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2024/06/13 (Thu) 22:15:59
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経済・相場関係投稿集
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14037314
ド素人でも損しない株式投資のノウハウ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16876324
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ETFの税金と確定申告について徹底解説!特定口座・一般口座・NISA口座の違いとは? | TRADE MASTER
https://trademaster.jp/etf_tax/
新NISA(成長投資枠)で投資すべきETFはどれ?つみたて投資枠のおすすめ銘柄も紹介! | TRADE MASTER
https://trademaster.jp/etf_newnisa/
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金CFD(米ドル/オンス)・米国債10年物利回り のエリオット波動分析
ゴールドが今年天井をつけた後に世界が震撼するようなことが起きる可能性
実践!エリオット波動 有川和幸さん 2024年3月11日
https://www.youtube.com/watch?v=GxkAiqcrn6Y&t=129s
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1970年代は物価高騰の時代である。世間ではインフレ対策で株式を買えと言われているが、実際には1970年代のインフレ相場では株式の価値は名目で横ばい、インフレ調整後の実質値で3分の1になった。一方でゴールドは25倍に高騰している。
ちなみに株式はこのインフレの期間、預金や不動産などのパフォーマンスにも大負けしている。一般に言われていることとは逆に、インフレ・高金利相場では株式は最悪の選択なのである。
逆にインフレ相場で貴金属はバブルと言うべき上昇を見せる。このように、長期的に株式と逆に動く。
もしインフレ・高金利相場ならばゴールドが利益をもたらしてくれる。
デフレ・低金利相場ならば株式が利益をもたらしてくれる。
分散とは多くの株式銘柄を買うことではない。インフレ・高金利相場で軒並み低パフォーマンスとなるような銘柄の詰め合わせは分散されたポートフォリオにはならない。
本当に分散されたポートフォリオとは、インフレかデフレ、どちらのシナリオになっても安定してリターンを生んでくれるポートフォリオのことである。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50309#more-50309
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ガンドラック氏、ゴールドの積立投資を推奨
2024年6月16日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50009
レイ・ダリオ氏: 金価格が上がっている理由
2024年6月4日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49576
金価格上昇の理由と今後の見通し
2024年4月3日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46812
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
2024年6月10日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49783
EVの需要減速はプラチナ価格を復活させられるか
2024年4月9日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/47058
フォン・グライアーツ氏: ゴールドは押入れに仕舞えない原油やウランより良い
2024年6月11日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49804
リーマンショックで急落した金価格、上昇した米国債
2016年10月16日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/4454
ドラッケンミラー氏、ドルを空売りしてゴールドを買い
2023年4月29日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/36281
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バブルは11月の米大統領選挙までか!?
石原順チャンネル 2024/06/04
https://www.youtube.com/watch?v=XCJ70uQbkuU
<チャプター>
00:00 最高値更新が続くゴールド!インフレは終わらない?
09:03 米国の負債総額
10:16 民主党と共和党のどちらも持続不可能な債務に対処しようとはしない
11:55 米国の利息は年末までに1.6兆ドルに達し、米国政府の最大の支出になる
12:51 米商業銀行が保有する未実現損益の推移
14:35 バブル延命は11月の米大統領選挙までか!?
20:28 過去の利下げサイクル
22:22 米国のFF金利の推移と景気後退期
24:10 ナスダック100と米国2年国債の推移(1996年~2010年)
24:45 歴史は「ピボット」が本当の暴落の引き金になることを示している
27:40 米国株式市場における弱気相場の歴史(S&P500)
29:25 市場は再び衝撃に見舞われるだろう
最高値更新が続くゴールド! インフレは終わらない?
石原順チャンネル 2024/05/21
https://www.youtube.com/watch?v=DQmj4oSRLCE
<チャプター>
00:00 最高値更新が続くゴールド!インフレは終わらない?
03:56 NYダウCFD(月足)
06:27 S&P500CFD(日足)
08:48 ナスダック100CFD(日足)
09:30 日経平均CFD(日足)
10:53 米国の州全体の住宅価格の4年間の変化
12:23 「買い持ち」は常にうまくいくとは限らない
18:24 誰が選挙に勝とうとも、インフレはさらに進むだろう
22:58 米国の負債額
25:53 ゴールドCFD(月足)
30:46 制御不能のインフレ
32:57 ゴールドCFD(日足)
34:07 ゴールドCFD(週足)
40:12 Best Loser Wins 人間の脳に組み込まれた負けパターンを克服する方法
円の劣化とゴールドの上昇
石原順チャンネル 2024/03/05
https://www.youtube.com/watch?v=7iIRen-aYd0&list=PL-OVPjg8Mq_S1fRwnwfSXYutRJvfgcr8r&index=24
<チャプター>
00:00 円の劣化とゴールドの上昇
01:16 日経平均CFD(月足)
02:20 ゴールド円CFD(週足)
04:33 ゴールドCFD(15分足)
06:19 日経平均CFD(日足)
07:05 ゴールド先物(週足)
09:40 ゴールドCFD(月足)
11:38 ゴールドの上昇要因はドルの武器化
16:48 資産運用の究極の目的はインフレヘッジである
史上最高値を更新したゴールド相場と投資のポイント(2023.12.5収録)/石原順さん
石原順チャンネル 2023/12/05
https://www.youtube.com/watch?v=Vs8WyGvFE8c&list=PL-OVPjg8Mq_S1fRwnwfSXYutRJvfgcr8r&index=1
<チャプター>
00:00 史上最高値を更新したゴールド相場と投資のポイント
00:20 石原順チャンネル開設のお知らせ
02:10 ゴールド最高値更新
10:30 ゴールドの上げはショートカバー?
14:45 ゴールドCFD(4時間足)
16:10 ゴールドCFD(日足)
17:08 ゴールドCFD(週足)
17:55 ゴールドCFD(月足)
22:00 膨れ上がる世界の負債
26:05 スーパーバブルの崩壊を前にゴールドは2000ドルを超えて急上昇
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グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート | 世界の金融市場における分析と実践
https://www.globalmacroresearch.org/jp/
追い込まれた日銀!? 石原順チャンネル
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16848778
石原順チャンネル - YouTube
https://www.youtube.com/@ishihara-jun/videos
https://www.youtube.com/@ishihara-jun/playlists
ザ・マネー 西山孝四郎のマーケットスクエア - YouTube
https://www.youtube.com/@user-yz8gy6ug6q/streams
株で儲ける方法教えてあげる(こっそり)
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日本で購入できるコモディティ銘柄の ETF
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16861475
金ETF と 銀ETF のお薦め銘柄
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16856855
【プラチナ投資】国内ETFを比較!
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16861223
日本で購入できる原油ETFの一覧とそれぞれの特徴は?
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16861221
ETFS天然ガス上場投資信託はなぜ安い?
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16861236
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2024/06/13 (Thu) 22:56:36
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金 ETF
https://duckduckgo.com/?hps=1&q=%E9%87%91++ETF&ia=web
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金ETFのおすすめ銘柄(米国・日本)は?メリット・デメリットや証券会社を比較!
末友 浩基 2024-06-07
https://www.bridge-salon.jp/money/tousin-etf/gold-etf/
2024年4月現在、中国政府による購入、円安の進行といった理由により、金価格はドルベース・円ベースともに最高値付近で推移しています。
NISAで株式のインデックスファンドを積み立てているなら、金にも分散投資すると効果的だよ!
とはいえ「金を実際に所有するのはコストが高く、管理が大変では?」と思い、金投資を諦めている方も多いはず。
現物の金ではなく金価格に連動するETFであれば、管理は不要で株式市場が開いている時間帯であればスマホ一つで簡単に売買できます。
本記事では、金価格に連動するETFの魅力や注意点について解説します。
「金ETF」とは金相場に価格が連動するように運用されるETFのことであり、金の市場価格を見ながら売買を行うことができます。金の価値は世界各国で認められており、宝飾品や貨幣として、あるいは投資対象して活用されています。また、金ETFは有事の時に強い商品と言えます。リスク分散としての投資に役立つと感じます。さらに少額からの購入が可能で現物の購入ではないため、管理する必要がないという特徴があります。長期的目線でポートフォリオに入れて投資されてみてはいかがでしょうか。
金ETFのおすすめ銘柄
SPDRゴールドシェア(GLD)
ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)
純金上場信託(1540)
金ETFの特徴とは?
金ETF
金ETFの主な特徴は、投資初心者でも証券口座を保有しているだけで金へ投資できることです。
金投資は「金の現物を購入する」のが一般的ですが、実際に保有すると保管作業や実際に買いに行く手間がかかります。
たしかに保存したり買いに行くのは大変そう…
一方で金価格に連動するETFに投資すれば、現物を保有することなく一般的な株式と同様に少額から取引が可能です。
スマホやパソコンからたった数分で購入できるため、誰でも簡単に金投資ができますよ。
金のETFとは「金の現物を保有することなく投資できる投資信託」といえるでしょう。金ETFは直接金を保有するわけではないため管理の手間やコストを節約できる利点があります。
金のETFに投資して得た場合の利益ですが、株式や一般の投資信託と同様に「分離課税」の譲渡所得にあたります。この場合の税率は、約20%となります。
NISAを使っていれば、非課税です。
またETFのほかにも「純金積立投資」や「投資信託」でも金への投資が可能。
純金積立投資については証券会社も比較したので、興味がある方はチェックしてほしいワン!
あわせて読みたい
おすすめの純金積立3社を比較!選ぶ際のポイントやメリット・デメリットを解説
ETFとは?
そもそもETFって何だっけ?
ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称であり、日本語では上場投資信託と呼ばれています。
ETF自体が数多くの銘柄(企業)を含んでいるため、1つのETFに投資しても複数の銘柄に投資した場合と同じ分散効果が得られるのが魅力です。
じゃあ投資信託とは違うの?
ETFと通常の投資信託の違いとしては、以下の通り。
ETF 一般的な投資信託
上場 ◯ ×
価格 リアルタイムで変動する 1日1回の基準価格
取引機会 取引所の取引時間内 1日1回
最大の特徴としてETFは上場していることから、株式同様に取引所を通じてリアルタイムで取引できる点が挙げられます。
似ているようだけど、多くの違いがあるんだ!
ETFに投資する上で知っておきたい基本情報は「ETFとは?」の記事にまとめたので、併せてご覧ください。
金が最高値圏でも投資すべき?
▼動画にて解説
金ETFに投資するメリット3つ
メリット
金ETFの魅力ってどんなものがあるの?
金ETFへ投資するメリットとしては、主に以下の3つです。
リスク分散になる
現物の金と比較して少額から金へ投資できる
株式と同様に取引できる
それぞれ解説していきます。
①リスク分散になる
金は株式市場が下落する局面で値上がりする傾向があるため、金ETFの保有はリスク分散になります。
例えば「VOO(S&P500に連動するETF)」に投資すると、米国の優良企業500社に分散投資したことになりますが、あくまでも株式への集中投資です。
そのためコロナショックのように株式市場全体が下落すると、500社の株式に分散投資しても暴落する可能性が高まります。
株式一辺倒のポートフォリオに金が加われば、株式市場全体が下落している場面でクッション材のような役割を果たすのです。
金はリスクヘッジとして活用できるワン!
戦争や恐慌、災害などの有事が発生した時や経済の先行きが不透明になると、株価は下落する傾向がありますが、その一方で金相場は上昇するケースがありリスク分散に適していますよ。
②現物の金と比較して少額から投資できる
現物の金と比較して少額から投資できるのも、金ETFのメリットです。
金ETFの一つである純金上場投資信託(1540)の1口あたりの価格は11,440円(2024/7/2終値)と、気軽に買える銘柄もあるのが特徴。
また大量に保有したい方は口数を増やすだけで良いため、保管の手間もかかりません。
金は高くてリスク分散にもまとまった資金が必要だと考える方もいますが、金ETFなら手軽に金投資を始められます。
現物の金は高いから、ETFだと嬉しいね!
③株式と同様にリアルタイムで取引できる
金ETFは株式と同様に証券取引所に上場しているため、証券取引所の取引時間中であればリアルタイムで取引可能です。
値動きを見ながら取引したい方におすすめだね!
わざわざ店頭に買いに行く必要もなく、証券口座さえ保有していればスマホから簡単に取引できます。
そして金ETFをCFD取引する場合なら、自由度はさらに高まります。
CFD取引とはレバレッジを掛けたり、売りから注文できたりするなど利便性が高い取引手法です。
金ETFの投資を検討している方は、CFD取引にも対応しているIG証券の口座を開いてみるのもおすすめです。
IG証券の詳細を見る
金ETFに投資する2つのデメリット
デメリット
金ETFへの投資で注意すべき点もある?
金ETFに投資するデメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
ETFの中では経費率が高い
配当金が出ない
それぞれの注意点を見ていきましょう。
①ETFの中では経費率が高い
金ETFは数あるETFの中でも、経費率が高いのがデメリットです。
投資対象が株式のETFと平均的な経費率を比べてみると以下の通りで、金ETFに投資した方が比較的高くなります。
投資対象 経費率
株式 0.03~0.1%程度
金 0.4~0.5%程度
経費率が高いと何が問題なの?
経費率が高いことの問題点としては、投資期間中の運用コストが高まり利益を出しづらくなることです。
例えば1年で3%のリターンが出た場合、経費率が0.1%なら実質2.9%のリターンとなりますが、経費率が1%なら実質2%となってしまいます。
ただ、現物の金を買って保管する手間や純金積み立てと比較すれば、金ETFは低コストで投資できるワン!
②配当金が出ない
金ETFは株式投資と異なり、配当や利息を生み出す商品ではないです。
そのため、配当金狙いの投資を考えている方にとって最適な方法ではありません。
配当金狙いの投資をしたい方は、「日本のおすすめ高配当株10選でインカムゲインを狙おう」の記事を参考にしてください。
金投資は短期で高い収益は見込めません。分散投資の位置付けでの投資をおすすめします。
あわせて読みたい
金投資は危険でおすすめしない?デメリットや「やめとけ」の真相を初心者向けに解説
NISAは始めたけど、
これだけでいいのかな…?
あなたにぴったりの投資方法がわかる!
NISAを始めた人が次にやるべきこともバッチリ
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金ETFのおすすめ銘柄3選【チャートあり】
おすすめ銘柄
金ETFの魅力は分かったけど、どんな銘柄に投資すべき?
金に連動したETF銘柄の中でも、おすすめは以下の3銘柄です。
SPDRゴールドシェア(GLD)
ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)
純金上場信託(1540)
わたしはSPDRゴールドシェア(GLD)をおすすめします。ブラックロック、バンガードに次いで運用総額規模で3番目に位置するステートストリートの商品で、世界で最大の金ETFですから流動性が高いところがおすすめ理由です。
それぞれ詳しく解説しますね。
①SPDRゴールドシェア(GLD)
TradingViewですべてのマーケットを追跡
SPDRゴールドシェア(GLD)は、米国の金価格との連動を目指した金ETFです。
金ETFの中で主流なものの1つで、金ETFを調べた方なら一度は見たことがある銘柄かもしれません。
有名どころの金ETFってことか!
経費率は0.40%で、金ETFの中ではまずまずといったところでしょう。
金ETFをドル建てで購入して、リスク分散したい方におすすめのETFです。
こちらのETFを購入するには米国株投資ができる証券会社が必要です。
SBI証券や楽天証券なら、為替手数料無料・NISA口座なら取引手数料も無料なのでおすすめです。
②ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)
TradingViewですべてのマーケットを追跡
ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)は、主に大手の金鉱株銘柄を扱っています。
金価格に連動したETF投資は、金鉱関連の銘柄に投資しても似たようなパフォーマンスを得ることが可能です。
金価格に連動する金鉱株を購入すれば、金投資をするのとほぼ同じってことね!
経費率は0.51%で、株式に投資するETFの中では高い傾向に。
大手銘柄が中心になっているため、値動きの激しい小型株と比べて価格の変動は抑えられています。
これも米国のETFだから、アメリカ株投資ができるネット証券を使うんだワン!
③純金上場信託(1540)
1540
引用:Trading View
純金上場信託(1540)は、東京工業品取引所における金1グラムあたりの先物価格を、一定の貴金属業者の提示するフォワードレートで現在価値に引き直した価格に連動することを目指すETFです。
経費率は0.44%と低く、株価はここ数ヶ月で最高値を更新しています。
また、金ETFの中では唯一「金地金」と交換できるのも特徴です。
金地金ってどんなもの?
金地金(きんじがね)はインゴットや金の延べ棒とも呼ばれ、最も金を感じられる実物の金塊です。
ただし金地金との交換は一定の口数以上の場合に限られており、交換時は手数料が発生するので注意しましょう。
【診断】おすすめの金投資方法は?
既に金に投資している?
している
していない
金ETFに投資する方法
おすすめ証券会社
金ETFに投資する方法としては、大きく以下の2種類があります。
現物取引はわかるけど、CFD取引ってなに?
CFD(Contract For Difference)取引とは、株式、商品、経済指数、先物などあらゆる金融商品を差金決済で行う取引です。
現物取引のように現金で株式を購入して保有し、売却するような現物の売買は発生しません。
現物を実際に保有しないから証拠金を預けて売買でき、売り注文からの取引も可能だワン!
金ETFへの投資は証券会社を経由するのが一般的であり、おすすめの証券会社は以下3社です。
わたしは楽天証券、SBI証券をおすすめします。2大ネット証券のポイントなどを考慮し、個人にあった証券会社を選びましょう。
①楽天証券
楽天証券は「2022年オリコン顧客満足度 ネット証券ランキング」で2年連続1位になるなど、今話題の証券会社です。
楽天グループの証券会社ということで「楽天経済圏」を活用しつつオトクに投資を始められます。
楽天ポイントを使って投資できるのは便利ね!
