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景色が良い道をドライブしよう _ 田代山林道(栃木県道・福島県道350号栗山舘岩線)

1:777 :

2022/08/12 (Fri) 00:45:43

景色が良い道をドライブしよう _ 田代山林道(栃木県道・福島県道350号栗山舘岩線)


田代山林道 - YouTube
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栗山舘岩線の地図
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田代山林道 地図 - Bing images
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栗山舘岩線 地図 - Bing images
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田代山 - Bing 地図
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栃木県道・福島県道350号栗山舘岩線(くりやまたていわせん)は、栃木県日光市土呂部から福島県南会津郡南会津町松戸原に至る県道である。

車両通行が可能な関東地方と東北地方を結ぶ一般道路では最も西に位置しており、県境付近はラフダートとなっている(冬期閉鎖)。

路線概要
総延長:31km(栃木県区間10.8km、福島県区間20.236km)
実延長:-km(栃木県区間-km、福島県区間20.236km)
起点:栃木県日光市土呂部(栃木県道249号黒部西川線交点)
終点:福島県南会津郡南会津町松戸原(国道352号交点)
路線認定年月日:2001年(平成13年)4月1日

車両通行が可能な関東地方と東北地方を結ぶ一般道路では最も西に位置しており、県境付近はラフダートとなっている(冬期閉鎖)。福島県内では概ね湯ノ岐川に沿う。

冬期交通不能区間
福島県南会津郡南会津町田代山~同町水引字上諸沢橋(延長13.9km)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C%E9%81%93%E3%83%BB%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E9%81%93350%E5%8F%B7%E6%A0%97%E5%B1%B1%E8%88%98%E5%B2%A9%E7%B7%9A
2:777 :

2022/08/12 (Fri) 01:16:19

花鳥風月Visual紀行:旅ゆけば
2016.10.22 紅葉の田代山林道を行く(その1)
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2016/2016_1022/2016_1022_01.html

山上ドライブをして参りました(´・ω・`)ノ



さて今回は秘境:田代山林道の紅葉レポートをしてみたい。ここは栃木県の日光市:湯西川、土呂部と福島県の南会津町:舘岩を結ぶ林道で、那須や塩原といった混雑の多いメジャー観光地を離れて人のあまりいない深山の紅葉が楽しめるところだ。

この時期の紅葉といえば日塩もみじラインが有名どころで、自家用車のほか旅行会社のチャーターした観光バスで猛烈な渋滞になったりするものだが、田代山林道は狭いダートが続くところでバスは入り込めない。一般の自家用車も車高の低いクルマは入りにくく、基本的には四駆とバイクの世界である。




このルートのどのへんが秘境かというと、標高1400~1600mの尾根筋の頂上部分を縫うように道が通っていて爽快感があることと、普段は通行止めになっていて紅葉の時期だけ一時的にゲートが開くという時間的希少性による。沿線には民家や商業施設は無く、野暮な高圧鉄塔等もまったくない。

類似の山岳道路としては那須塩原市域でかつて "塩那スカイライン" が着工され整備が進んでいたけれども、完成に至らないうちに廃道になってしまった。もし開通していたら、きっとここと似たような雰囲気の道路になっていたのではないだろうか。

今回は、そのあたりの "IF" 的な気分も幾分含みながら、ゆるゆると走ってみたい。



■ まずは塩原温泉を経由してGO!



ではさっそく出発してみよう。雲が多くてあまりスッキリしていないけれども、今日を逃すとたぶん紅葉の見ごろとしてはピークを逃してしまうので、覚悟を決めて走り出す。

写真は那須塩原駅の駅前通り(r53)である。まだ楓の見ごろには早いものの、黄葉系の街路樹は色づいており、人によってはこのくらいでも 「秋だねぇ」 と満足するかもしれない。しかし写真に撮るならもう少し鮮やかな木々を狙いたいところだ。




先は長いので途中経過はさらりと記述するに留めたい。まずは塩原渓谷の入り口にある関谷の付近である。

※前振りはいいから肝心の部分を紹介しろ、とお急ぎの方はこちらへ(^^;)




楓の並木は、若干色づきは始まっているもののまだ本格的な立ち上がりはない。




近傍のもみじ谷大橋を紅葉チェッカーでみると、最低気温が5℃未満の累積日数が3日、3℃未満は0日という状態であった。これだと "黄葉" はぼちぼち進行するものの、"紅葉" はまだ立ち上がりのほんの走りといったところになる。ということで大吊り橋はスルーしていく。



■ 塩原温泉ビジターセンター



やがて塩原温泉ビジターセンターに到達。




ここは塩原温泉郷で最もにぎやかな福渡~塩釜~畑下~門前~古町の各温泉集落の連続体のなかにある。本来の主要幹線=R400はもともと各温泉街を箒川左岸側で縦貫していたのだが、今ではバイパス道のほうがR400となっており、そのバイパス路側の主要な休憩施設がビジターセンターになる。温泉街には駐車場が少ないので、ここは休憩スペースとしては貴重だ。




