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東海アマブログ _ 畑の作り方

1:777 :

2022/11/10 (Thu) 20:55:48

畑の作り方
2022年11月10日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-2044.html

 来年は、自分用の畑を持っていない者は、飢えなければならなくなるかもしれない。
 何度も繰り返してるとおり、肥料不足から、あらゆる農産物、それを食べて育つ畜産が危機に陥ることが確実だからだ。

 すでに予兆はたくさん出ている。
 ありとあらゆる食品の値上がりに悲鳴を上げている人が多いが、値上がりは始まったばかりであり、来年になれば、凄まじい上がり方になると予想されている。

 そこで、子供たちを育て、生き抜くためには、信頼のおける仲間を確保して、5~10人、数家族で一緒にダーチャ共同体を結成し、自力で自給自足用の畑を確保して、農産を行うしかないと書いてきた。
 我々が生き抜くために必要なものは、馬鈴薯・甘藷である。これを、どう確保するのか、具体的に考えてみたい。

 何度も繰り返しているとおり、本当の食糧危機が来たとき、都市近郊の農地は、略奪被害に遭うことが目に見えているので、もし農地を確保するなら、必ず、簡単には行けない山奥の土地がよい。

 わが中津川市の土地は、山林なら坪1000円~5000円程度だ。
 https://www.tochi-d.com/rinchi/21/21206/212060000/

 馬籠に近い神坂の山林の例をみると、1,499円/坪 10a単価 45万4000円/10a
 6万8000円 2a(アール)=200平米=60坪 と信じられないほど安い。
 ただし、極度に不便な可能性がある。便利すぎれば盗難被害が心配だし、山奥だと獣害がもの凄い。神坂はクマが普通に出没する。サルやアライグマなど小動物は何でもありだ。
 日の当たる暖かい土地には、必ずマムシがたくさんいる。うちなんか昔「マムシ平」といわれたらしい。鶏を放し飼いにしたとき、かなりマムシに噛まれて死んだ。

 山林を買って畑を開墾する場合、①車が入れるか ②水利があるか ③日照があるか を絶対条件とする必要がある。しかし、水利は井戸で代用できることが多い。
 https://yamaichiba.com/

 最初に狙うのは、過疎集落の離脱地であり、旧い家屋も一緒に入手できれば最高だ。先人が住んでいる土地は生活条件に恵まれた場所だし、あらゆる生活インフラが揃っているからだ。だいたい300~500万円程度で、生活可能な土地付き中古家屋が購入でき、これを数家族で共有すればいい。
 また、畑がついていることが多く、再開墾も小さな耕運機で容易にできる。
 https://house.goo.ne.jp/buy/toukai_uh/area_gifu/21206.html

 今は木材暴騰から、新築はやめておいた方がいい。10年くらいして価格が安定したときに新築を考えてもよいが、せいぜいコンテナハウスくらいにとどめるべきだ。

 https://item.rakuten.co.jp/auc-aidea/c/0000000100/
 https://auctions.yahoo.co.jp/search/search/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%20%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%20%E4%B8%AD%E5%8F%A4/0/

 コンテナハウスは非常に耐久性が高く、ブロックの上にトラックのユニッククレーンでポンと下ろすだけで使える。私も、最初はそうした。30万円で購入したナガワハウスは、20年を経て、未だにまったく痛んでいない。キャンプのつもりで使えば贅沢感もある。

 それから、清冽な沢の水場があればよいが、可能なら井戸を掘る。手っ取り早いのは、地元の造園屋に依頼して、立木抜きと井戸掘りを一緒に代行してもらうことだが、ユンボで掘ってもらって50~100万円くらいはかかる。
 井戸は4mの浅井戸でいい。井戸ポンプでくみ上げる。配管は塩ビ管を使って、自分で敷設する。鉄管は高価で、冬場に凍結破損することが多いので、簡単に修理できる塩ビ管の方がいい。凍結時の水抜きを考慮してバルブをたくさんつける必要がある。
 カネがあれば、凍結地帯での水道管にポリエチレン管を使えば破損がない。
 https://www.idohorikoji110.com/news/20191029.php

 山林を畑にする方法

 造園屋に頼んでユンボで抜いてもらうのが一番早いが、ユンボや運搬トラックが入れない場所では、自分でやるしかない。
最初に必要な道具は、①スコップ ②チェーンブロック ③三脚タコ ④三脚用鉄パイプ(2~3m) ⑤玉掛けワイヤーである。
 チェーンブロックは、市販の1トン用では非力なので、2~5トンを用意する。通販でしか買えない。
 https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF+3t/

 ホームセンターで鉄パイプ3本と三脚タコマンと玉掛けワイヤーを購入する。
 http://tacoman.jp/products/002.html

 畑にする場所の立木をチェンソーやのこぎりで切断するが、切株の吊りシロを残す。
 そこに玉掛けワイヤーをかける。長めのワイヤーをぐるぐると三周くらい回す。ずれるときは、切り込みを入れて巻く。
 鉄パイプの接地先には、必ず木製の大きな厚い靴を履かせる。ノミで切り込みを入れてパイプの部分がずれないようしておく。そうしないとパイプが土に潜って使い物にならない。

 チェーンブロックをかけて釣り上げるが、思い切り吊った状態で、周囲をスコップで掘ってゆき、のこぎりで根を切断してゆくと、やがて引っこ抜ける。
 柿の木のように主根が長いものは非常に厄介だ。針葉樹は易しく、広葉樹は困難だ。
 私は100坪の山林で、100個くらいの根を抜いたが、もの凄い重労働だった。

 全部抜けたら、耕運機をかけて畝を作る。このとき、何を置いても、馬鈴薯を作ることを目標にするが、入れる肥料は、鶏糞のような安い有機肥料を入れておく。
 しかし、有機肥料のチッソ分が多いと、馬鈴薯の後作での甘藷がうまく育たない。
 芋類は、全般に草木灰の量が収穫量を定める。
 里芋だけは、田んぼのような湿地でないとうまく育たないし、同じ場所では7年に一度しか作れない。

 主要作物を芋にする場合、甘藷は、なるべく専用畑を作り、チッソ分を少なくする。
甘藷には連作障害が起きないので、毎年同じ畝を使えるが、どんどん草木灰を足してゆかねばならない。チッソ肥料は、ほんの少しで十分だ。
 馬鈴薯は、三年輪作を目処に、麦、トウモロコシなどのローテーションにする。
 このため、開墾したときの廃木や刈り取った草を燃す専用の竈があればよい。
 灰取り用竈では、プラスチックを燃さないようにする。
 
  灰取り竈は、市販品は高くつくが、SSでドラム缶を購入し、グラインダーで穴を空けて自作すればよい。発電機を購入して、山奥で作る。
 火の粉防止煙突をつければ、春先の乾燥時期でも、火の粉が飛びにくく安全だ。3月の草燃やしは、枯草を火薬と心得るべし。延焼したなら止める術はない。消防法で逮捕されることを覚悟した方がいい。
 必ず、消火用水を確保してから草木を燃すこと。

 山林を開墾して畑にした場合、普通の収穫ができるまで数年かかる。しかし、馬鈴薯は最初の内は良くできる。連作すると、どんどん芋が矮小化していってしまう。
 甘藷は、チッソを減らし草木灰を増やすことがポイントで、できるだけ高畝(40センチ)にして、春先は黒マルチで雑草防止する。寒さに弱いので5月までは寒冷紗栽培にする必要がある。
 草木灰が入手できないときは、リンカリ肥料や芋専用肥料を投入する必要がある。

 芋類は、ほとんどすべての動物に執拗に狙われる。特に山奥の畑では、厳重な獣害対策が必要で、これが成功の決めてになる。
 また獣害対策をしても、ネズミ類に狙われる。ネズミ防御は、結局殺鼠剤などを使うしかないかもしれない。ネズミ捕りのワナはあまり役立たない印象がある。
 殺鼠剤は、雨よけの箱に入れて置くが、作物に毒物が混入する可能性もあることを留意する。可能なら使いたくないので、最初はワナの効果を見ることにすればいい。

 ネズミは、成長中の芋はあまり食べない。食べるのは、地上部が枯れて芋が熟成してきたときだ。だから熟成しないうちに収穫すれば被害を抑えられる。
 イノシシ、カモシカや鹿、狸、アライグマなども芋が大好きだ。もし畑に入られたら、数時間で壊滅させられる可能性がある。
 これを予防するのは結構、カネがかかると覚悟すべし。

 電柵はダメ! 草が伸びて電線に触れたら漏電して電池が上がる。それにイノシシは電柵に慣れることがある。鹿は上を飛び越える。1mならお茶の子サイサイだ。
 プラスチックやナイロン・ポリエチレンの獣害ネットは、軽く食いちぎって穴を空ける。だから、ワイヤーメッシュを周囲に張り巡らす。これならクマも入れない。

 鉄筋かコールタールを塗った木杭を打ち込んで、番線で縛り付ける。だが1mは軽く飛び超えるので、ワイヤーメッシュの内側に高さ1.6mの獣害ポリネットを張り巡らす。
 ポリネットの支持は、四隅に鉄パイプを立てて、ロープを張って紐で取り付ける。
狸や兎、アライグマの侵入がある場合は、下に防草シートを付ける。
 猿がいるときは、ポリネットを上るので、最上部に電柵を張り巡らす。
 入口は、一カ所だけ頑強な扉を作って付ける。耕運機を入れる幅を確保する。

