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ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプは買ってはいけない

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2022/05/21 (Sat) 20:41:31

ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプは買ってはいけない


ウェスタン・エレクトリック輸入代理店 株式会社エレクトリ
https://electori.co.jp/

株式会社エレクトリ 取り扱いブランド
Western Electric(ウェスタン エレクトリック):真空管
https://electori.co.jp/we/index.html

Western Electric HP
http://westernelectric.com
http://facebook.com/westernelectric
http://twitter.com/westernelectric



待望のウェスタン エレクトリック製 300B 国内販売開始 2021 年 11 月 1 日
https://electori.co.jp/we/data/we_release_triode.pdf

オーディオファンにとって垂涎の銘球ウェスタン エレクトリック製 300B の復刻生産が始まり、いよいよ日本国内でも販売がスタートします。
正規輸入総代理店は株式会社エレクトリ、日本国内総販売元は株式会社トライオードで下記のとおり販売を開始します。


300B シングル (1 本) 110,000 円
300B ペア (2 本、木箱入り) 231,000 円
300B クアッド (4 本、木箱入り) 484,000 円


<ウェスタン エレクトリック(Western Electric)300B について>

1938 年に米国ウェスタン エレクトリック社から登場した 300B はオーディオの世界で至高の銘球として不動の地位を築きながら 1988 年まで生産されました。生産終了後にもその銘球を求める熱狂的なファンによりオリジナルの 300B にはプレミアム価格が付くなど人気は更に高まりました。その後オリジナルの 300B を模倣して復刻生産した 300B は数社から発売されましたが、オリジナルの 300B の復活への願いは益々高まりました。オリジナルの復活への動きは 1997 年に一旦実現しましたが、生産数量は限られており、また設備の老朽化などにより継続生産が困難になり 2006 年に生産が停止しました。しかし、再復活へのプロジェクトは動き続け、2018年にはジョージア州ロスヴィルに新工場を建設して、近代化した製造ラインによる生産体制が整いました。この新生産ラインにより待望のオリジナル 300B を世界中に安定して供給できるようになりました。供給販売ルートは米国内では直接注文も可能ですが、米国以外ではそれぞれの国の正規代理店を通してのみの販売となっており、日本では株式会社エレクトリが正規輸入総代理店となり、株式会社トライオードが日本国内総販売元となりトライオードの販売チャネルを通して発売することになりました。

正規輸入総代理店:株式会社エレクトリ
https://electori.co.jp/we/index.html

〒105-0022 東京都港区海岸 2-7-70
TEL:03-5419-1590(代表)FAX:03-5419-1591


日本国内総販売元:株式会社トライオード
https://triode.co.jp/brand/

〒343-0032 埼玉県越谷市袋山 609-3
TEL:048-940-3852 FAX:048-940-3853


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【第1話】オーディオ仲間の新年会でWE252A~Edまで真空管聴きくらべ 2010年1月9日
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210

・上段左から 210、250、WE300B、WE252A、PX25、DA30
・下段左から RE604、LK460、Eb、AD1、Ed新、Ed旧、RV258旧、RV258新、RV239
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10210_801.jpg

2010年1月9日に行った、地元長野県を中心とするオーディオ仲間の新年会として行われた「真空管聴きくらべ」のレポートです。


上段左から 210、250、WE300B、WE252A、PX25、DA30

下段左から RE604、LK460、Eb、AD1、Ed新、Ed旧、RV258旧、RV258新、RV239


写真は当日聴いた真空管のうち、わたしが用意したもので、このほかに、

45、71A、WE252Aプリント、WE275Aナス管、4300B、AD1直管、ValvoのEd

を聴きました。ウエスタン・エレクトリックの各種丸管など、さらに多数の真空管を用意してあったのですが、途中で「このままでは肝心のドイツ球にたどり着けない」ということになってしまい、以上の真空管を聴きました。

アンプはバラック作りのユニバーサル機で、6SN7パラレル1段によるトランス・ドライブ、半固定バイアス、直流安定化電源、そして出力トランスはU808という構成でした。

お世辞にも立派なアンプとはいえませんが、これといった見どころが無い代わりに、最近の高性能トランスを使ったアンプのような個性も無く、球の違いがストレートに聴き取れました。

音源は某メーカーの音質評価用CD、スピーカーは Europa Junior KL43004 でした。

意外かもしれませんが、Europa Junior はとなりにあった フィールドの Eurodyn 以上に明瞭、かつ正確に真空管の音のちがいを表現し、比較には最適なスピーカーでした。


はじめに聴いた45は、まさしく中庸で癖のない音でした。意外にひ弱でなくて45と大差の無かった71Aに対し、210は色彩を控えた古風な音で個性的に聴こえました。250もややモノトーンながら、厚みがあって魅力的でした。なお、45と71Aのみ、別のアンプで聴き、続けて71Aを試聴アンプでも聴きました。

ここでおなじみの WE300B をリファレンスとして聴きました。写真では不鮮明ですが、3桁シリアルの1950年代のオールド球でした。繊細でありながら厚みがあって悪い音ではないのですが、ありふれているためか、みなさんの印象は薄いようでした。続いてWE252Aの刻印にしたところ、250をウェスタン風にカラフルにしたような魅力的な音に、みなさんの表情が変わり、「いいね」といった声が数人から出ました。プリントのWE252Aに換えてみると、刻印よりも少しだけ薄味ながら同様にすばらしい音でした。

このあたりで「このペースでは時間が足りない」ということになって、WE275A のナス管でウエスタンを締めくくることにしました。WE300Bを引き締めたような音で、みなさん好ましく感じていました。

ここからイギリス球で、スタートは4300Bでした。300Bを透明で格調高くした雰囲気の音を聴いたみなさんは、オーナー氏の「WE300Bより良い」という説明に納得していました。続いてはDA30で、1本目がエミッションが出ないというトラブルに見舞われましたが、2本目はこれまでの真空管とは格のちがう、スケールの大きさと繊細さを兼ね備えた音を出してくれました。音の色付けの少なさと低域の明瞭さでも優れていました。続いてはPX25で、予想どおりDA30に近い音色でしたが、若干伸びの無い感じで、全体的な印象は思ったよりも異なりました。

ここで宴席に移動してネパール料理を食べたあと、いよいよドイツ球を聴くことになりました。まずはRE604の真鍮ピンで、初期の球です。RE604にはさらに古いトップシールの球もあるそうですが、現物を見たことはありません。イギリス球はアメリカ球に比べて伸びやかな傾向がありますが、ドイツ球はそれに加えて色彩感と厚みがあるように感じます。45よりも鮮明な音でした。つぎのLK460はRE604を少し地味でソフトにした感じで、悪くありませんでした。

中型管に移って直管の Klangfilm のAD1(製造は Valvo)を聴いたところ、これまでのどの真空管とも明らかに違う音でした。みなさんしきりに「透明で癖が無い」と溜息のような感想を漏らしていましたが、そんなに癖が無いと感じるということは、逆説的に個性が強いということになるのでしょうか?そのつぎはValvoのEbで、これぞドイツという感じの厚みがあって雄大な音は、じつに魅力的でした。

AD1は写真のように即席のRV258型ソケット用アダプターを付けて聴きました。Ebよりも引き締まった、緻密な音でした。続くEdシリーズも同様なアダプターで聴きました。ValvoのEdは、たった1本なので確証はありませんが、内部構造、特性、そして音もEbと同じでした。Siemensの新型Edは、これまで聴いた古い球に比べると少し硬質な音で、「やっぱり新しい球の音だ」と、みなさんの評判は良くありませんでした。それに比べて旧型のEdは、EbとTelefunkenのAD1の中間くらいのバランスの良い音でした。ただ、音自体には高価なこの真空管を買うだけのメリットは感じられませんでした。

最後は大型管シリーズで、はじめの旧型RV258は少し硬い音でしたが、「低域がとても良い」という意見がありました。つぎの新型RV258は旧型とは異なって、色彩が豊かに感じられるのに、落ち着きのある魅力的な音でした。最後はバイアスの深いRV239でしたが、PX25とDA30のような差は感じられず、RV258の新型とよく似ていました。深夜0時までかかってドイツ球を聴き終わり、楽しい新年会は幕となりました。

さて、新年会と同じくこの記事も長くなってしまいましたが、みなさんの評価を大雑把に集計すると、直管のAD1が1番、新型RV258が2番、3番以降は意見がまとまらず、といったところでした。45系といえるRE604やLK460と45自身、(一枚プレートの)2A3系といえる300Bや275AとAD1やEdなど、製造国による傾向のちがいを越えた、共通するニュアンスを聴き取れたのも収穫でした。レンズでいえば45~RE604系がコントラストが良くて明解なテッサー型なら、300B~AD1系が繊細で解像度の高いガウス型といったところでしょうか。

もちろん、このような短時間の試聴で各真空管の本質的な音が理解できるはずもありませんし、1本だけのサンプルでは不正確でしょうが、ふだんから「どの球を買うべきか?」「どの球でアンプを作るべきか?」と悩める参加者のみなさんは、とても真剣に聴いておられました。もっとも、真空管による音のちがいなんて、アンプ全体からすれば一つの要素に過ぎないのですが、ついつい夢中になってしまった新年会でした。


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300A・300B を使ったウエスタン・エレクトリックのオリジナル・パワーアンプ

300A採用のアンプは、『D-95036-F/G』、『86』、『91』、『92』と、1938年以降の製造された『TA-7467』、『TA-7477』があるが(他に300Bを採用した『42』、『46』のモディファイド・ヴァージョンなどがある)、

ファイナルステージがプッシュプルの『86』。シングルの『91』、この2種がシアター用として、もっとも重要な存在である。


1) Western Electric 86 Amplifier

WE-86-C回路図
http://kankyu.ehoh.net/page013.html


 『86』は、1934年に発表されているが、’35年のType1~4システム、’36年のM-3~4“ミラフォニック・サウンドシステム”の「ダイフォニック」システムをドライヴするパワーアンプとして運用、出力管300Aをプッシュプルで用いた、ウェスタンでもっとも著名な製品の一つである。

 
『86』は(A)と(C)型で最小47db から最大99db、(B)型で36dbから96dbの幅広い固定式ゲイン・コントロールが行えるのが特徴である。
 
まず入力信号は1次インピーダンス200Ω、2次インピーダンス110kΩ、昇圧比1:23.5のインプット・トランス261-B(パーマロイ・コア)で受ける。

 『86-A』のアウトプット・トランスは166-A、『86-B』では166-B、『86-C』では159-Bとなる。

 159-Bは1次インピーダンスが4.13Ω、2次が6Ωと12Ωで、

6Ωのタップの場合 3.5Ω~7.5Ωのインピーダンスを持つレシーヴァー、

12Ωの場合には7.5Ω~15Ωのレシーヴァー

を接続するようにとの指示がある。 300Aのバイアス抵抗(ワード・レオナルド製)は、60オームと510Ω(合計570Ω)で、ここには300A×2本分の電流が流れるから、1本分に換算すると1.140Ωになる。わざわざ60Ωと510Ωに分割してあるのは、B電源と510Ωの間に16μFの電解コンデンサーを接続し、A.C.分(B電源のリップルや出力管のアンバランスから生ずる歪)をキャンセルする手法である。また同時に300Aの、高域における電源インピーダンスを下げる効果もある。

『86』はウェスタンで最初に本格的に電解コンデンサー(エアルヴォックス製)を採用したアンプで、これも画期的なことであった。

 『86-A』『86-B』とも、パワー・トランスには当初60Hz専用のコア・ヴァリウムの小さめのもの(323^B)が採用されたが、発熱およびレギュレーションの点で不利なため、1935年に47Hz~63Hz対応のD-96970に交換された『B-86-A/c-86-A/86-C』が生まれる。

 『86』は、映画産業の隆盛の波に乗った、ワイド・フリクェシー&ヴォリュウム・レンジを謳う“ミラフォニック・サウンドシステム”を導入したシアター用に、1934年から’37年の間、大量に生産された。 客席数が800~1500席、100,000~250,000立方フィート(2,831~7,079m3)のエア・ヴォリウムを持つシアターでM4システムや、M3システムにおける、ステージ・レシーヴァー駆動用の終段アンプとして充分な実力を発揮した。

 TA-4161-A低域レシーヴァー、594-Aレシーヴァー、26-Aホーンを主体とする“ミラフォニック・サウンドシステム”を本機で鳴らしてみると、わずか15Wの出力であるにもかかわらず、その卓越した表現力、色彩感豊かな描写、そして圧倒的な重量感は現代の数百Wのアンプに勝とも劣らないことを強烈に思い知れされる。

オーディトリアムにおける音響機器のテクノロジーは、1930年代にはすでに完成の域に達していた。それが現代民生用オーディオシステムにあまり継承されていないことは残念でならない。音響技術および音楽ソフトの分野に関しては、S/Nが改善され、ダイナミックレンジおよび周波数レンジも拡大してきたが、その代償として失われたものも多いことを考え直す時期に来ているのではないだろうか。
http://www.gokudo.co.jp/index2.htm

