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こういう温泉に行きたい_ 福島県 横向温泉「滝川屋旅館」

1:777 :

2022/06/16 (Thu) 01:46:19

こういう温泉に行きたい_ 福島県 横向温泉「滝川屋旅館」

福島県耶麻郡猪苗代町大字若宮字下ノ湯甲2970
電話0242-64-3211

横向温泉 滝川屋旅館 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+%E6%A8%AA%E5%90%91%E6%B8%A9%E6%B3%89++%E6%BB%9D%E5%B7%9D%E5%B1%8B%E6%97%85%E9%A4%A8


滝川屋旅館 - 猪苗代|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/inawashiro-onsen/onsen008330/

滝川屋旅館【 口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g1120997-d1857437-Reviews-Takikawaya_Ryokan-Inawashiro_machi_Yama_gun_Fukushima_Prefecture_Tohoku.html


▲△▽▼


アクセス
JR磐越西線 猪苗代駅よりタクシー利用30分
東北自動車道 福島西ICより国道115号線経由40分


地図
https://www.bing.com/maps?q=%E6%A8%AA%E5%90%91%E6%B8%A9%E6%B3%89+%E6%BB%9D%E5%B7%9D%E5%B1%8B%E6%97%85%E9%A4%A8&cvid=39eff30e3fd14b258c19963a76a4e6a5&aqs=edge..69i57j69i59i450l7j69i65...7&FORM=ANCMS9&PC=SCOOBE



横向温泉(福島県耶麻郡猪苗代町)は磐梯朝日国立公園の一角に位置し
三軒の宿が点在する閑静な温泉地。
その中の一つである「滝川屋旅館」は一日二組限定 (+自炊湯治は一組)の宿です。
そこにあるのは、手付かずの大自然、小鳥のさえずり、澄み切った空気、自然湧出の温泉…
何も考えずそれらに身を任せ、心身をリフレッシュ出来る場所。


会津側、土湯峠の登りぐちにある横向温泉。国道115号線から入ってすぐに案内板があり、木々の間を行く2つの道のそれぞれつきあたりに「中の湯旅館」(自炊・日帰りのみ)、下の湯「滝川屋旅館」(日帰り入浴可)。旧国道を進んで、横向温泉スキー場の麓に「マウント磐梯」。
http://homepage2.nifty.com/aidune/tsuchiyutouge.html


宿泊も日帰り入浴も超値上がりしていた
2021年4月頃に訪問

観音寺川の桜を見に、中の沢温泉と横向温泉のマウント磐梯へ宿泊した。今年の桜は例年に比べ更に2週間ほど早かったが、磐梯山の麓にある横向温泉へと進むに連れまだ積雪も見られていた。

3年前に訪れた時は素泊まりでも送迎してくれたのだが、今は食事付きの宿泊でないと送迎はして頂けなくなっている。おまけにお宿はかなりの値上がりをしており、素泊まりでさえ1万円以上し、食事付きとなると25000円以上もしており、私が行った時より5000円は値上げされていた。何故この宿がこんなにお高いのかと不思議に思うが・・
今回は、送迎をして貰える近くのマウント磐梯へ宿泊し、滝川屋へは日帰り入浴でやって来た。もう来れないであろうと思っていた温泉へ入れるのはとても楽しみであった。

日帰り入浴は11時~14時までの間の予約制で、1時間1人なら1600円。2人なら1人1100円と、1人辺りの価格は下がるシステムであった。

到着時刻は厳守であるのには理由があった。まず、20℃の源泉を30度に温めておかねばならない事。脱衣所のストーブを点火しておく。そして到着すると湯たんぽを渡される。

湯たんぽは浴室までは女将さんが運んでくれるが、帰りは持って帰らないと行けない。

結構重いが階段を上がったりしながら玄関口付近まで持って返さなければならないと言う事。

温泉に向かうと真新しい材木で建てられた立派な宿泊棟ができていた。私が素泊まりで泊まったのは、鄙びた素敵な角部屋だったなと思いながら通り過ぎる。

脱衣所に点けられているストーブは入浴中もそのまま点火して於いても良いとの事だった。

浴槽にはアルミシートがかぶせられているが、入る際は女将さんが外してくれるが、帰りは当然覆って行かなければならない。

とにかく重油代がかかるので、入浴代が高いらしい。そんな中、究極の思い付きが‟湯たんぽを抱いて入る”だったそうだ。

これは私も初めての体験であった。ポリタンクを抱かまえて入浴するのだ。

4月終わりと言っても、宿の周りにはまだ残雪がある中、30度の風呂は寒い。しかもこの広々とした木造の浴舎では寒々としているばかり。1時間近く冷泉に浸かっていられたのも、この湯たんぽのお陰と言えるかもしれない。ポリタンクを抱いたり、お尻の下に敷いたり、脚に挟んだりしながらとにかく入浴したのだった。

温泉に関しては確かにここの温泉は神秘的である。横向温泉というこの辺りに湧出している源泉自体が、他の地域には無い特殊性を持った温泉である様に感じる。単純泉でありながら油臭を持ち、湯華が多く、泡付きがあり、湯の色が一言では表せない様な複雑性を持っている。

中でも下の湯の特徴として、断トツに湯の花が多いのだ。オレンジ色のフワフワとした、手で救うと直ぐ消えて潰れてしまう、天かすより柔らかい湯の花が多量に湧き出て来ている。

大きな長方形の仕切られた木の湯舟の隅の方からは、ブクブクと泡が立ち源泉が自然湧出して来ている事が解る。そしてその源泉は多量の湯華を噴き出し乍ら湧出して来るのだ。

広く高い天井の浴室の窓ガラスを通し、春の陽が深く差し込んで来る、深緑色をした霊泉に、湯たんぽを抱えながら1人で浸かる温泉とはどんなものかと可笑しく思いながらも、45分はあっという間に過ぎて行った。

女性湯は温められておらず入れなかったが、アルミシートをめくってみると、以前と変わらぬ超大量の湯華が見られた。この湯に浸かった時にはまるで、天ぷらうどん(安くて天かすばかりが多い)を食べ終わる頃の天かすの中に浸かっている様に思える程に、湯の花ばかりだった。そう、特質すべきは湯たんぽでは無く、湯華の多さであろう。

奇跡の様に多い橙色の湯の花は、中の湯とはまた違うここだけの湯の花である。

お宿の広い敷地内が日本の原風景であるかの様に、小川が流れ水芭蕉が咲き、水車小屋や池があり、祠が奉られ、山桜や紅葉が迎えてくれる鄙びた家屋は、ここでしかない穏やかさを抱いている。福島の小さな故郷がまるでここにあるかの様な温泉宿が迎えてくれる。

アクセス例:JR猪苗代駅から中ノ沢温泉行のバスで沼尻バス停下車し、ホテルマウント磐梯の送迎(宿泊)を利用し、マウント磐梯より徒歩10分程。
https://hikyou.jp/report/stay/48194/



(2019年9月)究極のぬる湯・自噴の温泉

土湯温泉までバスに揺られご主人お出迎えの車に乗り換え、さらに山中へ。
まあなんと、風情のある温泉宿に到着。

ここでは、わんちゃんとおかみさんがお出迎え。昔の湯治場の雰囲気がただよう廊下、温泉への階段。わくわくします。
お部屋に案内されびっくり!!高級旅館に案内されたかと、、、。とても素敵にリニューアルされ、開け放された窓からの景色は自然に溢れ、心地よい風に思わず深呼吸!!
冷たく冷やされた桃を頂き、後はお好きにという感じです。お風呂は混浴風呂のみ時間を記入し、女湯は好きなだけどうぞと。

