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真空管の寿命は6000時間

1:777 :

2022/11/10 (Thu) 04:38:52

「音楽&オーディオ」の小部屋
「ゆでガエル」と真空管
2022年11月10日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/250d61da472bb5a4d28e102e8dea6ff4

新刊「新失敗学」(畑村洋太郎)の中に次のような記述があった。(99頁)

「ゆでガエルという言葉があります。カエルはいきなり熱湯に入れると熱くてすぐに飛び出すものの、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失ってそのまま死んでしまうという寓話(ぐうわ)です」

つまり、「ぬるま湯に浸っていると危機が迫っているのに油断して変化に対応できない」というわけ。

真空管愛好家として身につまされる話ではなかろうか。

というのも毎日使っている真空管アンプの出力管や整流管の寿命が尽きかけて次第に音が劣化しているのに気付かないまま代えるタイミングを失っている状況を想像してほしい。

真空管は所詮は消耗品であり、どんなに気に入った真空管であろうと寿命がくるので、日頃からスぺアをコツコツと準備してきた。



我が家で保管している真空管(出力管、整流管など)の一部だが、ご覧のとおりすべて「縦置き」にしている。

STC、ムラード、GECなどイギリス系が圧倒的に多いが、これらを全部使い切ってから息を引き取りたいものだが、たぶん無理だろうなあ・・(笑)。

それはさておき、そもそも真空管の寿命ってどのくらいなんだろうか?

「盲目蛇に怖じず」で、言わせてもらうと球の種類やブランドでも違うので諸説あろうが、十把一からげに大まかに時間単位でいくと寿命を6000時間として幼年期が1000時間、壮年期が4000時間、老年期が1000時間といったところかな。

毎日5時間使ったとして1200日、およそ4年ぐらいの寿命になるわけだが意外に短い。

我が家では8台のアンプを日替わりメニューのように駆使しているが、球を保護する効果も脳裡の片隅にある。

さて、人間の場合は自分がどの年期に属するかは簡単そのものだが、真空管ともなるとはたしてどの時期に相当しているかこれを見分けるのが実に難しい。

新品を購入して使うのが理想だが評判のいい古典管ともなるとまず無理なのでやむなく中古市場で手に入れたものを使わざるを得ないが、そうすると履歴がわからないので見当がつかない。

これには実は苦い思い出があって3年ほど前のこと「STC」ブランドは長寿命だし、測定値付きの中古品「4274A」(整流管)をたしか8万円ぐらいでオークションで手に入れたものの使い初めて2年もしないうちにフィラメント切れでお釈迦に~。なけなしのお金をはたいたのにもうガックリ(笑)。

それはさておき、真空管が壮年期に当たるのならもちろんいいが、もし老年期に入ったとするといったいどのくらいで「姥捨て山」に行かせるか、その時期を常に意識せざるを得ないのが宿命だ。      

いつぞやのこと古典管の泰山北斗「北国の真空管博士」に真空管の寿命のノウハウに関して伝授していただいたので紹介しておこう。

「まず真空管は頻繁にON-OFFを繰り返しますと著しく寿命を縮めます。真空管の寿命があとどれくらいあるのか推定するのは非常に難しいです。Hickok社のチューブテスタでライフテストを実施するのが最も簡便な方法でしょう。

ライフテストはHickok社の特定のモデルのみで可能ですので機種の選定は重要です。ライフテストが可能な最も安価なモデルは533型と思います。現在私は533型を使用しています。

539Cが最も有名な高級機種なのですが、完動品は〇〇万円以上します。WEタイプは更に高価で故障時のメンテナンス費用も相当にかかります。533型ですと本体〇万円に送料+メンテナンス費用くらいでしょうか。

最も有名なチューブテスタTV-7はHickok社の設計ですが、ライフテストができないのが難点です。私はチューブテスタのコレクターでもあり、修理待ちのテスタが15台以上あります。

チューブテスタの修理作業は非常に時間と費用がかかりますので1年に1台程度のペースで修理しています。部品が手に入らず10年以上手付かずのチューブテスタもあります。」

