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ネトウヨ一般に共通する特性

1:777 :

2023/09/16 (Sat) 04:01:27

悪口とヘイト・スピーチの区別がつかない人たち
http://vergil.hateblo.jp/entry/2019/09/19/234305


ネトウヨ一般に共通する特性として、

•勉強しない
•何度誤りを指摘されても頑として認めない
•とっくに否定された妄説を何度でも持ち出してくる
•議論の前提となる概念に「オレ様定義」を振り回すため会話が成り立たない
•無知なのにいつも上から目線
•中身が何であれ最後に言い返した方が勝ちだと思っている(いわゆる「論破」w)
•やっぱり勉強しない

といったものがあるわけだが、こちらの記事に、その典型とも言うべきコメントがついた。


朝鮮人へのヘイトが規制の対象で日本人や日本国の象徴に対するヘイトが「表現の自由」という論拠を教えてください。
常識的に考えれば両方規制の対象のはずですが?
あなたが別のところで宣ってる「日の丸も旭日旗も糞」なんて言葉はヘイトそのものですよね。
あなたが大好きな中国で国旗は糞なんて言ったら刑法犯になりますが?
あなたの所属するセクトの常識を世間のまともな人に押し付けないでください。はっきり言ってこのブログこそ一番の糞です。

日本国内において「日本人や日本国の象徴に対するヘイト」などというものが成立するわけがない。そんなものは「表現の自由」ではなく「形容矛盾」というのだ。

どうせこのコメ主は理解しようとしないだろうが、一応その根拠を説明しておこう。

ヘイト・スピーチ及びヘイト・クライムに関する研究は、アメリカでの公民権運動(アフリカ系の人々に対する差別の撤廃を求める運動)の流れを継承する形で進められ、1980年代頃からその定義が明確化されてきた。[1]


 代表的論者のチャールズ・ローレンスは、ヘイト・スピーチを「人種的烙印の一形態としての攻撃」であり、標的とされた集団が「取るに足りない価値しか持たない」というメッセージ、「言葉による平手打ち」だと表現している。またブライアン・レヴィンは、ヘイト・スピーチは、それ自体が「言葉の暴力であると同時に、物理的暴力を誘引する点で、単なる「表現」を超える危険性を有すると指摘、ヘイト・スピーチと暴力の関係を、「人種的偏見、偏見による行為、差別、暴力行為、ジェノサイド」の五段階の「憎悪のピラミッド」で説明している。

 このように、ヘイト・クライムもヘイト・スピーチもこの憎悪ピラミッドの中に位置づけられ、人種、民族、性などのマイノリティに対する差別に基づく攻撃を指している。このような経緯から、マイノリティに対する差別であり攻撃であるという両者の本質は共通するが、「ヘイト・クライム」は主要に有形力を伴う犯罪、「ヘイト・スピーチ」は有形力を伴わない言動による暴力を指す。(略)

差別に基づく言葉の暴力であるヘイト・スピーチが攻撃対象とする「マイノリティ」は、一般的に、

1.一国においてその他の住民より数的に劣勢な集団で、
2.非支配的な立場にあり、
3.他の住民と異なった民族的、宗教的または言語的特徴を有し、
4.自己の文化、伝統、宗教または言語を保持することに対して、連帯意識を黙示的であるにせよ示しているもの

とされている。また、この中でも特に重要な要素とされるのが2の「非支配的な立場」だ。[2]

この定義に照らしてみれば、同じ日本国内での少数者であっても、例えば在日コリアンが典型的なマイノリティであるのに対して、要件2が当てはまらない(むしろ特権的存在である)駐留米兵がマイノリティでないのは明らかだろう。

なお、ヘイト・スピーチがマジョリティ間での単なる悪口や罵詈雑言とは決定的に異なる悪質なものであるのは、それが社会における重層的な差別構造の一環としてなされるがゆえに、攻撃対象とされたマイノリティに重大な精神的ダメージを与えるものだからだ。そのダメージがどのようなものであるかは、差別者集団「在特会」が京都朝鮮第一初級学校に押しかけて拡声器でヘイトを浴びせかけた襲撃事件の例などから知ることができる。[3]


 ヘイト・スピーチは、このような差別構造の一部としてなされるからこそ、その一瞬の言葉による攻撃のみならず、幾世代にもわたる社会全体からの差別と暴力の恐怖、苦痛をよみがえらせるが故に、また、今後も自分にそして次世代の子どもたちに対しても一生繰り返されるかもしれない絶望を伴うが故に、マイノリティの心身に極めて深刻な害悪をもたらす。

(略)

社会心理学者クレイグ・ヘンダーソンは、被害者に共通する心理的影響を、

①継続する感情的苦悩、
②自信喪失、
③逸脱感情(自分は「普通」とは違っておりマイノリティであるから狙われたという自己認識)、
④自分を責める、

などを具体的に挙げている。

 京都朝鮮第一初級学校の事件における被害は、中村一成のルポで明らかにされた(略)夜尿や夜泣きがはじまった子や、廃品回収の拡声器の音に「ザイトク来た!怖い!」と泣きじゃくる子、現在も一人では外出できない子がいる。また、校門前にかけつけた保護者の一人である金尚均氏(龍谷大学法科大学院教授)は、「人間じゃない」と面罵され、言葉を失った。本名ではなく日本名(通名)で通った日本の小学校で「チョンコ」と差別された過去に引き戻され、努力して積み上げてきた自己肯定感が一挙に奪われたという。

 金尚均氏の苦悩は、現在朝鮮学校に通う子どもたちも負わされている。(略)大阪、京都など各種の自治体による調査結果によれば日本の小学校に通う在日朝鮮人の子どものうち八割から九割は、日本名を名乗っている。自らの国籍、民族そして名前をどう名乗るかという葛藤を日常的に子どもの頃から背負わされているのである。このような構造的な差別の中で、その属性を無価値と罵倒するヘイト・スピーチは、どれだけ子どもたちの心をえぐるだろう。

例のコメ主はこんなこと↓も書いているが、日本社会の問題を論じているのに中国在住日本人など持ち出してどうするのか。また、「グローバルなインターネット」などと言っても、日本語でやりとりされるネット空間では日本人が圧倒的なマジョリティであり、それは現実の日本社会と変わらない。(むしろ、自称「普通の日本人」がはびこっているだけ更に悪い。)現実を一切踏まえずに書き散らされる屁理屈など無意味だ。


人の言葉を借りなきゃヘイトが何かもまともに説明できないんですか?ww
要するに威気高にネトウヨを叩くvergilさんは実は何も分かってないってことですね。
って言うか、自分に都合の悪い意見をヘイト呼ばわりして言論弾圧を図っているだけですね。まさしく左翼の本性です。
念のため日本では日本人が多数派だからヘイトにならないってんなら明らかに間違いです。そんなもん相対的だからです。
例えば中国に居住している日本人は中国ではマイノリティだしヘイト被害の対象です。日本国内でも局所的には在日のほうが日本人より多い場所もあります。グローバルなインターネットで他者に明らかな憎悪表現するならそれは間違いなくヘイトスピーチです。なのでここはヘイトブログ、それもかなり悪質なヘイトブログです。

ところで、細々と個人ブログを書いているだけの私に、どうやったら「言論弾圧」などできるのか。そんな方法があるなら教えて欲しいくらいだww

[1] 師岡康子 『ヘイト・スピーチとは何か』 岩波新書 2013年 P.39-40
[2] 同 P.40-41
[3] 同 P.53-54
http://vergil.hateblo.jp/entry/2019/09/19/234305
2:777 :

2023/09/16 (Sat) 04:06:23

西洋の保守主義の起源
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14132986

世界に比類なき日本文化 _ 名誉白人認定されたいアホ右翼は欧米人に金渡して「日本スゴイ!」と言わせている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/235.html

ダメダメ家庭の目次録
http://kinoufuzenkazoku.hariko.com/index_original.html

『映画とクラシック音楽の周囲集』
https://web.archive.org/web/20181116232531/http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/index.html

07年7月から07年12月まで配信していたメールマガジン「映画とクラシック音楽の周囲集」のバックナンバー
https://web.archive.org/web/20181116232559/http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/schejule.htm

03年9月から04年8月まで配信していたメールマガジン「映画の中のクラシック音楽」のバックナンバー
https://web.archive.org/web/20181116232600/http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/top-page.html
3:777 :

2023/09/16 (Sat) 04:14:59

映像作品に描かれたダメダメ家庭
04年11月12日
旅芸人の記録(75年カンヌ映画祭国際批評家賞)
監督 テオ・アンゲロプロス
https://kinoufuzenkazoku.hariko.com/04-11/04-11-12.htm

ギリシャの芸術家の名前って、皆様は、どれくらいご存知ですか?
「エッヘン!ワタシはこれでも世界史は得意だったのよ!」
と、おっしゃりたい方も多いでしょ?
「まあ、彫刻家や音楽家は名前が伝わっていないけど、文学関係なら、有名なホメロス、それに3大悲劇詩人のエウリピデス,ソフォクレス,アイスキュロス、喜劇のアリストファネス。別の方面?でも有名なレスボス島の女流詩人のサッフォーとか・・・」

まあ、出て来る名前って、こんなところでしょ?
逆にこれくらいは出てこないと、世界史を改めて勉強しないとね。

これらの名前は全員古代の人ですよね?それ以降のギリシャの芸術家の名前は?

こうなると途端に出てきませんよね?アレキサンダー大王以降のギリシャの芸術界は一体何やっていたの?2千年以上もサボっていたの?
ギリシャ人も、かつては、すばらしい芸術家を輩出したのに・・・遺伝子的にレヴェルが低いわけではないでしょう?だって、かつては立派だったんだし・・・
それに、16世紀のスペインの画家に、その名も「ギリシャ人」という名前のエル・グレコというギリシャ系の人もいます。ギリシャ人もギリシャ以外の国では活躍しているわけ。

どうして、ギリシャ国内では芸術家を生み出さなくなってしまったのでしょうか?

このように芸術家を産まない国や地域ってありますよね?
日本のお隣の朝鮮半島の芸術家の名前って、ご存知ですか?
中国の芸術家の名前なら、世界史でいやというほど覚えさせられましたよね?詩人だけでも李白、杜甫、白楽天、孟浩然・・・ああ!!思い出したくも無い、勉強ばかりのあの日々!?
しかし、朝鮮半島の芸術家の名前って、出てきませんでしたよね?

