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日本人にとって海外は「超ぜいたく」になってしまうのか…ニューヨーク旅行での“衝撃”

1:777 :

2023/04/25 (Tue) 11:52:00

日本人にとって海外は「超ぜいたく」になってしまうのか…ニューヨーク旅行での“衝撃”
雨宮百子 [ベルギー在住エディター]
Apr. 25, 2023
https://www.businessinsider.jp/post-268922


エンパイヤステートビルの展望エリアからみたニューヨーク。入場料は6600円を超えていた。


最大9連休ともいわれる今年のゴールデンウイークや夏休みを前に、久しぶりに国外に足を延ばす人もいるのではないだろうか。

JTBによれば、2023年のGWに海外旅行に出かける人は推定で20万人で、コロナの影響があった2022年に比べると4倍増加を見込んでいる。

電車などの広告を見て、「コロナからも回復した今年こそ」とひさびさの海外旅行を計画している人も多いのではないか。私もその1人で、GWよりも一足早く、4月にニューヨークに行ってきた。

もちろん「米国の物価高」は知っていた。が、現地で実際に体感するとその衝撃はあまりに大きかった。


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30歳で大企業を辞めベルギー留学。想定外キャリアを選んだ理由は「取り残される危機感」だった

チップだけで、日本の時給超え
NYのランチ

ニューヨークで食べたスープとサンドイッチ。チップを含めると、これだけで値段は30ドルを超えていた。

撮影:雨宮百子

過去のコラムにも書いたが、私は現在ベルギーに留学中で、イースター休暇を使ってニューヨークに向かった。

4月初旬、現地に到着した私はまずは、ニューヨーク在住の友人と3人でランチにでかけた。友人は「あまり外食しない」と言っていたが、レストランでサンドイッチとスープを注文し、3人で税込み87.1ドル(1万1323円)だった。1人当たりだと約29ドル(3770円)になる。

※2023年4月20日現在の円相場は1ドルが134円、1ユーロが147円。今回の原稿では、便宜的に1ドル=130円、1ユーロ145円で計算しています。

その上、チップは「Suggested Tips」と記載されており、20%から。店によっては15%もあるようだし、自分で好きな価格をいれることもできるが、20%と提示されると低い価格は入れにくい。

レシートの写真

レシートにはチップの額があらかじめ書かれている。このように書かれると、「22%支払った方がいいのかな」という気にもなってくる。

撮影:雨宮百子

この時のランチの場合、最低20%のチップ(16ドル)を支払ったため、トータルでの支払い額は103.1ドル(1万3403円)だった。

16ドルのチップといえば、2000円を超える。料理を運び、水をつぐだけで日本人の時給をはるかに超えるのだ。

そして、高いのはレストランだけではなかった。

高額な値段とチップに懲りた私は、ファストフードを食べるためにチェーン店の「スマッシュバーガー」に行った。

ドリンクとポテトとバーガーを頼んだところ、会計は約20ドル(2600円)。もちろん、1名分だ。

そして、驚くことにオーダーしただけでもチップを要求された。チップは、レストランと変わらず20%程度の数字がならび、選択制だ。さすがにレジ打ちにチップを払う理由がわからなかったので、恐る恐る無視した。気だるそうな店員の視線がさらに冷たくなった。

超高級品となってしまったファストフードを楽しみにしていたが、出てきたハンバーガーはサイズも心なしか小さく、日本と変わらない気がした。

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「50%オフ」がちょうどいい
NYの街を歩く人

NYの街を歩く人。

撮影:雨宮百子

ニューヨークは、私にとって思い出の大好きな地だ。

小学生から高校生にかけて、父親の仕事の都合で毎年のように訪れた。最後に行ったのは10年ほど前で、そのころにはお気に入りだった大手書店の「バーンズ&ノーブル」やビデオやCDを販売する「タワーレコード」も跡形もなく消えており、時代の変化を感じた。

それでも日本に未上陸のブランドや、日本だと「割高」になるものを買って楽しんだ記憶がある。

デロイト トーマツに聞く「再エネテック」最前線
デロイト トーマツに聞く「再エネテック」最前線
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今回、いつものデパートや洋服店にいってみたものの、割安感が全くない。結局買ったのは、50%オフになっていたTシャツなど服2着だけ。そもそもセール価格以外は、目にはいってこなかった。

NYの街の様子

アメリカ自然史博物館。入場料を支払って観光しているとみるみる出費がかさんだ。

撮影:雨宮百子

アメリカ自然史博物館にいけば、入館料と2つの特別展で1人39ドル(5070円)、エンパイアステートビルの入場料は51.17ドル(6652円)……とすごい勢いでお金が飛んでいく。

もちろん、楽しかったことも沢山ある。

ブロードウェイでは、朝早くからチケットの割引センターに並び、当日券を99.5ドル(1万2935円)で買った。普通にチケットを買った場合、2万円は超えるミュージカルだったが、格安の当日券の席はなんと、1階ど真ん中で最高に良い席だった。

久しぶりに会った人との食事やコンサート、天気のよい日にセントラル・パークで昼寝をするなどの経験は、素晴らしいひと時だった。

しかし、こうした思い出がかすむほどに、インフレの衝撃が大きかった。


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日本のエリート、世界では「低学歴」。はるかに“学歴社会”が色濃い欧州で直面した劣等感
痛感し続けた「円」のデメリット
ただ、日本からではなく、欧州からニューヨークに旅行したメリットもあった。

1つはベルギーという地理的立地だ。ニューヨークまでは8時間ほどのフライトで、日本から約半分の時間ですむ。航空券とホテルはセットで購入したが、英航空大手のブリティッシュ・エアウェイズを利用し、7泊8日で1人13万円しなかった。

旅が大好きな私にとって、他国への移動コストが安い場所で自分が生活できているメリットは大きい。

もう一つは、ニューヨークでの出費の一部は、ベルギーで普段使っているユーロで換算できたことだ。

例えばスーパーでそもそもが高すぎる15ドルの寿司をみたとき、「日本円で考えると1950円」と考えると、さらに気持ちが沈んだ。

駐在妻として現地で生活している友人が「悲しくなるからもう、円で計算するのはやめたんだ」と呟いていたが、全く同じ気持ちだった。

ちなみにユーロの場合は、1ドル=0.9ユーロ(4月21日現在)なので、生活する上ではドル=ユーロという感覚となり、頭の中で換金した場合の為替のショックはない。

日本のビッグマック指数はベトナムとほぼ同じ
寿司の写真

ニューヨークのスーパーで見かけたお寿司。この量で15ドル(1950円)を超える値段。

撮影:雨宮百子

ニューヨークに1週間ほど滞在していると、恐ろしいことにこの価格が「当たり前」になってくる。

次第に思ったのが、むしろ「高い」といっている自分のほうが世界からみたらおかしいのではないか、ということだ。

さすがにニューヨークほどではないが、ベルギーでもレストランでランチを外食すれば20ユーロ(2900円)はするし、フランスのケンタッキー(KFC)にいったらバーガーとポテト、ドリンクで10ユーロ(1450円)を超えてくる。

世界の物価はどうなっているのか? 参考に、英・エコノミスト誌の発表する「ビッグマック指数」を見てみることにした。

Panasonic GREEN IMPACTに見る2050年に向けた覚悟
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各国で販売されるビッグマックの価格を元に、それぞれの外国為替レートや物価水準を割り出す指数で、経済指標の1つとしても使われている。

55カ国中で最も指数が高かった第1位はスイス。このビッグマック指数によると、スイスのビッグマックは6.7スイス・フラン。1スイス・フラン=149.7円で計算(4月19日現在)すると、ビッグマック1個でなんと1002円になる。

日本は42位とベトナム(43位)の一つ前。韓国は31位、タイは32位、中国は37位だ。パキスタンも40位なので、日本より高いことになる。

タイに旅行した友人に聞けば、タイの物価はもう「安くない」と言う。

ベトナムはまだ安いようだが、現地に住む友人は「家賃はどんどん上昇し、現地の人の生活を圧迫している。ローンが特に怖い」「先月4万ドン(約230円)だったフォーの値段が白く塗りつぶされ、手書きで5万ドン(約280円)になっていた」と言っていた。

