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木下惠介 二十四の瞳 1954年 松竹

1:777 :

2022/07/08 (Fri) 09:57:59

木下惠介 二十四の瞳 1954年 松竹

監督 木下惠介
原作 壷井栄(1899-1967 香川県小豆島生まれ)

動画
https://www.dailymotion.com/video/x6uajez


出演者

高峰秀子
天本英世
笠智衆
田村高広


1928年(昭和3年)、大石先生は新任の女教師として小豆島の岬の分教場に赴任する。一年生12人の子供たちの受け持ちとなり、田舎の古い慣習に苦労しながらも、良い先生になろうとする大石先生。

ある日、大石先生は子供のいたずらによる落とし穴に落ちてアキレス腱を断裂、長期間学校を休んでしまうが、先生に会いたい一心の子供たちは遠い道のりを泣きながら見舞いに来てくれる。

しばらくして、大石先生は本校に転勤する。その頃から、軍国主義の色濃くなり、不況も厳しくなって、登校を続けられない子供も出てくる。やがて、結婚した先生は軍国教育はいやだと退職してしまう。

戦争が始まり、男の子の半数は戦死し、大石先生の夫も戦死してしまう。また、母親と末娘も相次いで世を去る。

長かった苦しい戦争も終わり、大石先生はまた分教場に戻り教鞭を取ることになる。教え子の中にはかつての教え子の子供もいた。その名前を読み上げるだけで泣いてしまう先生に、子供たちは「泣きミソ先生」とあだ名をつけた。

そんな時、かつての教え子たちの同窓会が開かれる。その席で、戦争で失明した磯吉は一年生のときの記念写真を指差しながら(オリジナル版では指差す位置がずれ、涙を誘う)全員の位置を示す。真新しい自転車を贈られ、大石先生は胸が一杯になり、涙が溢れてきた。その自転車に乗って大石先生は分教場に向かう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9B%E3%81%AE%E7%9E%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

二十四の瞳 - Twenty-Four Eyes -
http://www.geocities.jp/yurikoariki/nizyuusinohitomi.html

瀬戸内海小豆島の分校に赴任してきた新任のおなご先生と担任した12人の小学一年生の生徒との交流を通して、貧しい暮しや戦争の悲惨さを描いてゆく。
 叙情派、木下恵介監督の最高傑作である。

  ~プロローグ~

この作品は、♪仰げば尊しを歌う子供たちの歌声から始まる。

♪仰げば尊し わが師の恩
 教えの庭にも はやいくとせ
 おもえばいと疾し このとし月
 いまこそわかれめ いざさらば

  ~昭和三年四月四日~



『二十四の瞳』

♪アーニー・ローリーのメロディーが流れる。

“瀬戸内海の 島々の中で 淡路島につぐ 二番目に大きな島
小豆島”

“小学校の生徒は 四年までが岬の分教場にゆき 五年になってはじめて 片道五キロの本村の 小学校へかようのである
昭和三年四月四日”

生徒たちが♪村の鍛冶屋を歌いながら登校している。



『二十四の瞳』子供たち

♪しばしも止まずに 槌うつ響
 飛散る火の花 はしる湯玉
 ふいごの風さへ 息をもつがず
 仕事にせい出す 村の鍛冶屋
 
 あるじは名高き いつこく老爺
 早起・早寝の 病知らず
 鐵より堅しと ほこれる腕に
 勝りて堅きは 彼がこころ

 かせぐにおひつく 貧乏なくて
 名物鍛冶屋は 日日に繁昌
 あたりに類なき 仕事のほまれ…

退職する小林先生に気が付いて歌をやめ走り寄る。
新任の先生の事を聞き名前が大石でも小さいのだったら「小石じゃ 小石先生じゃ」といい、小林先生に別れを言って分教場に向かう。

その生徒たちの前を大石先生(高峰秀子)が洋服で自転車に乗って通りかかる。
生徒たちに、
大石先生・・・「おはよう」
と明るく挨拶をする大石先生。

♪故郷のメロディーが流れる。

驚いて大石先生を見ながら、
女の生徒・・・「ごっついな~」
と言う。
男の生徒・・・「おなごのくせに 自転車に乗ってやがる」
と言う。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)と子供たち