あるいは、イスラム圏の芸術家の名前って、出てきますか?
イスラムでは歌舞音曲を禁じているはず。絵画もダメなの?文学だって禁じているのかな?「テメエらは、コーラン読んでりゃ、ええんや!」なの?しかし、ペルシャにはイスラムとは異質なキャラクターの詩人のオマル・ハイヤームという人もいました。別に遺伝子的に芸術とは無縁の人というわけではないんですね。
どうしてイスラムの下では、芸術家が出なくなってしまったのでしょうか?

これらの国や地域の経済的な問題なの?しかし、どのみち、創造的な芸術家がその作品でお金儲けをできるわけもないことは歴史的な現実。芸術家というものは死んでから認められるものでしょ?芸術作品を制作すると言っても、文章を書くのは費用がかかるわけでもないので、「その気」になりさえすれば、できることでしょ?

芸術家の絶対数が少なく、多くの人が芸術家との接触することが少なかったから、芸術作品を作る意欲や発想が起こらなかったの?しかし、例えばギリシャなどは様々な芸術家が訪れていますよね?それにギリシャ人も外国に出てみればいいじゃないの?韓国人だってそう。中国に行けばいいだけ。その気になれば、様々な芸術家との接触は可能なんですね。
では、これらの国や地域が何故に、芸術家を生み出さなかったのでしょうか?

それはそれらの人々がダメダメだからですね。
「悪いのは全部アイツのせいだ!」そのような発想なので、自分自身を厳しく見つめることをしないわけ。自分自身から目をそらしているような人間が、芸術家になれるわけがありませんよ。

職業としての音楽家や物書きや絵描きにはなれるかもしれません。しかし、そんな自分自身から目をそらすような人間は、永遠に届くような作品を生みだす「芸術家」になれないわけです。別の言い方をすると、自分から逃避してしまっているので、仕事にはなっても、使命にはなっていないわけ。

今回の文章で取り上げる映画はギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス監督の75年の作品である「旅芸人の記録」という映画です。
テオ・アンゲロプロス監督は現在における最も厳しい精神の「芸術作品」を作る監督です。まあ、映画の分野において、芸術性では3本指には確実に入るような大芸術家。

しかし、ギリシャという芸術不毛の地で、どうしてアンゲロプロスのような芸術的な映画監督が出現したの?また、彼は、どのようにして、芸術家不毛の地から芸術作品を生み出すような芸術家になったの?

アンゲロプロスは自分自身の「内なるギリシャ」、つまり自分の中の「内なるダメダメ」を厳しく見つめ、それを克服していったわけです。
今回取り上げる「旅芸人の記録」という作品は、ダメダメなギリシャ人の一員であるアンゲロプロスの心の中に巣食う「ダメダメな部分」を白日なところにさらしているわけ。
その過程があったがゆえに、近年のアンゲロプロス監督作品の「人間と人間のコミュニケーション」「人間の再生への希望」を語る豊穣な作品群が生み出されることになったわけです。

では、彼の作品「旅芸人の記録」の導きに従って、ギリシャ人のダメダメな面・・・これは呆れるほど韓国やイスラムにおけるダメダメな面と共通しています・・・を見てみることにいたしましょう。

ちなみに、この「旅芸人の記録」という作品は1939年から1952年のギリシャを舞台に、「羊飼いの少女ゴルフォ」というお芝居を上演している旅芸人の一座を描いた映画です。事件を時系列的に追った映画ではありません。一座がそのお芝居を上演しようとすると、当時のギリシャの様々な情勢によって、途中で上演がストップしてしまう・・・そんな映画です。

つまり「羊飼いの少女ゴルフォ」の上演という「まがりなりにも」芸術活動と言える活動がジャマされていくことについての映画といえるわけです。
「ギリシャにおいて何故に芸術が育たないのか?」そのような問題意識が反映しているわけですね。

この映画について、日本の3文映画ライターが「激動のギリシャ現代史を語る映画」などと解説したりしていますが、現代史ではないんですね。もし、現代史を語るつもりなら、登場人物の名前をもっと現代的にするでしょう。この「旅芸人の記録」という作品での登場人物の名前はエレクトラとかアガメムノンなど、昔のギリシャ人の名前です。そして起こっている事件も、昔から何回も繰り返されているような事件。
つまりそれだけアンゲロプロス監督は「いつまで経っても変わらない」ギリシャを描きたいわけです。それに現代史を描くつもりなら、事件の配置を時系列的にしますよ。歴史を描くつもりが無いから、事件の時系列を無視しているわけです。
まあ、それがわからないからこそ、「映画ライター」なんでしょうが・・・

さて、この映画に従って、ギリシャのダメダメやダメダメ家庭の問題というより、もっと一般的な意味でのダメダメ精神の事例を以下に列挙いたします。

1. 働かない・・・ギリシャ人は働かない。この4時間の映画で、働いている人はレストランのウェイターくらい。労働者が「資本家打倒!」と言うのはいいとして工場で働いているシーンはない。「労動者ならまずは労働しろよ!」と言いたいところ。

また、資本家も工場を経営したり、外国と貿易を行うというそぶりもない。とにかく働かない連中なんですね。さすがに韓国では働いているシーンは出てきますが、イスラム圏でも働いているシーンって出てこないでしょ?商店で働いている人は多少出てきますが・・・イスラム圏の工場って見たことありませんよね?やっぱり働かない連中なんですね。

2. 政治好き・・・経済的な面では意欲がない連中ですが、政治には熱心です。「悪いのは全部政治が悪いせいだ!」などと思っていたりするので、やたら政治には熱心なんですね。この映画でもデモ行進のシーンが多い。あるいは政治議論も活発です。

個々の人間が政治について確かな見解を持つことは必要でしょう。しかし、問題の全部を政治のせいにしてもねぇ・・・しかし、デモのシーンはイスラムでも韓国でもおなじみですよね?そして、この手の人は、政治論議が好きでも、実際に政治に携わって、現状を改善しようとはしないもの。ただ、「ダメな政治のせいで、うまく行かない。」という理屈がほしいだけ。

3. 会話がない・・・登場人物の皆さんは、とにかく人の話を聞かない。4時間にもわたる映画なのに、会話のシーンがない。どちらかが一方的に言っているだけ。人の話を聞くという習慣がなさそう。

4. 被害者意識・・・何かと被害者意識が出て来る。『イギリスには裏切られた!』『国王には裏切られた!』とか・・・「ああ、オレ達って、何てかわいそうなんだ?!」そして相手を恨むわけ。

5. 当事者意識がない・・・被害者意識があるのに、当事者意識がない。「じゃあ、アンタはギリシャという国をどうしたいの?」と言われても答えられない状態。ただ、相手を恨んでいるだけなんですね。イスラムや韓国でもこんな感じですよね?

6. 内部分裂・・・ギリシャ人の内輪もめは、それこそ紀元前のアテネとスパルタの戦争など、いつもやっているようです。「イギリス人はギリシャから出て行け!」と本気で思っているのなら、ギリシャ人が結集して、イギリス人を追い出せばいいじゃないの?ところがこの映画では内輪もめのシーンばかり。ギリシャ正規軍とイギリス軍が戦うシーンなどは全然なくて、いつもギリシャ人同士で戦っているんですね。同じようにイスラムだと宗派対立などが出てきますよね?韓国だと地域対立とか・・・彼らがまとまるのは「○○大嫌い!」それだけなんですね。

7. こびへつらい・・・この映画で出て来るギリシャ人は、強きにこびへつらい、弱い人には威張っている。そのような権威主義なのもダメダメの特色の一つですね。落ちたイヌだけを叩こうとするのがギリシャ人の特色のようです。まあ、これはイスラムや韓国も同じですが・・・

8. ユーモアがない・・・4時間にわたる映画なのに、笑えるシーンがない。まあ、それは監督のアンゲロプロスの個人的キャラクターの面も大きいでしょう。しかし、ダメダメな人間は「自分自身を笑う」心のゆとりって無いものなんですね。「オレってバカだなぁ・・・」なんて自分を笑わないのに、自分以外の人のことは高笑いするわけ。

ユーモアって、いつもとは別の見方で物事を見たりすると、出てきたりするものでしょ?ユーモアがないってことは、それだけ、ものの見方が画一的ということなんですね。

9. ホスピタリティーがない・・・この面は、むしろアンゲロプロス監督の別の作品で強調されています。どうもギリシャ人は外の世界から来た人を歓迎するという発想がない様子。外来者を、ヘタをすれば政治的な人質として利用したりするくらいの扱い。外の世界から来た人と会話して自分の知識を広め、相手に自分のことを知ってもらおうなんてこれっぽちも考えていない。

自分自身が被害者意識に凝り固まっているので、人をもてなす心の余裕がないわけ。このような面は韓国もイスラムの全く同じですよね。スポーツ大会などヒドイものでしょ?これでは味方ができませんよね?

10. 歴史自慢・・・この「旅芸人の記録」という作品では強調されていませんが、ギリシャは偉大な歴史がありますね。それはそれで結構なこと。しかし、ちょっと考えて見てください。「オレは小学校の時は優秀で、学級委員をやっていたんだ!」・・・そんなことを言う人間ってショボイオヤジでしょ?ちゃんとした人間はそんな昔の自慢話などはしないものでしょ?

歴史自慢しかするものがない連中って、それだけ今現在がダメダメということですよね?しかし、ダメダメな人間は歴史しか自慢するものがないので、歴史自慢をしたがる。そして「こんなに偉大な歴史を持つ我々なのに、今うまく行かないのはアイツのせいだ・・・」と被害者意識をますます膨らませるわけ。


このように、「悪いのは全部アイツのせいだ!」と思っていると、自分の気持ちとしてはラクですよね?だって、自分自身では何もしなくてもいいんですからね。ただ相手を恨んでいるだけでいい。
まあ、一般の人はそれでいいのかもしれませんが、そんな貧しい精神では芸術家は育たないでしょ?

