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ストラディヴァリは神話に過ぎない?

1:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/02/01 (Wed) 01:31:38

「音楽&オーディオ」の小部屋
2023年01月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

このブログもいよいよ国際的になりましたよ~、何とはるばる「スコットランド」からメールが届いたんですからね。

何はともあれ、ご本人のご了解を得ましたので、ご意志を尊重して原文のまま紹介させていただきましょう。

「はじめまして、Uと申します。1949年生まれ、通称ウマと呼ばれている者です。

大阪からスコットランドの田舎に移住して20年になる音楽ファンです。
パソコンのスイッチを入れて真っ先に貴殿のブログを拝見しています。お人柄が偲ばれる文章にいつもニコニコしています。

さて、丸谷才一さんの旧仮名使いの文章に惹かれていますが、集英社文庫「星のあひびき」丸谷才一著の21ページ冒頭に、とてもとても嬉しいモーツァルトに関する記述があります。ぜひご覧ください。きっと、ニコニコされると思いますよ。

なお、大阪のミニコミ宛に送った文章を二点添付しておきます。お暇な折にでもご覧くだされば嬉しく思います。お返事・御返礼などゆめゆめお気遣いなく。」

いやあ、まったく光栄の至りです!

「袖擦り合うのも何かのご縁」ですからブログの読者は大切にしようというのが私の一貫したモットーです。しかもこういうご熱心な読者のおかげでブログを続ける気になろうというものです。

ただし、私の人柄となると「?」ですから「買被り」かもしれませんね~(笑)。

とりあえず返信のメールを打った。

「スコットランドからのメールとあって少々驚きました。拙いブログをご覧いただき、恐縮です。さっそくご紹介の有った添付ファイルを拝読させてもらいます。とりあえず、無事着信したことをご報告申し上げます。」

そして、長文の添付ファイルをじっくり読ませていただいたところ、これが実に面白いお話。

要約すると、「反社会的集団」の構成員がモーツァルトの音楽に目覚めて人生が一変するというサクセス・ストーリーである。

実話だから驚く!

これは自分だけで所有するのはもったいない話と思ったので二弾目のメールを発信。

「あれから、添付ファイルを読ませていただきました。いやあ、実にめったにない面白い話ですね。



よろしかったら、私のブログで取り上げさせていただけませんか?



ただし、決して無理は申しません。困るということであれば潔く諦めます。



また、ブログの原稿を完成させた暁には、事前に一度目を通していただきますが、いかがでしょう。」

はたしてご返答はいかに~。


すると待望の返信が届いた。


「いつも楽しく拝読しているブログですので、意外な展開にびっくりしています。

原稿を事前に僕に見せる必要などまったくありません。どうぞご自由に遠慮なくお載せください。非常に光栄に思います。

日本フィルハーモニーのソロコンサートマスター木野雅之は僕の親友です。

彼はスコットランドが大好きで、コロナ以前は、毎年のように我が家にやって来ました。

焼酎好きの彼は、必ず熊本産の焼酎持参で、やはり焼酎好きの我が女房キャロラインと三人で飲み会が始まります。そして頃合いを見て「木野さん、ちょっと弾いてよ」「うん、弾こうか」…

キッチンテーブルで、1786年クレモナ産、あのルッジェーロ・リッチから譲り受けたロレンツォ・ストリオーニ(時価一億円?)を、フランス産の弓(時価1200万円!)で弾いてくれるんです。まことに贅沢なひと時ですね。彼によりますとストラディバリウスは玉石混交だそうです。師匠の名を付けたお弟子さんの作品も少なくないと言います。

世界最高のストラディバリウスはクレモナのヴァイオリンミュージアムにありますが、これを弾いた日本人は彼だけです。やはり素晴らしい名器だと木野は言ってました。

そうそう、パガニーニの生誕200年の時、イタリア政府の要請で、パガニーニのお墓の前で、パガニーニ愛用のヴァイオリンを弾き、テレビ中継されたそうです。

僕の長女 ”くれあ” はミュージシャンで、英国の有名ミュージシャンのバンドメンバーとして、常に世界ツアーの連続です。彼女が初めて日本で演奏したのは、ポップアイドルのハリー・スタイルズのバンドメンバーとしてでした。