口コミにもあったようにかなりのぬる湯のため1時間半ほどの時間を取り、まったり、ゆったり。。ほんとぬるい!震災以降さらに温度が下がったとのことで、夏しか行けません。
夕食朝食とも、地の物が美味しく味付けされ絶品でした。
1つ熱い湯船があれば、紅葉に包まれる秋に是非訪れたいのですが、、ちょっと私にはぬるい、、、、
https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g1120997-d1857437-Reviews-Takikawaya_Ryokan-Inawashiro_machi_Yama_gun_Fukushima_Prefecture_Tohoku.html#REVIEWS



地球の息吹を感じる神聖な湯殿
2019年6月頃に訪問

今回、福島一日温泉巡りの初めの湯として、滝川屋旅館さんを訪れました。事前にこちらの記事を読んで凄く期待して伺ったのですが、実際に湯殿を目の当たりにすると、期待値を遥かに上回る神秘的な湯殿で、しばらく息をするのも忘れてしまう程の雰囲気にただただ圧倒されました。

ぬるめの温泉ですが、奥の加温された湯が投入されるエリアはちょうどよいぬるさで、ずっと入っていられる温度です。鉄のよい香りがして、湯船の中にはオレンジ色の湯の花が大量に沈んでいます。ぼーっと浸かっていると、貸し切りの静かな湯殿に時おり、湯船の底からボコボコっと温泉が湧き出る音が響き渡ります。この時が止まったような神秘的な温泉が、今でも確かにこんこんと生き続けているのだと実感され、なんだか感動してしまいました。時を重ねた神聖な空間で、まっすぐ温泉と向き合う、そんな緊張感もある温泉でした。間違いなく感動できる、足元湧出温泉の完成形の一つだと思います。

女湯の方にも入りましたが、こちらはぬるいという表現より、もはや冷たいと言うべきかもしれません笑。こちらも入ってみると、凄い量の湯の花が。上がってタオルで体を拭くと、タオルにオレンジ色が付いていました。

暑い夏に是非再訪したいです。一人で、多くともせいぜい二人までで、静かに、じっくりと味わっていただく温泉だと思います。
https://hikyou.jp/report/stay/48194/



女湯の湯の花に歓喜(滝川屋旅館)
きくりんさん [入浴日: 2017年11月7日 / 2時間以内]

安達太良山の北麓、標高1080mの高地に位置し、横向川の渓谷に沿って3軒の宿がある横向温泉。この温泉地にひっそりと佇む、明治19年(1886年)に湯治宿として開業した老舗旅館。平日の午後、日帰り入浴して来ました。

周囲の山には白樺やブナの林が広がっていますが、宿の周りだけ開けていて、水車が回る池もあります。非常に趣のある、木造2階建ての外観。かつて湯治場として賑わっていた頃を彷彿とさせますが、現在は宿の事情で宿泊は1日2組限定なのだとか。日帰り入浴は、源泉温度が温い為沸かすので、3時間前に予約が必要です。

入浴料1000円は、玄関で女将さんに。2階へ上がる階段脇に大岩が鎮座していて驚かされますが、女将さんに導かれ廊下を左手へ。奥に進むと下へと下りる階段があり、左の女湯(小さい浴槽)と右の混浴風呂(大きな浴槽)に分かれます。

先ず、女湯を案内。リニューアルされ綺麗な浴場ですが、ここにも脱衣場と浴室の壁から大岩が突き出ちゃっています。自然を大切にする会津の方の気質でしょうか。もっとびっくりするのは、大量に浮かんだ謎の湯の花。薄オレンジ色で、綿のような泡のような今まで見たこともないものです。

「こちらは非加熱で温いですが、入られますか?」と尋ねられ、ハイ是非と即答。大きな浴槽の混浴風呂は加温ありとのことで、この時はちょっと寒かったのでどうしようかなと迷っていると、「今日はお一人様なので、どちらもどうぞ」と優しいお言葉。ちなみに、宿の方は最初湯温の低い女湯に浸かり、上がり湯に加温ありの混浴風呂に入るのだという、何とも贅沢な入り方。それに習って、早速女湯から。

籐籠だけ置かれた脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、まるで共同浴場のような雰囲気。洗い場にあるアメニティは、家庭用ボディーソープのみです。

中央に3人サイズの木造り内湯があり、微かに黄褐色がかった透明の単純温泉(源泉名: 長命の湯)が、源泉かけ流しにされています。泉温31.0℃を、加温せずそのまま供給。PH6.4で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、少し鉄臭がして炭酸味。まったりしていると、泡付きも見られます。大量の不思議な湯の花に包まれ、貸切でかけ流しの湯を満喫できました。

続いて一度服を着て、もう一つの浴室である混浴風呂の方へ。こちらも、籐籠だけ置かれた脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、アメニティは家庭用ボディーソープとエコ系シャンプーのみです。中央に10人サイズの木造り内湯があり、板で3つに分割。いずれも、うっすら緑褐色がかった透明の単純温泉(源泉名: 下の湯)が、かけ流しにされています。奥の小さな社から突き出る竹筒から注がれ、奥右側の3人サイズから奥左側の2人サイズへ、更に手前の5人サイズの浴槽へとオーバーフロー。泉温31.9℃を加温して、湯口に近いところから、40℃位→39℃位→32℃位で供給。PH6.5で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり鉄臭がして炭酸味。湯口から離れるにつれて、濁りも濃くなり、薄オレンジ色の綿状の湯の花も舞っています。こちらも、貸切でまったり湯浴みを楽しめました。

帰りがけに、女将さんにお礼を述べお話を伺うと、湯船の下からも自然湧出の温泉が湧いているのだとか。あつ湯好きには向きませんが、是非一度泊まって静かに自然と温泉を心ゆくまで楽しんでみたい宿です。

〈長命の湯〉
主な成分: ナトリウムイオン67.7mg、マグネシウムイオン7.4mg、カルシウムイオン15.2mg、マンガンイオン0.2mg、鉄(II)イオン0.9mg、フッ化物イオン0.4mg、塩化物イオン8.4mg、硫酸イオン1.6mg、炭酸水素イオン281.6mg、メタケイ酸175.4mg、メタホウ酸1.2mg、遊離二酸化炭素242.3mg、成分総計0.8201g

〈下の湯〉
主な成分: ナトリウムイオン69.7mg、マグネシウムイオン7.4mg、カルシウムイオン15.0mg、マンガンイオン0.2mg、鉄(II)イオン1.0mg、フッ化物イオン0.4mg、塩化物イオン8.6mg、硫酸イオン2.0mg、炭酸水素イオン284.1mg、メタケイ酸174.1mg、メタホウ酸1.4mg、遊離二酸化炭素237.9mg、成分総計0.8203g

https://onsen.nifty.com/inawashiro-onsen/onsen008330/kuchikomi/0000189408/
2:777 :

2022/06/16 (Thu) 02:07:11

横向温泉 下の湯 滝川屋旅館
1日1組の贅沢と貸切足元湧出ふんわり風呂で極上の時間を
https://hikyou.jp/report/stay/48194/

宿泊レポート 最終更新日 2019/10/13 投稿者 しおり

※今現在は旅館部へ1日2組宿泊が可能となりました。
※※このレポートは2012年8月に訪れたものです※※

★★★以前は日帰り入浴不可でしたが、日帰り入浴が可能となりました。1日3組限定11時~14時 1時間の貸切制だそうです。予約の上訪問した方が良さそうです★★★


滝川屋旅館は1日限定1組しか宿泊できないお宿。
1日限定1組というと小さいお宿ではと思うでしょう。
しかし滝川屋旅館はその昔湯治場として栄え、200名のお客さんが宿泊するほど人気宿だったらしく、部屋数は今でも60部屋ありとにかく広い。

