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同僚だった女性教諭殺害、666回の着信、700万円払っても別れられず「逃げたい、死にたい」

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2023/07/13 (Thu) 15:11:46

帯広市 女性教諭殺害 - YouTube
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同僚だった女性教諭殺害、犯行時の心情…666回の着信、700万円払っても別れられず「逃げたい、死にたい、その一心でした」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%90%8C%E5%83%9A%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%A5%B3%E6%80%A7%E6%95%99%E8%AB%AD%E6%AE%BA%E5%AE%B3-%E7%8A%AF%E8%A1%8C%E6%99%82%E3%81%AE%E5%BF%83%E6%83%85-666%E5%9B%9E%E3%81%AE%E7%9D%80%E4%BF%A1-700%E4%B8%87%E5%86%86%E6%89%95%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E5%88%A5%E3%82%8C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9A-%E9%80%83%E3%81%92%E3%81%9F%E3%81%84-%E6%AD%BB%E3%81%AB%E3%81%9F%E3%81%84-%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%BF%83%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%9F/ar-AA1dNg5P?ocid=msedgntp&cvid=93569de0802f45de95012e6c76e57348&ei=20


去年5月、北海道帯広市で、同僚だった女性教諭を殺害した罪などに問われている36歳の元高校教諭の男の裁判で、同意殺人を主張している男は、犯行時の心情について「この人から逃げたい、死にたい、その一心でした」などと語りました。

片桐朱璃(しゅり)被告36歳は、帯広市の高校教諭だった去年5月30日、パチンコ店の駐車場の車内で、北見市の教諭、宮田麻子さん(当時47歳)の首をシートベルトで締めて殺害した上、遺体を市内の雑木林に埋めた殺人と死体遺棄の罪に問われています。

片桐被告と宮田さんは、同年3月までオホーツク地方の高校の同僚で、それぞれ妻、夫、子どもがいましたが、2018年から男女の交際関係にありました。

11日の初公判の罪状認否で、片桐被告は「やったことについては、間違いありません。ですが、相手の同意があったと認識しています」と、量刑の軽い同意殺人だったと主張しました。

これに対し検察は「宮田さんは、自分と一緒に死ぬことを前提に承諾したが、被告人は死ぬつもりがないのに、あるように装って殺害した」と指摘。

一方、弁護士は「被告人は(宮田さんが)同意していると思い、殺害に及んだので、同意殺人が成立。犯行に追い込まれたのは、被害者の言動にある」として、情状酌量を求めていました。

公判3日目の13日は、片桐被告への被告人質問が行われました。

この中で弁護士は、犯行前の午前4時半ごろ、宮田さんに「もう、死ぬしかない」と伝えた際の心情について、片桐被告に尋ねました。

片桐被告は「この人から逃げるために、これが終わるために、逃げたい、死にたい、その一心でした」と静かな口調で話しました。

被告人質問で、犯行時の心情語る

なぜ、宮田さんが2回、頷いたと思うかと問われると、片桐被告は「私が妻と別れずに一緒にいたこと、妻と子と生活を続けていたこと、別れ話をいつもしていたが、その時は、いつもより強く言ったことが被害者にとってショックだったのかなと思った」と答えました。

さらに、犯行時は「何も考えられていなかった。余裕がなかったと思います。気づいた時には、被害者の口から血が出ていたのが見えて、殺害してしまったと思った」と語りました。

