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れいわ新選組 山本太郎を応援しよう

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2022/07/03 (Sun) 05:46:19

れいわ新選組 山本太郎を応援しよう


【山本太郎・れいわへの応援メッセージ!】鈴木宣弘氏(「東京大学大学院教授(農業経済学)【 #参院選2022 】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fZRXXvYPTwo


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内田樹 週刊金曜日インタビュー 2020-02-26 mercredi
山本太郎現象

――そのれいわ新選組の山本太郎ですけれども、内田さん自身は、彼をどう見ていますか?

彼は立派な政治家だと思います。感情の器が大きい。怒りも喜びも共感力も、すごく大きい。怒って泣くし、悲しんで泣くし、困っている人を見ると、共感して泣く。不正への憤りで震える、弱者への共感で震える。あそこまで感情のスケールが大きい政治家は、今の日本にはいないような気がします。

それに彼は全部自分の言葉で話しますね。政治家的定型句を決して使わない。先日、梅田での街宣を見に行きましたけれど、3時間続いた街宣なのに、みんな帰らない。何百人もの人が寒空に立って、3時間聴いている。驚きました。それだけ説得力があるということです。
http://blog.tatsuru.com/2020/02/26_1553.html


内田樹 『山本太郎から見える日本』から 2020-04-10 vendredi
■山本太郎を支持する理由
http://blog.tatsuru.com/2020/04/10_1141.html


──山本太郎を支持するようになったきっかけはなんだったのでしょう?

内田 はっきり注目するようになったのは3・11の後です。俳優だった人が政治的な発言をするようになったとたんに干されて仕事がなくなってしまったと聞いて、日本の芸能界はひどい世界だと思いました。そこで闘っているのは偉いと思って、ひそかに遠くから応援していました。その後、彼が参議院議員になって2~3年目のころかな、凱風館で公開で対談することになったんです。オープンマインドで、とてもフレンドリーな方だったので、すっかり気に入って。いやあ、いい奴だなと(笑)。

 彼の手法はいくつか基本的な政策を掲げて、その点に同意してくれる相手とはだれとでも組むというやり方ですね。そういうタイプの政治家は日本では左派、リベラルには非常に少ない。むしろ、あらゆるトピックについて「これだけは譲れない」という綱領を掲げて、その非寛容さを思想的な純粋さだと勘違いしている。そうやって「すべてに同意する人間だけと組む」という「踏み絵」のようなことをやる。「小異を捨てて大同につく」ということが日本の左派、野党はとにかく苦手ですね。だから、四分五裂している。ある種の潔癖さみたいなもので、政治家としての清潔さと表裏一体でもあるので、一概に否定はできないんですけれど、自民党はそこらへんがずさんでしょう。昨日まで反対していた政策に一夜にして賛成したりというようなことは日常茶飯事で、とにかく政権にしがみついていられるためならなんでもやる。その政治的な無原則のせいで現に巨大勢力を形成している。野党が結集して、自民党に対抗できる政治勢力になるためには、ある程度は自民党の組織戦術に学ぶ必要がある。政策の優先順位を決めて、大筋で合意できたら、細部については細かいすり合わせをしないで、後回しにする。そういうことが野党が苦手なんです。でも、山本太郎はその点が例外的です。彼はイデオロギー先行で政治家になった人じゃないから。いま目の前にいる困っている人たちを支援するための「手段として」政治がある。その辺の割り切り方は他の野党政治家にはなかなか見られない。

──立憲とは距離があるように見えます。彼は野党分裂の原因になっているのでしょうか?

内田 山本太郎は別に野党を分裂させる気はないと思う。ほんとうは立憲民主党が中心になって野党共闘をするべきなんです、最大野党なんだから。でも、いま野党共闘を強く牽引しているのは山本太郎と共産党じゃないですか。国民民主党と立憲民主党はどちらも野党共闘に積極的であるようには見えない。党名がどうだとか、細かいことを言っている。もともと同じ政党にいた連中が再統合するだけでこれだけ揉めている。今、目の前にある具体的な政治的課題にどう取り組むかより、自分の議席をどう守るのかという方に気持ちが向かっている。国民と立憲の争いって、「野党第一党はどっちだ」という争いでしょ。そんなレベルの低いことで争ったってしょうがないじゃない。政権を狙いに行けよと思うんだよね。その意欲がないところに山本太郎もイラついているじゃないですか。

――前回の参院選では、本人は落ちてもれいわの躍進をとるという闘い方でした。

内田 山本君自身は議席をとろうと思ったら、どこだってとれる。衆院でも参院でも、どこかの補選に出ればたぶん当選するだろうし、知事選だってどこでも通るんじゃないかな。

――彼のことを極右と呼ぶ人もいれば極左と呼ぶ人もいて、不思議なグラデイションのなかにいる印象があります。

内田 古典的な右、左というカテゴリには収まらないと思います。

――それが、彼がポピュリズムと言われるゆえんでしょうか?

内田 ポピュリズムというのは明確な政治イデオロギーですから、違うと思います。彼はイデオロギー先導じゃないから。それよりもプラグマティズム、現実主義ということなんじゃないかな。目の前の政治的な問題について、解として選択肢がいくつかあるなら、どれが一番国益に資するのか、どれが一番国民生活にとってプラスになるのか、どれが一番行政コストがかからないか・・・という具体的な「ものさし」で政策を吟味していると思います。

 今は30年、50年というスパンで長期的な計画を持っている政党なんて世界じゅうどこにもないと思いますよ。どこも目先の政治的な難点をどう解決するかということに懸命で。アメリカもそうだし、イギリスもそうだし、EUもそうだし、中国、韓国もそうだし。そういう先の見えない状況で右だ左だと言っても仕方がないという気がするんですよ。

 とくに今アメリカやヨーロッパでホット・イシューといえば現代貨幣理論(MMT)ですね。このアイディアに一番最初に反応した日本の政治家は山本太郎だったでしょ。こういうのにはほんとうは右も左もない。でも、既成政党は、現代貨幣理論は右派的なのか左派的なのかという党派的見極めがつかないので、「判断保留」している。山本太郎はぱっと頭を切り替えた。そういうことができるのが最大のアドヴァンテージなんじゃないかな。

──山本太郎の起こしているムーヴメントは、たとえばスペインのポデモスや、アメリカのバーニー・サンダース、オカシオ゠コルテスなどが巻き起こしているオルタナティヴな運動とリンクしていると考えていいでしょうか?

内田 リンクしていると思います。ただそれは、よそでこういう実践があったから、それを模倣しようということではないと思います。世界同時多発的に起きるんです、こういうものは。いま世界のどこも反民主主義的で、強権的な政治家が成功しています。アメリカのトランプも、ロシアのプーチンも、中国の習近平も、トルコのエルドアンも、フィリピンのドゥテルテも。非民主的な政体と市場経済が結びついた「政治的資本主義」が成功している。

 中国がその典型ですけれど、独裁的な政府が、どのプロジェクトにどんなリソースを集中すべきか一元的に決定できる。民間企業も軍部も大学も、党中央の命令には服さなければいけない。巨視的なプランを手際よく実行するためには、こちらの方が圧倒的に効率がよい。民主国家では、民間企業や大学に対して、政府のプロジェクトに全面的に協力しろというようなことは要求できませんから。非民主的な国なら、政府のアジェンダに反対する人たちは強権的に黙らせられるし、人権も制約できるし、言論の自由も抑え込める。だから、短期的な成功を目指すなら「中国モデル」は魅力的です。日本の安倍政権も、無自覚ですけれど、中国やシンガポールのような強権政治にあこがれている。だから、国内的にはそれに対するアンチが出て来る。日本の場合は、それが山本太郎だったということなんじゃないですか。


■検閲はびこる大手メディア


──民放や全国紙などの大手メディアが彼をとりあげないのはなぜなのでしょう?