『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

大石先生・・・「おはようございます」
と挨拶する大石先生。
畑仕事をしていた手を休め、大石先生を見ながら、
岬の人・・・「おなごが 洋服きといばい」
と言う。

大石先生・・・「おはようございます」
と挨拶する大石先生。
大石先生を見て、驚き慌てて近所の奥さんの方へ走ってゆき、
よろずや・・・「ちょっと ちょっと 今 洋服きた女の人が 自転車に乗って通ったの
 あれは 今度のおなご先生かいのお」
と言う。
 よろずやのおかみ役の清川虹子が小走りする姿が上手い。
 噂話好きの田舎のおばさんが板についている。

近所の奥さんを連れてきて自転車に乗っている大石先生を見ながら、
よろずや・・・「男みたいよおな 上着きとる」 
と言う。
近所の奥さん・・・「ほんに 日本も変わったのお
 おなご先生が自転車に乗って 洋服もきとる
 警察に言われんせいかいな~」

  ~始業式~

分教場にある大石先生(高峰秀子)の自転車に生徒たちが群がって騒いでいる。
それを見た大石先生が、
大石先生・・・「みんな そんなに自転車 珍しいの
 乗せてあげようか」 
と言う。
生徒たちが逃げてゆく。



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

始業式が終わり、12人の小学1年の担任となった大石先生は教室で、
大石先生・・・「さあ みんな自分の名前を呼ばれたら 大きな声で返事するんですよ
 先生 早くみんなの名前を覚えてしまいたいから ねっ」



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

「“岡田磯吉君」 



『二十四の瞳』上原博子(片桐コトエ)、郷古秀樹(“ソンキ”/岡田磯吉)

「岡田磯吉君 いないんですか~”」
と言う。
ニクタ・・・「いる」
大石先生・・・「じゃあ ハイって返事をするのよ
“岡田磯吉君”」
ニクタ・・・「ソンキ
 返事せい」
生徒たち・・・笑う。
大石先生・・・「みんな “ソンキ”っていうの」
ソンキ・・・頷く。



『二十四の瞳』郷古秀樹(“ソンキ”/岡田磯吉)

大石先生・・・「そう そんなら“磯吉のソンキさ~ん”」



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

ソンキ・・・「ハイ」
生徒たち・・・楽しそうに声を出して笑う。
大石先生は出席を取りながら、それぞれのあだ名などをメモしてゆく。



『二十四の瞳』渡辺五雄(竹下竹一)


『二十四の瞳』宮川真(“キッチン”/徳田吉次)


『二十四の瞳』寺下雄朗(“タンコ”/森岡正)


『二十四の瞳』佐藤国男(“ニクタ”/相沢仁太)


『二十四の瞳』草野節子(“マッちゃん”/川本松江)


『二十四の瞳』小池泰代(“ミーさん”/西口ミサ子)


『二十四の瞳』石井裕子(“マちゃん”/香川マスノ)


『二十四の瞳』神原いく子(“フジちゃん”/木下富士子)


『二十四の瞳』加瀬かをる(山石早苗)


『二十四の瞳』上原博子(片桐コトエ)


『二十四の瞳』田辺由実子(加部小ツル)

♪故郷のメロディーが流れる。

大石先生が自転車に乗って帰る。
生徒たちに、
大石先生・・・「さようなら」
と手を振って言う大石先生。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)と子供たち

生徒たち・・・「さようなら 大石小石 大石小石…」
大石先生に付けたあだ名を生徒たちが繰り返す。


 ~大石先生と生徒たち~

大石先生は生徒たちと汽車ゴッコをしたり、歌を歌って野原を散歩したりして子供たちの気持ちを掴んでゆく。

大石先生・生徒たち・・・「♪汽車は走る 煙をはいて
 シュシュシュ シュシュシュ
 シュシュシュ シュシュシュ」



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)と子供たち

「トンネル抜けて 鉄橋渡り
 汽車は走る シュシュシュ シュシュシュ
 汽車は走る 煙をはいて
 シュシュシュ シュシュシュ
 シュシュシュ シュシュシュ
 トンネル抜けて 鉄橋渡り
 汽車は走る …」

「♪…なぜ啼くの 烏は山に」



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

「可愛い七つの 子があるからよ
 可愛い可愛いと 烏は…」

「♪開いた開いた 何の花が開いた」



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

「レンゲの花が開いた
 開いたとおもったら いつの間にかつぼんだ

「つぼんだつぼんだ 何の花がつぼんだ」



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)と子供たち

「レンゲの花がつぼんだ
 つぼんだとおもったら いつの間にか開いた」

大石先生は洋服を着て自転車に乗っていることを岬の人たちによく思われていないことを悩む。
それでも、12人の瞳を思い浮かべ頑張っていくことを決意する。
 映し出される“二十四の瞳”がキラキラ輝いている。

