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2023/09/04 (Mon) 23:08:40
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渡辺 惣樹 - YouTube
https://www.youtube.com/@watanabesouki/playlists
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【そうきチャンネル】ネオコンとは何か? - YouTube
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【そうきチャンネル】ウクライナ問題の徹底解説 - YouTube
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【そうきチャンネル】反LGBT運動の解説 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき)- YouTube
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【そうきチャンネル】トランプ前大統領逮捕の可能性 - YouTube
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【そうきチャンネル】『超過死亡数の疑問』 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき) - YouTube
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【そうきチャンネル】【特別対談】 茂木誠氏と語る (伊豆伊東) 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき)- YouTube
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【そうきチャンネル】【特別対談】『やまたつ氏と語る』日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき) - YouTube
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渡辺惣樹『虚像のロシア革命』
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【そうきチャンネル】新著紹介『虚像のロシア革命』英米はいつも外交を間違える
渡辺 惣樹
2023/09/06
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茂木誠 秋の読書案内 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MjKvL-52FD4
フランクフルト学派陰謀論
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14147792
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2023/09/04 (Mon) 23:33:56
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渡辺 惣樹(わたなべ そうき、1954年 - )は、日本近現代史研究家。ソーワトレーディング代表[2][3]。日本開国から太平洋戦争開戦までの日米関係史を研究し、著作を発表している。『日米衝突の萌芽 1898-1918』により第22回山本七平賞奨励賞を受賞した[1]。
略歴
静岡県下田市出身。1977年(昭和52年)、東京大学経済学部卒業。日本専売公社(現・日本たばこ産業)に勤務する。1982年(昭和57年)、カナダに移住する。ソーワトレーディング代表を務める[2]。
著作
単著
『日本開国 アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由』草思社、2009年12月。ISBN 978-4-7942-1737-0。草思社文庫、2016年6月
『日米衝突の根源 1858-1908』草思社、2011年10月。ISBN 978-4-7942-1862-9。草思社文庫、2018年6月
『TPP知財戦争の始まり』草思社、2012年2月。ISBN 978-4-7942-1885-8。
『日米衝突の萌芽 1898-1918』草思社、2013年6月。ISBN 978-4-7942-1986-2。草思社文庫、2018年10月
『朝鮮開国と日清戦争 アメリカはなぜ日本を支持し、朝鮮を見限ったか』草思社、2014年12月。ISBN 978-4-7942-2098-1。草思社文庫、2016年10月 - 年表・索引あり。
『アメリカの対日政策を読み解く』草思社、2016年4月
『戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実』文藝春秋〈文春新書〉、2017年1月
『誰が第二次世界大戦を起こしたのか フーバー大統領『裏切られた自由』を読み解く』草思社、2017年7月。草思社文庫、2020年12月
『第二次世界大戦アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ』文春新書、2018年6月
『アメリカ民主党の崩壊 2001-2020』PHP研究所、2020年1月
『日米戦争を望んだのは誰か 真珠湾と原爆』ワック、2020年8月
『英国の闇 チャーチル 世界大戦を引き起こした男』ビジネス社、2020年9月
『公文書が明かすアメリカの巨悪 フェイクニュースにされた「陰謀論」の真実』ビジネス社、2021年4月
『アメリカ民主党の欺瞞 2020-2024』PHP研究所、2021年5月
『第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作』PHP研究所、2022年2月
『世界史を狂わせた女たち 第二次大戦のスパイと、共産主義と寝たレディの物語』ビジネス社、2022年10月
『ネオコンの残党との最終戦争 甦る米国の保守主義』ビジネス社、2023年2月
共著
宮崎正弘 『激動の日本近現代史 歴史修正主義の逆襲』ビジネス社、2017年9月、新版2020年
宮崎正弘 『戦後支配の正体 1945-2020』ビジネス社、2020年4月
茂木誠 『教科書に書けないグローバリストの近現代史』ビジネス社、2022年2月
福井義高『「正義の戦争」は嘘だらけ! ネオコン対プーチン』ワック・新書判、2022年8月
馬渕睦夫『謀略と捏造の二〇〇年戦争 釈明史観からは見えないウクライナ戦争と米国衰退の根源』徳間書店、2022年12月
「歴史にひそむ嘘の見破り方」第2章収録 -『世界のニュースに隠された 大嘘を見破る方法』宝島社、2023年3月
茂木誠『教科書に載らないあの人物、この事件! 伊豆半島編』ビジネス社、2023年5月
翻訳
チャールズ・マックファーレン『日本1852 ペリー遠征計画の基礎資料』草思社、2010年10月。ISBN 978-4-7942-1778-3。草思社文庫、2016年8月 - 原タイトル:Japan。
カレイ・マックウィリアムス『日米開戦の人種的側面 アメリカの反省1944』草思社、2012年7月。ISBN 978-4-7942-1911-4。 - 原タイトル:PREJUDICE Japanese-Americans:Symbol of Racial Intolerance。
ジェフリー・レコード『アメリカはいかにして日本を追い詰めたか 「米国陸軍戦略研究所レポート」から読み解く日米開戦』編訳・解説、草思社、2013年11月。ISBN 978-4-7942-2015-8。草思社文庫、2017年2月 - 原タイトル:Japan’s Decision for War in 1941
ハミルトン・フィッシュ『ルーズベルトの開戦責任 大統領が最も恐れた男の証言』草思社、2014年9月。ISBN 978-4-7942-2062-2。草思社文庫、2017年4月 - 原タイトル:FDR THE OTHER SIDE OF THE COIN。
スティーヴン・ロマゾウ/エリック・フェットマン 『ルーズベルトの死の秘密 日本が戦った男の死に方』草思社、2015年3月
マリン・カツサ 『コールダー・ウォー ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争』草思社、2015年5月。草思社文庫、2022年8月
スティーブン・キンザー 『ダレス兄弟 国務長官とCIA長官の秘密の戦争』草思社、2015年11月
ハーバート・フーバー 『裏切られた自由 フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症』
ジョージ・H・ナッシュ編、草思社(上・下)、2017年7月-11月
チャールズ・カラン・タンシル 『裏口からの参戦 ルーズベルト外交の正体 1933-1941』 草思社(上・下)、2018年8月
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%83%A3%E6%A8%B9
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2023/09/07 (Thu) 12:33:18
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フランクフルト学派 陰謀論
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14147792
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2023/09/07 (Thu) 18:59:58
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大手メディアが報道しないドナルド・トランプの真実|渡辺惣樹
2023/06/26
https://www.youtube.com/watch?v=gwFOCwhBnaA
大手メディアが報道しないアメリカの今|渡辺惣樹
2023/06/24
https://www.youtube.com/watch?v=bet8aIk7hHk
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2023/09/07 (Thu) 19:39:21
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改めて振り返るG7広島サミット|渡辺惣樹
2023/06/22
https://www.youtube.com/watch?v=sLm25fpigGc&t=11s
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2023/09/07 (Thu) 19:42:40
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ネオコンの残党との最終戦争 蘇る米国の保守主義 2023/2/1
渡辺 惣樹 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%AE%8B%E5%85%9A%E3%81%A8%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E6%88%A6%E4%BA%89-%E8%98%87%E3%82%8B%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BF%9D%E5%AE%88%E4%B8%BB%E7%BE%A9-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E6%83%A3%E6%A8%B9/dp/4828424881
隠されたアメリカ現代史を学ぶための一冊!渡辺惣樹著「ネオコンの残党との最終戦争」【CGS 神谷宗幣 渡辺惣樹 第247-1回】
2023/02/02
https://www.youtube.com/watch?v=R9LHykr1EZY
今回の「神谷宗幣が訊く」は現代史研究家の渡辺惣樹さんをお迎えしました。
2月1日に発売される渡辺さんの著作「ネオコンの残党との最終戦争」から、日本人が知るアメリカ現代史と、アメリカ人が知るアメリカ現代史のギャップを埋める、「日本人が知らないアメリカ現代史」を解説して頂きます。
我々日本人にはまだ知らされていない現代史。その内容とは・・・?
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2023/09/07 (Thu) 20:04:54
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渡辺惣樹著「ネオコンの残党との最終戦争」より 今のアメリカ教育は日本のデジャヴ!?【CGS 神谷宗幣 渡辺惣樹 第247-2回】
2023/02/16
https://www.youtube.com/watch?v=R5pvJPG3kTg
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2023/09/07 (Thu) 22:52:59
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渡辺惣樹著「ネオコンの残党との最終戦争」より 渡辺惣樹本人に訊く!世界の展望【CGS 神谷宗幣 渡辺惣樹 第247-3回】
2023/03/02
https://www.youtube.com/watch?v=NRkTogUVZN8&t=1s
今回の「神谷宗幣が訊く」は現代史研究家の渡辺惣樹さんをお迎えしました。
今回も、2月1日に発売される渡辺さんの著作「ネオコンの残党との最終戦争」から、「日本人が知らないアメリカ現代史」を解説して頂きます。
本書の最後で、アメリカ、ロシア、そしてウクライナなど世界の今後について触れておりますが、それを踏まえた著者本人の、世界の展望に対する考えを聞かせて頂きます。
錯綜する情報、国としての立場、そして防衛など、今後の世界はどうなるのか。必見です!
