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ユダヤ人に支配されるオランダ

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2023/11/26 (Sun) 18:11:50

2023年11月26日
オランダの保守派「右翼」 / 産経新聞の変質と正体
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68944753.html

「営業保守」が“売り”の産経新聞

Geert Wilders 7742Muslims in the Netherlands 523
(左 : 総選挙で勝利を摑んだウィルダース党首 / 右 : ネーデルラントで不満を募らせるムスリム移民 )

  日本の新聞(特に全国紙)というのは、折込広告とテレビ欄が“主体”で、政治や経済の記事は“おまけ”程度の代物だった。巷のサラリーマンやオバはん達は、野球やゴルフ、藝能、グルメ情報が満載の「スポニチ」や「東スポ」の方を好んでいる。たが、食品の特売を気にする女房が「折込広告の無いスポーツ新聞はダメ!」と叱りつけるから、「一家の大黒柱」と呼ばれる亭主は、しぶしぶ朝日や毎日といった“つまらない”新聞を読む。ついでに言うと、興味をそそるグラビア写真は、家でも電車でも恥ずかしいから、便所の中で見るしかない。ここに中高年オヤジの悲哀がある。

  一方、日本経済新聞は“毛並み”が違っていて、財務省(旧大蔵省)御用達の民営官報。この新聞は自営業者や中間管理職の“精神安定剤”ときている。中身の記事に貴重性は無いが、読んでいること自体に意味がある。たとえ、金融制度や株式相場、国際情勢に疎くても大丈夫。家族や友人の前でちょっとした自慢ができるし、一端の教養人になった気分も味わえる。同僚との雑談でも、“聞きかじった知識”を披露すれば、部下の女子社員が「へえぇ~、そうなんだぁ~」と褒めてくれるじゃないか。それゆえ、日経新聞は貴重な“ネタ本”だ。

  全国紙は「衰退産業」と呼ばれてる。だが、未だに潰れず存続しているのは「なぜ」なのか? それは、お得意様の“中高年”がまだ生きているからだ。もし、彼らが死に絶えれば、朝日・読売・毎日だって紙媒体を断念せざるを得ない。不本意でも、ウエッブ版に移行するだろう。悲惨なのは産経新聞で、やがては細々としたインターネット新聞へと転落だ。元々、購読者が少ないうえに、社員の給料が安いから、不景気となれば有能な社員から辞めてゆく。産経の記者だった三枝玄太郎や佐々木類は、将来に不安を覚えたのか、さしたる未練も無く、さっさと退社した。泥船から逃げ出すのはネズミだけじゃない。

  産経新聞が「保守派メディア」と呼ばれたのは昔の話。今じゃ、「豆朝日」の毎日新聞と「極左」の東京新聞に挟まれた「裏朝日」みたいな存在だ。かつて論説委員長を務めた千野境子(ちの・けいこ)は、「産経志塾」を開催したけど、招いた講師は五百頭真や小川和久、佐藤優だった。真面目な産経読者は、「これって朝日塾なのか?!」と目を疑ってしまうだろう。産経ご自慢の「正論メンバー」だって、岡本行夫や宮家邦彦じゃ厭になる。雑誌の『正論』も衰退が激しく、田北真樹子が編集長になるくらい。長年の正論ファンなら、「大島編集長の時代が懐かしいよなぁ~」とボヤく。

Geert Wilders 2123(左 / ヘルト・ウィルダース )
  「保守」を掲げて読者を増やそうとした産経には、歐米の主流メディアに従う記者が少なくない。最近、パリ支局長だった 板東和正(ばんどう・かずまさ)がネーデルラントの選挙結果を報じた。ところが、彼の記事には毎日新聞との大差は無い。11月22日に行われた総選挙では、ヘルト・ウィルダース(Geert Wilders)が率いる「自由党(PVV / Partij voor de Vrijheid)が躍進したという。下院定数の150議席中、37議席を獲得したというから凄い。この意外な結果を以て、首相のマーク・ルッテ(Mark Rutte)は退陣する破目に。ネーデルラントの政治でも「まさか」という落とし穴があるんだろう。ちなみに、ルッテ首相の「自由民主人民党(VVD / Volkspartij voor Vrijheid en Democratie)は24議席しか得られず、労働・緑の党連合でも25議席という有様であった。

