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訪日観光客3000万人でGDPは1円も増えなかった

1:777 :

2022/07/12 (Tue) 06:04:57

2022年07月11日
訪日観光客3000万人でGDPは1円も増えなかった

https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/in_out.html 訪日外国人旅行者数・出国日本人数 _ 統計情報 _ 統計情報・白書 _ 観光庁



訪日外国人は経済に貢献しない

新型コロナの再流行第7派が警戒されているが、政府は外国人入国を簡素化し、訪日外国人増加で経済を活性化したいと考えている。

入国手続きは世界で日本だけが厳しいままで、「日本は北朝鮮のようだ」と一部では言われている

入国手続きを簡素化するのは結構ですが問題は訪日外国人を増やして経済を活性化する方で、過去7年間の観光立国政策は失敗しました。


訪日外国人は安倍政権以前に800万人程度だったのが2018年に3000万人を超え、19年は史上最多の3188万人を記録しました。

しかも韓国などは旅客機の乗務員を含めているのに対し、日本は除外しているので実際にはもう数十万人以上多い。

にも拘わらず訪日客が増加した2015年頃から2019年まで、GDP成長率は上がるどころかむしろ下降していきました。


日本の実質賃金が増えた事実もないし、訪日外国人3000万人の経済効果はゼロでした。

2019年に訪日外国人が国内で消費した金額は約4.8兆円、1人あたり16万円を宿泊や移動や食事につかいました。

2019年の日本人国内延べ旅行者数は5億8,710万人、こっちは延べ人数ですが訪日外国人より桁外れに多いのが分かると思います。


宿泊旅行が3億1,162万人で日帰り旅行が2億7,548万人、日本人国内旅行消費額は2兆2032億円でした。

合計で6兆円が日本のGDPに加算された筈ですが、19年の成長率は前年度比0・1%減とマイナス成長でした。

この年は消費税が8%から10%に増税され、日本政府は自ら景気悪化を作り出しマイナス成長にしました。



訪日客が増えてもGDPは増えていない

訪日外国人数は旅客スタッフを除いて2003年に521万人、安倍政権前の2012年(政権発足は年末)は836万人、、2019年は3188万人でした。

これだけ訪日外国人が増加したのにこの間日本の成長率はずっとマイナスから1%の間をウロウロし、経済効果は見えてきません。

むしろ訪日外国人は日本経済に寄与していなかったのではないか、という疑いが非常に強く感じられます。


外国人が日本で旅行してお金を使うのは、経済的には日本の工場で生産して外国に輸出するのと同じになります。

外国人がお金を使い、日本企業が受け取って日本の労働者に給料として渡って日本のGDPになる筈です。

理屈はこうなのだが日本がアメリカに車を輸出したとして、日本は300万円とかを受け取り、車を買ったアメリカ人は平均12年使います。


輸出した日本車はアメリカで12年走り回り、通勤や仕事やレジャーでGDPを産み、おそらく300万円以上をアメリカで生み出します。

日本メーカーが受け取った300万円は実は日本に送金されず、アメリカの宣伝や工場建設や、新興国への投資に回されます。

振り帰ってみると日本は300万円の自動車をアメリカに売った筈なのに、その金は日本に送金されず日本人の収入になりません。


訪日外国人は平均16万円を日本で使った訳ですが、外国人は観光が終わると帰国し日本には何も残りません。

国内でホテルを建設したりするものの、その規模は日本のGDPを押し上げるような金額ではないです。

国内旅行した人がその土地を気に入って移住する事はあるでしょうが、外国人観光客が祖国を捨てて移住する事は少ない


外国人観光客をたとえ1億人に増やしたとしても、日本人は疲労するばかりで後に何も残りません
https://www.thutmosev.com/archives/88563413.html

 
▲△▽▼


2020年10月09日
外国人消費という幻 外国に労働力が流出したのと同じ
外国人にサービスするのは、フィリピン人が香港で出稼ぎするのと同じ。
日本のGDPは1円たりとも増えません

日本人より外国人優遇という愚かさ

安倍政権は訪日外国人を重視し2019年は3,188万人(+2.2%)、外国人消費は4.8兆円(+6.5%)にも達しました。

政府はさらに訪日外国人6000万人の目標を掲げ、東京五輪と相まって達成は時間の問題かに思われました。

だがそこで2020年のコロナ流行が起こり全てはご破算、訪日外国人観光客はゼロになりました。

訪日外国人数は2003年には約500万人に過ぎず、安倍首相就任後の2013年から急増し始めました。

安倍首相在任中の6年間で約4倍、観光客誘致は大成功し日本は観光大国と呼ばれるようになりました。

ここからが問題なのですが外国人消費が2兆円、3兆円と増えても日本の成長率は年1%で上積みは見られませんでした。


民主党政権3年間の平均成長率は1.87%、安倍政権2019年までの平均成長率は1.04%でした。

あの「鳩山」「菅」「野田」トリオの6割程度の成績しか上げられなかったというのが、安倍時代の実態です。

これに訪日外国人消費が寄与したのかですが、何ら寄与しなかったばかりかマイナスに作用したと思います。


外国人が日本に来てお金を使うのは、トヨタが車を生産して輸出するのと同じ経常黒字になります。

「ありがたや、ありがたや」と観光業の人は言うのだが、日本の国は豊かになりません。

自動車を生産したり外国人観光客にサービスするのは、自国の労働力が外国に流出するのを意味します。

外国人観光客誘致は日本を貧困にした

フィリピンとかアフリカの貧しい国は、中国や欧州に出稼ぎしてメイドや道路工事などをしています。

いくら働いても先進国のための労働なので、フィリピンやアフリカは豊かになりません。

それを見て日本人は「貧しいなあ」と感じるが、訪日外国人にホテルでサービスするのも同じ事です。


もしフィリピンやアフリカの人が出稼ぎせず、その労働力を自国の為に使ったらもっと発展するでしょう。

訪日外国人のために働いている労働力も、それを日本のために使ったら2%でも3%でも成長したでしょう。

安倍政権は訪日外国人を800万人から3200万人に増やしたが、増やした分だけ日本の労働力が外国人のために使われました。


アメリカやイタリアやフランスは観光大国と呼ばれていますが、日本以外の観光大国は全て貿易赤字で経常赤字です。

赤字を補う必要があるから外国人消費で補填しているが、日本は膨大な経常黒字なので何の意味もない。

ホテルマンを100万人も養成するよりは、老朽化したインフラを再建したほうがGDPは増えます。


例えば首都高速道路は「全世界の高速道路でもっとも見すぼらしい」日本の恥ですが誰も直そうとしません。

外国人はじゃんじゃん増やして国内の事はほったらかし、これでは経済成長する筈がありません。

訪日外国人倍増とかばかな政策は辞めにして、政府が国内でお金を使ってGDPを倍増させるべきです。


GDPを倍増すると公的債務のGDP比は半分に下がるので、実は「日本の借金問題」とは成長率が低い問題です。
http://www.thutmosev.com/archives/84078654.html


▲△▽▼


2020年09月20日
輸出するとGDPが増えるという迷信、輸出大国なんか無い

一日働いても一日遊んでも同じようにGDPに貢献します。
GDPを下げているのは「節約して消費しない人」


輸入は悪で輸出が正義?

最近のニュースでテントの輸入量が過去最高となり、空前のキャンプブームを裏付けているというのがありました。

「ゆるキャン」でキャンプ女子が増え、田舎のキャンプ場は休日は予約で満員の場合もある。

何度かのアウトドアブームでキャンプ場が整備され、何も持たずにキャンプを楽しめる施設も増えた。

一泊数千円と料金はビジネスホテル並みだが、シャワーや温泉、食材まで用意するキャンプ場もある。

自前で全て用意する格安キャンプ場もあり、数百円と格安だがせいぜい水場とトイレがあるだけの施設もある。

格安キャンプ場は村営など公営施設に多く、本気度が低いのかあまり力が入っていない。


大阪税関の2019年テント輸入量は前年比28%増の約1万トンで過去最高、輸入額も同36%増の約118億円で過去最高だった。

さて今回の話題はキャンプではなく、輸入も輸出と同じように経済に貢献しGDPを増大させているという現実についてです。

日本では「輸出は経済にプラスだが輸入はマイナス」、輸入するとGDPが減るので国産化したほうが良いと考える人が多い。


政治家や官僚、経済評論家やテレビタレントまでこう思っている人が多く、宗教か信仰の域にまで達している。

学校の教科書や経済本にも「輸入はマイナス」と書いてあり、その出どころはどうも旧通産省や大蔵省の資料らしい

GDP(国民総生産)の統計を取るのに国内生産を合計し、その後輸出を足して輸入を引くと合計が出ます。

GDPをめぐる迷信

だがら「輸出はGDPにプラス、輸入はマイナス」と言うのだがこれは計算上の方程式に過ぎません。

本当に輸入がGDPを減らすなら世界最大の貿易赤字のアメリカは、アフリカ並みの貧困国家になっている筈です。

現実の世界では経済上位で貿易黒字なのは中国、日本、ドイツ、加えて韓国くらいです。


他のサミット参加国や経済上位国はすべて貿易赤字だが、誰も困っていません。

むしろ貿易赤字国の方が日本より生活水準が高く、良い家に住んで良い生活をしています。

輸出は例えば国内工場でテントを生産して1個2万円などで輸出するが、実際に製造しているのは中国やアジアの新興国です。


テントなどの商品は先進国で製造すると高コストなので、1日1000円以下の賃金の国で製造しています。

もしテントの輸入を禁止してすべて国産化したら、日本人は一日数百円の給料でテントを製造しなくてはならなくなる。

戦時中の日本が正にこれで、輸入がストップしたので女学生まで動員してテントやパラシュートを作らせた。


一方輸入でGDPが本当に減るのかですが、輸入品は輸入価格の2倍から10倍もの値段で販売されています。

テントにしたって輸入原価は販売価格の半分程度の筈で、販売後はキャンプやレジャーで使用されGDPを生み出します。

例えば牛丼に100gの輸入牛肉が入っているとすると、輸入原価はせいぜい牛丼の価格の10%程度です。


牛肉の輸入価格が50円で牛丼が500円なら、100gの牛肉は国内で10倍もの付加価値を生み出しています。

このように輸入したものはGDPから差し引いた何倍ものGDPを国内で生み出すから、むしろ輸出よりGDPに貢献しています。

だから世界最大貿易赤字のアメリカはどんどん豊かになり、世界最大貿易黒字を誇っても、生活はどんどん貧しくなるのです。


輸出国の人は安いテントを製造するために一日数百円の給料で働き、アメリカ人はそのテントで自然公園に出かけてバーベキューで遊んでいます。

一見輸出国のGDPが増えてアメリカは減っているようですが、実はバーベキューで遊んでいるアメリカ人のほうがずっとGDPを増やしています。

一日1000円で働くより、一日1万円を浪費した方がその国のGDPは増えるからです。
http://www.thutmosev.com/archives/83934117.html