内田 参院選が終わった直後、ある大手紙が僕のところに取材にきて、れいわ新選組の躍進について意見を聞きたいと言ってきた。選挙期間中にれいわ新選組についてまったく報道しなかったメディアが今ごろやってきて何を言うのかと文句を言ったんです。あれは「事件」でしょう! 短期間で立候補者を集めて、一人で4億円以上の資金をクラウドファンディングで集めたわけで、それって「事件」じゃないですか。「ニュース」じゃないですか。それを政治的中立性がどうたらと言って報道しなかった。それはジャーナリストとして自殺行為じゃないかと言ったんです。そしたら、その記者が言うのは、実はずっと山本太郎のことは取材していたんだそうです。専属チームまで作って。選挙活動の最初から映像や音声を撮っていたので、素材は山のようにあった。でも、使ってもらえないんだ、と。いくら記事を書いても、ニュース映像を作っても、上が「これは使えない」と言ってボツにするんだそうです。山本太郎だけじゃなく、辺野古もそうだと言ってました。現場は必死でニュースを取材しているんだけれど、上が抑えている。

──検閲するということは、それを脅威だと思っているということですよね。

内田 そうですね。そのまま放送されたり、記事にされると、政権に大きなダメージを与えるということがわかっているから抑え込んでいるんでしょう。桜を見る会もそうです。関係者を取材して証言を取れば、公選法違反で首相を追い込めるんだけれど、政権維持のために、メディアの上層部、政権の連中と一緒に寿司を食ったりしているような連中が隠蔽に加担している。

──われわれはネットや『週刊金曜日』などの小さなメディアのおかげで山本太郎の活動を知ることができているわけですが、他方で地方の年輩の方などは、情報源がテレビくらいしかなかったりもしますよね。

内田 テレビと讀賣新聞産経新聞しか読まない人たちとネットで情報を取っている人たちとのあいだに情報格差が生まれています。世界の見え方がまるで違うと思う。テレビがもう少し現実をありのままに映し出してくれたら、政治は一変すると思いますけどね。テレビはそのラストチャンスを失いつつあると思う。もう知的な人は誰もテレビ見なくなっている。
http://blog.tatsuru.com/2020/04/10_1141.html


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山本太郎 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E

東京選挙区は山本太郎 チャンネル - YouTube
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れいわ新選組 公式チャンネル - YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCgIIlSmbGB5Tn9_zzYMCuNQ/videos

れいわ新選組 ウェブサイト
https://reiwa-shinsengumi.com/
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2022/07/03 (Sun) 06:02:46

参院選の台風の目となるれいわ新選組 まともな社会を切望する若年層 東京街宣には連日人だかり
2022年7月1日
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/23946

 参議院選が公示され、7月10日の投開票日に向けて各政党や候補者の陣営による選挙戦が一斉に始まった。改選6議席の東京選挙区では、現職や新人34人が立候補し、激しい街宣活動が各地で活発化している。選挙区に5人、全国比例に9人の計14人の候補者を擁立したれいわ新選組の代表・山本太郎(東京選挙区立候補)は、1日当り5~6カ所の辻立ち演説をおこない、各地で黒山の人だかりをつくっている。訴える内容は、25年のデフレ不況を吹き飛ばす消費税廃止、円安情勢下での国内産業の保護、長期化するウクライナ戦争や東アジアの緊張を緩和する平和外交、脱原発を基本としたエネルギー対策など多岐に及ぶが、聴衆との一問一答を交えた熱気溢れる街頭演説は、多くの人々をひきつけ、確実に選挙戦の台風の目となっている。

 山本太郎陣営は公示以降、新宿、中野、阿佐ヶ谷、四ツ谷、五反田、蒲田、自由が丘、中目黒、恵比寿、北千住、錦糸町、上野、秋葉原、池袋、高田馬場、原宿、表参道、渋谷など都心で重点的に演説。どこでも人だかりが生まれ、なかでもロスジェネといわれる3、40代を含めて若い人の多さが際立っている。街頭演説会場では、候補者である山本本人が一通りの政策をのべた後、往来する人々や偶然居合わせた人にもマイクを渡し、旺盛な質疑応答をおこなう。年間を通じておこなっている街頭記者会見と同じ方式だが、選挙中には従来の支持者ではなく、「たまたま通りかかった」「演説が聞こえたので聞きに来た」という人がマイクを握ることが圧倒的に多い。

 また今回の参院選を「コロナ禍で鬱積したものを発散する選挙」と位置づけ、演説の前座として、コロナ禍で活動の場を奪われてきた大道芸人、漫才師、講談師、ミュージシャン、ダンサーなどによる多彩な演目を織り交ぜ、25日の秋葉原駅前では「れいわ景気爆上げ盆ダンスパーティー」と銘打って盆踊りやよさこいソーラン節などを参加者も一緒におこなうなど、イベント色の強い選挙キャンペーンをやって衆目を集めている。26日の渋谷街宣にはブラスバンドも登場し、ひときわ賑やかな選挙戦を展開している。

 質疑応答では、「なぜせっかく当選した衆議院議員を辞職したのか理由を聞きたい」「ビジョンはわかるが、国会議員になってれいわは何をしてくれるのか?」「ウクライナ戦争(対ロシア)について、非難決議に反対したれいわの姿勢はどうなっているのか?」など辛辣な意見も含めてさまざまな疑問が飛び交い、山本氏との間で熱のこもったやりとりがおこなわれる。

ウクライナ問題を巡り 外交窓口を閉じるな

 ウクライナ問題に対する日本の態度として山本氏は、次のように訴えている。

 山本太郎 武力をもってウクライナに侵攻したロシアについては、もっとも強い言葉で非難するというのが私たちの立場だ。同時に、この戦争を終わらせるために交渉を続けることは絶対に諦めてはいけない。だが、日本政府がおこなったロシア制裁は長期化はさせるが、戦争を終わらせる効果は乏しいことは過去の実績からも明らかだ。さらに日本政府はロシア大使館の外交官を国外に追放し、ロシア側との交渉の窓口を閉じてしまった。正義一点だけで外交は語れない。国際法違反をしたものには最大限の非難はしながらも、国益という点からも交渉のカードにならなければならない。外交の失敗が戦争なのだ。

 東アジアで緊張が高まれば、それを緩和するためにロシアとの交渉窓口は必ず必要になる。エネルギーという点でもロシアとの関係は国益に通じる。中国とアメリカの間で緊張が高まれば、台湾有事も想定される。ここで「日本の防衛力をさらに強化すべきだ」という強い声がある。「台湾防衛は日本の防衛だ」と考える人もいるが、それは絶対に口に出してはいけないことだ。

 現に世界中で台湾有事のシミュレーションはさまざまにおこなわれているが、その内容をみれば概ね米軍は中国軍に負けている。2020年秋、米空軍がおこなった図上演習では、中国軍による台湾侵攻は撃退したものの損害があまりにも大きく、成功に値しないというリポートを米空軍が出している。さらに多くの人命と装備が喪失するという結果になっている。

 このシミュレーションの前提として、米軍が主導して指揮する台湾守備軍の先頭に立つのは日本の自衛隊の艦船、航空戦隊となっている。これが現実になれば日本は戦争の最前線に立てられ、完全に巻き込まれることになる。だから、そこからは距離を置き、あくまで外交で解決する努力をおこなうべきだ。戦争に備えて軍備を増強するという話はいろいろ語られるが、そのような事態にならないような外交をどれだけ厚くしていくかということについて語られることがないのがこの国の政治だ。

 例えばASEAN(東南アジア諸国連合)は「アメリカと中国、どちらかを私たちに選ばせるな」というスタンスで外交をしている。米中の争いに巻き込まれたときにはアジア全体に影響を及ぼす。だから、日本もアジア諸国と手を繋ぎながらこれを抑制するとりくみをやっていかなければならない。

 今国会では「敵基地攻撃能力」を持つということが論議されているが、要するに先制攻撃能力を持つという内容だ。いくら言葉をいい換えても、そのように世界では報道されている。日本がなぜ他国を先制攻撃できる能力を持つことが問題になるのか。それは国連憲章にある旧敵国条項で、日本を含む七カ国(敗戦国)が不穏な動きをしたときには安保理の許可なしに叩けることになっているからだ。つまり日本が重武装に傾けば、日本が周辺国から攻撃されても文句がいえない関係になっている。安全保障とは裏腹に日本が攻撃を受けるリスクが高まる。