賃上げラッシュでは追いつけない、世界との「溝」
NYの写真

金融街であるウォール・ストリートの近くにて。

撮影:雨宮百子

戦後日本では1ドル=360円の固定相場制を採用していた。1973年には完全に変動相場制に移行するが、経済発展をつづけた日本の「円」はどんどん価値を増し、結果的に、海外旅行は身近になった。

しかし、2022年6月、通貨の総合的な実力を算出する指標である「実質実効為替レート」でみると、統計が残る1994年以降で最低を更新。変動為替相場制に移行する前の低水準となり、「日本円の実力、半世紀ぶりの低水準」(読売新聞オンライン)と報じられた。

その意味では、インフレと円安が進む中でのニューヨーク旅行は、「1ドル=360円時代」に近いものがあったのではないかと感じた。


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1ドル134円「円安は終わった」説への強烈な違和感。「安い日本」に変わりはないのに…
https://www.businessinsider.jp/post-262858?itm_source=article_link&itm_campaign=/post-268922&itm_content=https://www.businessinsider.jp/post-262858


「安い日本」という言葉をこの数年よく聞くようになった。これが、外国人観光客が日本に殺到している理由の1つだろう。外国人は安く日本を満喫できても、日本人は、物価でも為替でも立場が低い。

海外に出るコストはどんどん上がるばかりだ。これに気づいたときに、寂しくなった。

日本企業で賃上げラッシュが相次いでいるというが、仮に月収で1〜2万円程度上がったところで、円安やインフレが進む中で、他の先進国には追い付けない。

このままでは、特に欧米に足を運ぶのは、限られた人間だけになってくるだろう。

留学が特権になってしまう日本
NYの街の様子

エンパイア・ステートビルの近く。多くの人で賑わっている。

撮影:雨宮百子

海外旅行のハードルの高まりについて話してきたが、日本からの「留学」となれば、なおさら影響は大きくなる。

岸田文雄首相は3月、議長を務める教育未来創造会議で2033年までに日本人学生の海外留学者を50万人にする目標を掲げた。

しかし、それは日本が変わらなければ、実現は厳しいのではないか。たとえ留学先に米国を選ばなかったとしても、為替でも、物価(それに伴う賃金上昇)でも世界の「ニューノーマル」との格差が開けば開くほど、海外留学は富裕層だけに許された「特権」になっていくことになる。教育格差は加速するだろう。

昔のようには海外で買い物ができなくなってしまった「日本」の現状にこのまま慣れていくのか。それとも、巻き返す方策があるのか……。

ニューヨークの街を歩きながら、考えずにはいられなかった。


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「裕福な家庭でないと難しい」現実。留学先でフードバンク利用も…円安アメリカ留学の今
https://www.businessinsider.jp/post-263234?itm_source=article_link&itm_campaign=/post-268922&itm_content=https://www.businessinsider.jp/post-263234

https://www.businessinsider.jp/post-268922
2:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/04/25 (Tue) 12:07:07

“出稼ぎ”日本人…寿司職人は年収8000万円に バイトでも給料“倍以上”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14056366

円安、低賃金、ブラック労働で日本で生産する方が外国より安くなった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14052420

「賃金上がらず予想外」アベノミクス指南役・浜田宏一氏証言 トリクルダウン起こせず…
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14095196

ハイエク: コストプッシュ型インフレは政府の責任回避の言い訳に過ぎない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14068389

紙幣をばら撒けばインフレになるという単純な事実が多くの人々には難しすぎて理解できない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14054383

インフレが起これば金融緩和が出来ないので、低金利で資産価格バブルの時代は終わる。
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14055430

金融緩和するとデフレになる理由
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14038579

MMTは機能しない!超緊縮論を唱える元大蔵官僚 野口悠紀雄
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14035472

日銀が 2011年から500兆円も ばら撒いたので「超円安・輸入物価高の時代」に変わった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010201

日銀金融緩和が終わった、円安は日本人にとって何の得にもならなかった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14074282

日本は金利高騰か通貨暴落かを選ぶことになる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14062048

各国政府はインフレを歓迎し、むしろインフレ誘導している
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14078205

日本円を借りてドルを買っていた円キャリートレードの巻き戻しが始まった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14080678

倒産する企業はそのまま倒産させるのが正しい
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14033162

史上最高の経済学者ハイエクの警鐘
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14040247

1万円銀行融資すればマネーサプライは1万円増える、財政支出はマネーサプライを増やす
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14035981

安物しか買えない日本人を騙す「ステルス値上げ」 _ 弁当の上げ底ほか“負の企業努力”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14076644

日本国民は政府のATM。給料の半分近くを税金と社会保険料で毟り取られる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14083040

日本の労働者の方がアメリカの労働者より裕福だった _ マンハッタンのダイソーは270円
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14027380

これが竹中平蔵先生の理想の国 アメリカ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14017630

誰も知らないアメリカ格差社会の実情
http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/110.html

上級国民/下級国民 _ 『持てる者』は“事実上の一夫多妻”、『持たざる者』は生涯独身
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/689.html

アメリカの企業数が半減 寡占化進み新規起業は昔話
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/967.html

退任するCEOの半数、辞任ではなく解任
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/668.html

「AI社会」で中間層が消える? アメリカでは高学歴のワーキングプアが増加
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/328.html

アメリカ人の家計は火の車だった のしかかる住宅、医療、教育費
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/964.html

アメリカの田舎ではインターネットや電話さえ通じない _ 就職場所は農場しかない
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/972.html

アメリカに「寝たきり老人」が居ない理由_ 寝たきりになる人を助けないので、寝たきりにならない
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1180.html

アメリカGDPのまやかし 富裕層以外はマイナス成長だった
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/877.html

GDP・経済成長率や株価の上昇に意味は無い _ 貨幣価値が下がったから GDP も株価も名目値が上がっているだけ
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/391.html

米大統領選の争点に浮上した大学生の巨額借金問題
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/532.html

アメリカの医療費は何故常識では考えられない程高額なのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/254.html

時代錯誤の「比較優位の原理」を鵜呑みにしている自称経済学者 池田信夫
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14037511

”輸出で食べている”幻想はやめろ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14093223

これから起きる超円高によるバブル崩壊と預金封鎖
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14091470

自由貿易と輸出・インバウンドが日本経済を滅ぼす
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026948

世界最大の対外純資産に惑わされるな!国が強くならないデフレ日本の経常収支サイクル
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/989.html

訪日観光客3000万人でGDPは1円も増えなかった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14021350

「日本人は生産性が低い」という都市伝説に騙されるな _ 生産性が低いというのは賃金が安いというだけの事
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/198.html

藤井聡先生は 「日本人は生産性が低い」というデマを撒き散らしているデービッド・アトキンソンが完全なバカだと言い切ってくれました
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/694.html

生産性の高い社会のゆくすえ - 内田樹の研究室
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14089041

良いものを安く売る日本、粗悪品をより高く売る欧米
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/961.html



3:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/04/25 (Tue) 13:37:26

「安すぎる日本」が呼び込む外国人観光客。人手不足の悲鳴聞いても、外貨が欲しい日本経済の実情
唐鎌大輔 [みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト]
Apr. 24, 2023, 08:10
https://www.businessinsider.jp/post-269085


インバウンド(訪日外国人観光客)の復調が話題を集めている。

NHKは黄金週間を後に控えた4月19日のニュースで、3月頃から外国人観光客が急激に増え、東京・浅草のカフェで「人手の確保に頭を悩ませて」いたり、神奈川県鎌倉市で「ごみのポイ捨てや交通への影響などへの懸念の声が」出ているなど、各地の状況を伝えている。

さて、こうした活況を呈するインバウンド需要の経済への影響を検討するに当たっては、「量」だけでなく「質」も踏まえる必要がある。量は観光客数、質は1人当たりの旅行支出だ。

外国人観光客による街頭の混雑ぶりは誰の目にも際立つので、どうしても量のほうに注目が集まりやすいが、経済へのインパクトを把握する上で、質の側面は見落とせない。



中国以外の外国人観光客は順調に回復
まずは量、観光客数について、現状を具体的な数字から見てみよう。

すでに多くのメディアが報じているように、3月の訪日外国人観光客数は181.7万人と、パンデミック発生前(2019年3月)の65.8%まで回復している。

150万人を超えたのは2020年1月以来、約3年ぶり。日本が桜の開花シーズンを迎え、クルーズ船の運航が再開されたことなども追い風となっている模様だ。

日本への定期便の正常化も徐々に進んでおり、例年4~7月にピークを迎えるインバウンド需要は、現在のところ順当に回復していると言っていいだろう【図表1】。

図表1

【図表1】訪日外国人観光客数の推移。下の水色の折れ線が2023年。

出所:日本政府観光局(JNTO)資料より筆者作成

外国人観光客の内訳を国別に見ると、パンデミック発生前を上回ったのは、シンガポール(+20.6%)、ベトナム(+11.9%)、オーストラリア(+2.3%)、アメリカ(+15.0%)、メキシコ(+1.0%)、中東地域(+4.9%)だった。

