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外人観光客のマナー違反で地元住民の苦情が殺到…京都で深刻化する「オーバーツーリズム」

1:777 :

2024/05/10 (Fri) 06:59:26

祇園や嵐山、観光客の“マナー違反”で地元住民の苦情が殺到…京都で深刻化する「オーバーツーリズム」対策の現在地【かんさい情報ネット ten.特集】
2024/05/08
https://www.youtube.com/watch?v=0k_UUEiPMao

ゴールデンウイークに限らず、京都では多くの観光客が訪れます。その中で、コロナ禍の前から指摘されてきたのが「オーバーツーリズム」です。市バスの混雑や多すぎる観光客による騒音やマナー問題。その解決のため、様々な対策が練られてきました。タクシー不足には、国が推し進める「日本型ライドシェア」を。また、嵐山の観光客と道路の混雑については「一方通行」化、そして、祇園の観光客の私道滞留には「通行禁止」などが検討されています。地域住民の暮らしに大きな影響を与えるこのオーバーツーリズム、GW時の京都での対策はどうだったのか、“現在地”を取材しました。
(かんさい情報ネットten. 2024年5月3日放送)



【ゴミであふれかえる京都】観光客と共に戻ってきたゴミ 「ゴミ箱を増やしてもゴミの散乱が無くなるわけではない」 住民ら苦悩〈カンテレNEWS〉
2024/05/07
https://www.youtube.com/watch?v=_eMYpttC16Q

観光客が戻ってきたいま、京都で「ゴミ問題」が深刻になっています。
花見シーズンからGWまで実態に迫りました。
カンテレ「newsランナー」2024年5月7日放送


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富士山“目隠し”騒動 別のコンビニに外国人観光客集結…撮影スポット化で車の妨げに【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年5月3日)
2024/05/03
https://www.youtube.com/watch?v=FEVdN0e10Qw

 観光客らのマナー違反が相次いだことで、コンビニ越しの富士山を目隠しする工事が始まりました。そんななか、近くの歯科医院は苦しい胸の内をホームページで明かしています。

■苦肉の策“目隠し”…海外メディアも報道

 まるでコンビニの屋根の上に富士山が乗っているように見えると、外国人観光客の間で“映えスポット”として話題のこの場所。

 歩道を挟んでコンビニの正面に設置される高さ2.5メートル、幅およそ20メートルの黒い幕。富士山を隠す工事が先月30日から始まりました。

 そんななか、今月2日も現場では、富士山に夢中になるあまり、車の進行を妨害する人がいました。

 迷惑行為に悩まされていた、コンビニの向かいにある歯科医院は1日、原稿用紙4枚にも及ぶ長文の声明を発表しました。

井ビシ歯科医院
「ゴミの放置や敷地内侵入、喫煙、駐車場や自宅軒下で食事などの迷惑違法行為が相次ぎ、屋上への不法侵入もあり、警察へ通報することも多々ありました。考えられないマナーモラル違反、不法行為に対し、やむを得ない対策と考えております」

 富士山を黒い幕で隠すという、苦肉の策を海外メディアも大きく報じました。

CNN
「富士山の撮影スポットに観光客殺到。地元自治体が高さ8フィートの幕設置へ」

■中国で“富士山加工”投稿が流行?

 設置工事が始まり、3日経った2日も、黒い幕が設置される前に駆け込みで来たのか、朝からひっきりなしに外国人観光客が訪れていました。

オーストラリアから来た観光客
「この景色がなくなってしまうのは悲しいことだけど、安全上の理由も理解できます。ただ、観光にとっては大きな損失だと思います」

中国から来た観光客
「富士山が見える場所は他にもあって、ここだけではありません。だから、問題ないと思います」

 中国から来た女性は、最高気温が15.9℃というまだ肌寒いなか、“SNS映え”のためキャミソールのワンピースで撮影に臨んでいました。

 あいにくの曇り空で富士山が見えなかったため、写真に富士山は映らず…。ところが、女性は全く気にしていません。

中国から来た女性
「後で、絵文字で写真に富士山を加えます」
「(Q.どんな感じになるんですか?)ちょっとおもしろいけど、このような感じで。わざわざ中国から来たので、このローソンで写真を撮って、後で絵文字で(富士山を)加えます」

 今、中国では富士山のスタンプやイラストを使って画像を加工し、投稿するのがはやっているというのです。

■別の“富士山コンビニ”も…観光客が集結

 思い思いの方法で撮影を楽しむ一方、撮影に夢中で、トラックの存在に気づいていないのでしょうか。駐車場内にクラクションが鳴り響きます。

 人混みのなか、少しでもいい写真を撮ろうと、手すりにのぼって撮影する人もいました。

 さらに、番組スタッフが周辺を取材すると、観光客の行動に新たな動きがありました。

 先ほどとは別のローソンでも、多くの観光客が写真を撮っています。

 話題のコンビニから車で5分。ここにも、カメラを構える多くの外国人観光客の姿がありました。

中国から来た観光客
「(Q.話題のコンビニには行きましたか?)いえ、行っていません。こっちの方がうまく撮影できます」

 同じようなコンビニの屋根に乗った、絶景の富士山が撮れるからでしょうか。多くの観光客が詰め掛け、新しい撮影スポットとなっていました。

 そして、この場所でも、観光客が駐車スペースをふさぎ、車の妨げになっていました。

 観光客が押し寄せすぎることで発生する「オーバーツーリズム」の問題。山梨県は、次のように述べます。

山梨県 観光振興課
「富士北麓以外の地域にも、魅力的な観光資源はたくさんあります。富士北麓に来ている外国人観光客を1人でも多く、山梨の他の観光地にも周遊していただけるよう取り組んでいきたい」


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【コラム】オーバーツーリズム、放置すれば誰も楽しめず-リーディー
コラムニスト:リーディー・ガロウド
2024年5月7日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-07/SD35D4T0AFB400

葛飾北斎の「富嶽三十六景」にも描かれた富士山を臨む観光名所に突然、景色をブロックするバリアーが現れた。山梨県富士河口湖町が最近、コンビニエンスストアの上に富士山が浮かんでいるように見えていた場所に目隠し幕を設置した。

  インスタ映えはしたかもしれないが、観光客の殺到は住民にとって喜ばしいことではなかった。住民たちは、観光客がごみを散らかしたり、住民サービスへのアクセスを妨げたり、完璧なショットを求めて道路に危険なほどはみ出したりしていると苦情を訴えた。

  最終的な結果はこうだ。 誰もその景色を楽しめなくなったのだ。

  何年も前から外国人に訪日観光をアピールしてきた政府は、大きな成功を収めた。JTBによると、今年の訪日者数は2019年の新型コロナウイルス禍前の記録を上回ると予想されている。しかし、手頃な値段で泊まれないホテルが増え、スーツケースを引く多くの人で歩道は歩きにくくなっている。

  ある辛辣(しんらつ)な飲食店経営者は先月、あまりお金を使わない旅行者に対応する時間と手間は意味がないとソーシャルメディアに投稿。英語メニューや母国語でのサービスを求める観光客に応じなければならないことに不満をぶつけた。

  こうした主張に対する意見は二分されている。同情する人もいれば、日本の誇る「おもてなし」を重視する人もいた。おもてなしという日本語はオックスフォード英語辞典(OED)にも掲載されている。

