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青森県 十和田市 蔦温泉 蔦温泉旅館

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2022/07/05 (Tue) 08:17:02

青森県 十和田市 蔦温泉 蔦温泉旅館


青森県 十和田市 奥瀬蔦野湯1

奥入瀬(おいらせ)渓流を抜け、十和田樹海と呼ばれるうっそうたるブナの原生林をくぐると、樹海の真っ只(ただ)中に浮かぶようにして蔦温泉が姿を現す。

 十和田湖は、明治・大正期にその華麗な文体で一世を風靡(ふうび)した土佐出身の文人、大町桂月が世に送り出した秘湖であったが、同時に桂月はブナの原生林に囲まれた蔦温泉にもぞっこんだった。本籍を蔦に移し永住を決意するほどであった。

 蔦温泉旅館の方でも、酒と旅を愛した放浪の作家のために離れの仕事場「余材庵」の建設に着手するが、その完成を見ず大正14年(1925)、辞世の歌を遺(のこ)して56歳の生涯を閉じる。

 「極楽に越ゆる峠のひと休み 蔦の出で湯に身をば清めて」

 桂月が逗留(とうりゅう)した当時のままの本館は大正7年築。ブナやトチの木を使った建物で、破風(はふ)の正面入り口は凛(りん)とした威風を漂わせている。

 昔ながらの帳場の前の磨き込まれた廊下を右手に進むと、「久安(きゅうあん)の湯」がある。ヒバ造りの浴舎は建て替えられたものだが、湯は桂月が惚(ほ)れ込んだ時のままだ。いや、久安3年(1147)に蔦温泉が発見された時のままのものに違いない。

 湯船の底のブナ板の間から、その湯が湯玉となって湧(わ)き上がってくる。ふつふつ湧いてくる湯玉に身体がふわ~っと浮くのである。今日び、蔦のように露天風呂無しで客を満足させられる宿は珍しい。
http://www.yomiuri.co.jp/tabi/archive/oyunavi/oyu030514.htm


泉質 :ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
  :    
泉温 :43.8度C pH 7.24 成分総計 1,064mg/kg    
色 :無色透明 臭い :薄温泉臭 味 :無味      

「久安の湯」はやはり素晴らしいです。これぞ温泉!という感じです。天井の高い湯小屋に5メートル四方の青森ヒバの浴槽があり、浴槽の底からポコポコッと湯が湧き出てきます。浴槽も十分に深く私の腰は底に着きません。

じっくり独占してお湯に浸かっていると、思わずため息「ふうっ」。お湯の肌触り、まろやかさ、浴室の雰囲気、掛け流しされるお湯、見事なバランスです。あふれ出る湯に思わずトドになり湯を浴びてしまいます。うーん、シアワセ。


一方、「泉響の湯」は「久安の湯」と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまいますが、まずまず小奇麗にまとまってはいるとは思います。まだ真新しいヒバの浴槽が半分くらいの大きさであります。とても綺麗です。私には、「久安の湯」さえあれば必要は感じませんが、一般の方には「泉響の湯」の方が受けているようでした。ここは次回は是非とも宿泊してみたいと思いました。(2000/08/11/AM11:40)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/aomori/tuta.html


蔦(つた)温泉は十和田湖から八幡平の間のぶなの原生林の中にある温泉だ。周囲はうっそうとした森で、沼が散在している。国道から蔦温泉の案内をみて脇道に入ると、ぽっかり森が開けて蔦温泉の前に出る。池があって鯉が泳いでいる。蔦温泉の建物は森の緑に飲み込まれそうな様子で、古いがしっかりした雰囲気だ。

正面の入り口はどっしりとして、破風のかざりなど手が込んでいる。入り口に帳場があって、宿の人はゆったりした口調で「ゆっくりしていって」と、日帰り客にも親切に案内してくれた。ここはまだ大正時代の空気が残っているようだ。

浴室は入り口から近い昔からの久安の湯(男湯のみ)と、少し奥に歩いた、新しい泉響の湯(男・女)がある。

男性用の久安の湯は、古く風情のある浴室だ。浴室のほとんどが、木の湯船になっている。材質は豊富にあるブナかもしれない。お湯は澄んでいて、ふんだんに溢れている。温度はちょうどよい。

温泉は湯船の底から涌いてくる。底の板の隙間から細かな泡が立ち上ってくる。はじめは湯船の端からお湯が注がれていると思ったけれど、それは温度調整の冷水だった。泉質はナトリウム硫酸塩炭酸水素塩塩化物泉(低張性中性高温泉)である。源泉の温度は43.8度、PH=7.24だ。