それから時はたち、今のご主人は7代目。
先代の思いを引き継ぎ、源泉と建物、土地を守り続ける限定1組のすばらしい宿泊宿となった。

なぜ1日1組限定かというとそれはご主人と女将さんのこだわりによるもの。
最高のもてなしをするためのスタイルである。
ただ、そろそろ1日3組ぐらいなら、、などという話もでていたので今後変わるのではないかと思う。

横向温泉 下の湯 滝川屋旅館 外観

道路沿いに数件ある横向温泉より少し離れた場所にある滝川屋旅館。
名前の「下の湯」の通り少し下に下った先にある。

山の中の一軒宿、もしくは森の中と言えばいいのだろうか。
大自然の中にポツリ、そんな感じだ。


2代前のご主人の頃、すぐ近くにある川が増水し、温泉や宿に被害をもたらし悩んだ末、土砂を運び川を少し先へ回り道させた。

そのお陰で宿のまわりにはすばらしい平地が広がり、小川の周りには草木や花が気持ちよさそうに生い茂っている。


敷地内にある水車

横向温泉 下の湯 滝川屋旅館 外観


1代前の今のご主人のお兄さんはそれは意欲的で向上心あふれる方だったらしく、自家製のそばを作りお客さまに満足していただこうと敷地内に水車を造った。しかし残念なことにお兄さんは亡くなり、今もその水車はお宿の前でクルクルと回り、お宿の風情を高めている存在だ。


お出迎えをしてくれるけんたろうちゃん

宿へ到着するとかわいらしいワンちゃんがお出迎え。

とてもかわいらしいワンちゃんで名前は「けんたろう」
女将さんが紹介する時に間違えて「けんしろう」と言って笑ってた。

とにかくお客さん好きでかまってほしくてしかたがないけんたろうちゃん。

入り口にあるドーンと存在感いっぱいの岩

床がリニューアルしてあり綺麗


中へと入ると巨大な石が目の前に。

年季の入った建物の中は一部リニューアルしてあり、新しい木の色をした部分があった。
近くにいい桧があったので建材にしてもらい自分達で考え少しづつリニューアルしているとの事だ。
ご主人と女将さんで力を合わせ出来る限り自分達の手で宿を守っているらしく、お話を聞くたびに感動してしまう。


2名1部屋 1名18,650円 部屋名「末廣」洗面台有 トイレ:共同とはいっても1組しかいないので。。。

宿泊した部屋

広縁


想像していた部屋や設備とはかけ離れた部屋で驚いた。下調べをほとんどせずに訪れたということもあったわけだが電気もない可能性あるな、なんて思いつつ来たもんだから余計だ。
まずとても綺麗で広い。液晶テレビもあるし暖房、ポット、ゆかたに歯ブラシ、電話に洗面台、そしてコーヒーまで用意されていてなんの不便もない。
特に不思議な景色に見えたのは近くを通るとリンっと音がするような黒電話の横に最新型の液晶テレビがあるところである。

テレビ

ポット 黒電話

洗面台

暖房

ゆかた 大小タオル 歯ブラシ

お茶とコーヒー、水の入った魔法瓶

もてなしの羊かん

洗面所

綺麗なトイレ ウォシュレット付

廊下には綺麗にリニューアルされた洗面所とトイレ。

洗面所の端には朝摘んできただろう生花が生けてあり好感がもてる。

湯治用の部屋

湯治部の廊下がレトロ感いっぱい


建物の中をちょっと探検してみた。

以前は湯治部屋だっただろう部屋や廊下。
襖で仕切られたそこそこ広さのある部屋が沢山ある。

自炊場

見取り図

自炊用のキッチンも今現在も使われているかのように鍋やお皿が置いてある。

滝川屋旅館見取り図を見て貰うとわかるようにかなり広く部屋数もある。

手間と時間、心がこもった絶品料理

磐梯牛の炭火焼

山菜の天ぷら サクサク!

馬刺し ヒレ肉

感動した食事。
感動したのは山菜に馬刺し。

馬刺しはよくお店で食べるものとはまったく違く、新鮮でやわらかい。
聞いてみるとヒレ肉を使用しているらしい。馬刺しでヒレ肉は初めてだ。
つけだれも手作りのようでピリカラな感じがおいしい。

山菜の天ぷらもサックサク。

メインのお肉は磐梯牛。七輪が用意されており自分達で焼くのがまた楽しい。
脂身に味がありよい牛だという事がよくわかるが最近年のせいか脂身が苦手で少々私には辛い脂身であった。


山菜の下処理も普通の下処理ではなく代々伝わる方法で下処理をします。
ふき ⇒ 通常あく抜きをし茹でてから皮むきをします。その方がむきやすいのですが、
    あく抜き前に皮をむき、あく抜き後は流水に浸し2時間おきに手でもむそうです。

こういった細かいこだわりから一つ一つの山菜が食べた事のないようなおいしさに出来上がっていました。

この’こだわり’の食事は沢山のお客さんをとってしまうと提供ができない。
ということでこういった1日1組のスタイルになったらしい。

カツオのたたき

フキ

ワラビ

根曲がり竹のお味噌汁

そば

お漬物各種

デザート


食事処

食事はひろ~い食事部屋にて。

大きな窓があり大自然が眺められる。
広く誰もいないので自由感たっぷり。

おいしい食事においしいお酒で話が弾んだのは言うまでもない。


女将さんにはあれこれお話をお聞きしお時間をいただいてしまいました。
酔っ払いの相手を心よくしていただき感謝であります。

浴室までの道

廊下から飛び出している石


温泉ゾーンはリニューアルされておりとても綺麗で風情もある。

温泉までの道がずいぶん凝って作ってあり期待が膨らむ。

途中、廊下から大きな石が飛び出しているところもありおもしろい。

ゆっくりじわっと温まる足元湧出の極上湯

浴槽底からポコポコと湧く自噴の温泉


浴室は混浴と女性用が2つあるが、今回はこちらに入ってくださいとのこと。
こんなに大きくて風情のある浴室を貸し切りで入れるなんて夢のようだ。

浴槽はぬるめともっとぬるめの2つに分かれており奥が38度前後、手前が36度前後とかなりぬるめ。震災以降温度が下がったとのことで冬は宿泊をお断りしていたとか。

湯に浸かると最初は少し寒いがだんだんと身体があったまってくる。
少し炭酸があるのか泡付きもある。飲んでみると飲みやすく若干の塩+鉄っぽい味。

人肌程度の温度に心地よくなり二人とも本気で寝ているんじゃないかというほどピクリとも動かず約1時間、、あまりに気持がいいのでお宿にいる間何度も何度も温泉へ入りに、、、部屋にいるよりこの浴室で過ごす時間の方が多かったのでは?というほどだ。


