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欧州最高の出力管 PX4 を使ったアンプ

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2022/08/05 (Fri) 10:34:13

欧州最高の出力管 PX4 を使ったアンプ


PX4・PX25 を使った Lowther(ローサー、ラウザー)の伝説のアンプ
http://www.lowthervoigtmuseum.org.uk/lowtheramps.html

哀しいほど精確な「写し鏡」であるスピーカー
Der Klang vom Theater (ドイツ~劇場の音と音楽)2018/12/07
Lowther A10-F  PX4プッシュの素晴らしいアンプがありました
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-522.html



小型電蓄用の出力管として有名な PX4です。

英国には古くから Radiogram というものがありました。
RadioとGramophoneの合成語と考えられます。

その名の通り、ラジオと電蓄(蓄音機)の一体になったものです。

Radiogramの系統を引く親玉ともいえるものが、Deccaデコラになります。

古い時代の Radiogram には PX4 や PX25 等の、今となっては高価で手の出せない真空管を使った高級な機種もありました。

大衆化された時代のDeccaのRadiogramに使われていたアンプが手に入りましたので、調整しました。機種は、1961年から販売された Decca SRG700、SRGはStereophonic Radiogramの略です。

真空管の構成は、ECC83(12AX7) 2本、ECL82(6BM8) 4本でプッシュプル、
1チャンネルあたり6Wの出力です。
http://blogs.yahoo.co.jp/gakuyujp/46977296.html


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クラッシック PX4 シングルアンプ | 真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/product/?no=58

奥行きがあり 派手さが無い大人の音質です 特にクラッシックファンにお勧めするアンプです。オリジナルカットコアのアウトプットトランスを人工大理石のケースに収め振動を抑えたり グリットチョークトランスなどとこだわりました。内容は少々違いますがタンゴのアウトトランス仕様で球なし32万円です販売します。内容は管球王国NO-88で紹介されています。

図面
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/58/f_01.gif

価 格 410,000円
サイズ W350 * D300
回路構成 グリットチョーク使用SRPP
入力感度 1V  150kΩ
出 力 4W+4W
使用真空管 6SL7  PX-4  5U4G
シャーシー 天然カリン材
B電源回路 一電源回路
NFB回路 なし
納 期 一ヶ月


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真空管の王道 欧州古典直熱純三極管
PX4 シングル 2.5w アンプ
Tube Audio Lab.
http://triodeamp.web5.jp/amp_1/px4.pdf

はじめに
PX4 の存在を広く一般に周知させたのは,

浅野勇氏の名著「魅惑の真空管アンプ」
https://www.amazon.co.jp/-/en/%E6%B5%85%E9%87%8E-%E5%8B%87/e/B004KW5CLG/ref=dp_byline_cont_book_1

であることは疑いようのない事実でしょう.それまでは,あまり知られていない真空管というより,むしろ,欧州管そのものが一般的ではなかったと思います.

その後,オーディオ雑誌において製作記事が出始めると共に,数多くの真空管輸入業者によって,かなり豊富に供給されるようになりました.
価格的にも,45,50 と大差なく,場合によっては,これら米球より安い場合もありました.
今日では,隔世の感があります.安価な理由の一つがそのソケットで,我が国では欧米と違う UFあるいは B5 という名称で呼ばれ,不等間隔に配置をされた,4~5 ピンの特殊なソケットです.
我が国で PX4 が供給され始めた当初は,このソケットの入手が難しく,多くの人が苦労してソケットを自作したものでした.程なく,神戸の大手業者が,ソケットも輸入し始めたおかげで,このやっかいな問題からは解放されました.
現在持っていない方も,諦める必要はありません.安価な時代に PX4 を購入し,現在も保持している方は,いわゆる団塊世代かそれ以上のお年の方と思います.私を含めて,そろそろ目も悪くなり,手にも震えが出て,半田ゴテを持つ回数も少なくなってきますので,アンプ製作を諦めて今に放出があります.現在残っているほとんどの PX4 は日本国内にあると思いますので,今しばらくの辛抱で,新品が手に入ります.無論,若い方が寿命の点で断然有利です.

回路と使用球

まずは,タンノイを駆動した時代の標準的 CR 結合回路として,浅野氏が紹介している回路から始めるのが妥当でしょう.そこで紹介されているのは,1 段増幅で,球は MH41 が紹介されています.MH41 は,内部抵抗 Rp が 13.5kΩで,μが 80 です.この球に相当する米球は無いことも報告されています.
米球でもっともよく使われる,6SL7 と 6SN7 についてみると,それぞれ,Rp=44kΩ,μ=70 と Rp=7.7kΩ,μ=20 です,MH41 は内部抵抗が 6SN7 に近く,増幅度は 6SL7 に近いことが解ります.結局のところ,MH41 に代わりうる米球はないことになります.
しかし,MH41 の入手は極めて難しく,国内ではほとんど出回っていません.無論,手持ちにもありません.これでは如何ともしがたいことになってしまいます.PX4 を駆動するために要する増幅度は 100 倍が理想的ですが,そうなるとペントードを起用せざるを得ず,全段三極管の構
また,多くのファンを擁していた,英国の老舗スピーカ・メーカであるタンノイ社が,GRF オートグラフの後継として GRF メモリーの発表に際し,その駆動アンプの出力管として採用したことが知られています.タンノイファンなれば,PX4 シングルアンプで一度は自分のスピーカを鳴らしてみたいと思うのは人情というものです.
ただ,今日,我が国においては,ほとんど供給が無く,欧米の専門業者ですら手持ち球はほとんど無いのが現状です.従って,自由経済の原則に従い,その価格は途轍もない高値になってしまいました.これから入手しようとすれば,かなりの出費を覚悟せねばならないでしょう.
一部のチェコ業者により復刻版が造られましたが,これとてかなりの値段です.いわば,偽物にもかかわらず,です.
高価になったとしても,入手し,アンプを造るに値する名球であろうかと思います.ましてや,球を所有している方は,死蔵するのはいかにももったいないと思います.
想が崩れてしまいます.手持ちの三極管で,増幅度から選択すると,μ=100 の 6SF5 となりますが,内部抵抗が高すぎます.そこで,窮余の一策として,比較的内部抵抗が低い 6SL7 を当面は用いて,将来 MH41 あるいは MH4 が入手できた時点で,それに改装をすることにしました.

最後は整流管です.出力管に合わせ U12 を使いたいところです.あるいは,貴重な出力管PX4 の保護を兼ねて,傍熱管でバルブ形状が英国調のドーム型の UU5 も候補となります.しかし,これまた前段と同様,手持ちにありません.これまた将来換装することにし,当面は泣く泣く 5U4G を用いることにしました.