▲△▽▼


「輸出は良いこと」と言う間違い 2017年10月20日

「貿易黒字が回復」「貿易赤字が悪化」のように言うのは間違い
引用:http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20161024001223_comm.jpg


日本には「輸出は良いこと」で「輸入は悪いことだ」という考え方が、徳川300年の因習のように染み付いています。

しかもこう信じている総本山が自民党幹部だったり、経産省や財務官僚、東大教授、経団連トップだったりします。

無学な人間ががどう喚いても総本山は自分が正しいと思っていて、改める気配すらありません。


安倍首相のアベノミクスも良く言われるように大企業偏重で、もっと言えば輸出企業偏重でした。

それを象徴するように大新聞やテレビは日本の貿易黒字が増えると「稼ぐ力が戻った」と大喜びしました。

財務省や経産省や自民党も「貿易黒字が”回復した”」とガンが直ったように喜んでいました。


アベノミクスでは貿易黒字を増やすために観光客誘致に力を入れ、2016年に2000万人を達成し、2017年は2500万人以上が確実になっています。

外国人が金を使うのは自動車を輸出するのと同じで、日本が儲かる=良い事だと皆思っています。

政府は輸出や観光客を増やすために円安に誘導し、現在は1ドル112円程度で推移しています。


ところが為替レートは日米の物価上昇率によって、同じ数字でも実効為替レートはどんどん変動しています。

たとえば日本の物価上昇率が20年間ゼロ、同じ期間アメリカは2%だったとすると、同じ為替レートでも実質的に、毎年2%円安になっています。

現在の1ドル112円は1995年時点の、130円か140円に相当する「超円安」になっています。


仮に今後1ドル80円になっても、1995年時点の1ドル100円以上でしかない筈で、円安の恩恵を受けて貿易黒字になったのが良く分かります。


輸出と観光偏重が日本を貧しくする

では貿易黒字で儲かったからこのまま続ければ良いのではないか、とも思えるがそうは行きません。

日本の貿易黒字で喜ぶのは日本人だけで、貿易相手はみんな不愉快になり怒り出します。

中国の貿易黒字が増えたとき、日米では中国人への反感が高まりましたが、80年代には欧米で「ジャパンバッシング」がありました。


日本がこのまま輸出を増やして貿易黒字を増やすと、間違いなくジャパンバッシングは復活するでしょう。

さらに貿易黒字だけが拡大し続けると、儲かった外貨の一部は日本円に交換されるので、円高圧力がどんどん高まります。

80年代に貿易黒字を溜め込んだ日本は、1995年の超円高で全て吐き出す破目になりました。


超円高や阪神大震災の傷も癒えて、小泉政権で再び貿易黒字を溜め込んだが、2011年の超円高でまた吐き出しました。

言っては悪いが「大食い選手権」で食えるだけ食って、トイレで吐いている大食い芸人と同じです。

これらで分かるのは輸出で儲けてから吐き出すには10年以上の時間差が有った事で、恐らく安部首相も引退する2030年までに次の超円高が起きます。


もっと前にも「高度成長期」に溜め込んだ貿易黒字を1985年プラザ合意の超円高で吐き出しています。

1971年にはニクソンショックによって1ドル360円の固定レートが廃止され、変動相場制に移行しています。

これら全ては、日本が貿易黒字で儲けすぎたのに欧米諸国が反発し、為替レートを上げる事で調整した結果でした。


10年か20年ごとに同じ事を繰り返しているわけで、偉い人達もいい加減に学習して欲しいです。


輸出するには同額の輸入が必要

ではどうすれば良いのかというと、実は非常に簡単な話で、輸出と同じ金額の輸入をすれば良いだけです。

自動車を100万台輸出しようが1000万台輸出しようが、同額の輸入をすれば為替相場は円高に動きません。

”偉い人達”は輸出を喜んで輸入を毛嫌いしていますが、その原因になっているのは恐らく、財務省の勘違いです。


財務省はGDPの計算方法で「輸出はプラス」「輸入はマイナス」にしていて、間違いではないが非常に誤解を与えています。

「輸出はプラス」に異論はないが「輸入はマイナス」の部分は、まるで輸入するほど日本のGDPが下がっているような印象を与えています。

毎回同じ例を挙げるが、例えばアメリカから100グラム50円で牛肉を輸入したとします。


スーパーで売るときには100gあたり150円とか300円になり、3倍から5倍もの値段で販売されています。

さらに牛肉は牛丼になったり、しゃぶしゃぶ、ステーキなどになり国内で付加価値がついて販売されています。

日本が輸入する大半は原料なので、輸入した価格の何倍もの価値が国内でつけられ「輸入によってGDPが増えている」のです。


アイフォンのような完成品でさえ、輸入したものを販売しサービスし課金されることで、やはり何倍もの付加価値が国内で生まれます。

輸出がGDPに貢献しているのと同様に、輸入もGDPに貢献していて、国内で付加価値が生まれているので分かり難いのです。

日本政府が輸出を増やしたいのなら、同額の輸入を増やすべきだが「輸出だけ増やせ」と言うから必ず失敗するのです。


今回の「安倍景気」も輸出だけに偏重するのなら、小泉景気と同じく、10年後に無残な失敗に終わるでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/73197193.html


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日本が30年間マイナス成長なのは、もう輸出では食えないのに輸出だけにしがみついて国内に投資していないからです。

大西つねきがやろうとしていること(第49回衆議院選挙に向けて) - YouTube
2021/09/27
https://www.youtube.com/watch?v=Z0aesmYcl0U
2:777 :

2022/07/12 (Tue) 06:13:52

植民地のインドは商品を輸出しても、その見返りの代金は
ポンドでイギリスに蓄積され、デフレになり、不景気になった
2006年2月9日 アメリカの謎を解く 橋本裕の文学・人生日記帳

ブッシュ大統領が1月31日の一般教書演説で、「私は8800億ドルを減税し、国民に返却した。今後も減税を恒久化し、09年に財政赤字を半減する」と述べた。

 一方で、アメリカの経常赤字は05年が7900億ドル(93兆6940億円)、財政赤字も06年度は4230億ドル(約50兆2千億円)で過去最大、債務残高はすでに8兆ドル(約950兆円)を越えている。

 日本では、税制赤字を解消するために、増税をしなければならないと考えられているが、アメリカは逆である。減税をして国内消費を活性化し、景気をよくして税収をあげようとする。さらにアメリカの場合は戦争によって軍需景気を作りだしているわけだ。

 いずれにせよ、アメリカは消費大国。国も国民も借金をして消費を楽しんでいる。このアメリカの消費を助けているのが日本をはじめとするアジア諸国だ。とくに日本の貢献が大きい。日本は政府と民間が何百億ドルというアメリカ国債を買っている。

 先日、朝日新聞夕刊「経済気象台」に「米国のもう一つの謎」という文章が載った。経常収支の赤字が拡大しているにもかかわらず、ドル高が持続している謎について、それは借金国のアメリカが負債について支払う金利が「異常」に低いからだと書いている。これに反して、アメリカの対外資産は巨大な利益を手にしている。

 アメリカは莫大な借金をし、そしてその中から、わずかな一部を他国に貸している。そして不思議なことに、巨大な借金のための利払いよりも、わずかな海外資産の方が多くの利益を生み出しているというのだ。

 どうしてこんなマジックが可能なのか。それは日本がこの逆をしているからである。なぜ日本がこの分の悪い役回りを続けるのか、実はこれこそが本当の謎だということになる。

驚くべきことに、小さな対外資産から受け取る利子と配当が、大きな対外負債に支払う利子と配当を今日まで上回り続けている。家計にたとえると、収入を上回る買い物をして毎月赤字が続き、借金が膨らんでいる。ところが、多額の借金に支払う金利がゼロに近ければ、わずかばかり保有する預金などから受け取る利子の方が大きいという状態なのだ。これでは赤字をいくら出しても、借金さえできれば、後は何の憂いもなく買い物ができる


このうまい話に手放しで悪のりして、米国は経済収支赤字を続け、負債の増加に加速度がついている。この構図が最近話題になり、債権国が浮き足だっている。日本にその気配がないことが「謎」の源である


 実はアメリカのこの「うまい話」は、19世紀に繁栄した大英帝国をまねているだけだ。大英帝国の場合は、その繁栄の謎をとく鍵はインドをはじめとする植民地が持っていた。たとえば当時イギリスの植民地であったインドは、香辛料などの原材料を輸出してイギリスを相手に多額の黒字を計上していた。ところが黒字はルピーではなく、ポンドを使って決済され、そのままイギリスの銀行に預けられていた。

 だからイギリスはいくら植民地を相手に赤字を出しても平気だった。イギリスの銀行に預けられたポンドを、イギリス国内で使えばいいからだ。インドは名目上は債権が増え、お金持ちになったが、そのお金をイギリスの銀行から自由に引き出し、自分の国では使えなかった。お金の使い道は預金者ではなく、イギリスの銀行が決めていたからだ。そしてもちろん、イギリスの銀行は国内の人々に貸し出した。

 イギリス国民は植民地から輸入した品物で生活をたのしみ、しかもしはらったポンドもイギリスの銀行に吸収され、イギリスのために使われるわけだ。こうしてイギリスはどんどん発展した。

 一方植民地はどうなったか。たとえばインドは商品を輸出しても、その見返りの代金はポンドでイギリスに蓄積されるだけだから、国内にお金がまわらなくなる。どんどんデフレになり、不景気になった。

 仕事がきつくなり、給料が下がり、ますます必死で働いて輸出する。ところが黒字分の代金は、ポンドのまま名義上の所有としてやはりイギリス国内で使われる。こうしていくら黒字を出してもインドは豊かになれなかった。そして、赤字を出し続けたイギリスは、これを尻目に繁栄を謳歌できた。

 このイギリスとインドの関係は、そっくり現在のアメリカと日本の関係だと言ってもよい。経済同友会元副代表幹事の三國陽夫さんは、「黒字亡国」(文春新書)にこう書いている。


輸出拡大によっていくら日本が黒字を蓄積しても、それはアメリカ国内にあるアメリカの銀行にドルで預け入れ、アメリカ国内に貸し置かれる。日本からの預金は、アメリカにしてみれば資金調達である。貸し出しなどに自由に使うことができる。