ハリーが「クレア・ウチマ!」と紹介したとき「みなさん、こんばんわ」と日本語で挨拶したものですから会場は騒然となったそうです。

まさか、世界のアイドル、ハリー・スタイルズのバンドメンバーに日本人がいるとは思わなかったんでしょうね。会場にいた友人によりますと、そのあとの彼女のコメントに、会場中、ずっこけたそうです。

日頃、僕のことを「おとーちゃん!」と呼んでますので、その癖が出たんでしょう。「私は母がスコットランド人で、おとーちゃんはオーサカでーす!」

主に大阪のミニコミ誌などに宛て、気ままな文章を随分たくさん書いてきましたが、音楽に関しても楽しい話がかなりありますので、また、お伝えしたいと思ってます。ただただ読み捨てて下さるだけで嬉しく思います。

南スコットランドの田舎にいますが、周りはすべて牛、羊、馬の世界です。

二万四千坪の敷地は甲子園球場の二倍ありますが、林あり森ありで、野うさぎやリスが飛び跳ね、キジや鹿が散歩しています。お隣まで1キロ以上離れてますので、大音量の音楽にご近所迷惑はありませんが、家の中が問題ですね。家の裏にある電気トランスはうち専用ですので、ノイズとは無縁みたいです。家の写真を添付しておきます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

まるでお城ですね~、これは!
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi
2:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/02/01 (Wed) 01:33:56

「音楽&オーディオ」の小部屋
芸術的な価値をコストで割り切ることの是非 2021年01月08日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4bc0bcbda9955d2011768f1f42b9b132

いつぞやの「読売新聞」に掲載されていた記事を再掲してみよう。
         

ストラディバリウスといえば周知のとおり数あるヴァイオリンの中でも王様的な存在だが、この種のネタは旧くて新しいテーマとしてこれまでも度々提起されている。

その理由は「数億円もするヴァイオリンが、はたしてそれに見合う音を出しているのか?」の一点に尽きる。

煎じ詰めると「藝術的な価値をコストで割り切れるのか」というわけで、結論の出しようがない不毛の議論を性懲りも無く何度も何度も~(笑)。

この新聞記事では演奏者の正体が明かされていないところがポイントで、たとえば一流の演奏者が弾くのと二流の演奏者が弾くのとではいかなる名器であっても違った響きを出すのが当たり前だから随分と無茶な話のように思える。

ちなみに、ずっと以前に「名器ストラディバリウスの真価とは」と題して投稿したことがあるので、以下再掲しておこう。

音楽は「音」で成り立っているが、ご承知のとおりその「音」というのは物体の振動によって発生し、空気の振動として伝わっていく。

楽譜は読めなくても、せめて音響の原理ぐらいは理解しておこうと思って(今更、何だ!)読んでみたのが次の本。

「よく分かる音響の基本と仕組み」(2007年、岩宮真一郎著)  

音の正体、聴覚の仕組み、など興味深い項目について分りやすく解説されていた。それに頁のところどころにはさんである”コラム”も面白い。193頁に以下のコラムがあった。

ヴァイオリンの世界では「ストラディバリウス」や「ガルネリ」といったいわゆる「名器」がとてつもない値段で取引されている。中には10億円以上のものがある。こういった神格化された名器の音は、はたしてその値段にふさわしいものだろうか。

きちんとした聴き比べ実験が試みられている。ストラディバリウス(数億円)、プレッセンダ(数千万円)、中級品(50万円)、低級品(5万円)の4種類のグレードのヴァイオリンが使われた。

