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ストラディヴァリは神話に過ぎない?

1:777 :

2023/02/01 (Wed) 01:31:38

「音楽&オーディオ」の小部屋
2023年01月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

このブログもいよいよ国際的になりましたよ~、何とはるばる「スコットランド」からメールが届いたんですからね。

何はともあれ、ご本人のご了解を得ましたので、ご意志を尊重して原文のまま紹介させていただきましょう。

「はじめまして、Uと申します。1949年生まれ、通称ウマと呼ばれている者です。

大阪からスコットランドの田舎に移住して20年になる音楽ファンです。
パソコンのスイッチを入れて真っ先に貴殿のブログを拝見しています。お人柄が偲ばれる文章にいつもニコニコしています。

さて、丸谷才一さんの旧仮名使いの文章に惹かれていますが、集英社文庫「星のあひびき」丸谷才一著の21ページ冒頭に、とてもとても嬉しいモーツァルトに関する記述があります。ぜひご覧ください。きっと、ニコニコされると思いますよ。

なお、大阪のミニコミ宛に送った文章を二点添付しておきます。お暇な折にでもご覧くだされば嬉しく思います。お返事・御返礼などゆめゆめお気遣いなく。」

いやあ、まったく光栄の至りです!

「袖擦り合うのも何かのご縁」ですからブログの読者は大切にしようというのが私の一貫したモットーです。しかもこういうご熱心な読者のおかげでブログを続ける気になろうというものです。

ただし、私の人柄となると「?」ですから「買被り」かもしれませんね~(笑)。

とりあえず返信のメールを打った。

「スコットランドからのメールとあって少々驚きました。拙いブログをご覧いただき、恐縮です。さっそくご紹介の有った添付ファイルを拝読させてもらいます。とりあえず、無事着信したことをご報告申し上げます。」

そして、長文の添付ファイルをじっくり読ませていただいたところ、これが実に面白いお話。

要約すると、「反社会的集団」の構成員がモーツァルトの音楽に目覚めて人生が一変するというサクセス・ストーリーである。

実話だから驚く!

これは自分だけで所有するのはもったいない話と思ったので二弾目のメールを発信。

「あれから、添付ファイルを読ませていただきました。いやあ、実にめったにない面白い話ですね。



よろしかったら、私のブログで取り上げさせていただけませんか?



ただし、決して無理は申しません。困るということであれば潔く諦めます。



また、ブログの原稿を完成させた暁には、事前に一度目を通していただきますが、いかがでしょう。」

はたしてご返答はいかに~。


すると待望の返信が届いた。


「いつも楽しく拝読しているブログですので、意外な展開にびっくりしています。

原稿を事前に僕に見せる必要などまったくありません。どうぞご自由に遠慮なくお載せください。非常に光栄に思います。

日本フィルハーモニーのソロコンサートマスター木野雅之は僕の親友です。

彼はスコットランドが大好きで、コロナ以前は、毎年のように我が家にやって来ました。

焼酎好きの彼は、必ず熊本産の焼酎持参で、やはり焼酎好きの我が女房キャロラインと三人で飲み会が始まります。そして頃合いを見て「木野さん、ちょっと弾いてよ」「うん、弾こうか」…

キッチンテーブルで、1786年クレモナ産、あのルッジェーロ・リッチから譲り受けたロレンツォ・ストリオーニ(時価一億円?)を、フランス産の弓(時価1200万円!)で弾いてくれるんです。まことに贅沢なひと時ですね。彼によりますとストラディバリウスは玉石混交だそうです。師匠の名を付けたお弟子さんの作品も少なくないと言います。

世界最高のストラディバリウスはクレモナのヴァイオリンミュージアムにありますが、これを弾いた日本人は彼だけです。やはり素晴らしい名器だと木野は言ってました。

そうそう、パガニーニの生誕200年の時、イタリア政府の要請で、パガニーニのお墓の前で、パガニーニ愛用のヴァイオリンを弾き、テレビ中継されたそうです。

僕の長女 ”くれあ” はミュージシャンで、英国の有名ミュージシャンのバンドメンバーとして、常に世界ツアーの連続です。彼女が初めて日本で演奏したのは、ポップアイドルのハリー・スタイルズのバンドメンバーとしてでした。

