777投稿集 3637313


外人観光客のマナー違反で地元住民の苦情が殺到…京都で深刻化する「オーバーツーリズム」

1:777 :

2024/05/10 (Fri) 06:59:26

祇園や嵐山、観光客の“マナー違反”で地元住民の苦情が殺到…京都で深刻化する「オーバーツーリズム」対策の現在地【かんさい情報ネット ten.特集】
2024/05/08
https://www.youtube.com/watch?v=0k_UUEiPMao

ゴールデンウイークに限らず、京都では多くの観光客が訪れます。その中で、コロナ禍の前から指摘されてきたのが「オーバーツーリズム」です。市バスの混雑や多すぎる観光客による騒音やマナー問題。その解決のため、様々な対策が練られてきました。タクシー不足には、国が推し進める「日本型ライドシェア」を。また、嵐山の観光客と道路の混雑については「一方通行」化、そして、祇園の観光客の私道滞留には「通行禁止」などが検討されています。地域住民の暮らしに大きな影響を与えるこのオーバーツーリズム、GW時の京都での対策はどうだったのか、“現在地”を取材しました。
(かんさい情報ネットten. 2024年5月3日放送)



【ゴミであふれかえる京都】観光客と共に戻ってきたゴミ 「ゴミ箱を増やしてもゴミの散乱が無くなるわけではない」 住民ら苦悩〈カンテレNEWS〉
2024/05/07
https://www.youtube.com/watch?v=_eMYpttC16Q

観光客が戻ってきたいま、京都で「ゴミ問題」が深刻になっています。
花見シーズンからGWまで実態に迫りました。
カンテレ「newsランナー」2024年5月7日放送


▲△▽▼


【コラム】オーバーツーリズム、放置すれば誰も楽しめず-リーディー
コラムニスト:リーディー・ガロウド
2024年5月7日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-07/SD35D4T0AFB400

葛飾北斎の「富嶽三十六景」にも描かれた富士山を臨む観光名所に突然、景色をブロックするバリアーが現れた。山梨県富士河口湖町が最近、コンビニエンスストアの上に富士山が浮かんでいるように見えていた場所に目隠し幕を設置した。

  インスタ映えはしたかもしれないが、観光客の殺到は住民にとって喜ばしいことではなかった。住民たちは、観光客がごみを散らかしたり、住民サービスへのアクセスを妨げたり、完璧なショットを求めて道路に危険なほどはみ出したりしていると苦情を訴えた。

  最終的な結果はこうだ。 誰もその景色を楽しめなくなったのだ。

  何年も前から外国人に訪日観光をアピールしてきた政府は、大きな成功を収めた。JTBによると、今年の訪日者数は2019年の新型コロナウイルス禍前の記録を上回ると予想されている。しかし、手頃な値段で泊まれないホテルが増え、スーツケースを引く多くの人で歩道は歩きにくくなっている。

  ある辛辣(しんらつ)な飲食店経営者は先月、あまりお金を使わない旅行者に対応する時間と手間は意味がないとソーシャルメディアに投稿。英語メニューや母国語でのサービスを求める観光客に応じなければならないことに不満をぶつけた。

  こうした主張に対する意見は二分されている。同情する人もいれば、日本の誇る「おもてなし」を重視する人もいた。おもてなしという日本語はオックスフォード英語辞典(OED)にも掲載されている。

  だが、富士河口湖町で見られるように、そうしたおもてなしも限界に達しているのかもしれない。不満を募らせた地元当局やビジネスオーナーらは、自分たちの生活を守るために新たな解決策に目を向けている。

安い日本
  オーバーツーリズムが最も深刻な京都では、祇園の一角から観光客が追い出されることになった(ただし、これがどのように実施されるかは不明)。広島では地元のソウルフードであるお好み焼き(偶然にもOEDに追加されたばかりの言葉だ)の店が、金曜日の夜は観光客の入店を断り県民と常連客だけを受け入れると決めた。

  こうした問題の側面にあるのは、訪日観光客を相手にすることの大変さはすぐに感じられるのに対し、税収の増加やビジネスの活況がもたらす恩恵が見えにくいことだ。外国人観光客の約40%にとっては初めての日本で、ソーシャルメディアが同じ場所に人々を誘導するため、閑散としている観光地もあれば、受け入れ可能な人数を大幅に超えている観光地もある。

  円が1ドル=160円前後で推移しているため、外国人訪日客はそれほどお金をかけずに王様のように楽しむことも可能かもしれない。これは、実質賃金が何十年も低迷し、現在も下がり続けている日本で国民が抱く不満をさらに悪化させている。富士山の見えるコンビニや渋谷のスクランブル交差点での動画撮影など、訪日旅行を象徴するような体験の多くは単に全くお金がかからない。

  オーバーツーリズムという問題に取り組んでいるのは日本だけではない。バルセロナは混雑を理由に地図アプリからあるバス路線を削除した。ベネチアはピークの時間帯に5ユーロ(約830円)の入場料を導入したばかりだ。マヨルカ島の活動家たちは、存在しない危険を警告することで、バカンス客に警告しようと偽の看板を英語で立てたりもしている。

  しかし、日本と欧州とでは変化のスピードが違う。イタリアやスペインのような国は何十年もかけ観光客の流入に慣れていった。両国への訪問者数は14-19年に約20%増加したが、日本ではその倍以上のペースで増えた。

  日本では今、観光業に絡むマイナス面が露呈している。ホテルの料金は昨年から20%値上がりし、宿泊先を探すのに苦労している出張者もいる。サービス業で深刻化する労働力不足に対応しなければならないホテルは比較的値上げしやすいが、観光客の需要に後押しされない他の産業は、それほど幸運ではない。

  オーバーツーリズムがおもてなしに取って代わる前に、日本はこれらの問題に取り組む必要がある。今は円安が追い風になっているかもしれないが、1ドル=100円に近づいた19年でも3000万人以上が日本を訪れている。

  手っ取り早い解決策は幾つかありそうだ。日本の出国税はわずか1000円だ。 これを4倍以上にする必要がある。宿泊税も同様で、東京を含む一部の地域では1泊当たり100-200円しか徴収していない。

  訪日客だけが利用するサービスには、もっと高い料金を課すべきだ。例えば外国人観光客だけが利用できる新幹線乗り放題の「ジャパン・レール・パス」は昨年70%値上げされた。また、5000円以上の買い物で10%の消費税が免除される訪日観光客向けの免税制度は、購入品の転売など不正利用が横行し多額の税収が失われている。廃止するか最低購入額を大幅に引き上げるべきだ。

  しかし結局のところ、これらは短期的な痛み止めに過ぎない。単に全てをブロックするのではなく、より良い解決策を必要としているのが今の日本だ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-07/SD35D4T0AFB400






2:777 :

2024/05/10 (Fri) 07:03:34

ホテル「備品持ち帰り」続出 客室のテレビ、空気清浄機も被害 スーツケースに入れ?【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年5月4日)
2024/05/04
https://www.youtube.com/watch?v=V30ANWY5Peo

 ゴールデンウィークで多くの人が旅行を楽しむなか、ホテル業界が頭を悩ませているのが、宿泊客による備品の持ち帰りです。中には、部屋のテレビや空気清浄機を持ち帰ってしまう、驚きの実態が明らかになりました。

■アメニティー、シャンプーボトル中身も…

 栃木県那須塩原市にある旅館。

塩原元湯温泉 ゑびすや
佐藤由規さん
「3~4日と満室で、ありがたいことに。本日も満室になっております」

 ゴールデンウィークで連日満室となり、喜びの声を上げる一方で、ある問題が起きています。

佐藤さん
「こちらに設置してある市販のアメニティー類、シャンプーボトルの中身と、ボディーソープの中身等が抜かれていました」

 宿泊客による備品の持ち帰り被害が起きているというのです。

佐藤さん
「ボディーソープは満タンになっておりまして、シャンプーボトル等は2本やられたんですけど、半分ほど入っておりました。とても悲しい気持ちになりました。ほとんどの旅館では基本的なアメニティーしか置いてないと思う。当館ではサービスのため、複数置いてありますので。とても残念な気持ちと、少し腹立たしい気持ち」

 被害はこれだけではなく…。

佐藤さん
「こちらのボトル(化粧水)が1本持っていかれました。こちらは交換した物なんですけど、前日に新品で交換した翌朝に1本持っていかれました」
「(Q.1本というのは?)丸ごと、ボトルごと」

 他にも茶筒の中にある茶葉や共用トイレのトイレットペーパー、ペーパータオルなども被害に…。これらの持ち帰りは、すべて同じ日に起きたということです。

佐藤さん
「証拠がないものですから、こちらとしてもどうすることもできず。このまま、このような盗難というか物が無くなることが続く場合は、サービスの質を落とさざるを得ないと思っています」

■ドライヤーにテレビまで…海外でも被害

 各地の宿泊施設で、備品の持ち帰り被害が問題となっています。

都内のホテルスタッフ
「枕やクッション、食器類をすべて持って帰られたこともあります」

東海地方のホテルスタッフ
「ドライヤーに液晶テレビまで持ち帰られました」

 日本だけでなく、海外でも起きています。

中国の民宿スタッフ
「3000元(日本円約6万円)のドライヤーがなくなって、トイレで泣きました」

 一方、宿泊客の中には、持ち帰る様子を動画で撮影し、投稿する人もいました。

宿泊客
「持ち帰られる物はすべて持って帰る」

宿泊客
「お土産にできるくらい多く持って帰る」

 飲み物やアメニティーだけでなく、部屋に備え付けのペンまで持ち帰る人もいました。

■最も驚いた持ち帰り被害…「空気清浄機」

 去年11月まで、都内のビジネスホテルで支配人をしていたという女性は、現在の状況についてこう話します。

女性
「備品の持ち去りということで言うと、もう本当にありとあらゆる、枕だったりクッションだったりドライヤーだったり、ペーパー類とかですね。貸し出し備品で、フロントで貸し出した物をそのまま持ち帰りされてしまうということもありますね。あとは、例えば朝食のサービス。朝食はサービスで無料ですけれども、朝食だから朝だけですよね。それを昼の分と夜の分まで詰めて、お部屋に持っていっちゃう」

 10年ほど支配人をしていたという女性。その中で最も驚いた持ち帰り被害は、「空気清浄機」だといいます。

女性
「空気清浄機ですね。空気清浄機が丸ごと無くなっていた状態ですね。それだけ大きい物は初めてでした。まさかそんな物(空気清浄機)が無くなると思わないので。(ベッド)メイクさんも気付かないし、チェックする方も気付かずに。ダブルチェックで私が入って、初めて気付いたみたいな感じでしたね」

 部屋に備え付けの空気清浄機をどうやって持ち帰ったのでしょうか?

女性
「おそらく、大きなスーツケースか何かに入れていったんじゃないか。それしか考えられない」

 ホテルでは、大きめのスーツケースや複数のスーツケースを持っている人も多いため、目立たず持ち帰れたのではないかといいます。

 さらに、外国人観光客の増加で、狙われる機会が増えているのが、「変換プラグ」だということです。

女性
「あと一番多かったのは変換プラグですね。外国のお客様が変換プラグをそのまま持って帰ることが多かった。これはあるタイミングからデポジット形式にして、貸し出す時に1000円くらいをお支払い頂いて、返却して頂いたらお返しするというような体制をとっていた」

(「グッド!モーニング」2024年5月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
3:777 :

2024/05/10 (Fri) 07:07:02

訪日外国人による観光公害 地元住民の被害は限界
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/527.html

ニセコは既に外人に乗っ取られ日本語も通じなくなった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14008078
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/184.html

世界中の外国人が北海道のスキー場に憧れる理由
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14099107

北海道の主なスキー場、富良野・美瑛の土地は中国資本に買われた
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026482

廃墟と化した水上温泉
世界がココに注目!? 町の観光 変えた宝川温泉/2017年4月26日
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/624.html#c42

日本人は金髪美女に弱い _ 小布施からセーラ・カミングスの姿が消えた
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/444.html

外国人が増えると嬉しいか? _ 外人観光客誘致は日本を貧しくしている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/185.html

訪日観光客3000万人でGDPは1円も増えなかった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14021350

自由貿易と輸出・インバウンドが日本経済を滅ぼす
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026948

日本円と日本の物価は異常に安過ぎる _ 1ドル=50円 が適正価格
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/189.html

円安、低賃金、ブラック労働で日本で生産する方が外国より安くなった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14052420

“出稼ぎ”日本人…寿司職人は年収8000万円に バイトでも給料“倍以上”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14056366

日本の労働者の方がアメリカの労働者より裕福だった _ マンハッタンのダイソーは270円
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14027380

ハイエク: コストプッシュ型インフレは政府の責任回避の言い訳に過ぎない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14068389

日銀が 2011年から500兆円も ばら撒いたので「超円安・輸入物価高の時代」に変わった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010201

日銀金融緩和が終わった、円安は日本人にとって何の得にもならなかった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14074282

日本人にとって海外は「超ぜいたく」になってしまうのか…ニューヨーク旅行での“衝撃”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14107304


▲△▽▼


ニッポンの魅力【外国人にインタビュー】 - YouTube
https://www.youtube.com/@user-wh4go8sq2q/videos

日本食冒険記Tokyo Food Adventures - YouTube
https://www.youtube.com/@TokyoFoodAdventures/videos

Momoka Japan - YouTube
https://www.youtube.com/@momokajapan/videos

【海外の反応】 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%80%90%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%AE%E5%8F%8D%E5%BF%9C%E3%80%91

あしや - YouTube
https://www.youtube.com/@azuminoashiya/videos

北のアリョーナ - YouTube
https://www.youtube.com/@kita_no_alena/videos

OshareJapan - YouTube
https://www.youtube.com/@OshareJapan/videos

ボンソワールTV BonSoirTV - YouTube
https://www.youtube.com/@bonsoirtv/videos

LTブログ - YouTube
https://www.youtube.com/@LTVLOGchannel/videos




4:777 :

2024/05/12 (Sun) 16:05:38

2024.05.12
超円安で激増する観光公害の悪夢~外国人観光客の洪水に押しつぶされ日本人の生活はどうなってしまうのか
野口 悠紀雄一橋大学名誉教授
https://gendai.media/articles/-/129460

コロナ禍の水際対策が緩和され、しかも円安が進んだため、外国人観光客が再び急増している。これに伴い、観光公害も増え、ホテル代や外食費も高騰する。円安が今後も続けば、日本人の生活はさらに圧迫されるだろう。

外人旅行者のスーツケースで満員電車身動きもとれず
先日、通勤時間帯に電車に乗ったら、外国人旅行者が増えているのに驚いた。空港から都内ホテルへの移動をしているのだ。5、6人連れで、巨大なスーツケースを電車の中に持ち込んでいる。ただでさえ満員の車内は、スーツケースのために隙間はまったくなし。彼らは始発駅から乗っているので座席に座っているが、途中から乗った日本人客は押しつぶされている。

彼らは、新幹線にも巨大なスーツケースを持ち込む。座席前のスペースか荷棚に載せるが、通路にはみだして通行の邪魔になる。そこで、東海道・山陽新幹線・九州新幹線では、特大荷物の車内持ち込みを事前予約制とすることにした。


オーバーツーリズムの復活
オーバーツーリズム(観光公害)とは、イタリアなどのヨーロッパ諸国で、以前から問題になっていたことだ。外国人旅行客が押し寄せ、観光地だけでなく、日常生活空間に侵入してくる現象だ。日本の観光地でも、コロナ前から問題とされていた。

京都では市バスが外国人旅行者で一杯になって地域住民が日常生活に利用することができないとか、鎌倉駅ではゴールデンウィーク中には駅の外まで行列ができ、乗車するまでに1時間近く待つというニュースが報道された。

また、観光客に人気のある場所付近の住宅街では、庭や敷地内に食べ歩きのごみが捨てられたり、私有地に無断立ち入りされたりする。多くの観光客がタクシーを利用するため、住民が利用できない。ショッピングセンターの混雑やレンタカーの交通事故も問題となった。さらに、民泊の増加などによる地価・家賃の高騰や、治安の悪化で住民が流出するという、地域価値の低下現象も懸念された。