 これだけやっても、地下を潜って入る場合があるが、とりあえずなんとかなる。鶏を放し飼いにする場合は、大鷹に殺されるので、上部には必ず鳥ネットを張り巡らす。
 これで、過疎の山林に畑を開墾することが、どれほど困難か分かると思うが、この苦労は最初の数年だけで、後は補修だけで安定して利用できる。
 老人たちが田舎の畑に見切りをつける最大の理由が、この獣害なのだ。
 最大の敵はイノシシである。この被害は、農作を放棄させるほど深刻なものだ。

 田舎に住む場合は、イノシシとの戦いが最高課題であると心得るべし。だから、放棄畑がたくさんあり、そこに上の対策をして農作を再開することが可能である。
 後は、落葉や雑草などを肥料に変えるやり方を学んでおく必要があるだろう。
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2:777 :

2022/11/10 (Thu) 21:01:44

鈴木宣弘 _ 迫る食料危機! 私たちの食と農を守るためにできること
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鈴木宣弘 農業消滅!? アメリカの国家戦略に食い荒らされる「日本の食」
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昭和時代の「食生活」_ 米国の食糧輸出戦略
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日本の田舎は原住民の民度が極端に低いので、ロシアのダーチャは真似できない
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ヨソの土地へ移住を考えている方へ _ 田舎あるある集
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14016278

田舎に住むなら別荘地かリゾートマンションにしよう
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14007836
3:777 :

2022/11/11 (Fri) 16:22:40


田舎暮らし
2022年11月11日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-2045.html

 「本当に豊かな人は誰なのか?」
 と問えば、来年に食糧危機、世界戦争の危機が迫った2022年末の今は、たぶん、戦争でも安全な「自給自足畑」を持つ人たちだと定義してもよいのではないか?

 大都会のタワマンに住んで、高級車を乗り回し、高級店に通って貧しい人々を睥睨して自己満足に浸る利己主義者こそ、この世でもっとも心貧しい人である。
 もし食糧危機が訪れるなら、大都会のあらゆる食品は、数日で消えてしまうのは2011年の経験から明らかだ。タワマン億ションの最上階、スイートルームは地獄になる。トイレは使えない。電気も失われ、地上に行くのに30階も自力で上下しなければならない。

 ほとんどの別荘地に畑はついていない。もし食料が不足すれば、最初に都市近郊の農地が強奪被害に遭うだろう。
 だから、過疎の簡単には行けない山村に自給畑を持っていることこそ、この世の最高の贅沢といえるだろう。それを持たない人々は、いずれ淘汰されることになる。

 これまで、何回も田舎暮らしの手引きの意味で、ブログを書いてきた。今回もその続きで、まだ実現する条件が残っているうちに、過疎の山中で生き抜くための手引きを書きたい。
 来年には、無数の競合者が出てきて、自家畑を持つことも難しくなるかもしれない。

 過疎の田舎で暮らすには、何が必要か?
 まずは家だ。私は、自分で組み立てたキットハウスに住んでいるが、最初にコンテナハウスを置いて、そこに住みながら、生活に必要な井戸・トイレ・浄化槽・風呂場などを次々に設置していった。

 一番簡単なコンテナハウスは、私が購入したのは蟹江市に営業所があったナガワのスーパーハウス廉価版だった。
 https://www.nagawa.co.jp/items
 中津川市に移住したのは2003年の秋で、当時の価格で30万円と少しだった。
 室内は約7畳、倉庫などに使われるタイプで、防寒機能はゼロに等しく、夏場はサウナ、冬場は冷凍庫になり、当時は、厳冬期マイナス10度になるのが普通だったので、室内でストーブを焚き続けても寒くて寝られなかった。

 居住用のハウスは、12畳程度で、やはり100~200万円は出さなければならない。
 https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9/

 当地のようなマイナス10度以下の厳寒期がある地域では、私のように安物を買うと後から内部にウレタンのような保温壁を追加しなければならないので、結局高くついてしまう。まずは居住を前提にした保温性が大切だ。

 ユニットハウスの最大の利点は、工場生産の製品をトラックで運んできて、ユニッククレーンでぽんと下ろせば完成という手軽さだ。注文住宅が居住まで数ヶ月かかることに対し、ユニットハウスでは、10分で住めるわけである。
 またクレーンやジャッキを使った移動も容易だ。ジャッキで持ち上げてコロを並べ移動して、またブロックで支持すればよい。
 そして、最高の利点は、耐久性が抜群ということだ。30年は軽く持つ。たぶん50年でも大丈夫。

 ただし、結構難しい条件がある。
 ①4トン車が入ってクレーンで下ろす道路条件があること。
 ②運搬高さが3.7mくらいあるので、幅が2m以上、高さが最低4m以上の空間のある道路であること。これが結構厳しくて、我家も搬入のため、脇道の道路沿いのたくさんの立木枝を切り落とさねばならなかった。多くの場合、家が立木で傷つくことを覚悟しなければならない。
 ③ トラックが横付けして、ユニッククレーンが動く2m程度の範囲でしか下ろせない。
 ④ 予定地の水平が完全であること。(水準器で調べる)そこにブロックを八カ所置いて設置する。湿地なら、かなり高くする必要がある。
 ⑤ コンクリートの連続基礎を作って、ボルトで連結してあれば台風でも安全だが、代わりに固定資産税の対象になる。我家は、ブロックに置いただけなので対象外だ。
 基礎を作るなら、鉄パイプを地中深く打ち込んで、鉄筋コンクリートの長基礎を作るが、周囲が吹きさらしの場合は、台風に備えて必要になるかもしれない。

 ⑥ 水利とトイレ・風呂は別に作る必要がある。私は、2畳のログハウスキットを風呂に使い、トイレは中古工事用を2万円程度で購入し、浄化槽は自作した。

 水利は、土地を売った業者に頼んで、地元の造園屋に井戸を掘ってもらった。確か20万円程度だったと思う。現在は、たぶん倍くらいは必要だろう。
 造園屋のユンボは4mくらいしか掘れないが、水頭圧の高い山の近傍なら十分な深さだ。我家は裏山の尾根まで標高差で40mくらいあるので、2軒分くらいの水量が出た。

 径50センチの井戸用ヒューム管を4m埋めてあり、2トンくらいの水量があるので、これまで枯れたことは一度もないが、水質は安定していない。ときどき水が濁ったり、色がついたりしていることがあるので、飲料用にはバロードラッグで、2リットル×6本が300円程度のペット水を使っている。

 当地は、近所に国内有数の稀少鉱山があり、花崗岩地帯なのでウランやトリウムの含有量が高く、このような地質ではヒ素が出やすい。
 皮膚にヒ素中毒の白斑が現れたこともあり、一時は近所に住んでいる極悪泥棒が投入したのかと疑った。この男は、私が喘息発作を起こしているのを知って、悪化させる排煙を出していたからだ。まだ決着がついていない。

 鉱物資源の多い特異な地質の地域の水は、まずヒ素を疑う。生活用水には支障はないが、飲用水としては最小限にとどめるべきだ。
 下水は、そもそもインフラが存在しないが、合併浄化槽を自作して、排水を真下にある自家畑に全量流している。

 浄化槽は、1トン程度の樹脂製タンクを利用すればいい。EM処理方式なら悪臭皆無で、以前は、複雑な設備を作っていたが、最近は、タンク一個だけでも、ブロアーから散気管でエアを送り込めば、十分に浄化できることが分かった。
 トイレ建屋は、中古工事用が一番早いが、洗浄式は自作する。タンクは保温のため地中に埋めて、上部に鉄パイプで台を作り、上にトイレユニットを取り付ける。
 後はタンク上部に排水口を作り、EM処理培養液を入れてから曝気しながら使う。
 https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?ei=UTF-8&p=%E6%B0%B4%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%AF+%E4%B8%AD%E5%8F%A4&tab_ex=commerce&o1=a&nockie=1&rkf=1&mode=0&s1=score2&n=50&f=0x2&auccat=0&cpt_s=onlineads&cpt_m=websem&cpt_c=webgkt&cpt_n=796823460_kwd-344808323402_603422627033&gclid=Cj0KCQiA37KbBhDgARIsAIzce14EQYuDYRCik4qAmgdNss9TbzCu57NcYG9fsJPOiGN0k4ye8BGDWPkaAi2PEALw_wcB

 この場合、日高市の柳田ファームからEMBC豚糞液と散気管を分けてもらって、これを100リットルほどタンクに入れて、散気管曝気すれば、畑に流して、そのまま無臭有機肥として利用できることが分かった。屎尿は普通水洗でも処理可能で、悪臭皆無。
 https://yanagida-farm.com/farm/

 ただし、飲用水準には処理工程の増設が必要。ブロー曝気が止まると豚糞悪臭が出る。排水は有機質チッソ肥料の性質を持っているので、芋栽培には向いていない。
 柳田EMBC処理液は、非常に強力な肥料としても使えるし、EM菌培養液のような劣化が少なく、ほとんど追加補充せずに利用できる。使用方法や価格はメールで柳田さんと相談のこと。

 最初は汚泥ポンプを使っていたが、散気管ブローだけでも処理できる。排水は畑に流すが、なければ穴を掘って池にして流す。電気代は月に1000円程度。汚泥ポンプを使うと5000円以上。
 もしユスリカ・チョウバエが発生したなら、デミリン錠剤で対応できる。