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2023/09/08 (Fri) 00:26:33
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教科書に書けないグローバリストの近現代史 Kindle版
渡辺惣樹 (著), 茂木誠 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%81%AB%E6%9B%B8%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AE%E8%BF%91%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E5%8F%B2-%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%83%A3%E6%A8%B9-ebook/dp/B09RQP28VV/ref=sr_1_2?qid=1694100875&s=digital-text&sr=1-2&text=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%83%A3%E6%A8%B9
打倒プーチン?ロシア産石油をストップ!矛盾するアメリカ政権!【CGS ケミストリー 第24-1回 渡辺惣樹 茂木誠】
2022/03/11
https://www.youtube.com/watch?v=tvBd-DC-9ic
今回は近代史研究家の渡辺惣樹さんと、「ニュースでわかる地政学」でお馴染みの茂木誠さんが登場。
今回は「ロシア・ウクライナ情勢について」
毎日新しい情報が飛び交うロシア・ウクライナ情勢ですが、
3月8日にバイデン政権が動きを見せました。
しかしその政策にはある矛盾があるとのこと…
最新のロシア・ウクライナ情勢を対談形式でお送りします。
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2023/09/08 (Fri) 00:28:02
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違う角度で見て焦点を合わせる!対談本の制作秘話【CGS ケミストリー 第24-2回 渡辺惣樹 茂木誠】
2022/03/21
https://www.youtube.com/watch?v=7LBJLMRJaL8
今回は近代史研究家の渡辺惣樹さんと、「ニュースでわかる地政学」でお馴染みの茂木誠さんが登場。
今回は渡辺惣樹さんの自己紹介と、
お二人の対談本「教科書に書けないグローバリストの近現代史」について
お話しを伺いました。
この本が出版されるまでの経緯を詳しくお聞きします。
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2023/09/08 (Fri) 00:29:32
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日本を見守る母の心?ペリー来航の真の目的【CGS ケミストリー 第24-3回 渡辺惣樹 茂木誠】
2022/03/28
https://www.youtube.com/watch?v=_WMWGiEuS3g
今回は近代史研究家の渡辺惣樹さんと、「ニュースでわかる地政学」でお馴染みの茂木誠さんが登場。
今回もお二人の対談本「教科書に書けないグローバリストの近現代史」についてお話しを伺いました。
ペリー来航の本当の目的と、その背景について…
本の内容にも触れつつ詳しくお話ししていただきます。
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2023/09/08 (Fri) 00:30:44
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中央銀行が無ければ戦争はできない…伊藤博文、苦渋の決断!?【CGS ケミストリー 第24-4回 渡辺惣樹 茂木誠】
2022/04/04
https://www.youtube.com/watch?v=__Oxe6Vsq7I
今回は近代史研究家の渡辺惣樹さんと、「ニュースでわかる地政学」でお馴染みの茂木誠さんが登場。
今回は幕末から大東亜戦争までの80年間で、
アメリカ・イギリス・日本の関係の変化についてです。
また、伊藤博文が海外で学んだことは
日本に持ち込まれどのように作用したのかお話ししていただきます。
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2023/09/08 (Fri) 00:32:13
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日本を戦争から守るために…自主憲法は作るべき!でも今じゃない!?【CGS ケミストリー 第24-5回 渡辺惣樹 茂木誠】
2022/04/11
https://www.youtube.com/watch?v=n7L6ffu5fZg
今回は近代史研究家の渡辺惣樹さんと、「ニュースでわかる地政学」でお馴染みの茂木誠さんが登場。
今回は自主憲法についてお話ししていただきます。
この自主憲法について、茂木さんと渡辺さんは少し違う考えを持っています。
お二人の意見の対立している部分、また共通している部分をお聞きしました。
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2023/09/11 (Mon) 04:00:02
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あげ
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2023/09/13 (Wed) 19:33:51
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【そうきチャンネル】『ハンガリーのトランプ待望論』戦争止められるのはトランプだけ 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき) 23.079 #渡辺惣樹 #わたなべそうき #そうきチャンネル
渡辺 惣樹
2023/09/13
https://www.youtube.com/watch?v=SGv3mDhnZmA
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2023/09/17 (Sun) 18:23:25
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【そうきチャンネル】【ゼレンスキーのGO邸】
・エジプト高級保養地に義母名義で 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき)23.080 #渡辺惣樹 #わたなべそうき #そうきチャンネル
渡辺 惣樹
2023/09/17
https://www.youtube.com/watch?v=X8BqUEFjJHg
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2023/09/25 (Mon) 07:13:02
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【そうきチャンネル】【対ロ経済制裁の茶番】・米もNATO諸国もプーチンに感謝? 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき)23.082 #渡辺惣樹 #わたなべそうき #そうきチャンネル
2023/09/24
https://www.youtube.com/watch?v=zRxi5xl-bB4
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2023/10/06 (Fri) 06:27:19
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【ゆっくり解説】 レーニンを撃った女、ファニー・カプランの残酷な処刑。
2023/09/29
https://www.youtube.com/watch?v=3_yvLfOzuKc
レーニンを撃った女、ファニー・カプランについてゆっくり解説。
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2023/11/28 (Tue) 07:41:17
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特番『「プーチン大統領」で読み解く中東危機とアジア危機』ゲスト:著作家 宇山卓栄氏
ロシア革命とユダヤ人
https://www.youtube.com/watch?v=UEawHOQSNLA&t=292s
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2023/12/10 (Sun) 19:56:07
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【そうきチャンネル】『広がる反イスラエル感情』・プロパガンダ報道の敗北
渡辺 惣樹
2023/12/03
https://www.youtube.com/watch?v=D8wEWqRE7CM
【そうきチャンネル】『醜い』ヨーロッパの美人政治家たち・ヨーロッパの女ネオコン
渡辺 惣樹
12023/04/28
https://www.youtube.com/watch?v=drqJbwGf_Tk
【そうきチャンネル】『ウクライナの嘆き』・英国への恨み節
渡辺 惣樹
2023/12/10
https://www.youtube.com/watch?v=dny4rb5dC3c
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2024/03/09 (Sat) 12:59:42
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2024.03.09XML
米英金融資本が作ったナチス・システムから逃れられず、露との戦争へ向かう独
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202403090000/
ロシアの十月革命からナチスが台頭するまでの期間、ドイツとロシア/ソ連の関係は良好だった。ソ連を率いることになるボルシェビキの指導部は二月革命で臨時革命政府が樹立されるまで収監されているか、亡命していてロシアにはいなかった。二月革命で臨時革命政府を樹立したのはフェリックス・ユスポフをはじめとする一部貴族、資本家、そして資本主義革命を望んでいた「リベラル派」の連合体で、イギリスの戦略通り、第1次世界大戦でドイツと戦争することを望んでいたのだ。
この勢力のライバルだったのは大土地所有者や皇后を後ろ盾とするグレゴリー・ラスプーチンという修道士。この勢力はドイツとの戦争に反対していた。ロシアの支配層が戦争をめぐって対立する中、1916年7月13日に戦争反対の皇后はラスプーチンへ電報を打つのだが、それを受け取った直後に彼は見知らぬ女性に腹部を刺されて入院してしまう。8月17日に退院するが、その前にロシアは参戦していた。
参戦してもラスプーチンが復活すると戦争を辞める可能性があるのだが、1916年12月16日、ラスプーチンは暗殺された。川から引き上げられた死体には3発の銃弾を撃ち込まれ、最初の銃弾は胸の左側に命中、腹部と肝臓を貫いていた。2発目は背中の右側から腎臓を通過。3発目は前頭部に命中、これが致命傷になったと見られている。暗殺したのはフェリックス・ユスポフだとされているが、止めの銃弾はイギリスの軍用拳銃で使われていたものだ。
その当時、ロシアにはイギリス外務省が送り込んだMI6のチームがいた。中心はサミュエル・ホーアー中佐で、ステファン・アリーとオズワルド・レイナーが中心的な役割を果たしていた。
アリーの父親はロシアの有力貴族だったユスポフ家と親しく、アリー自身はモスクワにあったユスポフの宮殿で生まれたと言われ、レイナーはオックスフォード大学時代からユスポフと親密な関係にあった。
臨時革命政府はドイツとの戦争を継続、両面作戦を嫌ったドイツは即時停戦を主張していたウラジミル・レーニンに目をつけた。そこでドイツ政府は国外に亡命していたボルシェビキの指導者32名を1917年4月に「封印列車」でロシアへ運ぶ。その後、紆余曲折を経て十月革命でボルシェビキ政権が誕生、ドイツとの戦争を止めることになるのだ。
このソ連とドイツとの関係を潰したのがナチスであり、そのナチスの資金源がイギリスやアメリカの金融資本だということがわかっている。アメリカの金融資本は1933年から34年にかけての頃、フランクリン・ルーズベルト大統領を中心とするニューディール派の政権を潰すためにクーデターを試み、スメドリー・バトラー退役少将に阻止された。金融資本はファシストの戦術を真似ようとしていたが、それだけでなくファシズム体制の樹立を目指すと記者に語っている。
戦争が終了した後に金融資本とナチスとの関係にメスが入ると見られていたのだが、ドイツが降伏する直前の1945年4月12日にルーズベルトが急死、ニューディール派は急速に力を失い、金融資本が実権を取り戻した。
1949年4月に北大西洋条約機構が調印されてNATOが誕生するが、初代事務総長のヘイスティング・ライオネル・イスメイはその目的を「ソ連を追い出し、アメリカを引き入れ、ドイツを抑え込むことだ」としている。この機構はヨーロッパをアメリカが支配するための仕組みであり、その手先になる秘密部隊のネットワークも存在する。
それに対し、西ドイツがNATOへ加入した1955年、ソ連は近隣諸国と「ワルシャワ条約」を締結、安全保障機構が設立された。ソ連の近隣国とはドイツがソ連へ軍事侵攻する直前に支配していた地域で、カトリックの影響が強く、大戦中、反ロシア感情からナチスと結びついていた人が少なくなかった。本ブログで繰り返し書いてきたように、ポーランドの反ロシア感情とイギリスへの従属が第2次世界大戦の引き金になっている。
ナチスを育て、支援した米英金融資本の戦略は19世紀に書かれた。その中心的なグループはビクトリア女王にアドバイスしていたネイサン・ロスチャイルド、ウィリアム・ステッド、レジナルド・ブレット、そしてセシル・ローズらだ。
ローズは1871年にNMロスチャイルド&サンの融資を受けて南部アフリカでダイヤモンド取引に乗り出して大儲けした人物。1877年6月にフリーメーソンへ入会、『信仰告白』を書いている。
その中で彼はアングロ・サクソンが最も優秀な人種だと主張、その優秀の人種が住む地域が増えれば増えるほど人類にとってより良く、大英帝国の繁栄につながるとしている。そのためには侵略し、先住民を皆殺しにする必要がある。そうした意味で、アメリカやイスラエルは彼らの戦略が成功した地域だと言えるだろう。
中東やウクライナ、 そして日本でも多くの人が死ぬようなことをしているが、これは彼らの計画だと考えるべきだ。そうした計画を実現するためにはエネルギーと作戦本部が必要。秘密結社はその作戦本部だと考えられる。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202403090000/
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2024/04/04 (Thu) 16:02:34
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戦争を引き起こし、報道を操る米組織の正体とは?