ハリーが「クレア・ウチマ!」と紹介したとき「みなさん、こんばんわ」と日本語で挨拶したものですから会場は騒然となったそうです。

まさか、世界のアイドル、ハリー・スタイルズのバンドメンバーに日本人がいるとは思わなかったんでしょうね。会場にいた友人によりますと、そのあとの彼女のコメントに、会場中、ずっこけたそうです。

日頃、僕のことを「おとーちゃん!」と呼んでますので、その癖が出たんでしょう。「私は母がスコットランド人で、おとーちゃんはオーサカでーす!」

主に大阪のミニコミ誌などに宛て、気ままな文章を随分たくさん書いてきましたが、音楽に関しても楽しい話がかなりありますので、また、お伝えしたいと思ってます。ただただ読み捨てて下さるだけで嬉しく思います。

南スコットランドの田舎にいますが、周りはすべて牛、羊、馬の世界です。

二万四千坪の敷地は甲子園球場の二倍ありますが、林あり森ありで、野うさぎやリスが飛び跳ね、キジや鹿が散歩しています。お隣まで1キロ以上離れてますので、大音量の音楽にご近所迷惑はありませんが、家の中が問題ですね。家の裏にある電気トランスはうち専用ですので、ノイズとは無縁みたいです。家の写真を添付しておきます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

まるでお城ですね~、これは!
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi
2:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/02/01 (Wed) 01:33:56

「音楽&オーディオ」の小部屋
芸術的な価値をコストで割り切ることの是非 2021年01月08日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4bc0bcbda9955d2011768f1f42b9b132

いつぞやの「読売新聞」に掲載されていた記事を再掲してみよう。
         

ストラディバリウスといえば周知のとおり数あるヴァイオリンの中でも王様的な存在だが、この種のネタは旧くて新しいテーマとしてこれまでも度々提起されている。

その理由は「数億円もするヴァイオリンが、はたしてそれに見合う音を出しているのか?」の一点に尽きる。

煎じ詰めると「藝術的な価値をコストで割り切れるのか」というわけで、結論の出しようがない不毛の議論を性懲りも無く何度も何度も~(笑)。

この新聞記事では演奏者の正体が明かされていないところがポイントで、たとえば一流の演奏者が弾くのと二流の演奏者が弾くのとではいかなる名器であっても違った響きを出すのが当たり前だから随分と無茶な話のように思える。

ちなみに、ずっと以前に「名器ストラディバリウスの真価とは」と題して投稿したことがあるので、以下再掲しておこう。

音楽は「音」で成り立っているが、ご承知のとおりその「音」というのは物体の振動によって発生し、空気の振動として伝わっていく。

楽譜は読めなくても、せめて音響の原理ぐらいは理解しておこうと思って(今更、何だ!)読んでみたのが次の本。

「よく分かる音響の基本と仕組み」(2007年、岩宮真一郎著)  

音の正体、聴覚の仕組み、など興味深い項目について分りやすく解説されていた。それに頁のところどころにはさんである”コラム”も面白い。193頁に以下のコラムがあった。

ヴァイオリンの世界では「ストラディバリウス」や「ガルネリ」といったいわゆる「名器」がとてつもない値段で取引されている。中には10億円以上のものがある。こういった神格化された名器の音は、はたしてその値段にふさわしいものだろうか。

きちんとした聴き比べ実験が試みられている。ストラディバリウス(数億円)、プレッセンダ(数千万円)、中級品(50万円)、低級品(5万円)の4種類のグレードのヴァイオリンが使われた。

一流の演奏家による演奏を録音し、被験者に何度も聴かしてそれぞれの音の特徴を覚えさせる。そして、音だけ聴かせてどの楽器かを回答させた。その結果、ストラディバリウスの正答率は53%だった。あまり高い正答率とはいえないが、全然分らないというものでもない。少なくとも「中級品」「低級品」と間違えることは少なかった。

