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西洋の保守主義の起源

1:777 :

2023/07/25 (Tue) 14:16:41

特番『世界で最も正統性の高い日本の政治・社会制度』ゲスト:大阪市立大学名誉教授・経済学博士 山下英次氏
2023/07/24
https://www.youtube.com/watch?v=f6U6h5zUF8k&t=23s
2:777 :

2023/09/16 (Sat) 04:59:28

ネトウヨ一般に共通する特性
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14149335



世界に比類なき日本文化 _ 名誉白人認定されたいアホ右翼は欧米人に金渡して「日本スゴイ!」と言わせている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/235.html

ダメダメ家庭の目次録
http://kinoufuzenkazoku.hariko.com/index_original.html

『映画とクラシック音楽の周囲集』
https://web.archive.org/web/20181116232531/http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/index.html

07年7月から07年12月まで配信していたメールマガジン「映画とクラシック音楽の周囲集」のバックナンバー
https://web.archive.org/web/20181116232559/http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/schejule.htm

03年9月から04年8月まで配信していたメールマガジン「映画の中のクラシック音楽」のバックナンバー
https://web.archive.org/web/20181116232600/http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/top-page.html
3:777 :

2024/07/07 (Sun) 15:25:31

無敵の太陽
2024年07月06日
「極右」は意外と常識的だった / マスコミの偏向報道に注意せよ!
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68963421.html

「極右」の正体とマスコミの偽造

Marine Le Pen 843Africans in the Netherlands 355
(左 : マリーヌ・ル・ペン / 右 : ヨーロッパに住み着いた移民 )

   7月7日に決選投票が行われるフランスの国民議会(下院/定数577)選挙では、反移民を掲げる“極右(extrême droite)”政党の国民連合(RN)が第1党に躍進するかも知れないと言われている。マリーヌ・ル・ペン(Marion Anne Perrine Le Pen)が率いるこの野党は、左派や中道だけでなく、保守陣営からも毛嫌いされいるようだ。フランスの庶民から支援を受けているのに、主流メディアは「ファシスト」や「レイシスト」のレッテルを貼ってル・ペン達を貶めている。

  移民や難民を矢鱈と擁護する毎日新聞は、外人排斥の国民連合を憎んでいるのか、「脱悪魔化」を図って勢力を伸ばしている、と嫌みを述べていた。(岡大介 / 宮川裕章「フランス極右、躍進背景に『脱悪魔化』戦略 総選挙、過激主張控え」毎日新聞2024年7月1日)日本のマスコミは前々から、「反権力」を看板にし、「庶民の味方」を気取っている。だが、夜の料亭では自民党の幹部と親しく、「リベラル左翼」を演じる与党の応援団となっているのだ。岸田文雄とナベツネの関係を見れば明らかだろう。

  本来なら、移民の流入で苦しむ庶民を助ける論調を展開すべきなのに、日経新聞などは低賃金の労働者を求める財界に追随し、「差別はいけません!」と説教を垂れる。朝日新聞はベトナム人留学生をコキ使って30万分ほど配達させていたという。朝日の販売店で働くベトナム人の中には、原付バイクどころか電動アシストも無い自転車で配達を命じられていたのだ。(出井康博『移民クライシス』角川新書、2019年、p.25.) 朝日奨学会はベトナム人留学生を支援しているというが、実際は奨学金を与えてコキ使える労働者を確保しているんじゃないのか?

  時事通信社は治安が悪化したフランスを知っているのに、有色人種の移民に同情を寄せているから、実際上は「庶民の敵」でしかない。時事通信社の記事によれば、2022年における移民の数は約700万人へと達し、総人口の約10%を占めるというが、その大半は旧植民地のアルジェリアなど北アフリカ出身の外国人である。過去20年間で約250万人も増加したというから凄い。(ただ、過去50年間とか100年間に流入した非西歐系移民の数と混血児の数が明らかになっていないので、マスコミが伝える「移民の割合」というのは“まやかし”である。)

  北フアリカや中東アジアからの移民が増えれば、それに比例して現地白人との軋轢や犯罪件数も増えるから、先祖代々フランスで暮らすケルト系フランス人にとったら深刻な脅威に違いない。高学歴の日本人は日教組によってクルクルパー二されているので解らないが、どうしてフランスやドイツ、ネーデルラント、スウェーデンが「白人国家」であると“いけない”のか? 日本の会社員がニジェールやベニンに派遣されれば判るけど、“黒人だらけ”の村や部族社会なんて珍しくもない。普通の日本人はウガンダの国境を越えてルワンダ、さらにブルンジに進んでも、住民の“違い”なんて判らず、単に「黒人ばかりのアフリカだなぁ~」と思うくらいだ。言語や文化が違っていも、そんな区別に気づかない。

  しかし、時事通信社は西歐諸国がヨーロッパ人の社会だと気に食わないのだろう。日本のマスコミは何の説明も無く「ガリア人のフランス」を否定し、移民を嫌う者やその増加に反対する者を「差別主義者」として糾弾する。(いずれ主流メディアは「日系日本人の日本」を否定するだろう。「日本は日本人だけの国じゃない!」とね。まぁ、フジテレビだって今や「日本のテレビ局」じゃなく、外国人や帰化人の株主が支配する「無国籍放送局」となっているから。) 共同通信社の記事は「ミシェル」というパリ郊外に住む高校教師の発言を紹介していた。

 ミシェルさんは「フランスは移民のせいで騒がしくなった。静かな頃が良かった」と話し、小声で「フランス人というのは、私のような肌の色の人間のことだ」とささやいた。(「有権者、移民増に不安募る 極右躍進の背景―仏総選挙」時事通信 2024年07月03日)