歴史的建造物への落書きや、自然破壊、店の雰囲気の悪化などの観光資源劣化問題もあった。こうなると、国内旅行者の減少にもつながる。渋滞や混雑のため、京都への旅行を断念する日本人が増えたと言う。

外国人旅行客は、2013年から急激に増えた。しかし、コロナ禍で水際対策を強化したため観光客の姿が消え、上記の現象はいったん止まり、地域環境が改善された。ところが、2023年10月に水際対策が大幅に緩和されたため、問題が復活し、さらに深刻度を増しているのだ。

3月の訪日外国人客数は、初の300万人超え
政府観光局(JNTO)の3月17日発表によると、2024年3月の訪日外国人客数(推計値)は308万1600人で、これまで過去最高だった2019年7月の299万人を上回った。過去最高の更新は、4年8カ月ぶりだ。1~3月の累計でも855万8100人となり、1~3月として過去最高になった。年間の訪日客数が最も多かった19年の3188万人を超えるペースだ。

3月の訪日客の国・地域別の上位は、韓国66万人、台湾48万人、中国45万人、アメリカ29万人、香港23万人だった。

一方、3月に海外へ出国した日本人数は約122万人で、19年同月比63%にとどまった。

外国人旅行客が増えたのは円安のため
外国人旅行客が増えたのは、円安のためだ。

来日外国人旅行客数は、2007年から12年までは年間800万人台だったが、2013年に急増して1000万人を超え、2019年には3188万人となった。

これは、日本の観光地の価値が急に高まったためではない。外国人にとって日本での旅行や買い物が安くなったために起きたのだ。それは、2013年に大規模金融緩和が導入されて、円安が進んだから生じた。

2023年からも急激な円安が進んだ。その結果、ドル円レートは、2019年の1ドル=110円程度から、2024年4月の155円まで円安になった。このおかげで、外国人は、2019年当時より、4割程度豊かになった。このため、前項で述べたように、2024年に外国人旅行客が急増したのだ。

オーバーツーリズムがあるからといって、旅行者の入国を制限するわけにはいかない。阻止しようと思えば、円安を食い止め、円高を実現するしかない。

ビッグマックで見る日本円の安さ
いまは歴史的な円安だと言われる。確かにそうなのだが、どのような意味で円安なのか? これを測定するために、「購買力平価」という概念が使われる。いくつかのものが算出されているのだが、最もよく知られているのは、ビッグマック指数だ。

ビッグマックは、世界のどこでも、品質はほぼ同じだ。だから、価格も同じになって然るべきだ。しかし、実際には大きな差がある。

これについて、エコノミスト誌が調査をしている。もっとも最近の調査である2024年1月の調査によれば、つぎのとおりだ。

ビッグマックは、日本では450円だが、アメリカでは5.69ドル。これらを等しくするには、為替レートが1ドル=79.1円になる必要がある。ところが現実の為替レートは 147.8円だったので、円は46.5%ほど過小評価されていることになる。

これは、ビッグマックという一つの商品だけに着目しているので、不正確といえるかもしれない。そこで、IMFやOECDが、多数の商品・サービスの平均価格を比較することによって、より精密な購買力平価を算出している。それによると、最近の購買力平価は、1ドル=90円程度だ。

ところが、実際には、2024年4月末の為替レートは、1ドル=155円を超える円安になった。だから、ビッグマック指数でみても、精密な購買力平価で見ても、あるべき水準に比べて大幅に円安であることに間違いはない。要するに、日本は、世界に向けて、歴史的なバーゲンセールをやっているのだ。安い商品やサービスを求めて、全世界から観光客が日本に押し寄せるのは、当然のことだ。

このため、ホテルは外国人で一杯。高級ホテルは、いまや日本人には高くて泊まれなくなってしまった。ところが、ヨーロッパからの観光客は、「東京のホテルは1泊7万円で、とても安い」と言っているそうだ。ホテルの近くのレストランで海鮮丼が5000円。日本人の旅行客はびっくりして、「ゼロが一つ多い」(テレ朝ニュース、2024年3月7日)。

SF:超円安がもたらす悪夢の世界
円安がさらに進めば、どうなるだろう? 以下は、私が構想中のSFのあらすじだ。

日本を訪れる外国人は、円安のためにますます豊かになり、日本中を我が物顔に歩き回るようになった。日本は国をあげて、ホテル代もレストランでの食事代も、交通費も、超安値でバーゲンをしているのだから、客が集まるのは当然だ。

客が増えるので、空路はもちろんのこと、新幹線もホテルも、日本人には高くて利用できなくなった。利用できるのは外国人だけ。そのうち、日本人には、食べるものも、満足に手に入らなくなってしまった。それでも、外国人が押し寄せるのを防ぐことができない。

疲れ果てた日本人は、過去を懐かしんで、つぎのように言うだろう。

「1ドルが160円になって、大騒ぎした時代があった。まだ余裕があった古きよき時代のことだ。いまや、給料は当時と変わらないのに、ホテル代は一泊70万円、海鮮丼は5万円だ。あの時に抜本的な円安対策を実行していたら、こんな惨めなことにはならなかったのに……」
https://gendai.media/articles/-/129460?page=5
5:777 :

2024/05/13 (Mon) 12:56:03

「観光公害」は続くよいつまでも 「朝8時前からいろんな言語が非常にうるさい」とこぼす住民も
2024年05月13日
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/05130602/?all=1

混雑緩和の“迂回ルート”設定も…次は「騒音被害」


 歴史的な円安に加えて、GWは最長で10連休となったこともあって、日本各地の観光スポットはヒトであふれかえった。オーバーツーリズムへの対応は喫緊の課題といえる。鎌倉では、昨年のGWには江ノ電に観光客が殺到し、乗車するだけで45分もかかったという。そこで今年のGWには国交省の肝いりで徒歩による迂回(うかい)路を設定。江ノ電に乗って鎌倉大仏や長谷寺を目指す観光客を別ルートに誘導し混雑を緩和する作戦に出た。

【写真をみる】「さすがにマナー悪すぎ…」 “塀の上”にのぼって撮影する外国人 観光客も
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/05130602/?photo=2


 迂回路は御成通り経由の海側のルートと住宅街を抜けていく山側のルートの2本で、それぞれ徒歩約30分の道のり。今年のGW、江ノ電は、比較的スムーズに運行したというから、国交省の狙いは当たったかに見える。では、少なくない観光客が誘導された迂回路では何が起こっていたか。

 昨年のGWと比べ、目に見えて観光客が増えた山側迂回路の近隣住民に話を聞くと、

「朝8時前から、英語、中国語、スペイン語、その他いろんな言語が通りから聞こえてきて、非常にうるさい」

 とこぼす。言語のバラエティーはさておき、せっかくの休日、早朝から人の声が絶えず聞こえてくるストレスは相当なものだろう。そのうえ行政からの事前告知もなかったというから驚きだ。どうやら観光客を右から左にさばいただけで、問題解決とはいかないようだ。


駅から徒歩20分でも「ローソン越しの富士山」に人だかり
 一方、河口湖では、「ローソン越しの富士山」の新たな撮影スポットとして、「ローソン富士河口湖町役場前店」が浮上。あまりの殺到する観光客の迷惑行為に“黒い幕”で対抗したことで話題を呼んだ「ローソン河口湖駅前店」と比べると、こちらは駐車スペースが広々。通りを渡らずに撮影できるため、今のところ大きなトラブルは起きていない。駅から徒歩20分とやや遠いが、早くも大型観光バスやミニバスが頻繁に出入りしている。

 それでも、「この先ここが有名になれば、交通渋滞や事故が起こるのでは……」と近隣住民。鎌倉同様、大量の観光客が駅前のローソンから、もう一軒のローソンに移動しただけで、根本的な解決には至っていないのだ。

 もともと観光ビジネスで稼ごうとしているわけではない地域住民の中には、こうした状況はまさに「観光公害」だと受け止める向きも少なくない。そして行政にはこれといった対応は期待できないようである。

 観光は成長産業であり、経済波及効果は大きく、地域を活性化する――「観光立国」を唱える政府はこうした主張を繰り返している。しかしその恩恵にあずかる住民はどのくらいいるのだろう。「経済効果」「国際化」といったお題目を前に彼らは沈黙しなければならないのか。騒音や人混みを不快に思ったり、不安を感じたりするのは時代遅れなのだろうか。

24年18号グラビア オーバーツーリズム_3
混雑する山側迂回路。行政から迂回路指定の告知はなく、住民は新聞で知った(他の写真を見る)

24年18号グラビア オーバーツーリズム_4
GWで混雑する鎌倉(他の写真を見る)

24年18号グラビア オーバーツーリズム_5
GWで混雑する鎌倉(他の写真を見る)

24年18号グラビア オーバーツーリズム_6
GWで混雑する河口湖駅(他の写真を見る)

24年18号グラビア オーバーツーリズム_7
GWで混雑している様子(他の写真を見る)

撮影・西村 純、福田正紀

週刊新潮 2024年5月16日号掲載
6:777 :

2024/05/14 (Tue) 11:51:58

もはや「素晴らしいニッポン」は建前か。インバウンド急拡大の今、外国人に聞いた「日本の嫌いなところ」
5/13(月)
https://news.yahoo.co.jp/articles/84d0d9ddef043775815b335bda2904e6b950d731


新型コロナ禍以降、日本には外国人が増加している。外国人が好きな日本の文化はよくニュースなどにも取り上げられるが、一方で彼らが日本に感じる「ネガティブな印象」についても知っておく必要がある。実際に、日本に住む外国人などに聞いてみた。

新型コロナ禍以降、日本で外国人が増加しているのを感じている人は多いだろう。

筆者も関西エリアに出張に行くことが少なくないが、主要駅の新幹線ホームは外国人であふれかえっているのを目の当たりにする。外国人観光客の増加は数字にも出ていて、政府観光局の統計によれば、2024年3月の訪日外客数は、単月として初めて300万人を超えたという。その背景には、円安が進んでいる安い日本への「インバウンド需要」が高まっていることがある。


【TOP10】日本に住む外国人数ランキング、2位「ベトナム」を抑えた1位は?
https://news.allabout.co.jp/articles/o/79191/?page=2&FM=af_headlines.yahoo&af_type=news&af_id=news_original79526&utm_source=headlines.yahoo&utm_medium=af&utm_campaign=news_original79526&utm_from=news


◆外国人が感じているのは「日本のポジティブさ」だけではない
メディアでも、安くておいしい日本の食事や日本の独自文化に目を輝かせる外国人を取り上げることが多い。事実、筆者の知人も、何人もが日本を観光で訪れ、皆一様に日本を絶賛している。個人的には外国人が日本のポジティブな面を語る姿はもう見飽きた感もあるが、日本が外国人から好意的に見られることに気分を害する日本人は多くないだろう。

ただメディア報道などでは日本に対するネガティブな見方があまり報じられないので、筆者としてはどこか腑に落ちないところがある。当然だが、日本は決して観光客が表面的に感じるような素晴らしいことばかりではない。

そこであえて、日本のことをよく知る在日外国人に、本音ベースで日本について聞いてみることにした。ある程度、日本と付き合いが長い日本に暮らす外国人らに、客観的に、日本の嫌いなところ、つまりネガティブな要素を聞いてみた。

◆外国人が感じる「日本のダメなところ」を知っておく必要性
日本の少子高齢化は深刻で、今後も人口減を食い止める術はない。生産年齢人口(15~64歳)は、2050年には、2021年から29%減となる5275万人になり、日本経済なども縮小していく運命にある。

岸田文雄首相も、そんな日本では移民を受けるのが不可避であり、「外国人と共生する社会を考えていかなければならない」と主張している。そして2024年3月に、人手不足の分野を中心に今後5年で外国人労働者82万人を受け入れると閣議決定している。

つまり、これから中長期的に日本で暮らす外国人が増える。そこで、彼らが感じるであろう日本のダメなところを知っておくのも日本人としては必要なことではないだろうか。

まず、誤解なきよう言っておくが、今回取材に応じてくれた外国人たちは、皆日本の食事や文化が大好きな人たちだ。だからこそ日本に暮らしていて、長く日本人と正面から向き合ってきている。「日本がいやなら帰れ!」と短絡的に言うのではなく、彼らの率直な声を知ってもらいたい。


◆アメリカ人男性「日本に住むことで、腑抜けた人間になってしまうリスク」
まず30年以上日本に暮らしてきたアメリカ人に単刀直入に聞いた。「あなたは日本の何が嫌いか」と。

この男性はまず、「日本に住むというのは、他の国で感じるような不安や恐怖、心配事とは無縁で暮らせることを意味する。凶悪犯罪もめったにないし、夜中にうっかり行ってはいけない地域に入ってしまう心配をしなくていい。カフェで注文を取りに行くときに、ノートパソコンをテーブルの上に置きっぱなしにもできる」と褒めた一方で、「日本に住むことで起きる問題の1つは、日本での生活に慣れてしまうと、外国に帰国したり訪れるときに、大人しくて世間知らずで異常なほど性善説を信じる人になってしまい、腑抜けた人間になってしまうという大きなリスクを負うということだ」と語る。

別のアメリカ人男性に同じ質問をすると、「日本には痴漢や、パンティー泥棒の国会議員(自民党の高木毅議員など)のような一風変わった性的な犯罪はけっこうあるな。それは明らかにネガティブ要素だろう」と語る。

このアメリカ人はさらにこう言う。「日本の住宅は一般的に質が低い。断熱材をがっつり使うことが一般的でないため、冬にマンションの中で凍えそうなくらい寒い」と言う。またこの男性は、日本の仕事文化にも不満を持ち、「威圧的な労働文化に対する私の忍耐は、年を追うごとに弱まっていくのが分かる」と語っている。

つまり、よく言われることだが、日本の企業文化は形式ばっていて、表面的に折り目正しく見せ、体裁を取り繕うことが重要視されており、このアメリカ人男性は日本のビジネス文化に疲れきっているという。「あとは物事の決定に時間がかかる」とも付け加える。

◆「日本は素晴らしい!」と言うことを日本人から期待されているのに気が付く
ビジネス文化については、10年近く日本に住んでいるシンガポール人女性も同様のことを言っている。「3時間も4時間も会議が続いて、みんな黙ってしまって、結論が出ないのは耐えられない」と言い、逆に、「日本人の多くは、自分がどう感じているかを述べたり、理屈を説明したり、意見がどう違うかを議論したりしたがらず、そういう状況を作らないように取り繕う傾向がある。だけど、そういう状況がいつも誤解を招いてトラブルの原因になっている」と指摘する。

日本在住3年のフランス出身の女性は、「日本人の若い女性が着ている、アニメのような、いかにもかわいい服装はほほ笑ましいし、日本らしいところではあるけど……」と言って、こう続ける。「最近、外国人のオタクっぽい男性がたくさん日本を訪れていて、彼らがかわいい服装の日本人女性らを電車などで気持ち悪くじろじろ見ているのに気付く。女性たちは大人しそうに見えるので『気をつけて!』と言いたくなる」と説明する。

日本のビジネス文化については、「行間を読む必要があって、それが面倒だ。空気を読む相手が率直に語らないせいで、私としては、自分が間違ったことを言ったのか、やったのか、相手を怒らせたのか、よく分からないことがある」と困惑しているようだ。

さらに、別のアメリカ人男性に「日本の嫌いなところは?」と聞くとこう答えた。

「一番嫌いなことは、日本では、ただ暮らしているだけではいけないということだと思う。実際、日本に住んでいる間は、常に日本での生活についてポジティブに語らなければいけなくて、『日本は素晴らしい!』と言うことを日本人から期待されているのに気が付く。まるでカルト宗教にとらわれているのと似ているな」と。

◆警察による対応や扱いで、多くの外国人が感じる「差別意識」
また多くの外国人の間で共通している日本のネガティブな側面は、警察などによる外国人に対する扱いだ。話を聞いた外国人のほとんどが、街で見た目が外国人であるということで頻繁に職務質問されたり、ホテルでは在留カードを見せるよう要求され、しかもコピーまで取られることに辟易していた。

外国人の間で、警察の評判はあまり良くない。あるイギリス人は、「例えば、外国人が警察から定期的に嫌がらせを受けていることを、ほとんどの日本人は知らないだろうね。警察のやり方は100%ひどい! 私は警官に、一緒に歩いていた娘が手に持っていたディズニーの傘の中にナイフでも隠し持っているのではないかと質問された経験がある」と主張する。日本に暮らす外国人の多くは、こうした職質エピソードの1つや2つは持っている。

