食事療法について)
発達障害のお子様は「カンジタ菌(カンジダ菌)」が増殖していることが多いようです。またカンジタ菌の産生するアルコールやホルムアルデヒドなどの毒素が、神経を刺激して発達障害の症状をひどくしていることもあります。
まずは、カンジタ菌の栄養源となる「糖質」を抑えること、出来る限り「砂糖」は摂らないようにすることが重要になっていきます。
ただし、糖質を抑えるといっても主食のお米を抜くようなことは絶対にしてはいけません。
パンや麺の小麦を使ったメニューは作らず、お米を中心とした食事内容にしましょう。
神経を興奮させる食品
グルタミン酸ナトリウム
「グルタミン酸ナトリウム」という、うま味調味料として使用している食品添加物があります。「調味料(アミノ酸)」などのような表記がほとんどのため、なかなか「グルタミン酸ナトリウム」の存在に気が付かない方もいるかと思います。
「グルタミン酸ナトリウム」はグルタミン酸というアミノ酸から作られた化学調味料です。この「グルタミン酸ナトリウム」には中毒性があり、「おいしい」という感覚を脳に与えてしまいます。ですから、「グルタミン酸ナトリウム」入りのカップ麺や加工食品ばかりを食べていると、やがて本物の味がおいしいと感じなくなり、ますます化学調味料入りの食品しか食べないということになっていってしまいます。
ただ、「グルタミン酸」というアミノ酸は天然の食材に普通に含まれているうま味成分なので、決して「グルタミン酸」が悪者というわけではありません。
グルタミン酸のうま味成分が含まれている食品で一番有名なのは「昆布のお出汁」です。主に野菜や海藻などの植物、チーズに含まれています。小麦にも多く含まれます。
また、私たちの体内でのグルタミン酸は、脳内ネットワークの重要な役割を担っていて、興奮を高めたり、記憶力に関係していたりと、なくてはならない神経伝達物質なのです。
しかし、発達障害のお子様にとって、この「グルタミン酸」を外から摂ることは、好ましくはありません。なぜならば、発達障害のお子様の脳内ではもともと「グルタミン酸」が多く出過ぎてしまっているといわれています。それにより、突出した記憶力や並外れた頭脳を持つような自閉症のお子様も中にはいます。
さらに、本来であれば「グルタミン酸」は「ギャバ」という神経伝達物質に変換されます。しかし不思議なことに過剰すぎる「グルタミン酸」は、「ギャバ」への変換が抑制されてしまうそうです。
「ギャバ」は発語や会話能力に関係する神経伝達物質です。ですから、発達障害のお子様の中には言葉の発達に遅れがみられることがあるようです。
つまり「グルタミン酸ナトリウム」の食品添加物は摂らないようにしないといけません。
「グルタミン酸ナトリウム」の食品添加物が含まれている可能性のある食品
・出汁入り味噌や醤油
・即席のおだし(顆粒タイプ・パックタイプ・液体タイプ)
・合わせ調味料(簡易調理のレトルト調味料)
・白だし、昆布だしなどの市販の出汁
・ポン酢や麺つゆ、ドレッシングなどの調味料
・インスタントの味噌汁
・カップラーメンなどのインスタント麺
・○○のたれ (市販の焼肉・生姜焼きのたれなど)
・レトルトや冷凍食品
上記の食品はパッケージを疑って確認するように習慣づけてみてください。
市販の出汁であっても、無添加だしも販売されていますので、お忙しい方は利用してみても良いかと思います。また、時間があるときに、出汁をまとめてとり、ホーロー容器等に入れて冷凍保存するのもおすすめです。
ただ、外食をしてしまうと化学調味料を使っている可能性は高いので、できるだけ自炊をおすすめします。無添加のこだわりレストランやお惣菜屋さんも中にはあるので、そういったお店を利用してみるのも手です。
もし天然の食材も避けることをお考えの方でしたら、なるべく出汁はかつおや煮干し、骨付き肉の出汁から「イノシン酸」を、干し椎茸から「グアニル酸」、あさりなど貝から「コハク酸」のうま味を料理に使うのも良いかと思います。
まずは、化学調味料と小麦(グルタミン酸が多い)をさけることを優先して、それでも反応が悪いのでしたら、海苔、トマト、白菜、ほたて貝などを控えめにするなどの対応をしていけばいいでしょう。野菜や海藻などの天然の食材を避けるというよりは、うま味調味料が含まれる加工品をとらないことの方が「グルタミン酸」の害は減らせます。