 私は、杉ログの組み立てキットハウスを自分で組み立てた。20年経ても、あまり劣化はない。今は、各務原市の親和木材の杉キットハウスも使っている。
 10~12畳の家で、100~200万円程度、組み立てを依頼すると30万円ほどかかる。
 https://www.shinwa-m.com/logkit/

 注文住宅のような精緻な作りではないので、家の隙間から風やムカデが入り込んだりして、コーキングなどの手間がかかる。しかし、住むには十分で、耐久性もある。
 杉の家は、コンクリートマンションに比べれば安らぐ暖かさがあって、快適かもしれない。
 組み立てのための整地なども依頼すると、どんどん価格が上がってゆく。風呂は、1~2畳程度のミニハウスを利用すればよい。ボイラーは灯油の方が安くあがる。
 台所は換気扇の穴を空ける必要があり、水道も配管する。これも依頼可能。
 冬場は、凍結による配管破損に苦しむことが避けられないが、だんだん凍結対策のコツも分かってくる。できるだけ水抜きすることと、水のチョロだしで対応できる。

 田舎暮らしは、何よりも、自家菜園を最優先させたい。一人の年間食料の確保には100坪以上必要だが、3人で住んで一反程度の畑地を確保したい。
 家に隣接していれば、獣害対策も容易だ。クマ除け柵は、そのままイノシシなど大型動物除けに使える。近年、過疎地のクマ出没は凄いの一語だ。2007年を境に、過疎の田舎は野生動物の天下に変わった。
 獣害防御なしに住むことも、食料を生産することもできない。

 市場から完全に食料が消える可能性はそれほど高くないが、品質が劣化し、アメリカの遺伝子組み換え食品ばかりになる可能性があり、放射能汚染食品や化学食品が出回るだろう。
 子供たちの健康な未来を担保するためには、自給自足、自家栽培が絶対条件になる可能性が強いと思う。

 我々の主食は、1940年代と同じ、芋に変わると思う。馬鈴薯、甘藷の栽培技術は、コンピュータプログラミングよりはるかに大切だ。
 何よりも、スコップ一本で畑を作れる強靱な体力を確保することが必要だ。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-2045.html
4:777 :

2022/11/13 (Sun) 05:25:50

家庭菜園こそ、田舎暮らしの最大の醍醐味
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1662.html
5:777 :

2022/11/19 (Sat) 14:46:20



 日本人の大半が餓死するって? 食糧危機への警告
2022年11月19日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-2053.html

 数年前から、このブログで「食糧危機が近づいている、過疎地に共有の農地(ダーチャ)を確保せよ!」と、繰り返し警鐘を鳴らしてきた。ここにきて、「日本が絶望的な飢餓に見舞われる」という内容の警告が急に増えだした。
 それを読んでみれば、決してコケオドシでないことが分かる。

 世界で最初に飢えるのは日本…東大教授が衝撃の事実を明かす「食の安全保障」の闇 11/16(水)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/896cb73a0aefd1a80f28b3a9f005d9581863b793

 核戦争勃発 そのとき日本人7200万人が餓死する!?
 東京大学大学院(農学生命科学研究科)の鈴木宣弘教授は、農業経済学を専門とする経済学者だ。1982年に農林水産省に入省した鈴木氏は、農業総合研究所研究交流科長や食料・農業・農村政策審議会企画部会長を歴任する。農水省を退官すると、1998年からアカデミズムの世界に身を転じた。

 世界の農業政策と食料安全保障に造詣が深い鈴木教授が、このほど『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』(講談社+α新書)を発刊した。2022年11月16日に出版されたばかりの本書から、エッセンスをご紹介しよう。本書は冒頭から衝撃的な内容だ。

 〈「国際物流停止による世界の餓死者が日本に集中する」という衝撃的な研究成果を朝日新聞が報じた。米国ラトガース大学の研究者らが、局地的な核戦争が勃発した場合、直接的な被爆による死者は二七〇〇万人だが、「核の冬」による食料生産の減少と物流停止による二年後の餓死者は、食料自給率の低い日本に集中し、世界全体で二・五五億人の餓死者のうち、約三割の七二〇〇万人が日本の餓死者(日本の人口の六割)と推定した。

 実際、三七パーセントという自給率に種と肥料の海外依存度を考慮したら日本の自給率は今でも一〇パーセントに届かないくらいなのである。だから、核被爆でなく、物流停止が日本を直撃し、餓死者が世界の三割にも及ぶという推定は大袈裟ではない。〉

 2022年2月にウクライナ戦争が勃発して以来、ロシア・ウクライナ両国は未だに停戦合意に至っていない。プーチン大統領はたびたび核兵器使用の可能性に言及し、ウクライナと西側諸国を脅し上げている。

 戦略核使用による全面的な核戦争などさすがにありえないにしても、戦術核使用による限定的な核攻撃がウクライナで勃発しないとは限らない。「食料自給率が低い日本列島で餓死者が続出する」という最悪シナリオを現実にしないため、為政者と外交官の手腕が問われる。

 新型コロナのパンデミックが収束へと向かいつつある中、インバウンド(外国人観光客)の往来が復活して街は活気を取り戻しつつある。コロナによって到来した異常な世界を、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言わんばかりに忘却するようではいけない。

 コロナ禍の日本では、食料生産を脅かす深刻な事態が訪れていた。
 〈二〇二〇年に発生した「コロナショック」は、世界中の物流に大きな影響を与えた。
 食料の輸出入自体への影響も大きかったが、食料を生産するための生産資材が、日本に入って来なくなったことのほうが、より重要な問題である。
 生産資材というのは、農機具のほか、人手や肥料、種、ヒナなど、農産物の生産要素全般のことだ。

 日本では野菜の種の九割を輸入に頼っている。野菜自体の自給率は八〇パーセントあるが、種を計算に入れると、真の自給率は八パーセントしかない。
 種は日本の種会社が売っているものの、約九割は海外の企業に生産委託しているのが現状だ。
 しかし、コロナショックにより、海外の採種圃場(ほじょう)との行き来ができず、輸入がストップするというリスクに直面してしまった。〉
 畜産業の命綱は「エサ」と「ヒナ」であるという指摘は、多くの一般読者にとって目からウロコが落ちるはずだ。

 〈日本の畜産は、エサを海外に依存している。たとえば、鶏の卵は、養鶏業の皆さんの頑張りもあって、九七パーセントを自給できているが、鶏の主たるエサであるトウモロコシの自給率は、ほぼゼロである。
 また、トウモロコシに関しては、中国の爆買いによって、世界中で価格が上昇しており、日本が買い負けるリスクも高まっている。そもそも、鶏のヒナは、ほぼ一〇〇パーセント輸入に頼っている。

 今なお続くコロナショックや戦争によって、エサやヒナの輸入が止まってしまえば、鶏卵の生産量はおそらく一割程度まで落ち込んでしまうだろう。〉

 ウクライナ戦争と世界の穀物危機
 ロシアの攻撃によって、ウクライナのインフラは深刻な打撃を受けている。「シードバンク」と呼ばれる施設が破壊されたという本書の記述には、背筋が凍る。ウクライナの食料安全保障のみならず、世界中の食料安全保障を脅かす大惨事だ。

 〈二〇二二年に入り、ロシアがウクライナに侵攻したことで、食料をめぐる問題はさらに悪化している。
 ウクライナ北東部のハルキウにある「シードバンク」が、ロシア軍の攻撃によって損害を受けた、という報道もあった。シードバンクとは、植物などの種子の遺伝情報を保存する施設である。なかでもウクライナのシードバンクは、世界最大級のもので、一六万種以上もの種を保存していたという。

 世界には多様な植物が存在する。そのうち、農作物として利用されているものだけでも、たくさんの種類がある。その種を保存しておくことで、環境が激変した場合でも、それに適した作物を作り出せる。シードバンクは、そのための施設なのである。
ウクライナ戦争の後も、さまざまな戦争・紛争が起こるだろう。それによって、多様な種子が失われてしまえば、いざという時に困るのは我々である。〉

 世界に冠たる巨大穀倉地帯であるウクライナでは、小麦を収穫するどころか、種付けすら満足にできていないことが予想される。2023年の種付けがまともにできるかどうかも定かではない。

 〈ウクライナ戦争の勃発により、世界の食料供給は混乱に陥っている。ロシアとウクライナは小麦の一大生産地であり、両者で世界の小麦輸出の約三割を占めている。欧米諸国がロシアに対する制裁を強める中、ロシアは「輸出規制」で揺さぶりをかけている。
 ウクライナでは、戦争の影響で、四月の播種(はしゅ)(種まき)が十分にできなかった。また、港も封鎖されて、輸送も困難になっている。

 二〇二二年三月八日、シカゴの小麦先物相場が、とうとう二〇〇八年の「世界食料危機」時の最高値を一時超えた、という事件があった。
 日本は小麦をおもに米国、カナダ、オーストラリアから買っているが、これらの国には、いまや世界中から買い注文が殺到し、まさに「食料争奪戦」の様相を呈している。
 そうした争奪戦の中、日本が「買い負ける」可能性はかなり高い。〉
 『世界で最初に飢えるのは日本』の「まえがき」と序章に目を通すだけで、日本が置かれた危機的状況に戦慄する。

 鈴木 宣弘(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
****************************************************************************
 引用以上

