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幻覚剤 _ 踊り続けた男は石ナイフで胸を引き裂かれ、脈打つ心臓がつかみ出された

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2024/06/18 (Tue) 07:02:25

左巻健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)
https://www.amazon.co.jp/dp/447811272X?tag=bunshun_online-22&ie=UTF8


「トイレも風呂も消え、道路や広場は糞便で汚れ放題…」衛生観念が無視された街で広がったハイヒール、スカート、香水の意外な“共通点”
『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』より#1
左巻 健男
https://bunshun.jp/articles/-/47156


 火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器…。歴史を見ると化学がいかに我々の生活を大きく動かしてきたのかがよくわかる。

 苦手意識を持つ方が多いであろう化学も、歴史とともに紐解いていけば、実はそんなに難しく感じないのかもしれない。そんな化学を知る上での手助けをしてくれるのが東大講師・左巻健男氏による『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)である。同書から一部抜粋し、上下水道が作られた経緯を紹介する。(全2回の1回目/#2を読む)

◆◆◆

ハイヒール・スカート・香水
 ローマの滅亡とともに、上水道は大部分が破壊され、上水道も下水道も中世末期までの長いあいだ暗黒の状態を続けた。トイレも姿を消した。当時のキリスト教の教えでは、いかなる肉欲もできる限り制すべきと、肉体をさらす入浴は罪深いとなり、公衆浴場、自家風呂は消え失せた。衛生観念が無視されたのである。

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 そうなると街はどうなってしまうのか。

 道路や広場は糞便で汚れ放題。ほんの間に合わせで片付けるだけとなったので地下にしみ込み、井戸を病原菌で汚染する結果になった。

 貴婦人たちの裾が広がったスカートは、どこでも用を足せるようにするための形である。17世紀はじめにつくられたハイヒールは、汚物のぬかるみでドレスの裾を汚さないために、考案されたもので、当時はかかとだけでなく爪先も高くなっていた。なかには全体が60センチメートルの高さのハイヒールまであったという……。

 また、2階や3階の窓から、しびん(寝室用便器)の中身が道路に捨てられるので、その汚物をよけるためにマントも必要になった。この頭上から降る危険のため、紳士は淑女が道の真ん中を歩くようにエスコートする習慣ができたと考えられる。

 当時は服もあまり洗濯しなかったし、お風呂やシャワーもまったく利用しなかったため、体臭などをごまかすために、金持ちは香水を大量にふりかけていた。香水の発達の背景にはこんな事情があったのだ。

“エチケット”の語源?
 当時、便意を催せば、時、ところかまわず、排せつ行為が公然と行われた。17世紀フランス芸術を代表するベルサイユ宮殿。その初期建設工事にはトイレ用にも浴室用にも水道の設備がなかった。

 宮殿のなかで、ルイ14世や有名な王妃マリー・アントワネットなどが使用していたトイレは腰かけ式便器だ。おしりの部分に穴が空いている椅子型の便器で、汚物は下の受け皿にたまるようになっていた。王様用は、ビロード張りで金銀の刺繍付きの豪華なものだった。


 この時代、ベルサイユ宮殿には、王様や貴族、その召使いなど約4000人が住んでいたと推定されているが、腰かけ式便器は274個しかなくあまりにも数が不足していた。このため、豪華絢爛な舞踏会のときには、清潔好きな人は携帯用便器(おまる)を持参した。便器にたまった汚物は、召使いたちが庭に捨てていた。宮殿内の便器の中身も庭に捨てていたのに加え、近くに便器のない人は廊下や部屋の隅、庭の茂みで用を足した。その結果、美しいことで有名な庭園も、糞便であふれ、ものすごい臭いが漂っていたらしい。