使用部品
音質に直接影響をする出力トランスには,タムラの F475 を用いました.本機は PX4 として 2号機になります. そこで,1 号機に使用した F475 を流用しました.高価な出力管に合わせて巨大な出力トランスを使うのも一興ですが,F475 は必要にして十分な性能です.推奨電流は 45mA,出力容量は 7.5W で,30~20kHz はフラットです.他のメーカのように余程うまく使わないと出ない性能ではなく,出力管が三極管ならば,換言すれば,低内部抵抗の管ならば,誰が造っても必ず満足される性能です.無論資金に余裕のある方は,F2000 や F7000 系列のトランスを用いれば,さらに良いとは思います.F475 は現行機種ですから,入手は容易です.価格も¥15000 以下ですので,他のメーカ品と比較すると,コスト/パフォーマンス比は最も良いと思います.
電源トランスには,PC131,チョークトランスには,10H120mA の A356 を用いました.三極管シングルアンプですから,チョークトランスは必須で,10H は欲しいところです.
回路は説明の要のない,単なる CR 結合です.多少の注意点は,PX4 のグリッドとプレートに発振防止用抵抗を付けた程度です.この抵抗はソケット側のリード線を切りつめ,直接ソケットへ取り付ける必要があります.時折,ソケットから離れたラグ板にこの抵抗を取り付け,ビニール線等で配線したアンプを見かけます.確かに,一見整然としていますが,これではサプレッサ抵抗の意味がありません.部品の配置と配線は,美しさよりも「短くを」基本にするべきです.
6SL7 は双三極管ですから,前段は 1本で事足ります.内部抵抗を下げる目
的で,パラ接続をされる方がいますが,μの大きな球でこれを行うと,電
極間容量のため高域の低下が大きくなります.7kHz 以上は要らないラジ
オ音が好きな方は別にして,多少とも高音も必要な場合は,パラ接続には注
意が必要です.今回は MH41 への換装を考慮し,前段に 2 個のソケットを
設置しました.配線は 1 本のみ行い,他の 1 本はダミーです.
シャーシは200x300,深さ40mmの通称弁当箱と呼ばれるもっとも安価な既製品(¥880)です.
板厚は 1mm で,穴空け加工は容易ですが,本機程度のトランスを乗せるには,強度的には問題です.従って,裏板は補強の面からも必要です.シャーシの面積的にはこの程度がもっともバランスが良いように思います.大きなシャーシ上にポツリポツリと,まばらに部品が配置されたアンプは,配線と小物部品配置こそ余裕を持ってでき,内部を見たとき整然としていますが,通常眺める外観は,間の抜けたものになってしまいます.シャーシの深さを 40mm にしたのも好みの問題です.60~70mm あれば,抵抗・コンデンサの取り付けも楽ですが,どうも年寄りには野暮ったく見えていけません.1 号機には深さ 70mm のシャーシを用いましたが,この点だけは最後まで気に入りませんでした.
購入した時のシャーシはアルミの地肌で,穴空け後は,通常けがき線も残っていますので,塗装をする必要があります.昔は,と言っても 3~40 年前ですが,スプレー缶入りの塗料は種類が少なく,苦労をして塗装しました.一般的に,塗料のアルミへの乗りは悪く,荒いサンドペーパで面を荒らしておいても,ちょっとした衝撃ですぐに塗料が剥がれてしまいます.仕方なく,焼付塗装の真似事までしましたが,結果はあまり芳しくありませんでした.今日では,アルミ用のプラサプがカーショップで入手でき,この下処理さえしっかりすれば,簡単に問題なく塗装できます.ついでに上塗り塗料もカーショップで購入すると,一般用とは違い,メタリック系のきれ
いな色が手に入ります.
シャーシ上の配置は,各自使用するトランス等が異なりますので,例によって記載しません.

製作後
前段に使用した 6SL7 は,ダミーを含め 2 本にしたことにより,デザイン的にはまずまずと思います.形状的には整流管 5Z3 に違和感を覚えますが,やむを得ません.
実用周波数帯域は 30~30kHz です.最低歪みは 1kHz で 0.7%程度です.最も多用する出力領域である,0.01~0.02W での歪みは約 1%となります.ハム音は GRF モニターに耳を近づけると聞こえますが,その様な位置で聴くことはあり得ませんので,無視します.
一見,雑誌に記載されている歪み特性と比較すると,かなり悪そうですが,耳には感じません.造りっぱなしでの特性ですので,この程度でしょう.
時間を掛けて,且つ測定器を使って調整をすれば,最低歪みを 0.2%程度までは押さえ込めると思いますが,音質的には変化がないと思います.ヒータを直流点火とすれば,ハムもほぼ完全になくせます.しかし,直流点火は,球の寿命に悪影響を及ぼしますので,採用する気にはなりません.製作の技術力によって,歪みやハム音なども異なりますが,普通の方が,さほど神経質にならずに組み立てた時の性能とお考え下さい.
音質は,思い入れもあり(大部分を占めるかも知れませんが),大変良いと思います.何がよいか?
は,説明できません.無責任のようですが,聴感などというものは個人差が大きく,人により評価は逆転する場合も多々あります.ただ,本機の音質では,少なくとも悪いという人はいませんでした.強いて言えば,これが評価でしょうか.
良く言われることですが,クラッシク向きとか,ジャズ向きとか,と言った表現ですが,どうも私には良く理解ができません.その差をことさらに言い立てる人は,どこかに偏見があるのではないでしょうか.無論,その差を理解できない私自身に別の意味の偏見があるのかも知れません.ただ,このアンプ(の球)には,私は不満が全くありません.
私自身で言えば,もうこれ以上のアンプは不要と思います.・・・・・・で,問題は球の保守です.使わなければアンプ自身は壊れる,使えば球が消耗する.
うーーー無,ジレンマです.
ところで,蛇足ですが,現在販売されている CD の中には,「何だ,これ!」という,不思議なものがあることは,購入した CD から経験で解りました.100~200Hz 付近と 7~8kHz に異常なもりあがりがあり,小口径スピーカのシステムで聴くと,一瞬,結構良い線をいくような気がしますが,すぐに,この低音楽器は一体何だろう???という疑問が出て,何度聞いても何という楽器か判別ができず,気になって仕方がありません.言い換えれば,結局の所,なんて耳障りな音なんだ,と腹が立ってきます.
このような CD も,ラジカセなどの再生機器によっては必要と思いますので,あながち悪いと決めつけるつもりはありませんが,オーディオ専用アンプの試聴時にはそれなりの配慮が必要です.間違っても,こんな CD で評価をしてはいけません.
また,再生周波数帯域は,200~5kHz で十分という方も見えますが,いわば,懐かしいラジオの音ですから,それならば安いガラ巻きの出力トランスを使えば,それらしき音が出ます.球は特性の悪いペントードでも周波数帯域から十分です.
「音楽を背景」に,「人間の声」を聴く場合は,ラジオ音は結構説得力がありますが,「音楽」自体を「楽しもう」という場合は,判別の付かない楽器音に惑わされ,苛つくだけで決して楽しめません.そうです,楽しくなければ音「楽」ではありません!
http://triodeamp.web5.jp/amp_1/px4.pdf


チューブ オーディオ ラボ
手作り真空管アンプ工房 ☆ あなたの真空管に輝きを☆彡
https://shinkuukan2.web.fc2.com/index.html

チューブオーディオラボ真空管アンプ工房 - YouTube動画
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/303.html


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欧州の真空管(PX4属)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~tritium/px4.htm

マルコーニの最初期のPX4です。管壁にマルコーニバルブのロゴ、管頂にPX4とエッチングされています。昇華型カソードでプレートが斜めに入っています。このPX4はフィラメントの規格が4V0.6Aのものです。プレート電圧は200Vまでで、良く知られた250V規格ではありません。間違って250V以上で使用して短命に終わった物が多く、動作品で現存する物は極めて少ないです。

マルコーニの初期のPX4です。フィラメントの規格は4V1Aになりましたが、昇華型カソードでプレートは斜めに入っており、プレート電圧は200Vまでです。ゲッターで判りにくいですが、良く見るとゲッターのシャドーが斜めになっていることから判ります。希少な真空管です。

初期のPX4です。PX25を一回り小さくしたような造りで、ニッケルプレートが美しい真空管です。昇華型カソードから酸化物フィラメントに改良されました。プレート電圧も250VにUPされました。

通称太管と言われているSTタイプです。外形が異なるだけで電極構造は後述のドームタイプと同じで、フィン付きも有ります。プレート電圧は300Vまで掛けられるように改良されました。以降のPX4は新型の規格が適応できます。

良く知られた形になった新型のマルコーニのPX4です。PX4は新型になってもPX25のような補助グリッドは設けていません。

オスラムのフィン付きドーム型のPX4です。PX4は、マルコーニ、オスラム、GECなどMOバルブグループで作られており、また、ムラードやフィランティー銘柄でもOEMのものがほとんどであるため、メーカーの差異はありません。一部、純正のものがありますが、なかなか見かけません。

マツダのPX4同等管のPP3/250です。電極構造は、PX4とは全く異なった形状です。変り種では、フィラメントが2V2AになったPA20があります。いずれも最近ではほとんど見かけません。

