777投稿集 2505800


シュメール神話の人類創世

1:777 :

2023/08/13 (Sun) 15:32:53

シュメール神話の人類創世
2010年02月11日
https://blog.goo.ne.jp/konsaruseijin/e/20278c1470953be34e1163edce926967
   
シュメール神話は、世界で一番、古い神話。一般的な知名度では、「ギリシャ神話」や「旧約聖書」の方が断然上なのだが、古さではシュメール神話が大幅に上回っている。それだけでなく、ギリシャ神話や旧約聖書には、シュメール神話と似たエピソードがとにかく多い。
 
有名なのは、旧約聖書の「ノアの洪水」とほとんど同じストーリーが、シュメール神話にも出てくること。ゼカリア・シッチン氏が強調するのは、シュメール神話の12神が、ギリシャ神話の頂点に位置する「オリュンポスの12神」の原型だということだ。

これほど重要なシュメール神話なのに、シッチン氏が「人類を創成した宇宙人 ~ ネフィリムとアヌンナキ」でとりあげるまでは、精神世界ファンの間でもほとんど知られていなかった(もちろん、筆者もほとんど知りませんでした・・・)。シュメール神話について知りたくても、参考図書は少ない。今のところ、書店で目につくのは中公新書の「シュメル神話の世界」(岡田明子・小林登志子著)だろう。

この本にも、「シュメル人の出自については、今のところは何も分かっていない。特に不思議なのは、解読されはしたが、シュメル人の言語系統がまったく不明なことである」と書かれている。

「言語系統がまったく不明」というのは、ひらたく言えば、「周囲の諸民族の言語と、ちっとも似ていない」ということ。

たとえば、ドイツ語やフランス語を少しでも勉強すれば、それが英語やスペイン語と似ているということに、誰でもすぐ気がつく。同様に、中国語とベトナム語、タイ語も似ている。まわりの国々とは、言葉の構造が似ているのが普通なのだ。それが、「言語系統」というもの。
 
ところが、シュメール人の言語に関しては、そういう「言語系統」から隔絶して、孤立しているのである。周囲の諸民族の言語についても、かなりのことが分かっているのだが、シュメール語はそれらと構造的に異なっている。意外なことに、日本語とは構造が似ている。というのも、「私は・・・」、「アナタを・・・」というように、単語の後に「てにをは」がくっつくのが日本語の特徴なのだが(こういうのを『膠着語~こうちゃくご』と言います)、シュメール語もそういう構造になっているという。アッカド語をはじめとする周囲のどの言語にも、こういう特徴はない。もちろん、現代のアラブ人やイラン人の言語とも、まったく似ていない。

「どこから来たのか」がさっぱり分からない、古代シュメール人。やっぱり、世界史上、最大級のナゾといえる存在だ・・・。

シュメールには、多くの都市国家が林立していた。旧約聖書の創世記で活躍したアブラハムの出身地とされる「ウル」、栄華と滅亡のストーリーで有名な「バビロン」、宗教的な聖地であった「ニップル」など、有力な都市が並び立っていた。シュメール神話の神々は、大地や空気、海、水、などの自然の神様であると同時に、それぞれの都市の「守護神」でもあった。たとえば、最高神エンリルは、ニップル市の神様。後にエンリルに代わって神話の主役となるマルドゥクは、バビロン市の神様だ。これには、繁栄するバビロンが、メソポタミアの覇権を握っていった歴史が反映されているという。

シュメールの地は、ペルシャ湾に面して、2つの大河が合流する河口にある。大河からあふれ出した水のおかげで、広大な湿原が広がっている。湿原は、甘美なナツメヤシの樹液とともに、豊かな麦の収穫や、粘土をもたらした。この「粘土」こそ、シュメール文明の原動力。粘土は、日干しレンガや粘土板の材料となった。当時、シュメールを除く世界中の人々が、穴ぐらのようなところに住み、文字を持たない原始人だったことを思えば、レンガ造りの住居に住み、粘土板に文章を書き付けていたシュメール人たちは、まさに驚異の先進文明人だったといえる。

シュメール神話によれば、神様もまた、粘土をこねて人間を創った。「なぜ、神様は人間を創造したの?」というのが、キリスト教徒やイスラム教徒の親が、子供に質問されて返答に窮する素朴な疑問。それに対して、世界最古の宗教・シュメール神話は、明快な回答を与えている。

「神々が働かなくてもよいように、労働者として人間は創造された」と、シュメール神話の粘土板には明記されているのだ。

いわく、つらい農作業や、治水事業に従事していた神々からは、不平不満が絶えなかった。「こんなに俺たちを働かせやがって、どういうつもりだ、コンチクショー」と怒っていた。原初の母なる女神・ナンムは、この事態を深く憂慮していたが、「神々の中でも、頭ひとつ抜けた知恵者」と評判のエンキ神は、そうともしらずに眠りこけていた。あるとき、ナンム女神は、エンキ神をたたき起こして言った。「息子よ、起きなさい。あなたの知恵を使って、神々がつらい仕事から解放されるように、身代わりをつくりなさい」。
             
母の言葉にあわてたエンキ神は、粘土をこねて人間を創った。おかげで、神々に代わって人間が働くようになり、神々はめでたく労働から解放された。シュメール神話の最高神である天空の神アン(エンキの父)や、大気の神エンリル(エンキの兄)も、これには大喜び。神々は祝宴を開き、したたかにビールを痛飲して人類創造を祝った(シュメールは、ビールの発祥地でもある)。このとき、ビールを飲んで酔っぱらった人類の始祖エンキは、地母神・ニンフルサグ(エンリルやエンキの異母妹)とともに、人間づくりの競争をした。「広げた手を曲げることができない人間」や、「排尿をガマンできない人間」、「性器を持たない人間」、「よろよろして立ち上がることができない人間」など、いろんな人間が創られたという(人権擁護団体が聞いたら、激怒しそうなエピソードですな・・・)。
 
実際のところ、旧約聖書にも、「神々が人類を創造した理由」について、少し触れられている。いわく、

>主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。

と書かれた少し後で、「(神は人を)エデンの園に住まわせ、人々がそこを耕し、守るようにされた」とある。

神は、土で人間を創造し、働かせた。やはり、シュメール神話の人類創造ストーリーは、旧約聖書にも継承されている。

やっぱり、人間は、働くために創造されたのだ。文明発祥の地の古代人たちが、こぞってそう書き記しているところからすると、それは本当なのだろう。それを思えば、こんなに仕事・仕事で塗りこめられた我々の人生にも、説明がつくというものだ・・・(泣)。
https://blog.goo.ne.jp/konsaruseijin/e/20278c1470953be34e1163edce926967
2:777 :

2023/08/13 (Sun) 15:38:42


西洋の達人が悟れない理由
03. 中川隆 2011年1月29日 Ⅱ. エロスの深層
神様が人間を創った理由
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/385.html

アナーキストが誰にも相手にされない理由 _ 一般大衆は自由であるよりも支配されることを望んでいる
アダムとイブはサタンのお陰で神の専制支配から逃れることが出来た。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/737.html

異教徒は「人間」ではないので殺してもいい
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/798.html

  • 名前: E-mail(省略可):

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.