 日本は稼いだ黒字にふさわしい恩恵に与らないどころか、輸出関連産業を除いて国内消費は慢性的な停滞に喘いでいる。停滞の原因であるデフレはなかなか出口が見えない。

 日本の黒字がドルとして流入したアメリカはどうなのか。ドルはアメリカの銀行から金融市場を経由して広く行き渡り、アメリカ経済の拡大のために投下されている。日本の黒字は結局、アメリカが垂れ流す赤字の穴埋めをし、しかもアメリカの景気の底上げに貢献しているのである。・・・

 輸出で稼いだ黒字を日本がドルでアメリカに預け、日本の利益ではなく、アメリカの利益に貢献している限り、円高圧力もデフレ圧力も弱まることなく、政府・日銀がいくら財政支出や金融緩和というデフレ解消策を講じても、一向に持続性ある効果は現れないのである


 幸い、最近この貿易構造がかわりつつある。日本の貿易相手国が中国をはじめとするアジアやヨーロッパにシフトしたことで、日本の対米黒字の割合が相対的に低下したからだ。こうして日本がデフレから解放されるチャンスがここから拡大した。

 しかし、問題はすでに厖大なドル建て資産をアメリカに持っていることだ。日本人の汗の結晶であるドル建て資産が、今後ドル安で何百兆と失われる可能性がある。こうした形で、アメリカは最終的に日本の資産を合法的に手に入れようとする。

「今後も減税を恒久化し、09年に財政赤字を半減する」というブッシュの一般教書の宣言は、これからも日本をはじめ、世界から資金を調達するという意思表示と読むべきなのだろう。
http://www.asyura2.com/0601/hasan45/msg/253.html

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2020年10月09日
外国人消費という幻 外国に労働力が流出したのと同じ
外国人にサービスするのは、フィリピン人が香港で出稼ぎするのと同じ。
日本のGDPは1円たりとも増えません

日本人より外国人優遇という愚かさ

安倍政権は訪日外国人を重視し2019年は3,188万人(+2.2%)、外国人消費は4.8兆円(+6.5%)にも達しました。

政府はさらに訪日外国人6000万人の目標を掲げ、東京五輪と相まって達成は時間の問題かに思われました。

だがそこで2020年のコロナ流行が起こり全てはご破算、訪日外国人観光客はゼロになりました。

訪日外国人数は2003年には約500万人に過ぎず、安倍首相就任後の2013年から急増し始めました。

安倍首相在任中の6年間で約4倍、観光客誘致は大成功し日本は観光大国と呼ばれるようになりました。

ここからが問題なのですが外国人消費が2兆円、3兆円と増えても日本の成長率は年1%で上積みは見られませんでした。


民主党政権3年間の平均成長率は1.87%、安倍政権2019年までの平均成長率は1.04%でした。

あの「鳩山」「菅」「野田」トリオの6割程度の成績しか上げられなかったというのが、安倍時代の実態です。

これに訪日外国人消費が寄与したのかですが、何ら寄与しなかったばかりかマイナスに作用したと思います。


外国人が日本に来てお金を使うのは、トヨタが車を生産して輸出するのと同じ経常黒字になります。

「ありがたや、ありがたや」と観光業の人は言うのだが、日本の国は豊かになりません。

自動車を生産したり外国人観光客にサービスするのは、自国の労働力が外国に流出するのを意味します。

外国人観光客誘致は日本を貧困にした

フィリピンとかアフリカの貧しい国は、中国や欧州に出稼ぎしてメイドや道路工事などをしています。

いくら働いても先進国のための労働なので、フィリピンやアフリカは豊かになりません。

それを見て日本人は「貧しいなあ」と感じるが、訪日外国人にホテルでサービスするのも同じ事です。


もしフィリピンやアフリカの人が出稼ぎせず、その労働力を自国の為に使ったらもっと発展するでしょう。

訪日外国人のために働いている労働力も、それを日本のために使ったら2%でも3%でも成長したでしょう。

安倍政権は訪日外国人を800万人から3200万人に増やしたが、増やした分だけ日本の労働力が外国人のために使われました。


アメリカやイタリアやフランスは観光大国と呼ばれていますが、日本以外の観光大国は全て貿易赤字で経常赤字です。

赤字を補う必要があるから外国人消費で補填しているが、日本は膨大な経常黒字なので何の意味もない。

ホテルマンを100万人も養成するよりは、老朽化したインフラを再建したほうがGDPは増えます。


例えば首都高速道路は「全世界の高速道路でもっとも見すぼらしい」日本の恥ですが誰も直そうとしません。

外国人はじゃんじゃん増やして国内の事はほったらかし、これでは経済成長する筈がありません。

訪日外国人倍増とかばかな政策は辞めにして、政府が国内でお金を使ってGDPを倍増させるべきです。


GDPを倍増すると公的債務のGDP比は半分に下がるので、実は「日本の借金問題」とは成長率が低い問題です。
http://www.thutmosev.com/archives/84078654.html

▲△▽▼

2020年09月20日
輸出するとGDPが増えるという迷信、輸出大国なんか無い

一日働いても一日遊んでも同じようにGDPに貢献します。
GDPを下げているのは「節約して消費しない人」


輸入は悪で輸出が正義?

最近のニュースでテントの輸入量が過去最高となり、空前のキャンプブームを裏付けているというのがありました。

「ゆるキャン」でキャンプ女子が増え、田舎のキャンプ場は休日は予約で満員の場合もある。

何度かのアウトドアブームでキャンプ場が整備され、何も持たずにキャンプを楽しめる施設も増えた。

一泊数千円と料金はビジネスホテル並みだが、シャワーや温泉、食材まで用意するキャンプ場もある。

自前で全て用意する格安キャンプ場もあり、数百円と格安だがせいぜい水場とトイレがあるだけの施設もある。

格安キャンプ場は村営など公営施設に多く、本気度が低いのかあまり力が入っていない。


大阪税関の2019年テント輸入量は前年比28%増の約1万トンで過去最高、輸入額も同36%増の約118億円で過去最高だった。

さて今回の話題はキャンプではなく、輸入も輸出と同じように経済に貢献しGDPを増大させているという現実についてです。

日本では「輸出は経済にプラスだが輸入はマイナス」、輸入するとGDPが減るので国産化したほうが良いと考える人が多い。


政治家や官僚、経済評論家やテレビタレントまでこう思っている人が多く、宗教か信仰の域にまで達している。

学校の教科書や経済本にも「輸入はマイナス」と書いてあり、その出どころはどうも旧通産省や大蔵省の資料らしい

GDP(国民総生産)の統計を取るのに国内生産を合計し、その後輸出を足して輸入を引くと合計が出ます。

GDPをめぐる迷信

だがら「輸出はGDPにプラス、輸入はマイナス」と言うのだがこれは計算上の方程式に過ぎません。

本当に輸入がGDPを減らすなら世界最大の貿易赤字のアメリカは、アフリカ並みの貧困国家になっている筈です。

現実の世界では経済上位で貿易黒字なのは中国、日本、ドイツ、加えて韓国くらいです。


他のサミット参加国や経済上位国はすべて貿易赤字だが、誰も困っていません。

むしろ貿易赤字国の方が日本より生活水準が高く、良い家に住んで良い生活をしています。

輸出は例えば国内工場でテントを生産して1個2万円などで輸出するが、実際に製造しているのは中国やアジアの新興国です。


テントなどの商品は先進国で製造すると高コストなので、1日1000円以下の賃金の国で製造しています。

もしテントの輸入を禁止してすべて国産化したら、日本人は一日数百円の給料でテントを製造しなくてはならなくなる。

戦時中の日本が正にこれで、輸入がストップしたので女学生まで動員してテントやパラシュートを作らせた。


一方輸入でGDPが本当に減るのかですが、輸入品は輸入価格の2倍から10倍もの値段で販売されています。

テントにしたって輸入原価は販売価格の半分程度の筈で、販売後はキャンプやレジャーで使用されGDPを生み出します。

例えば牛丼に100gの輸入牛肉が入っているとすると、輸入原価はせいぜい牛丼の価格の10%程度です。


牛肉の輸入価格が50円で牛丼が500円なら、100gの牛肉は国内で10倍もの付加価値を生み出しています。

このように輸入したものはGDPから差し引いた何倍ものGDPを国内で生み出すから、むしろ輸出よりGDPに貢献しています。

だから世界最大貿易赤字のアメリカはどんどん豊かになり、世界最大貿易黒字を誇っても、生活はどんどん貧しくなるのです。


輸出国の人は安いテントを製造するために一日数百円の給料で働き、アメリカ人はそのテントで自然公園に出かけてバーベキューで遊んでいます。

一見輸出国のGDPが増えてアメリカは減っているようですが、実はバーベキューで遊んでいるアメリカ人のほうがずっとGDPを増やしています。

一日1000円で働くより、一日1万円を浪費した方がその国のGDPは増えるからです。
http://www.thutmosev.com/archives/83934117.html

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「輸出は良いこと」と言う間違い 2017年10月20日

「貿易黒字が回復」「貿易赤字が悪化」のように言うのは間違い
引用:http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20161024001223_comm.jpg