紅葉はまだ本格的には立ち上がっておらず、色づきの早い個体が赤く染まってきたという程度の状態だ。しかし写真映えのする木はいくらかあるので撮ってみよう。これはイロハモミジかヤマモミジの仲間らしい。




チェッカーでみる塩原温泉の気温推移はこんな感じで、もみじ谷よりはいくぶん冷え込みが来ている。赤色の立ち上がる最低気温5℃未満の累積日数は4日、4℃未満が同3日。3℃未満に下がった日は残念ながらまだない。




しかし部分的とはいえこのくらい色の乗った楓が見られれば、そろそろ見頃の始まり宣言をしてもよいのかもしれない。駐車場の脇にポヤっと立っている一本だが、なかなかどうして美人度の高いご婦人である。




塩原の紅葉は葉がきれいで上品なのが特徴だ。

先日見に行った那須:姥ヶ平は吹きさらしの斜面で、風で落とされた葉が多く、ボロボロになりながらなんとか持ちこたえた・・・という野武士のような雰囲気が漂っていた。それに対して塩原渓谷は、複雑に入り組んだ渓谷の地形と防風林の役目を果たす高木が混在しているお蔭で、台風の多い年でも葉が痛みにくいらしい。





同じような文脈で葉を温存できたらしい楓が、ビジターセンターに隣接する鹿又川の底でいい色を出していた。こういう事例を見ると、台風10連発でボコボコにされたからといって、単純に "今年はアタリだ"、"いやハズレだ" ・・・とは決めつけられないことがわかる。

思うにどんな気候の年でも見どころの場所というのはあり、原理原則さえわかっていればそれを探し出すことができる。そういうことなんだな(´・ω・`)



■ 日光市側に入る



さて塩原温泉郷を過ぎるとやがて尾頭トンネルを経て男鹿川流域=日光市側に抜ける。




こちら側は塩原よりも若干冷え込みのある地域だ。紅葉の木々もぼちぼちいい感じになってくる。




このあたり(男鹿川水系)はヤマメやイワナのいい釣り場になっている。9月で禁漁になってしまうので紅葉を眺めながらの釣行というのはできないが、そのかわりトロ場の砂礫層のあたりで目を凝らすと産卵している渓流魚の姿をみることができる。




やがて五十里湖に至り、湖畔にある道の駅:湯西川で小休止。

ここは野岩鉄道(会津鬼怒川線)の湯西川駅と合体して複合ドライブインのような施設になっている。温泉が併設されていて、水陸両用バスによるダム湖ツアーなど見るべきところは多い。




・・・が、筆者は今回はダム湖はスルーしていくことに決めている。足湯をちょこっと堪能したら、先を急ぐことにしよう。道はまだまだ遠い。
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2016/2016_1022/2016_1022_01.html




2016.10.22 紅葉の田代山林道を行く(その2)
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2016/2016_1022/2016_1022_02.html

■ 湯西川水の郷

さて五十里湖から湯西川ダムを越えていくとやがて湯西川温泉に至る。平家落人伝説で有名なところだが、湯西川ダムの建設に伴ってr249の道路品質が大幅に改善し、かつての秘境のイメージは一新している。

本日の紅葉のみどころは、この湯西川温泉から先になる。ということで、まずはその戸端(とば)口にあたる "湯西川水の郷" で紅葉の様子を見てみることにしよう。




狭い旧温泉街と違ってここには広い駐車スペースがあり、大型観光バスも入りやすい。温泉、レストラン、売店の他、散策スペースも設けられており、ちょっとした小休止には良いところだ。




この付近は標高が700m前後あり、太平洋側気候が日本海側気候に移り変わっていくちょうど境界くらいに相当している。冬季には50cm~1mくらいの積雪のあるところだ。

紅葉チェッカーでみると、湯西川付近は最低気温5℃未満の累積日数が9日、3℃未満が7日で、ちょうど見ごろに入ってきたかな・・・という状況になっている。




楓やドウダンの赤色の立ち上がりは良い感じだ。那須でも見られた緑色の消失がやや遅いような傾向がいくぶん見られるものの、「紅葉を見てきたよ!」 と友人知人に報告するには十分のように思える。




つり橋から眺める湯西川もそこそこいい感じに色づいていた。




赤一色という訳ではない、緑~黄~赤の織り成すグラデーション。一色塗りつぶしというのも悪くはないけれども、こういう多色刷りのような紅葉も捨てがたい。




そのまま橋を渡って散策路をいくらか歩いてみた。

周囲の人口密度はほとんどゼロ。川のせせらぎの音だけが静かに響いており、缶コーヒーを片手に佇(たたず)めば気分はもうすっかり隠者か落ち武者のようである。(落ち武者と缶コーヒーのイメージはミスマッチだろ・・・とかクリティカルにツッコんではいけない)