 日本に対して旧敵国条項は死文化はしていない。旧敵国にはドイツも含まれるが、ドイツはNATOに加盟しており、英仏と相互に防衛するという立場にあるため事実上、死文化している。ロシアに対しては不可侵条約が結ばれている。日本はどうか。ロシアとの平和条約はなく、中国とも条約はあっても関係は悪化し続けている。火遊びが過ぎる国は叩かれる。日本は国連憲章によって足かせがはめられていることを決して忘れてはいけない。その立場を考えたうえで何ができるのかを徹底的に考えていくのが現実的な国防だ。つまり専守防衛であり、徹底的な平和外交を貫く以外にない。それをわかっていて憲法改定だ、敵基地攻撃だ、国防費増額だということが、いかにお花畑で語られる安全保障かということだ。

この国の主権者は国民 50%が動けば変わる

 また、恵比寿駅前で「あなたは議員になって何をしてくれるのか?」という問いに、山本氏は次の様にのべた。

 山本太郎 たった一人でもできることはある。だが、それだけでは限界がある。国会のなかで勇気をもって、空気を読まないという選択ができる人たちが増えなければならない。今までの永田町のリズムでやっていこうと思う人間たち、「親や先輩から譲ってもらった地盤をなんとか守らなければならない」「労働組合のなかでもらった議席だから次の人に迷惑がかからないようにちゃんと議席を繋がなければ」というような忖度のなかで政治を回されても困る。そんなことはみなさんには関係がないからだ。国会は職業安定所ではない。

 この国のオーナーは、皆さんお一人お一人なのだから、この国会内の崩れたパワーバランスをとり戻さなければいけない。あなたに光が当たるという政治家を増やしていかなければ、全体的に前に進める力は弱まる。その存在がいなくなったとすれば、もう完全に白旗だ。白紙委任しかない。この選挙制度さえもいつまで守られるかわからない状態だ。

 私は徹底的に抗うつもりだ。どうしてか? もう自分の人生は横に置いている。逆にいえば絶対にやってやろうと思っている。自分がどうなったとしても。そういう相手を一番怖がるのが既存の権力側だ。彼らは守りたいものだらけだから。保守じゃなくて保身なのだ。

 れいわ新選組を立ち上げたときは1人だった。それ以前にも、1人でも2018年の西日本豪雨災害のときには、小型重機100台を被災地に送るように内閣委員会で働きかけて実現させることができた。現在は700人の国会議員のなかでわずか5人だが、それでもできることもあるし、かけられる圧力はある。でも、ここから先に進めるには数を増やしていくしかない。あなたの1票だけでは難しい。それをなんとか横に広げて、1人1人がそれをやれば3倍になり、4倍になる。

 50%の人たちが眠っているのだとしたら、あなたの近くからそれを集めることで力を持たせられる。政治家、政党を育ててほしい。私は希望しかない。50%のまだ未確定の人たちがいるのなら、希望しかない。その人たちと力を合わせて変えていける。今現状はそうだから、しょうがないよね…と諦めたとたん、それに苦しむのは子どもたち、孫たちではないか? 力を合わせておもしろい世の中、景気のいい社会をつくりたい。だって直近9年間で過去最高益を上げている人たちがいるのに、大多数の賃金がだだ下がりという社会をつくれたのだから、その逆の社会もつくれる。政治によってつくられたものは、政治によって変えられる。

 永田町の空気を読まないという存在を巨大化させていただくことによって、皆さんに貢献できることは増えていく。そういうものが増えていくことによって、だるだるに弛みきった国会に緊張感を与えることができる。皆さんは希望の存在だ。この国を変えられるのは皆さんなのだから。私たちをその先頭に立たせていただきたい。徹底的にやる。力を貸していただきたい。

「命守る政治を」  聴衆の声から

山本太郎の演説には若年層が多く集まる

 1カ所当り約1時間あまりの街頭演説では、偶然通りかかった人々も足を止め、最後まで熱心に聞き入っている。時間を経るにつれてその数が増していくのが特徴だ。

 池袋駅前でベビーカーを引いて家族で演説を聞いていた父親は、演説後に山本氏と家族写真を撮った。「偶然通りかかって聞いていたが、国民の生活に密着した政治家が少ないなかで、山本さんにはその姿勢を感じる。やはり子どもを持つ親としては命を守る政治を求めたい。最近の外交や安保問題については不安を感じることが多く、憲法改正についても与党は議論をすることなく、密室ですべてを決めていこうとしている。野党も迫力がなく、逃げているように見えて仕方がない。投票率が低いのも、どの政治家に投票しても自分自身へのメリットが見えにくいということがある。山本さんのように私たちの目線で政治を語ってくれる政治家が増えてほしい」と期待を語った。

 高田馬場で演説を聞いていた40代の会社員男性は、「演説は最後少ししか聞けていないが、政治について冷めて見ていた自分にとって山本さんは信用できる人間かどうかを見極めたいと思って聞いていた。今の政治には弱者目線が必要だと思う。私が住むアパートでも80代の独居老人が多いが、民生委員のなり手もなく、保健師もいないので見守る人がいない。身内もいないので、私くらいしか気に掛ける人もいない。区役所に相談にいっても、個人情報保護といって何も動いてくれない。大家さんもいるが、管理会社まかせで、その管理会社も遠くにあるから、中間的なコミュニティが存在しない。高齢者のセーフティーネットが必要だ。個人情報よりも命を守ってほしい」と語っていた。

 また「私もロスジェネ世代で、昨年まで非正規雇用を転々としてようやく正社員になれた。同世代も非正規雇用で独身者は多い。選挙のときだけいいことをいう政治家はたくさんいるが、れいわ新選組には信用される政党になってほしい。その点では、街宣スタッフの人たちが“点字ブロックを避けてください”というプラカードをもって案内していたことに感銘を受けた。このようなきめ細かい心遣いをする政党は他にない」とのべていた。

 原宿で街宣を聞いていた34歳の男性は「たまたま通りかかって演説を聞いた。最初はれいわ新選組の消費税廃止には懐疑的だった。でも昨年脱サラしてエステ経営の個人事業主になり、消費税の重さを知った。2年後にはインボイスも導入される。コロナ禍で私たちのようなサービス業は経営が厳しく、物価も上がり、起業しづらい世の中になっていると思う。サラリーマン時代は固定収入は安定していたが、物価が上がれば給料は下がっているのと同じだ。起業しても新たに消費税がのしかかる。その分、消費税を廃止して国全体の経済の循環を促していくというのは筋が通っている政策だと思うし、説得力を感じた。庶民の生活に関心を持つ政治をやってほしい」と思いをのべた。

 北千住での演説を聞いていた40代の男性は、「一次産業(水産)に関連する仕事に携わっているので、業界として保守的で、なかなか新しい政党を応援しづらいものがあるが、山本さんの歯に衣着せぬ演説には感心する。そこまでいっていいのか、と。エネルギー関連の商売をしているが、現在の原油高も資本家の投機によるものだ。さらに政治による補助金制度(激変緩和措置)も一部の業界に利益が回るだけで、私たちは損益が増しているのが実態だ。ガソリン税廃止は今一番必要な政策だが、それをいっているのはれいわ新選組だけではないか。補助金で一部の業界や派閥だけにもうけさせるのではなく、減税で幅広い人たちに優しい対策をやるのが本当の政治の役目ではないか」と語った。
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/23946
3:777 :

2022/07/05 (Tue) 09:13:50

有権者の本気と繋がる――れいわ新選組・参院選 全国街宣 in 福岡  真剣なまなざし向ける聴衆の姿
2022年7月6日
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/24051

 れいわ新選組の山本太郎代表(東京都選挙区に立候補)は6月29日、参院選福岡選挙区のれいわ新選組公認候補の奥田ふみよ氏とともに福岡県の博多駅前で街頭宣伝をおこなった。消費税廃止や積極財政による日本経済全体の底上げを訴える山本氏や奥田氏の訴えに対し、サラリーマンや若い世代が最前列で真剣に聞き入る姿が特徴的だった。2時間ほどの街宣がおこなわれるなかで、途中からやってきて足を止める人も多く、聴衆の数は次第に増えていった。物価高や経済的疲弊が国民生活への影響を拡大しているなかで、与党も野党も含め弛緩した国会において抜本的な政治変革を訴える演説内容は聴衆の切実な問題意識とダイレクトに結びつき、反響を呼んでいる。