それでもなおパンデミック前の水準を回復できていないのは、インバウンド需要の約3割を占めた中国で、日本への団体海外旅行が同国政府から許可されていないことが主な原因だ。

米中間の緊張はじめ地政学・地経学的な背景を踏まえると、この部分の早急な回復は期待できそうにない、というのが実情ではないか。


もっと知る
実は、インバウンド需要が回復しても日本経済は…経常収支「その他サービス」赤字拡大の深刻度
https://www.businessinsider.jp/post-265426?itm_source=article_link&itm_campaign=/post-269085&itm_content=https://www.businessinsider.jp/post-265426


旅行支出増は「過剰な安売り」の結果?
次に、外国人観光客の質、言い換えれば、一人ひとりがどれほどの消費・投資をしてくれたのかを見てみよう。

実質実効為替相場(=貿易量や物価水準を踏まえて算出された「通貨の実力」を示す総合指標)ベースで半世紀ぶりの円安が続いており、外国人の財布の紐は(日本人から見れば)パンデミック前より緩むと期待される。



結論から言えば、昨今のインバウンド需要には、質の向上も認められる。

観光庁『訪日外国人消費動向調査』を見ると、2023年第1四半期(1〜3月)における外国人観光客1人当たりの旅行支出は21万1957円(速報値)と、パンデミック発生直前の2019年第4四半期(10~12月)に記録した17万434円から24.4%も増えている。

ただ、この結果を手放しで喜んでいいのかについては、議論の余地がありそうだ。

というのも、2023年3月の日本円の実質実効為替相場は、2019年12月比で24%安くなっており、その下落幅は上で紹介した1人当たり旅行支出の増加幅(24.4%)とだいたい一致する【図表2】。

図表2

【図表2】1人当たり旅行支出と円の実質実効為替相場、2023年3月と2019年12月の比較。

出所:アイ・エヌ情報センターデータベース(INDB)およびMacrobond資料より筆者作成

円の実質実効為替相場が下落するということは、日本の海外に対する購買力の低下を意味する。同時に、その裏返しとして、外国の日本に対する購買力の上昇も意味する。

日本経済の浮揚という観点から考えれば、1人当たりの旅行支出が大幅に増えるのはひとまず喜ばしいことだ。

しかし、それは実質実効為替相場の下落、つまり円が「安い」からこそ起きている現象にすぎないのかもしれない。

モノやサービスの代金として外国人の財布から支払われる外貨の数量にはさほど変化がなく、単に円建てで見た時の支出額が押し上げられているだけ、という可能性もある。

また、それは見方を変えれば、日本で提供される財・サービスの価格が海外にとって安過ぎると現実を示しているとも言える。

2023年通年の外国人観光客による旅行支出は、このまま順調にいけばパンデミック前を上回るかもしれないが、海外の視点から分析すれば、それは「過剰な安売り」の結果と見なされるのではないか。

円安時、日本の自動車や電化製品の現地価格を据え置けば(外国人にとって割安感が増すので)自然と売上高が増えるのと同じ論理だ。

だとしても、国内で日常を暮らす多くの日本人にはあまり関係のないことなのだが。


インバウンド需要による国内物価上昇とその影響
ただ、そうした「過剰な安売り」状況が、多くの日本人にとって今後も全く関係がない話かと言えばそんなことはない。

筆者が想定もしくは懸念するのは、インバウンド需要の高まりとともに起きる国内の物価上昇だ。

2022年秋まで徹底して行われた「鎖国的」コロナ対策のような障壁を設けたりしない限り、国際的に低い価格で高い質の財・サービスを提供し続ける日本は好感され、インバウンド需要も好調が続くだろう。

その結果、東京都心を中心として外国人の消費・投資意欲に近い分野から物価は上がっていく公算が大きい。実際、一部の宿泊・飲食サービスではすでに、価格設定にそうした傾向が表れている。

日本人が外国人に対して提供する宿泊・飲食などのサービスは、これから多少値上げしたとしても、外国人にとっては「非常に安い」が「安い」に変わるくらいであり、インバウンド需要の下押し圧力になるほどの影響にはならず、大勢に影響はないだろう。

一方、日本人が快適に過ごせるかどうかという視点から考えると、社会的厚生(社会から人々が享受する主観的満足)は低下するかもしれない。例えば、ソーシャルメディアなどでは現時点でもすでに「ホテルが高すぎて泊まれない」といった声が広がっている。

そうした問題が出てくるにせよ、財・サービスは貿易取引なので、日本人がどう感じるかより経済合理性に応じて取引は動いていくだろう。

日本人の視点から期待すべき前向きな展開があるとすれば、活況を呈するインバウンド需要(による人手不足)をきっかけとして国内の雇用・賃金環境がひっ迫し、最近は海外メディアにまで疑問視されることも多くなった「名目賃金の上がらない日本」のあり方がいよいよ変わることだろうか。

「オーバーツーリズム」のようにインバウンド需要増のもたらす弊害はすでに大きな社会問題になりつつあるが、それでもなお、外国人観光客の消費行動を通じて日本が外貨を得ていくこの動きは広がりこそすれ、止まることはないだろう。

今すぐ、また将来にわたっても、日本が能動的に増やせる外貨の獲得経路はもはや旅行収支くらいしかない実情があり、それを忌避するのは国としても得策とは言えない。

短期的な弊害と上手く付き合いながら、あるいは集中的に近い将来のための対策を講じながら国全体で育てていく以外に、日本に多くの選択肢は残されていないのだ。


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「外国人の財布に依存する」日本経済の姿が見えてきた。国際収支統計が示す近未来像
https://www.businessinsider.jp/post-263264?itm_source=article_link&itm_campaign=/post-269085&itm_content=https://www.businessinsider.jp/post-263264

もっと知る
記録的円安は繰り返されるのか。史上最大「ほぼ2兆円」単月経常赤字が教えてくれる日本の現在地
https://www.businessinsider.jp/post-266761?itm_source=article_link&itm_campaign=/post-269085&itm_content=https://www.businessinsider.jp/post-266761

https://www.businessinsider.jp/post-269085
4:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/04/25 (Tue) 22:29:08

アメリカ移住絶対オススメしない理由10選|| 2023年アメリカ移住絶対に後悔する|| 地獄の火曜日ルーティン
地獄海外難民ch
2023/01/02
https://www.youtube.com/watch?v=q0zxZpPTEl8

明けましておめでとうございます。難民家では僕以外家族全員例のウィルスにかかり全滅しそうです。
あと携帯無くしました。
今年初めての動画はアメリカ移住をオススメしないというテーマで作らせて頂きました。
今回動画で語らせて頂いた内容はあくまでも僕の意見なので丸呑みせずに『あー。そういう意見もあるのね』くらいでみていただけたら嬉しいです。
今年は皆さまにとって良い年になりますように!