調査報道 河添恵子TV / 公式チャンネル
※本動画は2024年3月14日に配信したライブ映像の切り出し動画です
https://www.youtube.com/watch?v=2TS3Z_6wVzA
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2024/07/03 (Wed) 15:04:46
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2024.07.03XML
北京を訪問したドイツの副首相が中国の首相と面会できなかった理由
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202407030000/
ドイツのロベルト・ハベック副首相は6月21日から3日間にわたって中国を訪問、経済摩擦を修復しようと試みたが、中国は李強首相が面会を拒否するなど厳しい姿勢を示した。EV(電気自動車)をめぐる中国とEUとの摩擦が注目されているが、問題の根幹はEUがアメリカやイギリスの反ロシア、反中国勢力に従属していることにある。
アメリカやイギリスの支配層は基本的にロシアや中国を敵視、世界を制覇しようとしてきた。要するに帝国主義だ。本ブログでは繰り返し書いてきたことだが、その勢力は19世紀に長期戦略を描き、それに基づいて現在も動いている。その帝国主義勢力の中核はシティとウォール街、つまりイギリスとアメリカを拠点にする金融資本だ。
この金融資本の手先として動いているシオニストのネオコンはソ連が消滅した1991年12月当時、アメリカ国防総省を支配、同省は1992年2月、DPG(国防計画指針)草案という形で世界制覇計画を作成した。
当時の大統領はジョージ・H・W・ブッシュ、国防長官はディック・チェイニー、国防次官はポール・ウォルフォウィッツ。そのウォルフォウィッツが中心になって作成されたことからウォルフォウィッツ・ドクトリンとも呼ばれている。
そのドクトリンの柱は「新たなライバルの出現を許さない」ということであり、ドイツと日本をアメリカの戦争マシーンに組み込んだともしているが、1990年代前半の日本はアメリカに抵抗、細川護煕政権は国連中心主義を打ち出している。
そうした細川政権の姿勢にネオコンは怒り、1994年4月に倒すが、同年6月に自民、社民、さきがけの連立政権が誕生、村山富市が首相に就任して抵抗する。
そうした動きをネオコンのマイケル・グリーンとパトリック・クローニンはカート・キャンベル国防次官補(当時)に訴え、95年2月にジョセイフ・ナイは「東アジア戦略報告(ナイ・レポート)」を発表する。そこには、10万人規模の駐留アメリカ軍を維持し、在日米軍基地の機能を強化、その使用制限は緩和/撤廃されることが謳われていた。
こうした中、1994年6月に長野県松本市で神経ガスのサリンがまかれ(松本サリン事件)、95年3月には帝都高速度交通営団(後に東京メトロへ改名)の車両内でサリンが散布された(地下鉄サリン事件)。松本サリン事件の翌月に警察庁長官は城内康光から國松孝次に交代、その國松は地下鉄サリン事件の直後に狙撃された。1995年8月にはアメリカ軍の準機関紙と言われているスターズ・アンド・ストライプ紙に85年8月12日に墜落した日本航空123便に関する記事が掲載された。この旅客機が墜ちる前、大島上空を飛行していたアメリカ軍の輸送機C130の乗組員だったマイケル・アントヌッチの証言に基づく記事で、自衛隊の責任を示唆している。この1995年から日本はウォルフォウィッツ・ドクトリンに書かれている通り、アメリカの戦争マシーンに組み込まれていくのだ。
ウォルフォウィッツ・ドクトリンはソ連の消滅とロシアの弱体化が前提になっている。そのロシアが21世紀に入って再独立に成功、急速に国力を回復させてドクトリンの前提が崩れた。本来なら軌道修正しなければならないのだが、スラブ人を蔑視しているアングロ・サクソンの支配層はそうした現実を受け入れることができず、世界制覇戦争を本格的に始めた。
19世紀の後半、イギリスではビクトリア女王にアドバイスしていたネイサン・ロスチャイルド、ウィリアム・ステッド、レジナルド・ブレット、そしてセシル・ローズらが大きな権力を握っていた。
NMロスチャイルド&サンの融資を受けて南部アフリカでダイヤモンド取引で成功、大儲けしたセシル・ローズはアングロ・サクソンを最も高貴な人種だと考えていた人物。彼は1877年6月にフリーメーソンへ入会、『信仰告白』を書いているが、その中でアングロ・サクソンが最も優秀な人種だと主張している。その優秀な人種が住む地域が増えれば増えるほど人類にとって良く、大英帝国の繁栄につながるとしている。秘密結社はそのために必要だというわけだ。そうした思想をローズは1890年にロンドンでナサニエル・ド・ロスチャイルドのほかステッド、ブレットらに説明している。(Gerry Docherty & Jim Macgregor, “Hidden History,” Mainstream Publishing, 2013)
ステッドによると、ローズはチャールズ・ダーウィンの信奉者で、トーマス・マルサスの『人口論』から影響を受けたとされている。ダーウィンの従兄弟にあたるフランシス・ゴールトンは優生学の創始者だが、その優生学は人口論と結びつく。人口の爆発的増加を防ぐために「劣等」な人間を削減の対象にしようというわけだ。ハーバート・スペンサーもダーウィンの仮説を社会へ持ち込んだ人物である。ローズも優生学を信奉していた。
貧困問題の原因を社会構造でなく先天的な知能の問題に求め、産児制限を提唱、フェミニストの運動を支持していたマーガレット・サンガーもマルサスの人口論やゴールトンの優生学を信奉していた。彼女は劣等な人間は生まれつきだと考え、そうした人間が生まれないようにしようということになるからだ。イギリスで生まれ、アメリカで発展した優生思想に魅了されたひとりがアドルフ・ヒトラーにほかならない。
キャロル・クィグリーによると、1901年まで「選民秘密協会」を支配していたのはローズ。彼以降はアルフレッド・ミルナーを中心に活動した。ミルナーはシンクタンクのRIIA(王立国際問題研究所)を創設した人物としても有名で、「ミルナー幼稚園」や「円卓グループ」も彼を中心に組織されたという。アメリカのCFR(外交問題評議会)はRIIAの姉妹組織だ。
この優生思想の背景には「失われた十支族」という神話がある。イギリスでは16世紀から自分たちをそうした支族の後継者だと信じる人が現れたのだが、そのひとりがスチュワート朝のジェームズ6世で、自分はイスラエルの王だと信じていたという。ピューリタン革命を指揮したオリヴァー・クロムウェルの私設秘書を務めていたジョン・サドラーもジェームズ6世同じように考えていたようだ。
クロムウェル自身はキリストの再臨を信じ、「道徳的純粋さ」を達成しようと考えたという。そのため、ユダヤ人をパレスチナへ再集結させてソロモン神殿を再建すると考えていたとされている。
しかし、彼の一派は打倒され、国教会の君主制が復活、ユダヤ人のための国家創設提案(シオニズム)は放棄された。それが復活するのは18世紀、アメリカにおいてだ。
18世紀以降、数秘術などオカルト的な要素が優生学を結びつくことになる。アメリカを支配していると言われている「WASP」は白人、アングロ・サクソン、そしてプロテスタントを意味していると言われているが、アメリカの友人によると、「P」はプロテスタントではなくピューリタンのイニシャルであり、WASPはクロムウェルの後継者だともいう。
イギリス政府は1838年にエルサレムで 領事館を建設、その翌年にはスコットランド教会がパレスチナにおけるユダヤ教徒の状況を調査し、68年2月から12月、74年2月から80年4月までの期間、イギリスの首相を務めたベンジャミン・ディズレーリは1875年にスエズ運河運河を買収した。買収資金を提供したのは友人のライオネル・ド・ロスチャイルドだ。(Laurent Guyenot, “From Yahweh To Zion,” Sifting and Winnowing, 2018)
イギリス、アメリカ、イスラエルの支配層はクロムウェルの妄想を受け継いでいるとも言える。彼らがスラブ人、アラブ人、アメリカ・インディアンに対して行なっていることが似ているのは必然なのだ。虐殺して土地や資源を奪うという手法に変化はない。その手先になっているのがヨーロッパや日本の「エリート」たちだ。そうした実態を中国人も理解している。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202407030000/
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2024/08/04 (Sun) 23:39:11
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2024年08月04日
ヨーロッパの美を破壊する異邦人 / フランスの癌は健在だ !