浴室はレトロ

ウニのような湯の華が山ほど浮いている

シャンプーリンス、ボディシャンプーあり

脱衣所も素敵な空間


湯は透明だが昔は濁っていて濃い温泉だったらしくその話を聞いて昔の温泉も試してみたかったと思った。

分析表によると温度も45度と書いてあることより今よりだいぶ温かい湯だったのではないかと思う。

ナメコの味噌汁

壺鯛の焼き魚

サラダ


≪朝ご飯≫
朝ごはんにもまたまた感動してしまった。。。

自家栽培している大きなナメコにも驚かされたし焼き魚の壺鯛にはあまりにおいしくて女将さんに「この魚はいったいなんて言う魚なんでるか?」と質問をしたほど。

昔、お客さんが沢山いた時は市場から買っていたそうだが、今はそうもいかないので知り合いのお魚屋さんで色々試して一番おいしかったこの壺鯛に決めたのだとか。

いや~細かいところまでこだわっている前向きな姿勢に頭が下がります。

中から見た玄関

ひょっこりと顔を出すけんたろうくん


帰りはしばらくご主人と女将さんとお話をさせていただいた後、玄関へ行くとけんたろうくんがドアをカリカリ引っ掻いて「まってました」と窓から顔を出した。

本当にすばらしいお宿。
絶対またこよう。


≪横向温泉 下の湯 滝川屋旅館の良いところ≫
 とにかく気に行ったしご主人と女将さんの志に感動するお宿。
お客様の事を考えお客様のために努力している。
部屋も綺麗だし特に感動したのは食事。一品一品に時間をかけ厳選されたものを並べている。
温泉は足元湧出だしこんなにすばらしい温泉を貸し切れるなんて夢のよう。
いつまでも大切に今まで通り続けてほしいお宿です。


※宿泊料金から考えて、人によっては不満を覚える方もいるかもしれません。
お宿は素朴、不便はあるけれども本物の温泉好きで女将さんこだわりの食事に魅力を感じる方のみ宿泊してみてください。 


≪横向温泉 下の湯 滝川屋旅館の良くなかったところ≫ 今回は特に何もない



クチコミ

ご飯が素朴で品数多くおもてなしが最高
2016年1月頃に訪問

お正月に訪問しました。
震災後に源泉温度が下がってしまったとのことで
夏に訪問すれば最高だったと思います

しかしながら、お部屋も広々でコタツがあり
布団の中には炭あんかを用意してくださっていて朝まで暖かくて
ぐっすりでした

食事は品数も多く、山菜など地のものばかりで女将さんの温もりある手料理が大変美味しかったです。
そして朝食のお粥が温泉水で炊いたもの。
これもまた素晴らしく美味しかったです

温泉は1日1組なので、貸切です。
とても広く贅沢なひと時でした
旦那は早々寝てしまったのですが私はiPadを持って音楽を聴きながら2時間も入ってしまいました。(ぬるいので寒くてなかなか上がれなかった笑)

ホント夏にまた行きたい!!
おすすめお宿です
https://hikyou.jp/report/stay/48194/


3:777 :

2022/06/16 (Thu) 02:17:21

横向温泉 下の湯 滝川屋旅館

源泉名 :横向温泉・下ノ湯
泉質 :単純温泉
色 :微茶濁透明 臭い :薄金気臭+薄アブラ臭 味 :微金気味      
 

横向温泉にある老舗旅館です。かつては大規模に営業していたようですが、現在は高齢の女将さんと息子さんの二人で切り盛りしているため1日1組しかお客をとらない、今時珍しい宿となっています。(日帰り入浴は不可)

駐車場に車を停めた瞬間に、おおっと声が出ます。かなり年季の入った木造の建物が周りの自然と調和してなかなかの存在感があります。水車も飾りではなくその存在が必然的であるように見えてしまいます。大正ロマン風のお洒落な看板が嬉しいです。これは絵になりますねえ。

玄関から入るとちょっとごみごみしており東北の湯治宿っぽい生活感溢れる感じがします。奥の宿泊棟と湯小屋はかなり綺麗に整理されています。特に洗面所、トイレ、湯小屋は比較的最近リニューアルされたようで、まだ木の臭いがぷんぷんしています。材木の木目が眩しく感じるほどです。外観とは異なり、ここは鄙びた雰囲気はまったくありません。宿泊する部屋には既に布団が敷いてあり、嬉しくなります。私はこういうのが大好きなんです。

お風呂は階段を降りていくアプローチで混浴の浴室と女性専用の浴室に分かれていますが、基本的に1組しか宿泊客がいませんので貸切で使えます。スリッパがあれば誰か入っているというのが直ぐにわかるシステムです。

混浴の浴場は浴槽が2つあります。若干湯温に差がついています。それぞれが4~5人が入れる広さがあります。源泉が直接注ぐ浴槽が良いです。ややぬるめに感じるお湯が注がれ掛け流しになっています。浴室・浴槽ともに全て木でできておりお湯の成分でところどころが赤茶けており少しギザギザになっているところもあり、そこに当たると尻がちょっと痛いです。(笑)

ザンザン浴槽からお湯が溢れ出していますが、時折浴槽の底からもポコポコと湯玉が駆け上ってきます。浴槽の底も木でできていますが、ところどころに穴が開いており、そこから湯玉が出てきます。元々ここの温泉は足元自噴でしたが、今回のリニューアルでも浴槽の下からお湯が出ているようにしているのでしょうか?

穴に手を当ててもお湯がたくさん吹き出ている訳ではありませんのでちょっとわかり辛いです。お湯は少し金気臭のあり、また少しのアブラ臭のするものです。とろみ感がかなりあり、とろんとした感じの肌触りのとても良いものです。やわらかな肌触りのぬるめでとろんとしたお湯に浸かっていると、ふーっと思わず声が出てしまうほど心地が良いです。

お湯の鮮度もとてもいいので身体中の皮膚が喜んでいるのがわかるような気さえします。ぬるめなのでとっぷりお湯に浸かっているとホントに気持ちがいいです。茶褐色の湯花が大量に舞っており、雰囲気を盛り上げてくれます。浴槽の縁で溢れるお湯を背にトドになります。

お湯を背中で感じながらトドになっていると次第に眠くなってきます。ぶるっと寒気がして目が覚めます。7月末だというのにここはかなり肌寒いのです。再び浴槽の中でお湯にとっぷりと浸かり身体を温めます。そしてまたトドになります。あまりに気持ちがいいのでこれを永遠に続けたくなってきます。


浴室の端っこにお湯が自噴している湯だまりのようなものがあります。このお湯は目にいいのだそうです。
浴室内には祭壇のようなものがあり、お湯の神様かご先祖様を祭っているようです。この湯小屋は内湯なのですが浴槽の上には立派な屋根もある不思議なつくりです。(屋根が二重になっています)

女湯に行く途中の廊下に大きな石がはみ出ています。女湯自体はかなりこじんまりとした造りですが温泉ファンが見たら惚れ惚れするような佇まいです。ここも全てが木でできていますが壁と天井の間に浴槽を見下ろすように大きな岩が突き出ています。大きな地震が来たら怖い感じがするくらいせり出しています。

ここにも祭壇のようなものがあり、何かが祭られています。浴槽は3~4人が入れる四角いもので混浴槽よりも少し浅めになっています。お湯は混浴と同じ感じがしますが浴槽が狭い分だけちょっぴり濃い感じがします。とろみ感も少し強い感じで赤茶色の湯花も大量に舞っており気持ち悪いくらいです。

ここの浴槽の底の板にも穴が空いていますが湯玉は上がってこないようです。赤茶色のお湯の成分が浴槽の周りの板を赤っぽくコーティングしつつあります。あと10年もすると凄いことになってしまうのではないかと思います。とにかく心地の良いお湯です。ホントはあまり好みの泉質ではないハズなのですがとても気に入ってしまいました。アブラ臭は女湯の方が強い感じがします。