また、宮田さんが亡くなった後「自殺を試みたか」と聞かれたのに対しては「考えることができなかった」と話しています。


・2016年に同僚となった際、すでに片桐被告に妻、宮田さんには夫と2人の子ども

・2018年から交際、妻と離婚するなどとウソをついて、関係継続しながら解消も考える

・2021年、妻との間に子どもが生まれる

・2022年、帯広市の高校に異動、解消に向けて連絡避ける

・頻繁に宮田さんから連絡あり

・5月29日、顧問をしていた野球部の練習場を訪問される

・5月30日、高校に駐車していた車の中が荒らされ、隠していた住所知られる

・自宅前で待ち伏せされ、走行中の車内で妻と別れることを要求される

・関係解消も継続も不可能と考え、パチンコ店の駐車場で「もう、死ぬしかない」と伝える

・宮田さんが頷いたので「自分も死ぬのであれば、死ぬ気になった」と認識

・一緒に死ぬつもりがあるように装い、殺害することを決意

・後部座席に移動し、お互いの首にシートベルトを二重に巻き付ける

・お互いに引っ張り合うも、およそ10分後、宮田さんだけ窒息死

・遺体を自分の車に移して出勤、授業や野球部の活動こなす

・雑木林に遺体を埋め、宮田さんのスマートフォンや車検証焼いて痕跡隠滅

・アダルトサイト閲覧

身勝手な動機、経緯に酌量の余地はなく、意思決定が強く非難されると指摘する。

<弁護士>

・2018年、宮田さんから誘われて交際スタート

・2019年、関係解消望むも拒まれ、ヒステリー、50回を超える着信の日も

・別れるなら「700万円ある」と話した全財産を払えと要求され、まず、300万円払うも関係解消できず

・2022年4月、帯広市の高校に異動、住所は隠す

・4月3日だけで666回の着信、高校職員への電話も

・押しかけられるのが嫌なら、金を払えと要求され、残りの400万円支払う

・それでも態度変わらず、5月29日に野球部の練習場を訪問される

・仕事があると偽り、高校に車を止めて、タクシーで帰宅

・5月30日、高校に行くと、車内が荒らされていて、ワクチン接種券から隠していた住所知られる

・「あなたの家の前にいる。早く来たほうがいい」と連絡あり、自宅へ

・宮田さんの車の中で「(妻と)別れないなら、赤ちゃんと奥さんを殺す」と言われる

・「もう、死ぬしかない」と伝えると、2回頷いたので、同意があったと認識して殺害

追い詰められた上での同意殺人だったとして、情状酌量を求める。

このあと裁判は、14日まで被告人質問などが行われ、24日に求刑、28日に判決予定です。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%90%8C%E5%83%9A%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%A5%B3%E6%80%A7%E6%95%99%E8%AB%AD%E6%AE%BA%E5%AE%B3-%E7%8A%AF%E8%A1%8C%E6%99%82%E3%81%AE%E5%BF%83%E6%83%85-666%E5%9B%9E%E3%81%AE%E7%9D%80%E4%BF%A1-700%E4%B8%87%E5%86%86%E6%89%95%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E5%88%A5%E3%82%8C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9A-%E9%80%83%E3%81%92%E3%81%9F%E3%81%84-%E6%AD%BB%E3%81%AB%E3%81%9F%E3%81%84-%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%BF%83%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%9F/ar-AA1dNg5P?ocid=msedgntp&cvid=93569de0802f45de95012e6c76e57348&ei=20
2:777 :

2023/07/24 (Mon) 10:55:09

《帯広殺人事件》「関係に疲れてしまった」泥沼W不倫の加害エリート教師に“女性のウワサ”が絶えなかったワケ「彼の結婚相手は別の女性かと…」
「文春オンライン」特集班2022/06/23
https://bunshun.jp/articles/-/55405

 元同僚の高校教師、宮田麻子さん(47)の遺体を雑木林に埋めたとして、北海道警が今月初旬に逮捕した帯広農業高校教師の片桐朱璃容疑者(35)。6月22日、道警は宮田さんの首を絞めて殺害したとして、片桐容疑者を殺人の疑いで再逮捕した。

 2人はそれぞれ家庭を持っており、不倫関係にあったことは、すでに報じられている通りだ。


結婚でも不倫相手でも“相性がいい”教員同士
「東京都心ではどうか知りませんがね、北海道の地方では教員や自治体職員などの公務員はエリートなんです。今回の事件では、被害者の宮田さんもその旦那さん、そして片桐容疑者もその奥さんも教員でした。周囲の人の目には、しっかりとした家庭と見られていたんだと思いますよ。

 ただ、保護者対応や生徒指導など教員特有の悩みはありますから。相談がしやすいので結婚相手として教員同士は相性が良いんです。でもそれは不倫相手としても良いってことになるんですよね……」(北海道で教員を務める30代男性)