博多駅前で演説する山本太郎氏と奥田ふみよ氏(6月29日)



JR博多駅前 山本太郎氏の訴え



 山本太郎  私たちれいわ新選組がまずやりたいことは、消費税の廃止だ。「むちゃくちゃなことをいうな」と思う人にこそ聞いてほしい。消費税廃止と聞いて皆さんはおそらく最初に社会保障の心配をすると思う。だが消費税を廃止したところで、皆さんへの社会保障への影響はほぼない。



 今でさえ消費税収のうち社会保障に使われているのは、ほんの一部でしかない。では何のために集めているか? それは金持ちや大企業の減税のためだ。



 消費税導入は経団連の要望書から議論がスタートした。その要望書は1986年、「俺たち(大企業)の税金を下げろ」というもので、その穴埋めとして間接税、消費税を導入するという方向に傾いていった。組織票と献金のために政策を金で売る、魂を売る、そういう政治家が跋扈(ばっこ)してこの国は貧困化してしまった。



 景気が悪いなか消費税を増税する国は日本だけだ。このコロナ禍においても、世界の50カ国以上で消費税は減税されている。消費税は、買い物や取引をするたびにとられる罰金だ。消費税があるというだけで物が売れづらくなる。物が売れなくなるということは、事業者や企業は売上を落とす。売上を落とした企業や事業者は賃金を減らす。人によっては解雇される。さらに一人一人が使えるお金が、社会に回るお金が減っていく。



 日本は1997年に消費税を5%に増税し、その翌年から25年間の不況。その不況のなかで消費税をさらに上げてきた。厚生労働省の調べによると、高い所得から低い所得まで全部並べた真ん中の値=「所得の中央値」はこの25年間で108万円低下している。つまり全体的に貧しくなった。



 一方、参議院の調査室がおこなったシミュレーションによると、消費税を廃止した場合、5年後には1人当りの平均年収は30万円、10年後には58万円上がるという結果が出ている。驚くかもしれないが当然のことだ。



 25年の不況に加えてそこにコロナがやってきて、戦争の影響で物価は上昇している。この局面でも消費税を減税しないというのは、もう既に政治ではない。国ではない。この人たちは鬼と呼ぶしかない。この参議院選挙で「れいわの鬼退治」をやらせてほしい。



 「れいわ新選組は5人しか国会議員がいないのに、消費税廃止なんて無理だ」と思われている方、それは違う。2019年に私が一人でれいわ新選組を旗揚げし、政策の一丁目一番地として消費税廃止を掲げた。その時、国会のなかではみな「馬鹿か? もう導入して30年にもなる消費税など今さらみんな気にしない」という態度だった。それが今ではどうか? 自民党と公明党以外のすべての政党が政策として消費税減税を謳っている。小さくてもやれることはある。突破できるものはある。影響は及ぼすことができる。



 「素人が出てきて一体何をやるつもりだ?」という方に聞きたい。政治のプロと呼ばれる者たちに丸投げをした結果、この国は30年間の転落を止められていない。既存の政党に期待することなんてない。新しい枠組みを作り、そして国会の中の仲良しクラブをぶち壊すような気合いの入った人間が必要だ。



 「経済だったら自民党しかない」「現状維持だったら自民党だ」というが、全部間違いだ。先進国で唯一、25年間成長せず、賃金は下がり続ける日本。それのどこが「経済だの自民党」なのか? 現状維持なんて一度もされたことがない。「経済音痴が自民党」の間違いではないか? 数十年にもわたってこの国の政治のトップに立ち続けてきた自民党だが、子どもの貧困さえも解決できずそれを加速させている。あまりにもおかしな政治が続けられている。



 この国の財源は税収だけ、そう思い込まされているがそうではない。日本には自国の通貨、円があり、通貨発行権を使ってお金を増やすことができる。足りていないところにお金を投入できる。イギリスもアメリカもみんなやっていることだ。



 これまでの日本でも通貨は増やされた。そして、政治家に近いところだけお金が回された。皆さんの元には届いていない。だから景気回復さえしない。保守的に安定的に考えて見積もっても1年間の予算100兆円。これに加えて、もうプラス100兆円。これを数年続けることは日本で可能だ。



 100兆円あったら何ができるか? 消費税廃止に26兆円。大学院まで教育費無償化に5兆円。大学生の2人に1人が借りている奨学金、その債務を一気にチャラにする奨学金徳政令に9兆円。子ども手当を所得制限なしで倍の3万円にする費用に年間4・5兆円。介護士・保育士の給料1人当り10万円アップに3・7兆円。今、私が上げただけでも50兆円程度だ。



 日本の国を立て直していくために今こそ大胆にお金を出さなければならない。



福岡県選挙区 奥田ふみよ候補の訴え



 奥田ふみよ 私は国会議員になりたい普通の母親だ。博多の怒っている普通のお母さんがガチンコで永田町に、寝ぼけた国会議員にかみつきたい。何のためか? みんなと笑って暮らしたいからだ。今の政治は腐っている。



 私は3月まで三児の子どもを育てる母親で、ピアノ教室で50人の子どもを教えていた。みんなと同じ一市民だ。永田町には普通の市民感覚を持った国会議員がいない。もとからお金持ちだった世襲議員たちに、「カップラーメンが1個600円」だとかいう人たちに、私たちの暮らしの底上げはできない。この国で当たり前に暮らしているすべての国民、弱い子どもやハンディを持った弱い立場の人たちこそ政治で救いたい。



 みなさんは政治とは何なのか考えたことはあるだろうか? 政治は暮らしであり、暮らしは政治だ。みんなのためにある。一部のお金持ちや、今だけ、金だけ、自分だけの既得権益、金まみれのおっ しん国会議員をこのままほったらかしたままでは、私は子どもを残して しねない。だから、腹をくくって、慣れないタスキをかけてマイクを持って、普通のお母さんが国会議員になりたいと叫んでいる。



 私は子どもを大切にする社会というスローガンを掲げている。当たり前のことだ。でも、こんな当たり前のスローガンを掲げなきゃいけないくらい、ぶっ壊れている。私は教育費を無償にしたい。そして奨学金の債務もチャラにしたい。教育費は無償にしなければならない。子どもたちにとって教育の格差のない国に変えるために教育費を無償にしたい。



 私はピアノを教えていて、このコロナ禍で売上が上がった。本来なら喜ばしい話なのに、私は苦しくてしょうがなかった。なぜか? この間、ピアノの生徒の家族のなかに、このコロナや始まった戦争で所得が下げられ、リストラにあい、退職に追い込まれた人が増えた。そして「ふみよさん、家は貧乏になってしまって、月謝が払えない」「また家がお金持ちになったらピアノを習いに来るから」といって、泣きながら辞めていった子どもの顔が忘れられない。



 でもその代わりに、このコロナでも戦争で物価が上がっても、お金がたくさんお家にある富裕層の方々が、たくさん私のレッスンに通うようになり私の売上は上がった。お金持ちのお子さんも才能が溢れている。しかし、所得が低くなって貧乏になってしまったご家庭のお子さんも、非常に才能は溢れている。



 一番立場の弱い子どもたちにしわ寄せがいっている。だから私は教育費を無償にしたい。たった5兆円で小学校から大学院まで、無償にできる。アメリカでは先日、20万人、8000億円分もの奨学金の債務をチャラにしている。この国も独自の円の通貨発行権があるのでお金を刷れる。実現できる。



 れいわ新選組の支持母体は、経団連や電力労連、そういった大きな組織ではない。ボランティアの市民の方たちが支えており、非常に真っ当でクリアだ。だから、この福岡県からみんなが笑って暮らせる、愛でいっぱいのワクワクする政治を一緒に作っていこう。