今回は私の奢りシリーズで家族を招待しましたが、今回も熊谷家の貸切でした。とにかく好きな時に好きな方のお風呂に入れるのですからこれはいいなあ。食事は食事どころでいただきますが、これがまた絶品です。(左が夕食の一部、右が朝食)

山の幸満載のもので決して豪華なものではないですが一品一品とても手の込んだ作りで、私はとても満足できました。 皿数が多いので、少しずつ食べている感じがしますが次第に満腹になってきます。 最後に牛肉のすき焼きが出てきますが、とても柔らかないいお肉ですが子供達がいなかったら残すところでした。 特に山菜料理は絶品でとても美味しかったです。

高齢の女将さんが心を込めて一生懸命料理してくれたのが食べていてよくわかります。残したらバチが当たるような気がします。 ほとんどが自家製の素材で野菜や山菜の生の味を楽しむことができます。山菜好きには堪りませんね。デザートのメロンを食べ終わる頃にはお腹がいっぱいで苦しくなってしまいました。これぐらい食べたのは久しぶりです。

腹ごなしのためまたお湯に浸かります。ちょっと布団でゴロゴロしてまたお風呂へ行きます。ああゴクラク、ゴクラク。ここの宿は1組しかお客さんを取らないこともあり、宿泊代は1人18,500円とかなり高めの設定になっていますが、私は十分に満足できました。綺麗な施設好きな人には向かない宿ですので、そういった方々にはここはお勧めできません。「ぬる湯」の温泉が好きで湯治宿がへっちゃらという方々には強く推薦できます。ただしここの宿泊料金で満足できるかは個人差が激しいかもしれません。

それよりも女将さんが元気とは言え高齢ですのでいつまでこの宿が続けられるのかそれの方が心配です。いつまでも続いて欲しいですが、将来はどうなるのでしょうか?ここは温泉好きの仲間と再訪してゆっくりお湯に浸かりながら温泉談義でもしてみたいと思わせる旅館の一つです。(2006/07/31/Wonderful Midnight)

http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/fukushima/yokomuki_takigawaya.html

以前友人が宿泊しており、その際のレポートを読んで強く煽られた瀧川屋さん。
行きたい行きたいと願っておりましたが、なかなかその機会は訪れず・・・
何故かと言うと、日帰り入浴を受け付けていないお宿なのです。

じゃあ泊まるしか無いのですが、宿泊だと1日2組限定で、そのうえお値段が高いっ!

庶民な私には到底縁の無い、高嶺の花だった訳です。

そんな折、私の友人の伝で、瀧川屋さんと懇意にしているG氏と知り合いました。そのG氏からお話を聞くところによると、なんとこの瀧川屋さん、素泊まりでも宿泊を受け付けてくれる(場合がある)と言うではありませんか!素泊まり価格ならば、私にも手が届きます。これはなんと嬉しい事でしょう!
G氏に手配をして貰って、念願叶って宿泊する事が出来ました。

さて、その瀧川屋さん。横向温泉にある「マウント磐梯」から、道路を下り、砂利道のわき道入った先にあります。行きやすいアプローチですが、秘湯のムードがたっぷりの素晴らしいロケーションです。

用意して下さっていたお部屋は、5人連れの私たちには広すぎるくらいの、立派なお部屋でした。訪れた時間が遅くなってしまいましたが、お婆ちゃん(女将さん)は部屋を暖めて待っていてくれたようです。お婆ちゃんの優しさを感じます。

この日の宿泊は、私たちの一行だけです。瀧川屋さんは、一昔前は日本秘湯を守る会にも所属していたそうです。その頃はさぞ賑やかだった事だろうと思いますが、今ではお婆ちゃんがお一人で、細々と切り盛りされています。宿泊客の人数を制限しているのは、きっとお婆ちゃんの手におえる範囲で、精一杯のおもてなしをする為なのでしょうね。隅々まで手入れがされた館内は、往年の賑わいを想像するに十分な、風情と気品を今に残しておりました。


さてさて、期待のお風呂。風情ある廊下を抜けた先にあります。内湯のみで、浴室は2箇所。一応混浴と女湯に分かれていますが、この日はお宿自体を貸切で利用する形になりますので、好きな時に好きな方に入る事が出来ました。良い温泉の多くが階段を降りた先にあるのですが、ここのお風呂もその例に漏れず、客間から下っていった先にありました。

最初に入ったのは、廊下から歩いて行くと右側にある、広いほうの混浴浴室です。
全体的に瀟洒で寛げる館内ですが、脱衣所に入った途端に、良い雰囲気と言う言葉だけでは表す事が出来ない、一種異様なオーラを感じました。

私も、人並みに色々な温泉に入るようになり、最近やっと分かってきたのですが、その先に良いお湯がある脱衣所って、独特な雰囲気を兼ね備えている気がします。ここの脱衣所からは、お風呂に入る前から、「これは名湯だ!」と確信出来るような、そんな神々しさを感じるのです。

その浴室。私の確信が間違いでなかった事は、脱衣所の扉を開けた瞬間に分かりました。

今でこそ、お婆ちゃんが一人で切り盛りをする素朴なお宿ですが、凛とした気品は、今でもそのまま失われてはいませんでした。素晴らしい造りをした湯屋です。
木材をふんだんに使った和風の浴室は、なんと、浴室内に屋根がかかっております。

聞くところによると、宮大工によって釘を一本も使わずに建てられたのだそうです。

お湯も浴室の風情に負けぬ程の、素晴らしいものです。少し温めで笹濁りしたお湯からは、ほんのりと金気臭と土類臭、僅かなアブラ臭も漂います。肌触りは少しペタペタする感触ですが、非常に柔らかくて、入り心地がとても良いです。湯船は手前と奥の2槽に分かれており、奥に湯口があります。2つは浴槽内で繋がっており、どちらも温めですが、奥のほうが少し温度が高いです。

特筆すべきは、湯口から注がれるものだけでなく、足元からも自噴しているのです。浴槽の至る所から、ぷくぷくと気泡が沸いて出ています。

気泡の量は、湯川内温泉のかじか荘とまでは行かず、時折あるだけで多くはありません。ただ、その分、運よく背中を気泡が走ったりすると、無上の幸せを感じる事が出来ます。そのうえ、じっとしていると、肌に気泡まで付着するんですね。お湯が新鮮である事の証明です。手前側の温い湯船は、40度を僅かに下回る程度のぬる湯で、ずっと入っていても殆ど疲れを感じません。長時間お湯に浸かりながら、全身で源泉の素晴らしさを実感することが出来ました。

さて、もう一箇所あるのが、廊下から入って左側にある、女湯です。
2つの浴室は隣り合っているものの、廊下を隔てて少し歩かなければいけません。
しかし、この日は宿ごと貸切状態で、私たち以外は、おばあちゃんがいるだけです。体を拭いて半裸のまま行き来してしまいました。

こちらも風情がある浴室ですが、混浴と比べると小ぢんまりとしており、至って質素な造りをしています。 お婆ちゃんは、こっちは温いので入らん方が良いと仰っていましたが、ちゃんと利用させて頂きました。

温度はおよそ38度。確かに温いですが、全然冷たくはありません。茶色い湯花がモウモウと舞っており、お湯が動く度に肌をくすぐります。お湯の印象は、基本的に右側と同系統ですが、僅かに金気臭が強く、アブラ臭が控えめな印象です。