 2023年の世論調査では、「フランスには外国人が多すぎる」という回答が全体の66%を占め、「自分の国にいる気がしない」と答えた人は64%だった。RN支持者に限ると、どちらも90%台となっている。それもそのはずで、パリ市内はアフリカやアジアからやって来た難民で溢れている。福祉目当ての難民は路上浮浪者となり、左翼に支えられたテント生活だ。道路を歩く一般市民にしたら、目を背けたくなる風景でしかない。簡易テントには水洗便所が無いから、路上の生活者は近くの道路か空き地で大便や小便を垂れ流す。糞尿の臭いが漂うパリなんて、200年前に戻ったみたいだ。愛国者のフランス人は不満を漏らすが、二階のベランダから便器を逆さにする人がいないだけマシだろう。

  ただし、これらの外人は非常に厄介だ。彼らは何らかの要因で火がつく。役人と揉めたり、警官に射殺されると、なりふり構わず怒り狂う。感情的になった移民や帰化人は暴力沙汰に走りやすい。普段から我慢を重ねてきた有色人種は、ここぞとばかりに路上に駐めてあったクルマを破壊しするし、商店に放火して品物を盗んだりする。日本では考えられないが、恒例行事のように放火暴動が起こっているのが現代のフランスだ。温和なフランス人でも「排外主義者」になってしまうだろう。

  今では、すっかり「営業保守」が板についた産経新聞も、国民連合(旧「国民戦線)を「極右」と呼んでいた。雑誌『正論』の影響もあって、保守派国民は産経新聞を「保守的メディア」と勘違いするが、この新聞社には左翼分子が結構潜んでいる。朝日新聞に採用されなかったから“仕方なく”産経に入った、という社員もいるから要注意だ。(産経新聞の「裏顔」については別の機会で述べたい。)

Jean Marie Le Pen 1(左 / ジャン・マリー・ルペン)
  フランスへ派遣された山口昌子(やまぐち・しょうこ)などは、「朝日新聞のパリ特派員」になってもおかしくない。自覚無き左翼分子みたいに、彼女は前々から国民戦線のジャン・マリー・ルペン(Jean-Marie Le Pen)や娘のマリーヌ・ルペンを「右翼」とか「極右」と呼んでいたのである。(山口昌子 「マリーヌ・ルペンの行方」『ふらんす』2018年5月号) 現在、パリ支局長を務める板東和正も、ジョルダン・バルデラ(Jordan Bardella)率いる国民連合を「極右」扱いだ。そして、「極右政党」の印象を読者に植え付けるため、ジャン・マリー・ル・ペンの「反ユダヤ主義」を持ち出す。

  国民戦線の初代党首を務めたルペン氏の父は反ユダヤ主義発言を繰り返した。ルペン氏は党首に就任後、イメージ刷新を図るために父を党指導部から追放したが、「ヘイトの党」のイメージは付きまとった。このためバルデラ氏は、反ユダヤ主義に反対するデモ行進に参加するなど党の人種差別的な印象を払拭する努力を続けている。(板東和正「フランス下院選で躍進予想の極右「国民連合」28歳バルデラ党首 SNS駆使で幅広い支持」産経新聞2024年6月28日)

  一般の日本人は「反ユダヤ主義」を耳にすれば、即座に「ネオナチ」を連想し、極悪非道の「差別主義者」と断定する。しかし、反ユダヤ主義は国民戦線だけの“売り”じゃない。千年以上も前からヨーロッパ全体に染み渡っている庶民感情だ。西歐世界を形成したゲルマン人やケルト人が、傲慢不遜の“異人種”を嫌っても、それは自然な感情である。それに、エジプト人やトルコ人に加え、アラブ人やペルシア人が嫌っていたことは秘密ではない。イスラエルに住むユダヤ人も人種差別論者で、彼らはアフリカ黒人を心から憎んでいる。ソマリアやエチオピアからの難民が侵入すれば、容赦なく門前払いにするし、難民申請をした者でも、色々な理屈を捏ねて“国外追放”だ。ユダヤ教のラビでも「黒ん坊」を「クシュ(kush / cush)」と呼んで蔑むし、青空市場オッちゃん達も、平気な顔で「ケダモノ」扱いである。

「右翼」の定義とは?

  ヨーロッパのみならず、アメリカや日本でも「右翼」と「左翼」の定義は曖昧だ。解釈する人によってまちまちで、役所による公式な定義も無い。それでも、歴史を振り返れば、ちょっとだけ解る。そもそも、「右翼」と「左翼」の名称は、フランス革命の三部会に遡る。議長席から見て「右側」に「旧体制(Ancien Régime)」の擁護者、つまり国王の権力を維持したい貴族や聖職者が坐り、「左側」には既存の体制を変革したい者、すなわち君主政を否定し、人民主体の共和政を樹立したい勢力が並んでいたから、「右翼」と「左翼」の名称が生まれたようだ。

  本来なら、フランスの「右翼政党」は王室の復活を望む組織であるはず。フランスには弱小勢力だが、「王党連合(Alliance Royale)」という政党があり、カトリック作家のイヴ・マリー・アデリーヌ(Yves-Marie Adeline Soret de Boisbrunet)が党首となっている。だが、この政党が「極右」と呼ばれてマスコミの話題にのぼることはない。歐米や日本のマスコミは、有色移民の排斥を訴える集団を「右翼」と称する。でも、革命によって誕生した共和政を肯定(支持)する政党を「右翼」と呼ぶのはおかしい。ARの党員なら、オルレアン公爵フィリップ(Louis Philippe Robert, duc d'Orléans)やギーズ公爵ジャン(Jean Pierre Clément Marie, duc de Guise)のような貴族を国家元首にしたいと望むはずなんだが、ジャン・マリー・ル・ペンや他の「右翼」議員達は、ブルボン王家の復活を求めたことはないし、政教分離の原則である「ライシテ(laïcité / 非宗教性)」を廃止すべし、と主張したこともなかった。