ムラードのオリジナルのAC044最初期型です。後述の物とは大きく異なり、プレート電圧は200Vまでです。ゲッターで中が見えにくいですが、ニッケルのプレートが入っています。PX4に比べると内部抵抗が若干高いため、PX4の規格で測定するとエミ減のように思われがちです。

ムラードのAC044Xです。フィリップスのD404とそっくりです。

ムラードのオリジナルのAC044新型です。大きなプレートが、管内一杯に配置されています。2A3よりも少し背の高い細身のST管です。よく知られたPX4にACO44と印刷された物が良く見られるので、型番だけで入手するのは止めた方がよいでしょう。実際に、管球王国の真空管試聴記事では、PX4にAC044と印刷された物をムラードAC044として扱っています。専門家なのですから、もう少し調べて読者を混乱させないように勉強すべきだと思います。

タングスラムのP12/250です。PX4同等といわれていますが、若干バイアスが低めです。1クラス上にP15/250(=AD1)がありますが、外見は同じでマークがないと測定しない限り区別できません。


超珍品のフランスFotosのF5(初期型)です。昇華型バリウムカソードの直熱管で、巨大なプレートが斜めに入ったとても丁寧なつくりの真空管です。PP3/250より一回り大きいバルブでベースも大型ですが、ピンのところは絞り込まれていてB4ベースになっています。

オスラムのP625Aです。PX4が開発されるまで、大出力管として君臨していました。バリウム昇華型カソードで、プレート損失5Wの直熱3極管です。ニッケルプレートが斜めに配置されています。オスラム独自のナス形状が美しい真空管です。


マツダのP650です。マツダ独特のナス型で、ニッケルプレートが美しいです。どちらもマツダ製ですが、全く異なった電極構造です。

<規格>
http://www5b.biglobe.ne.jp/~tritium/px4.htm


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真空管 PX4の中古/未使用品 - メルカリ
https://jp.mercari.com/search?keyword=%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E7%AE%A1%20PX4&utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=das_brand&yclid=YSS.1000300638.EAIaIQobChMIw_aakseu-QIVgcqWCh3lCg6lEAAYAiAAEgKyzfD_BwE

PP3/250 真空管 ペア Mazda ¥113,000

PX4 マルコーニ ナス 真空管 出力管 ¥90,000

真空管 PX4 (未使用) 2本 ¥88,000


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KR Audio Electronics PX4 / MP ケーアール 出力管
直熱型3極出力管

KR真空管は内部にシリアルナンバーが刻印され個々にデータを添付して出荷されます。

仕様:PX4 マッチドペア(MP)
¥130,008(税別)
(税込¥143,009)
https://sagamiaudio.co.jp/kr-px4/
2:777 :

2022/08/05 (Fri) 11:23:48

ハイファイ堂メールマガジン
https://www.hifido.co.jp/merumaga/2f/150724/index.html

こんにちは。
レコード店の矢田です。

子供達は先週末より夏休みが始まり、いよいよ夏真っ盛りといったところです。暑さもこれからが本番です。
そんな暑い夏の最中ではありますが、めげずに今回も真空管の話をさせて頂きます。

最近ですが、真空管の大量入荷があり、珍しい真空管を多く目にする機会に恵まれました。
特にヨーロッパの古典出力管ではかなりの珍品があったので、この機会に取り上げてみたいと思います。

ヨーロッパ系の古典出力管と言えば、まずPX4が有名です。
PX4は1929年に開発された高能率直熱3極管で、オーディオ専用出力管としては古くから使われています。
大きく分けると初期のナス型タイプと、後期のドーム型があります。
ナス管タイプは大変手のこんだ複雑な構造で、その造りからしても真空管としての高貴さを感じます。
写真のものは、よく見るドーム型のPX4です。
このタイプになると、生産性も高くなったためかマルコーニ、オスラム、GECといった主要な英国メーカー各社で製造されていましたが、概ね同様の構造となっています。生産性が向上したといっても、やはり構造はかなり凝っていて、丁寧な造りがなされています。PX4は独特の中高域の余韻がとても心地いい、素晴らしい音色を聴かせますが、この精巧な構造からして納得です。

次に英国を代表するオーディオ用大型出力管であるPX25系についてです。
PX25は1920年代後半に米国で開発された銘球250に触発され、英国メーカーが世に送り出した、これまた250を凌ぐ銘球として知られています。英国製出力管としては最高傑作という評価もよく耳にします。
PX4と同じく初期はナス管タイプ、後期はドームタイプが多く見られます。
PX25はその完成度の高さから、改良種や同特性のバリエーションが豊富なためコレクターの方が多いのも特徴です。
PX25はPX4同様に、その構造の精巧さには思わず目を奪われてしまうほどです。これだけの手のこんだ造りで、音が悪いはずは無く、PX25のふくよかで、かつ繊細な響きは、300Bにも勝るという評価をされる方もいる程です。
特にPX25の発展系であるDA30はより厚みがまし、濃厚なサウンドがより際立ち、高い人気を博しています。
PX25Aの互換球であるDA30です。
PX25系の最高傑作とも言われ、その豊潤なサウンドは300Bを凌ぐともいわれます。

PX25の珍しいバリエーションから、一つ目はMAZDA製V503です。DA30同等ですが、マツダ独特のナス型です。大変貴重な資料級の代物です。
PX25はその完成度の高さから、欧州各国においても同特性の真空管が製造されました。こちらはチェコのTESLAで製造されたRD27Aです。PX25同等でグリッドが金メッキされています。更に珍しい初期のナス管タイプです。

今回は英国を代表する出力管PX4とPX25について簡単ではありますが取り上げてみました。
PX4、PX25ともに過去に聴いた感想では、すっきりとして聴き易く個人的な好みではPX4であった気がします。ただもちろんすべてのタイプを聴き比べたわけではありませんので甲乙つけがたいのが実情です。お客様からお聞きしたご意見ではPX25のナス球、またはDA30の評価が高いです。先日入荷で上にもご紹介した、珍品であるV503とRD27Aは実装機が無かったため試聴ができず残念な思いでいっぱいです。もし聴いた事がおありの方がいらっしゃいましたら、またご意見いただければと思います。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/2f/150724/index.html
3:777 :

2022/08/05 (Fri) 12:16:46

VT52/PX4シングル 2013/9/6
http://www.iamp.jp/vt52s.html

 VT52/PX4シングルアンプです。
UX-UF両用ソケット(山本音響工芸製)を使うことによりPX4も使えるように作りました。PX4/VT52を使えるよう
バイアス抵抗の代わりに43mAの定電流回路を使ってあります
今は私の手元にはありませんが使っている方の感想をいただきました。

先ず色んな球が使える得がたいアンプですが、音の方はそれぞれの球の特質を引っ張り出せる素晴らしいアンプと思います。
PX4はのびのびとした円熟した艶の乗った音で、私が聴いた範囲ではPX25より数段良いと思いました。
VT2は電球のように煌々と輝くのにビックリしましたが、輪郭がはっきりしたスケールの大きい音でした。
短時間は良いのですが、長く聴いていると一寸疲れます。WEのVT2とは全く違うストレートな音でした。
VT52はVT52SEPPの強さと速さはありませんが、端正の中にもコクがありシングルで十分と感じました。
その後PX4とVT52を何度も取り替えて聴き直しましたが、PX4の方が肩肘張らずに気楽に楽しめるようです。


回路図

http://www.iamp.jp/vt52s.html
4:777 :

2022/08/05 (Fri) 12:28:02

ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004441

ウェスタン・エレクトリック最高の出力管 VT52 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030305

イギリスの大出力三極管 PX25・DA30 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030285

WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/132.html

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

直熱三極管 45シングル アンプで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030364

最大出力 0.79W だけど音が抜群な直熱三極管 71A シングルアンプ 
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030394


