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2022/07/05 (Tue) 02:20:46
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栃木県 奥鬼怒温泉郷 手白沢温泉
栃木県 塩谷郡栗山村大字川俣870-2
念願の手白沢温泉にようやく宿泊することができました。その存在を知って以来何度か来ようと企画したのですが、満室のことが多くなかなか宿泊する機会がありませんでした。今回は春休みの平日だったので簡単に予約を取ることができました。
問題は3時間も雪道を歩けるか?です。手白沢温泉はたどり着くのにもかなりハードルの高い温泉です。女夫渕温泉に車を止めてそこから歩いてしか行くことができません。林道経由で約3時間の行程です。急な上り坂はないものの普段運動をしていない身には結構辛い距離です。
今回は家族連れで訪れましたが、中学生になった長男が一番いきが良く先頭を常にかってくれました。しかしまあいつの間にか大きくなったものです。その分こっちが歳を取ってしまい、昔なら平気だった山道も息が上がってしまいました。(苦笑)
女夫渕温泉から2時間半くらいで目指す手白沢温泉が見えてきました。凄く立派な外観でこんな山の中にあるのが不思議な感じです。山小屋風の素朴な建物を予想していましたが、まったく予想とは違っていました。
玄関に着くと黒い犬がお出迎えです。まったく吠えないところがさすが旅館の犬ですね。館内はまだ新しい感じのするもので、そこかしこに木材が贅沢に使用されておりとても見事な造りです。しかしここのデザインは誰が行ったのか知りませんが、とても素晴らしいと思います。
廊下は天井が凄く高いので、採光もよくとてもゆったりした空間が生まれていてフンイキはかなり良いです。部屋もかなり広くしかも床が多分温泉熱の床暖房になっていますので、暖かくなっています。畳に横になっているとホカホカして眠たくなってきます。
湯小屋は本館と繋がった別棟になっています。脱衣所も広く清潔で気持ちがいいです。ここの宿は6部屋しかないのに、この湯小屋の造りはとても贅沢な気がします。
お風呂は内湯×1と露天×1があります。内湯は12~3人が入れる大きなもので、源泉が豪快に浴槽に注がれ掛け流しになっています。浴槽は残念ながら木製ではないですが、新鮮さ溢れる温泉がとめどなく流されていますので、とにかく浸かっていて心地のよいことこの上ありません。
お湯は薄く白濁しておりさらりとした感触ながらぬめり感も少しありお湯の成分で体中がやさしくなでられているような感じさえするくらい気持ちがいいです。灰色の湯花も大量に舞っています。まるでお湯の中で華麗な舞踏会を行っているような感じです。
露天は10人くらいが入れるもので上からと浴槽内からの2ヶ所からお湯が投入されています。それでも雪に囲まれた露天は内湯よりもお湯はぬるめになっています。浴槽の底が青い綺麗なタイル張りなっているため、お湯は青く見えますが露天はほぼ無色透明のお湯になっています。
内湯よりあっさりした感じのお湯ですが、とりまく環境が素晴らしいのでとてもよい気分でお湯に浸かることができます。3月下旬ですがまだまだ雪が多く残っており、のんびりと雪見風呂を堪能することができます。しかし、気持ちいいなあ。天気がよければ夜は満天の星を眺めながら入ることができるそうです。
内湯の浴室のカランがまた素晴らしいです。通常の水道の蛇口からではなく木の樋から源泉が常時勢い良く注がれ、丸太をくり貫いた桶に溜められていきます。お湯の量が半端ではなく多いので見ているだけで惚れ惚れするものでホント気持ちがいいです。
ざこざこ注がれざばざば捨てられていきます。24時間ずーっとこの状態なのですから感動ものです。この源泉を頭からかぶってシャンプーをするとほんのりと硫黄臭も香り何とも気持ちがいいです。
食事は食事どころでいただきますが、これも一般の温泉旅館とは一線を画したものでスバラシイです。薪ストーブで暖められた食事どころは、ここも天井が高く気分がいいです。料理は和洋折衷のものですが、山菜や岩魚など地元の素材の良さを十分に引き出した味わい深いものです。