  ここで注目すべきは、産経新聞が首位になった「自由党」を“どう”評したかだ。板東氏は次のように伝えていた。

  22日に投開票が行われたオランダ総選挙で、反移民や反欧州連合(EU)を掲げる極右の自由党が初めて第1党となった。欧州への移民増加への不安が背景にあるとみられる。自由党が他党と連立政権を発足できるかは見通せないが、欧州では右派のポピュリズム(大衆迎合主義)政党の台頭に警戒が広がっている。(板東和正「オランダ総選挙で『反移民』『反EU』掲げる極右・自由党が勝利 欧州で警戒広がる」産経新聞、2023年11月24日) 

  産経の愛読者には悪いが、「右派の大衆迎合主義政党」って何なんだ? 日本の政界なんか、ずっと自民党の「左翼大衆迎合主義」と「反日経済政策」や「売国自由主義」の“てんこ盛り”じゃないか! 移民を嫌う国民が増えて、その不満を汲み取る政党が出現すると、「右派ポピュリスト」と侮蔑するなんておかしい。だいたい、産経の記者は財務官僚を目の前にして、国民の苦言を代弁するが出来るのか? 国税が怖い新聞社は、「右派政党」にだけ強気になれる。

  ドイツ連邦共和国やスウェーデン王国と同じく、ネーデルラント王国でも政界は左翼リベラル陣営に牛耳られている。だが、不愉快な存在が近づいてくれば、綺麗事を口にする国民でも現実に目覚めてしまうものだ。もし、自宅の隣や子供の周りに有色人種の津波が押し寄せれば、つまり、自分の近辺に“イスラムの脅威”や“黒人の群れ”が現れれば、穏健な紳士でも叛旗を翻したくなる。精神異常のドイツ人でも、徐々に正気を取り戻したのか、「反移民」を掲げるAfD(Alternative für Deutschland)に投票する人が増えてきた。左巻きの知識人が跋扈するスウェーデンでも、移民による被害が拡大したので、「右派」と呼ばれるスウェーデン民衆党(SD / Sverigedemokraterna)が人気を博している。

  ハンガリーやフランスでもナショナリスト勢力が巻き返しているようだ。歐州の庶民は異邦人の流入に危機感を抱いている。マスコミがいくら極右勢力やヘイトスピーチを糾弾しても、容貌の違う異人種を前にすれば、庶民は生理的な拒否反応を示す。子供を持つ常識人なら、明日の現実を考えてしまうだろう。ところが、産経新聞は表看板で「日本の伝統や文化を守れ!」と訴えるくせに、いざ反移民の政党が現れると、「右翼」とか「極右」といったレッテルを貼って蔑む。明確な罵倒語は口にしないけど、産経の記者は中立を装って「外国人を排斥するレイシストだ!」と仄めかす。板東氏は記事の中で次のように評した。

  欧州では昨年、イタリアで強硬右派「イタリアの同胞」を率いるメローニ首相が就任。フランス大統領選挙では極右政党「国民連合」のルペン氏が決選投票で40%の得票率を獲得した。今年はフィンランドの総選挙で右派「フィン人党」が第2党となり、連立政権に参加。ドイツでも地方選で排外的な右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が躍進した。(上掲記事)

  ヨーロッパの内情に疎い日本人が産経の記事を読めば、ドイツやフランス、イタリアなどで「右翼陣営」が台頭している、と眉を顰めてしまうだろう。雑誌『正論』の存在があるから、呑気な国民は産経新聞を「保守派メディア」と勘違いするが、産経だって「営業保守」の部員に過ぎない。一応、常識的な読者を繋ぎ止めるために、普段は「皇室と伝統を守れ!」と気勢を上げるけど、海外情報はCNNやBBCに倣って、国益重視の政党を「右翼」と罵る。