ホテルでも、何年日本に住んでいても、日本語でチェックインしても、見た目が日本人と違うというだけで「在留カードを出してください」と言われることにうんざりしている外国人は少なくない。

確かに、筆者は海外に暮らしていたし、取材で海外に行くことは多いが、明らかにアジア人の見た目であっても、街を歩いていて職務質問をされたことは一度もないし、ホテルでパスポートのコピーを取られたこともない。もっとも、日本人の間では、そういう警察やホテルの行動が日本の安全な治安に寄与しているのだという声もあるのだが……。

警察もホテルマンも、おそらく差別の意識はないだろう。外国人なら職質しやすいのだろうし、ホテルマンも何も考えずに会社から指示されているから身分証の代わりとして在留カードの提示を求めているだけだろう。だが外国人がそこに差別を感じていることは事実。それを分かった上で、それなりの対応の仕方もあるだろう。

◆「日本人は、外国人の人種や肌の色によって差別をする傾向がある」
前出のシンガポール人は、「日本は外国人を歓迎していないように見える。外交政策はかなり保守的。入国管理規則は外国人には不透明。でも触れ合ってみると、多くの日本人は外国人と交流するのが好きだと感じる。日本人は寛容で、時には文化的あるいは言語的な制約があることを理解し、助けてくれる傾向がある」とも言う。今回の取材では、日本人のネガティブな側面を聞いても、ポジティブな面も一緒に出てきてしまうという現象が何度もあった。

欧州のある国の大使館に属していた在日外国人は、こんな経験を語ってくれた。この人は日系人なので外国人に見られないことも多いが、アジア出身の外国人に対する差別にランクがあると感じている。「日本人は、外国人の人種や肌の色によって差別をする傾向がある。一般的に、白人の欧米人には最も好意的で、肌の色が黒いとそうでもない。外国人がアジア人の場合は、さらに複雑になり、外国人に『序列』をつけている」と話す。そして、「中国人や東南アジア系を下に見ている傾向がある」と指摘する。

1990年代から日本に暮らしているオーストラリア人男性も日本人に差別的なところがあるのは間違いないが、まるでその自覚もないようだと言う。「1990年代に大学院生として初めて日本に来たが、当時の大学での歓迎会を思い出す。ビュッフェやビールが置かれたテーブルがいくつかある歓迎会だったが、乾杯が始まると、日本人の参加者の大半が、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツなどの欧米人大学院生がいるテーブルの周りに集まっていた。東南アジアやアフリカから来た大学院生(1人は民族衣装を着ていた)がいるテーブルには日本人はほぼ集まらなかったので驚いた」

前出の在日歴30年の男性は日本のメディアにも責任の一端があるとして、こう述べる。「日本では、外国人は外国人であることを理由に簡単に住居を拒否される。また、日本のメディアは常に外国人を犯罪の元凶として不当に描いていると感じている。もちろんアメリカなんかも、多くのアジア人をいろいろな意味で差別しているけどね」

これからも日本に暮らす外国人は増え続けるだろう。そろそろポジティブな面だけでなく、ネガティブな面も含め、彼らの話にも耳を傾けて付き合い方も真剣に考えなければいけない次元に来ているのかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/84d0d9ddef043775815b335bda2904e6b950d731?page=3
7:777 :

2024/05/15 (Wed) 06:58:51

「怖くて立てない」閉山中の富士山で外国人登山客が悲鳴 救助した登山家が軽装備に苦言「危なすぎる」
5/14(火)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fa519602ea93b0636a2ec8b1ced5ffc138103e2

 閉山期間中の富士山の山頂近くで、軽装備のため動けなくなった登山客の若い外国人男性がいて救助したと登山家の女性がX上で報告し、安易な春山などの登山に警鐘を鳴らしている。

【写真】ヘルメットも着用せず、軽装備だった
https://www.j-cast.com/photo/2024/05/14483652.html?num=2&in=news.yahoo.co.jp&utm_medium=provide&utm_source=yahoo_news&utm_campaign=news_483652&utm_content=textlink_new



 9月から翌年7月の山開きまでの閉山期間は登山のリスクも高い。インバウンドの影響なのか、登山客はほとんどが外国人だったという。どんな状況だったのか、この登山家に話を聞いた。

■「雪面で滑ったら止まれず助からないかもしれない」

 暗くなってきた雪原で、座り込んでいる外国人登山客に、大きなリュックを背負った別の登山客が声をかけている。

 背後には、富士山の山頂が映っていた。リュックの登山客はヘルメットをしていたが、外国人はノーヘルだった。

 登山家の「まっつん」さん(@red_mattsun)は2024年5月13日、こんな写真をXで投稿し、そのときの様子を説明した。

 「山頂から下降中に座り込んでモゾモゾする人影を見つけました」。まっつんさんが近づいて、「大丈夫?」と声をかけると、下山中の外国人は、「怖くて立てない、降りられない」と答えたという。

 まっつんさんの投稿やJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、動けなくなった外国人を発見したのは、11日の16時15分ごろだった。山梨県側の吉田ルートの山頂から下山し始めて、直線距離で150メートルほどのところで外国人が座り込んでいた。

 この日は、午後になって気温が下がり、雪面が固くなり始めていた。外国人は、雪面用にチェーンスパイクを履いていたが、アックス(ピッケル)も持っていなかった。まっつんさんは、春山でも条件次第で全面アイスバーンになるとして、「雪面で滑ったら止まれず助からないかもしれない」とX投稿で漏らした。

 まっつんさんは、未踏峰を目指す秋のヒマラヤキャンプに備え、登山隊のメンバー4人で高山トレーニングをしていた。この日は、標高の高い場所で一夜を明かす予定だったが、外国人を救助するために変更を余儀なくされたという。

「外国人はわかったと言って少し落ち込んでいました」
 動けなくなった外国人にアックスを貸し、「道も分からない」というので、4人で同行下山した。

 外国人は、アックスの先端を雪面に刺してブレーキをかけながら進み、滑り落ちていかないように、まっつんさんら2人でサポートした。8合目ぐらいで傾斜が少し穏やかになると、外国人は立って歩いたが、危なっかしい足取りだったという。外国人は、ヘッデン(ヘッドランプ)も持っていなかったため、結局、そのまま付き添った。

 この外国人は、フランス出身で東京に住んでいるというが、日本の山を知らない様子だったという。同行者と2人で富士山に登ったものの、同行者は途中で怖くなって下山していた。しかし、この同行者と連絡がつかず、登山隊の他のメンバー2人が探しながら歩き、7合目の小屋で見つけて合流した。

 「独力では日没までに降りる事はできなかったろうし、どうなっていた事か..」。まっつんさんは、外国人の状況について、X投稿でこう振り返った。外国人には、少し厳しく注意したといい、取材にその内容を説明した。

「この時期の富士山は日中に晴れて暖かくなったら雪が柔らかく登りやすいが、午後になって太陽が当たらなくなったり、天気により気温が下がるとアイスバーンになることがあるので、今回のような装備で来てはならない、危なすぎる、ということを何度か話しました。外国人はわかったと言って少し落ち込んでいました」

 外国人とその同行者にケガなどはなく、まっつんさんらは、5合目まで一緒に降りて、2人が車に戻るところまで付き添った。

閉山中でも登山客多数で、ほとんどが外国人だった
 今回の富士山トレーニングでは、閉山中にもかかわらず、多数の登山客を見かけたと、まっつんさんは取材に明かす。それも、知人の日本人2人と山頂で出会った以外は、ほとんどが外国人だったという。

「他にも装備が不十分な登山者は何組か目につきました。特にフィリピンから来たという2名組の外国人は、上部で滑って転倒し、怖くなって下山してきたと話していました」

「彼らもハイキングシューズにチェーンスパイクを着用していました。フィリピンには冬山などないのかもしれませんが、事故になる前に、引き返してきてくれてよかったなと思いました」

 もし外国人登山客らによる遭難や事故が起きるようになると、警察や行政が何らかの対策を迫られる可能性がある。

 こうした状況について、まっつんさんは、登山家として、複雑な心境も明かした。

「人命が何よりも優先なのはもちろんですが、雪の時期の富士登山者の事故が増えて規制が強くなったりすると、海外の高所登山を目指す日本のクライマー(登山者)たちにとって、国内唯一の高山トレーニングの場(富士山)が使えなくなくなってしまうかもしれないので、そうならないで欲しいと思っています」
8:777 :

2024/05/16 (Thu) 08:19:52

「救急車使えない」観光客搬送で地元住民困惑…観光名所で模索されるオーバーツーリズム対策
2024/5/15
https://www.sankei.com/article/20240515-HEAWKOSCMBNPHNVUU5Z7TNR3NE/

政府観光局は15日、4月に日本を訪れた外国人客が前年同月比56・1%増の推計304万2900人だったと発表。単月としては3月の308万1600人に次ぐ、過去2番目に高い水準となった。観光名所ではオーバーツーリズム(観光公害)が深刻化しており、各自治体で住民生活との両立を模索する動きが進んでいる。

外国人観光客や修学旅行生でにぎわう京都では、特に清水寺や金閣寺をはじめとした人気スポットに国内外の観光客が押し寄せ、住民の生活を脅かしている。

市バスの混雑緩和を目的に京都市が6月に新設するのが、JR京都駅と清水寺などを結ぶ「観光特急バス」だ。停留所の数を絞り、土日祝日などに限って運行する。運賃は均一運賃(230円)の約2倍にあたる500円に設定。多くの観光客が利用する「地下鉄・バス1日券」でも乗車できる一方、住民の利用者が多い定期券や敬老乗車証などは使えない。

このほか主要観光地以外の魅力を発信する、いわゆる「分散観光」を促すイベントを開催。京都市ではホテルや旅館などの利用者に課す「宿泊税」の見直しも検討中だ。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する高野山(和歌山県高野町)では、年間観光客数が約139万7700人と同町の人口(2641人)の約500倍にのぼる。救急車が2台しかなく、観光客の搬送時には地元住民を救急搬送できない事態も生じている。

このため同町は今年、令和10年4月をめどに、観光客に課す入山税のような形式の「法定外税」を導入する方針を打ち出した。駐車場やトイレ、ごみ置き場の清掃、町内のインフラの維持管理の原資とする予定だ。

大阪府でも、インバウンド(訪日外国人客)を対象にした「徴収金」制度の創設を検討。国籍を問わず1泊7千円以上の宿泊客に課税している最大300円の宿泊税に上乗せし観光公害対策などに活用する方向で、導入されれば全国初となる。

当初は来年4月の2025年大阪・関西万博開幕に合わせた導入も視野に入れていたが、先月、吉村洋文知事と意見交換した博覧会国際事務局(BIE)のケルケンツェス事務局長が、万博閉幕後の導入を要望。検討会議では、有識者から「外国人への不平等な扱いは許されていない」といった意見も出た。

吉村氏は15日の定例記者会見で「(インバウンドに)快適に楽しんでもらいながら地元と共存するため、一部の財源をお願いしたい。誤ったメッセージにならないよう努めたい」と釈明した。(堀口明里、永山裕司、山本考志)
https://www.sankei.com/article/20240515-HEAWKOSCMBNPHNVUU5Z7TNR3NE/
9:777 :

2024/05/16 (Thu) 20:00:51

野口健、富士山の入山料に「一万円でも安い」 海外事例もまじえ「自国民と外国人で変えるのはよくある」
2024年5月15日
https://news.livedoor.com/article/detail/26410375/


アルピニストの野口健氏が2024年5月14日、Xで、富士登山の吉田ルートがオーバーツーリズム対策などのため有料化される件について「大きな第一歩」としつつも、額については「国際的な感覚でも一万円でも安い」などと言及した。

「日本人1万円、外国人3万円。僕の感覚です」
富士山をめぐるオーバーツーリズムや弾丸登山の危険性を指摘する声を受け、山梨県側の人気登山道・吉田ルートで2024年夏の登山シーズンから通行料2000円を徴収することになった。

これを報じたネットニュースを引用した野口氏は、「大きな第一歩」と一定の評価を与えた上で、「入山料金の額については議論の余地あり。国際的な感覚でも一万円でも安い。また、自国民と外国人で入山料を変えるのはよくあること。日本人1万円、外国人3万円。僕の感覚です」と持論を展開した。

続けて「ネパールでは、エベレストの入山料金はネパール人はただ。外国人は約10,000ドル」と世界最高峰のエベレストを擁するネパールを引き合いに出し、「ネパールの山岳協会の方は『ネパールの国立公園はネパール人のためにあるので無料』と説明していました。近年、ネパール人も裕福層が増えネパール人登山客も増えましたが入園料も入山料も無料」との事例を紹介している。
https://news.livedoor.com/article/detail/26410375/
10:777 :

2024/05/16 (Thu) 20:04:44

外国人観光客に高い料金「二重価格」設定は差別か
円安で過熱するインバウンド消費を逆手に取る?
細川 幸一 : 日本女子大学元教授
2024/05/16
https://toyokeizai.net/articles/-/753460

コロナ禍後、歴史的円安の状況で海外からの旅行客が日本の各地で溢れかえっている。かつて、日本は物価高の国として有名で、国民の不満も大きく、「内外価格差の是正」が重要な政治課題となっていた。しかし、現在の日本は逆に物価の安い国として認識されるようになった。

当然、需要過剰になれば価格は上がるし、コロナ禍で疲弊した宿泊業や飲食業にとっては稼ぎ時で値上げが相次いでいる。それは日本経済にとってはよいことに違いないが、日本に住み日本円で収入を得る国民にとっては値上げラッシュで生活苦を感じ始めている人は多い。

たとえば、ホテル代。コロナ禍の2倍、3倍の価格になっているホテルも多い。ホテル予約サイトで東京のホテルを見ていたら、ひとり一泊1万1000円と比較的リーズナブルなホテルがあった。どんなホテルかと思ったらカプセルホテルだった。土曜日だとビジネスホテルクラスでシングルが2万円から3万円程度が多い。サラリーマンの出張時の宿泊手当は1万円から1万数千円程度が普通だから、悲鳴を上げている人も多いだろう。

外国人観光客向けに高い価格を設定
そこで、最近、外国人向けの「二重価格」を設定することが議論になっている。円安で殺到する外国人に高い価格を提示し、日本人と区別することの是非だ。

そもそもどこの国でも、消費者の属性によって料金が異なるケースは多い。鉄道などの交通料金や娯楽施設等の入場料などで、子ども料金は大人の半額など、当たり前のこととして受け入れられている。


障害者割引もよく見かける。また地域の自治体が運営する施設(博物館や入浴施設など)では、地域住民は安く、他の地域からの訪問客には高い料金を設定していることも多い。

最近ではシルバー割引を見かけることも増えた。これらを差別的な二重価格と感じる人はほとんどいないだろう。なぜかといえば社会政策的、合理的な理由があると考えられているからだ。

一方、「レディースプラン」「レディースデー」などと称し、女性にだけ安い料金を表することに対しては批判的な声が上がることもある。価格を男女で区別するのは差別で許されないという意見だ。

しかし、「マーケティングの1つで事業者の自由だ」、「統計的に女性の方が収入が低いので問題ない」という肯定意見もある。「レディースデー」だけあるのは問題という認識があるのか、「メンズデー」も設けたレストランなどを見かけたことがある。

JRは外国人向け格安乗り放題パスを用意
では、日本人と外国人で料金に差をつける例はあるだろうか。思い当たるのはむしろ外国人を安くする「ジャパン・レール・パス」だ。外国から日本を観光目的で訪れる人が購入できる格安の全国のJR乗り放題パスだ。新幹線も乗り放題だ(のぞみ号、みずほ号は別途料金がかかる)。

あまりにも安いことに対して批判もあり、最近値上げしたが、それでも普通車用が7日間で5万円だ。このように、外国人向けが高くなる料金設定は、これまで日本ではあまり見かけなかった。

海外ではどうであろうか。筆者自身の経験では台湾のホテルで外国人と自国人との二重価格に接したことがある。ただし、そこでの表記は「自国民優遇料金」だった。自国民である証明書の提示で優遇料金となる。外国人価格を高くするのではなく、自国民価格を安くするという形だった。