  では、日本人が思い描く「右翼(or極右)」とは何か? おそらく、国家主権を強調する国粋主義者とか軍国主義を掲げる保守勢力、外国人排斥を訴えるネオナチ集団、国家宗教を信奉する王政支持者、人民を弾圧するファシスト軍団といったイメージが大半だろう。特に我が国では、北方領土の奪還や皇室支持を熱烈に訴える「街宣右翼」が一般に知れ渡っているので、近寄りたくない“怖い集団”といったイメージが強い。

  しかも、反日思想に燃える学校教師が、アジアを侵掠した「軍国主義者」とか、自由を弾圧する「全体主義者」を「右翼」と教えているので、「日の丸」を掲げたくらいでも「右翼」認定だ。それなら、星条旗を掲げたアメリカ人は全員「右翼」となるはずなんだが、歐米人だと問題無し。イタリアでは共産主義者でも国旗を愛しているのに、我が国では「危ない人」なんだから、ミレニアム世代が反撥しても当然だ。

  現在の我々が使っている「右翼」と「左翼」という政治用語は、第20世紀初頭に定着した言葉であるらしい。「右翼」は国家の秩序や伝統、歴史、宗教などを重視する勢力で、君主政国家なら王室を支持する人々だ。共和政国家なら「保守義者」とか「権威主義者」と評される党派で、愛国心や言論の自由、家族の絆、信仰心、伝統文化、社会規範、民族の歴史などを大切にする。

  もちろん、どの国にも碌でなしやゴロツキ連中はいるから、白人であることだけが自慢の“愚連隊”や、下品を自覚しない“匪賊もどき”が存在する。スキンヘッドの“碌でなし”であれば「極右」と呼んでも構わないが、自国の民族性や文化を守ろうとする「良識派」まで「極右」と呼ぶのは間違いだろう。出稼移民や経済難民を嫌う点からみれば、上流階級の紳士淑女も「右翼」だ。三井、住友、岩崎などの旧財閥系家族や高級国民の御子息や御嬢様だって“排外主義者”のレイシストである。彼らは最初からアジア人とは付き合わないし、住む地域(警備会社に守られた高級住宅地)も違えば、通っていた学校(名門私立の特権校)だって別世界だ。つまり、“接触”する機会が無いから“差別主義者”と呼ばれないだけである。

  抽象的に論じると解りづらいが、「右翼」を参考にすれば「左翼」の正体が見えてくる。左翼政党だと人権や改革を掲げる社会主義者とか、移民難民を擁護する博愛主義者、国籍や性別で人を判断しない平等主義者といったイメージがあるけど、これらは左翼学者が一般人に刷り込んだ幻想である。

  フランス革命の時、人民(「庶民」とか「平民」)を代表する山岳派やジャコバン派などは、「民衆の味方」を装っていたが、実際は忌々しい貴族や聖職者を倒して、自分たちの天下にしようと画策した野心家だ。イポリット・テーヌ(Hyppolyte A. Taine)の『近代フランスの起源(Les Origines de la France contemporaine)』などを読めば判るけど、民衆を搾取・弾圧する支配者貴族というのは作り話で、たいていは地元の百姓を大切にする領主様だった。

  一方、平民を代表するフリをしていたロベスピエール(Maximilien Robespierre)やサン・ジュスト(Louis Antoine Léon de Saint-Just)などは、恐怖政治を引き起こした過激派であり、民衆を不幸に導くだけの悪党だった。昔のロベスピエールは人民蜂起の正当性を強調していたのに、ジャコバン・クラブの指導的理論家になると、民衆の蜂起は無政府主義的で制御不能となる暴動と見なしていた。あれだけ国民主権の憲法を云々していたのに、この法律家ときたら「反革命容疑者を逮捕するためなら、法令など不要だ」と言い出した。(マルク・ブゥロワゾ『ロベスピエール』遅塚忠躬 訳、白水社、1958年、p.81.) ということは、ロベスピエールが恣意的に「こいつは反革命分子だ!」と認定すれば、令状無しに逮捕できるという訳だ。彼の匙加減で「不逞の輩」と呼ばれるなんて恐ろしい。

Maxmilien Robespierre 1Saint Just 11Abbe Gregoire 11Joseph Fouche
(左 : マクシミリアン・ロベスピエール / サン・ジュスト / グレゴワール 神父 / 右 : ジョセフ・フーシェ )

  「人民の味方」には怪しい人物が本当に多い。例えば、ジャコバン派に与したアンリ・ジャン・バプティスト・グレゴワール(Henri Jean-Baptiste Grégore)神父は、ユダヤ人を擁護して権勢を得ようとする悪徳聖職者だった。ユダの金貨に敏感な聖職者というのは、今も昔も変わりがない。オラトリオ教団で聖職者を目指していたジョセフ・フーシェ(Joseph Fouché)も権力志向の野心家で、総裁政府時代には警察長官にまで昇り詰めていた。日本の教師は弁護士上がりの革命家を人民の為に戦った勇者と讃えるが、実際は人民の生活を不幸にし、社会秩序を破壊した逆賊でしかない。革命後のフランスは、頻繁に政体が変わり、戦争の度に国力が低下する有様だった。第二次世界大戦の時、アメリカ軍の兵卒は情けないフランス人を鼻で笑っていたものだ。