天然食品中のグルタミン酸含有の参考文献
https://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0216.html
野菜や海藻は毎日同じものを続けてとらずに、バランスよく食べさせてあげてください。
アスパラギン酸
発達障害のお子様は特に、「アスパルテーム」という人工甘味料に気を付けなければいけません。「アスパルテーム」は「アスパラギン酸」と「フェニルアラニン」というアミノ酸から作られた合成の甘味料となります。
ここで問題になるのが「アスパラギン酸」というアミノ酸です。
「アスパラギン酸」は「グルタミン酸」同様、脳内の神経伝達物質として働いていて、神経を興奮させる作用があります。
「アスパラギン酸」はその名の通り、アスパラガスから発見されたアミノ酸です。アスパラガスのほか、大豆などの豆類やかつおなどに含まれています。「アスパラギン酸」に関してもやはり、食品添加物・人工甘味料(アスパルテーム)としての摂取を制限していき、天然の食材はバランスよく食べるようにしましょう。
また人工甘味料の害には様々あります。詳しくはこちらの記事をご覧いただければと思います。
精製白砂糖と人工甘味料(アスパルテーム)が引き起こす精神疾患と腸内環境の悪化
その他、有害になるもの
その他、有害になるものとしては、水銀(魚、アマルガム、ワクチン)、調理器具のアルミや銅、プラスチック容器・ラップ、ペットボトルなどの成分も有害になります。
また妊娠期のお母さんの水銀の暴露量もへらすことが重要になります。母親の胎内にいるとき、授乳時期に被ばくすることが多くあります。
ですから、水銀の多いマグロやクジラ、サメ(フカヒレ)などの大型魚は食べない方が良いです。また、小さい魚であっても妊娠を考えている方はなるべく控えた方が良いと思います。
そして、プラスチック容器に入った食材をレンジで温めることはないように、必ず耐熱容器にうつすようにしてください。ラップに関しても同様にレンジで温めることで溶けてしまうことがあるので、気を付けましょう。
無添加の安心素材でできたラップも販売されています。使い勝手は悪いですが、安心して使えるのでおすすめです。
ペットボトルやプラスチック容器などに含まれる「環境ホルモン」といわれる物質は、気にすると本当にきりがないくらい世に溢れてしまっています。ですから、あまり神経質にならずに、出来ることから生活を変えていっていただければと思います。
食事療法のまとめ
・グルテン・カゼインフリー (グルテンについて/カゼインについて)
・砂糖と合成甘味料フリー (詳しくはこちら)
・グルタミン酸ナトリウム(うま味調味料)フリー
・水銀の多い大型魚フリー
・トランス脂肪酸をなるべく減らす (詳しくはこちら)
の5つを柱に、食事を考えていってください。
ただ、小さいお子様に対して上記のことを同時に実践させるのはあまりにも酷です。ですから、まずは一つずつ行うことをおすすめします。
初めに取り組むことは、「グルテン・カゼインフリー」の食事からです。初めの2週間はグルテンからスタートして、そのあとカゼインも除去していってください。おそらく嫌がるお子様もいるかと思います。根気よく、一つ一つ実践していけば、きっとお子様も嫌がらずにかわっていくはずです。
そして、成長期のお子様のエネルギー不足と低栄養には注意しないといけません。おやつや間食にも工夫が必要になってくるかと思います。
例えば、ココナッツオイルで、焼きリンゴにしたり(嫌いでなければシナモンをかけて)、白玉にさつまいも餡をのせてみてもいいかと思います。これにライスペーパー(米粉とタピオカ粉)で包めばギュウヒのように使えて和菓子が作れます。白砂糖を使わなければ、りんご、さつまいもを摂りすぎない程度での間食も考えて大丈夫です。
ただし、加工食品・市販のお菓子が家にあるのでしたら、処分してしまうことをお勧めします。家にあるとお子様は探してしまいますし、加工食品がない環境であれば、自然とそれが当たり前になり、本物の味がおいしいと感じるようになります。