  だが、富士河口湖町で見られるように、そうしたおもてなしも限界に達しているのかもしれない。不満を募らせた地元当局やビジネスオーナーらは、自分たちの生活を守るために新たな解決策に目を向けている。

安い日本
  オーバーツーリズムが最も深刻な京都では、祇園の一角から観光客が追い出されることになった(ただし、これがどのように実施されるかは不明)。広島では地元のソウルフードであるお好み焼き(偶然にもOEDに追加されたばかりの言葉だ)の店が、金曜日の夜は観光客の入店を断り県民と常連客だけを受け入れると決めた。

  こうした問題の側面にあるのは、訪日観光客を相手にすることの大変さはすぐに感じられるのに対し、税収の増加やビジネスの活況がもたらす恩恵が見えにくいことだ。外国人観光客の約40%にとっては初めての日本で、ソーシャルメディアが同じ場所に人々を誘導するため、閑散としている観光地もあれば、受け入れ可能な人数を大幅に超えている観光地もある。

  円が1ドル=160円前後で推移しているため、外国人訪日客はそれほどお金をかけずに王様のように楽しむことも可能かもしれない。これは、実質賃金が何十年も低迷し、現在も下がり続けている日本で国民が抱く不満をさらに悪化させている。富士山の見えるコンビニや渋谷のスクランブル交差点での動画撮影など、訪日旅行を象徴するような体験の多くは単に全くお金がかからない。

  オーバーツーリズムという問題に取り組んでいるのは日本だけではない。バルセロナは混雑を理由に地図アプリからあるバス路線を削除した。ベネチアはピークの時間帯に5ユーロ(約830円)の入場料を導入したばかりだ。マヨルカ島の活動家たちは、存在しない危険を警告することで、バカンス客に警告しようと偽の看板を英語で立てたりもしている。

  しかし、日本と欧州とでは変化のスピードが違う。イタリアやスペインのような国は何十年もかけ観光客の流入に慣れていった。両国への訪問者数は14-19年に約20%増加したが、日本ではその倍以上のペースで増えた。

  日本では今、観光業に絡むマイナス面が露呈している。ホテルの料金は昨年から20%値上がりし、宿泊先を探すのに苦労している出張者もいる。サービス業で深刻化する労働力不足に対応しなければならないホテルは比較的値上げしやすいが、観光客の需要に後押しされない他の産業は、それほど幸運ではない。

  オーバーツーリズムがおもてなしに取って代わる前に、日本はこれらの問題に取り組む必要がある。今は円安が追い風になっているかもしれないが、1ドル=100円に近づいた19年でも3000万人以上が日本を訪れている。

  手っ取り早い解決策は幾つかありそうだ。日本の出国税はわずか1000円だ。 これを4倍以上にする必要がある。宿泊税も同様で、東京を含む一部の地域では1泊当たり100-200円しか徴収していない。

  訪日客だけが利用するサービスには、もっと高い料金を課すべきだ。例えば外国人観光客だけが利用できる新幹線乗り放題の「ジャパン・レール・パス」は昨年70%値上げされた。また、5000円以上の買い物で10%の消費税が免除される訪日観光客向けの免税制度は、購入品の転売など不正利用が横行し多額の税収が失われている。廃止するか最低購入額を大幅に引き上げるべきだ。

  しかし結局のところ、これらは短期的な痛み止めに過ぎない。単に全てをブロックするのではなく、より良い解決策を必要としているのが今の日本だ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-07/SD35D4T0AFB400


2:777 :

2024/05/10 (Fri) 07:03:34

ホテル「備品持ち帰り」続出 客室のテレビ、空気清浄機も被害 スーツケースに入れ?【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年5月4日)
2024/05/04
https://www.youtube.com/watch?v=V30ANWY5Peo

 ゴールデンウィークで多くの人が旅行を楽しむなか、ホテル業界が頭を悩ませているのが、宿泊客による備品の持ち帰りです。中には、部屋のテレビや空気清浄機を持ち帰ってしまう、驚きの実態が明らかになりました。

■アメニティー、シャンプーボトル中身も…

 栃木県那須塩原市にある旅館。

塩原元湯温泉 ゑびすや
佐藤由規さん
「3~4日と満室で、ありがたいことに。本日も満室になっております」

 ゴールデンウィークで連日満室となり、喜びの声を上げる一方で、ある問題が起きています。

佐藤さん
「こちらに設置してある市販のアメニティー類、シャンプーボトルの中身と、ボディーソープの中身等が抜かれていました」

 宿泊客による備品の持ち帰り被害が起きているというのです。

佐藤さん
「ボディーソープは満タンになっておりまして、シャンプーボトル等は2本やられたんですけど、半分ほど入っておりました。とても悲しい気持ちになりました。ほとんどの旅館では基本的なアメニティーしか置いてないと思う。当館ではサービスのため、複数置いてありますので。とても残念な気持ちと、少し腹立たしい気持ち」

 被害はこれだけではなく…。

佐藤さん
「こちらのボトル(化粧水)が1本持っていかれました。こちらは交換した物なんですけど、前日に新品で交換した翌朝に1本持っていかれました」
「(Q.1本というのは?)丸ごと、ボトルごと」

 他にも茶筒の中にある茶葉や共用トイレのトイレットペーパー、ペーパータオルなども被害に…。これらの持ち帰りは、すべて同じ日に起きたということです。

佐藤さん
「証拠がないものですから、こちらとしてもどうすることもできず。このまま、このような盗難というか物が無くなることが続く場合は、サービスの質を落とさざるを得ないと思っています」

■ドライヤーにテレビまで…海外でも被害

 各地の宿泊施設で、備品の持ち帰り被害が問題となっています。

都内のホテルスタッフ
「枕やクッション、食器類をすべて持って帰られたこともあります」

東海地方のホテルスタッフ
「ドライヤーに液晶テレビまで持ち帰られました」

 日本だけでなく、海外でも起きています。

中国の民宿スタッフ
「3000元(日本円約6万円)のドライヤーがなくなって、トイレで泣きました」

 一方、宿泊客の中には、持ち帰る様子を動画で撮影し、投稿する人もいました。

宿泊客
「持ち帰られる物はすべて持って帰る」

宿泊客
「お土産にできるくらい多く持って帰る」

 飲み物やアメニティーだけでなく、部屋に備え付けのペンまで持ち帰る人もいました。

■最も驚いた持ち帰り被害…「空気清浄機」

 去年11月まで、都内のビジネスホテルで支配人をしていたという女性は、現在の状況についてこう話します。

女性
「備品の持ち去りということで言うと、もう本当にありとあらゆる、枕だったりクッションだったりドライヤーだったり、ペーパー類とかですね。貸し出し備品で、フロントで貸し出した物をそのまま持ち帰りされてしまうということもありますね。あとは、例えば朝食のサービス。朝食はサービスで無料ですけれども、朝食だから朝だけですよね。それを昼の分と夜の分まで詰めて、お部屋に持っていっちゃう」

 10年ほど支配人をしていたという女性。その中で最も驚いた持ち帰り被害は、「空気清浄機」だといいます。

女性
「空気清浄機ですね。空気清浄機が丸ごと無くなっていた状態ですね。それだけ大きい物は初めてでした。まさかそんな物(空気清浄機)が無くなると思わないので。(ベッド)メイクさんも気付かないし、チェックする方も気付かずに。ダブルチェックで私が入って、初めて気付いたみたいな感じでしたね」

 部屋に備え付けの空気清浄機をどうやって持ち帰ったのでしょうか?