月収18万円は本職の収入です。その他に僕の副業(フードデリバリー、ライドシェア、大工業)をやっています。妻も週一回パートを始めました(2022/10/2現在)
5:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/04/26 (Wed) 09:07:00

“出稼ぎ”日本人…寿司職人は年収8000万円に バイトでも給料“倍以上”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14056366
6:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/04/27 (Thu) 18:26:10

アメリカで夫より稼ぐ女性が増加、 悪影響も多い
2023.04.27
男性の収入で家族を養えなくなった結果、シングルマザーがどんどん増えて貧困になった


都合が良い数字の裏側

米調査会社のピュー・リサーチ・センターが23年4月に発表した結果によるとアメリカでは”男と女の夫婦”のほぼ半数でが夫と同等かそれ以上の収入を得ているのが分かった

妻と夫の収入がほぼ同額の世帯は約3分の1で、10%以上の家庭では妻のほうが収入が多く、夫のほうが収入が多い家庭は約50%だった

なので違う言い方をすると妻のほうが収入が多いのは10%で夫の収入が多い世帯は50%なのだが、CNNなどでは女性の地位の向上と報じています

およそ40年前の1972年の同じ調査では夫の収入が多い世帯は80%超で、妻の方が多い世帯は10%に満たなかったようです

こうして女性の収入が増えたことは他方で問題も引き起こしていて、離婚やシングルマザーが当たり前になりました

アメリカでは結婚した2組に1組が離婚し片親しかいない子供が約27%でその8割はシングルマザー、つまり子供の1割以上はシングルマザーの子供です

離婚が非常に多いので結婚生活を続けている夫婦(成功した夫婦)だけの調査をしても、信ぴょう性はあまり高くありません


男女の収入が近い夫婦が半数に及ぶのは、裏を返すと「夫の収入だけに依存する結婚生活はほぼ破綻している」事になります

男女の賃金が同じになると男性の収入は下がるので、「男が一家を養う」みたいな事はイーロンマスクやビルゲイツにしかできなくなります

妻の収入が少ない夫婦は生活苦などで離婚しシングルマザーが誕生し、彼女たちの大半は低所得なので貧困世帯になっています

アメリカのシングルマザー平均年収は2.6万ドル(2017年)で、夫婦世帯(8万ドル)の31%に過ぎず現在も変わらないと考えられる

シングルマザー世帯の13%は食糧配布を利用、46%はフードスタンプを利用、11%はTANFを利用している(2017年)

TANF(困窮世帯一時支援金)の給付額は貧困水準収入の30%に過ぎないので、これでは家賃すら払うのが難しい


社会構造が変わり不幸になった人もいる
しかもシングルマザー世帯の50%は条件を満たさないなどで公的扶助や給付を何も利用していない、22%が健康保険の無保険状態となっています

こうした貧困世帯が存在したとしてもアメリカの1人当たりGDPや国民平均所得は、ゲイツやマスクの年収に平均化されて高くなってしまう

女性の社会進出や”平均”所得向上に伴って激増しているのが女性の鬱や精神疾患で、生涯では2人に1人が何らかの精神疾患の自覚症状で診察を受けている

最近10年ほどで米国女性の鬱やADHD(注意欠陥・多動性症)が2倍から3倍に増加していて、家庭で家事をする役割から外で働くようになった変化が大きいと見られます

また『自らの意思で命を絶つ』女性が1999年と比較して25%も増加したが、これは男性よりもかなり増加率が高い

男女平等の結果勝者になった女性は当然いるわけですが、競争の敗者になった女性たちは貧困シングルマザーとして社会の底辺に落ちています

ホームレス問題については世界的に女性ホームレスは少ないが、女性は男性から守ってもらう機会が多いのと保護されることへの抵抗感が少ない

男性がホームレスになる理由は「世話になりたくないから」というのが多く、プライドの問題が大きく関わっています

女性の収入が増えるとどうしても男性の収入は減るのだが、 家族を養えなくなった男性は自暴自棄になってホームレスになるという流れです

アメリカのホームレス人口は約50万人だったが新型コロナとインフレによる家賃高騰、男性の収入減少などで今後100万人に増えると予想されています
https://www.thutmosev.com/archives/263766h.html
7:777 :

2023/06/12 (Mon) 12:08:20

アメリカのインフレは賃金も上がったので食料品は言う程高くない
2023.06.12
日本は賃金そのままで物価だけ上昇、アメリカは賃金と物価が連動して上昇なのでアメリカ人から見ると日本視点ほど値上がりしていません


関連動画が記事下にあります

アメリカは物価と同レベルに賃金も上昇した

4月のアメリカ消費者物価指数は4.9%で2年ぶりに4%台に”下がり”、8%以上だったインフレが鎮静化してきたといわれています

23年4月の賃金上昇率は1年前と比較して5.5%増だったので、これも数か月ぶりに物価上昇率を上回り実質賃金が上昇しました

日米で同時にインフレが進んだが両国には大きな違いがあってアメリカは物価と同時に賃金上昇したが、日本は物価だけ上がって賃金据え置きだった点です

インフレ最悪期だった22年6月に米インフレ率は9.1%だったが賃金上昇率は8.3%、5月はインフレ率8.6%で賃金は9.0%上昇していました

実質賃金が下がったとしても誤差の範囲なので、アメリカの失業していない労働者はそれほど打撃を受けていませんでした

同じころ日本の22年5月物価上昇率は前年比2.1%だったが給料の伸びは1.0%増で実質賃金はマイナス1.8%と発表されていました(物価や賃金の計算方法で結果は異なる)


この1年のインフレと賃金を見てもアメリカのほうが成功している訳ですが、アメリカの”平均”賃金や”平均”物価が眉唾もので、賃金は増えず物価だけ上昇した人もいます

アメリカで上昇率が非常に高いのは家賃と食料品で、家賃はNYなどの大都市てコロナ前より1.5倍は上昇しました

コロナ前の安かった頃ですらNYやLAのような大都市家賃は1ルーム2ベッドで約35万円(家族向けは50万円)で現在は1ルーム50万円家族向け70万円台になっています

毎月75万円の家賃を払わないと家族3人以上でアメリカの都会に住めないので、部屋を追い出されてホームレスになる人が多かった

アメリカには借り手の保護制度はないので多くの州では支払日の翌日に追い出しても良く、優しい州でも翌週か翌月に退去させます

都市部のマンションではなく郊外のトレーラーハウスだと家族向けで40万円くらい、20万円くらいだといわゆる貧困層が多くなり治安も悪化します

それも払えない人は中古車をトレーラーパークや公園などに止めて住み、それもできない人はテントや橋の下で生活することになります

水道や電気もドライで支払わなければすぐ電気や水道が止まり、日本のように数か月間待ってくれたりはしません


日本で報道されるほど高くない
最近日本のテレビで放送されていたのはNYマンハッタンのスーパーで家族4人の朝食を買ったら5000円だったというものでした

テレビ局が行ったスーパーのゼイバーズは22年に「総菜の調理人を1000万円で募集したが集まらない」というニュースの出所で、普通のスーパーではないと前置きが必要です

商品の陳列も日本のライフや格安スーパーとは違い総菜は一品一品がキラキラ輝いているような店なので、このテレビニュースはやらせに近い

値段を取り上げた商品はレタス、なぜか日本のりんご「ふじ」、トマト、卵、ヨーグルト(特大サイズ)など今値上がりしている食材だけで「高い、高い」を連発していました

同じ商品でもウォルマートに行くと(ビッグサイズで)日本より安く買えるのに、わざわざマンハッタンの一番高そうな店で「高い高い」を連発していました


ニューヨーク州の平均年収は東京23区並みの700万円でニューヨーク市は1000万円、マンハッタンの平均年収は1500万円なので物価だけが高いのではなく収入も高いです

ウォルマートでも卵12個入りが600円になったのだが、アメリカでも今卵は病気や人手不足などで値上がりしているので特別に高くなっています

安売りスーパーでは高い商品がある一方で日本と同じくらいの商品も置かれているので、物価に見合った賃金上昇した人にはそれほどでもないです

テレビや芸能人が買い物をするのはNYの高級スーパーだけで決して安売りスーパーには入らず、一番割高な商品を日本と比較します

生活レベルを落として安い商品を買えば安いのがあるし、安い肉が買えるのに生で食べれる卵を1000円払って買うアメリカ人なんかいません

むしろ都市部は安い店を選べるのに対しアラスカの田舎町など商店が一つしかない町で値上がりが激しく、住民はその店で買うしかない

動画 :わざわざアメリカ一物価が高いマンハッタンの高級スーパーで高そうなものだけを買って「高い」と強調する演出
https://www.youtube.com/watch?v=B-LGy7OB3u4

実際に高いがマンハッタンの平均年収は1500万円以上です
8:777 :

2023/06/16 (Fri) 18:58:45

オーストラリアのバイト時給は2500円、日本との物価差
2023.06.15
オーストラリアでは小さい水が300円、ちなみにモヤシ1袋も約300円だという
https://www.thutmosev.com/archives/278687t.html

画像引用:https://ameblo.jp/blackjackaus/image-12798393287-15269818315.html オーストラリアのもやしの値段に驚くなかれ。の画像