ところでなぜ人がいないのかと言えば、来訪客の方々はクルマから降りると周囲をぱっと見渡して 「紅葉してるね~♪」 とつぶやくと、すぐに売店や足湯の方に行ってしまうからだ。

筆者は写真を撮る系の人なので "そっちより風景が先じゃないの" という感覚なのだが、どうやらそれは世の中の平均値からは微妙にズレているらしい(^^;) ・・・むむむ。



■ 湯西川温泉街~平家の里



水の郷で一服した後は、温泉街を経由して進んでいく。




途中、温泉街のバス停の脇でひときわ赤色が美しい木があった。先ほど立ち寄った水の郷でも同じ樹種があったのだが、実はこれは桜なのだという。

そういえば都市部の公園に多いソメイヨシノなどと違って、ヤマザクラ系の紅葉は比較的色のノリが良いと言われるな。もしかするとそっち系の樹種になるのだろうか。あとで暇があったら調べてみたいところだが(^^;)




さて温泉街はクルマを停められる場所がないので、さわやかにスルー(ぉぃ ^^;)




そして定番のスポット、平家の里に到着した。今回はあまり時間に余裕がないので、民俗館の展示物はスルーして紅葉主体で速攻チェックしていこう。




ここに植えられている楓は紅葉の状況がバラバラで、色味が均一に揃っていない。園芸農家が育苗したものなら色づきのよい親木から同じ形質をものを増やしそうなものだけれど、そうでないところをみると地元の山で適当に若木を採取したもの・・・のように思える(^^;)




とはいえ早くから色づく個体と遅く色づく個体が混在しているのは悪いことではない。多少時期を外しても楽しめる、息の長い紅葉スポットになるからだ。

ちなみにこれ(↑)は雪の降り始める11月中旬の状況だが、数は少なくなるけれどもこの頃まで楓の紅葉は見ることができる。これはこれで風流である。




本日の状況は、ほぼ見頃のど真ん中の頃合いのようだった。黄色から赤色に遷移する途上の個体が多く、もちろん早熟な個体は真っ赤になっている。





こちらの木は緑色の消失と赤色の立ち上がりのタイムラグが大きいようで、黄色が鮮やかに出ていた。こういうのを庭木にすると風雅なワンポイントになりそうだ。




こちらはほぼ赤色が立ち上がった個体。枝の先端部は深紅に染まりつつある。まだまだ色は深くなっていきそうだ。





古民家の軒先と紅葉の組み合わせもなかなか渋くて良かった。近代住宅だと機能的になりすぎてこういう味はなかなか出ない。やはり適度に風雪にさらされて黒ずんだくらいのほうが、木々との馴染み具合が良くなるな。

・・・おっといけない、気が付けばメインディッシュである田代山林道に至る前に2ページも使ってしまったではないか(笑) 実のところ筆者はもう少しここでゆったり過ごしたのだが、レポートの筆はどんどん進めて行こう(^^;)
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2016/2016_1022/2016_1022_02.html





2016.10.22 紅葉の田代山林道を行く(その3)
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2016/2016_1022/2016_1022_03.html

■ 山間部へ

さてそれではいよいよ、ライトな観光客の訪れない領域に踏み込んでいこう。

ところで道路がずいぶん貧相になったんじゃないの、とツッコミを頂きそうな状況(↑)になっているけれども、これは別段条件の悪いコースを選んで走っている訳ではない。湯西川周辺におけるダム開発以前の道路品質は、もともとこのくらいが普通だったのである。




湯西川ダム建設に伴う地元補償の一環として、現在の r249 は2011年頃までに大幅に改修された。しかしそれは会津西海道(五十里湖沿い)から湯西川ダムを経由して温泉街に接続するまでの区間で、その先の交通インフラは昔のままなのである。

2016年現在、観光バスがぎりぎり侵入してくる最奥地は平家の里のあたり迄となっている。ここから奥にはもう営業車両が駐車したりUターンできる場所はない(※)。公共交通機関で一般人が気軽にやって来られるのは、実質的に温泉街のあたりまでと思った方がいい。

※雪まつりの際には臨時の駐車スペースが設けられる場合がある。




ほんの10年ほど前まで、五十里ダムから湯西川に向かう道路もこんな感じの隘路で、そこを抜けた先に温泉街を見出すと 「おお秘湯だ!」 という気分に浸ることができた。

それが今ではすっかり拡張されて、気楽にアクセスできるようになった訳だが、"その先" に一歩踏み込むと、忘れかけていたかつての風景が顔を覗かせる。ここに来ると、なにやらタイムマシンで時空の壁を飛び越えたような感覚を覚える。