女性
「おそらく、大きなスーツケースか何かに入れていったんじゃないか。それしか考えられない」

 ホテルでは、大きめのスーツケースや複数のスーツケースを持っている人も多いため、目立たず持ち帰れたのではないかといいます。

 さらに、外国人観光客の増加で、狙われる機会が増えているのが、「変換プラグ」だということです。

女性
「あと一番多かったのは変換プラグですね。外国のお客様が変換プラグをそのまま持って帰ることが多かった。これはあるタイミングからデポジット形式にして、貸し出す時に1000円くらいをお支払い頂いて、返却して頂いたらお返しするというような体制をとっていた」

(「グッド!モーニング」2024年5月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
3:777 :

2024/05/10 (Fri) 07:07:02

訪日外国人による観光公害 地元住民の被害は限界
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/527.html

ニセコは既に外人に乗っ取られ日本語も通じなくなった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14008078
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/184.html

世界中の外国人が北海道のスキー場に憧れる理由
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14099107

北海道の主なスキー場、富良野・美瑛の土地は中国資本に買われた
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026482

廃墟と化した水上温泉
世界がココに注目!? 町の観光 変えた宝川温泉/2017年4月26日
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/624.html#c42

日本人は金髪美女に弱い _ 小布施からセーラ・カミングスの姿が消えた
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/444.html

外国人が増えると嬉しいか? _ 外人観光客誘致は日本を貧しくしている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/185.html

訪日観光客3000万人でGDPは1円も増えなかった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14021350

自由貿易と輸出・インバウンドが日本経済を滅ぼす
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14026948

日本円と日本の物価は異常に安過ぎる _ 1ドル=50円 が適正価格
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/189.html

円安、低賃金、ブラック労働で日本で生産する方が外国より安くなった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14052420

“出稼ぎ”日本人…寿司職人は年収8000万円に バイトでも給料“倍以上”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14056366

日本の労働者の方がアメリカの労働者より裕福だった _ マンハッタンのダイソーは270円
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14027380

ハイエク: コストプッシュ型インフレは政府の責任回避の言い訳に過ぎない
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14068389

日銀が 2011年から500兆円も ばら撒いたので「超円安・輸入物価高の時代」に変わった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14010201

日銀金融緩和が終わった、円安は日本人にとって何の得にもならなかった
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14074282

日本人にとって海外は「超ぜいたく」になってしまうのか…ニューヨーク旅行での“衝撃”
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14107304


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ニッポンの魅力【外国人にインタビュー】 - YouTube
https://www.youtube.com/@user-wh4go8sq2q/videos

日本食冒険記Tokyo Food Adventures - YouTube
https://www.youtube.com/@TokyoFoodAdventures/videos

Momoka Japan - YouTube
https://www.youtube.com/@momokajapan/videos

【海外の反応】 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%80%90%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%AE%E5%8F%8D%E5%BF%9C%E3%80%91

あしや - YouTube
https://www.youtube.com/@azuminoashiya/videos

北のアリョーナ - YouTube
https://www.youtube.com/@kita_no_alena/videos

OshareJapan - YouTube
https://www.youtube.com/@OshareJapan/videos

ボンソワールTV BonSoirTV - YouTube
https://www.youtube.com/@bonsoirtv/videos

LTブログ - YouTube
https://www.youtube.com/@LTVLOGchannel/videos




4:777 :

2024/05/12 (Sun) 16:05:38

2024.05.12
超円安で激増する観光公害の悪夢~外国人観光客の洪水に押しつぶされ日本人の生活はどうなってしまうのか
野口 悠紀雄一橋大学名誉教授
https://gendai.media/articles/-/129460

コロナ禍の水際対策が緩和され、しかも円安が進んだため、外国人観光客が再び急増している。これに伴い、観光公害も増え、ホテル代や外食費も高騰する。円安が今後も続けば、日本人の生活はさらに圧迫されるだろう。

外人旅行者のスーツケースで満員電車身動きもとれず
先日、通勤時間帯に電車に乗ったら、外国人旅行者が増えているのに驚いた。空港から都内ホテルへの移動をしているのだ。5、6人連れで、巨大なスーツケースを電車の中に持ち込んでいる。ただでさえ満員の車内は、スーツケースのために隙間はまったくなし。彼らは始発駅から乗っているので座席に座っているが、途中から乗った日本人客は押しつぶされている。

彼らは、新幹線にも巨大なスーツケースを持ち込む。座席前のスペースか荷棚に載せるが、通路にはみだして通行の邪魔になる。そこで、東海道・山陽新幹線・九州新幹線では、特大荷物の車内持ち込みを事前予約制とすることにした。


オーバーツーリズムの復活
オーバーツーリズム(観光公害)とは、イタリアなどのヨーロッパ諸国で、以前から問題になっていたことだ。外国人旅行客が押し寄せ、観光地だけでなく、日常生活空間に侵入してくる現象だ。日本の観光地でも、コロナ前から問題とされていた。

京都では市バスが外国人旅行者で一杯になって地域住民が日常生活に利用することができないとか、鎌倉駅ではゴールデンウィーク中には駅の外まで行列ができ、乗車するまでに1時間近く待つというニュースが報道された。

また、観光客に人気のある場所付近の住宅街では、庭や敷地内に食べ歩きのごみが捨てられたり、私有地に無断立ち入りされたりする。多くの観光客がタクシーを利用するため、住民が利用できない。ショッピングセンターの混雑やレンタカーの交通事故も問題となった。さらに、民泊の増加などによる地価・家賃の高騰や、治安の悪化で住民が流出するという、地域価値の低下現象も懸念された。

歴史的建造物への落書きや、自然破壊、店の雰囲気の悪化などの観光資源劣化問題もあった。こうなると、国内旅行者の減少にもつながる。渋滞や混雑のため、京都への旅行を断念する日本人が増えたと言う。

外国人旅行客は、2013年から急激に増えた。しかし、コロナ禍で水際対策を強化したため観光客の姿が消え、上記の現象はいったん止まり、地域環境が改善された。ところが、2023年10月に水際対策が大幅に緩和されたため、問題が復活し、さらに深刻度を増しているのだ。

3月の訪日外国人客数は、初の300万人超え
政府観光局(JNTO)の3月17日発表によると、2024年3月の訪日外国人客数(推計値)は308万1600人で、これまで過去最高だった2019年7月の299万人を上回った。過去最高の更新は、4年8カ月ぶりだ。1~3月の累計でも855万8100人となり、1~3月として過去最高になった。年間の訪日客数が最も多かった19年の3188万人を超えるペースだ。

