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破綻銀行を食い物にした「ゴールドマン・サックス」極悪取引

1:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/03/23 (Thu) 22:17:48

破綻銀行を食い物にした「ゴールドマン」極悪取引
SVB相手の破廉恥な取引が追及の的になる必然
The New York Times 2023/03/23
https://toyokeizai.net/articles/-/661203


SVBの保有債券を安値で購入するというゴールドマンの取引は、SVBの信用不安に(写真:Bloomberg/David Paul Morris)
ウォール街の金融大手ゴールドマン・サックスは先日、シリコンバレーバンク(SVB)のアドバイザーとして、同銀行を破綻から救うため土壇場での増資を実現させようとした。

ところが、ゴールドマンはSVBの最後の日々に別の役割も担い、巨額の手数料を手にする見通しだ。SVBの保有債券を安値で購入するというゴールドマンのその取引は、最終的にSVBの信用不安につながった。

機密に関わるとして匿名を条件に取材に応じた消息筋によると、ゴールドマンはSVBから214億ドルの債券を購入するのと引き換えに(SVBは同債券の売却で18億ドルの損失を計上)、約1億ドルの利益を得る見込みという。利益の総額はまだ流動的だ。

というのは、ゴールドマンのように債券を購入する場合、買い手は売却可能と思われる金額よりも安値で購入し、その後できるだけ高い価格で債券を売却しようとするのが普通だからだ。利益は取得額と売却額の差によって決まる。最初の取引で債券が割引価格となるのは、買い手のバランスシート上のリスクに対する一種の補償といえる。

違法ではないが追及は免れない
消息筋の1人によると、ゴールドマンはまだ債務の売却を終えていないため、利益がどの程度になるかは定かでない。ただ、ここ数週間の債券市場のボラティリティ(乱高下)を踏まえると、ゴールドマンはかなり大きな値引きを求めた可能性が濃厚だ、とコーネル大学の金融学上級講師ドリュー・パスカレラは指摘した。アメリカ国債の価格はここ数日、急上昇している。SVB破綻を受けた混乱の中、投資家が現金の比較的安全な保管場所として債券に資金を振り向けるようになったためだ。

法律の専門家や銀行関係者は、ゴールドマンの今回の取引は決して変則的なものではないと言う。とはいえ、SVBの破綻スピード、被害を食い止めるために政府が講じた特例措置、そしてゴールドマンがあの運命の1週間にSVBに対して果たした二面的な役割を考えると、ゴールドマンの取引が厳しい視線にさらされることになるのは、ほぼ間違いない。

3月初め、ムーディーズから信用格付けを引き下げる可能性があると内々に警告されたSVBは、財務を改善するべくゴールドマンに助言を求めた。ゴールドマンは含み損を抱えた債権を買い取るのと同時に、アドバイザーとして資本市場での資金調達に乗り出した。ところが、SVBが債券売却で18億ドルの損失を計上したことを公表すると、株価が急落。増資はほぼ不可能になった。

「皮肉だったのは、債券の損失計上に増資計画の発表が重なったことで、投資家をさらに不安にさせたことだ」と、企業統治に詳しいコロンビア大学ロースクール教授ジョン・コフィーは話した。

投資銀行に巣くう利益相反
投資会社は、ゴールドマンの今回の取引がそうだったように、複数の役割を同時に担うことが少なくない。消息筋によると、ゴールドマンは今回の債券取引でSVBに追加で別のアドバイザーを雇う機会を提供したが、SVBは断ったという。

顧客のために複数の役割を担う金融機関は、それぞれの役割の間に壁を維持しながら職務を果たしていると説明するのに腐心している。しかし、救急車サービスのルーラル・メトロの経営陣に会社売却を指南する一方で、買収企業への融資提供に動いていたことが発覚したカナダロイヤル銀行のように、こうした取引は法的な追及を招く可能性がある。

「いくつかの事案で、投資銀行は複数の役割を同時に担うことで顧客に誤った助言をしたとして責任を問われてきた」と、会社法が専門のコロンビア大学ロースクール教授エリック・タリーは語った。「ただ、今回の件に関しては、債券売却と増資は、より大きな1つの戦略を支える2本の柱だったように思える」。

もっとも、だからといって政治的な追及を止められるわけではない。争点の1つは、連邦政府がSVB経営陣の報酬受け取りを阻むのかどうかだ。

上院議員のエリザベス・ウォーレン(民主党・マサチューセッツ州選出)らは、経営陣の賞与と、破綻前の数週間に自己株を売却して得た利益の返還を求めている。破綻の経緯を調査している司法省も、報酬を返還させるための試験的なプログラムを公表した。バイデン政権は一部の人々が「救済」と呼ぶ今回の措置によって、すでに反発にさらされるようになっている。

ゴールドマンが受け取る手数料にこうしたハイレベルな議論が直接絡んでくるのかどうかは不明だが、政治家がゴールドマンの取引に注目して論争を巻き起こすのは確実な情勢だ。

(執筆:Andrew Ross Sorkin記者、Lauren Hirsch記者)
(C)2023 The New York Times
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2023/03/23 (Thu) 22:20:41


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