  ~九月一日~



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)と子供たち

大石先生(高峰秀子)は生徒たちの悪戯で足を怪我して学校を休むことになる。

♪烏なぜ啼くの 烏は山に
 可愛い七つの 子があるからよ



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)ら

 可愛い可愛いと 烏は啼くの
 可愛い可愛いと 啼くんだよ

 ~“大石”~

男先生(笠智衆)が大石先生の代わりに音楽を教えるが生徒たちはつまらなかった。

生徒たちは大石先生に会いたくなり、島から見ると近く見える先生の所へ皆で歩いていくことにする。
だが…

♪故郷♪朧月夜がメドレーで流れる。

大石先生の家は分教場から遠かった。

♪七つの子のメロディーが流れる。



『二十四の瞳』子供たち

先生が自転車で50分かかって通勤していた距離だ。
中々先生の家に着かない。
コトエが泣き出す。



『二十四の瞳』田辺由実子(加部小ツル)、上原博子(片桐コトエ)ら

♪烏なぜ啼くの 烏は山に
 可愛い七つの 子があるからよ

 可愛い可愛いと 烏は啼くの
 可愛い可愛いと 啼くんだよ

皆も泣き出す。



『二十四の瞳』子供たち

泣きながら歩いている子供たちの傍をバスが“ブッ ブ~”とクラクションを鳴らしながら通り抜けようとする。



『二十四の瞳』子供たち

バスに乗っている大石先生を目にした竹一(渡辺五雄)が、
竹一・・・「あっ!小石せんせいだ!」
と声を上げバスを追う。



『二十四の瞳』子供たち

生徒・・・「小石せんせい!」
生徒たち・・・「小石せんせ~い! 小石せんせ~い!
 小石せんせ~い! 小石せんせ~い!」
小石先生といいながらバスを追いかける。



『二十四の瞳』子供たち

生徒たち・・・「小石せんせ~い! 小石せんせ~い!
 小石せんせ~い! 小石せんせ~い!」
大石先生がバスの窓から身を乗り出し子供たちを見て驚く。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

バスを止めてもらい松葉杖姿で降りてくる。



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

駆け寄る子供たち。
生徒たち・・・「大石せんせ~い! 大石せんせ~い!」
「大石せんせ~い! 大石せんせ~い!」
先生に抱きついて皆泣き出す。
 先生に駆け寄ってゆく子供たちはいつの間にか、先生を本名で呼んでいる。
 不安で堪らなかった子供たちに、先生は“大石”に見えたのだ。
 見事な演出だ。
大石先生・・・「どうしたんいったい どうしたん うん」



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

ニクタ・・・「先生の顔見にきた~ん」
大石先生も涙が溢れてくる。



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

 ~大石先生の家~



『二十四の瞳』子供たちと夏川静江(大石先生の母)、高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

大石先生は今日の記念に写真を撮ってもらう。



『二十四の瞳』田辺由実子(加部小ツル)、上原博子(片桐コトエ)、石井裕子(“マちゃん”/香川マスノ)、高峰秀子(“小石先生”/大石先生/大石久子)
神原いく子(“フジちゃん”/木下富士子)、草野節子(“マッちゃん”/川本松江)、加瀬かをる(山石早苗)、小池泰代(“ミーさん”/西口ミサ子)
宮川真(“キッチン”/徳田吉次)、佐藤国男(“ニクタ”/相沢仁太)、渡辺五雄(竹下竹一)、郷古秀樹(“ソンキ”/岡田磯吉)、寺下雄朗(“タンコ”/森岡正)


 ~約束~

子供たちと大石先生の思いが岬の人たちの大石先生への偏見も変えさせてしまう。
だが、大石先生は怪我で通えないためにやむなく分教場から本校に変わることになる。



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

それを子供たちに告げると先生の姿を見て喜んでいた皆が泣き出す。
大石先生も泣いている。

♪アーニー・ローリーのメロディーが流れている。

大石先生は皆が本校に通う五年生に再会することを約束し小船に乗る。
子供たちや岬の人たちに見送られ、大石先生を乗せた小船が岬から遠ざかってゆく。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)ら