3月の訪日客の国・地域別の上位は、韓国66万人、台湾48万人、中国45万人、アメリカ29万人、香港23万人だった。

一方、3月に海外へ出国した日本人数は約122万人で、19年同月比63%にとどまった。

外国人旅行客が増えたのは円安のため
外国人旅行客が増えたのは、円安のためだ。

来日外国人旅行客数は、2007年から12年までは年間800万人台だったが、2013年に急増して1000万人を超え、2019年には3188万人となった。

これは、日本の観光地の価値が急に高まったためではない。外国人にとって日本での旅行や買い物が安くなったために起きたのだ。それは、2013年に大規模金融緩和が導入されて、円安が進んだから生じた。

2023年からも急激な円安が進んだ。その結果、ドル円レートは、2019年の1ドル=110円程度から、2024年4月の155円まで円安になった。このおかげで、外国人は、2019年当時より、4割程度豊かになった。このため、前項で述べたように、2024年に外国人旅行客が急増したのだ。

オーバーツーリズムがあるからといって、旅行者の入国を制限するわけにはいかない。阻止しようと思えば、円安を食い止め、円高を実現するしかない。

ビッグマックで見る日本円の安さ
いまは歴史的な円安だと言われる。確かにそうなのだが、どのような意味で円安なのか? これを測定するために、「購買力平価」という概念が使われる。いくつかのものが算出されているのだが、最もよく知られているのは、ビッグマック指数だ。

ビッグマックは、世界のどこでも、品質はほぼ同じだ。だから、価格も同じになって然るべきだ。しかし、実際には大きな差がある。

これについて、エコノミスト誌が調査をしている。もっとも最近の調査である2024年1月の調査によれば、つぎのとおりだ。

ビッグマックは、日本では450円だが、アメリカでは5.69ドル。これらを等しくするには、為替レートが1ドル=79.1円になる必要がある。ところが現実の為替レートは 147.8円だったので、円は46.5%ほど過小評価されていることになる。

これは、ビッグマックという一つの商品だけに着目しているので、不正確といえるかもしれない。そこで、IMFやOECDが、多数の商品・サービスの平均価格を比較することによって、より精密な購買力平価を算出している。それによると、最近の購買力平価は、1ドル=90円程度だ。

ところが、実際には、2024年4月末の為替レートは、1ドル=155円を超える円安になった。だから、ビッグマック指数でみても、精密な購買力平価で見ても、あるべき水準に比べて大幅に円安であることに間違いはない。要するに、日本は、世界に向けて、歴史的なバーゲンセールをやっているのだ。安い商品やサービスを求めて、全世界から観光客が日本に押し寄せるのは、当然のことだ。

このため、ホテルは外国人で一杯。高級ホテルは、いまや日本人には高くて泊まれなくなってしまった。ところが、ヨーロッパからの観光客は、「東京のホテルは1泊7万円で、とても安い」と言っているそうだ。ホテルの近くのレストランで海鮮丼が5000円。日本人の旅行客はびっくりして、「ゼロが一つ多い」(テレ朝ニュース、2024年3月7日)。

SF:超円安がもたらす悪夢の世界
円安がさらに進めば、どうなるだろう? 以下は、私が構想中のSFのあらすじだ。

日本を訪れる外国人は、円安のためにますます豊かになり、日本中を我が物顔に歩き回るようになった。日本は国をあげて、ホテル代もレストランでの食事代も、交通費も、超安値でバーゲンをしているのだから、客が集まるのは当然だ。

客が増えるので、空路はもちろんのこと、新幹線もホテルも、日本人には高くて利用できなくなった。利用できるのは外国人だけ。そのうち、日本人には、食べるものも、満足に手に入らなくなってしまった。それでも、外国人が押し寄せるのを防ぐことができない。

疲れ果てた日本人は、過去を懐かしんで、つぎのように言うだろう。

「1ドルが160円になって、大騒ぎした時代があった。まだ余裕があった古きよき時代のことだ。いまや、給料は当時と変わらないのに、ホテル代は一泊70万円、海鮮丼は5万円だ。あの時に抜本的な円安対策を実行していたら、こんな惨めなことにはならなかったのに……」
https://gendai.media/articles/-/129460?page=5
5:777 :

2024/05/13 (Mon) 12:56:03

「観光公害」は続くよいつまでも 「朝8時前からいろんな言語が非常にうるさい」とこぼす住民も
2024年05月13日
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/05130602/?all=1

混雑緩和の“迂回ルート”設定も…次は「騒音被害」


 歴史的な円安に加えて、GWは最長で10連休となったこともあって、日本各地の観光スポットはヒトであふれかえった。オーバーツーリズムへの対応は喫緊の課題といえる。鎌倉では、昨年のGWには江ノ電に観光客が殺到し、乗車するだけで45分もかかったという。そこで今年のGWには国交省の肝いりで徒歩による迂回(うかい)路を設定。江ノ電に乗って鎌倉大仏や長谷寺を目指す観光客を別ルートに誘導し混雑を緩和する作戦に出た。

【写真をみる】「さすがにマナー悪すぎ…」 “塀の上”にのぼって撮影する外国人 観光客も
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/05130602/?photo=2


 迂回路は御成通り経由の海側のルートと住宅街を抜けていく山側のルートの2本で、それぞれ徒歩約30分の道のり。今年のGW、江ノ電は、比較的スムーズに運行したというから、国交省の狙いは当たったかに見える。では、少なくない観光客が誘導された迂回路では何が起こっていたか。

 昨年のGWと比べ、目に見えて観光客が増えた山側迂回路の近隣住民に話を聞くと、

「朝8時前から、英語、中国語、スペイン語、その他いろんな言語が通りから聞こえてきて、非常にうるさい」

 とこぼす。言語のバラエティーはさておき、せっかくの休日、早朝から人の声が絶えず聞こえてくるストレスは相当なものだろう。そのうえ行政からの事前告知もなかったというから驚きだ。どうやら観光客を右から左にさばいただけで、問題解決とはいかないようだ。


駅から徒歩20分でも「ローソン越しの富士山」に人だかり
 一方、河口湖では、「ローソン越しの富士山」の新たな撮影スポットとして、「ローソン富士河口湖町役場前店」が浮上。あまりの殺到する観光客の迷惑行為に“黒い幕”で対抗したことで話題を呼んだ「ローソン河口湖駅前店」と比べると、こちらは駐車スペースが広々。通りを渡らずに撮影できるため、今のところ大きなトラブルは起きていない。駅から徒歩20分とやや遠いが、早くも大型観光バスやミニバスが頻繁に出入りしている。

 それでも、「この先ここが有名になれば、交通渋滞や事故が起こるのでは……」と近隣住民。鎌倉同様、大量の観光客が駅前のローソンから、もう一軒のローソンに移動しただけで、根本的な解決には至っていないのだ。

 もともと観光ビジネスで稼ごうとしているわけではない地域住民の中には、こうした状況はまさに「観光公害」だと受け止める向きも少なくない。そして行政にはこれといった対応は期待できないようである。

 観光は成長産業であり、経済波及効果は大きく、地域を活性化する――「観光立国」を唱える政府はこうした主張を繰り返している。しかしその恩恵にあずかる住民はどのくらいいるのだろう。「経済効果」「国際化」といったお題目を前に彼らは沈黙しなければならないのか。騒音や人混みを不快に思ったり、不安を感じたりするのは時代遅れなのだろうか。

24年18号グラビア オーバーツーリズム_3
混雑する山側迂回路。行政から迂回路指定の告知はなく、住民は新聞で知った(他の写真を見る)

