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日本の、いわゆるカタカナ英語が、英国でどう表現されているか

1:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/03/20 (Mon) 05:49:31

「音楽&オーディオ」の小部屋
南スコットランドからの「ウマさん便り」~2023・3・20~
2023年03月20日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

「住めばこそ…」

「ウマ!そこにあるジャンパーとってくれる?」女房のキャロラインが云う。

「ジャンパーなんかないよ」「目の前にあるでしょ!」

セーターのことをジャンパーと云うのにはびっくりした。

「じゃ、日本のジャンパーは何て云うの?」「あれはジャケット」

「ウマ!コンテナ持ってきて!」「コンテナみたいなデッカイもん、どこにあるねん?」「キッチンにあるでしょ!」「エーッ!これがコンテナかいな?!」

「スカーフをドライブウェイに落としてきたみたい。探(さが)してきて!」「どこのドライブウェイや?」「うちのドライブウェイに決まってるでしょ」

家の門から玄関までの道をドライブウェイと呼ぶのにも驚いた。

ま、英語の国に住めばこそわかる英語ってあるんですね。そして、日本の、いわゆるカタカナ英語が、こちらでどう表現されているかにびっくりしたこともかなりあります。長年スコットランドに住んでいる僕の、そんな経験を皆さんにお伝えしたいんだけど、二点だけご留意(りゅうい)ください。

まず、ここで述べる英語はイギリス英語だということ。アメリカ英語だと違ってくるケースがかなりあると思います。それと、僕は、元々、英語がかなりダメな人間だったんです。

ちょっと恥ずかしい話なんだけど、中学一年の最初の英語の授業で新任の先生とひと悶着(もんちゃく)あり、ほぼ一学期中授業をボイコットした僕は、中学・高校と英語の成績は、もう…

ですから、これを読んでくださる皆さん方が、「ああ、そんなのとっくに知ってるわよ」とおっしゃることも大いにあり得ます。ま、その点、よろしくね。

それと、違いを理解していただくのが目的なので、英単語の部分をあえてカタカナ表記にしました。スペルに自信がないせいでもあるけどさ。そして、こちらの人が日常使う英語に関して気が付いたことや、英語になった日本語、そして、日本人が英語を使う場合に気を付けるべきことなどを書いてみようかと思ってますけど、さあ、どうやろ? 皆さんの参考になるやろか?

以下、思いつくままに書いてみますが、左側が日本語、あるいは日本での使われ方で、右側が英語あるいは英国での使われ方です。 

  日本       英国

↓     ↓

 セーター     → ジャンパー

 ジャンパー    → ジャケット

 オーバー      → コートあるいはオーバーコート(オーバーは通じない)

 マフラー      → スカーフ(マフラーも通じないなあ)

 ネクタイ      → タイ(ネクタイって云う人はいない) 

 ネクタイピン   → タイクリップ

 タータンチェック → タータン(タータンチェックは日本語です)

 サスペンダー   → ブレイス 

 下着のシャツ   → ベスト (下着のシャツはシャツとは呼ばない)

 下着のシュミーズ → スリップ (シュミーズはフランス語)

 下着のパンツ   → ネッカース(通常、パンツはスラックスのこと。アメリカの病院で看護婦さんにパンツを脱いでといわれた日本の商社マンが下着のパンツを脱いだんで、看護婦さんが、イヤァーン!って目をそむけた話は有名です)

 ブラジャー    → ブラ(ブラジャーはフランス語で、英国では単にブラ。英国でブラジャーと云う人に会ったことがない。エッ?いちいち聞いてるんか?ってか?)

 パンスト     → タイツ (パンティーストッキングは日本語です)

 ガーター      → サスペンダー

 バスト       → ブレスト(こんなこと書いてると変態やと思われるな) 

    日本            英国

  ↓ ↓

プロポーション   → フィギュア或いはシェイプ(普通、プロポーションは人間の体形を表わすのには使わない)

 スマート      → グッドルッキング(スマートは、通常、頭が良いという意味で使う場合が多く、見た目のことを表わすことはあまりない)

 マカロニウェスタン → スパゲティウェスタン(マカロニウェスタンはまったく通じない。日本だけ)

 (ホテルの)フロント → レセプション(英語でいうフロント・オブ・ザ・ホテルは玄関の外のことなので、待ち合わせの場合など要注意です)

1階          →  グランドフロア(英国の1階は日本の2階)