日本には「輸出は良いこと」で「輸入は悪いことだ」という考え方が、徳川300年の因習のように染み付いています。

しかもこう信じている総本山が自民党幹部だったり、経産省や財務官僚、東大教授、経団連トップだったりします。

無学な人間ががどう喚いても総本山は自分が正しいと思っていて、改める気配すらありません。


安倍首相のアベノミクスも良く言われるように大企業偏重で、もっと言えば輸出企業偏重でした。

それを象徴するように大新聞やテレビは日本の貿易黒字が増えると「稼ぐ力が戻った」と大喜びしました。

財務省や経産省や自民党も「貿易黒字が”回復した”」とガンが直ったように喜んでいました。


アベノミクスでは貿易黒字を増やすために観光客誘致に力を入れ、2016年に2000万人を達成し、2017年は2500万人以上が確実になっています。

外国人が金を使うのは自動車を輸出するのと同じで、日本が儲かる=良い事だと皆思っています。

政府は輸出や観光客を増やすために円安に誘導し、現在は1ドル112円程度で推移しています。


ところが為替レートは日米の物価上昇率によって、同じ数字でも実効為替レートはどんどん変動しています。

たとえば日本の物価上昇率が20年間ゼロ、同じ期間アメリカは2%だったとすると、同じ為替レートでも実質的に、毎年2%円安になっています。

現在の1ドル112円は1995年時点の、130円か140円に相当する「超円安」になっています。


仮に今後1ドル80円になっても、1995年時点の1ドル100円以上でしかない筈で、円安の恩恵を受けて貿易黒字になったのが良く分かります。


輸出と観光偏重が日本を貧しくする

では貿易黒字で儲かったからこのまま続ければ良いのではないか、とも思えるがそうは行きません。

日本の貿易黒字で喜ぶのは日本人だけで、貿易相手はみんな不愉快になり怒り出します。

中国の貿易黒字が増えたとき、日米では中国人への反感が高まりましたが、80年代には欧米で「ジャパンバッシング」がありました。


日本がこのまま輸出を増やして貿易黒字を増やすと、間違いなくジャパンバッシングは復活するでしょう。

さらに貿易黒字だけが拡大し続けると、儲かった外貨の一部は日本円に交換されるので、円高圧力がどんどん高まります。

80年代に貿易黒字を溜め込んだ日本は、1995年の超円高で全て吐き出す破目になりました。


超円高や阪神大震災の傷も癒えて、小泉政権で再び貿易黒字を溜め込んだが、2011年の超円高でまた吐き出しました。

言っては悪いが「大食い選手権」で食えるだけ食って、トイレで吐いている大食い芸人と同じです。

これらで分かるのは輸出で儲けてから吐き出すには10年以上の時間差が有った事で、恐らく安部首相も引退する2030年までに次の超円高が起きます。


もっと前にも「高度成長期」に溜め込んだ貿易黒字を1985年プラザ合意の超円高で吐き出しています。

1971年にはニクソンショックによって1ドル360円の固定レートが廃止され、変動相場制に移行しています。

これら全ては、日本が貿易黒字で儲けすぎたのに欧米諸国が反発し、為替レートを上げる事で調整した結果でした。


10年か20年ごとに同じ事を繰り返しているわけで、偉い人達もいい加減に学習して欲しいです。


輸出するには同額の輸入が必要

ではどうすれば良いのかというと、実は非常に簡単な話で、輸出と同じ金額の輸入をすれば良いだけです。

自動車を100万台輸出しようが1000万台輸出しようが、同額の輸入をすれば為替相場は円高に動きません。

”偉い人達”は輸出を喜んで輸入を毛嫌いしていますが、その原因になっているのは恐らく、財務省の勘違いです。


財務省はGDPの計算方法で「輸出はプラス」「輸入はマイナス」にしていて、間違いではないが非常に誤解を与えています。

「輸出はプラス」に異論はないが「輸入はマイナス」の部分は、まるで輸入するほど日本のGDPが下がっているような印象を与えています。

毎回同じ例を挙げるが、例えばアメリカから100グラム50円で牛肉を輸入したとします。


スーパーで売るときには100gあたり150円とか300円になり、3倍から5倍もの値段で販売されています。

さらに牛肉は牛丼になったり、しゃぶしゃぶ、ステーキなどになり国内で付加価値がついて販売されています。

日本が輸入する大半は原料なので、輸入した価格の何倍もの価値が国内でつけられ「輸入によってGDPが増えている」のです。


アイフォンのような完成品でさえ、輸入したものを販売しサービスし課金されることで、やはり何倍もの付加価値が国内で生まれます。

輸出がGDPに貢献しているのと同様に、輸入もGDPに貢献していて、国内で付加価値が生まれているので分かり難いのです。

日本政府が輸出を増やしたいのなら、同額の輸入を増やすべきだが「輸出だけ増やせ」と言うから必ず失敗するのです。


今回の「安倍景気」も輸出だけに偏重するのなら、小泉景気と同じく、10年後に無残な失敗に終わるでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/73197193.html
3:777 :

2022/07/12 (Tue) 06:14:56

自由貿易と輸出・インバウンドが日本経済を滅ぼす


日本は「輸出大国」でも「輸入大国」でもない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026948

自由貿易は国家経済を破綻させる _ 自由貿易論者が信じているリカードの「比較優位の原理」は時代錯誤の幼稚な経済理論
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/192.html

輸出企業が日本を滅ぼす _ 輸出超過額と対外資産が増える程 日本人はどんどん貧しくなっていく
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/144.html

輸出企業が日本を滅ぼす
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/749.html

世界最大の対外純資産に惑わされるな!国が強くならないデフレ日本の経常収支サイクル
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/989.html

イギリスはどうやってインドの綿工業を壊滅させたのか
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/715.html

なぜ必死で働いている人が貧困化してしまうのか? _ 一生懸命に働くと自分を搾取している上の人間たちをさらに富ませるだけになる
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/154.html

英米を超大国にした近隣窮乏化政策とは
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/186.html

イギリスの手法は「まずブタを太らせて、後で食べる」
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/153.html

アメリカはソ連崩壊後に NO.2 になった日本をどうやって叩き潰したのか
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/573.html


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日経平均株価が上がる程 日本人はどんどん貧しくなっていく _ アベノミクスがもたらした株価上昇による100兆円の損失
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/143.html

中国版サブプライムローン _ 貧しい人が多いのに「消費」を維持するカラクリ
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/375.html

サブプライムローンでは負債を返済できない貧困者に借金させて貨幣創造した
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/938.html

アメリカは具体的にどのように世界中のマネーを吸い上げているのか
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/209.html

1ドル 30円から40円が適正価格
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/597.html

GDP戦後最大の落ち込み 日経平均の金換算グラフ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1001.html

紙幣の刷り過ぎでドルが暴落する
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1039.html

日本が米国債を買いまくった為に、1ドルが70円以下になると日本の対外純資産はマイナスになり、日本の資産はすべて外資に乗っ取られる
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/149.html

次のバブル崩壊はこうして起こされる
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/784.html

日本を滅ぼす MMT (現代貨幣理論)
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/792.html

れいわ新選組 大西つねき : MMTは詭弁、赤字国債大量発行は貧富の差を拡大し階級社会を完成させる
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/711.html

コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/161.html

新型コロナウイルス対策による経済の麻痺は富豪への資産集中を促進する
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/228.html

アメリカ経済を動かしている経営陣の8割以上がユダヤ人、GAFAの経営者も、全員ユダヤ人
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1114.html

アメリカの上流階級の人間はユダヤ人の家族に囲まれている
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1108.html

アメリカを中心とする資本主義体制が行き詰まって、支配システムの中心にいる人びとは体制のリセットを始めた
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/156.html

れいわ新選組 大西つねき : 資本主義の仕組みは既に破綻している
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/110.html


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売国政治家列伝 _ 安倍晋三 _ 「アベノミクスの成果」【事実をいえば……】
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/789.html#c1

安倍首相辞任の裏に「CSISと朝鮮・田布施システム」! 米に見捨てられ実は逮捕寸前だった…暴かれた二階と今井の親中政治とは!?
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1149.html

ジェームズ斉藤 菅義偉の黒い正体 ― スパイ、田布施システム、MI6、小渕恵三との繋がり
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1148.html

菅総理のブレーン 国際金融資本の代理人デービッド・アトキンソン
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1085.html

「日本人は生産性が低い」という都市伝説に騙されるな
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/748.html

アメリカの食料戦略
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/140.html

瑞穂の国の農業を壊滅させる種苗法改正
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/924.html

日本政府は行政コスト削減のために、首都圏以外を無住の地にしようとしている
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/436.html

日本は現在でも米国の軍事占領下にある _ 日本の政治を決定している日米合同委員会とは
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/861.html

日銀は何故日本を滅ぼそうとしているのか?
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/780.html

財務省は何故日本を滅ぼそうとしているのか?
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/775.html

経済学者は何故日本を滅ぼそうとしているのか?
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/817.html

ハイエク、フリードマンのマネタリズムの世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/913.html

新自由主義の時代
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/268.html

新自由主義の世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/916.html

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日本の異次元緩和はアメリカに資金提供するために行われた
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/744.html

日銀の金融緩和はアメリカの出口戦略に協力していただけだった
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/596.html

中央銀行の金融緩和こそがデフレの原因
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/890.html

利子付き国債の発行はこれだけ貧富の差を拡大する
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/815.html

日経平均株価が上がる程 日本人はどんどん貧しくなっていく _ アベノミクスがもたらした株価上昇による100兆円の損失
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/143.html

1ドル 30円から40円が適正価格
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/597.html

GDP戦後最大の落ち込み 日経平均の金換算グラフ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1001.html

日本が米国債を買いまくった為に、1ドルが70円以下になると日本の対外純資産はマイナスになり、日本の資産はすべて外資に乗っ取られる
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/149.html

次のバブル崩壊はこうして起こされる
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/784.html

日本を滅ぼす MMT (現代貨幣理論)
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/792.html


外人入国制限の緩和は、低賃金労働で従事する外国人を確保する目的であった
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1452.html

重商主義の世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1530.html
4:777 :

2022/07/27 (Wed) 08:42:33


2022年07月26日
その国の国力を現わすのは輸出ではなく輸入
https://www.thutmosev.com/archives/88656901.html

アメリカの経常赤字はそれだけ外国から物やサービスを輸入して国内で活用しGDPを増やしているという事
日本の経常黒字はぶっちゃけて言えばそれだけタダ働きしているという言う事

画像引用:https://toyokeizai.net/articles/-/159429?page=3 米国の経常赤字は巨額でやはり見過ごせない _ 読んでナットク経済学「キホンのき」 _ 東洋経済オンライン _ 社会をよくする経済ニュース



ロシアの貿易黒字が国を亡ぼす

ウクライナで戦争をしているロシアについて、輸出や貿易黒字の方が注目され「ロシアはエネルギー高騰で大儲けしている」と報道された。

それらは事実だが反対の輸入はほとんど報道されず、ロシアは制裁に勝ったとか、むしろ制裁で儲けたという面ばかり強調された。

世界貿易や経済危機に詳しく2008年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン教授は、西側の経済制裁でロシアは打撃を受けていると指摘した。