男先生が、
男先生…「歌を歌うて送ってやるんじゃ」
と、言って自分が教えた歌の拍子を取る。
が、子供たちが歌うのは大石先生に教わったこの歌だった。

生徒たち・・・「♪烏なぜ啼くの 烏は山に」



『二十四の瞳』子供たち

「可愛い七つの 子があるからよ

 可愛い可愛いと 烏は啼くの
 可愛い可愛いと 啼くんだよ」



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)ら

「山の古巣へ いって見て御覧…」


  ~五年後~

♪春の小川のメロディーが流れる。

“海の色も 山の姿も そっくりそのまゝ 昨日につゞく 今日であった
しかし 流れ去った 五年の歳月の 間に
満州事変 上海事変 世の中は不況の波に おしまくられていた
だが 幼い子供達は 前途に何が待ち 構えているかをしらず 彼等自身の喜びや 彼等自身の悲しみの 中で 伸びていった”

♪荒城の月が流れる。

生徒たち・・・「♪秋陣営の 霜の色
 鳴きゆく雁の 数見せて
 植うる剣に 照りそいし
 昔の光 いまいずこ

 いま荒城の 夜半の月
 替らぬ光 たがためぞ
 垣に残るは ただ葛
 松に歌うは ただ嵐

 天上影は 替らねど
 栄枯は移る 世の姿
 写さんとてか 今もなお
 鳴呼荒城の 夜半の月」


  ~春休み~

大石先生が結婚する。

ユリの花の弁当箱を欲しがっていた松江の家は貧しかった。
母親が赤ちゃんを産んだ後に死に、益々苦しくなってきた。
学校にこなくなった松江の家庭訪問した大石先生が、
大石先生・・・「ユリの花の弁当箱を持って 学校においでね 先生 待っているからね」
と、子守をしている松江にユリの花の弁当箱を差し出す。



『二十四の瞳』草野貞子(“マッちゃん”/川本松江)、高峰秀子(“小石先生”/大石久子)、小林十九二(松江の父)ら


『二十四の瞳』

だが、その弁当箱を持って松江が学校にゆくことはなかった。

生徒から松江のところの赤ちゃんが死んだことを知らされる大石先生。

大石先生が職員室に入ってくる。
異様な空気を感じた大石先生が同僚に聞くと、「“赤”の疑いをかけられた片岡先生が警察に連れて行かれた」という。
校長が入ってきて、「片岡先生は“草の実”という文集をつかったことで、反戦思想ととられたらしいが証拠品がないので直ぐ帰されるだろう」と安堵の表情で話す。
それを聞いた大石先生が、その文集なら私も使ったことがあるが、上手い文集で“赤”というようなものではないと言う。
校長(明石潮)は慌てて大石先生を連れ立って職員室を出て文集を取り上げる。
大石先生は校長室で燃やされる文集を見詰めながらやるせ無い思いが募ってゆく。



『二十四の瞳』


『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

大石先生は学校に来る日を待っていると松江に手紙を出す。

大石先生が教室で生徒たちの質問に答えた内容について校長が呼び出し、注意する。
そして、
校長・・・「あんまり正直にあうと 馬鹿を見るちゅうことだから」
と。

大石先生は松江が嫌々親戚のところに連れて行かれたことを生徒に聞き、なにもしてあげられないのを嘆き泣く。


  ~修学旅行~

“秋 十月”

修学旅行。



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)ら

皆に促されてマスノが♪浜辺の歌を歌う。



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)ら

マスノ・・・「♪あした浜辺を さまよえば
 昔のことぞ しのばるる
 風の音よ 雲のさまよ
 寄する波も 貝の色も

 ゆうべ浜辺を もとおれば
 昔の人ぞ しのばるる
 寄する波よ 返す波よ
 月の色…」

修学旅行の引率をしていた大石先生が通りかかった飯屋の前で、「天ぷら一丁」と松江(草野貞子)の声がした。
驚いて飯屋ののれんを開けるとたすきがけで働いている松江がいた。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

大石先生・・・「マッちゃん!」

♪七つの子のメロディーが流れる。



『二十四の瞳』草野貞子(“マッちゃん”/川本松江)

大石先生は松江のことが心配で話を聞こうとするが飯屋のおかみ(浪花千栄子)が割り込み、松江とろくに話をさせない。
出港の時間が迫り、
大石先生・・・「マッちゃん! 元気でね 手紙頂戴ね 先生も書くから」
と言う大石先生。
俯く松江。
松江を見詰め涙を浮かべて、



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

大石先生・・・「さようなら」
と言い店を出る大石先生。
じっと立ち竦んでいた松江は、泣きながら店の裏口から外へ出る。



『二十四の瞳』草野貞子(“マッちゃん”/川本松江)