一流の演奏家による演奏を録音し、被験者に何度も聴かしてそれぞれの音の特徴を覚えさせる。そして、音だけ聴かせてどの楽器かを回答させた。その結果、ストラディバリウスの正答率は53%だった。あまり高い正答率とはいえないが、全然分らないというものでもない。少なくとも「中級品」「低級品」と間違えることは少なかった。

「音の伸びがいい」「音の厚みがある」ことがストラディバリウスと判断する手がかりだったという。

ところがである。同じ被験者で生演奏で同じ実験をしたところ、正答率は22%に下がってしまった。これはほぼ偶然にあたる確率である。演奏者の素晴らしい演奏に聴き入ってしまい聴き比べがおろそかになってしまったのだろうか?名器の秘密に迫るのは難しそうだ。

以上のような内容だったが、この話、オーディオ的にみて実に興味深いものを含んでいるように思う。

電気回路を通した音では聴き分けられたものが、生の音では聴き分けられなかったいうのがポイント。

このことは目の前でじかに聴く音の瑞々しさ、生々しさは楽器のグレードの差でさえも簡単にカバーしてしまうことを示唆している。

したがって、オーディオにはあまり熱を入れず生の演奏会を重視する人たちがいるというのも一理あるのかもしれない。

さて、ストラディバリウスの真価は果たしてこの程度のものだろうか。

日本の女流ヴァイオリニスト千住真理子さんがストラディバリウスの中でも名品とされる「デュランティ」を手に入れられた経緯は、テレビの特集番組や著書「千住家にストラディバリが来た日」に詳しい。

テレビの映像で、彼女が「デュランティ」を手にしたときの上気してほんのりと頬に紅がさした顔がいまだに目に焼き付いて離れない。

千住さんによると、凡庸のヴァイオリンとはまったく響きが違い、いつまでも弾いていたいという気持ちにさせるそうである。

やはり、プロの演奏家にしか真価が分らないのが名器の秘密なのだろうか、なんて思っていたところ、逆に「ストラディヴァリは神話に過ぎない」とバッサリ一刀両断している本に出会った。               
                          
「贋作・盗作 音楽夜話」(2010.5.10)

著者の「玉木宏樹」氏は東京芸大の器楽科(ヴァイオリン)を卒業されて現在は音楽関係の仕事をされている方。

本書は表題からもお分かりのとおり、音楽の裏話を面白おかしく綴った本だが、その57頁から75頁まで「ヴァイオリンの贋作1~3」の中でこう述べてある。

「ではストラディヴァリは本当に名器なのでしょうか?私の結論から申し上げましょう。それは神話でしかありません。値段が高いからいい音がするわけではなく、300年も経った楽器はそろそろ寿命が近づいています」

「ヴァイオリンの高値構造というのは一部の海外悪徳業者と輸入代理店によってデッチ上げられたものですが、ヴァイオリニストというものは悲しいことに最初から自分独自の判断力を持つことを放棄させられています」

「ヴァイオリニストにとっての名器とはいちばん自分の身体にフィットして楽に音の出るものと決まっているはずなのに、その前にまずお金で判断してしまうのです」といった調子。

以上のとおりだが、芸術家としての千住さんの話もご尤もだと思うし、玉木さんのドライな説もなかなか説得力があり、どちらに妥当性があるのか結論を出すのがなかなか難しいが、この問題は冒頭に述べた「芸術的価値をコストで割り切れるのか」に帰するようで、つまるところ当のご本人の価値観に任せればそれで良し!

オーディオだって似たようなものだから(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4bc0bcbda9955d2011768f1f42b9b132
3:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/02/01 (Wed) 01:38:33

SP時代の演奏家はこんなに凄かった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14009733

手回し蓄音機はオーディオではない。楽器だ!
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手廻し蓄音機 と Sogaphon で聴くSP録音の CD復刻盤
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/433.html

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https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024883

伝説の名ヴァイオリニストとその歴史的名盤
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フルオーケストラの名指揮者とその歴史的名盤
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024933


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ヴァイオリニストの系譜――パガニーニの亡霊を追って 三浦 武
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026009

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