楽天証券では日本国内の金ETFのみならず、米国の金ETFや投資信託で金へ投資することも可能。
楽天ポイント投資も可能なため、初めての金投資でいきなり現金を使うことに抵抗がある人にも安心ですね。
\最初の証券会社におすすめ/
②SBI証券
SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェアNo.1を誇る、人気のネット証券です。
SBI証券は取扱銘柄が豊富にあり、今回紹介した銘柄にすべて投資することができます。
大手ネット証券の中では手数料が安く、金投資だけでなく低リスクで利益を狙いやすいIPO銘柄の取り扱いも豊富です。
IPO銘柄にも挑戦したい僕にぴったりだ!
金投資以外でも優秀な証券会社なので、これから本格的に株式投資への参入を考えている方は口座開設しておきましょう。
\人気No.1/
SBI証券 タイアップバナー
まだ証券口座を持っていない方は、当社のおすすめネット証券会社独自調査でも人気No.1だったSBI証券がおすすめです。
③IG証券
IG証券は45年以上の歴史を持ち、世界中で24万人以上が利用している大手の証券会社です。
金ETFはもちろんのこと、IG証券では17,000以上という豊富な銘柄のCFD取引を行えます。
幅広い取引をしたい方におすすめだワン!
学習コンテンツ「IGアカデミー」やニュース分析レポート等も充実しており、CFD初心者からプロまで満足できるでしょう。
金取引のほかにもFXや株式投資などのサービスも展開しているため、幅広い投資手法に挑戦したい方は必見です。
金ETFに関するよくある質問
ここからは金ETFに関するよくある質問についてお答えします。
Q.金ETFとは?
金ETFとは、金の価格に連動するETFです。
金投資は「金の現物を購入する」のが一般的ですが、実際に保有すると保管作業や実際に買いに行く手間がかかります。
一方で金価格に連動するETFに投資すれば、現物を保有することなく一般的な株式と同様に少額から取引が可能です。
Q.金投資の注意点は?
金はあくまでも投資対象の一つであるため、値上がりすることもあれば値下がりする可能性もあります。
世界情勢が安定化したり、インフレ上昇に歯止めがかかったりすると、金よりも株式に投資マネーが流れやすいため値下がりするケースもあります。
また、金利が上昇するときも利息を生まない金は下落しやすいです。
金投資はポートフォリオの20~30%程度を目安に、分散投資対象としている投資家が多いよ!
【まとめ】金ETFの特徴
最後に、本記事でもっとも重要なポイントを3つまとめます。
金ETFは金価格に連動するように設計されたETF
現物の金投資より少額から投資できる
すでに株式を保有していて、リスク分散したい方におすすめ
現物の金は保有できずとも金投資をしたい方は、証券口座を保有しているだけで投資できる金ETFがおすすめです。
金ETFは今後も注目され続けるであろう投資手法なので、今のうちに口座開設をしておきましょう。
金投資には投資信託や純金積み立てもあるから、自分にあった方法を探してみてね!
https://www.bridge-salon.jp/money/tousin-etf/gold-etf/
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2024/06/13 (Thu) 22:59:04
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銀 ETF
https://duckduckgo.com/?q=%E9%8A%80+ETF&ia=web
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2024/06/17 (Mon) 01:15:48
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ガンドラック氏、ゴールドの積立投資を推奨
2024年6月16日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50009
引き続き、DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏のCNBCによるインタビューである。今回は金相場について語っている部分を紹介したい。
上昇した金価格
金融市場で今年上がったものと言えば何だろうか。株式もそうだが、市場をより広く見ている人ならばゴールドと答えるだろう。
金価格は以下のように推移している。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/06/202406016-gold-chart.png
この金相場についてガンドラック氏は次のようにコメントしている。
今年ずっとゴールドには強気だ。
ゴールドは1月第1週の円卓会議で推奨した現物資産だが、ここまで上がるとは思っていなかった。だが相場とはそういうものだ。
雇用統計で大きく下落したが、2,300ドル強で推移しており、まだまだ強い。
雇用統計で賃金のインフレが止まっていない様子を受け、高金利の継続を懸念した市場では金価格が1日で大きく落ちはした。
5月米国雇用統計はスタグフレーションへの満額回答
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49765
だがガンドラック氏はそれも調整のうちと考えているようだ。ガンドラック氏はこう続けている。
年始から15%か17%の上昇だ。休憩も必要だろう。4ヶ月で20%も上昇したのだから。
金価格上昇の理由
今年の金価格の上昇は謎が多い。金相場は普通ドルの金利に反応し、ドルの金利が少なくなればドル預金からゴールドへ資産が流れてくるものだが、金価格が大きく上昇した3月と4月にはアメリカの金利は下がっていないのである。
では何が金相場を押し上げたのか。ガンドラック氏はこう語っている。
ゴールドの強気相場は世界経済と中央銀行にかかわる現象だ。世界的な債務の増加と関係している。
ガンドラック氏は先進国における政府債務の増加と紙幣印刷への依存がゴールドを押し上げていると考えている。より詳しくはレイ・ダリオ氏が解説している。
レイ・ダリオ氏: 金価格が上がっている理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49576
ゴールドの積み立て
だが今回注目すべきは金価格の水準について語っている部分である。ゴールドは買いなのか? ガンドラック氏は次のように述べている。
金相場が下落すれば間違いなく買い増すべきだし、現在の水準でもドルコスト平均法で買う価値がある。
ドルコスト平均法とは定期的に同じ金額だけその銘柄を買い続ける投資戦略である。定額で買い続けると、価格が低い時には多く、価格が高い時には少なく買うことになるので、平均購入価格が低くなる。要するに積み立て投資である。
読者も知っての通り、筆者はつみたてNISAに否定的である。税制上の問題があることに加え、株式の長期投資があたかも安全確実に儲かる投資であるかのように吹聴されていることが理由である。
「株式投資は長期的にはほぼ儲かる」という主張が完全に間違っている理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/27644
だがこのつみたてNISAを有効活用する方法があるとすれば、それは貴金属の積立投資ではないかと筆者は考えている。
ガンドラック氏はゴールドを奨めているが、積み立てるなら筆者はむしろシルバーを推奨する。銀価格の長期チャートは次のようになっている。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/06/2024-6-16-silver-chart.png
以下の記事で説明した通り、シルバーはゴールドとともに1970年代のインフレの時代に高騰した銘柄である。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
だがゴールドが史上最高値圏で推移している一方、シルバーはまだ過去のバブルの頂点さえ超えていない。
貴金属の長期の推移予想
貴金属の価格はインフレが収まるのか収まらないのかに依存する。だが長期の積み立てならそこは大した問題にならないと筆者は考えている。
来年にかけてインフレは収まるのか。仮に収まったとしたら貴金属価格は一時的に下落するだろうが、もしインフレがその程度で収まるならば、政治家はほぼ確実に紙幣印刷を何の問題もないものと考え、インフレを引き起こしたコロナ後の現金給付のような政策をもう一度、今度は更に大きな規模でやるだろう。
1970年代の例を見ても分かる通り、インフレ政策は麻薬のようなものであり、人々がインフレに本当に懲りるまでインフレは続く。
ポール・ボルカー氏、1980年のインフレ打倒がどれだけ厳しかったかを語る
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/27377
だから短期的なインフレの見通しは難しいが、長期的なインフレの見通しは簡単であり、長期的にはインフレは間違いなく再来すると筆者は考えている。
そしてそうなれば銀価格は1970年代の高値を超えてゆくだろう。
結論
それが厳密にいつかは分からない。だがシルバーの積み立てを数十年続けるのであれば、いつかのタイミングで貴金属相場が1970年代の再現になることはほぼ間違いないように思える。
少なくとも金融庁が吹聴しているような、過去40年の金利下落相場での株式市場のパフォーマンスをコロナ以後の金利上昇相場で期待するような長期投資のやり方よりはよほど確度が高いだろう。
ドラッケンミラー氏: 株式市場は40年前の物価高騰時代より酷い惨状に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/28426
長期的な価格水準で言えばシルバーよりもプラチナの方が更に安いのだが、EV(電気自動車)市場の動向を注視する必要があるため、目を瞑って買い続ける積み立て投資には向かないかもしれない。
EVの需要減速はプラチナ価格を復活させられるか
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/47058
積み立てとは株式で楽してお金が増えることを期待することではなく、自分の資産の購買力を守ることである。国民は政府のもたらすインフレから身を守る必要があるが、普通に貴金属を買ってインフレが来ても、価格が上昇すれば税金が発生してしまう。
だからこれがNISAの本当の使い方ではないか。アベノミクスの時代に国民の資金を株価の押し上げに貢献させることを目的として作られたNISAが、政府のインフレ政策から国民を守るために使われることを筆者は心から願っている。
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49783
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50009
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5:777
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2024/06/17 (Mon) 01:32:02
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レイ・ダリオ氏: 金価格が上がっている理由
2024年6月4日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49576
引き続き、世界最大のヘッジファンドBridgewaterのレイ・ダリオ氏のWSJによるインタビューである。今回はゴールドについて語っている部分を紹介したい。
金価格の上昇
前にも少し紹介したが、最近の金相場の上昇には不可解な点がある。金価格は以下のように推移している。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/06/2024-6-4-gold-chart.png
何故このゴールドの上昇が不可解なのかと言えば、普通金相場は金利低下で上昇するはずだからである。金利が付かないゴールドはドルの金利が上がればドルへの資金逃避が起きるが、逆にドルに金利が付かなくなればゴールドへと資金が流入する。
だが、ここ最近金利は特別下がったわけではない。どちらかと言えばむしろ上がっている。アメリカの長期金利は次のように推移している。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/06/2024-6-4-us-10-year-treasury-bond-yield-chart.png
金価格はインフレでも上昇するが、相場の期待インフレ率も3月以降上がっているわけではないのである。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/06/2024-6-4-us-10-year-breakeven-inflation-rate-chart.png
ゴールド上昇の理由
では金価格はどうして上がっているのか。これは多少難問である。周りにいる相場に詳しい人にこの現象を説明できるかどうか聞いてみてほしい。
ダリオ氏はどのように解説しているか。ダリオ氏はその原因を先進国の政府債務だと考えているようである。ダリオ氏は次のように述べている。
アメリカには莫大な負債がある。莫大な負債を生み出し続けている。そしてその負債はマネタイズされる可能性が高い。
マネタイズとは、つまり中央銀行が紙幣印刷で解決するということである。
国家が莫大な政府債務を抱えるときに何が起きるのかという疑問を聞く相手として、ダリオ氏ほど相応しい人物はいないだろう。
ダリオ氏はコロナ直後に大規模な紙幣印刷と現金給付が行われたのを見るや否や、過去の覇権国家が莫大な政府債務を抱えてインフレを引き起こしたときに何が起きたのかを研究し、早々と著書『世界秩序の変化に対処するための原則』に纏めたからである。
世界秩序の変化に対処するための原則
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%A7%A9%E5%BA%8F%E3%81%AE%E5%A4%89%E5%8C%96%E3%81%AB%E5%AF%BE%E5%87%A6%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%89%87-%E3%81%AA%E3%81%9C%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%81%AF%E8%88%88%E4%BA%A1%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%AA/dp/4296116185?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=TDM09MVBZJYL&dib=eyJ2IjoiMSJ9.2qGKODN6BuEkRGN66w2lk5c7tiDRWnjw8QLPf8q8a4_lBi1_BZsYeLlqKq40XOphncuWPFl1F2t9xsgXoBkP3KJZtXtzyxctA4LTs9rv921NiLX1BPDxa4TnhoMsscmhn6UucyuTZ6A4qham6cIM8w07-1Xo4QFNrXd-0FQDD5mKyIStvOhbFihdu6RlizxhM_0XBGrfr47Mn_Gvh615MpmzvZiEFocTDRK2vOyaUGU.JUyDI1IllWDpBrm9koD1ocXqqBMm8byeXtcgoOzKRro&dib_tag=se&keywords=%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%AA&qid=1711598966&rnid=2321267051&s=books&sprefix=%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%AA,aps,173&sr=1-1&linkCode=sl1&tag=globalmacrore-22&linkId=d4a908bef2263415ca7a8de1463662c1&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
歴史上、今のアメリカのような状況になった国家、例えば大英帝国などは、抱えた政府債務とともにどうなったのか。ダリオ氏は次のように説明している。
歴史を振り返れば、国家が負債に対処しなければならなくなるとき、通貨の価値を保って負債を返済すればデフレと景気後退になる。だから結局マネタイズすることになる。
紙幣価値を傷つけずに政府債務を返すとは、つまり政府が増税によって国民からお金を徴収し借金を返済するという意味である。
このケースにおいては政府債務がそのまま国民にのしかかって来る。だから実際にはその大部分は紙幣印刷で返済されるのである。そしてそれは、今の日本でそうなっているように、インフレと通貨下落を引き起こす。
ガンドラック氏: 中央銀行が国債を全部買って帳消しにすればどうなるか?
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49438
こういうケースで例に挙がるのはいつも読者もご存知のあの国である。ダリオ氏は次のように述べている。
日本で今起こっていることは典型的な事例だ。
戦争と貴金属
また、ダリオ氏は政府債務以外にゴールド上昇の理由を次のように述べている。
そして戦争だ。大きな紛争が起きている状況で貨幣が信用できるだろうか?
歴史的には、戦争が起こっているとき国は他の国にお金を貸すことさえ渋り始める。お金を貸せば価値のなくなった紙幣で返済されるのではないかと恐れるからだ。
それはドイツが第1次世界大戦後に賠償金を支払った方法である。賠償金はマルク建てだったので、ドイツは紙幣印刷で賠償金を支払い、借金を返済した代わりにハイパーインフレになったのである。
だから世界情勢が危うくなると、国家は互いに相手の通貨を受け入れたくなくなる。実際、ウクライナ以後にアメリカがドルを経済制裁の武器として使ったことで、BRICS諸国などアメリカの政治的都合でドル資金を凍結されたくない国々はドルの保有を避けている。
プーチン大統領: ドルを使った経済制裁はアメリカの自殺行為
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/44262
だからダリオ氏は次のように言う。
国々が互いの通貨を受け入れなくなる状況が再び起きようとしている。
では何が紙幣の代わりになり得るのか? 代わりになるものといえば、ゴールドはほとんど貨幣価値のイメージそのものだ。1971年(訳注:ニクソンショックで金本位制が崩壊する)まで紙幣価値の根幹だった。
ドルは中央銀行にゴールドを預けた預かり証であり、ドル紙幣を中央銀行に持っていけばゴールドを返してもらえるという約束が反故になったニクソンショック以降、紙幣は正真正銘ただの紙切れになっているが、それまでは紙幣の意味とはゴールドが返ってくることだった。
レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/9645
本当にただの紙切れになってしまった紙幣を何故人々がまだ大事に持っているのかは大きな謎だが、ダリオ氏がここで言いたいのは、紙幣の代わりになるものがあるとすればまずゴールドだということである。
結論
ダリオ氏は次のように纏めている。
ゴールドを押し上げているのは戦争と紙幣価値の下落だ。
金相場はまだ過熱していない。多くの人はゴールドを意識していない。それは投資家にとって良いサインだ。
ダリオ氏の見解は間違っていないと思うが、1970年代の金価格高騰の事例を踏まえ、筆者が今のゴールド上昇の理由を分析した記事を書いているので、そちらも参考にしてもらいたい。
金価格上昇の理由と今後の見通し
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46812
ただ、投資対象としては長期的な価格水準が割安なシルバーとプラチナを薦めたい。シルバーについては1970年代の解説記事が参考になる。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
プラチナについては以下の記事で解説している。
EVの需要減速はプラチナ価格を復活させられるか
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/47058
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49576
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2024/06/17 (Mon) 03:15:07
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金価格上昇の理由と今後の見通し
2024年4月3日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46812
ここ1ヶ月ほど金相場が高騰しているので、久々にゴールドを話題に取り上げたい。
金価格上昇の原因
金価格が急上昇している。コロナ初期に急騰してから長らく横ばいが続いていたゴールドだが、ようやく再上昇を開始したという感じである。金価格のチャートは次のように推移している。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-3-gold-chart.png
金相場のバリュエーションを測る伝統的な指標に注目していた投資家にはこの上昇は驚きかもしれない。何故ならば、金価格に影響を与えるはずの金利と期待インフレ率はそれほど動いているわけではないからである。
金相場を動かす指標
金属や農作物などのコモディティ市場では、価格は基本的に需要と供給で決まる。例えばコロナでロックダウンがあった時に原油価格がマイナスまで暴落したのは、経済が動かなくなり原油の需要がなくなったからである。
アイカーン氏: 原油をマイナス30ドルで買った (2022/2/22)
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20187
だがゴールドには実際の需要はほとんどない。宝飾品として使われるぐらいだが、売買される理由のほとんどは金融資産としてのものである。
だから金相場を動かす基本的な要因は金利とインフレ率である。ドル建てで取引されているゴールドは、ドルの金利が高くなれば投資家をドルに取られるが、ドルの金利が低くなり期待インフレ率が高まると、インフレによるドルの減価を恐れた投資家の資金が金相場に集まる。
だから3月からの金価格上昇を見た投資家は、まず金利が下がったか期待インフレ率が上がったと考えるだろう。
だが金融市場を見れば金利も期待インフレ率もそれほど変わっていないのである。アメリカの実質金利(の市場予想)は次のように推移している。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-3-us-10-year-inflation-indexed-government-bond-yield-chart.png
3月以降、それほど変わった気配はない。
期待インフレ率は次のようになっている。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-3-us-10-year-breakeven-inflation-rate-chart.png
多少上がっているが0.05%程度の違いである。
ドルを避けたい諸外国のゴールド買い
では金相場は何故上昇したのか。
原因は主に2つあるだろう。まず1つ目はドルの保有を避けたい諸外国政府の買いである。
アメリカがロシアに経済制裁を行い、ロシア人のドル資産を凍結したりドルを利用した決済網からロシアを除外したりした結果、BRICS諸国や中東の国々などは、ドル資産を持っていればアメリカの政治的都合で資産を凍結されかねないと考え、ドルの保有やドル決済を避けようとしている。
プーチン大統領: ドルを使った経済制裁はアメリカの自殺行為
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/44262
そしてドルを避けた資金が実際に金相場に流入している。最近の統計で言えば、中国は外貨準備にゴールドを増やしている。中国の立場からすればドル資産を持ちたくないのは当然だろう。インドも同じように考えるはずである。そうした動きが金相場にとってプラスになる。
インフレ相場におけるゴールドバブル
そして2つ目の原因は長期的なインフレ相場の継続である。
以前からの読者は読んでいると思うが、インフレ相場において金価格は金利とインフレ率の理屈を外れた大きな上昇を見せるということを以下の記事で解説しておいた。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
この記事によれば1970年代のアメリカのインフレ時代において、貴金属以外のコモディティ市場では物価上昇率から見て妥当な価格上昇となった一方で、ゴールドやシルバーはドルからの資産逃避を受けて物価上昇率を大きく上回るバブルになっている。
だから今回のインフレ相場でもインフレが退治されない限り、インフレ率の上昇速度だけでは説明できない金相場のバブルは続くだろうと書いておいた。
そして実際、Fed(連邦準備制度)のパウエル議長はインフレを無視してマネタリーベースの拡大を続け、利下げの断行を宣言している。
3月FOMC会合結果: インフレ無視でハト派のパウエル議長
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46313
だから株式市場の上昇も続いているし、金相場も金利とインフレ率に連動する通常モードではなく、1970年代のようなインフレ相場のモードで動いているわけである。
結論
ということで、パウエル議長のインフレ退治が本当にインフレを退治してしまわない限り、金相場は今後もこのような合理的上昇幅を超えた上昇相場を続けることになるだろう。
金相場にとって警戒するべきなのはパウエル議長のインフレ退治がインフレを退治してしまうことだが、今のところ彼がインフレを本気で退治しようとしている気配はない。
サマーズ氏: パウエル議長は利下げをやりたくてたまらないようだ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46443
ガンドラック氏: インフレ無視のパウエル議長のお陰でアメリカのインフレ率は下がらない
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46414
3%台で横ばいとなっているインフレ率が本当に上がり始めればパウエル氏も態度を変えるかもしれないが、アメリカ経済は少なくともあと半年ほどは景気後退にはなりそうにない状況であり、金相場への脅威は少なくとも差し迫ってはいないように見える。
1970年代のインフレバブルを分析した以下の記事は今の金相場を考える上で重要なので参考にしてもらいたい。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
関連記事:
2024年、一番割安なコモディティはどれか?