ご教示ありがとうございました。

とはいえ、現実にはチューブテスタを持っていない人がほとんどだろうから、気になる方は真空管をまとめて専門家に郵送して測定してもらうのも一つの方法ですね。

ちなみに我が家では真空管アンプのスイッチのオン・オフは慎重にしており、1時間以上家を空けそうなときはオフ、それ以外のときはオンの状態にしている。

したがって、家の近くをウォーキングするときはスイッチを入れっぱなしだが、これって夏の時期のエアコンと一緒ですね(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/250d61da472bb5a4d28e102e8dea6ff4


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真空管アンプはこれからの方には勧めない 2017年06月09日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/11de85ed9012b5a9eb2fa2ec304179df

自宅システムを再び使い始めている。毎日1時間から2時間聴く様にした。鳴らす度に「自分の好み」に一番合っている気がする。D130を使ったシステムなので、パワーアンプにパワーは要らない。それよりも「上質な質感」を求めてWE101Dppパワーアンプにした。球のアンプも色々使って見たり、外で聴かせていただいたが、WEの球やSTCの球の時代のモノが図抜けて音質(質感)や寿命が長い。

真空管は「三極管」の時代のモノが、手作りで音質が良く寿命が長いと思う。その中でもWEとSTCのモノは特に良いと感じる。現在でもWE300Bは管球アンプの憧れの的。現在の中国製の300Bとは形は似ていても「似て非なるもの」である。WE101Dの球も出力はプッシュプルで1W前後しかないが、当時のSPユニットは100dbを超える超高能率タイプのSPユニットが多かったので、普段使いの音量ならば不足感はない。

現在では程度の良い真空管は在庫が無いし、作られる事もないから、現在ストックしている球は非常に貴重だ。自分のアンプで使う球は20~30年分はストックしている。その投資金額は軽く50万円は超えている。それも10年以上眠ったままだ。今からアンプを買おうと思っている方には管球アンプは勧めない。真空管には「寿命」がある。いずれ交換しなければならない。その時に交換球が無ければそこで終わりになる。

オリンパスシステムで使っているSTC4033Lの球は、毎日5時間以上使って10年以上使えている。初段管や次段管もまだ交換していない。唯一、整流管のみ2回ほど交換した。中古品を使っていたので仕方のないことかも知れない。現在は新品に交換後交換の気配はない。自宅のWE101Dの球はヒーター電圧が4.5V(一般品は6.3V)と特殊なので、電源トランスが特注になる。その分、ヒーター電圧が低いので、温度が「人肌」ぐらいにしか上がらない。この辺でも「長寿命」(多分5万時間を超える)を予感する。5万時間はLEDの寿命の目安でも有る。

WE101Dppパワーアンプにも泣き所は有る。整流管や初段管はヒーター電圧6.3V仕様なので、寿命は101Dの球並みとはいかない。ストックを十分に持つ必要が有る。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/11de85ed9012b5a9eb2fa2ec304179df

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最近のSPには管球アンプは勧めない 2017年02月18日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/37cb77933bb6b3980bbb211bdb87fe3d

1970年以降のSPをお使いの方には管球アンプは余りお勧めはしない。何故なら「低域の駆動力不足」を感じます。50Wや80Wクラスの管球パワーアンプであっても、SPの能率が96db以下だと「立ち上がり・立下り」の瞬発力にかける。

SPから出る音の70%以上は「低域」(ウーハー)から出ている。この帯域の「立ち上がり・立下り」が緩いと「キレ」を感じない。

管球アンプの良さは、SPの能率が100dbクラスのユニットに「分厚い音数」で出てくる事。1970年以降のSP達は「低域の再生帯域」を下の方に伸ばしてあるので、「重低音」が出易い様に作成してある。世の中のニーズに応える様に作ってあります。

40年以上前にJBL:L-100(センチュリー)をサンスイAU-9500でドライブしていました。その後ケンソニックC200+LUXMAN MB88(80W/ch)のパワーアンプの組合せでドライブして使っていました。その時に感じたのが「立ち上がり・立下り」のスピードが全く異なる事と「音の厚み」が異なる事。その後色々なパワーアンプを使って感じたのは、「Tr型アンプ」(石)は「キレが良い」・・・トランジスターの動作の仕方がそのまま音に出ている。一方管球アンプも球の動作の仕方がそのまま音に出ている様です。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/37cb77933bb6b3980bbb211bdb87fe3d