そもそも宿泊施設の料金は予約時期、宿泊人数、個人客か団体客か、何泊するのか、予約サイトの相違などで異なるので単純比較が困難だ。また、ホテル側も部屋代の違いがクレームになることを恐れているのか、チェックイン時に料金確認を口頭で行わず、電卓で示し、隣のチェックイン客にはわからないようにしているのではと感じることがたびたびある。

また、コロナ禍のときには「県民割」など、地元民に対して割引する制度が多く見られた。

ただし、外国人か日本人かという線引きで宿泊料金を変えることに関しては、問題ないと言い切れないように感じる。

飲食店での二重価格はさらに難しい。限られた空間で同時に飲食するからだ。同じ料理でも日本語メニューと英語などの外国語メニューで異なる価格にする方法がありえるが、これは「ぼったくり」に映る。また、スマホで画像翻訳も簡単にできる時代だ。

日本人に対して割引する方法は?
日本人には割引するという方法もありえるが、身分証明書などの確認も煩雑となる。また、日本人と外国人が混じったグループの場合はどうするのか、という別の問題が出てくる。SNSが発達した今日、そのようなことをすればたちまち店の悪評が立ち、高くしたいはずの外国人が入店しなくなるということもありえる。

外国人向けのメニューから安い料理を削除してしまうという方法で客単価を上げる方法もある。テレビ番組でオーバーツーリズム問題の解決方法として、海外のある自治体では、生活路線となっているバス路線を外国人向けの地図から消してしまっている事例を紹介していた。同様な手法である。

寿司屋でいえば、外国人向けメニューでは並寿司は表示しないというやり方だ。しかし、「選択肢」を示さないというやり方は、そもそも常連だけのための「裏メニュー」の是非についても話題になるが、誠実とは言えない。

自由競争下では、価格は当事者間で自由に決められる。同じサービスや物で相手によって取引価格が違っても本来は問題とはならない。ただ、そこでは、契約当事者の立場が対等であり、自由意思によって契約条件が決定されるという前提がある。

しかし、事業者と消費者(BtoC)の取引においては、情報力、資金力、交渉力等において立場の非対等性が指摘されている。たとえば、契約自由の原則には「相手を選ぶ自由」を含むが、「外国人お断り」などの売り手の意思表示は差別として問題となりえる。

売り手の市場での影響力は格段に大きい場合もあり、社会的な影響が大きいからだ。大手の飲食店等が、同じ商品を外国人には高く売るような状況は同様に認識される可能性がある。

外国人向けスペシャルメニューを用意する手も
外国人向けの料理を作り、料金を高く設定するという方法はどうであろうか。いわゆるスペシャルメニューだ。外国人好みの料理や豪華な料理を高い価格で設定する形であれば批判は起きないだろう。

外国人向けに相撲ショーを見ながら食事ができる店舗も登場している。外国人向け料理を頼むと「忍者」が料理を運んでくるなどの工夫をしたら楽しそうだ。外国人が好むような品質やサービスを付加し、それに見合った料金を設定することは何ら問題ない。商売はWINーWINの関係でなければ納得されないし、持続性はない。

そもそも外国人がすべて円安の恩恵を受けた裕福な人たちだけではない。バックパッカーと言われる、安い費用で海外の文化に親しみ、人々との交流を楽しむ若者も多い。

彼らにはむしろ、安い料金で日本旅行を楽しんでもらいたいと思う。それが長い目で見たときに国益にもかなう。「おもてなし」に反するような安易な「外国人価格」は結局、市場で支持を得られず続かないだろう。

日本人の中にも嫌悪感情がうまれる
相手との駆け引きで契約条件を決めるようなことに慣れていないこともあり、相手の顔や懐具合を見て値段を決める商売を感情的に「えげつない」と感じる日本人の国民性もある。

そもそも「失われた30年」といわれるように日本の長期にわたる経済停滞は諸外国と比べて顕著で、異常なほどの円安は国力の低下を示すとの意見も多い。世界各国の物価比較においては、イギリスの経済誌『エコノミスト』が作成する「ビッグマック指数」がよく引き合いに出される。最新の結果(2024年1月公表)を見ると、次の通りだ。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

ビッグマック指数
https://toyokeizai.net/articles/-/753460?page=5

インバウンド消費が顕著であることも頷ける。韓国、中国、タイより日本のビッグマックは安いのだ。しかし、日本の物価を安いと感じる外国人には、より多くお金を落としてもらうだけでなく、構造的な問題を解決することも重要だ。
11:777 :

2024/05/22 (Wed) 04:23:40

富士山撮影スポットに“黒い幕”効果に疑問符?SNSでは早くも別のスポット【報道ステーション】(2024年5月21日)
2024/05/22
https://www.youtube.com/watch?v=k7yMSZ41VB8

コンビニ越しの富士山の撮影スポットがSNSで世界的に拡散し、外国人観光客が殺到している、山梨県富士河口湖町で21日、オーバーツーリズム対策として、目隠し用の黒幕が設置されました。


■外国人観光客は 効果に疑問符も

一昨年、SNSをきっかけに注目され、観光客が急増した富士河口湖町。なかには敷地に無断で進入して写真を撮ったり、道にゴミを捨てるなど一部マナーの悪い人がいて、地元住民を悩ませていました。町は、住民から寄せられる苦情が1年前に比べて3倍に増え、苦渋の決断をしたとしています。

近隣住民
「せっかく遠くから皆さん来ているでしょう。ここに来て富士山が撮れない、隠すのはさみしいかな」
「非常にいいと思います。町の判断で。つけてどうなるかは結果見ないと分からない。一番の問題は幕の両脇からの飛び出し。見えない部分からの飛び出しはちょっと危険が伴う」

幅20メートル、高さ2.5メートルの黒い幕。その効果は…。

台湾からの観光客
「(Q.富士山は見える)はっきりは見えない。ちょっと曇っている」

しかし、横から撮影することまでは止められません。さらに、車道を横断するなどの危険な行動をする観光客はすぐにはなくなりません。いずれにせよ、黒い幕という前代未聞の対応には、観光客のなかでも賛否が分かれます。

マレーシアからの観光客
「観光客に写真を撮らせないよう設置したのは驚いた。自分勝手だなと思う」
オーストラリアからの観光客
「地元の商売に支障が出るなら仕方がないけど、黒幕の効果はあまりない。地元住民の邪魔にならないようにすべき」
シンガポールからの観光客
「こんな事態になるなんて旅行客としてとても恥ずかしい。黒幕を張ることになったのは私たちのせいだと思う」


■SNSでは早くも別のスポットが…

こうしたなか、中国のSNSではすでに別の“富士山ローソン”ともいえる場所が紹介されていました。

所村武蔵アナウンサー
「黒幕が設置された場所から徒歩で15分ほどの別のローソンです。外国人観光客が店舗の奥に見える富士山にカメラを向けています」

ツアーバスの立ち寄りのコースになっているのでしょうか。多くの観光客の姿がありました。

香港からの観光客
「多くの人が同様の写真を投稿していて、私たちも流行に乗ろうと思いました。香港にローソンはないし、店舗の配色が背景の富士山とマッチしてきれいなんです」


■地元発信で“推しスポット”を

地元は「こうした場所より、ちゃんと受け入れられる観光地に行ってほしい」というのが本音です。専門家は、地元側から発信していくことが大事だと話します。

城西国際大学観光学部 佐滝剛弘教授
「SNSに対抗するのはSNSしかない。同じような満足感を与えられる所。特に富士河口湖町はどこからも富士山が見えるから、代わりになるスポットはいくらでも見つけられる。こちら側もSNSでそういう場所に誘導していかないと」

黒い幕が設置された場所のすぐ近くのおはぎ店は、きれいなおはぎとの富士山ビュー。SNSにもってこいの映えスポットです。

おはぎ屋もともち 本持美智恵さん
「ここから見た富士山が一番きれいに見えるが、きょうはあいにく曇りに。河口湖周辺はどこから見ても富士山がきれいに見えるので、ここだけではなくて色んなすてきな景色を見てほしい。今話題にせっかくなったので、SNSで『こんなところもあります』『たくさんいいところあります』とアナウンスしていきたい」


▲△▽▼


富士山“目隠し”騒動 別のコンビニに外国人観光客集結…撮影スポット化で車の妨げに【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年5月3日)
2024/05/03
https://www.youtube.com/watch?v=FEVdN0e10Qw

 観光客らのマナー違反が相次いだことで、コンビニ越しの富士山を目隠しする工事が始まりました。そんななか、近くの歯科医院は苦しい胸の内をホームページで明かしています。

■苦肉の策“目隠し”…海外メディアも報道

 まるでコンビニの屋根の上に富士山が乗っているように見えると、外国人観光客の間で“映えスポット”として話題のこの場所。

 歩道を挟んでコンビニの正面に設置される高さ2.5メートル、幅およそ20メートルの黒い幕。富士山を隠す工事が先月30日から始まりました。

 そんななか、今月2日も現場では、富士山に夢中になるあまり、車の進行を妨害する人がいました。

 迷惑行為に悩まされていた、コンビニの向かいにある歯科医院は1日、原稿用紙4枚にも及ぶ長文の声明を発表しました。

井ビシ歯科医院
「ゴミの放置や敷地内侵入、喫煙、駐車場や自宅軒下で食事などの迷惑違法行為が相次ぎ、屋上への不法侵入もあり、警察へ通報することも多々ありました。考えられないマナーモラル違反、不法行為に対し、やむを得ない対策と考えております」

 富士山を黒い幕で隠すという、苦肉の策を海外メディアも大きく報じました。

CNN
「富士山の撮影スポットに観光客殺到。地元自治体が高さ8フィートの幕設置へ」

■中国で“富士山加工”投稿が流行?

 設置工事が始まり、3日経った2日も、黒い幕が設置される前に駆け込みで来たのか、朝からひっきりなしに外国人観光客が訪れていました。

オーストラリアから来た観光客
「この景色がなくなってしまうのは悲しいことだけど、安全上の理由も理解できます。ただ、観光にとっては大きな損失だと思います」

中国から来た観光客
「富士山が見える場所は他にもあって、ここだけではありません。だから、問題ないと思います」

 中国から来た女性は、最高気温が15.9℃というまだ肌寒いなか、“SNS映え”のためキャミソールのワンピースで撮影に臨んでいました。

 あいにくの曇り空で富士山が見えなかったため、写真に富士山は映らず…。ところが、女性は全く気にしていません。

中国から来た女性
「後で、絵文字で写真に富士山を加えます」
「(Q.どんな感じになるんですか?)ちょっとおもしろいけど、このような感じで。わざわざ中国から来たので、このローソンで写真を撮って、後で絵文字で(富士山を)加えます」

 今、中国では富士山のスタンプやイラストを使って画像を加工し、投稿するのがはやっているというのです。

■別の“富士山コンビニ”も…観光客が集結

 思い思いの方法で撮影を楽しむ一方、撮影に夢中で、トラックの存在に気づいていないのでしょうか。駐車場内にクラクションが鳴り響きます。

 人混みのなか、少しでもいい写真を撮ろうと、手すりにのぼって撮影する人もいました。

 さらに、番組スタッフが周辺を取材すると、観光客の行動に新たな動きがありました。

 先ほどとは別のローソンでも、多くの観光客が写真を撮っています。

 話題のコンビニから車で5分。ここにも、カメラを構える多くの外国人観光客の姿がありました。

中国から来た観光客
「(Q.話題のコンビニには行きましたか?)いえ、行っていません。こっちの方がうまく撮影できます」

 同じようなコンビニの屋根に乗った、絶景の富士山が撮れるからでしょうか。多くの観光客が詰め掛け、新しい撮影スポットとなっていました。

 そして、この場所でも、観光客が駐車スペースをふさぎ、車の妨げになっていました。

 観光客が押し寄せすぎることで発生する「オーバーツーリズム」の問題。山梨県は、次のように述べます。

山梨県 観光振興課
「富士北麓以外の地域にも、魅力的な観光資源はたくさんあります。富士北麓に来ている外国人観光客を1人でも多く、山梨の他の観光地にも周遊していただけるよう取り組んでいきたい」


▲△▽▼


【コラム】オーバーツーリズム、放置すれば誰も楽しめず-リーディー
コラムニスト:リーディー・ガロウド
2024年5月7日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-07/SD35D4T0AFB400

葛飾北斎の「富嶽三十六景」にも描かれた富士山を臨む観光名所に突然、景色をブロックするバリアーが現れた。山梨県富士河口湖町が最近、コンビニエンスストアの上に富士山が浮かんでいるように見えていた場所に目隠し幕を設置した。

  インスタ映えはしたかもしれないが、観光客の殺到は住民にとって喜ばしいことではなかった。住民たちは、観光客がごみを散らかしたり、住民サービスへのアクセスを妨げたり、完璧なショットを求めて道路に危険なほどはみ出したりしていると苦情を訴えた。

  最終的な結果はこうだ。 誰もその景色を楽しめなくなったのだ。

  何年も前から外国人に訪日観光をアピールしてきた政府は、大きな成功を収めた。JTBによると、今年の訪日者数は2019年の新型コロナウイルス禍前の記録を上回ると予想されている。しかし、手頃な値段で泊まれないホテルが増え、スーツケースを引く多くの人で歩道は歩きにくくなっている。

  ある辛辣(しんらつ)な飲食店経営者は先月、あまりお金を使わない旅行者に対応する時間と手間は意味がないとソーシャルメディアに投稿。英語メニューや母国語でのサービスを求める観光客に応じなければならないことに不満をぶつけた。

  こうした主張に対する意見は二分されている。同情する人もいれば、日本の誇る「おもてなし」を重視する人もいた。おもてなしという日本語はオックスフォード英語辞典(OED)にも掲載されている。

  だが、富士河口湖町で見られるように、そうしたおもてなしも限界に達しているのかもしれない。不満を募らせた地元当局やビジネスオーナーらは、自分たちの生活を守るために新たな解決策に目を向けている。

安い日本
  オーバーツーリズムが最も深刻な京都では、祇園の一角から観光客が追い出されることになった(ただし、これがどのように実施されるかは不明)。広島では地元のソウルフードであるお好み焼き(偶然にもOEDに追加されたばかりの言葉だ)の店が、金曜日の夜は観光客の入店を断り県民と常連客だけを受け入れると決めた。

  こうした問題の側面にあるのは、訪日観光客を相手にすることの大変さはすぐに感じられるのに対し、税収の増加やビジネスの活況がもたらす恩恵が見えにくいことだ。外国人観光客の約40%にとっては初めての日本で、ソーシャルメディアが同じ場所に人々を誘導するため、閑散としている観光地もあれば、受け入れ可能な人数を大幅に超えている観光地もある。

  円が1ドル=160円前後で推移しているため、外国人訪日客はそれほどお金をかけずに王様のように楽しむことも可能かもしれない。これは、実質賃金が何十年も低迷し、現在も下がり続けている日本で国民が抱く不満をさらに悪化させている。富士山の見えるコンビニや渋谷のスクランブル交差点での動画撮影など、訪日旅行を象徴するような体験の多くは単に全くお金がかからない。

  オーバーツーリズムという問題に取り組んでいるのは日本だけではない。バルセロナは混雑を理由に地図アプリからあるバス路線を削除した。ベネチアはピークの時間帯に5ユーロ(約830円)の入場料を導入したばかりだ。マヨルカ島の活動家たちは、存在しない危険を警告することで、バカンス客に警告しようと偽の看板を英語で立てたりもしている。

  しかし、日本と欧州とでは変化のスピードが違う。イタリアやスペインのような国は何十年もかけ観光客の流入に慣れていった。両国への訪問者数は14-19年に約20%増加したが、日本ではその倍以上のペースで増えた。

  日本では今、観光業に絡むマイナス面が露呈している。ホテルの料金は昨年から20%値上がりし、宿泊先を探すのに苦労している出張者もいる。サービス業で深刻化する労働力不足に対応しなければならないホテルは比較的値上げしやすいが、観光客の需要に後押しされない他の産業は、それほど幸運ではない。

  オーバーツーリズムがおもてなしに取って代わる前に、日本はこれらの問題に取り組む必要がある。今は円安が追い風になっているかもしれないが、1ドル=100円に近づいた19年でも3000万人以上が日本を訪れている。