  フランス人はお得意の口論でフランスの「偉大さ(grandeur)」とか「デモクラシー」を自慢するが、フランスが“偉大”だったのは強力な支配者が君臨した時代ばかりだ。カール大帝やフィリップ・オーギュスト、フィリップ4世、アンリ4世、太陽王ルイ14世などを思い出せば判るだろう。大統領になったド・ゴール将軍も、国王並みの大統領制にして政治の安定を図った。元々、ヨーロッパは王国が普通で、王様を戴く君主政が似合っている。日本では社会主義者や共産主義者を排したフランコ将軍が不評で、人民を弾圧する“ファシスト”のレッテルを貼られて“独裁者”と呼ばれていたが、将軍のお陰でスペインは悲惨な政体から逃れることが出来たのだ。

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(左 : レオノール王女 / 中央 : 軍服姿のレオノール王女 / 右 : フェリペ6世とレティシア妃 )

  フランコ将軍が亡くなった後、その遺言によりスペインは王政復古となったのは、ご存じの通り。共和政を守りたい左派陣営は、ブルボン家のファン・カルロス1世(Juan Carlos I)が王座に復帰したことで地団駄を踏んで悔しがったが、一般国民は王様が戻ってきたことで万々歳。正常なスペイン人で、フェリペ6世とレティシア妃を追放したいと望む者はいないだろう。日本人だって来日した国王夫妻を目にして喜んでいた。それに、成人に達したレオノール王女は庶民のヒロインだ。彼女は陸軍の士官学校に入り、その後に空軍や海軍の士官学校でも訓練を積むというから、一般国民は尊敬の眼差しを向けている。王族を抹殺したフランス人は、ロイヤル・ファミリーの巡幸に喜ぶイギリス人やスペイン人を眺めて羨んでいる。

左翼陣営を先導するユダヤ人

  日本の新聞やテレビが国民連合を「極右」と呼ぶのは、フランスの主流メディアがそう評するからで、日本人の特派員や編集者は深い考えも無く、ただ“惰性”的に「極右」と報じているだけだろう。しかし、フランスでの評判には“裏”がある。移民や難民を排斥する「保守派」が「極右」と呼ばれるのは、マスコミが左巻きのせいもあるが、政財界や教育界、ショウビズ界にユダヤ人がたくさん潜んでからだ。

  昔からヨーロッパ各地に住み着くユダヤ人は、キリスト教徒の地元民から毛嫌いされていた。ケットーに住む“賤民”が厭なら、さっさとイェルサレムに帰ればいいのに、愚痴をこぼしながらヨーロッパに居坐っている。ガリチア地方やロシアの田舎で「ポグロム」が起これば、ユダヤ人は大量虐殺の憂き目に遭うが、それは自分の国を持たなかった天罰だ。ワイマール時代に悦楽を享受したユダヤ人は、ナチスが台頭すると、その生活は一変した。ユダヤ人の血統に属する者は、大学教授だろうか裁判官だろうが、ドイツ国民の権利を剝奪され、国外追放か強制収容所送りだ。戦中・戦後に大勢のユダヤ人がドイツから脱出したが、ブリテンやアメリカ、オーストラリア、カナダの民衆は、穢らわしいユダヤ人を歓迎せず、船で期待を膨らませるユダヤ人は絶望で涙を流す。彼らは上陸を許されず、そのまま追い返されることもあった。

Frank Lautenberg 11( 左 / フランク・ラウテンバーグ )
  こうした辛い境遇に遭ったので、ユダヤ人は難民が苦労しないよう「世界人権宣言」や「難民条約」の草案に奮起した。つまり、将来、「難民」となった同胞が排斥されぬよう、手厚い受け容れ体制を整えたという訳だ。「HIAS(ヘブライ移民支援協会Hebrew Immigration Aid Society)」や「JOINT(米国ユダヤ共同配給委員会American Jewish Joint Distribution Committee)」といったユダヤ人団体は、色々な人脈や資金を使い、憐れな同胞を手助けし、豊かで快適な西歐諸国へ移住できるよう取り計らっていた。上院議員だったフランク・ラウテンバーグ(Frank R. Lautenberg)は、ソ連から逃げ出したユダヤ人が、アメリカへ入国できるよう法案を作成したが、西歐系アメリカ人にしたら大迷惑だ。なぜ、ソ連のユダヤ人は同胞が建国したイスラエルに向かわなかったのか? ちなみに、ラウテンバーグ議員は「United Jewish Appeal(ユダヤ人の慈善団体)」の元会長で、彼の両親はポーランドやロシアからのユダヤ移民であった。

  歐米諸国にタカるユダヤ人は、同胞の難民を門前払いにした西歐人を赦せない。祖先の悲惨な歴史を学ぶ現代のユダヤ人は、国家の門戸を閉鎖する者を「偏狭な国粋主義者(ナショナリスト)」と非難し、異民族を排斥する勢力を「白人至上主義者」とか「人種差別主義者」と蔑んで叩く。

  フランスにはロスチャイルド家の金融業者だけではなく、各業界にユダヤ人がウジャウジャいる。日本の一般国民は祖先の血統や素性まで調べないから、「フランスの著名人」と紹介されれば、素直に「フランス人」と思ってしまうが、大学教授や作家、評論家、知識人の中にはユダヤ系の人物が結構多い。

Jacques Attali 33Guy Sorman 11Claude Levi Strauss 1Michel Winock 11
(左 : ジャック・アタリ / ギ・ソルマン / クロード・レヴィ・シュトラウス / 右 : ミシェル・ウィノック )