24年18号グラビア オーバーツーリズム_4
GWで混雑する鎌倉(他の写真を見る)

24年18号グラビア オーバーツーリズム_5
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GWで混雑している様子(他の写真を見る)

撮影・西村 純、福田正紀

週刊新潮 2024年5月16日号掲載
6:777 :

2024/05/14 (Tue) 11:51:58

もはや「素晴らしいニッポン」は建前か。インバウンド急拡大の今、外国人に聞いた「日本の嫌いなところ」
5/13(月)
https://news.yahoo.co.jp/articles/84d0d9ddef043775815b335bda2904e6b950d731


新型コロナ禍以降、日本には外国人が増加している。外国人が好きな日本の文化はよくニュースなどにも取り上げられるが、一方で彼らが日本に感じる「ネガティブな印象」についても知っておく必要がある。実際に、日本に住む外国人などに聞いてみた。

新型コロナ禍以降、日本で外国人が増加しているのを感じている人は多いだろう。

筆者も関西エリアに出張に行くことが少なくないが、主要駅の新幹線ホームは外国人であふれかえっているのを目の当たりにする。外国人観光客の増加は数字にも出ていて、政府観光局の統計によれば、2024年3月の訪日外客数は、単月として初めて300万人を超えたという。その背景には、円安が進んでいる安い日本への「インバウンド需要」が高まっていることがある。


【TOP10】日本に住む外国人数ランキング、2位「ベトナム」を抑えた1位は?
https://news.allabout.co.jp/articles/o/79191/?page=2&FM=af_headlines.yahoo&af_type=news&af_id=news_original79526&utm_source=headlines.yahoo&utm_medium=af&utm_campaign=news_original79526&utm_from=news


◆外国人が感じているのは「日本のポジティブさ」だけではない
メディアでも、安くておいしい日本の食事や日本の独自文化に目を輝かせる外国人を取り上げることが多い。事実、筆者の知人も、何人もが日本を観光で訪れ、皆一様に日本を絶賛している。個人的には外国人が日本のポジティブな面を語る姿はもう見飽きた感もあるが、日本が外国人から好意的に見られることに気分を害する日本人は多くないだろう。

ただメディア報道などでは日本に対するネガティブな見方があまり報じられないので、筆者としてはどこか腑に落ちないところがある。当然だが、日本は決して観光客が表面的に感じるような素晴らしいことばかりではない。

そこであえて、日本のことをよく知る在日外国人に、本音ベースで日本について聞いてみることにした。ある程度、日本と付き合いが長い日本に暮らす外国人らに、客観的に、日本の嫌いなところ、つまりネガティブな要素を聞いてみた。

◆外国人が感じる「日本のダメなところ」を知っておく必要性
日本の少子高齢化は深刻で、今後も人口減を食い止める術はない。生産年齢人口(15~64歳)は、2050年には、2021年から29%減となる5275万人になり、日本経済なども縮小していく運命にある。

岸田文雄首相も、そんな日本では移民を受けるのが不可避であり、「外国人と共生する社会を考えていかなければならない」と主張している。そして2024年3月に、人手不足の分野を中心に今後5年で外国人労働者82万人を受け入れると閣議決定している。

つまり、これから中長期的に日本で暮らす外国人が増える。そこで、彼らが感じるであろう日本のダメなところを知っておくのも日本人としては必要なことではないだろうか。

まず、誤解なきよう言っておくが、今回取材に応じてくれた外国人たちは、皆日本の食事や文化が大好きな人たちだ。だからこそ日本に暮らしていて、長く日本人と正面から向き合ってきている。「日本がいやなら帰れ!」と短絡的に言うのではなく、彼らの率直な声を知ってもらいたい。


◆アメリカ人男性「日本に住むことで、腑抜けた人間になってしまうリスク」
まず30年以上日本に暮らしてきたアメリカ人に単刀直入に聞いた。「あなたは日本の何が嫌いか」と。

この男性はまず、「日本に住むというのは、他の国で感じるような不安や恐怖、心配事とは無縁で暮らせることを意味する。凶悪犯罪もめったにないし、夜中にうっかり行ってはいけない地域に入ってしまう心配をしなくていい。カフェで注文を取りに行くときに、ノートパソコンをテーブルの上に置きっぱなしにもできる」と褒めた一方で、「日本に住むことで起きる問題の1つは、日本での生活に慣れてしまうと、外国に帰国したり訪れるときに、大人しくて世間知らずで異常なほど性善説を信じる人になってしまい、腑抜けた人間になってしまうという大きなリスクを負うということだ」と語る。

別のアメリカ人男性に同じ質問をすると、「日本には痴漢や、パンティー泥棒の国会議員(自民党の高木毅議員など)のような一風変わった性的な犯罪はけっこうあるな。それは明らかにネガティブ要素だろう」と語る。

このアメリカ人はさらにこう言う。「日本の住宅は一般的に質が低い。断熱材をがっつり使うことが一般的でないため、冬にマンションの中で凍えそうなくらい寒い」と言う。またこの男性は、日本の仕事文化にも不満を持ち、「威圧的な労働文化に対する私の忍耐は、年を追うごとに弱まっていくのが分かる」と語っている。

つまり、よく言われることだが、日本の企業文化は形式ばっていて、表面的に折り目正しく見せ、体裁を取り繕うことが重要視されており、このアメリカ人男性は日本のビジネス文化に疲れきっているという。「あとは物事の決定に時間がかかる」とも付け加える。

◆「日本は素晴らしい!」と言うことを日本人から期待されているのに気が付く
ビジネス文化については、10年近く日本に住んでいるシンガポール人女性も同様のことを言っている。「3時間も4時間も会議が続いて、みんな黙ってしまって、結論が出ないのは耐えられない」と言い、逆に、「日本人の多くは、自分がどう感じているかを述べたり、理屈を説明したり、意見がどう違うかを議論したりしたがらず、そういう状況を作らないように取り繕う傾向がある。だけど、そういう状況がいつも誤解を招いてトラブルの原因になっている」と指摘する。

日本在住3年のフランス出身の女性は、「日本人の若い女性が着ている、アニメのような、いかにもかわいい服装はほほ笑ましいし、日本らしいところではあるけど……」と言って、こう続ける。「最近、外国人のオタクっぽい男性がたくさん日本を訪れていて、彼らがかわいい服装の日本人女性らを電車などで気持ち悪くじろじろ見ているのに気付く。女性たちは大人しそうに見えるので『気をつけて!』と言いたくなる」と説明する。

日本のビジネス文化については、「行間を読む必要があって、それが面倒だ。空気を読む相手が率直に語らないせいで、私としては、自分が間違ったことを言ったのか、やったのか、相手を怒らせたのか、よく分からないことがある」と困惑しているようだ。

さらに、別のアメリカ人男性に「日本の嫌いなところは?」と聞くとこう答えた。

「一番嫌いなことは、日本では、ただ暮らしているだけではいけないということだと思う。実際、日本に住んでいる間は、常に日本での生活についてポジティブに語らなければいけなくて、『日本は素晴らしい!』と言うことを日本人から期待されているのに気が付く。まるでカルト宗教にとらわれているのと似ているな」と。