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68963425.html
フランスを憎む国内の敵
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パリで開かれたオリンピックは、その競技よりも開幕セレモニーの方に注目が集まってしまった。日本でも相当な話題となってしまったが、前代未聞の破廉恥な演出に世界中の人々が驚いてしまったから当然だ。庶民からはレオナルド・ダ・ヴィンチによる「最後の晩餐」をパロディー化した、と誤解されてしまったが、実際は古代ギリシアの神話をイメージした演出だった。しかし、この演劇に現れた連中の姿が、あまりにも“おぞましかった”ので、結果的に非難囂々となってしまった訳だ。
確かに、ディオニュソス(Dionysos / 酩酊の神)なのか、バッコス(Bakkhos / 酒の神)のパロディーなのかは明確ではないが、テーブルに寝そべった青いオヤジは気持ち悪い。しかも、彼の周りを取り囲む役者も異様で、「何だ、こいつらは!」と眉を顰めたくなる。こんなのは「神々の降臨」じゃなく「破廉恥の饗宴」でしかない。しかも、革命賛美の寸劇もあったから笑い事じゃないだろう。いくら血腥い殺戮を賛美する野蛮国とはいえ、王妃殺しをテーマにするなんて尋常じゃない。首を切断されたマリー・アントワネットがコンシェルジュリー(Conciergerie / 牢獄となった元王宮)の窓に現れ、鮮血を彷彿とさせる赤い煙が焚かれるなんて悪趣味だ。さらに、LGBTQを宣伝するかの如き踊り子が登場するとなれば、まともな家庭は子供に見せない。
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(左 : 首を切断されたマリー・アントワネット / 右 : コンシェルジュリーから提出する赤い煙)
保守派のフランス人はもとより、正常な日本人であれば、「誰がこんな企画を提案し、どんな奴が許可を出したのか?」と尋ねたくなるだろう。NHKじゃあるまいし、常識と教養を有するフランス人であれば、こんな国辱を容認するはずがない。“腐っても鯛”のフランスだから、多少なりとも良識と矜持を持つ政治家くらい居るだろう。シャルル・ド・ゴール将軍や作家のジャン・ラスパイユ(Jean Raspail)、歴史家のドミニク・ヴェナー(Dominique Venner)が生きていれば、フランスの凋落を嘆いたはずだし、ジャン・マリー・ル・ペン(Jean Marie Le Pen)はもとより、愛国者のルノー・カミュ(Jean Renaud G. Camus)やアラン・ド・ブノア(Alain de Benoist)なども、左翼思想に汚染された祖国を批判するはずだ。
Jean Raspail 2Dominique Venner 1Renaud Camu 1Alain de Benoist 1
(左 : ジャン・ラスパイユ / ドミニク・ヴェナー / ルノー・カミュ / 右 : アラン・ド・ブノア )
Thomas Jolly 732( 左 / トマス・ジョリー)
歐米諸国の報道によれば、この演出を考えたのはトマス・ジョリー(Thomas Jolly )というアート・ディレクターであるという。彼はノルマンディー出身の演劇監督であるというが、実は1982年生まれ(42歳)のユダヤ人。(Vanshika Sharma, 'Who is Thomas Jolly artistic director of the 2024 Olympics opening ceremony, bio, age and religion, The Sports Grail, July 27 2024.) しかも、平等主義と包括性を説く同性愛者ときている。ゲイのトマスは子供の頃、男らしくないユダヤ人(異人種)であったから、イジメの対象になっていたそうだ。(John Leicester, Paris' Olympics opening was wacky and wonderful — and upset bishops. Here's why, The Washington Post, July 28, 2024.)
フランスは昔から反ユダヤ感情が根強い。それゆえ、ユダヤ人の子供が近所の悪ガキどもや学校の級友から毛嫌いされることはよくある。英国でユダヤ人初の首相となったベンジャミン・ディズレイリは、その人相も原因となったのか、幼少時代から“からかいの的”になっていた。祖父(Benjamin D'Israeli)のベンジャミンは、ヴェネツィアからやって来たセファラディー系のユダヤ人であったから、孫のベンジャミンがアングリカン教会で洗礼を受けても、周りのイギリス人は“ユダヤ人一家”としか思われなかった。ディズレイリ首相を描いた風刺画を見れば判るけど、如何にもユダヤ人らしく、嘲笑の対象になっていたことが推察できる。(この点についてはサンダー・キルマン<Sander L. Gilman>の歴史書を参考にしてほしい。)
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(左 : ベンジャミン・ディズレイリ / 右 : ディズレイリの風刺画)
15歳の時、ベンジャミンはヒンガム・ヒルにあるユニテリアンの学校に通ったが、やはりユダヤ人ということで級友からの侮蔑を受けた。ところが、ベンジャミンは大柄の上級生と喧嘩した時、この悪ガキを打ちのめすことが出来た。というのも、彼は密かにボクシングを習っていたからだ。(Elbert Hubbar, Little Journey to the Homes of English Authors, London : G.P. Putman's Sons, 1907, p.392.) 頭のいいベンジャミンは、コスター・ジョー(Coster Joe)のもとで三年間も修行したというから用意周到である。イギリス人の子供だと異人種への嫌悪感が露骨で、気に食わないユダヤ人を見つけるとイジメたくなる。だから、ベンジャミンは先手を打って格闘技を習っていたのだろう。
ひ弱なトマス・ジョリーもボクシングか柔術を習って喧嘩の達人になっていれば、クラスメイトから馬鹿にされず、理不尽な差別をはねつけることも出来たはず。しかし、意気地無しのジョリーは、フランス人からの差別に憤慨するしかなかった。(ディズレイリの少年時代だと、悪ガキどもは「Old clo(Old Clothes / 古着)!」と呼んで小馬鹿にしていたそうだ。ユダヤ人は薄汚い古着を売り歩く行商人のイメージがあるから、「ボロ着を売る賤民」と嫌っていたのかも知れない。)子供の頃に侮辱を受けたユダヤ人は、猛烈なガリ勉となり、成人すると高額所得のビジネスマンや弁護士になって、自分を馬鹿にした西歐人を見返すことがある。「カネと権力を有した者が勝ち組なんだ!」という信念が、屈折したユダヤ人の本音である。
そもそも、ユダヤ人というのは、千年以上も前からヨーロッパ人に嫌われている居候だ。容姿が異なるだけじゃなく、選民思想で凝り固まっている連中だから非常に厄介だ。彼らは“タカリ先”の異教徒を“同胞”と思うことはなかったし、キリスト教に基づく伝統や文化を尊重する気持ちなんか更々なかった。第一、ゲットー暮らしの賤民は、現地人から憎まれる存在だ。スペインやポルトガルのキリスト教徒からは、「豚野郎(マラーノ / Marrano)」と呼ばれていたし、ドイツやフランスでも家畜並みの扱いだった。
ところが、フランス革命が起こると、「世界市民」とか「人間の権利」といった発想が台頭し、ユダヤ人はゲットーから解放されることになる。彼らは単なる金融業者(高利貸し/ 両替商)ではなく、フランス人と対等な権利を持つ“公民(citoyen)”となった。彼らは独自の才能を活かして専門職に就くことができたので、医者や宝石職人、貿易商、宮廷役人、大学教授、裁判官へと変身することができた。こうして異邦人のユダヤ人は、ヨーロッパ社会へと浸透する。
ここで重要なのは、ユダヤ人がヨーロッパ人の不幸で得をする、ということだ。例えば、フランス革命が起こって王族や貴族、街の有力者が虐殺されると、従来の身分社会が崩壊し、ユダヤ人が要職に就く“隙間(チャンス)”ができる。ドイツのゲットーに住んでいたユダヤ人も同様で、ドイツがフランス軍に蹂躙されることでゲットーから抜け出ることができたのだ。当然、ドイツ人は反対したけど、「平等」を掲げるフランス人が強要すれば、敗者のドイツ人は抵抗できない。イングランドでも同じである。カトリックとプロテスタントの対立が起これば、ネーデルラントの裕福なユダヤ商人がオリヴァー・クロムウェルを密かに支援し、ユダヤ人を敵視する王侯貴族を打倒してくれと頼む。ユダヤ人から資金をもらったクロムウェルは、長らく「入国禁止」となっていたユダヤ人の入国を許す。これにより、追放されていた異邦人は、次々と英国へ流れ込むことが出来たのだ。そして、ロスチャイルド家がナポレオン戦争で大儲けしたのはご存じの通り。
脱線したので話を戻す。ユダヤ人のジョリーがフランスの歴史や藝術に敵意を抱くのは当然だ。フランコ・ガリア人が美しいと思う風景や理想とする肉体美などは、ユダヤ人からすれば鼻持ちならない手前味噌である。ルネッサンス期に描かれた宗教画なんて、裸の男女をモチーフにしたポルノ漫画にしか過ぎない。保守的なユダヤ教徒だと、「何だ、こんな偶像崇拝は!」と足で踏みつけたくなるほどの駄作である。フランス人やイギリス人が崇拝するイエズス・キリスなんかは“狂った異端者”、既婚者のマリアが亭主に隠れて拵えた“不倫の子”でしかない。「処女懐胎」は不逞を隠す“嘘”という訳だ。そもそも、“よそ者”たるユダヤ人には、フランク族の首長に対する忠誠心とか、ブルボン王朝への敬愛なんて端っから無い。ユダヤ人からすれば、「地上における天主の代理人」たる国王陛下、なんて馬鹿げた話だ。フランスの王妃も忌々しいオーストリア人の貴族でしかなく、ギロチンで殺されても当然の売女(ばいた)である。
フランス王国の歴史を愛するケルト系のガリア人なら、開催式のイベントに驚愕するが、アート・ディレクターになったユダヤ人は知らん顔。謝罪するどころか、自分の藝術に自信を持ち、反省することなく開き直っていた。ジョリー曰く、
フランスでは、自分が好きなように愛する自由があるし、自らが欲する者を愛することも自由だ。また、何を信じ、何を信じないかも自由である。(Michel Rose, 'Paris ceremony 'Last Supper' parody sparks controvers' , Reuters, July 27, 2024.)