  例えば、日本でも著書の翻訳が出ているジャック・アタリ(Jacques Attali)やエマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)、ギ・ソルマン(Guy Sorman)、クロード・レヴィ・シュトラウス(Claude Levi-Strauss)なら一般国民でも馴染みがあるだろう。読書家の学生ならチュニジア出身のユダヤ人作家アルベルト・メンミ(Albert Memmi)や哲学者のジュリアン・ベンダ(Julien Benda)、歴史家のミシェル・ウィノック(Michel Winock)、左翼陣営が持て囃すベルナルド・アンリ・レヴィー(Bernard-Henri Lévy)、移民問題でよくマスコミに登場するパトリック・ヴェイル(Patrick Weil)を知っているはず。社会学者のドミニク・シュナペール(Dominique Schnapper)は結婚で姓が変わったが、有名な政治学者であるレイモン・アロン(Raymond Aron)の娘だ。

Bernard Henri Levy 21Patrick Weil 3234Raymond Aron 213Dominique Schnapper 123
( 左 : ベルナルド・アンリ・レヴィー / パトリック・ヴェイル / レイモン・アロン / 右 : ドミニク・シュナペール )

  こうしたユダヤ人あるいはヨーロッパ人の家系に潜り込んだ半ユダヤ人は、多民族から成るフランス共和国に好意的で、様々な移民がもたらす異質な文化を歓迎する。彼らは多民族主義がフランス社会を豊かにし、世界中の人々を魅了すると思っているのだ。しかし、第三世界の文化や人種の多様性は、フランス社会を発展させるどころか、逆に混乱をもたらし、国家の衰退を招く。日本人が尊敬するのは王政時代に醸し出された文化や建築物で、アラブ人やアフリカ人が持ち込んだイスラム教やラップ音楽ではない。

  君主政のフランスを継承するフランス人は、先祖が守ってきたフランク王国のガリアを愛し、自然な感情でナショナリズムへと傾く。アルジェリアやモロッコ、トルコ、シリア、イラク、レバノンからやって来た移民にとって、クローヴィス1世やカール・マルテル、フィリップ美王、シャルル5世などは“外人の親玉”に過ぎない。宗教面でもガリカニスムどころか、ローマン・カトリック教会にも縁の無い人々だ。たとえ、カトリック信徒であっても、ギニア人とかスリランカ人といった異人種だと、フランスの教会に属するキリスト教徒ではない。ユダヤ人なんかは親がカトリックに改宗し、フランス語を流暢に話しても、所詮、「ユダヤ人」のままである。

  我々日本人がフランスの「ナショナリスト」について説明を受ける時、その講釈師となるのは、常に左派の知識人である。有名な愛国者のモーリス・バレス(Maurice Barrès)は「反ユダヤ主義の極右」と評されるし、「アクション・フランセーズ(Action Français)」は君主政の復活を目指すレイシストの組織だ。シャルル・モーラス(Charles Maurras)も反ユダヤ主義者のファシスト扱いである。アンドリュー・ナップとヴィンセント・ライトによれば、第三共和政の時代に生きるナショナリストは、フランスの病根としての「スケープゴート」を探していたそうだ。

Maurice Barres 11Charles MaurrasFrench Jews 2323
(左 : モーリス・バレス / 中央 : シャルル・モーラス / 右 : フランスのユダヤ人)

  シャルル・モーラスにとっては、ユダヤ人やフリーメイソン、プロテスタントであり、ヴィシー政権にとってはユダヤ人とフリーメイソン、国民戦線にとっては、北アフリカ移民やユダヤ人である。 (Andrew Knapp and Vincent Wright , The Government and Politics of France, 4th Edition, New York : Routledge, 2003, p12.)

  フランスの知識人にとって、民族主義や人種主義に基づくナショナリズムは、危険かつ唾棄すべき異端思想である。「コスモポリタン(グローバル浮浪者)」を理想とする政治学者は、「排除のナショナリズム(nationalisme d'exclusion)」とか、「アイデンイィティーを重視するナショナリズム(nationalisme identitaire)」、「過去に戻ろうとするナショナリズム(nationalisme de repli)」といった言葉を用いて“右翼政党”に惹かれないよう釘を刺す。そもそも、小学校から大学まで、教師のほとんどがブルボン王朝の否定派や政教分離派の「左翼」なんだから、保守派勢力は彼らの「敵」である。

  日本もそうだけど、ヨーロッパの「左翼」には“ポジティヴ”なイメージが多い。ヨシフ・スターリンや毛沢東の支配を見れば判るのに、「革新勢力」とか「人権」「平等主義」「進歩思想」「社会正義」などの言葉で飾られている。レオン・トロツキー(本名 : Lev Davidovich Bronstein)は未だにユダヤ人マルキストの英雄で、スターリンは嫌いだけど、トロツキーは大好きという知識人が多い。キューバの革命家であるチェ・ゲバラ(Ernesto Guevara)も妙に有名で、日本のロック・ミュージシャンでも、訳も知らずにゲバラの顔写真が印刷されたTシャツを着て喜んでいる。日本でも人気が高いジャン・ポール・サルトル(Jean-Paul Satre)なんかは、口先だけのユダヤ知識人なのに、進歩的文化人は矢鱈と褒めていた。シモーヌ・ド・ボーボワール(Simone de Beauvoir)なんてフェミニストの哲学者を気取っていたけど、私生活ではサルトルのパンツでも洗っていたのだろう。