 マスコミ       →  ミディア(日本ではマスコミがうるさいからねと云ったらマスコミってどんな人?って訊(き)き返されたことがる。マスコミは日本語、メディアではなくミディア)

 マンション      →  アパートメントあるいはフラット(英語でのマンションは一戸建ての大邸宅のことです。日本で一億円するマンションでも英語では単にアパートメント、あるいはフラット。2DKや3LDKのマンションなどあり得ません。 戦後、高級分譲アパートを業者が勝手にマンションと名付けた結果、日本中に「マンション」が溢れることになっちゃった。これ、日本の間違い英語の筆頭やろね。

日本         英国

  ↓        ↓

 バックミラー      →  サイドヴューミラー

 (車内の) バックミラー →  リヤヴューミラー

 (車の)トランク      →  ブーツ(トランクはアメリカ英語です)

 フロントウィンドウ   →  ウィンドシールド

 ハンドル         →  ステアリングホィール (ハンドルは通じない)

 ガソリン          →  ぺトロール

 ガソリンスタンド    →  ぺトロールステーション

 パンク         →  フラットタイヤ (パンクは通じない)

 パトカー          →  ポリスカー (パトカーは日本語)

 覆面(ふくめん)パト      →  アンマークド・ポリスカー

 消防車       →  ファイヤエンジン(ファイヤーカーとは云わない)

 キャンピングカー   →  キャンパーバン(牽引(けんいん)するタイプはキャラバン、大型はモーターホームとも云う)

 オートバイ或(ある)いはバイク →  モーターバイクあるいはモーターサイクル

(オートバイは日本語。バイクは自転車のこと)

 シグナル(交通信号)    → トラフィックライト

 サブウェイ        → 地下道 (アメリカでは地下鉄の事)

 地下鉄           → アンダーグラウンド(レイルウェイ)或いはチューブ(日本語の地下鉄は英語から翻訳(ほんやく)された。

その他、総合、大学などの日本語は福沢諭吉が英語から翻訳したもの。ちなみに井伊直弼(いいなおすけ)が桜田門外の変で暗殺された時、ロンドンではすでに地下鉄が走っていた。伊藤博文はそれを見て尊王攘夷(そんのうじょうい)を、即、返上した。なお、地下鉄は、アメリカではサブウェイ)

 ドライブウェイ      → 家の門から玄関までの道(たった5メートルでもドライブウェイ) 

 繁華街        → ダウンタウン(これ、下町と思ってる人が多いと思うけど違います。都市の中心部のこと。東京だと新宿、渋谷、池袋、有楽町、新橋などがダウンタウン。大阪だと、梅田、難波、天王寺近辺などがダウンタウン)

日本 英国

↓  ↓

 (お店などの)レジ      → キャッシャー(レジは日本語)

 スーパーなどのビニール袋 → プラスティックバッグ

 ビニール            → ヴァイナル (LPレコードもヴァイナルと呼ぶ)



バンドマスター        → バンドリーダー

 コンサートマスター     → オーケストラリーダー

 ウッドベース         → ダブルベース

 ボーイ(ガール)フレンド  → フレンド(ボーイフレンド、ガールフレンドは恋人のこと。つまり決まった相手のことで、男友達・女友達の意味ではない)

 ボートピープル(難民)   → リフジー(ボートピープルは、通常、ベトナム難民を示す)

 ハンディキャップ(障害者) → ディスエイブルド(ハンディキャップはほとんどの場合、通じない)

 ポテトチップス      → クリスプス(こちらでのポテトチップスはフライドポテトあるいはフレンチフライのこと)

バイキング   → ビュッフェ(バイキングはまったく通じない。その昔、東京オリンピックの時、帝国ホテルの思い付きでバイキングとなった。ビュッフェという言葉があるのに、こういう勝手な命名はいかんと思うけどなあ)

タッパーウェア      → コンテナ。正式にはフードコンテナ。タッパーウェアは、マジックインキ同様、商品名が一般名詞になった例。

日本 英国           日本        英国

↓  ↓            ↓         ↓

 ジュネーブ →  ジェネバ     ウィーン  →  ヴィエナ

 北京    →  ベージン      ナポリ   →  ネイプル

 ローマ   →  ロウム       ミュンヘン →  ミュニック

 ミラノ   →  ミラン       ワルシャワ →  ワルソー

 グルジア  →  ジョージア     トルコ   →  ターキー

 ギリシャ  →  グリーク      ヨルダン  →  ジョーダン

 シベリア  →  サイベーリア   キプロス  → サイプロス

(どの国も、外国の都市名など、勝手に発音してますね。品川のことをシャイナゲイワと発音したアメリカ人がいたそうです。Shinagawa…なるほどそう読める。

ゴルフの青木(Aoki)選手のことをBBCアナウンサーは<エオウキ>と呼んでた)