Jean Marie Le Pen 111Marinne Le Pen 213( 左 : 父親のジャン・マリー・ルペン / 右 : 娘のマリーヌ・ルペン)
  以前、パリ支局長を務めた山口昌子は、「在仏30年」とやらを“売り”にするが、その心は朱色かピンクで、ジャン・マリー・ルペン(Jean-Marie Le Pen)の国民戦線(Front national / 国民連合Rassemblement nationalの前身)に話が及ぶと、必ず「極右政党」と評する。(山口昌子「混沌のフランス政界」Web ふらんす、2018年11月30日 と「マリーヌ・ルペンは極右の星になれるか」論座、2018年03月23日を参照)

  なるほど、「左翼」の立場から見れば、ケルト・ガリア的フランク王国を継承したい伝統主義者や、「西歐的フランス」を守りたい保守派ナショナリストは、どれもこれも「右翼」だ。山口氏のような日本人は、マリーヌ・ルペンの国民連合すら「極右」と考えてしまうが、この政党だって日本的尺度で測れば、ナショナリズムの衣を纏ったリベラル政党に過ぎない。「極右の頭目」と称されるジャン・マリー・ルペンでさえ、君主政支持者でなく、王政復古を望まない共和政支持者である。

  元々、「右翼」はフランス革命の時に君主政の擁護派を指す名称であった。しかし、日本に輸入されると、皇室支持の過激派や國體護持を叫ぶ軍人を連想させる蔑称になってしまった。一般人が思い浮かべる「右翼」といったら、たいていは街宣車に乗って「北方領土奪還」を叫ぶ“危ない人々”だ。間違っても、教養と財産を有する名門士族といったイメージぢゃない。敗戦後の歴史教科書は、共産主義者かフランクフルト学派のピンク・リベラルが執筆者となっているから、普通の日本人で王室を尊重する公爵や司教を「右翼」と呼ぶ人はまづ居ないだろう。どちらかと言えば、機動隊と激突する愚連隊を思い浮かべる。

親イスラエルのナショナリスト

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(右 : 消滅の危機にある昔気質のイギリス人女性 / 1950年代のドイツ人女性 / ネーデルラントで増えるアフリカ系女性 / 右 : かわいらしい黒人姉妹 )

  歐米の主流メディアが「右翼」と呼ぶから、産経新聞も「右翼」と呼んでいるのかも知れないが、党首のヘルト・ウィルダースは、ネーデルラントの國體と国民の遺伝子プールを守るナショナリストじゃない。確かに、彼はイスラム移民の流入に反対している。そして、難民条約を押しつけるEUからの離脱も訴えかけている。だが、フリジア人(Friezen)やバタウィ人(Batavi)を代表する真摯なネーデルラント人じゃないし、ユダヤ人の害悪を糾弾する国士でもない。むしろ、ユダヤ人に媚びを売る多民族主義者だ。「異民族の同化」なんて自国民の肉体と文化の破壊である。

  ウィルダース党首の政治信条には、私生活と血統に由来する思想がその根底にある。彼の父親ヨハネス・ウィルダース(Johannes Heinricus Andreas Wilders)は、所謂「白いオランダ人」で、印刷会社のマネージャーをしていたそうだ。しかし、母親のアン・マリー(Anne Marie)は普通の西歐人じゃなく、オランダ人とインドネシア人との混血児という出自であった。(Gordon Darroch, 'Can Geert Wilders be more than the Netherlands' agitator-in-chief?', The Guardian, 8 March 2017.)

  ウィルダースの家族はカトリック信徒であったが、息子のヘルトは信仰心を無くしたそうだ。彼は教会に通う敬虔なキリスト教徒じゃない。ヘルトには9歳年上の兄がいて、兄貴のポールは弟の反移民政策に憤慨しているそうだ。2016年のクリスマスに、ベルリンで移民によるテロ事件が起きたが、その時、弟のヘルトはアンゲラ・メルケルの手が血にまみれになった合成写真をポスターにしたという。しかし、兄のポールはこれにカンカンだ。この事件以来、二人の関係はこじれてしまい、ウィルダース家の兄弟は喧嘩状態となったらしい。