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/43150
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46812
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7:777
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2024/06/17 (Mon) 03:26:42
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1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
2023年4月3日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
世間でインフレが話題になるなか、ゴールドやシルバー、とうもろこしや小麦などの金融市場で取引されるコモディティ銘柄がインフレ回避のために買われ、金融引き締めが行われるたびに下落してゆく。
だがインフレが長期化するならば、コモディティ相場の上昇は長期トレンドである。その時に各銘柄はどのように動くのか。どの銘柄を買えば良いのか。
インフレという長期トレンド
アメリカで過去に物価高騰が起きたのは1970年代であり、その時もインフレは1度だけ来たわけではなかった。インフレは3度の波となって世界経済を襲った。以下は当時のアメリカのインフレ率および政策金利のチャートである。
中央銀行が緩和をすればインフレになり、引き締めをすれば経済がクラッシュするということを繰り返し、インフレ率は長期的には高騰していったのである。
だからゴールドなどの価格も常に一直線で上がり続けたわけではない。それは今と同じである。
だがインフレが本当の意味で打倒されるまで、1980年にFed(連邦準備制度)のボルカー議長がやったように、不況になって通りが失業者で溢れるようになっても高金利を断行しインフレを本当に殺してしまうまでは、コモディティの長期上昇トレンドは変わらないはずである。
1970年代のコモディティ相場
逆に言えば、一時的にインフレが弱まってはいるが、そのときに中央銀行が気を緩めて緩和を行うならば、その時はコモディティ銘柄を買うチャンスだということである。
だがどの銘柄を買うべきかという問題はある。インフレ回避と言えばゴールドだが、インフレとは紙幣は溢れているがものは足りないという状況である。人々にとっては食料が足りないはずであり、ゴールドはなくとも生きていける。
ではゴールドと農作物、どちらを買えば良いのか? 過去の物価高騰、つまり1970年代の相場では、どちらがより上がったのか? 自信をもって即答できる読者がどれだけ居るだろうか。
金相場
ではまずゴールドから見ていこう。インフレ前、金価格はおよそ35ドルで推移していた。そもそもゴールドは1971年のニクソンショックまでドルに固定されていた(金本位制だった)から、それまで金価格は動かなかった。
レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る
だがこの固定が外されると、ドルの価値は暴落し、金価格は物凄い勢いで上がっていった。以下が当時のチャートである。
天井は1980年の875ドルだから、元々の35ドルから金価格はちょうど25倍になったことになる。
銀相場
これをまずシルバーと比べてみたらどうか。銀価格はもともと1.8ドル程度だったが、それが10年間のインフレを経てこうなった。
最高値は1980年の48ドルなので、27倍程度ということになる。
上昇幅はゴールドとほぼ同じだが、チャートを見るとシルバーの上昇の方がゴールドよりも遅れており、上昇を始めてからの角度が急であることが分かる。
インフレ対策でまずゴールドが買われ、ゴールドがかなり上がったのでそれにつられてシルバーが上がるイメージだろうか。ジム・ロジャーズ氏が何度もシルバーの出遅れを強調していることには理由があるのである。
ジム・ロジャーズ氏: インフレ対策でコモディティは買い、銀と銅と砂糖が安い
ちなみにこれらの上がり方を上がりすぎだと思った人がいれば、それは正しい。何故ならば、10年間で物価自体は2倍強にしかなっていないからである。
一方でゴールドとシルバーはその10倍以上上がったことになる。貴金属購入の目的がインフレ回避だとすれば、この上昇は理屈に合わない。
だが世界中の人々がインフレを避けようとした一方で、ゴールドとシルバーの供給が限られていたことでこうしたバブルが醸成されたのである。
農作物
では一方で農作物はどうか。インフレとは食料品などが高騰して買えない状況なのだから、人々は食料品を買い占めるのではないか。ゴールドがいくらあっても食糧不足は一切解決されない。
では例えばとうもろこしの価格はどうなったか。
とうもろこしの価格は元々1.2ドル程度だったが、期間内の高値は4ドル程度なので、3倍強といったところだろうか。ゴールドやシルバーの上がり方に比べて物価自体の上昇率(2倍)に近い、常識的な上がり方だと言える。
小麦のチャートは以下だが、とうもろこしとそれほど変わらない。
元々1.5ドル程度だった価格が最高値では6ドルを超えているので、4倍強である。
結論
ということで、長期インフレ相場で賭けるとすれば農作物よりも断然貴金属だということが分かった。農作物が悪いわけではなく、農作物が比較的常識的な範囲で上下している一方で、貴金属はインフレ回避のために完全にバブルになるのである。
こうして1970年代の価格推移を見てみれば、コロナ後の金価格がコモディティ相場全体の下げ相場においても比較的強い理由が分かる。市場はインフレの長期化を見込んで1970年代のモードに入ろうとしているのである。
この金相場のバブルはインフレが完全に退治されるまで続くだろう。Fedの現議長パウエル氏は果たしてボルカー氏の金融引き締めが実体経済に引き起こした大不況を再現できるだろうか。出来なければインフレは止まらないのである。
ポール・ボルカー氏、1980年のインフレ打倒がどれだけ厳しかったかを語る
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/27377
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
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8:777
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2024/06/21 (Fri) 07:18:58
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ゴールドを推奨するジム・ロジャーズ氏、金の延べ棒を嫌う理由を語る
2024年6月20日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50196
ジョージ・ソロス氏とともにクォンタムファンドを設立したことで有名なジム・ロジャーズ氏がSoar Financiallyのインタビューで金投資について語っている。
アメリカの債務危機
コロナ以来の金利上昇でアメリカの莫大な政府債務に多額の利払いが発生し、機関投資家たちはアメリカの財政問題を大いに気にしている。米国政府は国債の利払いのために国債を発行する状態に陥っているからである。
ガンドラック氏: 米国の年金はインフレ高金利であと4年で破綻する
ガンドラック氏: 米国債が債務減免される可能性
レイ・ダリオ氏によれば、この問題は最終的には紙幣印刷や中央銀行の破綻などの方法によって解決される。
レイ・ダリオ氏: 米国の莫大な政府債務は必ず紙幣印刷で解決される
世界最大のヘッジファンド: 中央銀行でもインフレで破綻する可能性
そこで起きているのが貴金属への資金逃避である。今年に入ってから金相場は上昇している。
レイ・ダリオ氏によれば、金価格上昇の理由の1つはアメリカの債務問題である。
レイ・ダリオ氏: 金価格が上がっている理由
ゴールドへの資金逃避
さて、貴金属と言えばロジャーズ氏だろう。『商品の時代』というコモディティ市場の解説書も書き、政府の紙幣印刷に対抗するためにゴールドやシルバーを保有し続けていることで知られている。
ロジャーズ氏は次のように述べている。
わたしはもう何年もゴールドを買い続けてきた。買ったゴールドを売ったことはない。
ただ、今回問題となっているのは保有の方法である。ロジャーズ氏はよくインタビューで保有している金貨や銀貨を見せているが、保有するすべての貴金属を現物資産として持っているわけではないだろうから、ETFなども使っているのだろう。
ただ、ロジャーズ氏は金の延べ棒だけは買わないという。彼は次のように述べている。
金の延べ棒は持っていない。金塊を店に持っていくと、「ゴールドのように見えるが本物か?」と言われるからだ。そんなやり取りをする時間はない。
ゴールドであることを証明する方法
ロジャーズ氏はその理由で金の延べ棒より金貨や銀貨を好んでいるらしい。
ただ、確かにそれは面倒な問題である。金の延べ棒が内部まですべて純金であることをどう証明するのか? 金属の材質を調べるために一般に使われるのは蛍光X線分析だが、このやり方では表面の材質しか調べることはできない。
体積と重さを使って比重を出す方法はあるが、内部をゴールドと同じ比重の合金にして表面をゴールドでコーティングしてしまえば比重は同じになる。
投資家はETFを使って簡単にゴールドやシルバーを取引しているが、ETFにも有事に本当にゴールドを引き出せるのかという問題はある。
だが現物のゴールドにも、それが本当に全部ゴールドなのかという問題があるのである。
そしてレイ・ダリオ氏の危惧するようにウクライナやパレスチナの戦争が世界大戦への序章に過ぎないのであれば、そうした問題が投資家にとって本当に問題になる日がやってくることになる。
レイ・ダリオ氏: ハマスとイスラエルの戦争が他の国を巻き込まない可能性は低い
筆者はゴールドの鑑定の専門家ではまったくないのだが、この問題を解決する方法はあるのだろうか。投資家には勉強しなければならないことが山積みである。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50196
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9:777
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2024/06/24 (Mon) 05:57:18
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レイ・ダリオ氏: インフレ再加速なら株式投資のパフォーマンスはゴールドに勝てない
2024年6月23日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50309#more-50309
引き続き、世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏の、The Prof G Showによるインタビューである。今回はインフレ対策について語っている部分を紹介したい。
インフレと通貨安
前回の記事でダリオ氏は、コロナ後の金利上昇で先進国の政府債務に多額の利払いが生じ始めていることを懸念し、この問題は通貨安と国債価格下落という結果を生むと予想していた。
レイ・ダリオ氏: 日本経済は最悪だ、米国の政府債務は5年以内に破綻する
それはアメリカではこれからだが、日本ではもう始まっている。
日本国債の空売りを開始、植田新総裁で長期金利上昇を予想 (2023/3/2)
ドラッケンミラー氏、日本のインフレで日本国債を空売り (2023/5/2)
日本で既にそうなっているように、通貨安や輸入物価上昇が長期的なものになる場合、国民はどのように身を守れば良いのか。
世界最高のヘッジファンドマネージャーの1人であるダリオ氏は次のように薦めている。
ゴールドと物価連動債の組み合わせが良いのではないか。
物価連動債とはインフレの分だけ利払いが増える債券のことであり、ゴールドも物価上昇時に価格が上がるので、つまりダリオ氏はインフレから恩恵を受ける資産クラスを推奨している。
アメリカでは今、インフレが収まったのではないかという議論がされている。アメリカのインフレ率は9%から3%にまで下がっている。
インフレ減速を示す5月の米国のインフレ率
だがダリオ氏は構わずインフレの話をしている。インフレがそう簡単に収まるという話を信じていないのである。
インフレ相場における株式とゴールド
もしインフレ相場が継続するなら金融資産はどうなるのか。ダリオ氏は次のように述べている。
わたしは1970年代や1930年代のような状況を想定している。そうした状況下では株式の実質リターンは現物資産に比べて酷かった。
ここの読者にはお馴染みだが、1970年代は物価高騰の時代である。世間ではインフレ対策で株式を買えと言われているが、以下の記事で説明した通り、実際には1970年代のインフレ相場では株式の価値は名目で横ばい、インフレ調整後の実質値で3分の1になった。
ドラッケンミラー氏: 株式市場は40年前の物価高騰時代より酷い惨状に
一方でゴールドは25倍に高騰している。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
ちなみに株式はこのインフレの期間、預金や不動産などのパフォーマンスにも大負けしている。一般に言われていることとは逆に、インフレ・高金利相場では株式は最悪の選択なのである。
ゴールドと分散投資
逆にインフレ相場で貴金属はバブルと言うべき上昇を見せる。このように、長期的に株式と逆に動くということ自体が、ダリオ氏のようなファンドマネージャーにとっては魅力となる。
ダリオ氏は次のように説明している。
金投資には他の資産と相関がないか、一般的にいってほとんど反相関にさえなっているというメリットがある。だから有効な分散投資になる。
株式や債券への投資を考えている投資家ならば、ゴールドをポートフォリオに入れればリスクを減らすことが出来る。
もしインフレ・高金利相場ならばゴールドが利益をもたらしてくれるだろう。デフレ・低金利相場ならば株式が利益をもたらしてくれるだろう。
ダリオ氏は分散の天才だが、ダリオ氏にとって分散とは多くの株式銘柄を買うことではない。ダリオ氏は、インフレ・高金利相場で軒並み低パフォーマンスとなるような銘柄の詰め合わせを分散されたポートフォリオとは呼ばないのである。
本当に分散されたポートフォリオとは、インフレかデフレ、どちらのシナリオになっても安定してリターンを生んでくれるポートフォリオのことである。
レイ・ダリオ氏、株式銘柄の分散ではない本当の分散投資を語る
結論
ダリオ氏は、そうしたポートフォリオのためにはゴールドは不可欠だと考えている。
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
ダリオ氏はコロナ後に現金給付が決まった直後、まだ世界がインフレにもなっていなかった2020年、歴史上の大国がインフレと通貨安を引き起こして没落していった歴史を研究した『世界秩序の変化に対処するための原則』の執筆を淡々と始めていた。
2024年にようやく話題になりつつある通貨安と国債下落というシナリオを当時から視野に入れていたのだろう。ダリオ氏の先見の明には脱帽するばかりである。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50309#more-50309
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10:777
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2024/07/12 (Fri) 03:45:06
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かなり下落してきたコモディティ銘柄、長期的には円やドルの貯金の代わりになるか?