こちらにも湯口がありますが、それと同時に足元からも沸いているようです。
温いお湯なので、いつまでも入っていられます。人肌より僅かに暖かいお湯で、布団を被っているような心地良い湯加減に、思わず眠くなってしまい、寝入ってしまいました。

暫くしてからハッと目が覚めて、急いで元いた混浴浴室に戻ると、友人が怪訝そうな顔をして「もう戻ってきたの?」と一言。

てっきり私は、長時間寝入ってしまったつもりでいましたが、どうやら僅か5分の間の出来事だったようです。ありゃま、もう少しゆっくりしていれば良かったかな。でも、今更また戻る気にならず、友人と一緒に、暖かいお湯でゆっくりと過ごしました。

念願が叶って入る事が出来た瀧川屋さん、私の大きすぎる程の期待を、一切裏切らない、素晴らしいお宿でした。 再訪必至となった、至極の名湯です。

http://jake.cc/

以前、「歴史春秋社」発行の温泉本で見て、ずっと入りたいと思っていた「滝川屋」のお風呂は立ち寄り不可で宿泊しないと入れないという事で泊まってきました。

2万坪という敷地の中に、明治10年頃の建設という風雪を耐え抜いた建物は、現在も湯治客用として使われている。あちこちにふきのとうが顔をのぞかせている。コリー犬のゆう君が人なつこい顔で通る私達を眺めていた。おとなしい犬で帰るまで泣き声は聞かなかった。

雪囲いがまだそのままの玄関を入ると、でんと大きな岩が出迎えてくれる。満面の笑みで女将に出迎えられるが、女将はこちらの名前も確認しない。1日に数組しか予約をとらないので、駐車場に停めた車のナンバーから、どの客なのか分かるのだろう。

部屋に通される。6畳+4.5畳の部屋で6畳間にはすでに布団が敷かれていた。4.5畳間にはコタツ。踏み込みはなく、スリッパは廊下に置く。トイレ、洗面所はついていない。冷蔵庫無し、テレビ、電気ポットはあった。
宿泊料金18,000円の部屋にしては、古く、居心地が良いとは言えない。

全部で何室あるのだろうか?この日の泊まり客は3組で私達の隣3部屋は各グループの食事処として使われていた。

共同のトイレや洗面所は新しくやりかえられたのか、ふんだんに木を使った快適なもので、このフロアーの泊まり客は私達だけだったので、自室のトイレのような感覚で使用した。トイレはウオシュレット。

朝、2万坪の敷地内を歩いてみた。斜面にはまだ雪がたくさん残っている。あちこちから水が湧き出して小川となり、敷地内を走り抜ける。水辺には水芭蕉、わさび、クレソンなどが育っていて、わさびやクレソンは朝、夕の膳に出された。林の中にはほだ木がたくさん置かれ、秋にはキノコも採れるらしい。

自然そのままの素晴らしい庭園だ。夏には草が生い茂り、管理が大変らしい。秋の紅葉もさぞ美しいだろう。

シーツや浴衣は業者任せでなく自家製の洗濯で、糊加減も丁度良く気持ちが良かった。

http://www14.plala.or.jp/yaa/yado/takigawa.htm

滝川屋のお風呂


浴舎は立派な屋根がかかった別棟に、女性用と混浴用の浴室がある。

私の泊まった部屋のすぐそばに浴舎へ下りる階段があり、ここでスリッパを脱いで置く。このスリッパが入浴中の合図となり、混浴の広い浴室は貸切で使用できる。混浴が使用中の時があり、その時は了解を得て女性用を貸切で使った。数組しかいないので、臨機応変に全て貸切対応可能。

浴舎は地下2階程低い所にあり、源泉湧出場所の上に作られている。
浴舎も新しく、階段を降りれば、この広いスペースを貸切で使えるとは贅沢の極みだと思った。

途中に大正6年作成の地図がかかっており、その中にも滝川屋の大きな建物が確認できた。上の湯、中の湯の名称は見えるが建物はない。川上温泉にも宿が数件あり、当時は栄えたようだ。


すぐそばに源泉湧出地があるという湯口
手前がぬるめの浴槽


目に良いという小さな源泉槽があり、ここからも、こんこんと湯が湧いていた


こちらは飲用水

ここからも間欠泉のように源泉が

浴室に入ると私の好きな石膏臭が充満していた。湯船が2つ。奥の湯口がある方は40度程。手前はそれより少しぬるい。真冬ならちょっときびしい温度かもしれない。

鳥居を思わせる、小さな屋根がかかる湯口には飲泉用のコップが置かれている。

縁に頭をもたれかせ、ぼ~っと浸かっていると湯船の底からぶくぶくと思いだしたかのように湯が湧いてくる。2つの湯船共足元自噴だ。奥の湯船の縁からも間欠泉のように、時々湯が噴出してくる。


別に「この湯は目に良い」と書かれた小さな源泉槽があり、こんこんと湯が湧いている。桶にすくい目を洗ってみたり、上がり湯として利用した。


湯はかすかな塩味に苦味が混じり炭酸味もする。
ぬるめ、貸切、湯の新鮮さ・・・申し分ない風呂です。
この風呂、湯を立ち寄りという短い時間ではとうてい堪能出来ないだろう。立ち寄り不可というのをなんとなく納得できた。

女将でさえ源泉湧出場所がどうなっているのか分からないらしい。ご先祖様から「源泉はさわらないように」と言われていると話された。

湧出地の上に浴舎を建てた関係で、女性用の浴室へ行く廊下の半分を大きな岩が占める。脱衣所の壁も、苔むした大きな岩。浴室内もしかり。


女性用の内湯は1.1mx1.5m程の大きさ。

こちらはあまり利用されないのだろう、湯面の半分が油膜のようなものに覆われていて、入ると大きな茶色い湯の花が大量に舞い上がった。

湯を入れ替えてないなぁ・・・と、思っていたら、翌日の朝にはきれいに掃除され、新しい湯に替えられていた。

http://www14.plala.or.jp/yaa/yado/takigawa-1.htm


滝川屋の食事


食事への宿のこだわりを強く感じました。

使われる野菜のほとんどは息子さんが作っておられ、新鮮そのもの。時期的に山菜の季節だったので、つくし、うど、こごみ、かたくり、こしあぶら等が、女将の手にかかりおいしい、たくさんの小鉢になって膳を賑わせた。

自家製山の芋のたんざく
かたくりのおしたし
1時間かけて、ふすまを取ったというつくしの煮物は苦味が少なく良い味付けだった。
うどの下に自家製菊の酢の物
掘りたてウドのスティックはマヨネーズか自家製味噌を付けて頂く。
ちょっと苦手な馬刺しは辛子味噌で根曲がり竹に今年初の収穫だというアスパラが添えられた。

ふきのとう味噌が仕込まれた
岩魚の塩焼き
山菜の天麩羅
農家から届けてもらったというイチゴは完熟で久しぶりに食べたおいしいイチゴでした
とろろ蕎麦
朝食にずらり並んだ小鉢
自家製、採りたてニラの甘かった事。
味噌汁の中には、つきたてのよもぎ餠。
クレソンのおしたし、おから、うどの皮のきんぴら
こしあぶらと菊の胡麻和え・・・・。
助けて~、こんなに食べられないよ・・・と、思わずつぶやいてしまう程のご馳走でした。
私はなんとか完食。相方は残した。