昔、真空管のガラスは音響用に作られていた。その技術は途絶えてしまい今では絶対にあの頃のガラスは作れない、真空管内部の金属板もしかり、だと聞いた。
自転車のタイヤにしても、昔のゴムのほうが数段良いのだそうだ。Thorensのアイドラゴムにしても、どんなに頑張っても現行品はオリジナルの音質にはかなわない。
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52305494.html
2:777 :

2022/11/10 (Thu) 04:42:44

真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

1W(ワット)アンプで 38㎝ウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html
3:777 :

2022/11/28 (Mon) 00:38:06

Date: 11月 27th, 2022
真空管アンプの存在(と取り巻いていること・その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=38742

真空管アンプにとって、真空管はこういっていいならば消耗品である。
ヒーターが切れてしまえば、交換するしかない。

真空管全盛時代ならば、切れたら新品を買ってきて交換。
五味先生のように、MC275用のKT88を何本も買ってきて選別する人もいた。
     *
 もちろん、真空管にも泣き所はある。寿命の短いことなどその筆頭だろうと思う。さらに悪いことに、一度、真空管を挿し替えればかならず音は変わるものだ。出力管の場合、とくにこの憾みは深い。どんなに、真空管を替えることで私は泣いてきたか。いま聴いているMC二七五にしても、茄子と私たちが呼んでいるあの真空管──KT88を新品と挿し替えるたびに音は変わっている。したがって、より満足な音を取戻すため——あるいは新しい魅力を引出すために──スペアの茄子を十六本、つぎつぎ挿し替えたことがあった。ヒアリング・テストの場合と同じで、ペアで挿し替えては数枚のレコードをかけなおし、試聴するわけになる。大変な手間である。愚妻など、しまいには呆れ果てて笑っているが、音の美はこういう手間と夥しい時間を私たちから奪うのだ。ついでに無駄も要求する。
 挿し替えてようやく気に入った四本を決定したとき、残る十二本の茄子は新品とはいえ、スペアとは名のみのもので二度と使う気にはならない。したがって納屋にほうり込んだままとなる。KT88、今一本、いくらするだろう。
 思えば、馬鹿にならない無駄遣いで、恐らくトランジスターならこういうことはない。挿し替えても別に音は変わらないじゃありませんか、などと愚妻はホザいていたが、変わらないのを誰よりも願っているのは当の私だ。
 だが違う。
 倍音のふくらみが違う。どうかすれば低音がまるで違う。少々神経過敏とは自分でも思いながら、そういう茄子をつぎつぎ挿し替えて耳を澄まし、オーディオの醍醐味とは、ついにこうした倍音の微妙な差異を聴き分ける瞬間にあるのではなかろうかと想い到った。数年前のことである。
 以来、そのとき替えた茄子はそのままで鳴っているが、真空管の寿命がおよそどれぐらいか、正確には知らないし、現在使用中のテープデッキやカートリッジが変わればまた、納屋でホコリをかぶっている真空管が必要になるかもしれない。これはわからない。だが、いずれにせよ真空管のよさを愛したことのない人にオーディオの何たるかを語ろうとは、私は思わぬだろう。
     *
「五味オーディオ教室」に、そう書いてあった。
MC275はプッシュプルアンプだから、特性の揃っているKT88を四本選ぶわけだが、
ここでの特性の揃っている、は、単に測定器での数値が揃っている、という意味ではないはずだ。

《より満足な音を取戻すため——あるいは新しい魅力を引出すために──スペアの茄子を十六本》、
五味先生の時代、十六本の中から四本を選ぶことができたといえるのだが、
いまの時代はどうなのだろうか。

十六本よりももっと少ない数のなかから満足できる四本を選べるのか、
それとももっと多くの本数でなければ満足できる四本が選べないのか。

そしてもうひとつ思うのは、そうやって選んだ四本の寿命である。
ここでの「寿命」はヒーターが切れるまでの寿命のことではない。
http://audiosharing.com/blog/?p=38742
4:777 :