 この様子に宮殿の庭師が怒り、庭園に「立ち入り禁止」の札を立てた。はじめは無視されていたが、ルイ14世が立て札を守るよう命令を出してから守られるようになった。

 実はエチケットはフランス語で「立て札」の意味なのだ。このエピソードからエチケットが現在のように「礼儀作法」を示すようになったといわれている。

コレラ流行は何が原因なのか?
 コレラは、感染者の便で汚染された水や食物を口から摂ることによって感染する病気である。その原因菌のコレラ菌は1883年にロベルト・コッホ(1843~1910)によって発見された。コレラ菌は、その毒素により激しい下痢や嘔吐を起こす。適切な治療をすれば死亡率は11パーセントと低いが、そのまま治療しないと死亡率は50パーセントにもなり、重症の場合は、症状が現れて数時間後に死ぬこともある。

 コレラ菌などの病原菌が発見される以前、コレラに限らず病気は悪い空気(瘴気、ミアズマ)を吸うことで起こると考えられていた。ミアズマはギリシア語で「不純物」「汚染」「穢れ」の意味である。

 コレラは何度も大流行を起こし、多数の人々を死に至らしめた。世界的流行としては、第一次:1817~1823年、第二次:1826~1837年、第三次:1840~1860年、第四次:1863~1879年、第五次:1881~1896年、第六次:1899~1923年、第七次:1961~継続中の7回を数える


水道を供給する会社によって、コレラによる死亡率が異なる
「コレラはミアズマで起こるのではない。水にふくまれる何かが原因である」ことを、1855年、麻酔学者のジョン・スノー(1813~1858)が明確に証明した。

 1850年頃のロンドンでコレラの流行が起こっていたが、彼は水道を供給する会社によって、コレラによる死亡率が異なることに気がついた。汚染された水を供給する水道水(取水口が下流にあった)を飲んでいる家庭では、コレラの死亡率が高かったからだ。ミアズマ説では、このことを説明できない。

 スノーは、1854年にロンドンのブロード街でコレラが流行したとき、死者が出た家と、彼らがどこの水を飲んだかを一軒一軒訪ねて調べ、地図に書き込んだ。死者を黒点で表してその分布を分析すると、ほとんどの死者がブロード街の中央にある手押し井戸付近の住民であることがわかったのだ。井戸から離れている家でコレラにかかったのは、井戸の近くの学校に通っている子どもであったり、レストランやコーヒー店の客であったりして、いずれも井戸の水を飲んでいた。

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 また、奇妙なことに、井戸の近くにある従業員70人のビール工場では、重症のコレラを発症した人はいなかった。調べてみると、工場の従業員は井戸の水は飲まずビールを飲んでいたのだ。そこで、汚染された井戸の使用を禁止にすると、コレラの流行は、ぴたりと止んだ。

 19世紀のロンドンで起こった一連の経緯は、「疫学」的方法の重要性を示している。「疫学」的方法では、集団を観察し、病気になる人とならない人の生活環境や生活習慣などの差異を検討して要因を明らかにする。

 後年の調査によると、この井戸近くの肥料の汚水だめにコレラ患者の糞便が混入したこと、汚水だめと井戸が90センチメートルしか離れていないことがわかった。

伝染病が上下水道を発達させた
 中世末期まで、家庭の汚物は、道路の上または道路の中央の溝に流した。しかし、何度もペストやコレラの伝染病が流行し、その度に多数の人命が犠牲になった。

 そこで、16世紀になってようやく、市民生活の衛生を保つことが重要視されるようになり、少しずつではあるが、小規模の上水道の工事が行われるようになった。1582年、ロンドン橋に水車で動くポンプを据えて配水したが、テムズ川は激しい船運のために汚濁しがちだった。

 19世紀になると、蒸気ポンプ・排水用の鋳鉄管および浄水装置(砂による人工的ろ過)が発明され、水を処理してきれいにし、ポンプによって送水をする大規模な近代水道の条件が整ってきた。

 ヨーロッパ最初の公共給水は、1830年、産業革命の先進国イギリスのロンドンで実施された。また、1831年のコレラ流行は、ロンドンの地下下水道を発達させた。しかし、せっかく下水道ができてもただ河川に放流するだけだった。そのため河川はますます汚れて、工業用水としても使用不能なものになりつつあった。1861~1875年にはテムズ川の両岸に川と平行の水路をつくって流したが、それでも下流の汚染は防げなかった。