2024年7月11日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51136
コロナ後のインフレもある程度収まり、アメリカでは利下げも議論されている中、エネルギー資源や農作物などのコモディティ銘柄がかなり下落しているので一度各銘柄のチャートを確認しておきたい。
コロナ後のインフレとコモディティ
コモディティ銘柄はコロナ相場の初期には花形だった。インフレとはものの値段が上がることだから、すべての製品の原材料であるコモディティ銘柄はインフレ相場では相場の中心にあった。
筆者は2020年の段階でコモディティ価格が上昇していたことに着目し、コロナ後の現金給付による物価高騰に警鐘を鳴らしていたことを覚えている読者もあるだろう。
金融市場にインフレの兆し: 金、原油、穀物価格が高騰 (2020/10/14)
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11801
だがその後世界中の中央銀行が利上げをしたことで、インフレ率は落ち着きを取り戻しつつある。
インフレ減速を示す5月の米国のインフレ率
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49897
それでインフレ相場でもてはやされたコモディティ銘柄は数年前ほどは注目されなくなっている。
農作物の長期チャート
だからあまり価格に注目していない読者も多いだろう。だがこの記事ではコモディティ価格がかなり下がってきていることを一度指摘しておきたいのである。
特に下がっているのは農作物である。まずは小麦から取り上げよう。小麦先物の長期チャートは次のようになっている。
小麦はロシアとウクライナが主要な生産国であり、2022年のロシアのウクライナ侵攻で価格が高騰したことで知られる。
ウクライナ危機でコモディティ価格高騰、小麦を一部利確してシルバー買い (2022/3/6)
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20954
だがその後インフレは収まり、その時の高値の半分以下の水準まで落ちてきている。
小麦を最初に挙げたのはエネルギー価格との連動がない農作物の代表だからで、大豆やコーンなどバイオ燃料の原材料になり原油価格などに連動する銘柄はまた分けて考えるべきだからである。
だがコーンの価格もかなり下がってきている。
大豆はまだもう少し高いだろうか。
上昇する原油、下落する天然ガス
コモディティ市場で特に下がっているのは農作物で、例えば原油価格などはそれほど下がっていない。以下は原油価格のチャートである。
だが一方で天然ガス価格はかなり下がっている。
結論
上記のように、コモディティ価格はインフレ相場を経てかなり安い水準まで下がってきている。
今後のコモディティ価格の推移は、もちろんインフレがどうなるかということにかかっている。筆者の予想では、11月のアメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利すれば相場はインフレ・高成長相場へと突入するというものである。
トランプ氏が大統領再選なら株価やドルはどうなる? 2016年のトランプ相場を参考に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50128
だがインフレ相場に賭けるのであれば、今回主に紹介した農作物よりも金属価格や金利の上昇に賭けるトレードの方がスマートだろうと考えている。
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49783
アメリカの金利がまだ低いと言える理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50863
しかしそれでも農作物の価格が下がってきていることには注目しておきたい。特に日本円の長期的信認が信じられない日本の読者にとっては役に立つだろう。
筆者も当然日本円は長期的には駄目だと考えている。日銀の植田総裁もこの問題を解決できないだろう。
日銀の植田総裁が円安を止められない理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/47910
だから資産を円のまま置いておいてはならない。だがインフレ相場における株式のパフォーマンスは悪く、ドル預金もゴールドなどに比べると長期的に価値を失っているのである。
レイ・ダリオ氏: インフレ再加速なら株式投資のパフォーマンスはゴールドに勝てない
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50309
フォン・グライアーツ氏: すべての紙幣の価値は最終的にゼロに向かってゆく
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49744
そこで老後の資金を蓄える手段として、円やドルではなく農作物の先物やETFを長期的な安値にある内に買い、それで資産を蓄えておくことを推奨したいのである。
上のチャートはすべてドル建てのチャートで、ここの記事ではいつもドルベースで物事を考えているが、この場合は当然円建てで考えるわけである。
仮にドル建てで農作物の価格が上がらなくても、円安になればその分は日本の投資家にとっては円安のヘッジになる。また、ドル建てでも超長期的にはドルの毎年のインフレを織り込んで、どの銘柄も価格が上昇している。
ドルのパフォーマンスも長期的には信用できない以上、どうやって貯金するのかということは投資の専門家にとっても難題である。
しかし農作物の長期投資は1つの選択肢になるのではないか。コモディティ投資については、やや古い本ではあるがジム・ロジャーズ氏の『商品の時代』も参考にしてもらいたい。
大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代 – 2005/6/1
ジム ロジャーズ (著), 林 康史 (翻訳), 望月 衛 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3-%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA/dp/4532351561?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3Q5S974NCFIB0&dib=eyJ2IjoiMSJ9.hb6LumPQBWtZGBMksI52dYnpcq4575jNEojRKIPdyWBpY_r4TskRRySBQN4S5D52_yYDAsfKoGK09xXg8Q8Ue8OTpTlgX56lkbdLLx-sDELWf7YfkPn4IqHf_9ddsaURV3Y0_MsSNGl7b9MU8z-b6g78qsnOMxbObzVmAFNyHwsaH0gMBZmx6hPJwYp-kmEOiz7EPpzvknbIrOH50ONrSAXPFkJfTr_7VbZTfo60Zru6YmkvWcxAVVErLnsclafrNFymocwHOOHoIMjZXqPCsJqMqcxitfKwyp5JEGdVIB4.XwcLtor64gcbZakQNZCeP7s5OKe2DnCB3nFOhvpRw90&dib_tag=se&keywords=%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3&qid=1718082157&sprefix=%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3,aps,176&sr=8-1&linkCode=sl1&tag=globalmacrore-22&linkId=55598bb3f72635584b2ce42bc55fa7fd&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51136
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11:777
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2024/07/17 (Wed) 17:51:49
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経済、インフレ、紙幣とゴールド投資
石原順チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=CDCNUXvny9k
<チャプター>
00:00 債務危機とゴールド投資
04:16 ゴールドCFD(日足)
10:35 ゴールドCFD(週足)
11:30 ゴールド/円CFD(週足)
13:35 ゴールドETFとゴールド価格の推移
17:22 制裁が米ドルの下落につながっている
22:35 世界の中央銀行のゴールド保有量
23:30 米国の負債総額
25:24 民主党と 共和党のどちらも持続不可能な債務に対処しない
27:03 借金はアメリカ帝国を沈没させるか?
34:35 アメリカは社会的・政治的大惨事まであと一歩だった
37:00 トランプ氏が暗殺される予言
41:10 レイ・ダリオのビッグサイクル
45:43 コーヒーブレイク
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12:777
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2024/07/19 (Fri) 15:10:01
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純金上場信託(現物国内保管型)(純金信託)【1540】の株価チャート
|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=1540
純金上場信託(現物国内保管型)【1540】の掲示板 2024/07/07〜 - 株式掲示板 - Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1001540/1540
1540 純金信託 - 検索
https://www.bing.com/search?q=1540+%E7%B4%94%E9%87%91%E4%BF%A1%E8%A8%97
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13:777
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2024/07/19 (Fri) 15:29:51
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純銀上場信託(現物国内保管型)(純銀信託)【1542】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=1542
純銀上場信託(現物国内保管型)【1542】:株価・株式情報 - Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/quote/1542.T?term=2y
純銀上場信託(現物国内保管型)【1542】の掲示板 2024/05/14〜 - 株式掲示板 - Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1001542/1542
純銀上場信託 1542 - 検索
https://www.bing.com/search?q=%E7%B4%94%E9%8A%80%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E4%BF%A1%E8%A8%97++1542&qs=n&form=QBRE&sp=-1&lq=0&pq=%E7%B4%94%E9%8A%80%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E4%BF%A1%E8%A8%97++1542&sc=5-12&sk=&cvid=19E4301150534D9C830FEC2275277F1C&ghsh=0&ghacc=0&ghpl=
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14:777
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2024/07/19 (Fri) 18:02:42
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WisdomTree 金上場投資信託(WT金)【1672】の株価チャート
|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=1672
WisdomTree 金上場投信【1672】:株価・株式情報 - Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/quote/1672.T
WisdomTree 金上場投信【1672】の掲示板 - 株式掲示板 - Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1001672/1672
金上場投信 1672 - 検索
https://www.bing.com/search?q=%E9%87%91%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E6%8A%95%E4%BF%A1++1672&qs=n&form=QBRE&sp=-1&lq=0&pq=%E9%87%91%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E6%8A%95%E4%BF%A1++1672&sc=3-11&sk=&cvid=6264703987B74BE592B560B921CA39DB&ghsh=0&ghacc=0&ghpl=
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15:777
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2024/07/19 (Fri) 18:08:30
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WisdomTree 銀上場投資信託(WT銀)【1673】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=1673
WisdomTree 銀上場投信【1673】:株価・株式情報 - Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/quote/1673.T
WisdomTree 銀上場投信【1673】の掲示板 2023/12/29〜 - 株式掲示板 - Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1001673/1673
銀上場投信 1673 - 検索
https://www.bing.com/search?q=%E9%8A%80%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E6%8A%95%E4%BF%A1++1673&qs=n&form=QBRE&sp=-1&lq=0&pq=%E9%8A%80%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E6%8A%95%E4%BF%A1++1673&sc=0-11&sk=&cvid=86EE69D654494CD79DE906A30A82BF5F&ghsh=0&ghacc=0&ghpl=
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16:777
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2024/07/20 (Sat) 23:56:29
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2024年、一番割安なコモディティはどれか?
2024年1月5日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/43150#more-43150
さて、2024年が始まったわけだが、株式市場についてはもう記事を書いておいた。
2024年の米国株の推移予想
では貴金属やエネルギー資源、農作物などのコモディティ市場はどうなっているのか? 一度市場全体を俯瞰してみよう。
原油
まずは世界経済にとって重要なエネルギー資源から見てみよう。
原油価格は次のように推移している。長期的な立ち位置を見たいので、長期チャートとなっている。
チャートを見れば、原油価格は2020年のコロナショックの底値と、その後の現金給付とウクライナ戦争による高値との間ぐらいに位置している。
ハマス・イスラエル戦争という不確定要因を除くならば、原油価格は世界経済が上向きならば上方向、下向きならば下方向に行くだろう。ラリー・サマーズ氏の見方か、ジェフリー・ガンドラック氏の見方かという話である。
サマーズ氏: 米国経済リスクは景気後退よりもインフレ再加速
ガンドラック氏: インフレが下がる限り景気後退は絶対に起きる
天然ガス
一方で、同じくエネルギー資源である天然ガスは少し違った動きをしている。
2022年2月から始まったロシア・ウクライナ戦争後に急騰した天然ガス価格だが、その後落ち着いてむしろ底値付近で推移している。天然ガスは気候に大きく左右されるので、今年の冬があまり寒くないということが原因である。また、アメリカのシェールガスの掘削効率はどんどん上がっており、供給が多いという構造もある。
だがもしガンドラック氏のように景気後退側に予想する投資家がいるのであれば、産業需要よりも家庭需要の影響が大きい天然ガスは、価格水準がかなり低いことも含めて原油よりもリスクの低い投資対象かもしれない。
また、天然ガスを輸送するためには冷却して液体にする必要があり、専用の港の建設やLNG船の建造など原油よりも移動の障壁が大きい。
だがウクライナやパレスチナなどで西側とグローバルサウスの対立が大きくなり、西側諸国がアメリカからのLNG輸入を本格化させることがあれば、長期的にはアメリカの天然ガス価格上昇に貢献するというアップサイドも考えられる。
ゴールド
次は貴金属である。まず金価格はコロナ後に景気刺激とインフレで急騰したが、その後の利上げで足踏みが続いている。
だが長期的に見ると最高値水準で推移しているのは変わらない。長期チャートは次のようになっている。
金価格はやはりインフレ動向と金利次第だろうが、今回注目したいのは銀価格との長期的バリュエーションの違いである。
シルバー
銀相場のチャートは次のようになっている。
ゴールドとは明らかにバリュエーションが違う。
この違いは、市場がまだ長期的インフレを信じてはいないことに由来している。何故ならば、以下の記事で解説しているが、前回長期的なインフレ相場となった1970年代には、金も銀も同じように20倍以上上がっているからである。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
この銀価格の割安さは、恐らく今のコモディティ市場で一番重要である。アメリカの中央銀行が長期的にはインフレを止められないと予想するのであれば、いつかのタイミングで銀価格は1970年代に近い上昇トレンドに乗ってゆくはずである。
短期的には、今年か来年に景気後退があれば金相場も銀相場も下がることになる。だが長期保有を考えるならば、その一時的な下落も長期的な上昇を考えれば許容できるかもしれない。
結局はインフレ第2波があるのかどうかである。
ドラッケンミラー氏、アメリカ経済のハードランディングとインフレ第2波を予想
砂糖
最後は農作物だが、実は農作物の多くはエネルギー価格に連動している。バイオエタノールの原料になる作物が多いからである。
だからまずはエネルギー価格の連動のある作物の例として、砂糖の価格チャートを掲載してみよう。
コロナ後に価格が回復してそこから下落しているところまで原油価格と一致している。一方で原油とは関係がない小麦はどうだろうか? チャートは次のようになっている。
長期的な底値水準に近づいていると言えるだろう。エネルギー価格との連関がないことが価格を押し下げているのだが、この状況で筆者が砂糖か小麦かどちらかを買えと言われれば、小麦を買うだろう。
一方で、次に景気後退があれば安全資産と呼ばれるゴールドも含めてコモディティ市場全体は下がることになる。その時に原油が下がっていれば、原油やそれに連動するコモディティを買っても良いかもしれない。長期的なインフレ相場を信じており、今何か買いたいと言う人があれば、筆者は小麦か銀を薦めるだろう。
結論
とりあえず年始なのでコモディティ市場を俯瞰してみた。また、あまり多くの人はフォローしていないだろうが筆者が去年から推しているウランの価格チャートも最後に載せておこう。
ウラン投資のポテンシャル: 気候変動と原子力発電 (2023/7/25)
これに関してはもしかすると記事を書き始めて以来の大当たりかもしれない。 だが景気後退が来ればこれも下がるので、あまり一喜一憂しないことである。
エネルギー不足で脱原発を後悔するドイツ人とウラン価格の推移予想
COP28、世界の原子力発電3倍を目標、ウラン投資に追い風
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/43150#more-43150
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17:777
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2024/07/23 (Tue) 06:37:28
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日本で購入できる コモディティ銘柄の ETF
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16861475
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18:777
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2024/07/25 (Thu) 18:32:38
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1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
2023年4月3日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
リーマンショックで急落した金価格、上昇した米国債
2016年10月16日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/4454
金融市場にインフレの兆し: 金、原油、穀物価格が高騰
2020年10月14日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11801
2022年の株式市場はインフレと金融引き締めで暴落する
2022年1月6日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/18367
アイカーン氏: 原油をマイナス30ドルで買った
2022年2月22日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20187
ウクライナ危機でコモディティ価格高騰、小麦を一部利確してシルバー買い
2022年3月6日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20954
2024年、一番割安なコモディティはどれか?
2024年1月5日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/43150
金価格上昇の理由と今後の見通し
2024年4月3日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46812
レイ・ダリオ氏: 金価格が上がっている理由
2024年6月4日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49576
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
2024年6月10日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49783
かなり下落してきたコモディティ銘柄、長期的には円やドルの貯金の代わりになるか?
2024年7月11日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51136
トランプ相場の形が少しずつ見え始めている。
トランプ前大統領: ドル円は下落すべきだ
2024年7月19日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51437
トランプ前大統領: 金利を下げて インフレも下げる
2024年7月21日 GLOBALMACRORESEARCH
投資家は何らかの形で原油価格下落に恩恵を受けるポジションを持つべきである
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51483
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19:777
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2024/08/04 (Sun) 05:53:04
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今のドル円下落は円相場崩壊前の最後の円高サイクル
2024年8月3日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51917
株式市場、特に日本株の下落が話題になっているが、その理由については既に解説しておいた。
日経平均急落の原因は日銀植田総裁の利上げではない
だから次は同時に起こっているドル円の急落について原因や今後の予想を書いてゆく。
急落したドル円
まずはチャートから掲載しよう。ドル円のチャートは次のようになっている。
162円から146円まで10%程度の下落である。
円高ドル安の理由
この急激な円高ドル安は、2022年からの大幅なドル円上昇のあとに起きた。ドル円はアメリカの利上げと、インフレにもかかわらず金融緩和で火に油を注いでいた日銀の金融政策の合わせ技によってどんどん上昇していた。
だがここに来てその両方が逆流しつつある。アメリカでは景気が減速し始め、Fed(連邦準備制度)は利下げを開始しようとしている。
7月FOMC会合結果: 9月の利下げ示唆などパウエル議長の発言まとめ
一方で日銀は利上げを行い、ついに長年のゼロ金利から脱出した。
日銀、利上げとテーパリング決定、記者会見での植田総裁の発言まとめ
ドル円下落とアメリカ経済
ドル円はどうなるのだろうか。ドル円の下落はこれからも続くのか?