ウクライナ侵攻以降のロシア貿易は確かにエネルギー値上がりで利益を得たが、逆に欧米市場を失って全体として輸出が僅かにマイナスになった。

輸入はほとんど注目されないが45%減少とほぼ半減、西側諸国のほとんどはロシアに何も売ってくれず、中国など友好国からの輸入も減少した。

中国は対ロ制裁に参加していないが、おそらくルーブルで受け取りたくないので、支払い能力不安などから対ロ輸出に慎重になっている。


日本や中韓のような工業輸出国は自動車などを輸出してドルやユーロを受け取り、貿易黒字になっています。

この貿易黒字や経常黒字が利益として注目されるが、稼いだ外貨で何も買えないとしたら狸から葉っぱのお金を貰ったのと同じです。

日中韓は10兆円の貿易黒字だとしたらその10兆円で外国から資源やサービスや自国に無いものを輸入し、国を発展させています。


もし貴方が会社から給料をもらっても、そのお金で何も買いえないとしたらタダ働きになるが、今のロシアがそうなっています。

日本は年間20兆円ほど経常黒字で、これを日本の強さの象徴だという意見が多いが、自分はむしろ日本の弱点だと思います。

日本が外国で稼いだ20兆円のほとんどは外国で再投資され、日本の金だが日本人の為に使われていないからです。



輸出で儲けているは幻想

日本の経常黒字年20兆円は米国債を買ったり、新興国に支援したり、アメリカや中国に工場を建てたり、成長率が高い国に投資されています。

この20兆円は日本の為に使われていないので、日本人は毎年20兆円分タダ働きをしているのと同じになっています。

増えたのは外貨準備金だの対外資産のような一般人に無関係な数字だけで、日本人の給料にも預金にもなっていません。


アメリカは世界最大の輸入大国で世界最大の貿易赤字、経常赤字国ですが世界最大の経済力を100年程度保持しています。

もし輸出や経常黒字がその国の国力を高め、輸入や経常赤字が国力を減らすなら、アメリカは貧困国で日本が世界の超大国になっている筈です。

日本のような輸出国はドルで代金を受け取るが、稼いだドルの殆どは外国で再投資のために使われ、円に換金されず日本に戻ってきていません。


一方輸入国のアメリカはドルでお金を払うがFRBが発行した紙にすぎず、紙と引き換えに自動車やスマホを受け取っています。

輸出国は実際にはお金を受け取らないので「とりっぱぐれ」が多いのに対し、輸入国は食糧や工業製品や資源を確実に受け取ります。

受取った自動車は平均12年間、スマホは平均5年くらい使われて、アメリカのGDPに貢献しています。


どちらが最終的に得をしているかというと、日本のような輸出国よりアメリカのような輸入国のほうです

https://www.thutmosev.com/archives/88656901.html
5:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/01/26 (Thu) 20:05:27


2023年01月26日
外国人観光客は要らない、日本経済への貢献度ゼロ

訪日外国人が増えるほど日本の成長率が低下した
観光客にサービスするのは労働者が外国で出稼ぎするのと同じです
外貨は得るが国内に何も残らないので日本はより貧しくなります

画像引用:https://maidonanews.jp/article/12294900 日本人の「京都離れ」?宿泊客減少歯止めかからず 外国人客が増加で混雑敬遠か|まいどなニュース



外国人観光客が増えるほど安倍政権下の成長率が低下した

政府は外国人観光客を誘致しようとし22年12月は100万人超の訪日があったので、そのペースなら年間1200万人になる計算です

おそらくコロナが悪化せず誘致が成功すると23年は2000万人を超えるでしょうが、過去の外国人誘致がどうなったかも検証した方が良い

安倍首相と菅官房長官は「訪日外国人が増えれば日本は大儲けだ」と言って訪日外国人旅行者数は2019年に3188万人を達成した

2018年も3119万人で2015年ごろから急速に増え始めたが、この期間に日本の経済成長率はむしろ急降下していました

2015年以降で成長率1%を超えたのは15年と17年だけで、20年以降訪日観光客はゼロになり22年後半に少し回復しました

特に訪日外国人が多かった17年18年19年の成長率は「1.68 0.64 -0.36」で平均すると0.65%、これが史上最大の訪日外国人の経済成果でした


安倍首相が言っていた「悪夢の民主党政権」の3年間の成長率は平均1.8%だが、その前は「悪夢の麻生政権」(リーマンショック時)でマイナス5.69という地獄のような数字だった

数字だけを客観的に眺めると自民党より民主党の経済運営のほうが正しく、特に安倍政権後半は全世界好景気だったのに日本だけ不況でした

何か言い訳があるなら墓から出て来て言ってほしいが、原因は消費増税による経済破壊と外国人誘致政策の失敗だったと見ています


訪日外国人は最大3188万人だったが2019年には出国者数も2008万人で過去最多、差し引きすると1180万人入国者のほうが多かった

訪日ブーム前の2010年は入国者861万人で出国者1664万人、差し引きすると803万人出国者が大かった

2010年と2019年を比べると1983万人、約2000万人も入国者が増えたのにGDPで見ると経済効果は無に等しかった


外国人観光客は日本に何も残さない

2019年のインバウンド消費は前年比+6.52%の4兆8135億円で約5兆円、ですが外国に旅行した日本人も外国で消費するので5兆円丸儲けではない

訪日客と出国者の差額を現わすのが国際観光収支で、2010年は2兆932億円赤字、2兆1885億円の黒字で2010年より4兆円儲かっています

GDPの0.8%程度儲かったのですが、なぜかそれがGDP成長率には反映されていません


例えばフィリピンという国は出稼ぎが多く海外で稼いだ金を年間4兆円も本国に送金しているが、国は貧しいままです

労働力を外国に派遣すると外貨収入を得られるが、労働力が外国に流出するので貧しいままなのだと誰もが思うでしょう

日本に来た外国人に日本の労働者がサービスして外貨を得るのは、身体が国内にあるだけで外国のために労働力を使っているのは変わりません


日本は高齢化が進行して若者が減っているのに、減少する労働力を外国人相手の土産物屋なんかで使っています

本来彼らは日本国内の経済を拡大した筈なのに、土産物を買った外国人は外貨で支払って国に帰っていきます

後に何も残らないので外国人相手の観光産業が成長する事は無く、その時儲かるだけなのです


もう一つが投資の問題で旅行産業は儲けた金を外国での宣伝活動や誘致のために使い、日本国内で全額使う訳ではない

日本人が国内で観光すると客も日本人で宣伝や誘致や旅行業者も国内なので、丸ごとすべて日本のGDPになるが、外国人観光客だと何割かは外国のGDPになりインパウンド消費すべてが日本のGDPにならない

もう一つは出国者より入国者が多いのは、人口が少ない国ならともかく人口1億人の国では不況の結果でしかない


日本のバブル期には出国者のほうが遥かに多かったが、長い景気停滞で貧しくなって海外旅行できないのを「入国者のほうが出国者より多い」と喜んでいます

京都は日本有数の観光地ですがその京都が「外国人観光客が増えてコストがかかり税収は増えないので赤字になった」と証言しています

その京都は外国人観光客が増えて住人が逃げ出して新たに住む人は居ないので、京都市の人口減少が全国最多となっている


「その時だけ金を得るが後に残るものが何もなく、観光客のせいで犠牲になった住民が逃げ出す」から外国人観光客はGDPに貢献しないのです
https://www.thutmosev.com/archives/89886956.html
6:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/02/01 (Wed) 05:11:48

スキー天国ニセコ、「真逆の戦略」で攻める豪経営者-値上げも辞さず
松山かの子、Peter Elstrom
2023年1月31日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-31/RP4TWIT1UM0X01

欧米では米ベイル・リゾーツなどがスノーリゾート買収し設備投資
国内のリゾート経営企業は地元利用者のニーズに対応、値上げに懸念
「こんな場所は他に存在しない」。極寒の中、世界的なスキーリゾートとして知られる北海道ニセコで、オーストラリア人のコリン・ハクウォース氏(65)は、上質のパウダースノーが降り積もったお気に入りの場所をスキー客に紹介していた。

  日本ハーモニー・リゾート代表取締役で、ニセコの花園地区でリゾートを経営する同氏は、香港の資産家、李沢楷(リチャード・リー)氏の支援を受け、数百億円をかけてパークハイアットニセコHANAZONOを2020年1月にオープンし、翌年、最新鋭のリフトとゴンドラを導入した。ホテルは繁忙期の今、宿泊料金が1泊約15万円であるにもかかわらず連日大盛況だ。

A $500 Million Bet on Reinvigorating Japan’s Aging Ski Industry
ニセコHANAZONOリゾート(19日・倶知安町)Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg
   「どれだけスキーの費用を安くできるかという姿勢は、間違ったビジネス戦略だ。投資すれば人は来る。ニセコに世界一の雪があることは誰もが知っている」。ニセコには、世界的スキーリゾートとして知られる米コロラド州ベイルやフランスのアルプス山中にあるクールシュヴェルの2倍以上の雪が降ることもある。

  新型コロナウイルス感染症に関する水際対策緩和後、初のスキーシーズンを迎え、ゲレンデはシンガポールや豪州、米国、スウェーデンなどからの外国人旅行者でにぎわっている。もともと海外に比べてスキーにかかる費用が低いことに加え、円安の影響で拍車がかかっている。

絶好の機会
  ハクウォース氏の試みは、国内の多くのスキーリゾート経営者とは真逆の戦略だ。1990年代にピークを迎えた日本のスキー産業は高度経済成長の波に乗って拡大し、スキーリゾートの数は800以上と世界最多に達したが、現在では約475にまで落ち込んでいる。経営者たちはバブル崩壊後、国内需要を引き留めようと老朽化した設備の使用を継続し、リフトチケット価格を低く抑えてきた。

  ハクウォース氏はこうした現状について、衰退したスキー産業を多額の投資によってよみがえらせる絶好の機会だと主張する。同氏が運営する花園地区のリゾートでは、ヒーター付きの革張りシートを備えた高速リフトを導入した。一方、山の西側に位置するニセコアンヌプリ国際スキー場のゴンドラは1985年から利用されている。

A $500 Million Bet on Reinvigorating Japan’s Aging Ski Industry
コリン・ハクウォース氏Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg
  同スキー場を経営する北海道中央バスは、低価格をある程度維持することが地元企業としての重要な役割の一つと考えている。「海外向けだと価格は上げやすいが、近隣の人たちに利用されないと、ここにある必要がないと思っている。地元をないがしろにできない」と常務執行役員の菊井隆則氏は言う。

  同社は交通事業と観光が相乗効果をもたらすと考え、70年代に同スキー場を開業。人々の生活が豊かになるにつれて国内のスキー人気も高まり、87年公開の映画「私をスキーに連れてって」に象徴されるように、スノーリゾートは多くの若者が集まる社交場になった。国内スキー人口は93年に1860万人に達した。

  「スキーは単なるスポーツではなく、スマートフォンがなく、コミュニケーションの手段が限られていた時代に男女が交流する一番の手段だった」。スキー用品会社フェニックスの創業者で、現在はホテルグランフェニックス奥志賀(長野県)を経営する田島和彦氏は当時を振り返る。「ウエアは作れば売れた。人々はトレンドの最前線にいようと必死だった」。

強烈な成功体験
  しかし、バブル崩壊とその後続いた経済停滞によって所得が上がらず、スキー人口はピーク時の4分の1未満に急減。リゾート数も減少し、多くが赤字経営に陥っている。