関連動画が記事下にあります

先進国間の価格差に注目

少し前にオーストラリア移住で年収が4倍になるというニュースがあって、日本人が外国に出稼ぎに行く時代が来たと騒がれていました

オーストラリアに実際に住んでいる人の動画などを見ると学生のアルバイト時給が平均2500円で日本の2倍以上だということです

以前のオーストラリアは日本の半分程度の収入体系だったが2008年リーマンショック以降の世界的な資源バブルで一気に富裕国になりました

それまで「石ころしかない国」だったのが石ころ達の価格が何倍にもなり中国などが爆買いして高騰した為、オーストラリア人は働かずに富を得られるようになりました

リーマンショックで米FRBのバーナンキ議長は「空から金を撒けば景気は良くなる」と言って数百兆円もの金をばら撒き、その金は世界を駆け巡って経済危機を終息させました

この金ばらまきはあまりにも効果があったので経済危機が終わった後も継続し拡大され、以降10年間全世界がバブルマネーによる好景気を甘受しました


金融当局が金をばら撒いたので資産価値が上昇し、原油とか金属、土地価格や株など「資産」の価値は何倍にも上昇しました

一方で労働者の賃金や工業製品など資産ではない労働価値は低下し、地価が何倍にも上昇した同じ期間に賃金は少ししか上昇しませんでした

また中東やオーストラリアのように資産を持つ国が大儲けした一方で、日本のように労働価値によって経済活動していた国は経済縮小した

要するに汗水たらしてブラック労働する日本人よりも、石油や金属を機械が掘るのを眺めている人達が何倍もお金を儲けました

中国は2008年以前は輸出と労働で経済成長していたが2010年代は地価の値上がりや不動産投資など資産価値上昇で経済成長しました

韓国や台湾の首都マンションは東京23区より高い1億円以上になり、その資産価値上昇によって韓国全体のGDPを引き上げました


不自然な価格差は調整されるか
ここまでは良い話で「日本もそうすれば良かった」という事ですが、物事には始まりと終わりがありバブル経済もいつかは終わりが訪れます

2008年のFRBによるお金ばらまきで(日本を除く)全世界の資産価値が高騰したが、ソウルや北京や台北のマンション価格は年収の30倍以上なっています

どう考えてももう彼らの資産価値が上昇する余地がないので、今まで吊り上げた分は今後下落すると考えられます

下落は瞬間的に半分になるというよりも政府が暴落を食い止めるが、その後数十年上昇率が抑えられると思います

日米欧やオーストラリアや北欧なども含めた先進国では理論上物価は同じになる筈ですが実際は2倍以上も違う場合があります


有名なビッグマック価格は日本400円程度に対して欧米は700円以上の事が多く、ペットボトルの水は日本は高くても200円ですがその2倍する国もあります

実は2008年の世界経済危機の前もそういう状況で、特に北欧やスイスは「ペットボトルの水が800円」とか報道されていました

当時もマスコミやネットは「日本がいかに衰退し物価が安くなったか」欧米は発展しているので物価も高いと言っていたが物価はそういう物ではないです

水の入手が困難などの事情がなければ同じような先進国で物の値段は同じになる筈で、2倍も違っていたらいつか修正されます

その修正が2008年世界経済危機で1ドルは120円台から70円台になり多くの先進国の物価は同じ程度になりました

その後世界資産バブルでまた日本の物価だけが安くなり他の先進国が高騰したが、いつか市場原理によって強制的に調整されます

その調整は日本の物価が上昇して欧米並みになるかも知れないし、1ドルが50円になるかも知れず、再び世界的な経済ショックが起きるかも知れません


動画 :バイト時給がたった3000円しか貰えないので生活が苦しいと訴えるオーストラリアの女子大生
https://www.youtube.com/watch?v=CepSVdTYXNc&t=451s

https://www.thutmosev.com/archives/278687t.html
9:777 :

2023/06/18 (Sun) 04:00:41

時給2000円では暮らせない…給料も物価も高いアメリカ 平均時給は約4700円 FRBは利上げ見送りも“追加”に含み|TBS NEWS DIG
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2023/06/15
https://www.youtube.com/watch?v=J79hHgbvZbE

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、物価高を抑えるため1年あまり続けてきた金利の引き上げを見送りました。一方、物価を押し上げている賃金は高いまま。何が起きているのでしょうか。

アメリカ東部・メリーランド大学の4年生、イスマイルさん(23)。大学でIT機器の使用をサポートするアルバイトをしています。

イスマイルさん
「ITサポートの仕事で時給15ドルです」

時給は15ドル=日本円でおよそ2100円なのですが…。

イスマイルさん
「やりくりするのに精一杯です。家賃と食費を払うため、何度か父親に資金援助も頼みました」

実は、メリーランド州で時給2100円は最低賃金に近い水準。人手不足による賃金の上昇が続いていて、アメリカの正規雇用を含む平均時給はおよそ4700円に達しています。

学生に話を聞くと…。

学生
「時給23ドル50セント(約3300円)です。悪くないと思ったけど、食品やガソリン代に使うとあまり残りません」
「時給22ドル(約3100円)です。毎月家計はギリギリです」

平均時給は10年前からおよそ4割も増えています。

企業は人件費の上昇分をカバーするため、商品やサービスの価格を上げ「歴史的な物価上昇」となって市民生活を直撃してきました。

その一方で…。

記者
「賃金と物価が上がり続けてきたアメリカ経済ですが、こうした状況が変化しつつあるとの見方を中央銀行にあたるFRBが示しました」

物価高を押さえるために、去年3月から急ピッチで利上げを続けてきたFRB。一時、9%を超えていた消費者物価の伸び率が先月、4%まで下落し、物価上昇は落ち着いたとみて、去年から10回連続で続けてきた利上げを14日の会合で見送りました。

FRB パウエル議長
「急速に高い水準まで利上げしたので、 効果を見極めるため、利上げを見送るのが適切と判断しました」

それでも賃金そのものは5月も上昇が続き、パウエル議長は、物価の動向によっては年内に0.5%、追加で利上げをすることに含みを持たせました。

FRBが賃金に目を光らせる日々が続きそうです。
10:777 :

2023/07/27 (Thu) 07:42:23

日本人が世界で「絶滅危惧種」になっていた…ヨーロッパ旅行して気がついた!「安いニッポン」がたどる「悲しき現実」
7/26
https://news.yahoo.co.jp/articles/1984814887b1cae4c7e05e2ac9bccb90a46c9d9b

 今年の夏は子供をサッカーキャンプに参加させるために、2ヵ月弱にわたって家族でスペインにポルトガル、英国など欧州を訪れていますが、どの都市を訪れても感じることがコロナ前を上回る水準まで欧州の観光活動が完全に復活している一方、ほとんど日本人観光客の存在感がないことです。

【マンガ】外国人ドライバーが岡山県の道路で「日本やばい」と驚愕したワケ

 今年の夏休みの旅行は「バルセロナ→ロンドン→リスボン→ポルト」と移動していますが、どの街に行っても日本人観光客があまりいないことに驚いています。

 バルセロナ最大の観光スポットであるサグラダ・ファミリアには、昨年の夏も訪れました。昨夏からスペインではほぼコロナの影響を感じさせなかったものの、アジアを中心として観光客はまだコロナ前よりも減っていました。

 それが、今年になるとコロナ前以上の人出となっていて、米国やアジアからのグループツアーもたくさん見られました。

ドライバーは、「中国人か?では、韓国人なのか?」
出会った東洋人は中国人か韓国人だった(筆者撮影)

 ただ、アジアからのグループツアーについては、写真にもあるようにほぼ全て中国もしくは韓国からのもので、個人の観光客としても日本人の姿はほとんど見かけませんでした。サグラダ・ファミリア以外でも日本人の姿は見られず、今回2週間ほどバルセロナには滞在していましたが、滞在中に日本人と会ったのは、1ファミリーだけでした。

 バルセロナではCabify(キャビファイ)という配車アプリが人気となっていますが、これを利用してもタクシーを利用しても、ドライバーからはアジア系とみると必ず中国人かと聞かれ、「ちがう」と答えると韓国人かと聞かれました。