 上の指摘は、戦争という有事を前提に書いていることだが、仮にロシアの侵略戦争が起きなくとも、異常気象(中国による無謀な気象コントロールを含む)、マウンダー極小期の再来による寒冷化、日照量不足の激化などの要因で、食料生産が困難になるのは確実といわれてきた。それは、すでに2018年頃から指摘されていた。

 今の地球は、地殻変動・火山活動・異常降雨による水害・太陽活動減衰による寒冷化・戦争による供給不安定・中国の食料買い占めなど、ほぼすべての食糧危機要因が揃っている。
 だから、食料自給率が37%(種子自給率7%)の日本で、海外からの食料輸入が困難になったとき、たちまち大都会は阿鼻叫喚の飢餓に見舞われるのである。

 実際に、現在の凄まじい食品の値上がり洪水は、①戦争によるエネルギー不足、肥料不足、②円安で、輸入が不利になったことと、③中国による世界の食糧買い占めが原因になっている。
 これからは、地球寒冷化による農作不振が毎年加速してゆくにちがいない。
 これらの食料供給条件を考えれば、とてもじゃないが、大都会に住むことは深刻な飢餓リスクしかないのだ。

 だから、私は当ブログで、嫌になるくらい、「信頼のおける仲間で共有する自家畑を過疎地帯に確保せよ」と繰り返している。
 盗難や強奪に遭いにくい過疎の山村に、仲間と手を取り合って畑を共有し、自給自足の穀物栽培をすることだけが、食料不足と飢餓に対抗できる唯一の手段といっていい。

 最近では、あまり同じような内容ばかりなので、私のブログを荒唐無稽と考えた読者が興味を失って、日1万アクセスあったものが、現在はトータルで4000アクセス前後にまで減ってしまっている。リピーター読者に至っては、たぶん、その半分程度にまで落ち込んでいるようだ。
 だから、ブログを読んでいただいている読者でさえ、実は、食糧危機が切羽詰まった深刻さを持っていることを理解している方は少ないように思える。

 だが、戦後70年以上安泰だった食料秩序が崩壊する可能性は日増しに高まっている。食料を生産し、自給しようと思うなら、馬鈴薯で4ヶ月、甘藷で7ヶ月、普通野菜で3ヶ月ほどかかり、畑を開墾し、安定耕作できるまでは三年くらいはかかる。
 思い立って、すぐに自給自足農作ができるわけではない。

 芋類を栽培するには、草木灰やカリウム肥料が必要だが、ウクライナ戦争の影響で、現在はプロ農家ですら入手が困難になっている。だから、今すぐにでも、芋専用肥料を備蓄すべきと書いた。来年には肥料の入手が困難になることが確実だからだ。
 過疎の農地では、草木灰取り用の竈も設置した方がいい。芋類は草木灰=カリ肥料の投入量によって収穫量が左右されるからだ。

 もう時間の問題で、習近平独裁の中国共産党は、台湾に軍事侵攻するだろう。尖閣諸島を強奪して前線基地にするため、尖閣周辺には武装した海警局(第二海軍)が頻繁に領海侵犯するようになっている。
 こちらも、時間の問題で軍事衝突に至るだろう。
 台湾軍事侵攻で、食糧危機が劇的に加速するといわれている。

 6000万人以上の日本人は餓死する…台湾有事からの「輸入途絶」で起きる現代の大飢饉を警告する 米の生産量を減らし続けた農水省とJA農協の罪 2022/09/02
 https://president.jp/articles/-/60700?page=1

 いま、ウクライナで起きている食料危機
 食料安全保障には、2つの要素がある。①食料を買う資力があるかどうか、②食料を現実に入手できるかどうか、である。つまり、経済的なアクセスと物理的なアクセスである。

 貧しい途上国では2つとも欠けている。世界的な不作などが原因で食料品価格が上がると、収入のほとんどを食費に支出している人は、買えなくなる。このとき、先進国が港まで食料を運んでも、内陸部までの輸送インフラが整備されていないと、食料は困っている人に届かない。

 別の観点から見ると、食料危機には2つのケースがある。ロシアのウクライナ侵攻では、2種類の危機が同時に起きた。
 1つは、価格が上がって買えなくなるケースである。途上国では所得のほとんどを食料品の購入に充てている。例えば、所得の半分を米やパンに充てているとき、この価格が3倍になると、食料を買えなくなる。

 2008年にはフィリピンなどでこのような事態になったし、インドが2008年に米、2022年に小麦の輸出を制限したのも、自由貿易に任せると国内から穀物が輸出され、国内価格が高い国際価格まで上昇することを避けようとしたためだ。

 2022年のロシアのウクライナ侵攻による小麦価格の高騰で、スーダンでは暴動が起きている。マスメディアで報道されているのは、この危機である。たしかに、途上国の貧しい人にとってこれは重大である。しかし、所得水準の高い日本では、このような事態は起きない。

 もう1つは、物流が途絶えて、入手できないケースである。
 東日本大震災のとき、東北の被災者たちは、お金はあっても食べるものに事欠いた。ウクライナの首都キーウのスーパーの棚から、食料品が消えた。ロシアに包囲され孤立したウクライナの都市では、政府や赤十字による、食料、薬、生活物資の輸送がロシア軍に阻まれ、飢餓が発生している。お金があっても物流が途絶して食料が手に入らないという、物理的なアクセスに支障が生じる事態である。
 日本にとって重大なのは、この種の危機である。

 日本は食料供給の多くを海外に依存している。日本周辺で軍事的な紛争が生じてシーレーン(海上交通路)が破壊され、海外から食料を積んだ船が日本に寄港しようとしても近づけないという事態になれば、国民への食料供給に重大な支障が生じる。具体的には、台湾有事だ。

 1000万人が餓死するといわれた終戦直後の日本
 これと全く同じ状況ではないが、似たような事態を日本人は経験している。終戦直後の食料難である。このとき、供給面では、米は大凶作だといわれた。東京・深川の農林省の倉庫には、東京都民の3日分の米しかなかった。
 多くの人が海外から引き揚げてくるので、需要は増加する。輸入はゼロである。戦前は、朝鮮や台湾という植民地からの米輸入があったが、それもなくなった。巷間こうかんでは1000万人が餓死するといわれた。

 米、麦、イモなど多くの食料は政府の管理下に置かれ、国民は配給通帳と引き換えに配給公団から食料を買った。配給制度である。ただし、このときは、アメリカからの穀物援助で糊口ここうをしのいだ。また、1945年は、農林省の統計が予測したほどの不作ではなかった。

 このときの経験を活かせばよいのだが、この危機を生き抜いた人たちのほとんどは、鬼籍に入いっている。終戦当時20歳の人は2022年では97歳である。1942年制定の食糧管理法による配給制度を実行したのは農林省だったが、現在の農林水産省にそのときのノウハウは全くといってよいほど引き継がれていない。日本人は75年間食料危機を経験していないのだ。

 「起こりそうもない」食料危機への対策は未検討
 日本人は極めて幸福な時代を生きてきた。シリア、アフガニスタン、エチオピア、ソマリア、コロンビア、ベネズエラなど、大きな内戦、紛争が生じた国の出来事が、自分たちにも起こりうるとは思ってこなかった。

 ウクライナの人たちも同じだった。ロシアが侵攻してくる直前まで、そのような事態が起きるとは、大統領以下思ってもいなかった。起こりそうもないことが起きる。それが、ロシアのウクライナ侵攻の教訓の1つだろう。
 しかも、日本周辺には、中国や北朝鮮という、ロシアと似た独裁的な政治体制を持つ国がある。

 80年ほど前の貴重な経験は失われた。農林水産省は、オオカミ少年のように低い食料自給率や食料危機を煽るが、食料危機になったときに具体的に何をすべきか、全く検討さえしてこなかった。農林水産省は、オオカミが来るとは思っていないからだ。オオカミが来ると言えば、農業保護を増やしてくれると思っているのだ。

 配給通帳の配布や農産物の生産はすぐにはできない
 危機への対応は、起きてからでは間に合わない。新型コロナが流行してから、政府は思いつきのように布マスクを生産・配布しようとしたが、タイミングを失し、利用されずに在庫として積み上がった。

 配給通帳を印刷して全国民に配布するには、相当な時間がかかる。また、輸入が途絶してから、農産物の生産を始めても収穫できるのは遠い先である。タイミングが悪ければ、1年半くらい待たなければならない。
 他の用途に向けられている土地をすぐには農地に転換できない。法律上、政府が勝手に土地を取り上げることはできないし、機能上も、コンクリートで覆われたりガレキが埋まっていたりする土地は、物理的にも生物学的にも、農地として利用できない。

 石油も輸入できないと、これまでのような農業は行えない。面積当たりの収量は大幅に減少する。国内で自給しようとすると、九州と四国を合わせた面積の農地を見つけてこなければならない。

 危機を想定した周到な準備が必要なのである。防衛省は、軍事的な紛争が起きることを想定して、平時から武器弾薬の整備や兵の訓練を行っている。軍事的な紛争が起きるかもしれないし、起きないかもしれない。しかし、起きると大変な事態となるので、防衛省が必要である。

 食料危機も同じである。そもそも、軍事的な紛争が起きると食料の輸入が途絶すると思われるのに、前者には対応する組織や手段があるのに後者への対応はなおざりにされている。日本を巻き込んだ軍事的な紛争が起きるときに、兵站は大丈夫なのだろうか?