A $500 Million Bet on Reinvigorating Japan’s Aging Ski Industry
観光客でにぎわうニセコの街(17日・倶知安町)Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg
  日本の観光庁は国際競争力の高いスノーリゾート形成を促進しており、スキー産業への外国人観光客の誘致に大きな期待を寄せている。世界のリゾートを調査しているスキー業界専門家のローラン・バナット氏は、設備の老朽化が日本のスキー場の評判に悪影響を及ぼしていると指摘。パウダースノーを求めて世界中から訪れたスキーヤーが、80年代や90年代に建てられたリフトに乗るとがっかりすると話す。

  観光庁のスノーリゾートの投資環境整備に関する検討会の座長を務めた東京女子大学現代教養学部の矢ケ崎紀子教授は、日本のスキー場は地元の人が使うスキー場と海外からの旅行者が使うスキー場の機能分化がしっかりされておらず、スノーリゾートの将来をどう描くかという経営視点が欠けていると説明する。インバウンドや国内、上級者や初心者などさまざまな層がいるのに全部を呼び込もうとしていると語る。

  「日本には事業規模が小さい多くの経営者、所有者が存在する。地方の方向性を決める決定者には強烈な成功体験があり、そこから抜け出せていない。世界の企業がどうアプローチしようとしているのか、その中で選ばれるスノーリゾートになるにはどうすればいいのかというところまで考えてほしい」と述べた。

財源捻出に苦労
  投資によるスキー産業の復活は欧米を中心に各国で進められてきた。米国ではベイル・リゾーツなどがスノーリゾートを買収して多額の設備投資を行い、リフト券の値上がりにつながった。米国のリゾートでは年間20台以上のリフトが建設されるが、日本では過去10年でわずか6台ほどにとどまる。

  日本はスキーリゾート数は多いが欧米に比べて規模が小さい。ニセコアンヌプリ山だけでも、日本ハーモニーや北海道中央バスなど4社あり、ビジネス戦略や目標についても違った考え方を持つ。

A $500 Million Bet on Reinvigorating Japan’s Aging Ski Industry
ニセコアンヌプリ国際スキー場Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg
  ニセコ地区はインバウンド需要のおかげで再生することができたが、2年以上にわたる水際対策によって大きな被害も被った。ゴンドラやリフトは建設後20年以上経過したものもあり、更新するための財源を見つけるのに苦労していると北海道中央バスの菊井氏は言う。

  ゴンドラを新設すれば、シベリアからの季節風が強まった際に運休する頻度を最小限に抑えられる可能性があるとは認識しているが、費用を捻出するためにはリフト券への価格転嫁が必要で、顧客の約40%を占める国内の客を遠ざけてしまう懸念が付きまとう。

  「どうやって資金を調達するかというのは一番の悩みだ。地元の学校のスキー事業を継続して受けているし、本州からの修学旅行も受け入れている。そういった価格はなかなか上げづらい」。

バケットリスト
  ハクウォース氏は今が変化の時だと考えている。日本ハーモニーは、ホテルオークラ系列のニッコースタイルニセコHANAZONOを2024年に開業する予定。またニセコアンヌプリに隣接するワイススキー場を15年に購入し、今後、ワイスと花園をつなぐ新しいゴンドラを建設する予定だ。ただ、これら全ての投資の財源をチケットの価格を引き上げることで補いたいと考えている。

  リゾート管理で約30年の経験を持つ同氏によると、スキー業界を理解すると、ニセコのような良質で豊富なパウダースノーを手に入れることがいかに貴重であるかが分かるという。実際、この冬、欧州のリゾートでは暖冬で雪が不足し、ゲレンデの閉鎖を余儀なくされるケースが目立つ。

  「リフト券は50%高くする必要がある」が、新しいリフトや施設が建設され価値が上がれば顧客は反対しないと思うとハクウォース氏は話す。

A $500 Million Bet on Reinvigorating Japan’s Aging Ski Industry
HANAZONOの新しいゴンドラPhotographer: Noriko Hayashi/Bloomberg
  夫と訪れたハワイ州ホノルル出身のサンドラ・ルーさん(49)は、毎年米国内でスキー旅行をしているが、ニセコのような降雪は見たことがなかった。「ここに来ることは私たちのバケットリスト(死ぬまでにしたいこと)に入っていた」と言う。

  最新鋭のゴンドラは1時間当たり約3000人を運び、80年代のものと比べて輸送力が約5倍に上り、混雑解消や収益の増加につながる。ゴンドラやリフトの導入資金は安価なものでも計数億円、高価なものになると3500万ドル(約45億6000万円)以上だが、導入後のメリットは大きい。

  積極的な投資がリターンをもたらすことは米国のベイルリゾーツが証明している。同社は1997年に上場、ブリッケンリッジ(コロラド州)、ヘブンリー(カリフォルニア州)、パークシティ(ユタ州)など北米のリゾートを相次いで買収。コストに見合う価値のある体験を提供するために設備投資をしていることをスキーヤーに強調した。

  ベイルリゾーツのリフトチケットは現在1日208ドルからだが、多くの人は全米や海外でも使える859ドルの「エピックパス」というシーズンパスを購入する。一方、花園地区と隣接するヒラフ地区のリゾート共通1日券は6600円。アンヌプリ地区の1日券は5900円。「ニセコユナイテッド」と呼ばれるニセコ全山共通リフト1日券は8500円だ。

  ベイルの時価総額は現在100億ドル強と、北海道中央バスの100億円強の約130倍となっている。

「とてもぜいたく」
  ハクウォース氏は94年に豪州の主要なスキー場の一つであるマウントホッサムのゼネラルマネージャーに就任し、1年後にリゾートのマネジメントバイアウト(MBO)を主導した。初めてニセコを訪れたのは2003年。ちょうど同国から多くの旅行客が日本のスキー場を訪れ始めたころだった。「豊富な天然資源があるのにまだ誰もいなかった」と振り返る。翌年、東急グループから花園地区のリゾートを買収した。

A $500 Million Bet on Reinvigorating Japan’s Aging Ski Industry
ニセコ東急 グラン・ヒラフと羊蹄山Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg
  新型コロナのパンデミックはスキー需要を打ち砕いただけでなく、ハクウォース氏のリフト導入計画も狂わせた。19年に発注していたリフトとゴンドラは到着したが、建設を監督するフランス人のエンジニアたちが入国できなかったため、150個のコンテナに入れたまま2年間保管しなければならなかった。21年、国はハクウォース氏が厳格な検疫管理を順守することを条件にエンジニアの入国を承諾したという。

  今シーズンの花園地区への来客数はコロナ前と比較して増加しており、パンデミック前のレベルを上回っている。「新しい設備と古い設備を見ると、顧客がどちらに行きたいかは明白だ」とハクウォース氏は言う。ハワイからの旅行者ルー氏は、高速リフトのヒーター付きシートについて「とてもぜいたく」と述べた。

   30年度には北海道新幹線の新函館北斗ー札幌間が開業予定で、花園地区がある倶知安町に駅ができ、首都圏からのアクセスが大幅に改善する。交通網の拡充によるニセコのさらなる発展をハクウォース氏は期待している。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-31/RP4TWIT1UM0X01
7:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/04/28 (Fri) 18:28:10

訪日外国人はコロナ前水準に回復し、観光混雑も回復
2023.04.28
京都は遊びに行くけど住みたくない関西の歌舞伎町になった(2019年の清水寺)


画像引用:https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20190521_108912/ 住民を駆逐する? 京都・大阪「インバウンド地獄」の実態 (2019年5月21日) – エキサイトニュース
京都は外国人街になり日本人が逃げ出した

新型コロナ前の2017年から19年頃は年間数千万人の外国人観光客が来日し、インバウンドに浮かれて多くのホテルが開業し外国人向けビジネスが花盛りだった

その一方で「日本人お断り」の店まで出現し、外国人観光客の邪魔になるから日本人を積極的に入れない施設やホテルも登場した

その頃京都の金閣寺、銀閣寺に入ったが修学旅行生と元気なおばさん達を除くと周りは中国人やロシア人・フランス人・髭を生やしたアラブ人などでした

八坂神社では外国人女性が賽銭箱上の「鈴」を子供のガラガラのように遊びで鳴らし続けていて、カオスで世紀末な状況が京都では展開されていました

そんな京都に嫌気が差したのか京都市の人口減少は2年連続で全国最多になり、あの夕張市や福島や東北よりも住民が逃げ出しています(減少率では最多ではない)

新型コロナで外国人が出て行った上に住民も京都から逃げ出したのだが、真の理由は住民にとって住みにくい街だからではないでしょうか


訳の分からない外国人が神社でガラガラを鳴らし抹茶アイスの歩き食いし、至る所で歩道を占拠し塞いでいる街に住みたい人はいません

京都市の観光地でゴールデンウイークを前に混雑が始まり市内のバスに100人以上の列ができて市民が利用しにくい状況になっている

笑えるのはそれほど外国人観光客を誘致しても京都市には1円の恩恵も無かった事で、同市長は財政危機宣言を出し「外国人は財政に貢献しなかった」と明言している

市バスの例では増えた利用者に対応するため新車を増車してバス停を整備し運転士(年収1000万円超)を増やしたためむしろ財政負担になった

多くの事がこの調子なので外国人観光客が増えても京都市の財政は好転せず、むしろ住民が逃げ出したので財政悪化を招きました

最近の外国人観光客は観光バスで集団で移動するのではなく個人行動でバスや電車で移動するので、普段住民が利用する交通機関を麻痺させてしまう


政府はインバウンドに期待するが
2019年に京都市を訪れた観光客は約5400万人で外国人観光客は約890万人、意外にも外国人の割合は16%に過ぎませんでした

2019年の宿泊を伴う日本人国内旅行者数は3億1,162万人で訪日外国人は3188万2000人、こちらも外国人は旅行者の10%に過ぎませんでした

日本政府はまるで外国人旅行者しか利益をもたらさず「日本人は邪魔だから旅行するな」とでも言いたげですが、旅行産業の多くを日本人が支えています

外国人旅行者が使うお金いわゆるインバウンドは1人当たり約23万円(2019年)で内訳は宿泊費4.7万円、飲食費3.5万円、買い物5.3万円、交通費1.7万円などとなっています

国内宿泊旅行者1人当たり支出は55,069円(2019年) で訪日外国人のおよそ4分の1ですが、述べ人数は10倍なので総額では外国人の2.5倍になっている筈です

訪日外国人消費は一過性なのに対し国内旅行者の場合はリピーターや再訪問もあり、地元の名産を通販で買ったり移住する人も存在します

また外国人観光客はパリやローマでも同様ですが生活環境の悪化を招きやすいので、”良質な住民”が逃げ出して金目当ての人が集まります

京都の寺は参拝料で仏教が存在できていて有難いなどと言っているが、1500年やってきたのが急に「金儲けしないと仏教が存続できない」のはおかしい

冷徹な事実として2013年から2019年まで訪日外国人は増え続けたが、GDP成長率は1%以下で変わらず成長に寄与しなかった

https://www.thutmosev.com/archives/264234h.html
8:777 :