それが投資家にとっての問題だろう。そしてそれはアメリカにおける金利低下と日銀の利上げがどれだけ続くのかという問題に言い換えられる。
だからまずはアメリカ側の事情について検証するが、ここでは何度も言っている通り、アメリカ経済は減速トレンドに入っている。また後で記事を書くが、最新の雇用統計で失業率は更に上昇した。最近の米国株の下落もそれが原因であることは、以下の記事で説明している。
世界的な株価下落の理由と今後の動向予想
5%台まで上げた政策金利がようやく実体経済に効いてきているのである。アメリカ経済は、このまま何事もなければ景気後退へのカウントダウンへ入ってゆく。
だが今年のアメリカは何事もなくないのである。何故ならば、11月にアメリカ大統領選挙が控えているからである。
大統領選挙ではドナルド・トランプ前大統領が優勢となっている。もしこのままトランプ氏が再選となれば、トランプ氏は弱ったアメリカ経済をバイデン大統領から引き継ぐことになる。
トランプ氏、大統領に再選なら15%への法人減税を示唆、実現すれば米国株にプラス
それははっきり言って2016年の相場に似ている。2016年には筆者や著名投資家はアメリカが景気後退に向かってゆくことに賭けていたが、トランプ氏の勝利によってそれがすべてひっくり返った。
ドラッケンミラー氏が金売却、世界経済に「非常に、非常に強気」 (2016/11/12)
このまま行けば、金融市場は同じような展開になりそうである。2016年には11月に当選したトランプ氏の経済対策によって市場は経済成長を織り込み、ドルの金利は上昇してドル円は上昇に急転換していった。以下が当時のドル円のチャートである。
このままアメリカ経済が減速し、トランプ氏がそれを引き継ぐなら、彼が経済対策を行わないはずがない。もしトランプ氏が過度なインフレを引き起こさない経済成長を実現できるのであれば、ドル円は2016年のシナリオをなぞるだろう。つまり、ドル円は下落してから上昇することになる。
ドル円下落と日銀の利上げ
では日本側の状況はどうか。日銀の利上げだが、日銀については日本の実質経済成長率がマイナスとなっている中で続けて利上げすることは出来ないだろうということを以下の記事で書いておいた。
日銀、利上げとテーパリング決定、記者会見での植田総裁の発言まとめ
それでも植田総裁が利上げしなければならなかったのは、ドル円の上昇によってインフレ統計の中で輸入物価だけが過熱を続けていたからである。インフレが発生してしまえば、経済が沈んでいてもインフレを止めるために金利を上げなければならなくなる。
それがインフレの怖さであり、インフレを意図的に引き起こしてはならない理由である。
ハイエク: インフレ主義は非科学的迷信
だが日本人は円安政策を支持し、円安によってインフレを引き起こしてしまった。
日銀はこれからどうするか。幸か不幸か、アメリカ側の事情もあってドル円は下落した。そもそも日銀は日本経済の弱さから言って引き続きの利上げは出来ないのだが、ドル円がこの水準にある限り利上げの必要もないだろう。以下の記事でも言ったが日本経済は既にかなり弱いのである。
日銀、利上げとテーパリング決定、記者会見での植田総裁の発言まとめ
日本の政府債務
また、長期的な話をすればそもそも日銀は金利を上昇させられないのである。
何故ならば、もし利上げをすればGDP比252%の日本国債の山に金利が付いてしまうからである。それは既にアメリカでは起きている。アメリカは国債の金利が4%程度となっているので、それはつまり政府債務にそれだけの金利が付くということである。
それで米国政府の債務の利払い(GDP比)は次のように急増している。
アメリカは借金の利払いのために借金を増やさなければならない状況にある。
それでアメリカの著名投資家はアメリカの財政はもう5年保たないと見積もっている。
ガンドラック氏: 米国の年金はインフレ高金利であと4年で破綻する
レイ・ダリオ氏: 日本経済は最悪だ、米国の政府債務は5年以内に破綻する
だがアメリカの政府債務はGDP比122%と日本の半分なので、日本に同じことが起きれば利払いの衝撃はアメリカの倍になる。
つまり、日本では金利を2%まで上げるだけで今のアメリカと同じ状況に陥り、4%や5%まで上げなければならなくなれば、最終的にはGDPの10%以上が国債の利払いだけで消えることになる。
結論
植田総裁は黒田総裁が引き起こした円安とインフレの後始末を任せられた。彼は頑張っているが、前提として日本はそもそも金利を上げられない状況にある。
だから今回の円高が日本にとって最後の円高となるだろう。長期的には円安は避けられない。その転換のタイミングは、アメリカの情勢が上記のシナリオの通りに進めば、11月の大統領選挙の前後ということになる。(トランプ氏がどれだけ優勢かによって左右されるだろう。)
その後のシナリオは日本人にとって選択の問題である。現在の円高サイクルが終わったとき、日本は金利を上げて政府債務の利払い急増を受け入れるのか、あるいは円安とインフレを受け入れるのかの選択に迫られる。
歴史上、国家は借金を増やしてインフレを発生させ没落していった。沈みゆく国家がこの選択に迫られたときどちらを選ぶのかについては、世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏が『世界秩序の変化に対処するための原則』で説明してくれている。
日本経済の終了が近づいている。筆者は日本の読者に、この最後の円高サイクルのいずれかのタイミングで日本円を出来る限り売り払ってしまうことをお勧めする。ドルは円よりマシかもしれないが、ドルにはドルのリスクがある。
サマーズ氏: 米国に株安・ドル安・金利高騰が一気に来る可能性
だから一番良いのは貴金属だろう。 考えなければ資産を守ることが出来ない時代が本当にやってくる。
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51917
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20:777
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2024/08/06 (Tue) 01:38:21
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ゴールドが今年天井をつけた後に世界が震撼するようなことが起きる可能性/実践!エリオット波動 有川和幸さん
パンローリングチャンネル 2024/03/12
https://www.youtube.com/watch?v=GxkAiqcrn6Y&t=129s
隔週でエリオット波動原理による進行想定をお伝えします♪
収録日:2024年3月11日
出演者:一般社団法人日本エリオット波動研究所 代表理事 有川和幸さん
日経平均はこのまま上がり続けるのか?それとも、この後大きく下げるのか?/実践!エリオット波動 有川和幸さん
パンローリングチャンネル 2024/02/20
https://www.youtube.com/watch?v=saWDfG8u5Tw&list=PLbeeewhOVN3ZOHGCnxY0IlcCNaWFxs2rI&index=2
隔週でエリオット波動原理による進行想定をお伝えします♪
収録日:2024年2月17日
出演者:一般社団法人日本エリオット波動研究所 代表理事 有川和幸さん
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2024/08/06 (Tue) 09:48:25
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バブル経験者は語る
自分の投資法を持たれ、成果を上げられている方はほんのわずかです。ほとんどの方は損をしています。
今回はそんな中から極端な例をご紹介します。
その方は相場の経験は浅くと言うか、ほとんどど素人同然でした。元々資産家で商品先物に手を出したのも、ほんの「お遊び」だったようです。
最初、50万円から始められたそうですが、あれよあれよと言う間に儲かって行きました。その時の投資基準は「勘と第六感と度胸」とでも言うのでしょう。儲かった利益をそのまま次の取引に載せていったそうです。
バブル時の長期上昇トレンドに乗った物だと思います。
話を聞いただけで恐ろしくなりますが、素人は怖いもの知らず。1年足らずで資金は2億に届く所まで来たそうです。
そうなるともう怖いもの知らずの行け行けドンドン! 一気に登った坂道を登り詰めると、今度は全力で駆け下りるようだったと聞きます。
気が付いた時にはプラス2億がマイナス2億へ・・・となっていました。
本来、資産家ですからこの程度(!)のマイナスなら持ち応えられたらしいのですが、悪い事は続く物です。 知り合いの建設業者に頼まれてなった保証人。その建築業者が失踪、借金取りが押し寄せて来たそうです。
http://www.harvestchart.com/tonpei/tonppei.htm
暴落する時はあくまで”暴落”であって、それは一気に急落する、信用売りも仕掛けられないほどの暴落なんです。
言ってみれば、急勾配の坂を下る様な個人が信用売りでコントロール出来る様な代物ではなく、足元に突然大きな深い穴が開いて、真下に真っ逆さまに穴の中に落下する様な”暴落”なんです。
だから、暴落時に信用売りを仕掛けても、何しろ値が全然付かないのですから信用売りも約定する事はあり得ません。それほどの恐ろしいものなんです。
暴落の怖いところは、下がるだけではなく、その翌日は逆に値ごろ感を持った投資家が一挙に買いに殺到して反転暴騰して、今度は買いを入れても値が付かず、買い約定も出来ない・・・
そんな状況を総じて”暴落”というのです。
仮に暴落時に信用売りを仕掛けて”運良く”約定しても、その翌日は、逆に一気に全株全面暴騰し、日経平均で何千円も踏み上げられるのです。
そんな状況でも信用売りを仕掛けるのは、余程の”勇者”か余程の”資産家”か余程の”素人”なんでしょう。
ブラックマンデーの様な、又日経39000円からのバブル崩壊の様な ”暴落”はいわば一方方向の暴落なんていう代物ではなく、暴落と暴騰を日替わりで繰り返しながら株価が急落して行く、”ダッチロール”の墜落の様な”暴落”である事を是非理解しておいて下さい。
ネット系の個人投資家は 逆に行け行けドンドンの 横並び体質がありますので、一転暴落が起こったら、過去の暴落以上に売りが売りを呼んで、サーバーダウン等も相まって、過去の暴悪以上の凄まじい想像以上の暴落になると私は思ってます。
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暴落時に空売れると思っている人間が多いよね。
S安貼り付きに売りで並ぶつもりなのだろうか。
本格的な下げか、押し目か判断してから参加するとか言っている人間は一番ダメだな。 暴落の一番オイシイ所を逃すばかりか、押し目だった場合、大底で空売るハメになる。
または「まだ早い、ただの押し目だ」と言い続けて売り遅れ涙目になるのがオチ。
暴落始まったら損切りしたくてもできない。 売れないから。
今現在、株トレードにおいて自分が勝ち組だと思ってるやつも大半はやがて自分も負け組であることを実感する時が来る。 有名なアナリストも株相場はトランプのババ抜きみたいなものといっているくらいだから利益確定してさっさと勝ち逃げするのが賢明
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ビルに飛行機がつっこんだ。
東証は臨時に値幅制限を半分に。当然のようにS安連発。
自分の持ち株はマーケットメークだったので、1日で確か20%ぐらい下げた。
当時はまだ優良企業であると信じられていた某ソニー。
自分も期待しながらわずか200株だけだけど買ってました。
糞決算発表。確かその翌日は比例配分すらできないような大幅な売りを浴びてS安。その次の日も比例配分のS安。 一応国際優良株と言われ馬鹿でかい規模、こんな株が2日連続でS安っていう衝撃はあまりにもでかかった。
一番すごかったのはメガバンの売られっぷりだけどね。 100万ぐらいしてたのが1年もたたないうちに5万台まで売られた。
そのとき買っとけばよかったじゃんと言うかもしれないけど、とてもじゃないけど買える雰囲気じゃなかった。 某ドイツ証券の人が「東証を閉鎖せよ」っとまじで言ってるのw
自分はみずほ5万台で買ったのが自慢。だけど1株だけな。あのとき100株とか買えるような人がいたら天才か大ばか者のどっちかだな。
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90年バブルの方はブラックマンデー以降も2年くらいは好景気で株式相場も活況だった。逃げる気になれば逃げられた。もつとも当時は株と土地は長期的に下がることはないと思われていたから「逃げる」と言う感覚がなかった。
ITバブルの方は本当にバブル。一気にはじけた。あれは逃げるのが難しかった。
それでも全銘柄が急落したわけではない。逆張りでオールドエコノミーといわれたセクターに投資した人(バフェットもその一人)はむしろ儲けた。
87年に起こった、ブラックマンデー・ショック直前に、持ち株全部処分してノーポジを自慢してた香具師もいたが、その後の相場にはしっかり乗り遅れた。
現在のような、13年の長きにわたる下げ相場だと、弱気になるのも無理からぬことではある。
弱気筋も、売った持ち株が更に上伸していくさまを何度も見せ付けられて徐々に 強気に変わっていくのさ。
そして、誰もが強気を唱えるようになるとき・・・
「桐一葉 落ちて天下の 秋を知る」 ようになる。
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22:777
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2024/08/06 (Tue) 14:03:23
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一般社団法人日本エリオット波動研究所 代表理事 有川和幸さん
金CFD(米ドル/オンス)・米国債10年物利回り のエリオット波動分析
ゴールドが今年天井をつけた後に世界が震撼するようなことが起きる可能性
実践!エリオット波動 有川和幸さん 2024年3月11日
https://www.youtube.com/watch?v=GxkAiqcrn6Y&t=129s
JAPAN 225 CFD のエリオット波動分析
日経平均はこのまま上がり続けるのか?それとも、この後大きく下げるのか?
実践!エリオット波動 有川和幸さん 2024年2月17日
https://www.youtube.com/watch?v=saWDfG8u5Tw&list=PLbeeewhOVN3ZOHGCnxY0IlcCNaWFxs2rI&index=2
S&P500の超長期チャートのエリオット波動分析
まずは中規模の下落があった後、本当の暴落は2030年以降に訪れると考える理由
実践!エリオット波動 有川和幸さん 2024年2月5日
https://www.youtube.com/watch?v=1VKpjo9ThQE&t=101s
米ドル/円 のエリオット波動分析
円高は、いつまで続き、いくらになるのか?エリオット波動原理の視点
実践!エリオット波動 有川和幸さん 2023年12月18日
https://www.youtube.com/watch?v=B410mp3CBsM&t=7s
一般社団法人 日本エリオット波動研究所
https://jewri.org/
日本エリオット波動研究所 有川和幸さんの動画 - YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLbeeewhOVN3ZOHGCnxY0IlcCNaWFxs2rI
日本エリオット波動研究所の相場予測は凄い、 宮田直彦のエリオット波動分析はデタラメ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14081932
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2024/08/21 (Wed) 01:08:53
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中国の金輸入、7月も急減-高価格と景気減速で個人の購買意欲減退
2024年8月20日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-20/SII0NKT0AFB400
中国の旺盛な金需要は1月のピーク到達後に後退
中国人民銀もここ3カ月間、金購入プログラムを停止
世界最大の金購入国である中国の消費者は、記録的な価格と持続的な景気減速が響き、先月も金購入を手控えた。
20日に公表された税関データによると、中国の7月の金輸入量は前月比24%減の44.6トンと、ここ2年余りで最低となった。6月は前月比で58%減となっていた。
1月にピークに達した中国の旺盛な金需要は1オンス当たり2500ドル(約36万7000円)を突破した金スポット価格上昇の主要因の一つだった。景気減速が続いた場合、さらなる価格上昇はより困難になる見込み。
China Gold Imports Shrink Again Amid Record Prices
Bullion shipments in July were lowest since 2022
Source: China Customs
金の高騰をけん引してきたのは安全資産としての需要と、米金融当局が間もなく利下げに踏み切るのではないかとの楽観的な見通し、そしてアジアの消費者と中国人民銀行など世界の中央銀行の購入だった。
中国の金輸入の急激な落ち込みは価格高騰と景気減速という2つの打撃が中国の購買層にどれほど深刻な影響を与えているかを如実に示している。長引く不動産危機と人民元安に打撃を受けた消費者にとって、金は以前ほど手頃な価格でなくなっている。最も大きな打撃を受けたのは、宝飾品などの嗜好(しこう)品購入で、不確実な時代に価値の保全を求める投資家の需要は金の延べ棒やコインに引き続き集中している。
昨年は金価格が高止まりしていても、成長減速懸念が金需要を押し上げていた。しかしこうした熱狂はほぼ消失した。中国人民銀行(中央銀行)も金購入プログラムをここ3カ月停止しており、金相場は下支えの一つを失った格好だ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-20/SII0NKT0AFB400
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2024/08/21 (Wed) 06:33:57
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株が暴落するとゴールドも暴落する。 ゴールドが下がった時点で買うのが正しい:
ゴールド最高値更新!まだ買いか?
石原順チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=5gWf4ocu-qo
<チャプター>
00:00 ゴールド最高値更新!まだ買いか?