岩魚のムニエル味噌ソースは絶品と言っていいと思います。質量ともに満足のいくもので、こんな山の中で(失礼!)このような洗練された料理に出会えるとはちょっと信じがたい経験です。
今回の宿泊は平日(月曜日)ということもあり熊谷家の貸切でした。これだけの見事な施設を我が家だけで貸切できるとはとてもシアワセでラッキーなことだと思います。特にこのスバラシイお風呂を好きなだけ独占できますので、贅沢としか言いようがありません。思わず笑いたくなるくらいでした。
2時間半も歩いてきた価値は十分にあります。温泉宿としての居心地のよさ、そしてお湯の良さのバランスがとてもよく第一級の温泉施設だと思います。私は手放しでここを大推薦したいと思います。宿泊しながらまたここに来たいと思わせる数少ない宿の一つです。
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/tochigi/tesirasawa.html
奥鬼怒温泉郷の一つ、手白沢温泉は加仁湯や八丁の湯とは異なり送迎が無いので、片道2時間程を自分の足で歩かなければ訪れることができません。
宿の周囲は山に囲まれ、まさに山奥の一軒宿の雰囲気です。しかしながら建物はモダンな造りで、ロビーや廊下、食堂など館内は木が多用され、暖かな雰囲気。客室もほとんどの部屋が15畳と広々とした間取りで、ゆったりとくつろげます。客室数が6室と少ないのも魅力の一つですね。そして特筆すべきは、この宿には娯楽施設はもちろん、各客室にテレビすらない点です。そのおかげか(?)本当に静かにのんびりと過ごすことができます。ある意味で本当に贅沢な時間かもしれません。接客面でも山奥の秘湯だからという事は無く、非常に好感が持てるものでした。予約の段階で宿の周辺の状況(宿までの道の状況など)を丁寧に説明してくれたのも高評価ですね。
次にお風呂についてですが、男女別に大浴場と露天風呂があり、どちらも豊富な湯量で、もちろん24時間入浴可能です。内湯の大浴場は、浴槽の目の前が一枚ガラスで開け閉め可能で開放的。かなり熱めのお湯が溢れています。そしてユニークなのは洗い場に蛇口やシャワーは無く、大量の温泉が切り株に注ぎ込まれている点です。これも豊富な湯量だからこそ可能な事ですね。また露天風呂は、野趣溢れる雰囲気で大自然を肌に感じながら入浴できます。こちらは内湯と異なり少しぬるめのお湯が溢れているので、のんびりできます。ちなみに晴れている日の夜の露天風呂からの眺めは最高!空一面に広がる星空はあまりの美しさに言葉を失いました。
そして食事についてですが、2食共に食堂でいただきます。夕食は箸でいただけるフランス料理で、山菜や鹿刺しが盛り付けられた前菜や、大きな岩魚の蒸し焼きなど地元の食材を使った料理で、山奥の宿とは思えないレベルの高さです。それも一品づつ出来たてを運んでくれます。夕食後は食堂脇の暖炉でコーヒー(お茶などもあり)を飲みながら一服できるのもうれしいですね。朝食は夕食とは異なり、和食中心ですが岩魚の甘露煮など、こちらも地元の食材を使っています。ただ朝食は量的にちょっと足りなかったけど・・・。
最後に総合評価ですが、風呂はもちろん、食事や雰囲気は文句無しに大満足。客室もテレビが無いことが逆にマイナス評価ではなく、プラス評価と言えると思います。日帰り入浴が不可な点や送迎が無い点など、かなり個性的な宿ですが、それを踏まえた上でもおすすめできます。行くのには苦労するけど、それに報いてくれるだけの宿。(ちなみに基本的に通年営業ですが、冬期は必ず営業しているか確認してください)
http://www.ne.jp/asahi/onsen/banzai/TESIROSAWA.htm
手白澤温泉HP
http://www5a.biglobe.ne.jp/~Maackii/HTML/teshiro.htm
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2022/08/10 (Wed) 08:44:58
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あげ3366