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2) WE-91B


WE-86-C回路図 ・WE300Bシングル回路図
http://kankyu.ehoh.net/page013.html


WE-300Bをシングルで使ったアンプとしてその信頼性と設計の良さが語り継がれている。初めて原型のWE-300Aが1936年にWE-1068トーキー映画アンプシステムのWE-86アンプに使われた。その後WE-91Aに使用、改良された300Bが投入されると91Bに改版となった。

電圧増幅はWE-310A(Ef=10V)を2段使い、十分な増幅度を得ている。入力はフォトセル用にT1で昇圧しハイゲインとしている。整流管は274Aを採用して300Bとウォームアップ時間を合わせている。

オリジナルはモノラルアンプ オーディオ用には入力Tと初段を省略する回路が参考にされてきたがオーバーオールのNFBなどの極めて高度な補正が施されている回路は今でも色褪せない。
http://kankyu.ehoh.net/page003.html


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電力増幅用直熱3極管 300B

ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/107.html

ウェスタンエレクトリック伝説
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html


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欧米製300Bアンプ : AUDION SilverNight 300B無帰還シングルアンプ (イギリス)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/116.html

欧米製300Bアンプ : ケリー オーディオ 300B パラレル・シングル アンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/117.html

欧米製300Bアンプ : Melody Valve Hifi 300Bプッシュプル・アンプ (オーストラリ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/118.html

欧米製300Bアンプ :CR Electronic Design 直流点火無帰還パラレル・シングルアンプ (イギリス)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/119.html

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

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カンノ製作所 KB300, 300B-SA
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/111.html

新藤ラボラトリー Western Electric 300B Single limited
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/109.html

オーディオテクネ _ オールトランス結合 無帰還 300B プッシュプル・アンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/123.html

ラックスマン LUXMAN MB-300
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/108.html

(300B 参考アンプ) ラックスマン 直流点火 無帰還シングルアンプ LUXMAN MQ-300
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/115.html

サウンドパーツ 300B プッシュプル・アンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/114.html

山中湖 ペンション すももの木 真空管アンプ「カトレア」_ 三極管名管を使った交流点火シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/461.html

真空管アンプ「カトレア」 _ 交流点火の 300B ・ PP5-400 コンパチブル モノラルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/113.html

山本音響工芸 入力ボリューム付き300B シングルステレオアンプ A-014
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/163.html

上杉研究所 交流点火 無帰還 300B シングルアンプ U・BROS-300AH
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/121.html

AIR TIGHT 300B シングル ステレオ アンプ _ オーディオ販売店の評価は最高なんだけど…
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/134.html

オーディオ・ノート 300B プッシュプル パワーアンプ 8,250,000円
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/148.html

オーディオ・ノートの旗艦パワーアンプ「Kagura 2」15,620,000円/ペア/税込
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1161.html

買ってはいけない 300B ダメ・アンプ _ SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) SV-91B
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/124.html

買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html

和山通商 PSVANE300B-SE 職人手作業5球シングル真空管ステレオパワーアンプ 販売価格 79,000円(税込)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/156.html  
 
2:777 :

2022/05/21 (Sat) 20:50:28

ウェスタン・エレクトリックのアンプの中では 300B を使ったアンプは評価が低い


2010年01月13日
3種類の WE の代表的なアンプ(91/124/86)を極力オリジナルパーツと元回路に拘って製作しました。
(実は途中で50シングルも作りましたが・・・)
同じプリ・アッテネーター・スピーカーでジャズとボーカル・ロックなどを聞いた結論として、どれが良いなどと恐ろしい事は言えそうもありませんが、

感想として・・・・

一番印象的なのは124です。ちょっと化粧の濃い目のお姉さんで・・・パッと目にものすごく惹かれます!
でも長く聞いていると、若干飽きてきます。(でも又聞きたくなります)

次に86アンプは趣がまったく異なり、自然で清楚な山の手のお嬢様の感じです(笑)
八島誠コレクションにも、「変に強調する所が無く何時間聞いていても疲れない自然の音」とありますが正にそのとおりです。
ただ、ちょっと刺激好きな私としては物足りない・・・・(すごく綺麗で輝きも余韻もあります)

そこで91Typeを元の310A2本のオリジナル回路に戻し、NFBのかけ方もオリジナルにしたものを
聞き比べました。

どうしてシングルでこれだけしっかりした低音が出るのか(出すぎという人もあるようです)わかりませんが、強力な低域と澄んだ広域が絶妙です。
ただ、124のような色気はありません。

勿論、回路のくせもあるのでしょうが、124はオール5極管・86はオール3極間・91は5極管と3極管
となっていますので、相関関係があるかとも思われます。

50シングルに触れませんでしたが、低域の硬さとスピーカーからの音離れの良さは、こちらが勝ちですがWEの音とは異なります。

そんな訳で、回路の面白さや「おしつけがましさ」を取ると124が魅力的です。
https://smcb.jp/communities/2154/topics/588869


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VT-52 「薔薇 Ⅲ」 

パワーは小さいけど音質では個人的に300Bや50よりも音が良いと思います 
この名球を一度は聞いて下さい 新しい1ページが始まります 

これまでのノウハウをすべて取り入れた電源回路やこだわり配線でチャンネルセパレーションも良いです、アウトトランスがルンダー製に成ります 交流点火で動作させ存在感有るフラットな音質です。
交流点火が可能でバージョンアップしました。
http://www.cattlea.jp/product/?no=61


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キット屋倶楽部 キット屋コラム「私のオーディオ人生」第37回門外不出!二管流アンプ武蔵誕生
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-037

大変大げさな表題ですが今まで沢山の真空管アンプを作ってきましたがこのアンプは最後のフィナーレを飾る相応しいアンプになります。

 今回は私が名付けた二刀流または二管流アンプ「武蔵アンプ」は門外不出の秘伝アンプでこのコラムを読んで頂ける方だけの本邦初公開の真空管アンプになる。

 製作に当たり今後のことを考えてもしお金が必要なことに出くわしたらそれなりの価格で売れるのではと思い妥協せずに作ることにしました、

このアンプがヤフオクに出品されることがありましたら是非入札に参加してくださいね、「Y下が金銭的に困っているから入札してあげよう」と云う気持ちがあるだけで感謝です。

二管流アンプ「武蔵」


WE-300BとVT52刻印の二刀流アンプ

 WE-300Bは巷では最高に人気がありますがVT52は300Bの陰に隠れて評価はイマイチですがWEのVT52刻印は上手く設計して良いパーツを使えば300B以上の音と云われています。


  音でVT52とよく似た球は同じウェスタンの300A、205Dがあります。

この3種類の球こそウェスタンサウンドの象徴と云えるかも知れません。

近年VT52はヨーロッパ、中国、ロシアでは生産されていませんからこの球を使った既成アンプはほとんど見かけないのと自作マニアでも300Bは製作してもVT52は作ったこともなくVT52のサウンドはほとんどの方は聴いていないと思います。

  今回は300BとVT52との直接対決できるようにそのように設計を行いました。球の聴き比べであれば同一回路と同一のパーツを使わないとまったくと云って意味も持ちません。アンプや回路、パーツが違えばおのずと音は違ってくる。またスピーカーとの相性もありますからこちらのが良いとは一概にも云えません。

  確かにメーカーの違う同等管の球の聴き比べならその違いはありますが真空管アンプは球よりもトランスの変化の方のが大きいですから球の聴き比べに固守するよりトランスの聴き比べをした方のが遥かにその差はでますから是非挑戦してください。
  今まで沢山のアンプを作ってきましたが良いパーツは価格に比例して良い音がします。上級のマニアならどれが良いパーツか熟知しています。今回は長年の経験から良い音のするパーツを選別して使用しました、

  今回の製作に関して真空管アンプの音はトランスが最大のキーパーソンを握っています。出力管の交換は同等管の場合大きな変化はありませんがトランスを交換しますと劇的な変化が認められますが最近は良いトランスがあっても価格が高く手に入れるのは至難の業かも、

  長い間自作マニアをやってこられた方はこの部分に非常に拘りを持っていますから良い音の出るアンプを作るのを知っています。面白い事にトランスにもお国柄がありこの部分の比較も面白いのではと思います。

  WE-300BとVT52の特性を比較しますと共通点が多く見られますから回路を変更すれば簡単に差し替えは可能で300BもVT52もソケットは同じですがプレート電圧、プレート電流、ヒーター電圧、ヒーター電流などの違いがありますから一つ間違えると大切な出力管を駄目にしますから一般的にはお薦めできない上級者向けになります。

  今回は製作途中でVT52と300Bも切り換えて聴けるように改造を施しましたがこれが大変な作業でした。完成後にVT52の音と300Bの音の違いがどのように現れるのか未体験ですから私も含めて皆さんも興味津々ではないでしょうか、
 
ウェスタンのVT52の謎

  ウェスタンのVT52は1940年代の初めごろ軍用機の通信管として開発されたらしくこの球に関しての特性表がありませんが規格の値を守れば超寿命の球の一つです。またヒーター電圧が6,3Vと7,0Vの2種類の規格がありますがどちらも正しいと思われます。

  一説によると航空機で飛行している時は7,0V、地上で待機している時は6,3Vで使われていたと云われていますがヒーター電圧が6,3Vと7,0Vでは必ず音は違うはずです、この部分での比較も考えて報告したいと思います。

VT52は1940年代の初めの頃軍用機の通信システムに搭載されていた、太平洋戦争中に米軍が日本を爆撃する時B-29が無線送信していたのなら好きになれない球ですが多分ヨーロッパ戦線で使用したのでは・・・・・

  自作マニアで特に音に拘りを持っているオーディオの達人なら300BよりVT52のが音は良いといいます。300A、205Dに良く似た音色はVT52と云われこの球も今後は手の届かない価格になると思いますから安く手に入るようであれば購入すべきですが回路図も読めないまともに組み立ても出来ない方は購入しても使いこなせないがコレクションとして持っていればいずれ高価になりますから買っても損はしない、

  近いうちにこの球も手の届かない高価格になるのは間違いありません、測定器をお持ちの方で自作に自信のある中級以上の方はお薦めします。またVT52のウェスタン球のプリントタイプもよく見かけますがどうも偽物臭い感じがあります。

  特にウェスタン球のトップマイカはおむすび型ですからすぐに見分けることが出来ます。VT52の刻印タイプは音が良いと云われますから刻印タイプを求めれば間違いありません。同じVT52もシルバニアや他メーカーでも出ていますがやはり本家のVT52刻印を聴きますと他メーカーのVT52は残念ながら音もさることながら価値観や魅力に欠けるがヴィンテージ管をヤフオクなどで購入される場合は特に注意しないと後で痛い目に合いますから気を付けてください。 


真空管アンプのルックスとワイヤリング

 自作の真空管アンプこそ芸術であるこれが私のコンセプトです。今回は最後のアンプですから特にパーツと外観には拘りを持って作りました、シャーシーは1.6tの鋼板にステンレスの鏡面パネルを乗せました、真空管アンプのキーパーソンは出力トランスですからこの部分には特に拘る必要があります。ましてや使用球がWE製VT52ですから本来はウェスタンを使いますが今回はドイツのシングルトランスを使いましたこのトランスもほとんど市場に出てこない大変レアなトランスでメーカー名はENGELでテレフンケン、ノイマン、シーメンスに納入している実績のあるトランスメーカーです。 

  今回私も初めて使いますがドイツのサウンドはゲルマン民族らしい真面目で几帳面な音が特徴ですがその点米国のトランスはアメリカ人らしい豪快さがあり多少雑なところを持ち合わせている。

また日本のトランスはビールで云うならコクとキレが薄い、やはりビールもトランスもドイツに限ります。

これはトランスに使用してあるコアと巻き線技術の差だと思う、

その点ヨーロッパ系のトランスは質の良い鉄鉱石が採掘されていますから鉄鉱石の違いかも、WEのトランスは音が良いと云われていますがこのトランスもひょっとしたらヨーロッパのコア材を使っているのではと思いますが詳細は不明です。 トランスもお国柄がありどれが最高とは云えませんが自分がどんな音が好みなのか色々試して聴くのも面白い、

使用パーツと回路構成


 今回は最後の自作アンプですから自分なりに拘ったパーツを採用しました、


出力トランス ドイツENGEL社シングル10W

チョークコイル ヒューレットパッカード社の5H250mmH

抵抗 リケンオーディオ抵抗

コンデンサー カップリング スプラグ ブラックビューティー

カソードパスコン スプラグ 銀タンタルコンデンサー

ヒーター整流 東芝ショットキーバリアダイオード

スイッチ類 日本開閉器 トグルスイッチ

ボリューム アーレンブラッドレー

真空管 初段はテレフンケンダイヤマーク ECC-802S

ドライバー管 NEC 12BH7A

出力管 WE-VT52刻印

整流管 WE-274B刻印


 回路構成は簡単なCR結合3段増幅でNFBは5dBの低帰還になります。NFBなしでもテストしましたが無しの場合は低域が多少ボン付く傾向がありますからここは多少でもNFBを掛ける必要があります。