実践するにあたっての心構え
・なるべく家族みんなで同じ食事となるようにする
・幼稚園や保育園、小学校の先生の理解を得ること
・嫌がっていても根気よく実践していく
・焦らずゆっくり進めていくこと
今回お話した食事はお子様の食品アレルギーの有無などによって、制限するべき優先順位も変わっていきます。成長期のお子様だからこそ、敏感に食べ物が影響しています。発達障害のお子様をお持ちの保護者の方へのお願いとなりますが、安易に判断したりすることのないように、まずは専門の医師にご相談いただくことをお勧めいたします。
お役に立てましたら幸いです。
参考文献
●「発達障害の子供では、GABAとグルタミン酸のアンバランスが神経の炎症を起こしている」
●「自閉症スペクトラム障害児のためのグルテンおよびカゼインを含まない食事介入の研究」
● 発達障害の子どもが変わる食事 ジュリー マシューズ (著)
https://miyazawaclinic.net/developmental-disability/
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2024/09/17 (Tue) 08:57:17
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最新論文が警鐘「砂糖とりすぎで精神疾患リスクが高まる可能性」
2021/12/09 『女性自身』編集部
https://jisin.jp/life/health/2044339/
「砂糖の取りすぎは、精神疾患のリスクにつながる」
甘いもの好きの女性にとっては気になる論文が、11月にアメリカの科学誌『サイエンス・アドバンシス』に発表された。研究を行ったのは、東京都医学総合研究所などの研究班。主任研究員の平井志伸さんは、こう明かす。
「リスクが高いのは砂糖や異性化糖などと呼ばれる糖類です。異性化糖は商品ラベルに“ブドウ糖果糖液糖”や“果糖ブドウ糖液糖”などと書かれていて、清涼飲料水やドレッシング、ケチャップ、アイスクリーム、菓子パンなどにも使われています」
なかでも、砂糖類が多量に入っている清涼飲料水には、特に注意が必要だという。
「若いうちに発症することが多い統合失調症や双極性障害(そううつ病)の患者さんは、1日平均約2リットル、約200グラムもの砂糖を含む清涼飲料水を飲む方が多いということは、以前から知られていました。これらの病いは遺伝的要因やストレスなどの環境要因が組み合わさって発症しますが、砂糖類の過剰な摂取も単なる症状ではなく、環境要因の一つとなる可能性がマウスの研究から見えてきたのです」
平井さんは研究結果について、こう解説する。
「思春期のマウスのエサに多量の砂糖を混ぜて与えたところ、認知機能が低下したり、すみかを整理できなかったり、毛繕いが異常に増えたりと、精神疾患と近い症状が現れました。もともと遺伝的に精神疾患になりやすい素質をもっているマウスに、砂糖を過剰に与えたときの脳を調べると、毛細血管に炎症が起きていました。炎症によって脳のエネルギー源である“ブドウ糖”という物質がスムーズに脳内に取り込まれなくなっていたのです。そのために脳の元気がなくなって、精神疾患につながっていたと考えられます」
■砂糖の過剰摂取で認知症リスクが
統合失調症や双極性障害は、思春期の過剰な砂糖の摂取が一因という仮説だが、「中年以降になっても砂糖の取りすぎには注意が必要」と平井さん。
「今回、精神疾患の患者さんの脳を解剖したところ、マウスと同様に毛細血管の炎症が見られました。一方、うつ病や認知症は成人に多い疾患ですが、脳内血管の炎症が影響しているという論文が近年数多く発表されているので、どの年代の方でも砂糖の取りすぎは注意が必要と思われます」
海外でも認知症と砂糖の関係については研究が進んでいる。
「砂糖類が多量に入った清涼飲料水や、塩分や脂質が多いジャンクフードを摂取し続けている人は、脳の記憶力や抑うつのコントロールにも関係している “海馬”が萎縮するという研究結果があります」
こう話すのは、アメリカ在住の医師で、海外の論文に精通している大西睦子さん。