もう一ヶ所の浴室は男湯と女湯がある、泉響の湯だ。ここはまだ新しい。天井が非常に高く、3階建てが吹き抜けになっている。浴室は窓が高いところにあって、昼でも暗くしてある。写真は残念ながらうまく撮れなかった。洗い場は広い。お湯はこちらも澄んでいて、ちょうど良い温度だ。湯船は久安の湯と同くらいだろう。

泉響の湯も湯船の底から温泉が涌いている。お湯が静かにあふれて、床をあたためている。先客が湯船の縁を枕にして昼寝をしていた。ほの暗い浴室で、お湯に浸かって高い天井をずっと眺めていると、だんだん体が軽くなってくる。しばらくすると上下が分からなくなるような気がしてくる。

十和田の山奥の古い温泉は心のリゾートのひとつだと思った。お勧めする。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/spa/tsuta/tsuta.htm


2000年に初めて訪問して以来、青森に来ると必ず寄っているお気に入りの温泉です♪

八甲田の山の中にある老舗の一軒宿「蔦温泉」
木々に囲まれた道を進むと突然大木に温泉名が書かれた看板が目に入る(写真上)道路からかなり奥に木造の歴史感じる宿がありました 手前に広い駐車場があり、その奥に明治創業という木造のドッシリした建物
玄関前には昔ながらの赤いポストがあり、郷愁をそそります。
古い館内ですがきちんと手入れされ、廊下はピカピカです。
終始気持ちよくいられたのは、宿の方の管理・清掃のお陰と
とても頭が下がります。貴重品ロッカーが沢山ありますので、日帰り入浴でも安心です このロッカーの手前を右に入ると日帰り時間内は男性用の「久安の湯」です 宿泊すれば女性専用時間帯がありますので、女性も入浴できます

久安の湯を過ぎ更に進むと、新しく改装された男女別の内湯「泉響の湯」があります ムードある廊下の突き当たりのドアを開けると、ここにも貴重品ロッカーがありました 脱衣所は広くて清潔、気持ちがいいです。
木の棚があり、洗面所は見えない場所になってます(ドライヤーあり)
浴場へのドアを開けると、薄暗い雰囲気の中に下には大きな浴槽が、上はとても高い天井になっていて、大きな梁が目を引きます。こういう木造りの浴室は大好きです! カランやシャワーが並んだ洗い場は無く、掛け湯用の湯溜め桶から利用する仕組み。シャワーブースが一つだけ階段脇にありました。

浴槽には”これほど透明な湯、見たことない!”と思うほどの透明度の高い湯が溢れていて、熱めの湯に浸かると湯底の板の間からプクプクと気泡と共に湧いている温泉をとてもいとおしく感じました。
肌触り滑らかでよく温まる湯を味わうと「ここまで来て良かった」といつも思います。 温まったら湯が溢れる床に寝転ぶと、これまた気持ちいい。
今度はぜひ宿泊して、飽きるまで蔦の雰囲気と湯を楽しんでみたいものです。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ayasen/spa/touhoku/tuta-2.htm


浅虫から温泉へ・・・というとすぐ浮かぶのが蔦温泉です。(何でだろう??) 日も暮れてきて、真っ暗な山道にはいってもひたすら運転しつづけるゆうは蔦温泉がお気に入り♪ 出発前から「蔦は絶対に行こうね!」と言っていた。

久安の湯(通常男湯)はやっぱり今回も入れず(女性は宿泊しないと女性時間帯に入浴することが出来ません) やっぱり泊まってみたい!と昨年よりも強く決意したのでした。この風情ある浴場に、いつか入浴してみたいです


今日は、この旅唯一 2食付で予約してある「蔦温泉旅館」に宿泊です。 インが2時からと聞いたので、2時過ぎにチェックイン。 蔦温泉には本館・別館・新館と3つの棟があり、さらに料理によって3段階の料金に分かれているので、自分の好みの部屋と料理をチョイスできます。今回は風情があって料金が安い「本館」を選びました。

部屋のドアは襖で鍵なし。 トイレ無しの広縁付き和室です。
細かい細工がされていたり、使い込まれた歴史感じる木材がなんとも落ち着きます。冷蔵庫はないものの、テレビ、コンセント、ポットやお茶セット、浴衣やタオル類と必要なものはほとんど揃っています。

女性は宿泊しないと味わえない「久安の湯」

夜9時からは久安の湯が女性専用になり、初めて古い木造りの浴場で湯を味わいました。 日帰り入浴の時間帯では男性用になっているので、ここの浴場に入りたいがために宿泊したと言っても過言じゃありません。それほど入ってみたかった浴場なのです。