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真空管アンプでは次の順で音が悪くなります

1.小出力三極管シングルアンプ
2.大出力三極管シングルアンプ
3.小出力三極管パラレルシングルアンプ
4.大出力三極管パラレルシングルアンプ
5.小出力三極管プッシュプルアンプ
6.大出力三極管プッシュプルアンプ
7.小出力多極管プッシュプルアンプ
8.大出力多極管プッシュプルアンプ
9.パラレルプッシュプルアンプ
10.OTLアンプ


三極管シングルの方が五極管のシングル結合より音が良い

三極管シングルアンプでも

トランスを沢山使う程 音が良くなる
トランス結合は CR結合より音がいい
交流点火は直流点火より音がいい
最高出力が小さい程 音が良くなる

つまり、

トランス結合、交流点火の小出力三極管シングルアンプが一番音が良くなります。

EL34 や KT88 のプッシュプルアンプは音楽鑑賞には適しません。

300Bは三極管の中では大出力で、丈夫で何十年でも壊れないで使えるが音は大味で鈍い


三極管シングルアンプの出力

WE101D 0.6W
71A 0.79W
WE205D 1.3W
45 2W
VT52 2.5W
2A3 3.5W
50 4W
PX4 4W
PX25 7W
300B 8W
RV258 9W


三極管シングルアンプでは
WE101D が一番音がいい。
300Bが一番音が悪い。


しかし、出力管よりケーブルの方が大事です。

アンプの音色は電源ケーブルで殆ど決まってしまう。
アンプの音質は接続ケーブルとハンダとトランスで殆ど決まってしまう。

従って、自作アンプで良い音が出る可能性は完全にゼロです。


5:777 :

2022/08/05 (Fri) 12:50:15

「音楽&オーディオ」の小部屋
「今年を振り返って」シリーズ~第4弾~
2019年12月28日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/25a7084d118095e9fa63d0b43f03a2b3


今年1年を振り返って、音質向上に著しく効果のあったものをピックアップしているこのシリーズ「第4弾」はいよいよ本命クラスの登場である。

それは今年の5月に遡る。

「東北地方に地震」とのテロップがテレビに流れたのでさっそく「北国の真空管博士」に電話して安否をご確認。

「御無事でしたか?」「ハイ、それほど揺れた感じはありませんでしたよ」

「貴重な真空管は大丈夫でしたかね?」「アハハ、被害はありませんでした」

笑われたところをみると、ホンネがバレたかな(笑)。

博士の所蔵される古典管は極めて珍しい希少管ばかりだし程度のいいものが”わんさ”とあるので地震と聞くと気になって仕方がない。

ものはついでと「何か目新しい情報はありませんかね」とお訊ねすると、

「はい、このところ古典管が品薄になって高騰しているので、比較的手に入りやすい球で代用できるものがないか、もっぱらチェックしています。

アッ、そうそう、チューブ・オーディオ・ラボさんが新しいアンプを作られたそうですよ。出力管は6AR6です。

〇〇さんにはなじみの薄い球でしょうが、3極管接続にすると「PP3/250=PX4」そっくりの特性になります。あなたが大好きなブリティッシュサウンドに変身しますよ。」

「PP3/250そっくりの特性となると、もう捨てておけないですね。ぜひ試聴してみたいです!」「それなら連絡をとってみましょう」

そして、すぐに博士から出力管「6AR6」についてメールが届いた。

「6AR6は1945年にベル研究所(WE)によってWE350Bの後継管として開発されたようです。 当時WE350Bはその信頼性の高さからレーダーの掃引用として使われていました。

しかしWE350Bは大型のため機器の小型化には問題が有りバルブを小型化した特殊なWE350B互換球を使用していたようです。

そこでレーダーに最適なコンパクトかつ信頼性の高い球として6AR6が開発されたわけです。

6AR6は極初期にWEが少量生産したのみでその後はTungsolに引き継がれました。

数社が製造したようですが圧倒的にTungsol製が多いです。 ビーム管として極めて優秀な6AR6ですが、私が検証したところ三極管接続にすると英国を代表する古典管の銘管PP3/250とほぼ同じ動作をするのです。

今回のチューブ・オーディオ・ラボさんによる6AR6シングルアンプは6FD7アンプ同様極力シンプルな構成として6AR6の素顔を存分に堪能できる内容となっています。

良質なインターステージトランスを使用して古典に倣った回路構成とすれば米系出力管でありながらブリティッシュ・サウンドが聴けるかもしれませんので今後の発展が楽しみです。」

とのことだった。

文中に出てくる出力管「PP3/250」(英国マツダ)だが、めったにオークションに出てくることもなく古典管マニア垂涎の球としてつとに知られている希少管である。

我が家では英国系の出力管として「PP5/400=PX25」を愛用しているが、人によっては「PP3/250=PX4」の方が好きという方もいるほどでまさに実力伯仲といったところだろう。

真空管「WE350」の流れを汲んだ出力管、しかも古典管の泰山北斗「博士」折り紙付きの「6AR6」アンプなので期待に胸を膨らませていたところ、さっそく新アンプが我が家に到着した。

   

構成は初段管が「6SL7」、出力管が「6AR6」、整流管が「6BY5GA」。出力トランスは今どき珍しい「手巻き」で知られる「TSM Products」製。

さっそく聴いてみたところ、パワー感、情報量、透明感、分解能など軒並み合格点。

取り分け「PP3/250」と同じ動作をするという「6AR6」の中高音域は流石で、アメリカ球なのにイギリス系のようなほのかな色香を感じさせる。

これまで「PP3/250」アンプを聴いたことがないが、おそらく同等か、いやもしかしてそれ以上ではなかろうかと思わず夢が膨らんだ。

次に、前段管(6SL7)を「シルヴァニア」から手持ちの「STC」の「CV569=ECC35=6SL7」に代えてみたところ一層心地よい響きになったのには驚いた。

   

左がシルヴァニア(アメリカ)、右がSTC(英国)。

結局、このアンプを購入することになったわけだが、この12月に入って大きな転機を迎えようとはそのときにはまったく夢想だにしなかった。

続編として次回へ繋ぐことにしよう。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/25a7084d118095e9fa63d0b43f03a2b3


思いがけない展開~シリーズ第4弾の続編~
2019年12月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/68addfd49754b1cd651ac96061cea801

前回からの続きです。

今年の6月に新たに手に入れた「6AR6=6098」シングルアンプだが12月に入って次のような「思いがけない展開」があった。

きっかけは11月下旬に遡る。東京在住のオーディオ仲間「S」さんから次のようなメールが届いた。(以下要旨)

「北国の真空管博士から製作していただいたアンプが届いて2週間、出来るだけ毎日火を入れるようにして聴き込んできました。

率直な感想は「凄い」の一言です。あんな小さなテレビ球が出す音ではありません。

信じられないかも知れませんが、たかだか12インチの同軸フルレンジユニットのタンノイ・チャットワース(モニター・レッド)2台だけで、眼前にフルオーケルトラの雄大な景色が展開します。

こんな小さなアンプがドライブしてると知ったら、全員が驚愕することでしょう。

一切妥協のない部品選びと、球の特性を知り尽くした上での技が成せる処でしょうか?