「音の伸びがいい」「音の厚みがある」ことがストラディバリウスと判断する手がかりだったという。

ところがである。同じ被験者で生演奏で同じ実験をしたところ、正答率は22%に下がってしまった。これはほぼ偶然にあたる確率である。演奏者の素晴らしい演奏に聴き入ってしまい聴き比べがおろそかになってしまったのだろうか?名器の秘密に迫るのは難しそうだ。

以上のような内容だったが、この話、オーディオ的にみて実に興味深いものを含んでいるように思う。

電気回路を通した音では聴き分けられたものが、生の音では聴き分けられなかったいうのがポイント。

このことは目の前でじかに聴く音の瑞々しさ、生々しさは楽器のグレードの差でさえも簡単にカバーしてしまうことを示唆している。

したがって、オーディオにはあまり熱を入れず生の演奏会を重視する人たちがいるというのも一理あるのかもしれない。

さて、ストラディバリウスの真価は果たしてこの程度のものだろうか。

日本の女流ヴァイオリニスト千住真理子さんがストラディバリウスの中でも名品とされる「デュランティ」を手に入れられた経緯は、テレビの特集番組や著書「千住家にストラディバリが来た日」に詳しい。

テレビの映像で、彼女が「デュランティ」を手にしたときの上気してほんのりと頬に紅がさした顔がいまだに目に焼き付いて離れない。

千住さんによると、凡庸のヴァイオリンとはまったく響きが違い、いつまでも弾いていたいという気持ちにさせるそうである。

やはり、プロの演奏家にしか真価が分らないのが名器の秘密なのだろうか、なんて思っていたところ、逆に「ストラディヴァリは神話に過ぎない」とバッサリ一刀両断している本に出会った。               
                          
「贋作・盗作 音楽夜話」(2010.5.10)

著者の「玉木宏樹」氏は東京芸大の器楽科(ヴァイオリン)を卒業されて現在は音楽関係の仕事をされている方。

本書は表題からもお分かりのとおり、音楽の裏話を面白おかしく綴った本だが、その57頁から75頁まで「ヴァイオリンの贋作1~3」の中でこう述べてある。

「ではストラディヴァリは本当に名器なのでしょうか?私の結論から申し上げましょう。それは神話でしかありません。値段が高いからいい音がするわけではなく、300年も経った楽器はそろそろ寿命が近づいています」

「ヴァイオリンの高値構造というのは一部の海外悪徳業者と輸入代理店によってデッチ上げられたものですが、ヴァイオリニストというものは悲しいことに最初から自分独自の判断力を持つことを放棄させられています」

「ヴァイオリニストにとっての名器とはいちばん自分の身体にフィットして楽に音の出るものと決まっているはずなのに、その前にまずお金で判断してしまうのです」といった調子。

以上のとおりだが、芸術家としての千住さんの話もご尤もだと思うし、玉木さんのドライな説もなかなか説得力があり、どちらに妥当性があるのか結論を出すのがなかなか難しいが、この問題は冒頭に述べた「芸術的価値をコストで割り切れるのか」に帰するようで、つまるところ当のご本人の価値観に任せればそれで良し!

オーディオだって似たようなものだから(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/4bc0bcbda9955d2011768f1f42b9b132
3:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/02/01 (Wed) 01:38:33

SP時代の演奏家はこんなに凄かった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14009733

手回し蓄音機はオーディオではない。楽器だ!
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004305

手廻し蓄音機 と Sogaphon で聴くSP録音の CD復刻盤
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/433.html

伝説の名ピアニストとその歴史的名盤
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024883

伝説の名ヴァイオリニストとその歴史的名盤
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024913

【悲運の神童バイオリニスト】渡辺茂夫の『劇的すぎる半生』輝かしい未来から命の淵に…
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14050716

伝説の弦楽四重奏団とその歴史的名盤
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室内オーケストラの名指揮者とその歴史的名盤
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フルオーケストラの名指揮者とその歴史的名盤
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▲△▽▼