日本 英国

↓ ↓ 

 アンケート  → クウェスチョネアー(アンケートはまったく通じない)

 ムービー   → フィルム(ムービーでも通じるけど、フィルムが普通)

 ハローワーク → ジョブセンター

 ホッチギス  → ステープラー(ホッチギスは通じない。発明した人の名前)  

さて、日本の女の子がよく言う…

ウッソー!  → ジョーキング!あるいはキディング!つまり、冗談を言わないでと表現する。これ、英語のライヤー(嘘(うそ)つき)を使うとたいへんなことになるから要注意!

ライヤーは人格を否定されるほどの非常にきつい言葉なんです。大阪のパブで、女の子が、ウッソー!の意味で「ドント・テル・ア・ラーイ!」と云った現場に遭遇(そうぐう)したことがある。相手の外人さん、顔付きが変わってましたね。

シーユー・アゲイン → シーユー、シーユーレイター、シーユーサムタイム

シーユー・アゲインは、かなり長い間、あるいは永遠に会いそうにない時に使う表現で、あまり使わない。出来るものならまた会いたいですね…のニュアンスを含む。

ファイト! → ゴー! ファイトは闘(たたか)う、争(あらそ)う、あるいは殴(なぐ)り合うの意味。オリンピックその他で、日本の観衆が、頑張(がんば)れ!の意味でファイトファイト!と叫ぶのは、どついたれ!殴ったれ!となり、かなり異様です。

街で友人や知人と会った時、こちらの人、どんな挨拶をすると思う? もちろん「ハロー!」や「ハーイ!」が一般的だけど、実際は、それと同じぐらい使われている挨拶が「ハイヤ(Hiya!)」です。「やあ!」「元気?」ってな感じでしょうね。それと、しばらくぶりの場合、「ハロー!」のあと、「ハウ・アーユー・ドゥーイング?」これもすごく多いです。「どないしてんの?」ですね。

それと、ありがとうやさよならの意味で「チアーズ!」も非常によく使われる。例えば、あなたより先にお店に入った方が、あなたの為に手でドアを開けてくれてる場合「チアーズ!」なんです。これは僕も頻繁(ひんぱん)に使ってる。もちろん「サンキュー!」でもいいんですけど。

E-メールを送る際、こちらの人、テクスト(テキスト)を送ると表現してます。「じゃ、あとでテクスト送るわね」ってな感じですね。

英国のパブリックスクールは、公立ではなく私立の寄宿学校です。

その昔、貴族の師弟の教育をしてたんだけど、産業革命以降、一般(パブリック)の方の中から富浴層が出てきて、彼らの子弟を受け入れることでパブリックスクールの名前がついたようですね。アメリカのパブリックスクールは公立です。

ベンツ…、そう、ドイツの高級車。こちら、あるいはヨーロッパで、ベンツって云う人に会ったことがない。まったくない。皆さん、例外なくメルセデスって呼んでます。なぜか? その理由は割と単純で、こちらはファーストネームの国だからです。創業者のカール・ベンツさんが、会社名に姪御(めいご)さんのメルセデスの名前を使ったんで、メルセデス・ベンツとなった。で、皆さん、ファーストネームのメルセデスとおっしゃるわけ。

因(ちな)みに西洋社会では、通常、ファーストネームで呼び合います。特に友人同士で苗字(みょうじ)で呼ぶことはまずありません。僕も、病院や歯医者、あるいは役所など、公的な場所以外で苗字で呼ばれたことは一度もない。

皆、ファーストネームなんです。しかも、ほとんどの場合、ニックネームです。僕はすべての方に「ウマ!」と呼ばれている。かなり親しい友人でも僕の苗字(内間)や本名(安則)は知らないし、僕も彼らの苗字はほとんど知らないし気にしたこともない。ま、大阪生まれの子供たちは「おとーちゃん」って呼ぶけどさ…