真の芸術家になるためには、自分の内面にあるそのようなダメダメな面を自覚していく必要があるわけです。
ギリシャ人のアンゲロプロスは、このような自分に厳しい映画作品を作ることによって、自分自身を一歩前に進めたわけです。まあ、こんなメールマガジンを発行している私が言うんだから間違いありませんよ。

ちなみに、この「旅芸人の記録」という映画はギリシャ映画ですので、セリフはギリシャ語です。ということで字幕担当の人も「とある芥川賞受賞作家さん」がやっています。
その作家さんはギリシャ語が出来るので、アンゲロプロス監督作品の字幕だといつもこの人です。

この作家さんは、ギリシャに住んだり、最近ではイラクに行って「フセイン政権下ではイラク人はすべて幸せだった!アメリカ人は出て行け!」とかおっしゃっておられます。メールマガジンも発行されていて、私も読む時がありますが、実に「お・も・し・ろ・い」わけ。

自分自身の問題から目をそらし、グチばかり言う人間は、やっぱりそんな類の人間が多いところに行きたがるものなんですね。そうして、グチで盛り上がることになる。
「アンタたちは全然悪くないのよ!悪いのは全部アメリカなんだ!」
そう言われれば言われた方もラクでしょ?確かに同情してもらったイラクの人も幸福かもしれません。だって「自分自身は全然悪くない!」と思っていられるわけですからね。「悪くはない」んだから、自分自身では何もしなくてもいいわけ。

そのような精神的に怠惰な状況に、外国からのダメダメ人間が、まるで腐臭にハエやゴキブリが吸い寄せられるように喜んで出かけ、集まり、そしてグチで盛り上がる。

職業としての物書きや絵描きや音楽家は、そこそこのスキルがあればなれるものです。しかし、芸術家になって未来に残る作品を生み出すには「自分自身を厳しく見つめる」ことが必要不可欠なんですね。

ダメダメなギリシャの映画監督のアンゲロプロスが「旅芸人の記録」という、何より自分に厳しい作品を作って、自分自身を見つめ大芸術家になっていったのに対し、グチばかり言っていて、世界中のグチ人間を求めて自分から逃げ回っている人間が、芥川賞という新人賞止まりなのは、芸術的にみて必然なんですね。

この映画で描かれたギリシャの人々は、誰かを犯人認定して、対抗心ばかりを膨らませ、自分では何もする気もなく、しょーもない議論ばかりという、典型的なダメダメ人間の姿といえるでしょう。
これは何もギリシャの問題だけでなく、たとえば、インターネットの掲示板が、まさに絵に描いたようにこんな様相でしょ?

作り手のアンゲロプロスとしては、「激動のギリシャの歴史」を描いているのではなく、バカばかりやっているダメダメ人間の姿を描いているわけ。
彼は歴史学者ではなく、芸術家なんだから、普遍的な人間心理を描きますよ。
ダメダメというのは、時とか場所とかのテンポラリーな問題ではなく、人間の普遍的な心理の問題なんですね。だから、ちょっと見方を変えると、21世紀の日本での様相を理解するのにも役に立つわけ。

ちなみに、ギリシャもイスラム圏も韓国も、独裁政権が多い。
民主的政体は育たない。
それは民主主義というものは、個々の責任という面が要求されるからですね。自分自身が主体的に政治に参加する。そしてみんなの選択に共同責任を持つわけ。
しかし、責任を取りたくないダメダメ人間は、独裁政治の方がラクなんです。だって独裁だったら上手くいかなかったら、その原因の全部を独裁者のせいにできるでしょ?そして「オレたちは独裁政治の被害者だ!」と言うだけ。

だから、これらの国の政権担当者は、政権を降りた後は大変な目にあいますよね?
それは「うまく行かない原因」を一手に引き受けされられるからです。
「自分たちは被害者だ!」と思いたいダメダメ人間は、とにもかくにも加害者というレッテルを何かに貼りたがるわけ。
民主的政体だと、自分自身にも責任を取らないといけないので、精神的にラクができない。だから、このようなダメダメな連中は無意識的に独裁政治を望んでいるわけです。
ダメダメというのは、経済的な問題というより、まずもって心が貧しいわけなんです。

(終了)
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発信後記

この「旅芸人の記録」という映画はDVDが出ています、注文すれば購入できます。
ヴィデオは・・・置いてあるレンタルショップは日本にそれほどないでしょうね。
10月に色々な映画を取り上げたので、11月はやめておこうかなと思っていたのですが、今回配信したのは
1. 現在のイラク情勢を考えるのに参考になる・・・イラク人が純粋に被害者なの?という疑問を持っておられる方も多いと思います。その材料になるのでは?
2. 今年のアテネオリンピックの「体たらく」ぶりについて考えて見たいと思っておられる方に材料になるのでは?
3. 11月20日から東京の渋谷の映画館でアンゲロプロス作品の集中上映があるそうなので、配信のタイミングもそれに合わせた。

そんなところです。

この文章自体は、ちょっと前から準備してあって、文章もほとんど上がっていたのですが、それに合せて?映画館で上映されるなんて・・・神の配剤ということなんでしょうねぇ。
ただこの手の「芸術的?」な映画は東京でしか見ることができないのが問題ですが・・・
R.10/11/16
https://kinoufuzenkazoku.hariko.com/04-11/04-11-12.htm
4:777 :

2023/09/16 (Sat) 04:55:47

06年11月7日 (11年1月29日 記述を追加)
ポーランド・・・(韓国人のメンタリティとの共通性)
https://kinoufuzenkazoku.hariko.com/06-11/06-11-07.htm

このメールマガジンでは韓国の問題を取り上げることが多くあります。
別に民族問題云々を申し上げているわけではありません。韓国人はダメダメ家庭の具体的な特質を、実に多く持っている・・・だから、ダメダメの例示としては最適である。そんな観点です。

もちろん、世界には多数の国があり、韓国と同じようなダメダメな特質を多数持っている国も多くある・・・それは簡単に予想できること。
ダメダメ家庭の特徴は、会話不全と、当事者意識の欠如と、強い被害者意識と言えます。
それらが、色々な形で合わさって、ダメダメの具体的な諸相になっている。

今回は、韓国と同じようにダメダメの特質を強く持っている国として、ヨーロッパのポーランドを取り上げます。

と言っても、私個人はポーランドには行ったことはありません。前回の文章において、ちょっと言及したアメリカの作家ウィリアム・スタイロンの小説「ソフィーの選択」の中で、アメリカ南部と、ポーランドの類似点を描写した箇所があります。
その類似点が、まったく持って、韓国とも共通、つまり典型的なダメダメ家庭の特質そのものなんですね。

アメリカ南部も、ポーランドもダメダメと言うことなんでしょう。

かなり長くなりますが、スタイロンが描写したポーランドとアメリカ南部の共通点を小説「ソフィーの選択」から抜き出してみましょう。
それに、せっかく、図書館から借りた本が、まだ手元にあるわけだし・・・

と言うことで、以下引用です。

『国の魂、内奥深く荒らされた陰鬱な心、苦悩の中から形成されたその心が、逆境と貧困と敗北からなるアメリカ旧南部のそれと類似しているのだ。・・・退屈なほど一定の間をおいて「よそ者」に規則正しく踏みにじられ、搾取されてきたポーランドは、南部と同じく貧困にさいなまれた農民的な封建社会だ。古い昔からの屈辱に対抗する一つのとりでが精神的な誇りである点も旧南部と共通している。家系や家名への誇り、それに概して作為的な貴族や身分への誇りがあることも記憶すべきだろう。敗北して、ポーランドもアメリカ南部も熱狂的な愛国主義を生んだ。その他にも、馬や軍事的な肩書きへの情熱、女性を支配下におきたいという欲望、民話を語る伝統、火酒の恵みに耽溺することなども共通だ。それに意地の悪い冗談の対象になることなども・・・
・・・どちらも、何世紀に渡ってすべてを包含する精神分裂病の悪夢を生み出してきた。ポーランドもアメリカ南部でも、残忍と憐怒、偏狭と理解、敵意と友愛、搾取と犠牲、焼き焦がすような憎悪とやるせない愛情と言った相対するものを、同時に作り出してきた・・・』
(「ソフィーの選択」前巻 346ページから)

いや~呆れるほど、韓国についての描写と共通しているでしょ?もちろん、北朝鮮とも実に共通しています。
これらの心情なり行動を一言で言ってしまうと、こんな感じかな?

『習慣化された自己弁護』

「ワタシは悪くない!」
そのような自己弁護がもはや習慣化されてしまっている。「悪いのは全部○○のせいだ!」なんて言葉が、もはや何も考えずに出てくる。
そしてその犯人認定したものを、いじめることによって、「こいつのせいで、私はタイヘンなことに!!」「ワタシはかわいそうな被害者なんだ!」と自己確認の儀式とすることになる。

しかし、そうやって、自己弁護ばかりが上手になってしまったので、ますます「敗北」に慣れてしまう。そうやって「敗北」に安住して、ますます自己弁護。
いじめることが、自己弁護につながるので、どうしても、やり方がどんどんと残酷になってしまう。
自己弁護に浸って、自分で考えることをしないので、どうしても既存のカテゴリー分類だけでものを見る。だから人種差別が起こりやすい。アメリカ南部の人種差別はいうまでもないことですが、ポーランドのユダヤ人差別も有名ですよね?第2次大戦前のドイツにいたユダヤ人は、ポーランドから逃げてドイツに行ったという側面もあるくらい。それに、まあ、韓国人の人種差別については言うまでもないほどでしょう。

ポーランドも・・・周囲には大国がひしめいている。
ドイツ,ロシア,スウェーデン、かつてのオーストリア・・・
韓国も、北朝鮮も・・・言うまでもないこと。

「戦争しても、どうせ負けちゃうんだ!」と諦めきっているから、何も考えないし、何も準備しない。そうして見事に敗北して、「内部の敵」を探してリンチ。
「何もかもコイツのせいだ!」

そんな姿を見ていた周囲の人は・・・
『やっぱりアイツらは、ダメなヤツ!』

何でもポーランド人は、周囲の国から、「侮蔑」のまなざしで見られるそうですが、こんなことをやっていたら、そりゃ軽蔑されますよ。

日本人は、ヨーロッパの国々の違いなんてよくわかりませんが、やっぱりヨーロッパの中でも「格」が上の国と、格が下の国があるんでしょうね。これは単に人口とか、面積の問題ではなく、国民の品格のレヴェルという意味で・・・

ポーランド人は「ポラ公」(polack)なんて言われたりするそうですが・・・そんな言い方がいいわけがありませんが、そんな言い方をされるのを本人たちが呼び込んでいる・・・そんなもの。
そしてダメダメな人間は、自身に浴びせられたそんな侮蔑を、自分が受けた被害と捉え、逆上するばかり。逆上して、やっぱり、内部の敵をリンチして憂さを晴らす。そんなことばかりだから、周囲からますます相手にされなくなる。