 また、1848年のドイツのハンブルクに次いで、19世紀後半からは、ドイツやフランスの都市でも下水道がつくられるようになった。下水を噴水のようにして「ろ過材」をまき、その表面にできる細菌の膜で汚物を分解する方法、あるいは、現在の下水処理場で行われている「活性汚泥法」(好気性微生物をふくんだ汚泥で有機物・無機物を分解する汚水処理の方法)が考案・改良されていった。

 なお、日本では、江戸時代に水道の建設が始まっている。江戸市民の生活用水を、小石川上水(1590年、のちの神田上水)、玉川上水(1654年)などから給水。水源からの傾斜を利用する「自然流下方式」と呼ばれる設備が建設された。


ニホンオオカミが絶滅した一因である憑き物落とし
 水を処理してきれいにし、ポンプによって送水をする近代水道が始まったのは、1887年からだ。その年の10月に、横浜で水道の給水を開始。その後、函館、長崎、大阪、東京、神戸と次々に給水が開始された。

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 このように急速に水道が敷かれていった背景には、水系伝染病であるコレラの大流行がある。1822年、日本ではじめてコレラが発生する。これは第一次の世界的流行の影響であり、西日本から東海道にまで広がった。

 第二次の世界的流行を日本は免れたが、第三次の世界的流行が日本に襲いかかる。1858年から3年に及ぶ流行は、死者3万人を超え、攘夷思想にも大きな影響を与えたといわれている。1853年のペリー来航から、日本には外国船が次々と押し寄せた。多くの人々は、コレラは異国人がもたらした悪病と考えたのだ。そのため、異国人に対する排斥思想(攘夷思想)が高まっていった。歴史は政治思想によってのみ動くのではない。複合的な要因により、形づくられているのだ。

 また、コレラなどの疫病を退治するために、中部・関東地方では、秩父の三峯神社や武蔵御嶽神社などニホンオオカミを神様の使いである眷属として、憑き物(人にとりついて災いをなすとされる動物などの霊)落としに霊験あらたかな「眷属信仰」が盛んになった。

 その結果、憑き物落としに使うニホンオオカミの遺骸の獲得を目的とした捕殺が増えたことが絶滅の一因になったと考えられている(『続・人類と感染症の歴史 新たな恐怖に備える』加藤茂孝著、丸善出版)。

 現在では、改善されつつあるとはいえ、たとえばコレラ・チフス・赤痢などの病原菌をふくんだ水や、自然環境中に広く存在しているヒ素が基準以上にふくまれている水を飲まざるを得ないなど、いまだに世界には安全な水を飲めない人々がいる。

 2017年時点でも、毎年52万5000人の五歳未満児が下痢によって命を落としている。トイレの不足など不衛生な環境と汚染された水が原因とされるが、水に関係した衛生状態の改善により、予防をすることができる。また、ヒ素で汚染された地下水の飲用による慢性ヒ素中毒は、インド・バングラデシュをはじめ、世界各地で発生している。
https://bunshun.jp/articles/-/47156?page=5


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幻覚剤の恐ろしすぎる“使い道”「踊り続けた男は石ナイフで胸を引き裂かれ、脈打つ心臓がつかみ出された…」
左巻 健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』より#2
https://bunshun.jp/articles/-/47157

 火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器…。歴史を見ると化学がいかに我々の生活を大きく動かしてきたのかがよくわかる。

 苦手意識を持つ方が多いであろう化学も、歴史とともに紐解いていけば、実はそんなに難しく感じないのかもしれない。そんな化学を知る上での手助けをしてくれるのが東大講師・左巻健男氏による『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)である。同書から一部抜粋し、覚醒剤や大麻の歴史を紹介する。(全2回の2回目/#1を読む)

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中毒者を増やしたヒロポン
 覚醒剤とは覚醒剤取締法第二条で指定された薬物の総称だ。日本で濫用されているのはほとんどがメタンフェタミンで、自然界には存在せず、化学的に合成された物質である。