「腹が減っては軍いくさはできぬ」。それなのに、自民党国防族の幹部は防衛費を増額するよう要求する傍らで、米生産を減少させる減反をより強化すべきだと主張している。

 豊かで健康な食生活は諦めるしかない
 まず、輸入途絶という危機が起きたときに、国民が餓死しないために、どれだけの食料(特に、米、小麦などカロリーを供給する穀物)が必要なのだろうか?
 小麦も牛肉もチーズも輸入できない。トウモロコシや大麦も輸入できないので、日本の畜産は壊滅する。輸入物だけでなく、国産の畜産物、牛肉、豚肉、鶏肉、卵、牛乳・乳製品も食べられない。豊かで健康な食生活は、あきらめるしかない。

 生き延びるために、最低限のカロリーを摂取できる程度の食生活を送るしかない。具体的には、米とイモ主体の終戦後の食生活に戻るしかないのだ。
 当時の米の1人1日当たりの配給は標準的な人で2合3勺(330g/一時2合1勺に減量)だった(子供は減量され、炭鉱労働などカロリーを多く使う者には加配された)。年間では120kgである。今、これだけの米を食べる人はいない。2020年の1人1年当たりの米消費量は50.7kgである。

 しかし、1億2550万人に2合3勺(15歳未満を半分と仮定)の米を配給するためには、玄米で1600万トンの供給が必要となる。しかし、農林水産省とJA農協は、自分たちの組織の利益のために、減反で毎年米生産を減少させ、2022年産の主食用米はピーク時の半分以下の675万トン以下に供給を抑えようとしている。

 今輸入途絶という危機が起きると、エサ米や政府備蓄の米を含めて必要量の半分に相当する800万トン程度の米しか食べられない。現在、政府は配給通帳を用意していない。食料危機が起きてから、1億2550万人用に印刷して配布したのでは、危機対応に間に合わない。配給制度がなかったら、どうなるだろうか?

 価格は高騰する。その価格で購入できる資力のある人たちは、2合3勺以上の米を買うだろう。この場合、半分以上の国民が米を買えなくなり、餓死する。その前に、米倉庫に群衆が押し寄せ、米は強奪されるだろう。
 米騒動の再来である。しかし、運よく入手した人も、いずれ食べる米に事欠くようになるだろう。

 幸運な人だけが生き残るか、国民全員が飢えるか
 国民の半分に2合3勺を配給して、残りの半分に全く配給しないとして、やっと国民の半分は生き残れる。それでも約6000万人が餓死する。しかし、ある人に配給して、ある人に配給しないことは、政府が生存者を選別することになるので行えない。

 危機が1年間続くという最悪の事態を想定すると、全ての人に2合3勺(年間120kg)の半分の1合1勺(年間60kg)を配給するしかない。これで生存できる人は、他に食料を入手するすべを持っているなど、極めて幸運な人だけである。

 あるいは、とりあえず2合3勺を配給して、米の在庫が尽きたときは、その時点で何らかの供給手段を考えるという楽観的なシナリオを政府が考えるかもしれない。しかし、半年くらいあとに米の在庫がなくなったとき、他の供給手段がなければ、国民全員が飢えるしかない。終戦直後の場合には、アメリカから援助物資が届いたが、シーレーンが破壊され続ければ、輸入はできない。

 終戦後の国民を助けた“すいとん”も満足に食べられない
 別の観点から言うと、今の米生産で生きていくしかないとなると、米の消費量は現在の年間50.7kgと同じとなる。今の食事から米だけが残り、他には何もない献立、食生活を想像してもらえばよい。

 終戦後は、小麦から作った“すいとん”という非常食があった。しかし、麦生産も減少しているので、国民に戦後ほどの麦は供給できない。
 米の代用食としての“すいとん”も満足に食べられない。かろうじて魚は供給できるかもしれないが、石油がないので漁船は操業できない。漁獲量は大幅に低下する。
 カロリーから見ると、1946年の国民1人当たりの摂取カロリーは1903キロカロリーである。現在の米の消費量では、475キロカロリー(2020年)が供給されているにすぎない。
 終戦時のカロリーのわずか4分の1である。

 これで、どれだけの人が生存できるかわからない。数字的には、国民全てが餓死する。その前に、乏しい食料を奪い合うという凄惨な事態が発生し、これで半数近くの国民が命を落とすかもしれない。

 日本の食料安全保障を脅かす者はだれなのか
 終戦後の飢餓を経験した日本は、米を中心に食糧増産に努めた。米生産は、1945年前後の平均的な生産量の900万トンから1967年には1445万トンにまで拡大した。しかし、農家の所得向上という名目で米価を上げたことで、消費が減少して過剰になったため、1970年から農家に補助金を与えて供給を減少させて米価を維持する減反政策を続けている。水田の3割がなくなった。

 農家の所得を維持する方法は、価格だけではない。アメリカは1960年代から、EUは1990年代から、価格は市場に任せ、財政からの直接支払いで農家所得を維持する方法に切り替えている。これによって、小麦では、EUは世界第2位の、アメリカは第3位の輸出国になっている。農業保護に占める価格支持の割合は、アメリカ6%、EU16%と極めて低いのに、日本は76%となっている(2020年OECD)。

 日本の農業政策は国民に高い食料・農産物を食べさせ、消費者に大きな負担をかけている。増産して輸出をすれば海外市場を開拓できるばかりか、危機の時には輸出したものを消費できる。
 世界は、米、小麦などの穀物生産を大幅に増加させている。1960年から、米も小麦もほぼ3.5倍に増えている。JA農協は、米農業を維持するためには、農家が再生産できる高い米価が必要だとしている。しかし、米農業を維持するため、補助金を出して米生産を縮小させることは、矛盾していないか。米の生産を半分に減らして、なにが米農業の維持なのか?

 これが、食料自給率向上や食料安全保障を叫ぶ、農林水産省とJA農協という組織が行っている米減らし政策がもたらす結果である。
 戦前農林省が提案した減反を潰したのは、陸軍省だった。減反はだれが考えても間違った政策なのに、どうして止められないのだろうか?
************************************************************************
 引用以上

 上に述べられていることは、我々の主食が芋になるということ。
 そして、農水省官僚も天下り先の農協も、この期に及んでも「減反政策」を止められないということ。
 これは官僚組織というものは、現実を見て対策するのではなく、自分たちのメンツを最優先させる体質があるからだ。
 それが一番ひどいのが、警察組織や厚労省、農水省などだ。

 官僚たちは、現実を直視できる視力を持っていない。どうやって、自分たちのメンツを守り、ぬくぬくとした親方日の丸の座布団を守るかという視点しかない。
 だから政府や自治体に頼るなら、座して死を待つばかりになる。
 もしも、生き延びるつもりがあるなら、一年先を予測して、自給自足のための準備を進めるしかないのだ。

 私は、今日も、来年の芋作の準備を行う。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-2053.html
6:777 :

2022/11/27 (Sun) 16:35:01

福岡正信式、無耕起・無農薬・無肥料・無除草栽培法
2022年11月27日
https://ameblo.jp/tokaiama20/entry-12776567796.html

 2008年に逝去された福岡正信氏は、世界の農業に巨大な革命を起こした……と言いたいところだが、残念ながら、いまだ日本のプロ農家の大部分が福岡式自然農法を採用していない。
 理由は何か? 私も、乏しい知識で猿真似をしてみて、分かったことがある。
 それは、「何もしない……」放置農法といわれながら、実態は、まったく逆で、凄まじい手間のかかる農法だからだ。

 それは、何よりも農地の土壌が福岡式を適用できるほどに成熟するには、どんなに短くとも5年、普通は10年かかるということ。その間に、農家として必要な換金作物の生産が非常に困難であるということ、そして福岡式が成立し、素晴らしい作物を収穫できたとしても、農業機械に頼ることができないため収穫量が少なく、市場に出すには、恐ろしい手間がかかるということだ。
 収穫作物の価格も、その手間と栄養価や美味の価値を反映したものにならない。消費者の理解が乏しいのである。

 福岡式農法の本質は、炭素循環法であって、好気性土壌微生物量が一般農地の数十倍もあるような、まるで数千年も斧鉞の入らぬ原生林のような土壌で、入れた有機質が、たちまち微生物によって分解される、土壌そのものが一つの巨大な生物であるかのように絶えず呼吸する農地である。
 それは無肥料とか無耕起で示されるような農業用農地の概念では表せない、生命活動そのものなのだ。

 農作物が土壌の肥料分を吸収するためには、ミミズや土壌菌類など何段階もの分解が必要であって、稠密な微生物相こそが肥料の本質である。
 だから、少ない肥料や、落雷固定窒素でさえ、土壌微生物の橋渡しによって植物体が吸収して成長できるのである。
 それが鮮明なのは豆類や甘藷の窒素固定菌(根粒菌)である。この菌は、土壌窒素分が逆に有害であり、空中窒素の固定が抑制される。
 つまり、肥料よりも微生物相の方が大切なのだ。過チッソ土壌で芋が育たないのは、そのためだ。

 福岡式自然農法農地には、絶対に人より重い農業機械を入れてはならない。すべての農作業は、手作業だけで行わねばならない。
 それは、手で鉄棒を入れれば2mも差し込めるようなフカフカのスポンジ土壌が圧縮されて微生物が呼吸できなくなるからだ。人が歩いて踏み固めることさえ躊躇されるようなスポンジケーキなのだ。