小さい国でもスイスとかチェコだったら、侮蔑を向けられることはありませんよね?チェコはボヘミアだからボヘミアンなんて言い方がありますが、ボへミアンは、ちょっと違う意味だし・・・
チェコはそれこそボヘミアン・カラスなど工芸品もさかんで、首都のプラハは・・・私は、行ったことはないけど・・・きれいな街らしい。しかし、ポーランドには何があるの?
東欧の小さな国の中でも、様々な特徴がある・・・日本人には分かりませんが、そんな中ならダメダメについて考えるヒントもあるんでしょうね。

韓国の問題だって、韓国の事情から考えるよりも、ダメダメ家庭の一般的な特質から考えていった方が理解しやすいわけです。ダメダメな心は、どこにもあるわけですし、誰だって程度問題は別として、持っているわけです。

ちなみに、「ソフィーの選択」でのソフィーがポーランド人です。その恋人であるネイサンがユダヤ人です。このネイサンはやたらアタマがよく教養がある人ですが、ユダヤ人らしく不幸自慢の傾向がある。
「オレは、ユダヤ人だから、自分が苦痛や苦難の権威だと思っている。」なんて言葉も出てきます。自分が一番不幸な人間だから、他者の不幸には頓着しない・・・そんな傾向も持っている。

苦痛とか、苦難とか・・・そんな言葉からしか自分自身を考えられない・・・それって、やっぱりダメダメの典型でしょ?
こんな2人だからこそ、「入れ込み」「入れ込まれ」で、ドメスティック・ヴァイオレンスになり、やがて心中することになってしまう。

「ソフィーの選択」におけるソフィーもネイサンも、頭脳は明晰な人ですが、双方とも「自分が何をしたいのか?」が、明確ではない。
だからこそ、不幸を呼び込んでしまうことになる。そして、呼び込んだしまった不幸の原因を探し、報復する。
そんな報復活動に満足しているがゆえに、ますます「自分としてはこれをしたい!」という発想を持つことがない。
まず、「自分はこれをしたい!」って、掲げることは、誰だってできることでしょ?

しかし、心理的に抑圧してしまっていると、敵や犯人を設定し、報復活動をすることがアイデンティティになってしまう。つまり、対抗心に依存するようになってしまうわけです。
そして、心理的に抑圧してしまっていると、敵を設定するにも、自分でしっかり考えることなく、安直なカテゴリー分類に頼ってしまう。

それこそ、ポーランドではユダヤ人が、敵認定されたわけですし、
アメリカ南部は黒人が、敵認定されたわけです。
そして、韓国では、日本人が敵認定されているんでしょう。
そして、報復行為をすることで、自分たちこそ被害者であり、「悪いのは全部○○のせいだ!」と確認する儀式とするわけです。

別のところでも取り上げておりますが、11年でのサッカーの国際大会で、韓国人選手が、日本人を侮蔑するパフォーマンスを行ったとのことですが、つまり、彼らとしては、それだけ「敵認定」や「犯人認定」に依存しているんですね。
「うまくいかないのは全部○○のせいだ!」と、いつでも言えるようにしておかないと、言い訳ができないことになり、心理的に不安になってしまう。
だからこそ、その侮蔑のパフォーマンスも日本人に向けたものではなく、同胞である韓国人に向けたものになっているわけです。

自己弁護というのは、誰かに分かってほしいというものではなく、自分を納得させればそれでいい。
しかし、そんな姿が、周囲から侮蔑を呼んでしまうのは、本来なら子供でも分かること。
しかし、そんな侮蔑を受けるが故に、ますます「敵認定」や「犯人認定」に依存してしまう。
そんな姿は、ポーランドや、アメリカ南部や、韓国だけでなく、それこそ学校などのイジメの周辺でも見られたりするでしょ?

(終了)
***************************************************
発信後記

「ソフィーの選択」の作者の死によって、この私も体の調子が悪くなってしまいましたが、改めて思うのが、「文章を書くことは、体に負担になるんだなぁ・・・」と言うこと。

こんなメールマガジンの文章でも、切り口はどうする?導入はどうする?緩急はどうする?エピソードはどうやって入れる?等々・・・色々と考えることがあります。
まあ、読む分には、そんなことまで読んでおられる方はいらっしゃらないでしょうが、書く側は色々と考えるわけ。

しかし、書くために色々と考えるので、文章を読むに際しても、「よく読める」ことになる。
「あっ?これはあのことね・・・」「この人は、もっとも重要な問題から逃避しているねぇ」なんて読んでいてスグにわかる。
よくわかるから、なおのこと体に負担になってしまう・・・
えっ?別に不幸自慢しているわけではありませんよ。
人間にはそれぞれ使命がある、ということです。
R.11/1/29
https://kinoufuzenkazoku.hariko.com/06-11/06-11-07.htm
5:777 :

2024/07/07 (Sun) 15:26:15

無敵の太陽
2024年07月06日
「極右」は意外と常識的だった / マスコミの偏向報道に注意せよ!
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68963421.html

「極右」の正体とマスコミの偽造

Marine Le Pen 843Africans in the Netherlands 355
(左 : マリーヌ・ル・ペン / 右 : ヨーロッパに住み着いた移民 )

   7月7日に決選投票が行われるフランスの国民議会(下院/定数577)選挙では、反移民を掲げる“極右(extrême droite)”政党の国民連合(RN)が第1党に躍進するかも知れないと言われている。マリーヌ・ル・ペン(Marion Anne Perrine Le Pen)が率いるこの野党は、左派や中道だけでなく、保守陣営からも毛嫌いされいるようだ。フランスの庶民から支援を受けているのに、主流メディアは「ファシスト」や「レイシスト」のレッテルを貼ってル・ペン達を貶めている。

  移民や難民を矢鱈と擁護する毎日新聞は、外人排斥の国民連合を憎んでいるのか、「脱悪魔化」を図って勢力を伸ばしている、と嫌みを述べていた。(岡大介 / 宮川裕章「フランス極右、躍進背景に『脱悪魔化』戦略 総選挙、過激主張控え」毎日新聞2024年7月1日)日本のマスコミは前々から、「反権力」を看板にし、「庶民の味方」を気取っている。だが、夜の料亭では自民党の幹部と親しく、「リベラル左翼」を演じる与党の応援団となっているのだ。岸田文雄とナベツネの関係を見れば明らかだろう。

  本来なら、移民の流入で苦しむ庶民を助ける論調を展開すべきなのに、日経新聞などは低賃金の労働者を求める財界に追随し、「差別はいけません!」と説教を垂れる。朝日新聞はベトナム人留学生をコキ使って30万分ほど配達させていたという。朝日の販売店で働くベトナム人の中には、原付バイクどころか電動アシストも無い自転車で配達を命じられていたのだ。(出井康博『移民クライシス』角川新書、2019年、p.25.) 朝日奨学会はベトナム人留学生を支援しているというが、実際は奨学金を与えてコキ使える労働者を確保しているんじゃないのか?

  時事通信社は治安が悪化したフランスを知っているのに、有色人種の移民に同情を寄せているから、実際上は「庶民の敵」でしかない。時事通信社の記事によれば、2022年における移民の数は約700万人へと達し、総人口の約10%を占めるというが、その大半は旧植民地のアルジェリアなど北アフリカ出身の外国人である。過去20年間で約250万人も増加したというから凄い。(ただ、過去50年間とか100年間に流入した非西歐系移民の数と混血児の数が明らかになっていないので、マスコミが伝える「移民の割合」というのは“まやかし”である。)

  北フアリカや中東アジアからの移民が増えれば、それに比例して現地白人との軋轢や犯罪件数も増えるから、先祖代々フランスで暮らすケルト系フランス人にとったら深刻な脅威に違いない。高学歴の日本人は日教組によってクルクルパー二されているので解らないが、どうしてフランスやドイツ、ネーデルラント、スウェーデンが「白人国家」であると“いけない”のか? 日本の会社員がニジェールやベニンに派遣されれば判るけど、“黒人だらけ”の村や部族社会なんて珍しくもない。普通の日本人はウガンダの国境を越えてルワンダ、さらにブルンジに進んでも、住民の“違い”なんて判らず、単に「黒人ばかりのアフリカだなぁ~」と思うくらいだ。言語や文化が違っていも、そんな区別に気づかない。

  しかし、時事通信社は西歐諸国がヨーロッパ人の社会だと気に食わないのだろう。日本のマスコミは何の説明も無く「ガリア人のフランス」を否定し、移民を嫌う者やその増加に反対する者を「差別主義者」として糾弾する。(いずれ主流メディアは「日系日本人の日本」を否定するだろう。「日本は日本人だけの国じゃない!」とね。まぁ、フジテレビだって今や「日本のテレビ局」じゃなく、外国人や帰化人の株主が支配する「無国籍放送局」となっているから。) 共同通信社の記事は「ミシェル」というパリ郊外に住む高校教師の発言を紹介していた。

 ミシェルさんは「フランスは移民のせいで騒がしくなった。静かな頃が良かった」と話し、小声で「フランス人というのは、私のような肌の色の人間のことだ」とささやいた。(「有権者、移民増に不安募る 極右躍進の背景―仏総選挙」時事通信 2024年07月03日)

 2023年の世論調査では、「フランスには外国人が多すぎる」という回答が全体の66%を占め、「自分の国にいる気がしない」と答えた人は64%だった。RN支持者に限ると、どちらも90%台となっている。それもそのはずで、パリ市内はアフリカやアジアからやって来た難民で溢れている。福祉目当ての難民は路上浮浪者となり、左翼に支えられたテント生活だ。道路を歩く一般市民にしたら、目を背けたくなる風景でしかない。簡易テントには水洗便所が無いから、路上の生活者は近くの道路か空き地で大便や小便を垂れ流す。糞尿の臭いが漂うパリなんて、200年前に戻ったみたいだ。愛国者のフランス人は不満を漏らすが、二階のベランダから便器を逆さにする人がいないだけマシだろう。

  ただし、これらの外人は非常に厄介だ。彼らは何らかの要因で火がつく。役人と揉めたり、警官に射殺されると、なりふり構わず怒り狂う。感情的になった移民や帰化人は暴力沙汰に走りやすい。普段から我慢を重ねてきた有色人種は、ここぞとばかりに路上に駐めてあったクルマを破壊しするし、商店に放火して品物を盗んだりする。日本では考えられないが、恒例行事のように放火暴動が起こっているのが現代のフランスだ。温和なフランス人でも「排外主義者」になってしまうだろう。