 私は全国一律でブラック校則を廃止にしたい。ブラック校則というのはこの日本の闇だ。実はこの2週間、私のもとに毎日ダイレクトメッセージが100件以上来ている。親にも相談できない、学校の先生もブラック労働で疲弊して心を潰され、様々な暴言を子どもたちに浴びせ、前髪が流れたら校則違反、耳にかけたら校則違反、ツーブロック校則違反。下着は白以外校則違反。



 そして先生たちも今、雇用が壊されている。役所でも竹中平蔵のパソナが介在し、正規雇用が非正規になり、学校の先生も非正規だらけだ。そして心を潰された先生たちも疲弊している。子どもがこんなに我慢しているということは、大人はもっと我慢している。



 私たちは幸せになるために生まれてきたはずだ。そして政治は私たちのためにある。子どもたちの人権が守られれば、大人たちの人権も必ず守られるはずだ。子どもたちが大切にされる社会は、必ず大人も大切にされる社会になるはずだ。



 政治は子どもたちのためにこそある。みんなで子どもたちを社会親のような手作りの愛のある政治を、この福岡県から作っていきたい。ブラック校則は全国一律で必ず廃止にする。



 私も20代の頃、選挙は面倒くさいと思って行っていなかったときがある。そのツケが私だけでなく、子どもたちまで回っている。福岡県は選挙の投票率が本当に低く、2人に1人以上が選挙に行っていない。選挙権のない子どもたちのことを考えてほしい。この選挙権は将来子どもたちが笑って暮らせる、そういう社会に繋がる大切な一票だ。れいわ新選組に託してほしい。福岡県からみんなで笑って暮らせる市民政治を掴みとろう。



聴衆とのやりとり 食料安全保障を巡って





 奥田氏の政策について山本代表も「なぜブラック校則が増えるのか? それは教育現場が逼迫しているからだ。一人の先生が抱える生徒の数が増え、普段から業務で溢れかえっている。まさに教師の職場自体がブラック化してしまっているからこそ、生徒たちをコントロールするために厳しめのルールを作らなければならなくなっている。悪循環だ」と付け加えた。



 さらに「先進国グループOECDのなかで、日本はもっとも教育に金をかけないドケチ国家のナンバーワンだ。大学で教育を受けるために、卒業するまでに500万円や1000万円の借金はザラだ。社会人になる前に大幅にマイナスからスタートさせて、一人生きるだけで精いっぱいということをさせるような国だ。当然、それ以外の教育、中学校や高校に対しても支出が少ない。そして先生になりたい人さえもどんどん減っている。国が教育に対してしっかりと支出していかなければならない」とのべた。



 続いて聴衆のなかから意見や質問を募り、それに山本代表が答えるという形式でのやりとりが進んだ。



 男子高校生は「参政党が学校給食に地元の食材を利用することで一次産業を活発化すると訴えている。それもメイド・イン・ジャパンを買うということにあてはまるか?そのことについてどう思うか?」と質問した。



 これについて山本代表は「給食の地産地消というのは特別な話ではなく、その政治団体に限らず多くの政党がそういう主張をしている」としたうえで、以下のように考えをのべた。



◇       ◇



 この国の「安全保障」を考えれば様々ある。生活安全保障、外交の安全保障、エネルギーの安全保障。だがこの国で一番薄いのが食料の安全保障だ。自分たちの国で食べ物を十分に作れない。だから今、物価高になっている。海外から入ってくる食べ物のほとんどがどんどん高くなっている。給食の問題ではない。給食というのは、むしろ一番最終的な話。そうじゃなく、まず考えなければならないのは、徹底的に国内で食べ物を生産していくことだ。
 そのためには「農業をやりたい。生産者になりたい」という人たちの数を増やさなければならない。生産者になれば一番生活が安定するという職業にしていかなければならない。農家が作った物は全部国が買いますよ、そういう姿勢が必要だということだ。作物が余ってしまった場合には、収入が少ない人たちに対してその食料を配布すればいいだけのこと。そして不作のときには、実際の耕作面積に対して、できたものとしてお金をちゃんと払っていく。徹底的に買い上げていくことを政策に考えている。
 何よりも生産者になれば生活が安定して、子育てがしやすいという環境にすれば労働力の移転も生まれる。アメリカではすでにどんどん買い上げて余った部分は低所得者に配っている。アメリカ様のいう通りにしかできない、いわば植民地的な立場が日本だ。いうことばっかり聞くのではなく、良いことは真似すべきだ。私たちれいわ新選組は農家に対する全量買い上げを目指していきながら、日本の自給力を高めていくということを考えている。



◇       ◇



 次に、「敵国条項について」「日本の国防についてどう考えているか」という質問に対して山本代表は次のように答えた。



◇       ◇



 国連憲章のなかに敵国条項というものが含まれている。つまりは戦争に負けた国々、これは直接条文には書かれていないが外務省に聞くと日本やドイツ、ルーマニアなど7カ国くらいが当てはまる。その敗戦国に対して足かせをはめるという内容になっている。敗戦国側が不穏な動きをしたときには、安保理の許可なしに叩くことができるようになっている。
 不穏な動きとは何か? たとえば日本が重武装することだ。「敵基地先制攻撃能力」、これはまさに重武装だ。評判が悪いから「反撃能力」と看板だけ付け替えたところで何の意味もない。海外から見たら「日本は先制攻撃する能力を持とうとしている」と報道でいわれている。だからこそ世界から足かせをはめられているという日本の立場をしっかりと見つめなければならない。そこから国防というものをどうするか考えなければならないのだ。イキった中学生みたいなことをいっていても、それは実現可能ではない。
 「敵国条項は死文化している」などというマヌケな人がいる。だがこれは大間違いだ。2019年にもロシアのラブロフ外相から、この敵国条項を引用した形で記者会見で牽制されている。最近では中国側から、岸防衛大臣に、「“どこかの国”の火遊びが過ぎた場合には、間違いなく叩く」ということをいわれている。アジアの目の前の国々、常任理事国の2カ国は、この敵国条項というものは死文化はされてないという考え方だ。だとするならば、日本は本当に気をつけていかなければならない。徹底した専守防衛と徹底した平和外交以外、道がないという話だ。



◇       ◇



 マイクを握った聴衆からは他にも「朝一番の飛行機で対馬から来た。私たちの対馬も、助けてもらえるのか? もうギリギリだ」「憲法改正草案について意見を聞きたい」「高齢者ほど消費税を廃止したり減税すると年金が減ると思っていて、消費税廃止に消極的だ。自民党の茂木幹事長は消費税を減らすと社会保障が3割カットされるといったが本当か」「入国管理局や技能実習生など、日本における移民問題について考えが聞きたい」などの質問があいついだ。



演説に足止めた人々の声 政治変革の士気高まる



 街宣がおこなわれた博多駅前では、昼休みに通りかかったサラリーマンや赤ちゃんを抱いた母親など多くの現役世代が足を止め、最後まで山本と奥田両氏の訴えに聞き入っていた。聴衆の数は次第に増えていき、駅前の広場を埋めた。



 SNSの告知を知って友人と誘い合わせて聞いていた23歳の男性は「まったく政治に詳しくないし、山本代表の演説を聞いたのも初めてだが、消費税廃止や通貨発行権による積極財政は実現させてほしいと思った。昨年体調を崩して休職し、毎月7万5000円の障害者年金を受けとりながら実家で生活している。物価もあがり、親にも世話になっているなかで生活は決して楽ではない。このまま生活がよくならずにさらに厳しくなっていくだけなら、少しでも私たちの生活が良くなるために働いてくれる政治家に託したいと思えた」と話した。



 一緒に参加した友人の男性も「福岡という地方に住んでいて、とくに値上がりしていると感じるのはガソリンだ。車に乗るので食費や光熱費以外にも必ず必要な経費として支払わなければならないからだ。日銀総裁が“値上げは受け入れられている”というが、誰の意見かと思う。今は生活できていても、この先どうなるかは不安だ」と話していた。