ごはんは電気釜で出された。
ふたを開けると、そこには銀しゃりが輝いていた。

旅館の食事はどうしても野菜不足になりがちですが滝川屋さんの食事は野菜がたっぷり。
しかも、ほとんどが自家製の野菜。

湯に浸かり、ヘルシーな料理を頂き、体は内外共にきれいになりました。

女将のおん歳は75歳。大きい旅館を守っていかれるのは大変でしょう。滞在中、何度か「こんな古い、汚い
宿へお越し下さって・・・。」という言葉を聞いた。謙遜ではなくほんとにそう思っておられるような感じがした。その分、手料理と風呂でもてなそうとしておられる。ちょっと考え過ぎかなぁ・・・。

少しぐらい掃除が行き届かなくても目をつぶります。
無理をせず、いつまでもお元気で、おいしい料理を食べさせて下さい。


前夜はすき焼きも出たがとても食べられない。
Aさんは翌朝にしてもらったらしいが、翌日の予定を聞かれ、大阪へ帰ると答えたら、お土産にと箱詰めし、保冷財も添えられた。すき焼きというよりは、ぶ厚いお肉で焼肉にしておいしく頂きました。

http://www14.plala.or.jp/yaa/yado/takigawa-2.htm

横向温泉の滝川屋旅館は、以前福島のコアな温泉を紹介している本で見て、その浴室の様子にとても興味を持っていたのですが、立ち寄り入浴ができないということで、入る機会を逸していました。

でもまあ、たまにはそういう所に一泊するのもいいか、と思い、予約をとって行ってまいりました。


想像した以上に大きな宿で、しょっぱなからかなり驚き。 でも年季の入った建物や看板はなかなか風情があります。庭というか、宿の周囲もかなりの広さがあって、なんというか、栄えた宿なんだろうなと感じました。  

玄関入って、いきなりこの巨石にびっくり。さすがに神様扱いされていて、お酒などが供えてありました。この宿は廊下にもこのような石があったりします。

改装したばかりのようで、中はとても新しくてきれいなのですが、改装前から廊下の石はこの状態だったのでしょうか? 昔の写真などを見てみたいものです。  

以前は多くのお客さんをとっていたのでしょうが、現在は経営者の御都合か方針かで、ごく少数のお客さんのみしか宿泊できないようです。せいぜい1日1組か2組だとか。

そのため1組あたりの部屋はとても広い。改装したばかりの廊下などの共用スペースも新しい匂い。  

さて来たからには早速お風呂です。客室は2階にあり、お風呂は1階。
この階段を降りて行くのですが、ここも改装済のようできれいです。
お風呂は2箇所、女性専用と混浴です。私が以前本で見た写真には、混浴浴室の写真が載ってまして、何やらお社のような湯出口と、濁ったお湯が写っていた記憶があります。  

女性専用浴室の前を通り過ぎていくと、いきなり混浴の脱衣所に出てしまいます。ドアも何もない。本当にいきなりなので、のんびりと着替えていると、他のお客さんがやってくる可能性もあります。もっとも、その日1組だけの宿泊なら、その心配もないですから、自分たちの他に宿泊者がいないかどうか、聞いておいたほうがいいでしょう。
 

浴室の中はこんな感じです。

屋内なのですが、お風呂の上に屋根が組まれていて、湯出口は何やらお社のようになっています。

浴室は殆ど木でできていて、浴槽は大きく2つに仕切られています。
源泉が直接注がれるほうが温度が高く、脱衣所側はやや低め。
もともとの温度がそれ程高くないので、夏の暑い盛りには嬉しい温度です。  

浴槽から脱衣所を見たところ。
脱衣所の採光がいいので、とても明るいです。
結構広いお風呂なのですが、とてもきれいに管理されていました。  

2つの浴槽の境目です。このようにオーバーフローしたお湯が、脱衣所側に流れていくのです。

一見ただの濁ったお湯に見えますが、実は湯の花がいっぱい。浴槽の底に沈んでいて、人が入るとふわっと浮き上がります。金属が多く含まれているのでしょう、思ったよりも硬い感触のお湯で、炭酸の泡つきもすごく、感動ものでした。

 

もう1つ別の湯出口があって、こちらは眼に良いお湯だそうです。

メインの源泉ほどではないですが絶えず湧き出しており、ぬるめ。

一応眼も含めて顔を洗ってみました。沁みることもなく、さっぱりした感触でした。

 

さてこちらは女性専用の浴室。

2人が入ればいっぱいになってしまうほど、小さな浴槽です。
見た目のインパクトも混浴の浴室のほうが強烈ですが、こちらのお湯のほうが炭酸を強烈に感じました。

流れ落ちる源泉で顔を洗うと、肌がびりびりするほどです。  

浴槽が小さな分、お湯の鮮度はこちらのほうが良さそう。
でも温泉ってお湯だけじゃなくて、雰囲気も一緒に味わうものですからね。
あちらの浴室にはあちらの良さがあって、こちらにはこちらの良さがある。
それぞれのいいとこ取りをしながら楽しむのが、一番お得かなと思います。

http://yudetako.com/yokomuki.html

滝川屋旅館*福島県横向温泉下ノ湯 2009/6/3(水)
     

このお宿滝川屋さんは、今年の2月より休業中です。 その理由は・・・

怪我リハビリ中の女将さん、闘病中の息子さんのお二人で切り盛りしている歴史ある名宿ですが、おもてなしが満足に出来なければ、お客を取らない・・・

現在、そのおもてなしが出来ないことを理由に、休業されていらっしゃいます…。

そして、一日一組しかお泊めしません。一日一組しかお泊めしない理由も、上段の理由に寄ります。

そんなお宿に・・・

 *「滝川屋を守る会」メンバーと有志のみなさまで数週間にわたる修繕&事前準備!
  (お掃除等々、本当に大変だったと思います・・・)

 *宿泊者は布団上げ下ろし付き(笑)&相部屋

 *お食事は広間で大皿料理
  (若女将?いっさんさんはじめ、名女将さんたちが腕を振るってくださいました!)
          
          山の幸満載♪♪

福島は山あり、海あり県なんですよね、このお刺身や甘エビも、とっても美味しかったです☆

そしてそして、実はこのお宿に来た目的は、『郡司さんファンクラブ第一回オフ会』!!
(郡司さんは滝川屋を守る会の会長でいらっしゃいます)

イベントとして、郡司さん35歳のときの、あの『TVチャンピオン 温泉通選手権』の第三回と第四回を、
郡司さんご本人の生解説付きで実況してくださいました♪

さて、滝川屋さん。「滝川屋を守る会」が出来るくらいのすばらしいお宿とは・・・!?

足元湧出の素晴らしき湯舟2つ          
源泉がふたつ湧き出ている、混浴のお風呂です

水色(すいしょく)は、笹色薄濁り・・・って感じでしょうか。

     
板書されている、分析表。「マグネシア」と書いてあります^^
     
女性専用風呂です。炭酸水素塩泉だけあって、泡がだんだんと付いてきます♥

そしてたまにぼこっ!と、お湯が空気と共に湧きあがります!
     
