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サッカー W杯 ドイツ代表が敗れた訳

1:777 :

2022/11/27 (Sun) 18:41:47

サッカー W杯 ドイツ代表が敗れた訳 2022/11/27
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-560.html

サッカーというのは単純なゲームさ
二十二人の選手と一つのボールがピッチの中にあって
最後は常にドイツが勝つ




世代交代というのはどこの世界にもある
選手生命の短いフットボール選手は勿論のこと、サポーターであっても昔を知る者はどんどん減っている




1996年に英国で開催されたEURO96の決勝はドイツとチェコによって行われた

この大会でドイツは怪我人の続出で試合の継続すら危ぶまれる状態であり、UEFAが大会開始後の追加招集を認めるというとんでもない裁定を下すほどだった
(これは特定のチームにのみ有利に働くルール変更であり、常識的には容認できない)

時の監督フォクツ=あの、74年W杯でクライフを密着マークした銘ディフェンダー=は感謝しながらも丁重に辞退し、残った選手だけで最後まで戦い抜くと宣言し、言葉どうりに決勝までたどり着いた


一方のチェコは、ポドルスキー初め黄金期を迎えており(少なくとも)ダークホースの一角であった
後半開始後、先制点を奪ったチェコは、その後もドイツの攻勢をいなす様な形で試合運びをして「勝てるかも」という空気がチーム内に流れた様にTV画面を通じても感じた


その時、チェコのキーパーがボールをキャッチした後、自陣のゴール前で戯けた様な「リフティング」を2度3度披露して見せた


会場内は騒然となり(チェコサポーターは大喜び、ドイツサポーターは怒り心頭で)、TV解説の方は「いけませんねえ」と苦言を言っていた

私は「これはドイツはいけるぞ」と思いましたよ、今でもハッキリ覚えています
試合の結果はご存知の通り、その後投入されたビアホフの2得点(最後は日本式のゴールデンゴール)でドイツは試合をひっくり返し優勝した






ゲームを支配し圧倒しても「浮かれず」、劣勢でも「下を向かない」
勝利に向かって最後の1秒まで全力を絞り出せる鋼の精神力を、対戦相手は「ゲルマン魂」と呼び恐れたのです

チェコのキーパーだけでなく、チーム全体に漂っていた(様に感じた)浮かれた気持ちが「ゲルマン魂」に火をつけ、付け込まれたのに大きな間違いはないでしょう



先日の日本戦でドイツDFのリュディガー選手が、日本の浅野選手に対して見せた「バカにした様な」走り
各国で色々な意見がある様ですが、ドイツの中からも擁護する様なコメントがあった事に少々驚きました

見ている方も、96年は「遥か昔の物語」と成って知らない人の方が多いのかもしれません
選手もサポーターもZ世代なんでしょうね

リュディガー選手のそれまでの行動を見ていると
日本のゴール前で、倒れていた権田選手を起こして体を気遣ったりする様子が画面にありました
きっと、ちょっとお調子者だけど、根っこは気の良い兄ちゃんなんだろうと思います
因みにオフェンスリーダーのミュラー選手もそんな感じですね



私の知る限りのドイツのDFといえば

ちっちゃい(178cm)のに空中戦の王者だった、 K・H フェルスター
ファン・バステンの天敵  鉄壁 ユルゲン・コーラー
重戦車 H・P ブリーゲル 
左サイドの精密爆撃機  アンディ・ブレーメ
哲人 パウル・ブライトナー

そして、皇帝 ベッケンバウアー

などなど、ニコリともせずに確実に殺る(仕留める)タイプの選手ばかり印象に残っていますが、陽キャのDFが出てきた事に時代を感じます


こうして、いつしか「ゲルマン魂」の神通力は効かなくなって、ドイツといえども選手個々のクオリティと戦術だけで戦う時代が来ているのでしょう

さて、日本代表は

今晩はコスタリカ戦です


ロシアW杯の時にイギリスの記者が言っていたと記憶しますが

「世界で二つの国だけが
敗色濃厚な試合の、試合終了の最後の1秒まで全力で戦う代表チームを持つ
それはデンマークと日本だけだ
なぜなら、彼らはバイキングの末裔と侍の末裔であって今でもそのスピリットを持っているからだ」


コスタリカ戦も気持ちを緩める事なく、最後の1秒までファイトを期待しています
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