2022/11/30 (Wed) 06:38:24


Date: 11月 28th, 2022
真空管アンプの存在(と取り巻いていること・その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=38745

300Bという出力管がある。
本家のウェスターン・エレクトリックから復刻されているだけでなく、
各国各社からのさまざまな300Bがある。

これらの300Bの試聴記事を、管球王国ではたびたび行っている。
試聴結果に対しては、とやかくいわないが、
これは現行の300Bに関しては、新品の球での試聴なのだろう。

それで、けっこういい音がする300Bがあったりする。
値段も、本家のウェスターン・エレクトリック製よりも安価である。

そういう300Bを購入する。
たしかに、試聴記事にあったような音がする。
いい買物をした、ということになる。

けれど、ここで私が懐疑的になるのは、その音がどれだけの期間維持できるのかだ。
フィラメントが切れるまで、ほとんど新品のときと変らぬ音を出してくれるのか、
それとも割と早い時期から音に変化があらわれてくるのか。

そのへんのことは管球王国の試聴記事からは読みとることは無理である。
音についての記事も読みたいのだけれど、
経年変化にともなう音の変化についても知りたい。
そう思っているのは私だけだろうか。

(その6)で書いている「寿命」とは、このことである。
真空管そのものの寿命ではなく、その真空管の音の寿命である。

このことは出力管よりも、電圧増幅管のほうがシビアなような気がしている。

http://audiosharing.com/blog/?p=38745



Date: 11月 29th, 2022
真空管アンプの存在(と取り巻いていること・その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=38753

昨晩の(その7)に、facebookでコメントがあった。
そこには、近年のスロバキア、ロシア、中国製のKT88は、
寿命も短く、すぐにパチパチといったノイズが出たり、振動、衝撃にも弱い、とあった。

やっぱりそうなんだ、が、コメントを読んでの私の感想だ。

おそらくこのことは電圧増幅管のほうが、より深刻なのかもしれない。
大量に電圧増幅管を集めて、測定してローノイズ管を選別したとする。

けれど、そのローノイズがどれだけの期間、維持できるのか。
意外と短いのではないだろうか。

いまでこそマッキントッシュは真空管アンプを積極的に製品化している。
けれどゴードン・ガウが健在だった時代は、
マッキントッシュは真空管アンプを復活させなかった。

日本から、そのリクエストはあった、ときいている。
けれど、ゴードン・ガウは真空管の品質の問題を理由に、
頑として首を縦にふることはなかった、そうだ。

ゴードン・ガウは真空管の全盛時代を知っている。
その時代にアンプ開発を行ってきているからこそ、
もうすでにそのころの真空管の品質には満足できなかっただけでなく、
信用もしていなかったのではないたろうか。

最初は、いい音、いい性能が得られても、それを持続できなければ、
マッキントッシュのアンプとして製品化はできない。
そういう確固たるポリシーが、ゴードン・ガウにあった、と思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=38753
5:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/01/16 (Mon) 20:21:49

真空管アンプは部屋の温度が十分高くなってから電源投入したほうがいい。

Date: 1月 16th, 2023
真空管アンプの存在(と取り巻いていること・その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=39208

「アナログプレーヤーのセッティングの実例と老い(その6)」で書いたことと関係してくるのだが、
真空管アンプも、部屋が冷え切った状態での電源投入は避けるべきである。

真空管のヒーターは温度によって、内部抵抗が変化する。
冷たい時が抵抗値は低く、温まって熱くなってくると、抵抗値は大きくなる。

真空管のヒーターにかかる電圧は、温度が低い時もそうでない時も同じである。
ということは、温度が低いとき、つまり抵抗値が低いときには、
オームの法則からわかるように電流が多く流れる。

それは規定値よりも大きな電流である。
ラッシュカレントが生じることになる。

これが真空管のヒーターに大きなダメージを与える。
何回もくり返せば、ヒーターの寿命は短くなる、といっていい。

昔から、機器の金属部を触ってひんやりしていたら、
まず部屋を十分に暖めること、といわれていた。
いまはどうなのだろうか。

「アナログプレーヤーのセッティングの実例と老い(その6)」では、
10度よりも低い温度でアナログプレーヤーを使用する人がいることに触れている。

そんなに低い温度では、レコードそのものがまず硬くなっているし、
カートリッジのダンパーやスピーカーのエッジ、ダンパーなどもそうである。
そういう状態で満足な動作は期待できない。