もう呆れてるしかない自己弁護だが、要するにジョリーは藝術の自由を実行したにすぎない、という訳だ。そして、様々なタイプの人間を“包括”するのもフランスの文化だと思っている。それゆえ、青色のペイントを塗りたくった奇人でも、吐き気を催すゲイやレズビアンでもOKだ。こうなれば、醜悪なトランスジェンダーどころか、金玉を露出する変態男でも、髭面の踊り子でも、差別なく登場させるのが“フランス的”ということになる。しかし、なぜかパロディー化すのはキリスト教ばかり。うるさく厄介なユダヤ教やイスラム教は、ちゃっかり避けている。ゲイの預言者モーセとか、巨根のダビデ王、愛人にかこまれたアブラハムといったパロディーはないし、厚化粧のオカマに扮した預言者ムハンマドが登場するコントもない。
それもそのはず。もし、こんなキャラクターが開会式に現れたら大変だ。おそらく、大勢のユダヤ教徒やイスラム教徒がオリンピックの会場に殺到し、テロ事件が起きてしまうだろう。主催者や演出家が狙われ、警備員にも死傷者が出てしまうから、平和の祭典が殺戮の修羅場と化す可能性も出てくる。もしも、トマス・ジョリーがアラッーを侮辱すれば、イスラム教のイマム(導師)から死刑宣告が出されてしまうだろう。たぶん、プロの暗殺者が現れて、彼の首はナイフで切り落とされる。だが、キリスト教なら大丈夫。どんなに侮辱しても神父がターミネーターになることはない。アイルランドなら『処刑人(The Boondock Saints / 1999年の映画)』に出てくるショーン・パトリック・フナナリー(Sean Patrick Flanery)やノーマン・リーダス(Norman Reedus)みたいな殺し屋がいそうだけど、宗教心が消え失せたフランスでは杞憂だ。
詐欺師のユダヤ人
ユダヤ人には物理学や医学、数学、法学、社会学などで活躍する人物が多い。だが、その一方で、タカリ先の社会を腐敗させる悪党もたくさんいる。左翼学者や革命分子に加え、暴利を貪る金融業者に政財界へ食い込むマフィアなど、数えだしたらキリが無い。藝術面でもユダヤ人はその才能を発揮し、フェリクス・メンデルスゾーン(Jabob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy)みたいな作曲家を生み出すこともある。だが、美術家となれば不毛で、日本人が頭に浮かぶユダヤ人画家といったらマルク・シャガール(Marc Chagall)くらい。シャガールはベラルーシ生まれのユダヤ人。あとは、「マーヴェル・コミック」のスーパー・ヒーローを創作したスタン・リー(Stanley Martin Lieber)くらいだろう。
第20世紀のドイツでは「表現主義(Impressionismus)」というが勃興し、「新古典派」のスタイルとは違った画風が流行っていた。あまり日本では知られていないが、例えば、エルンスト・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner)やゲオルグ・グロス(Georg Ehrenfried Grosz)、エゴン・シーレ(Egon Leo adolf Ludwig Schiele)、オットー・ディックス(Wilhelm Heinrich Otto Dix)などが挙げられる。ユダヤ人の医師で作家のマックス・ノルダウ(Max Nodau)が評したように、当時のドイツでは、伝統的な価値観や倫理・道徳を蔑む風潮が強く、美術界にもその影響が色濃く及んでいた。ちなみに、ノルダウの本名は「サイモン・マクシミリアン・ズュートフェルド(Simon Maximilian Südfeld)で、日本では『パラドックス』や『現代の堕落』といった著作が翻訳本として出版されている。
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(左 : エルンスト・キルヒナー / ゲオルグ・グロス / エゴン・シーレ / 右 : オットー・ディックス)
キルヒナーやグロスが描いた作品は、ノルダウのような批評家からは「頽廃藝術(Entartete Kunst)」と呼ばれ、以前の美術品とは全く違ったスタイルで描かれている。普通の日本人が西洋美術と聞けば、ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)やフェルメール(Johannes Vermeer)の作品、あるいはラファエロとかレンブラントの絵画を思い出すだろう。キュビズム(Cubisme)の代表格であるパブロ・ピカソや象徴主義(Symbolism)の巨匠エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch)を挙げる人もいるけど、アニメ・ファンならフランスのウィリアム・アドルフ・ブーグロー(William Adolphe Bouguereau)を好むだろう。美的感覚は人それぞれだから、どんな作品が上等なのかは明言できないが、現代美術の絵画を見ていると、何となく気分が暗くなる。まるで精神を病んだ人が描いた作品なんじゃないか、と思えてくるからだ。
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(左 : ウィリアム・アドルフ・ブーグロー / 右 3枚ブグローの絵画 )
表現主義の絵画も酷く、エルンスト・キルヒナーが描く人物画なんて全く美しくない。むしろ醜悪で美の破壊にしか思えない。画家の精神が悪性腫瘍で蝕まれているかのような印象を受ける。オットー・ディックスは第一次世界大戦で従軍し、第二鉄十字勲章をもらうほどの功績をあげたが、その美意識はドイツ人らしくなく、頽廃藝術と目されてもおかくしない。オーストリア出身のエゴン・シーレの絵画も同じで、グロテスクな作品が多く、陰鬱で暗い人物画や三流ポルノといったイラストが見受けられる。
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(左2枚 : エルンスト・キルヒナー / エゴン・シーレ / 右 : オットー・ディックス )
頽廃藝術の代表格といえば、ナチ党から迫害されたゲオルグ・グロスという画家だ。その素性や血筋に関してはよく判らないけど、彼は1918年に共産党に入党した左翼。揉め事を起こす1933年まで党員であったというから健全な精神の持ち主じゃない。(Rose-Carol Washton Long, 'George Grosz, Otto Dix, and the Philistines : The German-Jewish Question in the weimar Republic', Experiment, Vol.9, 2003, p.178.)一方、オットー・デックスは共産党員ではなかったが、平和主義嗜好の左翼であったというから“同じ穴の狢(ムジナ)”といったところだろう。
Degenerate art by Emil NoldeDegenerate art by Emil Nolde 003
(Emil Noldeの頽廃藝術作品)
面白いのは、両者とも反ユダヤ主義の傾向があったのに、ユダヤ人の友達を有し、ユダヤ系知識人と一緒に仕事をしていたことだ。これは筆者の推測になるけど、もしかすると、グロスはプロテスタントに改宗した元ユダヤ人の家庭に生まれたのかも知れない。というのも、「グロス(Groschen / Groch)」という氏族名は、ポーランドのユダヤ人にもある名前であるから、ゲオルグの祖父母がドイツに渡った時、宗教や氏名を変えたとも考えられるのだ。もし、ゲオルグ・グロスがキリスト教に改宗したユダヤ人家族の孫ならば、ユダヤ人を批判しながらユダヤ人と親しく付き合うこともあるし、ユダヤ系ドイツ人と馬が合う「世俗派のユダヤ人」ということも有り得る。
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(グロスが発表したポルノ・イラスト )
話を戻す。紹介することさえ躊躇ってしまうが、グロスの絵は非常に下劣で、羞恥心のカケラも無い。日本ではほとんど知られていないが、グロスが描いたイラストのコレクションに目を通すと、ビックリするような作品に出くわす。例えば、太った醜女(しこめ)や奇妙なオヤジ、肛門や性器を露出した痴女、吐き気を催すセックス・シーンなど、常識人が見たら激昂するようなポルノ作品が多い。グロスが描いたヌード女性のスケッチなどは、中学生がノートの裏に描く落書きと同じで、アダルト・コミックの下書きみたいだ。
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(グロスが描いた破廉恥なイラスト )
とにかく、ゲオルグ・グロスの絵画は、ヒトラーの逆鱗に触れる藝術であった。元々、彼は共産主義の左翼であったから、民族主義の社会党とはソリが合わない。しかも、グロスは反ナチスの気質があったから、ナチ党から迫害されるのは時間の問題であった。危険を察知したグロスは、1933年にドイツから逃れ、アメリカへ移住している。亡命先で暮らそうと決めたグロスは、その画風を変えることで藝術活動を続けることにした。当時のアメリカ人は現在とは比べものにならぬほど保守的で、倫理・道徳にうるさかったから、彼の“業績”を見たらビックリするはずだ。グロスはNYのハンティントンにある美術教室で絵画を教えることになったが、過去のポルノ作品を自慢することはなかった。
歐米諸国と同じく、日本でもユダヤ人は「ナチスに迫害された可哀想な民族」という認識が主流である。しかし、この種族には狡猾で悪質な輩が多数含まれている。本来なら、中世の頃にカナンの地(現在のパレスチナ)へ戻っているはずなのに、そのままズルズルと居坐り続けた。彼らはどんなに迫害されても決してヨーロッパを離れることはなかった。それどころか、異教徒の土地にタカって利益を得ていたのだ。ドイツ人の法律家で政治家にもなったフリードリッヒ・カール・ヴィーブ(Friedrich Karl Maximilian Wiebe)も著書の中で述べていたが、解放後からワイマール時代に至るドイツでは、ユダヤ人の社会進出は目覚ましく、政財界のみならず、法曹界、教育界、映像分野、マスコミなどでもユダヤ教徒が入り込んでいた。ドイツ人みたいなフリをする世俗派のユダヤ人とか、キリスト教に改宗したユダヤ人、ヨーロッパ人と混血したアシュケナージ系ユダヤ人など様々なタイプがいる。ガリシア地方から米国へ渡ったユダヤ人を思い出せば判るだろう。
ユダヤ人には哲学者のスピノザや神学者のレオ・ベックなどの有名人もいるが、ダーク・サイドにも逸材が多い。リー・ハーベイ・オズワルドを殺したジッャク・ルビー(本名/ Jacob Leon Rubenstein)とかOSSが利用したマイヤー・ランスキー(本名 / Maier Suchowljansky)、変態映画制作者のハーヴェイ・ワインシュタイン(Harvey Weinstein)、イスラエルの諜報機関の手先となったジェフリー・エプシュタイン(Jeffrey Epstein)などである。
Magnus Hirschfeld 11(左 / マグナス・ヒルシュフェルド)