  アジア大陸やアフリカ大陸に植民地を持つと、必ず“厄介な問題”が生じてくる。ブリテンやフランス、ネーデルラントは東南アジアに持っていたが、本国から派遣された軍人や官吏の中には、現地人との間に混血児をもうける者もいた。ヘルト・ウィルダースも25%のアジア人であるそうだ。彼は自身の血統を嫌っているのか、インドネシアに住む母方の祖父母とは疎遠であるという。もしかすると、南洋土人だから恥じているのかも知れない。心の底では純粋な西歐人になりたかったのに、ムラートみたいな母親のせいで亜流のゲルマン人になったと悔やんでいる混血児も世間には多い。ウィルダースが髪を金色に染めているのは、アジア的特徴の否定なのかも知れないぞ。

Dutch family in IndonesiaEurasian couple 32Mixed race family in Asia
(左 : ネーデルラントからやって来たオランダ人の家族 / 中央 : インドネシアの原住民と結婚した白人女性 / 右 : オランダ系混血児の家族 )

  ネーデルラントで育つ混血児には、理性では解決できない心の葛藤がある。宗主国からやって来た白人の中には、オランダ領東インド(現インドネシア)で女に飢えてしまい、土人女性に“癒やし”を求める者もいた。しかし、その“妾(恋人)”が正式な結婚を経た妻となることはなく、たいていは現地に置き去りだ。たとえ、子供が生まれても本国に連れ帰ることはなく、いくらかの養育費を渡して単身の帰国となる。もし、ジャワ人やスンダ人の「妻」を本国に連れて帰れば、実家の両親は悲鳴を上げて怒鳴り散らすだろう。彼の兄弟姉妹、あるいは親しい友人だって衝撃を受けるから、植民地での情事は人生の闇に葬った方がいい。

  昭和の日本人も同類だ。田舎だけじゃなく、都会に住む家族だって、異人種の嫁なんか歓迎しないだろう。もし、フィリピンやビルマに派遣された兵卒が、寂しさゆえに現地の女と懇(ねんご)ろになり、彼女との間に子供をもうけたら大変だ。東北や四国で暮らす両親は、褐色のタガロク人やビルマ人、ベンガル人、マレー人の嫁を認めないだろう。だいたい、日本人の嫁でも慣習や気風の違いで姑と喧嘩になるのに、アジア人の嫁となったら更に深刻だ。親が老舗の呉服店を経営していたり、村の名士となっている場合だと一族の大問題となる。ご近所には言えないが、跡継ぎの孫がアジア系混血児じゃ恥ずかしい。それゆえ、日本兵の中には罪悪感を抱きながら、現地妻を棄ててきた者も居たはずだ。

Nick Griffin 435(左 / ニック・グリフィン )
  話を戻す。一般の日本人は奇妙に思わないが、どうして「極右」のヘルト・ウィルダースがマスコミに潰されず、総選挙で勝利を納めることが出来たのか? 普通なら、イングランドのニック・グリフィン(Nicholas John Griffin)のように主流メディアの標的にされ、自由党はブリテン国民党(British National Party)のように没落したはずだ。ところが、ウィルダー氏はグリフィン氏とは違っていた。この党首はユダヤ人を味方に附けていたのだ。

  ドナルド・トランプ大統領の例を見れば判る通り、「反移民」や「国家第一」を掲げることは大変なリスクとなる。それゆえ、「右翼の政治家」は、ユダヤ人の有力者をパトロン(庇護者)とせねばならない。ウォール街の大富豪やイスラエル・ロビーを後楯にすることで、“保守派”の政治家はマスコミの攻撃を弾き飛ばすことが出来る。しかも、「友達の輪」で更なる献金を集めることもできるし、マスコミへの反撃も可能となるから、ユダヤ人の支援者は有り難い。反対に、もし、ユダヤ人を“国家の敵”と認定すれば、そのナショナリスト議員は地雷を踏むことになる。よほどの馬鹿じゃない限り、自分を「ターミネーター」とは思わない。アーノルド・シュワルツネッガー元知事でさえ、カルフォルニアのユダヤ人には逆らわない。