そのことがわからない使い手が増えてきているのだろうか。
同じように低い温度で、真空管アンプの電源を投入すれば、
その度に真空管のヒーターに規定値よりも大きな電流が流れることも、
いまでは忘れられつつあるのだろうか。

とにかく真空管を大事に使いたければ、部屋の温度が十分高くなってから電源投入したほうがいい。
http://audiosharing.com/blog/?p=39208
6:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/03/17 (Fri) 17:39:45

「音楽&オーディオ」の小部屋
これで「枕を高くして寝られる」
2023年03月17日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/86100157e1c88e235ca3f7184a204a4e

長年にわたって愛用している真空管アンプなのに(真空管の)「原理原則」には疎いし、製作するとなると ”からっきし” 駄目だし、胸を張ってあれこれ喋る資格はないと思っている。

とはいえ、最低限の知識として真空管にはいろんな種類と役割があり、たとえば大雑把だが前段管・出力管(電圧増幅管)、整流管(交流を直流に変換する)などがあって、この中でいちばん寿命が短いのは「整流管」というぐらいは知っている。

で、その肝心の寿命の程度だが音が出なくなる場合はすぐにわかるのでいいとして、問題は劣化の進行に合わせて音の方も段々と情報量が減っていくのが厄介だ。

いったいどの辺で代えればいいの~。

とりわけ、整流管は縁の下の力持ち、アンプ全体に影響を及ぼしてくるので、一定の時期が来たらスパッと思い切りよく交換してやるのがよろしいと専門家からアドバイスを受けている。

そういうわけで、消耗品である「整流管」の(予備の)ストックはおさおさ怠りなく心掛けており、オークションで常に目を光らせる癖がついている。

ちなみに、我が家では整流管のストックだけでこの有様で、すべて縦置き保管ですぞ・・。



今回導入した「新プリアンプ」も例外ではない。



使用されている整流管の型番は「6CA4/EZ81」で、ブランドは「BRIMAR」(=STC:英国)である。

STCは品質が良いし、素性をたどれば通信管なので長寿命との定評があるが、安心はできないので別のブランドでもストックしておこうかと、オークションをチェックしていたら、何と英国「エジソン・マツダ」の整流管「EZ81」が出品されているではないか!

「エジソン・マツダ」って?

「北国の真空管博士」によると、「英国屈指の名門です。3社が合同して出来上がった会社で、それぞれが得意の分野を生かして優れた真空管を作っていました。傾向としては情報量が多くて太めの音です。極めてレベルの高い古典管ばかりなのでマニアにとっては垂涎の的ですよ・・。」

我が家では「マツダブランド」として「PX25」出力管の親分筋の「PP5/400」(最初期版)と電圧増幅管「AC/HL」(最初期版)を持っているが、日常的に使うのはもったいなくて大事に保管しているほどだ(笑)。

で、話が戻って此度(こたび)の整流管「EZ81」である。



「整流管」だけはなるべく中古を避けるようにしているが、理想的ともいえる「新品未使用」品である。まあ、2本あれば命尽きるまで大丈夫だろう・・。

というわけで首尾よく落札したものの競争者が皆無だったのが不思議。使途が限られているせいかな~。まあ、競り合うこともなくお値段が出品時のままだったのでありがたいことではある。

2日後に我が家に無事到着。

さっそく、「BRIMAR」と入れ替えた。ついでに狙いすましたように「E80CC」を「ヴァルボ」(ドイツ)から「フィリップス」(オランダ)に交換した。こちらの方が高価だったので音も比例するんじゃないかという甘い見通しだが、はたして~(笑)。



ハラハラドキドキ、心臓の鼓動の高まりを意識しながら、さあ、どういう音が出るか・・。

ウ~ン、これは・・、音が野太くて豊饒なサウンドとはこのことか。

この線の太さを活かさない手はないなあ~。

急いでスピーカーを交換した。



グッドマンの「TRIAXIOM」(同軸3ウェイ:口径30cm)が朗々と鳴り響き、かって聴いたこともないような伸び伸びとしたサウンドにすっかり舞い上がってしまった(笑)。

「エジソン・マツダ」恐るべし!