1920年代や30年代のドイツでもユダヤ人の浸透は著しく、出版業界だと卑猥な雑誌を発行するユダヤ人がいた。淫乱を売りにする劇場や同性愛者が集うキャバレーの経営者にもユダヤ人が存在したから、当時のドイツ人が毛嫌いしたのも当然だ。まともなドイツ人学者なら専攻しないけど、ユダヤ人のマグナス・ヒルシュフェルド(Magnus Hirschfeld)やイウァン・ブロック(Iwan Bloch)は、セックス学(sexology)の専門家として有名だった。カール・ヴィーブの著書『ドイツとユダヤ人問題(Deutschland und die Judenfrage)』によれば、他にも性科学に興味を示すユダヤ人がいたそうで、学会や雑誌で活動する変態学者もいたらしい。例えば、ルートヴッヒ・レヴィー・レンツ(Ludwig Levy-Lenz)やレオ・シドロウィッツ(Leo Schidrowitz)、フランツ・ラヴィノヴィッチ(Franz Rabinowitsch)、ゲオルグ・コーエン(Georg Cohen)、アルベルト・オーレンバーグ(Albert Eulenburg)などである。
Iwan Bloch 0021Ludwig Levy-Lenz 11Leo Schidrowitz 1Albert Eulenburg 1
(左 : イウァン・ブロック / ルートヴッヒ・レヴィー・レンツ / レオ・シドロウィッツ / 右 : アルベルト・オーレンバーグ )
美術界でもユダヤ人は精力的に動く。頽廃藝術の作品を残した画家となればユダヤ人は少数派に属するが、美術商には有力なユダヤ人が多かった。アドルフ・ヒトラーは兵卒(Gefreiter)から総統(Führer)にまで出世を遂げた軍人あがりの政治家であったが、元々は画家を目指す青年であった。それゆえ、ヨーロッパの美術や建築となれば、独自の見解を持っていた。おそらく、ウィーン時代のヒトラーは、画廊や美術館で見かける表現主義の作品が称賛され、「塗りたくった絵」が高値で売買されていることに憤慨したのだろう。第三帝国の総統は、ユダヤ商人の汚い手口に怒っていた。ヒトラー曰く、
ワイマール共和国時代が特に酷かった。これは美術界におけるユダヤ人の影響力の恐ろしさを如実に物語っている。ユダヤ人どものやり方は信じがたいほどの図々しさだった。インチキ美術評論家の協力も得て、ユダヤ人どうしの間で競り上げて、ナイーヴな人々に屑同然の絵を最高傑作と思わせるのに成功したのだ。自らの知的水準に自負を抱いていたはずのエリートたちさえ、ころりとだまされた。・・・屑同様の絵をだまして高値で売った金で、反対に過小評価した傑作をばかみたいな安値で購入する------これが奴らのペテン藝術の極みともいえる手口だった。(『ヒトラーのテーブル・トーク1941 - 1944』下巻、吉田八岑 監訳、三交社、1994年、p.31)
Hitler 533
日本でもナチスによる美術品の強奪や没収はよく知られているが、ヒトラーによれば、この掠奪で「ユダヤ人による詐欺行為に終止符が打たれた」そうである。被害者には気の毒だけど、裕福なユダヤ人から財産を没収し、その財産目録に目を通してみると、“本物の藝術作品”ばかりが載っていた、というから驚きだ。ユダヤ人の美術商や評論家は、表現主義やダダイズムの“B級品”を絶賛するのに、自分のお金で購入する油絵や彫刻となれば、“ガラクタ作品”じゃなく、古典主義かロマン主義の“美しい傑作”ばかりとなっていたのだ。つまり、ヨーロッパで儲けたユダヤ人は、ヨーロッパ人が描いた“古臭い”美術品を買い漁り、自宅の奥に秘蔵していたという訳である。こうしたカラクリに激怒したヒトラーは、ドイツ人の魂を汚染する下劣な作品を撤去しようと試みた。
私は美術展に足を運ぶたびに、そこに展示されている「ぬりたくり絵」を情け容赦なく外させる。これからは、ドイツ美術館を訪れる人々は、その場にふさわしくない絵を見せられる心配がなくなるだろう。価値のない絵はすべてふるい落とした。たとえプロイセン・アカデミーのお墨つきの画家による作品であっても、無価値なものに対しては展示禁止をためらわなかった。アカデミーに任務をきちんと果たす能力がないのはかえすがえすも残念だ。メンバー間でナアナアでやってきたのだ。最近では、美術のことなど露ほども知らない宗教担当大臣が大失敗をやらかした。いつものユダヤ人の罠にかかって、とんでもない駄作に賞を与えてしまったのだ。(上掲書、p.31.)
ヒトラーやナチ党幹部からすれば、ヨーロッパの美術品、つまりヨーロッパ人が生み出した最高傑作は“ヨーロッパ全体の遺産”であり、賤民のユダヤ人に渡してはならない貴重品であった。もし、これらの遺産が市場で自由に売買されたら、必ず大金持ちのユダヤ人が買い占め、ヨーロッパの庶民は悔しい思い補するに違いない。フランスを占領したドイツが、真っ先に目をつけたのが、フランスのロートシルド(ロスチャイルド)家で、アルフレッド・ローゼンベルク(Alfred Rosenberg)のERR(Einsatzstab Reichsleiter Rosenberg)*が派遣されたのである。エドワルド(Édouard Alphonse James de Rothschild)やロベール(Robert Philippe Gustave de Rothschold)、モーリス(Maurice Edmond Karl de Rothschild)、アンリ(Henri James Nathaniel Charles de Rothschild)のアート・コレクションは素晴らしく、ナチスは欣喜雀躍で数々の名作を差し押さえた。*註/ ERRはアルフレッド・ローゼンベルクが指揮する財産没収の公的機関である。
Alfred Rosenberg 11Edouard de Rothschild 1Robert de Rothschild 21Maurice de Rothschild 1
(左 : アルフレッド・ローゼンベルク / エドワルド・ロスチャイルド / ロベール・ロスチャイルド / 右 : モーリス・ロスチャイルド)
Georges Wildenstein 33(左 / ジョルジュ・ウィルデンシュタイン )
ついでに言えば、有名なユダヤ人画商であるジョルジュ・ウィルデンシュタイン(Georges Wildenstein)が、ナチスと結託して掠奪された美術品を捌いたり、くすねたりして富を築いたという疑惑がある。追放・輸送計画でもナチスと協力したユダヤ人がいたから、たぶん、略奪品や没収品を分類したり、ナチの高官と結託して横領したりするユダヤ人もいたはずだ。「正義の味方」を称したアメリカ軍人にも、ナチスの押収品を売りさばこうとした者がいたくらいだから、盗まれた油絵や金塊、装飾品、貴金属、コインなどが、誰の手に渡って隠匿されたのか未だに判らない。
とにかく、戦後や戦争中には何でもありだ。強者は都合の良い理由を附けて強奪や殺戮を正当化するもので、戦勝国には戦争犯罪を擁護する知識人や法学者がゴマンといる。敗者のドイツにだって言い分はあるだろう。ヨーロッパの支配者たるドイツが、ユダヤ人の保管庫から歴史的遺産を取り戻し、帝國の都を飾る方が好ましい、という理屈だって考えられる。もちろん、ヘルマン・ゲーリングのように略奪品を掠め取ろうとする者もいたが、だいたいはドイツ帝國に集められ、美術館に陳列されるから、それほど極悪非道な行為じゃない。
大英帝国博物館は 盗品の倉庫みたいなものだが、エジプト人やエチオピア人が略奪品の返還要求を出しても、イギリス人は応じないだろう。むしろ、「我々がアフリカの芸術品に価値を見出したのだ!」と言い張る。もし、ドイツが戦争に負けていなければ、「ユダヤ人からヨーロッパの遺産を守った英雄」という名誉もあったはずだ。戦後、歐米諸国や日本ではナチスの戦争犯罪が糾弾され、ドイツは悪の権化にされているが、こうした歴史観はユダヤ人が作った“枠組み(frameworkやparadigm)”を基にした思考である。
一般的にユダヤ人というのは、豊穣なヨーロッパに住み着き、ヨーロッパ人の精神や国家から栄養を吸収しながら生きるタカリ屋である。もし、ユダヤ人が美の才能を有し、次々と傑作を生み出す民族なら、今頃、イスラエルは「藝術の都」や「流行の中心地」となっているはず。ところが、現実のイスラエルは魅力に乏しく、ファッションのメッカじゃない。ユダヤ人が集まってセム種族の社会を作ると、“むさ苦しい文化”が目立つようになる。ユダヤ人はヨーロッパ人が生み出した絵画や彫刻に文句をつけ、文学や哲学にもケチをつけるが、ユダヤ人の文化には先進国を惹きつける香りが無い。“批判”を得意とするユダヤ人は、ヨーロッパ文化の破壊に貢献するだけ。共産主義革命に熱狂したがユダヤ人なら、黒人を利用して公民権運動を推進したのもユダヤ人。正常な歐米人なら、トラブルメーカーのユダヤ人に向かって、「お前達だけで暮らし、仲間同士で喧嘩しろ!」と言いたくなる。
ユダヤ人はキリスト教国だけじゃなく、イスラム教国でも嫌われ者だ。ユダヤ人は「移民」や「難民」と称して西歐諸国に押しかけるのに、西歐人はイスラエルに移住しよう何て更々考えない。日本人も「ユダヤ人だらけの国」なんて真っ平御免だ。日本人の画家や美大生、あるいはファッション・デザイナーの卵は、イタリアやフランスに留学しようとするが、イスラエルに留学しようとする者は皆無。アメリカやフランスで人種の多様性や異民族との共生、LGBTQへの理解を訴えるなら、イスラエルだけでやってもらいたいものだ。ユダヤ教のラビは、歐米から戻ってきた不届者や活動家、アフリカ難民を引き入れる左翼に対して、どんな反応を示すのか? もしかすると、ナショナリストの国民や保守派のユダヤ教徒は、リベラル派の同胞と干戈を交えるかも知れないぞ。オリンピックのフェンシングやボクシングより、鮮血が飛び散る内紛の方がよっぽど興味深い。
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68963425.html
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25:777
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2024/08/10 (Sat) 05:03:47
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2024.08.10XML 櫻井春彦
世界情勢は急速に悪化しています。局所的な悪化ではなく、地球規模で同時進行、世界大戦から核戦争への展開も懸念される事態だと言えるでしょう。個別の出来事に囚われていると、世界で何が起こっているのかを理解できません。本来なら全体像を明らかにする書籍を出すべきなのでしょうが、困難な状態です。ブログを利用して全体像を明らかにするしかありません。ブログの支援をよろしくお願い申し上げます。
アメリカの好戦派は1991年12月にソ連が消滅した段階で自国が唯一の超大国になったと信じました。ロシアは落ちぶれ、自分たちの植民地になったと考えたのです。そう考えた私的権力の代表格がロスチャイルドだと言えるでしょう。
ソ連消滅後、ボリス・エリツィン時代のロシアではオリガルヒと呼ばれる若い富豪が現れました。そのひとりがミハイル・ホドルコフスキーです。
この人物はソ連時代の1989年、リチャード・ヒューズなる人物と「ロシア人モデル」をニューヨークへ送るビジネスを始め、ソ連消滅後にはエリツィン政権を支える顧問のひとりに就任、1995年にはユーコスなる石油会社を買収、その一方でモスクワ・タイムズやサンクトペテルブルグ・タイムズを出している会社の大株主になっています。
ホドルコフスキーはユーコスの発行済み株式のうち25から40%をアメリカの巨大石油会社、エクソン・モービルとシェブロンへ売り渡そうとしたものの、ウラジミル・プーチンに阻止されています。(Natylie Baldwin & Kermit Heartsong, “Ukraine,“ Next Revelation Press, 2015)