アンプ内部はラグ板を一斉使わず自分で設計を施したパターン化した自作基板を製作しました、本来はラグ板にCR類を並べてオール手配線で製作しますが「武蔵アンプは」プリント基板がメインでラグ板は一斉使っていません。

難易度はオール手配線を遥かにしのぎます。写真を見てわかると思いますが内部引き回し配線は3D方式の立体配線です。内部レイアウトと基板が出来れば回路を頭に入れれば後は鼻歌交じりでの組み立てです。製作日数は約1か月を要しました、

 アンプの出力は3.5W×3.5Wです。

もう少しIpを上げればPOWERが取れますが球の寿命を考えて低めに抑えて使用、

ヒーター電圧VT52は7V、1.18A,300Bは5V,1.2Aの直流点火にしました、

交流点火も考えたのですが7Vの交流点火ではハムが取れません。

また300Bは私の作ったSV-91Bタイプに交流点火がありますからあえて交流点火にはしませんでした、直流点火にしたWE-300Bは本来の300Bの音とは違いますが今回のメインはVT52が主役です。遊び心で300Bも使えるようにしただけと金銭的に困った時にWE-300Bを予備球として付属してやればそれなりの価格で売れるのではないか、

 一度ヤフオクに出品すると果たしてどれくらいの価格で落札されるのか興味はあります。だいぶ前になりますが私の製作したLUXのSQ-38のパネルを使ったプリアンプをヤフオクに出品したところ本家のSQ-38より高い価格で落札された記憶があります、最近のヤフオクの真空管アンプは人気のある球を使用した自作アンプの場合予想以上の価格で落札されています。また自作の真空管アンプは外観だけでなく内部配線や使用パーツに拘ったアンプでないと評価が低い傾向になる。

武蔵アンプの外観と内部の写真を沢山載せましたが自作マニアには参考にならないかも知れませんがその点をご了承下さい。


武蔵のリアパネル、リアパネルは真鍮をあしらいすべて彫刻での刻印

VT52とWE-300Bの切り換えモードで操作ミスを防ぐためロック式のトグルスイッチを採用、これで不用意にスイッチの切り換えが出来なくなっている。

内部配線及び部品レイアウト、左上のボードはショットキーバリアダイオードを採用した直流点火ボードで下側はB電圧整流ボード、右側は信号回路ボード



少しピンボケですがWE-300Bを実装

ウェスタンの刻印VT52を実装

ウェスタンのVT52とWE300Bの比較VT52は一回り小さい



幻の整流管WE-274B刻印


試聴用システムの紹介


 今回はアナログでの試聴にしました、

アナログ

フォノモーター ヤマハGT-1000
アーム GRACE G-565F

カートリッジ オルトフォン SL-15E

昇圧トランス ウェスタンエレクトリック WE-618B
AWA オーストラリア

ブリアンプ マランツ#7

スピーカー ヴァイタボックス 30cmフルレンジ

試聴用アナログ キースジャレット ケルンコンサート、バッハ、無伴奏チェロの1番

比較アンプ PP5/400シングルアンプ


キースジャレット ケルンコンサート


 すべてのセッティングが終了して早速VT52シングルアンプの電源を立ち上げた、調整中にハムバランサーは最少の位置に設定してありますからスピーカーからはほとんどハムは聞えません。

最初にキースジャレットのケルンコンサートの試聴から開始、出てきた音に愕然、ピアノの粒立ち奥行感を伴ったホールトーンの響きとスピーカーの存在感が消える素晴らしい空気感のある音、音色もこれがウェスタンを強調するようなサウンドには参った!これは使ってあるVT52だけでなくトランスがドイツ製だからアメリカ的な明るいサウンドを抑えて伸びやかに音楽を聞かせてくれる。

 このような音になるのは勿論昇圧トランスのWE-618B、テレフンケンECC-802S高信頼管とWE-274B刻印が寄与しているのは間違いない、次に試聴したマイスキーの無伴奏チェロも奥行感を伴った小ホールで聴く雰囲気たっぷりのあるサウンドになった、
 


WE-VT52は凄い!


 ウェスタンマニアがウェスタンは最高と云っていますがまんざら嘘ではない、

このVT52に対抗できるのは205Dか300Aしかないのでは、

それだけ素晴らしい球なのに情報量が少ないのか音を聴いたことがないのかわからないのか一度体感してみるとその良さがわかるのではないだろうか、

この球こそコクとキレに音楽性をプラスしたサウンドには偽りはない、VT52恐るべき!


VT52とWE-300Bの対決


 「知らぬが仏」と云うことわざがあります。これをオーディオに当てはめると「聴かぬが仏」つまり良いアンプを聴いてしまうと悪いアンプは聴けなくなる。自分のアンプに満足しているのならば聴かない方のが自分の為と思う、

 最初に書きましたように同等管なら差し替えて比較できますが球の種類が違う場合同じ回路同じパーツを使ってこそ球の比較が出来るのですが残念ながらアンプも違えば使ってある出力トランス、回路が別の場合は比較としての意味は持ちません。やはりここは同一パーツと同じ回路を使わない限り正確な答えにはなりません。

 WE-300Bは巷では最高峰の真空管として君臨していますがではVT52と比較したらどんな結果になるのか、今回は私個人の比較試聴とこのアンプを大阪の今田氏宅に持ち込んで聴いて頂いた、

  早速VT52を接続しての試聴です。スピーカーはRCAのLS12フルレンジを使用、このスピーカーは30cmタイプなのに高域が良く伸びています。出てきた音は空気感を伴った懐の深いサウンド、長時間聴いても疲れにくくトップクラスの音だ、RCAはアルテック、JBLとは異なる大変渋いサウンドで私が愛用しているヴァイタボックスとは少し表現力が違いますがジャズもボーカルもOKだ、

  VT52を堪能した後300Bに交換して10分後に同じトラックからの試聴開始、

出てきた音は300Bマニアには申し訳ないがVT52と比較しますと300Bは先ほどの深みとコクが薄くなり少し派手やかな明るいサウンドが特徴で音の渋さが後退してしまう、

それに対してVT52は絵画で例えるなら水彩画を見るようなイメージとしっとり感とシルクの肌触りがありオールド的な雰囲気を持ち合わせている。

WE-300Bも決して悪くない球だがVT52を聴いてしまうと興味が薄れてしまう、


  VT52を聴かずに300Bだけで聴いていますとまったく不満がなくさすが300Bは最高の球だと頷けます。これこそ「知らぬが仏」になります。

  ウェスタンフリークは300Bには関心を示さず205Dや300Aしか興味湧か湧かないのが理解できる。

同聴して頂いた今田氏も300Bにはガッカリ、二回と300Bを聴こうとしなかったのが印象に残こった、

今田氏も大変ショックを受けオーディオ仲間に今回のVT52の良さを話したら仲間曰く300Bでは勝ち目がなく対抗できる球は205Dしかないと云っていた、

PP5/400とVT52武蔵との対決


PP5/400シングルアンプは今田氏に譲ったアンプで回路、パーツ類はほぼ同じものを使っていますがトランスだけは台湾のジェームスです。

ジェームスは台湾のメーカーでトランスのコアは日本製のオリエントHi-Bコアを使ったトランスで大変知名度があり自作マニアが良く使うトランスです。

  早速比較の為に接続を変えて試聴開始、出てきた音は甲高なサウンドであまりにもVT52とは違いなさ過ぎて私もショックだった、英国の名出力管がこんなはずではない、

  違うのはトランスと整流管だけですからトランスを変えれば違った意味での良さが出るはずだがこのアンプをVT52に改造するのは簡単ですが肝心の出力トランスがありませんからこのアンプはこれで良しにすべきと思う、

このPP5/400も以前有名なメーカーの845PPと鳴き比べした時、圧倒的な表現力の差が出た良いアンプであったがVT52と比較すると残念ながらその差歴然だ、

  PP5/400は自分が作ったアンプですからどちらが良くても不満はないがメーカー製のアンプや自作アンプとの鳴き比べはご法度であるのとモラルの問題ですから今後は門外不出にして道場破り、他流試合はやらないことにした、


私が製作した名出力管PP5/400とVT52武蔵アンプ


6.3Vと7.0Vのヒーター電圧の比較


 VT52のヒーター電圧の違いを比較しました、6.3Vでは多少音の潤い感とハリがなくなり7.0Vにしますと「これがウェスタンだ」と云えるサウンドになりました、今後は変更せずに7.0Vで使い切りますが今は武蔵を聴くのがもったいなくて外野席でお休み中です。

グッドアイデア


 これからは試聴に来られるマニアにはWE-300Bと5U4GBの組み合わせで聴かそう、帰った後こっそりとVT52,274B刻印に戻して自分だけで良いサウンドを楽しもう、マニアには申し訳ないが極上の組み合わせを聴かせるのがもったいない、こんなこと書くとあいつは性格が悪すぎる!汚ねぇ男だ、」性格の悪さを通り越して悪趣味なマニアだ、あんな性格だから病気も逃げて元気なはずだ!都合が悪くなると認知症になる。本当にあいつはタチが悪い、どおりでいつまでも長生きできるはず!何時までもこのように言われたい、

あとがき

 VT52の実力を堪能した、世の中知らないだけでもっと良い球はあるはずです。お金をかけずに良いアンプを作りたいのだがもう自作アンプは卒業してこれからは製作の楽なキットアンプに挑戦しょう、自作アンプは部品集めから始まり穴加工して製作するのだがこの作業は大変でこれからは失敗のないキットアンプのが遥かに楽しく作れます。もう一度初心に帰ってキットアンプの製作の醍醐味を味わいたい、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-037



▲△▽▼


ウェスタン・エレクトリック最高の出力管 VT52 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030305

WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/132.html

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

欧州最高の出力管 PX4 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14029910

イギリスの大出力三極管 PX25・DA30 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030285

直熱三極管 45シングル アンプで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030364

最大出力 0.79W だけど音が抜群な直熱三極管 71A シングルアンプ 
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030394


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真空管アンプでは次の順で音が悪くなります

1.小出力三極管シングルアンプ
2.大出力三極管シングルアンプ
3.小出力三極管パラレルシングルアンプ
4.大出力三極管パラレルシングルアンプ
5.小出力三極管プッシュプルアンプ
6.大出力三極管プッシュプルアンプ
7.小出力多極管プッシュプルアンプ
8.大出力多極管プッシュプルアンプ
9.パラレルプッシュプルアンプ
10.OTLアンプ


三極管シングルの方が五極管のシングル結合より音が良い

三極管シングルアンプでも

トランスを沢山使う程 音が良くなる
トランス結合は CR結合より音がいい
交流点火は直流点火より音がいい
最高出力が小さい程 音が良くなる

つまり、

トランス結合、交流点火の小出力三極管シングルアンプが一番音が良くなります。

EL34 や KT88 のプッシュプルアンプは音楽鑑賞には適しません。

300Bは三極管の中では大出力で、丈夫で何十年でも壊れないで使えるが音は大味で鈍い


三極管シングルアンプの出力

WE101D 0.6W
71A 0.79W
WE205D 1.3W
45 2W
VT52 2.5W
2A3 3.5W
50 4W
PX4 4W
PX25 7W
300B 8W
RV258 9W


三極管シングルアンプでは
WE101D が一番音がいい。
300Bが一番音が悪い。

しかし、出力管よりケーブルの方が大事です。

アンプの音色は電源ケーブルで殆ど決まってしまう。
アンプの音質は接続ケーブルとハンダとトランスで殆ど決まってしまう。

従って、自作アンプで良い音が出る可能性は完全にゼロです。
3:777 :

2022/08/06 (Sat) 08:57:48

真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

1W(ワット)アンプで 38㎝ウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004040

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html


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マランツ #7 伝説の音の秘密
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004544

ウェスタン・エレクトリック伝説 _ オーディオのパラレルワールド
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004149

オーディオ機器の音色はケーブルで殆ど決まってしまう
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004468

ティム・デ・パラヴィチーニがいなくなった EAR に未来は無い
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004541

マッキントッシュのアンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004375

上杉アンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004389

激安だけど音がぼけるだけの無意味なプリアンプ _ 真空管プリアンプ FX-AUDIO- TUBE-01J 5,420円
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004392

音がわからないオーディオマニアが良く引用する 「オーディオの科学」の何処がおかしいか
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004527


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アンティーク・オーディオ機器の修理ができる店 _ ヤフオクで買った中古品の9割は不良品
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14004547
4:777 :

2022/08/06 (Sat) 12:13:53


「音楽&オーディオ」の小部屋
我が家の「ベストサウンド」の決定(2022・6・11)
2022年06月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7a214dc4f45f99c53c4b1a69ce8592c1

4~5日おきにオーディオ機器をとっかえひっかえしながらいろんな組み合わせで聴いていると、やはりそれぞれに一長一短あって、いったいどれが「ベストの組み合わせ」なのか、一概に決めつけるのがなかなか難しい。

で、このたび「20億6千万円」で落札された「ストラディヴァリウス」に大いに刺激されて、「ヴァイオリンの再生」だけにこだわってどの組み合わせがベストかをオーディオ仲間に来てもらって雌雄を決することにした。