 自然農法畑にスコップを入れると、私の畑では、嫌気性微生物のカビのような悪臭が出るのに対し、まるで、最高の麹のような、ふくよかな良い香りが漂う。ちょうど紅葉が終わる頃、分解酵素で香しい芳香が漂うのと似ている。
 それは、大気と絶え間なく呼吸して、地下深くまで酸素が循環しているからだ。

 「福岡式土壌」が成立するまでは、外部からの人為的干渉を一切断って、土壌酵素を与えて放置しても、5~10年かかるといわれるが、1~2年程度に短縮することもできる。
 それは、EM菌かEMBC培養液を土壌表面から平米数十リットルも大量に散布するやり方だ。元々、比嘉輝男氏がEM菌を発見したのは、原生林の土壌からだといわれる。
 つまり自然界最高のバランスに収束した原生林土壌の成分がEMであり、福岡式農地なのだ。

 だから、EMやEMBC培養液を大量に投与した土壌は、1年くらいで鉄棒が1m以上軽く差し込めるフカフカ土壌に変貌する。
 そこには、ミミズや好気性バクテリアの宇宙が展開されている。作物に敵対するメタン菌やフザリウムなどの嫌気性菌が消えてしまうのである。
 嫌気性菌は粘性物質を分泌して、コロニーを作り、土壌の通気酸素を遮断してしまう。
 EM培養液投入土壌では、酵母や乳酸菌などが大量に生成されていて、他の土壌の数十倍のスピードで炭素循環が行われているので、地表の植物残渣など有機物が短期間で分解される。

 ならばEM培養液でやれば手っ取り早いと思うが、残念ながら比嘉EMは世界救世教の資金源なので、培養液1トンを作るのに数万円もかかるほど高価であり、経済性がないし、また外部から乳酸菌源を入れるような人為的な改変ではなく、自然の秩序に任せて淘汰の洗礼を与えた方が長期的な信頼性が高い。
 EM培養液を入れる代わりに、深い溝をたくさん掘って、蜜柑、柿、などの果実皮など酵素源を大量投入して5年間放置することで、福岡式土壌に近づけることができる。

 私は、ブラジルで農業を営んできた、ある方から、ほぼ福岡式といえる自然農法のやり方を、長浜市まで行って聞いたことがある。
 ブラジル帰りのSさんは、この方式を確立し、東チモールで、大規模な果樹栽培に成功された。もちろん、無農薬・無耕起・無肥料だった。
 
 海外で大きな支持を集めている日本の自然農法 2021年05月13日
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827267.html

福岡式自然農法は、このようなスポンジケーキ土壌を作るところから始まり、収穫物の残渣(稲の場合は藁)を長いままで農地に返す。
 そして「泥団子」と呼ばれる独特の種子栽培を行う。泥団子播種方式は、現在、日本のたくさんの研究者によって、世界中の砂漠緑化、不毛地緑化に利用されている。
 これは「適応緑化方式」で、その土地に適応できる種だけが育つ仕組みである。

 福岡式米作では、泥団子に種籾を数粒ずつ入れる。稲の刈り取り前に、麦の入った泥団子を散布しておく、刈り取りは稲穂だけで、藁は、長いまま田に返しておく。
 麦を刈る前に、米の入った泥団子を散布しておき、麦わらを放置する。藁は生物マルチの役割だ。この交互二毛作が福岡式自然農法の原点である。
 https://www.youtube.com/watch?v=1JII-YXn16E&ab_channel=YagiSumu

 砂漠における泥団子は、降水量の少ない乾燥地でも、朝方は夜露が降りるので、数十種の種が入った泥団子が、夜露を被って、水が地面との接点に集中し、そこから団子の種が発芽することになる。
 このとき、土地や気象に適した種類だけが発芽し、他は淘汰される。いわば、その土地に向いた種だけが育つことができる。

 このような福岡式から派生した、日本NGOによる外国の荒野緑化事業は、諸外国から高く評価されている。外国には粘土団子方式のような優れた適応緑化の思想がなかったので、闇雲に多量の水を投入しても管理が長続きしなかった。

 こうした福岡式農法の神髄は、自然観察力である。自分の目と足を使って長い年月をかけて自然を観察し、試行錯誤を繰り返して、もっとも適した方法を探した結果なのだ。
 学問界の農業理論など、あまり役に立たなかった。粘土団子方式など地位目当ての研究者の視野では無理だ。金になること、金をかけること、評判を取れることしか考えられないからだ。

 外国で日本人による砂漠緑化に成功したとき、共通する問題は、少しばかり植物が育つと、近隣の住民が押し寄せてきて、手当たり次第に刈り取ってしまうことだという。
 森を作るためには、武装した軍隊で森を守らなければならないことになる。
 だから、本当の問題は、住民の意識改革であり、身近な自然のなかで小さな循環原理を成功させ、感動させることで、大きな自然の循環を作るには、何をしなければならないか考えさせなければならない。

 今回、福岡式を紹介した理由は、繰り返し書いているように、来年2013年は、太平洋戦争以来、最大の生活困難と農作不振が約束されているからで、わけても世界的な肥料不足、争奪戦のなかで、日本では、無肥料の福岡式に転換しなければ、農業全体に巨大な危機が訪れると考えるしかないからだ。

 これからの農業は、福岡式を踏襲するならば、農業機械を捨てて、すべて手作業でフカフカのスポンジケーキ土壌を生み出すところから出発する必要がある。
 こうなれば、土壌内微生物が空気中の肥料分を勝手に取り込んで、肥料を入れなくとも、十分に生育し、有害な病気や害虫も発生しにくくなる。
 福岡式田んぼでは、雲霞も発生しないし、他の害虫も寄りつかない。またウイルス病にも、ほとんどかからない。それは微生物バランスによるものだ。

 つまり、農薬も肥料もいらない。除草剤もいらない。そして最高の作物が収穫できる。
 だから、世界的な肥料不足の飢餓のなかで、我々が生き延びるには、福岡式農法の神髄を理解し、実践することしかないと私は思う。

 福岡正信の自然農法を考える 2018/7/20
 https://chemiclimb.com/fukuoka-masanobu-shizennouhou

 2006年06月01日 日本の哲人・福岡正信氏の自然農法 - 砂漠の緑化へ
 https://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id027345.html

 福岡正信自然農園
 https://f-masanobu.jp/about-masanobu-fukuoka/

 新しい「農」のかたち 2022年11月
 http://blog.new-agriculture.com/blog/2022/11/6567.html

https://ameblo.jp/tokaiama20/entry-12776567796.html
7:777 :

2022/12/18 (Sun) 15:45:51

2023年は馬鈴薯・甘藷栽培を
2022年12月18日
https://ameblo.jp/tokaiama20/entry-12779905204.html

 これまで何回も、来年2023年に食糧危機が起きる可能性があることを書いてきた。
 その対策としては、信頼のおける仲間を見つけて、過疎地の安全な農地を手に入れて、馬鈴薯・甘藷の栽培を行い、共同体によって自給自足を目指すことしかない……と考えている。
 
2023年の食料危機はこれまでよりも深刻かもしれない…戦争、パンデミック、異常気象の影響で
 https://www.businessinsider.jp/post-258559

 結局、最大の問題は、
 ①世界最大級の肥料供給国であるロシアとウクライナの戦争によって、世界的な肥料不足が起きていること。
 ②太陽活動の衰退、火山活動による成層圏汚染などからくる地球寒冷化の影響で、日照量が減っていて、農産物が育ちにくくなっていること。
 ③新型コロナ禍で、世界的なサプライチェーンが停滞して物流が混乱していること。
 ④中国共産党指導部の無知や独善によって、経済と農業が崩壊し、世界中の食料を大規模に買い占めたことで、世界的に食料が不足していること。
 などである。他にも蝗害問題や、スタグフレーション問題などたくさんあって、どれ一つとってみても、食料供給を不安定化するものばかりだ。

 今年の肥料の値上げと不足は、恐ろしいもので、価格高騰から私は、ホームセンターでなくダイソーの肥料に変えたが、最近では、いつ行っても棚に肥料が存在しなくなった。黒マルチなど農業資材も、いつも在庫切ればかりだ。
 ホームセンターでしか買えない芋専用肥料は、20K、2500円ともの凄い値上がりだ。
 だから、これからは、農業資材や肥料は、購入でなく自分で生産するしかない。

 現在の円安傾向が続けば、輸入品の購入が不利になり、圧倒的に依存してきた、アメリカ・カナダ・豪州の小麦が、恐ろしいほど値上がりして購入困難になる。
 それでも日本の場合は、輸出品とのバーターがあるので、完全に輸入が止まることはなく、価格は暴騰しても市場から食料が消えることはないかもしれない。
 だが、確実に食料は入手困難になる。何よりも高すぎて手が出なくなる。

 そこで、根本的な問題解決策は、仲の良い数軒の家族が共同して、離農した過疎地の農地(可能なら家ごと)を確保して、自給畑を経営することしかない。
 この場合、単家族では無理が多く、数家族で共同すれば「三人寄れば文殊の知恵」システムが働き、交通の不便な場所でも、助け合い運営が機能するようになる。

 しかし、資本主義社会で、利己主義を薫陶された人々が共同体を結成するには、相当に生活が切羽詰まらないと困難かもしれない。
 「そうしなければ生きて行けない」という危機感を共有するまで始まらないのかもしれない。共同体全員を家族として認識できる人間性が前提になるだろう。