 現在、日本の覚醒剤はほとんどすべて国外で製造され密輸入されたものである。売人、常用者はシャブ、エス、スピード、アイス、やせ薬などと呼ぶ。


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 メタンフェタミンは、1893年に薬学界の長老だった長井長義博士(1845~1929)が、漢薬「麻黄」からぜんそくや咳の薬として使われるエフェドリンを単離したとき、その誘導体の一つとしてつくられた。

 1941年にメタンフェタミンはヒロポンという商品名で、売り出された。体力をつけ、倦怠感や眠気を除去し、作業の能率を増進させるという効果をうたった。「ヒロポン」の語源は俗に「疲労(ひろう)をポンと飛ばす」といわれているが、実際はギリシア語“フィロポヌス”(労働を愛する)が正しい語源である。人を覚醒させる、シャキッとさせる薬という意味で、「覚醒剤」という名前がつけられた。

 強烈な快感、多幸感や高揚した気分を味わえ、3時間から12時間程度にわたって覚醒状態が持続し、そのあいだは眠ることも物を食べることもしなくなる。ただし、本当は体が食事や休息を欲しているのに、ドラッグの力で錯覚しているだけだ。そのために、効果が切れた後は激しい抑うつ、疲労・倦怠感、焦燥感に襲われる。

 日本で覚醒剤のリスクが認識されたのは1947年に入ってからだった。その後、1950年に薬事法で劇薬に指定、さらに翌年1951年に「覚醒剤取締法」が施行されたが、時すでに遅く、すでに覚醒剤はきわめて深刻に蔓延していた。

 覚醒剤の悲惨さは、精神的依存性のすさまじさにある。効果が切れると一転して不安と狼狽に襲われる。再びハイな気分を求めて連用することになり、幻覚や妄想などの精神病症状が出現。また、攻撃的、暴力的傾向になりやすく、依存性が強く、長期の後遺症を残しやすくなる。


 覚醒剤濫用者の死因としては、急性中毒死が多い。心臓血管系の障害が推定されるほか、事故による外傷死、自殺などが多いようだ。覚醒剤をやめてから5年、10年という月日が過ぎてからでも、突然幻覚や幻聴が現れたりする(フラッシュバック)。この依存症やフラッシュバックを消し去る薬はいまのところない。

 メタンフェタミンは、水に溶けやすく白色、無臭の結晶だ。従来は静脈注射をしたが、最近は、注射の暗いイメージがなく手軽で注射痕が残らないことから、加熱吸引法(吸煙、あぶり)や錠剤、液剤の濫用が流行している。

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陶然として殺されたスペイン兵捕虜
 1519年11月、およそ300人の部下を率いたスペイン軍の指揮者エルナン・コルテスは、アステカ帝国の首都ティノチテトランに侵入した。

 このときの様子を従軍僧が詳しく記録していた。アステカ軍に捕らえられたスペイン軍捕虜の様子を引用しておこう。

 軍神ウィツィロポチトリ(Huitzilopochtli)をたたえる太鼓や笛、ラッパ、ホラ貝など、ありとあらゆる無気味な音があたりに鳴り響いた。その音響は、大ピラミッドの頂上からで、そこには、全裸のスペイン軍捕虜が、悪魔の神像の前に引きすえられ、あるものは、頭に羽毛を飾られ、扇を手にして奇妙な踊りをさせられていた。しかし、彼らは陶然として、夢うつつのように朦朧として踊り続けるのである。踊りがすむと、石の犠牲台の上に仰向けにねかされ、石ナイフで胸が引裂かれる。ぴくぴくと脈打つ心臓がつかみ出されると、香煙けむる石壇の上に供えられた。血まみれの死体は、足げにされ、百数十段もの階段から転げ落ちた。それを待ちかまえていたインディオたちはかけより、あたかも、屠殺される牛馬のように、腕や足を切断し、顔の皮をはぎ、生首を切り落した。(『現代のエスプリ 麻薬』七五号、至文堂)