何しろ移り気な性格なので2022年6月11日に限っての限定版ということにしよう(笑)。

ちなみに選択の対象となる機器類を挙げると次のとおり。

<CDトラポ2台> 
CEC「TL3 3.0」(ベルトドライブ)、パナソニック「DP-UB9000K」(ブルーレイ再生専用)

<DAコンバーター3台> 
DCS「エルガー プラス」、フェーズメーション「HD7A192」、GUSTARD「A22」

<プリアンプ3台>
安井式「13D3×2本、12AU7×2本」、JADIS「12AY7×4本、12AX7×2本」、マランツ7型「13D3×2本、12AX7×2本」

<パワーアンプ9台> 呼称は出力管によるもの
WE300Bシングル、PP5/400シングル、2A3シングル、6AR6(楕円型プレート)シングル、071シングル、71Aシングル、6FQ7(RCAクリアトップ)プッシュプル、371Aプッシュプル、EL34プッシュプル

<スピーカー7系統>
AXIOM80(復刻版)+サブウーファー、AXIOM80(オリジナル版)+サブウーファー
スーパー10+デッカ・リボン型ツィーター、スーパー12(イン・ウェストミンスター)+スーパー3、リチャードアレンG8+サブウーファー、PL100(モニターオーディオ)、トライアクショム(口径30cm:同軸3ウェイ)

以上のとおりだが、「なぜこんなに必要なのか?」という疑問をお持ちの方がきっといらっしゃることだろう。

それには「選択肢が多ければ多いほど質が高まっていく」というのが答えになる。

ほら、心当たりがあるでしょう・・、志望校、就職先、そして結婚相手とくると「身も蓋もない」かな(笑)。

というわけで、ああでもない、こうでもないと毎日がルンルン気分だが、実は組み合わせが無数にあるようで、ある程度限定されてくる。

というのも各機器の個性をおおかた把握しているので、相性の悪そうなのは初めから除外できるし、今回のお客さんの「Y」さんも長いお付き合いなので我が家の機器の個性をほぼ熟知されているので随分と手間が省ける。

とにかくヴァイオリンの再生とくればスピーカーは最初から「AXIOM80」で決まり~。

結局、最初の組み合わせを次のとおり設定して「梅雨空の品定め」を行った。

「DPーUB9000K」 →(デジタルコード)→「A22(ハイレゾ176.4Hz)」→「安井式プリ」→「071シングルアンプ」→「AXIOM80」(復刻版)

するとYさんから次のようなコメントがあった。

「これは今まで聴かせていただいた中で最高の音ですね。超ハイスピードのサウンドです。それに艶と潤いが加わりました。はてしなく透き通った透明感といい、やはりAXIOM80じゃないと出せない音でしょう!」

いつも歯に衣を着せない辛口のYさんだが、のっけからこういう言葉をいただこうとは夢にも思わなかった(笑)。

続く。
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「音楽&オーディオ」の小部屋
夏が来た!オーディオの衣替えだ!!
2022年06月29日
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梅雨が始まったばかりだと思っていたら今年は異常な速さで「店仕舞い」ということで、関東・関東甲信越地方や九州南部(6月27日)に続いて、九州北部も28日に梅雨明け宣言にビックリ、しかも「今年は7月をピークに猛暑になりそう」との情報も飛び交う。

当地、別府でも早くも連日30度の猛暑が押し寄せている

で、オーディオも夏向きへと衣替えだ!

★ DAコンバーターの休養

現在の手持ち3台のDAコンバーターのうち、一番古い「エルガー プラス」(dCS)は、室内が30度を超えると短時間の使用でも内部の熱が溜まって天板が異常なほど熱くなる。

となると、コンデンサーなどへの部品への悪影響が心配になるので、7月~9月は「電源スイッチ」を完全に落として使わないことにしている。

とはいえ、残り2台のうちの「A22」(GUSTARD)もかなり熱くなるので、冷凍庫で冷やしていた保冷剤をタオルに巻いて、天板に敷き詰めたヒートシンクの上において4時間ごとに交換している。

    

手がかかるオーディオ機器ほど可愛いものです(笑)。

★ パワーアンプの選択

暑いときはエアコンの出番と決まっているが、一日中つけっぱなしというのも不健康だし、電気代もばかにならない。それに「大河の一滴」だろうが「節電」にも協力しなければ。

昨日(28日)の昼のテレビ「ひるおび」で、熱中症防止のため「エアコンは必須です」と言ってたが、都会はそうだろうが地方はそれほどでもない。

我が家の場合、立地に恵まれており海からの爽やかな風が吹いてきて暑さを凌ぎやすいので助かる。

で、夏の日中はなるべく窓を開け放して、ややボリュームを落とし気味にして音楽を聴くことにしている。

となると、「サブウーファー」(100ヘルツ以下)はお呼びではない。

「AXIOM80」をサブウーファーなしで聴くとなると、比較的低音域が豊かなパワーアンプの出番になる。

中高音域の美しさは71A系アンプが抜群で他のアンプの追随を許さないが、低音域の充実度となると話が違ってくる。

候補となるアンプは次の5台。

「WE300Bシングル」「PP5/400シングル」「2A3シングル」「6AR6シングル」「71Aプッシュプル」

で、この中で「見た目」と「音質」から一番涼しそうなのが「6AR6シングル」アンプ。

アメリカ海軍のレーダー用として使用されていた名管「WE350B」を出自とする「6AR6」(5極管)を出力管としたアンプである。



「6AR6」は初期から後期までいろいろあるが、初期の「楕円型プレート」を使用し、「5極管」を「3極管」接続にしている。これで周波数特性の曲線が名管「PX4」(英国)とそっくりになるというから頼もしい。

また、前段管を当初の「6SL7」から変換アダプターを使って「ECC83」(テレフンケン)に代えているが、「μ=増幅度」が増えたせいか瞬間的な大きな入力の時に確実に歪が減る。

さらに、「北国の真空管博士」にお願いして回路を少し手直ししてもらい、ボリュームを「クラロスタット」製に変更している。

「これで少なくとも貴方の手持ちのアンプの中では周波数レンジが一番広いと思いますよ」とのお墨付きを得ている。

ちなみに、「クラロスタット」ボリュームはあの名器とされるプリアンプ「マランツ7」に使用されており、「ヤフー知恵袋」に次のような問答がある。

「マランツ#7は製造年代によってボリュームのメーカーが異なり、それによって、音の大きな違いが生じるというのは本当でしょうか。どなたか詳しい方、教えて下さい。」

「マランツ7のボリュームは何種類かあります。 クラロスタット製が最高と言われております。 シリアル№11xxxx番迄(12000未満)迄クラロスタットのボリュームが使われておりますが、シリアル№11xxxx番迄(12000未満)迄は音が格別によいと言われており、オークションも含めて高値で取引されております。

但し、名前は控えさせて頂きますが、メンテナンス兼レコード&オーディオ輸入販売されている方より直接聞いた話ですが、№11999以内を輸入したのですが、クラロスタットのボリュームが他社に変更されており、低価格ですぐ売却したとのこと。~以下略 ~」

というわけで、我が家の「6AR6」アンプの音が悪かろうはずがないですよね!(笑)

最終的にこのアンプでモーツァルトを聴きながら、実際に外に出て耳を澄ましてみると想像したほど音が漏れていないし、気になるほどうるさくはない。ましてや、通りすがりの人にとってはまったく意識しない程度のはず。



玄関近くにあるオーディオルームの窓から植木を隔てて道路に面する塀まで4mほどあるが、植木が拡散と吸音の役割を果たしているようだ。

この程度なら気兼ねせずにもっと大きな音で聴くことにしようと自信が持てた(笑)。
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「音楽&オーディオ」の小部屋
まったく「要らん世話」ですが
2022年07月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/dac1a944bcb7ac283a137066d4a4db78

50年以上オーディオに悪戦苦闘していると、いろんな方面から情報が入ってくる。

それぞれに貴重な実例として参考にさせてもらっているが、まったく“鵜呑み”というわけにもいかず最終的な機器の取捨選択はひとえに自分にかかっている。

そもそも空気の振動を音楽に変換する「脳」は個人ごとにそれぞれ違うし、リスニングルームの大きさや形状によっても音は千変万化するので、最終的には現場のケースバイケースでの判断に委ねられる。

たとえばテレビを観ながら大きな空間の中で音が鳴っていると、その響きについ「うっとり」としてしまう。こんな空間なら大がかりなオーディオシステムなんて不要だな~、その一方で部屋が小さくなればなるほど質のいいシステムが必要になるようだ。

部屋の大きさとシステムのレベルは「反比例」する、言い換えると「(女性の)色の白さは七難隠す → 部屋の大きさは七難隠す」(笑)。

で、そういう状況の中で揺るがぬ信念のもとに的確な判断が下せるといいのだが、現実にはそうもいかない。

本音を言わせてもらうと、昔からあまり自分の耳に全幅の信頼を置いているわけではない。

そういう意味では永遠に「ストレイ シープ」なのである。そういうときに最終的に頼りにしているのがオーディオ機器の「ブランド」となる。

どなたにも衣食住の全般にわたって、「これさえ使っていればひとまず安心」という「信頼のブランド」が何かあるに違いないが、趣味のオーディオもその例に漏れない。

端的に言えば性能と精神安定剤が両立したようなものかな。

自分が長年にわたって使ってきた中で実例を挙げると、スピーカー、真空管などを含めて強く印象に残っているものといえば、イギリス勢では「グッドマン」「STC」「GEC」「ムラード」でこれらの銘柄はすべてハズレがなくて満足のいくものばかりだった。そういえば、いずれも相当古い年代のものばかり!

アメリカ勢では言わずと知れた「WE」(ウェスタン)、「RCA」がそう。

ほかにも自分が知らないだけで沢山の信頼のブランドがあるのだろうが、現時点では以上に尽きる。

で、主要な論点はここからである(笑)。

つい先日のこと、古典管の泰山北斗とされる方と次のような会話をしたので紹介させてもらおう。

「現在スピーカーにAXIOM80を常用しています。音声信号に対するハイスピードぶりを堪能していますが、ようやくこのハイスピードに対応できる真空管が限られていることに気づきましたよ。

たとえば「71A」や「6AR6」に比べてプレートの大きな真空管、つまりWE300BやPP5/400などの音が何だか間延びするような感じなんですよね。有名ブランドといってもやはり最後は適材適所であまりあてにできませんね」

「そうなんです。WE300Bなんて業者をはじめとした関係者が儲かるために作り上げた虚像ですよ。たしかに悪くはない真空管ですがとてもお値段ほどの価値はありません。あなたもそう思うでしょう!」

という内容だった。

とはいえ、こういうことは実際に使って体験してみないとわからないことも事実。

たとえば、我が家でも小型の真空管を使っているうちに、有名ブランドの真空管ならもっと「いい音」がするに違いないと思い込んで、WE300BやPP5/400が欲しくなり購入するのは必然の流れだったといえよう。

そして、使っているうちに有名ブランドといってもけっして万能ではないことに気づき、ようやく適材適所という難題に突き当たる・・。

皆様のオーデイオは適材適所になってますか~、まさかブランドを盲信しているわけではありませんよね。

まったく「要らん世話」ですが(笑)。
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「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオの闇は果てしなく深い
2022年07月11日
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前回からの続きです。

左チャンネルのSPボックスは元のまま、右チャンネルのボックスは前回の既述どおり新たな仕組みを施して耳を澄ませたところ、右側の方が圧倒的に良かった。

音が明るい、響きが豊かで屈託がない、それぞれの楽器に深い奥行感が出てきた、低音域の量感が増えた感じがする、など期待以上の成果に驚いた。

たった1枚の小さなビニールを底板に敷くだけでこれだけ変わるのだからオーディオの闇は果てしなく深い(笑)。

小躍りしながら、ためらうことなく左チャンネルについても同様の作業に取り掛かって無事終了。

その日は終日、いろんな曲目を聴きまくりながら「ええ音やなあ・・」とご機嫌。これが「バラ色の人生」というやつだろうか(笑)。

で、翌9日(土)の早朝のこと、およそ1か月ぶりにオーディオ仲間の「Y」さんのご尊顔を仰ぎたくなった。

「AXIOM80を弄ったところ、どうやら満足できる状態です。聴きにお見えになりませんか」

「ハイ、それではいつもの13時半ごろに伺います」

「Y」さんには我が家のシステムに変化が起きたときは必ずといっていいほど来ていただいてアドバイスをいただいている。

もちろん、まるっきり鵜呑みにするわけではないが、冷静な第三者の視点からのご意見はハッとさせられることが多い。

で、実際にお見えになるとなると、できる限り最高の状態に整えておきたいので、さっそく大分市郊外の「DIY」店に走って箱の内部の重しとなる「鉄筋」を買った。クルマで45分ぐらいかな。



長~い2本の鉄筋を30cmおきに切ってもらった。1回の切断料が50円なり(笑)。これらを左右のボックスの底部に四方均等に敷き詰めた。そして既存の「水入りのダンベル」はボックスの上に置くことにした。