 日本人と答えると多くの人が懐かしい目になって、「昔は日本人観光客も多かったのに」とつぶやいていたのがとても印象的でした。

 バルセロナから他の都市に移動しても同じ状況です。

 コロナについて主要国の中でも最後まで感染対策を行っていたことに加えて、今年も夏にかけて急速に円安が進行したことも、日本人の観光客の減少に大きく影響していると見ています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1984814887b1cae4c7e05e2ac9bccb90a46c9d9b
11:777 :

2023/07/27 (Thu) 07:45:41

2023.07.26
肩身がどんどん狭くなる…海外で「絶滅危惧種」となった日本人は、国内でも存在感ゼロ!「悲しき円安」のヤバすぎる末路
https://gendai.media/articles/-/113526?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related

海外を歩いていると日本人に出会うことは、ほとんどなくなった。欧州旅行に出かけてみれば、「中国人?」と必ず聞かれ、「日本人だ」というと懐かしい眼をされる。

日本の栄光はすでに過去のもの。海外の観光地では、“円の没落”によって日本人が絶滅危惧種となっていた・・・。前編『日本人が世界で「絶滅危惧種」になっていた…ヨーロッパ旅行して気がついた!「安いニッポン」がたどる「悲しき現実」』に続き岡村聡氏がレポートする。

バルセロナの名所・サグラダファミリアで日本人を見返ることはなかった…Photo/gettyimages
円安がひど過ぎて、海外に出かけられない!
昨年の夏休みも円安が進行して、こちらのコラム『ハワイは「ラーメン屋で1万円」「丸亀製麺50-60ドルがお得」って…!“日本人激減”ハワイでいま起きている「すごい現実」』が話題になり、ハワイの物価高が地上波のニュース番組に何度も取り上げられました。今年の円安は、さらに深刻で米ドル以外のポンドやユーロ、シンガポールドルなどほぼ全ての主要通貨に対して進行している点が異なります。

このコラムを執筆している時に滞在しているポルトガルは主要先進国の中でも最も物価が安い国の1つですが、それでも宿泊費や外食費で比較すると日本よりも大分高く感じます。さらに航空券全般が高騰している中では近隣のアジアはともかく、欧米に旅行する日本人が激減してしまうのも当然でしょう。このトレンドについてはマクロデータでも確認できます。

出入国管理統計によると23年5月の日本人出国者数は約68万人と、日本人の海外出国者数がピークとなった19年の同じ月の約144万人から、半分以下にとどまっています。JTBの統計によると23年4月において、日本人出国者56万人を行先別でみると、12万人以上が韓国を訪れ、最も人気となっています。

その次に米国の約8.8万人(内ハワイが約3.4万人)と続くものの、その後はタイが約4.5万人、ベトナムが約4.3万人、フィリピンが約2.3万人、シンガポールが約2.2万人と東南アジアの国々が続いて、欧州については特に渡航が少なくなっていることが分かります。

この背景には米ドルは昨年の夏休みとそれほど変わらない140円前後で推移している一方、ユーロについては150円台後半とリーマンショック以降では最も円安ユーロ高となっていることも大きく影響しているでしょう。

一方、円安が追い風となる訪日外国人観光客数については過去最高だった19年の70%にまで同月比で戻ってきており、インバウンド観光が今年に入って急回復しています。コロナで3年に渡って我慢してきたという要因があるにも拘わらず、海外渡航については低調であることが分かります。

このトレンドはいつまで続くのでしょうか。
円安で沈む「日本の影響力」
中長期的な日本人の観光客数を占う上で、まずは過去のトレンドを見てみましょう。日本人の海外出国者数はバブル経済が崩壊する前の1988年には1,000万人を下回っていましたが、マクロ経済全体は落ち込んだ90年代に入ってからも伸び続け90年代半ばには1,500万人を突破します。

ドルだけでなく、ユーロに対しても安い「円」、海外旅行は夢の世界へ Photo/gettyimages
その後は増減を繰り返しながらも2019年には初めて2,000万人台の大台にのりました。マクロ経済が不調であるにもかかわらず、バブル経済が崩壊してからも海外渡航者数が伸び続けたのは一時ドル円が80円を割り込むところまで円高が進行したことが大きいでしょう。

さらに、2019年にかけて上積みされたのは、LCC(格安航空会社)が拡大したことでアジアを中心として安価に渡航できるようになったことが寄与したことは間違いありません。


他の主要国が大きく政策金利を上げる一方で、日本ではほぼゼロ金利の状態で変わらないという金融政策の乖離があり、さらに貿易収支の赤字が定着し、サービス収支についてもいわゆるデジタル赤字が急拡大する中で、以前のような円高局面は考えづらくなっています。

一方、渡航費についてもアジアの多くの新興国で中間層が拡大し、この層が海外旅行に行くようになってきたことと、地政学的なリスクの高まりによりコモディティ価格が高止まりする中で、コロナ前のような安価なフライト価格も期待できません。

円建てでは大きく値上がりすることもままあるでしょう。

パスポートを持たない日本人
こうしたマクロトレンドを考えると、日本人の海外渡航者数は2019年がピークとなって長期的に逓減していくと見ています。2019年時点でも国民の中でのパスポート所有率は日本人が23%と、米国の44%や英国の76%など他の先進主要国と比較して大きく低いレベルでした。

それがコロナ期間中にさらに下がり、昨年末時点では約17%と約6人に1人しか所有していないところまで下がっています。


昨年、日本の1人あたりGDPが33,815ドルだったのに対して、台湾が約3%下回る32,811ドル、韓国が約5%下回る32,255ドルまで接近してきたことが話題となりました。

23年に入ってから記事執筆時点で日本円は韓国ウォンと台湾ドルのどちらに対しても約5%下がっていますから、為替要因だけで東アジアにおける歴史的なGDPの逆転劇が起きるかもしれません。

日本の観光地も「外国人専用」へ
さらに、前述のとおりユーロに対しても日本円は今年大きく下げていますから、約50年ぶりに日本とドイツの国全体のGDPが逆転して、日本は世界4位の経済規模年なりそうです。

このように、円安を主因として国際的な経済影響力を下げている日本では、物価の違いにボリュームディスカウントの要因まで加わり、アジアへの渡航者が減っていくことまで考えられます。


日本人は経済的要因で中々海外に行けない一方で、国内にはアジアからも含めてますますインバウンド観光客が押し寄せています。

特に高級な観光施設についてはほぼ外国人専用という悲しい光景が起きてしまうのではと危惧しています。


12:777 :

2023/07/27 (Thu) 07:49:29

2023.07.18
進む円安に、海外出稼ぎブーム…「どんどん貧しくなる日本」で新たに生まれる「ドル収入」格差
https://gendai.media/articles/-/113327?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related

1ドル138円台(16日現在)、まだ円安が終わったとは言い難い日本。若者の間では「海外への出稼ぎ」も話題になる円安環境のもと、じつは新たな格差が生まれつつある。はたして「円収入」しかない人は防衛策を講じるべきか、そして、より本質的な問題は……?『マネーの代理人たち』の著者で、経済ジャーナリストの小出・フィッシャー・美奈氏がどんどん貧しくなる日本の問題点をあぶり出す。
どうする?夏休みの海外旅行計画
円は6月30日に一時1ドル145円をつけたあと、今月13日には138円まで円高に振れるなど、荒い値動きとなっている。それにしても、ここまでの円安で日本株はバブル後高値を更新して、上場企業の業績も堅調。にもかかわらず日本の勤労者は、世界でどんどん貧しくなった。今の状況をどう考えればよいのだろう。

普段日本で生活して円しか使わなければ実感は沸かないかもしれないが、長かった渡航自粛の解禁を受けて、この夏休みに久しぶりに海外旅行でもしようかと思いつく時、円パワーの喪失に愕然とすることになる。

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2020年春の一時的な円高水準に比べると、ドルやユーロは円に対して3~4割高騰しているから、物価も高いアメリカやヨーロッパ旅行はハードルが高い。ではアジアに行こうかと思っても、中国、香港やベトナムはドルにゆるやかに連動する「ペッグ制」を採用しているし、韓国やタイ、フィリピン、インドネシアもウォンやバーツやペソやルピアが円に対して2~3割上がっていて、以前のような割安感はない。

円安の大きな要因は、米国がインフレ対策で金利を上げ続けてきた一方、日本は「異次元緩和」を終わらせることができず、日米金利差が拡大していることだ。例えば、米国では最近、5%程度の利子がつく新規普通預金やCD(譲渡性預金)をキャンペーンする銀行が珍しくない。一方、日本では普通預金の金利は依然としてスズメの涙以下の0.001%。