  今では、すっかり「営業保守」が板についた産経新聞も、国民連合(旧「国民戦線)を「極右」と呼んでいた。雑誌『正論』の影響もあって、保守派国民は産経新聞を「保守的メディア」と勘違いするが、この新聞社には左翼分子が結構潜んでいる。朝日新聞に採用されなかったから“仕方なく”産経に入った、という社員もいるから要注意だ。(産経新聞の「裏顔」については別の機会で述べたい。)

Jean Marie Le Pen 1(左 / ジャン・マリー・ルペン)
  フランスへ派遣された山口昌子(やまぐち・しょうこ)などは、「朝日新聞のパリ特派員」になってもおかしくない。自覚無き左翼分子みたいに、彼女は前々から国民戦線のジャン・マリー・ルペン(Jean-Marie Le Pen)や娘のマリーヌ・ルペンを「右翼」とか「極右」と呼んでいたのである。(山口昌子 「マリーヌ・ルペンの行方」『ふらんす』2018年5月号) 現在、パリ支局長を務める板東和正も、ジョルダン・バルデラ(Jordan Bardella)率いる国民連合を「極右」扱いだ。そして、「極右政党」の印象を読者に植え付けるため、ジャン・マリー・ル・ペンの「反ユダヤ主義」を持ち出す。

  国民戦線の初代党首を務めたルペン氏の父は反ユダヤ主義発言を繰り返した。ルペン氏は党首に就任後、イメージ刷新を図るために父を党指導部から追放したが、「ヘイトの党」のイメージは付きまとった。このためバルデラ氏は、反ユダヤ主義に反対するデモ行進に参加するなど党の人種差別的な印象を払拭する努力を続けている。(板東和正「フランス下院選で躍進予想の極右「国民連合」28歳バルデラ党首 SNS駆使で幅広い支持」産経新聞2024年6月28日)

  一般の日本人は「反ユダヤ主義」を耳にすれば、即座に「ネオナチ」を連想し、極悪非道の「差別主義者」と断定する。しかし、反ユダヤ主義は国民戦線だけの“売り”じゃない。千年以上も前からヨーロッパ全体に染み渡っている庶民感情だ。西歐世界を形成したゲルマン人やケルト人が、傲慢不遜の“異人種”を嫌っても、それは自然な感情である。それに、エジプト人やトルコ人に加え、アラブ人やペルシア人が嫌っていたことは秘密ではない。イスラエルに住むユダヤ人も人種差別論者で、彼らはアフリカ黒人を心から憎んでいる。ソマリアやエチオピアからの難民が侵入すれば、容赦なく門前払いにするし、難民申請をした者でも、色々な理屈を捏ねて“国外追放”だ。ユダヤ教のラビでも「黒ん坊」を「クシュ(kush / cush)」と呼んで蔑むし、青空市場オッちゃん達も、平気な顔で「ケダモノ」扱いである。

「右翼」の定義とは?

  ヨーロッパのみならず、アメリカや日本でも「右翼」と「左翼」の定義は曖昧だ。解釈する人によってまちまちで、役所による公式な定義も無い。それでも、歴史を振り返れば、ちょっとだけ解る。そもそも、「右翼」と「左翼」の名称は、フランス革命の三部会に遡る。議長席から見て「右側」に「旧体制(Ancien Régime)」の擁護者、つまり国王の権力を維持したい貴族や聖職者が坐り、「左側」には既存の体制を変革したい者、すなわち君主政を否定し、人民主体の共和政を樹立したい勢力が並んでいたから、「右翼」と「左翼」の名称が生まれたようだ。

  本来なら、フランスの「右翼政党」は王室の復活を望む組織であるはず。フランスには弱小勢力だが、「王党連合(Alliance Royale)」という政党があり、カトリック作家のイヴ・マリー・アデリーヌ(Yves-Marie Adeline Soret de Boisbrunet)が党首となっている。だが、この政党が「極右」と呼ばれてマスコミの話題にのぼることはない。歐米や日本のマスコミは、有色移民の排斥を訴える集団を「右翼」と称する。でも、革命によって誕生した共和政を肯定(支持)する政党を「右翼」と呼ぶのはおかしい。ARの党員なら、オルレアン公爵フィリップ(Louis Philippe Robert, duc d'Orléans)やギーズ公爵ジャン(Jean Pierre Clément Marie, duc de Guise)のような貴族を国家元首にしたいと望むはずなんだが、ジャン・マリー・ル・ペンや他の「右翼」議員達は、ブルボン王家の復活を求めたことはないし、政教分離の原則である「ライシテ(laïcité / 非宗教性)」を廃止すべし、と主張したこともなかった。

  では、日本人が思い描く「右翼(or極右)」とは何か? おそらく、国家主権を強調する国粋主義者とか軍国主義を掲げる保守勢力、外国人排斥を訴えるネオナチ集団、国家宗教を信奉する王政支持者、人民を弾圧するファシスト軍団といったイメージが大半だろう。特に我が国では、北方領土の奪還や皇室支持を熱烈に訴える「街宣右翼」が一般に知れ渡っているので、近寄りたくない“怖い集団”といったイメージが強い。

  しかも、反日思想に燃える学校教師が、アジアを侵掠した「軍国主義者」とか、自由を弾圧する「全体主義者」を「右翼」と教えているので、「日の丸」を掲げたくらいでも「右翼」認定だ。それなら、星条旗を掲げたアメリカ人は全員「右翼」となるはずなんだが、歐米人だと問題無し。イタリアでは共産主義者でも国旗を愛しているのに、我が国では「危ない人」なんだから、ミレニアム世代が反撥しても当然だ。

  現在の我々が使っている「右翼」と「左翼」という政治用語は、第20世紀初頭に定着した言葉であるらしい。「右翼」は国家の秩序や伝統、歴史、宗教などを重視する勢力で、君主政国家なら王室を支持する人々だ。共和政国家なら「保守義者」とか「権威主義者」と評される党派で、愛国心や言論の自由、家族の絆、信仰心、伝統文化、社会規範、民族の歴史などを大切にする。

  もちろん、どの国にも碌でなしやゴロツキ連中はいるから、白人であることだけが自慢の“愚連隊”や、下品を自覚しない“匪賊もどき”が存在する。スキンヘッドの“碌でなし”であれば「極右」と呼んでも構わないが、自国の民族性や文化を守ろうとする「良識派」まで「極右」と呼ぶのは間違いだろう。出稼移民や経済難民を嫌う点からみれば、上流階級の紳士淑女も「右翼」だ。三井、住友、岩崎などの旧財閥系家族や高級国民の御子息や御嬢様だって“排外主義者”のレイシストである。彼らは最初からアジア人とは付き合わないし、住む地域(警備会社に守られた高級住宅地)も違えば、通っていた学校(名門私立の特権校)だって別世界だ。つまり、“接触”する機会が無いから“差別主義者”と呼ばれないだけである。

  抽象的に論じると解りづらいが、「右翼」を参考にすれば「左翼」の正体が見えてくる。左翼政党だと人権や改革を掲げる社会主義者とか、移民難民を擁護する博愛主義者、国籍や性別で人を判断しない平等主義者といったイメージがあるけど、これらは左翼学者が一般人に刷り込んだ幻想である。

  フランス革命の時、人民(「庶民」とか「平民」)を代表する山岳派やジャコバン派などは、「民衆の味方」を装っていたが、実際は忌々しい貴族や聖職者を倒して、自分たちの天下にしようと画策した野心家だ。イポリット・テーヌ(Hyppolyte A. Taine)の『近代フランスの起源(Les Origines de la France contemporaine)』などを読めば判るけど、民衆を搾取・弾圧する支配者貴族というのは作り話で、たいていは地元の百姓を大切にする領主様だった。

  一方、平民を代表するフリをしていたロベスピエール(Maximilien Robespierre)やサン・ジュスト(Louis Antoine Léon de Saint-Just)などは、恐怖政治を引き起こした過激派であり、民衆を不幸に導くだけの悪党だった。昔のロベスピエールは人民蜂起の正当性を強調していたのに、ジャコバン・クラブの指導的理論家になると、民衆の蜂起は無政府主義的で制御不能となる暴動と見なしていた。あれだけ国民主権の憲法を云々していたのに、この法律家ときたら「反革命容疑者を逮捕するためなら、法令など不要だ」と言い出した。(マルク・ブゥロワゾ『ロベスピエール』遅塚忠躬 訳、白水社、1958年、p.81.) ということは、ロベスピエールが恣意的に「こいつは反革命分子だ!」と認定すれば、令状無しに逮捕できるという訳だ。彼の匙加減で「不逞の輩」と呼ばれるなんて恐ろしい。

Maxmilien Robespierre 1Saint Just 11Abbe Gregoire 11Joseph Fouche
(左 : マクシミリアン・ロベスピエール / サン・ジュスト / グレゴワール 神父 / 右 : ジョセフ・フーシェ )

  「人民の味方」には怪しい人物が本当に多い。例えば、ジャコバン派に与したアンリ・ジャン・バプティスト・グレゴワール(Henri Jean-Baptiste Grégore)神父は、ユダヤ人を擁護して権勢を得ようとする悪徳聖職者だった。ユダの金貨に敏感な聖職者というのは、今も昔も変わりがない。オラトリオ教団で聖職者を目指していたジョセフ・フーシェ(Joseph Fouché)も権力志向の野心家で、総裁政府時代には警察長官にまで昇り詰めていた。日本の教師は弁護士上がりの革命家を人民の為に戦った勇者と讃えるが、実際は人民の生活を不幸にし、社会秩序を破壊した逆賊でしかない。革命後のフランスは、頻繁に政体が変わり、戦争の度に国力が低下する有様だった。第二次世界大戦の時、アメリカ軍の兵卒は情けないフランス人を鼻で笑っていたものだ。

  フランス人はお得意の口論でフランスの「偉大さ(grandeur)」とか「デモクラシー」を自慢するが、フランスが“偉大”だったのは強力な支配者が君臨した時代ばかりだ。カール大帝やフィリップ・オーギュスト、フィリップ4世、アンリ4世、太陽王ルイ14世などを思い出せば判るだろう。大統領になったド・ゴール将軍も、国王並みの大統領制にして政治の安定を図った。元々、ヨーロッパは王国が普通で、王様を戴く君主政が似合っている。日本では社会主義者や共産主義者を排したフランコ将軍が不評で、人民を弾圧する“ファシスト”のレッテルを貼られて“独裁者”と呼ばれていたが、将軍のお陰でスペインは悲惨な政体から逃れることが出来たのだ。