  手っ取り早い解決策は幾つかありそうだ。日本の出国税はわずか1000円だ。 これを4倍以上にする必要がある。宿泊税も同様で、東京を含む一部の地域では1泊当たり100-200円しか徴収していない。

  訪日客だけが利用するサービスには、もっと高い料金を課すべきだ。例えば外国人観光客だけが利用できる新幹線乗り放題の「ジャパン・レール・パス」は昨年70%値上げされた。また、5000円以上の買い物で10%の消費税が免除される訪日観光客向けの免税制度は、購入品の転売など不正利用が横行し多額の税収が失われている。廃止するか最低購入額を大幅に引き上げるべきだ。

  しかし結局のところ、これらは短期的な痛み止めに過ぎない。単に全てをブロックするのではなく、より良い解決策を必要としているのが今の日本だ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-07/SD35D4T0AFB400



12:777 :

2024/05/26 (Sun) 06:28:51

2024/5/24
富士山ローソンだけじゃない!日本人500人に聞いたインバウンドの迷惑行為「日本のルール知ろうとしない」の声
https://www.jprime.jp/articles/-/32043?display=b

 海外からの観光客が落とすお金で経済が潤うかと思いきや、さにあらず。富士山の撮影スポットとして人が集まりすぎたコンビニが、撮影できないよう黒い幕を張るという事態にまでなった、オーバーツーリズム。街には人とともにゴミもあふれたりと、生活に支障が出るケースも増えてきて─。アンケートで聞こえてきた声をもとに、対策を識者と考えました。

2024年4月のインバウンドは300万人超え
 JNTO(日本政府観光局)によると、2024年4月のインバウンド(訪日外国人観光客)が2か月連続で300万人を超えたという。よほどのことがない限り、過去最高を記録した’19年の年間3188万人を更新する可能性は高い。

 コロナ禍を耐え忍んだ観光地は歓喜に沸くかもしれないが、一方では、インバウンドによる迷惑行為も多数目撃され、悲鳴を上げているケースも散見されている。

 記憶に新しいところでは、富士山の撮影スポットとして人気となった「ローソン河口湖駅前店」と「ローソン富士河口湖町役場前店」。

写真はイメージです
写真はイメージです
 インバウンドが殺到し、危険な道路の横断やゴミの放置、敷地内侵入が多発し、富士河口湖町は富士山が撮影できないよう黒い幕を張る作業を開始する事態に。マナーやルールを守らないインバウンドに、頭を抱えている人は多い。

 実際、週刊女性で国内在住の日本人男女にインバウンドへの苦言をアンケート調査すると、多くの切実な意見が集まった。増え続けるインバウンドに対して、何かしらの対策を考えなければいけない局面にあることは間違いないだろう。

 とりわけ、多数の意見が集まったのがゴミの放置だ。

「観光地の近くに住んでいるのですがうんざりします。なぜルールを守らない人が捨てたゴミを、私たちの税金で片づけなきゃいけないの?」(神奈川県・49歳・女性)



そもそも、「日本はゴミ箱の数が少ないです」と話すのは、北九州市立大学で和製英語の研究を行うアン・クレシーニさん。日本の文化に明るく、2023年11月には日本国籍を取得した。

「アメリカの場合、ゴミを持ち帰るといった文化がないんですね。ゴミ箱を見つけたら捨てることが習慣化しています。ゴミ箱に入らなかったとしても、ゴミ箱の横に置いておけば片づけてくれるだろうと思ってしまうのです」

欧米人は大きな声で話すことが迷惑だと考えていない
 こうした不満を解消するためにも、ひとまずゴミ箱の設置数を増やすといったことはしてほしいものだ。

「電車の中でも大きな声で話すのでうるさい」(東京都・58歳・男性)

「雨の日に傘を差さない。かなり濡れた状態で、電車に乗ってきたりする」(大阪府・50歳・女性)

 こうした意見に、クレシーニさんは「私もそう思う」と苦笑しつつ、「どうしても文化の違いは表れてしまう」と続ける。

「欧米人は大きな声で話すことが、迷惑だと考えていないんですね。そのため、日本人に不快なイメージを与えているとは思っていない。また、傘を差さないというのも欧米では“あるある”です。特に、アメリカは車社会なので、傘は必要としないし、電車にもあまり乗らない。その癖が染みついている」(クレシーニさん)

 確かに、本人にその気がなくても、ここ日本では不快な行為に映ってしまうこともあるだろう。「ずうずうしい」「まったく日本語を話そうとしない」といった意見も多く寄せられたが、本人たちはいたって普通にしているだけかもしれない。

「円安という状況も大きい。ひと昔前なら、日本に来るインバウンドは、日本が好き、日本の文化に関心がある人が多かった。そのため、訪日するうえで最低限のマナーや言葉を覚えてきたと思います。しかし、今は円安ですから『日本は安いから行ってみるか』といった単純な理由だけで訪れる観光客が多数いる。そうした人たちに、多くを求めるのは酷ともいえる」(クレシーニさん)

 円安の副作用は、こんな意見にも表れている。

「私はラーメン店を経営しているのですが、1杯1000円前後のラーメン価格が安いと思われるみたいで。あちらでは1杯2000~3000円するから、少量の麺しか入っていないと勘違いして、大盛りや特盛りを頼む。結果、食べ残すといったことが珍しくない。こういうギャップにどう対応したらいいのか迷ってしまう」(福岡県・38歳・男性)

 過去最高を記録するといわれるインバウンドだが、実はまだまだ伸びる可能性がある。かつて“爆買い”といった言葉を生み出した、団体の中国人観光客が戻ってきていないからだ。日本と中国のマーケティングを中心に事業展開するクロスボーダーネクスト・CEOの何暁霞(カ・ギョウカ)さんが説明する。

「現在、中国はビザの発行を厳しく規制しており、収入(納税額)が一定額を超えていないと認めないといったルールがあります。爆買いの時代は、もっと緩和されていました。また、中国政府は内需を拡大することに重きを置いているため、海外旅行よりも国内旅行を推奨しているといった事情もあります」


確かに、大通りに観光バスを横づけするといった“あの光景”は、以前に比べるとほとんど見なくなった。

「今、日本を訪れている大陸からの中国人観光客は、比較的お金を持っている人たちです。団体ではなく個人で旅行を楽しむ、マナーや常識のある彼らは、日本に中国では体験できない食やおもてなしを期待している。『中国人はマナーが悪い』とひとくくりにするような考え方で接すると、大きな経済損失につながると思います。

 そうではなく、お金を持っているハイエンドのインバウンドには、価格設定もハイクラスにして、その対価に値するサービスを提案する。そういったプランがもっと出てきてもよいのではないかと思います」(何さん)

“日本人を怒らせると怖い”ということもきちんと伝えたほうがいい
 十把一絡げに扱わない─。この意見に、クレシーニさんも同調する。

「“インバウンドは”と主語を大きくすると、マナーを守っているインバウンドまで飛び火します。例えば、X(旧ツイッター)で迷惑行為を働くインバウンドの写真がさらされてバズることがよくあります。こういった行為が日常化すれば、インバウンド=迷惑を働く人たちという先入観が生まれ、溝が深まってしまうだけ」(クレシーニさん)

 黒い幕を張るまでに至った“富士山ローソン”にしても、きちんとルールを守って訪れたインバウンドもいたはずだ。だが、守れなかったインバウンドによって、現在は日本人を含む全員が見られなくなった。

「ルールを守れない人に罰金を科すなどは、真剣に議論されるタイミングにあると思います。また私個人は、交通機関などを利用する際に、インバウンド仕様の料金設定を設けてもいいと思う。ただし、在日(在留)外国人と訪日外国人をどう判別するかといったクリアすべき課題もありますが」(クレシーニさん)

 実際に海外では、国立や市立といった住民の税金が使用された施設は観光客価格が当たり前のように存在する。

「制度化を進めるとともに、多数のインバウンドを迎え入れる国になったというマインドを、日本人も持つことが必要だと思います。何でもかんでも過敏になると、お互いによくない。大事なことはきちんと伝え、そうではないことはスルーする。そういう気持ちも大事だと思います」(クレシーニさん)

 寄せられたアンケートに、

「悪気がないとしても、こちら側の生活に支障がある行為などには強い態度で臨むべき。“日本人を怒らせると怖い”ということもきちんと伝えたほうがいいと思う」(長野県・37歳・女性)

 とあった。インバウンドが増え続けるなら、私たちの考え方も変えていかなければいけない。

国内在住の日本人に聞いた迷惑系インバウンドの目に余る行動(要約)
・ゴミを散乱させる
・禁止と書いてあってもどこでも写真を撮る
・大きな声で話す
・雨で濡れたままお店に入る、電車に乗る
・母国語だけで話そうとする
・道に座り込んでいる
・許可など、ひと声かけない
・日本のルールを知ろうとしない
※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて4月中旬、全国の18歳以上70歳以下の男女500人を対象に自由回答で実施

取材・文/我妻弘崇

アン・クレシー二 アメリカ・バージニア州出身。言語学者。北九州市立大学准教授。現在は福岡県宗像市に暮らす。日本語能力試験1級所持。2023年11月、日本国籍を取得。著書多数。

何暁霞(カ・ギョウカ) クロスボーダーネクストCEO。中国マーケティング支援事業とメディア事業を展開する一方で、自身もインフルエンサーとして日本の情報を中国に向けて発信している。
https://www.jprime.jp/articles/-/32043?page=3
13:777 :

2024/05/26 (Sun) 19:07:46

【インバウンドの現場】頑なに母国語で押し通す外国人観光客に困惑する日本人スタッフたち「通じないとみるや手をひらひら」「もっと寄り添う姿勢を見せて」
5/26
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd5db5cf2f0e0eaed47ad968a3e85f3b0526c653

 歴史的な円安もあって、多くの外国人観光客が日本に押し寄せている。インバウンド消費に期待が高まる一方で、接客業の従業員たちが悩まされているのが外国語での対応だ。英語はまだしも、頑なに母国語でしか話さない外国人観光客も少なくないという。現場で何が起きているのか、飲食店などサービス業に携わる人たちに話を聞いた。

【画像】外国人観光客への対応で話題を呼んだ大衆居酒屋店主のポスト
https://www.moneypost.jp/1147513/image/2?utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=imagepage_link



英語が通じないと「用なし」といわんばかりの振る舞いも
 ダイニングバーで働く20代女性・Aさんは外国人観光客の接客に苦手意識があり、「最近精神的な疲労度がエグい」と嘆息する。

「最初から最後まで英語しか話さない外国人のお客さんは結構います。一応英語メニューがあるので注文はどうにかなるのですが、メニューの詳細や要望について質問されることがあると、うまく聞き取れなかったり、日本語と片言英語の対応で十分な接客ができず、いつも自分の英語力不足を痛感します」

 だが、最近では少しずつ「自分だけが悪いわけではない」とも思うようになったという。きっかけは、英語しか話さない態度の外国人からの「手痛い仕打ち」だった。

「世界の公用語だからか、英語が通じることを当たり前だと思っている節があるように思います。

 接客中なので翻訳アプリをいちいち使うわけにもいかず、うまく対応できなかったときに、手のひらを挙げてため息をつかれたり、『用なし』と言わんばかりに手をひらひら振って軽くあしらわれたりしましたことは一度や二度ではありません。ちなみにそういう横柄な態度を取る人はこちらが注意できないのをわかっているせいか、行動も大胆なことが多く、テーブルは汚しまくりだし、声も大きかったりすることが多いです。

 もちろん英語を中高6年間習っておきながら話せないのは私の不勉強ですが、“ここは日本なんだから日本の言葉で日本流のマナーを守って過ごして!”と叫びたいです」(Aさん)

英語で対応しても母国語で返される
 英語以外の言語に戸惑う人もいる。外国人が多く訪れる飲食店店長の40代男性・Bさんは、「英語で接客してもその人の母国語で返されることはよくある」と明かす。

「なるべく英語で伝えても、そのお客さんの母国語でひたすら返されて、まったく会話がかみ合わないことも少なくありません。母国語でゴリ押しされても、どうにもなりません。しかも相手に通じていないとわかると、露骨に不機嫌になられてしまい、なんだかこちらがすごく傷つきます」

 外国人観光客への不満はそれだけではない。BさんはAさん同様、「ここは日本だと言いたい」と声をあげる。

「相手に伝わらないのに頑なに母国語にこだわるのが不思議です。母国語が伝わっていないと判断したら、翻訳アプリなど、何かしら伝える手段に頼ればいいのに……。日本語を使えとは言いませんが、せめて寄り添おうとする姿勢があればな、と思うのは、わがままなことなのでしょうか。

 あと私自身、海外旅行する時は、その国の挨拶や感謝を伝える言葉は最低限覚えて向かうようにしているのですが、彼ら/彼女たちから『ありがとう』とか『こんにちは』といった言葉を聞いたことはあまりありませんね。寂しい話です」(Bさん)


「もっとゆっくり話して」と伝えてみる
 日本語をまったく話そうとしない外国人観光客を擁護する人もいる。飲食店を経営する30代女性・Cさんは、自身の経験から、「外国人観光客に日本語を求めるのは無理がある」と話す。

「例えば私はタイに行った時、タイ語はまったく使わえず、英語だけで乗り切りました。飲食店に入っても英語が通じないとわかると、お店を出ちゃったり……。海外に行ったら自分もそうなんだと思います。異国の地で、その土地の現地語を使いこなすのはハードルが高いのはわかります」

 そうした認識から、Cさんは外国人観光客の接客時に意識していることがあるという。

「接客時には英語で『もっとゆっくり話して』『簡単に言って』などと伝えています。そもそも伝わらないもどかしさと伝わる喜びが、異文化コミュニケーションの醍醐味だと思っっています」(Cさん)

 外国人観光客への対応をめぐり、飲食店の日本人スタッフたち苦慮している様子。観光とコミュニケーションは切っても切り離せない。受け入れる側として、正解があるわけではないが、それを模索し続けることは大切かもしれない。(了)
14:777 :

2024/06/01 (Sat) 03:04:25

国内の宿泊者4人に1人が外国人に(今年4月) のべ1315万人が宿泊 観光庁の宿泊旅行統計調査
2024年5月31日
https://news.livedoor.com/article/detail/26512993/

先月(4月)、日本にある宿泊施設に泊まった人のうち、4人に1人が外国人だったことが観光庁の調査でわかりました。外国人宿泊者は1315万人に上り1か月間としては過去最多です。

観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によりますと、先月(4月)、日本にある宿泊施設に泊まった人は日本人と外国人あわせてのべ5096万人で、コロナ前の2019年の同じ月と比べて0.5%増えました。

うち外国人は全体の25.8%の1315万人で、現在の調査方法になった2010年以降で1か月間として過去最多となりました。外国人の割合が25%を超えたのは初めてで、日本の宿泊施設に泊まった人の4人に1人が外国人だったことになります。

桜のシーズンで需要が高まったことに加え、3月のイースター休暇から続けて4月にも日本に滞在した人が多かったことなどが要因だということです。

3月についても全体の23.6%が外国人でした。

ただ、3大都市圏に宿泊する人が7割を超えているため、観光庁は「引き続き地方の受け入れ環境整備や魅力発信を進めていく」としています。
https://news.livedoor.com/article/detail/26512993/
15:777 :

2024/06/01 (Sat) 03:20:29

八坂神社で『鈴の緒』を激しく振り回す迷惑行為 神社側は“夜間に鈴を鳴らせないよう”対応 (2024年5月31日)
2024/05/31
https://www.youtube.com/watch?v=Klaadp1f8-w

京都・八坂神社で「鈴」をめぐる迷惑行為。神社側が苦渋の決断です。

 去年11月に八坂神社で撮影された動画では、外国人観光客とみられる人物が“鈴の緒”を激しく振り回しています。動画を撮影した人に話を聞くと…。

 (動画を撮影した男性)「“アトラクション”というか“遊具”のように音を立てていた。神社仏閣に対する尊厳と申しますか、そういう気持ちがちょっと理解できないんだろうなと思いまして、私が止めに入りました」

 「鈴の緒」がつけられていたのは国宝の本殿。これまでにも、激しく“鈴の緒”を扱ったり、鈴が落ちるなどトラブルが起きていたことから、神社側は安全対策のため今年5月に苦渋の決断を下しました。