 私は、中津川のバス便も失われた僻地に2003年末に移住し、20年近く生活するなかで、雑木林を自分で開墾し、100坪ほどの斜面畑を作った。
 途中、間質性肺炎を発症したため、死を覚悟するほど体調が悪化し、畑の管理もうまくいかなかったが、最近は少し再開している。
 主に、馬鈴薯、甘藷、玉蜀黍、葉物野菜などを生産している。自給自足には遠く及ばず、デタラメで、だらしない私のライフスタイルから、書くことも恥ずかしいのだが、こんなダメ人間でも、そこそこ収穫があるので、ほんの少しだけ書いておきたいことがある。

 とにかく、来年は馬鈴薯・甘藷を作ろう。なるべく大都会から遠い僻地、中津川の近所でいえば、阿木、蛭川、東白川とか白川、付知あたりに安い家付き畑を共同で購入して、助け合いながら利他主義の共同体を目指して、子供たちの未来を確保することだけが正義だと私は思う。
  共同体の規模としては10名あまりが最適だと思う。多すぎると権力と分業の利権によって内部崩壊する可能性がある。

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 馬鈴薯の栽培
 https://sakata-tsushin.com/yomimono/tokushu/20170427_005852.html

 ジャガイモの植え付け時期 ジャガイモは春と秋の2回。
・春 … 3月~4月中旬くらいまで
・秋 … 8月下旬~9月
※植え付け時期は関東標準。

 種芋は、食用芋とは別に生産されて、1月頃、農業店やホムセン店頭に並ぶが、この数年、春先の種芋が早く売り切れるようになった。見つけ次第、確保し、家内で保管する。100坪なら10Kgくらい必要かもしれない。
 内陸の中津川は、ゴールデンウィークまで凍結があるので、2月に種芋を植え付けたら、黒マルチと寒冷紗が必要だ。何もしなければ降霜のたびに若葉が真っ黒になって、5回くらい重なると株が弱って収穫困難となる。6月に葉が枯れたら収穫する。
 秋は9月始めだが、11月には降霜があり、春ほどの収穫は望めない。

 プランター栽培は、あくまでも学習研究用で、実用は畑に植えて、最低でも50坪は作りたい。最高にうまくいけば、300Kgくらい収穫できる。
 日800g食べるとすれば、一人の一年分くらいの主食になる。
 しかし、連作障害による収量低下があるので、玉蜀黍などと三年輪作が望ましい。
 畑は、水はけの良い火山灰質ローム層が適している。砂地は育ちにくいが、大量の牛糞や籾殻を入れて土壌改良すれば可能だ。

 農作物は、石灰でPH調整するが、馬鈴薯・甘藷など芋類は酸性を好む。石灰を入れるとアバタ芋(ソウカ病)になり、商品価値が落ちる。ところが、肥料の鶏糞に鳥インフル流行によって大量の石灰が入るようになったので、鶏糞を使うとアルカリ側に傾きやすくなった。

 【植え付けの1週間以上前までに1㎡あたり完熟堆肥2~3kgと成分8-8-8程度の化成肥料や有機配合肥料を100gほど施してよく耕しておきます。】

 化成肥料を使うと味がかなり落ちる。落葉と鶏糞などを堆積して堆肥として使うのが良い。芋類はカリ肥料が重要で、落葉や草を集めて燃した草木灰をたくさん入れると収量が上がり、甘くなる。
 消防法の関係で、畑の隅に草木灰用の竈を作らねばならなくなっている。3月頃の野焼きは極めて火災の危険性が高い。

 . 芽出し(浴光育芽)
 【植え付けの2~3週間前から、種イモの芽出しをします。毎日朝から夕方くらいまで、日なたに種イモを並べ、太陽光に当てます。夜は寒いため家に取り込みます。これを2週間くらい行っていると種イモから芽が出てきます。緑や赤、紫色の硬い芽が出てくればOKです。
 芽出しは必ずしも行う必要はありませんが、芽出しをすると種イモをそのまま植え付けたときよりも発芽がそろって、その後の生育がよくなります】

 私は「芽出し」をせずに植え付けているが、芽出しをした方が一週間くらい生育が早くなるようだ。株の勢いも良い。

 【1個が30~50g程度の種イモは切らずにそのまま植え付けますが、約50g以上の大きい種イモは、芽出し後、大きさに応じて切ります。切り方は、1片が平均40g程度になるように、芽が出ている場所を残して縦に切ります。
 切った種イモは切り口から腐るのを防ぐため、切り口に「草木灰」や「ハイフレッシュ」などを付けてから、直射日光で1日天日干しして乾かします。長時間乾かすとしなびてしまうので注意しましょう。】

 私は芋を切ったら表面が光沢を持つまで半日乾かしてから植え付けている。

 種イモを植え付け
 【種イモを水はけのよい場所に植え付けます。幅60~70cmで深さ10cmくらいの植え溝を掘り、30cm間隔で植え付けます。植え付ける場所が深すぎると芽が出にくくなるので、土が5cm上にのるくらいが目安です。】

 なるべく30センチくらいの高畝にして、水はけを良くする。里芋は強い湿気が必要だが、馬鈴薯・甘藷は通気性を優先する。
中津川のような内陸寒冷地では、黒マルチを被せてから穴を空けて植え付け、さらにU字支柱を刺してから寒冷紗(または不織布)をかけ、降霜が終わったら外す。
 植えて芽がマルチを押し上げてから穴を空ける方法もある。

 芽かき
 【ジャガイモから出てきた芽が5cm程度に伸びたら、硬くてよい芽を数本残して残りは引き抜きます。通常は2~3本残すのがよいといわれていますが、残す本数は好みで大丈夫です。種イモが動かないようしっかり押さえ、土の下の方で芽を切るようにしましょう。】

 1回目の土寄せと追肥
 【芽かきが終わったら軽く土寄せを行います。土に追肥を混ぜた後に土寄せをすると、効果的です。また、雑草が生えてきたら適宜抜きましょう。】

 芋が剥き出しになったら土で覆わないと緑芋になり、ソラニン毒性が出てしまう。

病害虫対策
 【暖かくなるとテントウムシダマシなど、害虫が出始めるので防除します。害虫は見つけたら捕殺が基本ですが、直接捕まえるのに抵抗がある方は天然成分を使用した殺虫剤などを散布してください】

 13星テントウムシやアブラムシが大量発生するので、私は300倍木酢液や穀物酢、超薄いホウ酸液などを如雨露でかけている。葉は食べないので、即効性農薬を使っても問題はない。
 モザイク病などウイルス病は適切な薬が存在しないので、媒介となるアブラムシを退治するしかない。出れば、情容赦なく摘み取って燃し、被害を拡大させないことだ。
  葉が黒くなる「黒死病」は、出た畑で初期にダコニールという薬剤を散布する。後から出たら摘み取って燃すしかない。

 【草丈が30cmほどに成長したら、2回目の土寄せと追肥をします。 花が咲いたら取ります。花が咲くと種ができ、トマトのような実がなります。大きな影響はありませんが、ジャガイモの成長に必要な栄養分が実の方に取られてしまうので、できれば花は取り除くようにしましょう。】

 収穫
 【一般的には6月中旬ごろが春植えジャガイモの収穫時期ですが、品種や地域、天候により収穫時期が変わってきます。葉の7~8割が黄色くなって枯れてきたころを収穫目安としてください。ジャガイモは雨天や雨上がりに収穫すると腐りやすいので、晴天が続いて土が乾いているときに掘り上げます。
 掘ったジャガイモは風通しのよい日陰で土がさらっと落ちるまで乾かし、早めに取り込みます。長時間日に当てると水分が飛んでシワシワになったり、ソラニンの含有量が増えたりするので注意しましょう(ソラニンは早く収穫しすぎても残るので注意が必要です)。】

 収穫は、可能なら軍手で行うが、土が硬いときはスコップを入れる。しかし、芋を壊してしまうことがある。
 貯蔵する場合は風通しのいい冷暗所に保管。また、収穫したジャガイモを種イモにすると病気が発生しやすいので、種イモとして使わない。
 貯蔵は、乾燥した場所に、段ボールに入れて遮光し、小さな穴を通気用にたくさん空けておく。光が当たると有毒ソラニンが生成され青くなる。
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 引用含む

 馬鈴薯は最初の二年程度は、病害虫も少なくて、うまくゆくことが多いが、生産を重ねるほどに、モザイク病や黒死病、そうか病などが発生し、また芋がピンポン球のように矮小化することがある。
 三年目くらいからは、かなり神経質に管理する必要がある。

 大切な点は、草や雑木を燃した草木灰を投入することが収穫を増やし美味しい芋を作れること。鶏糞に含まれる石灰量が多いと、そうか病の原因になりやすいこと。
 化学農薬ではなく、木酢液、酢、ボルドー液などの自然農薬を使うこと。
 育成機関は、3月~6月までの三ヶ月程度とする。

 甘藷の場合は、馬鈴薯のような窒素肥料は必要ない。草木灰のようなカリ肥料を入れることが大切だ。最初は、甘藷専用肥料を使った方がいい。
 それまで普通肥料を多用した畑はチッソ過多になっていて、芋が矮小化して大きくならない。甘藷は、連作障害がないので専用畑で、カリ肥料主体に育てること。
 育成期間は5月~11月と5~6ヶ月かかる。収穫後、一ヶ月置かないと甘くならない。