ヴァイオリニストの系譜――パガニーニの亡霊を追って 三浦 武
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026009
4:777 :

2024/06/09 (Sun) 14:46:49

「音楽&オーディオ」の小部屋
仏(ほとけ)作って魂入れず
2024年06月08日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5e1efd1c5778b136c8039ef3c2c6de69

このところドップリ嵌っているのがブルッフの「ヴァイオリン協奏曲」・・、演奏者はあの「ヒラリー・ハーン」、そして音源は「You Tube」。

使用スピーカーは「AXIOM80」・・。



起きてすぐに1回、午後に1回、寝る前に1回と1日のうちで3回も聴いているほどの凝り性ぶり~(笑)。

もちろん演奏も特上だが、筆舌に尽くし難いほどのヴァイオリンの音色と響きが深く心に沁み入ってくる。

やはり楽器の王様は「ヴァイオリンに尽きる」との思いを改めて確認したが、彼女ほどの達人が弾いているヴァイオリンとなると、おそらく「ストラディヴァリ」に違いない。

現代の技術をもってしても再現できないヴァイオリンの名器として、つとに有名だが、そのことから ふと高校時代の同級生「O」君のメールを思い出した。

「O」君は桐朋学園大学を卒業して指揮者として武者修行のため渡欧した音楽家(現在は福岡で音楽アカデミーを開設)。

「私の留学はザルツブルグ・モーツアルテウム音楽院の夏期講習から始まったのですが、ザルツブルグ音楽祭を初めて聴いたのがカラヤン指揮の<アイーダ>でした。(幸いなことに、宿の主人がチケットをゆずってくれたのです)

全ての点で余りにもスゴくて《ブッ飛ばされた》ことを覚えています。この時、舞台上で演奏された(古代の)トランペットがYAMAHA製だと聞きました。ヤマハが管楽器を手がけた最初の事例でしたが、結果は良かったと思います。

この時、ヤマハはヨーロッパの金管楽器の名器を入手して、全ての部分の厚みの変化や、金属の質などをコンピューターで分析しながら開発したと聞きました。この方法で、それ以後のヤマハの金管は優れたものを作っています。

その後、ウィーンの指揮者スイートナーのクラスで学んだのですが、あるとき日本から帰国したばかりのスイートナーがヴァイオリンを抱えて教室にやってきました。

“使ってみて欲しいと言われて、ヤマハから預かって来た”と言って楽器を生徒に見せ、ヴァイオリンの生徒が弾いて“うん、いいイイ”と言っていました。

後で聞いた話ですが、ヴァイオリンの銘器をコンピューターで詳しく分析して、そのように作ろうとしたそうです。しかし、どうしても本物に近い楽器にまでは作れなかったようです。金属では成功したのですが、(自然の)木が相手ではコンピューターも分析しきれなかったように思います。

また、ヤマハの工場に行った時、聞いた話ですが、スタインウェイを入手して、全てバラバラに分解してから、組み立て直すと<ヤマハの音>になってしまったそうです・・・やはり職人(名工)の『感性』が重要な鍵を握っているのでしょうか。」

そういえば、人間の感性技が重要なカギを握っている例としてオーディオ機器も例外ではない・・、たとえば往年の名器とされる「マランツ7」にまつわる話がある。



「マランツ7」といえば、1950年代の初めに市販のアンプにどうしても飽き足りなかった大の音楽好きのデザイナー「ソウル・B・マランツ」氏(アメリカ)がやむなく自作したプリアンプの逸品である。

デザイン的にも日本のオーディオ業界に多大の影響を与えたことが知られている。

そこでの話だが、ある専門家がそっくり同じ回路と同じ定格の部品を使って組み立ててもどうしてもオリジナルの音の再現が出来なかった曰くつきの名器だと、ずっと以前のオーディオ誌で読んだことがある。

感性技が求められるオーディオ機器の典型的な例として挙げてみたわけだが、このことから一つの課題らしきものが導き出される。

それは「オーディオ機器の製作に携わる方は少なくとも音楽的感性に満ち溢れた人であって欲しい!」

大学の電子工学関係科を卒業したというだけで音楽に興味を持たない人たちが(メーカーで)機器づくりに携わることは、まるで「仏(ほとけ)作って魂入れず」で、使用する側のマニアにとってはもはや悲劇としか言いようがない・・。