お役所の公式書類に<あなたはなんと呼ばれていますか?>の欄(らん)がある。つまりニックネームを書く欄があるんです。そこに僕はいつも<UMA>と書いている。つまりニックネームを書かないと誰の事かわからんのよ。これ、日本のお役所ではあり得ないよね。

女房のキャロラインが地元を訪れたエリザベス女王の歓迎晩(かんげいばん)さん会に呼ばれ、女王と親しくお話しした時、彼女が「女王陛下(じょおうへいか)!」と呼びかけたら、なんと女王さん「エリザベスと呼んでください」だって! 日本で、皇后(こうごう)陛下(へいか)が「ミチコって呼んでください」って云わんやろし、皇后陛下を「ミチコ!」って呼ぶ国民もおらんやろ。こちら西洋社会は、苗字(みょうじ)のない国と云っていいんじゃないかな。

それと、これも注意してくださいね。日本人は年齢(ねんれい)を尋(たず)ねる、とよく言われます。キャロラインも日本にいた時「なんで皆、年齢を聞くんだろう?」と不思議がっていました。で、思うんや。皆さん、外人さんを前にした時、頭の中で、昔習った英語の教科書を開けるんとちゃうか? でも、まさか「ディス・イズ・ア・ペーン!」って云うわけにはいかないよね。で、たいへん思い出しやすい「ハウ・オールド・アーユー?」になるわけですね。

でも、こちら西洋の人は、人の年齢を気にしないメンタリティーを間違いなく持っています。儒教圏(じゅきょうけん)と違って先輩後輩のカルチャーがないといっていい。

僕はこのスコットランドに移住して以来、年齢を聞かれたことは一度もない。まったくない。で、皆さん、外人さんに「ハウ・オールド・アーユー?」はやめようね。もちろん、なんらかの理由があって年齢を知る必要がある場合は別ですよ。

あなたの仕事はなんですか? これ、割と単純です。

「ウォット・ドュー・ユー・ドュー?(あなたは何をしてますか?)」が一番多いと思う。オキュペイション(職業)は入管など公的な場所でのちょっと固い用語じゃないかな。ゲイバーに勤めている君、オキュペイションを聞かれて「オカマ」って答えたらあかんよ。

僕は日本にいた時、<ゲイ>というのは、おかま、つまり、男の同性愛者やと思ってた。ところがレズビアンの方もゲイなんです。つまり男女を問わず、同性愛者をゲイと呼んでますね。

日本とこちらではセクハラの意味が若干違います。まず、こちらでは、相手の身体に関するコメントはしないのが普通です。自分も身体に関することはまったく言われたことがない。それと、これも要注意ですが、例えば、足が長いとかまつ毛が長いとか、褒めてるつもりでも、なんと、一種のセクハラなんだって。

大阪のおばちゃんがよく言う「あんた太ったなあ」「老けたなあ」「あんた白髪増えたなあ」などはもう…

日本のサイダーとこちらのサイダーはまったく違います。日本のサイダーは清涼飲料水やけど、こちらのサイダーはリンゴの発泡酒、つまりアルコール飲料です。  

それと、こちらでは「スープを飲む」とは言わない。スープは飲むものではなく食べるものなんです。でも、eatじゃなくhaveやtakeを使っているようです。

日本では「ゴハンやでー!」に対し「今、行くー!」だよね。ところが、こちらでは「ゴハンやでー!」に「今、来るー!」つまり、呼んだ人の立場からみた反応なんです。「I’m coming!」ですね。うちの子供らも、日本語の場合「今、行くー!」じゃなくって「今、来るー!」って言います。

さて、ここで、英語になった日本語を紹介しておこうかな。かなりあるけど、今後、どんどん増えると思いますよ。ま、思いつくまま書いてみます。

スシ、ニギリ、マキ(巻き)、テッパンヤキ、ワサビ、ドンブリ、ミソ、ノリ、ラーメン、ウドン、テリヤキ、キムチ、サケ、オニギリ、ベントー、シイタケ、ミリン、エダマメ、ダシ(も英語になりつつある)、ウマミ、ワギュー(和牛)、カツカレー、フトン、ハイク、カタナ、サムライ、スモウ、ショーグン、イチバンなどなど…まだまだあると思う。

ロンドンで<フトンショップ>という店をみたことがある。そして、ボンサイ、ツナミ、カラオケ、キモノ、ジュードー、カラテ、スードクなどは、他に表現する言葉がないので完全に英語になってます。カラオケは非常にポピュラー。