日本では100万円を銀行に預けても1年で「10円」しか預金が増えない。一方、同じ金額のドルを米国で預ければ、利子は5万円相当になる。5万円と10円の差は歴然だ。市場の資金は、高い金利を求めて「ドルを買い、円を売る」ことになる。

さらに過去と違うのは、日本企業の生産拠点の海外移転などが進んで、円安になっても輸出が伸びないこと。むしろ円安になるとエネルギーを中心に輸入価格が高騰するので、貿易赤字が逆に拡大してさらに円が売られる、という負の円安スパイラルに陥った。日本の当局が手を打てない状況を、市場に見透かされている格好だ。


いよいよ日本からの「出稼ぎ」時代か
この円安の進行で、ドル建てで見た日本の勤労者所得は更に低下した。

1年ほど前の記事で、主要国の中で日本の勤労者所得だけが20年以上も横ばいし、世界の中でどんどん貧しくなっているという話をしたが、(参考記事:「超円安」で日本がどんどん貧しくなる…それでも「日本人の給料」が上がらない根本的原因) 、最新2022年版のOECDデータでは日本の給与所得ランキングは加盟国中25位と、前年の24位からさらに低下している。

ただ、ここでOECDが比較に使っている「為替」は、一般的な為替レートではなくて「購買力平価(PPP)」という指標だ。PPPは、その国の貨幣で世界で同一のモノがいくらで買えるかというのを国際比較したもので、例えば日本で100円の品物が、米国で1ドルで買えるとすると、PPPは1ドル=100円となる。

OECDが算出する2022年の日本のPPPを見ると、今の為替レートからはるかに円高方向に乖離した1ドル97円になっている。日本では物価が海外ほど上がっていないので円の購買力が強い、つまり円で沢山買い物ができる割安国というわけだ。

では、実際の為替ではなくて「購買力平価」で見ても日本の所得ランキングが世界の中でずり下がっているというのはどういうことか。それは、日本の勤労者所得が、世界的に見て低く抑えられている日本の物価上昇にさえ追いついておらず、実質マイナス成長していることを意味する。つまり円の購買力は強くて日本は物価の安さが際立つ国なのに、それでも勤労者の生活は厳しくなっているのだ。

「購買力平価」で見てもこうなのだから、市場レートを使うと日本の勤労者の世界でのステータスはもっとひどいことになる。

最新の国税庁の民間給与実態調査によれば、2021年時点の日本の平均給与は441万円。でも、高額所得者の数字に引きずられる「平均」ではなくて、より実勢に近い「中央値」、つまり統計の真ん中の値を厚生省の2020年家計調査で見ると、更に低くて437万円となっている。仮にこのまま円安が150円まで進んだとすれば, ドル建てでは2万9,000ドル程度にしかならない。

米国の平均所得は2022年データで6万575ドル。中間所得でも5万4000ドル程度なので、実にその半分だ。

昨年、経済産業省が出した「未来人材ビジョン」では、日本の大企業の部長の平均年収(1714万円)がアメリカ(約3399万円)はもとよりシンガポール(約3136万円)やタイ(2053万円)より低いというデータが明らかにされて衝撃が起きた。

これでは、東南アジアから日本への「出稼ぎ」意欲も低下してしまう。特に高度なスキルを持つ外国人労働者は日本を見向きもしなくなるだろうから、人口減少による労働力不足を海外人材で補おうと思っても、うまくいかなくなる。


例えば、厚生労働省が昨年発表した「外国人の雇用状況まとめ」によれば、日本で働く外国労働者はベトナムが最も多く、全体の4分の1を占める。彼らの多くは特定技能の持ち主や技術実習生で、教育水準も高い。これまでは、ベトナムでの初任給が日本円で3万円程度と低いことが、彼らが日本にやってくる大きな動機になっていた。でも、ベトナムの昇給スピードは日本より格段に高い。

JETROデータによれば、ベトナムのIT技術者の平均月収は日本円で10万円程度。能力のあるIT技術者なら、20万円程度は稼ぐだろう。しかもベトナムでは最低賃金が昨年6%引き上げられ、部長職だと年間で13%も報酬が上がったという調査もある。日本で先の見えない仕事につくより、着実な昇給が見込める国に帰ろうという人が今後は増えそうだ。

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このままでは反対に増えそうなのが、海外に「出稼ぎ」したいという日本の若者だ。日本の最低賃金は、少し上がったといっても、全国加重平均で961円。青森や沖縄などではまだ853円だ。一方、オーストラリアの最低賃金はこの7月から23.23ドルに引き上げられた。1豪州ドル=96.5円の現在の為替水準では2200円以上の時給となる。しかも休日出勤をすれば倍額の一時間4,400円以上。

YouTubeなどソーシャルメディアでは、オーストラリアのバイトで月に80万円稼いだ人の話だとか、若い人の「出稼ぎ」コンテンツが人気で、ワーキング・ホリデーの相談窓口の開設なども増えている。

ドル所得の有無による格差の拡大
それでも、日本は世界的に見れば所得格差は少ない。格差の指標である「ジニ係数(収入不公平指数)」も近年むしろ低下しているし、現状は「みんなで貧しく」なっている感じ。であれば、社会的な調和は崩れないかもしれない。

だが、円安環境のもとでの「勝ち組」と「負け組」の格差は着実に拡大している。

最近の企業決算では、円安で業績好調な企業を中心に役員報酬1億円以上の開示は316社と過去最多(参考記事:最大5000倍!社長と従業員の「報酬格差 」が止まらないカラクリ)。

また、ここまで円安が進むと、ドル建てで給与を貰える人と円収入のみの人の格差も大きくなってしまう。例えば、ベネズエラ(参考記事:ベネズエラを事実上のデフォルトに追い込んだ「ポピュリズム」の恐怖)のようなハイパーインフレで自国通貨の価値が崩壊している国でも、ドル収入を得ることのできる社会階層は全く痛みを感じない。それどころか、更にパワーアップしたドルの購買力を享受することになる。


これまで、こうしたドル収入の有無による所得格差は途上国の典型的現象で、日本には無縁の話かと思っていたら、どうもそうではなさそうだ。

経済産業省の「外資系企業動向調査」によれば、2020年時点で日本には2800社あまりの外資系企業がある。もちろん、外資系でも給与は日本円で査定されているという人が多数だとは思うが、中には米国本社などで給与がドル建てで決まっている人もいる。この場合、為替の恩恵をフルに受けることになる。

2020年3月の1ドル102円と1ドル145円程度の水準を比べれば、ドル建て給与を貰って日本で暮らす人は、実質4割も所得が上がったことになる。しかも、海外と違って日本では物価があまり上がっていない。芸術品のようなラーメンがまだ一杯1,000円程度、日本のユニクロでは女性もののストレートパンツがセール時には1300円程度で買えるし、100円ショップの品揃えは素晴らしい。

日本の「ドル所得者」は、今日本を訪れる観光客が興奮する激安感を居ながらにして味わうことができる。

反対に、とても辛い思いをしているのが円建て収入で海外で暮らす駐在員や学生などの日本人だ。

筆者の暮らす米国では、家賃から食費まで、あらゆる生活費が高騰しており、ラーメン一杯がチップと税金を合わせると30ドルくらいする。1ドル145円の為替では、たった一杯が日本円で4300円以上になる。ユニクロもレディース物レギングスパンツが「セール」で30ドル程度で、税金を含めると5,000円近くと、お買い得感はない。こちらで店舗展開している「ダイソー」で買い物しても、値段は日本の倍する感覚だ。

米国の大都市で駐在員家族が食事すれば、ランチ1回でも1万円程度はすぐ飛んでしまう。それでも駐在員の場合はまだ海外手当などの補填もあるだろうが、留学生などは円安の直撃を受ける。若い時に広い世界を見分しようと思ったら、今後は「留学」ではなくて「出稼ぎ」の選択肢が現実的になるのだろうか?

短期語学留学などは増加しているものの、単位を伴う長期留学をする日本人は、OECDデータによれば2000年の8万人からコロナ前の2019年でも6万人以下、2020年には4万人台まで減っている。若い人が海外で学ぶ機会が失われて国際的な競争力のある人材が育たなければ、日本の将来にとってもマイナスだ。


外貨を持つことは円安防衛になるのか?
では、円収入しかない場合、どうすれば良いのだろう? 円をドルやユーロなどに換えて、外貨預金をすべきなのだろうか?