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(左 : レオノール王女 / 中央 : 軍服姿のレオノール王女 / 右 : フェリペ6世とレティシア妃 )

  フランコ将軍が亡くなった後、その遺言によりスペインは王政復古となったのは、ご存じの通り。共和政を守りたい左派陣営は、ブルボン家のファン・カルロス1世(Juan Carlos I)が王座に復帰したことで地団駄を踏んで悔しがったが、一般国民は王様が戻ってきたことで万々歳。正常なスペイン人で、フェリペ6世とレティシア妃を追放したいと望む者はいないだろう。日本人だって来日した国王夫妻を目にして喜んでいた。それに、成人に達したレオノール王女は庶民のヒロインだ。彼女は陸軍の士官学校に入り、その後に空軍や海軍の士官学校でも訓練を積むというから、一般国民は尊敬の眼差しを向けている。王族を抹殺したフランス人は、ロイヤル・ファミリーの巡幸に喜ぶイギリス人やスペイン人を眺めて羨んでいる。

左翼陣営を先導するユダヤ人

  日本の新聞やテレビが国民連合を「極右」と呼ぶのは、フランスの主流メディアがそう評するからで、日本人の特派員や編集者は深い考えも無く、ただ“惰性”的に「極右」と報じているだけだろう。しかし、フランスでの評判には“裏”がある。移民や難民を排斥する「保守派」が「極右」と呼ばれるのは、マスコミが左巻きのせいもあるが、政財界や教育界、ショウビズ界にユダヤ人がたくさん潜んでからだ。

  昔からヨーロッパ各地に住み着くユダヤ人は、キリスト教徒の地元民から毛嫌いされていた。ケットーに住む“賤民”が厭なら、さっさとイェルサレムに帰ればいいのに、愚痴をこぼしながらヨーロッパに居坐っている。ガリチア地方やロシアの田舎で「ポグロム」が起これば、ユダヤ人は大量虐殺の憂き目に遭うが、それは自分の国を持たなかった天罰だ。ワイマール時代に悦楽を享受したユダヤ人は、ナチスが台頭すると、その生活は一変した。ユダヤ人の血統に属する者は、大学教授だろうか裁判官だろうが、ドイツ国民の権利を剝奪され、国外追放か強制収容所送りだ。戦中・戦後に大勢のユダヤ人がドイツから脱出したが、ブリテンやアメリカ、オーストラリア、カナダの民衆は、穢らわしいユダヤ人を歓迎せず、船で期待を膨らませるユダヤ人は絶望で涙を流す。彼らは上陸を許されず、そのまま追い返されることもあった。

Frank Lautenberg 11( 左 / フランク・ラウテンバーグ )
  こうした辛い境遇に遭ったので、ユダヤ人は難民が苦労しないよう「世界人権宣言」や「難民条約」の草案に奮起した。つまり、将来、「難民」となった同胞が排斥されぬよう、手厚い受け容れ体制を整えたという訳だ。「HIAS(ヘブライ移民支援協会Hebrew Immigration Aid Society)」や「JOINT(米国ユダヤ共同配給委員会American Jewish Joint Distribution Committee)」といったユダヤ人団体は、色々な人脈や資金を使い、憐れな同胞を手助けし、豊かで快適な西歐諸国へ移住できるよう取り計らっていた。上院議員だったフランク・ラウテンバーグ(Frank R. Lautenberg)は、ソ連から逃げ出したユダヤ人が、アメリカへ入国できるよう法案を作成したが、西歐系アメリカ人にしたら大迷惑だ。なぜ、ソ連のユダヤ人は同胞が建国したイスラエルに向かわなかったのか? ちなみに、ラウテンバーグ議員は「United Jewish Appeal(ユダヤ人の慈善団体)」の元会長で、彼の両親はポーランドやロシアからのユダヤ移民であった。

  歐米諸国にタカるユダヤ人は、同胞の難民を門前払いにした西歐人を赦せない。祖先の悲惨な歴史を学ぶ現代のユダヤ人は、国家の門戸を閉鎖する者を「偏狭な国粋主義者(ナショナリスト)」と非難し、異民族を排斥する勢力を「白人至上主義者」とか「人種差別主義者」と蔑んで叩く。

  フランスにはロスチャイルド家の金融業者だけではなく、各業界にユダヤ人がウジャウジャいる。日本の一般国民は祖先の血統や素性まで調べないから、「フランスの著名人」と紹介されれば、素直に「フランス人」と思ってしまうが、大学教授や作家、評論家、知識人の中にはユダヤ系の人物が結構多い。

Jacques Attali 33Guy Sorman 11Claude Levi Strauss 1Michel Winock 11
(左 : ジャック・アタリ / ギ・ソルマン / クロード・レヴィ・シュトラウス / 右 : ミシェル・ウィノック )

  例えば、日本でも著書の翻訳が出ているジャック・アタリ(Jacques Attali)やエマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)、ギ・ソルマン(Guy Sorman)、クロード・レヴィ・シュトラウス(Claude Levi-Strauss)なら一般国民でも馴染みがあるだろう。読書家の学生ならチュニジア出身のユダヤ人作家アルベルト・メンミ(Albert Memmi)や哲学者のジュリアン・ベンダ(Julien Benda)、歴史家のミシェル・ウィノック(Michel Winock)、左翼陣営が持て囃すベルナルド・アンリ・レヴィー(Bernard-Henri Lévy)、移民問題でよくマスコミに登場するパトリック・ヴェイル(Patrick Weil)を知っているはず。社会学者のドミニク・シュナペール(Dominique Schnapper)は結婚で姓が変わったが、有名な政治学者であるレイモン・アロン(Raymond Aron)の娘だ。

Bernard Henri Levy 21Patrick Weil 3234Raymond Aron 213Dominique Schnapper 123
( 左 : ベルナルド・アンリ・レヴィー / パトリック・ヴェイル / レイモン・アロン / 右 : ドミニク・シュナペール )

  こうしたユダヤ人あるいはヨーロッパ人の家系に潜り込んだ半ユダヤ人は、多民族から成るフランス共和国に好意的で、様々な移民がもたらす異質な文化を歓迎する。彼らは多民族主義がフランス社会を豊かにし、世界中の人々を魅了すると思っているのだ。しかし、第三世界の文化や人種の多様性は、フランス社会を発展させるどころか、逆に混乱をもたらし、国家の衰退を招く。日本人が尊敬するのは王政時代に醸し出された文化や建築物で、アラブ人やアフリカ人が持ち込んだイスラム教やラップ音楽ではない。

  君主政のフランスを継承するフランス人は、先祖が守ってきたフランク王国のガリアを愛し、自然な感情でナショナリズムへと傾く。アルジェリアやモロッコ、トルコ、シリア、イラク、レバノンからやって来た移民にとって、クローヴィス1世やカール・マルテル、フィリップ美王、シャルル5世などは“外人の親玉”に過ぎない。宗教面でもガリカニスムどころか、ローマン・カトリック教会にも縁の無い人々だ。たとえ、カトリック信徒であっても、ギニア人とかスリランカ人といった異人種だと、フランスの教会に属するキリスト教徒ではない。ユダヤ人なんかは親がカトリックに改宗し、フランス語を流暢に話しても、所詮、「ユダヤ人」のままである。

  我々日本人がフランスの「ナショナリスト」について説明を受ける時、その講釈師となるのは、常に左派の知識人である。有名な愛国者のモーリス・バレス(Maurice Barrès)は「反ユダヤ主義の極右」と評されるし、「アクション・フランセーズ(Action Français)」は君主政の復活を目指すレイシストの組織だ。シャルル・モーラス(Charles Maurras)も反ユダヤ主義者のファシスト扱いである。アンドリュー・ナップとヴィンセント・ライトによれば、第三共和政の時代に生きるナショナリストは、フランスの病根としての「スケープゴート」を探していたそうだ。

Maurice Barres 11Charles MaurrasFrench Jews 2323
(左 : モーリス・バレス / 中央 : シャルル・モーラス / 右 : フランスのユダヤ人)

  シャルル・モーラスにとっては、ユダヤ人やフリーメイソン、プロテスタントであり、ヴィシー政権にとってはユダヤ人とフリーメイソン、国民戦線にとっては、北アフリカ移民やユダヤ人である。 (Andrew Knapp and Vincent Wright , The Government and Politics of France, 4th Edition, New York : Routledge, 2003, p12.)

  フランスの知識人にとって、民族主義や人種主義に基づくナショナリズムは、危険かつ唾棄すべき異端思想である。「コスモポリタン(グローバル浮浪者)」を理想とする政治学者は、「排除のナショナリズム(nationalisme d'exclusion)」とか、「アイデンイィティーを重視するナショナリズム(nationalisme identitaire)」、「過去に戻ろうとするナショナリズム(nationalisme de repli)」といった言葉を用いて“右翼政党”に惹かれないよう釘を刺す。そもそも、小学校から大学まで、教師のほとんどがブルボン王朝の否定派や政教分離派の「左翼」なんだから、保守派勢力は彼らの「敵」である。

  日本もそうだけど、ヨーロッパの「左翼」には“ポジティヴ”なイメージが多い。ヨシフ・スターリンや毛沢東の支配を見れば判るのに、「革新勢力」とか「人権」「平等主義」「進歩思想」「社会正義」などの言葉で飾られている。レオン・トロツキー(本名 : Lev Davidovich Bronstein)は未だにユダヤ人マルキストの英雄で、スターリンは嫌いだけど、トロツキーは大好きという知識人が多い。キューバの革命家であるチェ・ゲバラ(Ernesto Guevara)も妙に有名で、日本のロック・ミュージシャンでも、訳も知らずにゲバラの顔写真が印刷されたTシャツを着て喜んでいる。日本でも人気が高いジャン・ポール・サルトル(Jean-Paul Satre)なんかは、口先だけのユダヤ知識人なのに、進歩的文化人は矢鱈と褒めていた。シモーヌ・ド・ボーボワール(Simone de Beauvoir)なんてフェミニストの哲学者を気取っていたけど、私生活ではサルトルのパンツでも洗っていたのだろう。