生徒たち・・・「せんせ~い! せんせ~い!
 せんせ~い! どこいっといたん」
と、生徒たちが大石先生の傍に走って来ている。

隠れる松江。



『二十四の瞳』草野貞子(“マッちゃん”/川本松江)ら

♪烏なぜ啼くの

表通りで楽しそうに大石先生を取り囲み、手を引っ張っている同級生の姿が目に入る。



『二十四の瞳』子供たちと高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

路地裏で寂しそうにそれを見詰め泣いている松江。

 烏は山に



『二十四の瞳』草野貞子(“マッちゃん”/川本松江)

修学旅行生たちを乗せた船が港を離れてゆく。

 可愛い七つの



『二十四の瞳』草野貞子(“マッちゃん”/川本松江)

その船を見て声を出して泣き続ける松江。

 子があるからよ
 可愛い可愛いと 烏は啼くの



『二十四の瞳』草野貞子(“マッちゃん”/川本松江)

 可愛い可愛いと 啼くんだよ


  ~將來への希望~

黒板に“將來への希望”と書かれている。
生徒たちが机に向かって、それぞれの希望を書いている。
大石先生は、松江のことを思いながらユリの花を鉛筆書きしている。
そして、視線を空席の松江の机に向ける。
ユリの花の絵に“川本松江”と書き天を仰ぐ。

生徒たちは、それぞれの思いを書いている。
何も書けないでいた富士子(尾津豊子)が突然泣き出す。
大石先生・・・「どうしたの フジちゃん」
泣いている富士子の席の方へ行き、
大石先生・・・「どうしたちゅうの いったい
 えっ
  先生のところへいらっしゃい ねっ ねっ」
大石先生は、富士子を抱き寄せるようにして連れて出る。

渡り廊下で優しく肩に手を置く大石先生に、
富士子・・・「でも あたし 將來への希望なんて いって 何も書けないんです」
と言う富士子。
富士子を宥める。
大石先生・・・「書けなくたっていいわ
 書かなくても 先生よ~く分かる フジちゃんの辛いの」
富士子が家庭の事情を辛そうに話している。
堪らなくなって、
大石先生・・・「もういいの もう言わなくっていい」
富士子を強く抱きしめる。
泣き続けている富士子を抱きながら、
大石先生・・・「先生にも どうしていいか分からないけど
 あんたが苦しんでるの あんたのせいじゃないでしょう
 お父さんやお母さんのせいでもないわ
 世の中の いろんなことから そうなったんでしょう」
富士子を前にして、両肩をしっかり掴み、
「だからねっ 自分にがっかりしちゃだめ
 自分だけはしっかりしていようと 思わなきゃねっ
 先生 無理なこと言っているようだけど
 先生 もう他に言いようがないのよ」
富士子の髪を撫でながら、
「その代り泣きたい時は いつでも先生ところにいらっしゃい
 先生も一緒に泣いたげる ねっ」
胸がつまり泣き出す大石先生。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)、尾津豊子(“フジちゃん”/木下富士子)

大石先生は勉強が好きで成績がいいコトエ(上原雅子)に進学を薦めるが、コトエは母親に孝行したいし、進学しないという約束で修学旅行も行かせて貰ったと言う。

生徒たちにどうしてやることもできない現状に無力感だけが漂う大石先生。



『二十四の瞳』上原雅子(片桐コトエ)、高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

  ~校長~

大石先生は校長(明石潮)に呼び出さる。
校長・・・「あんた “赤”じゃと評判になっとりますぞ」
大石先生・・・「えっ」
校長・・・「気を付けてくれんと 困りますよ」
大石先生・・・「いったい それ どういうことでしょ
 私が何をしたって 言うんでしょう」 
校長・・・「私しゃ この前にも いっぺん注意したことがあったが
 あんた 生徒たちに 言っていいことと 悪いことと ありますぞ 教師として」
大石先生・・・「さあ~ 私が何を言ったか 知れませんけど
 私 生徒に間違ったこと 言わないつもりです」
校長・・・「それがいかん それが危ないです
 あんた 若いから 一途に思っていることを ベラベラっと生徒たちに 喋ってしまうんじゃが
 い~そっ 今の時勢がいかん そこのところを こ~う “上手~く言わん”と 馬鹿を見るんです」
大石先生・・・「“上手く言う”って どういうことでしょう」
校長・・・「ううん 兎に角 あんたも知っているように
 満州建国以来 外蒙国境の空気は 険悪になってきとる
 こんな島じゃとて 防空練習は ちょいちょいやる
 国を挙げて 軍備 軍備で 騒いでいる最中に
 あんたは “兵隊になっちゃつまらん”と 言ったそうじゃないか」
大石先生・・・「いいえ 私はただ 教え子の命を 惜しんだだけです」
校長・・・「それがいかん」
大石先生・・・「でも 私」
校長・・・「もう あんたは 何も言わんほうがいい
“見ざる 聞かざる 言わざる”
 教師は ただただ お国に御奉公のできるような そういう国民に育てあげるのが 義務です」
大石先生・・・「…」
校長の顔を見る大石先生。