 60代の女性は「夫を亡くし、今は夫が支払っていた分の寡婦年金が毎月約3万5000円と飲食店でのパート収入でなんとか生活している。本当なられいわ新選組のボランティアでもっと活動したいが、正直自分の生活のために稼ぐことに必死でそういう時間を作れない。政治を変えたいと思っている人ほど活動の時間や幅を狭められている現状は間違っていると思う」と話した。また「職場で働いて思うのは、若者の貧困が深刻だということだ。若い男女や学生さんもいるが、だれも結婚しない。彼氏彼女と旅行に行ったなどという話も聞かない。今日の昼ご飯を一緒になった子は、250円のレトルトおかずを弁当に持ってきて“今日はちょっと贅沢”だといっていた。こんなことが日常茶飯事だなんて、私はおかしいと思う。それでも若者たちにとってはこれが“普通”になっている」と話していた。



 2人の子どもを持つ30代の男性は「このコロナ禍や物価高により、家計は今まで以上に厳しくなっている。妻は専業主婦だったが、一馬力では生活できないと話し合い、先月から働き出した。国民の生活が苦しくなっているなかで経団連はさらなる消費税増税を提案している。年金は払った分すべてもらえるかもわからないし、支給開始年齢も引き上げられている。今生きていけないほどの生活というわけではないが、今から老後、死ぬまで、今の政治では不安なことばかりだ。今まで政治に関心がなかった私たちと同じくらいの世代でも、コロナ禍で“何かおかしい”と政治に疑問を抱くようになった人は増えたと思う。うちでも妻と自然と政治の話になり、今回の選挙ではれいわの支持を2人で決めた」と話した。



 SNSで街宣の情報を知り長崎県の対馬から飛行機でやってきたという40代の理髪店経営者の男性は「対馬の衰退が深刻で、なんとか現状を知ってほしい。山本代表に国会に届けてほしいと思って、居ても立っても居られず店を休んで来た。燃料代の高騰や物価高は、離島ではさらに深刻だ。基幹産業の水産業は衰退し、担い手がおらず、それに燃料が高くなり漁師が無理して漁に出なくなった。生活のためにはその方が負担が少ないからだ。漁師の元気がなくなれば対馬は終わりだ。どんどん人口が流出し、若者の働く場もない。私のように思い立ったら飛行機に乗って福岡に飛べるのが贅沢に思うほど、みんな生活が厳しい。私たち世代はまだ先代たちが残した財産のおかげで惰性で生活していけるが、息子の代は生きていけるのだろうかと心配だ。息子は今店を継ぐために修行に出ているが、本当に対馬に戻って店を継がせてもいいのかという思いもある。本当に悔しい。離島という末端にまで血液が回っていない日本の現状をなんとか政治で変えてほしい」と語っていた。

https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/24051
4:777 :

2022/07/07 (Thu) 14:49:02

022参議院選・れいわ街宣 聴衆は何を思う?(vol.1) 鍵握る投票行かぬ50%の動向
2022年7月7日
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/24081

 参院選は中盤戦に入り、東京選挙区で立候補したれいわ新選組の山本太郎代表は、6月28日には同党公認のがきや宗司氏(愛知県選挙区)が立候補する愛知県名古屋市のJR名古屋駅桜通口、やはた愛氏(大阪府選挙区)が立候補する大阪市のJR大阪駅御堂筋北口前、京橋駅連絡通路、あべのキューズモール前、同29日には奥田ふみよ氏(福岡県選挙区)が立候補する福岡市・JR博多駅前で応援演説をした。その後東京に舞い戻り、JR大崎駅前、JR目黒駅前、翌30日には小田急線沿いの下北沢駅前、成城学園前駅前、多摩センター駅前で連続的に街宣をおこなった。街宣会場はどこも人で埋め尽くされ、猛暑にもかかわらず、足を止めた多くの人々が約1時間に及ぶ演説や質疑応答を熱心に聞き入っている。




れいわ新選組の新橋駅前SL広場での街頭演説(1日)

 演説会場ではどこでも、最初はわずかだった聴衆が、山本氏の演説開始後に一人、また一人と足を止める人が増えていき、質疑応答がおこなわれる街宣終盤には2倍、3倍に膨れあがる。20~40代の若い世代が多く、幼い子どもを連れた親たち、仕事帰りのサラリーマン、自営業者など、幅広い人たちが真剣な目つきで山本氏の熱のこもった演説に耳を傾け、演説後に力強い拍手や掛け声が飛び交う――。



 2019年の参院選に比べて聴衆の数や熱狂的なファンの姿は少なくみえるものの、「初めて演説を聞いた」「あまりに熱がある演説なので思わず聞き入った」という人たちが引き込まれるように集まってきて、演説を聞いた後に寄付をしたり、ポスターを手にして帰る。無党派層のなかに着実に浸透していることをうかがわせる光景だ。



 れいわの主要政策である消費税廃止、物価高に対応するためのガソリン税廃止、奨学金徳政令(返済免除)、介護士や保育士の給料水準アップ、さらに猛暑下で宣伝される節電キャンペーンで浮き彫りになるエネルギー問題、東アジア情勢の緊迫に備えた外交による安全保障政策など、演説の内容は幅広いが、その一つ一つが道行く人々の切実な政治要求や生活感覚と響き合い、新鮮な共感を広げている。人々は、れいわ新選組や山本氏のどんな主張や政策、姿勢に共鳴しているのか――街頭演説を聞いている人々に意見を聞いた。



カネや利権に縛られぬ政治 全体の奉仕者を



 友人と一緒に演説を聞いた後、ポスターを持ち帰った26歳の女性歯科医師(勤務医)は、「たまたま通りかかっただけなので、演説は後半部分しか聞けていないが、“バックに企業や宗教団体はない。一人一人に支えられている”ということが、言葉だけでなく、山本さんの態度からも感じられて、信用できる政治家だなと思った。お金でやっているのではないからだ。歯科医師は、医師会に比べて診療報酬も低く、経営的に苦しいお医者さんが多いので、皆保険で歯科検診を導入することを推進する同業者の政治家が推薦され、自分たちの業界の利益に繋がる政治家を選ぶのが普通だ。今回も同じように歯科医師会からは自民党系の政治家への投票をすすめられたし、政治はそのような利害の結びつきで動いているものだと思っていた。だから、あまり選挙に興味はわかなかった」と話した。



 一緒にいた友人の女性歯科医師(26歳)は、「同じ業種だというだけで投票しても、それが本当にいい政治をやることに繋がっているのかといえば、そうではない。今回のウクライナ問題でも、対ロシア制裁で虫歯治療や入れ歯などに使うパラジウムの価格が(ロシアから輸入できず)高騰しており、ただでさえ低賃金で担い手が減っている歯科技工士さんたちがますます苦しい状況に追い込まれている。結局、日本の政治はすべてアメリカのいいなりで、下々の声は政治には届かないものだと思っていた。山本さんのように直接有権者の前に出てきて、同じ目線で政治について語る人は少ない。自分たちの意見を聞いてくれると感じるし、声が届きそうな政治をしてくれそうな気がする。ちゃんと自分の意志を持ち、政治家を見極めて、投票しようと思う」とのべた。



 大崎駅前でベビーカーを引いて演説を聞いていた母親は、「初めは“また選挙恒例のパフォーマンスをやってるな…”と斜めに見ながら通り過ぎたが、何度か通るうちに、月並みな言葉や紋切り型ではなく、私たちにもわかる言葉で自分の正直な思いを語っていると感じて最後まで聞き入った。彼には、いわゆるエラい政治家の態度や言葉とは違って庶民の目線がある」と感想をのべた。



 また「これまで与党も野党もわからないほど政治には疎かった。数年前から自分が暮らす大崎は、羽田の新ルート設置で上空を飛行機が低空飛行をするようになった。この区域には何万人もが暮らす住宅地もマンションもあり、保育園や学校もある。危ないだけでなく、大気汚染をもたらし、資産価値も下がる。初めは住民が声を上げたら見直されるものだと思って反対運動をしていたが、政治家も企業もまったく聞く耳も持たず、誰もがおかしいと思うことがまかり通った。企業利益優先で国民の生活を脅かすことなどなんとも思っていない政治に憤りを感じる。れいわ新選組は、数年前から街中でポスターが貼られるようになって存在は認識していたが、演説を聞いてみて、弱者にとって頼りになる政党だと感じた」と話した。