何しろ板の厚さが「1.5cm」の軽い箱だから、それなりの重さにした方がボックス全体の振動のためにはいいと思っている。

作業がぎりぎりに間に合って、13時半きっかりにYさんがお見えになった。

Yさんは大きな高齢者保養施設の理事長さんであり、立場上の慣れもあるのだろうか、一切の忖度なしに「歯に衣」を着せずストレートに発言される。

正直言ってカチンとくることもあるが、それ以上にメリットの方が大きい(笑)。

「明らかに(音が)変わりましたね。以前と比べて焦点がピタリと合ってる感じです。一段とレベルアップした感じですが、インシュレーターの効果もあるんじゃないですか」と初めから好評。



お気に入りの「AXIOM80」にはいつも好意的な見方をされるが、今回はさらに輪をかけた感じ。

せっかくの機会だからと、駆動するアンプを3台順次取り代えていった。

アンプとスピーカーは持ちつ持たれつの関係だが、AXIOM80はアンプ次第でガラッと音が変わる。言い換えるとアンプの選り好みが激しい。

初めが「2A3シングル」次いで「6AR6シングル」(三極管接続)、そして最後が「071シングル」(SRPP回路)。

いずれもインターステージトランス無しのアンプである。私見だがAXIOM80のハイスピードに対応するためには「インター・・」は無い方がいい気がしている。



その結果、Yさんの好みの順番は「071」「6AR6」「2A3」となった。つまり尻上がりに評価が上昇したことになる。

「071があればもうほかのアンプは要らないんじゃないですか」というほどの惚れ込みようだった。

「アメリカの出力管の系譜は「71A→45→50→2A3」となっており、よりパワーが増していっていますが、音の質感とスピードでは71Aが一番かもしれませんね」と申し上げたことだった。

また、71A系といっても当時はメーカーが乱立していて多種多様、その中でも「071」は「171」(トリタン・フィラメント)と双璧とされる真空管だから能力を存分に発揮した可能性もある。

夏場は窓を開け放すことが多いので、やや低音域が弱い「071」はここしばらく控えに回っていたのだが、このたびのSPボックスの改造によって低音域の不満も見事に解消し再び「檜舞台」へと躍り出た感じ、かな。

この日は二人して3時間ほど、クラシックからジャズ、ポピュラー、歌謡曲までいろんな音楽ソースをみっちり聴き耽ったが、いっさい破綻を見せることがなかった。

「これでもう満足、何も言うことはない」という雰囲気が漂った(笑)。

最後に、プリアンプを当初の「マランツ7型」(出力管は13D3)から「安井式」(これも出力管は13D3)へと取り代えてみた。

前者はあまりにも超繊細なので短時間の試聴向き、その一方、後者は「線が太くてゆとり」があり長時間の試聴向きとのこと。

お客さんを唸らせるとしたら「マランツ7型」かな(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/67a51777c7c87a744e1d4c5c185a3a6b

△▽

真夏の騒動記~エースの酷使を避けよう~
2022年07月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/aecc422436072ba21195387a15338246

このところスピーカーは専ら「AXIOM80」を使っている。とにかく、暑い時期は爽やかで涼しい音がよろしい(笑)。

で、このSPにもっとも相性がいいのが「071アンプ」。能力自体は別ですよ!



毎日、図書館と運動ジムに行く時間を除いてスイッチを入れっぱなしになるが、時間にすると1日当たり12時間前後にもなろうか。何しろ本を読むときも鳴らしっぱなしなんだから。

となると、鳴らせば鳴らすほど音がこなれてくるSPと違って、真空管も含めてアンプは所詮「消耗品」なので寿命が心配になってくる。

それにどんなに「気に入った音」であろうと、たまには違う音も聴きたくなる(笑)。さらにはアンプ類はときどき電気を通してやらないと目覚めが遅くなって故障の一因にもなる。

いろいろ理屈をこねまわしながら、結局二番目候補というか「準エース」の出番となった。



同じ「71A系」のアンプだが、右側がエース、そして左側が今回「俎上」の準エース。両方ともオーディオ仲間の「N」さん(大分市)から3か月ほど前に改造してもらったものだ。

両者の違いは、「前段管」、「出力管」、「整流管」と「回路」になるが、やはり実際に音を出してみると、言葉では表現できないほどの微妙な差になるものの、やはり違う。

どうも、(準エースが)しっくりこないのでジタバタ騒動してみた。

まずは整流管(交流を直流に代える役目)を「80S」(BRIMAR)から「OKーX213」(ナス管メッシュプレート)に交換したところガラッと変わった。

これまで耳に馴染んできた「エース」の音により近づいた感じがする。

あえて述べれば「80S」は性能が良すぎて洗いざらい白日の下にさらけ出す感じだが、「OK・・」は奥ゆかしさがあって全体的に上品な雰囲気が漂ってくる。明らかにこちらの方が「色気」があって好みだなあ(笑)。

次に前段管の差し替えに移った。

候補は「AC/HL」(英国マツダ:初期版)と「MHL-4」(英国オスラム)の一騎打ちだ。前者は「μ(ミュー)=増幅率」が「30前後」で後者は「20前後」とかなり違う。

「μ」の違いによって球の内部抵抗が変わってくる。「μ」が高いほど内部抵抗が高くなるそうだ。

こういう時は古典管の泰山北斗「北国の真空管博士」に相談するに限る。

「AC/HLとMHL-4のどちらを使うか迷ってます。基本的な話ですが、同じような音の場合、内部抵抗が低い球を使った方がいいんでしょうかね」

「一般的にはμが低い、つまり内部抵抗の低い球は落ち着きがあってやや音の重心が低くなります。その一方内部抵抗の高い球は軽快な音を出す傾向にありますが、いざ単独の評価となると難しいですね。要は適材適所ということです。たとえば有名な300BやPX25などはμの低い前段管を使わないと本来の音が出ませんからね」

専門用語が多くて、たとえばGmなどの「三定数」を持ち出されて自分には理解しずらかったが、わかりやすく要約すると以上のとおり。

残るは「出力管」の「71A」だが、何しろ天下の「レイセオン」のボックスプレートだから能力に疑問を差し挟むと天罰が下りそうなのでこればかりは不変といこう(笑)。

で、結局は実際に聴いてみてどれが好みか、自分の耳の判断に委ねることにした。



これが最終形で、前段管には「MHL-4」、出力管は「71A」(レイセオン)、整流管は「OK-X213」に落ち着いた。

仮にエースが「100点」だとすると「95点」ぐらいにはなったかな~。

とりあえず、「真夏の騒動記」はこれにて一件落着(笑)。
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△▽

「音楽&オーディオ」の小部屋
我が家のサウンドを席巻する「71系アンプ」
2022年07月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1e99e28c3ae271fd6832e697f06381c7


「あなたは気に入ったとなると、同じようなモノをいくつも買いたがるわね。」と、家内からときどき皮肉めいたことを言われる。

たしかに言われてみるとその通りで身の回りのモノのうち非常に大切と思うものは、万一故障して同じものが手に入らないと困るし、それに取り返しがつかない宝物を失った気持ちがするので、日頃からとかくスペアを準備しておきたがる癖がある。

いわば「心配症」。

さすがに「家内と一人娘」のスペアだけは確保できなかったが(笑)、日常的にその癖が顕著に発揮されているのが例によってオーディオ機器。

けっして自慢するつもりはないが、ざっと挙げてみると、

CDトランスポート2台、DAC3台、プリアンプ3台、パワーアンプ9台、スピーカー7系統、それからスペアの真空管が多数といった具合。

となると、機器同士を組み合わせるときの相性探しがたいへん。

もちろん、とびっきり優秀なアンプでとびっきり優秀なスピーカーを鳴らすという「一穴主義」もあるが、どんな音楽ソースにも対応してうまく鳴らせるSPというものを未だに知らない。

たとえば、フルトヴェングラーが指揮した音楽を聴こうと思えば、ドイツの鬱蒼とした森のような一塊のようなサウンドの再生に秀でていなければならない。

その一方、可憐なソプラノを聴くときなどは音像定位に優れた小口径のフルレンジが圧倒的な強さを発揮する、といった具合。

したがって、各家庭では平均するとおよそ80点ぐらいの妥協点でいろんなジャンルの音楽を聴くことになる。

かくして、我が家ではこれまではほぼ1週間ごとに「どういう音楽」を聴きたいかを主眼にスピーカーとアンプを組み合わせてきたが、このところようやく落ち着いてきた感がある。

そう、つい最近劇的な変身を遂げた「AXIOM80」のハイスピードに対応できる「71系」アンプが我が家のサウンドを「席巻」しているのだ。

ウッ、「席巻」(せっけん)って?

中国の古典「史記」に由来する言葉で、「席(むしろ)を巻くように片端から土地を攻め取ること、転じて圧倒的な勢いで自分の勢力範囲に収めること。」(広辞苑)

もう既にご存知でしたかな?(笑)

現在、手元には「71系のアンプ」が3台ある。



中段の左から「出力管」の種類のネーミングにより1号機「171シングル」、2号機「371Aプッシュプル」、3号機「71Aシングル」といった具合。

古典管を愛好する方にはお分かりのとおり「2桁番号はST管」「3ケタ番号はナス管」となる。

で、この3台は出力管に同じ「71系」を使っていても、それぞれ微妙に音質が違う。

1号機は中高音域の華やかさが抜きんでている、2号機は豊かな低音域に秀でている、3号機は前二者にはない「穏やかさ」があり長時間の試聴にはうってつけ。

目下のところ「AXIOM80」(初期版)には「371シングル」を、そして復刻版には「371Aプッシュプル」を充てているが、まったくより取り見取りの状態でその日の気分によって、これら3台をたらい回しにしている。

いずれも比較的小型で軽いアンプなので持ち上げても腰に負担がかかることがない。

歳をとればとるほど、アンプは軽くてシンプルなものに限りますな!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/1e99e28c3ae271fd6832e697f06381c7
5:777 :

2022/08/08 (Mon) 18:59:45

あげ010
6:777 :

2022/10/10 (Mon) 22:47:52

AIR TIGHT ATM-300R 真空管ステレオパワーアンプ | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12768740074.html
7:保守保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/04/05 (Wed) 14:17:09


「音楽&オーディオ」の小部屋
オークション情報~WE300A出力管~
2023年03月28日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/695951333b31526123ad1b369f1d5034

オーディオ投資に失敗はつきもので、我が家の歴史を振り返ってみても数知れぬほどの屍が累々と横たわっており、ときどき臍(ほぞ)をかんでいるのは言うまでもない。

ところが・・。

先日の「ハイエンドオーディオフェア」で、1千万円前後の高額の機器を見たり聴いたりしていると、感覚が麻痺してきて少しぐらいの失敗は何てことはないなあとちょっと気が大きくなった(笑)。

で、スケールはやや小さくなるがもうひとつ気が大きくなる話を~。

先日来、オークションに出品されていた「WE300A」真空管について、気になって仕方がなかったが、このほどようやく落札の運びになった。



出品者の解説によると、

およそ90年前に造られた初期型で形状はほぼ揃っています。モノラルの時代の品なので2本揃うのは極めて貴重です。ガラス内部の付け根に両方とも 12-31 と書かれています。同一ロットを意味するかもしれません。

約30年前に中古で購入。出力6Wのシングルアンプの軽い動作で使用。これまでノイズもなく良い音で正常に動作していました。

フジソクの精度の良い真空管測定器で測定した結果は、共に正常範囲です。購入当時からほとんど特性は変わっていません。

エミッション特性はともに150mA位まで伸びていて良好です。ゲッターは濃くてかなり大きいです。真空度は高いようです。ゲッター金具はカップ状です。

WE300A 初期型 でWEB検索すると詳しいことがいろいろと出てきます。

とまあ、以上のとおりだが真空管の世界はいろいろと「ご先達」がおられるのでとても自分ごときの出る幕はないが、音のいい出力管といえば英国では「V503(DA30)」 「PP5/400(PX25)」あたりで、米国では「WE300A」 「WE300B(刻印)」くらいではなかろうか・・。

とりわけ「WE300A」は時代が古いこともあってめったに見かけないし、マニア垂涎の的であることは疑いない。

画像によると「ブルーの光」が綺麗に輝いているが、管内の真空度が高いとこういう色が出てくるので程度はメチャ良さそう。

とはいえ、いまさら購入する気はさらさらないので興味の焦点は「落札額」がいったいいくらになるのか~。

ちなみに、開始価格は「100万円」、落札日は「26日」(日)。

そして、もったいぶらずに明らかにすると落札額は「160万1千円」なり!

数年前のことだが「WE300B刻印」がたしか100万円だったので、それをはるかに上回る金額!