◆警察による対応や扱いで、多くの外国人が感じる「差別意識」
また多くの外国人の間で共通している日本のネガティブな側面は、警察などによる外国人に対する扱いだ。話を聞いた外国人のほとんどが、街で見た目が外国人であるということで頻繁に職務質問されたり、ホテルでは在留カードを見せるよう要求され、しかもコピーまで取られることに辟易していた。

外国人の間で、警察の評判はあまり良くない。あるイギリス人は、「例えば、外国人が警察から定期的に嫌がらせを受けていることを、ほとんどの日本人は知らないだろうね。警察のやり方は100%ひどい! 私は警官に、一緒に歩いていた娘が手に持っていたディズニーの傘の中にナイフでも隠し持っているのではないかと質問された経験がある」と主張する。日本に暮らす外国人の多くは、こうした職質エピソードの1つや2つは持っている。

ホテルでも、何年日本に住んでいても、日本語でチェックインしても、見た目が日本人と違うというだけで「在留カードを出してください」と言われることにうんざりしている外国人は少なくない。

確かに、筆者は海外に暮らしていたし、取材で海外に行くことは多いが、明らかにアジア人の見た目であっても、街を歩いていて職務質問をされたことは一度もないし、ホテルでパスポートのコピーを取られたこともない。もっとも、日本人の間では、そういう警察やホテルの行動が日本の安全な治安に寄与しているのだという声もあるのだが……。

警察もホテルマンも、おそらく差別の意識はないだろう。外国人なら職質しやすいのだろうし、ホテルマンも何も考えずに会社から指示されているから身分証の代わりとして在留カードの提示を求めているだけだろう。だが外国人がそこに差別を感じていることは事実。それを分かった上で、それなりの対応の仕方もあるだろう。

◆「日本人は、外国人の人種や肌の色によって差別をする傾向がある」
前出のシンガポール人は、「日本は外国人を歓迎していないように見える。外交政策はかなり保守的。入国管理規則は外国人には不透明。でも触れ合ってみると、多くの日本人は外国人と交流するのが好きだと感じる。日本人は寛容で、時には文化的あるいは言語的な制約があることを理解し、助けてくれる傾向がある」とも言う。今回の取材では、日本人のネガティブな側面を聞いても、ポジティブな面も一緒に出てきてしまうという現象が何度もあった。

欧州のある国の大使館に属していた在日外国人は、こんな経験を語ってくれた。この人は日系人なので外国人に見られないことも多いが、アジア出身の外国人に対する差別にランクがあると感じている。「日本人は、外国人の人種や肌の色によって差別をする傾向がある。一般的に、白人の欧米人には最も好意的で、肌の色が黒いとそうでもない。外国人がアジア人の場合は、さらに複雑になり、外国人に『序列』をつけている」と話す。そして、「中国人や東南アジア系を下に見ている傾向がある」と指摘する。

1990年代から日本に暮らしているオーストラリア人男性も日本人に差別的なところがあるのは間違いないが、まるでその自覚もないようだと言う。「1990年代に大学院生として初めて日本に来たが、当時の大学での歓迎会を思い出す。ビュッフェやビールが置かれたテーブルがいくつかある歓迎会だったが、乾杯が始まると、日本人の参加者の大半が、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツなどの欧米人大学院生がいるテーブルの周りに集まっていた。東南アジアやアフリカから来た大学院生(1人は民族衣装を着ていた)がいるテーブルには日本人はほぼ集まらなかったので驚いた」

前出の在日歴30年の男性は日本のメディアにも責任の一端があるとして、こう述べる。「日本では、外国人は外国人であることを理由に簡単に住居を拒否される。また、日本のメディアは常に外国人を犯罪の元凶として不当に描いていると感じている。もちろんアメリカなんかも、多くのアジア人をいろいろな意味で差別しているけどね」

これからも日本に暮らす外国人は増え続けるだろう。そろそろポジティブな面だけでなく、ネガティブな面も含め、彼らの話にも耳を傾けて付き合い方も真剣に考えなければいけない次元に来ているのかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/84d0d9ddef043775815b335bda2904e6b950d731?page=3
7:777 :

2024/05/15 (Wed) 06:58:51

「怖くて立てない」閉山中の富士山で外国人登山客が悲鳴 救助した登山家が軽装備に苦言「危なすぎる」
5/14(火)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fa519602ea93b0636a2ec8b1ced5ffc138103e2

 閉山期間中の富士山の山頂近くで、軽装備のため動けなくなった登山客の若い外国人男性がいて救助したと登山家の女性がX上で報告し、安易な春山などの登山に警鐘を鳴らしている。

【写真】ヘルメットも着用せず、軽装備だった
https://www.j-cast.com/photo/2024/05/14483652.html?num=2&in=news.yahoo.co.jp&utm_medium=provide&utm_source=yahoo_news&utm_campaign=news_483652&utm_content=textlink_new



 9月から翌年7月の山開きまでの閉山期間は登山のリスクも高い。インバウンドの影響なのか、登山客はほとんどが外国人だったという。どんな状況だったのか、この登山家に話を聞いた。

■「雪面で滑ったら止まれず助からないかもしれない」

 暗くなってきた雪原で、座り込んでいる外国人登山客に、大きなリュックを背負った別の登山客が声をかけている。

 背後には、富士山の山頂が映っていた。リュックの登山客はヘルメットをしていたが、外国人はノーヘルだった。

 登山家の「まっつん」さん(@red_mattsun)は2024年5月13日、こんな写真をXで投稿し、そのときの様子を説明した。

 「山頂から下降中に座り込んでモゾモゾする人影を見つけました」。まっつんさんが近づいて、「大丈夫?」と声をかけると、下山中の外国人は、「怖くて立てない、降りられない」と答えたという。

 まっつんさんの投稿やJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、動けなくなった外国人を発見したのは、11日の16時15分ごろだった。山梨県側の吉田ルートの山頂から下山し始めて、直線距離で150メートルほどのところで外国人が座り込んでいた。

 この日は、午後になって気温が下がり、雪面が固くなり始めていた。外国人は、雪面用にチェーンスパイクを履いていたが、アックス(ピッケル)も持っていなかった。まっつんさんは、春山でも条件次第で全面アイスバーンになるとして、「雪面で滑ったら止まれず助からないかもしれない」とX投稿で漏らした。

 まっつんさんは、未踏峰を目指す秋のヒマラヤキャンプに備え、登山隊のメンバー4人で高山トレーニングをしていた。この日は、標高の高い場所で一夜を明かす予定だったが、外国人を救助するために変更を余儀なくされたという。

「外国人はわかったと言って少し落ち込んでいました」
 動けなくなった外国人にアックスを貸し、「道も分からない」というので、4人で同行下山した。

 外国人は、アックスの先端を雪面に刺してブレーキをかけながら進み、滑り落ちていかないように、まっつんさんら2人でサポートした。8合目ぐらいで傾斜が少し穏やかになると、外国人は立って歩いたが、危なっかしい足取りだったという。外国人は、ヘッデン(ヘッドランプ)も持っていなかったため、結局、そのまま付き添った。