 (記者リポート)「お賽銭を入れてお参りをするときに使うこちらの“鈴の緒”。夜間の時間帯は使うことができなくなりました」

 八坂神社は24時間参拝ができますが、5月25日から監視が行き届かない午後5時ごろから翌日の午前6時ごろまで“鈴の緒”を上げ、鈴を鳴らしての参拝ができない対応を取っています。異例の対応に参拝者は次のように話しました。

 (参拝者)「そのままにしておいて、また外国人の方に振り回されて壊されるリスクが有るなら取り外しても仕方がないのかなと思います」
 (参拝者)「ちょっと残念ですけれども、夜は取り外してもいいかなと思います」
 (参拝者)「“ガランガラン”ってするのがちょっと楽しみで来るところもあるので…」

 八坂神社は、迷惑行為を見つけてもトラブル防止のため、自ら注意せず神社に連絡すよう呼びかけています。

16:777 :

2024/06/01 (Sat) 03:21:58

京都の舞妓を執拗に追いかけ写真を…外国人観光客“パパラッチ”対策で路地に「進入禁止」の看板設置 着物破られる被害も
2024/05/29
https://www.youtube.com/watch?v=8KagA8ktOeA

京都の街を歩く舞妓(まいこ)さんに執拗(しつよう)にカメラを向ける外国人観光客。
今、いわゆる舞妓パパラッチ問題が深刻化している。

料亭やお茶屋が立ち並ぶ京都の祇園。
古都の風情を味わおうと、多くの外国人観光客でにぎわっていた。

しかし、祇園の中心にある花見小路を1本入った路地では、観光客に「NO」を突きつける工事が行われていた。

観光客の進入が29日から禁止となったのは、祇園の私道“小袖小路”。

無断で入った場合、罰金として1万円が請求される。

オーストラリアからの観光客「残念ながら制限は必要だと思う」、「住民のプライバシーは必要に感じます」

なぜ立ち入り禁止となったのだろうか。

お座敷に向かう舞妓さんを追いかけ、勝手にカメラを向ける外国人観光客の動画がSNSで拡散している。

舞妓さんは嫌がるように顔をそむけるが、それでも外国人観光客は構うことなく、舞妓さんにカメラを向け続けていた。

祇園一帯では、10年ほど前からこうした“舞妓パパラッチ行為”が問題化。
舞妓さんがひとたび祇園の町を歩くと、すぐに外国人観光客が取り囲み、一斉にカメラを向けるのが日常化していた。

さらには、着物を破られたり、袖にたばこの吸い殻を入れられたりするなどの被害が相次いで発生。

こうしたトラブルを防ぐため、5年前から私道での撮影が原則禁止となった。

しかし、こうした撮影などの迷惑行為や地元の生活に影響が出るような観光客の増加もあって、地元協議会は今回、私道の通行禁止にまで踏み切った。

私道に面するお茶屋さん「こんなの(看板)本当に立てたくないと思うが、あまりにも用がなく(私道を)歩く人が多い。看板があった方がましになるかと」

「イット!」が2024年3月に取材した際も、多くの外国人観光客たちが町家が並ぶ私道を散策していた。

そして、29日、通行禁止の看板が設置されると、取材中に私道に入る観光客は見られなかった。

私道を管理する地元協議会は、「観光客も住民もみんな気持ちよく生活と旅行ができると思う。看板の通り、守っていただきたい」と見ている。

協議会は今後、今回立てた看板の効果を見て、ほかの私道にも広げるか検討する考え。
17:777 :

2024/06/01 (Sat) 03:23:59

【外国人観光客問題】日本への尊敬心が皆無。 迷惑行為 / 街に落書き・万引き【海外の反応】[リアクション動画]
2024/05/29
https://www.youtube.com/watch?v=CRmJ8KO4G94
18:777 :

2024/06/04 (Tue) 07:13:54

【祇園のマナー違反】罰金1万円『私道に進入禁止』の看板...それでも立ち入る外国人観光客の姿 さらにツアーガイドまで「看板見ていなかった」【怒り】【MBSニュース特集】(2024年5月30日)
2024/05/31
https://www.youtube.com/watch?v=P_6yOr8Dk4o

連日多くの観光客でにぎわう京都ですが、マナーの問題をめぐり特に深刻な状況となっているのが祇園です。その祇園で5月29日、一部の私道で『進入禁止』の看板が立てられ、違反すると罰金1万円という新たな対策がとられました。
(2024年5月30日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『憤マン!』より)
19:777 :

2024/06/09 (Sun) 14:29:00

住民が市バスに乗れないほど観光客が殺到、舞妓さんを執拗に追いかける者も… 京都が苦しむ「オーバーツーリズム」の現状
6/9
https://news.yahoo.co.jp/articles/746510b8a69608fe7e75bb8c304ea8e086d277f4


----------
コロナ禍の収束、歴史的円安などの影響で、外国人観光客が日本に押し寄せている。そこで表面化しているのが、「オーバーツーリズム」問題だ。なかでも京都では、観光客が多すぎて住民が「市バス」に乗れないという事態が発生しているそう。著書『オーバーツーリズム解決論』(ワニブックス)を発表した、九州大学准教授の田中俊徳氏が、オーバーツーリズムに苦しむ京都の現状を解説する。
----------

住民から聞こえてくる「悲痛な声」

 日本国内において、オーバーツーリズムの代表例とされるのが、京都と富士山である。

 京都では、観光客が多すぎて住民が市バスに乗れない状況が生じている。京都市バスは、慢性的な赤字を抱えており、京都市の税金によって補填されている状況のため、京都市民が市バスに乗れない状況は大きな問題である。

 NHKの取材では、下記のような悲痛な声が聞こえてくる(2023年9月13日放映)。

 「人がいっぱいだとバスに乗るのを見送ることもあります。私は足が悪いので座りたいですが、最近はほとんど座れていません」(市内に住む50代男性)

 「キャリーケースを持ったグループの観光客がいてバスに乗ることができなくて、地下鉄を利用したこともありました。観光客と地域の住民を分けてバスを利用できたらいいなと思います」(市内に住む80代女性)

 大型スーツケースがバスの入り口を塞ぎ、奥に人が進めないことで、バスの発車が遅れる事態も多発している。これが渋滞の主要原因にもなっているとも言われる。

「京都らしさ」が失われていく……
写真:現代ビジネス

 京都市バスでは、以下のようなポスターを各所に貼って「手ぶら観光」の普及啓発を行っているが、拘束力がないため、大型スーツケースを持ち込む観光客は後を絶たない。

 とりわけ、中国人はお土産をたくさん買う文化があるため、スーツケースを重用するという指摘もある(村山祥栄『京都が観光で滅びる日』ワニブックス刊、2019年)。

 京都市では、バスの増発や一日乗車券の廃止、比較的空いている地下鉄への誘導等の対策を行っているが、こうした手法のみで状況が改善するかは心もとない。

 この他にも、「京の台所」として知られる錦市場での食べ歩きマナーやポイ捨ての問題、舞妓で知られる祇園の花見小路で、舞妓さんの写真を撮ろうと執拗に追いかける外国人の迷惑行為が問題となっている。

 錦市場は地域住民が利用する歴史ある市場であるが、近年は干物や乾物、漬物といった伝統的な商品よりも、単に儲かるという理由で、アイスクリームやスイーツを売る店が増えるなど、「京都らしさ」が失われていくパラドックスが見られる。

 東洋文化研究者のアレックス・カーは、これを町の「稚拙化」と呼んでいるが、表層的な市場原理が、文化の多様性や真の美しさを壊してしまう状況はオーバーツーリズムとも関係が深い問題である。

 ※アレックス・カーは、日本が土建国家として美しい自然と文化を破壊してきたことを批判した『犬と鬼』(講談社、2002年)でも知られる。

伝統、文化、格式が蹂躙されている
写真:現代ビジネス

 かつて、祇園の花見小路は、「一見さんお断り」という言葉に代表されるように、観光客が軽装で堂々と歩けるような場所ではない雰囲気が濃厚に漂っていた。

 今では、Tシャツに短パンの外国人観光客が、我が物顔で写真を撮りまくり、風情や格式が失われる事態に陥っている。

 私が京都大学にいた頃(2010年頃)、研究室の忘年会が祇園で開かれた。祇園でアルバイトをしている後輩が一見さんお断りのお店を手配してくれたが、あの頃は、祇園らしい風情がまだ濃厚にあったことを覚えている。

 祇園では繁忙期に警備員を配置したり、迷惑行為の禁止を呼びかける看板を設置するなどしているが、こうした観光地然とした対応そのものが、祇園の風情や格式を失わせているようにも思われる。

 京都は観光客に支えられている町でもあるが、風情や情緒を理解しない観光客が殺到することによって、京都の持つ伝統や文化、格式が、蹂躙されている。京都の状況は、ヨーロッパのヴェネツィアやバルセロナのように、長い歴史と文化、強固な地域アイデンティティを持つ諸都市が観光客を「侵略」と呼ぶ状況と酷似している。

田中 俊徳(九州大学アジア・オセアニア研究教育機構 准教授)
20:777 :

2024/06/11 (Tue) 20:06:38

富士山にスニーカーで挑む「弾丸登山」をどう防ぐか…「迷惑ツーリスト」を減らすために地元がやるべきこと
日本人と同じ「良識とモラル」を期待してはいけない
田中 俊徳
https://president.jp/articles/-/82376

富士山で登山道の混雑や登山客のマナー違反が問題となっている。九州大学准教授の田中俊徳さんは「登山者数自体は、長期的には減少傾向にある。オーバーツーリズムを解決するには、利用者の『質』やコントロールの方法を変える必要がある」という――。

※本稿は、田中俊徳『オーバーツーリズム解決論 日本の現状と改善戦略』(ワニブックス【PLUS】新書)の一部を再編集したものです。


観光客の「数」だけでなく「質」も問題
日本各地で、オーバーツーリズムが大問題になっている。

京都は外国人観光客で溢れかえり、市民の足である市バスには長蛇の列。市民が市バスを使えない事態が生じている。

富士山では、山小屋の予約を行わずに弾丸登山を行う軽装の外国人が急増し、高山病の症状等で八合目救護所の医療がひっ迫している。沖縄の海では、急増する観光客をあてこんだ偽物の“エコツアー”が増加し、違法駐車や水着姿で歩く観光客に地域の人が迷惑している。こうした“エコツアー”は、無店舗型・無保険であることも多く、地元紙も指摘するように、半グレ集団の資金源になっているケースもある(「琉球新報」2022年3月12日)。

また、近年はSNSの影響から、迷惑系ユーチューバーの観光客も登場し、各地で迷惑行為が多発している。あるスペイン人ユーチューバーは、2023年10月に新幹線のトイレに立てこもり、無賃乗車を繰り返す様子をユーチューブで世界に発信し、非難を浴びた。2023年9月には、アメリカ人ユーチューバーが、建造物への不法侵入や威力業務妨害で逮捕される事件も起こっている。

性善説で成り立つ日本の安心・安全を脅かし、その様子でアクセス数を稼ぐという卑劣な行為である。オーバーツーリズムでは、混雑や渋滞のような「数」の議論に注目が集まることも多いが、迷惑系ユーチューバーのように、観光客の「質」が問題であることも多い。

弾丸登山でトラブルを起こす外国人たち
2012年の世界文化遺産登録の前から富士山の混雑は有名だったが、近年はいわゆる「弾丸登山」による体調不良者の続出、その対応に当たる人々の苦労が問題となっている。

図1を見るとわかるように、オーバーツーリズムが盛んに報道された2023年の登山者数は、実は、コロナ前のほぼ全ての年よりも少なくなっている。それでも、多くの報道が出たのは、登山者の「質」が問題になったからである。

【図1】富士山の登山者数及び各登山道別登山者数の過去10年分の推移環境省「2023年夏期の富士山登山者数について(詳細版)」(2023年9月19日)より
https://president.jp/articles/-/82376

特に、外国人の技能実習生が弾丸登山を行い、山小屋や登山道の傍らで野宿を行ったり、危険な場所で火を用いるといった問題が多くのメディアやSNSで指摘されている。2023年8月12日に新七合目付近で救助されたベトナム国籍の技能実習生の服装は、長袖シャツにスニーカーで食料すら持参していない「弾丸登山」であった。



登山者の命を奪ってきた危険な山
富士山は混雑しているため、いたるところで渋滞が発生しており、停滞する時間も長い。軽装での登山は登山者を低体温症にさらしてしまう。また、渋滞の際に、登山道をはみ出したり、追い抜こうとしたりすることで、落石が発生する危険もある。

実際に、2019年には落石により20代のロシア人女性が命を落としている。1980年には、富士山の吉田ルートで死者12人、負傷者29人を出す落石事故も起こっており、富士山の危険度は、多くの人が思っているより遥かに大きい。

それにもかかわらず、2024年2月現在、富士山には、何ら規制や入山料の徴収義務化といった仕組みが存在せず、オーバーツーリズムを招いてしまっている。これは国際的な標準から考えても、異常事態である(※1)。

※1 2023年11月29日に富士山のオーバーツーリズムについて議論する最初の会合が開催された。事務局は環境省、山梨県、静岡県の3者で、協議会の正式名称は「富士山における適正利用推進協議会」である。構成機関は事務局を務める3者に加え、林野庁、文化庁、国交省、防衛省、地元市町村、地元観光組合、旅館組合、登山組合、富士山本宮浅間大社など、地権者や利害関係者が参加している。

上空から見た富士山写真=iStock.com/olyniteowl※写真はイメージです
2024年夏、山梨県が入山規制をスタート
本書の第3章でも詳述するように、富士山や屋久島などオーバーツーリズムが懸念される有名な自然観光地はほぼ全てが「国立公園」である。通常、国立公園では、自然保護のために観光利用に際して様々なルールを策定しているが、日本の国立公園は海外とは異なり、許可制やガイド同行義務付け、入園料のような制度を採っていない。

富士山も、標高3700mを超える高山でありながら、入山に際する規制は2024年2月現在、一切存在せず、誰もが許可なく無料で登ることができる山である(※2)。

※2 本書の執筆が終わった後、2024年3月5日に山梨県議会で吉田口登山道を利用する登山者に通行料2000円の支払いを義務付ける条例が可決。また、1日あたり利用者数が4000人を超えた時点及び午後4時~午前3時にゲートを閉鎖することが決定した。ただし、富士山には登山道がいくつもあるため、吉田口を規制するだけで、問題解決となるかは注視する必要がある。

文化が違うことを念頭にルール作りを
日本では、法や制度によらずに、良識とモラル、思いやりによって秩序を形成する文化が存在するが、外国人観光客は必ずしも同じ文化を有しているわけではない。海外では、法に規定されていることすら守らない人が多い中で、法にも規定されていないことが守られる保証はない。これから日本の観光地は、多様な文化と価値観を持った外国人の利用者も念頭にルール作りを進める必要がある。

2013年に富士山が世界遺産に登録された際、ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)が、年間30万人にものぼる登山者の適正な管理を求めた。図1にあるように、富士山の登山者数自体は、長期的には減少傾向にある。

それでも、問題が顕在化する現状は、オーバーツーリズムが、数だけではなく、利用者の「質」やコントロールの方法にもあるということを示している。これは、2002年にユネスコ世界遺産センターから発刊された世界遺産管理マニュアル第1号「世界遺産の観光を管理する」にも書かれている重要なポイントである。

日本のシンボル、誇りをいかに守るか
特に、多様な文化や価値観を持つ国際観光客の増加を惹起する世界遺産登録では、いかにオーバーツーリズムを防ぐための効果的な仕組みを構築できるかが重要である。日本が観光立国を目指すということは、日本人とはマナーや文化、価値規範が異なる国の人々を迎えるということであり、現在のように、日本人の良識とモラル、同調圧力(世間の目)を期待した制度設計では、限界が存在することを富士山は示している。

田中俊徳『オーバーツーリズム解決論 日本の現状と改善戦略』(ワニブックス【PLUS】新書)田中俊徳『オーバーツーリズム解決論 日本の現状と改善戦略』(ワニブックス【PLUS】新書)
また、富士山の登山シーズンは、7月の山開きから、わずか2カ月程度しかない。わずか2カ月で20~30万人もの人が登山するため、山頂付近は、都心のような混雑となる。アメリカで出版されたある本は、富士山を引き合いに出し、「日本の国立公園は世界でもっとも酷使されている」と指摘している(※3)。