Leon Trotsky 111Che Guevara 1Jean Paul Sartre 2344Simone de Beauvoir 111
(左 : レオン・トロツキー / チェ・ゲバラ / ジャン・ポール・サルトル / 右 : シモーヌ・ド・ボーボワール )

  一方、保守政党や保守派団体には、“侮蔑的”な論評が多い。日本だと神道は未開部族が尊ぶ土俗宗教、あるいは低級なアニミズム(自然界の精霊を崇める信仰)であり、皇室は古代社会の遺物くらいの認識だ。敗戦後、学校教師が江戸城を「宮城」じゃなく「皇居」と呼ぶのは、縄文時代の「竪穴式住居」を生徒に連想させたいからだろう。封建主義は抑圧的で暗黒のイメージがあるけど、民主主義となれば明るく楽しい政治制度で、みんなが活き活きと暮らす理想社会だ。保守派国民と結び附くのは、好戦的な「軍国主義」で、「占領憲法を廃止せよ!」と叫んだら狂人扱いだ。その他にも「保守主義」といったら、社会の進歩を妨げる「因習維持」、女性を家庭に縛り付ける「男尊女卑」、不合理な慣習や悪弊に囚われた「伝統主義」、革新勢力に抵抗する「保守反動」、不平等社会を肯定する「権威主義」、外国人を差別する「民族主義(排外主義)」など、ネガティヴなイメージが纏わりつく。

  常識を有するカタギの人間に育てば、左翼陣営の主張や思想は“常識外れ”で“異常”と判る。しかし、蛸壺型の教師に感化された子供は、大人になっても赤い呪縛から逃れることはできない。サッカーのワールド・カップの時には、日の丸を振って日本代表チームを応援しているのに、卒業式だと担任教師が国旗掲揚や国歌斉唱に反対したりするんだから、中学生だって唖然とするだろう。広島県の世羅高校では、卒業式の国歌斉唱や国旗掲揚で揉めたそことがあり、文部省と教職員との板挟みになった校長が、自殺するという事件が起きてしまった。日本の教育界は本当に酷く、日教組の委員長を務めた槙枝元文(まきえだ・もとふみ)は、北鮮の金日成を崇めていたし、山梨県の教職員組合で権力を誇っていたのは民主党の輿石東だ。

  今では信じられないが、昭和時代だと社会党に“勢い”があって、「非武装中立」とか「国軍反対」など馬鹿げた主張を繰り返していた。昔、「憲法九条学者」と揶揄された土井たか子は、金日成の北朝鮮やチャウシェスクのルーマニアを賛美していたが、それなら社会党員は日本国籍を捨てて北鮮や東歐に移住すればよいのに、誰も日本から出て行かなかった。社会党には「女性の地位向上」を主張するフェミニストや、朝鮮人差別を糾弾する「人権派弁護士」なんかがいたけど、北鮮に攫われた女子供を救おうとする議員は皆無だった。土井委員長自らが、北鮮に内通する売国奴であったから、拉致被害者の家族は驚きを隠せない。たぶん、拉致被害者には「人権」とやらが無いのだろう。でも、社会党の議員は「弱者救済」が“売り”だったのにねぇ~。田辺誠や高沢寅男なんかは、「北鮮の代議士」と呼んでもおかしくない議員だった。

  アメリカの大学も左翼思想による“汚染”が非常に高く、ユダヤ人学者は左翼陣営の中核を成している。ある者は資本制経済に反対するし、別の者は階級逃走に執念を燃やしていた。それなら、故郷のイスラエルに移住すればいいのに、親子代々、欧米社会に住み着きながら西歐白人に怨みを抱くなんて、骨の髄まで精神がおかしい。日本人が憧れるアイヴィー・リーグは左翼の巣窟だ。政治学や社会学の分野には、黒人を利用するユダヤ人が盤踞するし、フランクフルト学派のユダヤ人は、単純なアメリカ人を洗脳し続けている。ノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)とかサウル・アリンスキー(Saul Alinsky)、スーザン・ソンターグ(Susan Sontag)、デボラ・リプシュタッド(Deborah Lipstadt)、アーサー・リープマン(Arthur Liebman)、ロバート・ウィストリッチ(Robert Wistrich)、フランチェス・フォックス・ピヴン(Frances Fox Piven)など、数えだしたらキリが無い。

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(左 : サウル・アリンスキー / スーザン・ソンターグ / フランチェス・フォックス・ピヴン / 右 : ロバート・ウィストリッチ )

  黒人にも極左分子やマルキストが結構多く、「エスニック研究」の学部は彼らのアジトだ。こうした分野には“優秀”な白人教授は寄りつかないから、ユダヤ・マネーに依存するヘンリー・ルイス・ゲイツ(Henry Louis Gates, Jr.)教授とか、トリニダード出身の社会主義者シリル・ライオネル・ロバート・ジェイムズ(Cyril Lionel Robert James)、極左マルキストのコーネル・ウェスト(Cornel Ronald West)教授みたいな奴ばかり。日本人には「アメリカ白人」に見えるウォード・チャーチル(Ward LeRoy Churchill)は、マスコギー族やチェロキー族の血が混じったインディオ系の白人極左だ。9/11同時多発テロの時には、テロリストを擁護する論評を発表して騒動を引き起こしていた。しかも、論文の剽窃問題や不正行為が発覚したので、チャーチルは勤務先のコロラド大学から解雇される破目になった。

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(左 : ヘンリー・ルイス・ゲイツ / コーネル・ウェスト / ウォード・チャーチル / 右 : シリル・ライオネル・ロバート・ジェイムズ )

  アメリカの教育界は狂っているので、極左の活動家や前科者でも大学に雇われ、学生を指導する教師になれる。例えば、元テロリストのバーナディーン・ドーン(Bernardine Rae Dohrn / 旧姓Ohrnstein)はその典型だ。彼女はユダヤ人の父親とスウェーデン人の母親との間に生まれた混血児。学生時代から札付きの左翼で、悪名高き「Revolutionary Youth Movement」にのめり込んだ。しかも、左翼ユダヤ人が集まる「SDS(Students for a Democratic Society)」にも属していたから、筋金入りの左翼と言えよう。また、ドーンはビル・エアーズ(William Charles Ayers)が率いる過激派組織「ウェザー・アンダーグラウンド(Weather Underground)」のメンバーとなり、FBIから「危険人物」と見なされていた。指名手配を受けたドーンは偽名を使いながらの逃亡犯となる。しかし、1969年に麻薬所持でシカゴ警察に捕まってしまい、有罪判決を受けて刑務所送りだ。

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(左 : バーナディーン・ドーン / 中央 : ビル・エアーズ夫妻と子供 / 右 : バーナディーン・ドーンとビル・エアーズ)

  左翼活動家には、金持ちの支援者や有力者に“コネ”を持つ人物がいる。服役後、ドーンはシャバに出ると法律事務所の「Sidley Austin」に就職できた。というのも、夫であるビル・エアーズの父親トマス・エアーズ(Thomas G. Ayers)が口利き役となっていたからだ。(トマスは電子部品を販売する「Commonwealth Edison」のCEOを務めた人物。一方、放蕩息子で碌でなしのビルは、シカゴで黒人を“オルグ”していたバラク・オバマの師匠だ。劣等生のオバマが書いたとされる自伝は、ビルが幽霊作家となって出版させた代物である。)

  ドーンは前科者なのでイリノイ州の法曹界には入れなかったが、ノースウェスタン大学に潜り込むことができ、ロー・スクールの准教授になれた。2010年、ドーンは「NewsClic India」のインタヴューを受けたが、その中で「真のテロリストはアメリカ政府よ!」と述べていた。日本人が聞けば「お前が言えた身分か!」と呆れてしまうが、ドーンはアメリカ社会を憎む極左分子だ。ピューリタン倫理に基づく社会や歴史を愚弄し、奴隷制や拝金主義にまみれた過去を糾弾する。自分が兇悪なゴロツキだったのに、「国家テロ」を咎める立場にあるのか? 郵便局強盗が銀行強盗を批判するようなものだ。

  教育界というか左翼業界には、こんな過激派や準テロリストが結構多いのに、マスコミの報道では“左翼議員”や“左翼知識人”に対する辛辣な批判は無い。日本の報道番組も酷く、上院議員のオバマが大統領選挙に出馬した時も、「準テロ組織と昵懇の赤い黒人」とか、「業績も無いのに法律雑誌の編集長になったズル学生」という批判すら無かった。

  ちなみに、「民族研究」の学科に進むのは、学力不足の劣等生が多く、白人への怨念を綴ればOKだ。恨み節を書けば“好成績”を取れるので、ヒスパニックや黒人のダメ学生でも“優等生”になれる。日本も同じで、一橋大学や早稲田大学で民族問題や移民支援を専攻する学生なんか、使い物にならないボンクラばかりだ。たとえ“学士様”になっても、三井物産とか住友商事、野村證券、トヨタ自動車、三菱UFJ銀行といった有名企業に採用されるとは思えない。大半は指導教授の“ポチ”に成り下がり、安月給の専任講師くらいだろう。確実な出世を望むなら、長老教授に尻尾を振るか、その娘婿になって教授に昇進するかだ。

  『紀要』に投稿した“クズ論文”なんか誰も読まないけど、それを何本か束ねて書籍にすれは、立派な“業績”になる。これなら漫画家の方がよっぽど偉い。実力が無いと『ヤング・ジャンプ』や『少年マガジン』に採用されないし、不人気だと即「連載中止」だ。でも、左翼教授には明石書店や未来社といった御用出版社が附いているから大丈夫。クズ本は授業の「教科書」となるし、購読者は抵抗できない学生ときている。指定文献の「民俗学入門」とか「国際政治学概論」は、新品だと4千円か5千円くらいするのに、ブックOFFに持って行くと「買取価格」が100円か50円となる。これじゃあ、ゼミの学生は泣けてくる。ラーメン屋のオヤジは税金を払いながら、新宿や渋谷の激戦区で毎日“競争”しているのに、目黒の駒場村では三流学者が研究費を貰いながの道楽三昧だ。インボイスで苦しむ自営業者は今こそ、プロレタリア革命を呼びかけよ! でも、東大の教授は同調しないだろう。意外と現状維持の“保守的”だったりして。