  ~卒業式~

生徒たち・・・「♪仰げば尊し わが師の恩
 教えの庭にも はやいくとせ
 おもえばいと疾し このとし月
 いまこそわかれめ いざさらば

 互いにむつみし 日ごろの恩
 わかるる後にも やよわするな
 身をたて名をあげ やよはげめよ
 いまこそわかれめ いざさらば

 朝ゆうなれにし まなびの窓
 ほたるのともし火 つむ白雪
 わするるまぞなき ゆくとし月
 いまこそわかれめ いざさらば」

大石先生は国の方針を押しつける教育に失望して教師を辞めることにする。

訪ねてきた竹一(渡辺四朗)と磯吉(郷古仁史)に帽子を被せて成長を喜び、眺める。

そして、富士子の家族が兵庫へ行ったことを二人から聞き、これから先のことを思いやる。

♪蛍の光のメロディーが流れる。

バスで帰る竹一(渡辺四朗)と磯吉(郷古仁史)に手を振って見送る大石先生。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

バスの窓から身を乗り出して大石先生に手を振る磯吉と竹一。



『二十四の瞳』郷古仁史(“ソンキ”/岡田磯吉)、渡辺四朗(竹下竹一)

“海の色も 山の姿も 昨日につゞく 今日であった
 しかし そこに住む人々の 生活はー
 支那事変 日独伊防共協定
 大きな歴史の 流れに おし流されて いった”


  ~八年後~



『二十四の瞳』田辺由実子(加部小ツル)、上原博子(片桐コトエ)、石井裕子(“マちゃん”/香川マスノ)、高峰秀子(“小石先生”/大石先生/大石久子)
神原いく子(“フジちゃん”/木下富士子)、草野節子(“マッちゃん”/川本松江)、加瀬かをる(山石早苗)、小池泰代(“ミーさん”/西口ミサ子)
宮川真(“キッチン”/徳田吉次)、佐藤国男(“ニクタ”/相沢仁太)、渡辺五雄(竹下竹一)、郷古秀樹(“ソンキ”/岡田磯吉)、寺下雄朗(“タンコ”/森岡正)

肺病のコトエが記念写真を泣きながら見ている。



『二十四の瞳』永井美子(片桐コトエ)

見舞う大石先生に同級生の成功を羨ましそうに話すと、
コトエ・・・「先生 私もう永くないんです」
と言う。
大石先生・・・「何を言うの 元気をださなくちゃだめじゃない」
泣きながら、
コトエ・・・「先生 私苦労しました」
と言う。
大石先生も感極まって、
大石先生・・・「そうねぇ 苦労したでしょうね」
と言う。



『二十四の瞳』永井美子(片桐コトエ)、高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

コトエは母親に孝行したくて大石先生に薦められた進学ではなく女中奉公に喜んで行ったと話し、
コトエ・・・「私 苦労して 苦労して 病気になって帰ってきたのに
 お父さんも お母さんも “肺病なんか傍に来るんじゃない”
 私 バケツ持ってきて ここにひとりっきりで寝ているんです」
と声を出して泣く。
一緒に声を出して泣く大石先生。



『二十四の瞳』永井美子(片桐コトエ)、高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

大石先生・・・「でもねぇ 苦労しているの あなたばっかりじゃないと思うわ」
松江とフジコとマスノも苦労していると思うと話し、
「幸せになれる人なんて ないようなもんじゃない
 自分ばっかり不幸なんて思わないで 元気だして頂戴」
と励ます。



『二十四の瞳』子供たち(二十四の瞳)と高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

♪七つの子の歌が流れる。

♪烏なぜ啼くの 烏は山に

大石先生が記念写真の12人の顔を、順に見てゆく。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

この“二十四の瞳”が、これからも背負わされるものを思いながら見詰めている。
 可愛い七つの 子があるからよ



『二十四の瞳』田辺由実子(加部小ツル)


『二十四の瞳』上原博子(片桐コトエ)


『二十四の瞳』石井裕子(“マちゃん”/香川マスノ)


『二十四の瞳』神原いく子(“フジちゃん”/木下富士子)