 現地ではいまだ衝撃が広がっている。まずは、事件について振り返ってみよう。

 2人は今春まで同じ道内の高校に勤務していたが、お互いに別々の高校に異動。異動してすぐの5月29日、宮田さんは家族に「釧路に行く」と説明をして外出し、片桐容疑者が勤務していた帯広農業高校野球部の試合会場へ向かった。野球経験の長い片桐容疑者は野球部の副部長として指導に当たっていたのだ。そして2人は試合後に会い、事件が起きた。

 片桐容疑者の供述などから、事件当日の詳細も徐々に分かってきた。現地事件担当記者が解説する。



片桐容疑者が供述する“身勝手すぎる殺害動機”
「警察の調べに対し、野球部の試合が終わった5月29日夜に宮田さんと球場付近で会い『別れ話になった』と語っています。その後2人は分かれたが、翌30日午前3時半頃に宮田さんが片桐容疑者の自宅に車で向かった。片桐容疑者は宮田さんの車に乗り込み移動した後、『シートベルトで首を絞めて殺した』といいます」

 あたりがまだ暗闇に包まれていた未明。宮田さんはなぜ片桐容疑者の自宅を訪れたのか。片桐容疑者は宮田さんを殺害した動機について、「別れ話でもめてしまい関係に疲れてしまった」とも話しているという。



 身勝手な理由で不倫相手に手をかけた片桐容疑者。だが周囲の人々が語るその人柄は一様に好印象だ。小学校の同級生は「幼少期から男女問わず人気者だった」と証言する。

「片桐とは小学校低学年の時はよく一緒に遊んでいました。みんなで部屋に籠って『ロックマンエックス』などのゲームを楽しんでいたんですけど、高学年になって片桐が野球を始めると疎遠になってしまいました。

 確か、朱璃という名前からあだ名は『しゅっこ』。顔も悪くなくてスポーツ万能、頭も良いので女子からも人気でした」

道内の農業教員関係者は、こうも話している。

結婚直前の片桐容疑者とある女性教員との“ウワサ”
「片桐先生は酪農学園大学の大学院出身。北海道の農業教員の多くがここの卒業生です。狭い世界なのでみんな見知りです。だから、噂もすぐに回ります。

 片桐先生が、他校に勤めるある女性農業教員に食品加工技術を指導していた時期があったんですね。他校の先生に指導するのは珍しく、親密な様子だったので『2人は付き合っているんじゃないか』と囁かれていました。彼が結婚したという話が出た時、相手はその女性教員だと皆が思っていたくらい。でもまた別の女性教員ということで驚きましたね」

 宮田さんと片桐容疑者が同僚として勤めていた高校の近くにあるカラオケスナックでも話を聞いた。片桐容疑者はここで、結婚したことのよろこびを明かしていたこともあるようだ。


「片桐先生が結婚した時に野球部のOBが総出でお祝いしてくれたみたいで、『聞いてくださいよ~』って嬉しそうに報告してくれたことを覚えています。片桐先生はいつもニコニコと笑顔が可愛い先生で生徒からも保護者からも評判が良かったですね」(カラオケスナック従業員)

片桐容疑者と宮田さんの“夜の距離感”
 この店は、片桐容疑者や宮田さんを含めた教職員らの馴染の店だった。

「卒業式やテスト終わりなどの節目に、先生たち30人くらいでよく店を利用してくれていました。コロナが増えてからは頻度も減ってしまいましたが、その団体の中には片桐先生と宮田先生もいたので、2人のことはよく知っていますよ。

 宮田先生はスラっとしたスタイルの綺麗な方で、片桐先生と背丈はあまり変わらないんじゃないですかね。ズバッと物申すような、ハッキリとした方。お店で飲んでいる時は、男性教員を誰も寄せ付けず、女性教員とだけ飲まれているように感じました」

 スナックでは距離があるように見えた2人。不倫関係はいつから始まっていたのだろうか。2020年5月、片桐容疑者には第一子となる女の子が生まれた。それから2年が経った今年5月、片桐容疑者に“ある異変”が起きた。