ちなみに、このプリアンプは朝の4時ごろから夜8時の就寝時まで留守中でもスイッチを入れっぱなしである。スイッチの入り切りによる「突入電流」が球を一番痛めるので何としても避けたいところ。

すると、予備1本だけで足りるかなあと、いつもの「心配性」が鎌首をもたげてきた。たしか、オークションにあと1本同じ業者から出品されていたはずだが・・。

そして結局、見事に「総ざらい」となった・・、 これで「枕を高くして寝られる」、アハハ~(高笑い)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/86100157e1c88e235ca3f7184a204a4e
7:777 :

2023/08/29 (Tue) 18:02:46

禁断のKRELL
オーディオ機器の故障?その前に。ノイズの原因を探る
2023年08月29日
https://ameblo.jp/507576/entry-12818227528.html

オーディオ機器で常時ではなくハムノイズが出たり出なかったりする場合のチェックポイント。

まず電源の汚染を疑う。

家庭の電源は単線三相式といって、ブレーカーのところで
大電流が流れている極太の同じ金属プレートから各コンセントに
電力を供給しているだけなので、ブレーカーで分かれていても、
200V電源も含めて、電気的には全部繋がっているので、
ノイズの発生原因としては家中の家電製品や電化製品が怪しい。
古い欧米製の製品がハムノイズが出やすいのだが、最近製造された

国産機器でもハムが出ることがある。エアコンに使われているインバーターが
経年劣化してきてハムの原因になったり、トイレで使われている
ウォシュレットのモーターが原因だったりということもありました。

エアコンや冷蔵庫やパソコンにノイズフィルター付きタップや
クリーン電源を使ったり、電源にノイズを混入させる機器を排除する。

パワーアンプ本体にクリーン電源を使うと電力供給不足になってハムが発生する

ことがあるので、パワーアンプは壁コンセントから直接電源を取るのが基本である。


電源ケーブルにグラウンドリフターを付けてアースを浮かせる。

電源ケーブルの極性を逆にして差してみる。

ハム発生中に近くの家電の電源をOFFにしていく。

それでもダメなら家中のコンセントを抜いていく。

真空管アンプなら球を一つずつ入念に交換していく。

「ブーン、ジジジ...という」ハムが常時出ている場合は
古い製品の場合は電解コンデンサーの寿命で出ている可能性がある。


日本の電源事情はAC100ボルトをオシロスコープで計測して
見ると判ることだが、非常に悪い状態で本来なら綺麗な正弦波になるところが、
信じられない程汚い波系になることがしばしばである。海外製のアンプの故障原因
がこの電源事情にある事が意外に多いそうである。

ハムノイズとは関係ないが、古いオーディオ機器はRCA端子の

劣化により接触不良が起きてノイズの原因になることもある。
Amazon Basic の RCAケーブルは世界一売れているケーブルなので、
どの製品と組み合わせても苦情が出ないように
設計がしっかりしており、センターピンが太くてしっかり接触し、
RCAジャックも価格からは考えられないほど作りが良いので
4.6mを1~2本用意してノイズの原因を潰していきたい際に使用すると良い。

実は修理工房に修理依頼で送られてくるオーディオ機器の1/3は

こうした原因究明の作業が不足しているだけで、故障していないそうである。

トラブルの原因を究明せずに、面倒だからお金で済ませようとしてさっさと

修理先に送っても、原因が解決していないのでまた戻ってきてノイズが出るだけです。

真空管アンプの修理依頼品の半分は真空管を自分で交換するだけで直る。

修理を依頼する前によくチェックしてみて欲しい。
https://ameblo.jp/507576/entry-12818227528.html
8:777 :

2024/04/17 (Wed) 12:12:44

「音楽&オーディオ」の小部屋
真空管の生涯
2024年04月17日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/91e26932923ad249ea73929ab2791510