博士は私の知る限り、最高の天才アンプビルダーと呼べると思います。こうなってくると、一から設計してもらうPP5/400アンプが俄然楽しみになってきました。

部品などはいっさい妥協することなく最高のものを使ってくださいと言ってあります。ただし、仕上がりの方は少なくとも1年以上は覚悟しなければいけないようです」

Sさんの本宅は福岡だが、レコードプレイヤーは「EMT」、スピーカーはタンノイの「コーナーヨーク」(モニターシルヴァー入り)、アンプは「PP5/400シングル」と一流どころを使っておられるほどの筋金入りのクラシック愛好家である。

       

そのSさんからこういう話を聞かされると素通りするわけにはいかないですねえ(笑)。

詳しく伺ってみると、「ボリュームとして「マランツ7」と同等の「クラロスタットボリューム」が使用されているのが音質向上の一因ではないか」とのこと。

真空管アンプに使用されるボリュームの質が音質に大きな影響を与えることは周知のとおりですよね。

さっそく博士に連絡して「たってのお願いですから我が家の6098シングルも同じボリュームに代えてくれませんか?」

前回の「シリーズ~第4弾~」でも述べたように「6098シングル」を購入したのは博士のお口添えがあったからのことなので、おそらく責任の一端を感じられたのだろうか、

「クラロスタットボリュームは米軍三沢基地からの放出品として手に入れたものですが、軍用品ですのでツクリは抜群です。残り少なくなってきましたが、付け替えてあげますのでアンプを送ってください。」

すぐに発送して待つこと1週間あまり、この23日(月)に改良後のアンプが我が家に到着した。



もう笑いが止まらないとはこのことですね。聴く前からどういう音が出るかは役者がそろっているのでおよそ推測できようというもの。

その役者とは、つまり「PP3/250=PX4」同等とされる「6098真空管の三極管接続」、「クラロスタットボリューム」それに付随して「完璧主義者の博士の試聴に基づく入力回路付近の見直し」など。

新品や改造したオーディオ機器の試聴のときは、いつもハラハラドキドキワクワクするのだが、今回は「いい音」が出るのが当たり前という感覚だった。

そして、やっぱり予想どおりだった!(笑)

ちなみに、いつもオーディオ機器の性能を把握するときは、視点として「音楽向き」か「オーディオ向き」かを色分けすることにしている。

言い換えると、前者は長時間聴いても疲れない音になり、後者は短時間聴くのは刺激的で耳に心地よいが、長時間だと疲れてくる音といえる。つまり、一時的なお客様向きのど派手な音ですね(笑)。

いわばマラソン走者と短距離走者の違いともいえる。

そして、到着から本日(29日)で丁度1週間になるが、このアンプは明らかに「音楽向き」の音だった。

また、プリアンプやスピーカーとの相性をそれこそ血眼になって(笑)、いろいろ探ったが、結局ボリュームが優秀なせいか「プリアンプ無し」で鳴らすのがベストだった。

つまり、アンプ側のボリュームの位置を4分目ぐらいにしてDAコンバーター「エルガー・プラス」(dCS)からの直結、そしてスピーカーは「グッドマン系」が最高だった。

極めてアンプを選り好みする「トライアクショム」(口径30センチの同軸3ウェイ)だが、これほどの完璧な再生は初めてと唸るほどの出来栄えだった。



気難しい「トライアクショム」がやっと真価を発揮してくれたかと思わず感涙に咽んだ!(笑)

博士によると「古典管を使ってアンプを作るときは当時の文献を深く読み込まないとダメです。やってはいけない禁忌事項がこと細かく書いてあります。

これらには先人の知恵がいっぱい詰まっていて、既に使い方のノウハウが当時完成していたことがわかります。そういう解説を読まずに古典管だからいい音が出るだろうと安易に考える人が多すぎます」

実際に「出てきた音」が何よりの説得力を物語っている。

「S」さんが提唱される「博士天才説」に喜んで加担させていただきます~(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/68addfd49754b1cd651ac96061cea801


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チューブ オーディオ ラボ
手作り真空管アンプ工房 ☆ あなたの真空管に輝きを☆彡
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理想のオーディオ研究所(板橋商会)は、音楽再生において
虚飾を排した一生涯にわたり世界に誇れる製品を販売します。

取り扱い品目
・チューブオーディオラボ 真空管アンプ

■チューブオーディオラボ 真空管アンプ

全ては音楽を楽しむ為に製作されたアンプです。
雄大ながらも繊細な音色を実現する為、回路設計で特許を持っている真空管を知り尽くした製作者は、アンプに
妥協のない緻密なデザインをします。
また、アンプを形にする技術も随一です。そのワイヤリングを見て頂ければ納得して頂けるでしょう。
工程は設計から製作までを全て一人で責任もって行う徹底ぶりです。
使用パーツの選定にも勿論妥協がありません。真空管、トランス、コンデンサ、抵抗、シャーシ、線材、ハンダ
の選定にも一切の手抜き無しです。というか手抜き出来ないそうです。
是非フェアでは、そのありのままの音をお聴きください。

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・6AR6 シングルステレオパワーアンプ
TSM オリエント EI コア仕様 球別
https://www.arisan58.com/
6:777 :

2022/08/06 (Sat) 07:40:42

PX4 シングルアンプは昔のイギリスやドイツの高能率フルレンジスピーカー向けです。

1W(ワット)アンプで 38㎝ウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

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昔のイギリスやドイツの高能率フルレンジスピーカーはバッフル板か後面解放箱に取り付けるのが基本です:

1. 平面バッフル
平面バッフル 製作いたします 五加音響研究所のオーディオ修理と製作
https://otoyas.exblog.jp/22515940/


竹集成材のスピーカー平面バッフル板 
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http://www.mokuzaikako.com/


ヤフオク! -「平面バッフル」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB&x=0&y=0


2. 後面解放箱

真空管アンプ「カトレア」
ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックス
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50


3. スピーカーのエンクロージャー製造メーカー

Hasehiro Audio (ハセヒロオーディオ) 奇跡の音質「バックロードホーンスピーカー」の製造・販売
http://www.hasehiro.co.jp/

スピーカーエンクロジュア(BOX) ユートピア製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

Lowtherの正規エンクロジュア ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html


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スピーカーユニットは平面バッフルに取り付けるのが一番安くて、音も一番良い
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/385.html

平面バッフル実験工房
平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤。
https://ameblo.jp/iserim/

オーディオ空間 幸せ日記:SSブログ
https://801a-4242a.blog.ss-blog.jp/archive/c2304761631-1  

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オーディオ懐古録掲示板

フルレンジSPに戻った方(悟りを開いて)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1267522956/l50

フルレンジSPに戻った方 Part2
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1345370313/l50

フルレンジSPに戻った方 Part3
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1417941619/l50


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イギリスの高級オーディオはすべて輸出用で本国では全く売れない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004079

酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html

AXIOM80 の先駆けとなった英SOUNDSALES社のスピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/448.html

グッドマン・スピーカーの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1079.html

グッドマンの最上位機種 Axiom 22
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html

グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html

グッドマン 8インチ フルレンジ スピーカーユニット AXIETTE
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1078.html


Goodmans Axiom80 については

オーディオマエストロ 是枝アンプ
https://www.audio-maestro.com/about.html

オーディオマエストロ Speaker System
https://www.audio-maestro.com/products1.html

「音楽&オーディオ」の小部屋 「オーディオ談義」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/c/efca4d25974b323a3217e344a4edabfa


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ワーフェデール・スピーカーの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1084.html

ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1091.html

ワーフェデール エアデール(1950年発売 オリジナルモデル)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1092.html

ワーフェデール スーパー3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1093.html


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魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

LOWTHERの商品一覧 - 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
http://www.hifido.co.jp/sold/?KW=LOWTHER&G=2&LNG=J&OD=0&L=50


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カリスマ音楽評論家 宇野功芳が50年間使っていた装置
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004322

ドイツのスピーカーは田舎臭く鈍重、いかにもドイツ臭く、リズム音痴
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能率 95dB 以下の低能率スピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004063

口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない
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ウレタンエッジのコーン型ユニットを使ったスピーカーは買ってはいけない。
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手回し蓄音機はオーディオではない。楽器だ!
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ソナス ファベールはスピーカーではない。楽器だ!
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ウェスタン・エレクトリック伝説 _ オーディオのパラレルワールド
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004149

アメリカのスピーカーはスカッと抜けきっていて、人生バラ色、悩みなんて一切ありません。
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004096

JBL のスピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004023

アルテックのスピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004026

B&W のスピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004028

タンノイのスピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004027

日本のオーディオ製品が欧米のオーディオファイルから相手にされない理由
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004429