対向車がくるとすれ違うことも困難な狭い道を進んでいくと、徐々に高度があがってくる。平面地図だけ見ていると分かりにくけれども、温泉街から林道入り口までの標高差は450m、気温差は3℃ほどもある。




高度があがると景色も変わってくる。緑色の木々が減って黄色基調になり、そこに赤みが混じるような景観になった。こうなってくると、いかにも秋の山という感じになってくる。




ここ(r249の区間)が栃木県の県道に昇格したのは昭和36年のことであった。元は猟師道のような山道があったといい、それがいつの頃かクルマの通れる程度の傾斜の巻き道になって栗山村の村道となり、のちに県道に昇格した。現代なら大きめの橋梁でショートカットするであろう沢筋を地形に合わせて縫うようにして通してあるところをみると、自動車道路としてのルートデザインは昭和10年代くらいのセンスのような気がする。




おお・・・だんだん見晴らしが効くようになってきた。




道路の周辺では、黄色の発色のすばらしい木々が散見されるようになった。ここ(↑)で標高はおよそ1000m、このくらいまで上がってくると湯西川温泉街よりも一段グレードの高い色彩が見られるようだ。



■ 田代山林道に入る



やがて標高1193mまで登った地点で、T字路にぶつかる。ここが田代山林道(r350)の起点になっている。r249は土呂部方面に折れて山を下っていく。




なぜこんな接続になっているのかについては、もうすこしロングで地形を俯瞰すると分かりやすい。ここは旧日光山領内にあった湯西川集落と土呂部集落を結ぶ山道がもとになっている。

山岳部の道は水を得やすい河川に沿ってつくられるのが古今東西のパターンで、湯西川集落は湯西川沿いに、土呂部集落は土呂部川沿いに道を拓いた。双方の川を源流まで遡っていって、分水嶺の峠をちょいと超えて接続したのがr249の元となった道で、その接続部から田代山に向かって伸びた "枝" が田代山林道である。




分岐の現場はこんな状況で、かなりそっけない造りになっている。標識は 「土呂部・黒部方面」 と 「湯西川方面」 があり、田代山林道方面にはどこに通じているのかの案内はない。標識くらいは出しておいて欲しいものだけれどなぁ・・・(´・ω・`)




林道に入ってしばらくは樹木の中を通り、視界はあまり効かない。数百mほど進むとようやく木々の間から遠景がみえるようになる。




おお・・・! ちょっと曇り基調・・・というかガスってしまってはいるけれど、このロケーションはなかなか良いな ヽ(´ー`)ノ




路面は吹きさらしになる稜線のてっぺんではなく、20mくらい下がった高さで造られている。だから視界は基本的に片側展開になるのだが、ときどき道路の通っている斜面が左右入れ替わって反対側の景観もみることができる。




それにしても人の手が入っていない原生林の紅葉は素晴らしい。

人里に近いいわゆる "里山" では、植林によって経済性のたかい樹木(杉など)が植えられて、幾何学模様のような樹相の境目が見えることが多い。ここでは殆ど人の手が入っていないので自然の落葉広葉樹の森の姿がみえる。日本の山岳における本来の風景である。




ちなみに "里山" とはこういう(↑)状態のところを言う。きっちりとした明確な定義があるわけではないが、環境省では大雑把に "原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林、それらと混在する農地、ため池、草原などで構成される地域" としている。

ここでいう "二次林" というのが、自然の植生(一次林)が伐採されたあとに再生(植林)された森で、樹目としては建築材として有用な杉や檜が多い。これらは冬でも葉を落とさないので植林部分の境界がくっきりと目立つ。




実は先ほど "湯西川水の郷" で見た風景にもこの境界が見えていた。この写真(↑)では正面の山の左半分が植林された檜(ヒノキ)の群落で、紅葉している右半分=落葉広葉樹林とは明瞭に違う顔を見せている。 集落に近いエリアで "治山" を行うと、多かれ少なかれこういう状況が進行していく。




一方、田代山林道の周辺はあまりにも山奥過ぎてこういう人工林が造られなかった。

ここに繁茂している樹種は、ブナ、ミズナラ、トチノキ、カエデ、ツツジ類が多い。いずれも落葉広葉樹の極相林の常連で、日本の中部以北の山岳部は放っておけばこれらの樹種に覆われて安定した森に至る。

枝がクネクネ伸びるので建築材には使いにくいが、ブナ類の木の実はいわゆるドングリであるから、縄文人にとってはここは食糧供給の森でもあった。・・・ということは、彼らにとっては紅葉=食い扶持のサインだったのかもしれない(^^;)




おっといけない、調子に乗って余談が長くなってしまった(^^;)