3年ほど前のこと「高級オーディオ フェア」(福岡)で軽く500万円以上もするTRアンプをいくつも聴かせてもらったことがあるが、倍音が何だか蒸留水みたいに味気なくて貧弱そのもの・・、結局出来のいい真空管アンプには及びもつかないものだった。

爾来、いっさいの迷いなくひたすら「真空管道」へ~(笑)。

で、真空管を愛すればこその心理だろうが、ときどき真空管と人間の生涯を重ねたくなることがある。両者とも「寿命」という共通の運命に支配されているのでそう無理筋でもないと思うがどうなんだろう。

まず人間の生涯を大まかに分けると「幼年期~壮年期~老年期」に分けられるが、寿命を80年としてその内訳を順に「15年~40年~25年」としよう。

これを真空管に当てはめてみると、球の種類(電圧増幅管や整流管など)もいろいろあるし、ブランドによっても違うし、アンプごとのプレート電圧のかけ方も様々だろうが、十把一からげに大まかに時間単位でいくと寿命を6000時間として幼年期が1000時間、壮年期が3000時間、老年期が2000時間といったところかな~。

人間に比べると幼年期が短いのが特徴で人間の幼児教育にはとても手間と時間がかかるのがわかる(笑)。

さらに人間の場合、己がどの年期に属するのか把握するのは簡単そのものだが、真空管ともなるとはたしてどの時期に相当しているかこれを見分けるのが実に難しい。

なにしろ、人の手を転変とするのが宿命なので見分するだけでは判定できない。

壮年期に当たるのならもちろんいいが、もし老年期に入ったとするといったいどのくらいで「姥(うば)捨て山」に行かせるか、その時期を常に意識せざるを得ないのが課題だ。

で、そもそも真空管は初代のものほどツクリが良くて音質もいいとされているのをご存知かな・・、年代でいけば1940年代前後~。

ちなみに、「WE300A」の初期版なんかはオークションで160万円(ぺア)で取引されている。 

    

およそ80年以上経っても管内の真空度が高いので鮮烈な濃いブルーが色鮮やに浮き出ていますね・・、よほどツクリがいいんでしょう!

ただし、当時は現代では使用禁止となっている「放射性物質」を一部に使用していたという、まことしやかな噂があります・・。

メーカー側にしてみると開発時は音質の良さを広くPRしなければならないので手間はかかるが音が良くてSN比に優れる高級な材質や丁寧なツクリになるが、そのうちひと通り行き渡ると途端にコスト優先で手を抜きたがるのはどこの国でも同じ(笑)。

なにしろ「(コストを度外視して)いい製品を作るメーカーほど早く潰れる」という悲しい伝説が横行しているのが、この業界の特徴である。

したがって音質はそっちのけでコストダウンを図って開発費を回収しようとばかり安価な材質、簡単なツクリへと移行してしまうのが常套手段である。まあ、耐久性への対策も含まれているんだろうが、音質的にけっして良くないのは同じこと。      

ちなみに「有識者」に真空管の寿命のノウハウに関して伝授していただいたので紹介しておこう。

「真空管は頻繁にON-OFFを繰り返しますと著しく寿命を縮めます。真空管の寿命があとどれくらいあるのか推定するのは非常に難しいです。Hickok社のチューブテスタでライフテストを実施するのが最も簡便な方法でしょう。

ライフテストはHickok社の特定のモデルのみで可能ですので機種の選定は重要です。ライフテストが可能な最も安価なモデルは533型と思います。現在私は533型を使用しています。

539Cが最も有名な高級機種なのですが、完動品はメチャ高いです。WEタイプは更に高価で故障時のメンテナンス費用も相当にかかります。

最も有名なチューブテスタTV-7はHickok社の設計ですが、ライフテストができないのが難点です。」

というわけ~。

我が家では真空管アンプのスイッチのオン・オフは慎重にしており、半日以上連続運転というのは日常茶飯事である。

で、 2時間以上家を空けるときはオフ、それ以外のときはオンの状態にしている。スピーカーだって鳴らせば鳴らすほど箱の木の細胞が一定方向にこなれてくるはず・・。

これって迷信かな~(笑)。
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