時々<カラオケ>の意味を説明することがある「カラはエンプティー、オケはオーケストラ」そしたら皆さん「へぇー、そうなの?」と驚きますね。こちらの人「カリオキ」って発音してますね。

それとね、これも大事な事…こっちの人ってね、人を笑わせることをとても大切な事なことだと思ってる。僕は、グラスゴーやロンドンへ行ったついでに、よくライブ音楽を聴くけど、司会者はもちろん、指揮者、演奏家など、ほとんどの方が聴衆を笑わせるんです。

古い例だけど、例えば、サッチモ…、そのトランペットと共に独特の歌声で世界中で愛されたルイ・アームストロングの、1958年ニューポート・ジャズフェスティバルでのコメント…

「先日、ローマ法王の前で演奏したんだけど、法王がわしに聞くんだよね。お子様はいるんですか? って。でな、いや、まだいません、でも頑張ってます!って答えておいた」(笑) 

同じフェスティバルの記録映画のフィナーレはゴスペルの女王、あの偉大なマヘリア・ジャクソンだった。延々と鳴り止まない拍手を受けての彼女のひとことには笑ってしまった。「なんだかスターになったみたい」(笑)

僕は、ちょくちょくこちらのパーティーに呼ばれるけど、会場に行く途中、いつもジョークを考えてる。どないやって笑わせたろかいな…。でも、日本で受けるジョークがこちらでまったく受けないこともあります。これは要注意。

僕のジョークで、かなり受けたのをいくつか…

…皆さん! 英国って、第二の国歌と云っていいエルガーの有名な<威風堂々(いふうどうどう)>(日本のブラスバンドでも必ず演奏される曲)に謳(うた)われているように「ランド・オブ・ホープ・アンド・グローリー(希望と栄光の国)」ですよね。ジャパンはね、世界中のあらゆる食品雑貨(グロッサリー)が、めっちゃあふれている国なんで「ランド・オブ・ホープ・アンド・グロッサリー」でっせ!(笑)

…僕は、中学生だった14歳の時、父親の部屋で見つけたボトルの中身をこっそり飲んでみたんです。これがめちゃ旨(うま)い!で、それがスコッチウィスキーだと知って以来、僕の血には、スコティッシュ・スピリッツがあると思うようになったんです(笑)。(注:スピリッツは精神と蒸留酒の二つの意味があるんで、スコットランド人の前でこのジョークを云うと必ず受ける。で、初対面の方でも、即、僕に親近感を持ってくれるというオマケが付きます)

…皆さん! 僕は中学一年の一番最初の英語の成績が零点でした(これ、ほんと)。でも、今、僕は英語の国に住んでるんですよ。人の将来ってわからんもんですねえ(笑)。おっと、今笑った方、お宅、ひょっとして、老後は、日本の田舎でボンサイをいじってるかもよ(笑)。(ボンサイは完全に英語になってるけど、こちらの人はボンザイと発音してる)

…キャロラインは、かなり日本語をしゃべりますけど、日本にいた時は<シュッ>の発音が苦手だったんで、出発が<シュウパツ>になったりするんです。で、僕を友人に紹介する時「私のシュジンです」というべきところ「私のシュウジンです」になっちゃうんです。ウマは囚人(しゅうじん)かい?(笑)

英語とは関係ないことだけど、西洋でのテーブルマナー、これは覚えておいた方がいい。ひとことで言うと音をたてない。これに尽きると思う。

こちら英国で、スープ、コーヒー、麺類(めんるい)など、ズズーッと音を立てて召し上がってる日本の方とご一緒したことは何度もある。かなり旅慣れてるリッチな方でもそんな方が多いのには驚きます。

こちらのレストランなどで、くちゃくちゃ音を立てて食べてたら、まわりの人が眉(まゆ)を顰(ひそ)めます。それと人前で爪楊枝(つまようじ)を使わないようにね。僕は、日本では、蕎麦(そば)やうどんなど、音を立てて食べますよ。しかし、マナーの違う土俵(どひょう)の国では、その国のマナーに従って音を立てません。ま、日本でもコーヒーや紅茶は音を立てないけどさ。

たまにこちらの人に言うことがある。

「日本人が麺類を食べる時に音を立てるのは、皆さん方にとってノイズかも知れないけど、日本では美味しく食べるためのサウンドと言っていいかも。特に蕎麦など、音を立てて食べた方が鼻に入る香りが違うんです。だから皆さんが日本に行った時、日本人が麺類を音を立てて食べてるのを見て目くじらを立てないようにね」