ウ~ン、泣いても笑っても真空管の ”とどのつまり” は「ウェスタン」ですか・・。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/695951333b31526123ad1b369f1d5034





「音楽&オーディオ」の小部屋
真似をしたのはどっちだ?
2023年04月05日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8f579c7ebffc28e2c15e132ae93d1ce3

書いては消え、書いては消えていく「泡沫(うたかた)」のようなブログ記事・・。

ところが、ときどきしぶとく生き残る奴がいる(笑)。

1週間前に投稿した古典管「WE300A」の記事がそれで、今でも過去記事ランキングに登場するくらいだから珍しい存在といえる。



なにしろペアで「160万1千円」(オークション)という落札額には誰もが目を剥(む)いたろう。たかが真空管ごときに~(笑)。

もちろん、値段が高けりゃ性能もいいというわけでもないが、金額の裏打ちとなるそれだけの「熱意」には敬服するばかりで一つの推測材料にはなる。

古典管(出力管)の王者は「WE300A」(アメリカ)で決まりだ!

ところが、どっこい・・。

英国にも「負けず劣らず」の立派な代物があるんですよねえ(笑)。

6年前の記事をご記憶だろうか。

「幻の超銘球P.A.40(DA30系)」がそれ。

その内容だが「北国の真空管博士」が希少管とされる「V503(英国)」をなぜ手放されたのか、伺ってみると次のような理由だった。

「V503は今や幻の銘球ですから通常は出品しないのですが、実は幸運にも数年前V503より100倍入手が難しいといわれる上位球P.A.40を所有するに至りましたので出品した次第です。

これが英Ediswan社のP.A.40です。

この写真(省略)を見てV.503そのまんまじゃん!と思った人も多いと思います。私も初めて見た時はV.503のセレクトチューブなのでは?と思いました。仔細に現物を観察してそうではないことを確認し、いったいこれは何なのだ!と唸ってしまいました。

写真では判りませんが、ステムを見るとPA40bと書かれており、組み立て前にPA40専用のステムがあった事がわかります。V.503とはプレート損失、同一条件のPP時の出力以外の規格、定数、電極とバルブのサイズに至るまで全く同じです。

GECにはPX25Aに対してDA30がありますがそれと同じ関係のようです。DA30属の中では最大のプレート損失40Wを誇り、WE300Aにも匹敵する球です。目視ですがWE300Aとはプレートの縦、横、厚さのサイズが殆ど同じです。

WE300Aと動作例を比較してみよう。

   WE300A   P.A.40
Ef  5.0V      4.0V
If   1.2A      2.0A
Ep  400V      400V
Eg  -89V     -85V
Ip   50mA     50mA

EpMax 450V    450V
Pd    40W     40W

殆ど誤差の範囲といって良いくらいの動作例である!

最大定格も同じですから興味は尽きませんが、P.A.40の発表年に関する資料を発見できずどちらが先に発表されたか特定できませんでした。」

ちなみに、これが「V503」(エジソン・マツダ)。



はたして銘管「WE300A」(アメリカ)と「P.A.40」(英国)のどちらが先に作られたのか?

言い換えると「どちらが真似をしたのか?」(笑)。

ことはアメリカ管と欧州管の技術力の差にまで及んでくる。

ちなみにヨーロッパはアメリカと違って第二次世界大戦の主戦場になったので度重なる爆撃などの破壊が繰り返され随分貴重な真空管が失われてしまったのは周知のとおり。

その点、アメリカ球は「WE300B刻印」(1940年代)をはじめとして、今でも往時の銘管がまっさらの新品で出てくることがあるから戦禍を直接蒙らなかった国のメリットは計り知れない。

真空管アンプにも夢が必要だとすると、さしずめ「P.A.40」あたりは「WE300A」と並んで代表的な「手に入りにくい」真空管として有力な候補にあたるのは間違いない。

それにしても、もしオークションに出品されたらどのくらいの落札価格になることか・・。それよりも、いったいどういう音がするんだろう?

一度でいいから「WE300A」と「P.A.40」の音を聴いてみたい・・。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8f579c7ebffc28e2c15e132ae93d1ce3
8:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/04/27 (Thu) 17:07:05

あげl
9:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/05/08 (Mon) 01:46:28

岡山県 オーディオマエストロ 訪問記 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12762771601.html?frm=theme

"Goodmans Axiom80 四発と英国の直熱三極管 PX25シングルアンプ。優婉にして高雅、とっても色艶が濃い音質です「私も1996年当時はクッキリハッキリした音が好みだったんですが、近年はまろやかな音質傾向のアンプを作るようになってきました」
https://twitter.com/irony49371/status/1566405741748989954?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1566405741748989954%7Ctwgr%5E5d17d606dcf0a9c94c869890d627092ef3d9bbcb%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fameblo.jp%2F507576%2Fentry-12762771601.html


続いてクラシックです「古典アンプに負けない音を作るぞ!」というどころか、超えちゃってるように思います。まあ聴いてみてください。本当にすごいですね、この音。
https://twitter.com/irony49371/status/1566411734356701184?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1566411734356701184%7Ctwgr%5E5d17d606dcf0a9c94c869890d627092ef3d9bbcb%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fameblo.jp%2F507576%2Fentry-12762771601.html



オーディオマエストロ 女性ボーカル
https://twitter.com/irony49371/status/1566773889467707393?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1566773889467707393%7Ctwgr%5E5d17d606dcf0a9c94c869890d627092ef3d9bbcb%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fameblo.jp%2F507576%2Fentry-12762771601.html


2022年09月05日(月)
岡山県オーディオマエストロさんを訪問しました。

タクシーで時間より少し遅れてお店の前に到着いたしますと、是枝さん

ご本人がすぐにドアを開けて笑顔で出迎えて下さいました。


オーディオマエストロ、是枝重治さんの工房が入口から入ったところの

ガラス貼りのスペースにあり、奥の扉を開けて細い趣のある廊下を

ずっと進んでいくと突き当りが同店の試聴室となっております。

オーディオマエストロの是枝重治氏は管球王国の創刊時から105号に至る現在まで取り上げられる
有名な設計者ですが、彼が設計したアンプは「真空管では到底聴いた事がないような」
「凄まじい切れのある音」で他では全く聴いた事がないような非常に緻密な音で、
ゾクゾクするような昂奮をもたらす。傑出したアンプビルダーである。

ステレオサウンドオンライン オーディオマエストロ販売ページ
Fascination 105(パワーアンプ・ペア)[完成品]【受注生産品・納期約120日】 ※メーカー直送
www.stereosound-store.jp
750,000円


お聴かせいただいたのは、

Goodmans Axiom80 四発と英国の直熱三極管 PX25シングルアンプ。
戦前の旧管、戦後の新管がありますが、戦後の新管の方です。

PX25(新管ST型)はイギリス系の直熱三極管の代表。

優婉にして高雅、暗めでしっとりした上品な音。色濃く艶やかな音。

ヴォーカルや弦楽はとても情緒的で心に沁みるような

歌い上げで物憂げな哀感が漂う。時代の空気感が見事に再現される。

以下から空気録音で現場の雰囲気をお楽しみ下さい。

是枝PX25シングルアンプとAXIOM80四発の壮絶な美音に悩殺されました・・・・・
完全にノックアウトです。部屋も30畳以上あって天井高も3.3mで、
定在波の介在もなくルームアコースティック、音響的にもパーフェクトですね。
セッティングはセオリー通り部屋を長手方向使い。スピーカーの間隔は非常に広い。

「私も(1996年くらい)当時はクッキリハッキリした音が好みだったんですが、
近年はまろやかな音質傾向のアンプを作るようになってきました」


「球に負担をかけないようにどのアンプも定格の7割ほどまでしか負荷を掛けてないですね」

是枝さんは寡黙な職人気質ではなくてオーディオの話も大変興味深い話ばかりで、
いうなれば金言の宝庫で、多くの知識と経験が得られました。


是枝さん曰く、

「真空管は3倍の数を用意できて初めて安心して使用できる」

『シングルなら6本 プッシュなら12本ですね』

「そうです。米国のeBayとかで私も買ったりするんですが、
使用可能な球を買って、使えるのは5~6本のうち1~2本あるかないかです」

『3~5本は全く使えないのですか?』

是枝さん「そうではありません、アスリートの世界でも
オリンピックに行けるのは特別な肉体を持ったほんの一握りでしょう?」

「使えるか、使えないかでいえば、使えるのだけど、
特性的に私が求める水準に合格する物が少ないのです」


是枝氏のアンプは購入されたファン方のご意見を伺っていくと、
RCA250やRCA50のシングルアンプが一番人気があり、
市場に出回らない(買った人が死なない限り手放さない)
300Bシングルやプッシュはたまに出るんですが、50や250は見たことがない

「50の方は250の音を知ってしまうと?」

「いや、それはなんとも言えない。無帰還だと300Bもフワッとした音がでる。フワッと広がる開放感がある250の方は」

「管球王国13号の250シングルは下取りで戻ってきたことがない。Yahoo!にも出たことがない」

「50の製作記事はラジオ技術に2回、管球王国に1回だったかな」

「私が一番好きな球ですか?それはRCA250でなくイギリス管ですね、PX25とか」

「今お聴かせ頂いたやつですね?」

「これは新管で、一番好きなのは戦前に作られた旧管の方ですね。新型管は戦後に作られたものですね」


『好みにもよりますが、RCAゴジュウは音が優しくて耳当たりが良くて300Bより魅惑的ですよね』

KS氏「そうです。ただし、RCAゴジュウではなくゴーマルです」

「同じようにRCAニヒャクゴジュウではなくてニーゴーマルと読んでください」

「300B、これはそのままサンビャクビーと読んでいいです」


戦前の旧型英国PX25 搭載のPPアンプ。

是枝さん「みんなバルブの形がどう、釣り金具の形がどう、
そういうことばかり気にしておかしな話ですよね、何の意味もない」

「是枝さんのアンプは他の人となにが違うのですか?」

「秘密なんて、なんもない、全くない!」


WE300Bシングルアンプもありました。

「古いトランスはピッチ(石油製品)が古くなって絶縁不良を起こすんです。
昔からのお客さんでRCA 50のプッシュも持ってる人が、TRIAD(HS)の

トランスを持ってきて「これでアンプを作ってくれ」と云われました。
だけど絶縁不良なんですよ!コアのコイルが接触してしまう」

「Westernは違うんですよ松ヤニが充填してある」

「だからWesternは使える、だから高いのですよ。古いトランスは絶縁不良、
Marantz Mcintosh UESUGIみんなコールタールですよ」

『私は音を気にいって、四か月待ちでAIRTIGHT ATM-300Rを買ったんですが、
このアンプは最新鋭ハイエンドスピーカーを鳴らす前提に開発されたので
マッチするものがavant-gardeしかなくて本当に困っています』

是枝さん「うーん、avant-gardeはちょっと・・・・・・・」


「カナダのparadigmというベリリウムを使ったスピーカーに96dBのがありますよ」

California audio labs の真空管式CDプレイヤー 初代テンペストのようです。

是枝さん「普通は真空管CDプレイヤーといってもバッファだけ真空管とかなんですが、
これは全部真空管です」「非常に珍しい物でPHILIPS LHH2000より相場は高いですよ」

『!あまり古さを感じさせない良い音ですね』


是枝さん「Western electric 1086はA,B,Cで音が違う。流石に良い音がします。
Western electric 124は全く傾向が違う音がします。
86はクッキリした澄んだ音で124は濃厚でマイルド。

86は業務用ですからね、家庭用で使うにはどうでしょうね。

NFBでも音が違うし。7号の300Bプッシュは86を借りてきて横に並べて較べながら作った」

「昔雑誌でヴィンテージや現代アンプなど色々なアンプを

一か所にたくさん集めて聴いたが、WE86(A)が一番良かった。

二番がQUAD。ところが、26年経って今年一月に同じ86を聴くとまるで音が違う。
元々それは編集担当のHさんの個人的な持ち物だったんですよ。
1086はA,B,Cとかあるけど86Aが一番音が良い。Aは60Hz専用トランス

86Bは50Hzでも60Hzでも使える。WE86Aを50/60Hz変換器なしで

AC100V 50Hzの関東で使用した為、電源トランスが熱を持って燃えてしまった。

修理に出したんですが、トランス屋さんがコアを残さないで全部やり替えて

しまったので思いっきり音が変わってしまった。」

LINNのクライマックスDS 450万という英国王室御用達の機器もありました。

置き台は膝くらいまでの高さがある大理石(!)で徹底的に不要振動を排除しています。

右手前のシルバーの機器は是枝プリアンプでモノーラルプリアンプです。

是枝さん「B&W Silver Signature (SS25) は創設者バウワース氏の銀婚式のお祝いとして

作られた記念モデルです。内部配線,ターミナル,ボイスコイル,キャパシタ など

パーツは全て純銀製。音質傾向は通常のB&W製品とはまったく違うもので、

バウワース氏は「本当はこんな音が好きだったんだろうな」と思わせます。

ワシントン条約で現在は輸入が規制されていて入手が不可能な

ブラジル産のブビンガのキャビネットと玄武岩の純正スタンドは必須で、

これらが揃わないと音質的にはまったく価値なし。石材を使ったスピーカースタンドは

輸送時に割れる事故も多かった。鳴らすのが非常に難しいスピーカーだが、

上手く鳴らすと「オートグラフのような音」で鳴る 」

これが是枝RCA 50アンプです。お値段はいくらほどだろう?そもそも売っていただけるのか?