06:50 バークシャー・ハザウェイのポートフォリオ
08:41 バークシャー・ハザウェイの株式売買の推移
09:33 バークシャー・ハザウェイの手元現金残高とNYダウの推移
11:31 S&P500、10年・2年イールドカーブ、FFレートの推移
14:17 インフレ調整後の連邦赤字
24:27 円は2012年以降50%下落
25:46 ゴールドCFD(日足)
27:32 ゴールドCFD(週足)
29:13 日本国債の買い手
31:23 ゴールドCFD(日足)
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2024/08/29 (Thu) 05:47:36
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サマーズ氏: 紙幣が価値を失うとき資金はゴールドに逃避する
2024年8月28日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/52771
引き続き、アメリカの元財務長官で経済学者のラリー・サマーズ氏のBridgewaterによるインタビューである。
今回はドルなどの為替相場と金相場の関係について語っている部分を取り上げたい。
基軸通貨ドルの行方
ウクライナ戦争以降、アメリカがドルを使った経済制裁を行なったせいで、BRICS諸国や中東諸国などではドルの保有を減らす動きが進んでいる。
ガンドラック氏: ドルは基軸通貨の地位を失って暴落する
そこに加えてアメリカでは利下げが議論されているため、為替相場ではドルがある程度下落している。以下はドル円のチャートである。
ドルに代わる基軸通貨はあるのかという議論は、もう長らく行われてきた。その話についての結論はゾルタン・ポジャール氏の記事が参考になるだろう。
ポジャール氏: 人民元が急にドルに代わって基軸通貨になったりはしない
だが中でもサマーズ氏はドルに強気の論者として知られている。
何故ならば、為替相場は通貨ペアの相対的な強さによって決まるので、ドルが弱まるとしても他の通貨がもっと弱まれば、ドル相場は下落しないからである。
世界情勢とドル
サマーズ氏は次のように説明している。
個人的にはドル相場が比較的落ち着くという考えに傾いている。世界が混乱した状況になるとき、アメリカよりも他の国の方が混乱は大きいだろうからだ。
NATOが見捨てられる時にヨーロッパにお金を置くのか、台湾が見捨てられるときに日本にお金を置くのか、イランとの対立が深まるときに中東にお金を置くのか、それは微妙なところだ。
そういう理由でドルから逃避することにはそれほど熱心にはなれない。
サマーズ氏は世界情勢の混乱を懸念している。最近ではレバノンのヒズボラによるイスラエルへの報復攻撃が始まった。日本では誰も気にしていないがパレスチナ情勢は着実に悪化している。レイ・ダリオ氏の去年の予想が当たっている。
レイ・ダリオ氏: ハマスとイスラエルの戦争が他の国を巻き込まない可能性は低い (2023/10/16)
ダリオ氏は著書『世界秩序の変化に対処するための原則』で、覇権国家が衰える時には債務の増加と戦争の勃発がセットになると論じている。そしてその予想通り債務も戦争も着実に増えているが、サマーズ氏もそういう未来を懸念しているのだろう。
資金逃避先としてのゴールド
それでもサマーズ氏は相対的にはドルの優位を信じているが、それは同時にすべての通貨の価値が下落する未来を否定していないことを意味する。どれも下落するかもしれないが他の通貨よりはドルはマシだとサマーズ氏は言っているのである。
だが、そもそも通貨の価値が下落するのであれば、誰も通貨を持ちたくはないだろう。
ではその代わりに何を保有すれば良いのかと言えば、遂にサマーズ氏さえもゴールドの保有の必要性に言及している。
サマーズ氏はこの状況で投資家はどうすれば良いかを次のように論じている。
わたしがもし基金でも運用しているなら、Bridgewaterのあなたがたのような人々とよく話して、金価格の安全プレミアムがどれくらいで、工業需要などの影響がどれくらいかを理解しようとするだろう。
そして安全プレミアムがそれほど織り込まれていないなら、ゴールドを少し保有しようとするだろう。金相場は紙幣が問題を引き起こしている時の資金の行き先だからだ。
「安全プレミアム」という言葉には説明が必要だが、安全資産と呼ばれるゴールドの価格上昇のうち、どれだけが安全資産の需要で買われ、どれだけが工業需要で買われているのかをサマーズ氏は分けたがっている。
そして安全資産としてのゴールドがある程度割安なのであれば、ゴールドをポートフォリオに入れたいと言っているのである。
結論
ちなみに株式市場がやや荒れている中も金相場は好調である。金価格は次のように推移している。
どの国も負債が積み上がっており、しかも金利上昇によって国債の利払い増加が財政問題を引き起こすことが懸念されている。
グリフィン氏: 米国債暴落でブラックマンデー再来の可能性
ポジャール氏: 世界的なドル離れの結果はドル円下落ではなくアメリカの財政危機
金価格は長期的に見ればかなり高い水準にあるが、それでも紙幣の代わりになるものは少なく、ゴールドに資金が集中しているのである。
個人的には長期的に見て断然割安のシルバーやプラチナを推している。プラチナは反脱炭素という意味でトランプ銘柄でもある。
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
EVの需要減速はプラチナ価格を復活させられるか
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/52771
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2024/09/11 (Wed) 01:25:27
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ポールソン氏: トランプ前大統領が敗北なら財政赤字拡大、金価格上昇へ
2024年9月10日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/53227
リーマンショックを予想したことで有名なジョン・ポールソン氏が、BloombergとFOX Businessのインタビューでアメリカ大統領選挙について語っている。
アメリカの経済と大統領選挙
米国経済は緩やかにではあるが減速している。それが株式市場にも表れている。
株式市場の下落再開は当然、株安の原因と8月米雇用統計
だが同時に金融市場は11月のアメリカ大統領選挙に向かっている。それは、もしトランプ氏が勝利すれば、トランプ氏の経済対策が相場の景気減速トレンドを経済成長トレンドへ転換させる可能性があることを意味している。
だが一方で、心配されているのがインフレ再燃の可能性と財政赤字である。アメリカではコロナ後の財政赤字拡大と金利上昇で国債の利払いが大幅に拡大しており、一部の著名投資家は国債の大量発行が国債暴落に繋がる可能性を指摘している。
レイ・ダリオ氏: 米国債が投げ売りされて次の経済危機が始まる
グリフィン氏: 米国債暴落でブラックマンデー再来の可能性
だが2008年のリーマンショックでサブプライムローンの価格下落を予想的中させたポールソン氏は違う意見を持っているらしい。
ポールソン氏は次のように述べている。
わたしは財政赤字についてそれほど心配していない。
トランプ氏はすべての法人に対して減税するとは言っていないはずだ。彼は税率を上げないだけだ。前政権時に行なった法人減税を恒久化し、税率を21%のままにする。
トランプ氏が前政権時代に行なった減税は期限が切れようとしているが、トランプ氏はその減税の恒久化を公約にしている。
トランプ氏と財政赤字
ポールソン氏はトランプ氏支持を公言し、トランプ氏のアドバイザーになっている。
ではポールソン氏の発言はトランプ氏支持のポジショントークなのだろうか? だが少なくとも法人税については彼の意見には一理ある。
そもそも法人税はGDPの1.4%であり、それが何割か減ったり増えたりしたとしても経済全体への影響はそれほど大きくない。
それは同時に、法人減税はトランプ氏の経済対策にほとんど貢献していなかったことも意味する。ただ、法人減税は実質的に株主に対する減税なので、株価上昇に大きく貢献したというだけのことなのである。
だからトランプ氏の経済対策と財政赤字との関係を考える上では、法人減税はほとんど意味をなさない。
では何を考えれば良いか。ポールソン氏は次のように言っている。
トランプ氏の政策が財政赤字を減少させるか? 1つの方法は明らかに経済成長だ。経済が成長すれば税収も増える。
さて、こちらはどうだろうか。筆者は財政赤字の対策として経済成長を挙げた政治家で、実際に財政赤字を縮小させた人物を1人も知らない。
ポールソン氏はもう1つの対策として脱炭素政策への補助金のカットや関税からの税収を挙げているが、そちらも財政赤字縮小には大して貢献しそうにない。つまり、こちらは明らかにポールソン氏のポジショントークである。
だがポールソン氏は愚かな人物ではない。リーマンショックを予想した投資家であり、普段であれば優れた洞察を見せる人物である。
ジョン・ポールソン氏、サブプライムローンの空売りで大儲けした時のことを語る
だがトランプ氏と親しく話しているポールソン氏がこうした擁護しか出来ないという事実から、投資家は1つの予想を立てることができる。トランプ氏はやはり財政赤字を悪化させるのではないかということである。
大統領選挙後のトランプ氏、インフレを起こさずに株価上昇を引き起こす余地があるか?
ハリス副大統領とどちらがインフレ的か
また、ポールソン氏の考察から読み取れることがもう1つある。トランプ氏ではなくハリス氏が勝利するとどうなるかということである。
ポールソン氏はトランプ政権とバイデン政権を比べて次のように言っている。
トランプ政権の4年間ではインフレ率の平均は年率でたった1.9%だった。金利も原油価格も非常に低く、実質賃金は上昇した。
労働者のための政治と言われているバイデン政権では実質賃金は下がった。インフレが高すぎたからだ。金利も原油価格も大幅に高くなっている。
現状、アメリカは現政権下で2兆ドルの財政赤字を抱えている。去年の財政赤字は2兆ドルだった。収入以上に支出していることがインフレの主な原因となっている。
トランプ政権がインフレ的・財政赤字的になるとしても、それはハリス政権ならばその逆になるということを意味しない。
むしろ、インフレと財政赤字は2020年から政権を担当しているバイデン大統領率いる民主党が引き起こしたことであり、その点においてポールソン氏とトランプ氏は正しい。以下の記事で検証したが、インフレの70%ほどは確かにバイデン氏の責任である。
トランプ氏: 現金給付でインフレを引き起こしたのはバイデン氏だ
しかもバイデン氏が認知症の傀儡大統領で、実質的に政権を支配しているのが民主党幹部たちだとすれば、それはバイデン氏からハリス氏に変わっても民主党政権である限りインフレと財政赤字は変わらないということを意味する。
大統領選挙討論で呂律が回らなかったバイデン大統領の発言まとめ
一方でポールソン氏の言う通り、トランプ氏はコロナ禍だった2020年を含めてもインフレ率をきっちりコントロールしていた。
ガンドラック氏、バイデン大統領の「インフレは就任前から」発言を批判
だからトランプ政権でインフレ的になるとしても、物価高騰にはならないかもしれないという主張には一理ある。
民主党政権継続なら金価格上昇か
そして最後にポールソン氏が言及しているのは金価格である。金相場は不安定になっている株式市場を尻目に安定した上昇を続けている。
ポールソン氏は金相場について次のようにコメントしている。
バイデン政権は非常にインフレ的な期間となった。インフレ率は最高で9%、平均でも年率5%以上だ。
一般論で言えば、よりインフレになれば金価格は上がることになる。ゴールドはインフレに対する防御だ。
もし民主党が政権を続ければ、財政赤字とインフレは制御不能になるのではないかという懐疑心で金価格は上がっている。
アメリカの財政赤字の拡大が止まらない中、貴金属の保有を推す著名投資家は増えている。
レイ・ダリオ氏: インフレ再加速なら株式投資のパフォーマンスはゴールドに勝てない
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/53227
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27:777
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2024/09/16 (Mon) 06:26:18
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米国のインフレ率下落が止まらない理由をソロス氏の再帰理論から説明する
2024年9月15日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/53492
アメリカのインフレ率が2.6%まで下落しており、Fed(連邦準備制度)は利下げを開始しようとしている。
インフレは、コアインフレを見ればそれほど減速しているわけではない。それでもアメリカのインフレ率が下がり続けていることには理由がある。
米国のインフレ減速
アメリカのインフレは確かに減速した。コロナ後の現金給付によって高騰したインフレ率は一時9%にまで上がったが、今では2.6%となっている。
しかしCPI (消費者物価指数)の内訳を見れば、実体経済のインフレはそれほど減速しているわけではない。
アメリカのインフレはそう簡単には収まらない、8月CPI統計
CPIの内訳のなかでインフレがもっとも根強いのは賃金を主なコストとするサービスのインフレである。中央銀行の金利操作に反応しやすい住宅市場や企業の設備投資(両方ローン金利に影響される)とは違い、雇用は借入に影響されにくいため、中央銀行にとって操作が難しいインフレとして悪名高い。
そのサービスのインフレが、賃金インフレとともに根強く残っている。だがそれでも全体のインフレ率は着々と下落している。
インフレ率下落の理由
コアインフレ率が下がっていないのに全体のインフレ率は下がっている。コアインフレは食品とエネルギーを除くインフレなので、それはつまり食品とエネルギーのインフレ減速がインフレ率下落に貢献しているということになる。
食品とエネルギーがコアインフレから除かれている理由は、食品とエネルギーが金融市場で取引されている資源や農作物などのコモディティ銘柄に影響されるからである。つまり、食品とエネルギーはコモディティ市場のインフレ、コアインフレは実体経済のインフレとおおまかに分けることができる。
そしてコアインフレが収まらない一方で、コモディティ市場は全体的に長期下落トレンドにある。代表的なのは原油価格である。
そして多くの個人投資家は他のコモディティ市場はあまり見ないかもしれないが、農作物も全体的に下落トレンドが続いており、例えば小麦の価格は以下のようになっている。
コモディティ市場とインフレ率
コアインフレ率だけ見れば、インフレ率はそう簡単には下がって来ないと言える。だが一方で、コモディティ市場は下がり続けている。
何故なのか。その理由を理解するには、コモディティ市場とインフレ率がそれぞれ独立に動いているわけではないということを理解する必要がある。
それを説明できるのは、マクロヘッジファンドの先駆け、ジョージ・ソロス氏の再帰理論である。弟子のスタンレー・ドラッケンミラー氏もそうだが、ソロス氏は従来のマクロ経済学を否定し、そのままでは経済の動きを予想することができないと批判した。
ドラッケンミラー氏: 経済学者が経済を予想できない理由
そして独自の経済理論を打ち立てた。それがソロス氏の再帰理論である。
ソロス氏は自分の投資理論である再帰理論を公開した著書『ソロスの錬金術』で次のように説明している。
意志を持つ市場参加者がいる場合、参加者の思考と彼らが関与する状況との間には双方向の相互作用が存在する。
市場参加者は経済データなどのファンダメンタルズを認識し、その上で金融市場に関与する。つまり市場には参加者とファンダメンタルズが存在し、参加者はファンダメンタルズを「認識」して、その上で市場に「関与」する。
ソロス氏は次のように続ける。
この認知と関与の2つの機能の相互干渉をわたしは「再帰機能」と名付けた。
インフレとコモディティ市場の再帰性
この考え方を現在のインフレに当てはめると、ファンダメンタルズがCPI、市場参加者の認識が反映される場所がコモディティ市場ということになる。
そしてCPIとコモディティ市場は独立に動いていない。まずコモディティ市場はCPIの一部である。コモディティ市場の価格はCPIの食品とエネルギーの項目に直接影響を与えている。
一方で、コモディティ市場の推移は市場の期待インフレ率の推移に連動している。(特にアメリカの)インフレ率が下がると市場が予想すれば、市場参加者は実体経済が弱まっていると判断し、コモディティ価格が下がるのである。
アメリカの期待インフレ率は以下のように推移しており、2022年をピークとする上の原油価格や小麦価格と連動していることが分かる。
ただ、ここで考えてもらいたいのは、期待インフレ率やコモディティ価格がどのように動くかである。
例えばCPI統計が発表される。インフレ率が低くなっている。アメリカのインフレが減速していると市場参加者は判断し、コモディティ価格が下落する。
自己強化的なトレンド
だがこれはおかしくないだろうか? CPI統計自体がコモディティ価格の結果なのである。コモディティ市場で価格が決まり、その結果エネルギーや食品の価格が決まり、それがCPIのデータになっているはずである。
だがそのCPIが発表されるとその結果でコモディティ市場が更に下落する。それはコモディティ市場自身がコモディティ市場を下落させているに等しい。
つまり、コモディティ市場とCPI統計は自己言及のパラドックスに陥っているのである。それがソロス氏の再帰理論である。そしてソロス氏によれば、こうしたトレンドは一方が他方を正当化し、それがまた最初の一方を正当化するので、どんどん自己強化的トレンドに発展してゆく。
それが今のコモディティ市場とインフレ率の関係である。コモディティ価格が下落することでインフレ率が下落し、インフレ率が下落することでコモディティ価格が下落する。
だがこの自己言及には根拠が抜け落ちているので、徐々にそれに反する力が蓄えられ、ある時点でそのトレンドは崩壊する。ソロス氏は次のように述べている。
自己正当化のフィードバック・ループは、ある程度を越えると持続できなくなる。
そして最終的には自己言及のトレンドは崩壊する。
結論
それはソロス氏のバブル生成と崩壊の理論でもある。
自己強化的トレンドが崩壊するのは、その他の要因がそれを止める時である。11月のアメリカ大統領選挙がインフレ率とコモディティ市場に自己言及以外の動因を与え、この自己言及のトレンドが終わるのかどうかが問題となっている。
大統領選挙後のトランプ氏、インフレを起こさずに株価上昇を引き起こす余地があるか?