Leon Trotsky 111Che Guevara 1Jean Paul Sartre 2344Simone de Beauvoir 111
(左 : レオン・トロツキー / チェ・ゲバラ / ジャン・ポール・サルトル / 右 : シモーヌ・ド・ボーボワール )

  一方、保守政党や保守派団体には、“侮蔑的”な論評が多い。日本だと神道は未開部族が尊ぶ土俗宗教、あるいは低級なアニミズム(自然界の精霊を崇める信仰)であり、皇室は古代社会の遺物くらいの認識だ。敗戦後、学校教師が江戸城を「宮城」じゃなく「皇居」と呼ぶのは、縄文時代の「竪穴式住居」を生徒に連想させたいからだろう。封建主義は抑圧的で暗黒のイメージがあるけど、民主主義となれば明るく楽しい政治制度で、みんなが活き活きと暮らす理想社会だ。保守派国民と結び附くのは、好戦的な「軍国主義」で、「占領憲法を廃止せよ!」と叫んだら狂人扱いだ。その他にも「保守主義」といったら、社会の進歩を妨げる「因習維持」、女性を家庭に縛り付ける「男尊女卑」、不合理な慣習や悪弊に囚われた「伝統主義」、革新勢力に抵抗する「保守反動」、不平等社会を肯定する「権威主義」、外国人を差別する「民族主義(排外主義)」など、ネガティヴなイメージが纏わりつく。

  常識を有するカタギの人間に育てば、左翼陣営の主張や思想は“常識外れ”で“異常”と判る。しかし、蛸壺型の教師に感化された子供は、大人になっても赤い呪縛から逃れることはできない。サッカーのワールド・カップの時には、日の丸を振って日本代表チームを応援しているのに、卒業式だと担任教師が国旗掲揚や国歌斉唱に反対したりするんだから、中学生だって唖然とするだろう。広島県の世羅高校では、卒業式の国歌斉唱や国旗掲揚で揉めたそことがあり、文部省と教職員との板挟みになった校長が、自殺するという事件が起きてしまった。日本の教育界は本当に酷く、日教組の委員長を務めた槙枝元文(まきえだ・もとふみ)は、北鮮の金日成を崇めていたし、山梨県の教職員組合で権力を誇っていたのは民主党の輿石東だ。

  今では信じられないが、昭和時代だと社会党に“勢い”があって、「非武装中立」とか「国軍反対」など馬鹿げた主張を繰り返していた。昔、「憲法九条学者」と揶揄された土井たか子は、金日成の北朝鮮やチャウシェスクのルーマニアを賛美していたが、それなら社会党員は日本国籍を捨てて北鮮や東歐に移住すればよいのに、誰も日本から出て行かなかった。社会党には「女性の地位向上」を主張するフェミニストや、朝鮮人差別を糾弾する「人権派弁護士」なんかがいたけど、北鮮に攫われた女子供を救おうとする議員は皆無だった。土井委員長自らが、北鮮に内通する売国奴であったから、拉致被害者の家族は驚きを隠せない。たぶん、拉致被害者には「人権」とやらが無いのだろう。でも、社会党の議員は「弱者救済」が“売り”だったのにねぇ~。田辺誠や高沢寅男なんかは、「北鮮の代議士」と呼んでもおかしくない議員だった。

  アメリカの大学も左翼思想による“汚染”が非常に高く、ユダヤ人学者は左翼陣営の中核を成している。ある者は資本制経済に反対するし、別の者は階級逃走に執念を燃やしていた。それなら、故郷のイスラエルに移住すればいいのに、親子代々、欧米社会に住み着きながら西歐白人に怨みを抱くなんて、骨の髄まで精神がおかしい。日本人が憧れるアイヴィー・リーグは左翼の巣窟だ。政治学や社会学の分野には、黒人を利用するユダヤ人が盤踞するし、フランクフルト学派のユダヤ人は、単純なアメリカ人を洗脳し続けている。ノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)とかサウル・アリンスキー(Saul Alinsky)、スーザン・ソンターグ(Susan Sontag)、デボラ・リプシュタッド(Deborah Lipstadt)、アーサー・リープマン(Arthur Liebman)、ロバート・ウィストリッチ(Robert Wistrich)、フランチェス・フォックス・ピヴン(Frances Fox Piven)など、数えだしたらキリが無い。

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(左 : サウル・アリンスキー / スーザン・ソンターグ / フランチェス・フォックス・ピヴン / 右 : ロバート・ウィストリッチ )

  黒人にも極左分子やマルキストが結構多く、「エスニック研究」の学部は彼らのアジトだ。こうした分野には“優秀”な白人教授は寄りつかないから、ユダヤ・マネーに依存するヘンリー・ルイス・ゲイツ(Henry Louis Gates, Jr.)教授とか、トリニダード出身の社会主義者シリル・ライオネル・ロバート・ジェイムズ(Cyril Lionel Robert James)、極左マルキストのコーネル・ウェスト(Cornel Ronald West)教授みたいな奴ばかり。日本人には「アメリカ白人」に見えるウォード・チャーチル(Ward LeRoy Churchill)は、マスコギー族やチェロキー族の血が混じったインディオ系の白人極左だ。9/11同時多発テロの時には、テロリストを擁護する論評を発表して騒動を引き起こしていた。しかも、論文の剽窃問題や不正行為が発覚したので、チャーチルは勤務先のコロラド大学から解雇される破目になった。

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(左 : ヘンリー・ルイス・ゲイツ / コーネル・ウェスト / ウォード・チャーチル / 右 : シリル・ライオネル・ロバート・ジェイムズ )