岡山のオーディオマエストロ 是枝重治さんのお店は、

めちゃめちゃ音が良くて、もう嬉しくって嬉しくって。感激しましたね。

さすが名人と呼ばれる方ですね。凄い。ほんとうに凄い!

なんかすごく強い刺激を貰って体と脳細胞が賦活化しましたね!

お嬢さんに美味しいコーヒーも煎れていただきました。

是枝様 丁寧なご対応いただきましてまことにありがとうございました

2022/9/4 の訪問
https://ameblo.jp/507576/entry-12762771601.html?frm=theme
10:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/05/08 (Mon) 09:29:22

原音再生すると音の官能性が消える
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14083149

この世のものとも思えない音を出すにはどういうオーディオ機器が必要か
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14030753

クラシックに向くスピーカー、ジャズに向くスピーカー
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カリスマ音楽評論家 宇野功芳が50年間使っていた装置
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現在販売中のアンティーク製品については

最高の音を一番安く手に入れる方法
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オーディオで参考になるサイト

プロケーブル社長の言っていた事が本当だった _ オーディオの基本と鬼門・その真実
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Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生
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我が、 蹉跌のオーディオファイル
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オーディオブログ _ 禁断のKRELL
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「音楽&オーディオ」の小部屋
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岡山県玉野市の Vintage Audio 店を訪れました
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「ペンションすももの木の音は素晴らしかった!」
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情熱のオーディオ ウエスタンエレクトリック病棟
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073784

Der Klang vom Theater(ドイツ~劇場の音と音楽)
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073734

Innocent Key 最新 DAコンバーターのレビュー
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073790

オーディオ懐古録掲示板
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14073797


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真空管アンプ


真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/381.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html

タヌキ親父の部屋
https://omsound.exblog.jp/i2/

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

1W(ワット)アンプで 38㎝ウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html

真空管の寿命は6000時間
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激安だけど音がぼけるだけの無意味なプリアンプ _ 真空管プリアンプ FX-AUDIO- TUBE-01J 5,420円
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アンプを真空管の音にしたければ「カトレア」のバッファアンプを通せばよい
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アンティーク真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/541.html

ウェスタン・エレクトリックの真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/479.html

ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプは買ってはいけない
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ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

超お買い得 Audio Nirvana トランス結合 300B シングルアンプ (アメリカ)
欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/132.html

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html




オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
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ESL57 が似合う店 喫茶店 荻窪邪宗門 _ ESL57 と QUADⅡ の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/214.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
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欧州最高の出力管 PX4 を使ったアンプ
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イギリスの大出力三極管 PX25・DA30 を使ったアンプ
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DA30 はあらゆる点で PX25 や WE300B より優れているんだけど…
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/446.html

究極の出力管 _ 伝説の DA100
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EAR の真空管アンプ
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ティム・デ・パラヴィチーニがいなくなった EAR に未来は無い
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ドイツの真空管 1 _ RV258
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ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ
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OCTAVE の真空管アンプ
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マッキントッシュ
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マッキントッシュのアンプは買ってはいけない
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オールド マランツ
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マランツ #7 伝説の音の秘密
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EL34 を使ったアンプ
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カウンターポイント SA-5000 + SA4
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直熱三極管 45シングル アンプで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音?
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最大出力 0.79W だけど反応が非常に速い直熱三極管 71A シングルアンプ
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日本の真空管アンプメーカー
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上杉アンプは買ってはいけない
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SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプは買ってはいけない
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買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプ
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チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

プリアンプの評価が高いサウンドパーツ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/859.html

是枝アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1123.html


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アンティーク・オーディオ機器の修理ができる店 _ ヤフオクで買った中古品の9割は不良品
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古いアンプやスピーカーにはリスクが有る
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/832.html

アンティーク・オーディオ取扱い店
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/122.html



真空管アンプの修理

岡山県 玉野市 Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/458.html

新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html


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クラング・クンスト KLANGの会
オーディオ仲間の新年会でWE252A~Edまで真空管聴きくらべ
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210


2010年1月9日に行った、地元長野県を中心とするオーディオ仲間の新年会として行われた「真空管聴きくらべ」のレポートです。


上段左から 210、250、WE300B、WE252A、PX25、DA30

下段左から RE604、LK460、Eb、AD1、Ed新、Ed旧、RV258旧、RV258新、RV239
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10210_801.jpg


写真は当日聴いた真空管のうち、わたしが用意したもので、このほかに、

45、71A、WE252Aプリント、WE275Aナス管、4300B、AD1直管、ValvoのEd

を聴きました。ウエスタン・エレクトリックの各種丸管など、さらに多数の真空管を用意してあったのですが、途中で「このままでは肝心のドイツ球にたどり着けない」ということになってしまい、以上の真空管を聴きました。

アンプはバラック作りのユニバーサル機で、6SN7パラレル1段によるトランス・ドライブ、半固定バイアス、直流安定化電源、そして出力トランスはU808という構成でした。

お世辞にも立派なアンプとはいえませんが、これといった見どころが無い代わりに、最近の高性能トランスを使ったアンプのような個性も無く、球の違いがストレートに聴き取れました。

音源は某メーカーの音質評価用CD、スピーカーは Europa Junior KL43004 でした。

意外かもしれませんが、Europa Junior はとなりにあった フィールドの Eurodyn 以上に明瞭、かつ正確に真空管の音のちがいを表現し、比較には最適なスピーカーでした。


はじめに聴いた45は、まさしく中庸で癖のない音でした。意外にひ弱でなくて45と大差の無かった71Aに対し、210は色彩を控えた古風な音で個性的に聴こえました。250もややモノトーンながら、厚みがあって魅力的でした。なお、45と71Aのみ、別のアンプで聴き、続けて71Aを試聴アンプでも聴きました。

ここでおなじみの WE300B をリファレンスとして聴きました。写真では不鮮明ですが、3桁シリアルの1950年代のオールド球でした。繊細でありながら厚みがあって悪い音ではないのですが、ありふれているためか、みなさんの印象は薄いようでした。続いてWE252Aの刻印にしたところ、250をウェスタン風にカラフルにしたような魅力的な音に、みなさんの表情が変わり、「いいね」といった声が数人から出ました。プリントのWE252Aに換えてみると、刻印よりも少しだけ薄味ながら同様にすばらしい音でした。

このあたりで「このペースでは時間が足りない」ということになって、WE275A のナス管でウエスタンを締めくくることにしました。WE300Bを引き締めたような音で、みなさん好ましく感じていました。

ここからイギリス球で、スタートは4300Bでした。300Bを透明で格調高くした雰囲気の音を聴いたみなさんは、オーナー氏の「WE300Bより良い」という説明に納得していました。続いてはDA30で、1本目がエミッションが出ないというトラブルに見舞われましたが、2本目はこれまでの真空管とは格のちがう、スケールの大きさと繊細さを兼ね備えた音を出してくれました。音の色付けの少なさと低域の明瞭さでも優れていました。続いてはPX25で、予想どおりDA30に近い音色でしたが、若干伸びの無い感じで、全体的な印象は思ったよりも異なりました。

ここで宴席に移動してネパール料理を食べたあと、いよいよドイツ球を聴くことになりました。まずはRE604の真鍮ピンで、初期の球です。RE604にはさらに古いトップシールの球もあるそうですが、現物を見たことはありません。イギリス球はアメリカ球に比べて伸びやかな傾向がありますが、ドイツ球はそれに加えて色彩感と厚みがあるように感じます。45よりも鮮明な音でした。つぎのLK460はRE604を少し地味でソフトにした感じで、悪くありませんでした。

中型管に移って直管の Klangfilm のAD1(製造は Valvo)を聴いたところ、これまでのどの真空管とも明らかに違う音でした。みなさんしきりに「透明で癖が無い」と溜息のような感想を漏らしていましたが、そんなに癖が無いと感じるということは、逆説的に個性が強いということになるのでしょうか?そのつぎはValvoのEbで、これぞドイツという感じの厚みがあって雄大な音は、じつに魅力的でした。

AD1は写真のように即席のRV258型ソケット用アダプターを付けて聴きました。Ebよりも引き締まった、緻密な音でした。続くEdシリーズも同様なアダプターで聴きました。ValvoのEdは、たった1本なので確証はありませんが、内部構造、特性、そして音もEbと同じでした。Siemensの新型Edは、これまで聴いた古い球に比べると少し硬質な音で、「やっぱり新しい球の音だ」と、みなさんの評判は良くありませんでした。それに比べて旧型のEdは、EbとTelefunkenのAD1の中間くらいのバランスの良い音でした。ただ、音自体には高価なこの真空管を買うだけのメリットは感じられませんでした。

最後は大型管シリーズで、はじめの旧型RV258は少し硬い音でしたが、「低域がとても良い」という意見がありました。つぎの新型RV258は旧型とは異なって、色彩が豊かに感じられるのに、落ち着きのある魅力的な音でした。最後はバイアスの深いRV239でしたが、PX25とDA30のような差は感じられず、RV258の新型とよく似ていました。深夜0時までかかってドイツ球を聴き終わり、楽しい新年会は幕となりました。

さて、新年会と同じくこの記事も長くなってしまいましたが、みなさんの評価を大雑把に集計すると、直管のAD1が1番、新型RV258が2番、3番以降は意見がまとまらず、といったところでした。45系といえるRE604やLK460と45自身、(一枚プレートの)2A3系といえる300Bや275AとAD1やEdなど、製造国による傾向のちがいを越えた、共通するニュアンスを聴き取れたのも収穫でした。レンズでいえば45~RE604系がコントラストが良くて明解なテッサー型なら、300B~AD1系が繊細で解像度の高いガウス型といったところでしょうか。

もちろん、このような短時間の試聴で各真空管の本質的な音が理解できるはずもありませんし、1本だけのサンプルでは不正確でしょうが、ふだんから「どの球を買うべきか?」「どの球でアンプを作るべきか?」と悩める参加者のみなさんは、とても真剣に聴いておられました。もっとも、真空管による音のちがいなんて、アンプ全体からすれば一つの要素に過ぎないのですが、ついつい夢中になってしまった新年会でした。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210


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【第3話】真空管聴きくらべパートII(RV258, RV239 編) 2010年5月16日
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10212


新年会の真空管聴きくらべで好評だった RV258 系の真空管について、第2ラウンドの試聴会を行いましたのでご報告します。

参加者は会場の都合で突然中止になった、サウンドパーツさんのイベントから流れて来たみなさんです。米国系~英国系で遍歴を重ね、WE300A や DA30 などの主要球を所有する大ベテランの諸氏ですが、ここに来てドイツ系の球へと切り替えつつあります。


左から古い順に並べた RV258 と P41/800
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10212_801.jpg


RV258 は1928年に登場したとされる TELEFUNKEN 製の球です。

古い設計なので、プレート電圧が 700 ~ 800 V と高いものの、フィラメントが 7.2 V 1.1 A で 7.9 W なのに対して出力 10 W と、非常に効率が良い球です。グリッド・バイアスも -70 ~ -80 V とちょうど良いレベルで、価格も Ed や Da などのポスト・チューブや AD1 系の球に比べれば安く、とても実用的です。

R は真空管を、V は増幅器を表しますので、RV は増幅器用の真空管という意味になります。RS237 などの RS が通信用の真空管なのに対し、RV が本来のオーディオ管というのは使っていて気分が良いものです。じっさい、211系などの送信管よりも素性の良さを感じます。

300Bが実際のオーディオ用途でそれほど使われなかったのに対し、プロ用の大出力アンプで大成功を納めた RV258/RV239 は、戦前・戦中のドイツ球にしては数多く現存していますが、さすがに最近は入手が難しくなってきました。


RV258 の音は一言でいうとニュートラルです。初期の直熱3極管全般の明るく澄んだ音色に通じるところがり、特別にドイツの音だ!というほどの個性はありません。パワーに余裕があることもあって、音楽のジャンルを選ばない万能選手といえる球です。

AD1 や Ed のように暗いフィラメントの球とはちがって、明るいトリア・コートのタングステン・フィラメントなのが良いのかもしれません。いっぽう、パワーがあっても大型送信管のような鈍い音ではなく、210/VT25 のように古風な音でもありません。ニュートラルなのですが、RV258 を聴いたあとだと、ほかの球はつまらない音に感じてしまうことが多いから不思議です。


試聴は新年会と同じ 6SN7 パラレル+結合トランスのバラック・アンプに EUROPA JUNIOR で行いました。

初めはシリーズIの球で1930年4月の製造でした。TELEFUNKEN のこの系統の球には、エッチングで製造月年の表示があるので、正確な年月がわかります。最古のシリーズという先入観のためか、みなさんは少し渋めの音に感じたようです。もちろん、同じ RV258 の音のなかでの微妙な差ですし、こちらのほうが柔らかくてシリーズIII以後の球より聴きやすいという感想もありました。

2本目はシリーズIIで、1930年10月の製造でした。シリーズIIはIとほぼ同じ構造で、プレートもこの2本は同じ茶色で、シリーズIII以降の灰色とは異なります。また、電極の支持方法が少しだけ改良されています。このプレートの茶色は、純粋なニッケルを高温炉で酸化させたときの色ですので、コーティングなども無い単純なニッケルのプレートかもしれません。音もシリーズIとほとんど同じでした。