その事例を代表するメーカーといえば、やたらに高価なあの〇〇〇かな~、物議をかもすので具体名は控えておこう・・、このブログの読者ならもうお分かりですよね(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5e1efd1c5778b136c8039ef3c2c6de69
5:777 :

2024/06/10 (Mon) 15:18:19

「音楽&オーディオ」の小部屋
日々雑感
2024年06月10日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/92d59bd61e8a3109284b897151ea7619

<夏まじか>

今朝(10日)のこと、最近日課にしている「起き抜けの自己流体操」をしていたら耳元で蚊がブ~ン・・、慌てて中断して「蚊取り線香」を点けた。

もう蚊が出てくる季節になったんですねえ・・、目前に迫った梅雨入りは後半に大雨が降るといってるし、今年の夏は猛暑だそうですよ~。

で、夏にちなんだ芭蕉の俳句の中から お気に入り を三つ、

閑かさや 岩に沁みいる 蝉の声

面白うて やがて悲しき 鵜舟かな

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の後

芭蕉が詠むと、なぜか夏という季節の中に哀感がこもっていて涼しく感じます~。

芥川賞作家「五味康佑」さんによると「芭蕉のたった一句に長編小説が負けることがある」そうですよ~。

<ヒラリー・ハーンが弾いているヴァイオリン>

つい先日のブログ「仏(ほとけ)作って魂入れず」で紹介したブルッフのヴァイオリン協奏曲・・、演奏者はとびっきり上手い「ヒラリー・ハーン」



このヴァイオリンは、文中で当てずっぽうに「ストラディ・ヴァリウス」だろうと決めつけていたところ、南スコットランド在住の「ウマさん」からご親切にもメールが届いた。

「ヒラリー・ハーンのブルッフは僕も大好きで、ちょくちょく聴いてます。デヴューの頃と今とあまり変化がないのは、モーツァルトを彷彿とさせますね。

かなり以前に彼女のヴァイオリンのことを調べたことがありますが、1864年の「ヴィヨーム」だと、聞き慣れない名前を知りました。三大名器以外にも優れたヴァイオリンがあるんだなあと驚きましたね。

五島みどりさんは1992年から2000年まで ストラディバリウス を使用していましたがそれ以降は グァルネリ です。

彼女も凄い方ですが、日本フィルの木野雅之が「みどりは、小さい時からのあまりにも過激な練習のせいか〇〇がない」

〇〇で思い出しました…やはり木野の話です…

イヴリー・ギトリス、マルタ・アルゲリッチ、それに木野の三名が共演した時、楽屋前の通路で、アルゲリッチが何かにつまずいてひっくり返りました。その時、彼女のショルダーバッグから、中身が通路に散乱し、木野がそれらを拾ってあげたけど、その中に〇〇用品があったそうです。(笑)」

以上のとおりでした。

奔放な男性関係で有名な「アルゲリッチ」(ピアニスト)だけど、「バッグ」の中に「避妊用具」は無かったのかな~(笑)。

それにしても、ハーンの弾いてるヴァイオリンは「ヴィヨーム」でしたか・・、恥ずかしながら初めて聞く名前!

さっそくググってみると、



「Jean-Baptiste Vuillaume : (1798年 - 1875年)は、フランスの弦楽器製作者で多くの賞を受賞した。彼の工房は3,000以上の楽器を製作した。」とある。

下世話な話だけど取引価格となると・・、有名オークションで3700万円で落札されたそうです。

数億円もする「ストラディヴァリ」からするとかなり落差がありますが、まあ、どんな名器でも演奏者次第で凡器にもなるわけですから、ハーンほどの練達者が弾いたらきっとヤマハでもいい音が出ると思うんだけどなあ~(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/92d59bd61e8a3109284b897151ea7619
6:777 :