圧力に流されず聞く耳を持つ 庶民目線の政治を



 下北沢で演説を聞いていた40代の男性は、「ずっと介護の仕事をやっていたが、昨年コロナに感染したことをきっかけに職場に居づらくなって退職し、国の緊急小口融資を受けようと社協にいったが、“コロナが理由ではない”ということで受給できなかった。“生活保護を受けなさい”といわれるだけで門前払いだった。それで再就職した友人も2カ月で契約解除され、途方に暮れていた。そのときに都知事選で山本さんの演説を聞いて、“こんな人がいるのか!”と心から感動した。今は日雇い派遣で日々いろんな現場に行って働いている。個人だけ救済しようと思っても暮らしはよくならない。消費税を廃止して、社会全体を底上げしないといけないと思う。国政を見ていても、野党の立憲や国民なども弱者の味方ではないし、彼らには何も変えられないと感じる。れいわ新選組一択で、一人でも多くの当選を願っている」と話した。



 同じく60代の退職者男性は、「自民・公明は、政治家である前に、人間としてやってはいけない嘘を平気でつく。つまり泥棒集団だ。先日も自民党の茂木幹事長は“消費税を下げたら年金を三割カットだ”と恫喝した。民間レベルなら即刻首を切られるような、ならず者が政治をやっている。山本太郎は暑い日も寒い日も、庶民と苦しみを共にしながらずっと街宣をやってきたのを私は見てきた。選挙のときだけではない。これまでいろんな政党を応援してきたが、最後に自分に残ったのがれいわ新選組だ。野党勢力を見ていても、“裏自民党”といえる維新や国民民主など経団連の子分が多い。5年後の日本を想像するとゾッとするものがある。参院選はどんづまりになった日本の政治の転換期だと思っている。れいわには10議席をこえる当選を目指して頑張ってほしい」と期待をのべた。



 ピアノ講師の女性(50代)は、「ウクライナ戦争をめぐる国会の対ロシア制裁決議で、ほぼすべての政党が賛成するなかで、冷静に中立の立場を宣言したのはれいわ新選組だけだった。私は音楽活動を通じてロシア人の友人もおり、ロシア人音楽家の劇場からの追放に胸を痛めてきた。れいわの態度を見て、この人たちは圧力や風潮に流されない、骨のある人たちだと感じた。口でいいことをいっても、流される人たちは人の話を聞く耳を持っていない。この人たちなら聞いてもらえると思った」と話した。



 さらに「私はコロナ感染後、長く後遺症に苦しんだ。倦怠感で寝たきり状態になり、起き上がれず、トイレに行くのもやっとの生活だったが、ネットで情報を集めて薬で治療をして回復した。SNSで繋がった人たちには2年以上も、頭痛やめまい、記憶障害に苦しみながら、行政や医者に相談しても後遺症と認知されず、周囲から“怠け者”“いつまで寝ているのか”といわれて孤立している人も多い。心を病んで自死した友人もいる。明らかなコロナ後遺症なのに救済制度はなく、まるで存在しない者であるかのように切り捨てられている。今すぐに救済制度を作れとか、補償をしてくれというのではなく、話を聞いて、“必ず助けますよ”と優しい言葉をかけられるだけでも救われる人は多いと思う。今日は山本さんなら話を聞いてくれるはずだと思い、後遺症患者の思いを伝えに来た。真摯に話を聞いてくれ、国による救済にも言及してくれた。その姿勢が一人でも多くのコロナ後遺症患者に伝わってほしい」と胸の内を語った。





消費税廃止でみんなを救え 閉塞状況に風穴を



 物流業に携わる40代の男性は、夫婦で演説を聞いていた。男性は、「消費税廃止に共感する。長く不況が続き、大胆な財政政策が必要だと思う。しかも綺麗ごとをいうだけでなく、国債発行が可能という裏付けをもって語られているので説得力がある。山本太郎については、テレビ番組でメロリンキューを踊っていたタレントと思っていたが、街宣を見て印象が180度変わった。私はトラック運送をしているが、取引先には企業が多いので、コロナ禍ですべての荷物が減り、原油高騰でコストも値上がりしている。運送業は大手の寡占化が進んでいるので、中小企業は一個当りの単価で勝負するしかなく、値上がり分を簡単には価格転嫁できない。安値競争、買い叩き競争になってしまっている。それなのに国はガソリン税を減税したり廃止するのではなく、元売り業者への補助金で元売り大手だけが濡れ手に泡だ。こうして若い人たちが熱心に演説を聞いているのも、みんなリアルに生活が苦しくなっている証拠だと思うし、政治に目が向いているのではないか」と話した。



 パートナーの女性も「政治家には懐疑的で、どうせ投票したところで政治は変わらないと思って来た。夫がれいわ新選組を応援しているのも冷めた目で見ていた。創価学会の人の常軌を逸した勧誘なども目にしてきたし、特定の政党を応援するのは危険なことだと思って来た。でも、こうして演説を聞くと、この人なら変わるのではないかと思えるようになった。若い人たちが多いのも、普通の人たちが政治について真剣に考えている証拠だと思う。諦めてはいけないと思う」と話した。



 成城学園前での演説を聞いていた40代の男性経営者は、「ウェブ関連の企業を経営している。コロナ禍ではリモート需要が増えて売上が上がったが、社会全体の不景気が続くなら同じことだ。日本国内が年々貧しくなり、減っていくパイを奪い合うような生き方を迫られる。この責任は自民党や公明党にある。経団連からお金をもらっているから、コロナを本気で収束させようという気迫も能力も感じられない。野党のなかでも本気で減税をするような政党を選びたいと思っていた。その点では、財源もしっかり担保して消費税廃止を掲げているれいわ新選組が一番説得力がある。今は小さい政党でも、他の与野党を動かしていくような勢力になってほしい」と期待を込めて語った。



 街宣終盤の山本氏との質疑応答では、一般の聴衆から「社会に出て何年も経つのに奨学金の返済に苦しんでいる」「国内産業保護で政府調達を増やすといわれるが、そこには農産品など一次産業も含めてほしい」「今になって節電が叫ばれているのはなぜか? また原発を動かすためではないか」などの質問の声もあがり、さまざまな社会問題や生活問題をめぐる有権者との旺盛な論議を交わしながら、「有権者自身が政治のコントロール権をとり戻す」(山本氏)たたかいとして、れいわ流の選挙戦は日に日に盛り上がりを見せている。
5:777 :

2022/07/08 (Fri) 11:12:10

2022参議院選・れいわ街宣 聴衆は何を思う?(vol.2) 本気の訴えに応える現役世代
2022年7月7日
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/24093

 参議院選(7月10日投開票)は終盤戦に突入した。改選6議席に対して34人が立候補している東京都選挙区では、れいわ新選組の山本太郎代表や同党比例候補者による旺盛な街頭活動が熱気を帯びている。山本氏の街宣では、道行く人からも質問を受け付けて政治について活発に論議をするとともに、コロナ禍で封印されてきた盆踊りや「れいわ甲子園」と称してブラスバンドやミュージシャンによる演奏を交えた演説会をおこなうなど、祭の要素を採り入れた賑やかな選挙戦を展開して注目を集めている。

 山本太郎率いるれいわ新選組は、7月に入ってから亀有や小岩などの東京都東部地域、赤羽や王子、巣鴨などの北部地域、吉祥寺、立川、八王子などの西部地域など縦横無尽の街宣活動をおこなうとともに、週末には新橋や池袋、錦糸町駅前などで「れいわ景気爆上げ盆ダンスパーティー」「れいわ甲子園」と銘打った選挙フェスを連続的に開催。コロナ禍で活躍の場が失われたミュージシャンによるライブセッション、鎌倉で活動する盆踊りグループによる歌や演奏、さらにアマチュア社会人ブラスバンドやチアリーダーたちが高校野球の応援歌を披露して演出を盛り上げている。同様の選挙フェスを名古屋、大阪、福岡でも開催している。