  アメリカの教育界は狂っているので、極左の活動家や前科者でも大学に雇われ、学生を指導する教師になれる。例えば、元テロリストのバーナディーン・ドーン(Bernardine Rae Dohrn / 旧姓Ohrnstein)はその典型だ。彼女はユダヤ人の父親とスウェーデン人の母親との間に生まれた混血児。学生時代から札付きの左翼で、悪名高き「Revolutionary Youth Movement」にのめり込んだ。しかも、左翼ユダヤ人が集まる「SDS(Students for a Democratic Society)」にも属していたから、筋金入りの左翼と言えよう。また、ドーンはビル・エアーズ(William Charles Ayers)が率いる過激派組織「ウェザー・アンダーグラウンド(Weather Underground)」のメンバーとなり、FBIから「危険人物」と見なされていた。指名手配を受けたドーンは偽名を使いながらの逃亡犯となる。しかし、1969年に麻薬所持でシカゴ警察に捕まってしまい、有罪判決を受けて刑務所送りだ。

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(左 : バーナディーン・ドーン / 中央 : ビル・エアーズ夫妻と子供 / 右 : バーナディーン・ドーンとビル・エアーズ)

  左翼活動家には、金持ちの支援者や有力者に“コネ”を持つ人物がいる。服役後、ドーンはシャバに出ると法律事務所の「Sidley Austin」に就職できた。というのも、夫であるビル・エアーズの父親トマス・エアーズ(Thomas G. Ayers)が口利き役となっていたからだ。(トマスは電子部品を販売する「Commonwealth Edison」のCEOを務めた人物。一方、放蕩息子で碌でなしのビルは、シカゴで黒人を“オルグ”していたバラク・オバマの師匠だ。劣等生のオバマが書いたとされる自伝は、ビルが幽霊作家となって出版させた代物である。)

  ドーンは前科者なのでイリノイ州の法曹界には入れなかったが、ノースウェスタン大学に潜り込むことができ、ロー・スクールの准教授になれた。2010年、ドーンは「NewsClic India」のインタヴューを受けたが、その中で「真のテロリストはアメリカ政府よ!」と述べていた。日本人が聞けば「お前が言えた身分か!」と呆れてしまうが、ドーンはアメリカ社会を憎む極左分子だ。ピューリタン倫理に基づく社会や歴史を愚弄し、奴隷制や拝金主義にまみれた過去を糾弾する。自分が兇悪なゴロツキだったのに、「国家テロ」を咎める立場にあるのか? 郵便局強盗が銀行強盗を批判するようなものだ。

  教育界というか左翼業界には、こんな過激派や準テロリストが結構多いのに、マスコミの報道では“左翼議員”や“左翼知識人”に対する辛辣な批判は無い。日本の報道番組も酷く、上院議員のオバマが大統領選挙に出馬した時も、「準テロ組織と昵懇の赤い黒人」とか、「業績も無いのに法律雑誌の編集長になったズル学生」という批判すら無かった。

  ちなみに、「民族研究」の学科に進むのは、学力不足の劣等生が多く、白人への怨念を綴ればOKだ。恨み節を書けば“好成績”を取れるので、ヒスパニックや黒人のダメ学生でも“優等生”になれる。日本も同じで、一橋大学や早稲田大学で民族問題や移民支援を専攻する学生なんか、使い物にならないボンクラばかりだ。たとえ“学士様”になっても、三井物産とか住友商事、野村證券、トヨタ自動車、三菱UFJ銀行といった有名企業に採用されるとは思えない。大半は指導教授の“ポチ”に成り下がり、安月給の専任講師くらいだろう。確実な出世を望むなら、長老教授に尻尾を振るか、その娘婿になって教授に昇進するかだ。

  『紀要』に投稿した“クズ論文”なんか誰も読まないけど、それを何本か束ねて書籍にすれは、立派な“業績”になる。これなら漫画家の方がよっぽど偉い。実力が無いと『ヤング・ジャンプ』や『少年マガジン』に採用されないし、不人気だと即「連載中止」だ。でも、左翼教授には明石書店や未来社といった御用出版社が附いているから大丈夫。クズ本は授業の「教科書」となるし、購読者は抵抗できない学生ときている。指定文献の「民俗学入門」とか「国際政治学概論」は、新品だと4千円か5千円くらいするのに、ブックOFFに持って行くと「買取価格」が100円か50円となる。これじゃあ、ゼミの学生は泣けてくる。ラーメン屋のオヤジは税金を払いながら、新宿や渋谷の激戦区で毎日“競争”しているのに、目黒の駒場村では三流学者が研究費を貰いながの道楽三昧だ。インボイスで苦しむ自営業者は今こそ、プロレタリア革命を呼びかけよ! でも、東大の教授は同調しないだろう。意外と現状維持の“保守的”だったりして。

外人との共存は厭だ

  脱線したので元に戻す。「右翼」と評される保守派と違って、社会主義者や共産主義者に世間の批判が向かわないのは、小学校から大学まで、ほぼ左翼知識人で占領されているからだ。具体例を挙げて説明すると長くなるから省略するが、ポール・ホランダー(Paul Hollander)の『Political Pilgrims』やセイモア・マーティン・リプセット(Seymour Martin Lipset)の『Rebellion in the University』、ドナルド・アレクサンダー・ドーンズ(Donald Alexander Downs)の『Cornell'69』、デイヴィッド・ホロウィッツ(David Horowitz)&ジェイコブ・ラスキン(Jacob Laskin)の『One-Party Classroom』を読んだだけでも、アメリカの大学が如何に左傾化しているのかが判る。