3本目はシリーズIIIで、1931年8月の製造でした。プレートの色が変わったということは、材質か表面仕上げが変わったということです。そのせいか音も変わって、非常に良いバランスです。これといった癖もなく、ニュートラルに感じました。

4本目はシリーズIVで、1932年9月の製造でした。ここまでの製造年月はわずか2年ほどで、ごく短期間に改良が進められたことになります。シリーズIIIとの違いはやはり電極の支持方法で、頂部に大きなマイカが使われるようになりました。正直なところ、わたしにはシリーズIIIとIVの間には、ほとんど音の差が無いように感じられました。


プッシュプル用に4本揃えるのは困難になりつつある RV258IV

5本目もシリーズIVですが、ベースが黒から白に変わっています。1934年7月の製造でした。シリーズIVは長期間製造されていて現存する本数も多いので、これがメジャーなモデルということになります。黒ベースのシリーズIIIとIVの差がほとんど無かったのに反して、同じシリーズIVどうしなのに、黒ベースと白ベースでは明らかな差がありました。1本だけでは個体差かも?ということになりますが、写真の物も含めて黒白ともに4本づつあって、この差は明らかでした。ベースの色のように、少し現代的でワイドレンジに感じました。ベースの材質は黒が真鍮、白がアルミです。

6本目はシリーズVで、1940年5月の製造でした。シリーズVになってようやく、1920年代の名残をとどめるトップシールから普通の形状に変わります。ここから戦中の球になりますが、作りはしっかりしており、けっして粗悪品ではありません。音も白ベースのシリーズIVに少しだけ艶を乗せた印象で魅力的でした。

7本目はシリーズVIで、1943年4月の製造でした。大戦が激化したこのころになると、わずかに品質が落ちているように見えますが、シリーズVの音にしっとりとした落ち着きを加えた聴きやすい音で、けっして悪くありませんでした。人によってはもう少しスッキリしたほうが良いと思うかもしれませんが、個人的には一番好きな音かもしれません。

8本目はシリーズVIIで、1952年9月の製造でした。これだけが戦後の球で、構造もかなり変わっています。とくに、プレートの断面が楕円形から8角形になっていて、かなり異なる印象を受ける外観です。品質は非常に高く見えます。音もガラリとちがう雰囲気で、ちょうど新型 Ed の音が旧型 Ed や AD1 よりも良くいえば明瞭で鮮やか、悪くいえば硬くて上ずり気味なのと同様でした。わたしたちの言葉では「新しい球の音」ということになりますが、もちろん微妙な差ですので、この新型管の個性がちょうど良いスパイスになることも多いでしょう。

最後はタングスラム製の RV258 である Tungsram P41/800でした。概観は金色の真鍮ベースに大きな ST管が乗ったような独特の形です。また、この球は普通の酸化物コート・フィラメントで(トリアも酸化トリウムですが)、プレートの形状も含めてナス管の PX25 に近い構造のせいか、音も普通の真空管に近い印象でした。


点灯中の RV258IV(抵抗はヒーターON時のラッシュ・カレント防止用)

以上の結果から、RV258 はどのシリーズも優れた球であって、300B のように製造年代が古いほうが良いということもなく、どれを購入しても損は無いといえます。

シリーズIとII、およびIIIとIVは見た目も音も差が小さいので、ペアで使っても良いと思います。また、シリーズVとVIのペアも許容範囲だと思いますが、シリーズVIIをVI以前とペアにするのは厳しい気がします。

その後、II、IV、VIと偶数シリーズの RV239 も聴きましたが、同じシリーズの RV258 と共通する特徴が聞き取れました。もっとも、同じシリーズなら構造や材質が同じで、ちがうのはグリッド巻き線のピッチだけですから、当然の結果といえます。

また、RV239 は RV258 よりも内部抵抗が若干低いことが音にも表れますが、PX25 と DA30 のような明らかな優劣はなく、-150 ~ -180 V とバイアスの深い RV239 で増幅段が1段増えるばあいには、かえって RV258 のほうが良い音になってしまうかもしれません。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10212
11:777 :

2023/07/14 (Fri) 02:19:09

Sound Parts 300B single 真空管パワーアンプ
2023年07月08日

Sound Parts 300B single 真空管パワーアンプ 2023年 日本 ¥330,000


微塵の揺らぎもない高特性・高精度な音で、同タイプのATM-300Rと較べると
特性面ではやや後塵を拝するが、これで30万円台という価格は驚異的。
SUN AUDUIO SV-300Bの存在価値が消失するレベルの違い。
ATM-300Rは再生産ではない、オリジナルのWE300Bの音の魅力と上手く融和しないが、
こちらはWE球の個性とマッチングする。高性能と高い音楽性の両立で新境地を拓いた。
WEサウンドは間違いなく再現されています。特性重視に作ってあるアンプですが、
WEの母性的で甘美でキラキラした輝かしく魅惑的な音が奏でられます。
サウンドパーツは現代のパーツを使ってWE91Bを正常進化させる、
という設計思想で制作している。また、アンプの原価率が70〜80%近いそうで、

普通のメーカーだと下手すると3〜4倍の価格になると思います。
尚、WEサウンドはWEの古典球の力で出せていますから、増幅段か出力菅に

WE球を使わないと、このWEサウンドのテイストはおそらく出せないと思います。
https://ameblo.jp/507576/entry-12811181228.html
12:777 :

2023/08/17 (Thu) 18:46:05

直熱三極管 300B 真空管 聴き比べ | 禁断のKRELL
2023年08月06日
https://ameblo.jp/507576/entry-12815112534.html

直熱三極管 300B 真空管 聴き比べ


ELECTRO-HARMONIX 300B ロシア連邦 ¥30,025 (ペア)
エレクトロハーモニクス300Bはポップスなどに好適とされる。

ハーモニーはすっきりとクリアにまとめる。低域のアタックも

タイトに感じる。透明で綺麗な出音。甘みのあるスゥイートな音ではないが、

全然悪くない球である。ボトムエンドはスマートにまとまり、

少し音が細身で華奢な感じであるが、エレハモはこの球ならではといえるような

アピールポイントが足りない。



JJ ELECTRONIC 300B スロバキア共和国 ¥46,980 (ペア)
JJは明晰で音の輪郭線をきれいに浮かび上がらせる。音像に骨格があり、
しっかりした太い音だ。低音のパワー感もある。それに大きな球で驚く。
ガラス管部分も相当な厚みがあり、造りが高剛性である。
高音~低音までしっかりした質量感のある音で、音場表現が広く感じられる、

物理特性が優秀な球といえる。音色には色付けが少なく、ニュートラルでクセがない音。

立派な音だが、音楽の表情がやや無表情に感じられて、少しつまらない。

エレハモ300Bは実測で一本110g。JJ 300Bは128gと重さが違う。



PSVANE 300B 中華人民共和国 ¥21,000 (ペア)
近頃「音が良い!」と評判の中国 PSVANE 300B、

ペア21,000円の低価格な球だがダイナミクスやハリがあり、
女性ボーカルの輝きや余韻に満ちた魅惑的な表情が素晴らしい。
クオリティも必要十分なものがあり、大変にお勧めの球である。
特性重視に作ってあるアンプなら1988年の最終生産の本物のWE300Bや
Setron 300Bよりも、この球がお勧めである。製造後数十年経った

ヴィンテージ球が真新しい白シャツに付いた汗染みを見るような、
くすんだ音に感じられるくらい、新鮮でフレッシュな音がするのである。
一方で無帰還回路でパーツ点数も少ないシンプルな回路のアンプは
球の素性(本来の音であり個性)をよく聴かせてくれるので、SUN AUDIO SV-300BEなど

ではSetron 300Bや1988年までのWE300Bの方が好ましい音で鳴ってくれる。




PSVANE Acme 300B 中華人民共和国 ¥119,990 (ペア)
世界初の3D設計管構造、サンドブラストアルミニウムカバー付きテフロンベースなど、

PSVANE の最高級グレードという格付けの球で期待も大きかったのだが、
大きな落胆を味わいました。超S/N比 超低歪みでPSVANE 300Bと比較すると
クオリティはかなり上がりますが、ニュートラルでクセのない音になって、
ダイナミクスやハリが大きく減少、女性ボーカルの輝きや
余韻に満ちた魅惑的な表情がすっかり消失してしまった。
確かにAcme300Bのあと一番安いPSVANE 300Bに戻すと、
安物に感じられるくらい、本質の高さは凄いのですが。この話を代理店の方にすると

『PSVANから取ってくれと頼まれたが、私も音が好きではないので取らなかった』

というご回答を頂きました。



PSVANE WE300B 中華人民共和国 ¥104,000 (ペア)
「PSVANE 300Bと比べるとレンジも広がり、評判が良いですね」

との代理店の方からの話でしたが、この球はエージングマシンによる

100時間エージングのあとに聴いたが、本当にひじょうに硬質な音で

聴くのが辛くなるほどでした。NOSの真空管は硬質な音がするが、

それにしても音が論外に硬いのだ。立体感のある空間表現を持っており、

S/N比が高く高解像度なハイファイサウンドである。カチッとした

透明で精確な音なのだが、音楽の表情も生硬で300Bの魅力を感じない、

PSVANE は下位モデルの出来が抜群に良かったので、

またしても落胆を味わうことになった。あるメーカーの関係者の方に話すと

「弊社でも試しましたが、みんなで聴いてこの球はダメだね....ってなりました」

「そのあと、しばらく仕舞っていたのですが、また後日試してみたところ、

実働100時間を超えたところで音が良くなったんですよ!」
『私も100時間エージングしたのですが...』「エージングマシンではなく、
アンプで音楽を100時間鳴らすとガラッと音が変わり、本当に良い音になりました」

『本当ですか?』「ええ、本当です」「なので、私どもでは高槻300B、

Western electric 300B PSVANE WE300B をお勧めしています 」
私は新品で買って少し聴いただけで手放してしまったので、

また機会があれば試してみたいと思っています。




Setron 300B アメリカ合衆国 ¥100,000 (ペア)
砂糖菓子のような甘美な美音、輝かしく煌びやかでゴージャスなWEトーン。
キラキラした金色の輝きがある。王道のアメリカンサウンド。
艶やかで芳醇。原音を夢のような理想的な世界に再創造する。
音に推進力があってダイナミックで溌剌としたハリ出しや力強さに目を見張る。
音の勢いはエモーショナルな感情の高まりをよく表現し魂を揺さぶるような

強い感動を与える。肉感的で豊麗で図太く力強い。躍動感に溢れる音、
ただし、特性重視に作ってある現代的な設計の有帰還アンプだと
キラキラした輝きが鳴りを潜めてしまい、WEの甘美な音色だけが感じ取れる。
1988年のWE300Bの生産完了に伴い、WEが仕様書を作って正式に業務委託した
リチャードソン・エレクトロニクスによる生産で、WEの製造設備も譲り受けている。
1988年製のWEと同等か、それ以上の本家WEサウンドだが、
1940年代のWE300Bはまた別格でとてつもない音がする。


TAKATSUKI 高槻電器工業 TA-300B 日本 ¥209,000(ペア)
正統派ハイファイサウンド、ハイエンドサウンドを狙うならこの球しかない。
サウンドクオリティはテストした300B中でナンバーワン。
高解像度で音楽性も高く、魅力的な音で決して無機的にならない。
低価格の球では飛び抜けた高音質でお勧めのPSVANE 300Bと比べでも
あきらかに解像度や情報量で差を付ける。高価だがお勧めの球。
とても高価なので音質が価格に見合うと感じるかは人により意見が分かれるだろう。
特性重視に作ってある300Bアンプにはこの球が一番のお勧めで、
新品の時から良い音で鳴ってくれる。高槻のあとにPSVANE 300Bに戻すと、

分解能が落ち、音が雑になる。空間に浮かぶ音像も
どこか希薄になる。両者を手に取って見比べると、造りはどちらも良くて、

構造に違いはあれど、製品の精度にそんなに違いはない。
差が出るのかな?と聴く前には思うが、確かに差が出る。
Setron 300Bと比べると現代の高級品だけあり、造りがあきらかに洗練されており、
ガラス管も厚く、ハウジングもしっかりしているのが
手に取るように分かる。寿命は2万時間とのメーカー回答である。
現代設計の球なので高圧が掛けられた現代の300Bアンプでも安心して使用できる。


ベテランの方々と話していると、揃ってチャイナの真空管やパーツへの評価がすこぶる悪い。

現在の真空管は品質が良くなっているが、古い中国の出力管などはトランスを破壊する
不良品が多いので使用は絶対避けた方がよい。



大阪のオーディオショップである識者と偶然会いまして、300Bについて色々と話を聞きました。Full Music と ELROG の300Bは音がよくないらしい。
カナダのディーラーの方に聞いた話しでは、KR AUDIO 842VHDは音が良いらしい。
日本では入手困難な球なので聴く機会は当分なさそうである。
https://ameblo.jp/507576/entry-12815112534.html

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