2023/06/15 (Thu) 12:47:07

梅毒の患者は地方で急拡大している …「累計10人未満」は青森、山梨、島根のみに
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14120914




中国人客急増で梅毒大流行 _ 性病地獄に堕ちていく日本の風俗と助からない風俗嬢たち
http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/864.html
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/251.html

中国人客急増で“性病”大流行 日本の風俗業界に猛威
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/565.html

中国人客急増で梅毒大流行 _ 性病地獄に堕ちていく日本の風俗嬢
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/251.html

中国人客急増で梅毒大流行 _ 性病地獄に堕ちていく日本の風俗と助からない風俗嬢たち
http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/864.html

中国人は日本人に復讐する為に日本女性とセックスしたがる _ 風俗嬢に「過去の過ちを体で償うと言え」
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/111.html

風俗店で乱暴なプレイを要求する中国人は日本人を道連れにしようとするHIV感染者だった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14042150

梅毒にかかっても治療せず、日本中を這い回って拡散していた風俗嬢
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/758.html

9:777 :

2023/07/26 (Wed) 15:31:34

2023年7月25日
【室伏謙一】そろそろインバウンド幻想から目を覚そう
https://38news.jp/economy/25452

 新型コロナのパンデミックが事実上収束して、海外からの訪日観光客、いわゆるインバウンドが一気に日本に押し寄せてきています。政府は2030年に訪日観光客の数を6000万人にするという数値目標まで立てて、その受け入れ拡大に邁進しています。(この数値に関しては根拠となる統計にトリックがあるので、必ずしもこの数の訪日観光客が来るというわけではありませんが。)

 なぜそこまで訪日観光客にこだわるのかと言えば、訪日観光客が増えれば経済成長につながると考えているから。しかし、結論から言えば経済成長を促すようなものにはなりえないし、実際になっていません。具体的に言えば、2018年の夏休みを含む第二期(5〜8月)の訪日観光客の国内消費の国内家計最終消費支出に占める割合は、たった1.4%です。もし日本人の給与が増えてデフレから完全に脱却すれば、フーっと吹かなくても、そよ風でも飛んでいってしまうような数値にまで縮小するでしょう。日本人の観光客を含めた観光産業全体で見た場合でも、2019年の実績で、対GDP比で2%未満。つまり、観光が日本経済を支える一大産業分野などではないということはこうした数値から明らかなのです。(無論、超ミクロで見た時に、観光が重要な産業の一つとなっている場合もありえますが、そうした話を、日本全体というマクロの話にまで広げて考えてはいけません。)

 しかし、政府は様々な施策を訪日観光客様、外国人様たちにとって都合がいいように作り替えようとしていますし、安倍、菅両政権と比べて、岸田政権ではその傾向はより強くなっているように思われます。

 それ以上に日本におけるインバウンドが問題なのは、観光公害をはじめとする様々な外部不経済を発生させているということです。地域のバス路線に乗れない、そこらじゅうにゴミを平気でポイ捨てする、場合によっては商品の中にまでゴミを捨てていく、騒音や悪臭等の生活環境の破壊の発生、報道にもありましたが、団体で堂々と「密漁」をしていく・・・調べていけば枚挙にいとまがありません。要するに国民や事業者が無用のコストを払わされているということであり、仮にそれをマイナスの値で数値化すれば、微々たるGDPへの寄与も消え去ってしまうか、場合によってはGDPを押し下げることになるかもしれません。

 こうしたことが起こる背景には、日本人が外国人に対してお人好しすぎる、サービスしすぎる、何も言わない、注意しないといった、日本人の、おそらく明治以来の悪癖があると思います。これはこれで是正が必要ですが、度を超えたゴミのポイ捨てや密漁の類は、まずは現行法の範囲内で徹底的に取り締まり、場合によっては逮捕する。それでも足りない場合は罰則を強化して外国人観光客の一斉取締りを行う、それぐらいのことをしないと悪化する一方でしょう。

 おそらく、 インバウンドの数値目標の達成に血眼になる岸田政権としては、「多少のことは目をつぶれ」、「日本人は我慢しろ」といった認識なのでしょうけれど、それでは、「インバウンド目標数値 達成したのはいいけれど まちは汚され生活環境は破壊され 自然も文化財も破壊され 天然資源は持ち去られ なんのためだか訳が分からず」なんてことになり、日本経済が更に縮小するということにもなりかねません。

 繰り返しますが、訪日観光客、インバウンドの我が国経済への寄与は極めて小さく、彼らの数を増やしたり、一単位当たりの消費額を増やしたりしても、その状況はほとんど変わりません。そんな愚策には、我々国民の側から「反対!不要だ!」といった声を叩きつけましょう。そして、インバウンド幻想に取り憑かれている人が周りにいたら(おそらく多数いると思いますが)、目を覚させてあげてください。

 私としても、「外国人問題」という少し大きな文脈で、深掘りしていきたいと思います。
https://38news.jp/economy/25452
10:777 :

2023/08/26 (Sat) 19:56:13

欧州で外国人観光客へのぼったくり
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14144328




良いものを安く売る日本、粗悪品をより高く売る欧米
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/961.html

スイスや北欧の物価が高すぎて持続不可能
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14143748

美味しい弁当を500円で買えるのは日本だけ、欧州で外食すると3000円は取られる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14111507

日本人にとって海外は「超ぜいたく」になってしまうのか…ニューヨーク旅行での“衝撃”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14107304

海外に行かなく(行けなく)なった日本人
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14120769

“出稼ぎ”日本人…寿司職人は年収8000万円に バイトでも給料“倍以上”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14056366

妙佛 DEEP MAX _ 日本の税制とジニ係数
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14132501

自由貿易と輸出・インバウンドが日本経済を滅ぼす
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026948

世界最大の対外純資産に惑わされるな!国が強くならないデフレ日本の経常収支サイクル
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/989.html

”輸出で食べている”幻想はやめろ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14093223

自動車産業が儲かるほど日本は貧しくなる
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14118307

訪日観光客3000万人でGDPは1円も増えなかった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14021350

【インバウンドの罠】日本の観光は楽しむのも稼ぐのも外国人
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14119377
11:777 :

2023/10/23 (Mon) 19:10:14

髙橋洋一 891回 中国貿易黒字減と騒ぐ日経。見る所が違う! でも結局ボロボロ中国経済
2023/10/23
https://www.youtube.com/watch?v=kWGIcurE79M
12:777 :

2024/01/25 (Thu) 10:51:59

日本は再びバブルへGO? 景気回復しても輸出立国はやめた方が良い
2024.01.24
https://www.thutmosev.com/archives/32801.html

日本より生活水準が高い国の多くは貿易赤字


https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2108/02/news001_4.html 日本は本当に「貿易立国」なのか、ファクトに見える真実:「ファクト」から考える中小製造業の生きる道(6)(4_4 ページ) – MONOist
バブルへGO

書いている時点で日経平均株価は3万6000円台半ばで、1989年12月29日史上最高値3万8915円まで秒読みカウントダウンに入っています

99%以上の確率でバブル最高値を更新すると考えますが、さてバブルの株価を回復後に日本はどこに行くのか誰も確信をもって語っていません

1989年に常識として言われていたのは日本の技術力は世界最高、経済力も勤勉さも世界最強なので輸出国家として成長するというような事でした

実際にはそうならなかったのですが例えバブル経済が崩壊しなくても当時日本の人件費は世界一高く、従ってあらゆる生産コストも世界一高くなっていた

今で言えばニューヨークのマンハッタンに自動車工場を建てて世界に輸出していたようなもので、コスト競争で後進国に勝てる筈がありませんでした

ドイツを除く欧米先進国は80年代から貿易赤字なので日本のような悩みは無く、人件費が世界一高くなっても購買力が上がるだけで輸出で不利になったりはしない

世界を輸出国家と輸入国家に分けると先進主要国で貿易黒字の輸出国家はドイツと日本だけで、他の国々は輸入国家なので自国の国内経済で成長します

80年代日本のような極端な輸出主導国家は貿易黒字によって通貨高になり、経済成長したので自国通貨建てで給料もあがりあっという間に10年前の2倍になったりします

10年でドル建て給料が2倍になると他国に比べて製造コストが2倍になってしまうので、輸出国家が成功すると輸出できなくなってバブル崩壊を起こします

輸入国家にもバブルはあり地価や物価が上昇しすぎるが、彼らは輸出でメシを食っていないのでドイツよりフランスの給料が高くなってもフランスは困らない

日本、ドイツ、韓国、中国、ベトナムのような輸出主導国家でライバル国より給料が高くなるとライバルより不利になるので、輸出立国には持続性がないのです

日本経済が立ち直ったとしても貿易収支はトントンで良く、経常黒字があるので時々貿易赤字になるくらいが丁度良いのです

日本の輸出は負けた方が良い
経常収支は貿易以外のモノが動かない外国との取引で、海外投資や海外工場やアニメ・ゲームコンテンツなど輸出以外はすべて経常黒字になります

日独以外のほとんどの先進国はずっと経常赤字だが、経常赤字と同じ程度の投資黒字があるので経済破綻しません

例えばアメリカは日本に対しずっと貿易赤字で経常赤字ですが、日本企業はアメリカに投資するので「経常赤字でアメリカが倒産」したりはしないのです

日本のマスコミや財務省や評論家は「貿易収支や経常収支が赤字になると日本が破産する」と言いますが、そんな事は起きません

日経平均がバブル越えした後で日本が数十年成長するためには、輸出を増やさず輸入を増やして経常黒字をため込まないほうが長続きします

マスコミはまた「貿易赤字だ日本が破産するぞ!」と大騒ぎするでしょうが、迷惑なのでテレビ局が破産して放送を辞めた方が良いです

貿易や貿易外収支が赤字だと経済成長しないのではと思うでしょうが、輸出でも輸入でも貿易や海外取引は経済を成長させます

200万円で車を製造して300万円で輸出すれば100万円のドルを受け取れますが、ドイツ車を300万円で輸入して400万円で国内販売しても日本のGDPは同じように100万円増えます