では余計な話は脇に置いて、いよいよ稜線の道を行ってみよう。



■ 馬坂林道分岐点



r249からの分岐点から1kmほど進むと、道が二股に分かれている。

右が田代山林道、左が馬坂林道である。馬坂林道は川俣ダム湖方面に降りていく林道で、この日は全面通行止めの標識が出ていた。田代山林道は 「走行注意」 とのみされていて、ゲートは開いている。




ここからは道路の品質が大幅にダウンして未舗装路になっており、連続雨量70mmで通行止めになるという恐ろしく弱気な管理基準表記が見える。

これだと梅雨の時期には実質的にゲートを開けられない。秋雨前線が停滞する9月も条件としては微妙だ。・・・つまりそういう事情があって、気候の安定する中秋(10月~)に解放されていると思えばよいのだろうか。




■ 尾根道を行く



しばらく行くとにわかに舗装面があらわれた。崩落防止の工事のついでに舗装も試みました・・・と言う感じで、基本的にこの道は未舗装のダートなのだが、ときどきこんな感じの路面になる。相変わらずクルマ1台ぶんの道幅しかないけれども、それなりに走りやすい。




このあたりから、紅葉は極楽のような色彩になった。




そのまま、ひたすら稜線の道を行く。




これだけ色が乗っていると、空気のクリアな時に休暇を取ってでも来てみたいところだな。

実をいうと筆者はこの季節、湯西川温泉くらいまでは来ても、ここまで登ってくることはなかったのである。しかしこれを見てしまったからには、少々反省して日帰り圏の紅葉スポットを再評価せねばなるまい(^^;)




その第一歩として、紅葉チェッカーに 「田代山林道」 を付け加えてみた(速っ ^^;)。アメダス観測データは土呂部から換算、標高は1400mで設定している。それでこの日の状況をグラフ化すると、5℃未満の累積日数が18日、3℃未満の累積日数が14日となった。

これだと那須~塩原の基準では "紅葉のピークをやや過ぎたくらい" と判定される状況である。しかし田代山林道から見える紅葉の木々は林道より数百m低い斜面に分布しているので、このくらいの時期に見に行ってちょうど良いくらいになる。これはこれで、有用な知見である。




ちなみに写真中央付近の谷底までの標高差が凡そ500mくらいで、谷底は道路の位置より3℃ほど気温が高い。ガスっていて少々見えにくいけれども、紅葉バンドの下端はまだ谷底までは降り切っていないようにもみえる。この次にトライするなら、そのあたりも鑑みて最適時期を読み切るようにしたいところだ。




さて遠景ばかりではなく、道路沿いの近景も撮ってみよう。赤色もさることながら、この付近の木々は "黄葉" の黄色の純度がとても高い。葉緑素の消滅 → 純度の高い黄色 → 赤の立ち上がりのリレーが理想的にうまくつながっているように思える。




そしてその赤色がまた、素晴らしく鮮やかなのだ。・・・いったい何が作用して、こんな色が出るのだろう。不思議なものだな。



■ 四駆とバイク



ところで紅葉の写真ばかり並べていてもマンネリになってしまうので、ここで林道の交通事情の話を少し書いてみたい。本稿の冒頭でここは四駆とバイクの世界だ、と書いたけれども、どちらが主役かといえば実は圧倒的にバイクである。

もちろん渋滞するような密度でいる訳ではなく、遭遇確率は10分に1回くらいすれ違うかどうか・・・という程度だ。しかしそれでも林道としては交通量は多い方だろう。バイクはグループを組んでツーリングしている人が多く、ナンバーを見ると県外から来ている人ばかりだった。




クルマが少ない理由は、林道が通れるのか通れないのか、なかなか事前に分からないというのが大きい。

今年は時間制限の表記は無かったけれども、昨年は午前7時から午後5時までしかゲートが開かず、遅れると閉じ込められてしまう恐れがあった。通行条件が毎年コロコロ変わるので、いざとなればゲート下をすり抜(中略)こともできるバイクのほうが融通が利く・・・というのが、途中で逢ったツーリングおっさんの主張であった。




さてじわじわと高度を上げて、1450mくらいまで上がってきた。だんだん雲が晴れて青空がのぞいてきたな・・・さっきの極楽景観のあたりで日差しがくれば最高だったのに。




それはともかく、たいして標高が上がっていないわりに紅葉具合は少々ピークを過ぎたかな・・・という状況になってきた。峠まであと2km・・・それだけ環境が厳しいということなのかな。




やがて鞍部をまたいで稜線の反対側に道路は抜けていく。




黄色の鮮やかな木があったので 「おや、栃の木かな…」 と思ったら、ミズナラであった。風の当たり具合が違うのか、地形によって季節が前後するような景観が続いていく。




・・・とはいっても、全体的にはだんだん晩秋の面もちになってきた。うむむ。
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2016/2016_1022/2016_1022_03.html



2016.10.22 紅葉の田代山林道を行く(その4)
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2016/2016_1022/2016_1022_04.html