こじんまりした空間にお湯の溢れる音だけが響く、時間を忘れそうな空間です。 いいっ! こちらも足下から湧く熱めの湯が大量に掛け流しです。温度が高いので湧水で加水していますが、じわーっと効く湯です。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ayasen/tabi/0509_kitatouhoku/0402.htm


ここは日帰り客にも親切である。何と、朝8時から夜7時まで日帰り客をとっている。夕食前のひとっ風呂、「泉響の湯」は大勢の入浴客で、いもの子状態。
 あと一つ、「久安の湯」というのがあるのだが、女性専用時間帯は深夜0時から朝8時までと、決められている。ダンナによると、ガラガラだったんだそうな。草津温泉大滝乃湯の「合わせ湯」のように、こまめに時間帯を区切るとか、夕方以降は立ち寄りを取らないとか、少し工夫が必要だろう。
 しかも、古式ゆかしく、カランがないため、上り湯周りは、体を洗う人、シャンプーする人で、身体を斜めにもぐり込ませる隙もない。それはともかく、シャボンの匂い。この高さ12mもの湯気抜きを持つ大容積の浴場をして、許容量を上回るのだ。せっかくの秘湯が銭湯に化けてしまった・・・。

 大きな湯船にしては、けっこう熱く、湧水が絶えず適温となるようチョロチョロと注ぎ込まれる。そうそう、この温度管理が大切なのよ。お宿は「これがベスト」と思えるお湯を提供し、お客は文句も言わず、ありがたく、そのお湯を頂戴するという仕組み。うれしかったね。
 無色透明・無味無臭、底から湧き出すこのお湯は、単純泉かと思いきや、「ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉」なる表示。重曹泉ほどすべすべもせず、食塩泉ほど塩辛くもない。泉源真上の湯船こそ、天の恵みと言うべきか。

 しかし、泰平の世とは長くは続かぬもので、ドボドボとあの酷い音。熱いといったって43度くらいのものなんだから、少しは我慢できないもんかね~。
 湯船のへりでは、両手を組んで、7、8人もの若い娘たちが、木肌の床に寝そべって、おしゃべりしている。行儀が悪いと思っていたら、湯船から打ち寄せる波のように流れ出す、たっぷりしたお湯。津軽名物、寝湯だったのだ。
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/uukako/tsuta.htm


心の中に・・・ (蔦温泉旅館)
修     評価:評価なし 2006年 6月 19日

私にとって「蔦温泉」は特別な場所。
最後に訪れてはや十余年が経ちますが、その記憶は何度となく私の心を癒してくれました。
その「蔦温泉」に再会できる喜びと、一方で、もうあの姿は無いのではないかという不安を抱きつつ、先日初めて宿泊で利用しました。

不安はものの見事に的中し、十数年間想い描き続けたかつての浴場の姿はそこにはもうありませんでした。変わり果てた姿とはいえ、浴槽から吹き抜けにいたる各所にかつての面影が残り、浴槽の底から大粒の湯玉となって湧き上がるお湯に浸かっていると、10年の穢れを洗い流してくれているかのようです。

今回の再訪によって、もう取り戻せないかつての「蔦温泉」がこれまで以上に心に刻まれるという皮肉な結果になったようです。
初めて訪れた蔦沼も綺麗でした。
http://kuchikomi.nifty.com/onsen/kk/ElementKuchikomiList.do?Theme_ID=255&Element_ID=0406251125&order_by=1


原点 (蔦温泉旅館)
修     評価:★★★★★ 2005年 1月 17日

私にとって原点とも言える温泉の一つで、東北を離れた今でも「温泉」と言えば真っ先に思い浮かべるほど心に残っている温泉です。

 古びた廊下を渡った先のどん詰まりの扉を開けると、脱衣所と、遮るものなくすぐ横に横たわる広々とした総木造りの浴場が同時に目に飛び込み、とても鮮烈な印象を受けたこと。少し熱めの浴槽の底からブクブクとあふれ出るお湯。湯船の脇で大の字になって寝転ぶ快感。湯煙と夕暮れの薄暗がりの中に燈る灯り。そのどれもが私を温泉の魅力に惹き込むに充分なものでした。

 ここには露天はありません。趣ある宿と、それを包み込む環境の素晴らしさを考えると、露天があればさぞかし・・・という気持ちが正直ないでもないですが、それが蔦温泉。このままの姿で未来永劫残って欲しいと願っています。

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