※3 Everhart, W. C. (1983) The National Park Service, Westview Press

同書が40年前の本であることを思うと、日本の進歩のなさに愕然ともする。かつて大日本帝国時代の最高峰であり、「新高山」(ニイタカヤマ)と呼ばれた台湾の玉山は、富士山とほとんど標高が変わらないが、厳格な入山許可制、入山料の徴収、事前講習の実質義務化を行っている。同程度の標高であるマレーシアのキナバル山も同様である。

日本のシンボルであり、誇りでもある富士山が、現在のような利用の仕方をされていて良いはずがない。
https://president.jp/articles/-/82376?page=3
21:777 :

2024/06/13 (Thu) 14:24:01

なぜ日本は外国人観光客にナメられるのか?「おもてなしは文化」というウソの自業自得
窪田順生:ノンフィクションライター 2024.6.13
https://diamond.jp/articles/-/345364


富士山周辺、京都、全国津々浦々……
迷惑外国人が増えすぎていないか?
 外国人観光客の迷惑トラブルが毎日のように報じられている。

 富士山周辺では、ローソン越しの富士山が撮影できるスポットに観光客が殺到して危険だということで、苦肉の策で道路に黒い目隠し幕が設置された。京都では舞妓が「パパラッチ被害」に遭ったほか、八坂神社では参拝した外国人観光客が、鈴を乱暴に振り回して注意した人と口論になったという。

 もちろん、こういうトラブルはかつて日本人観光客も欧州やハワイで山ほどやってきた。現地メディアから「バーバリアン」(野蛮人)などと問題視されたこともあるので「お互いさま」という側面もあるのだが、ここまで外国人観光客がハメを外すのは、別の要素もある。

 それは「日本人をナメている」ということだ。

 外国人観光客はガイドブッグやネット・SNSで、ある程度日本文化の予備知識を入れてくるのだが、その中で「おもてなし」という言葉とともに日本人は「チップをもらうわけでもないのに、とにかくゲストをもてなすのが大好きなサービス精神の塊のような人たち」とかなり盛った説明をしていることも多い。

 つまり、外国人観光客がやりたい放題やっているのは、「日本人っておもてなしの精神があって、外国人観光客が好きで好きでたまらないから、ちょっとくらいハメを外しても怒らないでしょ?」とタカをくくっているところもあるのだ。

 それがよくわかるのが、6月10日のニューヨークタイムズ「Japan Likes Tourists, Just Not This Many(日本は観光客が好き。これほど多すぎなければ)」という特集記事だ。

https://www.nytimes.com/2024/06/07/world/asia/japan-mount-fuji-kyoto-tourism.html

 タイトルからして、「日本人=外国人観光客に優しい国」というイメージを読者に与えていることは言うまでもないが、さらに注目すべきは記事中では日本のことを「本来は心からゲストを気遣い“おもてなし”の精神を誇りにしている国」と説明していることだ。

 ここまで言われたら、日本旅行を検討している外国人たちは思うだろう。「そっか、日本って国には、外国人ゲストのワガママを最大限許してくれる執事のような人たちがたくさんいるんだな」と。

 つまり、今日本全国の観光地で問題になっている「観光公害」というのは、世界に対して「お・も・て・な・し」などと言って、日本のホスピタリティの高さを過度にアピールしてしまったことも原因なのだ。

 そう聞くと、「アピールも何も“おもてなし”は日本の文化なのだから、しょうがないだろ」と不愉快になられる方も多いだろうが、実はその認識は間違っている。

日本にはもともと
「おもてなし」の伝統などなかった
 日本は伝統的に「おもてなしの精神」を誇りにしているような国ではない。少なくとも、観光業や接客業で「おもてなし」が唱えられたのはせいぜいこの30年程度の話だ。バブル崩壊以降、いわゆる「失われた30年」に突入して、国内観光業が大きく衰退したとき、起死回生のマーケティングとして打ち出したのが「おもてなし」である。

 事実として、これまで日本の歴史の中で「おもてなし精神」などというものが語られたことはない。よく「おもてなしは古くは源氏物語にも掲載されている」なんてことが言われるが、それは単に「自宅に客が来たときにもてなす」ということを意味している。だから、近代になると「おもてなし料理」という言葉が生まれた。

 それが「外国人を迎える」というニュアンスで使われるようになったのは戦後の「外交の場」である。と言っても、別に日本人の精神性を示すようなものではなく、単なる外交辞令だ。わかりやすいのは、旧ソ連のゴルバチョフ書記長が来日したときのこんなスピーチだ。

「私の妻と私個人から天皇、皇后両陛下、日本政府、日本国民の温かいおもてなしと歓迎に心からお礼を申し上げます。(中略)やはり温かいおもてなしで有名な自国民を代表して、陛下のご都合のよい時機に私たちの国をご訪問頂くよう天皇、皇后両陛下をご招待申し上げます」(読売新聞1991年4月17日)

 ゴルバチョフ氏が「ソ連国民のおもてなし」を誇らしげに語っているように、ゲストを気遣ってもてなす文化は世界中のどこにでもある。海外でバックパッカーなどをやった人などはわかるだろうが、欧米社会でも外国人の旅行者を温かくもてなすような文化はある。

 筆者も若いときに中東を貧乏旅行したが、色々な国で自宅に招待されて泊めてもらった経験がある。つまり、「おもてなし」というのは日本だけの専売特許ではないし、ましてや日本の観光業や接客業の強みとしてアピールされるようなものではなかったのである。

もちろん、高級ホテルや高級レストランでは「王族をおもてなしするような高品質なサービスを提供します」といった感じで、外交辞令で使われる「おもてなし」を宣伝文句に流用することも、なくはなかった。しかし、今のように「おもてなしは日本の文化」というような盛った話を、世界にふれまわることはなかった。

 それが大きく変わるのが、バブル崩壊後だ。

 1990年代後半から観光業や自治体などが急に「おもてなしの心」を唱え始めるようになる。わかりやすいのは、1998年4月に静岡県熱海市が『おもてなしマニュアル~芸妓・ホステス編』を2000部作成して、芸者置き屋に配布したことだ。

 2000年10月には京都商工会議所が中心になって、77の関連団体と設立した「観光サービス向上対策連絡会議」が、同じく接客のノウハウをまとめた『京のおもてなしハンドブック』を作成した。

 この頃になると、「おもてなし」は観光業界のバズワードになる。たとえば、2001年6月、静岡県下田市が観光業者を対象にした接客研修「下田市観光おもてなしプログラム」を実施している。

 ここまで言えばもうおわかりだろう。今、日本中の観光地で叫ばれている「おもてなしの心」や、IOC総会での東京オリンピック誘致で、滝川クリステルさんがプレゼンした「お・も・て・な・し」というのも、すべてはバブル崩壊後、1990年代後半に誕生した、かなり新しい概念なのだ。

「おもてなし」が唱えられたのは
せいぜいバブル崩壊後のこと 
 さて、そこで不思議なのは、なぜこの時機にそれまでは誰も唱えていなかった「おもてなし」が急に叫ばれるようになったのかということだが、実はそれには「国内観光業の低迷」が関係している。

 平成24年度の『観光白書』の中に、バブル崩壊後、経済の冷え込みで観光業が厳しい状況に陥ったことが、データで語られているので引用しよう。

《国内宿泊観光旅行1回当たりの国内宿泊観光旅行の平均費用額を見ると、平均費用額が最も高かったのはバブル期であり、20代の1回当たりの旅行の平均費用額は1986年には約4.5万円であったが、バブル崩壊後の1998年には約3.3万円にまで落ち込んだ》

《若者が国内宿泊観光旅行に行かなくなっている傾向は、国内宿泊観光旅行の平均回数の減少からも見て取れる。全年齢平均では1994年から2010年にかけて1.43回から0.93回に減少しているのに対し、20代は1.86回から0.89回と大幅に減少している。このように若者の国内宿泊観光旅行回数が1990年代半ばから2000年代に急激に減少した背景としては、1990年半ば頃に活発になったスポーツを目的とする旅行、特にスキー旅行が、その後落ち込んだ影響等があると考えられる》

 このような背景を知れば、「おもてなし精神」とやらの正体が見えてきたのではないか。バブル崩壊で日本の国内観光は大打撃を受けた。若者がかつてのように泊まり込みでスキーや海水浴などに行かなくなり、海外旅行にも流れてしまっていたからだ。

 閑古鳥が鳴くような観光地も出てきた中で、起死回生のマーケティングとして唱えられたのが「おもてなし」だ。観光や接客に関わる人たちが、ホスピタリティが高く、サービス精神があるということをアピールして、離れてしまった日本人観光客を呼び戻そうとしたのである。

単なる根性アピールが
世界に発信されてしまった悲劇
 ちなみに、これは日本社会の「あるある」でもある。苦しくなってくると具体的な問題解決を提示するわけでもなく、「ふわっ」とした精神論を唱えて「スポ根マンガ」のように気合いで乗り切ろうとしがちである。「絆」とか「1億総活躍」などはその典型だ。

 つまり、「おもてなし精神」というのはもともと、観光業に携わる日本人が、同じ日本人の観光客へ向けて「我々は死ぬ気でサービスします」と「根性アピール」をしたようなものなのだ。

 そんな「おもてなしマーケティング」は観光業者にもてはやされた。「おもてなし精神」というあくまで心の問題なので、特殊技能が必要なわけでもないし設備投資もいらない。単刀直入に言ってしまうと、日本人の「情」に訴えた集客方法なのである。

 そういうドメスティックな観光戦略が、東京オリンピック誘致やインバウンド推進もあって世界に発信されてしまったということが、今回の悲劇の始まりだ。

外国人観光客からすれば、「おもてなし精神」をこんなにアピールするということは、日本はタイなどのような高いホスピタリティの「観光大国」だと思うし、それなりに観光客のワガママも通るはずだと勘違いしてしまう。だから、全国の観光地で好き放題やってしまう。

 しかし、現実の日本はまだ「観光大国」にはほど遠い。外国人観光客がここまで増えたのもほんの最近だし、ホスピタリティも高くない。多言語対応も十分ではないし、何よりもオーバーツーリズム対策に必要不可欠な「ゾーニング」(観光客の流れを戦略的に分散をさせること)もできていない。だから、トラブルが雪だるま式に増えていくのだ。

 そして、事態をさらに悪化させているのが「安いニッポン」だ。多くの外国人にとって、日本は自国と比べものにならないほど安いカネで遊べる。これが「ハメを外す」ことを助長させるのだ。

外国人にハメを外させた
「安い日本」の自業自得
 それを誰よりもよくわかっているのが、実は我々日本人だ。

 かつて日本が経済大国だった時代、多くの日本人観光客が、自国と比べものにならないほど安いカネで遊べる東南アジアに旅行をして、ハメが外しまくった。経済が衰退して「ハメを外される側」になっただけの話だ。

 いずれにせよ、今の外国人観光客の迷惑トラブルが増えているのは、「自業自得」の側面もある。

 自分たちで勝手に「我々は世界一のサービス精神があります」とハードルを上げたせいで、それを間に受けてハメを外したい外国人たちが、大挙して押し寄せているのだ。

 この状況を変えたいのなら、まずは「おもてなしは日本文化」などという嘘を引っ込めるべきだろう。外国人観光客が異国でハメを外したいのなら、それに見合うだけのサービスを提供してカネをきっちり請求する。そこでルールを破ったり、住民や地域に迷惑をかけるような行為をした外国人は、法律に基づいて厳しく処罰もしていく。

 本当に観光立国を目指すのならば、我々日本人は「おもてなし精神」とやらを誇りに思っていないことを明確にすべきだ。サービス精神などではなく、あくまでビジネスとして外国人観光客をもてなしているということを、この際、世界にしっかりと示すべきではないか。
22:777 :

2024/06/14 (Fri) 18:19:25

民家の庭で勝手に宴会、ポイ捨て注意に逆ギレ…迷惑観光客の呆れた言い訳
6/14
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ab0bc330019c3262c1e6c2c5fc9e3a4ed68136a

「外国人観光客の急増で、小袖小路は、騒音や住宅地などへの立ち入りが後を絶たず、近隣住民からの苦情が相次ぎました。

【写真あり】執拗に芸舞妓を追いかけ回す「舞妓パパラッチ」も横行している
https://jisin.jp/domestic/2336419/image/1/?rf=2&utm_source=yahoonews&utm_medium=referral&utm_campaign=photo



以前から、舞妓さんを追いかけて無断で撮影したり、取り囲んで動けなくしたりするトラブルも。住民が注意をしても“なぜ写真を撮ったらダメなんだ”という表情をしながら無視されるケースがほとんど。

そのため、迷惑行為を抑止する対策として、5月29日から小袖小路での“観光客の写真撮影や進入禁止。違反した場合は罰金1万円”の看板を設置しました」

こう語るのは、小袖小路を管理する祇園町南側地区協議会の幹事・太田磯一さん。

小袖小路は、京都・祇園のメインストリート「花見小路」に面した静かな私道だったが、コロナ禍終息後、外国人観光客が団体ツアーで来るようになった。

太田さんによると、罰金に法的拘束力はないが、地元の人たちの生活を守ることを第一に考えた苦渋の決断だったという。

インバウンド需要の回復と円安の影響で外国人観光客が増加。多くは節度を持って日本観光を楽しんでいるが、一部の外国人の“呆れた行為”が目立つ。

こんなオーバーツーリズム(観光公害)の問題が、いま全国各地で起きている。

大手旅行代理店のJTBは、2024年の訪日外国人旅行者数が過去最高の3千310万人になると予想している。

オーバーツーリズムの問題は、京都のような有名観光スポットだけで起きているわけではない。

山梨県の富士河口湖町では、コンビニエンスストアの屋根越しに富士山が写ることから、記念撮影に訪れる外国人観光客が殺到。そのため、目隠し幕が設置されたニュースは記憶に新しい。

現地周辺では、交通事故の危険性に加え、ゴミの散乱が深刻な問題に。ポイ捨てを注意すると、“ゴミを捨てて何が悪い!”と開き直る外国人旅行客も……。

「近年、ガイドブックに載っている有名観光スポットに加え、もともと観光スポットではなかった場所でも交通渋滞、ゴミの投棄、騒音や迷惑行為、そして私有地への侵入といった観光公害が、全国各地でどんどん増えています」

そう指摘するのは、オーバーツーリズムの問題に詳しい城西国際大学観光学部の佐滝剛弘教授。

背景には、コロナ禍の約3年のステイホーム期間に、世界中の人たちがインターネットやSNSで、写真映えする日本の食文化やスポット、ドラマのロケ地、アニメの舞台となった場所などの情報が広く知られたことが、大きな要因として挙げられる。

そして旅行ができるようになってからは円安が重なり、外国人観光客が日本の“聖地”に押しかけているのである。


「世界中の誰もがスマホを持つ時代です。誰かが映える写真をアップしたら、それはすぐに世界中に広がります。その場所が観光ガイドブックに載っていようがいまいが、関係ありません。

SNSは単に情報収集だけでなく、観光地との向き合い方、向き合った後の発信の仕方など、旅行の形態そのものを変えました。そういう意味では、地球上どこでも観光地になりうる時代なのです」(佐滝さん)

日本政府は、2030年に外国人旅行者を年間6千万人にする目標を掲げている。だが、受け入れる側の準備態勢が十分にできていないところに多くの観光客が殺到しているという現実がある。

先祖代々、京都の嵐山に住む40代の女性は、自宅庭に外国人観光客が入り込む件数が増え、毎晩、恐怖に怯えているという。

「英語で“私有地”と書いた張り紙を入口に貼ったのですが、お構いなしです。ある晩、外が騒がしいので庭を見たら、お酒を飲んで宴会してました。注意すると“公園で酒を飲んで何が悪いんだ!”と逆ギレされ……。母と2人暮らしなので、不安で仕方ありません」

■自治体任せではなく国が音頭を取ること

北海道の小樽市では、小樽運河や歴史的建造物といった、写真映えするスポットが多くある。

それをお目当てに来た多くの外国人観光客が、小樽天狗山ロープウエイに向かう路線バスに列をなし、地元住民が乗車できない事態が頻発している。

また、首都高最大のパーキングエリア、横浜市の大黒PAには、クラシックカーや改造された日本車が集まる聖地として世界中からカーマニアが殺到。エリア内は撮影会場化している。

すでに深刻化している日本のオーバーツーリズム。打開策は?