アンティーク・オーディオ機器の修理ができる店 _ ヤフオクで買った中古品の9割は不良品
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004547


7:777 :

2022/08/06 (Sat) 08:07:34

出力管は出力が小さい程 音が良い

真空管最初期の電圧増幅用直熱三極管 WE101D・WE205D は出力は非常に小さいですが、音はあらゆる出力管の中で断然 No.1 です:

2021.08.01
最初期の真空管 WE VT-2, WE 3Aの展示

 1920年にアメリカで世界初の公共ラジオ放送が始まりUV-201A(GE)などのラジオ用の真空管が多数開発されましたが、それに先立って1913年からWE(Western Electric)は電話中継器用として真空管を開発しました。第1次世界大戦にける過酷な現場にも対応するため、1918年に真空管205Bを軍用に改良したVT-2が誕生しました。

 また、第1次世界大戦が終了した1920年代中頃には映画ブームが到来し、映画用に光電管が生産されました。1925年にWEは光電管1A,2Aを開発し、1926年には1Aを改良した3Aが誕生しました。

左側の真空管が光電管WE 3Aで、下のつまみを回して照射光量を上げると3Aから出力される電圧も高くなります。真ん中の真空管がWE VT-2でその中心部に電球のような赤く輝くヒーターが見えます。右側の普通の電球と比べると真空管が電球によく似ていることが分かります。

真ん中に光っているのがカソード(ヒーター)、そのすぐ近くにある梯子のような櫛形の金属がグリッド、そして、一番外にある金属板がプレート
https://tzwrd.co.jp/nsh/news/20210801/592/

▲△▽▼

アメリカの真空管(Western Electric 丸球)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~tritium/we-ball.htm

電話用汎用増幅管の101Dです。画像のものは初期のテニスボールチューブですが、ゲッターがあるタイプなので、初期と言っても少し後の時代です。管壁にエッチングで型式が記載されています。また、ピン先には金のチップが埋め込まれていて、「さすが!業務用」の造りです。最大プレート電圧は190Vです。最近の製作記事を見ますと、いろんな理屈をつけて300V近くで使っているものがありますが、素人の浅知恵は止めた方がよいです。すべてが同じように使える補償などなく、短命に終わらせてしまうのが落ちです。メーカーの規格とは厳格な試験の上で成立しているものであり、守るべきものです。

その101DのST管です。画像のものは軍に納められたもので、JAN-CW-101Dとなっています。

STCの4101Dです。これは、ウエスタンの101D同等ですが、ベースの作りなどはこちらの方が丁寧に思えます。板状の電極をガラス棒で巧みに保持した職人技が冴える真空管です。ベースは、ウエスタンのような継ぎ目はなくシームレスで絞り込んでいます。

日本電気の101Fです。ウエスタンの101Fと瓜二つです。日本電気では、この後STタイプも作りますが、こちらはウエスタンと異なった電極になります。ウエスタンではありませんが、技術提携の関係もあってこちらに掲載します。

101ファミリーの101Lです。

101の民生用に該当する216Aです。堅牢な造りのノーゲッター管です。フィラメント電圧は6Vで、通常の酸化皮膜タイプです。

ウエスタンの100番台真空管の中で、唯一の出力管の104Dのメタルベース、ゲッターありです。これより古いタイプはゲッターが有りません。いわゆるノーゲッター管になります。設計プレート電圧は190V最大ですが、バイアスが深いため供給電圧が250V程度になって、使いやすいです。ただし、出力は1W未満です。この真空管の製作記事にも、プレートに300V近くかけた無謀な製作記事があります。真空管愛好者としては、差し控えていただきたいです。

後期型になるガラスプリント、ゲッターありの104Dです。この後のタイプが刻印になります。

日本電気の104Dです。1948年製でゲッターはベースに隠れて見えにくいですが、側面に有ります。ラダーグリッドでゲッターの位置を除いて、ウエスタンそっくりです。

104Dの高耐圧版のD86327(刻印)です。プレートへのリード線がステムの脇から引き出されています。104Dは後にST管になりましたが、こちらはどうなったのか解りません。出力管ということで人気があります。

その104DのST管です。

VT番号の1番目にあたるWEのVT1です。ノーゲッターの堅牢な作りです。フィラメントは白金線の撚り合わせで、長寿命が測られています。ピン先に金チップがあるはずですが、このサンプルには有りません。電圧増幅管に該当しますが、どちらかと言うとコレクションアイテムです。

WEのVT2です。205Bと同等といわれていますが、205Dの規格がそのまま使えます。フィラメントは白金線の撚り合わせで、長寿命が図られています。そんなことも有って、この真空管は中古で管壁が着色していますが動作は良好です。また、ピン先には金のチップが埋め込まれています。

有名なテニスボールチューブの205D(刻印)です。初期の板極管で「良い音がする」とのもっぱらに評判です。ゲッターのないタイプやメタルベースのものなどがあります。最近では、状態の良いものはほとんどなく、高価になってしまいました。

205のST管バージョンと言われていますが、「F」の文字が示すとおり立ち上がりの早いタイプです。このサンプルはトップマークと呼ばれる管頂に型式が記載されているタイプです。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~tritium/we-ball.htm

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2019年10月12日
いよいよ真空管VT2を
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973281478&owner_id=8290003

愚娘が生まれる前に当時ドイツから真空管などを個人輸入されていたM田氏から購入したWestern Electricの1910年代開発のもうすぐ100年前になろうかという、戦前の軍用通信真空管、VT2です。

この真空管周辺の歴史経緯はこちらのリンク先に詳しいです。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/26872acc79d03d17110596219d53587a

長年、ただの棚の肥やしになってきました。

偶然、山本音響工芸さんのこちらのアンプ写真をネットで目にしました。

試聴したことはありませんが、他の300Bシングルアンプなどはかなり昔から聴いたことはあります。

というか、市販品でVT2 WE101 WE205D WE104あたりの1W未満の出力の出力管を使ったアンプなんてまずありませんよね。

今のスピーカーなんてこんなミニ出力では実用にならず、能率100dB前後のホーンスピーカーにして初めて実用になるからでしょう。

これとてシンフォニーやビッグバンドを朗々と鳴らすには不足することもあるとか。

地元オーディオ仲間2名がWE205Dシングルアンプを使っていて、WE300Bを超える透明感のある音質を知っている立場からは、いつかはこのVT2をアンプとして仕上げたい気持ちが消えないまま来ました。

オーディオ仲間複数から、ソナス・ファベール/アマティ・トラディションがあれば、ホーンスピーカーなんて撤去していいんじゃないの?と言われます。

自分でもホーンスピーカーの限界はよく呟いてきて、そのアドバイスはとてもよくわかります。

逆に言えば、あえてホーンスピーカーを残す意義とすれば、こういう今のスピーカーでは実用にならない真空管の音を聴くための道具にもあるかもしれませんね。

調べると、VT2、205D、101、104といったWestern Electricの初期ボール球真空管は皆親族で、VT2あたりを発祥にして発展したもののようです。

VT2や205Dを使ったオリジナルのWestern Electricアンプに通称行灯などの25アンプもありますが、マグネチックスピーカーやヘッドホンを念頭に置いたもので、ナロー過ぎて現代では実用になりません。

3ヶ月ほど待ってもらえれば、山本音響工芸さんにVT2そのものを送って、既存の前記アンプをモディファイ出来るそうです。

自作も当然可能ですが、初段、前段が近時各社の真空管アンプで採用されているシーメンス社のC3m真空管であること、シャーシにこういったウッドベースのは一台もないこと、何より料理慣れた人に頼むのが失敗が少ないことからさらに前向きになっています。

ただ他人には勧められません。真空管アンプそのものも。
最近新先生がフォノイコライザーアンプ~パワーアンプまで半導体、デジタルアンプに傾倒されている意味をよく知っているからです。