 可愛い可愛いと 烏は啼くの



『二十四の瞳』草野節子(“マッちゃん”/川本松江)


『二十四の瞳』加瀬かをる(山石早苗)

 可愛い可愛いと 啼くんだよ


『二十四の瞳』小池泰代(“ミーさん”/西口ミサ子)

『二十四の瞳』寺下雄朗(“タンコ”/森岡正)


『二十四の瞳』郷古秀樹(“ソンキ”/岡田磯吉)

 山の古巣へ いって見て御覧



『二十四の瞳』渡辺五雄(竹下竹一)


『二十四の瞳』佐藤国男(“ニクタ”/相沢仁太)


『二十四の瞳』宮川真(“キッチン”/徳田吉次)
 丸い眼をした いい子だよ
♪七つの子の歌に被さるように♪露営の歌が流れてくる。

徳田吉次(戸井田康国)、相沢仁太(清水竜雄)、竹下竹一(三浦礼)、森岡正(大槻義一)、岡田磯吉(田村高廣)が出征していくのを、末子をおぶり小旗を持って泣きながら見送る大石先生。
遠ざかってゆく舟の甲板で教え子たちも、手を振って皆泣いている。

♪暁に祈るが流れている。



『二十四の瞳』


『二十四の瞳』田村高廣(“ソンキ”/岡田磯吉)ら


『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)ら

大石先生の夫も出征していく。


  ~四年後~

“四年の歳月は 大東亜戦争の 擴大とともに 兵隊墓に 白木の墓標を ふやすばかりであった”

♪若鷲の歌が流れている。

大石先生の母親が死に三人の子供との生活になる。

♪朧月夜のメロディーが流れる。

夫の戦死の通知が来る。

♪埴生の宿のメロディーが流れる。


  ~八月十五日~

敗戦を知らせる天皇の玉音放送がある。

♪埴生の宿のハーモニーが流れる。

大石先生の末の女の子が柿の木から落ちて死ぬ。



『二十四の瞳』郷古慶子(大石先生の長女/八津)、高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

♪庭の千草のハーモニーが流れる。

墓で食べ物がろくに食べさせられなかった境遇を悲しみ泣く大石先生。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)、木下尚爾(大石先生の次男/並木)、八代敏行(大石先生の長男/大吉)


  ~戦争が終わった 翌年~

“四月四日”

♪アーニー・ローリーのメロディーが流れる。

再び教壇に立った大石先生は、生徒の中にかつての教え子の子供を見て涙を流す。



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)


『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)ら

♪朧月夜の歌が流れる。

♪菜の花畑に 入日薄れ
 見わたす山の端 霞ふかし
 春風そよ吹く 空を見れば
 夕日かかりて 匂い淡し

 里わの火影も 森の色も
 田中の小径を たどる人も
 蛙の鳴くねも 鐘の音も



『二十四の瞳』高峰秀子(“小石先生”/大石久子)

 さながら霞める 朧月夜

♪七つの子のメロディーが流れる。

戦死した教え子の森岡正(大槻義一)、竹下竹一(三浦礼)、相沢仁太(清水竜雄)の墓参りをして、墓で泣く大石先生。
生徒たちが泣いている大石先生を見て、
生徒たち・・・「泣きみそ先生!泣きみそ先生!泣きみそ先生!」
と声を掛ける。
大石先生は「泣きみそ先生」と子供たちから呼ばれるようになっていた。
生徒たち・・・「泣きみそ先生!泣きみそ先生!泣きみそ先生!」

かつての教え子たちが大石先生の歓迎会を開いてくれることになる。

♪蛍の光のメロディーが流れる。

松江(井川邦子)と涙涙の再会をする大石先生。



『二十四の瞳』篠原都代子(“ミーさん”/西口ミサ子)、高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)、南眞由美(加部小ツル)、井川邦子(“マッちゃん”/川本松江)


『二十四の瞳』篠原都代子(“ミーさん”/西口ミサ子)、高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)、井川邦子(“マッちゃん”/川本松江)、小林トシ子(山石早苗)

そして、皆からのプレゼントの自転車を見て、また、感激のあまり涙を流す。



『二十四の瞳』小林トシ子(山石早苗)、井川邦子(“マッちゃん”/川本松江)、月丘夢路(“マちゃん”/香川マスノ)
高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)、南眞由美(加部小ツル)、篠原都代子(“ミーさん”/西口ミサ子)


『二十四の瞳』高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)