ポールソン氏: トランプ前大統領が敗北なら財政赤字拡大、金価格上昇へ
金融市場では再帰性を理解しなければ将来を予想できない。経済データを見ても、過去を分析するだけで終わってしまう。
ソロス氏はその投資理論を『ソロスの錬金術』に書いて公開しているのだが、それを読む人は少ない。金融市場に優れた銘柄が落ちていても誰も拾わないのと同じ話である。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/53492
ソロスの錬金術
https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E7%89%88-%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%81%AE%E9%8C%AC%E9%87%91%E8%A1%93-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B9/dp/4862801307?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dib=eyJ2IjoiMSJ9.pLKIbJRJtZoUc9ZNmOISxUtalDgLzpiK1XAdAYIQLV_ai2qctEbvN1HKAco8lBjOhozM7f_ldODz2f6JEDWu6OwpXbkhMjsobTLo2fIjiXIOiTaFboqHWfLar4Hyjeoq454WM4Q0azzt_6MKlUmBuGIar2VkeFw7U0JQFsyehyWP9P8FbOqpyi6Jpr1-RTxprhSXaVfy2FTQQcz-WSpQ9UmFx540gssZUlP8LRmT65ZT7qPCugq64z92rBjbEWyDCkMh96Ds_UmEfnoyKnVAPctnwjb0dM5ixngAii58ayU.jgMm4ybL-ez-DzpkkNdLtUns3FLBQZ1s72w9NMgd1A4&dib_tag=se&keywords=%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%81%AE%E9%8C%AC%E9%87%91%E8%A1%93&qid=1710414706&sr=8-1&linkCode=sl1&tag=globalmacrore-22&linkId=b2a9f246c9ef7cde2b1def9fde853973&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
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28:777
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2024/09/19 (Thu) 06:16:26
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ポールソン氏: 紙幣からの資金逃避で金価格の上昇は続く
2024年9月18日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/53651
引き続き、CNBCによるジョン・ポールソン氏のインタビューである。今回は金相場について語っている部分を紹介したい。
アメリカ大統領選挙
前回の記事では、ポールソン氏はアメリカ大統領選挙でハリス氏が勝てば、ハリス氏の増税が株式市場を下落させるだろうと予想していた。
ポールソン氏: トランプ氏が負けてハリス氏の政策が実現すれば株価は暴落する
もし株価が下がるとすれば、投資家はポートフォリオをどうすれば良いのか。ポールソン氏は次のように言っている。
ハリス氏が勝てば、現金の保有を増やすだろう。そしてゴールドに投資し続けるだろう。
コロナ後の現金給付でインフレが発生して以来、ポールソン氏は長らくゴールドを推している。
そしてポールソン氏の予想通り、ゴールドはここ数年好調である。
金相場とアメリカの金利
ゴールドは何故上がっているのか。ドル建て金価格は一般にアメリカの金利と逆に動く。金利が高ければ投資家はドルを保有しようとし、金利が低ければドル保有のインセンティブが下がりゴールドに有利となる。
では、ここ数年金価格が上がっているなら、ここ数年金利は下がり続けているのかと思えば、そうではない。金価格に影響を与えるアメリカの期待実質金利は次のように推移している。
現在、金利は2023年前半と同じ水準である。では金価格もそうかと言えば、金価格の方は2023年前半の水準を大きく上回っている。
金価格上昇の理由
では金相場はどうして上がっているのか。金価格が上がるもう1つの理由はインフレだが、今はむしろインフレ率が下落するというのが市場のトレンドである。
ガンドラック氏: 米国のインフレ率は数ヶ月以内に1%台まで下落する
では金価格上昇の原因は何なのか。ポールソン氏は次のように述べている。
金価格が上がっている理由は世界的な紙幣への不信感だ。特に中央銀行がそう考えている。中央銀行たちは外貨準備を不換紙幣からゴールドへと移している。
それがゴールドの需要を押し上げ、金価格を押し上げている。
結論
ポールソン氏は世界的な紙幣からの逃避が金価格を押し上げていると考えている。実際、BRICSや中東諸国などの国々は外貨準備としてドルの保有を減らし、ゴールドの保有を増やしている。
プーチン大統領: ドルを使った経済制裁はアメリカの自殺行為
政府債務の膨張と紙幣印刷により、基軸通貨がその地位を徐々に失ってゆくというのは、世界最大のヘッジファンドを創業したレイ・ダリオ氏が著書『世界秩序の変化に対処するための原則』で述べているシナリオである。
少なくとも、大英帝国やオランダ海上帝国などの過去の覇権国家の通貨はそうなってきた。そしてダリオ氏によれば、アメリカも長期的にはその運命から逃れられない。
金価格はこれからも上がり続けるのだろうか。ポールソン氏はそう聞かれて次のように答えている。
イエスだ。そう思う。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/53651
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29:777
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2024/10/12 (Sat) 00:27:38
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ジム・ロジャーズ氏がドルの代わりになる資産を紹介、ゴールドよりシルバーが良い
2024年10月8日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/54722
ジョージ・ソロス氏とともにクォンタム・ファンドを創設したことで知られるジム・ロジャーズ氏が、World Knowledge Forumでドル相場とコモディティ相場について語っている。
「安全資産」ドル
コロナ後の現金給付が引き起こしたインフレでもドル相場は下がらなかった。
トランプ氏: 現金給付でインフレを引き起こしたのはバイデン氏だ
インフレとは紙幣の価値が下がることであり、アメリカでは一時9%ものインフレになったにもかかわらず、ドルはむしろ円などの通貨に対して上がった(円が下がったという事実もあるが)。
ロジャーズ氏も通貨を選ぶならドルだと常々言っている。
市場が混乱に陥ればドルが上がるからだというのが理由である。中国好きのロジャーズ氏だが、人民元は選択肢に入らないらしい。
ポジャール氏: 人民元が急にドルに代わって基軸通貨になったりはしない
ロジャーズ氏は司会者に、ドルはこれからも安全資産であり続けるのかと聞かれて次のように答えている。
投資の話をするとき、安全という言葉を使うことはない。安全なものなど何もない。あるなら教えてほしい。
そんなものはない。安全な投資などない。
株式の長期投資を安全な投資だと考えているNISAな人々に聞かせてあげたい言葉である。ドルでさえ安全ではないのに、株式がどうして安全だろうか。意味が分からない。
「株式投資は長期的にはほぼ儲かる」という主張が完全に間違っている理由
ドルの抱える問題
さてロジャーズ氏はアメリカが問題を抱えていることを当然認識している。
ドルはいくつかの問題を抱えている。その1つは世界的なドルからの資産逃避である。
ロシアのウクライナ侵攻後にアメリカがドルを使った経済制裁を濫用しようとしたことで、中国やインドなどのBRICS諸国や中東諸国がドルの保有を減らそうとしているのである。
プーチン大統領: ドルを使った経済制裁はアメリカの自殺行為
ドルがインフレにもかかわらず為替レートを維持しているのは、ドルが基軸通貨であり、ドルを保有しようとする国が多く存在したことが理由である。
しかしそれが少しずつとはいえ崩れつつある。
ドルよりもコモディティ
だからロジャーズ氏は、通貨を選ぶならドルだが、そもそも通貨よりも貴金属やエネルギー資源などのコモディティを好んでいる。
コモディティ投資の入門書である『商品の時代』も書いているロジャーズ氏は、コモディティの専門家でもあるのである。
ドルが問題を抱え、日本円もまったく信用できない今の状況で、何を持てば良いのか。
真っ先に名前が上がるのは貴金属、それもゴールドだろう。だがロジャーズ氏は次のように言っている。
史上最高値にあるものに投資をすることは好まない。
コモディティでもそうだ。ゴールドは市場最高値にある。金価格がここまで高くなったことはない。
ゴールドはインフレで上がる資産のはずだが、アメリカのインフレ率下落局面においても上がり続けている。
その理由の一部はジョン・ポールソン氏が解説している。
ポールソン氏: 紙幣からの資金逃避で金価格の上昇は続く
ゴールドよりシルバー
金価格の上昇には理由があり、ゴールドも悪くない選択肢だとは思うのだが、ロジャーズ氏はより割安な資産を奨めている。
ロジャーズ氏は次のように述べている。
貴金属に投資をするならシルバーに投資すべきだ。
わたしはシルバーを保有している。今の値段でもっと買ってもいい。
銀価格は市場最高値から40%も下落している。金価格は今が市場最高値だ。
銀価格の長期チャートは次のようになっている。
最近少し上がったので最高値の4割とはいかないが、史上最高値を更新しているゴールドと比べて割安であることは間違いない。
そして1970年代のインフレ時代にはシルバーもゴールドと同じくらい上がったのである。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
ドルも円も信用できない時代において、人々は代わりのものを探し求めるだろう。ロジャーズ氏は次のように述べている。
世界が混乱に陥れば、多くの人が貴金属を買い求める。わたしのような田舎の年寄りはいくらかのシルバーをクローゼットに、いくらかのゴールドをベッドの下に隠しておくべきだと知っている。
他のコモディティ
だが一方で、コモディティには他のものもある。ロジャーズ氏は次のように続けている。
だが他の候補もある。綿、小麦、原油など他のコモディティも選択肢だ。わたしならほとんどの国の株式よりもコモディティを選ぶ。
綿と小麦も長期チャートを載せておこう。まずは綿である。
次は小麦である。
これらの銘柄は完全にインフレを忘れた価格で推移しているので、スタンレー・ドラッケンミラー氏のようにインフレ再燃を予想する投資家ならば良い投資機会になるだろう。
ドラッケンミラー氏が米国債空売り、アメリカのインフレは10%を超えて再燃する可能性
そうでなくとも、この水準で綿や小麦を買っておけば、長期的にはドルや円よりは信用できるのではないか。特に円は長期的にはもうどうにもならないだろう。
今のドル円下落は円相場崩壊前の最後の円高サイクル
結論
それでも人々はドルや株式に群がっている。その理由は、価格が上がっているからである。
だがロジャーズ氏はそうした人々について次のように言っている。
安く買って高く売れと両親に教えてもらわなかったのか。
コモディティ投資は一般の投資家に馴染みにくい側面もある。何処にもコモディティ投資の基本が書かれていないからである。
ロジャーズ氏の 『商品の時代』はやや古いコモディティの入門書なのだが、コモディティについて本を書く人が少ないために今でもこれがお勧めの入門書なのである。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/54722
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30:777
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2024/10/23 (Wed) 09:20:18
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【2024年10月22日】ゴールドへの投資はまだ0.5%?ゴールドの戦略(西山孝四郎 氏)
https://www.youtube.com/watch?v=5G257xPYx14&t=483s
0:00 オープニング
1:38 資産運用の究極の目的は「インフレヘッジ」
3:43 ゴールドCFD(米ドル建て)の日足チャート
5:24 ゴールドCFD(米ドル建て)の日足チャート
6:43 負債処理にはインフレが使われる!?
9:24 米国の財政赤字の推移
10:45 1971年以降の金価格の推移
13:03 巨大な債務の壁と米国債の償還
16:03 ゴールドCFDのチャート分析
18:04 ゴールドCFDの想定レンジと売買戦略
生き残る為のゴールド投資
石原順チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=b3ZuogXusfY
<チャプター>
00:00 生き残る為のゴールド投資
03:37 ゴールドCFD(日足)
09:44 ゴールドCFD(週足)
11:38 ゴールドCFD(月足)
13:14 ビットコイン/ドル(週足)
14:36 マイクロストラテジー(週足)
16:16 負債処理にはインフレが使われる!
20:19 米国の財政赤字の推移
24:08 S&P500CFD(日足)
18:20 借金を軽減するためにインフレが使われる
22:20 米国の負債総額
24:05 1971年以降の金価格の推移
28:35 巨大な債務の壁と米国債の償還
(10月18日収録)【セミナー動画】西山孝四郎氏 オンデマンドセミナー
MONEY SQUARE 2024/10/18
https://www.youtube.com/watch?v=7GYXKcReMRY
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2024/10/25 (Fri) 00:19:17
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ヘイコック氏: アメリカの財政問題はもう長くはもたない
2024年10月16日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/55152
引き続き、Von Greyerzのパートナーであるジョニー・ヘイコック氏のSFO Continuityによるインタビューである。今回は金相場とアメリカの財政問題について語っている部分を紹介したい。
ゴールドと米国の債務問題
金価格が上昇している。前回の記事では、ヘイコック氏はその理由に世界中の中央銀行、特に東側諸国の中央銀行がゴールドを買っていることを挙げていた。
ヘイコック氏: 金価格がとんでもなく上昇している理由
では何故ゴールドを買っているのか。ヘイコック氏はその問題をアメリカの債務問題が迫っていることと結びつけて次のように言っている。
皇帝は裸だ。皇帝が裸だということが知れ渡ってしまっている。勿論アメリカのことだ。だから東側諸国の中央銀行は動いている。
ヘイコック氏はゴールドの外貨準備増加をアメリカの問題からの諸外国の逃避だと考えているのである。
アメリカの債務問題
ではアメリカの問題とは何か。ヘイコック氏は次のように言っている。
問題は2つある。1つは持続不能な債務だ。
アメリカではコロナ禍に行われた莫大な現金給付で政府債務が大幅に増加した上に、その現金給付がインフレを引き起こしたので金利が上がり、莫大な政府債務に多額の利払いが発生している。
アメリカの利払い費用をGDP比で見ると次のようになっている。
米国政府は今、この国債の利払いのために新たな国債を発行するという自転車操業を行なっている。
レイ・ダリオ氏: 日本経済は最悪だ、米国の政府債務は5年以内に破綻する
ドルを使った経済制裁
ヘイコック氏によれば、アメリカの問題はもう1つある。ヘイコック氏は次のように述べている。
もう1つはウクライナ侵攻以後のロシアに対する経済制裁だ。
2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、アメリカはロシアに対してドルを使った経済制裁を課した。ロシア関連のドル資産を凍結し、ロシアが国際的な決済を出来ないようにしたのである。
それだけならまだ良かったのだが、アメリカは当時ロシア制裁に協力的ではない無関係の国に対しても制裁をちらつかせながらロシア制裁に加担するように迫った。
それを受けて無関係の国々はこう思ったに違いない。ドルを持っていればアメリカの事情でいつでも資産を没収されかねない。
ヘイコック氏は次のように続けている。
それが意味するのは、アメリカはその気になれば誰の金でも盗めるということだ。だから当然東側諸国の中央銀行はドル建ての資産をゴールドに置き換えている。
事実、中国やインドなどのBRICS諸国やサウジアラビアなどの中東諸国はドルでの決済を減らしていっている。
そうすればこうした国々はドルを保有する必要がなくなる。ヘイコック氏によれば、それがドルからゴールドへの逃避に繋がっている。
プーチン大統領: ドルを使った経済制裁はアメリカの自殺行為
ドルからの逃避とアメリカの債務危機
このドルからの逃避の問題とアメリカの債務問題は別々のものではない。何故ならば、ゾルタン・ポジャール氏が言うように、ドル離れは米国債離れを意味し、米国債の価格下落に繋がるからである。
ポジャール氏: 世界的なドル離れの結果はドル円下落ではなくアメリカの財政危機
ドル離れが債務問題を悪化させ、債務問題の悪化がドル離れを生む。これはジョージ・ソロス氏が『ソロスの錬金術』が説明している再帰性によるバブル崩壊の図式である。
ソロス氏によれば、再帰的な(自己強化的な)トレンドは自らを強化しながら、その資産が逆に売られすぎの水準になるまで突き進んでゆく。
加速するアメリカの債務問題
現在のアメリカの状況についてヘイコック氏は次のように言っている。
優れた歴史家のナイル・ファーガソン氏の最近の発言だが、歴史を振り返れば、大国において負債への利払いが国防費を上回るとき、もうその国は長くはもたない。
そしてそれが今のアメリカの状況だ。
そしてヘイコック氏によれば、それこそが金価格が異常に上がっている理由だという。金価格は次のように推移している。
ヘイコック氏は次のように説明している。
金利が上がっているのに、金相場はそれでも上がり続けている。金相場は金利が下がる時に調子が良いはずなのにだ。だが今回はそうなっていない。
金価格はコロナ後のインフレで上がったが、その後金利が上がってインフレが減速する局面においてもそれほど下がらず、すぐに上昇トレンドを取り戻した。
ヘイコック氏はこう続けている。
それがどうしてか考えなければいけない。そしてその理由は、債券市場がアメリカは本当の問題を抱えていると気付いたからだ。GDPの7%の財政赤字、125%の債務、それは持続不能だ。
東側諸国の中央銀行はそれに気付いた。そして自分がゴールドの外貨準備を持っていないことに気付いた。だから彼らは猛烈な勢いでゴールドを買っているのだ。
ゴールドについては以下の記事も参考にしてもらいたい。
ジム・ロジャーズ氏がドルの代わりになる資産を紹介、ゴールドよりシルバーが良い
サマーズ氏: 紙幣が価値を失うとき資金はゴールドに逃避する
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/55152
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32:777
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2024/10/25 (Fri) 00:58:05
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ヘイコック氏: 金価格がとんでもなく上昇している理由
2024年10月15日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/55076
Von Greyerzのパートナーであるジョニー・ヘイコック氏がSFO Continuityによるインタビューで、アメリカのインフレ率低下にもかかわらず上昇し続けている金相場と各国の中央銀行との関係について語っている。
止まらない金価格上昇
コロナ後の現金給付による物価高騰で金価格が高騰したのは当たり前の話だが、アメリカのインフレ率はその後2%台まで下がってきているのに、驚くべきことに金価格は上昇を続けている。
金価格のチャートは次のように推移している。
通常、金相場に影響を与えるのはインフレ率と金利だが、この現象はそのどちらでも完全には説明できない。インフレ率は下がってきているし、金利は一時の高い水準からは下がったが、コロナ前の水準に戻ったわけでは全然ないからである。
金相場と中央銀行
ではゴールドは何故上昇しているのか? 理由としてよく挙げられるのは中央銀行の外貨準備である。
ヘイコック氏は司会者にこのことについて聞かれ、次のように答えている。
すべての中央銀行が現在ゴールドを外貨準備として増やしているわけではない。増やしているのは東側諸国の中央銀行だ。
これはわたしが強調したい重要なポイントだ。今日の話の一貫しているテーマは、西側から東側への権力の移行なのだ。
中国、ロシア、インド、ブラジル、トルコ、これらは一部で、西側の国もある。だがゴールドを買っている中央銀行の多数派は東側の中央銀行だ。それは西側から東側への権力の移行なのだ。
国家の盛衰とゴールドの保有
ヘイコック氏はゴールドの保有は権力そのものだと言う。
その話はレイ・ダリオ氏が著書『世界秩序の変化に対処するための原則』で説明している、覇権国家の台頭から衰退までのモデルの話に似ている。
国家にも年齢があり、そして寿命がある。ダリオ氏によれば、若く強い国家は高い経済成長を誇り、債務もない。
そして金相場に関して言えば、第2次世界大戦後のアメリカが世界に存在するゴールドの多くを保有していたことを思い出したい。それが若く強い国家、これから成長してゆく国家の姿である。
だが国家も人と同じように年を取る。先進国となったかつての新興国は、経済成長が落ち、債務が増え、そして蓄えていたはずのゴールドを使い果たしてゆく。
そして低金利政策や紙幣印刷に依存し、インフレや通貨安を引き起こしてゆく。
ポールソン氏: 量的緩和がインフレを引き起こした
日銀の植田総裁が円安を止められない理由
それが国家の一生である。アメリカや日本が永遠に先進国であり続けると思っている人がいるならば言っておくが、それは有り得ない。それは歴史を見れば明らかである。
貨幣価値の下落とゴールドの保有
さて、ゴールドを持てなくなった先進国の中央銀行は、ゴールドの代わりにいくらでも刷ることの出来る各国の紙幣を持つようになった。
ヘイコック氏は次のように言っている。
1980年には、世界の中央銀行のバランスシートの74%はゴールドだった。74%だ。
しかし今では20%だ。これは大幅な下落だ。
だが現在、「東側の中央銀行は」ゴールドの保有を再び増やしている。それは多くの国でインフレが起こったからだが、日本やアメリカのようにもともと紙幣印刷をしていた国はゴールドを買うことなど出来ない。
今、ゴールドを買うことで円やドルなどの本質的価値がない紙幣から逃避しようとしている国は、それが出来る国だけである。だからヘイコック氏はゴールドの保有は国力だと言っているのである。
ゴールドから紙幣への移行によって、世界の中央銀行のゴールドの保有は74%から20%に下落した。
だがここに来て紙幣の信頼がゆらいでいる。そしてゴールドへの逃避が起きている。中央銀行も、もしこの比率を20%から74%に戻すとすればどうなるか?
