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熊本県 阿蘇郡 寺尾野温泉

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2022/07/03 (Sun) 19:04:37

熊本県 阿蘇郡 寺尾野温泉  


熊本県 阿蘇郡 小国町 上田 寺尾野

近頃、やたら秘湯ばやりである。「まっとうな温泉」の著作中、「秘湯的であって全く秘湯ではない」と表現したら、怒っちゃったご主人もいた。でも、このご時世に、この日本に、本物の秘湯なんてどれだけあるのだろう。 たとえば、「秘湯」の代表として秋田の鶴の湯がある。私は、本物の秘湯とは思わないがどうでしょう。だいたい、ランプの宿も、電気を引こうと思えば引けるのに無理に引いていない気がする。つまり、都会人に提供する秘湯の演出でしょう。それで堂々としていいのではと思う。

 「秘湯を演出して、プチ疲れた都会人をもてなす」事を堂々と言ってどこが不都合があるのだろう。真実に敏感になり、ぎすぎすしている宿では「プチ疲れ」は本当には取れないと思うのだが。 逆に言えば、都会人は、本当に秘湯に入ってはいけない。なぜなら、都会人は、田舎のマナーは知らない。住む世界が違うのだ。マナー知らずは、トラブルの元。  ある時、温泉を探して田舎を歩いていたら、おばあさんがいた。「おばあさんこにちは」と挨拶した。その後、10分して、お巡りさんがすーっと近づいてきて職務質問をしてきた。特には、警戒されるような格好はしていないつもりだったが、共同体の田舎の中に、よそ者が入るのはそれだけで異質な事なのだ。その感覚は、都会人には全くない。本当の秘湯とは、そんな場所にある湯なのだ。

 さて、ここ寺尾野温泉は、誰も知らない共同浴場だ。知らないのは当たり前、よそ者にわからないようにしているからだ。黒川と山川を結ぶファームロードの寺尾野入り口から一車線の山道を下り、そこからまともな道のない畑の奥に突き進んだ所にある。標識もないので見つけるのは至難。至難で結構。

 湧蓋山周辺は、濃厚な硫黄泉の里だが、ここの硫黄泉はかなりかわっている。泉質はキンキンの透明なのに硫黄のアロマが非常に強く甘いのが特徴。多くの硫黄泉が、チョットゴムの焦げ臭いアロマを持っているのに対して、ここのアロマは純粋に甘い。

 かつて、地滑りで発見された湯は、飲んでも旨い名湯だった。

 最近たくさん押しかけるようになったので、迷惑な様子。まず、行かないこと。それでもどうしても行くならひとりで行くこと。そして、威張らず小さくなってはいること。それでいい。とにかく、マナーに気を付けたい。こういうのが秘湯だ。
http://homepage3.nifty.com/umayu/page091.html



小国町の山里にひっそりと湧く温泉です。温泉街はなく共同浴場だけがぽつんと存在します。その存在を知らなければ、まず見つけることはできません。やかましいほどヒバリがさえずる深い緑の山林に囲まれた窪地に湯小屋はあります。思ったよりはずっと立派なものです。

お風呂は内湯×2があります。脱衣所・浴室一体型の好感のもてる造りとなっています。綺麗なタイル張りの浴槽が2つ並んでいます。源泉が直接注いでいる浴槽とその浴槽と繋がってはいるものの仕切りがあるぬるめの浴槽とがあります。

お湯は何とも言えないほどやわらかな肌触りのやさしさがあふれるもので、ふんわり身体がお湯に包まれているような感じがします。このお湯に浸かっているだけでシアワセな気分がこみ上げてきてしまいます。白い湯花もちらほら舞っています。これほど心が満たさた気分になる温泉はそうないと思います。久しぶりに温泉に浸かって、そこのお湯とそれを取りまく施設に感動しました。ここは大事に大事に宝物のように守っていきたい一湯だと思います。(2002/07/06/AM8:30)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/kumamoto/teraono.html



小国町の山の中に人知れずひっそりと湧く湯があるらしい。その名を寺尾野温泉といい、百姓が野良仕事の汗を流すために田んぼの真ん中につくった薬師湯という共同浴場があるという。だが場所がよくわからない。地図はものすごくオーザッパなものしかないし、カーナビには位置は表示されるが道案内はしてくれない。電話の問合せ先は小国町役場になっていて、日曜の今日は当然役場は休み。とにかく怪しげなカーナビ画面と小国町上田寺尾野という住所を頼りに山道を走り始めたが、まったくもって心もとない。と、雨の中草刈機で農作業中のおっさんを発見して道を聞く。

これで一安心、と思ったのだが、実はまだ甘かった。おっさんの指示通り橋を渡ってしばらくすすみ、寺尾野の標識で左折し山道を下り、しばらくして何軒かの集落に出た。車を降りてうろうろしてみる。

「このへんのはずなんだけど。」
「けど民家と田んぼと山以外何も見えんぞ。三角屋根の湯気抜きが目印のはずなんやけど。」
「でもカーナビの表示を見てもこのへんみたいだし・・・。」
「多分道間違えたんや。もう一度戻ろ。」
もう一度広い道に戻りしばらくすると、
「ほら、もうひとつ橋があった。そんで寺尾野の標識も。ここを左折しなかんかったんや。
ほれ、カーナビの表示もぐんぐん近づいとる。」
左折した山道をくねくねと下りていくと何軒かの民家の集落にたどりついた。が、よく見ると・・・。
「おい、ここさっきのとこやないか!」
「やっぱりここで合ってたんやわ。」
「おい、あそこにおっさんがおる!あの人に道聞くぞ!」