外人との共存は厭だ

  脱線したので元に戻す。「右翼」と評される保守派と違って、社会主義者や共産主義者に世間の批判が向かわないのは、小学校から大学まで、ほぼ左翼知識人で占領されているからだ。具体例を挙げて説明すると長くなるから省略するが、ポール・ホランダー(Paul Hollander)の『Political Pilgrims』やセイモア・マーティン・リプセット(Seymour Martin Lipset)の『Rebellion in the University』、ドナルド・アレクサンダー・ドーンズ(Donald Alexander Downs)の『Cornell'69』、デイヴィッド・ホロウィッツ(David Horowitz)&ジェイコブ・ラスキン(Jacob Laskin)の『One-Party Classroom』を読んだだけでも、アメリカの大学が如何に左傾化しているのかが判る。

  となれば、「移民反対」を掲げる政党は、どれもこれも「右翼政党」か「極右団体」と評されてしまうだろう。日本の大学は本当に異常で、移民問題を扱う教授だと、全体の90%から98%くらいが移民擁護派で、移民排斥を論じる教授なんて皆無に等しい。本来なら、50%くらいが“保守派”の教授で占められ、移民の輸入が如何に有害であるかを論ずるはずなのに、TVの報道番組に出てくるのは外人の支援者ばかりだ。

  自然科学の授業と違い、政治学や法学、社会学、教育学といった文系の授業では、教師の思想や趣味が紛れ込む。眼に見えないウイルスに感染したのと同じで、たとえ即座に発病しなくても、何年後かに発症するタイプもある。高校生や大学生といった初心(うぶ)な“畑”に、悪党が“毒麦”を蒔くようなものだ。梅毒や淋病なら息子のチンチンを見て直ぐ判るけど、“悪魔の思想”だと旋毛(つむじ)を見ても判らない。一般家庭の親は教師を信頼しているから、素直に学費を払うし、関心があるのは「学校ランキング」だけである。左翼思想がどれほど有害なのか解らない。

  まぁ、ブラジャーを附けた男性教師が、ミニスカート姿で現れたり、顔や腕に刺青を彫った女性教師が、PTAの会議に出席すれば、保護者だって何かが“変”と気づくだろう。でも、謹厳実直なタイプだと判らない。それでも、我が子が通う小学校に「アジア人クラス」が誕生したり、同じクラスにアジア系の生徒が増えれば、学力低下を心配する親は次々と騒ぎ出す。給食にも異変が現れ、朝鮮のキムチとかベトナム料理のコムタム、フィリピン料理のシニガンが出てくれば、日本人の親は学校側に文句をつけるだろう。また、学校の運動会に朝鮮の民族舞踊が組み込まれれば、日系人の親は気分が悪くなる。自宅の近所に移民労働者の訓練センターが出来たら、町内会のオッちゃんオバちゃん達は大騒ぎだ。近隣住民が「極右の排外主義者」になっても不思議じゃない。

Africans in Europe 245Asian family 423


  一般の日本人は「多民族社会」と聞いてもピンとこないが、普段の生活で異民族が増えたら「右翼ナショナリスト」に変貌する人も多くなる。例えば、娘が友達と遊園地の水泳プールに行ったら、髭面のイラク人やトルコ人の男どもに言い寄られたり、体を触られたりすれば母親だけじゃなく父親も大激怒だ。(ドイツでは実際に発生した。) 高校生の女子生徒が満員電車の中でインド人やパキ人、ビルマ人に囲まれれば恐怖感を覚えるし、大学生の女性は席が空いていても、両隣が黒人やアラブ人だと坐らないことが多い。百貨店のエレベーターでも同じで、扉が開いた瞬間、黒人だけが乗っていると、無言で“スキップ”だ。澄ました顔でその場を立ち去る者もいる。

  もし、中学生が参加する陸上競技の全国大会で、黒人生徒がトップを占めれば、日系人の観客は国内大会とは思わない。甲子園の高校野球でも、出場選手の半分がアフリカ系で、アジア人が2割となれば、西宮で開催される“世界大会”だ。早稲田大学や明治大学でラグビー部に属していたOBも、後輩が“異人種”であれば衝撃を受ける。例えば、数年ぶりに母校の試合を見に行ったら、部員のほとんどがトンガ出身の南洋人とか、オーストラリア国籍のマオリ族だったりすると、母校への応援が冷めてしまう。

  普通の日本人は多民族社会が嫌いだ。例えば、地元の商店街を歩いていて、チャドルを着た親子連を見かければ、異様な様子に違和感を覚えるし、神社の近くにモスクが建設されれば不愉快になるだろう。モスクの周辺にはアラビア風の飲食店が出現するし、トルコ風焼肉店の前で中東アジア人が坐っていれば、日系日本人は避けて通る。店の看板も朝鮮語や支那語で書かれていたり、アラビア語のポスターが貼ってあれば、「ここは日本なのか?」と疑ってしまうだろう。幼児を連れた母親は、腕や首に刺青を彫ったアジア人を目にすると、表情を硬化させて通り過ぎる。いくら「出身国の風習だ!」と言われても、ヤクザの刺青(和彫)と違いは無いから、旅館やサウナの経営者にとったら迷惑だ。

  フランスのRNやドイツのAfDを“極右”と呼んでいた日本の新聞記者は、移民を厭がるお客様(定期購読者)を「極右分子」と呼べるのか? 現実の世界では「まさか」の事件が起こりうる。もし、自分の娘が家に連れてきた“恋人”が、親と同じ歳か年上のクルド人で、スンニ派のイスラム教徒だったら、娘の父親はOKするのか? また、年頃で跡継ぎの長男が、フィリピン・パブで親しくなったフィリピン人酌婦を母親に紹介した時、 カタギの母親は水商売の外人を息子の嫁として認めないだろう。 亭主よりも大切な息子であれば、動揺した母親は「絶対に反対よ! あんな人とは直ぐ別れなさい!」と懇願するはずだ。

  普通の日本人はネオナチみたいな差別主義者じゃない。 昔ながらの生活を求める凡人だ。ペットならゴールデン・レトリバーやノルウェーのフォレスト・キャットでもいい。しかし、家族となる息子の嫁とか娘の亭主は、アジア人とかアフリカ人では厭だ。綺麗事を並べる新聞社やテレビ局の重役も、私生活では「右翼」だったりする。パリやベルリンの特派員は「右翼政党の台頭」を報道するが、こうした御仁は日本に戻って上司の実態を取材すべきだ。NHKやTBS、朝日新聞や東京新聞の経営陣が、軒並み「右翼」だったら滑稽である。

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6:777 :

2024/12/14 (Sat) 18:11:31

保守とリベラル _ 安倍は左?朝日は右?左右イデオロギーはこんなにいい加減!
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茂木誠 _ イデオロギーとは何か
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茂木誠◆グローバリズム・ナショナリズム・右翼・左翼・共産主義・自由主義とは
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左翼・新自由主義・グローバリズムは WOKE思想、文化共産主義、 文化マルクス主義なのか?
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自民党大敗とこれからの日本 Part 2 立憲民主党と国民民主党はどちらも左翼 宇山卓栄×ゆめラジオ 2024.10.28
https://www.youtube.com/watch?v=77u6zdlg8Xc&list=PLhzesaaEH7k07AqDez5C0eHuif7hr_qly&index=5

〈「統一教会 」と「 ネット右翼 」の皆さんの関係は(?)。高橋洋一から櫻井よしこ、花田編集長まで。〉哲学者・文藝評論家=山崎行太郎
森哲子事務所 2022/09/12
https://www.youtube.com/watch?v=IlVfRXt0xHY

ネトウヨ一般に共通する特性
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保守・右翼の人間は何故論理的な思考ができないのか?
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チャンネル桜関係者や保守・右翼は何故 知恵遅れの安倍晋三にそんなに簡単に騙されるのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/511.html

小泉純一郎、安倍晋三の様な自称保守の政治家は 選挙の時だけ愛国者、選挙が終わると売国者
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チャンネル桜や正論で大活躍中のアホ右翼・アホ陰謀論評論家 まとめ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/228.html

これがチャンネル桜関係者とアホ右翼が信じている「ユダヤ陰謀史観」
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/505.html

朝香豊 _ プーチンのデタラメ歴史観に騙される日本 の「保守」を論破します
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世界に比類なき日本文化 _ 名誉白人認定されたいアホ右翼は欧米人に金渡して「日本スゴイ!」と言わせている
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【GHQによって消された日本の近現代史を学ぶ】敗戦から保守合同と自民党結党までの歴史
【公式】吉野敏明の政経医チャンネル〜日本の病を治す〜
https://www.youtube.com/watch?v=QIcFkxcHskk
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西洋の保守主義の起源
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【共産党とは いかなる思想と団体なのか? その①】左翼の勃興とソビエト連邦の誕生
【公式】吉野敏明の政経医チャンネル〜日本の病を治す〜 2024/07/20
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共産党とは いかなる思想と団体なのか? その2 コミンテルン、ボリシェビキとは?
【公式】吉野敏明の政経医チャンネル〜日本の病を治す〜
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共産党とはいかなる思想と団体なのか?その3 日本共産党歴史(黎明期)
【公式】吉野敏明の政経医チャンネル〜日本の病を治す〜
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共産主義はゾンビの如く蘇る / 呪縛される日本人
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右翼・左翼の対立を使った分割統治政策 _ 左翼運動・マルクス主義運動は国際金融資本が資金提供していた
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欧米人が植民地経営の方法として洗練させていった分割統治政策とは
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共産主義者とはどういう人間なのか?
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若い人は何故そんなに簡単にアホ理論に洗脳されるのか? _ 精神病の感染 フォリ・ア・ドゥ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/810.html

不破哲三の正体
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/650.html

日本共産党の(かなり危ない)アレな裏話…(おや?後ろに誰か来たようだ…(震…|
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/687.html

左翼の本質は思想ではなく「タカリ」という生き方
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若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった
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重信房子が ばばあになって帰ってきて娘が平気でテレビに出るとか
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かぐや姫 神田川 _ 1970年代 四畳半フォークの時代
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中島みゆき「世情」_ 1970年代に学生運動をやっていた左翼学生はその後どうなったのか?
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学生運動に挫折して自殺した恋人を歌った森田童子の名歌『僕たちの失敗』
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日本の歌曲はシューベルトやモーツァルトより名曲が多いが、名曲は1970年代に集中している
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山本健 『ヨーロッパ冷戦史』
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ある共産党員への手紙 - 内田樹の研究室
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