  となれば、「移民反対」を掲げる政党は、どれもこれも「右翼政党」か「極右団体」と評されてしまうだろう。日本の大学は本当に異常で、移民問題を扱う教授だと、全体の90%から98%くらいが移民擁護派で、移民排斥を論じる教授なんて皆無に等しい。本来なら、50%くらいが“保守派”の教授で占められ、移民の輸入が如何に有害であるかを論ずるはずなのに、TVの報道番組に出てくるのは外人の支援者ばかりだ。

  自然科学の授業と違い、政治学や法学、社会学、教育学といった文系の授業では、教師の思想や趣味が紛れ込む。眼に見えないウイルスに感染したのと同じで、たとえ即座に発病しなくても、何年後かに発症するタイプもある。高校生や大学生といった初心(うぶ)な“畑”に、悪党が“毒麦”を蒔くようなものだ。梅毒や淋病なら息子のチンチンを見て直ぐ判るけど、“悪魔の思想”だと旋毛(つむじ)を見ても判らない。一般家庭の親は教師を信頼しているから、素直に学費を払うし、関心があるのは「学校ランキング」だけである。左翼思想がどれほど有害なのか解らない。

  まぁ、ブラジャーを附けた男性教師が、ミニスカート姿で現れたり、顔や腕に刺青を彫った女性教師が、PTAの会議に出席すれば、保護者だって何かが“変”と気づくだろう。でも、謹厳実直なタイプだと判らない。それでも、我が子が通う小学校に「アジア人クラス」が誕生したり、同じクラスにアジア系の生徒が増えれば、学力低下を心配する親は次々と騒ぎ出す。給食にも異変が現れ、朝鮮のキムチとかベトナム料理のコムタム、フィリピン料理のシニガンが出てくれば、日本人の親は学校側に文句をつけるだろう。また、学校の運動会に朝鮮の民族舞踊が組み込まれれば、日系人の親は気分が悪くなる。自宅の近所に移民労働者の訓練センターが出来たら、町内会のオッちゃんオバちゃん達は大騒ぎだ。近隣住民が「極右の排外主義者」になっても不思議じゃない。

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  一般の日本人は「多民族社会」と聞いてもピンとこないが、普段の生活で異民族が増えたら「右翼ナショナリスト」に変貌する人も多くなる。例えば、娘が友達と遊園地の水泳プールに行ったら、髭面のイラク人やトルコ人の男どもに言い寄られたり、体を触られたりすれば母親だけじゃなく父親も大激怒だ。(ドイツでは実際に発生した。) 高校生の女子生徒が満員電車の中でインド人やパキ人、ビルマ人に囲まれれば恐怖感を覚えるし、大学生の女性は席が空いていても、両隣が黒人やアラブ人だと坐らないことが多い。百貨店のエレベーターでも同じで、扉が開いた瞬間、黒人だけが乗っていると、無言で“スキップ”だ。澄ました顔でその場を立ち去る者もいる。

  もし、中学生が参加する陸上競技の全国大会で、黒人生徒がトップを占めれば、日系人の観客は国内大会とは思わない。甲子園の高校野球でも、出場選手の半分がアフリカ系で、アジア人が2割となれば、西宮で開催される“世界大会”だ。早稲田大学や明治大学でラグビー部に属していたOBも、後輩が“異人種”であれば衝撃を受ける。例えば、数年ぶりに母校の試合を見に行ったら、部員のほとんどがトンガ出身の南洋人とか、オーストラリア国籍のマオリ族だったりすると、母校への応援が冷めてしまう。

  普通の日本人は多民族社会が嫌いだ。例えば、地元の商店街を歩いていて、チャドルを着た親子連を見かければ、異様な様子に違和感を覚えるし、神社の近くにモスクが建設されれば不愉快になるだろう。モスクの周辺にはアラビア風の飲食店が出現するし、トルコ風焼肉店の前で中東アジア人が坐っていれば、日系日本人は避けて通る。店の看板も朝鮮語や支那語で書かれていたり、アラビア語のポスターが貼ってあれば、「ここは日本なのか?」と疑ってしまうだろう。幼児を連れた母親は、腕や首に刺青を彫ったアジア人を目にすると、表情を硬化させて通り過ぎる。いくら「出身国の風習だ!」と言われても、ヤクザの刺青(和彫)と違いは無いから、旅館やサウナの経営者にとったら迷惑だ。

  フランスのRNやドイツのAfDを“極右”と呼んでいた 日本の新聞記者は、移民を厭がるお客様(定期購読者)を「極右分子」と呼べるのか? 現実の世界では「まさか」の事件が起こりうる。もし、自分の娘が家に連れてきた“恋人”が、親と同じ歳か年上のクルド人で、スンニ派のイスラム教徒だったら、娘の父親はOKするのか? また、年頃で跡継ぎの長男が、フィリピン・パブで親しくなったフィリピン人酌婦を母親に紹介した時、 カタギの母親は水商売の外人を息子の嫁として認めないだろう。 亭主よりも大切な息子であれば、動揺した母親は「絶対に反対よ! あんな人とは直ぐ別れなさい!」と懇願するはずだ。

  普通の日本人はネオナチみたいな差別主義者じゃない。昔ながらの生活を求める凡人だ。ペットならゴールデン・レトリバーやノルウェーのフォレスト・キャットでもいい。しかし、家族となる息子の嫁とか娘の亭主は、アジア人とかアフリカ人では厭だ。綺麗事を並べる新聞社やテレビ局の重役も、私生活では「右翼」だったりする。パリやベルリンの特派員は「右翼政党の台頭」を報道するが、こうした御仁は日本に戻って上司の実態を取材すべきだ。NHKやTBS、朝日新聞や東京新聞の経営陣が、軒並み「右翼」だったら滑稽である。

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