 この従軍僧は、生贄が幸福そうに、陶然として死んでいく姿に驚き、その理由として、悪魔の植物「テオナナカトル」(神の肉)と「ペヨーテ」の服用であると記している。

「ペヨーテ」はサボテンの一種であり、アルカロイドなどの陶酔性成分メスカリンをふくんでおり、服用すると鮮やかな色彩幻覚を生ずる一方、強い吐き気などの中毒作用も強い。かつて中米の地に栄えたメソアメリカ文明では、神々を祀る手段として人身御供が広く行われていた。とくに穀物の神シペ・トテックなど、幾柱かの神に対する儀式の際は、石器のナイフを用いて生贄の全身の皮を剥がし取り、剥がされた皮を神官が身に纏って踊るなどの儀礼を行っていたのだ。

「テオナナカトル」はシビレタケ属の毒キノコで、アルカロイドのサイロシビンおよびサイロシンという幻覚を引き起こす成分をふくんでいる。この種は200以上存在し、世界中に広く自生している。

 これらのキノコ類の乾燥品は、一時期「マジックマッシュルーム」という名前で、インターネット上で販売されていた。現在では麻薬原料物質としてサイロシビンやサイロシンをふくむキノコ類が規制の対象となっており、輸入、輸出、栽培、譲り受け、譲り渡し、所持、施用、広告といった行為は法違反になる。

インカ帝国とコカの葉・コカイン
 現在でもコカの木の葉は、ボリビアなど南米の一部で合法的に栽培され、嗜好品として用いられている。

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 コカインは、コカの木の葉から抽出・精製される麻薬である。インカ帝国では、国民に毎日、一定の時刻に使用することを許していたという。国民の生活が厳しく、空腹による飢餓感を抑えるためと強壮剤として用いられていたようだ。

 コカインは、現在も有効な局所麻酔薬として手術に用いられているが、服用すると幸福感や楽天感、性欲亢進などをおぼえるため、麻薬として、アメリカをはじめ世界中で濫用されている。「身体的依存性はなく、中断による禁断症状は起きない」とされているが、精神的依存性は甚だしく、濫用から生じる中毒で死を招くことも多い。アメリカではコカインの使用者が激増しており、その取り締まりは困難をきわめ、「麻薬戦争」といわれるほどの大きな社会問題となっている。


アルカロイドとは何か?
 アルカロイドは、窒素原子をふくむ天然由来の有機化合物の総称である。ただし、タンパク質を構成するアミノ酸やDNAの正体である核酸は除く。また、植物から抽出した天然由来のアルカロイドに手を加えたもの(例:LSDやヘロイン、覚醒剤のヒロポン)や、天然由来のアルカロイドの分子構造を参考に人間の手で化学的に合成されたもの(例:覚醒剤のアンフェタミン)もアルカロイドと呼ぶ。

 現在までに3万種以上報告されているが、強い生理活性(生体内のさまざまな生理活動を調節したり、影響を与えたり、活性化したりする性質)を持つものが多く、医薬品として重要である。薬と毒は表裏一体なので、薬にも毒にもなる。

 ちなみに、よく知られているアルカロイドには、ニコチン、カフェイン、コカイン、モルヒネなどがある。ニコチンはタバコの成分、コーヒーや紅茶に入っているカフェインには興奮作用がある。コカの木から抽出されるコカインはさらに強力な興奮剤であり麻薬であるが、塩酸コカインは医療用として局所麻酔剤に使われている。モルヒネも麻薬であるが、末期ガン患者の苦痛を緩和する目的でも利用される。

 なお、ほとんどの幻覚性植物の成分はコカイン、モルヒネのようにアルカロイドだが、大麻では有効成分はアルカロイドではなくテトラヒドロカンナビノール(THC)である。

大麻とマリファナ
 大麻はアサ科アサ属の植物で、麻袋・麻布の麻(アサ)の原料植物と同じものだ。亜麻(リンネルの原料)などと区別するのに大麻(マリファナ)ともいう。その繊維はとても丈夫で、衣服や袋・バッグなどに用いられている。