先生開発のマークオーディオのステレオ誌付属フルレンジユニットなどを使った、いなば猫かつおスピーカーですら、WE300Bなどシングルアンプではまともに鳴らず、6L6など近代ビーム管のプッシュプルアンプから。

こうなると真空管代、トランス代などで20万~の部品代は覚悟。

今どき1万もあれば、同じようにこのスピーカーを鳴らせる中華デジアンが揃ってしまいます。

いわんや、0.5Wなんていう出力のアンプに30数万のアンプなんて、狂気の沙汰で音キチしか手を出しませんでしょう。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973281478&owner_id=8290003


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山本音響工芸株式会社
A-08S-205Dバージョン改良受注開始
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-205D-amp-j.html

弊社では一昨年A-08パワーアンプのWE-205Dを使用したタイプを発売いたし、御好評を得てきました。

一昨年から今年までの間、2度に渡ってステレオサウンド社、管球王国誌に記事として掲載され多くのお方に注目されました。

その間、弊社の他のアンプで効果のあったアンプ回路や部品の採用によって更に音質向上が果たせることがわかりましたのでこの205Dアンプを改良、再発売することとなりました。

WE205Dは大変優れたアンプですがその出力は約1W強しかありません。そのため使用するスピーカーが限られます。アルティックやJBL,ラウザーなどの高能率なスピーカーが適合します。それらのスピーカーは変換効率が高く、能率が良いためアンプの出力は小さくてすみます。しかしその反面、アンプのノイズもそれに応じて大きくでてきます。WE205Dは一般的には交流点火でもノイズレベルはかなり少なく抑えることは可能ですが、真空管のばらつきやその他の理由で交流点火ではその出力ノイズにばらつきがでることが多いようです。そこで弊社ではWE205Dの点火方式を、A-09で好結果を得た、両波整流によるショットキーダイオード使用の直流点火方式に変更いたしました。回路のシンプル化のため定電圧回路は採用せず、ダイオードとコンデンサーのみを使用しました。これによって残留ノイズは0.4-0.6mVに低く押さえることができました。WE205Dに供給する電圧も少し上げ、最大出力は約1.3Wになりました。整流管は5U4Gよりも音の明瞭な80に変更しております。その他、前段回路の直流点火、弊社特製の黒檀ケースに封入したコンデンサーの採用、出力トランスの改良など、各部材にも最高品質な部品を採用しました。

また、シャーシー上には電流計を配置し、出力管の電流を常時チェックできるように致しました。貴重なWE205D真空管の動作状態が確認でき、その真空管のおおよその寿命が、この電流計で判断することができます。

これらの改良によってそのサウンドはより躍動感に富み、力強いものとなりました。弊社の大型の3ウエイスピーカーシステムや、ALTEC605Aで聞きますと300Bよりも遙かに力強く、くっきりしたサウンドを得られました。

本製品も受注生産にて受け賜りますが、出力管のWE205D込みでご注文いただきますとWE205Dを含めて1年間の動作保証をさせていただいております。もちろん、お手持ちのWE205Dをご使用いただくことも可能ですが、その場合は出力管を除く部材のみの保障となります。2005年7月現在、弊社では数セットのWE205Dを在庫しております。価格等は弊社まで直接お問い合わせください。

以下にこのアンプの仕様を記します。

出力管:WE-205D(丸形別売)
ドライバー管:WE-717A
整流管:80
最大出力:1.3W/8Ω
周波数特性:22Hz-30kHz(-3dB)
残留ノイズ:0.4-0.6mV

WE-205Dの動作条件
Plate Voltage: 380V
Plate Current: 25mA
プレート損失: 約9.5W
Rp: 5k ohms
Rk: 1.25k ohms
ドライブ方式:CR結合自己バイアス方式

価格:390,000円(税別・出力管別価格・受注生産)
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-205D-amp-j.html

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山本音響工芸株式会社
A-08S WE101D/WE104Dバージョン 受注開始
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-101D-104D-amp-j.html

弊社では一昨年にウエスタンエレクトリックのWE205Dを採用しましたアンプをA-08Sの姉妹機として販売を始めまして多くのお方にご注目いただき、またご高い評価を頂きました。

WE205Dはウエスタンエレクトリックの真空管の中でもその形状のみならず、音の良い真空管としても多くのお方に知られています。弊社でアンプを製造しての感想としてもそれは変わりません。しかし、出力はもっと小さいですがWE101D,WE104Dもそれに劣らず音が良いというご意見も良く聞きます。弊社としましてもそれらのご意見は気になっておりましたが何しろ出力が1Wに満たない大きさでは実際の使用には十分な音圧が得られないのではないかと危惧して今まで実験をしていませんでした。

最近になってそれらのサンプルの真空管が揃いましたので試作機を製造してみました。その結果、期待した以上の音質が得られ、またその出力も十分に実用に耐えることがわかりましたので正式に商品化することに致しました。

WE101DはWEの資料では定格電圧、電流で動作させた場合には約0.25Wの出力であると表示されています。この出力では余りにも小さすぎると思われますので少し高めの電圧をかけることにしました。このWE101Dの使用状態のテストはラジオ技術誌にて新先生などが実験をされ、少し高めの電圧で動作させても問題がないことを報告されています。元来、WE101,104,205シリーズは電話用の真空管として開発され、通常の使用状態で約50,000時間以上の寿命があるように製造されています。これはその真空管の作りやプレートの大きさなどからしても十分過ぎるほどの余裕を取ってあるように見受けられます。民生用の真空管の寿命が約3,000時間前後といわれるのに比べますと極端な差があります。実際、WE101Dのプレートの面積は10Wの損失を持った45真空管よりも大きくなっています。

私たちはこれらの点からWE101Dにはプレート電圧として約250V負荷し、13.5mAを流しました。これで消費電力は約3.5Wとなりました。このときの負荷インピーダンスは5kオームとして約0.6Wの出力が得られました。

一方、WE104Dは規格表での最大出力はプレート電圧190Vで約0.8Wの出力が得られるとされていますのでそのままの状態を採用しました。いずれのタイプでもプレート電流の値はカソード抵抗を微調整して最適値を求め、WE104Dにおいても規格値通りの約0.8Wの出力が得られました。

そして、WE101DとWE104Dはカソード抵抗を切り替えることによって両方が使用できるように致しました。WE101DとWE104Dは外観はほとんど違わないくらいよく似ていますがその特性や音は大きく異なり、全く性格の違う真空管であることがよくわかりました。

それらは下の表を見ていただくとよくわかります。また、その音質も非常に違いが大きくWE101Dが男性的な力強くエネルギッシュなサウンドを特徴とするのに比べ。WE104Dは女性的で優しく柔らかな音という印象です。これは45のサウンドとどこか似ているように感じました。この違いはおそらくそのGmの値が大きく異なることが影響しているように感じます。下の表からもWE101DとWE104Dのゲインの違いが大きいことがおわかりになると思います。そのため両者を比較する場合プリアンプのボリュームの位置を大幅に変えないといけません。同じ位置で聞くと音量が違いすぎてWE104Dが迫力がないように聞こえます。印象としてはWE104Dは少しゲインが少なすぎるため出力トランスに2.5kオームくらいの物を使用する方が結果は良さそうに思えます。

WE101Dを使用したアンプの印象は、大音量を出したとき以外は弊社のWE205D、45、300B等全てのアンプの中で最も躍動感があり、くっきりした明瞭なサウンドであると感じました。これはこの出力を抜きにしても奇跡的なことです。これはこのアンプで初めて採用したノンチョーク式の電源の影響も大きいと思います。通常のアンプでは出力段のB電源のリップルを除去するためにチョークコイルを使用しますが、このアンプは使用電流が小さいためチョークコイルを使用出ずCRのみでフィルターを形成してB電圧を供給しています。以前からチョークコイルが音質に大きな影響を持っていることはわかっていましたが今回実験してみてその差の大きいことに驚いた次第です。使用電流の大きなアンプではこの方法の採用は難しいですが、我が社の今後のアンプには採用してみたいものです。また、出力段のカソードバイパスコンデンサーには米国デアボーン社のラグ端子型のポリプロピレンコンデンサーを弊社似てベークライトのケースに高強度エポキシ樹脂で封入したタイプを使用していることも音質的に大きく寄与しています。また、本機にはドライバー管としてシーメンスのC3mという真空管を採用しています。C3mは1968年頃に発売された比較的新しい設計の5極管で、ドイツの電話用として使用されていた真空管です。非常に特性が良く、きれいな音がしてノイズなども少ない、優れた真空管です。弊社では今後のアンプに積極的に採用していきたいと考えています。