 この外国人は、フランス出身で東京に住んでいるというが、日本の山を知らない様子だったという。同行者と2人で富士山に登ったものの、同行者は途中で怖くなって下山していた。しかし、この同行者と連絡がつかず、登山隊の他のメンバー2人が探しながら歩き、7合目の小屋で見つけて合流した。

 「独力では日没までに降りる事はできなかったろうし、どうなっていた事か..」。まっつんさんは、外国人の状況について、X投稿でこう振り返った。外国人には、少し厳しく注意したといい、取材にその内容を説明した。

「この時期の富士山は日中に晴れて暖かくなったら雪が柔らかく登りやすいが、午後になって太陽が当たらなくなったり、天気により気温が下がるとアイスバーンになることがあるので、今回のような装備で来てはならない、危なすぎる、ということを何度か話しました。外国人はわかったと言って少し落ち込んでいました」

 外国人とその同行者にケガなどはなく、まっつんさんらは、5合目まで一緒に降りて、2人が車に戻るところまで付き添った。

閉山中でも登山客多数で、ほとんどが外国人だった
 今回の富士山トレーニングでは、閉山中にもかかわらず、多数の登山客を見かけたと、まっつんさんは取材に明かす。それも、知人の日本人2人と山頂で出会った以外は、ほとんどが外国人だったという。

「他にも装備が不十分な登山者は何組か目につきました。特にフィリピンから来たという2名組の外国人は、上部で滑って転倒し、怖くなって下山してきたと話していました」

「彼らもハイキングシューズにチェーンスパイクを着用していました。フィリピンには冬山などないのかもしれませんが、事故になる前に、引き返してきてくれてよかったなと思いました」

 もし外国人登山客らによる遭難や事故が起きるようになると、警察や行政が何らかの対策を迫られる可能性がある。

 こうした状況について、まっつんさんは、登山家として、複雑な心境も明かした。

「人命が何よりも優先なのはもちろんですが、雪の時期の富士登山者の事故が増えて規制が強くなったりすると、海外の高所登山を目指す日本のクライマー(登山者)たちにとって、国内唯一の高山トレーニングの場(富士山)が使えなくなくなってしまうかもしれないので、そうならないで欲しいと思っています」
8:777 :

2024/05/16 (Thu) 08:19:52

「救急車使えない」観光客搬送で地元住民困惑…観光名所で模索されるオーバーツーリズム対策
2024/5/15
https://www.sankei.com/article/20240515-HEAWKOSCMBNPHNVUU5Z7TNR3NE/

政府観光局は15日、4月に日本を訪れた外国人客が前年同月比56・1%増の推計304万2900人だったと発表。単月としては3月の308万1600人に次ぐ、過去2番目に高い水準となった。観光名所ではオーバーツーリズム(観光公害)が深刻化しており、各自治体で住民生活との両立を模索する動きが進んでいる。

外国人観光客や修学旅行生でにぎわう京都では、特に清水寺や金閣寺をはじめとした人気スポットに国内外の観光客が押し寄せ、住民の生活を脅かしている。

市バスの混雑緩和を目的に京都市が6月に新設するのが、JR京都駅と清水寺などを結ぶ「観光特急バス」だ。停留所の数を絞り、土日祝日などに限って運行する。運賃は均一運賃(230円)の約2倍にあたる500円に設定。多くの観光客が利用する「地下鉄・バス1日券」でも乗車できる一方、住民の利用者が多い定期券や敬老乗車証などは使えない。

このほか主要観光地以外の魅力を発信する、いわゆる「分散観光」を促すイベントを開催。京都市ではホテルや旅館などの利用者に課す「宿泊税」の見直しも検討中だ。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する高野山(和歌山県高野町)では、年間観光客数が約139万7700人と同町の人口(2641人)の約500倍にのぼる。救急車が2台しかなく、観光客の搬送時には地元住民を救急搬送できない事態も生じている。

このため同町は今年、令和10年4月をめどに、観光客に課す入山税のような形式の「法定外税」を導入する方針を打ち出した。駐車場やトイレ、ごみ置き場の清掃、町内のインフラの維持管理の原資とする予定だ。

大阪府でも、インバウンド(訪日外国人客)を対象にした「徴収金」制度の創設を検討。国籍を問わず1泊7千円以上の宿泊客に課税している最大300円の宿泊税に上乗せし観光公害対策などに活用する方向で、導入されれば全国初となる。

当初は来年4月の2025年大阪・関西万博開幕に合わせた導入も視野に入れていたが、先月、吉村洋文知事と意見交換した博覧会国際事務局(BIE)のケルケンツェス事務局長が、万博閉幕後の導入を要望。検討会議では、有識者から「外国人への不平等な扱いは許されていない」といった意見も出た。

吉村氏は15日の定例記者会見で「(インバウンドに)快適に楽しんでもらいながら地元と共存するため、一部の財源をお願いしたい。誤ったメッセージにならないよう努めたい」と釈明した。(堀口明里、永山裕司、山本考志)
https://www.sankei.com/article/20240515-HEAWKOSCMBNPHNVUU5Z7TNR3NE/
9:777 :

2024/05/16 (Thu) 20:00:51

野口健、富士山の入山料に「一万円でも安い」 海外事例もまじえ「自国民と外国人で変えるのはよくある」
2024年5月15日
https://news.livedoor.com/article/detail/26410375/


アルピニストの野口健氏が2024年5月14日、Xで、富士登山の吉田ルートがオーバーツーリズム対策などのため有料化される件について「大きな第一歩」としつつも、額については「国際的な感覚でも一万円でも安い」などと言及した。

「日本人1万円、外国人3万円。僕の感覚です」
富士山をめぐるオーバーツーリズムや弾丸登山の危険性を指摘する声を受け、山梨県側の人気登山道・吉田ルートで2024年夏の登山シーズンから通行料2000円を徴収することになった。

これを報じたネットニュースを引用した野口氏は、「大きな第一歩」と一定の評価を与えた上で、「入山料金の額については議論の余地あり。国際的な感覚でも一万円でも安い。また、自国民と外国人で入山料を変えるのはよくあること。日本人1万円、外国人3万円。僕の感覚です」と持論を展開した。

続けて「ネパールでは、エベレストの入山料金はネパール人はただ。外国人は約10,000ドル」と世界最高峰のエベレストを擁するネパールを引き合いに出し、「ネパールの山岳協会の方は『ネパールの国立公園はネパール人のためにあるので無料』と説明していました。近年、ネパール人も裕福層が増えネパール人登山客も増えましたが入園料も入山料も無料」との事例を紹介している。
https://news.livedoor.com/article/detail/26410375/
10:777 :

2024/05/16 (Thu) 20:04:44

外国人観光客に高い料金「二重価格」設定は差別か
円安で過熱するインバウンド消費を逆手に取る?
細川 幸一 : 日本女子大学元教授
2024/05/16
https://toyokeizai.net/articles/-/753460

コロナ禍後、歴史的円安の状況で海外からの旅行客が日本の各地で溢れかえっている。かつて、日本は物価高の国として有名で、国民の不満も大きく、「内外価格差の是正」が重要な政治課題となっていた。しかし、現在の日本は逆に物価の安い国として認識されるようになった。

当然、需要過剰になれば価格は上がるし、コロナ禍で疲弊した宿泊業や飲食業にとっては稼ぎ時で値上げが相次いでいる。それは日本経済にとってはよいことに違いないが、日本に住み日本円で収入を得る国民にとっては値上げラッシュで生活苦を感じ始めている人は多い。