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 なお、大麻は日本では「大麻取締法」によって規制されている。大麻は麻酔性のテトラヒドロカンナビノール(THC)と呼ばれる化学成分をふくみ、古くから幻覚剤として快楽、宗教、また医療などに利用されてきた。

 大麻の葉や花を乾燥させたものは細かく刻んでタバコのように使われることが多い。樹脂を固めたものを大麻樹脂(ハシシュ、チャラスなど)といい、加熱して気化したものを吸引したり、タバコに混ぜて喫煙したりされている。

大麻を常用するとどうなる?
 19世紀のヨーロッパでは、不安の緩和や催眠のために大麻は医薬品として処方されていた。ところが20世紀になるとアメリカ政府は医療用をふくむ大麻を禁じる法律を制定した。

 現在、メディアでは世界で大麻がどんどん解禁されているかのような記事が出ている。実際、アメリカでは、ワシントン州、コロラド州、カリフォルニア州などの州で娯楽品としての大麻が限定的に合法になっている。オランダは、厳格なガイドラインのもとで大麻などのソフトドラッグを規制対象外にし、カナダでも娯楽品としての大麻が合法になった。

 あなたは、大麻はそれほど危険な薬物ではないと考えているかもしれない。しかし、実際には、イギリス、ドイツ、フランスなどでは依然として大麻は違法薬物であり、日本をふくむほとんどの国で厳しく規制されているのだ。国際的には非合法の国のほうが圧倒的に多いのである。

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 THCは脳内の海馬や小脳などに作用する。その作用は、服用者によって個人差があり、用量や投与経路(喫煙か経口摂取かなど)によっても異なるが、意識がだんだん変化して夢幻状態になってくる。思考の前後の関連性がなくなり、自由奔放に思考が駆け巡るようになる。数分が数時間に感じられたり、近くのものが遠くにあるように見えたりする。大量に服用すると、幻覚を経験する。極端な安寧感や喜びの興奮が起こり、笑いが止まらなくなったりする。

 1人の場合は鎮静的であるが、仲間と一緒になると多弁で陽気にふるまう現象も見られ、大量投与では死の恐怖感が観察される。フラッシュバック現象がしばしば起こり、妄想、幻覚、幻影におびえることになる。「精神的依存はそれほど強くなく、身体的依存はない」とされるが、大麻を常用すると脳の機能低下、認知障害、呼吸器障害、生殖機能障害などの悪影響が出るのだ。

 さらに、大麻使用によって、自動車事故を起こしたり、自殺する危険性が高まることも知られている。インドの旅行ガイドには、大麻を摂取して屋上などから飛び降りる事故例が掲載されている。私はインドを旅したときに、マリファナ入りのラッシー(乳酸菌飲料)を飲んだ日本人が口から泡を吹いて倒れたり、問題行動を起こしたりするのを何度か見かけたことがある。
https://bunshun.jp/articles/-/47157?page=5
2:777 :

2024/06/18 (Tue) 07:12:37

統合失調症患者や覚醒剤中毒者が体験する世界を描いた映画 コワイ女ーカタカタ

コワイ女 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B3%E3%83%AF%E3%82%A4%E5%A5%B3

コワイ女 - ニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/watch/so18761987


統合失調症患者が体験する世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/419.html

覚醒剤中毒者が体験する世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/423.html
3:777 :

2024/08/01 (Thu) 01:04:37

健司が斬る!【深掘り事件考察】 - YouTube
https://www.youtube.com/@bless-channel/playlists
https://www.youtube.com/@bless-channel/videos



旭川いじめ と神居古潭事件の少女は加害者も被害者もドラッグ障害だった:

【7/31最新】旭川・内田梨瑚の舎弟(19)がついに!シャブ中不倫の真相!【深掘り解説】
健司が斬る!【深掘り事件考察】2024/07/31
https://www.youtube.com/watch?v=-Ir3kz0I5ao