■ 林道の後半部を行く

さて林道の後半(というかもう終盤なのだが ^^;)は、稜線の湯西川側に移って田代峠へと抜けていく。このあたりは路面標高が1500mを超え、日光の戦場ヶ原(1400m)や日塩もみじライン(1200m)よりも高所になる。ちなみに田代峠の標高は1586mあり、那須の姥ヶ平とほぼ等しい。




この付近から眺める山々は、真っ赤に染まっている。

稜線部に高木がなく笹原になっているところをみると、やはり風当たりは相当に強いようだ。林道が稜線の最高点ではなくやや低めの部分に作られた理由が、ここからなんとなく伺える。以前走った草津白根山などでは山容がなだらかで稜線の上に道路が通されていたけれども、ここでは風あたりを避けて安全性が優先されたのだろう。




その稜線部を望遠300㎜でいっぱいに捉えてみた。笹と岳樺(ダケカンバ)で覆われた、亜高山帯の風景がみえる。植物学ではこういう山頂特有の厳しい環境の影響、つまり樹木が低木化したり、あるいは成長できずに頭頂ハゲのようになることを "山頂効果" などと言うらしい。




余談になるが本来こういうところには針葉樹林帯ができる・・・というのが世界的な傾向だという。

しかし日本では緯度の割に山岳部の積雪量が多く、雪に弱い針葉樹帯はなかなか形成されなかった。おかげでドウダン、カエデ、ダケカンバ等の落葉広葉樹が森林限界付近まで低木化しながら分布することになり、その結果として、起伏に富んだ山岳地形+極彩色の紅葉という景観がつくられたと言われる。面白い話だ。





やがて林道は県境の鞍部に差し掛かり、大きく右折していく。




その先にあるのが、田代峠である。




峠に至る直前に、山神の碑があった。建立年の記載はないが比較的新しく、おそらくは林道工事の安全を祈願したもののように思える。近代土木にあっても、こういう信仰は生きているのだな。



■ 田代峠



・・・ということで、ようやく峠に到着♪ヽ(´ー`)ノ




実はこの先には峠を越えたところに田代山に登る登山口がある。この山のてっぺんには広大な湿原があって、田代山林道はここに栃木県側からアクセスするルートなのである。




観光ポスターでみる田代山湿原は、まるで神様が趣味で作ったんじゃないかと思われるような絶景ポイントになっている。開山は明治45年(1912)と遅く、近世までその存在をほとんど知られなかった。当初のアプローチは舘岩(福島県側)から行われ、栃木県側から林道がリーチしたのは戦後になってからと思われる(※)。

・・・などと書くと行きたくなるのが人情だが、今回はこの湿原までは登らない。ここは平面地図でみると登山口から湿原まで2kmくらいで楽勝コースのように見えるけれども、標高差が約550mあって登るにはたっぷり2時間ほどを要する。本日はもうすでに午後になってしまっているので、トライするには遅すぎるのだ。

※思われる・・・と曖昧にしか書けないのは筆者のにわか調査ではその開通の時期を特定できなかったため(^^;) 県道に昇格したのは2001年と新しいのだが、それ以前の状況がよくわからない。筆者の大学の大先輩が80年代に通ったことがあると言っていたので、そのころには何らかの道路が通じていたことはわかっている。




そんなわけで、ひとまず峠から湯西川側の山々を眺めて 「目標に到達したぞ宣言」 をすることにしよう。栃木県側はガスっていてそれほどクリアな視界ではなかったけれど、紅葉の色づき具合としてはまあベストに近いのではないかと思う。




さてせっかくなので周辺をぐるりと見渡してみよう。栃木~福島の境界線となってる尾根部分は、いわゆる山頂効果で植生がやや異なり、笹とダケカンバが中心となっている。ここはもう落葉していて、脊梁山脈の峠の環境の厳しさのようなものが伺えた。




しかしそこから福島県側に目を転じると、色づき具合は良好である。県境付近の尾根は標高1600~1700mのピークの連続体で環境が厳しいけれども、周辺の山々は一段低いのでまだ紅葉バンドの中にある。"見降ろす" タイプの紅葉としては、このくらいの頃合いで眺めるのが丁度よいみたいだ。



■ 余談としての栗山村山林史



さて目的地には到達したことだしこれで終わりにしても良いのだけれど、湯西川温泉でいくらか昔の話を聞いたので、それを短く書き残してからレポートを締めくくりたい。

話とは、どうして田代山林道の周辺がほとんど手つかずの原生林のまま保存されているのかという理由についてだ。




さきほどもちょこっと触れた内容でもあり、長く引っ張っても良いことは何もないので、結論から書いてしまおう。

まず田代山林道の西側は、明治維新後に旧日光山領から国有林に編入され、私有地が存在しないために無垢のまま残ったものである。勝道上人による日光開山以来1200年以上に渡って、ここは個人の所有になったことが一度もない。