たとえば、ホテル代。コロナ禍の2倍、3倍の価格になっているホテルも多い。ホテル予約サイトで東京のホテルを見ていたら、ひとり一泊1万1000円と比較的リーズナブルなホテルがあった。どんなホテルかと思ったらカプセルホテルだった。土曜日だとビジネスホテルクラスでシングルが2万円から3万円程度が多い。サラリーマンの出張時の宿泊手当は1万円から1万数千円程度が普通だから、悲鳴を上げている人も多いだろう。

外国人観光客向けに高い価格を設定
そこで、最近、外国人向けの「二重価格」を設定することが議論になっている。円安で殺到する外国人に高い価格を提示し、日本人と区別することの是非だ。

そもそもどこの国でも、消費者の属性によって料金が異なるケースは多い。鉄道などの交通料金や娯楽施設等の入場料などで、子ども料金は大人の半額など、当たり前のこととして受け入れられている。


障害者割引もよく見かける。また地域の自治体が運営する施設(博物館や入浴施設など)では、地域住民は安く、他の地域からの訪問客には高い料金を設定していることも多い。

最近ではシルバー割引を見かけることも増えた。これらを差別的な二重価格と感じる人はほとんどいないだろう。なぜかといえば社会政策的、合理的な理由があると考えられているからだ。

一方、「レディースプラン」「レディースデー」などと称し、女性にだけ安い料金を表することに対しては批判的な声が上がることもある。価格を男女で区別するのは差別で許されないという意見だ。

しかし、「マーケティングの1つで事業者の自由だ」、「統計的に女性の方が収入が低いので問題ない」という肯定意見もある。「レディースデー」だけあるのは問題という認識があるのか、「メンズデー」も設けたレストランなどを見かけたことがある。

JRは外国人向け格安乗り放題パスを用意
では、日本人と外国人で料金に差をつける例はあるだろうか。思い当たるのはむしろ外国人を安くする「ジャパン・レール・パス」だ。外国から日本を観光目的で訪れる人が購入できる格安の全国のJR乗り放題パスだ。新幹線も乗り放題だ(のぞみ号、みずほ号は別途料金がかかる)。

あまりにも安いことに対して批判もあり、最近値上げしたが、それでも普通車用が7日間で5万円だ。このように、外国人向けが高くなる料金設定は、これまで日本ではあまり見かけなかった。

海外ではどうであろうか。筆者自身の経験では台湾のホテルで外国人と自国人との二重価格に接したことがある。ただし、そこでの表記は「自国民優遇料金」だった。自国民である証明書の提示で優遇料金となる。外国人価格を高くするのではなく、自国民価格を安くするという形だった。

そもそも宿泊施設の料金は予約時期、宿泊人数、個人客か団体客か、何泊するのか、予約サイトの相違などで異なるので単純比較が困難だ。また、ホテル側も部屋代の違いがクレームになることを恐れているのか、チェックイン時に料金確認を口頭で行わず、電卓で示し、隣のチェックイン客にはわからないようにしているのではと感じることがたびたびある。

また、コロナ禍のときには「県民割」など、地元民に対して割引する制度が多く見られた。

ただし、外国人か日本人かという線引きで宿泊料金を変えることに関しては、問題ないと言い切れないように感じる。

飲食店での二重価格はさらに難しい。限られた空間で同時に飲食するからだ。同じ料理でも日本語メニューと英語などの外国語メニューで異なる価格にする方法がありえるが、これは「ぼったくり」に映る。また、スマホで画像翻訳も簡単にできる時代だ。

日本人に対して割引する方法は?
日本人には割引するという方法もありえるが、身分証明書などの確認も煩雑となる。また、日本人と外国人が混じったグループの場合はどうするのか、という別の問題が出てくる。SNSが発達した今日、そのようなことをすればたちまち店の悪評が立ち、高くしたいはずの外国人が入店しなくなるということもありえる。

外国人向けのメニューから安い料理を削除してしまうという方法で客単価を上げる方法もある。テレビ番組でオーバーツーリズム問題の解決方法として、海外のある自治体では、生活路線となっているバス路線を外国人向けの地図から消してしまっている事例を紹介していた。同様な手法である。

寿司屋でいえば、外国人向けメニューでは並寿司は表示しないというやり方だ。しかし、「選択肢」を示さないというやり方は、そもそも常連だけのための「裏メニュー」の是非についても話題になるが、誠実とは言えない。

自由競争下では、価格は当事者間で自由に決められる。同じサービスや物で相手によって取引価格が違っても本来は問題とはならない。ただ、そこでは、契約当事者の立場が対等であり、自由意思によって契約条件が決定されるという前提がある。

しかし、事業者と消費者(BtoC)の取引においては、情報力、資金力、交渉力等において立場の非対等性が指摘されている。たとえば、契約自由の原則には「相手を選ぶ自由」を含むが、「外国人お断り」などの売り手の意思表示は差別として問題となりえる。

売り手の市場での影響力は格段に大きい場合もあり、社会的な影響が大きいからだ。大手の飲食店等が、同じ商品を外国人には高く売るような状況は同様に認識される可能性がある。

外国人向けスペシャルメニューを用意する手も
外国人向けの料理を作り、料金を高く設定するという方法はどうであろうか。いわゆるスペシャルメニューだ。外国人好みの料理や豪華な料理を高い価格で設定する形であれば批判は起きないだろう。

外国人向けに相撲ショーを見ながら食事ができる店舗も登場している。外国人向け料理を頼むと「忍者」が料理を運んでくるなどの工夫をしたら楽しそうだ。外国人が好むような品質やサービスを付加し、それに見合った料金を設定することは何ら問題ない。商売はWINーWINの関係でなければ納得されないし、持続性はない。

そもそも外国人がすべて円安の恩恵を受けた裕福な人たちだけではない。バックパッカーと言われる、安い費用で海外の文化に親しみ、人々との交流を楽しむ若者も多い。

彼らにはむしろ、安い料金で日本旅行を楽しんでもらいたいと思う。それが長い目で見たときに国益にもかなう。「おもてなし」に反するような安易な「外国人価格」は結局、市場で支持を得られず続かないだろう。

日本人の中にも嫌悪感情がうまれる
相手との駆け引きで契約条件を決めるようなことに慣れていないこともあり、相手の顔や懐具合を見て値段を決める商売を感情的に「えげつない」と感じる日本人の国民性もある。

そもそも「失われた30年」といわれるように日本の長期にわたる経済停滞は諸外国と比べて顕著で、異常なほどの円安は国力の低下を示すとの意見も多い。世界各国の物価比較においては、イギリスの経済誌『エコノミスト』が作成する「ビッグマック指数」がよく引き合いに出される。最新の結果(2024年1月公表)を見ると、次の通りだ。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

ビッグマック指数
https://toyokeizai.net/articles/-/753460?page=5

インバウンド消費が顕著であることも頷ける。韓国、中国、タイより日本のビッグマックは安いのだ。しかし、日本の物価を安いと感じる外国人には、より多くお金を落としてもらうだけでなく、構造的な問題を解決することも重要だ。

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