「これは、オーストラリアのディーキン大学が調査したもので、’01年時点で60~64歳の255人を対象に追跡したものです。その研究によると、日常的に清涼飲料水やジャンクフードを摂取している人は、4年後には左の海馬が平均約52.6立方ミリメートル縮み、逆に野菜や魚など健康的な食事をとっている人は、平均約45.7立方ミリメートル大きくなっていたのです」
砂糖を多量に摂取し続けると、うつや認知症のリスクが上がる可能性があるということだ。とはいえ、忙しい朝などは、ついつい菓子パンで朝食を済ませてしまうという女性も多いだろう。
1日あたり何グラム程度の砂糖なら、精神疾患のリスクにつながらないのか。
「残念ながら、まだはっきりした研究結果は出ていませんが、マウスの研究では1日2回の5%の砂糖水(一般的な清涼飲料水に含まれる砂糖の量)を自由に摂取させることで、うつ症状が出るという結果もあります。WHO(世界保健機関)は、肥満や虫歯にならないための目安として、成人および児童の一日あたりの砂糖の摂取量を、25グラム以下にするよう指針を発表しています。精神疾患だけでなく、トータルに健康のことを考えた場合、少なくとも25グラム以上は取らないほうがよいと考えられます」(平井さん)
「アメリカで’17年に発表された論文では、砂糖を毎日67グラム以上摂取している男性は、そうでない男性と比べ、5年後に精神疾患の診断を受ける可能性が23%高いことがわかりました。女性についても同様の結果を示す論文があります」(大西さん)
砂糖が与えるうつ病などの精神疾患のリスク。「自分は甘いものをそんなに多く取らないから関係ない」と思う方も気をつけてほしい。次のように、ケチャップや加糖のミルクティーなど、意外なものにも砂糖は含まれているのだ。
■砂糖の取りすぎに注意したい飲食品
〈アイスクリーム(バニラ)〉
1カップ(100g)=砂糖含有量:21.2g/角砂糖(3.3g)換算:6.4個分
〈エナジードリンク〉
250ml缶=砂糖含有量:25.5g/角砂糖(3.3g)換算:7.7個分
〈菓子パン(シナモンロール)〉
1個(90g)=砂糖含有量:23.1g/角砂糖(3.3g)換算:7.0個分
〈菓子パン(チョコクロワッサン)〉
1個(57g)=砂糖含有量:11.3g/角砂糖(3.3g)換算:3.4個分
〈キャラメルマキアート〉
Mサイズ(350ml)=砂糖含有量:24.8g/角砂糖(3.3g)換算:7.5個分
〈グミ〉
1袋(80g)=砂糖含有量:39.0g/角砂糖(3.3g)換算:11.8個分
〈ケチャップ〉
大さじ1杯(18g)=砂糖含有量:3.9g/角砂糖(3.3g)換算:1.2個分
〈コーヒー(加糖)〉
1カップ(200ml)=砂糖含有量:6.7g/角砂糖(3.3g)換算:2.0個分
〈コーラ〉
500mlボトル=砂糖含有量:49.3g/角砂糖(3.3g)換算:14.9個分
〈ショートケーキ〉
1個(102g)=砂糖含有量:33.4g/角砂糖(3.3g)換算:10.1個分
〈スポーツドリンク〉
500mlボトル=砂糖含有量:27.5g/角砂糖(3.3g)換算:8.3個分
〈チョコレートバー〉
1本(57g)=砂糖含有量:28.8g/角砂糖(3.3g)換算:8.7個分
〈ドーナツ(プレーン)〉
1個(70g)=砂糖含有量:12.7g/角砂糖(3.3g)換算:3.8個分
〈ドレッシング(フレンチ)〉
大さじ1杯(15.6g)=砂糖含有量:2.7g/角砂糖(3.3g)換算:0.8個分
〈バタークッキー〉
1枚(11g)=砂糖含有量:3.0g/角砂糖(3.3g)換算:0.9個分
〈プリン〉
1カップ(150g)=砂糖含有量:22.8g/角砂糖(3.3g)換算:6.9個分
〈ミルクティー(加糖)〉
1カップ(200ml)=砂糖含有量:17.5g/角砂糖(3.3g)換算:5.3個分
〈ヨーグルト(加糖)〉
1カップ(180g)=砂糖含有量:8.4g/角砂糖(3.3g)換算:2.5個分
※USDA(米国農務省)の「FoodData Central」より本誌作成
■ダイエット〇〇は砂糖よりも危ない
それでは、日々どのような食生活を心がけたらよいのだろうか。
「砂糖が多く含まれる清涼飲料水は飲みすぎないこと。基本に立ち返ってビタミン、ミネラル、脂肪やタンパク質などがバランスよく取れるように配慮した献立にすることが大切です」(平井さん)