  自分への保険を掛けているのか、ウィルダースは親イスラエルを表明している。彼はパレスチナ問題でもシオニストの味方だ。イスラエルにはパレスチナ国家を認める「二国家解決(two-state solution)」の支持者も多いのに、ウィルダースはイスラエルが独占的にパレスチナを支配する「一国家解決(one-state solution)」の支援者ときている。(Tamara Zieve, 'How would Dutch Jews fare under extreme-Right Geert Wilders?,' The Jerusalem Post, March 14, 2017.) このスタンスなら、多少ヤンチャになって反イスラムを標榜しても身の破滅にはならない。国内のユダヤ人だって、イラク人やトルコ人のイムスリム移民を嫌っているから、拍手喝采でウィルダースの自由党を支援する。親イスラエルの右派勢力や保守派のユダヤ教徒が掩護射撃をするとなれば、新聞やテレビの左翼連中だって何となく不安になるから、ウィルダースへの攻撃は尻つぼみとなる。

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(左 : ドイツに占領された時のユダヤ人 / 右 : イスラエルを訪問した時、頭にキッパをかぶったウィルダース)

  ウィルダースは何度もイスラエルを訪問しているというが、それもそのはずで、彼は若い頃、二年間もキブツ(Kibbutz /共産主義的な農村)で暮らしたのだ。(Cnaan Liphshiz, 'Dutch MP Wilders to Haaretz: There Is a Witch Hunt Against My Party', Haaretz , December 5, 2010.)イスラエルのキブツで過ごした経験を持つ有名人は他にもいる。

  例えば、大統領選挙にも出馬した社会主義者のユダヤ人議員バーニー・サンダース(Bernie Sanders)やブリテン首相となったボリス・ジョンソン(Boris Johnson)、英国のユダヤ人コメディアンで映画『Borat』の主演を果たしたサーシャ・バロン・コーエン(Sacha Baron Cohen)、米国で人気を博したユダヤ人コメディアンのジェリー・サインフェルド(Jerry Seinfeld)、『愛と青春の旅立ち』に出演したユダヤ人女優デブラ・ウィンガー(Debra Winger)、『The Queen』でエリザベス女王を演じたロシア系イギリス人女優のヘレン・ミレン(Helen Mirren)、ユダヤ人言語学者で政治問題にも口を出すノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)などが挙げられる。(註/ ボリス・ジョンソンの母であるシャーロット・M・O・フォーセット<Charlotte M.O. Fawcett>は、ロシア系ユダヤ人のエリアス・A・ロウ<Elias Avery Loew>の孫娘なので、イスラエルに行けば「ブリテンのユダヤ人」と見なされる。)

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(左 : サーシャ・バロン・コーエン / ジェリー・サインフェルド / デブラ・ウィンガー / 右 : ノーム・チョムスキー )

  ネーデルラントには昔からユダヤ人が住み着いており、1620年代から30年代にかけてのアムステルダムには、スペインやポルドガルから追放されたユダヤ人が住み着いていた。ハプスブルク家の低地国(ネーデルラント)には、改宗したユダヤ人(「豚」と呼ばれたマラーノ)がのさばり、宝石商や職人、学者、廷臣に加え、イングランドへの再上陸を目論むラビなどがひしめいていた。米国のニュー・アムステルダムは、セファラディー系のユダヤ人や金融業者が集まる“ジュー・ヨーク”へと変化したが、本国のアムステルダムもアシュケナージ系ユダヤ人が群がる繁華街になっていた。日本の学校教師は教えないけど、イングランド王国の君主になったオラニエ家のウィリアム3世には、オランダ人を装ったユダヤ人が結構いた。(スチュアート朝時代の内乱やユダヤ人の勃興については別の機会で述べたい。)

  ちなみに、繁殖したセム種族はカリブ海のアンティル諸島にも進出しており、南米での銭儲けを夢見たユダヤ人は貿易商になって金・銀・スパイスを運んだが、扱った「商品」の中には黒人奴隷も混じっていた。しかし、白人を装ったアシュケナージ系ユダヤ人の悪行は、悉くヨーロッパ人の犯罪にされている。真相を知った現代の西歐人なら腹を立てるに違いない。