ユーコス株の支配権はホドルコフスキーからジェイコブ・ロスチャイルドへ渡ったとサンデー・タイムズ紙は報じていますが、ホドルコフスキーが彼とジェイコブ・ロスチャイルドとの関係を語った映像が5月22日にインターネットで公開されました。
その映像の中で、モスクワに本社があるルクオイルの真のオーナーはジェイコブだったと明らかにしています。ロスチャイルドはロシアのあらゆる富を奪うつもりだったのでしょう。その中には穀物、鉱物資源、そして石油や天然ガスが含まれています。
ロシアを征服して解体、略奪するためにネオコンはNATOを東へ拡大させていきますが、これは新たな「バルバロッサ作戦」にほかならず、ロシアの親欧米派をも怒らせることになりますが、そうした展開になることは予想され、旧世代の「タカ派」も懸念していました。
例えば、リチャード・ニクソンは1994年の段階でエリツィンの政治的な影響力が低下していると指摘、ロシア議会で反米機運が高まっていると警鐘を鳴らしています。そうした機運の高まりはエリツィンの後継者として反欧米の大統領候補を連れてくる可能性があるとしていましたが、実際、ウラジミル・プーチンを登場させます。
そのほかジョージ・ケナン、ヘンリー・キッシンジャー、そしてズビグネフ・ブレジンスキーでさえネオコンの政策を危険だと警鐘を鳴らしていましたが、こうした旧世代や非ネオコンの意見を封じ込める出来事が2001年9月11日に引き起こされます。ニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎が攻撃されたのです。
これで世界制覇を実現できるとネオコンは考えたのでしょうが、そうした展開にはなりません。2003年3月に始めたイラクへの先制攻撃は思惑通りにならず、2008年8月のジョージア軍による南オセチアへの奇襲攻撃もロシア軍の反撃で失敗しました。2011年春に始めたリビアとシリアに対するアル・カイダ系武装集団を使った軍事介入の場合、リビアは無法地帯と化し、シリアでは西側の傀儡軍が勝利できないことは明白です。2013年11月から14年2月にかけてウクライナではネオ・ナチを利用してクーデターを成功させたものの、東部の反クーデター派と内戦になります。
アメリカはクーデター体制を支援するため、8年かけて戦力の増強を図り、2022年春に大規模な軍事攻勢を始める計画でしたが、その直前にロシアが軍事介入、NATOが軍事支援を強めたものの、敗北は決定的です。残る手段は核兵器だけでしょう。
そして2023年にはイスラエルがガザで住民の大量殺戮を始めたのですが、パレスチナの武装勢力に勝つことができず、状況を悪化させてアメリカ軍の介入を誘う事態になっています。
中東のイスラム世界ではイランやイエメンを除き、米英を後ろ盾とするイスラエルと対決しようとする政府はないようですが、反帝国主義を掲げる武装集団はイスラエルと戦う準備ができているようです。現地のアメリカ軍基地も攻撃され始めています。
世界は歴史の転換期を迎えています。200年ぶり、人によっては500年ぶりだと言います。こうした時代にどのように生きるかを判断するためには状況を理解する必要があります。このブログが状況を理解する一助になればと願っています。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202408100000/
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26:777
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2024/09/08 (Sun) 00:58:16
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2024.09.08XML
チェイニー親子に支持されたことで確認されたカマラ・ハリスの好戦性
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202409080000/
リチャード・チェイニーとリズ・チェイニーの親子は11月に予定されているアメリカ大統領選挙でカマラ・ハリスに投票すると発言した。この親子はネオコンの中核グループの一員であり、ネオコンに担がれていたジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領を務め、ネオコンの政策を実現しようとしているハリスを支援するわけで、不思議ではない。
ハリスは2004年1月から11年1月までサンフランシスコ第27地区検事を、また11年1月から17年1月までカリフォルニア州司法長官を務めているが、州司法長官だった当時、ハリスは冤罪の可能性が高いと言われているケビン・クーパーという死刑囚のDNA鑑定を求める訴えを退けている。
ハリスは自分自身を「進歩派」と称しているが、決して進歩的な検察官ではなく、社会的強者には優しく、弱者には厳しかったと指摘されている。だからこそ副大統領になれ、大統領候補に選ばれたと言えるだろう。
州司法長官時代のカマラは人びとを刑務所へ入れることに熱心で、不登校の子どもの親も刑務所へ送り込んでいたほか、安い労働力を確保するため、保釈金を引き上げて仮出所を拘束し続けたと伝えられている。
それに対し、社会的に強い立場の人には寛容で、例えば支払いが滞っている自宅所有者を正当な手続きを経ずに追い出し、その家を競売にかけ、起訴が相当だとされたワンウエストに対する法手続きをハリスのオフィスは拒否している。
支配者たちが隠している秘密を明らかにする手助けをしていたウィキリークスに対してもハリスは厳しい姿勢を見せ、この団体を支持しないと語っている。
ディック・チェイニーが表舞台に登場したのはジェラルド・フォード政権の時。リチャード・ニクソンがウォーターゲート事件で1974年8月に辞任、副大統領からフォードは昇格したのだ。
この政権ではデタント派が粛清されたが、特に注目されたのは国防長官とCIA長官の交代。国防長官は1975年11月にジェームズ・シュレシンジャーからドナルド・ラムズフェルドへ、またCIA長官はウィリアム・コルビーからジョージ・H・W・ブッシュへ交代している。コルビーは議会でCIAの秘密工作について証言、支配層を激怒させていた。
この粛正を主導したのはラムズフェルド大統領首席補佐官とリチャード・チェイニー大統領副補佐官だが、その背後にはポール・ニッツェやアルバート・ウールステッターを中心とするグループが存在した。この人脈は後にネオコンと呼ばれるようになる。
チェイニーはジョージ・H・W・ブッシュ政権で国防長官を務めたが、その下でポール・ウォルフォウィッツ国防次官が中心になり、DPG(国防計画指針)という形で世界征服計画を作成している。いわゆるウォルフォウィッツ・ドクトリンだ。旧ソ連圏を制圧するだけでなく、ドイツや日本をアメリカ主導の集団安全保障体制に組み入れ、新たなライバルの出現を防ぐと謳っている。その後、政権がかわってもこのドクトリンは維持されてきた。
2001年1月にジョージ・W・ブッシュが大統領に就任、チェイニーは副大統領になった。この政権では事実上、チェイニーが大統領だったとも言われている。
その年の9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎が攻撃され、人びとがショックを受けている間にアメリカ政府は侵略戦争を本格化させたのだが、イラクへの侵略戦争で早くも挫折する。しかもロシアが再独立、ウォルフォウィッツ・ドクトリンの前提が崩れたのだが、ネオコンは計画を修正しなかった。
ブッシュ・ジュニア政権はアメリカ軍を侵略戦争に投入したが、彼らが信じていたほどアメリカ軍は強くない。思い通りに進まず、次のバラク・オバマ政権は戦術を「チェンジ」した。1970年代にズビグネフ・ブレジンスキーはサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団を利用して傭兵の仕組みを作ったが、ブレジンスキーの弟子だということもあり、オバマはその戦術を採用した。つまり、アル・カイダを使ったのだ。
アル・カイダは CIAの訓練を受けた「ムジャヒディン」の登録リストだとイギリスの外務大臣を1997年5月から2001年6月まで務めたロビン・クックは2005年7月に書いている。アラビア語でアル・カイダはベースを意味し、データベースの訳語としても使われる。2014年にはダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)が生み出されたが、これも同じだ。
アメリカはロシアに対してウクライナを、パレスチナではユダヤ教シオニストを傭兵として使っている。明治維新以降、東アジアでは日本がアングロ・サクソンの傭兵としての役割を果たしてきた。チェイニーを含むネオコンはハリスを操り、傭兵を使ってウォルフォウィッツ・ドクトリンを進めるつもりだろう。ドナルド・トランプもこのドクトリンから逃れられないと思うのだが、チェイニー親子の発言を聞くと、トランプでは不安なのだろうと思える。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202409080000/
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27:777
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2024/10/20 (Sun) 06:40:08
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ディープステートは誰なのか?もはやその存在はバレ始めている!(及川幸久×石田和靖)
【越境3.0チャンネル】石田和靖 2024/10/16
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16874514
渡辺惣樹『虚像のロシア革命』『ネオコンとは何か? 』
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14147355
ディープステート(ネオコン)とは? ミアシャイマー vs 伊藤貫 - YouTube
「ミアシャイマー」の思想・ネオリアリズムの国際政治学
https://www.youtube.com/watch?v=2VIupJG07UM&t=275s
何が違うのか!? 古典派(伊藤貫) vs ネオリアリスト(ミアシャイマー・ウォルツ) (情緒vs論理、陰謀論vs社会科学) - YouTube
「ミアシャイマー」の思想・ネオリアリズムの国際政治学
https://www.youtube.com/watch?v=ROZP1v146jM
2023-10-31
チャンネル名から伊藤貫氏の名前を外した理由
https://uipkmwvubg9azym.hateblo.jp/entry/2023/10/31/095631
「ミアシャイマー」の思想・ネオリアリズムの国際政治学 - YouTube
https://www.youtube.com/@Mearsheimernishibesusumu/videos
「ミアシャイマー」の思想・ネオリアリズムの国際政治学(YouTube)のブログ