お湯が湧きだしたところから、波紋が広がります・・・

どうやらこちらのお宿、使っていない源泉を含めると、4~5個は源泉があるらしい。。

↓使っている源泉(今回、女将さんの計らいで特別御開帳♪ 後にも先にも無いかも・・・)

↓使っていない源泉(正確に言えば、女将さんが皿洗いに使っている玄関前の源泉(笑))

     
このレトロなたたずまい          
温泉へ続く階段はリニュアルされていてとても綺麗。途中岩が顔を覗かせています^^

何よりも、この元気な女将さん!          
お客様へのおもてなしを第一に考え、熱い思いを話してくださいました。

「(予約してきた人が)090の電話番号だと、どちらの県から来るか聞くの。
 海がある県の人なら、海のものを、山の県の人なら山のものをお出しするの。
 うちは、全都道府県、全部お料理違うから!」

・・・すごい。

イメージしがちなのは、「海の県から来た人には山のものを」って思い勝ちだけど、そこは女将さん、海・山それぞれの美味しさを知っている人にさらに美味しいものをお出しする・・・

奇をてらうのではなく、馴染んでいる食材をより美味しく食べて貰おう・・・
私にはそう受け取れました。(違ったらすみません^^;)

滝川屋写真館に飾ってあったこの二枚。    
いい笑顔しています♪     
岩城滉一さんです ※写真:杉本圭氏 http://sugimoto.lomo.jp/

女将さん、いい人生歩いてこられたんだな、と思う素晴らしい笑顔でした^^

こんな素敵なお宿と女将さんに惚れ惚れ・・・
早速予約をお願いしてしまいました(笑)
この素晴らしいお宿を、某日貸切とさせていただきます

(実は女将さん、ありがたいことにこの5月23日にみんなの前で、お宿再開宣言をしてくださったのです!!)

連れて行くR氏に、
ガチャぴ~ん!さんや女将さん、みなさんから聞いた薀蓄を、私が語らせていただきます(^^ゞ

ご参考までにこの横向温泉、
ガチャぴ~ん!さんの記事を拝見して知ったのですが、
上ノ湯、中ノ湯、下ノ湯(今回の滝川屋さん)と3つのお宿があるそうです。

それぞれがそれぞれのおもてなしを掲げて、頑張っている秘湯、それが横向温泉、とのことです^^
素晴らしい温泉と、素晴らしい出会いに乾杯♪♪

(2009.5/23訪問です)
※(ご注意)湯船を長く存続させたいとのことで、立ち寄り湯は行ってません。。

http://blogs.yahoo.co.jp/masumi_january7/58019582.html

 国道115号線から横道にちょいとそれただけの場所にある土湯峠の温泉の一つ。

横向温泉には3つの旅館があり,山麓側から,下の湯「瀧川屋旅館」中の湯「中の湯旅館」「マウント磐梯」と建ち並ぶ。

中の湯とマウント磐梯は日帰り設定があって日帰り入浴ができるが,この瀧川屋旅館は宿泊客以外の入浴は受け付けていない。し・か・も,1日にたったひと組の客しか受け入れてくれないことになっている。今回は「瀧川屋を守る会会員」の紹介を経て正式に予約をいれ,念願の宿泊で利用することができた。
  
入り口にある「入浴のみのお客様はお断り」の看板。 
  
広い部屋を2つ準備してくださり,片方を飲食部屋に,片方を寝室として利用させてもらった。

 到着が大きく遅れたにもかかわらず,宿主のおばあちゃんは温かく出迎えてくれた。入り口の引き戸を開けるとすぐに大きな岩が聳えているのが見える。これは丘陵地にそのまま旅館を建設したためで,旅館の至る所に岩が露出しているのが特徴的だ。自然のままの地形をそのまま利用しているところにまずは感動した。さっそく部屋に案内され,本日ひと組のみの利用と言うことで心ゆくまで浴室を堪能することにした。  

 旅館内部は細部まで手入れが行き届いており,外観から見た感じとは異なって隅々までピカピカに磨かれている。柱や階段などは,まるで今年改装したばかりにも見えるくらい丁寧に管理されている。木のぬくもりと間接照明の妙で,実に幻想的な空間を醸し出している。上の階に上がると「瀧川屋ぎゃらりい」があり,昔ながらの写真や道具が展示してあった。

 夜遅くなってから2つある浴室へと向かった。長い階段を降り,そこからさらに混浴浴室へと階段を降りていく。すると,薄暗い照明の奥にシンプルな木造の浴室が見えてきた。以前に写真でお目にかかったこれぞ正真正銘の瀧川屋ワールドがそこに広がっている。

浴室内なのにさらにそこに屋根があるという実に風変わりな,そして風情のある浴室だ。浴室内からはアブラ臭+金気臭の芳醇な香りが我々を手招きしている。お湯というよりも,まずこの佇まいで感動してしまった。

2つある浴槽の奥がやや熱めの41℃。手前がぬるめの39℃だ。浴槽の底からポロンと時々大きなアブク玉が上がってくる正統派足下自噴温泉だ。奥の浴槽は近くで自噴する別源泉をお社湯口から継ぎ足している。奥の浴槽は鮮度が高いため透明なお湯で,手前の浴槽は時間が経ったせいか,若干濁りを呈している。赤茶色の湯花が浴槽内にふわふわと舞っていた。

ゆっくり身を沈めると,やわらかい包み込むような浴感で,鼻の奥に金気臭やアブラ臭がじわっと染みこんでくる。もう,これだけで幸せである。暗い浴室内にぼんやりと照明で浮かび上がる幻想的な風景にとけ込みながら,じっくり2時間ほどこのお湯を楽しんでしまった。女湯のほうは見学だけにとどめ,寝る前にもう一度この混浴のお湯に浸かったことを付け加えておこう。

  
こちら夜に見た美しい風景。すばらしい風情です。  
 
こちらやや熱めの源泉を継ぎ足す湯口。 そして時々上がってくる湯玉たち。手前のぬるめ浴槽。

 朝6時台に起き,まずは昨晩入らなかった女湯へと向かう。女湯は別源泉らしく,混浴浴槽よりぬるめの温度だ。アブラ臭は弱めで,金気臭が混浴のお湯より若干強めのお湯で,たくさんの赤茶色湯花が沈んでいる。友人からは「寝るならこの浴槽がベストだよ。」と言われていたので実際にチャレンジしてみると…。

39℃程度のやわらかい温めのお湯と,足を伸ばすと小振りな浴槽にちょうどよく収まるシチュエーションが本当の眠りを誘ってくる。ううん,ここは罪作りな浴室だ。20分ほど味わい,また昨晩と同じように混浴浴室へ向かった。そこからまたあの風情ある浴槽でじっくりとお湯を味わった。

 よく考えてみると,瀧川屋旅館に泊まって布団に入った時間とお湯に浸かっていた時間を比べてみると,明らかにお湯に浸かっていた時間の方が長いことがわかった。混浴4回で通算4時間弱,女湯1回20分。夜遅くまで友人と語り合っていたために睡眠が3時間程度になってしまったので,布団の中よりも浴室でお湯に浸かりながら長旅で疲れた体を休めたかっこうになった(笑)
  
こちらが朝にゆっくりとお湯を味わった際に見た「かけ流しの様子」   女湯はこぢんまりしたサイズ。ここも若干足下自噴です。 湯花がとても美しいです。

 それにしても実に不思議なお湯でした。塩気がある鉄系のお湯なのに長湯をしても疲れず,それでいてじっくり温まるお湯なのです。噂通りのすばらしいお湯で,日帰りではなく宿泊で利用する価値が十分にあることがわかりました。間違いなく近いうちに家族で再訪することになるでしょう。この良きお湯を守り続けている宿主,そしてそれを様々な方面から支える「瀧川屋を守る会」の人々,そしてこんこんとわき出てくるお湯に心から感謝したいと思います。

H21/10/31 宿泊
http://todik.goemonburo.com/f-yokomuki-shimo.htm

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4:777 :

2022/06/21 (Tue) 22:44:04

あげ13

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