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いろは歌 (10世紀末 - 11世紀半ば)

1:777 :

2024/01/31 (Wed) 08:41:19

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いろは歌 (10世紀末 - 11世紀半ば)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%AF%E6%AD%8C


いろは歌 - YouTube
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いろは歌~作者と解釈 - 古典の改め
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いろは歌とは、仮名文字を重複させず使って作られた47字の誦文ずもん。七五調の韻文で、作者は不明だが10世紀末から11世紀半ばの間に成立したとされる。のちに手習いの手本として広く受容され、近代にいたるまで用いられた。転じて「いろは」は初歩に習得しておくべき事という意味も持つ。またその仮名の配列は字母表の「いろは順」として、中世から近世の辞書類や番号付け等に広く利用された。


現代に伝わるいろは歌の内容は、以下の通りである。

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見し 酔ひもせず


いろは歌にある「うゐ」とは「有為」という仏教用語で、因縁によって起きる一切の事物(サンスカーラ)。転じて「有為の奥山」とは、無常の現世を、どこまでも続く深山に喩えたものである。

いろは歌の内容については中世から現代にいたるまで、各種の解釈がなされてきたが、多くは「匂いたつような色の花も散ってしまう。この世で誰が不変でいられよう。いま現世を超越し、儚い夢をみたり、酔いに耽ったりすまい」と、仏教的な無常を述べたものと解釈されてきた。新義真言宗の祖である覚鑁(1095 - 1144年)はその著『密厳諸秘釈』(みつごんしょひしゃく)の中で、いろは歌は『大般涅槃経』にある、以下の「諸行無常」と始まる無常偈(むじょうげ)の意訳であると説明している。


諸行無常 是生滅法
生滅滅已 寂滅為楽

諸行は無常なり、是れ生滅の法なり。
生滅(へのとらわれを)滅しおわりぬ、寂滅をもって楽と為す。

—パーリ仏典, 長部16, 大般涅槃経, Sri Lanka Tripitaka Project
すなわち、

諸行無常→色は匂へど散りぬるを
是生滅法→我が世誰ぞ常ならむ
生滅滅已→有為の奥山今日こえて
寂滅為楽→浅き夢見し酔ひもせず

と、この四句の意をあらわしたものであるとした。



仮名を網羅したいろは歌は、11世紀ごろから仮名を手習いをするための手本としても使われるようになり、江戸時代に入るとさらに仮名の手本として広く用いられた。大正時代に3,065の寺子を対象に行われた調査では、いろは歌を手習いに用いていたところは2,347箇所におよび、それに次ぐ「村名」(近隣の地名を列挙するもの)より850箇所も多い。

いろは歌の作者について確定した説は無く不明である。

『河海抄』には「江談云」、すなわち大江匡房(1041 - 1111年)の言として、いろは歌は弘法大師空海(774 - 835年)の作であるとし、「大女御」が仮名文字で法華経を写し供養する際、僧都源信が法華経の講義をする中で、弘法大師が梵字を伝えたのち仏の教えによっていろは歌を作ったと説明した、という話を引用している。

しかし江戸時代には村田春海や黒川春村から空海作であることを否定する意見が出されており、明治時代の学者大矢透はその著『音図及手習詞歌考』において、いろは歌は空海の時代に作られたものではないと断定している。

小松英雄もいろは歌が空海の作であるという話は俗信に過ぎず、「大矢透によって否定されて以後、すくなくとも国語史研究の領域では、その俗信が問題にされることはなくなった」と述べている。

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