0:00 【本日の健司が斬る!】旭川事件に動きあり!
1:42 【おさらい・今日のテーマ】警察の汚職とヤクの専門家が斬る!
3:36【深掘り】実体験!警察の汚れた欲望
7:41 【深掘り】ヤリ●ンと行動からわかる「ヤク中」の証
10:44 【深掘り】薬物依存とADHD そして暴力へ
15:05 【深掘り】19歳A子を分析!暴力アスペとは!?
16:51 【大募集】「家族会」結成!障害を療育する家族へ!
18:21 【追加解説と予告】内田梨瑚と舎弟の相性!?まもなく起訴!


内田梨瑚の生い立ちの深掘り解説は↓

【旭川女子高生殺害事件】内田梨瑚(21)脳疾患が判明【真相】
https://www.youtube.com/watch?v=Id4IzVEhU8o&t=0s

0:00 【目次】本日の健司が斬る!は?
1:43 【挨拶&事件紹介】旭川女子高生●事件を深掘り
3:33 【深掘り】1.“36キッズ”の実態(発達障害の可能性)
5:25 【深掘り】2.生い立ち(暴言家庭と二次障害)
9:33 【深掘り】3.ドロップアウト(「悪」への第一歩)
11:56 【深掘り】4.そして事件発生(ノーブレーキの残虐性)
13:50 【特報×2】「母の悲痛な声」& すすきの事件機密情報


※本事件は発達障害の疑いの強い容疑者とあくまで限定的な環境要因が重なり「支配のために殺人もいとわない人格」が形成された事件です。
発達障害の方の多くは特性を理解し生きづらさを克服することで、善良で優秀な人間として成長することができます。
障害そのものが悪では無いことをどうかご理解下さい。

↓↓↓↓↓【事件概要】↓↓↓↓↓
2024年4月19日
北海道留萌(るもい)市の女子高生
村山月(るな)さん(17)が

北海道旭川市 の内田梨瑚(りこ)容疑者(21) と
旭川市の繁華街36(サンロク)街にたむろする飛行少年少女
“36キッズ”の10代男女3名(19歳少女、16歳男女)により
殺害されたとされる事件

被害者がSNSで内田容疑者の写真を無断転載したことをきっかけに
10万円の電子マネーを要求(手続きが失敗し支払いは未遂)
前日4月18日に月さんを呼び出し、留萌市から数十km離れた山中に拉致

車中では少年少女による恐喝・暴行が行われた。
16歳の2人は途中下車し、
内田容疑者と19歳の少女は
監視カメラの無い橋まで移動
不同意わいせつを行った後、
月さんを橋から10m下の橋に落とし、溺●させたものとみられている。

なお、内田容疑者は「置いてきただけ」と犯行を否認している。
しかし現場付近からは月さんの衣服が見つかっているなど、事件の隠蔽を計った可能性もみられている。

初対面の加害者と被害者が出会ってから4時間あまりでの殺害
事件後も平然と生活を続けた容疑者ら

これはSNSリテラシーの問題ではない!
なぜこのような鬼畜になったのか?発達障害の闇、ここにあり!


▲△▽▼


旭川 神居古潭殺人事件 _ 大麻・覚醒剤の売人だった内田梨瑚(21)
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16856891

旭川女子中学生いじめ凍死事件で文春や被害者の母親の証言はすべて嘘だった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16858192

何も知らない普通の人をドラッグの世界に引きずり込む手口
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/902.html

ヤクザは女性に言う事をなんでも聞かせる為に刺青をしている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/194.html

幻覚剤 _ 踊り続けた男は石ナイフで胸を引き裂かれ、脈打つ心臓がつかみ出された
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16857360

統合失調症患者や覚醒剤中毒者が体験する世界を描いた映画 コワイ女ー カタカタ
コワイ女 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B3%E3%83%AF%E3%82%A4%E5%A5%B3

覚醒剤中毒者が体験する世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/423.html

相場に失敗すると奥さんとお嬢さんにはこういう運命が待っている
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/250.html

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