 また馬鈴薯、甘藷ともに、野生動物に徹底的に狙われる。
 イノシシの被害が凄まじいので、一反の畑が一日で消えてしまうこともある。
 だから、ワイヤーメッシュとポリ網のような防獣設備なくして芋類を生産するのは不可能である。地方の放棄畑が多いのは、ほとんどイノシシ・カモシカ・クマに食害されるからだ。
 またネズミの被害も凄い。収穫時期が遅れて芋が熟成すると、ネズミの食害が激しくなるので警戒が必要だ。

 以上のように、過疎の田舎で主食を自給自足するには、相当な決意と知識が必要であり、一人では意思がくじけてしまう。信頼できる仲間と菜園を楽しむ趣味、ライフスタイルを普段から話し合っておく必要がある。

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8:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2022/12/22 (Thu) 11:41:45

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9:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/01/03 (Tue) 13:53:57

田舎暮らしに必要なスキル
2023年01月03日
https://ameblo.jp/tokaiama20/entry-12782440856.html

 「田舎暮らしに必要な能力」で検索すると、いろいろ出てくる。

 田舎暮らしのスキルとは?
  https://outdoor-oretachi.com/?p=10795

 田舎暮らしに必須!? 移住後に役立った4つのスキルと7つのモノ
 https://colocal.jp/topics/lifestyle/relocate/20200918_136525.html

 だから、田舎暮らしに必要なスキルって何やねん?
 https://coccoblog.org/must-skils/

 私が中津川市の過疎地に引っ越してから、ちょうど20年、私自身の経験を振り返ってまとめれば、上のリンクに述べられているものと同じようなものだが、思いついたことを挙げておこう。

 その前に、都会と田舎の違いについて理解したい。
 ① 都会では、電気、ガス、上下水道、ネットなど生活インフラが充実しているが、田舎では、ほとんどの場合、電気とネット回線は大丈夫だが、都市ガスがあることは少なく、ほぼLPG配送である。また我が家では水道はなく、井戸を利用している。

 水道も来ているが、権利を得るための分担金70万円を提示されたので、20万円ですんだ井戸で我慢することにした。下水道はないが、汲み取りではなく、自作浄化槽でEM処理し、全量を畑に流している。悪臭は皆無である。
 ガスもプロパンは高いので、ほぼカセットガスを使っている。電気とネットは都会と同じだ。

 ② 都会では、ほとんど徒歩圏内に食料店や飲食店があるが、我が家では、近いスーパーまで車で20分(10Km以上)かかる。飲食店もなく(喫茶店が数軒あるが)、コンビニも皆無、ついでだが信号も皆無だ。
 だから、自炊しなければ、たちまち飢えることになる。調理技術は田舎暮らしの核心である。

 ③ 日用品を購入できる店は、ホームセンターまで、やはり車で20分、徒歩圏内に店らしい店はない。
 だから、ちょっとした修理や問題は、購入よりも創意工夫の方が大切で早い。
 私も、必要な品をネット通販で購入する方が圧倒的に多い。また自作も多いので、工具類が必要になる。

 ④ もちろん職場もないが、介護関連施設だけは、いつでも人手不足だ。この種の技能と精神性を持っている人は田舎暮らしが圧倒的に有利である。
 ほとんどの人が大都会にいる理由は、職場がたくさんあるということに尽きる。
 田舎暮らしでは、ちょっとした工芸品(お土産品)を作ったり、電気や配管のライセンスと技能を持って修理スキルを持っていることが、とても大切である。
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 冒頭に紹介した三つのリンクの三番目に、以下のように挙げられている。
 【車の運転  草刈り  家事  DIY】

 我が地域では、昨年、唯一の公共交通であるバス路線が廃止された。それまで15分でバス停にゆけたものが、近い国道バス停(高山大橋)まで急坂ばかり2時間歩かねばならなくなった。
 したがって、過疎の田舎暮らしでは、車が必需品である。バイクもあるが、冬季は凍結するのでスタッドレスの四駆以外選択肢がない。

 私はアルト四駆を使っている。これは新車で90万円くらい。本当は軽トラにしたいが、燃費の問題でアルトFを選択した。リットル23Kmほど走ってくれる。
 それでも、ホムセンやスーパーの往復に20Kではきかないので、ガソリン代や車検代・保険代には困っている。
 私のような一人暮らしは田舎向きではない。数名以上でライフスタイルを共同化、効率化しなければ生き抜いてゆけない。

 しかし、車というものは問題が起きやすいもので、事故や故障があるので、ときには歩行しか残されていない場合も少なくない。
 【1】したがって私は、田舎暮らしのスキルとして第一に「最低10Km以上、歩ける能力」、すなわち「体力」を挙げておきたい。毎日歩いて、この力を維持しなければならない。畑をスコップで耕すことができる能力こそ、田舎暮らしにもっとも必要なものだ。
 【2】第二に、車を保有し、運転できる能力である。
 【3】第三は、生活資金だが、私は低年金に頼っているので倹約能力が大切だ。
 【4】食料品店も飲食店もなければ、自身の自炊調理スキルに頼るしかない。
 【5】何かが壊れた場合、多くの場合、自力で修理する能力=DIYが必要になる。このため、一定数の工具を保有していなければならない。
 【6】男女を問わず、洗濯や干し物、草刈りのスキルが必要だ。
 【7】田舎暮らしの長所を生かすため、農作業のスキルが重要だ。畑を耕し、作物を収穫することが、食料などが断絶したときの希望をつないでくれる。だから馬鈴薯・甘藷栽培能力がとくに大切だ。
 これが田舎暮らしの最高の強みであることを知るべきだ。農地も非常に安く手に入る。耕作放棄地を借りることもできる。地元の農業委員会に相談すればいい。

 私個人は、若い頃からライセンスマニアで、大型二種や放射線関連、非破壊検査関連など20種近いライセンスを取得したが、残念ながら役に立っているのは、軽自動車の運転くらいだ。
 自分の土地境界を調べるのに測量ライセンスが役立ったこともあるが、商売としては成立しなかった。

 そんなものよりも、美味しい馬鈴薯を大量に収穫できるスキルの方が、はるかに大切である。
 世間で重視されている学歴やプログラミング技術など、田舎暮らしには無用の長物である。私も若い頃には、BASICやCをある程度使えたが、田舎暮らしにはクソの役にも立っていない。
 学歴も同じというより逆効果だ。有名校を出て鼻を高くした優越感の人間性は、田舎暮らしでもっとも邪魔なものと心得るべし。誰からも尊敬されない。

 私は、田舎暮らしにあたって、どんな知識が役立ったかという視点でいえば、若い頃、立ちんぼのアルバイトで得た土木作業と建築作業の経験が、もっとも役立っている。
 雑木林を伐採して、自分で家(キットハウス)を建て、畑を作るにあたって、若い頃の土木作業の経験と知識が、それを支えてくれた。
 スコップを使えなければ田舎暮らしは不可能であるとさえ思う。

 次に、自炊調理のスキルも、中華料理店でのアルバイトがもの凄く役立った。皿洗いにもスキルが必要なのだ。今でも中華鍋を自在に扱えることが自炊をどれほど支えていてくれることか。
 そして、学校教育のなかでは、小学校の家庭科や工作のカリキュラムが、どれほど生活を助けてくれたか特筆しておきたい。
 ボタンが取れたとか、服が破れたときは、針と糸を使って自分で修繕しなければならない。近くに店はないのだ。さまざまなものを自分で修理しなければならず、そのスキルは、高等教育よりも、むしろ初等教育の方が大切だと思う。

 逆に、高等教育で教えられた高度な知識は、ほとんど役に立っていない。私はある程度コンピュータプログラミングができるが、そんなものが役に立ったことはない。
 数学や国語は、ネット上の情報整理に多少役立っている程度だ。まあ、文章を書くとき、データ処理に多少は利用しているが、本当に必要だったとは思えない。
 歴史社会は得意分野だが、これも情報発信以外に役立っていないが、土地を掘っていて、大昔の遺構を発見して、それが何を意味しているのか理解することには役立った。

 放射線物理学や生物学は、若い頃から本気で勉強したが、原発放射能問題の解析に役立っているだけで、現実の田舎暮らしでは、せいぜい花崗岩質の核種の知識程度にしか役立っていない。普通の人より、多少、鉱物知識が詳しい程度だ。

 だから、今の教育システムが、どれほど無駄なものばかり教えているのか、私は田舎暮らしの視点から、深刻に考えている。
 相対論や量子論やプログラミングをやるなとは言わないが、それよりも小学校の家庭科や工作の方が、桁違いに現実生活に役立つことだけは書いておきたい。
 何より、「美味い飯」を作れる能力が一番大切であると力説しておく。

 「10K歩けて、数百坪の畑を耕作し、美味い飯を作れること、車を運転できること」
 これだけあれば、田舎暮らしのスキルを備えていると言っていいと思う。
 ただし、これから、エネルギー危機に見舞われるなら、立木の切り方、乾燥の仕方、薪割りは覚えておく必要がある。

 薪は、コナラなどの広葉樹をチェンソーで切りたおし、玉切りしてから屋根の下で2年間乾燥し、小割して薪ストーブに用いる。
 このスキルが、田舎暮らしを支えてくれる可能性が強くなっていると私は思う。
 第三次世界大戦が勃発するなら、田舎の人々の多くが、この業務を始めなければならなくなる。
 そして、馬鈴薯の生産だ。
https://ameblo.jp/tokaiama20/entry-12782440856.html

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