 3日に錦糸町駅で開催した「れいわ甲子園」には、作家の雨宮処凜氏、次期杉並区長の岸本聡子氏が応援弁士として登壇し、「自民党議員には議員立法ゼロ、国会質問ゼロ、質問主意書ゼロという議員がたくさんいるが、山本太郎さんは参議院6年間で国会質問180回、質問主意書112通、牛歩は11回にのぼる。これほど命懸けの人は憲政史上初めてではないか」(雨宮氏)、「地方自治体は暮らしと命を守る最前線であり、最後の砦だ。国が教育費無償化、文化を破壊するインボイス廃止、消費税減税、脱原発・グリーンニューディールに舵を切るなら、地方自治体は、地域のためにもっと野心的な行政運営が可能になる。そのためにも山本太郎には国会にいてもらわなくてはいけない」(岸本氏)とエールを送った。

選挙フェス「れいわ甲子園」に詰めかけた人々(3日、錦糸町駅前)

初めて政治に関心持つ人も



 これらの選挙フェスや街角での演説に集まる聴衆の数は日ごとに増しており、人々はそれぞれの問題意識を胸にしながら、れいわ新選組の選挙戦に合流している。単に山本太郎の応援という姿勢ではなく、「一人一人がこの国のオーナーであり主役である」というれいわの指針に共鳴し、自分自身の問題を社会的課題とつなげて自発的に選挙活動に参加している。



 炎天下で街頭演説を聞いていた30代の女性は、「SNSで演説を見て山本太郎さんを知った。俳優だったことも知らなかったが、実際に演説を聞いて、たくさんの人々の話を聞いているからこそ行動に出た人なのだと知り、応援したいと思った。私は3人の子どもがいて、一番下は知的障害で言葉がしゃべれない。でも東京には知的障害者の特別支援学校は少なく、入学には都の認定を受けなければならず難しい。役所に相談に行ってもたらい回しにされ、お荷物扱いされた。他人に“国のお荷物だ”といわれたこともあり、ひどくショックを受けた。親の心配や子どもの教育について親身になって寄り添ってくれるところがどこにもなかった。山本さんが、誰もが安心して暮らせるように日本を変えようとしていることに共感している」と涙ぐみながら語った。



 また「少子化が問題といいながら、コロナの臨時給付金は非課税世帯に限られている。子どもをたくさん抱えている世帯は稼がなくてはならず、課税にならざるを得ない。みんな頑張っているのに、わずかな所得差で線引きをすることで、親同士の間にも分断が生まれる。山本さんが出てくるまで、選挙に行ったことはなく、政治家は言葉と行動が違うものだと思っていた。私たちと同じ目線で、みんなの声を聞き、一緒に変えていこうという山本さんやれいわ新選組の姿勢に希望が持てるし、いまは夫婦で応援している」と期待を口にした。



 新橋での演説会に参加した50代の男性は、「ずっと飲食の仕事をしていたが、コロナ自粛で収入が減り、今は昼間は介護、夜は飲食のダブルワーク生活だ。介護の同僚はコロナ禍で派遣切りにあった人も多く、自分もいつ首を切られるか不安とたたかいながら日々を送っている。経済不安で家庭不和も生まれ、離婚も経験した。低所得者の生活を自分のことのように受け止め、この歪んだ経済を立て直すために孤軍奮闘している山本さんの姿を見ていると、他人とは思えないものがある。口でいうことと行動が違う政治家が多いなかで、この人は信用できる、賭けてみようと思った」と話した。



 別の50代の男性も、「バラバラの野党を山本太郎さんが引っ張っていってほしい。自民や公明は、悪事を働いてもとり締まられることもなく、仲間内で利権を分け合っている。これで社会がよくなるわけがない。自分は派遣社員だが、コロナ禍で仕事が減り、いつ首を切られるか戦々恐々としている状態だ。浅草橋のあたりで食料配給の列に若い人たちが並んでいる光景を見て、ここまで社会が崩れてきたかと実感した。一番迫力を持って政治に向き合っているのが、れいわ新選組ではないか」と期待をのべた。



 「山本さんの言葉で命拾いをした」という60代の男性は、「以前、学習ソフト開発の事業をしていたが、小泉改革の時代に銀行の貸しはがしにあって事業は倒産。介護業に転職したが今度は心臓を患い、バイパス手術をしてから、まともに働けなくなった。生きていくために生活保護を受けようにも、役所では“家族がいたら受けられない”といわれ、子どもと縁を切ってようやく受給できた。でも生保の支給額は月6万円程度で、家賃を払えば手元にほとんど残らない。死んだ方がマシだ……と思っていたときに、山本太郎さんの演説を聞いて“まだ しねない”と思い直した。今社会には、私のような苦しみを抱える人がたくさんいる。山本さんのように、諦めではなく、みんなの力を集めて政治を変えようとしている政治家がいる限り、私も微力ながら頑張りたい。今日は車中泊で街宣の手伝いをしにきた」と胸中を語った。





運動広げるため自ら活動参加



 街宣会場でチラシを配っていた50代の母親は、「今年1月、娘の成人式に参加したとき、会場近くでれいわ新選組の“奨学金返済の免除を”というプラカードが目に入った。そのときは“財源をどうするの? どうせタレントの売名行為でしょ?”くらいにしか思っていなかった。でもその後、山本太郎の演説を聞いて衝撃を受けた。奨学金は金融業者が利息をとるためのサラ金制度であることや、消費税が社会保障に使われていないことも初めて知った。うちは母子家庭なので、奨学金返済の負担について母娘で話し合った結果、娘の大学進学を諦めた。多額の借金返済が迫られるからだ。もし学費が無償なら、どれだけの若い人が夢を諦めずに済むだろうか。娘は“政治のことはわからない”といっていたが、ユーチューブで山本さんの演説を見せたら“この人は他の政治家と違う”といって、今は友だちにもすすめている。私も3月かられいわのボランティアに参加するようになった」と話し、「今はこれが生き甲斐」だと明るく語った。



 同じくボランティアに参加した51歳の女性は「大手レコード会社でリストラにあい、介護に転職した。でも月当りの残業は150時間もあるのに、残業手当ては12時間分しか付かず、深夜労働も常態化して心身が限界に達して退職した。転職するたびに収入は低くなり、家賃を浮かすために一人暮らしをやめて実家に戻った。親世代は勤続すれば給料が上がっていくと思っているから、“なぜ簡単に職を辞めるのか?”というが、もうそんな時代ではない。結婚する余裕もない人も多い」と話した。



 「山本太郎さんについては、2014年当時“一人じゃない!”とコールしている場面だけが切りとられてテレビ報道で流されているのを見て“気持ち悪い”と思っていたが、彼の主張をユーチューブ動画で見て衝撃を受けた。メディアの印象操作の怖さも知った。すごいと思うのは、個々人の体験や苦しみを自分の心の中に落とし込んで、みんながそういう境遇にならないように、という実直な思いで行動していることだ。貧困の背景として、消費税で搾取されていること、公助が削減されていることなど構造的問題として提起するので、その原因が政治にあることがわかる。彼の政治活動は福島原発事故を契機にした反原発運動が出発点だが、より多くの人たちが自分の問題として考えられるように、自分のこだわりを捨てて経済問題中心にスパッと切り換える潔さを見ても、本気だなと感じる。今回の選挙は、組織票選挙に対する草の根のたたかいだと思う。自分の首を絞める選択をしないように一人でも多くの人に、れいわの主張を知ってもらいたい」と語っていた。



 ファッション業界の仕事をしている30代の女性は、幼い子どもを連れて演説会場を訪れた。「これまで政治について疑いの目しかもっていなかったし、山本太郎やれいわ新選組に対してもやや冷めた目で様子を見ていた。でも、ウクライナのゼレンスキー大統領の演説に与野党すべての政治家が拍手喝采を送っているなかで、れいわ新選組だけが冷静に中立の姿勢を貫いたのを見て、これは信頼できると思った。拍手を送るのは世界的な風潮におもねた保身からであって、そこに信念を感じなかった。子どもを持つ親として、国家総動員で武器をとれというような政治には共感できない。そのことが自分の中では試金石だった。憲法改定や敵基地攻撃が叫ばれているなかで、二度と戦争をさせない固い意志を曲げない人に政治を担ってもらいたい」と心境をのべた。
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