「事件が起きる少し前のことです。5月に行われた全道の農業教員会議で彼に会った人が『片桐先生が別人のように見た目が変わっていた』と話していたんです。つい最近までは大学時代と変わらずスポーツマンの好青年という印象だったのですが、顔色も悪く元気も覇気もない疲れた様子だったそうです。

 転勤や仕事疲れ、加齢や結婚のせいかな、なんて噂されていました。でもまさかそこから1カ月もせず殺人を犯すなんて……。あの頃にはすでに何か問題を抱えていたのかもしれませんね」(別の農業教員)

 豊かな自然に囲まれた北海道で起きた、エリート教師による不倫の果ての殺人事件。その衝撃は大きく、さらなる真相解明が待たれる。
3:777 :

2023/07/24 (Mon) 10:57:46

「離婚しないなら赤ちゃんと奥さんを殺す」“帯広W不倫・女性教諭殺害”被告が訴えた不倫相手からの「666回の着信」と「700万円の手切れ金」
「週刊文春」編集部2023/07/22
https://bunshun.jp/articles/-/64496


 北海道・帯広市で昨年5月に発生した「高校教師“W不倫”殺人事件」。

 当時、記者が現地入りして取材を進めると、加害者の片桐朱璃被告(36)と被害者の宮田麻子さん(当時47)の双方が、周囲から高い評価を得る人気教師だったことがわかった。2人を知る人物は「不倫なんて絶対にない」「生徒から慕われていた」と断言していた。一方で、なぜこのような悲劇が起きてしまったのか、その全体像は見えないままだった。

 事件から1年以上を経た、2023年7月11日、釧路地裁で片桐被告の裁判員裁判が始まった。そこで明かされたのは、想像を超える2人の“事情”だった――。


 ◆◆◆

片桐被告は同意殺人だったと主張
 北海道内の事件担当記者が解説する。

「片桐被告は昨年5月30日午前4時40分ごろ、帯広市内のパチンコ店の駐車場に停めた車内の後部座席で、シートベルトで宮田さんの首を締め殺害したとして起訴されました。被告は宮田さんの遺体を市内の雑木林に運んで、穴を掘って埋めた死体遺棄罪にも問われています。

 片桐被告は事件発生当時『別れ話でもめてしまい(宮田さんとの)関係に疲れてしまった』と供述していました。11日の初公判では、事実関係を認めた上で『(殺害について)相手の同意があったと認識しています』と、量刑の軽くなる同意殺人だったと主張。さらに弁護側は『犯行に追い込まれたのは被害者の言動にある』と訴えたのです」

手切れ金300万円払っても関係は解消されず
 そのため、裁判では、片桐被告側が明らかにした“生前の宮田さんの言動”に注目が集まった。片桐被告側の主張は以下の通りだ。

 片桐被告と宮田さんは2016年に北見市の同じ学校で勤務する同僚となった。2人は既婚者だった。

「法廷で明かされた弁護側の話では、2018年から宮田さんに誘われて不倫関係が始まりました。翌2019年には被告の方から関係解消を望みましたが、宮田さんはヒステリーになり受け入れなかった。さらに『別れたいなら被告の全財産である700万円を払え』と要求されていたと。被告はそのうち300万円を支払ったのですが、関係は解消されなかった。宮田さんがそれほどまで強く片桐被告に固執していたと主張したのです」(前出・事件担当記者)


 記者が事件発生当時、片桐被告について取材すると、「生徒との距離感が近く親しみやすい先生」「厳しい野球部の監督に怒られて落ち込んでいる生徒をケアしてくれる」「幼少期から男女問わず人気者」と優しい人柄で女性にもモテていたという。そのような被告に宮田さんが“執着した”というのが、弁護側の主張だ。

全財産を渡しても止まらない“オニ電”
 2022年4月、片桐被告は帯広市の高校に異動となり、2人は日常的に顔をあわせる間柄ではなくなった。片桐被告は異動のタイミングで赴任先の近くに引っ越したが、宮田さんには新住所を教えなかった。前年に妻との間に子供が生まれており、被告はこのタイミングで宮田さんとの関係を清算しようとしたのだという。