WE101DとWE104Dは共にST型とテニスボール型をテストしましたが、ST型は良く締まったタイトなサウンド、テニスボール型はおおらかなゆったりしたサウンドと感じました。テニスボール型は形がおもしろく見て楽しいですが、高価ですので音質から選べばST型で十分ではないかと感じました。また、両者ともに古いDナンバーの真空管やメタルベースの真空管がありますがサンプルが揃わず、試聴しておりません。ひょっとすると後期の真空管よりも音がよいかもしれません。もしお持ちのお方はお試しください。

弊社としましては出力管が多くあれば積極的に販売していきたいところですが、真空管が稀少で入手が難しいため当面は出力管なしでの販売と致します。もし出力管付きでご希望の場合はご連絡いただけばお探しいたします。本製品は受注生産ですので納期などはお電話などでご確認ください。


A-08S WE101D/104Dバージョン規格

出力管:WE-101DまたはWE104D
ドライバー管:C3m(シールドケースを取り去って使用)
整流管:80
最大出力:WE101D:約0.6W/8Ω WE104D:約0.8W/8Ω
周波数特性:22Hz-28kHz(-3dB)
残留ノイズ:0.4-0.8mV
出力トランスのインピーダンス:1次側5kΩ、2次側:8Ω
ドライブ方式:CR結合、自己バイアス方式

価格:390,000円(税別・出力管別価格・受注生産)
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山本音響工芸株式会社の真空管アンプ
Yamamoto Sound Craft. Amplifier
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電圧増幅用直熱三極管 WE101D・WE205D は出力は小さいですが、音はあらゆる出力管の中で断然 No.1 です:

WE101Dプリアンプ+300Bモノラルアンプ×2のサウンド 2021年01月05日

15年程前に鳴らしていたプリ+パワーアンプ。このアンプの組み合わせは「幻想的」な音色を奏でていました。この時のWE101Dの球の音色が忘れられなくて、今でも2台のWE101Dppパワーアンプを使っています。
当時は、「万能型」のサウンドを目指していたので手放してしまったが、今思い返すと、勿体ない事をしたと反省しています。WE101D球を使ったプリアンプは独特の音色(官能的)で、言葉ではなかなか言い表せない質感でした。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/9c929b527038ecc4a573fba6f2a23a33


自宅システムは、管球プリに2台のWE101Dppパワーアンプの「音色」の世界です。独特の「音色」の世界かも知れません。ご近所のNさんも「宝石みたいな音」と云われていました。

WE101D球との出会いは、WE101D球を使ったプリアンプの「音色」を聴いてびっくりしました。「妖艶な」と云う表現が似合う球の「音色」でした。周波数特性がどうとかいう前の「独特の音色」には魔力が有ります。それから、WE101Dを使ったアンプを集め始めました。同じWEでも101D球系統の球でないと出ない「音色」なのだと思います。

英国STC4033Lシングルアンプも非常に良い音色とサウンドですが、WE101Dppパワーアンプの「妖艶な音色」には及びません。この辺は好きか?嫌いか?好みの分かれる処でしょうが、「魔力」に取りつかれた私にはWE101Dのアンプを選択します。折角2台も持っているのですから、自宅システムで使いたくなるのも無理からぬ事です。

管球の球の種類は非常にたくさんあります。私とて、すべての球を聴き比べをする事はまず無理でしょう。他にもWEやSTC、欧州の古典管がいっぱいあります。「ほれ込む」様な「出会い」が無ければ、絶対に手を出せない世界です。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/32847e8e74c771e6b4ecbb62cf978552


詳細は

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html


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必要十分なアンプの出力は?


市販されているアンプの出力は,

半導体アンプが20w~数100w,
真空管アンプはキットを含めると1w~数10w

と言ったところでしょう.

ここでは真空管アンプに限定すると,何wあれば良いのであろうか.
もちろん組み合わせるスピーカの能率により大きく異なります.

そこで,真空管アンプを使っている場合のスピーカはどのような物かを検討することが先決となります.

 例えば,所長の場合は main がタンノイ GRF Memory と クオード ESLです.

サブには,アルティック 409-D(F),三菱P610,エレボイ 205,テクニクス10F10,TB:W3-582SB,計画中にはテクニクス20PW09などがあります.このうち,エレボイ 205,テクニクス10F10,TB W3-582SB の3種はサラウンド用で,時々,いやしょっちゅうかな,つけたまま寝てしまうので,市販の半導体アンプで使っています.

従って,真空管アンプで鳴らすのはmainと409-D(F),P610,20PW09となります.

この中で,最も能率が悪いのは,ESL です.ただしこれは弦楽器専用のため,さほど大きな音量は必要としません.

註:

① QUAD ESL-57
許容入力:定格15W
出力音圧レベル:100dB-70~7,000Hz
         93dB-50~10,000Hz
② QUAD ESL-63・ESL-63 pro
許容入力 100W(Peak)
出力音圧レベル 86dB/W/m
③ QUAD ESL-2805・ESL-989
出力音圧レベル 86dB/W/m
④ QUAD ESL-2812・2912 
出力音圧レベル 86dB/W/m


後のスピーカはすべて93dB/w-m以上です.

これらに必要な出力は,15~6畳程度の部屋であれば,1w あればもう十分でしょう.

どこまで小さいアンプ出力にできるかは,主観的であり難しい問題です,が,実感でいけば,0.2~0.3wあれば,何とかなります.


6畳程度ならば,0.2~0.3wで問題ないでしょう.

6畳間においてP610をUX12As,出力0.3wで鳴らすと結構でかい音が出ます.

無論夜間はひんしゅくものとなる音量です.

12AU7sの0.1w出力では,さすがに苦しい.

 戦前の日本では,UX12A がパワー管に多用されていたそうですが,確かにこれでも実用になると思います.
http://triodeamp.web5.jp/talk/power.html
8:777 :

2022/08/06 (Sat) 08:55:15

真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

1W(ワット)アンプで 38㎝ウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004040

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html


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マランツ #7 伝説の音の秘密
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004544

ウェスタン・エレクトリック伝説 _ オーディオのパラレルワールド
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004149

オーディオ機器の音色はケーブルで殆ど決まってしまう
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004468

ティム・デ・パラヴィチーニがいなくなった EAR に未来は無い
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004541

マッキントッシュのアンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004375

上杉アンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004389

激安だけど音がぼけるだけの無意味なプリアンプ _ 真空管プリアンプ FX-AUDIO- TUBE-01J 5,420円
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004392

音がわからないオーディオマニアが良く引用する「オーディオの科学」の何処がおかしいか
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004527


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アンティーク・オーディオ機器の修理ができる店 _ ヤフオクで買った中古品の9割は不良品
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004547


9:777 :

2022/10/14 (Fri) 00:02:16


2022年08月16日
交流点火方式でPX-4を作りました。 | 真空管アンプ「カトレア」

タムラのパーマロイトランスを使用してPX-4アンプを作りました。
交流点火で全ての球をヨーロッパ製で統一しました。音はパーマロイトランスを使用したのでとても柔らかい音色でCDがアナログレコードを聴いている様な音色です。クラッシック系を聴くのに最高です。

ブラックウォールナットの木目
ブラックウォールナットのチークオイル仕上げでとても良い木目が浮き上がりました。
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=161


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