  ~記念写真~

歓迎会。
大石先生が教え子たちに礼を述べる。

♪七つの子をかつての教え子たちが歌う。



『二十四の瞳』田辺由実子(加部小ツル)、上原博子(片桐コトエ)、石井裕子(“マちゃん”/香川マスノ)、高峰秀子(“小石先生”/大石先生/大石久子)
神原いく子(“フジちゃん”/木下富士子)、草野節子(“マッちゃん”/川本松江)、加瀬かをる(山石早苗)、小池泰代(“ミーさん”/西口ミサ子)
宮川真(“キッチン”/徳田吉次)、佐藤国男(“ニクタ”/相沢仁太)、渡辺五雄(竹下竹一)、郷古秀樹(“ソンキ”/岡田磯吉)、寺下雄朗(“タンコ”/森岡正)

かつての教え子たち・・・「♪烏なぜ啼くの 烏は山に」



『二十四の瞳』高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)

「可愛い七つの 子があるからよ
 可愛い可愛いと 烏は啼くの
 可愛い可愛いと 啼くんだよ」

思い出の記念写真を大石先生が見て泣いている。
皆を見回し、視線が磯吉(田村高廣)に行くと、また、泣く。
磯吉は戦争で視力を失っていた。
磯吉が、
ソンキ・・・「先生 私にも ちょっと見せてください」
と言う。
小ツル・・・「あっ そうだ ソンキにも見せてやらにゃ」
と小ツル(南眞由美)が言う。
磯吉が写真を持って見ている。
小ツル・・・「まるで 見えてるようじゃなぁ」 
ソンキ・・・「うん」



『二十四の瞳』月丘夢路(“マちゃん”/香川マスノ)、小林トシ子(山石早苗)、井川邦子(“マッちゃん”/川本松江)、南眞由美(加部小ツル)、篠原都代子(“ミーさん”/西口ミサ子)、
高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)、田村高廣(“ソンキ”/岡田磯吉)

「おう
 この写真はなあ 見えるんじゃ」
写真を指で辿っていきながら、
「なあほら まん中のこれが先生じゃろ
 その前にわしと竹一と仁太が並んどる
 先生の右の これがマーちゃんで こっちが富士子じゃ」
大石先生が泣き出す。



『二十四の瞳』高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)

皆も泣いている。
声を詰まらせて磯吉が、
ソンキ・・・「マッちゃんが 左の小指を 一本ぎり残して 手を組んどるが」
と言う。
歌手になりたがっていたマスノ(月丘夢路)が泣きながら♪浜辺の歌を歌いだす。

マスノ・・・「♪あした浜辺を さまよえば」



『二十四の瞳』月丘夢路(“マちゃん”/香川マスノ)

「昔のことぞ しのばるる」



『二十四の瞳』高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)

「風の音よ 雲のさまよ
 寄する波も 貝の色も」

磯吉が写真を顔に近づけ、愛おしむように写真を擦っている。



『二十四の瞳』田村高廣(“ソンキ”/岡田磯吉)

それを見て、大石先生は再びハンカチで目頭を押さえて泣く。



『二十四の瞳』高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)

「ゆうべ浜辺を もとおれば」

それぞれが、それぞれの想いを巡らせ、時が刻まれてゆく。



『二十四の瞳』高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)


『二十四の瞳』戸井田康国(“キッチン”/徳田吉次)

「昔の人ぞ しのばるる」



『二十四の瞳』井川邦子(“マッちゃん”/川本松江)


『二十四の瞳』南眞由美(加部小ツル)


『二十四の瞳』篠原都代子(“ミーさん”/西口ミサ子)

「寄する波よ 返す波よ」



『二十四の瞳』小林トシ子(山石早苗)

「月の色も 星のかげも」

 ~エピローグ~

プレゼントされた自転車で分校へ通う大石先生が映し出される。
そして、この歌声が流れる。

♪仰げば尊し わが師の恩
 教えの庭にも はやいくとせ
 おもえばいと疾し このとし月



『二十四の瞳』高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)

 いまこそわかれめ いざさらば



『二十四の瞳』高峰秀子(“泣きみそ先生”/大石久子)

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 いい、実にいい。高峰秀子の大石先生が素晴らしい。
 そして、二十四の瞳の子供たちも。
 
 子供たちの歌声の余韻に浸っていると、島の美しい風景が広がってくる。
 そして、大石先生の優しい声が聞こえてくる。
“岡田磯吉君 岡田磯吉君 いないんですか~”
http://www.geocities.jp/yurikoariki/nizyuusinohitomi.html

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