2024/06/30 (Sun) 08:28:19

☆ 「ヴァイオリンの名器」

「ストラディバリウス」「グヮルネリ」「アマティ」などの名器は広く知られてますけど、そのほかにも多くの名器があるようですね。
奏者の愛器を、ほんの少しだけ調べてみました。

ヨーゼフ・シゲティ…1694年製と1724年製「ストラディバリウス」1710製年「ピエトロ」1710年製「グヮルネリ」1740年製「カルロ・ベルゴンツィ」

D・オイストラフ…1705年製 「ストラディバリウス・マルシック」

ズッカーマン…1699年製 「カルロ・ジョゼッぺ・テストール」

「ピエトロ」「カルロ・ベルゴンツィ」「カルロ・ジョゼッぺ・テストール」なんて名器があるんですね。

木野雅之…1776年製 「ロレンツォ・ストリオーニ」

巨匠ルッジェーロ・リッチが引退を表明した時、その愛器を譲る相手を、世界中にいる弟子達の中から木野を選びました。LAのリッチ宅へその名器を受け取りに出かける前日、大阪で僕と呑んでた木野はやや興奮してました。師匠のリッチは「お金はいつでもいいよ」…ところが、まだ若い奥さんは、こっそり「木野、いつ払ってくれる?」(笑)

スコットランドの我が家を自分のリゾートハウスだと思ってる木野は、しょっちゅううちに滞在しますが、そのたびにキッチンで焼酎を呑みながら演奏してくれます。

上記のシゲティの1724年製「ストラディバリウス」ズッカーマンの「カルロ・ジョゼッぺ・テストール」なども、うちのキッチンで鳴りました。ズッカーマンから、当時の金額で6千万円で譲ってもらったそうですが、後年、彼から返して欲しいと言われた木野は「ダメ!」(笑)

ある時「長年欲しかった弓をとうとう手に入れた」と大喜びの木野…「楽器屋が僕の熱意に折れて、かなりまけてくれた」

でいくらだった?「千二百万円!」ギョッ! 馬のしっぽが千二百万円?
その後、彼は毎月50万円づつ支払っていたけど、もう全部支払い終えたようです。彼が言うに、弓はフランス製がいいそうです。

世界最高の「ストラディバリウス」は、クレモナのヴァイオリン・ミュージアムにあり、もちろん値段などありません。その超々名器が一度だけ日本で披露されたことがありましたが、選ばれた奏者が木野でした。彼、曰く…「文句なく素晴らしい。ねぇねぇ、ウマ!買って!」(笑)

余談ですが、パガニーニ生誕200年の時、木野は、パガニーニが実際に使っていた愛器をパガニーニの墓の前で演奏し、その様子はヨーロッパのテレビで放映されました。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9b503e5481dc1416d9bea1b1ce252b47
7:777 :

2024/09/22 (Sun) 13:11:34

ストラディヴァリの音の秘密が遂に判明
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16870395

JAPANORIUM - YouTube
https://www.youtube.com/@japanorium/videos
https://www.youtube.com/@japanorium/playlists



ストラディヴァリは神話に過ぎない?
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14084720

SP時代の演奏家はこんなに凄かった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14009733

手回し蓄音機はオーディオではない。楽器だ!
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004305

手廻し蓄音機 と Sogaphon で聴くSP録音の CD復刻盤
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/433.html


伝説の名ヴァイオリニストとその歴史的名盤
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024913

フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler, 1875年2月2日 - 1962年1月29日) ヴァイオリニスト・作曲家
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024421

チョン・キョンファ(1948年3月26日 - )ヴァイオリニスト
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14011372

【悲運の神童バイオリニスト】渡辺茂夫の『劇的すぎる半生』輝かしい未来から命の淵に…
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14050716


伝説の弦楽四重奏団とその歴史的名盤
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14025882

カペー弦楽四重奏団 _ リュシアン・カペー (1873年1月8日 – 1928年12月18日)
全録音への youtube リンク
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010458

ブッシュ弦楽四重奏団 _ アドルフ・ブッシュ(1891年8月8日 - 1952年6月9日)
全録音への youtube リンク
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010460