ロンドン最大の繁華街(はんかがい)ソーホーに讃岐(さぬき)うどんの店がある。開店前から行列が出来てたんで、わくわくしながら席に着いた。僕以外は全員こちらの方、つまり西洋人です。食べ始めてすぐ気が付いた。全員、お箸(はし)を使ってるけど、音を立てないんや。ズズーッっちゅう音が聞こえないんです。ちょっとぐらい音を立ててもええんやないの?と云いたくなったなあ。

ついでに云うと、外人さんがお箸(はし)を使うのを誉(ほ)める日本人ってけっこういる。

「お箸、お上手(じょうず)ですね」これは止(や)めた方がいい。ハリウッド映画をみてごらん。ジュリア・ロバーツ、マイケル・ダグラス、ジョージ・クルーニー、アン・ハサウェイなど、俳優がお箸を使うシーンは、もうふんだんにある。

映画「ブラックレイン」で、マイケル・ダグラスと高倉健が道頓堀でうどんを立ち食いするシーンがある。もちろんお箸や。

あなたが外人さんに「フォークとナイフを使うのがお上手ですね」と云われたら、どう感じます? フォークもナイフもお箸も、食べる道具という点では同じものなんです。お箸を使うのを誉(ほ)められて喜ぶ外人さんはいません。彼らにとって、お箸は、もう日常のものなんです。

それと、彼らは片言の日本語を喋るたびに褒(ほ)められるんで、もう、へきへきしてますよ。「日本語お上手ですね」もやめときましょう。

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2:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/03/25 (Sat) 08:09:37

「音楽&オーディオ」の小部屋
南スコットランドからの「ウマさん便り」(2023・3・25)
2023年03月25日
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WBCの優勝でいまだに余韻冷めやらぬ日本列島・・。

やはりスポーツはいいですね。連帯感を育み、心を一つにしてくれる点では芸術よりも上ではないでしょうか。

で、国際試合にちなんで「ウマ」さんから次のようなお便りが来たのでご紹介しよう。

「北海道と本州が野球の試合をする…
これ、国際試合と言ったら「何をアホなことを…」となるよね。

ところが、英国では事情が全然違います。
スコットランドとイングランドがサッカーやラグビーの試合をする…
これ、国際試合になります。

ご存知の方も多いと思うけど、そこら辺の事情を書いた「ウマ便り」をご覧ください。
「英国はイングランドではない」

初めてスコットランドを訪れたのは1980年の夏だった。

グラスゴーのキャロラインの実家で、弟のマーティンが、ある日、やや興奮して言った。「今夜、スコットランドとイングランドのサッカーの試合がある」

そして、ビールやらウィスキーやらポテトチップス(英語ではクリスプス、ポテトチップスはフレンチフライのこと)などをしこたま用意しテレビの前に座った…

いよいよゲームのスタート、ところがそのタイトル画面を見て僕は首をかしげた。「スコットランドvsイングランド」、これはわかる。が、そのタイトルの下に「国際試合」とあるんや。なんなのコレ? 「マーティン! なんで国際試合や?」

「当たり前や。イングランドは外国や!」「エッ? スコットランドもイングランドも同じ英国とちゃうのか?」 「同じ英国やけど、違う国や!」

英国が「連合国家」であることを知るのに時間はかからなかった。

英国は四つの国で成立している。「イングランド」 「スコットランド」 「ウェールズ」 「北アイルランド」…

この国は、歴史上、ケルト人、ローマ人、それにゲルマン人であるアングロサクソン人やノルマン人その他が入り乱れ、他の欧州の国々同様に、様々な王国を築き集合離散を繰り返してきた。現フランスのほとんどが英国の領地だった時代もある。 

18世紀はじめにイングランドに併合されたスコットランドは、それまではれっきとした独立国家だった。だから、イングランドへの対抗意識や気風・気概は今に引き継がれ、スコットランド独自の法律や銀行制度(独自の紙幣を発行)、或いは教育制度や医療制度など、イングランドとは違う行政制度がある。さらに立派な国会もあるし首相も存在する。