林道の東側もやはり日光山領であった。ただしこちらは神領を支えていた湯西川村が共有山林として管理しており、明治維新後は周辺9ヶ村が合併して栗山村が成立したのでその村有林となった。その後は平成の大合併で新・日光市が成立しているので、大規模な土地買収などがなければそのまま日光市有林になっているはずである(現在の地籍までは未調査 ^^;)。




観光化する以前の湯西川はいわゆる杣人(そまびと)の世界で、農業生産は無く、木工と狩猟が生業(なりわい)であった。広大な山林を背景とした生活は農業のような区画割の土地所有とは馴染まなかったようで、個人所有が認められたのは住宅地周辺に限られ、山は共同管理の時代が長く続いた。

このうち比較的集落に近いエリアは杉や檜などが植林されて里山化し、ツギハギのパッチワークのような状態になっている。しかし田代山林道の周辺は集落からは遠すぎ、山も険しかったので人の手はほとんど及ばなかった。おかげで無垢にちかい樹相が保たれたのである。林道の越境部分=田代山峠から見える栃木県側の景観は、この旧栗山村林の最奥部にあたっている。

※写真は 「平家の里」 の民俗資料




日本の山林は、特に安土桃山~江戸時代初期の人口爆発の時代に過剰な伐採が進み、至る所が禿山だらけ・・・という時代を経て、寛文年間に徳川幕府が植林を奨励(※)した頃から回復した歴史をもつ。

そのときから特に人里にちかい里山は経済性の高い樹種が植えられてツギハギ林になっていき、無垢の原生林はよほどの山奥でないと見られなくなった。植林というと戦後の緑化事業を思い浮かべる人が多いかもしれないけれども、案外古い時代から行われており、紅葉の美しい "原初の森" はその過程で広範に失われてしまったのである。

※寛文六年(1666)に徳川幕府が発した "諸国山川掟" が全国規模の森林保護政策の奔りとなっている。植林された樹種はスギ、ヒノキが多い。




だからここで見られるような、人の手の入っていない紅葉の山々は実はとても貴重なのである。





秘境として有名な湯西川温泉の周辺でさえ、実は結構な面積が里山化しているのは前掲のMAPの通りで、古くから信仰の山(日光もそのうちの一つではあるが ^^;)であったところとか、よほどの深山で人手が及ばなかったところくらいでしか原初の森は残っていない。




それを思うと、林道はあってもあまり派手な観光プロモーションのされていないこの山々のありようは、今くらいの状態でちょうど良いのではないかと思えてくる。

ここは峠の向こう側=南会津の領域もひろく国有林となっていて、田代山から西側が尾瀬国立公園、その他の県境の山々も林野庁の定める緑の回廊あるいは森林生態保護地域として開発が抑制されている。おそらくそれは正しい判断で、筆者的にもこのまま静かに Let it be の方針で置いておくのがよいのだろうな・・・と思ってみた。




そのまま、ゆったりと木々を眺めて小一時間ほど過ごしてみた。

ほぼ無風の、鳥の声さえ聞こえない静かな時間。ときどき思い出したように風が峠を越えていくけれども、すぐにまた静寂が戻ってくる。田代峠は、そんなところだ。

もうあと一月もすれば、雪が舞って道路は閉鎖されてしまう。限られた期間、わずかな人数しか到達できない峠道・・・こんな時代に取り残されたような風景が、いまも存在していることを少しばかり嬉しく思ってみた。



■ 帰路



さて帰路は、あっさりと引き返してしまったので実は大した写真がない(ぉぃ ^^;) そこで先週南会津側に抜けて前沢を経由して戻った時の蕎麦屋の写真などを載せてみよう。なんでそんな写真があるんだよといえば、実は先週も筆者は来ていたのである。





先週(↑)は空気が澄んでいて最高の撮影コンディションだった。しかし紅葉が綺麗なのは林道の通っている尾根筋の標高部分のみで、遠景の中心となる300~500mほど低い斜面ではまだ色づきが進んでいなかった。それで今回は一週間ほど紅葉を熟成(?)させてリトライしたのである。

そんな訳で本稿を書くにあたっては二度手間みたいになってしまった訳だが、筆者はそれはそれで有意義だったと思っている。峠の標高の色づきから一週間で、今回見たような見渡す限りの錦色が見られるという "相場観" が得られたからだ。

こうやって、予測の精度が上がっていくのは面白い。

来年はもう少し、要領よく・・・しかし良すぎない程度に(笑)、再訪してみたい ヽ(´ー`)ノ


<完>




■ あとがき

相変わらず話があっちこっちに飛びながらのレポートになってしまいましたが、途中は四捨五入するとして、湯西川の奥地ってナカナカに綺麗なところだな~というのが今回の筆者の総合的なな感想です。いろは坂や那須街道で渋滞をかいくぐって無理をするくらいなら、こういうところでゆったりと秋を満喫した方がよほど精神的な健康に良いのではないでしょうか。(ただし峠には買い物スポットも休憩施設もありませんけどね ^^;)