レナー弦楽四重奏団 _ イェノ・レナー (1894年6月24日 - 1948年11月4日)
全録音への youtube リンク
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14024765

スメタナ弦楽四重奏団 _ イルジー・ノヴァーク(1924年9月5日 - 2010年9月10日)
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14146980

カザルス・トリオ _ ジャック・ティボー、アルフレッド・コルトー、パブロ・カザルス
全録音への youtube リンク
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16859279


▲△▽▼


ヴァイオリニストの系譜――パガニーニの亡霊を追って 三浦 武
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026009
8:777 :

2024/12/31 (Tue) 12:20:41

「音楽&オーディオ」の小部屋
楽器の王様「ストラディヴァリ」
2024年12月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/74f57cfed24aeae063d2b3165e71e51b

この1年を締めくくるのに相応しい話題として選んだのは「楽器の王様」です。

クラシック音楽を奏でる楽器の内で「どれが一番好きか?」と、問われたとしたら大いに迷うけどやっぱりヴァイオリンでしょうか・・。どこか物悲し気で愁いを含んだ音色がはるか過ぎ去った昔の郷愁を呼び起こしてくれる。

クラシック音楽に絶対欠かせない楽器として、我が家のオーディオシステムで少なくともヴァイオリンが上手く鳴ってくれないと即アウトである。

言い換えると、常にヴァイオリンひいては弦楽器が上手く鳴ってくれることを念頭において調整に励んでいる。

然るに、ジャズ音楽には滅多なことではヴァイオリンが登場しない・・、いわば音楽再生の形態がまったく違うともいえるが、このことはクラシック愛好家とジャズ愛好家との基本的に相容れない溝を物語っているような気がしてならない(笑)。

改めてヴァイオリンの特徴を羅列してみよう。「チャットGPT」の出番です。

〇 豊かな音色
非常に表現力豊かな楽器なので、さまざまな音色を作り出すことができる。深く響く音から、明るく軽やかな音まで、演奏者の感情を込めて表現できる。

〇 幅広い音域
ヴァイオリンは、低音から高音まで広い音域をカバーでき、メロディやハーモニーを自由に演奏することができる。特に高音域でのピッチの正確さが求められるが、これができると非常に魅力的な音を出せる。

〇 表現力
弓の使い方、指の圧力、ヴィブラートなど、演奏者の技術や感性が大きく反映される楽器です。音の強弱やテンポ、リズムの変化を細かく表現することができ、音楽に感情を込めやすいです。

〇 ソロとアンサンブル両方で活躍
ヴァイオリンはソロ楽器としてもアンサンブル(オーケストラや室内楽)での演奏にも非常に重要な役割を果たす。ソロ演奏では個々の才能を表現する場があり、アンサンブルでは他の楽器と調和し、音楽全体を支える役割を果たす。

〇 多様な音楽ジャンルで使用
クラシック音楽だけでなく、ポップスなど、さまざまなジャンルで使われており、ヴァイオリンは非常に多才な楽器です。そのため、さまざまな音楽スタイルを楽しめることが魅力の一つです。

〇 見た目の美しさ
ヴァイオリンのデザインや構造も美しく、演奏する際の姿勢や動きも優雅に見えます。この視覚的な美しさも多くの人々に愛されています。

これらの特徴が、ヴァイオリンを魅力的な楽器としている理由です。

というわけだが、もう一つ付け加えることがある。

それは途方もないお値段がすること。まあ、ヴァイオリンといってもピンからキリだろうが、1714年に製作された「ストラディヴァリ」なんかは20億円以上もするのだから度肝を抜かれる。まさに楽器の王様に相応しいですね。

関連して、先日のネット記事をちょっと長くなるが引用しよう。



アントニオ・ストラディバリが「黄金時代」に製作した「ヨアヒム・マ・ストラディバリウス」がサザビーズに出品される。最後の所有者である名ヴァイオリニスト、シホン・マの遺志により、売上は全て母校ニューイングランド音楽院の奨学金に充てられる予定だ。