「しかし、新学期早々の4月3日の1日だけで宮田さんから被告の携帯に666回もの着信があったと。さらに宮田さんは別の高校職員にも電話して被告の様子を探ろうとしていたといいます。

 さらに別の日には宮田さんは電話で被告に『押しかけられるのが嫌なら、金を払え』と要求。被告は残る400万円を宮田さんに支払いました。しかしその後も、宮田さんからの“オニ電”は止まず、その言動は変わることがなかったそうです」(同)

『別れないなら、赤ちゃんと奥さんを殺す』と脅され…
 事件前日の5月29日、宮田さんは家族に「釧路に行く」と言って北見市の自宅を出たが、向かった先は釧路とは100キロ以上も離れた片桐被告の勤務する帯広市内の高校だった。この日は片桐被告が顧問をしていた野球部の試合があり、そこで宮田さんの姿が目撃されている。

「弁護側によると、野球部の試合後に2人で会った片桐被告は、『仕事がある』と宮田さんに嘘をついて、自家用車を高校に置いたまま、タクシーで帰宅しました。しかし、その間に車が宮田さんによって荒らされていたといいます。被告の車の中にあった新型コロナウイルスのワクチン接種券から、隠していた自宅住所がばれてしまった。翌30日の未明に高校に戻って車を取りにきた被告は、荒れた車内に接種券が落ちているのを見つけ、それに気付いたそうです。


 その後、宮田さんから『あなたの家の前にいる。早く来た方がいい』と連絡があり、自宅へ急ぎ戻った被告は、家の前で宮田さんと遭遇。宮田さんに直接『(奥さんと)別れないなら、赤ちゃんと奥さんを殺す』とまで言われたというのです」(同)

片桐容疑者の自宅。宮田さんの死体を遺棄した翌日も片桐容疑者は自宅から勤務先の高校へ通常通り通っていたという ©文藝春秋
片桐容疑者の自宅。宮田さんの死体を遺棄した翌日も片桐容疑者は自宅から勤務先の高校へ通常通り通っていたという ©文藝春秋
「逃げたい、死にたい、その一心でした」
「もう、死ぬしかない」

 あたりはまだ暗い午前4時半ごろ、片桐被告は宮田さんにこう伝えると、彼女は2回うなずいたという。車の後部座席で互いの首にシートベルトを巻きつけ、被告は一気に力を込めて宮田さんの首を絞めた――。

 7月13日の被告人質問で、この時の心境について弁護士に問われた片桐被告はこう述べた。

「この人から逃げるために、これが終わるために、逃げたい、死にたい、その一心でした」

「何も考えられていなかった。余裕がなかったと思います。気づいた時には、被害者の口から血が出ていたのが見えて、殺害してしまったと思った」

◆◆◆

一緒に死ぬつもりだったのなら、なぜ犯行後に自殺を試みなかったのか
 宮田さんの行動や証言についてはあくまで、被告側がそう主張しているにすぎない部分がある。死人に口なしで、宮田さんが亡くなった今となっては「真相はやぶの中」だ。しかし、1日に666回もの着信があったこと、700万円を支払ったことなどは事実で、宮田さんに片桐被告が相当に追い詰められていたのは確かなようだ。被告側は今回の事件は「追い詰められた上での同意殺人」だったとして、情状酌量を求めている。

 一方の検察側は、「宮田さんは、自分と一緒に死ぬことを前提に承諾したが、被告人は死ぬつもりがないのに、あるように装って殺害した」と指摘。「身勝手な動機、経緯に酌量の余地はなく、意思決定が強く非難される」とした。前出の事件担当記者が続ける。


「検察は、『(一緒に死ぬつもりだったのなら)なぜ被告は宮田さんを殺害したあとに自殺を試みなかったのか』と追及しています。そもそも被告は、宮田さんを殺害後、遺体を雑木林に埋めて隠した上、その後、平然と勤務先の高校に出勤していた。そのあたりの犯行後の態度について、検察は重くとらえているのです」

 今後、片桐被告の裁判は7月24日に検察による求刑が行われ、28日に判決が言い渡される予定だ。

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