ただしこれだけ素晴らしい風景がありながら、最近傍の観光地である湯西川温泉では現在、沢口集落より上流側には観光客を誘導していません。落石が多かったり、不定期に通行止めになったり、道が狭くて通りにくい…等々、いろいろ理由はあるのかもしれませんが、いまのところは自前の足があって "自己責任" という言葉を理解できる人のみが、こっそりと足を延ばしている…といったところでしょうか。公共交通機関主体で温泉街を訪れる観光客のみなさんには、残念ながらリーチする手段はありません。

クルマで行く場合は、いざという時に写真(↑)のような道幅のところを待避所(数百m毎にすれ違うことのできる場所がある)まで後退できる程度の運転スキルが必要です。バイクでトライする人が多いのには、こんな背景がある・・・ということは理解しておきたいところです。




ところで今回、筆者は何と自転車(!!)で標高1500mの尾根道を越えて行く方に遭遇しました。最近では那須~塩原方面でも、こういうMTB系な人が増えた感があります。筆者も若いころは自転車で山にアタックしたことはありましたが 「文明の利器を使った方が楽!」 と悟りを開いて今に至ります。

・・・それにしても自転車で山に向かう人の脚力って、スゴイですね(^^;)



あとがきのさらに余談:ノーベル賞と紅葉の話



さてついでにもうひとつ。いいかげんにしろよとか言われそうですが(笑)
これは 「面白いな」 と思いながらも理屈っぽいので本編ではカットしてしまった余談です。

紅葉のプロセスの中で、葉緑素(クロロフィル)が分解する過程は、なんと今年ノーベル生理学賞を受賞した大隅教授(東工大)のテーマであるオートファジーで説明できるそうです。オートファジーとは細胞が内部で自分自身を構成するタンパク質を分解する仕組みのことを言い、日本語では 「自食」 という用語を当てます。

※写真は 光合成研究18(3) p89-94 葉緑体タンパク質の分解とオートファジー(東北大大学院 石田宏幸,和田慎也,2008) の一部。研究には大隅教授も協力している。

ここは科学サイトではないので詳細は思い切り省略しますけれども、論文によれば葉緑素も一種のタンパク質であり、寿命がくると細胞内で膜につつまれて酵素によってアミノ酸レベルにまで分解されます。これによって葉の緑色が消失し、もともと葉に含まれていた黄色の成分(カロテン)が見えてきて "黄葉" となるのですね。さらに葉内部に蓄積された糖分を材料にして、赤色色素(アントシアニン)が合成されると "紅葉" が促進されていきます。

葉緑素の分解も赤色色素の合成も、その主役は酵素です。その働きが始まるトリガーのひとつに温度があるわけですが、同じ温度環境にあっても樹種によってその活性具合は異なります。これが、様々な色味の混ざった紅葉の森が出来上がる基本原理・・・この日、筆者の見た風景そのものです。





調べてみて 「へぇ~」 と驚いたことに、オートファジーの研究では酵母のほか小麦やイズナを使った実験がよく行われていて、その基礎的な研究テーマのひとつに葉の老化=葉緑素の分解があるのだそうです。オートファジーの舞台となる細胞内液胞の振る舞いを解明するのにちょうどよい観察対象なのだとか。

ノーベル賞のニュースが駆け巡ったとき、どの新聞もTV局も "医薬品開発のネタ" みたいな切り口の話ばかりしていて、紅葉とむすびつけた酔狂なメディアはありませんでした。 そんなプロセスが分かったところで何かが爆売れしてどこかの企業の株価が上がるわけではないから・・・かもしれませんが(^^;)、しかしそれではちょっと寂しい。

筆者は、綺麗な紅葉を見たい・・・というただそれだけの理由で、この葉緑素の分解を研究している研究者氏にエールを送りたいと思います(お金を出す余力はないので念力だけ:笑)。将来的に、「黄葉の綺麗に色づく条件とは」 みたいな形で知見がまとまるとありがたいな・・・などとゆる~く期待したいと思います。

・・・ということで、またもや話が拡散していきそうなので、このあたりで〆ましょう♪ ヽ(´ー`)ノ


<おしまい>
http://hobbyland.sakura.ne.jp/Kacho/tabi_yukeba/2016/2016_1022/2016_1022_04.html

3:777 :

2022/08/12 (Fri) 01:18:01

田代山林道の近くの名湯

栃木の温泉【湯西川】|温泉にいらっしゃい♪
https://ameblo.jp/naruru8854/theme-10094971591.html
4:777 :

2022/08/12 (Fri) 01:18:32

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