結論
それは2つの意味を持つだろう。まず1つ目は、ゴールドを買うことのできる国力のある国、紙幣印刷に頼っておらず、負債もない国だけが紙幣の価値下落から逃げ出すことができる。その他の国は通貨安やインフレに見舞われるだろう。
レイ・ダリオ氏: 莫大な政府債務のせいで日本の円安とインフレは止まらない
そしてもう1つの意味は、それは金相場にとって莫大な買い圧力になるだろうということである。それは世界の中央銀行のポートフォリオの半分以上がゴールドにとって買い圧力になることを意味する。
それは現在の金価格上昇を十分に説明する。
そして恐らくは他の貴金属をも押し上げるだろう。長期見通しとしては、紙幣の 価値下落は恐らく回避不能である。
ジム・ロジャーズ氏がドルの代わりになる資産を紹介、ゴールドよりシルバーが良い
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/55076
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2024/10/28 (Mon) 04:55:37
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レイ・ダリオ氏: 投資とは株式を買うことだと思っている人は分散投資のやり方を知らない
2024年10月27日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/55644
世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏がFutureChina Global Forumで分散投資について語っているので紹介したい。
グローバルマクロ戦略と分散投資
ダリオ氏は2020年のコロナショックで政府が莫大な現金給付を発表してすぐにインフレの発生を予想した投資家であり、世界経済の動きを読んでトレードするグローバルマクロ戦略の第一人者だが、一方で分散投資を常に強調する投資家でもある。
ジョージ・ソロス氏が始めたグローバルマクロ戦略では、世界中の様々な金融資産の買い持ちと売り持ちを1つのポートフォリオの中に織り交ぜることがある。
だが多くの個人投資家にとって投資とはそういうものではないだろう。その点についてダリオ氏は次のように語っている。
人々は金融市場に投資する方法は単に株式を買うことだと思っている。そして株価の上下に影響される。彼らは分散の力を知らないのだ。
分散の力
分散の力とは何か。インフレで現金が危ないと言われてとりあえずNISAで株式を買っている人も、インデックスを買えば分散投資になると金融庁から言われて分散投資をやっているつもりになっているではないか。
「株式の長期投資はほぼ儲かる」という幻想は金融庁の「基礎から学べる金融ガイド」から来た
だがダリオ氏の言う分散投資とは、金融庁の言う分散投資とは違う。ダリオ氏は次のように続けている。
分散の力とは、ポートフォリオの中で様々なものを一緒にしてバランスを取ることだ。
われわれのポートフォリオの中には債券もある。ゴールドもある。株式のパフォーマンスが悪い時にも債券がよくやってくれた。そうやってバランスを取る。
なぜ分散投資が良いとされるのか。ダリオ氏にとってその理由は明確である。ポートフォリオ内の1つの銘柄が一時的に下がっている時にも別の銘柄が上がってくれていれば、ポートフォリオ全体としてはパフォーマンスが安定するからである。
長期投資としてどれだけ優れた銘柄であっても、短期的に下がることがある。ポートフォリオが一時的にマイナスになることをドローダウンと言うが、分散投資はポートフォリオ全体でドローダウンになることを避けられるのである。
だから金融庁の言うような株式のインデックス投資はまったく分散投資ではない。株価インデックスの中身はすべて株式なので、株式市場が下落するサイクルでは中身はほぼすべて下落するからである。
本物の分散投資
この意味では、分散投資とは実は非常に難しいものである。単に株式と債券とゴールドを持てば良いというわけではない。経済サイクルによっては株式と債券が同時に上がり同時に下がる場合(金融緩和と金融引き締め相場)があり、株式とゴールドが同時に上がり同時に下がる場合(デフレ相場)があるからである。
だから例えば現在がインフレ相場なのかデフレ相場なのかを見分けることが出来なければ、株式とゴールドが分散になるのかならないのかが分からない。インフレ期には、株式は酷いパフォーマンスになるが、ゴールドは素晴らしいパフォーマンスになる。
ドラッケンミラー氏: 今後10年の株式市場はバイアンドホールドでは勝てない
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
結論
ダリオ氏は次のように纏めている。
わたしの投資の黄金則は、15個の互いに相関しない利益の源泉を作ることだ。
本当の意味で分散している銘柄を15個集めることができれば、株式市場が上がる年も下がる年も、安定して利益を上げることができるだろう。
グローバルマクロ戦略を創始したソロス氏も、著書『ソロスの錬金術』でグローバルマクロ戦略のポートフォリオの組み方について次のように語っているが、ダリオ氏の分散投資と同じ意味である。
1つの仮説にすべてを賭けるというのは、 私にはめずらしい行為である。普通は、少なくとも部分的に矛盾する仮説に従って行動している。
原則として、妥当性を持つ仮説に基いてつくったポジションは手放さないことにしている。そして新しい仮説に基いて反対方向のポジションを追加する。その結果、調整する必要のある微妙なバランスを適宜調整できるようになる。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/55644
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34:777
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2024/10/30 (Wed) 04:48:52
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大波乱の7年がやってくる!?
石原順チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=mzMKDDFy1G0
<チャプター>
00:00 生き残る為のゴールド投資
03:27 すべての道はインフレに通じる
08:10 CPI 1970年代 vs 2020年代
11:58 巨大な債務の壁と米国債の償還
14:33 ゴールドCFD(日足)
19:51 ゴールドCFD(週足)
20:13 ゴールドCFD(月足)
25:34 米国の財政赤字の推移
26:55 ビットコイン/ドル(週足)
24:08 S&P500CFD(日足)
34:00 信用拡大は限界に達しているのか!?
38:30 カマラ・ハリスが勝てば市民戦争及びWorld War 3の確率が格段に上がるだろう。
40:52 レイ・ダリオのビッグサイクル
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35:777
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2024/11/05 (Tue) 19:16:08
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ガンドラック氏: インフレでもデフレでも金価格は上昇する
2024年11月4日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/55940
引き続き、DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏のオルブライト・ノックス美術館における対談である。
今回は金相場について話している部分を紹介したい。
金利上昇は長期トレンド
前回の記事でガンドラック氏は、低金利の時代は終わったと主張していた。
ガンドラック氏: 景気後退が起きればアメリカは資金調達できなくなる
コロナ後の現金給付がインフレを引き起こしたように、景気後退のたびに緩和政策の副作用は悪化しており、財政赤字は増え続けている。
米国債の過剰発行が金利上昇の原因となっている今、債務の増加が止まらなければ金利も下がることができないということである。
だから多くの機関投資家が米国債を空売りしている。米国債はこれからもどんどん増えてゆくと予想しているのである。
ドラッケンミラー氏: 米国が0.5%利下げをした日に米国債を空売りした
ポール・チューダー・ジョーンズ氏、大統領選挙でインフレ再加速を予想、米国債を空売り
金相場はどうなるか
さて、ガンドラック氏の言うように金利上昇がこれからの長期トレンドならば、金利に影響される他の市場はどうなるのか、投資家は気になるだろう。
これから起こることとは何か。前回の記事でガンドラック氏は次のように述べていた。
人々はインフレ政策に懸念を抱いている。次に景気後退が来たとき、いつものやり方以外の何が起きるだろうか? いつものやり方とは金利を下げて借金を大量に増やすことだ。
ガンドラック氏は政府の緩和政策がこれからも倍増してゆくことを予想している。
だが国債発行が金利上昇を呼ぶほどの規模になっている今、そうなれば金融市場で何が起こるのかということである。
例えば金相場はどうなるのか。金価格は通常、金利とインフレに左右される。だがガンドラック氏によれば、新たなトレンドによってそれも変わるという。
ガンドラック氏は次のように述べている。
人々はこれまで、デフレが来るならゴールドは持ちたくない、インフレが来るならゴールドを持ちたい、などと話していた。ゴールドはトレーディングの対象だった。
金価格はインフレ率の上昇と金利の低下で上がり、その逆で下落するというのがこれまでの常識だった。だが2024年の金価格は市場の予想がインフレでもデフレでも関係なく上がっているように見える。
金利の方も、多少下がったとはいえ高金利を維持しており、金価格はそれでもひたすらに上がり続けている。
金相場の新たなトレンド
コロナ以後、金利とインフレが新たなトレンドに突入したことによって、金利とインフレ率に反応していた金相場もまた新たなトレンドに入っているのだろうか。
金価格の目覚ましい上昇の理由は金融関係者の中でも話題になっているが、ガンドラック氏はそれを次のように分析している。
今では人々はゴールドを半永久的にポートフォリオに組み込むために買っているように思える。
人々は政府がうまく機能していないことや、2つの戦争が起きていること、もうすぐ3つに増えてもおかしくないこと、財政赤字が巨額であることなどを憂慮している。
勿論、短期的に見れば金価格はインフレ率や金利の動向に反応しているが、短期的なデフレや景気後退もそれが来れば大きな緩和が来ることを市場は見透かしていて、それを踏まえた動きになっているのである。
そこに戦争など別の理由まで加わっている。
だから人々は紙幣からゴールドに逃避している。ガンドラック氏によれば、そのような投資家の長期的なポートフォリオ変更が金価格を怒涛の勢いで押し上げているという。
ゴールドを買っているのは誰か。それは個人投資家だけではない。ジョニー・ヘイコック氏によれば、それは例えばBRICS諸国などの中央銀行である。
ヘイコック氏: 金価格がとんでもなく上昇している理由
そうした買いが、インフレ率や金利などの短期的な動き以上に金価格を押し上げてゆく。
ここではかなり以前から指摘してきたように、それがインフレの時代における貴金属相場の普通の動きなのである。
例えば1970年代のアメリカの物価高騰時代には物価は2倍になったが、金価格は25倍になった。それは単にインフレからの逃避だけでは説明できない。以下の記事で解説している。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移 (2023/4/3)
これは去年の記事だが、コロナ後の貴金属の動きについて 次のように書いておいた。
市場はインフレの長期化を見込んで1970年代のモードに入ろうとしているのである。
そして現状は正にその通りになっている。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/55940
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36:777
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2024/11/18 (Mon) 04:49:50
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トランプ相場で下落したゴールドとシルバーは買い、インフレで高騰する
2024年11月17日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/56391
アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ大統領の再選が決まり、金融市場は動いている。株価は上がり、金利も上がり、ドルが上がり、そして貴金属はどうなったか。
トランプ相場と貴金属
金相場や銀相場などの貴金属相場については、大統領選挙直後の記事で次のように書いておいた。
トランプ氏が大統領選挙勝利で米国株とドル円上昇、当選の理由と金融市場の反応
貴金属については2016年のトランプ氏当選の後の動きが恐らく参考になるだろう。2016年11月にトランプ氏が当選したとき、金価格は金利上昇に反応して一度下落したあと、インフレ率上昇に反応して上昇していった。
2016年にトランプ氏が当選した時のトランプ相場では、例えば金価格は金利上昇に反応して数ヶ月下落したあと、インフレによる上昇相場に転じていった。
上の記事ではその動きが参考になると書いておいたが、その後貴金属相場はその通り一旦下落している。以下は金価格のチャートである。
以下は銀価格である。
以下はプラチナ価格である。
貴金属価格の動向予想
これからどうなるか。選挙直後の記事でも書いたが、短期的な下落は予想通り起こったものの、長期的な状況は貴金属に有利である。
2016年のトランプ相場では貴金属の価格はまず金利上昇で下がり、インフレで上がった。
今回はどうか。金利が上がっている状況は2016年と同じだが、インフレは違う。インフレの状況は8年前よりもよほど悪化している。
そして以下の記事で説明した通り、長期的なインフレ相場では貴金属は一時的な下落では常に買いだったのである。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
前回アメリカがインフレを経験した1970年代の相場では、ゴールドとシルバーは25倍以上に上がった。
それがインフレの力である。そして今の相場でも新大統領の景気刺激によってインフレが再加速すると何人かの機関投資家が予想している。
ポール・チューダー・ジョーンズ氏がインフレ再燃予想、ゴールドとビットコインとNasdaqを推奨
ドラッケンミラー氏: アメリカのインフレが第2波に突入した可能性
また、更に貴金属に有利な要因がもう1つある。ウクライナ情勢以降のドルからの資金逃避である。
ウクライナでの戦争でアメリカがドルを使った制裁を振りかざして以来、中国やインドなどのBRICS諸国や、原油の決済にドルを使っていた中東諸国が、ドルの使用から距離を置いている。
ジョニー・ヘイコック氏はその資金がゴールドに流入していることを指摘していた。
ヘイコック氏: 金価格がとんでもなく上昇している理由
短期的下落は買い
だから今の短期的な貴金属相場の下落は買いなのである。2016年のトランプ相場では、金価格の下落は数ヶ月続いた。2017年に入るまでの一時的下落がそれである。
今回も貴金属の下落相場は同じくらいの期間になるのではないかと予想している。ピンポイントに底を当てることはできないが、長期的なインフレ相場を信じるならばこの短期的下落で貴金属は買いである。
そして仮に長期的なインフレを信じないとしても、トランプ相場では貴金属は下落してから上昇なのである。
今の相場で一番読みやすいのはそのトレンドではないかと筆者は考えている。貴金属相場については以下の記事も参考にしてもらいたい。
フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
レイ・ダリオ氏: インフレ再加速なら株式投資のパフォーマンスはゴールドに勝てない
ガンドラック氏 : インフレでもデフレでも金価格は上昇する
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/56391
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2024/12/16 (Mon) 01:25:59
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レイ・ダリオ氏: 紙幣の代わりはビットコインよりもゴールドの方が良い理由
2024年12月15日 globalmacroresearch
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/57295
引き続き、 世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏の、The National Newsによるインタビューである。
今回は紙幣の代わりとしてのゴールドとビットコインについて語っている部分を取り上げたい。
紙幣と国債からの逃避
前回の記事では、ダリオ氏は米国債の発行過多によって米国債が下落するリスクを警告しており、最終的には中央銀行がインフレを許容してでも量的緩和で国債を買い入れるしかないと主張していた。
レイ・ダリオ氏: 政府が紙幣印刷を濫用しないと信じるのは賢明ではない
問題は、多くの人が紙幣を保有しており、インフレになれば紙幣(と国債)は紙切れになるということである。
こういう時に一番逃げ足の速いのはファンドマネージャーである。ダリオ氏は次のように述べている。
米国債を持ちたくないという人が増えている。あまりに多くの国債があり、それは本当に富の貯蔵手段として大丈夫なのかと考える人が増えている。
だがインフレを気にする声は一般の人々にも広がりつつあるのではないか。
ドルや円で貯金しているのが危険ならば、人々はどうすれば良いのか。ダリオ氏はこう続けている。
国債が売られるリスクが増えている。それこそがゴールドやビットコインが上昇している理由だ。紙幣の代わりになるものは何かと人々が考えている。
紙幣の代わりになるもの
短期的な上下はあるものの、金価格は上がり続けている。
そして最近特に上がっているのがビットコインである。
ビットコインは恐らく今回のトランプ相場で一番上がった銘柄だろう。
トランプ氏はビットコインをアメリカの準備通貨とすることを議論しており、SEC(証券取引委員会)のトップに親ビットコインのポール・アトキンズ氏を選んだことから、トランプ政権への期待がビットコイン価格を押し上げている。
ゴールドとビットコインの比較
ダリオ氏はこの2銘柄についてどう思っているのか。ダリオ氏は次のように述べている。
暗号通貨を保有してはいる。ビットコインをいくらか持っている。
問題はポジションの規模であり、ゴールドと比べてどれだけ魅力的かということだ。
ダリオ氏はビットコインを保有しているとはいえ、ゴールドを保有しているような規模で保有しているわけではない。
ダリオ氏は暗号通貨の問題点を次のように指摘している。
暗号通貨の問題の1つはプライバシーだ。すべてが明らかになってしまう。そしてそこに課税するのは容易だ。政府は容易に課税できる。
ゴールドは誰にも依存せずに保有できる。
非常に皮肉なことだが、ビットコインの最大の問題点はトランザクションが全世界に向けて公開されていることである。個人の送金履歴を追いたい政府にとってはこれほど有難いことはない。
ダリオ氏の論点は、紙幣の供給を管理している政府が国民の利益を守るように動くとは信じられないという点である。
レイ・ダリオ氏: 政府が紙幣印刷を濫用しないと信じるのは賢明ではない
だから同様に、紙幣からビットコインに逃れた人々に対して、政府がトランザクションの公開情報を利用しないと信じるべきではないとダリオ氏は言っているのである。
実際にはトランザクションを非公開にする暗号通貨もある。しかしそれらはメジャーになっていない。そうした秘匿性の高い暗号通貨がメジャーになるとき、暗号通貨は先進国政府と本物の戦争をやることになるだろう。過去にはスイスの銀行業がそれと戦って、敗北したのである。
アメリカに壊滅させられたスイスのプライベート・バンキング
また、ダリオ氏はゴールドの利点として値動きを読みやすいことを挙げている。ダリオ氏は次のように述べている。
ゴールドがどう動くかはインフレと金利との関係で理解できる。値動きがビットコインよりも分かりやすい。ビットコインはより投機的だ。
これはプロの投資家にとっては非常に重要である。ゴールドはインフレ率が上がれば価格が上がり、金利が上がれば価格が下がる。
何故上がっているのか、何故下がっているのかがこれらの数字を用いて説明できるから、いくらで買って良い、いくらでは買っては駄目だということが言えるのである。しかしビットコインにはそれができない。
また、ダリオ氏は需要の面でもゴールドは有利だという。ダリオ氏はこう続けている。
多くの中央銀行がゴールドを買っている。暗号通貨とはそこが違う。
それはビットコインに対してだけでなく、シルバーなど他の貴金属に対してもゴールドが有利な理由である。シルバーは割安で、1970年代の物価高騰時代にはゴールドと同じように高騰した銘柄なのだが、確かに中央銀行が買っていないという弱点はある。
1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
結論
ダリオ氏はこのように資産としてのゴールドとビットコインを比べた上で、次のように言っている。
こうした理由でわたしは暗号通貨よりゴールドを好んでいる。だがそれよりも重要なのは、政府が信用できるのかどうかという問題を理解することだ。
理想的には、ゴールドとビットコインの両方がポートフォリオに入るべきだ。片方を選んで片方を排除するような極端なことはするべきではない。
重要なのは、 紙幣の価値について心配すること、そして紙幣の代わりになるもので、政府が自由に印刷できないものは何かを考えることだ。
著書『世界秩序の変化に対処するための原則』で説明している通り、ダリオ氏がこれまでの歴史を分析した結論は、先進国の債務問題は最終的にはインフレで解決されるというものである。
だから多少の差はあるにせよ、それを回避できそうな資産はどれも考慮に値するのである。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/57295