リアリスト学派の国際政治学による日本の外交・国防、国際情勢の分析
https://uipkmwvubg9azym.hateblo.jp/archive
2023-10-31
チャンネル名から伊藤貫氏の名前を外した理由
https://uipkmwvubg9azym.hateblo.jp/entry/2023/10/31/095631
チャンネル名から伊藤氏の名前を外すことになりました。
外した理由は二つあります。
一つ目の理由は、伊藤氏の国際政治学のパラダイム(学派)と、このチャンネルが正しいと考えているパラダイムが違うからです。
このチャンネルは国際政治学のネオリアリズム(攻撃的リアリズム・防御的リアリズム・新古典的リアリズム)という学派が正しいと考えていますが(※この3つのどれが正しいという決めつけはしていません)、伊藤氏のパラダイムは古典的リアリズムです。
そして、このパラダイムが違うと、国際政治に対する分析の結果も、未来予測も違ったものになります。
この二つの違いを簡単に説明すると、ネオリアリズムは、基本的に国際政治の構造によって、国際政治は左右されると考えるのですが、古典的リアリズムは、構造ではなく、その国の性質(例えば、支配欲が強い など)に左右されると考えます。
例えて言えば、地動説と天動説のように、ネオリアリズムと古典的リアリズムは、根本的に違います。
また、国際政治学界での一般的な評価としては、1979年にケネスウォルツが「国際政治の理論」という本を発表し、構造的現実主義の理論(ネオリアリズム)を発表してから、初めて国際政治学は社会科学の域に入ったとされています。
またネオリアリズム以外の学派(リベラル制度主義、コンストラクティビズム)も、ウォルツのネオリアリズムをたたき台にして理論構築しており、古典的リアリズムは学術的には過去の遺物(信憑性のない理論)として葬り去られたという形になっています。
このような経緯を踏まえて考えても、このチャンネルは、ネオリアリズムが正しいと考えています。
具体的な学者としては、ケネスウォルツ、ミアシャイマー、スティーブンウォルト、クリストファーレインなどです。
伊藤氏は、ウォルツなどのネオリアリストの名前を出すことがよくありますが、「支配欲で国際政治は動く」と度々発言しています。
また、それ以外にも、伊藤氏は、過去、「雑誌 表現者」において、「ネオリアリズムと古典的リアリズムを区別していない」と発言していたり、ミアシャイマーを古典派のモーゲンソーと同じ分類に入れるという内容の論考を表現者で発表しています。
これらから考えると、伊藤氏のパラダイムはネオリアリズムではく、古典的リアリズムだというのが客観的な評価です。
伊藤氏のパラダイムは、新古典的現実主義であるという反論があるかもしれませんが、新古典的リアリズムは、安全保障をベースに国家は動くと考えているので、支配欲で国家は動くという伊藤氏とは根本的に違います。
ネオリアリズムと古典派の未来予測の違いについて言えば、例えば、伊藤氏は、「アメリカは中国と戦争まではせずに、あっさり東アジアを見捨てる(投資家が反対するからというのも理由としてあげられている)」と度々発言していますが、ミアシャイマーは、「東アジアの覇権をめぐって、アメリカは中国との戦争も辞さない」という考えなので、まったく予測が違うということになります。
このように予測が異なるのは、古典派は支配欲で国家は動くと考えていますが、ネオリアリズムでは、安全保障を第一にして国家は動くと考えているからです。
二つ目の理由は、伊藤氏が「ディープステート」、「資本家が米外交を支配している」、「ウクライナ戦争はアメリカが企画して、意図的に起こした」など、陰謀論者的発言をしばしば行っているからです。
伊藤氏のこれらの発言をネオリアリズムの学者たちは支持していません。
たとえば、ウォルト教授は、Foreign Policy誌に「DSというようなもの存在しない」という内容の論文を出していたり、ミアシャイマー教授も、「外交を動かしているのは、資本家ではなく、外交エリートたち」という発言をしていて、伊藤氏の言うような陰謀論は否定しています。
このような両者の考え方の違いは、一つ目の理由で説明した両者の根本的な考え方の違い(国家は支配欲で動くのか、安全保障で動くのか)から生まれます。
先ほど、古典派の理論は学術的に見て、非科学的と評価されていると説明しましたが、陰謀論も古典派と同じような思考に基づいたものなので、陰謀論も非科学的という評価になります。
この点についての詳細はケネスウォルツの国際政治の理論を読んでいただきたいのですが、陰謀論も古典的リアリズムも、理論が帰納的であるということです。国際政治はシステムからの影響を無視できない以上、理論は帰納的ではなく、演繹的・体系的なものでなければならないということです。
いわゆる陰謀論は、古典派が全盛だった時代に流行した過去の遺物です。
悪い国が戦争を始めるなどと考える古典派は陰謀論と非常に相性がいいです。
それ以外に、核戦略論についても、伊藤氏は80年代の知識を根拠にしていると発言されていますが、核戦略論は、ここ数十年で大きく変化しており、80年代の知識では正確な分析ができなくなっています。
例えば、核があるから米中は戦争できないという伊藤氏の主張は、現在の核戦略論では否定されています。なぜなら、戦術核において、この数十年で大きな技術革新があり、核兵器の持つ意味合いが80年代とは変化しているからです。
また、伊藤氏は核の傘は嘘と発言されていますが、ミアシャイマーも含め、他のネオリアリストの学者の中で、核の傘を否定している人は一人もいません。
つまり、「核の傘は嘘ではない」ということです。
このチャンネルでは、ある時点まで、「伊藤氏はネオリアリズムに基づいて、国際政治分析をしている」と思っていたのですが、そうではないということに気が付いて、伊藤氏からの伝聞ではなく、自ら国際政治学について一から学び直す必要があると考えました。
そして、このチャンネルでは、去年の終盤から半年程度動画制作を休止して、チャンネルページの投稿欄を利用して、ウォルツの「国際政治の理論」を毎日引用しながら、チャンネルメンバーと一緒に理解していくという作業をしました。
この本は、現在の国際政治学の基本書に位置付けられていて、必読文献になっています。
まだ投稿はそのまま残しているので、チャンネルメンバーになれば誰でも閲覧できます。
www.youtube.com
このチャンネルで過去に作った動画の中には、ネオリアリズムから見ると正しくない内容のものがあります。
そのために、非公開にした動画もありますが、一部が間違っている動画ついては、今後、カットなどの作業が必要だと考えています。
ウォルツの国際政治の理論の日本語版が出たのが、2010年で、まだ10年余しか経過していません。
このことは、ネオリアリズムが日本ではまだ十分に理解されていないということを意味します。
日本で、古典的リアリズムや陰謀論のような非科学的にものを信じている人がまだまだたくさんいるのは、(科学的な)ネオリアリズムについてまだ理解が不十分であることも原因の一つではないかと思います。
また日本の国際政治学者の大多数は、コンストラクティビズムか、リベラル制度主義に属する人たちなのですが、ウクライナ戦争や中国の台頭について、これらの学派は、予測に失敗したので、「国際政治学は信用できない」という間違ったイメージが広がってしまっていることも、陰謀論が流行してしまう原因の一つではないかと思っています。
ネオリアリズムは、ウクライナ戦争の発生リスクや中国の台頭について正確に予測していました。そして、陰謀論と違い、学術的に検証されているものなので、信憑性が確保されています。
とは言っても、伊藤氏のことを全く支持していないという訳ではなく、伊藤氏の哲学の領域での発言については傾聴に値するものがあると考えているので、今後も、教育論などで伊藤氏の発言を取り上げさせていただくことはあると思っています。
しかし、伊藤氏の名前をチャンネルに入れると、陰謀論や古典的リアリズムを支持しているという誤解を与えてしまうため、やむを得ず外すことにしました。
これをお読みの方のほとんどは、伊藤氏の国際政治分析は正しいと考えていらっしゃると思いますが、一度、ウォルツの「国際政治の理論」を読まれてみて、伊藤氏の考え方(古典的リアリズム)との違いを確認されてみたらいかがでしょうか
私がここでいくら説明しても、納得していただくのは難しいと思うからです。
私も、伊藤氏が絶対に正しいと考えていた時は、伊藤氏に対する批判は全て間違いだと思っていたので、その時の自分のことを思い出すと、皆さんが、これを読んで納得するとは思えません。
今から思うと、一種の洗脳状態であったと思います。
私が間違えてしまったのは、「伊藤氏は、ウォルツやミアシャイマーの考え方を正確に伝えてくれているから、彼らの本は読む必要がない」と思い込んでいたことです。
この本を読んでみて、伊藤氏の国際政治分析はネオリアリズムではなく、古典的リアリズムに基づいたものであることが分かりました。
だから、ご自身で国際政治の理論を最後まで読まれて、自ら納得するというプロセスが必要だと思います。
この本は、今の国際政治学の枠組み(土台)を説明しているので、この本の内容を理解できていないと、他の国際政治の理論(この本を土台にして、防御的リアリズム・攻撃的リアリズム・新古典的リアリズムが生まれている)は理解できないです。
ネオリアリズムはリベラル制度主義などと違って、理想や願望を理論に組み込んでいないので、真実性を感じられると思います。
そして、ネオリアリズムを理解した上で、陰謀論と比較すれば、陰謀論がどれほど非科学的な話なのかが分かるでしょう。
ウォルツもこの本の中で、陰謀論を批判しています。
陰謀論を信じている人は、雷が神の仕業だと考えていた原始時代の人と同じです。
原始人は、科学的知識がないから、雷を神の仕業だとしか思えませんでした。
ネオリアリズムを学ばれれば、 今まで陰謀論だと思っていたことが、思い込みに過ぎなかったことが分かるでしょう。
今後、国際政治分析については、 ミアシャイマーらのネオリアリストの学者の見解を論拠にして動画制作をしていく予定です。
ネオリアリズムの学者の間でも(対中政策などで)論争もあり、ミアシャイマーに対する批判もあるので、それも紹介していく予定です。
https://uipkmwvubg9azym.hateblo.jp/entry/2023/10/31/095631
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2024/10/20 (Sun) 06:42:49
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【そうきチャンネル】【第二次トランプ政権】政権移行チーム始動・ケネディJR登用
渡辺 惣樹 2024/10/19
https://www.youtube.com/watch?v=T8GWCQgU2X4
【渡辺惣樹】トランプ「圧勝」予測にハリス民主党「崩壊」寸前【デイリーWiLL】
デイリーWiLL 2024/10/15
https://www.youtube.com/watch?v=sS-YDd-ZQ84&t=43s
【渡辺惣樹】ネオコンの操り人形「カマラ・ハリス」が招く第三次世界大戦【デイリーWiLL】
デイリーWiLL 2024/10/16
https://www.youtube.com/watch?v=Pe8o7u7URDo