輸出で100万円貿易黒字を得ると100万円分円高になるが、輸入して国内販売すれば逆に円安に作用するのでかえって輸出を助ける事になります

牛丼という商品は牛肉を100円以下で輸入して国内で付加価値をつけて500円程度で販売しているので、輸入肉の牛丼を売れば売るほど日本のGDPは増えます

アメリカはほとんどの日用品や工業製品を外国から輸入しているが、輸入原価の2倍ほどで売るので貿易赤字額以上にGDPが増えています

国内で経済を発展させるとはこういう事で、もしアメリカが安いおもちゃや衣類をすべて国内生産したら低賃金労働に労働力を取られて経済が発展しない筈です

何から何まで国内で生産して 輸出するような国は競争力を維持する為に低賃金を維持せざるを得ないので、早晩経済破綻します

日本の輸出産業が世界を制したようなニュースは気分が良いが、日本の輸出企業が世界上位を独占すると数年でそ製造コスト上昇が限界に達しバブルが崩壊します
https://www.thutmosev.com/archives/32801.html
13:777 :

2024/02/02 (Fri) 10:58:04

中国の生産過剰が世界中で貿易摩擦を引き起こしている
2024.02.02
https://www.thutmosev.com/archives/32996.html

80年代アメリカの日米自動車摩擦


https://www.80s.ne.jp/1988/aug-23rd-1988.html 1988年8月23日 │ 80年代へようこそ!
輸出が増えるのは良くない兆候

世界には限りがあり無限に輸出を増やすことはできないが、往々にして輸出大国を自負する国は「世界は自分の財布だ」のように思い込んだりそれを口にして傲慢になる

1980年から90年代の日本がそうで1人当たりgdpでアメリカに追いついてしまい高コストになったが、もっと欧米に輸出しようとしてジャパンバッシングを招いた

各国政府は当然外国企業より自国産業を守ろうとするので貿易摩擦が起き、遅かれ早かれ成功し過ぎた輸出大国は排除され没落します

世界最初の輸出大国だった大英帝国、T型フォードで自動車産業を別次元にしたアメリカ、高度成長後の日本も同じ道を辿り最後に退場する羽目になった

輸出大国は最初安くて良い物や今までになかった社会で必要な物を輸出し歓迎されるが、成功するとコスト高になり高度な製品に移行し金額も高くなります

輸出大国が「技術の高さ」を自慢したりハイテク製品を輸出し始めるのは没落のサインで、高価で高性能な製品を大量に輸出すれば相手国の貿易赤字も高額になります

すると相手政府は貿易赤字解消に動き、相手国の企業は政府に「不公正貿易だ」と不満を訴え、消費者は輸出国から搾取されていると感じるようになります

日本は80年代後半にこういう状態になって主要市場の欧米で日本製品排斥運動があって、その結果輸出ではなくアメリカで自動車の現地生産へ移行する事になりました

欧州ではもっと拒否されて例えドイツ国内に工場を作っても日本車は輸入車扱いになり関税を取られるので、欧州で日本車のシェアはほぼゼロになっています

日本メーカーが欧州の有名レースに出場するにも欧州メーカーと比べて様々な不利益を課せられ、多額の投資をしたうえで1回勝ったらルール改正でその技術が無効化されて勝てなくするのを繰り返しています

日本のコンビニは訪日観光客から好評ですが世界のほとんどの国では自国資本以外のスーパーやコンビニ出店に制限があり自由に出店はできません

もしセブンやローソンが「全世界のコンビニを制圧する」と決めたとしても、自国資本の商店を優遇する法律があるのでそれは不可能なのです

輸出立国の努力は徒労で終わる
一見すると自由貿易の世界はこんな風に「ちょっとだけ自由貿易」だが規模が大きくなると輸入国側が拒否反応を示して排除される仕組みになっています

23年に中国の自動車輸出台数が日本を抜いて世界一になりましたが、これは日本にとって「良い事」だという風に考えています

思い出してほしいのはトヨタやホンダの世界販売が急増し始めたのはバブル崩壊後で、彼らの輸出や世界販売が伸びても日本はマイナス成長でした

それどころかトヨタホンダ日産が成長すればするほど日本はデフレ不況に陥り、自動車産業や輸出が日本に貢献したのか非常に疑問です

自動車や家電を輸出するとGDPは増えるのだが貿易黒字が増えると仕組み上円高が進むので、95年の1ドル79円や2011年んの1ドル75円は輸出産業が自分で自分の首を絞めたと言えます

輸出で儲けると輸出で円高になって輸出企業が苦しみ日本が不況になってホームレスが増えるのを繰り返し、徒労という言葉を連想させました

2分すると世界には輸出立国と輸入立国があり欧州で大きな輸出立国はドイツだけで英仏伊を初めほとんどの国は貿易赤字になっています

ではドイツが大儲けして赤字国が貧困になったかと言うと、世界の先進国や大国のほとんどは貿易赤字国で黒字国はむしろ中進国以下が多いです

先進国の人は自分より人件費が安い国で生産した商品を買う事で、自国で生産するより生活水準が良くなるので購入しています

もしアメリカ人が全ての工業製品を国産したら、結局時給1000円以下でiPhoneを作ったりして生活水準が低下してしまうからです

アメリカはアジアからスマホや自動車や服などを輸入するが、多くの商品は輸入時の何倍もの値段で売られるのでその分は「アメリカのGDP」になります

良くある勘違いは輸入するとGDPが下がり輸出するとGDPが上がるというものですが、実際は500万円の自動車を輸出してもGDP増加分はその半額にもならないし、輸入品にかなり上乗せして販売するので輸入でもGDPは増えます

だからアメリカは世界最大の経常赤字国なのに世界最大の大国でいられるので、もし輸入がGDPを下げて貧困化するならアメリカはもう破産しています

輸出立国は成功したら排除されるし失敗したら競争に負けるし、どのみち輸出で先進国にまで上り詰めるのは不可能です

英米がそうだったように自国の国内で経済を発展させて 、安い商品はアジアから輸入して国内で使う事でGDPを上げれば先進国になれます

日本もいい加減輸出主導経済を辞めるべきで、 貿易は赤字かせいぜいトントンで良く国内経済を発展させれば自動車の輸出なんかなくなっても良いです
https://www.thutmosev.com/archives/32996.html
14:777 :

2024/04/11 (Thu) 21:33:55

賃上げできないゾンビ企業は淘汰される時代
2024.04.10
https://www.thutmosev.com/archives/34468.html

ゾンビ企業にはゾンビが大勢いる


賃金マイナスはインフレではなく企業のせい

厚労省発表の24年2月実質賃金は前年同月から1.3%減少し23カ月連続マイナスで過去最長にならぶ最悪の状況に成っている

これがどのくらい長いかというと前回の過去最長はリーマンショックの2007年9月からの23か月間だったので、現在は世界経済危機と同じ状況といえる

賃金そのものは増えていて2月の現金給与の総額は28万2265円、前年同月比から1.8%増え26か月連続の上昇になった

総務省発表の24年2月消費者物価は前年比2.8%だったので、物価が2.8%上がって賃金は1.8%上がったので単純計算でもマイナス1.0%実質賃金が減ったのは分かる

政府は賃金も物価も前年比で調査するので一度大きな増減があるとそのマイナスやプラスは「前年」が過ぎる12カ月間続くことが多い

実質賃金減少が始まったのは22年4月からで、このころ日本の物価上昇率が1%を超えてインフレが始まり22年末には4%を超えていました

日銀は物価目標を2%に設定し最近も2.8%だったので、賃上げ率が1%台である限り実質賃金が減少し続けます

日銀によるとインフレ率が2%未満はデフレ状態で、日本以外の(中国を除く)国はどこでも物価2%以上で賃金も2%以上は上昇しています

物価上昇が2%なら過度のインフレとは言えず問題は賃金上昇率が低すぎる事にあり、原因として挙げられるのがゾンビ企業の延命です

日本は1990年のバブル崩壊以降経営不振に陥った企業がバタバタと倒産したが、政府は不況を防ぐため経営不振の大企業が倒産しないように救済してきた

2000年代後半のリーマンショックと続く東日本大震災、続く超円高不況、安倍首相の2度の消費増税不況、2020年からの新型コロナ不況でも政府は経営不振企業の救済を余儀なくされた

90年代後半から2000年代初めは救済せず大企業がバタバタ倒産して数万人のホームレスが発生したので、対策として必要だったと思われる

ゾンビ企業の淘汰や更新が必要
だが日本政府が30年以上も経営不振企業を救済し続けた結果、従業員を人間扱いせず「しぬまで働けるのに感謝しろ」と社長が公言するような会社がはびこる事になった

経営や会社に問題があるからサービス残業やブラック労働をさせるのだが、本来そうした企業は改革を迫られるか優れた企業に倒されて消える運命です

だが30年の不況で新たな優れた企業は出て来ず、市場原理で倒産する筈の会社政府の救済で生き延びて無数のゾンビ企業として低賃金で社員や派遣を働かせています

自動車産業だけを例に挙げても日産による下請けへの不当な値下げ圧力やダイハツ、日野、三菱などの不祥事、毎年起きる欠陥車騒動やEVへの対応遅れなどはゾンビ企業の症状でした

たまたまEV勢は今自爆テロで自滅しているが、だからといって日本企業が旧態依然のままだったらチャンスを生かすことが出来ずハイブリッドや次世代EVでもサムスンやBYDあたりに抜かれてしまうでしょう

非効率なゾンビ企業が多数存続しているせいで給料が上がらず、人々はお金がないので消費せず、消費が減るので経営悪化し財務省は増税を繰り返しますます景気を悪化させてきた

自動車産業はマシなほうで社員や期間工に高収入を払っているが、サービス業や飲食業は特に酷く非効率を「サービス」として売りにしている場合がある

安倍政権の外国人観光客誘致で不愉快だったのが「おもてなし」という宣伝で、おもてなしとは要するに従業員にブラック労働をさせて客へのサービスを増やす事にすぎない

例えば飲食店でセルフサービスで客が取りに来て食べた後で決まった場所に置くのは「おもてなし」ではないが、店員がテーブルに配膳して丁寧に説明したりし、食べ終わったら全員で客にお辞儀するのが「おもてなし精神」らしいです

両者の客1人当たり人件費は2倍以上差が出る筈ですが、それを同じ給料でブラック労働でやれというのが典型的なゾンビ企業です

このようにゾンビ企業はお客様重視で 一見すすると外面が良いのだが内情は最悪、例えば不祥事続出のなんとかモーターなんかは中古車業界1位でした

今では世界企業になった×××ロは裁判所も認めたブラック労働だったし、××家のワンオペ騒動ではバイトに「病気で休むなら賠償金払え」と言ったとされています

××ミの騒動では「働けることに感謝しなさい」と社長が仏のような事を言っていたし、電通や三菱電機の過労死は社内風土に問題があったとされている
https://www.thutmosev.com/archives/34468.html

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