「問題が起きている地域ごとに、さまざまな施策が始まっています。たとえば、観光客から入場料、宿泊税を徴収する。住民だけではなく、来た人にもお金を負担してもらい、整備等にかかる費用などに充てる。

ただ、外国人観光客は、1カ所だけに来るわけではなく、欧米人などは2~3週間日本にいます。行く先々で毎回500円、千円……と、お金を徴収されたら、“日本はウエルカムの国ではないのか”と思われるでしょう。

国は観光立国を宣言しているのですから、自治体任せにするのではなく、国が音頭を取るべきです。たとえば、日本に入国する際に一括して入国税のような形で徴収する。そこから問題のある地域に対策費として予算を配分する。このような施策もすぐに検討すべきでは」(佐滝さん)

かつて日本人も、海外での迷惑行為を指摘されることがあった。「旅の恥はかき捨て」もいいが、せめて周りには迷惑をかけないように楽しんでほしい。

「女性自身」2024年6月25日号
23:777 :

2024/06/15 (Sat) 09:07:59

韓国人観光客が「マナー違反」「逆ギレ」に“もう耐えられない”、日本で起きている「オーバーツーリズム」の“ひどい現実”
6/15
https://news.yahoo.co.jp/articles/88c2b71cc27b24374a68d381f9525e1347aee8b4

「韓国人観光客の立ち入り禁止」騒動

 インバウンドにより外国観光客の訪日が続く日本であるが、欧米からの観光客も多いものの、やはり、近隣諸国の韓国、台湾、中国からの観光客の多さは圧倒的であろう。特に韓国について言えば、日本と近い上に「国内旅行」のような感覚で行けること、最近の円安の影響もありショッピングやグルメを満喫することを目的に日本に行く観光客が多いことは言うまでもない。

【写真】文在寅の「引退後の姿」がヤバすぎる…衝撃ショットを見る!

 しかも、最近では、従来、行き先として定番であった東京や大阪といった大都市よりも地方の人気も急上昇している。その背景にはSNSの普及による効果も大きいのであるが、その反面で、日本各地で「オーバーツーリズム」と言われる観光客が大挙して訪れることによる弊害も指摘してされているのである。

 そうした中で、長崎県の対馬にある神社が注目を集めた。それは「韓国人観光客の立ち入り禁止」措置に踏み切ったというものである。神社内での度を過ぎた行為が止まらないためにやむなく措置に踏み切ったという。

 対馬への韓国人観光客が突出している理由は言うまでもなくその近い距離である。韓国第2の都市である釜山の南端と対馬の北端ではその距離はわずか50Kmであり、冬場や空気の澄んだ日などは釜山の海岸から対馬の島影を肉眼で見ることができる。だから、釜山市民にしてみればソウルに行くよりも、対馬や福岡に行った方が近いという訳である。

 釜山と対馬を結ぶ航空便はなく、現地までの交通手段はフェリーによる定期便が就航している。対馬に限らず釜山からは、福岡県の博多、山口県の下関へも海路で結ばれていて、コロナ禍後には韓国人観光客の行き来もさらに活発となっていて、これからの夏休みシーズンを控え、混雑が予想されている。

 気軽に行ける「海外」であること、出国前の免税店での買い物も可能なことなども対馬観光への人気に拍車をかけていると言えよう。

韓国「タバコ事情」
Photo by gettyimages

 しかし、人口約3万500人程の島に連日、韓国からの観光客が大挙して訪れているという状況で、マナー面はもちろん、様々な問題が起こっているのだ。今回の騒動では、喫煙禁止の境内で喫煙したり、ポイ捨てをしたり、注意をすると逆ギレをするなどの現実が報じられていて、明らかに非常識な行動をしている韓国人観光客に非がある。被害を受けた神社が「韓国人観光客」に参拝禁止を出したことも、本来はそこまですることを望んでいないものの、あまりに非常識な行動が一向に収まらないことに対して苦渋の決断であったことがうかがえる。

 今や喫煙者が減少傾向にある日本と比較して、韓国の喫煙率は高いと言える。韓国における屋外での喫煙の実情とはどのようなものであろうか。今年3月にMLBの開幕戦がソウルで行われた際に、現地を訪れていたキャスターの宮根誠司氏がソウルの路上で喫煙する姿がキャッチされ、SNS上で拡散したことで騒動になったことは記憶に新しいところだ。一見すると韓国が屋外の指定の場所以外での喫煙は厳しい印象も受けるが、実際には繁華街を歩けば、タバコの吸殻が落ちている上に、喫煙禁止区域でも隠れるようにこっそりタバコを吸っている人の姿をよく目にする。

 また、筆者の居住するアパートを含めて韓国の集合住宅のほとんどが「室内禁煙」と定めている。しかし、決まりを守り、アパートの敷地内の所定の場所に喫煙をしに行く者もいる反面、それを破って室内で喫煙し、ニオイの問題などで隣人とトラブルになるケースも多発している。

 特にアパートのオンラインコミュティを見ていると、タバコの問題に限らず、車の駐車や、ゴミの捨て方、騒音問題など自己本位な行動が引き起こす様々な問題を抱えている。


「観光公害問題」はまだまだこれから
Photo by gettyimages

 結局のところは「自分がした行いがどういう結果を招くか」ということよりも「この程度なら大したことないだろう」程度に思ったり、「自分だけではない」といった開き直りの態度や考えがこういう行動に現れるということだと思うのだ。

 今回のこのニュースはやはり韓国でも報道され、案の定「対馬は韓国のものだ」などというコメントもあったものの、その一方で、自国民の行動を「恥ずべきこと」として客観的に見ている意見も多々挙げられていた。その一部を抜粋してみると、「韓国に来た中国人の行動を見て批判的なことを言うくせに、自分のことは棚に上げているのは恥ずかしい」、「こういう奴は単独行動では何もできず、集団となると気が大きくなる」、「この観光客は逆ギレしたと言うが、仮に自分の家の敷地でタバコやゴミのポイ捨てをされても平気なのか?」といったものや、「喫煙違反に関する罰金の額をもっと引き上げて厳しくしない限りこういう問題はなくならない」という声があった。

 一部の韓国人観光客の非常識な行動によって被害が出ること、印象が悪くことは不快である上、残念であるし、「人のフリ見て…」ではないが、自身も海外で生活する身として、行動には十分注意しなくてはならないと改めて思うのである。日本ではこれに限らず、インバウンドの急増にともなって増えているこうした「観光公害問題」はさらに大きな問題になっていくだろう。

 さらに連載記事『韓国の観光客が「放尿する」「ゴミを捨てる」…!  韓国で新たな「マナー違反」騒動が勃発で、韓国で「深すぎる闇」が急浮上してきた』では、いま韓国で起きている“もう一つの異変”についてレポートしよう。
24:777 :

2024/06/15 (Sat) 09:10:55

2023.06.14
韓国の観光客が「放尿する」「ゴミを捨てる」…! 韓国で新たな「マナー違反」騒動が勃発で、韓国で「深すぎる闇」が急浮上してきた
田中 美蘭ライター
https://gendai.media/articles/-/110524?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related

韓国で騒動…! 「飲み物」をぶちまけて去っていった
「60歳以上の入店お断り」。もし、飲食店でこのような表示を目にしたらどう思うだろうか。現在、韓国で60歳以上の客の入店を制限したカフェのことがオンラインコミュニティに投稿され、様々な論争が起こっている。

「子どもや高齢者に優しい」と言われてきた韓国で近年、「お子様お断り」の「ノーキッズゾーン」の店や、今回のように高齢者を制限する店が現れているのである。

いったい、なにが… photo/gettyiamges
こうした特定の年代をターゲットに入店を制限することは店舗側にとってもリスクが高いことだが、今回の件についてカフェのオーナーが決断を下すまでに至った経緯を知ると、単に世代対立にとどまらない韓国社会の抱える深い闇を痛感させられる。

当初、オンラインコミュニティに「60歳以上のシニアを入店制限するカフェがある」という投稿が写真とともに掲載されたことで、「カフェが高齢客を締め出した」という印象からカフェ側を批判する声がネット上で飛び交った。

しかし、反響が大きくになるにつれその詳細が報道され、中でも韓国メディアのJTBCがこの件を詳しく報じた。番組内では、店内に設置された防犯カメラの映像も公開され、若い女性店員が高齢の男性客2人組の姿が映し出されると同時にこのうちの1人がテーブルの上にあった飲み物をひっくり返すと足早に店を後にし、これに続き、残りの1人も店の外に飲み物をぶちまけるように捨てて立ち去ったのである。


「マナーの悪さ」に怒りの声
カフェのオーナーの説明によれば、この男性客2人が本来禁止である喫煙をしていたために、女性店員が注意を促したところ、これを不服とした男性客達が飲み物をぶちまけるという行為をした上、「できるものなら通報してみろ」と女性店員を嘲笑。さらに、セクハラまがいの発言までしたというものである。これによって、カフェの経営者は警察に被害届を出したという。

映像が拡散されたことで、問題行動を起こした高齢客2人の身元が明らかになったものの、驚くべきは、2人がこのカフェの近くで店を経営する自営業者であること、このうちの1人は騒ぎを受けてカフェを訪れてオーナーに謝罪をしたものの、オーナーが「私でなく、店員に謝罪をすべきだ」と言ったところこれを拒否、さらにもう1人はいまだに何の連絡もないという。

「60歳以上」とシニアに向けて入店を制限したカフェオーナーの決断の裏にこのような客の許しがたい行為と苦渋の決断が隠されていたとわかると、世論はカフェ側に同情的な意見が広がった。

騒ぎを起こした高齢者客たちの言動には呆れるばかりである。

詳細が報じられた後に寄せられたコメントの多くは、カフェ経営者の決断を称賛する声とともに、同業者から経営者に対する同情と、高齢客のマナーの悪さを指摘する怒りの声も書き込まれた。

「マナーの悪さ」に怒りの声
カフェのオーナーの説明によれば、この男性客2人が本来禁止である喫煙をしていたために、女性店員が注意を促したところ、これを不服とした男性客達が飲み物をぶちまけるという行為をした上、「できるものなら通報してみろ」と女性店員を嘲笑。さらに、セクハラまがいの発言までしたというものである。これによって、カフェの経営者は警察に被害届を出したという。

映像が拡散されたことで、問題行動を起こした高齢客2人の身元が明らかになったものの、驚くべきは、2人がこのカフェの近くで店を経営する自営業者であること、このうちの1人は騒ぎを受けてカフェを訪れてオーナーに謝罪をしたものの、オーナーが「私でなく、店員に謝罪をすべきだ」と言ったところこれを拒否、さらにもう1人はいまだに何の連絡もないという。

「60歳以上」とシニアに向けて入店を制限したカフェオーナーの決断の裏にこのような客の許しがたい行為と苦渋の決断が隠されていたとわかると、世論はカフェ側に同情的な意見が広がった。

騒ぎを起こした高齢者客たちの言動には呆れるばかりである。

詳細が報じられた後に寄せられたコメントの多くは、カフェ経営者の決断を称賛する声とともに、同業者から経営者に対する同情と、高齢客のマナーの悪さを指摘する怒りの声も書き込まれた。


韓国社会の「問題」
韓国で根付いてきた「目上のものを敬う」という儒教の精神故に、「若者は年長者の言うことに反論なく従うべき」、「高齢者であれば何をしても許される」と高齢者の中には歪んだ認識を持ち、傍若無人に振る舞う者が多いのも度々、こうした問題を引き起こしているという指摘もある。

もちろん、このような高齢者ばかりではなく、人生の先輩、手本となるような人間性の高齢者もいるのは確かであるが、近年では高齢者による迷惑行為やマナー違反が度々問題化している。

また、「MZ世代」と呼ばれる若者世代を批判する高齢世代も多く「世代間の対立と分断」が顕著になっているものの、一方的に若者だけを責めることはできないと言える。

ネットでは「知性、教養の格差が大きいことも韓国社会の問題だ」といった声のほかにも、「高齢者が時代の変化についていけていない」、「柔軟性、適応力の欠如」、「国が安定していなかった時代に十分な教育を受けられなかった影響」といった指摘も見られた。

前述の「高齢者であれば何をしても……」と通じるところで、「金を払っている客の立場」ということを主張して、クレーマーと化したり、迷惑行為に及ぶ客も多いと言える。

また、何かあればすぐにSNSで拡散されてしまうことも店のオーナー側にとっては頭の痛い問題である。

ごみを投げ捨てる、放尿する…って!
この点については最近、日本でも相次いだ回転寿司をはじめとする飲食店での迷惑行為にも通じるものであり、店側も「客を選ぶ権利がある」と毅然とした態度を示すことも有効であると考えられる。

やはり、最近では、日本を訪れる外国人観光客がコロナ禍以前の水準に戻りつつある中で、外国人観光客のマナーの悪さを指摘する声も上がり、その中でも中国や韓国の観光客の声が大きい、ゴミを投げ捨てる、放尿するといったことが報じられたりもしている。

一括りに国籍や年代、性別だけで断言することはできないものの、今回のカフェでの問題行動のように一部の人々の非常識な行為によって、対立が深まったり、悪印象が植え付けられてしまうのは何とも残念である。「自分がされて不快なことは相手にはしない」という基本的なことを今一度考えて行動してほしいものである。
25:777 :

2024/07/06 (Sat) 06:28:16

【外国人登山客急増】「山小屋の予約なし」マナー違反&無謀な登山者を監視する富士山レンジャーに密着「富士山無謀登山の実態」『every.特集』
https://www.youtube.com/watch?v=CpYP9_6a-B4
26:777 :

2024/07/22 (Mon) 05:37:40

「大変危険な行為」…遊泳禁止の人気観光地「青い池」で外国人男性が泳ぐ姿が目撃される 北海道美瑛町
HTB北海道ニュース 2024/07/17
https://www.youtube.com/watch?v=Sra5feD46vI

いくら暑いからといってもここで泳いではいけません。
16日、北海道美瑛町にある人気の観光地「青い池」で、外国人が泳いでいる姿が目撃されました。町は対策に追われています。

16日午前10時ごろに撮影された映像です。
幻想的な青い池の中を悠々と泳いでいるのは外国人の男性です。
ここ、美瑛町の青い池は深さが最大で9メートルもあり、危ないことから町などが遊ぐことを禁止しています。
…にもかかわらず、リラックスした様子で泳ぎを楽しむ外国人男性。
そして、岸辺に向かってダブルピース。
その後、男性の頭上にはドローンが飛んでいきました。
このドローン町の許可を受けずに飛ばされていました。

■目撃した人:
「水に飛び込むような音がしたので誰か落ちたのかと思って見たら男性が泳いでいた」
「(岸に)上がってきた様子を見る限りではやり切ったというか達成感のあるような雰囲気だった」

■永山友菜記者:
「池の周りにはこのように柵が設置されていますが、木が生えているところなど、所々途切れている場所もあります。」

観光客でにぎわう青い池。この状況で、池に飛び込んだのでしょうか…。
池の周りには柵があるのは、急な坂になっているなど滑り落ちそうな危険がある一部のエリアだけです。

■永山友菜記者:
「池への侵入者を検知するカメラも設置されていますが、奥まったところからの侵入は検知できない場合があるということです。」

人の侵入を検知するAIカメラ。一定のエリアに人が入ると日本語のほか、英語や中国語などで「危険なので水の中に入らないように」と警告する音声が流れ、画像が役場に送られます。
しかし、今回はカメラが作動しませんでした。

■美瑛町商工観光交流課・成瀬弘記課長補佐:
「この池も意外と深さがあって足が届かないくらいの深さがあるのと/例えばエキノコックスとかそういう危険性もあるので(入るのは)大変危険な行為なのでやめていただきたい」

美瑛町では今後、青い池の周りでカメラを増やすことも検討していくということです。

  • 名前: E-mail(省略可):

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.