結論から言って、将来海外旅行するとか、留学する、あるいは海外に移住する、などといった外貨を使う予定があれば、話は別。でも、そうでないならドルやユーロという外貨を保有する意味はないと思う。

外貨を持っていても使わなければ価値がないし、将来円を買い戻すつもりなら、今後もドルやユーロが上がり続けるという強い確信でもない限り、無意味な為替リスクを負うことになるからだ。

基本的に為替市場を動かしているのは、米国の金融政策だ。足元では、12日の米国の消費者物価指数が予想を大きく下回ったことが為替反転のきっかけとなったが、仮に米国の景気悪化が鮮明になり、米中銀が再び金融緩和にシフトするような展開になれば、為替が更に大きく円高に動くことも視野に入れておかなければならない。

なお、足元では外貨建ての投資信託などが人気だ。「外貨預金」と違って、外国株や債券などの外貨建て資産を持つことについては、円建て資産にはない高い利回りや、日本にはないような企業も海外にはあるので、必ずしも悪い選択肢ではないと思う。ただしその場合でも、将来円換金するつもりなら、為替リスクを超える魅力があるかどうかを吟味する必要があるだろう。

つまり、海外に行くつもりがないなら、ドル建てで自分の給与が世界の下の方に沈もうと関係ないし、「円安防衛」などしなくていい、ということになる。

問題は、世界的に見ればインフレがそれほど進行していない日本で、昇給がそれにも追いついていないことの方だろう。
13:777 :

2023/08/09 (Wed) 20:25:58

アメリカのフリーターの給料が高すぎた
2023/02/09
https://www.youtube.com/watch?v=hC7KIuOMhl8&t=54s

【インフレ】 アメリカのフリーターの給料が高すぎる【円安/出稼ぎ】
14:777 :

2023/08/26 (Sat) 19:55:09

欧州で外国人観光客へのぼったくり
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14144328




良いものを安く売る日本、粗悪品をより高く売る欧米
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/961.html

スイスや北欧の物価が高すぎて持続不可能
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14143748

美味しい弁当を500円で買えるのは日本だけ、欧州で外食すると3000円は取られる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14111507

日本人にとって海外は「超ぜいたく」になってしまうのか…ニューヨーク旅行での“衝撃”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14107304

海外に行かなく(行けなく)なった日本人
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14120769

“出稼ぎ”日本人…寿司職人は年収8000万円に バイトでも給料“倍以上”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14056366

妙佛 DEEP MAX _ 日本の税制とジニ係数
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14132501

自由貿易と輸出・インバウンドが日本経済を滅ぼす
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026948

世界最大の対外純資産に惑わされるな!国が強くならないデフレ日本の経常収支サイクル
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/989.html

”輸出で食べている”幻想はやめろ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14093223

自動車産業が儲かるほど日本は貧しくなる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14118307

訪日観光客3000万人でGDPは 1円も増えなかった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14021350

【インバウンドの罠】日本の観光は楽しむのも稼ぐのも外国人
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14119377
15:777 :

2023/10/03 (Tue) 08:17:18

止まらぬ円安1ドル=150円に迫る 海外生活を円で換算すると…各支局員が取材(2023年9月27日)
2023/09/28
https://www.youtube.com/watch?v=83fcAFWyKVQ

円安が止まりません。27日は、一時、今年最安値を記録しました。1月には、1ドル127円台をつけていましたが、気づけば150円台に迫っています。

外国人観光客が戻ってきた日本。一方、日本からの海外旅行の数は、コロナ前まで戻ってないそうです。
阪急交通社広報部・鈴木毅部長:「円安がなければ、すぐにでも100%、120%の回復があったと思う。円安の影響もあり、現状(コロナ前の)6割くらい。徐々に上がってはきているものの6割程度です」

歴史的物価高に直面するアメリカ。そこに円安というダブルパンチです。
アメリカ・ニューヨークで在住邦人御用達の日本食スーパー『KATAGIRI』。長期滞在に欠かせないこの店の商品を円に換算してみました。卵が8ドル59セント、約1280円。カットされた長芋は約730円、えのきだけが約670円。豆腐は1パック約450円します。
現地在住者:「初めは円に換算していたんですが、最近は円に換算するのをやめました。1ドル=130円くらいになったときもキツイなと思ったんですが、さすがにここまでくるとは思ってなかったです」
現地在住者:「母がおやつやお金を送ってくるけど、円安の影響で送りにくいと」

7月に赴任したばかりのニューヨークの親松支局長。一番驚いたのが、ラーメンだといいます。
ニューヨーク支局・親松聖支局長:「家族4人でラーメンを食べに行った場合、ラーメン4杯、そして餃子3つ、ビール2杯を飲んだ場合、2万円を超えてしまうんです。日本円頑張ってほしい」

次は、ロンドン。赴任して1年半になる佐藤記者の報告です。
ロンドン支局・佐藤裕樹記者:「自宅から支局に炊飯器を持ち込んで、お米をラップに包んで、冷蔵庫に置いておきます。ランチに食べるご飯です。 ロンドンに来てからランチを外に食べに行くことは、ほとんどありません」

佐藤記者が赴任した当時は、1ポンド152円ほど。それから1年半で、180円を超えています。
ロンドン支局・佐藤裕樹記者:「ビール1杯、1年半ほど前は850円で飲めたが、物価高騰と円安が進み、今は、1杯1260円です」

円安の波は、タイにも押し寄せています。タイではいま、史上2番目の円安状態にあります。安く遊べる旅行先として日本人に人気でしたが、バンコクの繁華街でも、マッサージ店でも日本人観光客の姿は、ほとんど見られなくなったそうです。
マッサージ店オーナー:「(日本人は)前は多かったけど、すごく減っています。売り上げが減れば、店の存続も懸念されますし、従業員の収入も減ってしまいます」

終わりの見えない円安。こうしたなか、働き先を海外に求める日本の若者たちが増えています。
オーストラリアへのワーキングホリデーを希望(18):「円安だと、あっちで稼げば稼ぐほど日本のアルバイトより稼げて、貯金もできて、帰ってくればよりお金が増える。こっちでアルバイトするより良いかな。英語も学べるし」

ワーキングホリデーの相談件数は、1年前に比べて1.6倍に増加。実質賃金が下がり続ける日本で正社員になるより、海外でアルバイトをしたほうが収入もいいし、スキルも身に付くと考えるからです。
ワールドアベニュー・松久保健太社長: 「(Q.円安の影響でさらに稼げる)正直言って、稼げるかなと思います。日本の給与と比べて、とても高い給料で、物価が高いのもあるんですけれども、円安になって厳しいところあるが、現地に行って稼げるところも踏まえて、ワーキングホリデー挑戦したいという方は増えている印象」

※気になるのが“為替介入”です。

去年9月に、1ドル=145円台に突入した際、政府は、24年ぶりに為替介入を実施し、10月と合わせて合計3回、行っています。このときの効果について、ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト・上野剛志さんは「年末にアメリカの利上げ幅が縮小する見通しが広がり、一時、ドルが下落した。この間、円安の進行を一定程度抑制した」としています。

為替介入はしないのでしょうか。

上野さんによりますと、「為替介入は過度な変動を抑制するために行うもの」ということです。去年は、8月から9月にかけて急激に円安が進んでいます。一方、今年は、去年の同じ時期と比べて変動は緩やかに見えます。そのため、現段階では、介入の可能性は低いといいます。

また、上野さんは「円安のときの介入は“ドルを売って円を買う”介入。そのため、政府が持つ外貨が減る。将来の介入や、海外への支払いを考えると、外貨を持っていることが余裕につながる。介入せずに円安が収まるのなら、それがベスト」としていますが「今後1カ月くらいの間で、1ドル150円を超えてくれば、為替介入の可能性は高まってくる」といいます。

ただ「今後、円安は落ち着く可能性があるのでは」としています。「アメリカのインフレは、今後、おさまっていく傾向にある。そして、金利政策を決めるFRBの11月の会合で利上げは打ち止めになる可能性が高い。そうなれば、日米の金利差が、これ以上広がらなくなるので、為替も『1ドル・145円程度』ではあるが、落ち着くのでは」とみています。

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