「英国」と「イギリス」、この国を呼ぶのにこの二つの名称が日本にはある。ここらもちょっと事情をややこしくしているんじゃないかな。

「英国」は、ブリテン島と北アイルランドを示し、文字通り英国全体を現している。ところが問題は「イギリス」や。もともと「イングランド」が語源のこの言葉、  

「英国」も表わすが「イングランド」を示す場合も多い。

だから僕は、英国全体を示す場合、イギリスという言葉は極力使わないようにしている。

さてここで、日本の学校の英語の授業をちょっと振り返ってみよう…

「英国は英語でイングランド、英国人は英語でイングリッシュ…」

僕は中学で確かにそう習った。いまでもこう教えている先生は多いんじゃないかな。でも、これ、明らかに間違いなんだよね。 

イングランド人 → イングリッシュ

ウェールズ人 → ウェーリッシュ

スコットランド人 → スコティッシュ

北アイルランド人 → アイリッシュ

イングリッシュってのはイングランド人のこと。同じ英国人であるスコットランド人はスコティッシュであり、間違ってもイングリッシュとは云わない。もちろん、ウェールズ人はウェーリッシュでありイングリッシュじゃない。だから、英国人のことをイングリッシュと呼ぶのは間違いだってわかるよね。

英国には四つの国があり四種類の国民がいる(現実にはおびただしい移民との共生社会だけど)。この四国民を総称して、つまり英国人は「ブリティッシュ」が正解となる。でも国籍を尋(たず)ねられた場合、「入管」など公的な場以外で自分のことをブリティッシュとみずから言う英国人はあまりいないと思う。「私はイングリッシュです」 「私はスコティッシュです」…が普通でしょう。

「私はイングリッシュです」と云う方を、この人英国人だと捉(とら)えずに、この人、イングランド人だ…と認識すべきでしょうね。

「英国人はイングリッシュ」、これが間違いだということ、わかってもらえました?

じゃあ「英国」は英語でなんと呼ぶのか?

英国の正式名称、実はコレ、世界で一番長い国名なんです。「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」

「グレートブリテンと北アイルランドによる連合王国」 コレ長すぎるよね。だから通常は「United Kingdom」(ユナイテッド・キングダム)と呼ぶ。キングは王様、ダムは領地のこと、つまり、キングダムは王国の意味。だから、ユナイテッド(連合)とキングダム(王国)で「連合王国」となるわけ。これは御存知の方も多いでしょう。  

これをさらに省略して「U.K.」となる。「英国はユナイテッドキングダム」、これが正解となります。もっとも慣習的に昔から「グレートブリテン」と呼ぶ場合も多いけど、正式名称ではない。

スコットランドで暮らす僕に、日本からの手紙のほか、時に、本や雑誌、あるいは様々な日本食材を送ってくださる方がかなりいらっしゃる。手間隙(てまひま)かかる梱包(こんぽう)、そして決して安くはない郵送料…、非常にありがたいことだと、いつも心より感謝している。

でもその郵便物を見ると、僕への宛名として、スコットランドのあとにイングランドと記入しておられる方が実は少なくない。つまり国名が二つ並んでいるんですね。

だから皆さん、僕に何か郵送してくださる場合(催促してるんとちゃうよ)、どうか宛名のスコットランドのあとに「U.K.」とご記入くださいましね。

いつだったか、大阪のラジオで、英国製紳士服地のCMを聞いたことがある。ナレーターが格調高い語り口でこうおっしゃった…

「イングランドの誇り…最高級ウール…それが〇×紳士服地…」

ところが、そのCMのバックに流れていたのはバグパイプなんです。もちろんバグパイプはスコットランドの誇りでイングランドのものじゃない。笑っちゃうよねコレ…

御存知だとは思うけど、UやKのあとに付いているピリオドは、省略の意味です。そこで思い出した…

大阪に置いてある僕の自転車は、自転車屋の友人が組上げてくれた特製です。で、彼、わざわざ、フレームに「U.M.A.」とレタリングしてくれた。 

それは嬉しいんやけど、なんでピリオドが付いてるんや? ピリオドなんかいらん筈や。で、その理由を訊いた…

「コレなあ、Uは胡散(うさん)くさい、Mはマヌケ、Aはアホ。胡散臭(うさんくさ)いマヌケのアホ…」

…あ、あのなぁー… 

さてさて、日本の英語の先生方! もうやめましょうよ。

「英国はイングランド、英国人はイングリッシュ」と教えるのは、ネッ!

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/103fc95eca74a0a222d8eda01d651f57


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