また、「カロリーゼロ」などのダイエット飲料を愛飲している人は「むしろ危ない」と大西さん。
「米国国立衛生研究所が’13年に発表した研究結果では、アスパルテームなどの人工甘味料が入ったダイエット飲料を日常的に飲んでいる人のほうが、普通の砂糖が入っている飲料を飲んでいる人に比べて、うつ病発症のリスクが高まったそうです。これは、アスパルテームが体内で分解されるときに生じる物質が、ストレスを解消するセロトニンやドーパミンを作る物質を脳に送るのを阻害するからではないかと考えられています」
心の病いは食事から。うつを防ぐために、砂糖の多い飲食品を控えめにし、新鮮な野菜や魚を中心にすえた食生活に変えてみよう!
https://jisin.jp/life/health/2044339/2/
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2021年11月11日
公益財団法人 東京都医学総合研究所
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
精神疾患の新たなリスク要因(砂糖の過剰摂取)と表現型(脳毛細血管障害)を発見
https://www.ncnp.go.jp/topics/2021/20211111p.html
公益財団法人東京都医学総合研究所 睡眠プロジェクトの平井 志伸 主任研究員、 岡戸 晴生 シニア研究員、三輪 秀樹 協力研究員(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神薬理研究部 室長)らの研究グループは、思春期における砂糖の過剰摂取が精神疾患(本研究では統合失調症(注1)と双極性障害(注2)を指す)発症の新たな環境リスク要因となりうることを、新たなモデルマウスを作製することで実証しました。また、作製したモデルマウスを用いた詳細な検証により、精神疾患には脳の毛細血管障害及び、血中から脳内へのグルコースの取り込み障害が生じている可能性を見出し、前者に関しては実際の患者さんの死後脳においてもその存在の確認に成功しました。
統合失調症や双極性障害は、若年発症の難治性慢性疾患で発症メカニズムが不明のため、予防法、治療法が確立していません。様々な遺伝的要因のほか、環境要因も想定されていますが、脳機能を障害する確固たる原因は未だ同定されておらず、予防、治療法の確立が強く望まれています。
本研究グループは、精神疾患が好発する思春期における栄養環境に着目し、次の4点を明らかにしました。(図①)
思春期に砂糖を過剰摂取すると、背景に精神疾患に対する遺伝的な脆弱性を抱えていた場合に、様々な精神疾患様の症状を呈することを、新たにモデルマウスを作製することで明らかにしました。
上記のモデルマウスを詳細に解析する中で、脳の毛細血管障害という精神疾患の新たな表現型を見出しました。
さらに、上記の脳の毛細血管障害のヒトでの一般性を検証し、統合失調症、双極性障害の患者さんの死後脳にモデルマウスと同様の血管障害を同定しました。
作製した精神疾患モデルマウスでは、血中から脳内へのグルコースの取り込みが低下していることを見出しました。
これらの成果は、精神疾患発症の背景に血管の障害による栄養素の取り込み低下といった代謝障害が潜在的に存在する可能性を示唆しており、今後、既存の神経伝達物質の受容体やトランスポータに対する創薬だけでなく、代謝制御といった新たな観点からの予防、治療法の開発が見込まれます。
本研究成果は、2021年11月11日(木曜日)午前4時(日本標準時)に米国科学誌『Science Advances』にオンラインに掲載されました。
https://www.ncnp.go.jp/topics/2021/20211111p.html
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2024/09/28 (Sat) 06:46:24
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