寺尾野温泉はどこですか、と聞いてみると、おっさんはあっさり、
「この下」と指差した。田んぼしか見えなかった・・・。
とりあえずそっちのほうへ歩いて行くことにしたが、そこへ行くには、
「のわー、民家の庭通っていかなかんやん。そんな道わかるか!」
庭先を通って畦道をしばし進むと・・・。「あった!」湯気抜きのついた瓦屋根の小さな建物!ついに寺尾野共同浴場薬師の湯に到着した。

戸を開けるといきなり分析表が。泉温1℃とあるが、41℃とかそんな表示を誰かがいたずらしたものと思われる。中に入ると脱衣場浴室一体型。浴槽は水色のタイル張り2槽式で、奥には温かい源泉が注がれ、手前にはぬるめの湯が満たされている。

源泉は熱くもぬるくもないちょうど良さ。無色透明硫黄臭硫黄味のなめらかな湯。男女の仕切りは板壁。上部で男女がつながっているのはよくあることだが、ここはぬるめ浴槽の内部が男女でつながっていた。つまり壁際につかっていると、お互いの体が見える。

元郵便局配達員で、配達の途中でよくここにつかっていたという先客の
おっさんによると、この湯はつかれば疥癬(キンタマの裏が痒くなる皮膚病。
高校時代、寮の風呂で異常感染した)などの皮膚病に、飲めば胃腸病によく効くという。

後からもう一人おっさんが入ってくる。「どっから来たんね?」
「名古屋からです。」「わしは名古屋の納屋橋のうなぎや大友の横の製材所で
働いとったことあるんよ。」世の中せまい。

見ると飲泉用のコップも置いてあった。こうして九州の田んぼの真ん中の小さな共同湯に静かにつかっていると、街中とは明らかに違うゆったりとした時間の流れを感じられて、なんだかとても気に入った湯だった。
http://www.gld.mmtr.or.jp/~okuch/kum/onsen/kumamoto/teraono.html



噂通り本当に秘湯です。「寺尾野温泉」自体はナビにもゼンリン地図にも(元は同じものだけど)載っているのですが、そこへ辿り着く道は載ってません。なぜなら、本当に道がないのです。近くに車を止めて畦道を歩いていくしかありません(ここをゼンリン地図に載せた人は凄い)。

近くまで行っても看板や道標はありません。浴舎も道路から見えません。
手掛かりとしてプリントアウトしていた画像を頼りに目標を定めて民家の軒先を通って畦道を下っていくと、発見しました! 湯気抜き屋根が着いた立派な浴舎。
途中、畦道が土砂崩れに遭い、あるはずの石段が埋まっていましたが、土砂を乗り越えて辿り着きました。
裏に回ると入口があり、上に「薬師湯」と看板がかかっていました。

料金箱は脱衣所と浴室の間の柱にありました。大人100円です。
脱衣所と浴室の間は小さな衝立が置いてあるだけです。
中にはご夫婦連れの先客がいらっしゃいました。

浴室は中心を境に男女別になっていますが、背の高い人なら立ちあがれば見渡せてしまうほど男湯と女湯の仕切りが低い上、板が交互になっていて、斜めから見ると隙間から向こう側が見えてしまう造りです。しかも、2つに仕切られた浴槽のうち1つは底は女湯と男湯が繋がっていて、浸かっていると身体は丸見えです。

なんとも、ドキドキ感が味わえる造りですね。
そのためか、私が脱衣所で服を脱ぎ浴槽に向かうと同時に、入れ違いに先客の奥さんが男湯から見えない方の浴槽を出て脱衣所に向かわれました。きっと浴槽を譲ってくれたのだと思います。

ご主人はその後もしばらく浸かっていらっしゃったので、私は男湯の方に背を向けて顔が見えないように入りました。
奥さんが着替え終わられるとご主人も上がられたので、その後は貸切となりました。

一番奥の神棚に薬師如来像があり、その下から源泉が出ています。コップがあるので飲泉しました。お湯は無色透明、硫化水素臭があり、飲むとほんのりしょっぱく、甘みもあり、アルカリ泉特有の喉に引っかかりも感じました(←これは私だけかも)。

その源泉湯口から見えない浴槽に注がれ、それがオーバーフローしたお湯が見える浴槽に注がれています。そのため、源泉は42度、見えない浴槽41度、見える浴槽が39.5度と温度差があります。

入口付近にあった成分表では文字が消えて源泉温度1度と表示されていましたが、正しくは41度だと思います。
水カランも何もない温泉ですが、沸かさず薄めずちょうど良い温度の源泉がかけ流されていて、心まで静かになるような静けさがあって、いつまでも浸かっていたい気分。。。寒い冬なんて一日中浸かっていられたら幸せだろうなぁ。。。

地元の人から大切に守られている温泉だということが感じられ、観光客に荒らされたくない(私も観光客ですが)いつまでもこのまま静かであって欲しいと願うような温泉でした。
ところで、先客のご夫婦から「上から下って来られましたか?」と尋ねられたので、「1カ所土砂崩れしてますけど、乗り越えられました」と答えましたが、質問から察するに、どうやらその方達は下にある別の道から上って来られたようです。民家の軒先を通るのはご迷惑だと思うので、きっと下から上って来る方が正道なのでしょうね(下には民家はないようでした)。
次回訪れることがあれば、そちらの道を探したいと思います。 2005.7.16.
http://www.geocities.jp/room1010_tenten/spa/teraono.html

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