かつて19世紀を代表するハンガリーのヴァイオリン奏者ヨーゼフ・ヨアヒムが所有し、その後、アメリカで活躍した著名ヴァイオリニストで教育者でもあったシホン・マが受け継いだストラディバリウス「ヨアヒム・マ・ストラディバリウス」が2025年2月、ニューイングランド音楽院(NEC)から委託を受け、サザビーズに出品されることがわかった。

予想落札価格は1200万ドルから1800万ドル(約18億円〜約27億円)で、売上は全てNECの奨学金に充てられる予定。

このヴァイオリンは、アントニオ・ストラディバリが「黄金時代」にあたる1714年に製作したもので、マが2009年に亡くなるまで演奏し続けた。その後2016年に故人の意思を継ぎ、将来、母校NECの奨学金のために売却できるという条件で同校に寄贈された。NECへの寄贈後は、同院の上級学生数人によって演奏されてきた。今回の売却にあたり、NEC院長のアンドレア・カリンは、こう喜びを語る。

「私たちはこれにより、さらに多くの学生に投資し、彼らにチャンスを与える機会を得ることができます。NECに新たな才能を迎え入れ、次世代の音楽を支援し続けることができるのです。この楽器がこれまで、その音色を聞いた人、演奏した人すべてに影響を与えてきたように、今後もこの奨学金制度を通じて、その遺産をさらに多くの人々に広げることができることを嬉しく思います」

またサザビーズ会長兼アメリカ社長でグローバルビジネス開発責任者のマリ=クラウディア・ジメネスは、今回の出品について、「われわれが初めてこの楽器を目にしたとき、その存在感に圧倒されました」と語っている。卓越した芸術家や著名人が所有してきた美術品を数多く見てきたジメネスでさえ、これまで、ストラディバリウスを実際に見たり触ったことはなかったという。

「このヴァイオリンは300年以上前に作られたものですが、所有してきた伝説的な演奏家の影響で、クラシック音楽史に燦然と輝く楽器です。その長い歴史と世界に与えた影響について考えると、身震いする思いです」

サザビーズのプレスリリースによると、ヨアヒムは1879年、ブラームス本人による指揮のもと、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調:作品77をこの楽器で初演したと言われている。

サザビーズの専門家は、確認されているストラディバリウス(約500本)の価格と、過去のオークション実績に基づき、並外れた品質と状態の「ヨアヒム・マ・ストラディバリウス」の推定価格を決定したという。ストラディバリウスの大半は、アントニオ・ストラディバリが生まれたイタリアの都市クレモナを中心に、博物館や文化施設に所蔵されている。

ジメネスは、「ヨアヒム・マは演奏可能な完璧な状態であると同時に、ストラディバリの黄金時代を象徴するもの。Lutier(弦楽器職人)としての頂点に君臨する楽器です。したがって、今回のオークションではストラディバリウスの新記録を樹立する可能性が十分にあると考えています」

オークションで落札されたヴァイオリンの現在の最高額は、かつてバイロン卿の孫娘が所有し、2011年にタリシオ・オークションハウスが落札したストラディバリウス「レディ・ブラント」の1590万ドル(現在の為替レートで23億8000万円)。

サザビーズは、幅広いコレクター、特に「恐竜や合衆国憲法、あるいは十戒の石版を落札するような」顧客層が入札に関心を示すと予想している。ジメネスは、「一生に一度あるかないかの逸品であり、楽器という枠を超越した存在。特別なヴァイオリンという以上の存在です」と興奮を隠さない。

「ヨアヒム・マ・ストラディバリウス」は、ロンドンと香港のサザビーズのオフィスで展示されたあと、2025年2月の「マスターズ・ウィーク」で競売にかけられる。」

以上のとおりで、来年(2025年)2月の落札価格が楽しみ~、しかるべき音楽関係者の手に落ちるといいのだが、当然のごとく「投資」ということも考えられる。

東南アジアの某国やアラブのお金持ちが暗躍する可能性大いにありだと睨んでいるがはたして・・(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/74f57cfed24aeae063d2b3165e71e51b

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