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(左 : バルーフ・デ・スピノザ / メナセ・ベン・イスラエル / トビアス・アサー / 右 : ロデウック・アシャー )
  ネーデルラントにタカっていたユダヤ人と言えば、哲学者のバルーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza)やラビのメナセ・ベン・イスラエル(Menasseh Ben Israel) 、ノーベル平和賞を受賞した法学者のトビアス・アサー(Tobias Michael Carel Asser)などが世界的に知られているが、政治家にもユダヤ人は結構多い。例えば、副首相になった労働党のロデウック・アシャー(Lodewijk Frans Assher)や国防相に就任したシドニー・ジェイムズ・バン・デン・バーグ(Sidney James van den Bergh)、アムスタルダム市長を経て労働党の代表になったヨブ・コーエン(Marius Job Cohen)、外相になったウリ・ローゼンタール(Uriël Rosenthal)、下院議長に納まったフランス・ウェイスグラス(Frans Willy Weisglas)などである。

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(左 : シドニー・ジェイムズ・バン・デン・バーグ / ヨブ・コーエン / ウリ・ローゼンタール / 右 : フランス・ウェイスグラス )

  ウィルダース氏はネーデルラントに同化しないシリア人やトルコ人、モロッコ人などを激しく批判し、イスラム教による文化的侵掠を指摘することで一般国民に警鐘を鳴らしていた。しかし、多文化・多民族主義の熱心な提唱者は主にユダヤ人であったから、彼の批判は片手落ちの演技でしかない。ブリテンのニック・グリフィンはユダの金貨を拒んで失墜したが、フランスのマリーヌ・ルペンはユダヤ人を恋人にして人気を維持した。

  ユダヤ人の人道主義者や大学教授というのは、タカリ先のヨーロッパを「ユダヤ人にとって安全な場所」に変えようとする開拓者だ。もし、ユダヤ人だけが“寄生外国人”となると、ネーデルラント社会で目立ってしまうじゃないか! 風貌や宗教が違うと、迫害の対象になりやすい。だから、身の危険を察知したユダヤ人は、自分たちが目立たなくなるよう、様々な異民族を招き入れる。寄生地が多民族社会になれば、“不愉快な異邦人”はユダヤ人だけじゃないから安心だ。イスラム教徒のアラブ人やシリア人、難民となったイラク人やエリトリア人、南米の黒いスリナム人、トルコ人みたいなボスニア人などが押し寄せれば、ゲルマン系の国民は攻撃の矛先を新入りの有色人種に向けるはず。鼻つまみ者のユダヤ人にとったら歓迎すべき混乱だ。

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(左 : ヨーロッパのユダヤ人 / 右 : アメリカのユダヤ人)

  ユダヤ人は分断統治を十八番(おはこ)とする。もし、ユダヤ人と対立するイスラム教徒が「ネーデルラントの敵」となれば、ユダヤ系住民は「敵の敵」となり、いつの間にか「ネーデルラントの味方」となってしまうから、ユダヤ人というのは本当に狡賢い。「ヘイトスピーチの権化」であるはずのウィルダースが失脚せず、選挙で躍進できたのは、彼の背後に現地のユダヤ人やイスラエルのエージェントが居たからだ。

  産経新聞の派遣記者に、こうした背景の説明をを期待するのは最初から無理。山口氏や板東氏のように、「保守派」を「右翼」と伝えるのがせいぜい。新聞の定期購読者は、月3千円を払って、クズ情報を読むだけ。まぁ、普通の日本人はユニクロかイオンの紙広告を包む附録としか思っていないだろう。筆者の家では猫ちゃんの「小便シート」だった。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68944753.html
2:777 :

2023/11/26 (Sun) 18:15:27

世界最大のヘッジファンド: オランダ海洋帝国が繁栄した理由 2020年5月22日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10891

世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で暴落した世界初の基軸通貨 2020年5月23日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10903

オランダは自転車大国
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レンブラントの絵を部屋に飾ろう
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ヨハネス・フェルメールの絵を部屋に飾ろう
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フィンセント・ファン・ゴッホの画を部屋に飾ろう
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ウィレム・メンゲルベルク(1871年3月28日 - 1951年3月22日)指揮者
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ユダヤ教
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